説明

非接触トランザクション

非接触電話に関連する方法である。この方法は残高照会応答メッセージを携帯電話に送信することを含む。携帯電話はポイント・オブ・セールス端末機内の非接触読取り機と通信する非接触要素を含む。預金口座残高照会応答メッセージは消費者が操作する携帯電話に関連する預金口座の預金口座残高を提供する。またこの方法はトランザクション警報メッセージを携帯電話に送信することを含む。トランザクション警報メッセージは預金口座を用いるトランザクションが発生したことを消費者に知らせる。またこの方法は提供サービス・メッセージを携帯電話に送信することを含む。提供サービス・メッセージは消費者が携帯電話を用いて所定のトランザクションを行えば消費者に利益を与える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この特許出願は、米国仮特許出願第60/884,212号、2007年1月9日出願、および米国仮特許出願第60/884,290号、2007年1月10日出願の非仮特許出願であってその優先権を主張するものであり、これらの出願全体を全ての目的においてここに援用する。
【0002】
またこの出願は、米国特許出願第 号、「禁止機能を持つ携帯電話支払い(Mobile Phone Payment With Disabling Feature)」(代理人書類番号第16222U−038330US)、米国特許出願第 号、「しきい値インディケータを含む携帯電話支払いプロセス(Mobile Phone Payment Process including Threshold Indicator)」(代理人書類番号第16222U−038340US)、および米国特許出願第 号、「移動体支払い管理(Mobile Payment Management)」(代理人書類番号第16222U−038320US)(これらは全てこの出願と同日に出願された)に関するものである。これらの出願全体を全ての目的においてここに援用する。
【背景技術】
【0003】
世界中の全ての年齢の人々は携帯電話を毎日の欠かせないコンポーネントとして使用している。世界の一部では携帯電話は主要な通信装置であるが、これは単なる通信装置以上のものである。携帯電話は実に多機能である。消費者は電話を掛けたり受けたりするだけでなく、写真をとり、テキスト・メッセージを送り、音楽を聴き、ネット・サーフィンし、また映画を見ることさえできる。
汎用で多機能の携帯電話に対する消費者の要求は増大している。移動体支払いのインフラストラクチャをサポートする技術が出現しつつある(すなわち、非接触支払い受入れインフラストラクチャ、NFC可能な携帯電話、および強固な移動体ネットワークなど)。携帯電話は支払いプロダクト使用の安全性と利便性を高め、更には従来の支払いプロダクトに対するサポート・インフラストラクチャを現在有していない世界の一部に支払いプロダクトを導入する潜在能力を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
消費者は移動体支払い、携帯電話を用いてトランザクションを行うための優れた方法、および支払いプロセスを管理するための優れた方法に注目している。
また或る場合には、消費者は2枚以上の支払いカード(例えば、クレジット・カード)を持っていて、自分の電話を用いてこれらの支払いカードに関連する預金口座番号を用いたいと望むかも知れない。かかるクレジット・カードの発行者が異なると、これらのカードで提供できる支払いサービスが異なることがある。かかる発行者が提供する異なる支払いサービスをユーザが1台の電話で用いることができることが望ましい。
本発明の実施の形態はこれらの問題に個別にまた一括して対処するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施の形態は消費者の携帯電話支払いシステムおよび方法を改善することに関する。
本発明の1つの実施の形態は方法に関するものである。この方法は、携帯電話を用いて預金口座残高照会応答メッセージを受信する(携帯電話はポイント・オブ・セールス端末機内の非接触読取り機と通信する非接触要素を含み、また預金口座残高照会応答メッセージは消費者が操作する携帯電話に関連する預金口座の預金口座残高を提供する)ことと、携帯電話を用いてトランザクション警報メッセージを受信する(トランザクション警報はその預金口座を用いてトランザクションが発生したことを消費者に知らせる)ことと、提供サービス・メッセージを受信する(提供サービス・メッセージは、消費者が携帯電話を用いて所定のトランザクションを行えば消費者に利益を与える)ことを含む。
【0006】
本発明の別の実施の形態は方法に関するものである。この方法は、残高照会応答メッセージを携帯電話に送信する(携帯電話はポイント・オブ・セールス端末機内の非接触読取り機と通信する非接触要素を含み、また預金口座残高照会応答メッセージは消費者が操作する携帯電話に関連する預金口座の預金口座残高を提供する)ことと、トランザクション警報メッセージを携帯電話に送信する(トランザクション警報メッセージはその預金口座を用いてトランザクションが発生したことを消費者に知らせる)ことと、提供サービス・メッセージを携帯電話に送信する(提供サービス・メッセージは、消費者が携帯電話を用いて所定のトランザクションを行えば消費者に利益を与える)ことを含む。
【0007】
本発明の別の実施の形態は、上記の方法やその他の方法に関連するコンピュータ読取り可能な媒体、電話、およびシステムに関連しうる。
本発明のこれらの実施の形態について以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の或る実施の形態に係るシステムのブロック図を示す。
【図2】設定プロセスを示す電話ディスプレイのスクリーン・ショットを示す。
【図3】支払いプロセスを示す電話のスクリーン・ショットを示す。
【図4】トランザクション・メッセージを表示する電話ディスプレイの種々のスクリーン・ショットを示す。
【図5】トランザクション・メッセージを表示する電話ディスプレイの種々のスクリーン・ショットを示す。
【図6】トランザクション・メッセージを表示する電話ディスプレイの種々のスクリーン・ショットを示す。
【図7】残高照会のための電話ディスプレイの種々のスクリーン・ショットを示す。
【図8】残高照会のための電話ディスプレイの種々のスクリーン・ショットを示す。
【図9(a)】支払い督促のための電話ディスプレイの種々のスクリーン・ショットを示す。
【図9(b)】支払い督促のための電話ディスプレイの種々のスクリーン・ショットを示す。
【図10】残高警報に関連するスクリーン・ショットを示す。
【図11(a)】残高警報に関連するスクリーン・ショットを示す。
【図11(b)】残高警報に関連するスクリーン・ショットを示す。
【図12】疑わしい行動により預金口座が封鎖されたことを示すスクリーン・ショットを示す。
【図13】割引を示すスクリーン・ショットを示す。
【図14(a)】消費者がその中から選択することができる異なる発行者特有の移動体支払いアプリケーションを示すスクリーン・ショットを示す。
【図14(b)】或る特有の移動体支払いアプリケーションがデフォールト・アプリケーションになったことを示すその後のスクリーン・ショットを示す。
【図15】或る発行者特有の移動体支払いアプリケーションをデフォールト・アプリケーションとして選択することに関連するスクリーン・ショットを示す。
【図16】コンピュータ機器のブロック図を示す。
【図17】非接触要素を持つ携帯電話のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
I.移動体トランザクション・システム
本発明の実施の形態は、支払い機能と種々の付加価値アプリケーションおよび機能(クーポン、パーソナル化、および預金口座管理など)とを結合する。本発明の実施の形態により、発行者および移動体オペレータは携帯電話を介して便利な新しいサービスを消費者に提供することが容易になる。
【0010】
本発明の実施の形態のいくつかの機能を以下に述べる。
電話サービスの支払い(前払いまたは後払い): 本発明の実施の形態により、消費者は消費者の電話の支払いアプリケーションを用いて電話サービスの支払いを行うことができる。
ポイント・オブ・セールスでの非接触支払い: 本発明の実施の形態を用いることにより、消費者はマーチャントの店先での支払いに、カードの代わりに電話を容易にかつ迅速に用いることができる。
【0011】
遠隔支払い: 本発明の実施の形態を用いることにより、全てのカード非提示(card−not−present)型のトランザクションにおいて、消費者は自分の携帯電話を用いて品物およびサービスの支払いを行うことができる。遠隔(リモート)支払いを用いるには、消費者が自分の支払い預金口座番号を移動体オペレータに登録すると、移動体オペレータは消費者の支払い預金口座番号を携帯電話番号にリンクする。消費者がカード非提示型のトランザクション(例えば、メール注文、電話注文、またはインターネット購入)を行うときは、消費者は自分の登録済みの携帯電話番号(自分の支払い預金口座明細ではなく)を提供して買い物を行うことができる。移動体送金も遠隔で行うことができるが、かかるトランザクションは買い物ではなく送金に関係するのでユニークである。
【0012】
サービス・プロバイダはシステムの支払い機能および付加価値機能を、移動体ネットワークによりSMSメッセージ(または他のメッセージ通信プロトコル)を介して消費者の携帯電話に与えることができる。支払い機能の例として、近接支払い、遠隔支払い、および移動体送金がある。付加価値機能の例として、提供サービス、認証、および携帯電話上の記録のトップアップ(top−up of minutes)などがある。
【0013】
図1は本発明の或る実施の形態に係る或るシステムを示す。図1を参照すると、本発明の実施の形態の関係者は、発行者14、マーチャント16、および消費者10などの従来の支払いサービス関係者を含んでよい。また他の関係者として、移動体オペレータ26や移動体サービス・プロバイダ(メッセージ通信サービス・プロバイダ20、ディレクトリ・サービス・プロバイダ22、およびOTA(無線)サービス・プロバイダ24など)がある。
また、システムは多数の特有の構成要素を含んでよい。かかる構成要素の例として、提供サービス・エンジン18、メッセージ通信ゲートウエイ20(a)、ディレクトリ・サービス・エンジン22(a)、およびサービス作動化システム24(a)などがある。
【0014】
システムは携帯電話10(a)も含んでよい。これは、NFC通信要素10(a)−1(近距離無線通信要素:これは非接触要素の一例である)、支払いアプリケーションを含む安全要素10(a)−2、および1つ以上の移動体アプリケーション10(a)−3’および1つ以上のダウンロード・マネージャ10(a)−3”を含む常駐アプリケーション10(a)−3、などの携帯電話構成要素を含んでよい。
メッセージは図1に示す構成要素の間を通ってよい。参照番号2は提供サービス管理メッセージの矢印を示し、参照番号4はサービス作動化メッセージの矢印を示し、参照番号6はディレクトリ・サービス・メッセージの矢印を示し、参照番号8は預金口座管理メッセージの矢印を示す。
以下の種々の構成要素について以下に詳細に説明する。
【0015】
II.支払いサービス・タイプおよび付加価値サービス
本発明の実施の形態は少なくとも3つのタイプの支払いプロトコルを容易にする。第1のタイプは、マーチャントの取引きの場での対面支払いのための近接支払い(すなわち、非接触支払い)を含んでよい。第2のタイプは、電子商取引環境またはその他のカード非提示環境で起こる支払いのための遠隔支払いを含んでよい。第3のタイプは、ビジネスではなく個人的に或る人から別の人に送金するための移動体送金(すなわち、個人対個人の支払い(person−to−person payment))を含んでよい。
【0016】
近接支払いは従来の非接触カード・トランザクション処理と同じ機能性を提供するが、非接触カードを用いるのではなく、消費者は支払いアプリケーションを含む携帯電話をマーチャントの取引きの場のポイント・オブ・セールス(POS)装置に提示する。NFC可能な電話は非接触カードをエミュレートし、また同じ通信標準を用いる。POS装置は非接触カードに用いるものと同じであり、支払いアプリケーションは非接触カードと同じ方法でPOS装置と対話する。支払いはカードではなく携帯電話を介して開始するが、他の点は非接触トランザクション処理と同じである。
【0017】
本発明の実施の形態に係る電話10(a)内で用いる支払いアプリケーションは少なくとも2つの異なる近接支払い設定をサポートすることができる。第1の設定は「常時オン」である。支払い設定が常時オン・モードのとき、デフォールトの支払いアプリケーション10(a)−2は常にアクティブ(作動)状態なので、消費者は支払い機能を選択する必要がなく、電話10(a)をPOS装置の前で振ることによりトランザクションを開始することができる。第2の設定は「手動(マニュアル)」である。支払い設定が手動モードのとき、消費者10は支払いアプリケーション10(a)−2にアクセスして、近接支払いを行う支払い機能を選択してよい。このプロセス中に、消費者10は支払いに用いる預金口座を選択してもよい。発行者14はこれらの設定または預金口座に関連する発行者特有の支払いサービスのどちらかをデフォールトに指定することができるし、また消費者がデフォールト支払い設定を選択できるかどうかを指定することもできる。近接支払い機能性はビザ非接触支払い仕様(Visa Contactless Payment Specification(VCPS))2.0.2と両立する。また本発明の実施の形態は、1つ以上の支払いアプリケーションを安全要素内に常駐させ、また支払いアプリケーションの1つをデフォールトとして選択することができる。
【0018】
遠隔支払いにより、消費者は自分の携帯電話を用いて消費者とマーチャントとの間のカード非提示トランザクションを開始しまた認証することができる。遠隔支払いは移動体ネットワークを通して行い、POS装置との対話は行わない。遠隔支払いトランザクションは預金口座番号ではなく携帯電話番号に基づくので、移動体ネットワークを通して金融情報を送ることはない。カード非提示トランザクションは、インターネット、コール・センタ、および対話型音声応答(IVR)トランザクションなどの自動化サービス、並びに対面対話を含む。遠隔支払いは消費者の登録済み携帯電話10(a)を認証チャネルとして用いることができる。遠隔支払い機能を用いるため、消費者は自分の携帯電話番号をディレクトリ・サービス・プロバイダ22または他のエンティティに登録して預金口座番号にリンクさせ、登録済み電話番号を支払いに用いることができるようにしてよい。
【0019】
移動体送金とは2人の人の間のトランザクションを指す。移動体送金により、カード保持者すなわち消費者は携帯電話10(a)を用いて自分のカードまたは預金口座から他のカードまたは預金口座に送金することができる。これにより、消費者は国際送金および国内の個人対個人の送金のために、移動体ネットワークを通して携帯電話を介して個人に容易に送金することができる。消費者は移動体送金を用いて、友人または他の個人(マーチャントではない)にサービスのための支払いを行うことができる。
移動体送金は預金口座情報ではなく別名(エイリアス)に依存できるので、移動体ネットワークを通して金融情報を送ることはない。送金したい消費者は自分の預金口座を登録して自分の携帯電話番号にリンクさせてよい。また受領者を指定して別名を割当ててもよい。受領者はサービスに登録してよいが、自分に送られる金を受け取るのに登録することは要求されない。
【0020】
本発明の実施の形態は、提供サービス、機密のための認証、預金口座管理、および携帯電話記録のトップアップを含む多くの付加価値機能も提供してよい。
提供サービスは、発行者、マーチャント、またはビザなどの支払い処理機構が消費者の携帯電話の移動体アプリケーションに送るクーポン、割引、販売促進商品を指すことができる。消費者は移動体アプリケーションを用いてそのサービスを受けることができる。
提供サービスの機能は少なくとも3つの要素を含んでよい。この3つの要素は、マーチャント16または発行者14が提供サービスを定義するのに用いる提供サービス・エンジン18と、移動体アプリケーションへの配送を確かにする提供サービス・メッセージ・フォーマット(提供サービス・メッセージ・フォーマットはビザ移動体データ・フォーマット(VMDF)でよい)と、提供サービスの送り先である移動体アプリケーション10(a)とを含む。消費者は移動体アプリケーション10(a)を用いて提供サービスを管理し、マーチャントのPOS装置で提供サービスを入手する。
【0021】
消費者はその発行者に登録(加入)して提供サービスを受け取る。提供サービスを送るには、マーチャントまたは発行者は提供サービスを定義し、審査および承認を得るためにビザなどの支払い処理機構に提出する。提供サービスが承認されると、提供サービス・エンジン18に入力して、受け取るために加入した消費者10に配送する予定をたてる。提供サービス・エンジン18は提供サービスを適当なメッセージ・フォーマットにフォーマットし、SMSまたはその他の移動体チャネルを介して消費者の携帯電話10(a)の移動体アプリケーション10(a)−3に配送する。
【0022】
消費者の提供サービスは他のメッセージとは別個に移動体アプリケーション10(a)−3に配送してよく、また定義されたまたブランド付きのフォーマットで提示してよい。移動体アプリケーション10(a)−3は提供サービスの配送および管理とポイント・オブ・セールス支払いとを統合する。これにより、消費者は受け取る提供サービスを見、管理し、入手することができる。アプリケーション10(a)−3は自動化された提供サービス管理(期限切れの際の取消しなど)をサポートする。提供サービスは、購入のときにマーチャントがスキャンしまたは入力するバーコードまたは販促コードを含んでよい。マーチャントの店先で提供サービスを受けるときは、消費者は携帯電話の近接支払い機能性を用いてよい。
【0023】
認証とは、電話および消費者と、自称する物および人とが確かに同一であることを発行者が確認できる携帯電話からの情報を発行者が要求するメカニズムである。これにより、電子商取引トランザクションの全ての関係者は秘密の正しい支払いデータを送ることができるし、また購入者が特定の預金口座の許可されたユーザであるという認証を与えることができる。移動体遠隔支払い機能も移動体送金機能も支払い認証能力を用いる。
トップアップ機能は、携帯電話が前払い電話の記録の購入を自動化できるようにする機能である。このサービスは遠隔支払い機能の独特の実施例である。これは、遠隔支払いサービスと同じ機構を用いるもので、消費者は移動体オペレータから記録を購入する。
【0024】
III.預金口座管理
預金口座管理サービスは支払い預金口座プロフィールおよびトランザクションの移動体管理を含み、従来の移動体バンキングから新しい移動体預金口座管理ツールに及ぶ。預金口座管理サービスは発行者特有の支払いサービスにリンクさせてよいし、また発行者の現在の預金口座管理サービスの延長として提供してもよい。移動体支払い預金口座管理機能は、既存の発行者銀行システム並びに任意の将来の預金口座管理サービス・プロバイダ(銀行でも他の第三者でもよい)と統合することができる。
【0025】
各発行者14は消費者がどんな預金口座管理機能を利用できるかを決定することができる。消費者10は移動体アプリケーション10(a)−3’を用いて現在の預金口座残高を要求し、支払い実行通知書およびトランザクション・レシートを受信し、また残高警報、トランザクション警報、および支払い督促を設定しまた受信することができる。消費者10が預金口座管理サービスを利用できるときは、消費者10は消費者基準に基づいて預金口座情報を配送する機能を設定してよい。例えば、消費者は自分の預金口座残高が所定のしきい値に達したときに警報を受けることを要求してよい。
【0026】
移動体支払いシステムは預金口座管理サービスをサポートするメッセージ通信を用いる。メッセージ通信システムはメッセージをフォーマットして、移動体オペレータのネットワーク26を介して送る。消費者10は預金口座管理サービスを要求するメッセージを送り、発行者14またはマーチャント16は応答メッセージを送る。
次の表は、消費者の携帯電話10(a)の移動体アプリケーション10(a)−3’から発行者14またはマーチャント16に、また発行者14またはマーチャント16から携帯電話10(a)の移動体アプリケーション10(a)−3’に送る預金口座管理メッセージのリストである。
【0027】
【表1】

【0028】
発行者14は、従来、消費者支払い預金口座を取得し、登録し、またサポートに関与する。移動体トランザクション・システムでは、発行者14は、支払い預金口座の処理に加えて預金口座管理機能および提供サービス管理機能をサポートするという選択肢も有する。これらの預金口座管理機能および提供サービス管理機能は「発行者特有の支払いサービス」の機能である。更に、支払い預金口座の作動化は消費者10が携帯電話10(a)を取得した後に起こるので、発行者の従来のカード発行プロセスはOTAサービス作動化環境に移行してよい。
【0029】
マーチャント16は実店舗型の(brick−and−mortar)設定でも電子商取引設定でも、支払い預金口座での支払いを受け付ける。またマーチャント16は移動体支払いシステムを用いて移動体消費者ベースに提供サービスを発行してよく、これは預金口座保持者の、目標とする部分集合から全集合に及んでよい。
メッセージ通信サービス・プロバイダ20は消費者の携帯電話10(a)と他のプロバイダとの間のメッセージ・インターフェースを提供する。このプロバイダはメッセージ通信ゲートウエイ20(a)およびこれに関連するシステムを運営する。
【0030】
OTAサービス・プロバイダ24は移動体装置10(a)の安全要素10(a)−2を管理する。これは安全要素アプリケーションを準備することを含む。
ディレクトリ・サービス・プロバイダ22は、登録済みの消費者10に関連する別名を用いて関係する預金口座情報を流す遠隔支払いおよび移動体送金トランザクションのサポートを行う。
消費者10は携帯電話10(a)を用いて移動体支払いサービスおよび付加価値サービスにアクセスする。消費者10は任意のアプリケーションを携帯電話10(a)にダウンロードしてパーソナル化することを要求する。
【0031】
移動体オペレータ26は移動体ネットワークを提供しまた準備する。これは上に述べたサービスをサポートするのに必要なデータ・サービスを含む。また移動体オペレータ26は一般に、そのネットワークがサポートする携帯電話と、これらの携帯電話で機能するアプリケーションとを選択する。また、携帯電話10(a)にメッセージを送信し、また携帯電話10(a)からメッセージを受信する。
メッセージ通信により、異なるプラットフォーム関係者の間の対話が可能になる。メッセージは、預金口座管理、基本的な提供サービス、およびサービス作動化、並びに遠隔支払いおよび移動体送金のためのディレクトリ・サービスをサポートする。
【0032】
本発明のいくつかの実施の形態は、メッセージの種々の組合せを用いて消費者の支払い預金口座を管理することを目的とする。本発明の1つの実施の形態は、携帯電話を用いて預金口座残高照会応答メッセージを受信することを含む。携帯電話はポイント・オブ・セールス端末機の非接触読取り機と通信するように構成された非接触要素を含む。預金口座残高照会応答メッセージは消費者が操作する携帯電話に関連する預金口座の預金口座残高を提供する。またこの方法は、携帯電話を用いてトランザクション警報メッセージを受信する(トランザクション警報はその預金口座を用いてトランザクションが発生したことを消費者に知らせる)ことと、提供サービス・メッセージを受信する(提供サービス・メッセージは、消費者が携帯電話を用いて所定のトランザクションを行えば消費者に利益を与える)こととを含む。かかるメッセージは携帯電話10(a)が受信してよく、また携帯電話10(a)が表示してよい。
【0033】
移動体オペレータ26または全ての他の適当なエンティティは、これに対応して残高照会応答メッセージ、トランザクション警報メッセージ、および提供サービス・メッセージを携帯電話に送信してよい。移動体オペレータ26は、プロセッサと、このプロセッサと動作可能に結合するコンピュータ読取り可能な媒体とを含む通信サーバを操作してよい。コンピュータ読取り可能な媒体は種々のメッセージを携帯電話10(a)に送信するためのコードを含んでよい。
メッセージ通信サービス・プロバイダ20は、発行者14、マーチャント16、および他のサービス・プロバイダが移動体ネットワークを介して携帯電話10の移動体アプリケーション10(a)−3’に送信しまた配送するメッセージをフォーマットする。また、消費者10が携帯電話10の移動体アプリケーション10(a)−3’を介して発行者14およびマーチャント16に送信する預金口座管理メッセージをフォーマットして配送する。
【0034】
移動体アプリケーション10(a)−3’と授受するメッセージ用の基本的プロトコルはビザ移動体データ・フォーマット(Visa Mobile Deta Format(VMDF))でよい。全てのメッセージは、移動体アプリケーション10(a)−3’に確かに配送するために、メッセージ通信ゲートウエイ20(a)に到達するまでにVMDFフォーマットになっている。VMDFはSMSに特有ではない。これは、ネットワークで送るアプリケーションのためまた局所記憶のために提供する任意のテキストまたは2進データの使用を含む。
【0035】
メッセージ通信サービス・プロバイダ20は、他のプロバイダおよび関係者と消費者の携帯電話10(a)との間の統一メッセージ・インターフェースを与えるメッセージ通信ゲートウエイ20(a)を操作する。メッセージ通信ゲートウエイ20(a)は少なくとも3つの機能をサポートする。第1の機能は、消費者の携帯電話10(a)の移動体アプリケーション10(a)−3’と授受するメッセージの転送を容易にする警報APIである。第2の機能は、発行者14、マーチャント16、およびビザなどの支払い処理機構が消費者の携帯電話アプリケーションと授受する関連のトラッフィクを監視できるようにする報告ウェブ・インターフェースである。第3は、関係者が仮想移動体アプリケーションにメッセージを送信しまたメッセージを受信してそのシステムの準備性をテストできるようにするインターフェースである試験ハブである。試験ハブは預金口座管理も提供サービス・メッセージ通信も共にサポートする。
【0036】
提供サービス・エンジン18は提供サービスを管理するためのシステムである。その能力は、これを通してマーチャント16が提供サービスを定義できる簡単なユーザ・インターフェース(UI)であることから、広範囲の人口統計データおよび行動データに基づいて提供サービスを消費者に向ける高度データベース・マーケティング・システムに及んでよい。更に、メッセージ通信ゲートウエイ20(a)は提供サービス・エンジンとして作動する提供サービス・ウェブ・インターフェースをサポートする。これは基本的なウェブ・ベースのUIであり、これを通してマーチャント16は全ての消費者10に配送する簡単な提供サービスを定義する。
【0037】
携帯電話を使用可能にするプロセスを「サービス作動化」と呼ぶ。なぜなら、これは携帯電話上での作動を構成するからである。サービス作動化を用いれば、支払いアプリケーション10(a)−2’、移動体アプリケーション10(a)−3’、サービス作動化アプリケーション、預金口座情報、およびデータ(発行者特有の支払いアプリケーションに関するデータなど)を携帯電話に準備することができる。サービス作動化を行わなければ、かかるアプリケーションを発行できるのは、消費者が入手する前に安全要素(多くの場合に携帯電話自体)をパーソナル化した場合だけである。サービス作動化は多数のチャネルまたは手段を介して理論的に起こり得るこの作動化に対する一般的用語であるが、本発明の実施の形態は、移動体ネットワークを介して携帯電話10の安全要素10(a)−2に支払いアプリケーションを無線(OTA)で準備することに焦点を当てるのが好ましい。OTAサービス作動化により、消費者が銀行または小売店に足を運ばなくても、発行者14は電話10(a)による安全な支払いおよび預金口座データを遠隔で確実に可能にすることができる。
【0038】
OTAサービス・プロバイダ24はOTAサービス作動化システム24(a)を運営しまた管理する。OTAサービス作動化システム24(a)はパーソナル化機能および発行機能、並びに消費者の安全要素アプリケーションの毎日の管理を行う。OTAサービス作動化システム24(a)の機能は移動体オペレータのネットワークを用いた安全要素アプリケーションの準備およびパーソナル化である。更に、OTAサービス・プロバイダ24はこのシステム24(a)を用いて、パーソナル化された後にこの分野に配置される安全要素を管理する。これは支払い預金口座を管理するのに望ましい機能である。機密が漏洩した預金口座はロックしまたアンロックしてよく、またプラットフォームはOTAで除去してよい。OTAサービス作動化システム24(a)は、電話のソフトウエアのロード、インストール、およびパーソナル化や、電話のアプリケーションのロックおよびアンロックや、電話からアプリケーションを除去するための情報をOTAで携帯電話に提供する。また電話のダウンロード・マネージャ10(a)−3”と通信してOTA作動を行う。
【0039】
またOTAサービス作動化は、ユーザが介入せずに会社のブランド化、提供サービス、および新しいサービスのメッセージ通信の設定およびプログラミングを行うために携帯電話を遠隔制御する。これは、電話10(a)に物理的にアクセスせずにOTA技術を用いてSIMまたはNFCチップと通信する。オペレータが携帯電話10(a)を再発行しなくても、新しいサービスを確実にダウンロードすることができる。
ディレクトリ・サービスは、移動体送金および遠隔支払い、並びに高度の提供サービス(将来プラットフォームをリリースしたとき)、認証、およびトップアップなどの付加価値サービスをサポートするのに用いられる。ディレクトリ・サービスは登録済みの消費者に関連する別名を用いて他の情報に送るトランザクションにとって望ましい。誰が消費者かを決定した後、関係する消費者情報を発行者に送信する。
【0040】
移動体送金では、別名を用いて送金の受領者を識別しおよび/または接触してよい。一般にディレクトリにより、送金者は預金口座番号より便利で使いやすい別名(携帯電話番号など)を用いることができる。送金トランザクションでは、別名/ディレクトリにより送金者と受領者との間のプライバシを高めることもできる。両者の銀行は送金者および受領者に属するそれぞれの個人情報を安全に保持することができる。送金者および受領者、またはカード保持者およびマーチャント16は、トランザクションを行うのに互いの個人情報を一切共有する必要がない。
【0041】
携帯電話10(a)はサービス・プロバイダと消費者10との間のパイプである。携帯電話10(a)は多くの明確な機能を含む。第1の機能は、近接支払いを可能にするカード・エミュレーション・モードを提供するNFC(近距離無線通信)無線機能である。これはマーチャントの非接触POS装置と通信するためのアンテナを含む。第2の機能は支払いアプリケーションを確実に保持するための安全要素形式ファクターである。第3の機能は、移動体アプリケーション10(a)−3’およびダウンロード・マネージャ10(a)−3”を持つ既存の移動体アプリケーション空間である。
【0042】
携帯電話10(a)ができることは、支払いトランザクションを開始し、発行者特有の支払いサービスに関するデータを受信し、発行者特有の支払いサービスを選択できるように消費者に提示し、発行者およびマーチャントから提供サービスを受信して表示し、発行者14から預金口座管理情報を受信して移動体アプリケーションに表示し、OTA作動のためにOTAサービス作動化システム24(a)と通信することである。
【0043】
移動体支払いを使用可能にするため、安全要素10(a)−2は次の能力を提供する。まず、移動体支払いに関する慎重なデータを保護するため安全な記憶装置を提供してよい。これは、電話および消費者に関連する秘密鍵、公開鍵、および発行者およびバックエンド・システムに関連する証明書を含む。また、クレジット/デビット・カードのPAN(個人預金口座番号)などの移動体支払いに関連する消費者特有の個人情報を安全に記憶する能力を提供してよい。また、安全な支払いプロトコル、データ完全性、および機密性をサポートする暗号機能を提供してよい。これは、暗号化/解読、署名検証、および安全なSMSメッセージ(発行者、サービス作動化システム、およびその他のバックエンド・システムから受信したもの)の認証のためのサポートを含む。また、移動体支払いアプリケーション10(a)−3”のための安全な配置および実行の環境を提供してよい。
【0044】
理解されるように、ここで述べた特定の例は、安全要素、安全要素内の支払いアプリケーション、および安全要素外の移動体アプリケーションの使用を含むが、本発明の実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば、支払いアプリケーションおよび移動体アプリケーションの諸機能を結合して、電話内のハードウエアの任意の適当な論理部分内の1つのアプリケーションにしてよい。
【0045】
安全要素10(a)−2は次の諸形式の1つでよい。すなわち、埋込みハードウエア: これは携帯電話と密に一体化された、非接触能力を持つ勝手にいじれないハードウエア・スマートカードである。着脱可能な汎用加入者識別モジュール(USIM): 安全要素はスマートカード機能性を持つUSIMカードと一体化してよい。この場合、非接触機能は別個である。着脱可能な安全ディジタル(SD)カード: スマートカードは安全なプログラム可能な環境を提供する。アプリケーションおよび移動体支払い特有の機密情報はスマートカードに準備される。スマートカードの安全要素への通信はAPDUコマンドを用いる。
安全要素は、ISO14443標準をサポートする一体化されたNFC能力も提供してよい。NFC能力はピア・トゥ・ピア、読取り機/書込み機、およびカード・エミュレーション・モードをサポートする。
【0046】
支払いアプリケーション10(a)−2’は携帯電話の安全要素10(a)−2に安全に記憶され、支払いトランザクションを行うのに用いられる。これは2つのジャバ・カード・アプリケーション(近接支払いシステム環境(PPSE)と一体化されたビザ・スマート・デビット/クレジット(VSDC)カード仕様アプレット)の1つを含んでよい。VSDCアプリケーションは支払いアプリケーションであり、PPSEアプリケーションは支払いアプリケーションの詳細を記憶するディレクトリ・アプリケーションである。これは市販のビザ・ペイウエーブ(payWave)非接触支払いカードに用いられるのと同じアプリケーションである。現在VPAは非接触仕様VCPS2.0.2を用いている。グローバル・プラットフォーム(GlobalPlatform)アプレットの現在のバージョンはバージョン2.7である。
【0047】
支払いアプリケーション10(a)−2は支払い機能性と発行者/カード保持者のパーソナル化データの両方を含む。支払いアプリケーション10(a)−2は、発行者14がサービス作動化システム24(a)を通してOTAで送るデータで安全要素10(a)−2で準備され、またパーソナル化される。サービス作動化システム24(a)は、準備、初期化、およびパーソナル化のコマンド(発行者の仕様に基づく)をサービス作動化システムから支払いアプリケーション10(a)−2にOTAで導く。支払いアプリケーション10(a)−2’のパーソナル化事例は、発行者14がサービス作動化システム24(a)を通して開始するOTAコマンドを用いてロックし、アンロックし、また安全要素10(a)から除去することができる。
【0048】
移動体近接支払いを開始するため、特有の支払いアプリケーション10(a)−2’(ユニーク・アプリケーション識別子(AID)で表される)を特有の移動体アプリケーション10(a)−3’に関連させる。これは消費者の経験と移動体近接機構とをリンクする。また、安全要素10(a)−2は、近接支払いのデフォールトとして設定された特有の支払いアプリケーション10(a)−2’を有してよい。
支払いアプリケーション10(a)−2’は手動モードまたは自動モードで非接触近接モデムとインターフェースする。携帯電話10(a)が非接触POS装置の近くに来ると、支払いアプリケーション10(a)−2’は、アプリケーションが自動支払いモードに設定されているかどうかを自動的に知らされる。手動モードの場合は、POSとの通信は移動体アプリケーション10(a)−3’を介して消費者が開始する。
【0049】
移動体アプリケーション10(a)−3はユーザ・インターフェースを含む。これは、支払い、預金口座管理、提供サービスの管理と入手、および設定の選択のためのユーザ・インターフェースを含む。移動体アプリケーション10(a)−3はJ2ME/MIDP2.0アプリケーション(MIDIet)である。移動体情報装置プロフィール(MIDP)は、携帯電話などの埋込み装置でジャバを使用するために発表された仕様である。各移動体アプリケーション10(a)−3は特定の発行者用にカストマイズして設定してよく、また特定の支払いアプリケーション事例に関連付ける。
【0050】
カストマイズ化および設定のプロセスは、発行者特有の支払いアプリケーション事例(これは発行者特有の支払いサービスにリンクしてよい)に関連するデータの受取りを含んでよい。本発明の実施の形態では、異なる発行者特有の支払いサービスにリンクする多くの異なる発行者特有の支払いアプリケーション事例があってよい。異なる発行者特有の支払いサービスは機能の種々の集合を有してよい。例えば、或る発行者は提供サービス・メッセージは提供するが、トランザクション警報メッセージは提供しないかも知れない。別の発行者はトランザクション警報メッセージは提供するが、提供サービス・メッセージは提供しないかも知れない。本発明の実施の形態では、消費者10は1つの発行者特有の支払いサービスを自分の電話10(a)で用いるデフォールト・サービスとして選択した後、電話10(a)および選択された発行者特有の支払いサービスを用いて支払いトランザクションなどのトランザクションを行ってよい。発行者特有の支払いサービスは特有の管理サービスおよび支払い機能を含んでよい。
【0051】
サービス作動化および初期化中は、移動体アプリケーション10(a)−3’は携帯電話10(a)上の発行者の仕様に従ってOTAで準備し、作動化し、設定してよい。設定が終わると、移動体支払いおよび他の金融アプリケーションのための電話の主メニュー・フォルダ内の項目としてアプリケーション事例が現われる。電話10(a)で作動化し、準備し、設定した移動体アプリケーションの事例の数に基づいて、メニューに1つ以上のアプリケーション事例があってよい。
【0052】
ユーザ・インターフェースは、消費者をアプリケーションに歓迎する派手なページ、発行者がサポートしている全ての機能の主メニュー・ページ、支払い関連のページ、および発行者がサポートしている機能の詳細なページを含んでよい。発行者14は、ロゴや製品名を提供しまた派手なスクリーンをカストマイズするなど、ユーザ・インターフェースの一部の可視要素をカストマイズしてよい。
移動体アプリケーション10(a)−3’はAPDUコマンドを用いて対応する支払いアプリケーション10(a)−2’とインターフェースして、近接支払いを可能にしまた移動体支払いおよび消費者10に関連する証明書を安全に記憶してよい。
【0053】
ダウンロード・マネージャ10(a)−3”は携帯電話10(a)(安全要素10(a)−2ではない)に常駐するMIDIetでよい。これはサービス作動化システム24(a)と安全要素10(a)−2との間のインターフェースである。これは、最初の準備、サービス作動化、初期化、管理(移動体アプリケーション10(a)−3’のロックおよびアンロックを含む)、および移動体アプリケーション10(a)−3’と安全要素10(a)−2と支払いアプリケーション10(a)−2’の設定を行う主体である。ダウンロード・マネージャ10(a)−3”は、サービス作動化システム24(a)(バックエンド・システムの一部として)とローカル装置管理とこれらの機能のための携帯電話10(a)上の準備エージェントとをインターフェースする。
【0054】
IV.移動体支払いプロセス
図2−3を参照して多数の例示の支払いプロセスを説明する。
図2を参照すると、消費者は、近接支払い機能が自動(常時オン)か、パスワードなしの手動か、またはパスワード付きの手動かを選択することができる。消費者が自動を選択した場合は、消費者はデフォールトの支払い預金口座を指定する必要がある。自動モードのときは近接支払い機能は常に作動状態であり、消費者が非接触読取り機の上で電話を振ると支払いアプリケーションは近接支払いトランザクションを行う。手動選択肢のどちらかを選択すると消費者は移動体アプリケーションを起動する必要があり、また近接支払い機能を作動化するために支払い機能を選択する必要がある。
【0055】
図2を参照すると、消費者は移動体アプリケーションを起動し302、近接支払い設定選択肢を選択する304。消費者は預金口座を自動(常時オン)にするという選択肢を有する。預金口座を常時オンにすることを消費者が選択した場合は306、308、移動体アプリケーションは設定されたAID(ユニーク・アプリケーション識別子)をデフォールトに設定する。預金口座を自動にしないことを消費者が選択した場合は、手動支払いを行うときに消費者はその預金口座をデフォールトの支払い預金口座にするという選択肢を有する314、310、312。
【0056】
図3を参照すると、近接支払い機能を手動で作動化するため、消費者は移動体支払いアプリケーション内の支払い機能または支払い可能機能を選択する。これにより、安全要素は非接触カードをエミュレートして、POS端末機に関連する非接触読取り機と対話することができる。このモードは、指定された時間が経過する(タイムアウト)まで作動化状態である。タイムアウト時間が経過しても消費者が近接支払いトランザクションを行わなかった場合は、移動体アプリケーションは近接支払い機能を非作動化し、再作動化してトランザクションを進めることを消費者に要求する。
【0057】
消費者は移動体アプリケーションを起動することを選択し、また支払い機能を選択する320,322。電話は、30分間または消費者がこのページから出るかまたは支払いトランザクションが完了するまで、「支払い可能」ページを表示する324。トランザクションを進めるために、消費者は電話を非接触読取り機の近くに置く326。読取り機は電話の安全要素から預金口座情報を得てトランザクションを完了する。電話は、15秒間または消費者がページから出るまで、「送金済み」ページを表示する。次に、電話は前の状態に戻る。
【0058】
V.特定の預金口座管理プロセス
図4を参照すると、メッセージがトランザクション・レシート、トランザクション警報、または支払い実行メッセージのときは電話内のトランザクション・メッセージ・リポジトリ内に記憶される。残高照会、残高警報、および支払い督促メッセージなどの他のメッセージはトランザクション・メッセージ・リポジトリ内に記憶されない。
【0059】
メッセージ・リポジトリ内の各項目は1つの特定の預金口座管理事象に対応してよい。かかる事象はほとんどの警報およびトランザクション・レシートの場合のようにOTAで供給してよい。
トランザクション・メッセージ・リポジトリにアクセスするには、消費者は移動体アプリケーション内にいる必要がある。移動体アプリケーションの主メニューは、スクリーン・ショット330に示すリポジトリを消費者が選択して開くことができる選択肢を与える。リポジトリはスクリーン・ショット332に示すように、トランザクション・レシート、トランザクション警報、および支払い実行メッセージ要約のリストを表示する。
【0060】
図5を参照すると、スクリーン・ショット334および336で示すように、消費者はトランザクション・レシート、トランザクション警報、および預金口座に実行された支払いの詳細を見ることができる。詳しく述べると、消費者は3つの異なるタイプのトランザクション・メッセージ(すなわち、トランザクション・レシート、トランザクション警報、および支払い実行メッセージ)を見ることができる。内容はメッセージのタイプ毎に異なってよい。メッセージ詳細スクリーンを表示するには、消費者はメッセージを選択し、次にメッセージを見る選択肢を選択すればよい。
【0061】
図6のスクリーン・ショット338および340を参照すると、トランザクション警報のしきい値は移動体アプリケーション内で設定してよい。代替的に、警報しきい値は発行者のウェブ・サイトで設定してよい。しきい値を超えると、スクリーン・ショット340に示すようなメッセージが示される。
図7のスクリーン・ショット342、344、および346を参照すると、消費者は携帯電話の安全要素に記憶されているクレジット・プロダクトの現在の残高を要求することができる。ウェブ・チャネルではなくて携帯電話チャネル用であることを除くと、これは一般的な遠隔バンキング機能性と同じである。
【0062】
発行者が残高照会を処理した後、発行者は残高照会への応答メッセージを消費者の携帯電話に送信する。残高照会が表示され、また将来の照会に備えて移動体アプリケーションの預金口座要約機能内が更新される。要求される残高情報は、(1)発行者名、(2)現在の残高、(3)利用可能な残りのクレジット、および(4)クレジット預金口座の残高情報の正確さに関する但し書きを含む。
【0063】
図8のスクリーン・ショット348、350、および352を参照すると、消費者は携帯電話の安全要素に記憶されているデビット・プロダクトの現在の残高を要求することができる。これは一般的な遠隔バンキング機能性と同じである。残高照会が表示され、また将来の照会に備えて移動体アプリケーションの預金口座要約機能内が更新される。残高情報は、(1)発行者名、(2)デビット預金口座の現在の残高、(3)引出し可能な資金、(4)利用可能な残高、および(5)残高情報の正確さに関する但し書きを含む。
【0064】
図9(a)および図9(b)のスクリーン・ショット354、356、358、および360を参照すると、消費者は移動体アプリケーションを用いて支払い督促の登録または登録取消を行うことができる。消費者は支払い督促機能の現在の状態を設定する(オン/オフ)ことができる。
消費者は発行者との支払い督促設定動作が終了したかどうかについて警報を受信する必要はない。これらの選択が行われたときに移動体アプリケーション内から消費者の選択を確認するだけでよい。
【0065】
図10のスクリーン・ショット362、364、および366を参照すると、消費者は残高警報が発生したときの残高レベルを設定することができる。この使用事例は支払い方法がクレジット・プロダクトである場合の選択肢を示す。消費者は次を設定する。(1)残高警報を生成するときのクレジット残高、(2)残高警報機能の現在の状態(オン/オフ)。
消費者は発行者との残高警報設定操作が完了したかどうかについて警報を受信する必要はない。これらの選択が行われたときに移動体アプリケーション内から消費者の選択を確認するだけでよい。
図11(a)のスクリーン・ショット372を参照すると、所定のしきい値を超えると消費者はクレジット・プロダクトの残高警報を受信する。発行者はこの警報を生成して消費者のハンドセットに送信する。
【0066】
図11(b)のスクリーン・ショット374を参照すると、所定のしきい値を超えると消費者はデビット・プロダクトの残高警報を受信する。発行者はこの警報を生成して消費者のハンドセットに送信する。
図12のスクリーン・ショット376を参照すると、発行者特有の理由により支払い預金口座が封鎖されると、消費者は発行者が生成したリスク警報を受信する。発行者はこの警報を生成して消費者の電話に送信する。
プラットフォーム・パスワードが設定されているかどうかに関わらず、移動体アプリケーションが起動して、メッセージが消費者に表示される。メッセージが表示されると、消費者はメッセージを受信したことを確認する以外の選択肢はなく、確認するとアプリケーションから出る。実施の形態によっては、このメッセージは記憶されない。
【0067】
本発明の実施の形態は、図13のスクリーン・ショット378、380、および382に示すような提供サービスも含んでよい。まず、スクリーン・ショット378に示すような電話の提供サービス・リポジトリを選択し、提供サービス・リポジトリを開いて提供サービスの期限をチェックする。スクリーン・ショット380に示すように、異なる提供サービスを提供する異なるマーチャントが表示されてよい。消費者がその1つを選択すると、マーチャント特有の提供サービスが表示される。次に消費者は任意の方法(前に述べたNFC要素または非接触要素を用いてPOS端末機と通信するなど)により提供サービスを入手してよい。
【0068】
VI.多数の発行者特有の支払いサービス能力
上に述べたように、カストマイズ化および設定のプロセスは発行者特有の支払いサービスにリンクする発行者特有の支払いアプリケーション事例に関連するデータを受信することを含んでよい。データは、発行者特有のアプリケーションのコンピュータ・コード、発行者特有の事例のコード、または発行者特有のアプリケーションまたは事例をリンクするためのコードを含んでよい。例えば、本発明の或る実施の形態では、異なる発行者特有の支払いサービスにリンクする多くの発行者特有の支払いアプリケーション事例があってよい。異なる発行者特有の支払いサービスは機能の種々の集合を有してよい。例えば、或る発行者は提供サービス・メッセージは提供するが、トランザクション警報メッセージは提供しないことがある。別の発行者はトランザクション警報メッセージは提供するが、提供サービス・メッセージは提供しないことがある。本発明の実施の形態では、消費者10は或る発行者特有の支払いサービスを自分の電話10(a)で用いるデフォールト・サービスとして選択してよく、次に電話10(a)および選択された発行者特有の支払いサービスを用いて支払いトランザクションなどのトランザクションを行ってよい。発行者特有の支払いサービスは特有の管理または付加価値サービスおよび支払い機能を含んでよい。
【0069】
或る実施の形態では、装置にロードしたとき装置に1つの事例しかない場合は、その事例はデフォールト事例でよい。別の実施の形態では、異なる発行者に明確に関連する多数の支払いアプリケーションが携帯電話にあってよい。図14(a)に示すように、消費者は異なる発行者特有の支払いアプリケーション(窓390の中の銀行A、銀行B、および銀行Cのアプリケーション)から選択することができる。図14(b)に示すように、或る支払いアプリケーション(例えば窓392の中の銀行B)を選択すると、これをデフォールト支払いアプリケーションとして設定してよい。
【0070】
図15のスクリーン・ショット402、404、406、408、および410を参照すると、可用性の観点から、このプロセスは消費者から要求される最小の対話で望ましい結果を達成しようとしている。消費者設定とそのレベルを決めるのは発行者の自由である。消費者対話は一貫していることが望ましい。
【0071】
また可用性の観点から、発行者は消費者に設定の選択肢を一切与えないことがある。例えば、発行者はフリー・アクセスで(すなわち、パスワードを要求せずに)プラットフォームを自動で可能にする(常時オン)よう設定してもよい。また、発行者は或る設定の選択肢を変えることだけを消費者に許可することがある。例えば、発行者は強制的なパスワードで保護されたアクセスにより手動で可能にするようプラットフォームを設定してよい。この場合は、消費者はパスワードを入力するよう指示されるだけである。上記の2つの事例では、消費者に常に、近接のためのデフォールトとしてプラットフォームを設定する選択肢が与えられる。
【0072】
VII.コンピュータ機器および携帯電話
図1の種々の関係者および要素は1個以上のコンピュータ機器を操作してここに述べた機能を容易にする。提供サービス・エンジン18、メッセージ通信ゲートウエイ20(a)、発行者14、ディレクトリ・サービス・エンジン22(a)、サービス作動化システム24(a)、および移動体オペレータ26を含む図1のどの要素も、任意の適当な数のサブシステムを用いてここに述べた機能を容易にしてよい。かかるサブシステムまたは構成要素の例を図16に示す。図16に示すサブシステムはシステム・バス775を介して相互接続する。プリンタ774、キーボード778、固定ディスク779(または、コンピュータ読取り可能な媒体を含む他のメモリ)、ディスプレイ・アダプタ782に結合するモニタ776、およびその他などの追加のサブシステムが示されている。
【0073】
周辺機器や、I/Oコントローラ771に結合する入出力(I/O)装置は、シリアル・ポート777などのこの技術で周知の任意の数の手段によりコンピュータ・システムに接続してよい。例えば、シリアル・ポート777または外部インターフェース781を用いて、コンピュータ機器をインターネットなどのワイド・エリア・ネットワークやマウス入力装置やスキャナに接続してよい。システム・バスを介した相互接続により、中央プロセッサ773は各サブシステムと通信することや、システム・メモリ772または固定ディスク779からの命令の実行、並びにサブシステム間の情報の交換を制御することができる。システム・メモリ772および/または固定ディスク779はコンピュータ読取り可能な媒体の例である。
【0074】
図17は本発明の実施の形態に用いてよい別の電話32のブロック図を示す。かかる機能は図1の電話10(a)に示す機能と結合してよい。図17に示すように、例示の無線電話32はコンピュータ読取り可能な媒体と本体とを含んでよい。コンピュータ読取り可能な媒体32(b)は本体32(h)内にあってよく、または本体から着脱可能でよい。本体32(h)はプラスチック基板、ハウジング、または他の構造の形でよい。コンピュータ読取り可能な媒体32(b)はデータ(例えば、発行者特有の支払いサービスに関するデータ)を記憶するメモリでよく、また磁気ストライプ、メモリ・チップを含む任意の適当な形でよい。メモリは、金融情報、通行情報(例えば、地下鉄または汽車のパス)、アクセス情報(例えば、アクセス・バッジ)などの情報を記憶することが好ましい。金融情報は、銀行預金口座情報、銀行識別番号(BIN)、クレジット・カードまたはデビット・カードの番号情報、預金口座残高情報、満期日、名前や誕生日などの消費者情報、などの情報を含んでよい。この情報はどれも電話32で送信してよい。
【0075】
或る実施の形態では、メモリ内の情報はデータ・トラック(従来のクレジットカードに関連するもの)の形でもよい。かかるトラックはトラック1およびトラック2を含む。トラック1(国際航空運輸協会)はトラック2より多くの情報を記憶し、カード保持者の名前、並びに預金口座番号やその他の任意のデータを含む。このトラックは、航空会社がクレジット・カードで予約を取るときにしばしば用いる。トラック2(アメリカ銀行協会)は現在最も多く用いられているもので、ATMおよびクレジットカード・チェッカを用いて読むトラックである。ABA(アメリカ銀行協会)はこのトラックの仕様を指定しており、全ての世界の銀行はこれに従わなければならない。これは、カード保持者の預金口座、暗号化PIN、およびその他の任意のデータを含む。
【0076】
電話32は更に非接触要素32(g)を含んでよい。これは一般にアンテナなどの関連する無線転送(例えば、データ伝送)要素を備える半導体チップ(または他のデータ記憶要素)の形で実現される。非接触要素32(g)は電話32に関連し(例えば、内部に埋め込まれ)ており、セルラ・ネットワークを介して送信するデータまたは制御命令は非接触要素インターフェース(図示せず)により非接触要素32(g)に与えてよい。非接触要素インターフェースにより、移動装置回路(および、セルラ・ネットワーク)と随意の非接触要素32(g)との間でデータおよび/または制御情報を交換することができる。
【0077】
非接触要素32(g)は、一般に標準化プロトコルまたはデータ転送機構(例えば、ISO14443/NFC)に従う近距離無線通信(NFC)能力(または近距離無線通信媒体)を用いてデータを転送しまた受信することができる。近距離無線通信能力は、電話32と問合せ装置との間でデータを交換するのに用いることができる例えばRFID、ブルートゥース(TM)、赤外線、またはその他のデータ転送能力などの短距離通信能力である。したがって、電話32はセルラ・ネットワークと近距離無線通信能力の両方を介してデータおよび/または制御命令を通信しまた転送することができる。
【0078】
また電話32は、電話32の機能を処理するプロセッサ32(c)(例えば、マイクロプロセッサ)と、電話番号やその他の情報およびメッセージを消費者に表示するディスプレイ32(d)とを含んでよい。電話32はまた、消費者が情報を装置に入力するのに用いる入力要素32(e)、消費者が音声通信、音楽などを聴くのに用いるスピーカ32(f)、および消費者が電話32を通して自分の声を送るのに用いるマイクロホン32(i)を含んでよい。電話32は、無線データ転送(例えば、データ伝送)のためのアンテナ32(a)も含んでよい。
【0079】
理解すべきであるが、上に説明した本発明はモジュール方式または統合方式のコンピュータ・ソフトウエアを用いて制御論理の形で実現してよい。ここに示した開示および教示に基づいて、当業者は、ハードウエアやハードウエアとソフトウエアの組合せを用いて本発明を実現する他の手段および/または方法を知りまた認識するであろう。
【0080】
この出願に述べたソフトウエア構成要素または機能はどれも、例えば、従来の技術またはオブジェクト指向技術を用いて、例えば、ジャバ、C++、またはパールなどの任意の適当なコンピュータ言語を用いてプロセッサで実行するソフトウエア・コードとして実現してよい。ソフトウエア・コードは一連の命令またはコマンドとして、コンピュータ読取り可能な媒体(ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、ハード・ドライブまたはフロッピー(登録商標)・ディスクなどの磁気媒体、またはCD−ROMなどの光媒体など)に記憶してよい。任意のかかるコンピュータ読取り可能な媒体は単一の計算機器上または内に常駐してよく、またシステムまたはネットワーク内の異なる計算機器上または内にあってもよい。
【0081】
上記の説明は例示であって、制限するものではない。この開示を見れば、本発明の多くのバリエーションが当業者に明らかになろう。したがって、本発明の範囲は上の説明を参照して決めるべきではなく、クレームとその全範囲または同等のものとを参照して決めるべきである。
任意の実施の形態からの1つ以上の機能を、本発明の範囲から逸れずに、任意の他の実施の形態の1つ以上の機能と組み合わせてよい。
特に別段の指示がない限り、「或る」および「その」は「1つ以上」を意味するものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話を用いて預金口座残高照会応答メッセージを受信し、前記携帯電話はポイント・オブ・セールス端末機内の非接触読取り機と通信する非接触要素を含み、また前記預金口座残高照会応答メッセージは消費者が操作する前記携帯電話に関連する預金口座の預金口座残高を提供し、
前記携帯電話を用いてトランザクション警報メッセージを受信し、前記トランザクション警報は前記預金口座を用いるトランザクションが発生したことを前記消費者に知らせ、
提供サービス・メッセージを受信し、前記提供サービス・メッセージは前記消費者が前記携帯電話を用いて所定のトランザクションを行えば前記消費者に利益を与える、
ことを含む方法。
【請求項2】
前記携帯電話を用いて支払い督促メッセージを生成することを更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
残高しきい値警報メッセージを受信することを更に含み、前もって指定した残高しきい値を超えると前記残高しきい値警報メッセージは前記消費者に警報する、請求項1記載の方法。
【請求項4】
リスク警報メッセージを受信することを更に含み、前記リスク警報メッセージは前記預金口座に関する疑わしい行動について前記消費者に警報し、また前記預金口座が封鎖されていることを消費者に知らせる、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記携帯電話を用いてトランザクション失敗レシート・メッセージを受信することを更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記電話は発行者特有の支払いアプリケーションを含む安全要素を含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
携帯電話を用いて預金口座残高照会応答メッセージを受信するためのコードであって、前記携帯電話はポイント・オブ・セールス端末機内の非接触読取り機と通信する非接触要素を含み、また前記預金口座残高照会応答メッセージは消費者が操作する前記携帯電話に関連する預金口座の預金口座残高を提供する、コードと、
前記携帯電話を用いてトランザクション警報メッセージを受信するためのコードであって、前記トランザクション警報は前記預金口座を用いるトランザクションが発生したことを前記消費者に知らせる、コードと、
提供サービス・メッセージを受信するためのコードであって、前記提供サービス・メッセージは前記消費者が前記携帯電話を用いて所定のトランザクションを行えば前記消費者に利益を与える、コードと、
を含むコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項8】
前記携帯電話を用いて支払い督促を生成するためのコードを更に含む、請求項7記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項9】
残高しきい値警報メッセージを受信するためのコードを更に含み、前もって指定した残高しきい値を超えると前記残高しきい値警報メッセージは前記消費者に警報する、請求項7記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項10】
トランザクション失敗レシート・メッセージを受信するためのコードを更に含む、請求項7記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項11】
請求項7記載のコンピュータ読取り可能な媒体を含む電話。
【請求項12】
残高照会応答メッセージを携帯電話に送信し、前記携帯電話はポイント・オブ・セールス端末機内の非接触読取り機と通信する非接触要素を含み、また前記預金口座残高照会応答メッセージは消費者が操作する前記携帯電話に関連する預金口座の預金口座残高を提供し、
トランザクション警報メッセージを前記携帯電話に送信し、前記トランザクション警報は前記預金口座を用いるトランザクションが発生したことを前記消費者に知らせ、
提供サービス・メッセージを前記携帯電話に送信し、前記提供サービス・メッセージは前記消費者が前記携帯電話を用いて所定のトランザクションを行えば前記消費者に利益を与える、
ことを含む方法。
【請求項13】
支払い督促メッセージを前記携帯電話に送信することを更に含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
リスク警報メッセージを前記携帯電話に送信することを更に含み、前記リスク警報メッセージは前記預金口座に関する疑わしい行動について前記消費者に警報し、また前記預金口座が封鎖されていることを消費者に知らせる、請求項12記載の方法。
【請求項15】
残高しきい値警報メッセージを送信することを更に含み、前もって指定した残高しきい値を超えると前記残高しきい値警報メッセージは前記消費者に警報する、請求項12記載の方法。
【請求項16】
コンピュータ読取り可能な媒体であって、
残高照会応答メッセージを携帯電話に送信するためのコードであって、前記携帯電話はポイント・オブ・セールス端末機内の非接触読取り機と通信する非接触要素を含み、また前記預金口座残高照会応答メッセージは消費者が操作する前記携帯電話に関連する預金口座の預金口座残高を提供する、コードと、
トランザクション警報メッセージを前記携帯電話に送信するためのコードであって、前記トランザクション警報メッセージは前記預金口座を用いるトランザクションが発生したことを前記消費者に知らせる、コードと、
提供サービス・メッセージを前記携帯電話に送信するためのコードであって、前記提供サービス・メッセージは前記消費者が前記携帯電話を用いて所定のトランザクションを行えば前記消費者に利益を与える、コードと、
を含むコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項17】
支払い督促メッセージを前記携帯電話に送信するためのコードを更に含む、請求項16記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項18】
残高しきい値警報メッセージを送信するためのコードを更に含み、前もって指定した残高しきい値を超えると前記残高しきい値警報メッセージは前記消費者に警報する、請求項16記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項19】
プロセッサと、前記プロセッサに結合する請求項16記載のコンピュータ読取り可能な媒体とを含む通信サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9(a)】
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【図9(b)】
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【図10】
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【図11(a)】
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【図11(b)】
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【図12】
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【図13】
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【図14(a)】
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【図14(b)】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2010−516002(P2010−516002A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545667(P2009−545667)
【出願日】平成20年1月9日(2008.1.9)
【国際出願番号】PCT/US2008/050663
【国際公開番号】WO2008/086439
【国際公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(508168790)ビザ ユー.エス.エー.インコーポレイテッド (21)
【Fターム(参考)】