説明

非言語情報通信装置

【課題】 人間の身体的な情報を直感的に、遠隔地間でもやり取りすることが可能な非言語情報通信装置を提供する。
【解決手段】 非言語情報通信装置100には、ユーザ2の身体情報を獲得するための脈拍センサ101と、皮膚伝導度センサ102と、呼吸センサ103とが設けられる。コンピュータ110.iは、他のコンピュータから送信されてきた通信相手のユーザの脈拍、皮膚伝導度、呼吸に関する情報を図形表示に変換して、ディスプレイ108に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンピュータ等の機器で通信を行なう際において、当該機器を操作する人間の非言語情報についてもインタフェースをとるための通信装置の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
人間が直接対面してコミュニケーションをとる場合に比べて、通信によりコミュニケーションをとる場合、やり取りされる情報からは、通信の主体となる人間の肉体的な情報は省略ないし減少してしまう。
【0003】
たとえば、チャットプログラムなどでは、人間が入力する文書情報(テキスト情報)や図形情報だけでなく、音声や画像情報をやり取りするものがある。しかしながら、このようなチャットプログラムを用いたとしても、人間が直接対面して、対話する場合に比べれば、やり取りされる情報量は格段に少ないものとなる。
【0004】
これは、上述したように、音声情報や、多くの場合顔部分のみがやり取りされる画像情報のみの通信では、人間が直接対面する場合にやり取りされる非言語情報の多くが失われてしまうからであると考えられる。
【0005】
特に、通信を用いて遠隔地間で、教師と生徒の間で、教育プログラムを実行する場合などでは、単純に、教育する直接的な情報のみならず、生徒と教師間で、感情表現に関連する情報がやり取りされることが、教育効果を上げるためには重要と考えられる。
【0006】
たとえば、人間同士の通信で、人間の肉体に関する情報がやり取りされれば、共感を持つという体験をサポートできると考えられる(たとえば、非特許文献1参照)。
【0007】
人間の感情の状態を数値化するという目的のために、たとえば、人間の表情の認識技術を用いようという試みもある(たとえば、非特許文献2)。
【非特許文献1】Thompson,E.. ”Empathy and Consciousness”, Journal of Consciousness Studies 8, No.5-7:pp.1-32, 2001
【非特許文献2】Lyons, M.J., Budynek, J., and Akamatsu, S., “Automatic Classification of Single Facial Images”, IEEE PAMI 21(12):pp 1357-1362,1999
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、遠隔地間で、特に、教育目的などで通信を行なう場合、人間の肉体的な情報のやり取りが重要と考えられるものの、従来、このような情報の交換をどのように行なうのが効果的であるかについては、必ずしも明らかでないという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、人間の生体情報を直感的に、遠隔地間でもやり取りすることが可能な非言語情報通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明のある局面に従うと、非言語情報通信装置であって、非言語情報通信装置であって、前記非言語情報通信装置を操作する第1のユーザの第1の生体情報をリアルタイムに獲得するセンサ手段と、前記第1のユーザからの第1の入力情報を受ける入力手段と、前記第1の入力情報および前記第1の生体情報を送出し、第2のユーザが他の非言語情報通信装置に入力した第2の入力情報および前記他の非言語情報通信装置が獲得した前記第2のユーザの第2の生体情報を受ける通信手段と、前記第2の生体情報を出力データに変換するための変換手段と、前記第2の入力情報および変換された前記出力データを出力するための出力手段とを備える。
【0011】
好ましくは、前記変換手段は、前記第2の生体情報を図形表示に変換し、前記出力手段は、変換された前記図形表示を出力する。
【0012】
好ましくは、前記センサ手段は、血流量を検出する脈拍センサを含み、前記変換手段は、前記他の非言語情報通信装置が獲得した前記第2のユーザの脈拍情報を、前記血流量に比例する半径の円に変換する。
【0013】
好ましくは、前記センサ手段は、呼吸に応じた身体の伸縮の大きさを検出する呼吸センサを含み、前記変換手段は、前記他の非言語情報通信装置が獲得した前記第2のユーザの呼吸情報を、前記身体の伸縮の大きさに比例する高さの棒グラフに変換する。
【0014】
好ましくは、前記センサ手段は、皮膚伝導度を検出する皮膚伝導度センサを含み、前記変換手段は、前記他の非言語情報通信装置が獲得した前記第2のユーザの皮膚伝導度情報を、前記皮膚伝導度の大きさに比例する半径を各々有し、前記皮膚伝導度の大きさに比例する個数の複数の円の集合に変換する。
【0015】
この発明の他の局面に従うと、非言語情報通信装置であって、前記非言語情報通信装置を操作する第1のユーザの生体情報をリアルタイムに獲得するセンサ手段と、前記第1のユーザからの入力情報を受ける入力手段と、前記第1の入力情報および前記第1の生体情報を送出し、第2のユーザが操作する他の情報通信装置から送信される送信情報を受ける通信手段と、前記送信情報を出力するための出力手段とを備える。
【0016】
この発明のさらに他の局面に従うと、非言語情報通信装置であって、前記非言語情報通信装置の第1のユーザからの第1の入力情報を受ける入力手段と、前記第1の入力情報を送出し、第2のユーザが他の非言語情報通信装置に入力した第2の入力情報および前記第2のユーザの生体情報をリアルタイムに獲得するための前記他の非言語情報通信装置のセンサ手段が獲得した前記生体情報を受ける通信手段と、前記生体情報を出力データに変換するための変換手段と、前記第2の入力情報および変換された前記出力データを出力するための出力手段とを備える。
【0017】
好ましくは、前記変換手段は、前記第2の生体情報を図形表示に変換し、前記出力手段は、変換された前記図形表示を出力する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
[ハードウェア構成]
以下、本発明の実施の形態にかかる非言語情報通信装置について説明する。この非言語情報通信装置は、パーソナルコンピュータまたはワークステーション等、コンピュータ上で実行されるソフトウェアにより実現されるものであって、通信によりコミュニケーションを行なうユーザ2の画像情報等だけでなく、生体情報を伝達するための信号を生成するものである。
【0019】
なお、本明細書において、「生体情報」とは、脈拍、呼吸や発汗などの人間の生理機能の状態を表現するための情報である。
【0020】
図1は、本発明の非言語情報通信装置100の構成を示す概略ブロック図である。
【0021】
図1を参照して、この非言語情報通信装置100は、ユーザ2の指に装着され、ユーザ2の脈拍を検出するための脈拍センサ101と、ユーザ2の他の指に装着され、ユーザ2の皮膚伝導度を検出するための皮膚伝導度センサ102と、ユーザ2の腹部に装着され、ユーザ2の呼吸を検出するための呼吸センサ103と、センサ101〜103によりそれぞれ検出された結果に対応するアナログ信号をデジタル信号に変換するためのアナログデジタルコンバータ(A/Dコンバータ)104と、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ110.iと、ユーザ2の動画像を撮影するためのカメラ107と、コンピュータ110.iに接続された表示装置としてのディスプレイ108と、同じくコンピュータ110.iに接続された入力装置としてのキーボード106とを含む。サーバ130は、コンピュータ110.iからの通信信号を他のコンピュータ110.j(図示せず)に中継する。
【0022】
なお、ユーザ2の発する音声を取得するためのマイクや、他のユーザから通信で送られてきた音声を出力するためのスピーカが設けられてもよい。
【0023】
さらに、コンピュータ110.iに対する入力装置としては、ペンおよびタブレットなどが設けられてもよい。
【0024】
また、この実施の形態のシステムでは、カメラ107としては、たとえば、CCD(固体撮像素子)を含むビデオカメラを用いて、画像データをデジタルデータとしてキャプチャする。
【0025】
なお、図示しないが、コンピュータ110.iには、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory )ドライブなど、外部の記録媒体からのデータを取り込むための装置が設けられているものとする。
【0026】
さらに、図1を参照して、コンピュータ110は、バスBSそれぞれに接続された、CPU(Central Processing Unit )1104と、ROM(Read Only Memory) 1106と、RAM(Random Access Memory)1108と、ハードディスク1110と、カメラ107からの画像を取り込み、入力装置からの信号やA/Dコンバータ104からの信号を受け取り、またサーバ130との間でデータを授受するためのインタフェース部1102とを含んでいる。
【0027】
ここで、CPU1104は、ROM1106に格納されているプログラムに基づいて、A/Dコンバータ104から入力されたセンサ101〜103からの信号を、インタフェース部102を介してサーバ130に送信するとともに、サーバ130から受信した他のコンピュータ110.jに対応して設けられているこれらセンサからの信号を、それぞれ後に説明するように、ユーザ2が直感的に認識しやすい画像情報に変換してディスプレイ108に表示する。
【0028】
非言語情報通信装置100の主要部は、ともに、コンピュータハードウェアと、CPU1104により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアはCD−ROM等の記憶媒体に格納されて流通し、CD−ROMドライブ等により記憶媒体から読取られてハードディスク1110に一旦格納される。または、当該装置がネットワークに接続されている場合には、ネットワーク上のサーバから一旦ハードディスク1110にコピーされる。そうしてさらにハードディスク1110からRAM1108に読出されてCPU1104により実行される。なお、ネットワーク接続されている場合には、たとえば、ハードディスク1110に格納することなくRAM1108に直接ロードして実行するようにしてもよい。
【0029】
[通信システムの構成]
図2は、図1に示した非言語情報通信装置100を用いて、2つのコンピュータ110.iと110.jにより、2人のユーザが遠隔通信を行なう構成を説明するためのブロック図である。
【0030】
図2を参照して、クライエントコンピュータ110.iと110.jのそれぞれに対応して、脈拍センサ101と、皮膚伝導度センサ102と、呼吸センサ103とが設けられる。
【0031】
たとえば、クライエントコンピュータ110.iを操作するユーザ2の脈拍数、皮膚伝送度、呼吸数などのデータは、リアルタイムにサーバコンピュータ130に、TCP/IPなどのプロトコルで送信される。サーバ130に接続する他のクライエントコンピュータ110.jは、サーバ130からクライエントコンピュータ110.iを操作するユーザ2の脈拍数、皮膚伝送度、呼吸数などのデータをディスプレイ108上に表示する。
【0032】
全く逆向きに、クライエントコンピュータ110.jを操作する他方のユーザの脈拍数、皮膚伝送度、呼吸数などのデータも、サーバ130を介して、クライエントコンピュータ110.iに送られ、クライエントコンピュータ110.iのディスプレイ108上に表示される。
【0033】
なお、サーバ130には、他のクライエントコンピュータ110.m〜110.nが接続され、クライエントコンピュータ110.i,110.j,110.m〜110.nの間で、相互に同様の情報の通信が行なわれてもよい。
【0034】
(センサ)
図3は、図1に示した、脈拍センサ101と、皮膚伝導度センサ102と、呼吸センサ103とのユーザ2への装着の状態を説明するための図である。
【0035】
図3(a)に示すように、呼吸センサ103は、ユーザ2の腹部(または胸部)に装着され、腹部や胸部が呼吸に応じて伸縮することを検出して電気信号に変換する。CPU1104は、この信号を1分あたりの呼吸数に変換するか、あるいは、リアルタイムに伸縮状態を示す情報(伸縮の大きさの時間変化を示す情報)に変換する。このような呼吸の状態(頻度、大きさ)は、ユーザ2の興奮やリラックスの程度を示す情報となる。
【0036】
また、図3(b)に示すように、脈拍センサ101は、ユーザ2の1つの指、たとえば、親指に装着されて、赤外LED(Light Emitting Diode)の皮膚表面からの反射強度を検出する。皮膚表面からの反射強度は、血流量に依存するので、この反射強度は、ユーザ2の脈拍および血圧を反映した値となる。CPU1104は、このような反射強度をリアルタイムに、ユーザの興奮状態を表す指標として抽出し、送信する。
【0037】
また、図3(b)に示すように、皮膚伝導度センサ102は、脈拍センサ101が装着されるのとは異なる2つの指に装着されて、皮膚の伝導度を検出する。CPU1104は、このような伝導度を、主としてユーザ2の発汗状態に依存し、ユーザ2の驚きの程度等を表す情報として検出し、送信する。
【0038】
また、図1に示したA/Dコンバータ104からの信号を受け取って、CPU1104は、皮膚伝導度の検出データについては、以下に説明するようなフィルタリング処理を行なう。これは、皮膚伝導度については、比較的ゆっくりとその値のベースラインが変動するために、リアルタイムにユーザ2の感情の状態を把握するためには、単なる伝導度の絶対値では不適当なためである。
【0039】
すなわち、各サンプルデータx(i)(iはサンプル時刻を示す)について、フィルタ処理されたデータd(i)は以下の数式により得られる。
【0040】
d(i)=x(i)−A(i)
A(i)=A(i−1)×0.995+x(i)×0.005
図4は、このようなフィルタリング処理を行なった後の皮膚伝導度データd(i)を示す図である。
【0041】
データd(i)はベースラインの変動を除去した後の各瞬間の皮膚伝導の変化を表している。
【0042】
図5は、非言語情報通信装置100を遠隔通信により、漢字教育を行なうシステムに用いた例を示す図である。
【0043】
図5(a)に示すように、ユーザ2は、ペンおよびタブレットを使って、漢字を入力する。
【0044】
また、図5(b)に示すように、ディスプレイ108上には、ユーザ2自身がタブレットに入力した文字と、カメラ107により撮影されたユーザ2の画像310.iと、ユーザ2の脈拍、呼吸、皮膚伝導度を示す情報表示300.iと並んで、教師がコンピュータ110.jにおいてタブレットに入力した文字と、コンピュータ110.jに対応するカメラ107により撮影された教師の画像310.jと、教師の脈拍、呼吸、皮膚伝導度を示す情報表示300.jとが表示されている。
【0045】
図6は、図5に示したユーザ2の脈拍、呼吸、皮膚伝導度を示す情報表示300.iの例を示す図である。
【0046】
まず、脈拍を示す情報(図6中BVPで示す円)302は、ユーザ2について脈拍センサ101により得られた信号を正規化して、その強度に比例してリアルタイムにその半径が変化する円として表示される。
【0047】
また、呼吸を示す情報(図6中Rで示す矩形)304は、ユーザ2について呼吸センサ103により得られた信号を正規化して、その伸縮の大きさに比例してリアルタイムにその高さが変化する棒グラフとして表示される。
【0048】
さらに、皮膚伝導度を示す情報(図6中SCで示す円の集合)306は、ユーザ2について皮膚伝導度センサ102により得られた信号を正規化して、その強度に比例してリアルタイムにその半径および個数が変化する円の集合として表示される。すなわち、皮膚伝導度が高いほど、表示される個々の円の半径は大きくなる。ただし、すべての円の大きさは同じではなく、たとえば、皮膚伝導度の強度に対応する値の周りで所定の標準偏差で正規分布するような大きさの分布を持っているものとする。また、皮膚伝導度が高いほど、表示される円の個数は多くなるようにする。なお、SCの矩形の表示領域内で個々の円が表示される位置は、ランダムに定められるものとする。
【0049】
なお、以上の説明では、生体情報を図形データに変換して表示する例について説明したが、相手の生体情報を直感的に把握できるのであれば、このような図形情報だけでなく、音声情報などももちいることもできる。たとえば、呼吸、脈拍に関しては、受信側のスピーカから、送信側から送られてきた相手方の呼吸数、脈拍数に応じた周波数の音をCPU1104が合成して発生させて、出力することも可能である。このような音声は、呼吸と脈拍について異なる周波数帯域を割り当てて、同時に出力させてもよいし、さらに、聞き取りやすくするために時分割的に出力させてもよい。さらには、送信側のマイクロフォンで、呼吸や心臓の鼓動などの音声を取得して、この音声を直接送信して、受信側のスピーカで再生させてもよい。
【0050】
また、以上の説明では、脈拍、呼吸、発汗を例示したが、これらの組合せのいずれか、また、これらのうちの1つなど、生態情報の少なくとも1つの通信を行えばよい。
【0051】
以上のような表示により、遠隔地にいる他のユーザの感情の状態を、直感的な表示により知ることができる。このため、この非言語情報通信装置100を教育システムに利用すれば、教師は生徒の心理状態に依存する情報を、生徒は教師の心理状態に依存する情報を直感的に感じながら学習することができ、より対面して教育を行なっているのに近い状態を擬似的に作り出すことができる。
【0052】
なお、以上の説明では、非言語情報通信装置100は、送信側および受信側が同じ構成を有するものとして説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではない。
【0053】
すなわち、この非言語情報通信装置100を教育用に使用する場合を例にとると、生徒側の通信装置については、自身の入力および生体情報を送信し、教師側からの入力を表示する機能を有していればよく、教師側の通信装置では、自身の入力を送信し、生徒側の入力および生徒側の生体情報を表示する機能を少なくとも有していればよい。
【0054】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】非言語情報通信装置100の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】図1に示した非言語情報通信装置100を用いて2人のユーザが遠隔通信を行なう構成を説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示した、脈拍センサ101と、皮膚伝導度センサ102と、呼吸センサ103とのユーザ2への装着の状態を説明するための図である。
【図4】フィルタリング処理を行なった後の皮膚伝導度データd(i)を示す図である。
【図5】非言語情報通信装置100を遠隔通信により、漢字教育を行なうシステムに用いた例を示す図である。
【図6】図5に示したユーザ2の脈拍、呼吸、皮膚伝導度を示す情報表示300.iの例を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
2 ユーザ、100 非言語情報通信装置、101 脈拍センサ、102 皮膚伝導度センサ、103 呼吸センサ、104 A/Dコンバータ、106 キーボード、107 カメラ、108 ディスプレイ、110.i,110.j コンピュータ、130 サーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非言語情報通信装置であって、
前記非言語情報通信装置を操作する第1のユーザの第1の生体情報をリアルタイムに獲得するセンサ手段と、
前記第1のユーザからの第1の入力情報を受ける入力手段と、
前記第1の入力情報および前記第1の生体情報を送出し、第2のユーザが他の非言語情報通信装置に入力した第2の入力情報および前記他の非言語情報通信装置が獲得した前記第2のユーザの第2の生体情報を受ける通信手段と、
前記第2の生体情報を出力データに変換するための変換手段と、
前記第2の入力情報および変換された前記出力データを出力するための出力手段とを備える、非言語情報通信装置。
【請求項2】
前記変換手段は、前記第2の生体情報を図形表示に変換し、
前記出力手段は、変換された前記図形表示を出力する、請求項1記載の非言語情報通信装置。
【請求項3】
前記センサ手段は、血流量を検出する脈拍センサを含み、
前記変換手段は、前記他の非言語情報通信装置が獲得した前記第2のユーザの脈拍情報を、前記血流量に比例する半径の円に変換する、請求項2記載の非言語情報通信装置。
【請求項4】
前記センサ手段は、呼吸に応じた身体の伸縮の大きさを検出する呼吸センサを含み、
前記変換手段は、前記他の非言語情報通信装置が獲得した前記第2のユーザの呼吸情報を、前記身体の伸縮の大きさに比例する高さの棒グラフに変換する、請求項2記載の非言語情報通信装置。
【請求項5】
前記センサ手段は、皮膚伝導度を検出する皮膚伝導度センサを含み、
前記変換手段は、前記他の非言語情報通信装置が獲得した前記第2のユーザの皮膚伝導度情報を、前記皮膚伝導度の大きさに比例する半径を各々有し、前記皮膚伝導度の大きさに比例する個数の複数の円の集合に変換する、請求項2記載の非言語情報通信装置。
【請求項6】
非言語情報通信装置であって、
前記非言語情報通信装置を操作する第1のユーザの生体情報をリアルタイムに獲得するセンサ手段と、
前記第1のユーザからの入力情報を受ける入力手段と、
前記第1の入力情報および前記第1の生体情報を送出し、第2のユーザが操作する他の情報通信装置から送信される送信情報を受ける通信手段と、
前記送信情報を出力するための出力手段とを備える、非言語情報通信装置。
【請求項7】
非言語情報通信装置であって、
前記非言語情報通信装置の第1のユーザからの第1の入力情報を受ける入力手段と、
前記第1の入力情報を送出し、第2のユーザが他の非言語情報通信装置に入力した第2の入力情報および前記第2のユーザの生体情報をリアルタイムに獲得するための前記他の非言語情報通信装置のセンサ手段が獲得した前記生体情報を受ける通信手段と、
前記生体情報を出力データに変換するための変換手段と、
前記第2の入力情報および変換された前記出力データを出力するための出力手段とを備える、非言語情報通信装置。
【請求項8】
前記変換手段は、前記第2の生体情報を図形表示に変換し、
前記出力手段は、変換された前記図形表示を出力する、請求項7記載の非言語情報通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−65657(P2006−65657A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−248747(P2004−248747)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成16年度独立行政法人情報通信研究機構、研究テーマ「超高速知能ネットワーク社会に向けた新しいインタラクション・メディアの研究開発」に関する委託研究、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願
【出願人】(393031586)株式会社国際電気通信基礎技術研究所 (905)
【Fターム(参考)】