説明

音声発生玩具

【課題】音声発生玩具に於いて、容易に携帯可能で、場所を問わずに音声を発出し得る音声発生玩具を提供する。
【解決手段】感圧スイッチ13を備えた複数の無線タグユニット12a〜12jを任意の位置に配し、使用者が感圧スイッチ13を押圧することによって、該無線タグユニット12a〜12jを特定する為の個別情報を受信部16に無線送信する。受信部16は該個別情報に基づいて受信部側記憶部17に格納された音声データを発出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声発生玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の音声発生玩具に於いては、実用新案文献1に開示されている如く、手袋13R、13L(図13参照)の各指腹部に感圧スイッチ133をそれぞれ配置し、各感圧スイッチ133毎に引き回しされた電気配線132に接続された選択回路135、発音手段136及び電源137を該手袋13R、13Lの手首部甲側に配置したものがある。この音声発生玩具は、感圧スイッチ133がONの状態となると、記憶部に格納された各種音声データの中から所定の音声データを選択回路135が選択し、選択された音声データを発音手段136が発出するものである。
【0003】
【特許文献1】実開平07−031096号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の様な従来技術に於いては、各感圧スイッチ133毎に電気配線132を引き回す必要があり、その電気配線132により使用者の手の動きが妨げられるだけでなく、小型化が困難であること、また、使用者の手の大きさに合わせた手袋13R、13Lに感圧スイッチ133、記憶部(図示省略)、選択回路135及び発音手段136を配置する必要があり、製造工程が煩雑になること、更に、使用者は手の大きさに合わせた音声発生玩具を購入する必要があるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされてものであり、音声発生玩具の小型化及び製造工程の簡素化を図ると共に、使用者の手の大きさ等の身体的特徴に拘わらず、容易に楽しめる音声発生玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、請求項1に記載の発明は、複数の無線タグユニットと、受信部とを備え、前記各無線タグユニットは、使用者が押圧したことによってONの状態となる感圧スイッチと、前記各無線タグユニットを個々に特定する為の個別情報を記憶するタグ側記憶部と、前記各感圧スイッチがONの状態となった際に前記タグ側記憶部に格納された前記個別情報を読み出して無線送信するタグ側制御部とをそれぞれ備え、前記受信部は、前記各無線タグユニットにそれぞれ対応する音声データを格納する受信部側記憶部と、前記受信部側記憶部に格納された前記音声データを選択する選択部と、音声を発出する出力部と、無線送信された前記個別情報を受信し、当該個別情報に基づき前記選択部により対応する前記音声データを選択して前記出力部に発出制御する受信部側制御部とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の音声発生玩具であって、前記各無線タグユニットに搭載され、前記タグ側制御部に給電を行う電源を更に備えることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の音声発生玩具であって、前記各無線タグユニットは、面ファスナによって手袋の各指腹部に取り付けられ、前記受信部側記憶部は、所定の音階の内、前記各指腹部に対応する音声データを前記個別情報に対応付けて格納することを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の音声発生玩具であって、前記各無線タグユニットは、表面の一部に文字または図形がそれぞれ明示され、前記受信部側記憶部は、前記文字または図形に関連する音声データを前記個別情報に対応付けて格納することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明に依れば、感圧スイッチが無線タグユニットに搭載されており、出力部とは電気配線が引き回しされていないので、操作性が向上するだけでなく、多様な形態の音声発生玩具を提供することが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の発明に依れば、複数の無線タグユニットのそれぞれに電源を搭載しているので、各無線タグユニットからの無線送信範囲が拡大し、更に操作性が向上する。
【0012】
請求項3に記載の発明に依れば、各無線タグユニットは、面ファスナによって手袋の各指腹部に取り付けられており、各無線タグユニットと受信部とは電気配線が引き回しされていないので、使用者の指の形に適応する様に各無線タグユニットを着脱することが可能であり、操作性が向上する。また、受信部側記憶部は、所定の音階の内、各指腹部に対応する音声データを格納しているので、使用者は手袋を装着した状態で、恰も鍵盤楽器を演奏する要領で各指腹部を壁や机に押し付けることにより、鍵盤楽器を有さずとも演奏することが可能となると共に、持ち運び時に手袋を装着したままの状態や、折り畳んでポケット等に入れた状態で容易に持ち運ぶことが可能となる。
【0013】
請求項4に記載の発明に依れば、各無線タグユニットは、表面の一部に文字または図形がそれぞれ明示され、受信部側記憶部は、それらの文字または図形に関連する音声データを格納しているので、使用者は無線タグユニットを押圧することによって、無線タグユニットに明示された文字または図形の視覚情報を聴覚情報と関連付けて学習することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態に係る音声発生玩具について説明する。
【0015】
〈第1の実施の形態〉
〈構成〉
図1は本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具を示す図であり、図2は本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具の無線タグユニットの平面図であり、図3は本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具の無線タグユニットの側面図であり、図4は本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具を手に装着した時の一部の縦断面図であり、図5は本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具を手に装着した時の一部の平面図である。
【0016】
この音声発生玩具11は、図1に示す如く、複数の無線タグユニット12a〜12eが右手袋32Rの各指腹部に取り付けられて、受信部16Rが右手袋32Rの手首部甲側に配置されると共に、複数の無線タグユニット12f〜12jが左手袋32Lの各指腹部に面ファスナ71によって取り付けられて、受信部16Lが左手袋32Lの手首部甲側に配置されてなる。
【0017】
各無線タグユニット12a〜12jは、図2及び図3に示す如く、フィルム基板31上に感圧スイッチ13やICチップ32が搭載されて、無線タグ本体部33を形成し、この無線タグ本体部33が布地カバー61により覆われると共に、無線タグ本体部33の裏面側に面ファスナ71が取り付けられて構成される。
【0018】
布地カバー61は、例えば、ポリエステル等の化学繊維で形成され、無線タグ本体部33の保護及び、使用者に対する安全性を確保する為のものである。
【0019】
各無線タグユニット12a〜12jは、図4及び図5に示す如く、面ファスナ71により、例えば、手袋32R、32Lの各指腹部42にそれぞれ着脱自在に取付可能となっている。
【0020】
図6は、各無線タグユニット12a〜12jの回路構成を示す図である。同図に示す如く、各無線タグユニット12a〜12jは、上記感圧スイッチ13と、タグ側記憶部14と、送信アンテナ15aを有するタグ側制御部15を備えている。
【0021】
感圧スイッチ13は、感圧ゴムセンサを有するセンサスイッチの1つで、感圧ゴムセンサが押圧されることにより、スイッチがONの状態となる様になっている。
【0022】
タグ側記憶部14は、例えば、半導体メモリが適用され、該無線タグユニット12a〜12jを特定する為の個別情報をディジタルデータ化して格納する。
【0023】
タグ側制御部15は、受信部16からの電磁誘導により、電力を発生させ、上記感圧スイッチ13がONの状態となった時に、タグ側記憶部14に格納された該個別情報を送信アンテナ15aを介して受信部16に無線送信する。
【0024】
受信部16は、受信部側記憶部17と、選択部18と、出力部19と、受信部側制御部110と、電源111と、スイッチ112を備えている。
【0025】
受信部側記憶部17は、例えば、フラッシュROM等の書換可能な不揮発性メモリが適用され、複数の無線タグユニット12a〜12jにそれぞれ対応する音声データをディジタルデータ化して格納すると共に、選択部18及び受信部側制御部110が動作する手順を定義したソフトウェアプログラムを格納する。
【0026】
具体的には、受信部側記憶部17に格納される音声データとして、例えば、右手親指腹部に配置される無線タグユニット12aに対しては西洋音階の「ド」の音声データを格納し、右手人差し指腹部に配置される無線タグユニット12bに対しては「レ」の音声データを格納し、以下、鍵盤楽器を演奏する指の指腹部に配置される無線タグユニットに対してそれぞれ鍵盤楽器の音声データを格納する。
【0027】
選択部18は、RAM等が接続されたCPUに於いて、受信部側記憶部17内に格納された上記ソフトウェアプログラムで定義された手順に従って動作する機能要素であり、複数の無線タグユニット12a〜12jの個別情報に基づいて受信部側記憶部17内に格納された複数の音声データの中から所定の音声データを選択する。
【0028】
出力部19は、後述する受信部側制御部110から伝送された音声データをスピーカ19aを通じて発出する。
【0029】
受信部側制御部110は、選択部18と同一のCPUを用いて、受信部側記憶部17内に格納された上記ソフトウェアで定義された手順に従って動作する機能要素であり、電源111から給電された状態で、受信アンテナ110aを通じてタグ側制御部15を電磁誘導すると共に、これに反応したタグ側制御部15から受信した該個別情報に基づいて選択部18が受信部側記憶部17内から選択した音声データを読み取って、当該音声データを出力部19に伝送する。
【0030】
電源111は、市販の乾電池等が適用される。
【0031】
スイッチ112は、受信部16に給電するか否かを選択するスイッチである。
【0032】
〈動作〉
次に、上記の音声発生玩具11の動作を説明する。
【0033】
図1に示す如く、使用者は音声発生玩具11を両手に装着し、机の上面や壁の表面に対して、恰も図8に示したピアノ等の鍵盤楽器を演奏する様に各指腹部42を押圧する。
【0034】
図6に示す如く、各指腹部42に配置された無線タグユニット12a〜12jは、当接押圧されることにより、感圧スイッチ13がONの状態となり、タグ側制御部15は、受信部側制御部110の電磁誘導に従って、タグ側記憶部14に格納された該個別情報を送信アンテナ15aを介して受信部側制御部110に無線送信する。
【0035】
受信部側制御部110は、電源111から給電された状態で、受信アンテナ110aを介して受信した該個別情報に基づいて選択部18が受信部側記憶部17内から選択した音声データを読み取って、当該音声データを出力部19に伝送する。
【0036】
尚、選択部18が受信部側記憶部17内から選択する音声データは必ずしも1つである必要はなく、同時に或いは重複して複数の個別情報を受信部側制御部110が受信した場合には、同時に或いは重複して複数の音声データ(和音)を選択しても良い。
【0037】
出力部19は、受信部側制御部110から伝送された当該音声データをスピーカ19aを通じて発出する。
【0038】
ここで、受信部側記憶部17に格納される音声データは、右手親指腹部に配置される無線タグユニット12aに対しては西洋音階の「ド」の音声データを格納し、右手人差し指腹部に配置される無線タグユニット12bに対しては「レ」の音声データを格納し、以下、鍵盤楽器を演奏する指の指腹部に配置される無線タグユニットに対してそれぞれ鍵盤楽器の音声データを格納しているので、使用者は恰も実際に鍵盤楽器を演奏している如く、旋律を奏でることが可能となる。
【0039】
また、感圧スイッチ12a〜12jと受信部16が無線接続されているので、使用者は自由に手を動かすことができ、音声発生玩具11を小型化することが可能となる。
【0040】
複数の無線タグユニット12a〜12e及び12f〜12jがそれぞれ面ファスナ71により左右手袋32R、32Lの各指腹部42に着脱可能な状態で取り付けられているので、使用者の指の形に適応する様に各無線タグユニット12a〜12jの位置を調節することができ、使用者の使い勝手が良い音声発生玩具を提供することが可能となる。また、場所を問わずに音声発生玩具11を使用することが可能となる。
【0041】
更に、手袋32R、32Lを装着したままの状態や、折り畳んでポケット等に入れた状態で容易に持ち運ぶことが可能となる。
【0042】
尚、上記受信部側記憶部17に格納される音声データとして、例えば、10以下の要素からなる音階を各無線タグユニット12a〜12jに対して格納しても良い。
【0043】
また、各無線タグユニット12a〜12jは、必ずしも左右手袋32R、32Lの各指腹部42に取り付けられている必要はなく、複数の指サックの各指腹部に取り付けられていても良い。
【0044】
更に、各無線タグユニット12a〜12jは面ファスナ71をそれぞれ備えているので、必ずしも左右手袋32R、32Lの各指腹部に取り付けられている必要はなく、着衣の腹部や腕部等の任意の場所に取り付けても良い。
【0045】
また、各無線タグユニット12a〜12jは、図7に示す如く、タグ側電源部22を更に備えていても良い。
【0046】
〈第2の実施の形態〉
〈構成〉
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る音声発生玩具を示す図である。この音声発生玩具91は、複数(より具体的には、例えば、16個)の無線タグユニット92a〜92pと、受信部93とを備え、各無線タグユニット92a〜92pはそれぞれ別体として設けられている。
【0047】
無線タグユニット92aについてより具体的に説明すると、図10及び図11に示す如く、無線タグユニット92aは、フィルム基板101aと、感圧スイッチ102aと、送信部103aと、布地カバー104aを備え、フィルム基板101a上に感圧スイッチ102aと、感圧スイッチ102aと電気的に接続された送信部103aが配置されており、これらの外周囲を布地カバー104aで覆い、その上面(布地カバー104aが後述する感圧スイッチ102aと接する面でない面側)には平仮名の「る」が印字されている。
【0048】
フィルム基板101aは、例えば、ポリエステルフィルム等のプラスティックフィルムで形成されている。
【0049】
感圧スイッチ102aは、第1の実施の形態で示した感圧スイッチ13と同様の構成であり、感圧ゴムセンサを有するセンサスイッチの1つで、この感圧ゴムセンサが押圧されることにより、スイッチがONの状態となる様になっている。
【0050】
送信部103aは、第1の実施の形態で示したタグ側記憶部(半導体メモリ)14と、送信アンテナ15aを有するタグ側制御部15と同様のものを内蔵しており、タグ側記憶部14内に該無線タグユニット92aを特定する為の個別情報をディジタルデータ化して格納すると共に、タグ側制御部15は、受信部93の電磁誘導により、電力を発生させ、上記感圧スイッチ102aがONの状態となった時に、タグ側記憶部14に格納された該個別情報を送信アンテナ15aを介して後述する受信部93に無線送信する。
【0051】
尚、他の無線タグユニット92b〜92pも同様の構成である。
【0052】
これらの無線タグユニット92a〜92pは、図9に示す如く、机の上面や床上に並べて使用される。
【0053】
受信部93は、第1の実施の形態で示した受信部16と同様の回路構成である為、詳細な説明は省略する。
【0054】
但し、受信部側記憶部17に格納される音声データとしては、例えば、無線タグユニット92aに対しては「る」の音声データを格納し、無線タグユニット92bに対しては「ち」の音声データを格納し、以下、無線タグユニット92c〜92pのそれぞれに対して表面に印字されている平仮名に対応する日本語の基本的な音節の発音データを格納する。
【0055】
〈動作〉
図9に示す如く、使用者は複数の無線タグユニット92a〜92pを机の上面や床上に並べた状態で、任意の無線タグユニット(例えば、表面に「ち」が印字されている無線タグユニット92b)の感圧スイッチ(102a)を押圧する。
【0056】
感圧スイッチ102aは、当接押圧されることにより、ONの状態となり、タグ側制御部15(図6参照)は、受信部93の電磁誘導により、電力を発生させ、タグ側記憶部14に格納された該個別情報を送信アンテナ15aを介して受信部93内の受信部側制御部110に無線送信する。
【0057】
図6に示す如く、受信部側制御部110は、電源111から給電された状態で、受信アンテナ110aを介して受信した該個別情報に基づいて選択部18が受信部側記憶部17内から選択した音声データを読み取って、当該音声データを出力部19に伝送する。
【0058】
出力部19は、受信部側制御部110から伝送された当該音声データをスピーカ19aを通じて発出する。
【0059】
ここで、受信部側記憶部17に格納される音声データは、無線タグユニット92aに対しては「る」の音声データを格納し、無線タグユニット92bに対しては「ち」の音声データを格納し、以下、無線タグユニット92c〜92pのそれぞれに対して表面に印字されている平仮名に対応する日本語の基本的な音節の発音データを格納しているので、押圧した無線タグユニット92a〜92jに書かれている文字に応じた音声が受信部93から発出されることとなり、文字教育玩具として使用することが可能となる。
【0060】
尚、無線タグユニット92a〜92pのそれぞれに楽器や動物、車両等の図形を印刷し、感圧スイッチ102a〜102pを押圧することによって、受信部93は無線タグユニット92a〜92pに印刷された図形と関連のある音色や鳴き声、車両に特有の効果音等の音声データを発出する様にしても良い。
【0061】
更に、無線タグユニット92a〜92pのそれぞれに印刷された図形に関連する複数の音声データを受信部側記憶部17に格納し、図12に示す如く、各無線タグユニット92a〜92pに関連する複数の音声データの内いずれか1つを選択部18が選択する様に切換スイッチ121を受信部93側に更に備えれば、その切換スイッチ121によって発出する音声データを更に細かく切り換えることが可能となる。具体的には、例えば、図12に示す如く、無線タグユニット92aに犬の画像を印刷し、受信部側記憶部17に「いぬ」と「ワンワン!」の2つの音声データを格納し、受信部93側に設ける切換スイッチ121によって「なまえ」と「こえ」を切り換えられる様にする。切換スイッチ121が「なまえ」側にある時は、感圧スイッチ102aが押圧されることによって出力部19は「いぬ」という音声を発出し、切換スイッチ121が「こえ」側にある時は、感圧スイッチ102a押圧されることによって出力部19は「ワンワン!」という音声を発出することが可能となり、動物の名称と鳴き声を同時に学べる教育玩具となる。
【0062】
上記の様な第2の実施の形態によって、以下の様なことが可能となる。
【0063】
複数の無線タグユニット92a〜92pと受信部93とがそれぞれ別体であるので、任意の位置に各無線タグユニット92a〜92pを配置することが可能となり、操作性が格段に向上する。また、複数の無線タグユニット92a〜92pと受信部93とがそれぞれ別体であるので、容易に携帯可能となる。
【0064】
複数の無線タグユニット92a〜92pのそれぞれに図7に示す如く、タグ側電源部22を搭載すれば、各無線タグユニット92a〜92pからの無線送信範囲が拡大し、更に操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具の無線タグユニットの平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具の無線タグユニットの側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具を手に装着した時の一部の縦断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具を手に装着した時の一部の平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具の回路構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る音声発生玩具の回路構成の変形例を示す図である。
【図8】一般的な鍵盤楽器の音階配置を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る音声発生玩具を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る音声発生玩具の無線タグユニットの平面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る音声発生玩具の無線タグユニットの側面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る音声発生玩具の変形例を示す図である。
【図13】従来の音声発生玩具を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
11 音声発生玩具
12a〜12n 無線タグユニット
13 感圧スイッチ
14 タグ側記憶部
15 タグ側制御部
15a 送信アンテナ
16 受信部
17 受信部側記憶部
18 選択部
19 出力部
19a スピーカ
110 受信部側制御部
111 電源
112 スイッチ
21 無線タグユニット
22 タグ側電源部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無線タグユニットと、
受信部と
を備え、
前記各無線タグユニットは、
使用者が押圧したことによってONの状態となる感圧スイッチと、
前記各無線タグユニットを個々に特定する為の個別情報を記憶するタグ側記憶部と、
前記各感圧スイッチがONの状態となった際に前記タグ側記憶部に格納された前記個別情報を読み出して無線送信するタグ側制御部と
をそれぞれ備え、
前記受信部は、
前記各無線タグユニットにそれぞれ対応する音声データを格納する受信部側記憶部と、
前記受信部側記憶部に格納された前記音声データを選択する選択部と、
音声を発出する出力部と、
無線送信された前記個別情報を受信し、当該個別情報に基づき前記選択部により対応する前記音声データを選択して前記出力部に発出制御する受信部側制御部と
を備えることを特徴とする音声発生玩具。
【請求項2】
請求項1に記載の音声発生玩具であって、前記各無線タグユニットに搭載され、前記タグ側制御部に給電を行う電源を更に備えることを特徴とする音声発生玩具。
【請求項3】
請求項1に記載の音声発生玩具であって、前記各無線タグユニットは、面ファスナによって手袋の各指腹部に取り付けられ、前記受信部側記憶部は、所定の音階の内、前記各指腹部に対応する音声データを前記個別情報に対応付けて格納することを特徴とする音声発生玩具。
【請求項4】
請求項1に記載の音声発生玩具であって、前記各無線タグユニットは、表面の一部に文字または図形がそれぞれ明示され、前記受信部側記憶部は、前記文字または図形に関連する音声データを前記個別情報に対応付けて格納することを特徴とする音声発生玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−280796(P2006−280796A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−107657(P2005−107657)
【出願日】平成17年4月4日(2005.4.4)
【出願人】(592075910)株式会社カワグチ (7)
【Fターム(参考)】