説明

音楽キーボードのピッチ機能

音楽キーボードの一部分のピッチを移調によって変化させる方法であって、一部分に対して移調機能を適用する目的で、所定の機能キーが作動されたとき、音楽キーボードの音楽キーが作動された時点で、移調機能が起動されたかを判断するステップと、音楽キーが一部分の中である場合、ルックアップテーブルを調べて、音楽キーに対応する音を移調によって変化させるステップと、を含んでいる、方法。また、音楽キーボードによって生成される少なくとも1つの音のベンドを可能にする方法であって、ベンド機能が起動され、ベンドの範囲が選択及び設定されたとき、音楽キーボードの少なくとも1つの音楽キーがユーザによって押され、それに起因して少なくとも1つの音が生成され、ベンド機能が命令された時点で、少なくとも1つの音を、ベンドの選択及び設定された範囲に従ってベンドする、方法、も開示されている。これらの方法を実行するためのキーボードも開示されている。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は、音楽キーボードのピッチ機能に関し、詳細には、これに限定されないが、MIDIキーボードなどの音楽キーボードのユーザによるピッチ機能の制御性が高まる、音楽キーボードに関する。
【定義】
【0002】
本明細書全体を通じて、用語「英数字」は、地域又は国の文字体系、筆記体、記号など、コンピュータキーボード上のキーに存在するあらゆる記号を含むように解釈するものとする。例えば、いわゆる「欧米」キーボードは、以下の英数字キーを含んでいる。
a〜zのアルファベットキー
0〜9の数字キー
例えばF1〜F12などの専用ファンクションキーと、インターネットアクセスキーなどのキーを含めたファンクションキー
命令キー、例えば、「Esc」、「Enter」、「Ctl」、「Shift」、「Tab」、「Caps Lock」、「Delete」、「Insert」、「Home」、「Page Up」、「Page Down」、「End」、「Num Lock」
カーソル制御キー
上記すべてのキーの「シフト」機能
【発明の背景】
【0003】
音楽の演奏は、音楽キーボード上で利用できるキーの数に制限される。ユーザが必要時に必要なだけキーの数を増加させるハードウェア又はソフトウェアは存在しない。
【0004】
例えば、エレクトリックピアノ、電子オルガン、シンセサイザーなどの電子鍵盤楽器では、単一の音(note)のサウンドを一定量(通常は全音)を上限としてベンドすることができるように、ピッチベンドホイールを提供することができる。ピッチベンドは、ピッチベンドホイールと称されているキー(通常はホイール形状のキー)を使用することによって、音のピッチ、又は音の組合せのピッチを、元のピッチから所定のピッチまで制御式に変化させることである。ピッチベンドは、アップ又はダウンのベンド効果を持つことができる。ピッチベンドは、いくつかのタイミングで利用できるが、最大ベンドである半音上げ又は半音下げに制限されている。これは固定されており、ユーザ入力によって変更することができない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の1つの側面によると、音楽キーボードの一部分のピッチを移調によって変化させる方法であって、
(a)一部分に対して移調機能を適用する目的で、所定の機能キーが作動されたとき、
(b)音楽キーボードの音楽キーが作動された時点で、
(c)移調機能が起動されたかを判断するステップと、
(d)音楽キーが前記一部分の中である場合、ルックアップテーブルを調べて、音楽キーに対応する音を移調によって変化させるステップと、
を含んでいる、方法が提供される。
【0006】
前記一部分は、1オクターブとすることができ、移調は、1オクターブ上、又は1オクターブ下とすることができる。前記一部分は、音楽キーボードの最も高いオクターブとすることができ、又は、音楽キーボードの最も低いオクターブとすることができる。
【0007】
別の形態においては、本発明は、範囲拡張機能を有する音楽キーボードであって、音楽キーボードの少なくとも一部分に対する移調機能を起動する起動手段であり、移調機能が、その起動の結果として、ある間隔だけ前記一部分を移調する、起動手段、を含んでいる、音楽キーボードが提供される。
【0008】
前記一部分は、1オクターブとすることができる。間隔は、1オクターブ上とすることができ、前記一部分は、音楽キーボードの最も高いオクターブとすることができる。これに代えて、間隔は、1オクターブ下とすることができ、前記一部分は、音楽キーボードの最も低いオクターブとすることができる。
【0009】
本発明の別の側面においては、音楽キーボードによって生成される少なくとも1つの音のベンドを可能にする方法であって、ベンド機能が起動され、ベンドの範囲が選択及び設定されたとき、音楽キーボードの少なくとも1つの音楽キーがユーザによって押され、それに起因して少なくとも1つの音が生成され、ベンドが命令された時点で、少なくとも1つの音を、ベンドの選択及び設定された範囲に従ってベンドするステップ、を含んでいる、方法が提供される。
【0010】
ベンドの範囲は、1〜12個の半音の範囲内とすることができる。ベンドは、上げる、下げる、上げてから下げる、又は下げてから上げる、とすることができる。
【0011】
本発明の更なる側面においては、音楽キーボードの少なくとも1つの音楽キーを押すことによって生成される少なくとも1つの音のベンドを可能にする手段、を有する音楽キーボードであって、ベンドの少なくとも1つの範囲と、ベンドのスケールとを選択及び設定することを可能にする手段、を含んでおり、選択及び設定された、ベンドの少なくとも1つの範囲とベンドのスケールとに従って、音楽キーボードが少なくとも1つの音をベンドすることができるようにする目的で、ルックアップテーブルが提供されている、音楽キーボードが提供される。
【0012】
ベンドの範囲は、1〜12個の半音の範囲内とすることができる。ベンドは、上げる、下げる、上げてから下げる、又は下げてから上げる、とすることができる。
【0013】
本発明は、音楽キーボードの一部分のピッチを移調によって変化させる方法を実行するための1つ以上の機能、をプロセッサに実行させるようにされているコンピュータプログラムコードを備えている、コンピュータが使用可能な媒体であって、方法が、
(a)前記一部分に対して移調機能を適用する目的で、所定の機能キーが作動されたとき、
(b)音楽キーボードの音楽キーが作動された時点で、
(c)移調機能が起動したかを判断するステップと、
(d)音楽キーが前記一部分の中である場合、ルックアップテーブルを調べて、音楽キーに対応する音を移調によって変化させるステップと、
を含んでいる、
コンピュータが使用可能な媒体、が提供される。
【0014】
更には、音楽キーボードによって生成される少なくとも1つの音のベンドする方法を実行するための1つ以上の機能、をプロセッサに実行させるようにされているコンピュータプログラムコードを備えている、コンピュータが使用可能な媒体であって、方法が、ベンド機能が起動され、ベンドの範囲が選択及び設定されたとき、音楽キーボードの少なくとも1つの音楽キーがユーザによって押され、それに起因して少なくとも1つの音が生成され、ベンドが命令された時点で、少なくとも1つの音を、ベンドの選択及び設定された範囲に従ってベンドするステップ、を含んでいる、コンピュータが使用可能な媒体。
【0015】
本発明を完全に理解し、容易に実施することができるように、本発明を制限することのない一例としてのみの本発明の好ましい実施形態について、添付の例示図面を参照しながら以下に説明する。
【詳細な説明】
【0016】
図1には、キーボード30を有するホストコンピュータ28を示してある。キーボード30は、ケーブル11によって、或いは、無線周波数伝送又は赤外線伝送を使用する任意の適切な無線システムによって、ホスト28に接続することができる。スピーカー19は、任意の適切な方法にてホスト28に接続されている。その他の周辺装置(例:マウス21、プリンタ)を用意して、ホスト28に接続することができる。
【0017】
次に、図2を参照し、この図は、キーボード30を示している。これは、弊社の以前の出願PCT/SG01/00040(「弊社の以前の出願」)に説明及び定義されている組合せ型キーボードであることが好ましく、この文書の内容は、参考とすることにより本文書に組み込まれている。本発明は、弊社の以前の出願に示されている組合せ型の英数字・音楽キーボード30に適用することができるが、例えば、電子オルガン、エレクトリックピアノ、シンセサイザーなど任意の電子楽器の音楽キーボードと一緒に使用することができる。組合せ型キーボード30は、音楽キーボード12と英数字キーボード14とを有する。音楽キーボード12は、MIDIキーボードとすることができ、又は、quasi−MIDIモードで動作させることができる。音楽キーボード12は、電子楽器の音楽キーボードの任意の他の関連するシステム又は標準に従うこともできる。音楽キーボード12は、「白」鍵18と「黒」鍵20とを含んでいる複数の音楽キー16を備えている。キー16の数は、必要な数とすることができ、例えば、37、49、61、88などである。
【0018】
ピッチシフトは、すべてのMIDIキーのピッチを、あらかじめ選択された半音数だけずらすことである。いったん設定すると、MIDIキーの範囲全体に適用される。本発明の場合には、英数字ファンクションキーとMIDIキーとの組合せを押すことによって、英数字キーが、入力を受信する準備をするようにドライバに伝え、押されたMIDIキーが、すべてのMIDIキーを上又は下にずらす増分をドライバに伝える。
【0019】
図3には、音楽キーボード12の最終オクターブ22を拡張するプロセスを示してある。最終オクターブ22には、1オクターブの13個のキーが含まれている。ステップ1において、ユーザが、オクターブ拡張機能を起動する機能キーを作動させる。この機能キーは、一体型又は個別のキーパッド上の、音楽キーボード12の機能キー24とすることができ、又は、音楽キーボード12に関連付けられている英数字キーボード14のキー26とすることができ、又は、キーボード12上の個別のオン/オフスイッチ33とすることができる。「関連付けられている」とは、弊社の以前の出願に示してあるように英数字キーボード14が音楽キーボード12に一体化されている、又は、ユーザがキーボード12,14の両方を同時に使用することができるだけ十分近くに位置していることを意味する。
【0020】
図3を参照する。機能キー24,26が作動された時点で、スキャンコードが生成され、ホスト28に送られる。ホスト28は、音楽キーボード12に内蔵することができ、或いは、キーボード12に関連付けられているコンピュータとすることができる。ホストコンピュータ28は、PC、ノート型コンピュータ、専用のサウンド処理装置、又はその他とすることができる。ホストの中のドライバが、機能キー24,26が押されたことをアプリケーションに通知する(ステップ2)。アプリケーションは、このことと、ユーザがオクターブ拡張器を起動するように要求したこととを認識する(3)。アプリケーションは、オクターブ拡張器が現在オンであるかオフであるかを調べる(4)。オンである場合(5)、アプリケーションは、オクターブ拡張器をオンのままにしておく。オフである場合(6)、アプリケーションは、オクターブ拡張器をオンに設定する。ユーザがオクターブ拡張器を無効にするように要求したときには、アプリケーションは、オクターブ拡張器が現在オンであるかオフであるかを調べる(4)。オフである場合(5)、アプリケーションは、オクターブ拡張器をオフのままにしておく。オンである場合(6)、アプリケーションは、オクターブ拡張器をオフに設定する。
【0021】
次いで、ユーザが、音楽キーボード12上の音楽キー16の1つを押す(7)。アプリケーションは、オクターブ拡張器がオンであるかと、その音楽キーがオクターブ拡張機能によってカバーされる範囲の中、例えば、音楽キーボード12の最終オクターブ22の中であるかとを調べる(8)。両方がYESである場合、ステップ9において、アプリケーションは、要求されたアクションについてルックアップテーブルを調べ、例えばホスト28の中のサウンドカードなどのサウンド生成器に、音楽キーに対応する音楽的サウンド(musical sound)を、最初に要求された機能に従って移調した音として生成するように要求する。この機能は、音楽キーボード12の最も高いオクターブ22を1オクターブ上に移調する、又は、音楽キーボード12の最も低いオクターブ31を1オクターブ下に移調する機能とすることができる。移調は、1オクターブ以上又は以下とすることができ、且つ、あらかじめ設定しておく、又は、ユーザ入力によって設定することができる。移調する音楽キーボードの一部分は、最も高いオクターブ22若しくは最も低いオクターブ31、又はその両方とすることができ、あらかじめ設定しておく、又は、ユーザ入力によって設定することができる。移調する部分は、音楽キーボードの該当する一部分の1オクターブ以上又は以下とすることができ、音楽キーボードの移調する部分及び程度は、同様に、あらかじめ設定しておく、又は、ユーザ入力によって設定することができる。
【0022】
しかしながら、アプリケーションは、オクターブ拡張器が起動していないことを認識した場合、音楽キーが押された時点で、要求された音楽的サウンドを演奏するようにサウンド生成器に命令する(10)。
【0023】
次に、図4を参照する。ユーザは、ピッチベンド制御機能を選択して必要なレベルLに設定することができるように、機能キー32を作動させる。レベルは、ピッチをベンドすることのできる半音数である。レベルは、ベンドアップとベンドダウンについて個別に変えることができるようにすることができる。レベルLの設定は、ハードウェア(例:加減抵抗器)若しくはソフトウェア、又はその両方によることができる。
【0024】
必要な場合、ピッチベンドが音楽的に正しくなるように、関連するスケールSについてもユーザが選択及び設定することのできる追加の機能を設けることができる。例えば、キーDにおいて演奏している場合、ピッチベンドによってFがF#として、CがC#として自動的に演奏される。この機能は、音楽キーボードがオルガン又はピアノ、或いは電子オルガン又はエレクトリックピアノのキーボードである場合に、必要となりうる。
【0025】
アプリケーションは、レベル22を認識し(220)、この情報を格納する。次いで、ユーザは、スキャンコードが生成されてホスト28に送られるように、音楽キーボード12上の音楽キー16の1つを押す。ホスト28は、音楽キーボードに内蔵することができ、或いは、個別とすることができる。個別とする場合、ホスト28はPCやノート型などのコンピュータとすることができる。ホスト28の中のドライバが、音楽キー16が押されたことをアプリケーションに通知する。アプリケーションは、押されたキーに対応する音楽的サウンドを生成するように、例えばホスト28の中のサウンドカードなどのサウンド生成器に命令する。
【0026】
ユーザが通常のつまみ34を回すことによってピッチベンド機能も動作させた時点で、アプリケーションは、ユーザによって選択及び設定されたレベルLを調べる(240)。次いで、アプリケーションは、Lを使用してルックアップテーブルを調べて、確認の結果から、演奏されている音をレベルLだけ変化させる(すなわち「ベンドする」)ようにサウンドカードに命令する(250)。この変化は、上げる、下げる、上げてから下げる、又は下げてから上げる、とすることができる。ピッチベンドつまみ34が解放された時点で、音楽的サウンドは通常に戻る。2つの音の間の動きは、速いグリッサンドの形式であり、開始音と終了音との間の音楽的周波数の実質的に全体がカバーされ、動きの速度は、ピッチベンドホイールを動かす速度によって決定される。レベルLは、任意の半音数、例えば1〜12個の半音の範囲内とすることができる。
【0027】
更に、本発明は、上述した機能及びステップの1つ以上をプロセッサに実行させるようにされているコンピュータプログラムコードを備えている、コンピュータが使用可能な媒体と、そのようにプログラムされている(ホストを有する)音楽キーボードとに、拡張される。
【0028】
上記の説明においては、本発明の好ましい実施形態について説明したが、関連する技術分野の当業者には、プロセスのステップ及びシステムにおける多数の変形形態或いは修正形態を、本発明から逸脱することなく考案できることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明によるキーボードを使用しているシステムの斜視図である。
【図2】本発明によるキーボードの斜視図である。
【図3】第1の実施形態のフローチャートである。
【図4】第2の実施形態のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音楽キーボードの一部分のピッチを移調によって変化させる方法であって、
(a)前記一部分に対して前記移調機能を適用する目的で、所定の機能キーが作動されたとき、
(b)前記音楽キーボードの音楽キーが作動された時点で、
(c)前記移調機能が起動されたかを判断するステップと、
(d)前記音楽キーが前記一部分の範囲内である場合、ルックアップテーブルを調べて、前記音楽キーに対応する音を前記移調によって変化させるステップと、
を実行する手順、を含んでいる、方法。
【請求項2】
前記一部分が1オクターブである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移調が1オクターブ上である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記移調が1オクターブ下である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記一部分が、音楽キーボードの最も高いオクターブである、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記一部分が、音楽キーボードの最も低いオクターブである、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記移調が1オクターブ上であり、且つ、前記一部分が前記音楽キーボードの最も高いオクターブである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記移調が1オクターブ下であり、且つ、前記一部分が前記音楽キーボードの最も低いオクターブである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
(a)第1の複数の音楽キーと、
(b)起動された時点で前記音楽キーボードの一部分のピッチを移調する移調機能であって、前記一部分が、第2の複数の音楽キーを含んでおり、前記第2の複数が、前記第1の複数よりも少ない、前記移調機能と、
を含んでいる、音楽キーボード。
【請求項10】
前記一部分が1オクターブである、請求項9に記載の音楽キーボード。
【請求項11】
前記移調が1オクターブ上であり、且つ、前記一部分が前記音楽キーボードの最も高いオクターブである、請求項10に記載の音楽キーボード。
【請求項12】
前記移調が1オクターブ下であり、且つ、前記一部分が前記音楽キーボードの最も低いオクターブである、請求項10に記載の音楽キーボード。
【請求項13】
音楽キーボードによって生成される少なくとも1つの音のベンドを可能にする方法であって、
(a)ベンド機能が起動された時点で、前記ベンドの範囲を選択及び設定するステップと、
(b)前記音楽キーボードの少なくとも1つの音楽キーがユーザによって押され、それに起因して前記少なくとも1つの音が生成され、前記ベンド機能が命令された時点で、前記少なくとも1つの音を、前記ベンドの前記選択及び設定された範囲に従ってベンドするステップと、
を含んでいる、方法。
【請求項14】
前記ベンドの前記範囲が1〜12個の半音の範囲内である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ベンドが、上げる、下げる、上げてから下げる、下げてから上げる、から成るグループから選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
音楽キーボードの少なくとも1つの音楽キーを押すことによって生成される少なくとも1つの音のベンドを可能にする手段、を有する音楽キーボードであって、前記ベンドの少なくとも1つの範囲を選択及び設定することを可能にする手段、を含んでおり、前記ベンドの前記選択及び設定された範囲に従って、前記音楽キーボードが前記少なくとも1つの音をベンドすることができるようにするために、ルックアップテーブルが提供されている、音楽キーボード。
【請求項17】
前記ベンドの前記範囲が1〜12個の半音の範囲内である、請求項16に記載の音楽キーボード。
【請求項18】
前記ベンドが、上げる、下げる、上げてから下げる、下げてから上げる、から成るグループから選択される、請求項16に記載の音楽キーボード。
【請求項19】
音楽キーボードの一部分のピッチを移調によって変化させる方法を実行するための1つ以上の機能、をプロセッサに実行させるようにされているコンピュータプログラムコードを備えている、コンピュータが使用可能な媒体であって、
前記方法が、
(a)前記一部分に対して前記移調機能を適用する目的で、所定の機能キーが作動されたとき、
(b)前記音楽キーボードの音楽キーが作動された時点で、
(c)前記移調機能が起動したかを判断するステップと、
(d)前記音楽キーが前記一部分の中である場合、ルックアップテーブルを調べて、前記音楽キーに対応する音を前記移調によって変化させるステップと、
を実行する手順を含んでいる、コンピュータが使用可能な媒体。
【請求項20】
音楽キーボードによって生成される少なくとも1つの音をベンドする方法を実行するための1つ以上の機能、をプロセッサに実行させるようにされているコンピュータプログラムコードを備えている、コンピュータが使用可能な媒体であって、
前記方法が、
(a)ベンド機能が起動された時点で、前記ベンドの範囲を選択及び設定するステップと、
(b)前記音楽キーボードの少なくとも1つの音楽キーがユーザによって押され、それに起因して前記少なくとも1つの音が生成され、前記ベンド機能が命令された時点で、前記少なくとも1つの音を、前記ベンドの前記選択及び設定された範囲に従ってベンドするステップと、
を含んでいる、コンピュータが使用可能な媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−528376(P2006−528376A)
【公表日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532248(P2006−532248)
【出願日】平成16年5月20日(2004.5.20)
【国際出願番号】PCT/SG2004/000140
【国際公開番号】WO2004/104984
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(500035487)クリエイティブ テクノロジー リミテッド (17)
【氏名又は名称原語表記】CREATIVE TECHNOLOGY LTD
【Fターム(参考)】