説明

食品加熱装置

【課題】電源を大型化することなく短時間で食品を加熱することができるとともに、稼働率の低下を防ぐことのできる食品加熱装置を提供する。
【解決手段】商用交流電源3から供給された電力が蓄電される蓄電部5と、蓄電部5から供給された電力によって食品を加熱する第1加熱器6aと、商用交流電源3から供給された電力によって食品を加熱する第2加熱器6bと、蓄電部5に蓄電された電力量を検出する蓄電量検出器2bと、蓄電量検出器2bによって検出された電力量が所定値未満のとき、第2加熱器6bが食品を加熱するように制御する制御部2とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶飲料、ペットボトル飲料等の食品を加熱する食品加熱装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、缶飲料、ペットボトル飲料等の食品を加熱する場合は、これらの食品をショーケースに収納して加熱したり、自動販売機に貯蔵して加熱したりして、これを販売するようにしている。
【0003】
しかし、このようなショーケースや自動販売機では、販売商品はもとより、収納し又は貯蔵する食品が常時加熱されるので、エネルギー効率上、必ずしも有効な食品加熱手段ではなかった。また、長時間の高温加熱保管は食品の品質劣化を招き、食品を早期に廃棄したり消費期限を短期化させるという問題点もあった。
【0004】
このような問題点に対し、加熱手段としてマイクロ波加熱装置を搭載した自動販売機であって、加熱食品を販売する際に食品を一旦マイクロ波加熱装置内に搬送して加熱し、食品を加熱した後に販売するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平3−109697号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、加熱手段としてマイクロ波、高周波誘導、電熱の何れを用いる場合でも、食品を短時間で加熱するために加熱手段の電源容量を通常の商用交流電源の容量よりも大きくする必要があるという問題点があった。また、加熱手段が故障した場合、あるいは加熱手段の電源が故障したり、供給電力が不十分な場合、加熱手段によって食品を加熱することができず、稼働率が低下するという問題点もあった。
【0006】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電源を大型化することなく短時間で食品を加熱することができるとともに、稼働率の低下を防ぐことのできる食品加熱装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記目的を達成するために、外部電源から供給された電力が蓄電される蓄電部と、蓄電部から供給された電力によって食品を加熱する第1加熱部と、外部電源から供給された電力によって食品を加熱する第2加熱部と、蓄電部に蓄電されている電力量を検出する電力量検出手段と、電力量検出手段によって検出された電力量が所定値未満のとき、第2加熱部が食品を加熱するように制御する制御手段とを備えた食品加熱装置を提案する。
【0008】
本発明によれば、蓄電部に蓄電された電力が第1加熱部に供給されるとともに、外部電源の電力が第2加熱部に供給されるので、第1加熱部と第2加熱部の両方で同時に食品を加熱することが可能となる。また、蓄電量が所定値未満のときに第2加熱部によって食品が加熱されるので、蓄電部に蓄電された電力量が少なかったり、蓄電部から他へ供給された電力量が多かったときでも、食品を加熱することが可能となる。
【0009】
また、本発明は前記目的を達成するために、外部電源から供給された電力が蓄電される蓄電部と、蓄電部から供給された電力によって食品を加熱する第1加熱部と、外部電源から供給された電力によって食品を加熱する第2加熱部と、第1加熱部及び第2加熱部の動作不能状態をそれぞれ検出する異常検出手段と、第1加熱部及び第2加熱部のうち一方が動作不能のとき、他方が食品を加熱するように制御する制御手段とを備えた食品加熱装置を提案する。
【0010】
本発明によれば、蓄電部に蓄電された電力が第1加熱部に供給されるとともに、外部電源の電力が第2加熱部に供給されるので、第1加熱部及び第2加熱部の両方で同時に食品を加熱することが可能となる。また、第1加熱部及び第2加熱部のうち一方が動作不能のときに他方によって食品が加熱されるので、第1加熱部及び第2加熱部の両方が動作不能にならない限り食品を加熱することが可能となる。
【0011】
また、本発明は前記目的を達成するために、外部電源から供給された電力が蓄電される蓄電部と、外部電源又は蓄電部から供給された電力によって食品を加熱する第1加熱部と、外部電源又は蓄電部から供給された電力によって食品を加熱する第2加熱部と、第1加熱部に電力を供給する電源として外部電源又は蓄電部を選択する第1電源選択手段と、第2加熱部に電力を供給する電源として外部電源又は蓄電部を選択する第2電源選択手段と、第1加熱部及び第2加熱部の動作不能状態をそれぞれ検出する異常検出手段と、第1加熱部及び第2加熱部のうち一方が動作不能のとき、外部電源及び蓄電部のうち電力の大きい方から他方に電力を供給するように制御する制御手段とを備えた食品加熱装置を提案する。
【0012】
本発明によれば、外部電源の電力又は蓄電部の電力が第1加熱部に供給されるとともに、外部電源の電力又は蓄電部の電力が第2加熱部に供給されるので、第1加熱部及び第2加熱部の両方で同時に食品を加熱することが可能となる。また、第1加熱部及び第2加熱部のうち一方が動作不能のときに外部電源及び蓄電部のうち電力が大きい方から他方に電力が供給されるので、第1加熱部及び第2加熱部の両方が動作不能にならない限り食品を加熱することができるとともに、より加熱容量を大きくすることが可能となる。
【0013】
また、本発明は前記目的を達成するために、外部電源から供給された電力が蓄電される蓄電部と、外部電源及び蓄電部のうち少なくとも一方から供給された電力によって食品を加熱する加熱部と、蓄電部に蓄電されている電力量を検出する電力量検出手段と、電力量検出手段によって検出された電力量が所定値未満のとき、外部電源の電力を加熱部に供給するように制御する制御手段とを備えた食品加熱装置を提案する。
【0014】
本発明によれば、外部電源及び蓄電部のうち少なくとも一方の電力が加熱部に供給されるので、外部電源の電力及び蓄電部に蓄電された電力の両方を同時に加熱部に供給して食品を加熱することが可能となる。また、蓄電量が所定値未満のときに外部電源の電力によって食品が加熱されるので、蓄電部に蓄電された電力量が少なかったり、蓄電部から他へ供給された電力量が多かったときでも、食品を加熱することが可能となる。
【0015】
また、本発明は前記目的を達成するために、外部電源から供給された電力が蓄電される蓄電部と、外部電源及び蓄電部のうち少なくとも一方から供給された電力によって食品を加熱する加熱部と、外部電源及び蓄電部の給電不能状態をそれぞれ検出する異常検出手段と、外部電源及び蓄電部のうち一方が給電不能のとき、他方の電力を加熱部に供給するように制御する制御手段とを備えた食品加熱装置を提案する。
【0016】
本発明によれば、外部電源の電力及び蓄電部に蓄電された電力のうち少なくとも一方の電力が加熱部に供給されるので、外部電源の電力及び蓄電部に蓄電された電力の両方を同時に加熱部に供給して食品を加熱することが可能となる。また、外部電源及び蓄電部のうち一方が給電不能のときに他方から加熱部に電力が供給されるので、外部電源及び蓄電部の両方が給電不能にならない限り食品を加熱することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、第1加熱部及び第2加熱部の両方で同時に食品を加熱することができるので、外部電源の容量を大きくすることなく加熱容量を大きくすることができ、短時間で食品を加熱することができるともに、蓄電部に蓄電された電力量が少なかったり、蓄電部から他へ供給された電力量が多かったときでも、食品を加熱することができるので、蓄電部の電力量不足による稼働率の低下を防ぐことができる。
【0018】
また、第1加熱部及び第2加熱部の両方で同時に食品を加熱することができるので、電源の容量を大きくすることなく加熱容量を大きくすることができ、短時間で食品を加熱することができるともに、第1加熱部及び第2加熱部の両方が故障しない限り食品を加熱することができるので、加熱手段の動作不能による稼働率の低下を防ぐことができる。
【0019】
また、第1加熱部及び第2加熱部の両方で同時に食品を加熱することができるので、外部電源の容量を大きくすることなく加熱容量を大きくすることができ、短時間で食品を加熱することができるともに、第1加熱部及び第2加熱部の両方が動作不能にならない限り食品を加熱することができ、より加熱容量を大きくすることができるので、加熱手段の故障による稼働率の低下を防ぐことができ、一部動作不能時の場合でも、より短時間で食品を加熱することができる。
【0020】
また、外部電源の電力及び蓄電部に蓄電された電力の両方を同時に加熱部に供給して食品を加熱することができるので、外部電源の容量を大きくすることなく加熱容量を大きくすることができ、短時間で食品を加熱することができるともに、蓄電部に蓄電された電力量が少なかったり、蓄電部から他へ供給された電力量が多かったときでも、食品を加熱することができるので、蓄電部の電力量不足による稼働率の低下を防ぐことができる。
【0021】
また、外部電源の電力及び蓄電部に蓄電された電力の両方を同時に加熱部に供給して食品を加熱することができるので、外部電源の容量を大きくすることなく加熱容量を大きくすることができ、短時間で食品を加熱することができるともに、外部電源及び蓄電部の両方が給電不能にならない限り食品を加熱することができるので、電源の給電不能による稼働率の低下を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1乃至図4は本発明の第1実施形態を示すもので、図1は食品加熱装置の概略構成図、図2は加熱部の側面図、図3は加熱部にペットボトル飲料を格納した状態を説明する断面図、図4は図1に示した食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図である。
【0023】
まず、図1を参照して本実施形態の食品加熱装置の構成を説明する。
【0024】
食品加熱装置は、本体部1、及び制御部2から構成されている。
【0025】
本体部1は、充電部4、蓄電部5、第1加熱器6a、第2加熱器6b、第1スイッチ7a、第2スイッチ7b、及び電源切替スイッチ8から構成されている。
【0026】
制御部2は、CPU及びRAM、ROM等のメモリを備えた周知のコンピュータからなり、本体部1の動作を制御するようになっている。
【0027】
商用交流電源3は、食品加熱装置の外部から電力を供給するようになっており、一般的家庭用電源を用いている。
【0028】
充電部4は、整流回路、充電回路等を有する周知の構成からなり、電源切替スイッチ8を介して商用交流電源3に接続されている。また、商用交流電源3の交流電力を直流電力に変換し、充電に適した電力値に制御するようになっている。
【0029】
蓄電部5は周知の電気二重層コンデンサであり、充電部4に接続されており、充電部4から供給された電力を蓄電し、又は放電するようになっている。これにより、鉛蓄電池やアルカリ蓄電池等の蓄電池を用いる場合と比較して、環境負荷が少なく、安全性が高く、充放電耐用回数、出力密度、充放電速度、寿命等の点で優れたものとなる。
【0030】
加熱部6は第1加熱器6a及び第2加熱器6bを有しており、第1加熱器6aは第1スイッチ7aを介して蓄電部5に接続されているとともに、第2加熱器6bは第2スイッチ7b及び電源切替スイッチ8を介して商用交流電源3に接続されている。
【0031】
なお、本実施形態では、蓄電部5から第1加熱器6aに直流電力を供給するように構成しているが、これに限定されず、蓄電部5からDC−ACコンバータ等を介することにより、交流電力に変換したり、電圧を昇降させるようにしてもよい。
【0032】
次に、図2及び図3を参照して加熱部の構成及び動作を説明する。なお、以下の説明において、加熱対象となる食品としてペットボトル飲料Aを用いて説明する。
【0033】
加熱部6は、第1加熱器6a及び第2加熱器6bとアプリケータ(マイクロ波照射室)とからなる周知のマイクロ波加熱装置である。
【0034】
第1加熱器6a及び第2加熱器6bは、それぞれ周知のマグネトロンであり、供給された電力を用いてマイクロ波を発生するようになっている。
【0035】
アプリケータは、筒6c及び2つの導波管6d,6eから構成されており、筒6cは、上面及び下面が開口した円筒形状からなり、下面開口部が導波管6d,6eと接続しており、上面開口部から被照射物であるペットボトル飲料Aが挿入されるようになっている。なお、本実施形態では、筒6cを円筒形状としたが、これに限定されず、円筒以外の形状、例えば楕円や多角形であってもよい。
【0036】
導波管6d,6eは、第1加熱器6a及び第2加熱器6bから放出されたマイクロ波をそれぞれ筒6cの下面開口部方向に伝播させるようになっている。なお、本実施形態では、加熱器及び導波管をそれぞれ2つ用いるようにしたが、これに限定されず、それぞれ1つであってもよいし、それぞれ3つ以上の複数であってもよい。
【0037】
蓋6fは、筒6cの上面開口部を開閉可能に設けられ、アプリケータにペットボトル飲料Aを格納した後に閉じて、筒6cのマイクロ波が漏洩するのを防ぐようになっている。
【0038】
孔6g,6hは、導波管6d,6eの上板面6k,6mにそれぞれ設けられ、第1加熱器6a及び第2加熱器6b(マグネトロン)のアンテナ6i,6jがそれぞれ挿入されるようになっている。
【0039】
スタブ6n,6pは、それぞれ上板面6k,6mに設けられ、アンテナ6i,6jから放出されたマイクロ波を、それぞれ効率よくペットボトル飲料Aに入射させるための整合器として機能するようになっている。
【0040】
このように構成された加熱部6において、ペットボトル飲料Aの注ぎ口方向を下面として格納し、アンテナ6i,6jからペットボトル飲料Aのくびれ部分にマイクロ波を集中することで、ペットボトル内の飲料の対流を効率良く導くことが可能となり、ペットボトル飲料Aを均一に加熱することができる。また、ペットボトル飲料Aへ2方向(複数方向)からマイクロ波を照射することで、より短時間で加熱することができる。
【0041】
次に、図4を参照して図1に示した食品加熱装置の制御系構成について説明する。
【0042】
制御部2には、食品温度検出器2a、蓄電量検出器2b、第1加熱器6a、第2加熱器6b、第1スイッチ7a、第2スイッチ7b、及び電源切替スイッチ8が接続されている。
【0043】
食品温度検出器2aは、筒6c内のペットボトル飲料Aの温度を検出し、検出結果を制御部2に出力するようになっている。
【0044】
蓄電量検出器2bは、蓄電部5に蓄電されている電力量を検出し、検出結果を制御部2に出力するようになっている。
【0045】
制御部2は、食品温度検出器2aから入力される温度データ、及び蓄電量検出器2bから入力される電力量データ、並びに自己のメモリに格納されたデータ及びプログラムに基づいて、第1加熱器6a、第2加熱器6b、第1スイッチ7a、第2加熱器6b、第2スイッチ7b、及び電源切替スイッチ8を駆動するようになってる。
【0046】
すなわち、蓄電部5に電力を蓄電するときは、制御部2が電源切替スイッチ8を図1の1点鎖線に示すように充電部4側(下側)に接続することにより、商用交流電源3の交流電力を充電部4に供給し、充電部4で交流電力が整流され、充電に適した電力となって蓄電部5に蓄電される。
【0047】
また、ペットボトル飲料Aを加熱するときは、筒6cにペットボトル飲料Aを格納し蓋6fを閉じた後、制御部2が電源切替スイッチ8を図1の2点鎖線に示すように第2加熱器6b側(上側)に接続するとともに、第1スイッチ7a及び第2スイッチ7bを閉じることにより、第1加熱器6aに蓄電部5から電力が供給され、第2加熱器6bには商用交流電源3から電力が供給される。これにより、蓄電部5に蓄電された電力が第1加熱器6aに供給されるとともに商用交流電源3の電力が第2加熱器6bに供給されるので、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの両方で同時にペットボトル飲料Aが加熱される。
【0048】
その後、食品温度検出器2aから入力された温度データが予めメモリ等に記憶されている設定温度になったとき、制御部2は第1スイッチ7a又は第2スイッチ7bを開き、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの一方の加熱を停止し、予めメモリ等に記憶されている加熱温度に達したときに、第1スイッチ7a及び第2スイッチ7bを開き、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの両方の加熱を停止する。これにより、食品温度検出器2aによるペットボトル飲料Aの温度検出及び制御部2の制御が加熱速度に追いつかず、ペットボトル飲料Aを加熱し過ぎることがない。
【0049】
また、ペットボトル飲料Aを加熱する際、蓄電量検出器2bから入力された電力量データが予めメモリ等に記憶されている所定値未満のとき、制御部2は電源切替スイッチ8を図1の2点鎖線に示すように第2加熱器6b側(上側)に接続するとともに、第2スイッチ7bのみを閉じることにより、第2加熱器6bに商用交流電源3から電力が供給される。これにより、蓄電量が所定値未満のときに第2加熱器6bによってペットボトル飲料Aが加熱されるので、蓄電部5に蓄電された電力量が少なかったり、蓄電部5から他へ供給された電力量が多かったときでも、ペットボトル飲料Aが加熱される。
【0050】
このように、本実施形態の食品加熱装置によれば、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの両方で同時にペットボトル飲料Aを加熱することができるので、商用交流電源3の容量を大きくすることなく加熱容量を大きくすることができ、短時間でペットボトル飲料Aを加熱することができるともに、蓄電部5に蓄電された電力量が少なかったり、蓄電部5から他へ供給された電力量が多かったときでも、ペットボトル飲料Aを加熱することができるので、蓄電部5の電力量不足による稼働率の低下を防ぐことができる。
【0051】
また、食品温度検出器2aによるペットボトル飲料Aの温度検出及び制御部2の制御が加熱速度に追いつかず、ペットボトル飲料Aを加熱し過ぎることがないので、加熱後のペットボトル飲料Aの温度にバラツキが少なく、設定した加熱温度に精度よく加熱することができる。
【0052】
図5は本発明の第2実施形態における食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図である。これらの図において、前述した第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
【0053】
第2実施形態では、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの動作不能状態を検知するようにした点で第1実施形態と異なる。
【0054】
すなわち、故障検知器2cは、第1加熱器6a及び第2加熱器6bが動作可能か否かをそれぞれ検知し、各検知結果を制御部2Aに出力するようになっている。
【0055】
制御部2Aは、食品温度検出器2aから入力される温度データ、及び故障検出器2cから入力される各動作可否データ、並びに自己のメモリに格納されたデータ及びプログラムに基づいて、第1加熱器6a、第2加熱器6b、第1スイッチ7a、第2スイッチ7b、及び電源切替スイッチ8を駆動するようになってる。
【0056】
すなわち、ペットボトル飲料Aを加熱する際、故障検知器2cから入力された第1加熱器6a及び第2加熱器6bの動作可否データの一方が動作不能のとき、例えば第2加熱器6bが故障しているとき、制御部2は第1スイッチ7aを閉じることにより、第1加熱器6aに蓄電部5から電力が供給される。これにより、第1加熱器6a及び第2加熱器6bのうち一方が動作不能のときに他方によってペットボトル飲料Aが加熱されるので、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの両方が動作不能にならない限りペットボトル飲料Aが加熱される。
【0057】
このように、本実施形態の食品加熱装置によれば、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの両方で同時にペットボトル飲料Aを加熱することができるので、商用交流電源3の容量を大きくすることなく加熱容量を大きくすることができ、短時間でペットボトル飲料Aを加熱することができるともに、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの両方が動作不能にならない限りペットボトル飲料Aを加熱することができるので、加熱手段の動作不能による稼働率の低下を防ぐことができる。
【0058】
図6及び図7は本発明の第3実施形態を示すもので、図6は食品加熱装置の概略構成図、図7は図6に示した食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図である。これらの図において、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
【0059】
第3実施形態では、第1加熱器6a及び第2加熱器6bに電力を供給する電源をそれぞれ選択するようにした点で第2実施形態と異なる。
【0060】
すなわち、図6に示すように、第1加熱器6aは第1選択スイッチ9aを介して蓄電部5に接続するとともに、第1選択スイッチ9a及び電源切替スイッチ8を介して商用交流電源3に接続されている。また、第2加熱器6bは第2選択スイッチ9bを介して蓄電部5に接続するとともに、第2選択スイッチ9b及び電源切替スイッチ8を介して商用交流電源3に接続されている。
【0061】
図7に示すように、制御部2Bは、食品温度検出器2aから入力される温度データ、及び故障検出器2cから入力される各動作可否データ、並びに自己のメモリに格納されたデータ及びプログラムに基づいて、第1加熱器6a、第2加熱器6b、第1選択スイッチ9a、第2選択スイッチ9b、及び電源切替スイッチ8を駆動するようになってる。
【0062】
すなわち、ペットボトル飲料Aを加熱するときは、筒6cにペットボトル飲料Aを格納し蓋6fをセットした後、制御部2Bが電源切替スイッチ8を図6の2点鎖線に示すように上側に接続するとともに、例えば第1選択スイッチ9aを図6の1点鎖線に示すように蓄電部5側(左側)に接続し、例えば第2選択スイッチ9bを図6の2点鎖線に示すように商用交流電源3側(右側)に接続することにより、第1加熱器6aに蓄電部5から電力が供給され、第2加熱器6bには商用交流電源3から電力が供給される。これにより、蓄電部5に蓄電された電力が第1加熱器6aに供給されるとともに商用交流電源3の電力が第2加熱器6bに供給されるので、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの両方で同時にペットボトル飲料Aが加熱される。
【0063】
また、ペットボトル飲料Aを加熱する際、故障検知器2cから入力された第1加熱器6a及び第2加熱器6bの動作可否データの一方が動作不能のとき、例えば第1加熱器6aが故障したとき、制御部2Bは予めメモリ等に記憶されている、蓄電部5の電力及び商用交流電源3の電力を比較して、例えば蓄電部5の電力が大きければ、第2選択スイッチ9bを図6の1点鎖線に示すように蓄電部5側(左側)に接続することにより、蓄電部5に蓄電された電力が第2加熱器6bに供給される。これにより、第1加熱器6a及び第2加熱部6bのうち一方が動作不能のときに電力が大きい方から他方に電力が供給されるので、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの両方が動作不能にならない限りペットボトル飲料Aが加熱されるとともに、より加熱容量を大きくすることが可能となる。
【0064】
このように、本実施形態の食品加熱装置によれば、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの両方で同時にペットボトル飲料Aを加熱することができるので、商用交流電源3の容量を大きくすることなく加熱容量を大きくすることができ、短時間でペットボトル飲料Aを加熱することができるともに、第1加熱器6a及び第2加熱器6bの両方が動作不能にならない限りペットボトル飲料Aを加熱することができ、より加熱容量を大きくすることができるので、加熱手段の動作不能による稼働率の低下を防ぐことができ、一部動作不能時の場合でも、より短時間でペットボトル飲料Aを加熱することができる。
【0065】
図8乃至図11は本発明の第4実施形態を示すもので、図8は食品加熱装置の概略構成図、図9は加熱部の側面図、図10は加熱部にペットボトル飲料を格納した状態を説明する断面図、図11は図8に示した食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図である。これらの図において、前述した第1実施形態乃至第3実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
【0066】
第4実施形態では、商用交流電源3の電力と蓄電部5の電力とを一つの加熱器6qに供給するようにした点で第1実施形態と異なる。
【0067】
すなわち、図8に示すように、蓄電部5と加熱器6qとの間に供給部10が接続しており、供給部10には電力変換器11が接続され、電力変換器11は電源切替スイッチ8を介して商用交流電源3に接続されている。
【0068】
電力変換器11は、ダイオードやAC−DCコンバータなどからなり、交流電力を直流電力に変換するようになっている。
【0069】
供給部10は、電力変換器11の直流電力及び蓄電部5の直流電力を加算し、又は一方を選択して直流電力を供給するようになっている。なお、交流電力を供給する場合には、DC−ACコンバータなどを供給部10に組み込んで交流電力に変換するようにしてもよい。
【0070】
加熱部6は加熱器6qを有しており、加熱器6qは第3スイッチ7cを介して供給部10に接続している。
【0071】
図9及び図10に示すように、加熱部6は、加熱器6qとアプリケータ(マイクロ波照射室)とからなる周知のマイクロ波加熱装置である。なお、アプリケータが筒6c及び1つの導波管6dから構成され、加熱器6qのアンテナ6rから放出されたマイクロ波をペットボトル飲料Aに照射するようにした点を除き、第1実施形態と同様である。
【0072】
図11に示すように、制御部2Cには、食品温度検出器2a、蓄電量検出器2b、加熱部10、加熱器6q、第3スイッチ7c、及び電源切替スイッチ8が接続されている。
【0073】
制御部2Cは、食品温度検出器2aから入力される温度データ、及び蓄電量検出器2bから入力される電力量データ、並びに自己のメモリに格納されたデータ及びプログラムに基づいて、加熱部10、加熱器6q、第3スイッチ7c、及び電源切替スイッチ8を駆動するようになってる。
【0074】
すなわち、ペットボトル飲料Aを加熱するときは、筒6cにペットボトル飲料Aを格納し蓋6fをセットした後、制御部2Cは電源切替スイッチ8を図8の2点鎖線に示すように電力変換器11側(上側)に接続して、供給部10にて商用交流電源3の電力と蓄電部5の電力を加算させる。そして、第3スイッチ7cを閉じることにより、加熱器6qに供給部10から電力が供給される。これにより、商用交流電源3の電力及び蓄電部5の電力の両方が同時に加熱器6qに供給され、ペットボトル飲料Aが加熱される。
【0075】
また、ペットボトル飲料Aを加熱する際、蓄電量検出器2bから入力された電力量データが予めメモリ等に記憶されている所定値未満のとき、制御部2Cは電源切替スイッチ8を図8の2点鎖線に示すように電力変換器11側(上側)に接続して、供給部10にて商用交流電源3の電力のみを選択させる。そして、第3スイッチ7cを閉じることにより、加熱器6qに供給部10から電力が供給される。これにより、蓄電量が所定値未満のときに商用交流電源3の電力によってペットボトル飲料Aが加熱されるので、蓄電部5に蓄電された電力量が少なかったり、蓄電部5から他へ供給された電力量が多かったときでも、ペットボトル飲料Aが加熱される。
【0076】
このように、本実施形態の食品加熱装置によれば、商用交流電源3の電力及び蓄電部5の電力の両方を同時に加熱器6qに供給してペットボトル飲料Aを加熱することができるので、商用交流電源3の容量を大きくすることなく加熱容量を大きくすることができ、短時間でペットボトル飲料Aを加熱することができるともに、蓄電部5に蓄電された電力量が少なかったり、蓄電部5から他へ供給された電力量が多かったときでも、ペットボトル飲料Aを加熱することができるので、蓄電部5の電力量不足による稼働率の低下を防ぐことができる。
【0077】
図12は本発明の第5実施形態における食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図である。これらの図において、前述した第1実施形態乃至第4実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
【0078】
第5実施形態では、商用交流電源3及び蓄電部5の給電不能状態を検知するようにした点で第4実施形態と異なる。
【0079】
すなわち、制御部2Dには、食品温度検出器2a、故障検出器2d、加熱部10、加熱器6q、第3スイッチ7c、及び電源切替スイッチ8が接続されている。
【0080】
故障検知器2dは、商用交流電源3及び蓄電部5の給電可能か否かをそれぞれ検知し、各検知結果を制御部2Dに出力するようになっている。
【0081】
制御部2Dは、食品温度検出器2aから入力される温度データ、及び故障検出器2dから入力される各給電可否データ、並びに自己のメモリに格納されたデータ及びプログラムに基づいて、加熱部10、加熱器6q、第3スイッチ7c、及び電源切替スイッチ8を駆動するようになってる。
【0082】
すなわち、ペットボトル飲料Aを加熱する際、故障検知器2dから入力された商用交流電源3及び蓄電部5の給電可否データの一方が故障有りのとき、例えば電力変換器11と電源切替スイッチ8との間が断線しているとき、制御部2Dは供給部10にて蓄電部5の電力のみを選択させるとともに、第3スイッチ7cを閉じることにより、加熱器6qに供給部10から電力が供給される。これにより、商用交流電源3及び蓄電部5のうち一方が給電不能のときに他方から加熱器6qに電力が供給されるので、商用交流電源3及び蓄電部5の両方が給電不能にならない限りペットボトル飲料Aが加熱される。
【0083】
このように、本実施形態の食品加熱装置によれば、商用交流電源3の電力及び蓄電部5の電力の両方を同時に加熱器6qに供給してペットボトル飲料Aを加熱することができるので、商用交流電源3の容量を大きくすることなく加熱容量を大きくすることができ、短時間でペットボトル飲料Aを加熱することができるともに、商用交流電源3及び蓄電部5の両方が給電不能にならない限りペットボトル飲料Aを加熱することができるので、電源の給電不能による稼働率の低下を防止することができる。
【0084】
図13及び図14は本発明の第6実施形態を示すもので、図14は自動販売機の概略構成図、図14は図13に示した食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図である。これらの図において、前述した第1実施形態乃至第5実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
【0085】
第6実施形態では、食品加熱装置を自動販売機に設けるようにした点で第1実施形態と異なる。
【0086】
すなわち、図13に示すように、食品加熱装置が設けられる自動販売機は自動販売機本体21及び制御装置22から構成されており、庫内に収納するペットボトル飲料Aなどの食品を冷却又は加熱して販売するようになっている。
【0087】
自動販売機本体21は、電源21a、冷却回路21b、及び販売回路21cから構成されている。
【0088】
電源21aは、自動販売機本体21を含む自動販売機全体に電力を供給するようになっており、商用交流電源3と同様に一般的家庭用交流電源が用いられている。なお、本実施形態では、商用交流電源3及び電源21aをそれぞれ別に設けるように構成したが、これに限定されず、商用交流電源3及び電源21aが一つであってもよい。
【0089】
冷却回路21bは、圧縮機、ファンモータ等を有する周知の冷却ユニットなどからなり、供給された電力によって販売するペットボトル飲料Aを冷却するようになっている。また、冷却スイッチ7dを介して食品加熱装置の蓄電部5に接続している。
【0090】
販売回路21cは、搬出用ソレノイドや貨幣識別装置などからなり、販売する商品を庫内から搬出するようになっている。また、販売スイッチ7eを介して食品加熱装置の蓄電部5に接続している。
【0091】
制御装置22は、CPU及びRAM、ROM等のメモリを備えた周知のコンピュータからなり、食品加熱装置の駆動を含む自動販売機全体の動作を制御するようになっている。また、制御において必要なデータを制御部2Eと相互に交換するようになっている。なお、本実施形態では制御部2E及び制御装置22をそれぞれ別のコンピュータで構成したが、これに限定されず、制御部2E及び制御装置22を一台のコンピュータで構成してもよい。
【0092】
図14に示すように、制御部2Eには、食品温度検出器2a、蓄電量検出器2b、時計2e、第1加熱器6a、第2加熱器6b、第1スイッチ7a、第2スイッチ7b、冷却スイッチ7d、販売スイッチ7e、及び電源切替スイッチ8が接続されている。
【0093】
時計2eは周知の日付機能付きの時計であり、現在の日時を計測して計測結果を制御部2Eに出力するようになっている。
【0094】
制御部2Eは、食品温度検出器2aから入力される温度データ、蓄電量検出器2bから入力される電力量データ、時計2eから入力される日時データ、及び制御装置22から入力される制御データ、並びに自己のメモリに格納されたデータ及びプログラムに基づいて、第1加熱器6a、第2加熱器6b、第1スイッチ7a、第2スイッチ7b、冷却スイッチ7d、販売スイッチ7e、及び電源切替スイッチ8を駆動するようになってる。
【0095】
すなわち、時計2eから入力される日時データが深夜時間帯、例えば午後11時〜午前7時に、制御部2Eが電源切替スイッチ8を図13の1点鎖線に示すように充電部4側(下側)に接続することにより、商用交流電源3の交流電力を充電部4に供給し、充電部4で交流電力が整流され、充電に適した電力となって蓄電部5に蓄電される。これにより、電気料金の安い深夜時間帯に蓄電部5に電力を蓄電することが可能となる。
【0096】
また、夏季など自動販売機における冷却したペットボトル飲料Aの販売数が増加し国内電力消費量が多い時期及び時間帯、例えば7月1日から9月30日における午後1時〜午後4時が予め制御部2Eのメモリ等に記憶されており、時計2eから入力される日時データが該当日時になったときに、制御部2Eが冷却スイッチ7dを閉じることにより、蓄電部5から冷却回路21bに電力が供給される。この時期は、冷却したペットボトル飲料Aの販売数が多いため、相対的に加熱したペットボトル飲料Aの販売数が少なくなり、蓄電部5には充分な電力が残っているので、自動販売機の冷却回路21bに電力を供給することが可能となる。
【0097】
また、自動販売機において電源21aが給電不能状態のとき、制御装置22から入力された制御データによって、制御部2Eが冷却スイッチ7d及び販売回路スイッチ7eを閉じることにより、蓄電部5から冷却回路21b及び販売回路21cに電力が供給される。これにより、自動販売機の電源21aが給電不能状態のときに、蓄電部5が自動販売機の電源として電力を供給することが可能となる。
【0098】
このように、本実施形態の食品加熱装置によれば、第1実施形態と同様の効果に加え、電気料金の安い深夜時間帯に蓄電部5に電力を蓄電することができるので、蓄電に伴う電気料金を低減することができる。
【0099】
また、夏季など冷却したペットボトル飲料Aの販売数が増加し国内電力消費量が多いときに自動販売機の冷却回路21bに電力を供給することができるので、国内の電力負荷の平準化に貢献することができる。
【0100】
また、自動販売機の電源21aが給電不能状態のときに、蓄電部5が自動販売機の電源として電力を供給することができるので、食品加熱装置が設けられる自動販売機の電源が地震等の災害発生による停電などの給電不能時でも加熱又は冷却したペットボトル飲料Aを販売することができる。
【0101】
なお、本発明の構成は、前記各実施形態の構成を組み合わせたり或いは一部の構成部分を入れ替えたりしてもよい。
【0102】
また、本発明の構成は、前記各実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の第1実施形態における食品加熱装置の概略構成図
【図2】加熱部の側面図
【図3】加熱部にペットボトル飲料を格納した状態を説明する断面図
【図4】図1に示した食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図
【図5】本発明の第2実施形態における食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図
【図6】本発明の第3実施形態における食品加熱装置の概略構成図
【図7】図6に示した食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図
【図8】本発明の第4実施形態における食品加熱装置の概略構成図
【図9】加熱部の側面図
【図10】加熱部にペットボトル飲料を格納した状態を説明する断面図
【図11】図8に示した食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図
【図12】本発明の第5実施形態における食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図
【図13】本発明の第6実施形態における自動販売機の概略構成図
【図14】図13に示した食品加熱装置の制御系構成を示すブロック図
【符号の説明】
【0104】
2,2A,2B,2C,2D,2E…制御部、2a…食品温度検出器、2b…蓄電量検出器、2c,2d…故障検知器、3…商用交流電源、5…蓄電部、6…加熱部、6a…第1加熱器、6b…第2加熱器、6q…加熱器、9a…第1選択スイッチ、9b…第2選択スイッチ、10…供給部、A…ペットボトル飲料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源から供給された電力が蓄電される蓄電部と、
蓄電部から供給された電力によって食品を加熱する第1加熱部と、
外部電源から供給された電力によって食品を加熱する第2加熱部と、
蓄電部に蓄電されている電力量を検出する電力量検出手段と、
電力量検出手段によって検出された電力量が所定値未満のとき、第2加熱部が食品を加熱するように制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とする食品加熱装置。
【請求項2】
外部電源から供給された電力が蓄電される蓄電部と、
蓄電部から供給された電力によって食品を加熱する第1加熱部と、
外部電源から供給された電力によって食品を加熱する第2加熱部と、
第1加熱部及び第2加熱部の動作不能状態をそれぞれ検出する異常検出手段と、
第1加熱部及び第2加熱部のうち一方が動作不能のとき、他方が食品を加熱するように制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とする食品加熱装置。
【請求項3】
外部電源から供給された電力が蓄電される蓄電部と、
外部電源又は蓄電部から供給された電力によって食品を加熱する第1加熱部と、
外部電源又は蓄電部から供給された電力によって食品を加熱する第2加熱部と、
第1加熱部に電力を供給する電源として外部電源又は蓄電部を選択する第1電源選択手段と、
第2加熱部に電力を供給する電源として外部電源又は蓄電部を選択する第2電源選択手段と、
第1加熱部及び第2加熱部の動作不能状態をそれぞれ検出する異常検出手段と、
第1加熱部及び第2加熱部のうち一方が動作不能のとき、外部電源及び蓄電部のうち電力の大きい方から他方に電力を供給するように制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とする食品加熱装置。
【請求項4】
外部電源から供給された電力が蓄電される蓄電部と、
外部電源及び蓄電部のうち少なくとも一方から供給された電力によって食品を加熱する加熱部と、
蓄電部に蓄電されている電力量を検出する電力量検出手段と、
電力量検出手段によって検出された電力量が所定値未満のとき、外部電源の電力を加熱部に供給するように制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とする食品加熱装置。
【請求項5】
外部電源から供給された電力が蓄電される蓄電部と、
外部電源及び蓄電部のうち少なくとも一方から供給された電力によって食品を加熱する加熱部と、
外部電源及び蓄電部の給電不能状態をそれぞれ検出する異常検出手段と、
外部電源及び蓄電部のうち一方が給電不能のとき、他方の電力を加熱部に供給するように制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とする食品加熱装置。
【請求項6】
前記食品の温度を検出する温度検出手段を備え、
第1加熱部及び第2加熱部によって食品を加熱して食品の温度が所定の設定温度になったとき、第1加熱部及び第2加熱部のうち一方の加熱を停止するように構成した
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の食品加熱装置。
【請求項7】
前記外部電源として商用電源を用いるとともに、
深夜電気料金の適用時間帯に外部電源から蓄電部に電力を供給するように構成した
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の食品加熱装置。
【請求項8】
販売する食品を冷却又は加熱する自動販売機に設けられ、
蓄電部から自動販売機に電力を供給可能に構成した
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の食品加熱装置。
【請求項9】
所定期間内の所定時間帯に食品冷却用として自動販売機に電力を供給するように構成した
ことを特徴とする請求項8に記載の食品加熱装置。
【請求項10】
前記自動販売機に電力を供給する外部電源が給電不能状態のときに、自動販売機に電力を供給するように構成した
ことを特徴とする請求項8に記載の食品加熱装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−234237(P2007−234237A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−50828(P2006−50828)
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(000001845)サンデン株式会社 (1,791)
【Fターム(参考)】