説明

飾板材施工部材とそれを施工する壁構造

【課題】壁面を修飾する飾板材を施工する施工部材において、複数の取付具を、壁面に取り付けて、それらに飾板材を引っ掛けて、飾板材を取り付ける施工性の向上した飾板材施工部材と、それを使用する壁構造。
【解決手段】壁面1を修飾する飾板材2を壁面1に施工する施工部材において、取付具4の取付の基準となる長尺の基準材3を案内として、取付具4を壁面1に複数取り付け施工して、その取付具4に、飾板材2を長手方向に伸縮可能で、幅方向と面方向に拘束可能に取り付ける飾板材施工部材と、それを使用する壁構造とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、壁面を修飾する飾板材を壁面に施工する施工部材において、取付具を壁面に複数取り付け施工して、その取付具に、飾板材を長手方向に伸縮可能で、幅方向と面方向に拘束可能に取り付ける飾板材施工部材と、それを使用する壁構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁面を修飾する飾板材を施工する施工部材において、複数の取付具を、壁面に取り付けて、それらに飾板材を引っ掛けて、飾板材を取り付けるものがある。
(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】 特公平7−68758号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の技術には、複数の取付具を取り付けるため、それらの取り付け高さと向きを合わせる必要があり、工数が掛かりコストアップとなっている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は、壁面を修飾する飾板材を壁面に施工する施工部材において、取付具の取付の基準となる長尺の基準材を案内として、取付具を壁面に複数取り付け施工して、その取付具に、飾板材を長手方向に伸縮可能で、幅方向と面方向に拘束可能に取り付ける飾板材施工部材と、それを使用する壁構造とする。
【発明の効果】
【0005】
この発明による飾板材施工部材とそれを施工する壁構造には、次のような効果がある。
【0006】
A.長尺の基準材を案内として、取付具を複数取り付けるため、
a.一つ一つ取付具の取り付け高さと向きを合わす必要が無くなり、施工容易となる。
【0007】
B.基準材に取付具を仮止め固定する、飾板材施工部材とする事により、
a.壁面に施工する際、基準材と取付具とを一緒に持つことが可能になり、
b.ハンドリングが向上し施工容易となる。
【0008】
C.基準材の取付固定を、その基準材に取り付けた取付具の固定により行う、飾板材施工部材とする事により、
a.壁面に施工する際、基準材と取付具とを調整することが可能になり、
b.施工性が向上し、施工容易となり、
c.施工精度が向上し、美観が向上する。
【0009】
D.基準材を壁面に固定し、その基準材に取付具を取り付ける、飾板材施工部材とする事により、
a.基準材と取付具とに固定のための機構が不要となり、
b.形状が簡単になり、成形容易となり、
c.成形コストが下がる。
【0010】
E.基準材が、互いに交差する壁面に取り付ける、飾板材施工部材とする事により、
a.建物の歪みにより、施工不良が発生しやすい互いに交差する壁面においても、基準材により、歪み無く施工可能となり、
b.施工性が向上し、施工容易となり、
c.施工精度が向上し、美観が向上する。
【0011】
F.基準材が、取付具を案内する複数の基準材と、それらの基準材間の位置関係を決める間隔具とから構成される基準材とする、飾板材施工部材とする事により、
a.間隔具により、互いに交差する壁面や広幅の飾板材においても、共通の施工部材が使用可能となり、
b.施工部材の管理が容易になり、
c.施工部材のロットが大きくなり、生産コストが低下する。
【0012】
G.この発明による飾板材施工部材を施工する壁構造とすることにより、
a.飾板材により修飾した壁面を、真壁風の付け柱や飾り出隅柱や幕板などが、
b.施工性が向上し、施工容易になり、
c.施工精度が向上し、美観良く仕上げられ、
d.壁面の納期が短縮される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
A.この発明による金属板は、
a.次に代表される塗装金属板や、
イ.塗装亜鉛メッキ鋼板
ロ.塗装アルミニウム亜鉛合金メッキ鋼板
ハ.塗装ステンレス鋼板
ニ.塗装銅板
ホ.塗装アルミニウム合金板
ヘ.合成樹脂シート張り合わせ金属板
ト.塗装チタン・ニッケル合金板
チ.その他の塗装合金鋼等
b.次に代表される無塗装金属板、
イ.亜鉛メッキ鋼板
ロ.アルミニウム亜鉛合金メッキ鋼板
ハ.ステンレス鋼板
ニ.銅板
ホ.アルミニウム合金板等
ヘ.チタン・ニッケル合金板
ト.その他の合金鋼等
c.それらの金属板に深いエンボス加工を加えた金属板
d.エンボス加工の上に塗装した金属板
e.次に代表されるバネ用板
イ.バネ用ステンレス板
ロ.バネ用炭素鋼板
ハ.バネ用銅合金板等を使用する。
【0014】
B.この発明に使用される建築用パネルや部材の固定は、
a.次に代表される、固定具を使用する。
イ.タッピングビス
ロ.釘
ハ.ホッチキス
ニ.木ネジ
ホ.ポップリベット
ヘ.両面粘着テープ等
【0015】
C.この発明に使用される合成樹脂等は、
a.建築用パネルの裏打材には、
イ.次に代表される発泡合成樹脂に
○硬質発泡ウレタン樹脂
○硬質発泡ヌレート樹脂
○発泡フェノール樹脂
○発泡スチレン樹脂等
ロ.次に代表される裏面紙を積層し、ている。
○はり合わせアルミニウム箔
○スチールペーパー
○ポリエチコートクラフト紙
○アルミ蒸着紙
○合成樹脂シート等
b.飾板材用の合成樹脂等としては、
イ.次に代表される合成樹脂
○アクリル積層ガラスクロスインサート低発泡ABS樹脂等、
ロ.次に代表される窯業系素材
○繊維混入塗装セメント板等
c.部材の水密性の為のシールとしては、
イ.次に代表される合成樹脂
○発泡ポリエチレン
○発泡合成ゴム等、
d.取付具の合板としては、
イ.合板
ロ.木片
ハ.低発泡プラスチック板
ニ.金属板の成形品等がある。
【0016】
発明の実施例について、次の、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、及び実施例5により、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0017】
図1,図2,図3,図4,図5,図6,及び図7は、この発明の実施例1を示すものである。
【0018】
A.図4に示す、実施例1においての建築用パネル1は、
a.金属板8による長尺の表面材1aを成形して、ほぼ平坦な前面部1cを持つ、前面基部1bを形成し、
b.その前面基部1bの一側端に、次のような差込片1eを形成し、
イ.表面材1aを裏面側に折り返して、
ロ.さらに、クランク状に表面側に折り曲げて、そして、U字形に表面側に折り曲げて、先端を裏面側に折り返した差込片1eを形成し、
c.また、その前面基部1bの他側端に、次のような嵌合溝1fと釘打片1gを形成し、
イ.前面基部1bを、裏面側に2段の階段状に折り曲げて、そして裏面側に折り返して、次にU字形に表面側に折り曲げて、嵌合溝1fを形成し、
ロ.その嵌合溝1fを延長し、先端を表面側に折り返した釘打片1gを形成し、
d.その成形した表面材1aの裏面側に、
イ.差込片1eと前面基部1bとの間に裏面紙1iの側端を挿入し、その裏面紙1iの他側端を釘打片1gに乗せて、
ロ.その裏面紙1iにより覆われた発泡合成樹脂9aによる、裏打材1hを形成し、
ハ.その長手方向の端部に、切断端1jを形成している。
【0019】
B.図5に示す、実施例1の飾板材2は、合成樹脂9を長尺の板状に成形して、
a.ほぼ平坦な化粧面2aの両側端に、裏面側にL字形に折れ曲がった形状に成形し、内側方がクランク状に肥厚し、先端が4分円の形状を示す側突起2jを持つ、側端2iを形成し、
b.また、飾板材2の長手方向の両端部は、片端2hを形成する。
【0020】
C.図7に示す、実施例1の取付具4は、金属板8を成形して、
a.平坦な矩形の蓋面4fの両端を、鈍角のクランク状に裏面側に折り曲げて、次の切起突起4hを持つ蓋脚4gと、次の固定孔4bを明けた固定面4aとを形成し、
イ.その切起突起4hは金属板8を、
ロ.船底を蓋脚4gの固定面4a側に向けた、ほぼ半裁の船形に蓋脚4gの裏面側に相対して複数突起させ、
ハ.船縁側が切断され、金属板8のほぼ板厚程度の段差を形成し、
ニ.その固定孔4bは、その固定面4aを小径の円形に打ち抜いて複数形成し、
b.その固定面4aの両端を、L字形に表面側に折り曲げて、次の引掛板4dを形成し、
イ.その引掛板4dの先端に、外方に突起する三角形の半裁形状で、その底辺が固定面4aに位置する、引掛突条4iを形成し、
ロ.その引掛突条4iと、引掛板4dと、固定面4aの延長面とにより、引掛溝4eを形成し、
c.その引掛突条4iの先端を延長し、次のような受面4jを形成し、
イ.その受面4jは、固定面4aに平行で、内側に延長され、
ロ.その先端に直角で、前記の固定孔4bの前方に、U字形に切り欠いて切欠孔4kを形成する。
【0021】
D.図6に示す、実施例1においての基準材3は、
a.長尺の金属板8を成形して、
b.平坦な基準前面3cの両側をくの字形に裏面側に折り曲げて、さらにくの字形に裏面側に折り曲げて、固定隅3aを形成し、
c.その固定隅3aを鈍角的に表面側に折り曲げて、基準側片3bを形成し、
d.その基準側片3bをL字形に表面側に折り曲げて、基準脚3dを形成している。
【0022】
E.図1,図2,及び図3に示す、実施例1の壁面10の施工は、
a.次のようにして複数の建築用パネル1を水平に施工し、
イ.固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1eを差し込み、その釘打片1gを釘打ち固定し、
ロ.上記を繰り返し、壁面10に充当する複数の建築用パネル1を施工し、
b.次のようにして、前記の基準材3に複数の取付具4を取り付け、
イ.飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による長さに、ほぼ合わせた基準材3の両端部近辺に、
ロ.前記の取付具4の蓋面4fを、その基準材3の基準前面3cに乗せて、
ハ.その取付具4を押し込み、取付具4の蓋脚4gにより、基準材3を次のように挟み込み、
ニ.その基準材3の固定隅3aを、取付具4の切起突起4hに引っ掛けて取り付けて、
c.その取付具4を取り付けた基準材3を、前記の、施工された建築用パネル1上に、次のように固定し、
イ.飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による位置に設置し、
ロ.その取付具4の固定面4aを、その固定孔4bを利用してビス止めして固定し、
d.次に、複数の取付具4を次のように施工し、
イ.飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による、ピッチと位置に、
ロ.その取付具4の蓋面4fを、その基準材3の基準前面3cに乗せて、
ハ.その取付具4を押し込み、取付具4の蓋脚4gにより、基準材3を次のように挟み込み、
ニ.その基準材3の固定隅3aを、取付具4の切起突起4hに引っ掛けて取り付けて、
ホ.その取付具4の固定面4aを、固定孔4bを利用してビス止めし、
e.上記のように、施工された取付具4に、次のように飾板材2を取り付け施工し、
イ.施工された取付具4群の一側方の引掛溝4eに、上記の飾板材2の側突起2jの片側を差し込み、
ロ.次に、他方の側突起2jを、取付具4の引掛突条4iに押しつけて、その引掛板4dを内方に弾性変形して、
ハ.やがて、引掛突条4iへの押しつけがはずれて、その取付具4の引掛板4dが復元し、飾板材2の側突起2jと、取付具4の引掛突条4iが引っ掛かり、飾板材2が施工され、
ニ.その飾板材2により、真壁の柱のような意匠性の向上した壁面10を施工する。
【実施例2】
【0023】
図4,図6,図8,図9,図10,図11,図12,図13,図14,図15,図16,及び図17は、この発明の実施例2を示すものである。
【0024】
A.図4及び図12に示す、実施例2においての建築用パネル1は、次のような2種類を使用し、
a.図4に示す建築用パネル1は、実施例1と同じものであり、
b.図12に示す建築用パネル1は、金属板8による長尺の表面材1aを成形して、次のような前面部1cと溝部1dとを持つ、前面基部1bを形成し、
イ.ほぼ平坦で細長い前面部1cと、
ロ.裏面側に長い底辺を欠いた等脚台形に折り曲げた、溝部1dとを、
ハ.交互に複数構成し、その両側に前面部1cを設けた前面基部1bとし、
c.その前面基部1bの一側端に、次のような差込片1eを形成し、
イ.表面材1aを裏面側にくの字形に折り曲げ、さらに裏面側に鋭角的に折り曲げ、
ロ.さらに、クランク状に表面側に折り曲げて、そして、U字形に表面側に折り曲げて、先端を裏面側に折り返した差込片1eを形成し、
d.また、その前面基部1bの他側端に、次のような嵌合溝1fと釘打片1gを形成し、
イ.前面基部1bを、裏面側にくの字形に折り曲げて、さらに表面側にくの字形に折り曲げて、そして裏面側に折り返して、次にU字形に表面側に折り曲げて、嵌合溝1fを形成し、
ロ.その嵌合溝1fを延長し、途中が半円形に表面側に突起し、先端を表面側に折り返した釘打片1gを形成し、
e.その成形した表面材1aの裏面側に、
イ.差込片1eの先端の折り返しに裏面紙1iの側端を挿入し、その裏面紙1iの他側端を釘打片1gに乗せて、
ロ.その裏面紙1iにより覆われた発泡合成樹脂9aによる、裏打材1hを形成し、
ハ.その長手方向の端部に、切断端1jを形成している。
【0025】
B.図13に示す、実施例2の飾板材2は、合成樹脂9を長尺の板状に成形して、
a.ほぼ平坦な化粧面2aの一側端に、裏面側にくの字形に成形した、上端面2bを形成し、
b.その上端面2bを裏面側に突起し、裏面側にL字形に折れ曲がった形状に成形して、引掛片2cを形成し、
c.また化粧面2aの他側端に、裏面側に鋭角的に成形した、水切瘤2dを形成し、
d.その水切瘤2dに対する裏面側に突起し、内側方がクランク状に肥厚し、先端が4分円の形状を示す突起隅2fを持つ、嵌着片2eを形成し、
e.また水切瘤2dから、前記の化粧面2aより裏面側に、外側方に突起し、L字形に裏面側に折れ曲った、化粧下片2gを形成し、
f.また、飾板材2の長手方向の両端部は、片端2hを形成する。
【0026】
C.図14に示す、実施例2の取付具4は、金属板8を成形して、
a.平坦な矩形の蓋面4fの両端を、鈍角のクランク状に裏面側に折り曲げて、次の切起突起4hを持つ蓋脚4gと、次の固定孔4bと案内孔4cを明けた固定面4aを形成し、
イ.その切起突起4hは金属板8を、
ロ.船底を蓋脚4gの固定面4a側に向けた、ほぼ半裁の船形に蓋脚4gの裏面側に相対して複数突起させ、
ハ.船縁側が切断され、金属板8のほぼ板厚程度の段差を形成し、
ニ.その固定孔4bは、その固定面4aの隅角部を小径の円形に打ち抜いて複数形成し、
ホ.その案内孔4cは、前記の蓋面4fの両端部に平行で、両側端を外方に突起する半円形とする長穴状に打ち抜いて形成し、
b.その一端側の固定面4aの両側を、L字形に表面側に折り曲げて、さらに、クランク状に裏面側に折り曲げて、引掛板4dを形成し、
イ.その引掛板4dと、固定面4aの延長面とにより、引掛溝4eを構成し、
c.そして他端側の固定面4aの両側を延長し、次のような嵌合板4lを、プレスによるバーリング8b加工により、かしめて取り付け、
イ.その嵌合板4lは、バネ性のある金属板8のバネ板8aを成形して、
ロ.その嵌合板4lの一端を、L字形に表面側に折り曲げ、さらに、鋭角的に表面側に折り曲げ、その先端を表面側に折り返した、鍵片4nを形成し、
ハ.また嵌合板4lの他端を、を鋭角的に表面側に折り曲げて、さらにくの字形に裏面側に折り曲げて、押片4oを形成し、
ホ.その鍵片4nと押片4oとにより、嵌合口4mを形成する。
【0027】
D.図15に示す、実施例2の接続具5は、合成樹脂9を成形して、
a.平坦な矩形の胴板5aの4隅に、次のような足筒5cを形成し、
イ.その足筒5cは、胴板5aの裏面から先端が細くなる、テーパー状に突起し、
ロ.また、足筒5c内に、胴板5a側の皿穴から孔を開けた取付孔5dを形成し、
b.次に、胴板5aの端部中央を延長し、L字形に裏面側に折り曲げた、頭板5bを形成し、
c.そして、胴板5aの他端部中央を裏面側に折り曲げ延長し、表面側に開口するコの字形で、外方に張り出た、溝板5eを形成し、
d.その溝板5eを、L字形に裏面側に折り曲げ、左右方向に胴板5aの幅に拡張し、L字形に裏面側に折り曲げた、次のような足筒5cを持つ尻板5fを形成し、
イ.その足筒5cは、前記の胴板5a足筒5cとほぼ同様で、その先端を同一平面上にそろえてある。
【0028】
E.図16に示す、実施例2においての水切6は、
a.長尺の金属板8を成形して、
b.その一側端を表面側に折り返した、ほぼ平坦な釘打面6aを形成し、
c.その他側端を鈍角的に表面側に折り曲げて、流水面6bを形成し、
d.その流水面6bを鈍角的に裏面側に折り曲げて、水切面6cを形成し、
e.その水切面6cを鈍角的なクランク状に裏面側に折り曲げて、その先端を裏面側に折り返した、水切脚6dを形成している。
【0029】
F.図17に示す、実施例2においての開始材7は、
a.長尺の金属板8を成形し、
b.その一側端を表面側に折り返し、低く裏面側に開口する皿状に途中を折り曲げた、取付片7aを形成し、
c.その取付片7aの他側端を、表面側に鋭角的に折り曲げて、表面側にくの字形に折り曲げて、先端を表面側に折り返した嵌合片7bを形成し、
d.前記の、嵌合片7bと取付片7aとにより、嵌合間隙7cを形成する。
【0030】
G.図8に示す、実施例2においての基準材3は、実施例1とおなじである。
【0031】
H.図8,図9,図10,及び図11に示す、実施例2の壁面10の施工は、
a.前記の、前面部1cと溝部1dとを交互に複数構成する前面基部1bを持つ建築用パネル1を、次のように垂直に複数施工し、
イ.下壁10aにおいて横方向に続く、すでに施工された建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1eを差し込み、その釘打片1gを釘打ち固定し、
ロ.上記を繰り返し、壁面10の下部に当たる下壁10aに充当する複数の建築用パネル1による、下壁10aを施工し、
b.その施工した下壁10aの上に、次のように水切6を施工し、
イ.長手方向を垂直方向に合わせた複数の建築用パネル1を施工した下壁10aの、
ロ.その建築用パネル1の切断端1jを、水切6の水切面6cと流水面6bとにより覆い、そして、その水切6を水平に取り付け、その釘打面6aを釘打ち固定し、
c.そして、その水切6の水切面6cと釘打面6aとの角に、次のように開始材7の取付片7aと嵌合片7bとの角を合わせて、その取付片7aを釘打ち固定し、
d.その開始材7の嵌合間隙7cに、ほぼ平坦な前面部1cを持つ、前面基部1bを形成した建築用パネル1の差込片1eを差し込み、その釘打片1gを釘打ち固定し、
イ.次に固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1eを差し込み、その釘打片1gを釘打ち固定し、
ロ.上記を繰り返し、壁面10の上部に当たる上壁10bに充当する複数の建築用パネル1による、上壁10bを施工し、
e.次のようにして、前記の基準材3に複数の取付具4を取り付け、
イ.飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による長さに、ほぼ合わせた基準材3の両端部近辺に、
ロ.前記の取付具4の蓋面4fを、その基準材3の基準前面3cに乗せて、
ハ.その取付具4を押し込み、取付具4の蓋脚4gにより、基準材3を次のように挟み込み、
ニ.その基準材3の固定隅3aを、取付具4の切起突起4hに引っ掛けて取り付けて、
f.その取付具4を取り付けた基準材3を、前記の、施工された建築用パネル1上に、次のように固定し、
イ.前記の施工された、水切6の水切面6cを、基準材3の基準側片3bが跨ぎ、飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による位置に設置し、
ロ.その取付具4の固定面4aを、その固定孔4bを利用してビス止めして固定し、
g.次に、複数の取付具4を次のように施工し、
イ.飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による、ピッチと位置に、
ロ.その取付具4の蓋面4fを、その基準材3の基準前面3cに乗せて、
ハ.その取付具4を押し込み、取付具4の蓋脚4gにより、基準材3を次のように挟み込み、
ニ.その基準材3の固定隅3aを、取付具4の切起突起4nに引っ掛けて取り付けて、
ホ.その取付具4の固定面4aを、固定孔4bを利用してビス止めし、
h.上記のように、施工された取付具4に、次のように接続具5を組み合わせ施工し、
イ.飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による、ピッチと位置の取付具4に、
ロ.上記の取付具4の左右の引掛板4dとの間に、接続具5の頭板5bを入れて、
ハ.その取付具4の引掛板4dの上端部と、接続具5の頭板5bの上端部を合わせて、
ニ.取付具4の案内孔4cに、接続具5の足筒5cを入れて、
ホ.接続具5の取付孔5dを利用してビス止めし、
ヘ.接続具5の溝板5eが、取付具4の嵌合口4mと合い、
i.その固定した複数の取付具4と接続具5に、次のように飾板材2を取り付け施工し、
イ.その固定した接続具5に、飾板材2の片端2hを合わせて、
ロ.取付具4の引掛溝4eに、飾板材2の引掛片2cを差し込み、
ハ.取付具4の嵌合口4mに、飾板材2の嵌着片2eを差し込み、
ニ.取付具4の鍵片4nの内側への突起が、飾板材2の突起隅2fに引っ掛かり、
ヘ.取付具4の押片4oが、飾板材2の嵌着片2eを、押しつけて固定し、
j.他の飾板材2を次のように施工し、
イ.その固定された飾板材2の片端2hと、他の飾板材2の片端2hとの間隔を、飾板材2の夏場や日照による温度上昇による、熱膨張を考慮した間隔とし、
ロ.前記と同様に、他の飾板材2を施工し、
ハ.その飾板材2と他の飾板材2との間の隙間は、接続具5により見かけ上塞がれて、
ニ.上記を繰り返して、次のような意匠性の向上した壁面10を施工し、
ホ.施工された下壁10aと上壁10bとの間の飾板材2により、それぞれの、前面部1cと溝部1dとの繰り返しによる、垂直の縞模様と、水平の縞模様と、その間に、水平の帯状模様を介在した意匠を構成する、壁面10を施工する。
【実施例3】
【0032】
図4,図18,図19,図20,図21,図22,及び図23は、この発明の実施例3を示すものである。
【0033】
A.図4に示す、実施例3においての建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0034】
B.図21に示す、実施例3の飾板材2は、合成樹脂9を長尺の板状に成形して、
a.ほぼ平坦な化粧面2aを形成し、
b.その化粧面2a中央に、裏面側に突起した形状に成形し、その先端に隅丸の二等辺三角形でその底辺が化粧面2a側を向き、その底辺の両角部に突起隅2fを持つ、嵌着片2eを形成し、
c.その化粧面2aの両側辺に、L字形に裏面側に折り曲げた形状の側端2iを形成し、
d.また、飾板材2の長手方向の両端部は、片端2hを形成する。
【0035】
C.図22に示す、実施例3の基準材3は、
a.長尺の金属板8を成形して、
イ.ほぼ平坦な基準前面3cの両側端を表面側にL字形に折り曲げて、基準側片3bを形成している。
【0036】
D.図23に示す、実施例3の取付具4は、細長い金属板8を成形して、
a.平坦な蓋面4fの両側を表面側にクランク状に曲げて、さらに、L字形に裏面側に折り曲げて蓋脚4gを形成し、
b.その蓋脚4gをL字形に表面側に折り曲げて、次の固定孔4bを明けた固定面4aを形成し、
イ.その固定孔4bは、その固定面4aを小径の円形に打ち抜いて形成し、
c.その固定面4aをL字形に表面側に折り曲げて、引掛板4dを形成し、
d.その引掛板4dをL字形に表面側に折り曲げて、受面4jを形成し、
e.また、バネ性のある金属板8のバネ板8aを成形して、次のような嵌合板4lを形成し、
イ.その嵌合板4lは、その両端をL字形に表面側に折り曲げ、さらに、鋭角的に表面側に折り曲げた、鍵片4nを形成し、
ロ.その両鍵片4nにより、嵌合口4mを形成し、
ハ.その嵌合板4lの底部をバーリング8b加工により、前記の蓋面4fにかしめて取り付けている。
【0037】
E.図18,図19,及び図20に示す、実施例3の壁面10の施工は、
a.次のようにして複数の建築用パネル1を水平に施工し、
イ.固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1eを差し込み、その釘打片1gを釘打ち固定し、
ロ.上記を繰り返し、壁面10に充当する複数の建築用パネル1を施工し、
b.前記の基準材3の基準前面3cを、それらの複数の建築用パネル1にビス止めし、
c.そのビス止めした基準材3に、次のように、複数の取付具4を施工し、
イ.飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による、ピッチと位置に、
ロ.その取付具4の蓋面4fを、その基準材3の基準前面3cに乗せて、
ハ.その取付具4を押し込み、取付具4の蓋脚4gにより、基準材3を次のように挟み込み、
ニ.その基準材3の基準側片3bを、取付具4の蓋脚4gにより挟み込み、
ホ.その取付具4の固定面4aや蓋面4fを、固定孔4bを利用してビス止めし、
d.上記のように、施工された取付具4に、次のように飾板材2を取り付け施工し、
イ.施工された取付具4群の嵌合口4mに、上記の飾板材2の嵌着片2eを差し込み、
ロ.その嵌着片2eの突起隅2fを、取付具4の鍵片4nに押しつけて、その鍵片4nを外方に弾性変形さして、
ハ.やがて、鍵片4nへの押しつけがはずれて、その取付具4の鍵片4nが復元し、飾板材2の突起隅2fと、取付具4の鍵片4nが引っ掛かり飾板材2が施工され、
ニ.その飾板材2により、真壁の柱のような意匠性の向上した壁面10を施工する。
【実施例4】
【0038】
図4,図24,図25,図26,図27,図28,及び図29は、この発明の実施例4を示すものである。
【0039】
A.図4に示す、実施例4においての建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0040】
B.図27に示す、実施例1の飾板材2は、合成樹脂9を長尺の断面L字形に成形して、
a.互いに直交するほぼ平坦な化粧面2aの両側端を、裏面側に外側がL字形に折れ曲がり、内側が鋭角に尖った側端2iを形成し、
b.その側端2iの内方の付け根を45°のクランク状にえぐって、そのえぐり口に尖った側突起2jを成形し、
c.また、化粧面2aの直交する出隅部の、裏面側の両側に裏面側に隆起する嵌着片2eを形成し、
d.その嵌着片2eの内方の付け根を45°のクランク状にえぐって、そのえぐり口に尖った突起隅2fを形成し、
e.また、飾板材2の長手方向の両端部は、片端2hを形成する。
【0041】
C.図28に示す、実施例4の基準材3は、
a.長尺の金属板8を成形して、
b.互いに直交するほぼ平坦な基準前面3cの両側端を表面側にL字形に折り曲げて、基準側片3bを形成し、
c.その基準前面3cの交差する近傍は、両側がわずかにクランク状に表面側に折れ曲がった出隅部としている。
【0042】
D.図29に示す、実施例4の取付具4は、細長い金属板8を成形して、
a.裏面側にL字形に折り曲げて、両側を裏面側にクランク状に曲げて、次の嵌合板4lを取り付けた、蓋面4fを形成し、
イ.その嵌合板4lは、バネ性のある金属板8の矩形のバネ板8aを成形して、
ロ.その両側端から細長いスリットを入れて、
ハ.その一側の2片を、それぞれ異なる向きに45度に折り曲げて、前記の蓋面4fの角に合わせて溶接8cにより取り付けて、
ニ.その他側の2片を、それぞれ異なる向きに、鋭角的に折り曲げて鍵片4nを形成し、
b.前記の蓋面4fをクランク状に表面側に折り曲げて、さらに、鈍角のクランク状に折り曲げて蓋脚4gを形成し、
c.その蓋脚4gを延長して、次の引掛板4dを取り付けた、固定面4aを形成し、
d.その引掛板4dは、バネ性のある金属板8の矩形のバネ板8aを成形して、
ハ.その一側を、表面側にほぼ45度に折り曲げて、前記の固定面4aの端部に合わせて溶接8cにより取り付けて、
ニ.その他側を、鋭角的に折り曲げて引掛突条4iを形成し、
e.また、前記の蓋面4fと固定面4aには、小径の円形に打ち抜いた固定孔4bを明けている。
【0043】
E.図24,図25,及び図26に示す、実施例4の出隅部の壁面10の施工は、
a.次のようにして、出隅部の一方の壁面10に、複数の建築用パネル1を水平に施工し、
イ.固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1eを差し込み、その釘打片1gを釘打ち固定し、
ロ.上記を繰り返し、壁面10に充当する複数の建築用パネル1を施工し、
b.出隅部の他方の壁面10に、前記と同様に壁面10に充当する複数の建築用パネル1を施工し、
c.前記の基準材3の両側の基準前面3cを、出隅部の両側に合わせて、その建築用パネル1にビス止めし、
d.そのビス止めした基準材3に、次のように、複数の取付具4を施工し、
イ.飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による、ピッチと位置に、
ロ.その取付具4の蓋面4fを、その基準材3の基準前面3cに乗せて、
ハ.その取付具4を押し込み、取付具4の蓋脚4gにより、基準材3を次のように挟み込み、
ニ.その基準材3の基準側片3bを、取付具4の蓋脚4gにより挟み込み、
ホ.その取付具4の固定面4aを、固定孔4bを利用してビス止めし、
e.上記のように、施工された取付具4に、次のように飾板材2を取り付け施工し、
イ.施工された取付具4群の嵌合板4lの鍵片4nを、上記の飾板材2の両側の嵌着片2eとの間の隙間に入れ込み、
ロ.その嵌着片2eの突起隅2fを、取付具4の鍵片4nに押しつけて、その鍵片4nを弾性変形さして、
ハ.やがて、鍵片4nへの押しつけがはずれて、その取付具4の鍵片4nが復元し、飾板材2の突起隅2fと、取付具4の鍵片4nが引っ掛かると共に、
ニ.また同時に、飾板材2の側端2iを、取付具4の引掛突条4iに押しつけて、
ホ.その引掛突条4iがおされて引掛板4dが、内方に弾性変形し、
ヘ.やがて、引掛突条4iへの押しつけがはずれて、その取付具4の引掛板4dが復元し、飾板材2の側突起2jと、取付具4の引掛突条4iが引っ掛かり施工し、
ロ.その飾板材2により、真壁の出隅柱のような意匠性の向上した壁面10を施工する。
【実施例5】
【0044】
図4,図30,図31,図32,図33,図34,図35,図36,及び図37は、この発明の実施例5を示すものである。
【0045】
A.図4に示す、実施例5においての建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0046】
B.図34に示す、実施例5の飾板材2は、合成樹脂9を長尺の板状に成形して、
a.ほぼ平坦な化粧面2aの一側端に、裏面側にくの字形に成形した、上端面2bを形成し、
b.その上端面2bを裏面側に突起し、裏面側にL字形に折れ曲がった形状に成形して、引掛片2cを形成し、
c.また化粧面2aの他側端近辺に、裏面側に突起し、内側方がクランク状に肥厚し、先端が4分円の形状を示す突起隅2fを持つ、嵌着片2eを形成し、
d.その嵌着片2eから幾分離れた側部を、L字形に裏面側に折れ曲がった形状に成形して、側端2iを形成し、
e.また、飾板材2の長手方向の両端部は、片端2hを形成する。
【0047】
C.図35に示す、実施例5においての基準材3は、実施例1より基準前面3cの幅が幾分狭く、その他はほぼおなじである。
【0048】
D.図36に示す、実施例5の間隔具3eは、細長い金属板8を成形して、前記の基準材3と組み合わせて使用され、
a.裏面側にL字形に折り曲げて、両側を裏面側にクランク状に曲げて、その長さを飾板材2の左右の取り付け位置から割り出した、異なる長さの右腕板3fと左腕板3gを形成し、
イ.その右腕板3fと左腕板3gとを、鈍角のクランク状に表面側に折り曲げて、さらに、鈍角のクランク状に裏面側に折り曲げて、手側板3hと手板3iと手先板3jとを成形して、
b.前記の手側板3hと手先板3jとには、次の切起隆起3kを形成し、
イ.その切起隆起3kは金属板8を、
ロ.船底をの手板3iの反対側に向けた、ほぼ半裁の船形に裏面側に相対して複数突起させ、
ハ.船縁側が切断され、金属板8のほぼ板厚程度の段差を形成している。
【0049】
E.図37に示す、実施例5の取付具4は、金属板8を成形して、
a.平坦な矩形の蓋面4fの両端を、鈍角のクランク状に裏面側に折り曲げて、次の切起突起4hを持つ蓋脚4gと、次の固定孔4bと案内孔4cを明けた固定面4aを形成し、
イ.その切起突起4hは金属板8を、
ロ.船底を蓋脚4gの固定面4a側に向けた、ほぼ半裁の船形に蓋脚4gの裏面側に相対して複数突起させ、
ハ.船縁側が切断され、金属板8のほぼ板厚程度の段差を形成し、
ニ.その固定孔4bは、その固定面4aの隅角部を小径の円形に打ち抜いて複数形成し、
ホ.その案内孔4cは、前記の蓋面4fの両端部に平行で、両側端を外方に突起する半円形とする長穴状に打ち抜いて形成し、
b.その一端側の固定面4aの両側を、L字形に表面側に折り曲げて、さらに2回、クランク状に裏面側に折り曲げて、引掛板4dを形成し、
イ.その引掛板4dと、固定面4aの延長面とにより、引掛溝4eを構成し、
c.そして他端側の固定面4aの両側を延長し、次のような嵌合板4lを、プレスによるバーリング8b加工により、かしめて取り付け、
イ.その嵌合板4lは、バネ性のある金属板8のバネ板8aを成形して、
ロ.その嵌合板4lの一端を、L字形に表面側に折り曲げ、さらに、鋭角的に表面側に折り曲げ、その先端を表面側に折り返した、鍵片4nを形成し、
ハ.また嵌合板4lの他端を、を鋭角的に表面側に折り曲げて、さらにくの字形に裏面側に折り曲げて、押片4oを形成し、
ホ.その鍵片4nと押片4oとにより、嵌合口4mを形成する。
【0050】
F.図30,図31,図32,及び図33に示す、実施例5の出隅部の壁面10の施工は、
a.次のようにして、出隅部の一方の壁面10に、複数の建築用パネル1を水平に施工し、
イ.固定した建築用パネル1の嵌合溝1fに、他の建築用パネル1の差込片1eを差し込み、その釘打片1gを釘打ち固定し、
ロ.上記を繰り返し、壁面10に充当する複数の建築用パネル1を施工し、
b.出隅部の他方の壁面10に、前記と同様に壁面10に充当する複数の建築用パネル1を施工し、
c.次のようにして、基準材3に複数の間隔具3eを取り付け、
イ.飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による長さに、ほぼ合わせた基準材3の両端部近辺に、
ロ.前記の間隔具3eの手板3iを、その基準材3の基準前面3cに乗せて、
ハ.その間隔具3eを押し込み、間隔具3eの手側板3hと手先板3jとにより、基準材3を挟み込み、
ニ.その基準材3の固定隅3aを、間隔具3eの切起隆起3kに引っ掛けて取り付けて、
d.また、その取り付けた間隔具3eの、他方の手側板3hと手先板3jとの間に、同様にして、他の基準材3を取り付けて、
e.前記の基準材の両側の基準脚3dを、出隅部の両側の建築用パネル1の前面部1cに合わせて、
f.その出隅部の両側に合わせた基準材3に、次のように、複数の取付具4を施工し、
イ.飾板材2の施工仕様の要求と壁面10の設計による、ピッチと位置に、
ロ.その取付具4の蓋面4fを、その基準材3の基準前面3cに乗せて、
ハ.その取付具4を押し込み、取付具4の蓋脚4gにより、基準材3を次のように挟み込み、
ニ.その基準材3の基準側片3bを、取付具4の蓋脚4gにより挟み込み、
ホ.その取付具4の固定面4aを、固定孔4bを利用してビス止めし、
g.上記のように、施工された取付具4に、次のように飾板材2を取り付け施工し、
イ.取付具4の引掛溝4eに、飾板材2の引掛片2cを差し込み、
ロ.取付具4の嵌合口4mに、飾板材2の嵌着片2eを差し込み、
ハ.取付具4の鍵片4nの内側への突起が、飾板材2の突起隅2fに引っ掛かり、
ニ.取付具4の押片4oが、飾板材2の嵌着片2eを、押しつけて固定し、
h.他の飾板材2を次のように施工し、
イ.前記と同様に、他の飾板材2を施工し、
ロ.その飾板材2と他の飾板材2とにより、真壁の出隅柱のような意匠性の向上した壁面10を施工する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例1)
【図2】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例1)
【図3】 壁面の施工状態を示す一部省略端面図(実施例1)
【図4】 建築用パネルを示す一部省略斜視図(実施例1〜5)
【図5】 飾板材を示す一部省略斜視図(実施例1)
【図6】 基準材を示す一部省略斜視図(実施例1、2)
【図7】 取付具を示す斜視図(実施例1)
【図8】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例2)
【図9】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例2)
【図10】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例2)
【図11】 壁面の施工状態を示す一部省略端面図(実施例2)
【図12】 建築用パネルを示す一部省略斜視図(実施例2)
【図13】 飾板材を示す一部省略斜視図(実施例2)
【図14】 取付具を示す斜視図(実施例2)
【図15】 接続具を示す斜視図(実施例2)
【図16】 水切を示す一部省略斜視図(実施例2)
【図17】 開始材を示す一部省略斜視図(実施例2)
【図18】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例3)
【図19】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例3)
【図20】 壁面の施工状態を示す一部省略端面図(実施例3)
【図21】 飾板材を示す一部省略斜視図(実施例2)
【図22】 基準材を示す一部省略斜視図(実施例3)
【図23】 取付具を示す斜視図(実施例3)
【図24】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例4)
【図25】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例4)
【図26】 壁面の施工状態を示す一部省略端面図(実施例4)
【図27】 飾板材を示す一部省略斜視図(実施例4)
【図28】 基準材を示す一部省略斜視図(実施例4)
【図29】 取付具を示す斜視図(実施例4)
【図30】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例5)
【図31】 擘面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例5)
【図32】 壁面の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例5)
【図33】 壁面の施工状態を示す一部省略端面図(実施例5)
【図34】 飾板材を示す一部省略斜視図(実施例5)
【図35】 基準材を示す一部省略斜視図(実施例5)
【図36】 間隔具を示す斜視図(実施例5)
【図37】 取付具を示す斜視図(実施例5)
【符号の説明】
【0052】
1 建築用パネル
2 飾板材
3 基準材
4 取付具
5 接続具
6 水切
7 開始材
8 金属板
9 合成樹脂
10 壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飾板材を壁面に施工する施工部材において、取付具の取付の基準となる長尺の基準材を案内として、取付具を壁面に複数取り付け施工して、その取付具に、飾板材を長手方向に伸縮可能で、幅方向と面方向に拘束可能に取り付ける事を特徴とする飾板材施工部材。
【請求項2】
前記の基準材に取付具を仮止め固定する、請求項1記載の飾板材施工部材。
【請求項3】
前記の基準材の取付固定を、その基準材に取り付けた取付具の固定により行う、請求項1および請求項2記載の飾板材施工部材。
【請求項4】
前記の基準材を壁面に固定し、その基準材に取付具を取り付ける、請求項1記載の飾板材施工部材。
【請求項5】
前記の基準材が、互いに交差する壁面に取り付ける基準材である、請求項1から請求項4記載の飾板材施工部材。
【請求項6】
前記の基準材が、前記の取付具を案内する複数の基準材と、それらの基準材間の位置関係を決める間隔具とから構成される基準材とする、請求項1から請求項5記載の飾板材施工部材。
【請求項7】
請求項1から請求項6記載の飾板材施工部材を施工する壁構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2006−200342(P2006−200342A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−41284(P2005−41284)
【出願日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(391022647)株式会社チューオー (21)
【Fターム(参考)】