説明

高周波モジュール及びこれを用いたアレイアンテナ装置

【課題】 高出力増幅器等の発熱素子の温度上昇を抑える、小型・薄型化の高周波モジュールを得る。
【解決手段】 発熱部を含む高周波電子部品を搭載し、伝送線路を有する絶縁性基板と、切り欠き部を有し、前記絶縁性基板を固定する金属ベースと、立壁部とこれを覆う蓋から構成され、内部に前記高周波電子部品を収納する空間と前記絶縁性基板の平面と直交する方向に空洞部を設けた金属枠体と、この金属枠体の蓋に載置される給電部を有するアンテナ基板と、前記金属枠体の空洞部に挿入する誘電体で被覆された内導体と、この内導体の一端側を前記アンテナの給電部と接続し前記内導体の他端側を前記絶縁性基板の伝送線路と接続する前記金属枠体を外導体とする同軸伝送線路とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高周波信号を伝送する高周波モジュール及びこれを用いたアレイアンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高周波モジュールは、特開2009−179843号公報に示されるように、周囲が立壁で構成された側壁で囲われた箱型の金属ケースの底面に、電子部品を実装した基板が載置され、側壁に設けられ前記基板と電気的に接続されたコネクタから前記基板の面方向に高周波信号を入出力する構成が一般的に用いられる。しかしながら、高周波モジュールにアンテナを接続してアレイアンテナ装置を構成するとき、側壁に設けられたコネクタにアンテナを接続しアレイ状に配置するため、アレイアンテナ装置が大型化する問題があった。
【0003】
上記の問題を解決するため、特開2005−117139号公報には能動素子を設けたセラミック基板に直交する方向に中心導体を設けて高周波信号をパッチアンテナに伝送することにより小型化されたマイクロ波モジュールと、このマイクロ波モジュールを用いて小型・薄型化されたアレーアンテナ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−117139号公報(図2、図7)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特開2005−117139号公報に記載のマイクロ波モジュールは、セラミック多層基板で構成され、このセラミック多層基板のパッチアンテナが設けられた一方の面の反対の面に能動素子を設けているため、能動素子の放熱性が悪い課題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、高出力増幅器等の発熱素子の温度上昇を抑える、小型・薄型化の高周波モジュールを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る高周波モジュールは、発熱部を含む高周波電子部品を搭載し、伝送線路を有する絶縁性基板と、切り欠き部を有し、前記絶縁性基板を固定する金属ベースと、立壁部とこれを覆う蓋から構成され、内部に前記高周波電子部品を収納する空間と前記絶縁性基板の平面と直交する方向に空洞部を設けた金属枠体と、この金属枠体の蓋に載置される給電部を有するアンテナ基板と、前記金属枠体の空洞部に挿入する誘電体で被覆された内導体と、この内導体の一端側を前記アンテナの給電部と接続し、前記内導体の他端側を前記絶縁性基板の伝送線路と電気接続する電気接続手段とを備え、前記絶縁性基板と前記アンテナ基板との間の線路は前記金属枠体を外導体とする同軸伝送線路としたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、発熱部を有する電子部品を搭載した絶縁性基板が、熱抵抗が小さい金属ベースに固定されるため、電子部品の熱が効率的に排熱される。また、絶縁性基板の平面と直交する方向にアンテナ基板と接続する同軸伝送線路を設けているので、高周波モジュールが小型化される。さらには、この高周波モジュールを用いたアレイアンテナ装置の小型・薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施の形態1における高周波モジュールの斜視図と分解図である。
【図2】この発明の実施の形態1における高周波モジュールのアンテナ基板の給電部における断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1における高周波モジュールの電気的ブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態2における高周波モジュールのアンテナ基板の給電部における断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2における高周波モジュールのアンテナ基板の給電部における断面図である。
【図6】この発明の実施の形態3における高周波モジュールを用いたアレイアンテナの斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態3において、アンテナプレートの表面に高周波モジュールが載置された状態における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における高周波モジュールの斜視図と分解図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は分解図を示している。図1(a)及び図1(b)において、ガラスエポキシ等の絶縁体で形成され、複数の層を有し、表層及び内層に導体パターンで形成された伝送線路を有する基板1の表面には、電子部品2が複数実装され、アンテナ端子3を備え、基板1の裏面には高周波コネクタ4及び電源/制御信号用コネクタ5が実装されている。アンテナ端子3、高周波コネクタ4及び電源/制御信号用コネクタ5は基板1の伝送線路に接続されている。
【0011】
金属ベース6はアルミニウム等の金属で構成され、第1の開口部(図示せず)と第2の開口部(図示せず)とを備え、基板1の裏面に実装された高周波コネクタ4は第1の開口部に挿入され、電源/制御信号用コネクタ5は第2の開口部に挿入されるように、基板1は金属ベース6の表面に固定されている。なお、基板1の裏面は高周波コネクタ4及び電源/制御信号用コネクタ5の実装部分を除き、全面に金属パターンが形成されている。
【0012】
金属カバー(金属枠体)7は、金属ベース1の周囲に金属ベース1に直交した側壁とこの側壁を覆う蓋から構成されている。金属カバー7の蓋には、給電端子8と金属パターンで形成されたアンテナパターン9を備えたアンテナ基板10が載置されている。給電端子8はアンテナ基板10の内層に設けられた分配回路などの伝送線路を通じてアンテナパターン9に接続されている。また、給電端子8はアンテナ端子3に対向する位置に設けられている。
【0013】
図2は、この発明の実施の形態1における高周波モジュールのアンテナ基板の給電部における断面図である。図2において、図1と同一符号は、同一部分もしくは相当部分を示し、その説明を省略する。図2(a)は断面図の全体図であり、図2(b)はA部の拡大図である。図2において、金属カバー7の内部には、基板1の表面に設けられた電子部品2を収納する空間が形成され、金属カバー7の蓋には、アンテナ基板10の給電端子8から基板1に向けて円筒状の空洞部12aを有するアルミニウム等の金属で構成された金属ブロック12を備え、この金属ブロック12は金属カバー7と一体化されている。さらに、この金属ブロック12の空洞部12aは、この空洞部12aの中心軸の一方がアンテナ基板10の給電端子8に延伸するように、他方が基板1のアンテナ端子3に延伸するように設けられている。
【0014】
金属ブロック12の空洞部12aにはテフロン(登録商標)等の誘電体13で円筒状に被覆された銅などの金属線14がこの金属線14が金属ブロック12の空洞部12aの中心軸に配置されるように挿入され、金属線14の一方はアンテナ基板3の給電部8の給電端子8aにはんだ付けや金属リボンにて接続され、金属線14の他方は基板1のアンテナ端子3にはんだ付けや金属リボンにて接続されており、金属線14を中心導体、金属ブロック12を外導体とする同軸線路を構成している。なお、アンテナ端子3の位置に相当する金属ベース6は金属線14が金属ベース6に接触しないように、切り欠き部11が設けられている。
【0015】
基板1において金属カバー7の側壁の底面との接触面には金属パターンが形成されており、この金属パターンはスルーホールを介して基板1の裏面の金属パターンに接続されている。加えて、基板1において金属ブロック12の底面との接触面も同様の構成となっている。このように構成することにより、金属ベース1と金属カバー7とが電気的に接続されている。
【0016】
図3は、この発明の実施の形態1における高周波モジュールの電気的ブロック図である。図3において、図1、図2と同一符号は、同一部分もしくは相当部分を示し、その説明を省略する。高周波モジュールの電気的ブロックは大きくはRF回路部21と電源/制御回路部22に大別される。RF回路部21と電源/制御回路部22は基板1の表面に実装された複数の電子部品2で構成されている。
【0017】
図1〜図3を用いて高周波モジュールの動作を説明する。図3で示す電気的ブロック図は送受信の機能を有する高周波モジュールである。送信動作時においては、高周波コネクタ4から入力した高周波信号は移相器23において高周波信号の位相を変化させ、スイッチ24において送信アンプ25側へ伝送され、送信アンプ25へ供給される。送信アンプ25において電力増幅された高周波信号はスイッチ26においてアンテナ端子3へ伝送されて、アンテナ基板10から空間に送信される。
【0018】
受信動作時においては、アンテナ基板10で受信した高周波信号はスイッチ26において受信アンプ27側へ伝送され、受信アンプ27へ供給される。受信アンプ27において利得増幅された高周波信号はスイッチ24において移相器23へ伝送されて、移相器23において高周波信号の位相を変化させた後、高周波コネクタ4から出力される。
【0019】
RF回路部21の移相器23、スイッチ24、送信アンプ25、受信アンプ27、スイッチ26などの電子部品は、電源/制御回路部22からそれぞれの電子部品用の電源電圧および制御信号が供給されることにより、所定の動作を実施する。また、電源/制御回路部22へは電源/制御信号用コネクタ5から電源/制御回路部22用の電源電圧および制御信号が供給される。
【0020】
切り欠き部11に突出している金属線14は、使用する高周波信号の周波数の2倍波、3倍波などの高調波において、阻止する高調波の周波数の1/4波長の長さとなるように金属線14の突出部の長さLを設定することにより、金属線14の突出部はアンテナ端子3においてオープンスタブとなり、所定の高調波が阻止される。
【0021】
この発明の実施の形態1に示す高周波モジュールのように金属で囲われた密閉空間にはカットオフ周波数が存在する。カットオフ周波数は対面する側壁の間隔で決定され、対面する側壁の間隔をWとすると、カットオフ周波数の波長λcは、λc=2Wで表される。ここで、カットオフ周波数fc=c/λc、c=光速。
【0022】
金属で囲われた密閉空間の空間のアイソレーション量は次式で簡易表現される。
【0023】
【数1】

【0024】
ここで、α:単位長さあたりの空間アイソレーション量[dB/mm]、λc:カットオフ周波数の波長[mm]、λ:使用周波数の波長[mm]。
【0025】
金属カバー7の対面する側壁の間隔を、使用する高周波信号の周波数fの波長λより小さくすることにより高周波モジュール内部の空間アイソレーション量が改善される。なお、金属カバー7の内部に、例えばRF回路部21と電源/制御回路部22を分離する金属製の壁を設けて、対面する壁の間隔を小さくしても良い。
【0026】
このような構成とすることにより、送信アンプ25及び受信アンプ27は電子部品が発熱する発熱部品であり、これら発熱部品が実装された基板1が金属ベース6の表面に固定されているため、発熱部品の熱は、効率よく金属ベース6に排熱され、発熱部品の温度上昇が抑制される。また、基板1の表面と直交する方向にアンテナ基板10と接続する同軸線路を設けているので、高周波モジュールが小型化される。
【0027】
この発明の実施の形態1では、高周波モジュールは図3に示す送受信モジュールとしたが、送信モジュールや受信モジュールでも良い。
【0028】
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2における高周波モジュールのアンテナ基板の給電部における断面図の拡大図である。図4において図2と同一符号は、同一部分もしくは相当部分を示し、その説明を省略する。この発明の実施の形態1において、アンテナ基板10と基板1とは、金属カバー7と一体化された中空部を有する金属ブロック12内に形成された同軸線路を用いて接続されていたが、アンテナ基板10および基板1のそれぞれに高周波コネクタを設けて、この高周波コネクタを嵌合することにより接続しても良い。
【0029】
図4において、アンテナ基板8に実装されたアンテナコネクタ31aは、基板1に実装された基板コネクタ31bの内部に挿入されて嵌合している。このような構造とすることにより、アンテナ基板3が載置された金属カバー7と基板1が固定された金属ベース6の分離/装着が容易に実施される。
【0030】
なお、コネクタを用いたアンテナ基板8と基板1との接続は、図5に示すようにアンテナコネクタ32aと基板コネクタ32bは同じコネクタを用い、両コネクタの間に中継コネクタ32cを介在させる構造としても良い。図5(a)は、アンテナコネクタ32aと基板コネクタ32bの嵌合状態を示す図、図5(b)は、アンテナコネクタ32aと基板コネクタ32bの分離状態を示す図である。図5において、図4と同一符号は、同一部分もしくは相当部分を示し、その説明を省略する。
【0031】
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3における高周波モジュールを用いたアレイアンテナの斜視図である。図6において、高周波モジュール101は、樹脂製の多層基板とアルミニウムなどの金属プレートとで構成されたアンテナプレート41の表面に、隣接するように載置されている。
【0032】
図7は、この発明の実施の形態3において、アンテナプレートの表面に高周波モジュールが載置された状態における断面図である。図7において、図1〜図3と同一符号は、同一部分もしくは相当部分を示し、その説明を省略する。図7において、アンテナプレート41の多層基板41aの表面には、高周波モジュール101の金属ベース6の第1および第2の開口部に設けられた高周波コネクタ4および電源/制御信号用コネクタ5とそれぞれ接続される高周波コネクタ42と電源/制御信号用コネクタ43が設けられている。
【0033】
さらに、高周波モジュール101の送信アンプ25や受信アンプ27などの発熱部品が実装されている箇所に相当する金属ベース6の裏面に、アンテナプレート41の多層基板41aに組み込まれたアルミニウムなどの金属で構成された電熱ブロック44の一方の面が密着している。電熱ブロック44の他方はアンテナプレート41の金属プレート41bにねじなどで固定もしくは金属プレート41bと一体化されており、金属プレート41bの内部にはヒートパイプ45が埋設されている。
【0034】
この発明の実施の形態1で説明したように、送信アンプ25や受信アンプ27などの発熱部品の熱は、高周波モジュール101の金属ベース6に排熱される。金属ベース6に排熱された熱は電熱ブロック44にてアンテナプレート41の金属プレート41bへと伝達され、ヒートパイプ45にてアレイアンテナの外部へと排熱される。
【0035】
このような構成とすることにより、高周波モジュール101の発熱部品の熱は、ヒートパイプ45によりアレイアンテナの外部へと排熱されるので、発熱部品の温度上昇は高周波モジュール単体のときよりも抑制される。さらに、電熱ブロック44を発熱部品が実装されている箇所に相当する金属ベース6の裏面に密着させることにより、効率良く熱が排熱される。
【符号の説明】
【0036】
1 基板
2 電子部品
3 アンテナ端子
4 高周波コネクタ
5 電源/制御信号用コネクタ
6 金属ベース
7 金属カバー(金属枠体)
8 給電端子
9 アンテナパターン
10 アンテナ基板
11 切り欠き部
12 金属ブロック、 12a 空洞部
13 誘電体
14 金属線
21 RF回路部
22 電源/制御回路部
23 移相器
24 スイッチ
25 送信アンプ
26 スイッチ
27 受信アンプ
31a アンテナコネクタ、 31b 基板コネクタ
32a アンテナコネクタ、 32b 基板コネクタ、 32c 中継コネクタ
41 アンテナプレート、 41a 多層基板、 41b 金属プレート
42 高周波コネクタ
43 電源/制御信号用コネクタ
44 電熱ブロック
45 ヒートパイプ
101 高周波モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発熱部を含む高周波電子部品を搭載し、伝送線路を有する絶縁性基板と、切り欠き部を有し、前記絶縁性基板を固定する金属ベースと、立壁部とこれを覆う蓋から構成され、内部に前記高周波電子部品を収納する空間と前記絶縁性基板の平面と直交する方向に空洞部を設けた金属枠体と、この金属枠体の蓋に載置される給電部を有するアンテナ基板と、前記金属枠体の空洞部に挿入する誘電体で被覆された内導体と、この内導体の一端側を前記アンテナの給電部と接続し、前記内導体の他端側を前記絶縁性基板の伝送線路と電気接続する電気接続手段とを備え、前記絶縁性基板と前記アンテナ基板との間の線路は前記金属枠体を外導体とする同軸伝送線路とした高周波モジュール。
【請求項2】
前記電気接続手段は金属線である請求項1に記載の高周波モジュール。
【請求項3】
前記内導体は、前記金属ベースの切り欠き部に突出し、高調波スタブとした請求項1又は請求項2に記載の高周波モジュール。
【請求項4】
発熱部を含む高周波電子部品を搭載し、伝送線路を有する絶縁性基板、切り欠き部を有し前記絶縁性基板を固定する金属ベース、立壁部とこれを覆う蓋から構成され、内部に前記高周波電子部品を収納する空間と前記絶縁性基板の平面と直交する方向に空洞部を設けた金属枠体、この金属枠体の蓋に載置される給電部を有するアンテナ基板、前記金属枠体の空洞部に挿入する誘電体で被覆された内導体、この内導体の一端側を前記アンテナの給電部と接続し、前記内導体の他端側を前記絶縁性基板の伝送線路と電気接続する電気接続手段を備え、前記絶縁性基板と前記アンテナ基板との間の線路は前記金属枠体を外導体とする同軸伝送線路とした複数の高周波モジュールと、複数の前記高周波モジュールが一方の面にアレイ状に載置されるベース基板とを備え、このベース基板は、前記発熱部に対応する位置の前記金属ベースに対面し前記金属ベースに密着した排熱手段を備えたアレイアンテナ装置。
【請求項5】
前記高周波モジュールは、前記ベース基板の一方の面における夫々の前記高周波モジュールの前記金属枠体外周内に設けられた高周波信号コネクタ、制御信号コネクタ及び電源コネクタと接続される請求項4に記載のアレイアンテナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−109670(P2012−109670A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−254963(P2010−254963)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】