説明

高周波発振源

【課題】3倍波を位相関係により抑圧して2倍波を出力する高周波発振源を得る。
【解決手段】2つの入力端子、第1および第2の入力端子から、同一の周波数を入力することが可能なダブルバランスミクサ21と、ダブルバランスミクサ21の第1および第2の入力端子にそれぞれ接続され、同一の周波数を出力する電圧制御発振器11,12と、電圧制御発振器11,12の位相が同相または逆相となるように制御する位相制御手段31とを備え、同一の周波数を出力する2つの電圧制御発振器11,12に0度または180度の位相差を与えてダブルバランスミクサ21に入力することで、3倍波を位相関係により抑圧して2倍波を出力することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は高周波発振源に関し、特に、周波数変換を用いて低位相雑音化を図る高周波発振源の不要波抑制に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の高周波発振源として、ミクサのIF端子とLO端子に同一の周波数を出力する発振器を接続し、2倍の周波数をRF端子から出力する構成の高周波発振源がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この高周波発振源では、独立した発振器の位相雑音がミクサにより無相関に合成されるため、位相雑音を3dB低減する効果がある。
【0004】
その動作を以下に示す。ミクサのIF端子とLO端子に入力された発振器からの出力波f,fは、ミクサの非線形性により、混合波f+fとなる。入力された2つの信号は同一(f=f)であるため、ミクサのRF端子からの出力波は、入力周波数の2倍波となる。このとき、2つの波の位相雑音は無相関のため電力加算となり、1つの波を逓倍器により逓倍した場合の電圧加算と比較して、位相変動は半分となる。したがって,位相雑音が3dB低減した2倍波を出力することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−17096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の高周波発振器においては、同一の周波数を出力する発振器を広帯域に周波数掃引する場合、発振器の出力が低周波数のときの3倍波と高周波数のときの2倍波が同じ周波数となってしまい、フィルタでは分別できないという問題点があった。例えば、発振器が1GHzから1.5GHzまで掃引できるとすると、1GHzの3倍波である3GHzをフィルタで抑圧し、1.5GHzの2倍波である3GHzを通過させることができない。
【0007】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、同一の周波数を出力する2つの発振器に0度または180度の位相差を与えてミクサに入力することで、3倍波を位相関係により抑圧して2倍波を出力することを可能にした高周波発振源を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、2つの入力端子を第1および第2の入力端子として備え、当該第1および第2の入力端子から同一の周波数を入力することが可能な周波数変換器と、前記周波数変換器の前記第1および第2の入力端子にそれぞれ接続され、同一の周波数を出力する第1および第2の発振器と、前記第1および第2の発振器の位相が同相または逆相となるように制御する位相制御手段とを備えた高周波発振源である。
【発明の効果】
【0009】
この発明は、2つの入力端子を第1および第2の入力端子として備え、当該第1および第2の入力端子から同一の周波数を入力することが可能な周波数変換器と、前記周波数変換器の前記第1および第2の入力端子にそれぞれ接続され、同一の周波数を出力する第1および第2の発振器と、前記第1および第2の発振器の位相が同相または逆相となるように制御する位相制御手段とを備えた高周波発振源であるので、同一の周波数を出力する2つの発振器に0度または180度の位相差を与えてミクサに入力することで、3倍波を位相関係により抑圧して2倍波を出力することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係る高周波発振器の構成を示した構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る高周波発振器における周波数変換器の構成の一例を示した構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る高周波発振器における周波数変換器の構成の他の例を示した構成図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る高周波発振器における位相制御手段の構成の一例を示した構成図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る高周波発振器における位相制御手段の構成の他の例を示した構成図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係る高周波発振器における位相制御手段の構成の別の例を示した構成図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係る高周波発振器における位相制御手段の構成のさらなる別の例を示した構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0012】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る高周波発振器の構成を示した構成図である。図において、11,12は電圧制御発振器(VCO)、21はダブルバランスミクサ、31は位相制御手段である。図1に示すように、この発明の実施の形態1に係る高周波発振器においては、電圧制御発振器11,12に、それらの発振器の位相を制御するための位相制御手段31が接続されており、電圧制御発振器11,12からの出力はダブルバランスミクサ21に接続されている。
【0013】
次に、この発明の実施の形態1に係る高周波発振器の動作について説明する。
周波数変換器としてのダブルバランスミクサ21には、入力端子として、第1および第2の端子が設けられている。このとき、当該ダブルバランスミクサ21の第1の端子(IF端子)に電圧制御発振器11から出力される周波数fの波が入力され、第2の端子(LO端子)に電圧制御発振器12から出力される周波数fの波が入力されると、ダブルバランスミクサ21の非線形性のために高調波および混合波を生じる。
【0014】
例えば、図2のようにダブルバランスミクサ21が構成されているとすると、入力波の位相に関わらず、2次の高調波は逆相合成により抑圧され、混合による2倍波が同相合成により出力される。
【0015】
なお、図2のダブルバランスミクサ21の構成について説明すると、ダブルバランスミクサ21は、2つの90度ハイブリッド回路(以下、90度ハイブリッド1および90度ハイブリッド2とする。)と、2つの単位ミクサ(以下、単位ミクサ1および単位ミクサ2とする。)とから構成されている。ダブルバランスミクサ21の第1の端子(IF端子)としての入力1が90度ハイブリッド1に接続され、ダブルバランスミクサ21の第2の端子(LO端子)としての入力2が90度ハイブリッド2に接続されている。また、単位ミクサ1および2にはそれぞれ2つの入力端子が設けられており、それらの入力端子には、それぞれ、90度ハイブリッド1および2からの出力が接続されている。
【0016】
このとき、入力1を介して90度ハイブリッド1に電圧制御発振器11から出力される周波数fの波が入力されると、90度ハイブリッド1の2つの出力端子から90度位相差をもった周波数fの波が出力され、一方の出力(例えば0度)が単位ミクサ1の第1の入力端子に入力され、他方の出力(例えば90度)が単位ミクサ2の第2の入力端子に入力される。また、入力2を介して90度ハイブリッド2に電圧制御発振器12から出力される周波数fの波が入力されると、90度ハイブリッド2の2つの出力端子から90度位相差をもった周波数fの波が出力され、一方の出力(例えば0度)が単位ミクサ2の第1の入力端子に入力され、他方の出力(例えば90度)が単位ミクサ1の第2の入力端子に入力される。これらにより、単位ミクサ1では0度のfと90度のfがミキシングされ、単位ミクサ2では90度のfと0度のfがミキシングされる。したがって、単位ミクサ1および単位ミクサ2において高調波2f,2fおよび混合波(f+f)が生じ、単位ミクサ1と単位ミクサ2で生じる高調波2f,2fは逆相であるため、ダブルバランスミクサ21の出力端子(RF端子)から出力されず、単位ミクサ1と単位ミクサ2で生じる混合波(f+f)は同相であるため、ダブルバランスミクサ21の出力端子(RF端子)から出力される。
【0017】
ここで、3次の高調波および混合による3倍波の位相関係は、周波数fの位相をθ、周波数fの位相をθとすると、次式のようになる。
【0018】
単位ミクサ1の出力波:
3f;3θ
3f;3θ+270度
2f+f;2θ+θ+90度
+2f;θ+2θ+180度
【0019】
単位ミクサ2の出力波:
3f;3θ+270度
3f;3θ
2f+f;2θ+θ+180度
+2f;θ+2θ+90度
【0020】
したがって、θ=θのとき、次式のようになる。
【0021】
単位ミクサ1の出力波:
3f;3θ
3f;3θ+270度
2f+f;3θ+90度
+2f;3θ+180度
【0022】
単位ミクサ2の出力波:
3f;3θ+270度
3f;3θ
2f+f;3θ+180度
+2f;3θ+90度
【0023】
また、θ=θ+180度のとき、次式のようになる。
【0024】
単位ミクサ1の出力波:
3f;3θ
3f;3θ+90度
2f+f;3θ+270度
+2f;3θ+180度
【0025】
単位ミクサ2の出力波:
3f;3θ+270度
3f;3θ+180度
2f+f;3θ
+2f;3θ+90度
【0026】
以上から、f=f=fであれば、3次の出力波(3次成分)はキャンセルされることが分かる。
【0027】
また、入力周波数が同一のため、周波数変換器は、図3に示すような他の構成でもよい。図3の周波数変換器は、1つの90度ハイブリッド回路(以下、90度ハイブリッドとする。)と、2つの単位ミクサ(以下、単位ミクサ1および単位ミクサ2とする。)とから構成されている。周波数変換器の第1の端子(IF端子)としての入力1および周波数変換器の第2の端子(LO端子)としての入力2が、ともに、90度ハイブリッドに接続されている。また、単位ミクサ1および2の入力端子には、ともに、90度ハイブリッドからの出力が接続されている。なお、単位ミクサ1および2内には、LPFとBPFとが設けられている。
【0028】
このとき、図3の構成において、入力1を介して90度ハイブリッドに電圧制御発振器11から出力される周波数fの波が入力されると、90度ハイブリッドの2つの出力端子から90度位相差をもった周波数f1の波が出力され、第1の出力端子からの出力が例えば位相0度で単位ミクサ1の第1の入力端子に入力され、第2の出力端子からの出力が例えば位相90度で単位ミクサ2の第2の入力端子に入力される。また、入力2を介して90度ハイブリッドに電圧制御発振器12から出力される周波数fの波が入力されると、90度ハイブリッドの2つの出力端子から90度位相差をもった周波数fの波が出力され、第2の出力端子からの出力が例えば位相0度で単位ミクサ2の第1の入力端子に入力され、第1の出力端子からの出力が例えば位相90度で単位ミクサ1の第2の入力端子に入力される。これらにより、単位ミクサ1では0度のfと90度のfがミキシングされ、単位ミクサ2では90度のfと0度のfがミキシングされる。したがって、単位ミクサ1および単位ミクサ2において高調波2f,2fおよび混合波(f+f)が生じ、単位ミクサ1と単位ミクサ2で生じる高調波2f,2fは逆相であるため、周波数変換器の出力端子(RF端子)から出力されず、単位ミクサ1と単位ミクサ2で生じる混合波(f+f)は同相であるため、周波数変換器の出力端子(RF端子)から出力される。ただし、単位ミクサの第1の入力端子と第2の入力端子は同じ端子であっても良い。
【0029】
次に、この発明の図1に示した高周波発振源における位相制御手段31の構成例について以下に説明する。
【0030】
図4は、図1に示した高周波発振源における位相制御手段31の構成の一例を示した図である。図4において、41は基準源、51,52は位相同期回路(PLL)、61,62はカプラ、71,72は分周器、81,82は位相比較器、91,92はループフィルタである。符号11,12,21については、図1に示した各構成に相当する。
【0031】
図4の構成例においては、位相制御手段31が、基準源41と位相同期回路51,52とから構成されている。また、位相同期回路51は、カプラ61と、分周器71と、位相比較器81と、ループフィルタ91とから構成され、同様に、位相同期回路52は、カプラ62と、分周器72と、位相比較器82と、ループフィルタ92とから構成されている。分周器71,72は、それぞれ、出力端子として、逆相端子と同相端子の2つを有している。例えば、分周器71は同相端子を位相比較器81の入力端子に接続し、分周器72は分周器71と同じ位相となる同相端子を位相比較器82の入力端子に接続する。
【0032】
動作について説明する。
図4に示すように、電圧制御発振器11から出力された波はダブルバランスミクサ21の第1の入力端子に入力されるとともに、電力の一部がカプラ61を介して分周器71に入力される。分周器71に入力された波はN分周されて位相比較器81の第1の入力端子に入力され、基準源41の出力波が位相比較器81の第2の入力端子に入力される。入力された2つの波は位相比較器81において位相を比較され、その差異に応じて位相比較器81から電圧(または電流)が出力される。位相比較器81から出力された電圧はループフィルタ91により高周波成分が取り除かれ、電圧制御発振器11の制御電圧に入力される。これにより、電圧制御発振器11の出力周波数および位相は基準源41の周波数と位相に同期する。これは電圧制御発振器12と位相同期回路52に関しても同様である。ここで、位相同期回路51を構成している分周器71の出力端子を同相端子とするとともに、位相同期回路52を構成している分周器72の出力端子も同相端子として、一つの基準源41で、2つの電圧制御発振器11,12に位相同期をかけることで、電圧制御発振器11,12の位相はともに基準源41の位相のN倍となり、ダブルバランスミクサ21への入力を同相とすることができる。
【0033】
すなわち、図4の構成例においては、同一の周波数を出力する2つの電圧制御発振器11,12に0度の位相差を与えてダブルバランスミクサ21に入力してアップコンバートすることで、位相雑音全体を低減するに際し、ダブルバランスミクサ21で生成される3倍波(3次成分)を位相関係により抑圧(キャンセル)し、2倍波を出力している。
【0034】
図5は、図1に示した高周波発振源における位相制御手段31の他の例を示した図である。図4と図5の構成の違いは、図4においては、位相同期回路51を構成している分周器71の出力端子を同相端子としたが、図5においては、分周器71の出力端子を逆相端子とした点である。他の構成は、図4と同じであるため、ここでは、同一符号を付して示し、それらについての説明は省略する。
【0035】
この例においては、図5に示すように、位相同期回路51を構成している分周器71の出力端子を逆相端子とし、一方、位相同期回路52を構成している分周器72の出力端子を同相端子として、一つの基準源41で2つの電圧制御発振器11、12に位相同期をかけることで、ダブルバランスミクサ21の入力を同相または逆相とすることができる。これは、基準源41の位相をθとすると、電圧制御発振器11の位相は(θ+180)Nとなり、電圧制御発振器12の位相はθNとなることから、その差は180度×Nであることから分かる。したがって、分周数Nが偶数のときは同相、奇数のときは逆相となる。
【0036】
すなわち、図5の構成例においては、同一の周波数を出力する2つの電圧制御発振器11,12に0度または180度の位相差を与えてダブルバランスミクサ21に入力してアップコンバートすることで、位相雑音全体を低減するに際し、ダブルバランスミクサ21で生成される3倍波(3次成分)を位相関係により抑圧(キャンセル)し、2倍波を出力している。
【0037】
また、図6は、図1に示した高周波発振源における位相制御手段31の別の例を示した図である。図4と図6との構成の違いは、図6においては、図4の構成に対して、電圧制御発振器11とダブルバランスミクサ21との間に移相器101が追加されている点である。他の構成は、図4と同じであるため、ここでは、同一符号を付して示し、それらについての説明は省略する。
【0038】
図6に示すように、電圧制御発振器11の後段に、180度または360度の整数倍の移相量をもつ移相器101を装荷し、一つの基準源41で2つの電圧制御発振器11,12を位相同期かけることで、ダブルバランスミクサ21の入力を同相または逆相とすることができる。
【0039】
なお、上記の説明においては、電圧制御発振器11の後段に移相器101を設ける例について説明したが、その場合に限らず、電圧制御発振器12の後段に移相器101を設けるようにしてもよい。すなわち、電圧制御発振器11,12のいずれか一方の後段に移相器101を設ければ、同様に動作して同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0040】
また、図7は、図1に示した高周波発振源における位相制御手段31のさらなる別の例を示した図である。図4と図7との構成の違いは、図7においては、図4の構成において、電圧制御発振器11を差動で動作するPush−Push VCOとし、電圧制御発振器11の一方の出力を、ダブルバランスミクサ21に入力し,電圧制御発振器11の他方の出力を位相同期回路51を構成している分周器71に入力するようにした点である。他の構成は、図4と同じであるため、ここでは、同一符号を付して示し、それらについての説明は省略する。
【0041】
図7に示すように、電圧制御発振器11を、差動発振器であるPush−Push VCOで構成し、差動で動作する発振波の一方を位相同期回路51(の分周器71)への入力とし、他方をダブルバランスミクサ21への入力とする。このようにして、一つの基準源41で2つの電圧制御発振器11,12に位相同期をかけることで、ダブルバランスミクサ21の入力を同相または逆相とすることができる。
【0042】
なお、上記の説明においては、差動発振器としてPush−Push VCOを用いる例について説明したが、その場合に限らず、差動発振器としては例えばCross−Coupled VCO、Quadrature−VCOなどを用いるようにしても良い。
【0043】
以上のように、本実施の形態においては、2つの入力端子を第1および第2の入力端子として備え、当該第1および第2の入力端子から同一の周波数を入力することが可能なダブルバランスミクサ21と、ダブルバランスミクサ21の第1および第2の入力端子にそれぞれ接続され、同一の周波数を出力する電圧制御発振器11,12と、電圧制御発振器11,12の位相が同相または逆相となるように制御する位相制御手段31とを備えるようにして、同一の周波数を出力する2つの電圧制御発振器11,12に0度または180度の位相差を与えてダブルバランスミクサ21に入力することで、3倍波を位相関係により抑圧(キャンセル)して、2倍波を出力することが可能となる。
【符号の説明】
【0044】
11,12 電圧制御発振器(VCO)、21 ダブルバランスミクサ、31 位相制御手段、41 基準源、51,52 位相同期回路(PLL)、61,62 カプラ、71,72 分周器、81,82 位相比較器、91,92 ループフィルタ、101 移相器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの入力端子を第1および第2の入力端子として備え、当該第1および第2の入力端子から同一の周波数を入力することが可能な周波数変換器と、
前記周波数変換器の前記第1および第2の入力端子にそれぞれ接続され、同一の周波数を出力する第1および第2の発振器と、
前記第1および第2の発振器の位相が同相または逆相となるように制御する位相制御手段と
を備えたことを特徴とする高周波発振源。
【請求項2】
2つの入力端子を第1および第2の入力端子として備え、当該第1および第2の入力端子から同一の周波数を入力することが可能な周波数変換器と、
前記周波数変換器の前記第1および第2の入力端子にそれぞれ接続され、同一の周波数を出力する第1および第2の発振器と、
前記第1および第2の発振器を、同一の基準源に位相同期させて、前記周波数変換器に対して同相で出力されるように制御する位相同期回路と
を備えたことを特徴とする高周波発振源。
【請求項3】
2つの入力端子を第1および第2の入力端子として備え、当該第1および第2の入力端子から同一の周波数を入力することが可能な周波数変換器と、
前記周波数変換器の前記第1および第2の入力端子にそれぞれ接続され、同一の周波数を出力する第1および第2の発振器と、
前記第1および第2の発振器を、同一の基準源に位相同期させて、前記周波数変換器に対して同相または逆相で出力されるように制御する位相同期回路と
を備えたことを特徴とする高周波発振源。
【請求項4】
2つの入力端子を第1および第2の入力端子として備え、当該第1および第2の入力端子から同一の周波数を入力することが可能な周波数変換器と、
前記周波数変換器の前記第1の入力端子に対して、180度または360度の整数倍の移相量をもつ移相器を介して接続された第1の発振器と、
前記第1の発振器と同一の周波数を出力し、前記周波数変換器の前記第2の入力端子に接続された第2の発振器と、
前記第1および第2の発振器を、同一の基準源に位相同期させて、前記周波数変換器に対して同相または逆相で出力されるように制御する位相同期回路と
を備えたことを特徴とする高周波発振源。
【請求項5】
前記第1または第2の発振器のうち少なくとも1つが、差動で動作する差動発振器であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の高周波発振源。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−124671(P2011−124671A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−279126(P2009−279126)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】