説明

17−ヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチルエストラ−4,9−(10)−ジエン−11−アリール誘導体、その調製方法、その誘導体を利用した諸疾患の治療

本発明は、プロゲステロン拮抗作用を持つ一般式(I)の17-ヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-エストラ-4,9(10)-ジエン-11-アリール誘導体と、その調製方法と、その誘導体を利用した諸疾患の治療および/または予防と、その誘導体を利用した諸疾患(特に子宮類線維腫(筋腫、子宮平滑筋腫)、子宮内膜症、重い月経出血、髄膜腫、ホルモン依存性乳がん、更年期に伴う愁訴)の治療用および/または予防用の医薬製品、または出生抑制用と緊急避妊用の医薬製品の製造とに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロゲステロン拮抗作用を持つ一般式(I)の17-ヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-エストラ-4,9(10)-ジエン-11-アリール誘導体と、その調製方法と、その誘導体を利用した諸疾患の治療および/または予防と、その誘導体を利用した諸疾患(特に子宮類線維腫(筋腫、子宮平滑筋腫)、子宮内膜症、重い月経出血、髄膜腫、ホルモン依存性乳がん、更年期に伴う愁訴)の治療用および/または予防用の医薬製品、または出生抑制用と緊急避妊用の医薬製品の製造とに関する。
【0002】
これらの化合物は貴重な薬活性成分であり、特に子宮類線維腫、子宮内膜症、重い月経出血、髄膜腫、ホルモン依存性乳がん、更年期に伴う愁訴の治療用および/または予防用の医薬調製物、または出生抑制用と緊急避妊用の医薬調製物の製造に使用できる。子宮類線維腫と子宮内膜症の治療には、本発明の化合物をゲスターゲンと組み合わせて逐次的に投与することもできる。そのような治療計画では、本発明の化合物を1〜6か月の期間にわたって投与した後、治療を中断するか、ゲスターゲンを用いた2〜6週間にわたる逐次的治療を行なうか、経口避妊薬(経口避妊薬の組み合わせ)を用いた同じ期間にわたる治療を行なうことができよう。
【背景技術】
【0003】
プロゲステロン受容体拮抗薬としての本発明による化合物の効果が試験管内での交差活性試験において示されている。
【0004】
プロゲステロン受容体に対する拮抗作用を持つ化合物(競合的プロゲステロン受容体拮抗薬)が1982年に初めて知られるようになり(RU 486;ヨーロッパ特許第57115号)、それ以来多数報告されている。フッ素化された17α側鎖を有するプロゲステロン受容体拮抗薬は、WO 98/34947とFuhrmann他、J. Med. Chem.、第43巻、5010〜5016ページ、2000年に報告された。
【0005】
WO 98/34947に記載されているフッ素化された17α側鎖を有する化合物は、一般に、プロゲステロン受容体に対する非常に強力な拮抗活性を有する。WO 98/34947の中で、非常に強力であり、したがって好ましい化合物は、11β-(4-アセチルフェニル)-20,20,21,21,21-ペンタフルオロ-17-ヒドロキシ-19-ノル-17α-プレグナ-4,9-ジエン-3-オン、11β-(4-アセチルフェニル)-20,20,21,21,21-ペンタフルオロ-17-ヒドロキシ-19-ノル-17α-プレグナ-4-エン-3-オン、6'-アセチル-9,11β-ジヒドロ-17β-ヒドロキシ-17α-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)-4'H-ナフト[3',2',1':10,9,11]エステル-4-エン-3-オンである。これらの化合物は、生体内でかなりの程度までさまざまな代謝産物に変換される。そのうちのいくつかは強力な薬理活性を持ち、別のものは薬理活性が低い。代謝は、主に11-フェニル残基の4-置換基上で起こる。WO 2008/058767にいろいろな化合物が記載されているが、その少なくとも一部は、WO 98/34947に記載されている化合物の代謝産物である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の1つの目的は、非常に強力な競合的プロゲステロン受容体拮抗薬を提供すること、つまり婦人科疾患を治療するための代替品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の化合物は、この目的を達成するのに特に適していることが見いだされた。
【0008】
本発明は、一般式(I)の17-ヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチルエストラ-4,9-(10)-ジエン-11-アリール誘導体:
【化1】

と、その化合物の塩、その化合物の溶媒和物、前記塩の溶媒和物(その中には、あらゆる結晶多形体、α-、β-、γ-シクロデキストリン・クラトレート、リポソームを用いてカプセル化した前記化合物が含まれる)に関する。ただし、
R1は、フェニル環とm位またはp位で結合したR1a基として定義されるか、フェニル環とm位だけで結合したR1b基として定義され、
R1aは、(CH2)n-R2、C(R3)2OH、CN、C(CH2OH)2R3、C(CH2OCH2)R3
【化2】

を含むグループの中から選択され、
R1bは、C2〜C10-アシル、CHOHアルキルを含むグループの中から選択され、
R2は、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、N3、OH、NHCONHR4、OCONHR4、NHCOR4を含むグループの中から選択され、
R3は、水素、C1〜C10-アルキルを含むグループの中から選択され、
R4は、水素、C1〜C10-アルキル、C2〜C10-アルケニル、C7〜C20-アラルキル、アリール、ヘテロアリール、(CH2)qCO2R5
【化3】

を含むグループの中から選択され、
nは、1または2であり、
qは、1〜10であり、
R5は、水素、C1〜C10-アルキル、CH2OHを含むグループの中から選択され、
Xは、酸素、NOR6、NNHSO2R6を含むグループの中から選択され、
Yは、酸素、CHR6、NR6を含むグループの中から選択され、
R6は、水素、C1〜C10-アルキル、アリール、C7〜C20-アラルキルを含むグループの中から選択される。
【0009】
上に示した下部構造の中の矢印は、それら下部構造が一般式(I)の構造に結合する点を意味する。
【0010】
本発明による一般式(I)の化合物は、その構造に応じ、立体異性体の形態(鏡像異性体、ジアステレオマー)で存在することができる。したがって本発明は、鏡像異性体またはジアステレオマーと、そのそれぞれの混合物(ラセミ混合物を含む)を包含する。立体異性体として一様な構成成分は、鏡像異性体および/またはジアステレオマーの混合物から公知の方法で分離できる。
【0011】
ステロイド骨格鎖上の上記の各置換基は、α位とβ位のどちらかに存在することができる。さらに、ステロイド骨格鎖上にあって、二重結合を含んでいて、その二重結合が、各原子上に水素でない少なくとも1個の置換基を有する置換基は、E立体配置とZ立体配置の両方が可能である。
【0012】
本発明の化合物が互変異性体の形態で存在できる場合には、すべての互変異性体の形態が本発明に含まれる。
【0013】
本発明の文脈で好ましい塩は、本発明による化合物の生理学的に適合性のある塩である。しかしそのままでは医薬として用いるのに適していないが例えば本発明による化合物の分離または精製に使用できる塩も、本発明の範囲に含まれる。
【0014】
本発明による化合物の生理学的に適合性のある塩が塩基性基を含んでいる場合には、その塩に、無機酸または有機酸との塩、特に鉱物酸、カルボン酸、スルホン酸との塩が含まれる。例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、安息香酸の塩がある。
【0015】
本発明による化合物の生理学的に適合性のある塩が酸性基を含んでいる場合には、その塩に、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、例えば対応する無機塩基または有機塩基との反応によって得ることができる塩が含まれる。例えば好ましい塩として、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム塩)、アンモニアまたは炭素原子が1〜16個の有機アミンに由来するアンモニウム塩が挙げられる。有機アミンの例として、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N-メチルモルホリン、アルギニン、リシン、エチレンジアミン、N-メチルピペリジン、N-メチル-グルカミン、D-メチルグルカミン、エチルグルカミン、1,6-ヘキサジアミン、グルコサミン、N-メチルグリシン、2-アミノ-1,3-プロパンジオール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、1-アミノ-2,3,4-ブタントリオールが好ましい。
【0016】
本発明の文脈での溶媒和物は、本発明による化合物の形態のうちで、固体状態または液体状態で溶媒分子と付加物を形成する形態を意味する。溶媒は、化学量論的割合または非化学量論的割合で存在できる。化学量論的溶媒和物の場合には、ヘミ溶媒和物、(セミ溶媒和物)、モノ溶媒和物、セスキ溶媒和物、ジ溶媒和物、トリ溶媒和物、テトラ溶媒和物、ペンタ溶媒和物などとも呼ばれる。水和物は溶媒和物の特殊な形態であり、溶媒和物の中で水との配座が起こる。
【0017】
本発明にはさらに、本発明による化合物のプロドラッグが含まれる。“プロドラッグ”という用語には、体内にある間に例えば酵素プロセスまたは加水分解プロセスによって本発明の化合物に変換される化合物が含まれる。
【0018】
本発明の文脈では、特に断わらない限り、置換基はそれぞれ以下のように定義される。
【0019】
アルキルは、炭素原子が1〜6個の直鎖または分岐鎖のアルキル基を表わし、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、s-ブチル、イソブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルがある。
【0020】
アリールは、置換された、または置換されていない単環〜三環の芳香族炭素環基を表わし、例えばフェニル、ナフチルがあり、これらはハロゲン(F、Cl、Br、I)基、OH基、O-アルキル基、CO2H基、CO2-アルキル基、NH2基、NH(C1〜C10-アルキル)基、N(C1〜C10-アルキル)2基(特にN(CH3)2基)、NO2基、N3基、CN基、C1〜C10-アルキル基、C1〜C10-ペルフルオロ-アルキル基、C1〜C10-アシル基、C1〜C10-アシルオキシ基で1置換または多置換されていてもよい。
【0021】
ヘテロアリールは、環の原子が一般に5〜10個、好ましくは5〜6個であり、S、O、Nの中から選択した5個までの、好ましくは4個までのヘテロ原子を有する単環または二環の芳香族基を表わし、例えばベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、フリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、イソキノリニル、オキサゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、チアゾリル、チエニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、キノリル、テトラゾリルが好ましい。
【0022】
アラルキルは、環内に14個までの炭素原子、好ましくは6〜10個の炭素原子と、アルキル鎖内に1〜8個、好ましくは1〜4個の炭素原子を含むことのできるアラルキル基を表わす。有用なアラルキル基は、例えばベンジル、フェニルエチル、ナフチルメチル、ナフチルエチル、フリルメチル、チエニルエチル、ピリジルプロピルである。環は、ハロゲン基、OH基、O-アルキル基、CO2H基、CO2-アルキル基、NH2基、NH(C1〜C10-アルキル)基、N(C1〜C10-アルキル)2基、NO2基、N3基、CN基、C1〜C20-アルキル基、C1〜C10-ペルフルオロ-アルキル基、C1〜C20-アシル基、C1〜C20-アシルオキシ基で1置換または多置換することができる。
【0023】
本発明による化合物の中の基が置換されるときには、特に断わらない限り、その基は一置換または多置換することができる。本発明の文脈では、2回以上現われるすべての基は、それぞれ互いに独立に定義される。同じか異なる1個、または2個、または3個の置換基による置換が好ましい。1個の置換基による置換が特に好ましい。
【0024】
一般式(II)の化合物:
【化4】

が好ましい。ただし、
Aは、-O-または-NH-であり、
R7は、C1〜C4-アルキル、アリル、パラ位が場合によってはC1〜C4-アルキル、-CN、C1〜C4-アルコキシ、ハロゲン、C1〜C4-アルカノイルオキシ、- CO2H、- CO2C14-アルキル、ピペリジニルのいずれかで置換されたフェニル、
【化5】


ベンジル、-(CH2)m-COOR8(ここにm=1、2、3のいずれかであり、R8=水素またはC1〜C4-アルキルである。
【0025】
一般式(III)の化合物:
【化6】

も同様に好ましい。ただし、
Aは、-O-または-NH-であり、
R9は、水素、C1〜C4-アルキル、-CN、C1〜C4-アルコキシ、ハロゲン、C1〜C4-アルカノイルオキシ、- CO2H、- CO2C14-アルキル、ピペリジルのいずれかである。
【0026】
一般式(IV)の化合物:
【化7】

も好ましい。ただし、
R10は、場合によってはメチルで置換されたピリジニルまたはチアゾイル、-CN、-OHのいずれかである
【0027】
さらに、一般式(V)の化合物:
【化8】

が好ましい。ただし、
R11は、場合によってはヒドロキシルで置換されたC1〜C4-アルキル、C1〜C4-アルカノイルオキシ、場合によってはメチルで置換されたシクロプロピルのいずれかである。
【0028】
さらに別の好ましい化合物は、以下のものである:
・(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-シクロプロピルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例1)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2-ピリジン-2-イルエチル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例2)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-{4-[2-(2-メチルチアゾル-4-イル)エチル]フェニル}-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例3)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-[4-(1-メチルシクロプロピル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例4)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例5)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-((1R,2Rまたは1S,2S)-2-ヒドロキシメチルシクロプロピル)フェニル-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例6)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2-ピリジン-3-イルエチル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例7)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2-ピリジン-4-イルエチル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例8)、
・3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピオニトリル(実施例9)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(3-アセチルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例10)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[3-((RS)-1-ヒドロキシエチル]フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例11)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(3-シクロプロピルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例12)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-[3-(1-メチルシクロプロピル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例13)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[3-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例14)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(2-ヒドロキシ-1-ヒドロキシメチル-1-メチルエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例15)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2,2,5-トリメチル-[1,3]ジオキサン-5-イル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例15)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(2-ヒドロキシ-1-ヒドロキシメチルエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例16)、
・1-アリル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例18)、
・1-イソプロピル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例19)、
・1-t-ブチル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例20)、
・{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}酢酸エチルエステル(実施例21)、
・3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}プロピオン酸エチルエステル(実施例22)、
・1-ベンジル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例23)、
・1-フェニル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例24)、
・1-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]-3-p-トリル尿素(実施例25)、
・{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}酢酸(実施例26)、
・3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}プロピオン酸(実施例27)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-アジドメチルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例28)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4'-(1H-テトラゾル-5-イル)ビフェニル-4-イル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例29)、
・4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンゾニトリル(実施例30)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(1H-テトラゾル-5-イル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例31)、
・1-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]-3-(4-メトキシフェニル)尿素(実施例32)、
・1-(4-フルオロフェニル)-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例33)、
・1-(4-クロロフェニル)-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例34)、
・1-(4-t-ブチルフェニル)-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例35)、
・4-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}安息香酸エチルエステル(実施例36)、
・1-[4-(3,5-ジメチルイソオキサゾル-4-イル)フェニル]-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例37)、
・4-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}安息香酸(実施例38)、
・1-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]-3-(4-ピペリジン-1-イルフェニル)尿素(実施例39)、
・(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-[4-(3-メチルオキセタン-3-イル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例40)、
・エチルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例41)、
・イソプロピルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例42)、
・アリルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例43)、
・t-ブチルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例44)、
・(4-ピペリジン-1-イルフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例45)、
・フェニルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例46)、
・(4-メトキシフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例47)、
・(4-メチルフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例48)、
・(4-フルオロフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例49)、
・(4-クロロフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例50)、
・(4-t-ブチルフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例51)、
・4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]安息香酸エチルエステル(実施例52)、
・[4-(3,5-ジメチルイソオキサゾル-4-イル)フェニル]カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例53)、
・N-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ニコチンアミド(実施例54)、
・3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]プロピオン酸(実施例55)、
・ベンジルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例56)、
・3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]プロピオン酸エチルエステル(実施例57)。
【0029】
この明細書に記載した非常に強力なプロゲステロン受容体拮抗薬のいくつかは、ヒトで予想される経口生物学的利用能が50%未満であるため、全身安定性が小さい必要のある局所投与に特に適している。例として、実施例2〜9、15、17、23、24、40、41に示した化合物が挙げられる(表1と表2参照)。
【0030】
基の特定の組み合わせ、または好ましい組み合わせに含まれる基に関する上記の個々の定義は、望むのであれば、基のその特定の組み合わせとは関係なく、他の組み合わせの基の定義でも置き換えられる。
【0031】
上記の好ましい範囲の2つ以上の組み合わせが特に好ましい。
【0032】
本発明の化合物または誘導体は優れたプロゲステロン拮抗作用を有することが見いだされた。いくつかの臨床試験では、プロゲステロン受容体拮抗薬(ミフェプリストン、アソプリスニル、プロエレックス)を用いた治療により、子宮線維腫の有意な縮小と、子宮線維腫に伴う症状の有意な減少につながる可能性があることが見いだされた。さらに、臨床試験では、上記のプロゲステロン受容体拮抗薬を用いた治療中に子宮内膜症によって起こる症状(特に痛み)もはっきりと減らせることがわかった。
【0033】
本発明はさらに、本発明による一般式(I)の誘導体を調製する方法に関する。このような誘導体は、スキーム1に示したようにして、一般式(VI)のエポキシド(ただし、X'は、酸素原子、2個のアルコキシ基OR7、直鎖または分岐鎖のC2〜C10-アルキレン-α,ω-ジオキシ基であり、
R7はC1〜C4-アルキルである)を有機金属カップリング反応(銅を触媒としたグリニャール反応が好ましい)によって一般式(I')の化合物(ただし、R1とX'は、それぞれ上に定義した通りであり、
R8は水素であり、
R9はヒドロキシル基である、または
R8、R9が合わさって結合になる)に変換してR1に存在するあらゆる官能基を変換して、および/またはさらなる変換反応を実行して一般式(I')の化合物を取得し、場合によっては酸素として定義されるX基を解放する、および/または水の除去(R8=水素、R9=ヒドロキシル基)によって二重結合を生成させ(R8、R9が合わさって結合になる)、場合によってはさらにカルボニル基を機能化する(X=酸素)(X=NOR6またはNNHSO2R6)ことによって調製できる。
【0034】
スキーム1
【化9】

【0035】
一般式(I')の構造内でR8とR9が合わさって結合になる場合には、これらの基は、説明した反応の間に互いにさまざまな割合で形成される可能性がある3つの可能な二重結合異性体(I'-A)、(I'-B)、(I'-C)を表わす。
【0036】
【化10】

【0037】
例として、一般式(VI)の化合物から出発して一般式(I')の化合物を与えるいくつかの可能な反応系列をスキーム2に詳細に示す。
【0038】
【化11】

【0039】
一般式(VI)の化合物から一般式(VII)の化合物への変換、または一般式(I')の化合物(ただしX'、R3、R8、R9は、それぞれ上に定義した通りである)への直接的な変換は、当業者に知られている方法により、有機金属カップリング反応(銅を触媒としたグリニャール反応が好ましい)によってなされる。その詳細の典型例は、実施例2d、4b、5c、10a、12b、13b、14b、15a、16a、40aに見いだすことができる。
【0040】
一般式(VIII)の化合物(ただしX'、R3、R8、R9は、それぞれ上に定義した通りである)は、当業者に知られている方法により、一般式(VII)の化合物から二重結合の酸化的開裂によって調製することができる。その詳細の典型例は、実施例2cと5bに見いだすことができる。
【0041】
一般式(IX)の化合物(ただしRXは、ヒドロキシル、アジド、アミンであり、X'、R3、R8、R9は、それぞれ上に定義した通りである)は、当業者に知られている方法により、一般式(VIII)の化合物から、カルボニル基の還元と、アジドの置換と、アミンへの還元によって調製することができる。そのような反応系列に関する詳細の典型例は、実施例17b、17c、17dに見いだすことができる。
【0042】
一般式(X)の化合物(ただしRyは、アリール、ヘテロアリール、CNであり、X'、R3、R8、R9は、それぞれ上に定義した通りである)は、当業者に知られている方法により、一般式(VIII)の化合物からホーナー-ヴィティッヒ反応またはヴィティッヒ反応で調製することができる。その詳細の典型例は、実施例2b、3b、7b、8b、9bに見いだすことができる。
【0043】
あるいは一般式(X)の化合物は、一般式(VII)の化合物から、遷移金属触媒(ルテニウムをベースとした触媒が好ましい)を用いたメタセシス反応で調製することができる。その詳細の典型例は、実施例6bに見いだすことができる。
【0044】
一般式(X)の化合物は、二重結合の例えば水素化、シクロプロパン化、エポキシ化によって一般式(I')の化合物に変換することができる。その詳細の典型例は、実施例2a、3a、6a、7a、8a、9aに見いだすことができる。
【0045】
一般式(VIII)の化合物は、例えばニトリル形成、アルキル化、還元のいずれかによって一般式(I')の化合物に変換することができる。その詳細の典型例は、実施例5、5a、30aに見いだすことができる。
【0046】
一般式(VII)の化合物は、二重結合の例えば水素化、シクロプロパン化、エポキシ化、ホウ水素化のいずれかによって一般式(I')の化合物に変換することができる。その詳細の典型例は、実施例1a、4a、12a、13a、14aに見いだすことができる。
【0047】
一般式(IX)の化合物(ただしRXは、ヒドロキシル基またはアミノ基である)は、当業者に知られている方法によってさらにカルバミン酸塩、アミド、尿素のいずれかに変換し、一般式(I')の化合物を得ることができる。その詳細の典型例は、実施例17a〜25a、32a〜39a、41a〜53a、54a、55b、56、57に見いだすことができる。
【0048】
上記の反応によってまだ終わらないのであれば、一般式(I')、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)の化合物に存在するあらゆるケタールを開裂させて一般式(X')の化合物にする、および/またはR8が水素であり、R9がヒドロキシルである場合には、水を除去する。その詳細の典型例は、実施例1〜10、12〜57に見いだすことができる。
【0049】
一般式(I)、(I')、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)の化合物に存在する官能基はさらに、当業者に知られている方法によってもたらすことができる。その例として、カルボキシル基のエステル化、カルボン酸エステルまたはカルボキサミドの加水分解、カルボン酸またはアルデヒドからのニトリルの形成、ニトリルまたはカルボン酸からのテトラゾールの調製が挙げられる。その詳細のいくつかの典型例は、実施例11、26a、27a、29a、31a、55aに見いだすことができる。
【0050】
出発化合物の調製がこの明細書に記載されている場合を除き、その化合物は当業者に知られているものであるか、公知の化合物またはこの明細書に記載した方法と同様にして製造することができる。異性体の混合物は、通常の方法(例えば結晶化、クロマトグラフィ、塩形成)で個々の化合物に分離できる。
【0051】
塩の調製は、通常の方法で、一般式(I)の化合物の溶液に同量または過剰量の塩基または酸(溶液の形態でもよい)を添加し、場合によっては沈殿物を分離するか、その溶液のワークアップを通常の方法で行なうことによってなされる。
【0052】
得られる一般式(I)の化合物は、場合によっては、適切な(i)溶媒、および/または(ii)塩基か酸と反応させて、その化合物の溶媒和物、および/またはその化合物の塩、および/または前記塩の溶媒和物にする。
【0053】
基に関する上記の一般的な定義、または好ましい範囲の中で規定した定義は、一般式(I)の最終生成物と、そのそれぞれの製造に必要な出発物質または中間体の両方に適用される。
【0054】
本発明の化合物は、予想できなかった貴重な薬理学的、薬理動態的、薬力学的な作用プロファイルを示す。
【0055】
したがって本発明の化合物は、ヒトおよび動物の諸疾患の治療用および/または予防用の医薬製品として用いるのに適している。
【0056】
本発明による化合物の医薬効果は、プロゲステロン受容体拮抗薬としての作用によって、つまりプロゲステロン受容体に対するその化合物の拮抗作用によって説明できる。
【0057】
本発明によりさらに、本発明による化合物を利用した、ホルモン依存性過剰増殖プロセスに基づく諸疾患の治療および/または予防、好ましくは婦人科疾患、特に子宮線維腫、子宮内膜症、ホルモン依存性乳がんの治療および/または予防が提供される。
【0058】
本発明によりさらに、本発明による化合物を利用した諸疾患(特に上記の諸疾患)の治療および/または予防が提供される。
【0059】
本発明によりさらに、子宮線維腫、子宮内膜症、ホルモン依存性乳がんを治療および/または予防する方法で用いるための本発明の化合物が提供される。
【0060】
本発明によりさらに、諸疾患(特に上記の諸疾患)を治療および/または予防するための医薬の製造への本発明の化合物の利用法が提供される。
【0061】
本発明によりさらに、諸疾患(特に上記の諸疾患)を治療および/または予防する方法が提供される。そのとき、子宮線維腫または子宮内膜症の治療と避妊用では本発明の化合物を患者一人に一日当たり0.1〜100mg使用し、腫瘍疾患(例えば髄膜腫、ホルモン依存性腫瘍(例えば乳がん))と緊急避妊用では本発明の化合物を患者一人に一日当たり0.1〜500mg使用する。
【0062】
本発明によりさらに、特に上記の諸疾患の治療および/または予防のため、本発明による少なくとも1種類の化合物と、少なくとも1種類以上の他の活性成分とを含有する医薬製品が提供される。
【0063】
腫瘍疾患の治療には、例えば以下の活性成分/活性成分のクラス、すなわちSERM、および/またはSERD、および/または抗エストロゲン、および/またはアロマターゼ阻害剤、および/またはキナーゼ阻害剤、および/または血管新生阻害剤、および/または細胞分裂抑制剤を同時に、または逐次的に投与することができる。
【0064】
子宮線維腫または子宮内膜症の治療には、本発明の化合物をゲスターゲンと組み合わせて、またはエストロゲンとゲスターゲンの組み合わせと組み合わせて同時に、または逐次的に投与することができる。
【0065】
WO 96/15794(Spicer他、バランス・ファーム社)、WO 96/03130(Stockemann他、シェリング社)、PCT/EP2009/003249(Moller他、バイエル・シェリング・ファーマ社)に、プロゲステロン受容体拮抗薬/ゲスターゲン療法が開示されている。プロゲステロン受容体拮抗薬を2〜4か月の期間にわたって投与した後に1〜4週間の期間にわたってゲスターゲンを投与する療法(場合によってはそれを繰り返す)は、子宮線維腫と子宮内膜症の治療に非常に適している。プロゲステロン受容体拮抗薬を84日間にわたって投与した後にゲスターゲンを14日間にわたって投与すること(場合によってはそれを繰り返す)が特に適切である。
【0066】
更年期に伴う愁訴の治療のための1つの選択肢は、本発明の化合物を例えばSERM、SERD、ゲスターゲンと組み合わせて同時に、または逐次的に投与するというものである。
【0067】
SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレータ)は組織選択的な化合物であり、抗エストロゲン作用またはエストロゲン作用を及ぼして例えば子宮内でエストロゲンの作用を抑制するが、骨の中では中性作用またはエストロゲン様作用を及ぼす。例として、クロミフェン、ラロキシフェン、タモキシフェン、トリミフェン、バゼドキシフェン、ラソフォキシフェン、オルメロキシフェンがある。
【0068】
選択的エストロゲン受容体不安定剤(SERD)は、エストロゲン受容体と拮抗する医薬(エストロゲン活性成分なしの“純粋な抗エストロゲン”)であり、その受容体の活動を低下させる(例えばフルベストラント、ZK-703、ZK-253(Hoffmann J.他、J. Natl. Cancer Inst.、2004年、第96巻、210〜218ページ))とともに、WO 98/007740、WO 99/33855、WO 03/045972に記載されている化合物の活動を低下させる。
【0069】
抗エストロゲンは、エストロゲン受容体と拮抗する化合物であり、例えばフルベストラントがある。
【0070】
アロマターゼ阻害剤は酵素であるアロマターゼを抑制するため、アンドロゲンが芳香族化によってエストロゲンになるのを抑制する。アロマターゼ阻害剤として、特に、アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ボロゾール、フォルメスタン、ファドロゾールがある。
【0071】
キナーゼ阻害剤は、リン酸残基をATPから他の基質に、その中でも特にそこにあるヒドロキシル基に転移させる酵素である。例として、ソラフェニブ(ネクサバール)、イマチニブ(グリベック)がある。
【0072】
血管新生阻害剤(例えばアバスチン)は、血管への供給を減らすか阻止するため、腫瘍への血液の供給が減るか阻止される。
【0073】
細胞分裂抑制剤(例えばシスプラチン、タキソール、タキソテール、サゴピロン、イクサベピロン)は、細胞の増殖と分裂を抑制する天然または合成の物質である。
【0074】
本発明の文脈のゲスターゲンは、天然のプロゲステロンそのものであるか、合成誘導体を意味し、プロゲステロンそのもののようにプロゲステロン受容体と結合し、排卵抑制用量を超える用量では排卵を抑制する。合成誘導体の例として、ドロスピレノン、ゲストデン、レボノルゲストレル、酢酸シプロテロン、デソゲストレル、3-ケトデソゲストレル、ノレチステロン、酢酸ノレチステロン、ジエノゲストが挙げられる。
【0075】
ゲスターゲンとエストロゲンの組み合わせは、公知の経口避妊薬(例えばヤスミン、フェモバン、トリキュラー、マルベロン、YAZなど)に含まれる活性成分の組み合わせである。
【0076】
本発明の化合物は、全身および/または局所的に作用することができる。その目的で本発明の化合物は、適切な経路で投与すること、またはインプラントかステントとして用いることができる。経路として、例えば経口、子宮内、膣内、非経口、肺、鼻腔、舌下、舌、口腔内、直腸、皮膚、経皮、結膜、耳がある。
【0077】
“子宮内”は、特にIUS(子宮内システム)またはIUD(子宮内危惧)によって投与することを意味する。膣内に投与する1つの方法は、特にIVR/VRS(膣内リング/膣リング・システム)による方法である。
【0078】
子宮内または膣内に投与するための形態(例えばWO 01/47490の特に1ページ、10〜5ページ、13行と、7ページ、19〜58ページ、6行;膣リングに関しては、WO 06/010097の特に10ページ、22行〜14ページ、28行参照)は、本発明の化合物と、非シリコーンおよび/またはシリコーンのポリマーを含むことができ、特にシロキサンをベースとしたエラストマーも含むことができる(WO 01/47490、特に7ページ、19行〜15ページ、15行参照)。
【0079】
これらの投与経路を通じて本発明の化合物を適切な投与形態で投与することができる。
【0080】
経口投与に適した形態は、結晶形態および/またはアモルファス形態および/または溶解形態になった本発明の化合物を含んでいて、本発明のその化合物を迅速に、および/または改変された状態で放出することで、従来のように機能する形態である。形態として、例えば錠剤(非被覆錠剤または被覆錠剤、本発明による化合物の放出を制御する例えば腸溶性コーティング、遅延溶解コーティング、不溶性コーティングを有する錠剤)、口腔内で素早く崩壊する錠剤またはフィルム/ウエハ、フィルム/凍結乾燥物、カプセル(例えば硬質ゼラチン・カプセルまたは軟質ゼラチン・カプセル)、糖衣錠剤、顆粒、ペレット、粉末、エマルジョン、懸濁液、エーロゾル、溶液がある。
【0081】
非経口投与は、吸収ステップを回避しつつ実行すること(例えば静脈内経路、動脈内経路、心臓内経路、脊柱内経路、腰椎内経路)、または吸収を含めて実行すること(例えば筋肉内経路、皮下経路、皮内経路、経皮経路、腹腔内経路)ができる。非経口投与に適した投与形態として、溶液、懸濁液、エマルジョン、凍結乾燥物、殺菌粉末の形態になった注射用調製物と輸液用調製物がある。
【0082】
他の投与経路に関しては、例えば吸入用医薬(粉末吸入器、噴霧器が含まれる)、点鼻液、溶液、スプレー;舌、舌下、口腔内に投与するための錠剤、フィルム/ウエハまたはカプセル、座薬、耳または目のための調製物、膣用カプセル、水性懸濁液(ローション、振盪混合物)、親油性懸濁液、軟膏、クリーム、経皮治療システム(例えばパッチ)、ミルク、ペースト、泡、ダスト状粉末、インプラント、ステントが適している。
【0083】
本発明の化合物は、上記の投与形態に変換することができる。これは、医薬に適した不活性な非毒性の賦形剤と混合するという公知の方法で実行することができる。賦形剤として、特に、担体物質(例えば微結晶セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば液体ポリエチレングリコール)、乳化剤、分散剤、湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、オレイン酸ポリオキシソルビタン)、結合剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成ポリマーと天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定剤(例えば酸化防止剤であるアスコルビン酸)、着色物質(例えば無機顔料である鉄酸化物)、味覚および/香り調節剤などがある。
【0084】
本発明によりさらに、本発明による少なくとも1種類の化合物を、通常は、医薬に適した1種類以上の不活性な非毒性の賦形剤とともに含有する医薬と、上記の目的でのその医薬製品の利用法が提供される。
【0085】
それでも場合によっては、特に体重、投与経路、活性成分に対する個人の反応、調製物のタイプ、投与時刻、投与間隔に応じて上記の量を避けねばならない可能性がある。そのためある場合には、上記の最少量よりも少ない量で十分である可能性がある一方で、上記の上限を超過せねばならない場合もある。より多くの量を投与する場合には、一日を通じていくつかの個別用量に分けることが推奨されよう。
【0086】
特に断わらない限り、以下の試験と実施例の中の%は重量%であり、部は重量部である。液体/溶液に関する溶媒の割合、希釈率、濃度の数値は、常に体積を基準とする。
【0087】
以下の実施例は本発明を説明するのに役立つが、いかなる意味でも本発明がこれら実施例に限定されることはない。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0088】
実施例1
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-シクロプロピルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0089】
【化12】

【0090】
実施例1aに従って調製した化合物266mg(0.44ミリモル)を14mlのアセトンに溶かした溶液を4Nの塩酸0.65mlと混合し、得られた混合物を23℃にて20分間にわたって撹拌した。この混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液の中に注ぎ、ジクロロメタンで繰り返し抽出し、1つにまとめた有機抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過と溶媒除去の後に得られた残留物をクロマトグラフィによって精製した。表題の化合物が無色の泡として173mg分離された(78%)。
【0091】
1H NMR (CDCl3):δ=0.61 (3H)、0.66 (2H)、0.94 (2H)、1.41〜1.55 (2H)、1.74〜1.89 (4H)、2.03 (1H)、2.05 (1H)、2.24〜2.63 (9H)、2.73 (1H)、4.41 (1H)、5.77 (1H)、6.97 (2H)、7.04 (2H) ppm。
【0092】
実施例1a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-シクロプロピルフェニル)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0093】
【化13】

【0094】
実施例2dに従って調製した化合物300mg(0.5ミリモル)を30mlのジエチルエーテルに溶かした溶液を、3℃で27mlのエーテル性ジアゾメタン溶液と混合するとともに、合計で131mgの酢酸パラジウム(II)と少量ずつ5分間かけて混合した。この混合物を15分間にわたって撹拌した後、クロマトグラフィによって精製した。表題の化合物が無色の泡として266mg分離された(87%)。
【0095】
実施例2
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2-ピリジン-2-イルエチル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0096】
【化14】

【0097】
実施例1と同様にして、実施例2aに従って調製した化合物60mg(89マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として36.6mg分離された(72%)。
【0098】
1H NMR (CDCl3):δ=0.63 (3H)、1.44〜1.61 (2H)、1.77〜1.92 (3H)、2.10 (1H)、2.24〜2.69 (10H)、2.78 (1H)、2.99〜3.16 (4H)、4.46 (1H)、5.82 (1H)、7.03〜7.18 (6H)、7.58 (1H)、8.58 (1H) ppm。
【0099】
実施例2a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-11-{4-[(E)-2-(ピリジン-4-イル)エチル]フェニル}-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0100】
【化15】

【0101】
実施例2bに従って調製した化合物70mg(0.1ミリモル)を1mlのエタノールに溶かした溶液を炭素上の5mgのパラジウム(10%)と混合し、水素雰囲気下で水素化した。濾過と溶媒除去の後、表題の化合物が70mg分離された(100%)。それを精製せずにさらに変換した。
【0102】
実施例2b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-11-{4-[(E)-2-(ピリジン-2-イル)エテニル]フェニル}-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0103】
【化16】

【0104】
345mgのピリジン-2-イルメチルホスホン酸ジエチルを10mlのテトラヒドロフランに溶かした溶液を、n-ブチルリチウムをヘキサンに溶かした1.6モル溶液0.6mgと-10℃で混合し、得られた混合物を23℃にて1.5時間にわたって撹拌した。その後この混合物を-70℃に冷却し、実施例2cに従って調製した化合物300mg(0.5ミリモル)を5mlのテトラヒドロフランに溶かした溶液を一滴ずつ添加し、冷浴を除去し、この混合物を放置して1.5時間にわたって反応させた。この混合物を飽和塩化アンモニウム溶液の中に注ぎ、酢酸エチルで繰り返し抽出し、1つにまとめた有機抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と溶媒除去の後に得られた残留物をクロマトグラフィによって精製した。表題の化合物が無色の泡として302mg分離された(89%)。
【0105】
実施例2c
4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロ-1H-スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)-ベンズアルデヒド
【0106】
【化17】

【0107】
実施例2dに従って調製した化合物3.99g(6.69ミリモル)を200mlのテトラヒドロフランに溶かした溶液を、25mlの水と、1mlのトリエチルアミンと、3.2mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液と、3.2gの過ヨウ素酸ナトリウムと、四酸化オスミウムをt-ブタノールに溶かした40ミリモル溶液2.7mlと混合し、得られた混合物23℃にて撹拌した。16時間後と40時間後に酸化剤の添加を繰り返し、さらに24時間後、固体構成成分を濾過して取り出した。それを酢酸エチルでリンスし、1つにまとめた有機相を半飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。濾過と溶媒除去の後に得られた残留物をジイソプロピルエーテルからの結晶化によって精製した。表題の化合物が無色の泡として3.56g分離された(89%)。
【0108】
実施例2d
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-エテニルフェニル)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0109】
【化18】

【0110】
2.22gのマグネシウムの削り屑と、11.95mlの4-ブロモスチレンを75mlのテトラヒドロフランに溶かした溶液とを用い、30〜50℃に弱く加熱し、場合によってはヨウ素結晶を添加してグリニャール試薬を調製した。この混合物を5℃に冷却し、117mgの塩化銅(I)を添加し、DE 102006054535に記載されている方法で調製した15g(30.5ミリモル)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)-17-(ペンタフルオロエチル)-5,10-エポキシ-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17-トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールを含む150mlの溶液を一滴ずつ添加した。この混合物を23℃にてさらに1時間にわたって撹拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液の中に注いだ。水相を酢酸エチルで繰り返し抽出し、1つにまとめた有機抽出液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と溶媒除去の後に得られた固形物をヘキサンから再結晶させると、表題の化合物が無色の固形物として16.6g分離された(91%)。
【0111】
実施例3
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-{4-[2-(2-メチルチアゾル-4-イル)エチル]フェニル}-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0112】
【化19】

【0113】
実施例1と同様にして、実施例3aに従って調製した化合物7mg(10マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として5mg分離された(84%)。
【0114】
1H NMR (CDCl3):δ=0.59 (3H)、1.41〜1.54 (2H)、1.74〜1.85 (3H)、2.01〜2.11 (2H)、2.24〜2.63 (9H)、2.70 (3H)、2.73 (1H)、2.93〜3.04 (4H)、4.42 (1H)、5.78 (1H)、6.61 (1H)、7.06 (2H)、7.09 (2H) ppm。
【0115】
実施例3a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-11-{4-[2-(2-メチル-1,3-チアゾル-4-イル)エチル]フェニル}-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0116】
【化20】

【0117】
実施例2aと同様にして、実施例3bに従って調製した化合物48mg(69マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として8mg分離された(19%)。
【0118】
実施例3b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-11-{4-[(E/Z)-2-(2-メチル-1,3-チアゾル-4-イル)エチル]フェニル}-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0119】
【化21】

【0120】
実施例2bと同様にして、実施例2cに従って調製した化合物500mg(0.84ミリモル)を(2-メチルチアゾル-4-イルメチル)ホスホン酸ジエチルを用いて変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として479mg分離された(83%)。
【0121】
実施例4
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-[4-(1-メチルシクロプロピル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0122】
【化22】

【0123】
実施例1と同様にして、実施例4aに従って調製した化合物160mg(0.26ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として70.6mg分離された(53%)。
【0124】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、0.70〜0.77 (2H)、0.79〜0.87 (2H)、1.38 (3H)、1.40〜1.55 (2H)、1.72〜1.86 (3H)、2.01〜2.11 (2H)、2.24〜2.63 (9H)、2.73 (1H)、4.41 (1H)、5.77 (1H)、7.05 (2H)、7.12 (2H) ppm。
【0125】
実施例4a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-11-[4-(1-メチルシクロプロピル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0126】
【化23】

【0127】
実施例1aと同様にして、実施例4bに従って調製した化合物200mg(0.33ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として165mg分離された(81%)。
【0128】
実施例4b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-11-[4-(プロプ-1-エン-2-イル)フェニル]-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0129】
【化24】

【0130】
実施例2dと同様にして、DE 102006054535に記載されている方法で調製した5g(10.2ミリモル)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)-17-(ペンタフルオロエチル)-5,10-エポキシ-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17-トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールを、10gの1-ブロモ-4-イソプロペニルベンゼンから調製したグリニャール試薬と反応させると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として4.01g分離された(65%)。
【0131】
実施例5
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0132】
【化25】

【0133】
実施例1と同様にして、実施例5aに従って調製した化合物20mg(32マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として7.6mg分離された(46%)。
【0134】
1H NMR (CD2Cl2):δ=0.59 (3H)、1.40〜1.62 (2H)、1.52 (6H)、1.71〜1.87 (3H)、1.98〜2.11 (2H)、2.19〜1.63 (10H)、2.73 (1H)、4.45 (1H)、5.71 (1H)、7.16 (2H)、7.38 (2H) ppm。
【0135】
実施例5a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-[4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)フェニル]-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0136】
【化26】

【0137】
実施例5bに従って調製した化合物23mg(38マイクロモル)を1.6mlのテトラヒドロフランに溶かした溶液を、メチルリチウムをジエチルエーテルに溶かした1.6モル溶液200μlと0℃で混合し、45分間にわたって撹拌した。この混合物を飽和塩化アンモニウム溶液の中に注ぎ、酢酸エチルで繰り返し抽出し、1つにまとめた有機抽出液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と溶媒除去の後、表題の化合物が無色の泡として23mg分離された(97%)。それを精製せずにさらに変換した。
【0138】
実施例5b
1-{4-[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル]フェニル}エタノン
【0139】
【化27】

【0140】
実施例2cと同様にして、実施例5cに従って調製した化合物5.5g(9.0ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の固形物として4.78g分離された(87%)。
【0141】
実施例5c
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-11-[4-(プロプ-1-エン-2-イル)フェニル]-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0142】
【化28】

【0143】
実施例2dと同様にして、DE 102006054535に記載されている方法で調製した5g(10.2ミリモル)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)-17-(ペンタフルオロエチル)-5,10-エポキシ-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17-トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールを、10gの1-ブロモ-4-イソプロペニルベンゼンから調製したグリニャール試薬と反応させると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として4.01g分離された(65%)。
【0144】
実施例6
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-((1R,2R)-2-ヒドロキシメチルシクロプロピル)フェニル-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(A)と(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-((1S,2S)-2-ヒドロキシメチルシクロプロピル)フェニル-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(B)
【0145】
【化29】

【0146】
実施例1と同様にして、実施例6aに従って調製した化合物22mg(35マイクロモル)を反応させ、ワークアップと精製の後、表題の化合物AまたはBが無色の泡として3.5mg分離されるとともに(19%)、表題の化合物BまたはAが無色の泡として7.9mg分離された(42%)。
【0147】
AまたはBの1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、0.96 (2H)、1.39〜1.53 (3H)、1.73〜1.89 (4H)、2.03 (1H)、2.05 (1H)、2.16 (1H)、2.23〜2.63 (9H)、2.72 (1H)、4.05 (2H)、4.41 (1H)、5.77 (1H)、6.97 (2H)、7.06 (2H) ppm。
【0148】
BまたはAの1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、0.93 (2H)、1.37〜1.55 (4H)、1.72〜1.86 (4H)、2.05 (1H)、2.11 (1H)、2.23〜2.63 (9H)、2.72 (1H)、3.62 (2H)、4.41 (1H)、5.77 (1H)、6.96 (2H)、7.05 (2H) ppm。
【0149】
実施例6a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-[4-((1R,2R)-2-ヒドロキシメチルシクロプロピル)フェニル]-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール(A)と(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-[4-((1S,2S)-2-ヒドロキシメチルシクロプロピル)フェニル]-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール(B)
【0150】
【化30】

【0151】
実施例1aと同様にして、実施例6bに従って調製した化合物272mg(0.43ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の2種類の化合物の混合物が無色の泡として25mg分離された(11%)。
【0152】
実施例6b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-{4-[(1E)-3-ヒドロキシプロプ-1-エン-1-イル]フェニル}-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0153】
【化31】

【0154】
実施例2dに従って調製した化合物1.0g(1.68ミリモル)を16.5mlのジクロロメタンに溶かした溶液を0.57mlのアリルアルコールおよび145mgの[[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニル]メチル]ジクロロ(フェニルメチレン)(トリシクロヘキシルホスホラニル)ルテニウムと混合し、還流下で4.5時間にわたって加熱した。この混合物をクロマトグラフィによって精製すると、表題の化合物が無色の泡として163mg分離された(16%)。
【0155】
実施例7
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2-ピリジン-3-イルエチル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0156】
【化32】

【0157】
実施例1と同様にして、実施例7aに従って調製した化合物54mg(80マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として16.3mg分離された(36%)。
【0158】
1H NMR (CDCl3):δ=0.59 (3H)、1.39〜1.57 (2H)、1.71〜1.87 (3H)、2.05 (1H)、2.21〜2.63 (10H)、2.73 (1H)、2.90 (4H)、4.40 (1H)、5.77 (1H)、6.99 (2H)、7.03 (2H)、7.19 (1H)、7.43 (1H)、8.24 (1H)、8.39 (1H) ppm。
【0159】
実施例7a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-[4-(2-ピリジン-3-イルエチル)フェニル]-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0160】
【化33】

【0161】
実施例2aと同様にして、実施例7bに従って調製した化合物57mg(85マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として54mg分離された(94%)。
【0162】
実施例7b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-11-{4-[(E/Z)-2-(ピリジン-3-イル)エテニル]フェニル}-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0163】
【化34】

【0164】
実施例2bと同様にして、実施例2cに従って調製した化合物250mg(0.42ミリモル)をピリジン-3-イルメチルホスホン酸ジエチルを用いて変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として170mg分離された(60%)。
【0165】
実施例8
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2-ピリジン-4-イルエチル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0166】
【化35】

【0167】
実施例1と同様にして、実施例8aに従って調製した化合物80mg(0.12ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として23mg分離された(34%)。
【0168】
1H NMR (CDCl3):δ=0.57 (3H)、1.36〜1.89 (5H)、2.05 (1H)、2.20〜2.65 (9H)、2.73 (1H)、2.90 (4H)、3.00 (1H)、4.41 (1H)、5.77 (1H)、6.92〜7.11 (6H)、8.40 (2H) ppm。
【0169】
実施例8a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-[4-(2-ピリジン-4-イルエチル)フェニル]-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0170】
【化36】

【0171】
実施例2aと同様にして、実施例8bに従って調製した化合物82mg(0.12ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として80mg分離された(97%)。
【0172】
実施例8b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-11-{4-[(E/Z)-2-(ピリジン-4-イル)エテニル]フェニル}-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0173】
【化37】

【0174】
実施例2bと同様にして、実施例2cに従って調製した化合物200mg(0.33ミリモル)をピリジン-4-イルメチルホスホン酸ジエチルを用いて変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として182mg分離された(81%)。
【0175】
実施例9
3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピオニトリル
【0176】
【化38】

【0177】
実施例1と同様にして、実施例9aに従って調製した化合物70mg(0.11ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として46.3mg分離された(79%)。
【0178】
1H NMR (CDCl3):δ=0.59 (3H)、1.39〜1.55 (2H)、1.72〜1.86 (3H)、2.01〜2.11 (2H)、2.21〜2.65 (11H)、2.74 (1H)、2.92 (2H)、4.43 (1H)、5.78 (1H)、7.15 (4H) ppm。
【0179】
実施例9a
3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロ-1H-スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)フェニル]プロピオニトリル
【0180】
【化39】

【0181】
実施例2aと同様にして、実施例9bに従って調製した化合物300mg(0.48ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として197mg分離された(65%)。
【0182】
実施例9b
(2E/Z)-3-{4-[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル]フェニル}プロプ-2-エノニトリル
【0183】
【化40】

【0184】
実施例2bと同様にして、実施例2cに従って調製した化合物1.0g(1.67ミリモル)をシアノメチルホスホン酸ジエチルを用いて変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として961mg分離された(93%)。
【0185】
実施例10
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(3-アセチルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0186】
【化41】

【0187】
実施例1と同様にして、実施例10aに従って調製した化合物15.9g(22.7ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が結晶性の固形物として7.92g分離された(69%)。
【0188】
1H NMR (CDCl3):δ=0.57 (3H)、1.40〜1.57 (2H)、1.73〜1.88 (3H)、2.08 (1H)、2.17 (1H)、2.19〜2.67 (9H)、2.59 (3H)、2.73 (1H)、4.50 (1H)、5.79 (1H)、7.35〜7.41 (2H)、7.75 (1H)、7.85 (1H) ppm。
【0189】
実施例10a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-3,3-ジメトキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[3-(2,5,5-トリメチル-[1,3]ジオキサン-2-イル)フェニル]-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0190】
【化42】

【0191】
実施例2dと同様にして、DE 102006054535に記載されている方法で調製した14g(28.4ミリモル)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)-17-(ペンタフルオロエチル)-5,10-エポキシ-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17-トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールを、33.1gの2-(3-ブロモフェニル)-2,5,5-トリメチル-1,3-ジオキサンから調製したグリニャール試薬と反応させると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として17.7g分離された(89%)。
【0192】
実施例11
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[3-((RS)-1-ヒドロキシエチル]フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0193】
【化43】

【0194】
実施例10に従って調製した化合物100mg(0.2ミリモル)を1.5mlのイソプロパノールに溶かした溶液を5.5mgのイットリウム(III)イソプロポキシドと混合し、6時間にわたって95℃に加熱した。この混合物を濃縮し、残留物をクロマトグラフィによって精製した。表題の化合物が無色の泡として54mg分離された(53%)。
【0195】
1H NMR (CDCl3):δ=0.54 (3H)、1.30〜1.53 (3H)、1.48 (3H)、1.55〜2.15 (8H)、2.19〜2.56 (6H)、4.16〜4.40 (2H)、4.87 (1H)、5.52+5.54 (1H)、7.09 (1H)、7.14 (1H)、7.22 (1H)、7.27 (1H) ppm。
【0196】
実施例12
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(3-シクロプロピルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0197】
【化44】

【0198】
実施例1と同様にして、実施例12aに従って調製した化合物108mg(0.17ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として50mg分離された(59%)。
【0199】
1H NMR (CDCl3):δ=0.61 (3H)、0.65 (2H)、0.96 (2H)、1.41〜1.56 (2H)、1.75〜1.90 (4H)、2.02〜2.11 (2H)、2.24〜2.63 (9H)、2.73 (1H)、4.41 (1H)、5.78 (1H)、6.81 (1H)、6.91 (1H)、6.94 (1H)、7.14 (1H) ppm。
【0200】
実施例12a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-(3-シクロプロピルフェニル)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0201】
【化45】

【0202】
実施例1aと同様にして、実施例12bに従って調製した化合物100mg(0.17ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として100mg分離された(98%)。
【0203】
実施例12b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-(3-エテニルフェニル)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0204】
【化46】

【0205】
実施例2dと同様にして、DE 102006054535に記載されている方法で調製した15g(30.5ミリモル)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)-17-(ペンタフルオロエチル)-5,10-エポキシ-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17-トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールを、12mlの3-ブロモスチレンから調製したグリニャール試薬と反応させると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として16.6g分離された(92%)。
【0206】
実施例13
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-[3-(1-メチルシクロプロピル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0207】
【化47】

【0208】
実施例1と同様にして、実施例13aに従って調製した化合物110mg(0.18ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として50mg分離された(55%)。
【0209】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、0.74 (2H)、0.81 (2H)、1.38 (3H)、1.42〜1.55 (2H)、1.75〜1.86 (3H)、2.02〜2.11 (2H)、2.23〜2.64 (9H)、2.73 (1H)、4.43 (1H)、5.79 (1H)、6.93 (1H)、7.03 (1H)、7.07 (1H)、7.17 (1H) ppm。
【0210】
実施例13a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-11-[3-(1-メチルシクロプロピル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0211】
【化48】

【0212】
実施例1aと同様にして、実施例13bに従って調製した化合物100mg(0.16ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として100mg分離された(98%)。
【0213】
実施例13b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-(3-イソプロペニルフェニル)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0214】
【化49】

【0215】
実施例2dと同様にして、DE 102006054535に記載されている方法で調製した5.9g(12.0ミリモル)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)-17-(ペンタフルオロエチル)-5,10-エポキシ-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17-トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールを、11.9gの1-ブロモ-3-イソプロペニルベンゼンから調製したグリニャール試薬と反応させると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として5.36g分離された(73%)。
【0216】
実施例14
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[3-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0217】
【化50】

【0218】
実施例1と同様にして、実施例14aに従って調製した化合物1.50mg(81マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として31.2mg分離された(75%)。
【0219】
1H NMR (CDCl3):δ=0.59 (3H)、1.41〜1.55 (2H)、1.74〜1.86 (3H)、2.06 (1H)、2.20〜2.64 (10H)、2.74 (1H)、2.85 (2H)、3.51 (1H)、3.84 (2H)、4.43 (1H)、5.78 (1H)、7.00 (1H)、7.04 (1H)、7.08 (1H)、7.22 (1H) ppm。
【0220】
実施例14a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-11-[3-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0221】
【化51】

【0222】
実施例14bに従って調製した化合物500mg(0.84ミリモル)を5mlのテトラヒドロフランに溶かした溶液に、9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンをテトラヒドロフランに溶かした0.5モル溶液6.3mlを一滴ずつ添加し、得られた混合物を23℃にて4時間にわたって撹拌した。この混合物を3℃に冷却し、2.8mlの5%水酸化ナトリウム溶液と0.72mlの30%過酸化水素溶液を添加し、得られた混合物を一晩にわたって撹拌した。それを酢酸エチルで繰り返し抽出し、水と飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と溶媒除去の後に得られた残留物をクロマトグラフィによって精製した。表題の化合物が無色の泡として346mg分離された(67%)。
【0223】
実施例14b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-(3-エテニルフェニル)-5',5',13-トリメチル-17-(ペンタフルオロエチル)-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0224】
【化52】

【0225】
実施例2dと同様にして、DE 102006054535に記載されている方法で調製した15g(30.5ミリモル)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)-17-(ペンタフルオロエチル)-5,10-エポキシ-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17-トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールを、12mlの3-ブロモスチレンから調製したグリニャール試薬と反応させると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として16.6g分離された(92%)。
【0226】
実施例15
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(2-ヒドロキシ-1-ヒドロキシメチル-1-メチルエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(A)と(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2,2,5-トリメチル-[1,3]ジオキサン-5-イル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(B)
【0227】
【化53】

【0228】
実施例1と同様にして、実施例15aに従って調製した化合物200mg(290マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物Aが55mg(35%)、表題の化合物Bが40mg(24%)、それぞれ無色の泡として分離された。
【0229】
Aの1H NMR (CDCl3):δ=0.58 (3H)、1.27 (3H)、1.38〜1.57 (2H)、1.71〜1.87 (3H)、1.99〜2.18 (3H)、2.27 (1H)、2.22〜2.64 (9H)、2.74 (1H)、3.81 (2H)、3.95 (2H)、4.43 (1H)、5.78 (1H)、7.17 (2H)、7.33 (2H) ppm。
【0230】
Bの1H NMR (CDCl3):δ=0.59 (3H)、1.41 (3H)、1.44 (3H)、1.48 (3H)、1.36〜1.56 (2H)、1.74〜1.85 (3H)、2.01〜2.10 (2H)、2.25〜2.63 (9H)、2.74 (1H)、3.73 (2H)、4.09 (2H)、4.43 (1H)、5.78 (1H)、7.14 (2H)、7.25 (2H) ppm。
【0231】
実施例15a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2,5,5-トリメチル-[1,3]ジオキサン-2-イル)フェニル]-2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロ-1H-スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0232】
【化54】

【0233】
実施例2dと同様にして、DE 102006054535に記載されている方法で調製した500mg(1.02ミリモル)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)-17-(ペンタフルオロエチル)-5,10-エポキシ-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17-トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールを、調製したばかりの4-(2,5,5-トリメチル-[1,3]ジオキサン-2-イル)フェニルマグネシウムブロミドを用いて変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として617mg分離された(87%)。
【0234】
実施例16
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(2-ヒドロキシ-1-ヒドロキシメチルエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0235】
【化55】

【0236】
実施例1と同様にして、実施例16aに従って調製した化合物200mg(290マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として74mg分離された(47%)。
【0237】
1H NMR (CDCl3):δ=0.58 (3H)、1.40〜1.57 (2H)、1.70〜1.89 (3H)、2.05 (1H)、2.13〜2.66 (12H)、2.73 (1H)、3.07 (1H)、3.84〜4.06 (4H)、4.43 (1H)、5.78 (1H)、7.14 (4H) ppm。
【0238】
実施例16a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(5,5-ジメチル-[1,3]ジオキサン-2-イル)フェニル]-2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロ-1H-スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0239】
【化56】

【0240】
実施例2dと同様にして、DE 102006054535に記載されている方法で調製した1.4g(2.84ミリモル)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)-17-(ペンタフルオロエチル)-5,10-エポキシ-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17-トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールを、調製したばかりの4-(5,5-ジメチル-[1,3]ジオキサン-2-イル)フェニルマグネシウムブロミドを用いて変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として1.43g分離された(73%)。
【0241】
実施例17
1-エチル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素
【0242】
【化57】

【0243】
実施例1と同様にして、実施例17aに従って調製した化合物44mg(最大67マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として16mg分離された(43%)。
【0244】
1H NMR (CDCl3):δ=0.57 (3H)、1.07 (3H)、1.36〜1.56 (2H)、1.71〜1.89 (3H)、2.05 (1H)、2.14〜2.64 (9H)、2.70 (1H)、3.09〜3.24 (3H)、4.20 (1H)、4.29 (1H)、4.40 (1H)、4.60 (1H)、4.91 (1H)、5.75 (1H)、7.10 (2H)、7.15 (2H) ppm。
【0245】
実施例17a
1-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]-3-エチル尿素
【0246】
【化58】

【0247】
実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)を0.5mlのジクロロメタンに溶かした溶液を5.5μlのイソシアン酸エチルと混合し、23℃にて1時間にわたって撹拌した。この混合物を濃縮し、得られた粗生成物を精製せずにさらに変換した。
【0248】
実施例17b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-アミノメチルフェニル)-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0249】
【化59】

【0250】
実施例17cに従って調製した化合物1.8g(2.88ミリモル)を50mlのテトラヒドロフランに溶かした溶液を8mlの水および0.56mlのトリメチルホスフィンと混合し、23℃にて4時間にわたって撹拌した。6mlの25%アンモニア溶液を添加し、得られた混合物を23℃にてさらに16時間にわたって撹拌した後、濃縮した。粗生成物として得られた表題の化合物を精製せずにさらに変換した。
【0251】
実施例17c
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-アジドメチルフェニル)-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0252】
【化60】

【0253】
実施例17dに従って調製した化合物2.0g(3.33ミリモル)を50mlのテトラヒドロフランに溶かした溶液を3℃で1mlのジフェニルホスホリルアジドおよび0.58mlの1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス-7-エンと混合し、得られた混合物を23℃で4時間にわたって反応させた後、さらに60℃で16時間にわたって反応させた。この混合物に水を添加し、酢酸エチルで繰り返し抽出し、1つにまとめた有機抽出液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と溶媒除去の後に得られた残留物をクロマトグラフィによって精製した。表題の化合物が無色の泡として1.85g分離された(89%)。
【0254】
実施例17d
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-ヒドロキシメチルフェニル)-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0255】
【化61】

【0256】
実施例2cに従って調製した化合物2.0g(3.34ミリモル)を12mlのテトラヒドロフランと1.2mlのメタノールに溶かした溶液を3℃で70mgのホウ水素化ナトリウムと混合し、2.5時間にわたって撹拌した。この混合物を飽和塩化アンモニウム溶液の中に注ぎ、酢酸エチルで繰り返し抽出し、1つにまとめた有機抽出液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と溶媒除去の後に表題の化合物が無色の泡として2.0g分離された(100%)。それを精製せずにさらに変換した。
【0257】
実施例18
1-アリル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素
【0258】
【化62】

【0259】
実施例1と同様にして、実施例18aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として18.6mg分離された(48%)。
【0260】
1H NMR (CDCl3):δ=0.58 (3H)、1.37〜1.56 (2H)、1.71〜1.88 (3H)、2.05 (1H)、2.16〜2.64 (9H)、2.65〜2.77 (2H)、3.78 (2H)、4.22〜4.37 (2H)、4.42 (1H)、4.61 (1H)、4.86 (1H)、5.08 (1H)、5.14 (1H)、5.76 (1H)、5.82 (1H)、7.11 (2H)、7.17 (2H) ppm。
【0261】
実施例18a
1-アリル-3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]尿素
【0262】
【化63】

【0263】
実施例17aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸アリルを用いて変換した。ワークアップの後に分離した粗生成物を精製せずにさらに変換した。
【0264】
実施例19
1-イソプロピル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素
【0265】
【化64】

【0266】
実施例1と同様にして、実施例19aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として16.9mg分離された(43%)。
【0267】
1H NMR (CDCl3):δ=0.58 (3H)、1.11 (6H)、1.37〜1.56 (2H)、1.72〜1.88 (3H)、2.05 (1H)、2.16〜2.64 (9H)、2.71 (1H)、2.81 (1H)、3.83 (1H)、4.19〜4.36 (3H)、4.41 (1H)、4.69 (1H)、5.76 (1H)、7.11 (2H)、7.17 (2H) ppm。
【0268】
実施例19a
1-イソプロピル-3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]尿素
【0269】
【化65】

【0270】
実施例17aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸イソプロピルを用いて変換した。ワークアップの後に分離した粗生成物を精製せずにさらに変換した。
【0271】
実施例20
1-t-ブチル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素
【0272】
【化66】

【0273】
実施例1と同様にして、実施例20aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として18.4mg分離された(46%)。
【0274】
1H NMR (CDCl3):δ=0.58 (3H)、1.31 (9H)、1.39〜1.56 (2H)、1.72〜1.87 (3H)、2.05 (1H)、2.17〜2.63 (10H)、2.71 (1H)、4.18〜4.34 (3H)、4.42 (1H)、4.53 (1H)、5.77 (1H)、7.11 (2H)、7.18 (2H) ppm。
【0275】
実施例20a
1-t-ブチル-3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]尿素
【0276】
【化67】

【0277】
実施例17aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸t-ブチルを用いて変換した。ワークアップの後に分離した粗生成物を精製せずにさらに変換した。
【0278】
実施例21
{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}酢酸エチルエステル
【0279】
【化68】

【0280】
実施例1と同様にして、実施例21aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として16.7mg分離された(40%)。
【0281】
1H NMR (CDCl3):δ=0.57 (3H)、1.26 (3H)、1.37〜1.55 (2H)、1.71〜1.87 (3H)、2.05 (1H)、2.17〜2.63 (9H)、2.66 (1H)、2.71 (1H)、3.90〜4.06 (3H)、4.13〜4.24 (2H)、4.31 (1H)、4.42 (1H)、5.06 (2H)、5.77 (1H)、7.11 (2H)、7.18 (2H) ppm。
【0282】
実施例21a
{3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]ウレイド}酢酸エチルエステル
【0283】
【化69】

【0284】
実施例17aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアナト酢酸エチルを用いて変換した。ワークアップの後に分離した粗生成物を精製せずにさらに変換した。
【0285】
実施例22
3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}プロピオン酸エチルエステル
【0286】
【化70】

【0287】
実施例1と同様にして、実施例22aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として16.4mg分離された(38%)。
【0288】
1H NMR (CDCl3):δ=0.58 (3H)、1.25 (3H)、1.38〜1.56 (2H)、1.71〜1.88 (3H)、2.05 (1H)、2.17〜2.65 (11H)、2.71 (1H)、2.74 (1H)、3.44 (2H)、4.09 (1H)、4.14 (1H)、4.20〜4.35 (2H)、4.42 (1H)、4.82 (1H)、5.05 (1H)、5.77 (1H)、7.11 (2H)、7.17 (2H) ppm。
【0289】
実施例22a
3-{3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]ウレイド}プロピオン酸エチルエステル
【0290】
【化71】

【0291】
実施例17aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)を3-イソシアナトプロピオン酸エチルを用いて変換した。ワークアップの後に分離した粗生成物を精製せずにさらに変換した。
【0292】
実施例23
1-ベンジル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素
【0293】
【化72】

【0294】
実施例1と同様にして、実施例23aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として19.1mg分離された(45%)。
【0295】
1H NMR (CDCl3):δ=0.56 (3H)、1.38〜1.55 (2H)、1.71〜1.87 (3H)、2.05 (1H)、2.13〜2.63 (10H)、2.69 (1H)、4.21〜4.36 (4H)、4.40 (1H)、4.80〜4.89 (2H)、5.75 (1H)、7.09 (2H)、7.14 (2H)、7.20〜7.33 (5H) ppm。
【0296】
実施例23a
1-ベンジル-3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]尿素
【0297】
【化73】

【0298】
実施例17aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸ベンジルを用いて変換した。ワークアップの後に分離した粗生成物を精製せずにさらに変換した。
【0299】
実施例24
1-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]-3-フェニル尿素
【0300】
【化74】

【0301】
実施例1と同様にして、実施例24aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として18.7mg分離された(46%)。
【0302】
1H NMR (CDCl3):δ=0.54 (3H)、1.37〜1.54 (2H)、1.70〜1.87 (3H)、2.03 (3H)、2.11〜2.61 (9H)、2.66 (1H)、2.82 (1H)、4.20〜4.43 (3H)、5.58 (1H)、5.75 (1H)、7.00 (1H)、7.07 (2H)、7.14 (2H)、7.21〜7.30 (5H) ppm。
【0303】
実施例24a
1-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]-3-フェニル尿素
【0304】
【化75】

【0305】
実施例17aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸フェニルを用いて変換した。ワークアップの後に分離した粗生成物を精製せずにさらに変換した。
【0306】
実施例25
1-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]-3-p-トリル尿素
【0307】
【化76】

【0308】
実施例1と同様にして、実施例25aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として14.6mg分離された(35%)。
【0309】
1H NMR (CD3OD):δ=0.58 (3H)、1.35〜1.57 (2H)、1.69〜1.84 (3H)、2.09 (1H)、2.15〜2.47 (5H)、2.25 (3H)、2.53〜2.73 (4H)、2.79 (1H)、4.33 (2H)、4.51 (1H)、5.73 (1H)、7.04 (2H)、7.17〜7.28 (6H) ppm。
【0310】
実施例25a
1-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]-3-p-トリル尿素
【0311】
【化77】

【0312】
実施例17aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸4-トリルを用いて変換した。ワークアップの後に分離した粗生成物を精製せずにさらに変換した。
【0313】
実施例26
{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}酢酸
【0314】
【化78】

【0315】
実施例1と同様にして、実施例26aに従って調製した化合物58mg(83マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として22mg分離された(45%)。
【0316】
1H NMR (CD3OD):δ=0.57 (3H)、1.36〜1.54 (2H)、1.70〜1.82 (3H)、2.09 (1H)、2.16〜2.46 (5H)、2.55〜2.72 (4H)、2.79 (1H)、3.70 (2H)、4.26 (2H)、4.50 (1H)、5.73 (1H)、7.17 (2H)、7.22 (2H) ppm。
【0317】
実施例26a
{3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]ウレイド}酢酸
【0318】
【化79】

【0319】
実施例21aに従って調製した化合物85mg(120マイクロモル)を1mlのテトラヒドロフランと1mlのエタノールの混合物に溶かした溶液を1mlの5%水酸化リチウム水溶液と混合し、23℃にて3時間にわたって撹拌した。この混合物を水で希釈し、1モルの塩酸を添加して酸性にし、塩化ナトリウムで飽和させ、ジエチルエーテルで繰り返し抽出し、1つにまとめた有機抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と溶媒除去の後、表題の化合物が無色の泡として64mg分離された(78%)。
【0320】
実施例27
3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}プロピオン酸
【0321】
【化80】

【0322】
実施例1と同様にして、実施例27aに従って調製した化合物62mg(87マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として22mg分離された(42%)。
【0323】
1H NMR (CD3OD):δ=0.57 (3H)、1.36〜1.54 (2H)、1.70〜1.82 (3H)、2.09 (1H)、2.16〜2.45 (7H)、2.55〜2.71 (4H)、2.79 (1H)、3.35 (2H)、4.24 (2H)、4.49 (1H)、5.73 (1H)、7.18 (4H) ppm。
【0324】
実施例27a
3-{3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]ウレイド}プロピオン酸
【0325】
【化81】

【0326】
実施例26aと同様にして、実施例22aに従って調製した化合物87mg(120マイクロモル)を変換すると、ワークアップの後、表題の化合物が無色の泡として68mg分離された(81%)。
【0327】
実施例28
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-アジドメチルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0328】
【化82】

【0329】
実施例1と同様にして、実施例17cに従って調製した化合物50mg(80マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として26.6mg分離された(64%)。
【0330】
1H NMR (CDCl3):δ=0.58 (3H)、1.39〜1.58 (2H)、1.72〜1.88 (3H)、2.00〜2.16 (2H)、2.20〜2.66 (9H)、2.74 (1H)、4.31 (2H)、4.46 (1H)、5.79 (1H)、7.16 (2H)、7.24 (2H) ppm。
【0331】
実施例29
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4'-(1H-テトラゾル-5-イル)ビフェニル-4-イル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0332】
【化83】

【0333】
実施例1と同様にして、実施例29aに従って調製した化合物63mg(88マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として18mg分離された(34%)。
【0334】
1H NMR (CD3OD):δ=0.65 (3H)、1.39〜1.60 (2H)、1.72〜1.85 (3H)、2.11 (1H)、2.24〜2.49 (5H)、2.58〜2.77 (4H)、2.85 (1H)、4.58 (1H)、5.75 (1H)、7.34 (2H)、7.62 (2H)、7.69 (2H)、8.07 (2H) ppm。
【0335】
実施例29a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4'-(1H-テトラゾル-5-イル)ビフェニル-4-イル]-2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロ-1H-スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0336】
【化84】

【0337】
DE 19706061に記載されている方法で調製した300mg(0.45ミリモル)の(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4'-シアノビフェニル-4-イル]-2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロ-1H-スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールと、570mgのナトリウムアジドと、15mgの塩化アンモニウムと、6mlのジメチルホルムアミドからなる懸濁液を、16時間にわたって浴の温度150℃に加熱した。この混合物を濃縮し、ジクロロメタンとエタノールの1:1混合物の中に入れ、セライトで濾過し、濃縮した濾液をクロマトグラフィによって精製した。表題の化合物が無色の泡として63mg分離された(20%)。
【0338】
実施例30
4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンゾニトリル
【0339】
【化85】

【0340】
実施例1と同様にして、実施例30aに従って調製した化合物50mg(84マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として24mg分離された(58%)。
【0341】
1H NMR (CDCl3):δ=0.55 (3H)、1.40〜1.56 (2H)、1.74〜1.89 (3H)、2.08 (1H)、2.16 (1H)、2.17〜2.65 (9H)、2.71 (1H)、4.48 (1H)、5.81 (1H)、7.32 (2H)、7.59 (2H) ppm。
【0342】
実施例30a
4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロ-1H-スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンゾニトリル
【0343】
【化86】

【0344】
実施例2cに従って調製した化合物505mg(0.84ミリモル)を2.6mlの25%アンモニア水溶液に懸濁させた懸濁液を10mlのテトラヒドロフランおよび669mgのヨウ素と混合し、21時間にわたって浴の温度60℃に加熱した。この混合物を酢酸エチルで抽出し、水と半飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた、濾過と溶媒除去の後に得られた残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィによって精製した。表題の化合物が無色の泡として434mg分離された(86%)。
【0345】
実施例31
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(1H-テトラゾル-5-イル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0346】
【化87】

【0347】
実施例1と同様にして、実施例31aに従って調製した化合物26mg(41マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として8.1mg分離された(37%)。
【0348】
1H NMR (CD3OD):δ=0.64 (3H)、1.38〜1.60 (2H)、1.71〜1.86 (3H)、2.12 (1H)、2.22〜2.49 (5H)、2.56〜2.79 (4H)、2.85 (1H)、4.58 (1H)、5.76 (1H)、7.34 (2H)、7.94 (2H) ppm。
【0349】
実施例31a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(1H-テトラゾル-5-イル)フェニル]-2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロ-1H-スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0350】
【化88】

【0351】
実施例29aと同様にして、実施例30aに従って調製した化合物100mg(0.17ミリモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として27mg分離された(25%)。
【0352】
実施例32
1-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]-3-(4-メトキシフェニル)尿素
【0353】
【化89】

【0354】
実施例1と同様にして、実施例32aに従って調製した化合物50mg(67マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として21mg分離された(49%)。
【0355】
1H NMR (CDCl3):δ=0.56 (3H)、1.37〜1.54 (2H)、1.72〜1.86 (3H)、2.04 (1H)、2.15〜2.62 (9H)、2.66 (1H)、2.70 (1H)、3.77 (3H)、4.34 (2H)、4.40 (1H)、5.19 (1H)、5.76 (1H)、6.49 (1H)、6.82 (2H)、7.06〜7.19 (6H) ppm。
【0356】
実施例32a
1-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]-3-(4-メトキシフェニル)尿素
【0357】
【化90】

【0358】
実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)を1mlのジクロロメタンに溶かした溶液を9μlのイソシアン酸4-メトキシフェニルと混合し、23℃にて2時間にわたって撹拌した。この混合物を濃縮し、得られた残留物を精製せずにさらに変換した。
【0359】
実施例33
1-(4-フルオロフェニル)-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素
【0360】
【化91】

【0361】
実施例1と同様にして、実施例33aに従って調製した化合物49mg(67マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として21mg分離された(50%)。
【0362】
1H NMR (CDCl3):δ=0.54 (3H)、1.36〜1.54 (2H)、1.71〜1.88 (3H)、2.04 (1H)、2.10〜2.72 (10H)、2.88 (1H)、4.27 (2H)、4.39 (1H)、5.59 (1H)、5.75 (1H)、6.90 (2H)、7.02〜7.24 (7H) ppm。
【0363】
実施例33a
1-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]-3-(4-フルオロフェニル)尿素
【0364】
【化92】

【0365】
実施例32aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸4-フルオロフェニルを用いて変換すると、ワークアップの後、表題の化合物が粗生成物として50mg分離された。
【0366】
実施例34
1-(4-クロロフェニル)-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素
【0367】
【化93】

【0368】
実施例1と同様にして、実施例34aに従って調製した化合物50mg(66マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として21mg分離された(50%)。
【0369】
1H NMR (CDCl3):δ=0.51 (3H)、1.34〜1.51 (2H)、1.67〜1.82 (3H)、2.01 (1H)、2.10〜2.61 (11H)、2.67 (1H)、4.30 (2H)、4.37 (1H)、5.73 (1H)、7.02〜7.29 (9H) ppm。
【0370】
実施例34a
1-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]-3-(4-クロロフェニル)尿素
【0371】
【化94】

【0372】
実施例32aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸4-クロロフェニルを用いて変換すると、ワークアップの後、表題の化合物が粗生成物として51mg分離された。
【0373】
実施例35
1-(4-t-ブチルフェニル)-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素
【0374】
【化95】

【0375】
実施例1と同様にして、実施例35aに従って調製した化合物51mg(66マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として20.5mg分離された(46%)。
【0376】
1H NMR (CDCl3):δ=0.56 (3H)、1.28 (9H)、1.37〜1.55 (2H)、1.71〜1.87 (3H)、2.05 (1H)、2.15〜2.62 (9H)、2.65 (1H)、2.69 (1H)、4.33 (2H)、4.40 (1H)、5.37 (1H)、5.76 (1H)、6.64 (1H)、7.09 (2H)、7.13〜7.21 (4H)、7.30 (2H) ppm。
【0377】
実施例35a
1-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]-3-(4-t-ブチルフェニル)尿素
【0378】
【化96】

【0379】
実施例32aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸4-t-ブチルを用いて変換すると、ワークアップの後、表題の化合物が粗生成物として52mg分離された。
【0380】
実施例36
4-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}安息香酸エチルエステル
【0381】
【化97】

【0382】
実施例1と同様にして、実施例36aに従って調製した化合物67mg(85マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として21mg分離された(37%)。
【0383】
1H NMR (CDCl3):δ=0.58 (3H)、1.36 (3H)、1.39〜1.54 (2H)、1.71〜1.87 (3H)、1.98〜2.22 (3H)、2.27〜2.70 (8H)、3.25 (1H)、4.27〜4.42 (5H)、5.75 (1H)、6.08 (1H)、7.08 (2H)、7.15 (2H)、7.36 (2H)、7.84 (2H)、7.90 (1H) ppm。
【0384】
実施例36a
{3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]ウレイド}-4-安息香酸エチルエステル
【0385】
【化98】

【0386】
実施例32aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物100mg(0.17ミリモル)を4-イソシアナト安息香酸エチルを用いて変換すると、ワークアップの後、表題の化合物が粗生成物として137mg分離された。
【0387】
実施例37
1-[4-(3,5-ジメチルイソオキサゾル-4-イル)フェニル]-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素
【0388】
【化99】

【0389】
実施例1と同様にして、実施例37aに従って調製した化合物49mg(66マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として9.1mg分離された(22%)。
【0390】
1H NMR (CDCl3):δ=0.52 (3H)、1.34〜1.53 (2H)、1.68〜1.83 (3H)、1.98〜2.13 (4H)、2.10 (3H)、2.22〜2.62 (9H)、2.27 (3H)、2.69 (1H)、4.30 (2H)、4.39 (1H)、5.75 (1H)、7.05〜7.16 (4H) ppm。
【0391】
実施例37a
1-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]-3-(3,5-ジメチルイソオキサゾリル-4-イル)尿素
【0392】
【化100】

【0393】
実施例32aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸3,5-ジメチルイソオキサゾル-4-イルを用いて変換すると、ワークアップの後、表題の化合物が粗生成物として50mg分離された。
【0394】
実施例38
4-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}安息香酸
【0395】
【化101】

【0396】
実施例1と同様にして、実施例38aに従って調製した化合物71mg(93マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として15mg分離された(26%)。
【0397】
1H NMR (CD3OD):δ=0.57 (3H)、1.25〜1.56 (2H)、1.68〜1.83 (3H)、2.02〜2.46 (6H)、2.53〜2.72 (4H)、2.79 (1H)、4.34 (2H)、4.50 (1H)、5.72 (1H)、7.20 (2H)、7.25 (2H)、7.41 (2H)、7.87 (2H) ppm。
【0398】
実施例38a
{3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]ウレイド}-4-安息香酸
【0399】
【化102】

【0400】
実施例26aと同様にして、実施例36aに従って調製した化合物69mg(87マイクロモル)を変換すると、ワークアップの後、表題の化合物が粗生成物として71mg分離された。
【0401】
実施例39
1-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]-3-(4-ピペリジン-1-イルフェニル)尿素
【0402】
【化103】

【0403】
実施例1と同様にして、実施例39aに従って調製した化合物27mg(34マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として9.8mg分離された(42%)。
【0404】
1H NMR (CDCl3):δ=0.55 (3H)、1.37〜1.86 (11H)、2.04 (1H)、2.16〜2.62 (9H)、2.70 (1H)、2.79 (1H)、3.10 (4H)、4.33 (2H)、4.40 (1H)、5.15 (1H)、5.76 (1H)、6.37 (1H)、6.86 (2H)、7.05〜7.17 (6H) ppm。
【0405】
実施例39a
1-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]-3-(4-ピペリジン-1-イルフェニル)尿素
【0406】
【化104】

【0407】
実施例32aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸4-ピペリジニルフェニルを用いて変換すると、ワークアップの後、表題の化合物が粗生成物として55mg分離された。
【0408】
実施例40
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-[4-(3-メチルオキセタン-3-イル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン
【0409】
【化105】

【0410】
実施例1と同様にして、実施例40aに従って調製した化合物59mg(92マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として24mg分離された(48%)。
【0411】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.40〜1.56 (2H)、1.70 (3H)、1.73〜1.87 (3H)、2.06 (1H)、2.23〜2.63 (10H)、2.75 (1H)、4.44 (1H)、4.63 (2H)、4.91 (2H)、5.78 (1H)、7.15 (4H) ppm。
【0412】
実施例40a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)-11-[4-(3-メチルオキセタン-3-イル)フェニル]-5',5',13-トリメチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-5,17-ジオール
【0413】
【化106】

【0414】
塩化イソプロピルマグネシウムをテトラヒドロフランに溶かした2モル溶液1mlを、n-ブチルリチウムをヘキサンに溶かした2.5モル溶液1.64mlと5〜10℃で混合し、この混合物を3℃にて0.5時間にわたって撹拌した。232mgの3-(4-ブロモフェニル)-3-メチルオキセタンを1mlのテトラヒドロフランに溶かした溶液を一滴ずつ添加し、得られた混合物を3℃にて2時間にわたって撹拌した。その後、この混合物を3mgの塩化銅(I)と混合し、その5分後、DE 102006054535に記載されている方法で調製した100mg(0.2ミリモル)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)-17-(ペンタフルオロエチル)-5,10-エポキシ-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17-トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-17-オールを1mlのテトラヒドロフランに溶かした溶液と混合し、得られた混合物を放置して1.5時間以内に23℃まで温めた。それを酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液の中に注ぎ、25%アンモニア溶液と混合した。この混合物を酢酸エチルで繰り返し抽出し、1つにまとめた有機抽出液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と溶媒除去の後に得られた残留物をクロマトグラフィによって精製した。表題の化合物が無色の泡として59mg分離された(45%)。
【0415】
実施例41
エチルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0416】
【化107】

【0417】
実施例1と同様にして、実施例41aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として19mg分離された(50%)。
【0418】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.13 (3H)、1.39〜1.57 (2H)、1.73〜1.87 (3H)、2.06 (1H)、2.19〜2.64 (10H)、2.72 (1H)、3.23 (2H)、4.44 (1H)、4.71 (1H)、5.03 (2H)、5.78 (1H)、7.16 (2H)、7.25 (2H) ppm。
【0419】
実施例41a
エチルカルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0420】
【化108】

【0421】
実施例32aと同様にして、実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸エチルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0422】
実施例42
イソプロピルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0423】
【化109】

【0424】
実施例1と同様にして、実施例42aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として22.3mg分離された(58%)。
【0425】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.15 (6H)、1.38〜1.56 (2H)、1.72〜1.87 (3H)、2.06 (1H)、2.20〜2.65 (10H)、2.72 (1H)、3.82 (1H)、4.44 (1H)、4.58 (1H)、5.01 (2H)、5.78 (1H)、7.16 (2H)、7.25 (2H) ppm。
【0426】
実施例42a
イソプロピルカルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0427】
【化110】

【0428】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸イソプロピルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0429】
実施例43
アリルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0430】
【化111】

【0431】
実施例1と同様にして、実施例43aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として25mg分離された(63%)。
【0432】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.38〜1.56 (2H)、1.72〜1.88 (3H)、2.06 (1H)、2.19〜2.64 (10H)、2.72 (1H)、3.81 (1H)、4.44 (1H)、4.83 (1H)、5.05 (2H)、5.12 (1H)、5.18 (1H)、5.78 (1H)、5.83 (1H)、7.16 (2H)、7.26 (2H) ppm。
【0433】
実施例43a
アリルカルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0434】
【化112】

【0435】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸アリルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0436】
実施例44
t-ブチルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0437】
【化113】

【0438】
実施例1と同様にして、実施例44aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として15mg分離された(38%)。
【0439】
1H NMR (CDCl3):δ=0.59 (3H)、1.32 (9H)、1.40〜1.56 (2H)、1.73〜1.87 (3H)、2.06 (1H)、2.20〜2.64 (10H)、2.72 (1H)、4.44 (1H)、4.71 (1H)、4.99 (2H)、5.78 (1H)、7.16 (2H)、7.25 (2H) ppm。
【0440】
実施例44a
t-ブチルカルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0441】
【化114】

【0442】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸t-ブチルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0443】
実施例45
(4-ピペリジン-1-イルフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0444】
【化115】

【0445】
実施例1と同様にして、実施例45aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として7.8mg分離された(17%)。
【0446】
1H NMR (CDCl3):δ=0.59 (3H)、1.41〜1.59 (4H)、1.65〜1.85 (7H)、2.06 (1H)、2.12 (1H)、2.22〜2.63 (9H)、2.72 (1H)、3.08 (4H)、4.45 (1H)、5.14 (2H)、5.78 (1H)、6.52 (1H)、6.89 (2H)、7.17 (2H)、7.24 (2H)、7.31 (2H) ppm。
【0447】
実施例45a
(4-ピペリジン-1-イルフェニル)カルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0448】
【化116】

【0449】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸4-ピペリジニルフェニルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0450】
実施例46
フェニルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0451】
【化117】

【0452】
実施例1と同様にして、実施例46aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として13mg分離された(34%)。
【0453】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.38〜1.56 (2H)、1.73〜1.87 (3H)、2.06 (1H)、2.10 (1H)、2.20〜2.64 (9H)、2.72 (1H)、4.45 (1H)、5.16 (2H)、5.79 (1H)、6.67 (1H)、7.07 (1H)、7.18 (2H)、7.25〜7.40 (6H) ppm。
【0454】
実施例46a
フェニルカルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0455】
【化118】

【0456】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸フェニルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0457】
実施例47
(4-メトキシフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0458】
【化119】

【0459】
実施例1と同様にして、実施例47aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として4.5mg分離された(10%)。
【0460】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.40〜1.55 (2H)、1.73〜1.87 (3H)、2.02 (1H)、2.06 (1H)、2.21〜2.64 (9H)、2.72 (1H)、3.78 (3H)、4.45 (1H)、5.15 (2H)、5.78 (1H)、6.53 (1H)、6.85 (2H)、7.18 (2H)、7.28〜7.34 (4H) ppm。
【0461】
実施例47a
(4-メトキシフェニル)カルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0462】
【化120】

【0463】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸4-メトキシフェニルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0464】
実施例48
(4-メチルフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0465】
【化121】

【0466】
実施例1と同様にして、実施例48aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として5.9mg分離された(14%)。
【0467】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.39〜1.55 (2H)、1.73〜1.87 (3H)、2.04 (1H)、2.07 (1H)、2.20〜2.64 (9H)、2.30 (3H)、2.72 (1H)、4.45 (1H)、5.15 (2H)、5.78 (1H)、6.58 (1H)、7.10 (2H)、7.18 (2H)、7.25 (2H)、7.32 (2H) ppm。
【0468】
実施例48a
(4-メチルフェニル)カルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0469】
【化122】

【0470】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸4-トリルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0471】
実施例49
(4-フルオロフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0472】
【化123】

【0473】
実施例1と同様にして、実施例49aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として6mg分離された(14%)。
【0474】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.39〜1.56 (2H)、1.73〜1.87 (3H)、2.05 (1H)、2.07 (1H)、2.20〜2.65 (9H)、2.72 (1H)、4.45 (1H)、5.15 (2H)、5.79 (1H)、6.63 (1H)、7.00 (2H)、7.18 (2H)、7.28〜7.34 (4H) ppm。
【0475】
実施例49a
(4-フルオロフェニル)カルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0476】
【化124】

【0477】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸4-フルオロフェニルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0478】
実施例50
(4-クロロフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0479】
【化125】

【0480】
実施例1と同様にして、実施例50aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として8.5mg分離された(20%)。
【0481】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.39〜1.56 (2H)、1.73〜1.87 (3H)、2.06 (1H)、2.07 (1H)、2.19〜2.64 (9H)、2.72 (1H)、4.46 (1H)、5.15 (2H)、5.78 (1H)、6.68 (1H)、7.19 (2H)、7.22〜7.36 (6H) ppm。
【0482】
実施例50a
(4-クロロフェニル)カルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0483】
【化126】

【0484】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸4-クロロフェニルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0485】
実施例51
(4-t-ブチルフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0486】
【化127】

【0487】
実施例1と同様にして、実施例51aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として5.2mg分離された(12%)。
【0488】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.30 (9H)、1.40〜1.55 (2H)、1.73〜1.87 (3H)、2.02 (1H)、2.06 (1H)、2.21〜2.64 (9H)、2.73 (1H)、4.45 (1H)、5.16 (2H)、5.79 (1H)、6.60 (1H)、6.65 (2H)、7.19 (2H)、7.28〜7.34 (4H) ppm。
【0489】
実施例51a
(4-t-ブチルフェニル)カルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0490】
【化128】

【0491】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸t-ブチルフェニルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0492】
実施例52
4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]安息香酸エチルエステル
【0493】
【化129】

【0494】
実施例1と同様にして、実施例52aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として10mg分離された(24%)。
【0495】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.38 (3H)、1.38〜1.55 (2H)、1.74〜1.87 (3H)、2.02 (1H)、2.06 (1H)、2.20〜2.64 (9H)、2.73 (1H)、4.35 (2H)、4.46 (1H)、5.18 (2H)、5.78 (1H)、6.85 (1H)、7.19 (2H)、7.32 (2H)、7.45 (2H)、7.99 (2H) ppm。
【0496】
実施例52a
4-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]安息香酸エチルエステル
【0497】
【化130】

【0498】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)を4-イソシアナト安息香酸エチルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0499】
実施例53
[4-(3,5-ジメチルイソオキサゾル-4-イル)フェニル]カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0500】
【化131】

【0501】
実施例1と同様にして、実施例53aに従って調製した粗生成物を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として8.6mg分離された(20%)。
【0502】
1H NMR (CDCl3):δ=0.59 (3H)、1.39〜1.57 (2H)、1.72〜1.88 (3H)、1.99〜2.65 (17H)、2.73 (1H)、4.45 (1H)、5.13 (2H)、5.79 (1H)、5.86 (1H)、7.19 (2H)、7.28 (2H) ppm。
【0503】
実施例53a
[4-(3,5-ジメチルイソオキサゾル-4-イル)フェニル]カルバミン酸4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルエステル
【0504】
【化132】

【0505】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)をイソシアン酸3,5-ジメチルイソオキサゾル-4-イルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0506】
実施例54
N-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ニコチンアミド
【0507】
【化133】

【0508】
実施例1と同様にして、実施例54aに従って調製した化合物48mg(68マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として5.0mg分離された(13%)。
【0509】
1H NMR (CDCl3):δ=0.60 (3H)、1.38〜1.56 (2H)、1.72〜1.88 (3H)、2.06 (1H)、2.18〜2.63 (9H)、2.66 (1H)、2.72 (1H)、4.43 (1H)、4.61 (2H)、5.77 (1H)、6.63 (1H)、7.15 (2H)、7.25 (2H)、7.39 (1H)、8.14 (1H)、8.71 (1H)、8.96 (1H) ppm。
【0510】
実施例54a
N-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジル]ニコチンアミド
【0511】
【化134】

【0512】
実施例17bに従って調製した化合物40mg(67マイクロモル)を1mlのジクロロメタンと20μlのジメチルホルムアミドに溶かした溶液を9mgの塩化ニコチニルと混合し、23℃にて2時間にわたって撹拌した。この混合物を濃縮し、得られた組成生物を精製せずにさらに変換した。
【0513】
実施例55
3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]プロピオン酸
【0514】
【化135】

【0515】
実施例1と同様にして、実施例55aに従って調製した化合物52mg(73マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として14mg分離された(32%)。
【0516】
1H NMR (CD3OD):δ=0.57 (3H)、1.36〜1.56 (2H)、1.70〜1.82 (3H)、2.09 (1H)、2.16〜2.46 (7H)、2.54〜2.73 (4H)、2.79 (1H)、3.33 (2H)、4.52 (1H)、5.00 (2H)、5.73 (1H)、7.21 (2H)、7.26 (2H) ppm。
【0517】
実施例55a
3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]プロピオン酸
【0518】
【化136】

【0519】
実施例26aと同様にして、実施例55bに従って調製した化合物82mg(0.11ミリモル)を変換すると、ワークアップの後、表題の化合物が無色の泡として59mg分離された(77%)。
【0520】
実施例55b
3-[4-((5R,8S,11R,13S,14S,17S)-5,17-ジヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチル-5',5',13-トリメチル-1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン-3,2'-[1,3]ジオキサン]-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]プロピオン酸エチルエステル
【0521】
【化137】

【0522】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物100mg(0.17ミリモル)を3-イソシアナトプロピオン酸エチルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を粗生成物としてさらに変換した。
【0523】
実施例56
ベンジルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル
【0524】
【化138】

【0525】
実施例32aと同様にして、実施例17dに従って調製した化合物50mg(83マイクロモル)をイソシアン酸ベンジルを用いて変換し、ワークアップの後に得られた表題の化合物を実施例1と同様にしてさらに変換した。ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として14mg分離された(27%)。
【0526】
1H NMR (CDCl3):δ=0.59 (3H)、1.42〜1.55 (2H)、1.75〜1.86 (3H)、2.06 (1H)、2.22〜2.63 (10H)、2.72 (1H)、4.39 (2H)、4.45 (1H)、5.05 (1H)、5.09 (2H)、5.78 (1H)、7.17 (2H)、7.24〜7.35 (7H) ppm。
【0527】
実施例57
3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]プロピオン酸エチルエステル
【0528】
【化139】

【0529】
実施例1と同様にして、実施例55bに従って調製した化合物72mg(97マイクロモル)を変換すると、ワークアップと精製の後、表題の化合物が無色の泡として6.1mg分離された(10%)。
【0530】
1H NMR (CDCl3):δ=0.59 (3H)、1.26 (3H)、1.42〜1.56 (2H)、1.74〜1.89 (3H)、2.07 (1H)、2.14 (1H)、2.22〜2.67 (11H)、2.72 (1H)、3.47 (2H)、4.14 (2H)、4.45 (1H)、5.04 (1H)、5.28 (1H)、5.78 (1H)、7.16 (2H)、7.26 (2H) ppm。
【0531】
実施例58
ヒトのプロゲステロン受容体Aまたはプロゲステロン受容体BとMTV-LUCレポータ・コンストラクトとが安定にトランスフェクトされたヒト神経芽細胞腫細胞(SK-N-MC細胞)におけるプロゲステロン受容体拮抗作用
【0532】
アゴニスト効果率を決定するため、ヒトのプロゲステロン受容体Bを発現するプラスミド(pRChPR-B-neo)またはヒトのプロゲステロン受容体Aを発現するプラスミド(pRChPR-A-neo)とレポータ・コンストラクトを発現するプラスミド(pMMTV-LUC)とが安定にトランスフェクトされたSK-N-MC細胞(ヒト神経芽細胞腫細胞)を、増加していく量の各試験化合物(0.01ナノモル/リットル、0.1ナノモル/リットル、1ナノモル/リットル、10ナノモル/リットル、100ナノモル/リットル、1マイクロモル/リットル)の存在下で、または不在下(負の対照)で、24時間にわたってインキュベートした。レポータ遺伝子を誘導する正の対照として、細胞を合成ゲスターゲンであるプロメゲストン(0.01ナノモル/リットル、0.1ナノモル/リットル、1ナノモル/リットル、10ナノモル/リットル、100ナノモル/リットル、1マイクロモル/リットル)で処理した。拮抗活性を決定するため、細胞を0.1ナノモル/リットルのプロメゲストンで処理し、それに加えて増加していく量の各試験化合物(0.01ナノモル/リットル、0.1ナノモル/リットル、1ナノモル/リットル、10ナノモル/リットル、100ナノモル/リットル、1マイクロモル/リットル)で処理した。LUCレポータ遺伝子(LUC=ルシフェラーゼ)の活性を細胞ライセートの中で決定し、RLU(相対光単位)として測定した。全測定値を効果率(%)およびEC50とIC50の濃度として与える。
【0533】
a)アゴニスト活性:
【0534】
上記の試験化合物はどれもアゴニスト活性を示さなかった。
【0535】
b)拮抗活性:
【0536】
上記の試験化合物はすべて100%の拮抗活性を示す。
【0537】
化合物の拮抗効果を表1に示す。
【0538】
【表1】

【0539】
IC50が1.0nM未満の拮抗効果を持つ化合物が好ましい。
【0540】
IC50が0.1nM以下の拮抗効果を持つ化合物が特に好ましい。
【0541】
実施例59
ヒトとラットの肝臓ミクロソームにおける代謝安定性の測定
【0542】
分離したヒト肝臓ミクロソーム(HLM)を用いて一般式(I)の化合物の代謝安定性を評価した。
【0543】
2.4mlのHLM溶液(0.5mg/mlのタンパク質含有)と、30μlの試験化合物(最終濃度1μM)と、0.6mlの補因子混合物(=3IUのグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼと、14.6mgのグルコース-6-リン酸と、1.2mgのNADPとからなるNADPH生成系)を37℃にて100mMのリン酸緩衝液(pH7.4)の中で用いてインキュベーションを実施した。サンプルを6つの時点(2〜60分)で採取し、同じ体積のメタノールを用いて沈殿させ、使用した試験物質が上清の中にどれだけ回収されたかをLC-MS/MS分析によって調べた。その物質の分解に関してその分析から決定される半減期を利用し、肝臓ミクロソーム調製物に含まれる物質のいわゆる固有クリアランスを計算した。それと、よく撹拌したモデルに従うさまざまな生理学的パラメータ(ヒト肝臓血液流:1.3リットルkg/時;肝臓の比重(体重1kg当たり):21g/kg;ミクロソームのタンパク質含量:肝臓1gにつき40mg)とに基づき、段階Iの反応に関する(代謝)生体内クリアランスを予測した。それに加え、(i)試験物質の吸収が100%であることと(ii)初回通過が肝臓ミクロソームの代謝に完全に反映されることを仮定して、最大経口生物学的利用能(Fmax)を計算した。
【0544】
試験した化合物のうちのいくつかは、ヒトで予想される経口生物学的利用能Fmaxが50%未満であるため、全身安定性が低い必要のある局所投与に特に適している。例として、実施例2〜9、15、17、23、24、40、41の化合物が挙げられる(表2参照)。
【0545】
【表2】

【0546】
全身投与するのに非常に好ましいのは、予想される最大生物学的利用能が異なる種(ラット、ヒト)でそれぞれ60%超の化合物である。
【0547】
局所投与するのに非常に好ましいのは、ヒトで予想される最大生物学的利用能が50%未満の化合物である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)の化合物:
【化1】

(式中、
R1は、フェニル環とm位またはp位で結合したR1a基として定義されるか、フェニル環とm位だけで結合したR1b基として定義され、
R1aは、(CH2)n-R2、C(R3)2OH、CN、C(CH2OH)2R3、C(CH2OCH2)R3
【化2】

を含むグループの中から選択され、
R1bは、C2〜C10-アシル、CHOHアルキルを含むグループの中から選択され、
R2は、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、N3、OH、NHCONHR4、OCONHR4、NHCOR4を含むグループの中から選択され、
R3は、水素、C1〜C10-アルキルを含むグループの中から選択され、
R4は、水素、C1〜C10-アルキル、C2〜C10-アルケニル、C7〜C20-アラルキル、アリール、ヘテロアリール、(CH2)qCO2R5
【化3】

を含むグループの中から選択され、
nは、1または2であり、
qは、1〜10であり、
R5は、水素、C1〜C10-アルキル、CH2OHを含むグループの中から選択され、
Xは、酸素、NOR6、NNHSO2R6を含むグループの中から選択され、
Yは、酸素、CHR6、NR6を含むグループの中から選択され、
R6は、水素、C1〜C10-アルキル、アリール、C7〜C20-アラルキルを含むグループの中から選択される)と、その化合物の塩、その化合物の溶媒和物、前記塩の溶媒和物(その中には、あらゆる結晶多形体、α-、β-、γ-シクロデキストリン・クラトレート、リポソームを用いてカプセル化した前記化合物が含まれる)。
【請求項2】
請求項1における一般式(II)の化合物:
【化4】

(式中、
Aは、-O-または-NH-であり、
R7は、C1〜C4-アルキル、アリル、パラ位が場合によってはC1〜C4-アルキル、-CN、C1〜C4-アルコキシ、ハロゲン、C1〜C4-アルカノイルオキシ、- CO2H、- CO2C14-アルキル、ピペリジニルのいずれかで置換されたフェニル、
【化5】


ベンジル、-(CH2)m-COOR8(ここにm=1、2、3のいずれかであり、R8=水素またはC1〜C4-アルキルである)と、その化合物の塩、その化合物の溶媒和物、前記塩の溶媒和物(その中には、あらゆる結晶多形体、α-、β-、γ-シクロデキストリン・クラトレート、リポソームを用いてカプセル化した前記化合物が含まれる)。
【請求項3】
請求項2における一般式(III)の化合物:
【化6】

(式中、
Aは、-O-または-NH-であり、
R9は、水素、C1〜C4-アルキル、-CN、C1〜C4-アルコキシ、ハロゲン、C1〜C4-アルカノイルオキシ、- CO2H、- CO2C14-アルキル、ピペリジルのいずれかである)と、その化合物の塩、その化合物の溶媒和物、前記塩の溶媒和物(その中には、あらゆる結晶多形体、α-、β-、γ-シクロデキストリン・クラトレート、リポソームを用いてカプセル化した前記化合物が含まれる)。
【請求項4】
請求項1における一般式(IV)の化合物:
【化7】

(式中、
R10は、場合によってはメチルで置換されたピリジニルまたはチアゾイル、-CN、-OHのいずれかである)と、その化合物の塩、その化合物の溶媒和物、前記塩の溶媒和物(その中には、あらゆる結晶多形体、α-、β-、γ-シクロデキストリン・クラトレート、リポソームを用いてカプセル化した前記化合物が含まれる)。
【請求項5】
請求項1における一般式(V)の化合物:
【化8】

(式中、
R11は、場合によってはヒドロキシルで置換されたC1〜C4-アルキル、C1〜C4-アルカノイルオキシ、場合によってはメチルで置換されたシクロプロピルのいずれかである)と、その化合物の塩、その化合物の溶媒和物、前記塩の溶媒和物(その中には、あらゆる結晶多形体、α-、β-、γ-シクロデキストリン・クラトレート、リポソームを用いてカプセル化した前記化合物が含まれる)。
【請求項6】
請求項1に記載の化合物のうちで特に、
(8S,11a3S,14S,17S)-11-(4-シクロプロピルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例1)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2-ピリジン-2-イルエチル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例2)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-{4-[2-(2-メチルチアゾル-4-イル)エチル]フェニル}-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例3)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-[4-(1-メチルシクロプロピル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例4)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例5)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-((1R,2Rまたは1S,2S)-2-ヒドロキシメチルシクロプロピル)フェニル-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例6)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2-ピリジン-3-イルエチル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例7)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2-ピリジン-4-イルエチル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例8)、
3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピオニトリル(実施例9)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(3-アセチルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例10)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[3-((RS)-1-ヒドロキシエチル]フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例11)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(3-シクロプロピルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例12)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-[3-(1-メチルシクロプロピル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例13)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[3-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例14)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(2-ヒドロキシ-1-ヒドロキシメチル-1-メチルエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例15)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(2,2,5-トリメチル-[1,3]ジオキサン-5-イル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例15)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(2-ヒドロキシ-1-ヒドロキシメチルエチル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例16)、
1-エチル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例17)、
1-アリル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例18)、
1-イソプロピル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例19)、
1-t-ブチル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例20)、
{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}酢酸エチルエステル(実施例21)、
3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}プロピオン酸エチルエステル(実施例22)、
1-ベンジル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例23)、
1-フェニル-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例24)、
1-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]-3-p-トリル尿素(実施例25)、
{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}酢酸(実施例26)、
3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}プロピオン酸(実施例27)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-アジドメチルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例28)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4'-(1H-テトラゾル-5-イル)ビフェニル-4-イル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例29)、
4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンゾニトリル(実施例30)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-[4-(1H-テトラゾル-5-イル)フェニル]-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例31)、
1-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]-3-(4-メトキシフェニル)尿素(実施例32)、
1-(4-フルオロフェニル)-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例33)、
1-(4-クロロフェニル)-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例34)、
1-(4-t-ブチルフェニル)-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例35)、
4-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}安息香酸エチルエステル(実施例36)、
1-[4-(3,5-ジメチルイソオキサゾル-4-イル)フェニル]-3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]尿素(実施例37)、
4-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ウレイド}安息香酸(実施例38)、
1-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]-3-(4-ピペリジン-1-イルフェニル)尿素(実施例39)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-11-[4-(3-メチルオキセタン-3-イル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン(実施例40)、
エチルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例41)、
イソプロピルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例42)、
アリルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例43)、
t-ブチルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例44)、
(4-ピペリジン-1-イルフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例45)、
フェニルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例46)、
(4-メトキシフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例47)、
(4-メチルフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例48)、
(4-フルオロフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例49)、
(4-クロロフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例50)、
(4-t-ブチルフェニル)カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例51)、
4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]安息香酸エチルエステル(実施例52)、
[4-(3,5-ジメチルイソオキサゾル-4-イル)フェニル]カルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例53)、
N-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジル]ニコチンアミド(実施例54)、
3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]プロピオン酸(実施例55)、
ベンジルカルバミン酸4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルエステル(実施例56)、
3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)ベンジルオキシカルボニルアミノ]プロピオン酸エチルエステル(実施例57)。
【請求項7】
ヒト線維芽細胞腫細胞の安定なトランスフェクタント(実施例58参照)の中でプロゲステロン受容体拮抗作用を示す、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
試験管内のヒト線維芽細胞腫細胞の安定なトランスフェクタント(実施例58参照)の中でプロゲステロン受容体に対してIC50値が1nM以下の拮抗効果を示す、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
諸疾患の治療と予防のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
子宮類線維腫、子宮内膜症、重い月経出血、髄膜腫、ホルモン依存性乳がん、更年期に伴う愁訴の治療用および/または予防用、または出生抑制用と緊急避妊用の、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
諸疾患の治療用および/または予防用の医薬を製造するための請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の利用。
【請求項12】
子宮類線維腫、子宮内膜症、重い月経出血、髄膜腫、ホルモン依存性乳がん、更年期に伴う愁訴の治療用および/または予防用の医薬、または出生抑制用と緊急避妊用の医薬を製造するための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の利用。
【請求項13】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物にさらに別の活性成分を組み合わせて含む医薬。
【請求項14】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物に医薬に適した不活性な非毒性の賦形剤を組み合わせて含む医薬。
【請求項15】
子宮類線維腫、子宮内膜症、重い月経出血、髄膜腫、ホルモン依存性乳がん、更年期に伴う愁訴の治療用および/または予防用、または出生抑制用と緊急避妊用の、請求項13または14に記載の医薬。

【公表番号】特表2012−533578(P2012−533578A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520924(P2012−520924)
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際出願番号】PCT/EP2010/004157
【国際公開番号】WO2011/009534
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(300049958)バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】