説明

2−ピリミジニルピラゾロピリジンErbBキナーゼ阻害剤

本発明は、2−ピリミジニルピラゾロピリジン化合物、かかる化合物を含む組成物、並びに製造方法及び医薬品としてのこれらの使用を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
aは0、1、2又は3であり、
はそれぞれ同一又は異なっており、独立して、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OC(O)R、−C(O)R、−RC(O)R、−C(O)NR、−RC(O)NR、−CO、−C(S)R、−C(S)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−C(NH)NR、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN、及び−NOから選択され、
fは0、1又は2であり、
Ayは、ハロ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、NH、N(H)C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、CN及びNOから選択される置換基で1、2又は3回置換されていてもよいアリールであり、
Hetは、N、O及びSから選択される1又は2個のヘテロ原子を有し、そしてハロ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、C(O)(C1−3アルキル)、SO(H)、SO(C1−3アルキル)、C1−3アルキル−SO(H)、C1−3アルキル−SO(C1−3アルキル)、NH、N(H)C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、CN及びNOから選択される置換基で1、2又は3回置換されていてもよい5〜6員環のヘテロシクリル又はヘテロアリールであり、
環Aは、アリール、ヘテロシクリル及びヘテロアリールから選択され、
はC1−4アルキレン、C2−4アルケニレン又はC3−4シクロアルキレンであり、
は−C(O)−、−N(H)C(O)−、−C(S)−又は−N(H)C(S)−であり、
b及びcはそれぞれ同一又は異なっており、それぞれ独立して0、1又は2であり、
はそれぞれ同一又は異なっており、独立して、ハロ、アルキル、−OR、−S(O)、−NR、−CN及び−NOから選択され、
dは0、1又は2であり、
はそれぞれ同一又は異なっており、独立して、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OAy、−ROAy、−OC(O)R、−C(O)R、−RC(O)R、−C(O)Ay、−C(O)NR、−RC(O)NR、−C(O)N(H)Ay、−C(O)N(H)Het、−CO、−COAy、−C(S)R、−C(S)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(R)Ay、−RN(H)Ay、−N(H)Het、−N(H)RHet、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−C(NH)NR、−N(H)C(O)R、−N(H)C(O)Ay、−N(H)SO、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN、及び−NOから選択され、
はそれぞれ同一又は異なっており、独立してC1−4アルキレン又はC3−4アルケニレンであり、
eは0又は1であり、
環Bは、アリール及びヘテロアリールから選択され、
gは0、1、2、3又は4であり、
Zはそれぞれ同一又は異なっており、独立して、式ii:
(Alk)−(Y−(Alk)−(R
[式中、
m、n及びpは同一又は異なっており、それぞれ独立して0又は1であり、
Alkはそれぞれ同一又は異なっており、独立してC1−4アルキレン及びC3−4アルケニレンから選択され、
は−O−、−C(O)−、−S(O)−、−N(H)−又は−N(Alk)−であり、
qは1又は2であり、
はそれぞれ同一又は異なっており、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、オキソ、−OR、−OAy、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)Ay、−OC(O)Ay、−C(O)NR、−CO、−COAy、−S(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−C(S)R、−C(S)NR、−C(S)N(H)Ay、−NR、−N(R)Ay、−N(R)Het、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−NHC(O)R、−N(H)S(O)、−C(NH)NR、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−N(R)−C(O)−RNR、−N(R)−S(O)−RNR、−CN及び−NOから選択され、
及びRはそれぞれ同一又は異なっており、それぞれ独立してH、アルキル、アルケニル、アルキニル、C3−6シクロアルキル及びC3−6シクロアルケニルから選択され、
はそれぞれ同一又は異なっており、H又はアルキルである]
で表される部分である]
で表される化合物又はその医薬上受容可能な塩若しくは溶媒和物。
【請求項2】
aが1又は2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
がそれぞれ同一又は異なっており、独立して、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OC(O)R、−C(O)R、−RC(O)R、−C(O)NR、−CO、−C(S)R、−C(S)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN及び−NOから選択される、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
環Aがアリール又はヘテロアリールである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
が−C(O)−又は−N(H)C(O)−である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
がそれぞれ同一又は異なっており、独立して、ハロ、アルキル、−OR、−NR及び−CNから選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
bが0である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
cが0である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
dが0又は1である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
がそれぞれ同一又は異なっており、独立して、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OC(O)R、−COR、−RC(O)R、−C(O)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(R)Ay、−RN(H)Ay、−N(H)Het、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−N(H)C(O)R、−N(H)SO、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN及び−NOから選択される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
(RがC1−4アルキレンである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
eが0である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
環Bがアリールである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
gが0、1、2又は3である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
Alkがそれぞれ同一又は異なっており、独立してC1−3アルキレンである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
nが1である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
nが0である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
が−O−、−C(O)−又は−N(H)−である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
qが1である、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
がそれぞれ同一又は異なっており、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、Ay、Het、オキソ、−OR、−OAy、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)Ay、−C(O)NR、−CO、−S(O)、−S(O)NR、−C(S)NR、−NR、−N(R)Ay、−N(R)Het、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−NHC(O)R、−N(H)S(O)、−C(NH)NR、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−N(R)−C(O)−RNR、−CN及び−NOから選択される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メトキシフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[2−メトキシ−5−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−{3−[3−(2−{[3−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−{3−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−{2−メチル−5−[3−(2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[5−(3−{2−[(5−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−メチルフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−メチルフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[2−メチル−5−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−{2−フルオロ−5−[3−(2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[5−(3−{2−[(5−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[2−フルオロ−5−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−(メチルオキシ)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−(メチルオキシ)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[5−(3−{2−[(5−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−(メチルオキシ)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−{3−[6−メチル−3−(2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド、
N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド、及び
N−{3−[3−(2−{[4−(4−アセチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド、
から選択される化合物、又はその医薬上受容可能な塩若しくは溶媒和物。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項23】
医薬上受容可能な担体、希釈剤又は賦形剤をさらに含む、請求項22に記載の医薬組成物。
【請求項24】
化学療法薬をさらに含む、請求項22又は23に記載の医薬組成物。
【請求項25】
その必要がある哺乳動物における少なくとも1種のErbBファミリーキナーゼの不適当な活性によって媒介される状態を治療する方法であって、前記哺乳動物に治療有効量の請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項26】
前記状態が、少なくとも2種のErbBファミリーキナーゼの不適当な活性によって媒介される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
その必要がある哺乳動物における感受性新生物を治療する方法であって、前記哺乳動物に治療有効量の請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項28】
前記感受性新生物が、乳癌、結腸癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、膀胱癌、卵巣癌、胃癌、膵臓癌、頭頸部癌、食道癌、メラノーマ及び腎臓癌から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
その必要がある哺乳動物における乳癌の治療方法であって、前記哺乳動物に治療有効量の請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項30】
請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物の製造方法であって、
以下のステップ:
a)式(VII):
【化2】

で表される化合物を、式(VIII)又は式(IX):
【化3】

[式中、LGは脱離基であり、WはO又はSである]
で表される化合物と反応させて、式(I)で表される化合物を調製するステップ;
b)必要により、式(I)で表される化合物を、その医薬上受容可能な塩若しくは溶媒和物に変換するステップ;及び
c)必要により、式(I)で表される化合物又はその医薬上受容可能な塩若しくは溶媒和物を、式(I)で表される異なる化合物又はその医薬上受容可能な塩若しくは溶媒和物に変換するステップ;
を含む、前記方法。
【請求項31】
治療に使用するための請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
哺乳動物における少なくとも1種のErbBファミリーキナーゼの不適当な活性によって媒介される状態の治療に使用するための請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
哺乳動物における感受性新生物の治療に使用するための請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項34】
哺乳動物における乳癌の治療に使用するための請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
哺乳動物における少なくとも1種のErbBファミリーキナーゼの不適当な活性によって媒介される状態の治療のための薬剤を調製するための請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項36】
哺乳動物における感受性新生物の治療のための薬剤を調製するための請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項37】
哺乳動物における乳癌の治療のための薬剤を調製するための請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項38】
哺乳動物における感受性新生物の治療に使用するための請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。

【公表番号】特表2009−518310(P2009−518310A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543543(P2008−543543)
【出願日】平成18年12月4日(2006.12.4)
【国際出願番号】PCT/US2006/046316
【国際公開番号】WO2007/067506
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(597173680)スミスクライン ビーチャム コーポレーション (157)
【Fターム(参考)】