説明

6−ヘテロ環式イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド誘導体、この調製および治療用途

本発明は、式(I)


の化合物に関し、式中:Xは場合により置換されるフェニル基であり;Rは水素原子、ハロゲン、(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルキル基、NRaRb基であり;Rは、場合により置換されるヘテロ環式基であり;Rは、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、またはハロゲン原子であり;Rは、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、またはフッ素原子であり、この化合物は塩基または酸付加塩の状態にある。本発明は治療に用いることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド誘導体、この調製、ならびに核内受容体Nurr−1(NR4A2ともいう)、NOT、TINUR、RNR−1、およびHzF3が関与する疾患の治療または予防におけるこの治療用途に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明の1つの目的は、塩基または酸付加塩の形の、式(I):
【0003】
【化1】

【0004】
式中、
Xは、互いに独立して以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換されるフェニル基を表し:ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、NRaRb、シアノ、(C−C)アルコキシカルボニル、この(C−C)アルキル基および(C−C)アルコキシ基は1個以上のハロゲン原子で場合により置換され;
は、水素原子、ハロゲン、(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルキル基、またはNRaRb基を表し、このアルキル基およびアルコキシ基は、1個以上のハロゲン、ヒドロキシルもしくはアミノ、または(C−C)アルコキシ基で置換されてもよく;
は、互いに独立して、以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換される、不飽和、部分飽和、または完全飽和の、芳香族ヘテロ環基を表し:ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、シアノ、NRaRb、−CO−R、−CO−NR、−CO−O−R、−NR−CO−R10、(C−C)アルキル基(これ自体も1個以上のヒドロキシルまたはNRaRbで場合により置換される)、オキシド基;
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、またはハロゲン原子を表し;
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、またはフッ素原子を表し;
は、水素原子、フェニル基、または(C−C)アルキル基を表し;
とRは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子または(C−C)アルキル基を表すか、窒素原子と一緒になって四員から七員環を形成し、この環はN、O、およびSから選択されるヘテロ原子を場合により含む;
は、(C−C)アルキル基を表し;
とR10は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
RaとRbは、互いに独立して、水素または(C−C)アルキルを表すか、これらが結合した窒素原子と一緒になって四員から七員環を形成し、この環はN、O、およびSから選択されるヘテロ原子を場合により含む;
ただし、N−(4−ブロモフェニル)−6−(1−メチル−2−ピペリジニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドは含まない;
化合物である。
【0005】
式(I)の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を含むことができる。従って、この化合物は、鏡像異性体またはジアステレオ異性体の形で存在することができる。これら鏡像異性体およびジアステレオ異性体、ならびにラセミ混合物を含むこれらの混合物も、本発明の一部である。
【0006】
式(I)の化合物は、塩基または酸付加塩の形で存在することができる。このような付加塩も本発明の一部である。これらの塩は、医薬的に許容される塩で調製することができるが、有用なその他の酸との塩、例えば、式(I)の化合物を精製または単離するのに有用な酸との塩も本発明の一部である。
【0007】
式(I)の化合物は、水和物または溶媒和物の形、即ち1個以上の水分子とまたは溶媒と会合または結合した形でも存在することができる。このような水和物および溶媒和物も本発明の一部である。
【0008】
本発明による式(I)から特別に排除される、N−(4−ブロモフェニル)−6−(1−メチル−2−ピペリジニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドは、化合物ライブラリーに番号RN=797785−86−5で掲載されている。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明において、以下の定義を適用する:
−ハロゲン原子:フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素;
−アルキル基:直鎖、分岐鎖、または環状の、飽和脂肪族基、この基は直鎖、分岐鎖、または環状飽和アルキル基で場合により置換される。例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロプロピル基などが挙げられる;
−アルケニル基:直鎖または分岐鎖の、モノ不飽和またはポリ不飽和の、脂肪族基、この基は、例えば、1つまたは2つのエチレン不飽和結合を含む;
−アルコキシ基;−O−アルキルラジカル、ラジカル中のアルキル基はすでに定義したとおりである;
−ヘテロ環式基:不飽和、部分飽和、または完全飽和の、単環式または二環式芳香族基、この基は5から10個の原子を含み、そのうち1から4個はN、O、およびSから選択されるヘテロ原子である。ヘテロ環式基の例として、ピロール、フラン、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、ピロロピロール、ピロロイミダゾール、ピロロピラゾール、ピロロトリアゾール、イミダゾイミダゾール、イミダゾピラゾール、イミダゾトリアゾール、インドール、イソインドール、ベンゾイミダゾール、インダゾール、インドリジン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾ[c]チオフェン、ピロロピリジン、イミダゾピリジン、ピラゾロピリジン、トリアゾロピリジン、テトラゾロピリジン、ピロロピリミジン、イミダゾピリミジン、ピラゾロピリミジン、トリアゾロピリミジン、テトラゾロピリミジン、ピロロピラジン、イミダゾピラジン、ピラゾロピラジン、トリアゾロピラジン、テトラゾロピラジン、ピロロピリダジン、イミダゾピリダジン、ピラゾロピリダジン、トリアゾロピリダジン、テトラゾロピリダジン、ピロロトリアジン、イミダゾトリアジン、ピラゾロトリアジン、トリアゾロトリアジン、テトラゾロトリアジン、フロピリジン、フロピリミジン、フロピラジン、フロピリダジン、フロトリアジン、オキサゾロピリジン、オキサゾロピリミジン、オキサゾロピラジン、オキサゾロピリダジン、オキサゾロトリアジン、イソオキサゾロピリジン、イソオキサゾロピリミジン、イソオキサゾロピラジン、イソオキサゾロピリダジン、イソオキサゾロトリアジン、オキサジアゾロピリジン、オキサジアゾロピリミジン、オキサジアゾロピラジン、オキサジアゾロピリダジン、オキサジアゾロトリアジン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾオキサジアゾール、チエノピリジン、チエノピリミジン、チエノピラジン、チエノピリダジン、チエノトリアジン、チアゾロピリジン、チアゾロピリミジン、チアゾロピラジン、チアゾロピリダジン、チアゾロトリアジン、イソチアゾロピリジン、イソチアゾロピリミジン、イソチアゾロピラジン、イソチアゾロピリダジン、イソチアゾロトリアジン、チアジアゾロピリジン、チアジアゾロピリミジン、チアジアゾロピラジン、チアジアゾロピリダジン、チアジアゾロトリアジン、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾチアジアゾール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、フタラジン、キノキサリン、キナゾリン、ナフチリジン、ベンゾトリアジン、ピリドピリミジン、ピリドピラジン、ピリドピリダジン、ピリドトリアジン、ピリミドピリミジン、ピリミドピラジン、ピリミドピリダジン、ピリミドトリアジン、ピラジノピラジン、ピラジノピリダジン、ピラジノトリアジン、ピリダジノピリダジン、ピリダジノトリアジンが挙げられ、これらの基は部分不飽和または飽和であってもよい。
【0010】
ヘテロ環式基の例として、ジオキソランおよびインダゾリン基が挙げられる。
【0011】
のこのヘテロ環式基は、これが窒素含有飽和単環式ヘテロ環式基の場合は、窒素を介してイミダゾ[1,2−α]ピリジンに結合することはない。
【0012】
化合物の様々なサブグループも、本発明の一部であり、本明細書中以下に定義される。
【0013】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第一のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
Xは、1個以上のハロゲン原子またはシアノ基で場合により置換されるフェニル基を表し;
その他の基は、すでに定義したとおりである。
【0014】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第二のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
Xは、1個以上のフッ素もしくは塩素原子またはシアノ基で場合により置換されるフェニル基を表し、
その他の基は、すでに定義したとおりである。
【0015】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第三のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
は、不飽和、部分飽和、または完全飽和の、単環式または二環式芳香族ヘテロ環式基を表し、この基は5から10個の原子を含み、そのうち1から4個はN、O、およびSから選択されるヘテロ原子であり、ただしピペリジン基を含まず、このヘテロ環は、互いに独立して以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換される:ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、シアノ、NRaRb、−CO−R、−CO−NR、−CO−O−R、−NR−CO−R10、オキシド基、(C−C)アルキル基(この基自体が1個以上のヒドロキシルまたはNRaRb基で場合により置換される);
その他の基は、すでに定義したとおりである。
【0016】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第四のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
は、ピロール、フラン、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、またはトリアジンを表し、以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換される:ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、オキシド、ハロゲン、NRaRb、(C−C)アルキル(この基自体が1個以上のヒドロキシル基で場合により置換される);
RaとRbは、互いに独立して、水素または(C−C)アルキルである。
【0017】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第五のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
は、ジオキソラン、ピリジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピロール、フラン、オキサゾール、イミダゾリン、チオフェン、ピラジン、ピリミジン、またはチアゾールを表し、以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換される:ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、オキシド、ハロゲン、−NRaRb、(C−C)アルキル(この基自体が1個以上のヒドロキシル基で場合により置換される);
RaとRbは、互いに独立して、水素または(C−C)アルキルであり;
その他の基は、すでに定義したとおりである。
【0018】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第六のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
は、インドール、イソインドール、ベンゾイミダゾール、インダゾール、インドリジン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾ[c]チオフェン、ピロロピリジン、イミダゾピリジン、ピラゾロピリジン、トリアゾロピリジン、テトラゾロピリジン、ピロロピリミジン、イミダゾピリミジン、ピラゾロピリミジン、トリアゾロピリミジン、テトラゾロピリミジン、ピロロピラジン、イミダゾピラジン、ピラゾロピラジン、トリアゾロピラジン、テトラゾロピラジン、ピロロピリダジン、イミダゾピリダジン、ピラゾロピリダジン、トリアゾロピリダジン、テトラゾロピリダジン、ピロロトリアジン、イミダゾトリアジン、ピラゾロトリアジン、トリアゾロトリアジン、テトラゾロトリアジン、フロピリジン、フロピリミジン、フロピラジン、フロピリダジン、フロトリアジン、オキサゾロピリジン、オキサゾロピリミジン、オキサゾロピラジン、オキサゾロピリダジン、オキサゾロトリアジン、イソオキサゾロピリジン、イソオキサゾロピリミジン、イソオキサゾロピラジン、イソオキサゾロピリダジン、イソオキサゾロトリアジン、オキサゾロピリジン、オキサゾロピリミジン、オキサゾロピラジン、オキサゾロピリダジン、オキサゾロトリアジン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾオキサジアゾール、チエノピリジン、チエノピリミジン、チエノピラジン、チエノピリダジン、チエノトリアジン、チアゾロピリジン、チアゾロピリミジン、チアゾロピラジン、チアゾロピリダジン、チアゾロトリアジン、イソチアゾロピリジン、イソチアゾロピリミジン、イソチアゾロピラジン、イソチアゾロピリダジン、イソチアゾロトリアジン、チアジアゾロピリジン、チアジアゾロピリミジン、チアジアゾロピラジン、チアジアゾロピリダジン、チアジアゾロトリアジン、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、またはベンゾチアジアゾール基を表し:以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換される:ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、オキシド、ハロゲン、−NRaRb、(C−C)アルキル(この基自体が1個以上のヒドロキシル基で場合により置換される);
RaとRbは、互いに独立して、水素または(C−C)アルキルであり;
その他の基は、すでに定義したとおりである。
【0019】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第七のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
は、以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換されるインドール基を表し:ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、オキシド、ハロゲン、NRaRb、(C−C)アルキル(この基自体が1個以上のヒドロキシル基で場合により置換される);
RaとRbは、互いに独立して、水素または(C−C)アルキルであり;
その他の基は、すでに定義したとおりである。
【0020】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第八のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
は、ジオキソラン、ピリジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピロール、フラン、オキサゾール、インドール、イミダゾリン、チオフェン、ピラジン、ピリミジン、またはチアゾール基を表し、1個以上のヒドロキシル、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシ、オキシド、ハロゲン、またはNH基で場合により置換され;
その他の基は、すでに定義したとおりである。
【0021】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第九のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
は、水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
その他の基は、すでに定義したとおりである。
【0022】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第十のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
は、水素原子またはメチル基を表し;
その他の基は、すでに定義したとおりである。
【0023】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第十一のグループは、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
およびRは、水素原子を表し;
その他の基は、すでに定義したとおりである。
【0024】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第十二のグループは、塩基または酸付加塩の形の、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
Xは、1個以上のフッ素原子または塩素原子またはシアノ基で場合により置換されるフェニル基を表し;
は、ジオキソラン、ピリジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピロール、フラン、オキサゾール、インドール、イミダゾリン、チオフェン、ピラジン、ピリミジン、またはチアゾールを表し、1個以上のヒドロキシル、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシ、オキシド、ハロゲン、またはNH基で場合により置換され;
は、水素原子またはメチル基を表し;
およびRは、水素原子を表す。
【0025】
本発明の目的である化合物の中で、化合物の第十三のグループは、塩基または酸付加塩の形の、すでに定義したとおりの式(I)の化合物で構成されるが、式中:
Xは、1個以上のフッ素原子で場合により置換されるフェニル基を表し;
は、ピリジン、フラン、ジオキソラン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピロール、チアゾール、オキサゾール、ピラジン、ピリミジン、チオフェン、インドール、またはイミダゾリン基を表し、これらの基は、ヒドロキシメチル、NH、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、またはオキシド基、またはフッ素原子で場合により置換され;
は、水素原子またはメチル基を表し;
およびRは、水素原子を表す。
【0026】
本発明の目的である式(I)の化合物の中で、特に以下の化合物を挙げることができる:
・6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピリド−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−[5−(ヒドロキシメチル)ピリド−3−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−[4−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・6−(1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・N−フェニル−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(3−フリル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(1H−イミダゾール−1−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこのトリフルオロ酢酸塩(1:1)
・6−(オキサゾール−5−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−アミノチアゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・6−(6−メトキシピリジン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・5−メチル−N−フェニル−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−アミノ−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこのトリフルオロ酢酸塩(1:1)
・6−(2−アミノチアゾール−5−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(6−ヒドロキシピリジン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−フリル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−[6−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・6−(1−オキシドピリド−3−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・N−フェニル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(1H−イミダゾール−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)
・6−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(オキサゾール−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピリド−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(1H−インドール−3−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(チオフェン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピラジン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(1−オキシドピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピリミジン−5−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(チエン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(5−フルオロ−2−フリル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピリミジン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−アミノチアゾール−4−イル)−N−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−[2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−4−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(6−メチルピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−シアノフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(3,5−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの二塩酸塩
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの二塩酸塩
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(2,5−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの二塩酸塩
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(2,3−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの二塩酸塩
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの二塩酸塩
・N−(2−クロロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド、
およびこれらの酸付加塩。
【0027】
本発明に従って、一般式(I)の化合物は、スキーム1に記載のプロセスに従って調製することができる。
【0028】
【化2】

【0029】
第一の合成経路(変換反応A)は、当業者に既知である方法に従って、式(II)の2−アミノピリジン(式中、R、R、R、およびRはすでに定義したとおりである)を調製し、次いで、例えば、J−J.Bourguignon et al,in Aust.J.Chem.,50,719(1997)およびJ.G.Lombardino in J.Org.Chem.,30,2403(1965)に記載されるのと類似の方法により、2−オキソ−N−アリールプロピオンアミド(III)のハロゲン化誘導体(式中、Halは塩素、臭素、またはヨウ素原子を表し、Xはすでに定義したとおりである)を縮合させて、イミダゾ[1,2−α]ピリジン環を形成することを含む。
【0030】
2−オキソ−N−アリールプロピオンアミド(III)のハロゲン誘導体は、例えば、R.Kluger et al.in J.Am.Chem.Soc.,106,4017(1984)に記載される方法に従って得ることができる。
【0031】
式(II)の2−アミノピリジン(式中、R、R、R、およびRはすでに定義したとおりである)は、例えば、変換反応Aを介して、即ち:
−式(IV)の2−アミノピリジン誘導体(式中、R、R、およびRはすでに定義したとおりであり、Zはボリル、スタンニル、またはシリル基を表す)と、誘導体R−Z’(V)(式中、Rはすでに定義したとおりであり、Z’は、ハロゲン原子(臭素またはヨウ素など)またはスルホニルオキシ基を表す)とのカップリング反応を介して、
−式(IV)の2−アミノピリジン誘導体(式中、R、R、およびRはすでに定義したとおりであり、Zはハロゲン原子(臭素またはヨウ素など)を表す)と、誘導体R−Z’(V)(式中、Rはすでに定義したとおりであり、Z’は反応性基(ボリル、スタンニル、またはシリル基など)または水素原子を表す)とのカップリング反応を介して、
またはその他任意の当業者に既知である方法を介して、調製することができる。
【0032】
第二の合成経路(変換反応B)は、当業者に既知である方法に従って、式(VI)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸またはこの誘導体(式中、R、R、R、およびRはすでに定義したとおりであり、Yはヒドロキシル基、ハロゲン原子、または(C−C)アルコキシ基を表す)と、式(VII)のアリールアミンX−NH(式中、Xはすでに定義したとおりである)をカップリングさせることを含む。従って、酸を、あらかじめこの反応性誘導体(酸ハライド、無水物、無水物または活性エステルの混合物など)に変換し、次いで不活性溶媒(THF、DMF、またはジクロロメタンなど)中、塩基(ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、またはピリジンなど)の存在下、アミン(VII)と反応させることができる。カップリング反応は、同一条件下、反応性中間体を単離することなく、カップリング剤(CDI、EDCI、HATU、またはHBTUなど)の存在下で実施することもできる。または、触媒(Weinreb,S.et al(Tet.Lett.(1977),18,4171)の方法に従ってトリメチルアルミニウム、またはジルコニウムtert−ブトキシドなど)の存在下、アミン(VII)を式(VI)の酸のエステルと反応させることもできる。
【0033】
式(VI)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸誘導体(式中、R、R、R、およびRはすでに定義したとおりであり、Yは(C−C)アルコキシ、ヒドロキシル、またはハロゲンである)は、式(II)の2−アミノピリジン(式中、R、R、R、およびRはすでに定義したとおりである)と、式(VIII)の3−ハロ−2−オキソ−プロピオン酸(式中、Halはハロゲンを表し、Yは(C−C)アルコキシを表す)を、式(II)の誘導体と式(III)の誘導体の縮合に用いたのと同様な条件下で縮合させ、適切な場合は続いてエステルを酸に変換し、さらに酸クロリドまたは別の反応性誘導体に変換することにより調製される(変換反応B)。
【0034】
第三の合成経路(変換反応C)は、一般式(IX)の誘導体(式中、R、R、およびR、およびXはすでに定義したとおりであり、Zはハロゲン原子(臭素またはヨウ素など)、スルホニルオキシ基、または反応性基(ボリル、スタンニル、またはシリルなど)を表す)を、式R−Z’(V)の誘導体(式中、Rはすでに定義したとおりであり、
−Zがハロゲン原子またはスルホニルオキシ基を表す場合、Z’は、反応性基(ボリル、スタンニル、またはシリル基など)または水素原子を表すか、または
−Zが反応性基(ボリル、スタンニル、またはシリル基など)または水素原子を表す場合、Z’は、ハロゲン原子(臭素またはヨウ素など)を表す)
と、カップリングさせることを含む。
【0035】
一般式(IX)の誘導体(式中、R、R、およびR、X、およびZはすでに定義したとおりである)は:
−式(II)の化合物を式(I)の化合物に変換するのに記載した方法に従って、式(IV)の2−アミノピリジン(式中、R、R、およびR、およびZはすでに定義したとおりである)と、2−オキソ−N−アリールプロピオンアミド誘導体(III)(式中、Halは塩素、臭素、またはヨウ素原子を表し、Xはすでに定義したとおりである)との縮合(変換反応C)により、または
−式(VI)の化合物を式(I)の化合物に変換するのに記載した方法に従って、式(X)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸またはこの誘導体(式中、R、R、R、およびRはすでに定義したとおりであり、Yはヒドロキシル基、ハロゲン原子、または(C−C)アルコキシ基を表す)を、式(VII)のアリールアミンX−NH(式中、Xはすでに定義したとおりである)でアミド化する(変換反応D)ことにより、
調製することができる。
【0036】
式(X)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸またはこの誘導体(式中、R、R、およびRはすでに定義したとおりであり、Yは(C−C)アルコキシ、ヒドロキシル、またはハロゲンであり、Zはボリル、スタンニル、もしくはシリル基またはハロゲン原子を表す)は、変換反応Bに従って式(II)の2−アミノピリジンと、式(VIII)の誘導体との縮合により式(VI)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸またはこの誘導体を得るのにすでに記載したのと同様な条件下、式(IV)の2−アミノピリジン(式中、R、R、およびRはすでに定義したとおりであり、Zはボリル、スタンニル、もしくはシリル基またはハロゲン原子を表す)と、式(VIII)の3−ハロ−2−オキソ−プロピオン酸エステル(式中、Halはハロゲンを表し、Yは(C−C)アルコキシである)とを縮合させ、適切な場合は続いてエステルを酸に変換し、さらに酸クロリドまたは別の反応性誘導体に変換することにより調製することができる(変換反応D)。
【0037】
式(VI)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸またはこの誘導体(式中、R、R、R、およびRはすでに定義したとおりであり、Yは(C−C)アルコキシ、ヒドロキシル、またはハロゲンである)は、一般式(X)の誘導体(式中、R、R、およびRはすでに定義したとおりであり、Yは(C−C)アルコキシであり、Zはハロゲン原子(臭素またはヨウ素など)、スルホニルオキシ基、または反応性基(ボリル、スタンニル、またはシリルなど)を表す)と、式R−Z’(V)の誘導体(式中、Rはすでに定義したとおりであり、
−Zがハロゲン原子またはスルホニルオキシ基を表す場合、Z’は、反応性基(ボリル、スタンニル、またはシリル基など)または水素原子を表すか、または
−Zが反応性基(ボリル、スタンニル、またはシリル基など)または水素原子を表す場合、Zは、ハロゲン原子(臭素またはヨウ素など)を表す)
とを、カップリングさせ、適切な場合は続いてエステルを酸に変換し、さらに酸クロリドまたは別の反応性誘導体に変換することにより調製することができる(変換反応E)。
【0038】
式(IV)、(IX)、または(X)の誘導体と式(V)の生成物とのカップリングは、当業者に既知である任意の方法により、特に、例えば、以下の参照および引用文献に記載される方法に従って、またはこれに類する方法で、銅系触媒もしくはパラジウム系触媒の存在下、または試薬(ホスフィンなど)の存在下、実施することができる:
−Suzuki型反応:N.Miyaura,A.Suzuki,Chem.Rev.,95,2457,(1995)、
−Stille型反応:V.Farina et al.,Org.React,50,1(1997)、
−Hiyama型反応:T.Hiyama et al.,Top.Curr.Chem.,2002,219,61(2002)、
−Negishi型反応:E.Negishi et al.,Chem.Rev.,103,1979(2003)、
−Bellina型反応:M.Miura et al.,Chem.Lett,200(2007)。
【0039】
カップリングを実施する目的で、中間体として有機金属誘導体(亜鉛誘導体など)を形成させるが、ただしこれを単離はしないことも可能である。
【0040】
本発明に従って、式(I)、(VI)、および(II)の化合物を、スキーム2に記載されるプロセスに従って調製することもできる。
【0041】
【化3】

【0042】
この合成経路は、当業者に既知である方法に従って、一般式(XI)、(XII)、または(XIII)の化合物(式中、R、R、R、X、およびYはすでに定義したとおりであり、Wは式Rのヘテロ環の構築を可能にする前駆基を表す)を変換することを含む。
【0043】
例として、Wは以下を表すことができる:
−2−ハロアシル基(ブロモアセチルなど)、または1−ハロ−2−オキソアルキル基(1−ブロモ−2−オキソエチルなど)、この基は、例えば、チオ尿素、チオアミド、グアニジン、尿素、またはアミド誘導体で処理することで、チアゾリル、イミダゾリル、またはオキサゾリル基に変換することができる、
−アルキニル基(エチニルなど)、この基は、1,2,3−トリアゾール−4−イル基に変換することができる、
−アシル基(ホルミルなど)、この基は、例えば、1,3−ジオキソラニル−2またはオキサゾリル基に変換することができる、
−シアノ基、この基は、例えば、ジヒドロイミダゾリル(2)または1,3,4−トリアゾール−2−イル基に変換することができる。
【0044】
式(XI)の化合物は、変換反応Bを介して式(VI)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸誘導体から化合物(I)を調製するのに記載された条件下、式(XII)の化合物から得ることができる。
【0045】
一般式(XII)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸誘導体は、A変換反応を介して式(II)のアミノピリジンを一般式(I)の化合物に変換するのに記載された条件下、式(XIII)のアミノピリジンから得ることができる。
【0046】
式(I)の生成物およびこの前駆体である式(II)、(IV)、(VI)、(IX)、または(X)は、そうすることが望ましくまた必要であれば、式(I)の生成物を得る目的で、または式(I)の他の生成物に変換する目的で、以下の変換反応1種以上に、任意の順序で、供することができる:
a)酸官能基のエステル化またはアミド化反応、
b)アミノ官能基のアミド化反応、
c)エステル官能基を加水分解して酸官能基にする反応、
d)ヒドロキシル官能基をアルコキシ官能基に変換する反応、
e)アルコール官能基を酸化してアルデヒドまたはケトン官能基にする反応、
f)還元または有機金属剤(有機マグネシウム試薬など)の作用により、アルデヒドまたはケトン官能基をアルコール官能基に変換する反応、
g)ニトリルラジカルをアルデヒド官能基に変換する反応、
h)ニトリルラジカルをケトン官能基に変換する反応、
i)アルケニル基を酸化してアルデヒドまたはケトン官能基にする反応、
j)アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、またはヘテロアリール置換基を導入するための、有機金属誘導体(ホウ素、スズ、またはケイ素誘導体など)とハロゲン化誘導体との触媒的カップリング反応、
k)還元的アミノ化またはアルキル化により、第一級または第二級アミノ基を第二級または第三級アミノ基に変換する反応、
l)第一級または第二級アミノ基による置換(場合により触媒を用いる)により、ハロゲン化誘導体を第二級または第三級アミノ基に変換する反応、
m)反応性官能基を保護する反応、
n)保護された反応性官能基に結合した保護基を外す反応、
o)鉱酸もしくは有機酸で、または塩基で対応する塩を形成させる反応、
p)ラセミ体を鏡像異性体に分離する反応、
こうして得られる式(I)の生成物は、適切であれば、任意の可能な異性体形である:ラセミ混合物、鏡像異性体、およびジアステレオ異性体。
【0047】
スキーム1およびスキーム2において、出発物質および試薬は、この調製様式が記載されていない場合は、市販されているものであるか、文献に記載されるものであるか、または文献中に記載される方法もしくは当業者に既知である方法に従って調製することができる。
【0048】
以下の実施例は、本発明による特定の化合物の調製を記載する。これらの実施例は、本発明を制限するのではなく、例示するにすぎない。例示される化合物の番号は、以下の表に示される番号を示し、表には本発明の多数の化合物の化学構造および物性を示す。
【実施例1】
【0049】
6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体8)137mgをトルエン5mLに加えた溶液に、エチレングリコール45μL、para−トルエンスルホン酸169mg、およびモレキュラーシーブを加える。混合物を、Dean−Stark装置を備えた丸底フラスコで24時間還流し、次いで冷却し、ろ過し、ジクロロメタン100mLで希釈し、2Nの水酸化ナトリウムおよび水で洗う。有機相を乾燥させ、濃縮乾固して、出発物質と予想生成物の混合物を得、この混合物を、エチレングリコール410μL、para−トルエンスルホン酸130mgおよびモレキュラーシーブを加えたメタノール5mLに、再度溶解させる。混合物を16時間加熱還流し、次いで冷却し、ろ過し、濃縮乾固する。残渣を、シリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンと酢酸エチルの70/30混合物で溶出させて6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド53mgを白色固体として得る。
【実施例2】
【0050】
N−フェニル−6−(ピリド−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ブロモ−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体1)150mg、ピリジン−3−ボロン酸0.237g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム45mg、2M炭酸ナトリウム水溶液2mL、アセトニトリル4mL、およびトルエン4mLを、マイクロ波管に入れる。混合物を、150℃に設定したマイクロ波装置中、20分間加熱し、次いで冷却し、ろ過し、不溶物をメタノールとジクロロメタンの混合物で洗う。1つにまとめたろ液を減圧下で濃縮乾固する。残渣を水性メタノールに入れて凝固させて、N−フェニル−6−(ピリド−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド73mgをオフホワイト固体として得る。
【実施例3】
【0051】
N−フェニル−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体2)230mg、2−トリブチルスタンニルピリジン690mg、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム120mg、およびN,N−ジメチルホルムアミド4mLをマイクロ波管に入れる。反応液を、100℃に設定したマイクロ波装置中、5分間加熱し、次いで150℃で5分間加熱し、濃縮乾固する。残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンと酢酸エチルの混合物で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて減圧下エバポレートして乾固させて、N−フェニル−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド56mgを白色固体として得る。
【実施例4】
【0052】
6−[5−(ヒドロキシメチル)ピリド−3−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−トリメチルスタンニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体4)163mg、(5−ブロモピリド−3−イル)メタノール310mg、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム66mg、およびN,N−ジメチルホルムアミド4mLをマイクロ波管に入れる。反応液を、150℃に設定したマイクロ波装置中、20分間加熱し、濃縮乾固する。残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけジクロロメタンで溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させて、6−[5−(ヒドロキシメチル)ピリド−3−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド61mgを白色固体として得る。
【実施例5】
【0053】
6−[4−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)
5.1:6−[4−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
この生成物は、実施例4と同様な様式で、ただし(5−ブロモピリド−3−イル)メタノールを(2−ブロモピリド−4−イル)メタノールに置き換えることで、得られる。
【0054】
5.2:6−[4−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)
6−[4−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド117mgをメタノール2mLに加えた懸濁液を0.5N塩酸水溶液0.68mLで処理する。混合物を室温で16時間撹拌し、次いで減圧下エバポレートして乾固させる。得られる固体をメタノールでトリチュレートし、ろ別し、乾燥させて、6−[4−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)91mgを得る。
【実施例6】
【0055】
6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)
6−トリメチルスタンニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体4)236mg、6−ブロモピリジン−2−イルアミン413mg、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム95mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド4mLをマイクロ波管に入れる。反応液を、150℃に設定したマイクロ波装置中、45分間加熱し、濃縮乾固する。残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンと酢酸エチルの混合物で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させて、6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド147mgを黄色固体として得る。この生成物を、ジオキサンとメタノールの混合物に取り、塩化水素の4Mジオキサン溶液112μLで処理する。室温で1時間撹拌後、析出物を吸引ろ過し、ジオキサンで洗い、乾燥させて、6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)156mgを淡黄色固体として得る。
【実施例7】
【0056】
6−(1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)
7.1:6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体5)540mg、ジオキサン13mL、2M炭酸ナトリウム溶液6.8mL、4−ヨード−1−トリフェニルメチルイミダゾール843mg、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム86mgをマイクロ波管に入れる。混合物を、120℃に設定したマイクロ波装置中、10分間加熱し、次いで冷却し、減圧濃縮する。残渣をジクロロメタン100mLに取り、水で洗った後、有機相を硫酸マグネシウムで脱水させ、減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、シクロヘキサンに酢酸エチルの勾配をつけて(100/0から60/40まで)溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固する。固体をアセトニトリルから結晶化させる。結晶をアセトニトリルで洗い、次いでエチルエーテルで洗い、次いで減圧下乾燥させて、6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド342mgを白色固体として得る。
【0057】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):7.09(t,J=7.5Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,6H),7.33(t,J=7.5Hz,2H),7.38−7.49(m,9H),7.53(d,J=1.5Hz,1H),7.57(d,J=1,5Hz,1H),7.59(d,J=9.5Hz,1H),7.79(dd,J=1.5および9.5Hz,1H),7.89(d,J=7.5Hz,2H),8.50(s,1H),9.03(broad s,1H),10.2(s,1H)。
【0058】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 546[M+H]
【0059】
7.2:6−(1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)
6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド270mgを2N塩酸4mLに加えた懸濁液を70℃で30分間加熱し、次いでメタノール2mLで希釈して、45分間加熱還流し、ジクロロメタン2mLを加えて再び希釈し、さらに2時間加熱還流する。反応液を室温で60時間撹拌する。析出物を吸引ろ過し、メタノール、水、次いでペンタンで洗い、減圧下乾燥させて6−(1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)96mgを白色固体として得る。
【実施例8】
【0060】
N−フェニル−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体2)300mg、ジオキサン4mL、水4mL、1H−ピラゾール−3−ボロン酸185mg、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム45mg、および炭酸セシウム1.077gを、マイクロ波管に入れる。混合物を、160℃に設定したマイクロ波装置中、20分間加熱し、次いで冷却し、水20mLで希釈し、ジクロロメタン20mLで2回抽出する。1つにまとめた有機相を、硫酸マグネシウムで脱水させ、ろ過し、減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンにメタノールの勾配をつけて(0から10%まで)溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固し、N−フェニル−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド40mgを白色固体として得る。
【実施例9】
【0061】
N−フェニル−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体2)250mg、N,N−ジメチルホルムアミド8mL、酢酸パラジウム7.7mg、ヨウ化第一銅197mg、および1,2,4−トリアゾール71.3mgを、マイクロ波管に入れる。反応液を、200℃に設定したマイクロ波装置中、2.5時間加熱する。反応液を冷却してろ過し、不溶物を、N,N−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、およびメタノールで洗って、1つにまとめたろ液を減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンとメタノールの90/10混合物で溶出させる。純粋な予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させてN−フェニル−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド40mgを白色固体として得る。
【実施例10】
【0062】
N−フェニル−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
10.1:N−フェニル−6−(1−トリイソプロピルシリル−1H−ピロール−3−イル)−イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
この生成物は、実施例8と同様な様式で、ただし1H−ピラゾール−3−ボロン酸を1−トリイソプロピルシリル−1H−ピロール−3−ボロン酸に置き換えることで、得られる。
【0063】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):1.09(d,J=7.5Hz,18H),1.56(m,3H),6.66(broad s,1H),6,95(t,J=2.0Hz,1H),7.09(t,J=7.5Hz,1H),7.33(t,J=7.5Hz,2H),7.39(broad s,1H),7.61(d,J=9.5Hz,1H),7.73(dd,J=1.5および9.5Hz,1H),7.89(d,J=7.5Hz,2H),8.39(s,1H),8.82(broad s,1H),10.15(s,1H)。
【0064】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 459[M+H]
10.2:N−フェニル−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
N−フェニル−6−(1−トリイソプロピルシリル−1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド120mgをテトラヒドロフラン5mLに加えた溶液を、テトラブチルアンモニウムフルオリドの1Mテトラヒドロフラン溶液262μLで処理し、室温で10分間撹拌する。次いで、反応物をジクロロメタン15mLと水20mLに希釈する。有機相を乾燥させ、減圧下濃縮乾固する。残渣をジクロロメタン2mLに取り、固体をろ別してジクロロメタン1mLで2回、次いでジイソプロピルエーテル1mLで2回洗い、2回、水2mLを加えて溶解するものを分離し、吸引ろ過し、再びジクロロメタン2mLで2回、次いでジイソプロピルエーテル2mLで2回洗い、次いで乾燥させてN−フェニル−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド40mgを白色固体として得る。
【実施例11】
【0065】
6−(2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−トリメチルスタンニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体4)400mg、2−メチル−4−ヨード−1H−イミダゾール229mg、テトラヒドロフラン8mL、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム9.1mg、およびトリス(2−フリル)ホスフィン4.6mgを、マイクロ波管に入れる。反応液を、130℃に設定したマイクロ波装置中、50分間加熱し、次いで濃縮乾固する。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド3.5mLに取り、さらに2−メチル−4−ヨード−1H−イミダゾール150mg、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム10mg、およびトリス(2−フリルホスフィン)5mgを加え、続いて、120℃に設定したマイクロ波装置中、40分間、再び加熱する。反応液をろ過し、不溶物をメタノールおよびジクロロメタンで洗い、1つにまとめたろ液を減圧濃縮する。残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン、次いでジクロロメタンとメタノールの90/10混合物で溶出させる。純粋な予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させて、6−(2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド28mgをベージュ色固体として得る。
【実施例12】
【0066】
6−(3−フリル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ブロモ−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体1)200mg、ジオキサン10mL、3−(トリエトキシシリル)フラン400μL、酢酸パラジウム42mg、1,4−ジアザビシクロ(2.2.2)オクタン(DABCO)42mg、およびテトラブチルアンモニウムフルオリドの1Mテトラヒドロフラン溶液1.5mLを、マイクロ波管に入れる。反応液を、120℃に設定したマイクロ波装置中、3時間加熱し、次いで3−(トリエトキシシリル)フラン200μL、酢酸パラジウム20mg、およびDABCO20mgを加え、混合物を、150℃に設定したマイクロ波装置中、さらに1.5時間加熱し、次いで冷却してろ過する。ろ液を、減圧下濃縮乾固し、残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンで溶出させる。純粋な予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させる。固体を熱いままジクロロメタンとメタノールの混合物に溶解させる。熱溶液をろ過し、ジイソプロピルエーテルで処理する。形成された析出物を吸引ろ過し、乾燥させて、6−(3−フリル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド25mgを黄色固体として得る。
【実施例13】
【0067】
6−(1H−イミダゾール−1−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(1:1)
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体2)0.6g、N,N−ジメチルホルムアミド20mL、炭酸セシウム1.08g、イミダゾール113mg、1,10−フェナントロリン60mg、およびヨウ化第一銅31.5mgを混合して、130℃で21時間加熱し、イミダゾール70mgを加えてから、同温でさらに3時間反応させ、室温で64時間反応させた。反応液をろ過し、不溶物をジクロロメタンで洗い、1つにまとめたろ液を減圧濃縮する。残渣を、Waters Sunfire 30×100、5μmカラムの分取HPLCで、アセトニトリルにトリフルオロ酢酸0.07%を加え水0から60%の勾配をつけて、30mL/分の流速で15分間かけて溶出させて、精製する。純粋な予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させる。固体をメタノール2mLに加えて激しく撹拌し、ろ過し、メタノール1mLで洗い、乾燥させて、6−(1H−イミダゾール−1−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(1:1)110mgをベージュ色固体として得る。
【実施例14】
【0068】
6−(オキサゾール−5−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体8)200mgをメタノール10mLに加えた懸濁液に炭酸カリウム104mgおよびpara−トルエンスルホニルメチルイソニトリル(TOSMIC)147mgを加える。反応液を2時間還流させ、次いで減圧下エバポレートして乾固させ、ジクロロメタン300mLに取り、水で洗う。有機相を乾燥させ、シリカとともに濃縮乾固し、次いでシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンにメタノール0から20%の勾配をつけて溶出させる。予想生成物を含有する画分を濃縮乾固し、得られる固体をジクロロメタン少量に加えて溶けるものだけろ別し、乾燥させて、6−(オキサゾール−5−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド80mgを白色固体として得る。
【実施例15】
【0069】
6−(2−アミノチアゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
粗6−(2−ブロモアセチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド60mgをメタノール10mLに加えた懸濁液にチオ尿素14mgを加える。反応液を45分間加熱還流し、次いで減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンとメタノールの混合物(100/0から90/10までの勾配)で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させて、6−(2−アミノ−チアゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド20mgを白色固体として得る。
【実施例16】
【0070】
6−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(1−エトキシビニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド80mg、トルエン2.5mL、エチレングリコール280μL、およびpara−トルエンスルホン酸170mgを混合して、これをモレキュラーシーブと混ぜる。混合物を2時間還流させ、次いで冷却し、ろ過し、ジクロロメタン20mLと水20mLで希釈し、2N水酸化ナトリウム溶液で中和する。水相をジクロロメタンで洗い、有機相を1つにまとめて、乾燥させ、濃縮乾固する。残渣を、シリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンに酢酸エチル0/30から70/30までの勾配をつけて溶出させて、6−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド17mgを白色固体として得る。
【実施例17】
【0071】
6−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)および(2:1)
17.1:エチル2−フェニルカルバモイルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−カルボキシミダート塩酸塩(1:1)
N−フェニル−6−シアノイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体2)300mgをDMF0.5mL入りエタノール25mLに加えた懸濁液を0℃に冷却し、次いで塩化水素ガスで1時間40分処理する。反応液を室温で16時間撹拌し、減圧濃縮して体積を減らす。析出物を吸引ろ過し、エタノールおよびエチルエーテルで洗って、エチル2−フェニルカルバモイルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−カルボキシミダート塩酸塩(1:1)296mgを白色固体として得る。この生成物は、さらに精製することなくこの後の合成に用いる。
【0072】
17.2:6−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)および(2:1)
エチル2−フェニルカルバモイルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−カルボキシミダート塩酸塩(1:1)296mgをエタノール10mLに加えた懸濁液を0℃に冷却し、続いてエチレンジアミン144μLを加える。反応液を16時間還流させ、次いで室温で60時間撹拌する。析出物を吸引ろ過し、エタノールで洗い、メタノールから再結晶化させて、6−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:2)64mgを白色固体として得る。ろ液を濃縮乾固し、水に取る。不溶物を吸引ろ過し、メタノールで洗い、乾燥させて、6−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)99mgを白色固体として得る。
【実施例18】
【0073】
6−(6−メトキシピリジン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
炭酸セシウム624mg、2−ブロモ−6−メトキシピリジン90mg、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム17.5mgをジオキサン10mLと水4mLに加えた溶液に、2−フェニルカルバモイルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−ボロン酸160mgを加える。混合物を1時間還流させ、次いで冷却し、減圧下濃縮乾固する。残渣をジクロロメタン150mLに取り、水100mLで洗う。有機相を硫酸マグネシウムで脱水させ、ろ過し、シリカとともに濃縮乾固し、次いでシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、シクロヘキサンに酢酸エチル0から35%の勾配を付けて溶出させる。純粋な予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固して、6−(6−メトキシピリジン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド36mgをオフホワイト固体として得る。
【実施例19】
【0074】
5−メチル−N−フェニル−6−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
19.1:エチル6−ヨード−5−メチル(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
5−ヨード−6−メチルピリジン−2−アミン2gをジメトキシエタン15mLに加えた懸濁液にブロモピルビン酸エチル1.3mlを加える。反応液を20℃で16時間撹拌し、次いで濃縮乾固し、エタノール15mLに取り、2.5時間還流させ、最後に減圧濃縮する。残渣をジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム溶液の混合物に取る。有機相を硫酸マグネシウムで脱水させ、減圧下濃縮乾固して、6−ヨード−5−メチル(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート2.77gをベージュ色固体として得る。
【0075】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):1.33(t,J=7,Hz,3H),2.84(s,3H),4.33(q,J=7,Hz,2H),7.34(d,J=9.3Hz,1H),7.66(d,J=9.3Hz,1H),8.48(s,1H)。
【0076】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 331[M+H]
【0077】
19.2:6−ヨード−5−メチル−N−フェニル(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
アニリン852μLをトルエン104mLに加えた溶液を0℃に冷却し、これにトリメチルアルミニウムの2Mトルエン溶液6.2mLを滴下し、続いて20℃で、エチル6−ヨード−5−メチル(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート1.5gを加える。反応液を20℃で2時間撹拌する。得られる混合物を、4℃に冷却し、次いで飽和塩化アンモニウム溶液120mLを加える。減圧濃縮後、残渣を酢酸エチルに取り、有機相を水で洗い、硫酸マグネシウムで脱水させ、セライトでろ過し、減圧下エバポレートして乾固させる。残渣をメタノールに加えて溶解するものだけろ別し、乾燥させて、6−ヨード−5−メチル−N−フェニル(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド1.15gを黄色固体として得る。
【0078】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):2.89(s,3H),7.10(tt,J=1.5および7.5Hz,1H),7.33(t,J=7.5Hz,2H),7.39(d,J=9.5Hz,1H),7.70(d,J=9.5Hz,1H),7.90(d,J=7,5Hz,2H),8.49(s,1H),10.3(s,1H)。
【0079】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 378[M+H]
【0080】
19.3:5−メチル−N−フェニル−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
この生成物は、実施例3の生成物を得るのと同様な様式で、ただし6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドを6−ヨード−5−メチル−N−フェニル(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドに置き換えて、得られる。
【実施例20】
【0081】
6−(2−アミノ−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(1:1)
6−(2−ブロモアセチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体9)135mgをN,N−ジメチルホルムアミド10mLに加えた溶液に、1−tert−ブチルオキシカルボニルグアニジン190mgを加える。反応液を20℃で16時間撹拌し、減圧下60℃で濃縮乾固する。残渣をジクロロメタン5mLとメタノール3mLに取り、溶液をシリカとともにエバポレートして、次いでシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンとメタノールの混合物(100/0から90/10までの勾配)で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させて、6−(2−tert−ブチルオキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドと6−(2−アミノ−1−tert−ブチルオキシカルボニルチアゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドの混合物50mgをベージュ色固体として得る。この生成物を、ジオキサン5mLに溶解させ、塩酸の4Nジオキサン溶液320μLで処理する。混合物を、60℃で4時間加熱し、続いて塩化水素の4Nジオキサン溶液200μLを加え、次いで減圧下濃縮乾固する。残渣を分取LC/MSで精製して、6−(2−アミノ−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(1:1)18mgをベージュ色固体として得る。
【実施例21】
【0082】
6−(2−アミノチアゾール−5−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
21.1:6−(2−エトキシビニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
この生成物は、中間体9の調製の第一工程で記載されたものと同様な条件下、ただしトリブチル(1−エトキシビニル)スズをトリブチル(2−エトキシビニル)スズに置き換えて、得られる。
【0083】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):1.33(t,J=7.2Hz,3H),4.06(q,J=7.2Hz,2H),5.26(d,J=6.8Hz,1H),6.52(d,J=6.8Hz,1H),7.08(t,J=7.8Hz,1H),7.34(t,J=7.8Hz,2H),7.54−7.66(m,2H),7.88(d,J=7.8Hz,2H),8.51(s,1H),8.75(s,1H),10.16(s,1H)。
【0084】
21.2:6−(2−アミノチアゾール−5−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(2−エトキシビニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド168mgをテトラヒドロフラン5.1mLに加えた溶液に、水1.4mLを加え、続いて0℃に冷却してから、N−ブロモスクシンイミド97mgをテトラヒドロフラン0.7mLに加えた溶液を加える。反応液を室温で3時間撹拌する。形成された6−(1−ブロモ−2−オキソエチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドを反応液から単離せずに、反応液をチオ尿素42mgで処理し、温度を20℃にしてからさらに16時間撹拌する。形成した固体を吸引ろ過し、水で洗い、次いでメタノールで洗い、乾燥させて、6−(2−アミノチアゾール−5−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド51mgを白色固体として得る。
【実施例22】
【0085】
6−(6−ヒドロキシピリジン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
22.1:6−(6−ベンジルオキシピリジン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
2−ベンジルオキシ−6−ブロモピリジン250mgをジオキサン12mLに加えた溶液に、炭酸セシウム1.234gを水3mLに加えた溶液、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム34.6mg、およびN−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド臭化水素酸塩(1:1)546mgを加える。混合物を110℃で2時間45分加熱し、次いで冷却してろ過する。固体をメタノール少量で洗い、次いでジクロロメタンで洗い、次いでトリフルオロ酢酸5mL入り沸騰メタノール250mLに取る。不溶物をろ別し、メタノールで洗い、次いでジクロロメタンで洗い、ろ液を減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンにメタノール0から5%まで勾配をつけて溶出させる。純粋な予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固して、6−(6−ベンジルオキシピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド0.3gを白色固体として得る。
【0086】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):5.54(s,2H),6.91(d,J=8.3Hz,1H),7.11(broad t,J=7.7Hz,1H),7.31−7.45(m,5H),7.54(m,2H),7.63(d,J=7.8Hz,1H),7.77(d,J=9.7Hz,1H),7.85−7.93(m,3H),8.12(dd,J=9.7,2.0Hz,1H),8.64(s,1H),9.44(broad s,1H),10.30(broad s,1H)。
【0087】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 421[M+H]
【0088】
22.2:6−(6−ヒドロキシピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(6−ベンジルオキシピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド300mgをトリフルオロ酢酸3mLに加えた溶液を、25℃で48時間撹拌し、次いで減圧下45℃でエバポレートして乾固させる。残渣をエーテルでトリチュレートし、ろ別し、乾燥させ、次いで再び飽和重炭酸ナトリウム溶液2mLに加えてトリチュレートし、水2mLで2回、エチルエーテル2mLで2回洗い、減圧下乾燥させて6−(6−ヒドロキシピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド168mgをベージュ色固体として得る。
【実施例23】
【0089】
N−フェニル−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
23.1:6−エチニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体2)0.2g、トリメチルシリルアセチレン156μL、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム20mg、およびピペリジン2mLを、20mLマイクロ波管に入れる。混合物を、130℃に設定したマイクロ波装置で15分間加熱する。混合物を冷却し、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液50mLに注ぐ。得られる混合物を、エチルエーテル70mLで2回抽出する。有機相を1つにまとめ、静置して分離させ、乾燥させ、減圧下濃縮乾固する。残渣をテトラブチルアンモニウムフルオリドの1MTHF溶液4mLに取り、25℃で16時間撹拌する。反応溶媒をエバポレートして乾固させ、残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、シクロヘキサンと酢酸エチル(0から35%までの勾配)の混合物で溶出させて、6−エチニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド30mgをベージュ色固体として得る。
【0090】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):4.37(s,1H),7.09(t,J=8.0Hz,1H),7.34(broad t,J=8.0Hz,2H),7.39(broad d,J=9.5Hz,1H),7.67(d,J=9.5Hz,1H),7.89(broad d,J=8.0Hz,2H),8.48(s,1H),8.92(broad s,1H),10.3(s,1H)。
【0091】
質量スペクトル(EI):m/z 261[M](基本ピーク)、m/z=221[M−NHPh]
【0092】
23.2:N−フェニル−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−エチニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド123mg、アジ化ナトリウム46mg、塩化アンモニウム38mg、およびN,N−ジメチルホルムアミド5mLを、マイクロ波管に入れる。反応液を、170℃に設定したマイクロ波装置中、20分間加熱し、次いで同じ条件下、さらに30分間加熱し、続いてアジ化ナトリウム46mgおよび塩化アンモニウム38mgを加え、最後に減圧下50℃で濃縮する。残渣を酢酸エチル20mLおよび水20mLに取る。水相を、酢酸エチル20mLで2回抽出し、有機相を1つにまとめて、飽和ブライン30mLで洗い、次いで硫酸マグネシウムで脱水させ、減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンにメタノールで勾配をつけて(100/0から90/10まで)溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固して、N−フェニル−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド36mgをオフホワイト固体として得る。
【実施例24】
【0093】
N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
炭酸カリウム83mgおよび1,2−ジメトキシエタン4mLを、マイクロ波管に入れ、アルゴンで脱気してから、N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−ヨードイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド(中間体10)120mg、3−フランボロン酸40mg、およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)21mgを入れる。反応液を、120℃に設定したマイクロ波装置中、20分間加熱し、次いで酢酸エチル15mLと水15mLの混合物に注ぐ。水相を酢酸エチル15mLで2回抽出し、有機相を1つにまとめて飽和ブライン15mLで洗い、次いで硫酸マグネシウムで脱水させ、減圧下濃縮乾固する。残渣をメタノール/エチルエーテル(1/1)10mLでトリチュレートすることを2回行い、次いでイソプロパノールおよびペンタンで洗い、乾燥させてN−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド22mgを白色固体として得る。
【実施例25】
【0094】
N−(3−フルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸(中間体19)65mgおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩104mgを無水ピリジン2mLに加えた懸濁液を、アルゴン下に置き、これに3−フルオロアニリン68mgを加える。反応液を80℃で16時間撹拌し、次いで減圧下濃縮乾固する。残渣をジクロロメタンに取り、水で洗う。有機相を硫酸マグネシウムで脱水させ、減圧下濃縮乾固し、N−(3−フルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド46mgを白色固体として得る。
【0095】
以下に記載される中間体は、本発明の化合物を調製するのに有用である。
【0096】
中間体1:6−ブロモ−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
アニリン3gをトルエン366mLに加えた溶液を0℃に冷却し、これにトリメチルアルミニウムの2Mトルエン溶液22.5mLを加え、続いて、20℃で、エチル6−ブロモイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート5.6gを加える。反応液を、室温で2時間撹拌する。得られる混合物を4℃に冷却し、次いで飽和塩化アンモニウム溶液150mLを加える。反応液を濃縮乾固し、次いで水400mLとジクロロメタン400mLに取る。有機相を硫酸マグネシウムで脱水させ、セライトでろ過し、減圧下エバポレートして乾固させて、6−ブロモ−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド4.6gをオフホワイト粉末として得る。
【0097】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):7.09(t,J=7.5Hz,1H),7.34(t,J=7.5Hz,2H),7.51(d,J=9.5Hz,1H),7.57(dd,J=1.5および9.5Hz,1H),7.88(d,J=8.0Hz,2H),8.42(s,1H)59.02(broad s,1H),10.25(s,1H)。
【0098】
質量スペクトル(EI):m/z=363[M]、m/z=271[M−CN]、m/z=144[m/z=271−I]
【0099】
中間体2:6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
中間体1の調製についてと同じ様式で、ただしエチル6−ブロモイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラートをエチル6−ヨードイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラートに置き換えて実行することにより、6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドをベージュ色固体として得る。
【0100】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):7.09(t,J=7.5Hz,1H),7.34(t,J=7.5Hz,2H),7.51(d,J=9.5Hz,1H),7.57(dd,J=1.5および9.5Hz,1H),7.88(d,J=8.0Hz,2H),8.42(s,1H),9.02(broad s,1H),10.25(s,1H)。
【0101】
質量スペクトル(EI):m/z=363[M]、m/z=271[M−CN]、m/z=144[m/z=271−I]
【0102】
中間体3:N−フェニル−6−シアノイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
中間体1の調製についてと同じ様式で、ただしエチル6−ブロモイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラートをエチル6−シアノイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラートに置き換えて(J.Med.Chem.(1998),41(22),4317)実行することにより、N−フェニル−6−シアノイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドを黄色固体として得る。
【0103】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):7.11(t,J=7.5Hz,1H),7.35(t,J=7.5Hz,2H),7.65(dd,J=2.0および9.5Hz,1H),7.81(d,J=9.5Hz,1H),7.89(d,J=8.0Hz,2H),8.58(s,1H),9.41(broad s,1H),10.4(broad s,1H)
IRスペクトル(KBr):3364、2234、1671,1599、1560、1527、1504、1433、および748cm−1
【0104】
質量スペクトル(EI):m/z=262[M](基本ピーク)、m/z=170[M−CN]、m/z=143[m/z=170−HCN]
【0105】
中間体4:6−トリメチルスタンニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ブロモ−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド160mgをトルエン(tolene)10mLに加えた懸濁液に、ヘキサメチルジスタンナン260μLおよびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)30mgを加える。反応液を2時間加熱還流し、次いで室温で16時間撹拌し、セライトパッドでろ過する。ろ液を減圧濃縮し、残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンで溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させて、6−トリメチルスタンニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド163mgを黄色固体として得る。
【0106】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):0.85(m,9H),7.09(t,J=7.5Hz,1H),7.33(t,J=7.5Hz,2H),7.40(broad d,J=9.5Hz,1H),7.61(broad d,J=9.5Hz,1H),7.89(d,J=7.5Hz,2H),8.43(s,1H),8.53(m,1H),10.2(s,1H)。
【0107】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 402[M+H]
【0108】
中間体5:N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
3−ブロモ−2−オキソ−N−フェニルプロピオンアミド1gを1,2−ジメトキシエタン50mlに加えた溶液に、2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン1.09gを加える。反応液を室温で40時間撹拌し、次いで減圧下濃縮乾固する。残渣をエタノール30mLに取り、90分間還流させる。減圧下濃縮乾固してから、固体をエタノール少量に加えて溶解するものだけろ過して除去し、エタノールで洗い、次いでエチルエーテルで洗って、N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド臭化水素酸塩(1:1)0.6gを白色固体として得る。
【0109】
この臭化水素酸塩を酢酸エチル200mLに取り、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗う。有機相を乾燥させ、減圧下濃縮乾固し、N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド0.53gを白色固体として得る。
【0110】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):1.33(s,12H),7.10(t,J=7.5Hz,1H),7.34(t,J=7.5Hz,2H),7.46(dd,J=1.5および9.5Hz,1H),7.63(d,J=9.5Hz,1H),7.89(d,J=7,5Hz,2H),8.58(s,1H),8.96(broad s,1H),10.25(s,1H)。
【0111】
質量スペクトル(EI):m/z 363[M]、m/z=271[M−NHPh]、m/z171=[271−C12O]
【0112】
中間体6:2−フェニルカルバモイルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−ボロン酸塩酸塩(1:1)
1)3−ブロモ−2−オキソ−N−フェニルプロピオンアミド0.8gを1,2−ジメトキシエタン30mLに加えた溶液に、2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン0.87gを加える。反応液を室温で16時間撹拌し、次いで減圧下濃縮乾固する。残渣をエタノール15mLに取り、2時間還流させる。減圧下濃縮乾固してから、残渣をエタノールから結晶化させ、吸引ろ過し、エタノールで洗い、次いでエチルエーテルで洗って、N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド臭化水素酸塩(1:1)0.75gを白色固体として得る。
【0113】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):1.34(s,12H),7.11(t,J=7.8Hz,1H),7.35(t,J=7,8Hz,2H),7.54(broad d,J=9.3Hz,1H),7.66(d,J=9.3Hz,1H),7.87(d,J=7.8Hz,2H),8.63(s,1H),9.02(s,1H),10.37(broad s,1H)。
【0114】
質量スペクトル(EI):m/z 363[M]
【0115】
2)N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド臭化水素酸塩(1:1)0.19gをアセトニトリル9mLに加えた溶液を、塩酸0.5mLおよびポリマー担持させたベンゼンボロン酸1g(Alfa−Aesar、L19459、約3mmol/g)で処理する。反応液を25℃で16時間撹拌し、次いで1時間還流させる。樹脂をろ別し、アセトニトリルで洗い、次いでメタノールで洗い、ろ液を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させて、2−フェニルカルバモイルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−ボロン酸塩酸塩(1:1)160mgを橙色固体として得る。
【0116】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):7.14(t,J=7.8Hz,1H)7.38(t,J=7.8Hz,2H),7.72(broad m,1H),7.85(d,J=7.8Hz,2H),7.93(broad m,1H),7.94−8.63(very broad m,2H),8.81(broad m,1H),9.04(broad m,1H),10.52(broad m,1H)。
【0117】
中間体7:N−フェニル−6−ビニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド0.73g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)209mg、トリブチルビニルスズ587μL、およびDMF17mLの混合物を、マイクロ波装置中、130℃で10分間加熱し、次いで濃縮乾固する。残渣を水100mLに取り、酢酸エチル70mLで2回抽出する。有機相を1つにまとめて、飽和塩化ナトリウム溶液で洗い、硫酸マグネシウムで脱水させ、減圧下エバポレートして乾固させる。固体を酢酸エチルに加えて溶解したものを吸引ろ過で除去し、酢酸エチルで洗い、次いでイソプロピルエーテルで洗い、メタノールとジクロロメタンの混合物に取る。不溶物をろ別し、メタノールで洗う。ろ液を減圧下濃縮乾固して、N−フェニル−6−ビニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド0.29gを白色固体として得る。
【0118】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):5.39(d,J=11.0Hz,1H),5.92(d,J=17.5Hz,1H),6.77(dd,J=11.0and17.5Hz,1H),7.09(broad t,J=7.5Hz,1H),7.34(broad t,J=7.5Hz,2H),7,64(d,J=9.5Hz,1H),7.70(dd,J=2.0および9.5Hz,1H),7.89(broad d,J=8.0Hz,2H),8.47(s,1H),8.66(broad s,1H),10.2(s,1H)。
【0119】
質量スペクトル(EI):m/z 263[M
【0120】
中間体8:6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
N−フェニル−6−ビニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド150mg、四酸化オスミウム232μL、および過ヨウ素酸ナトリウム167.5mgを、THF6mL、t−ブタノール3mL、および水3mLの混合物に加えた懸濁液を20℃で20時間撹拌し、次いでさらに48時間撹拌し、この間に四酸化オスミウム100μLおよび過ヨウ素酸ナトリウム80mgを4回に分けて加える。反応液を水50mLに注ぎ、得られる混合物を酢酸エチル50mLで2回抽出する。有機相を1つにまとめて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗い、静置して分離させ、乾燥させて、減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、シクロヘキサンと酢酸エチル(0から50%までの勾配)の混合物で溶出させて、6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド100mgを白色固体として得る。
【0121】
H NRMスペクトル(DMSO−d6,δppm):7.11(t,J=8.0Hz,1H),7.36(broad t,J=8.0Hz,2H),7.71(dd,J=1.5および9.5Hz,1H),7.77(broad d,J=9.5Hz,1H),7.90(broad d,J=8.0Hz,2H),8.73(s,1H),9.39(broad s,1H),10.0(s,1H),10.35(broad s,1H)。
【0122】
質量スペクトル(LC/MS):m/z 266[M+H
【0123】
中間体9:6−(2−ブロモアセチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
9.1:6−(1−エトキシビニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド1gをトルエン50mLに加えた懸濁液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム159mgおよびトリブチル(1−エトキシビニル)スズ1.09gを加える。反応液を150℃で9時間加熱し、次いで130℃で16時間加熱し、濃縮乾固する。残渣をジクロロメタンに取り、10%フッ化カリウム水溶液で洗う。有機相を乾燥させ、濃縮乾固し、残渣をシリカカートリッジのカラムクロマトグラフィーにかけ、シクロヘキサンと酢酸エチルの混合物で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下エバポレートして乾固させて、6−(1−エトキシビニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド0.52gをベージュ色固体として得る。
【0124】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):1.40(t,J=7.0Hz,3H),3.97(q,J=7.0Hz,2H),4.46(d,J=3.0Hz,1H),4.90(d,J=3.0Hz,1H),7.09(t,J=8.0Hz,1H),7.34(broad t,J15=8.0Hz,2H),7.61(d,J=9.5Hz,1H),7.66(dd,J=2.0および9.5Hz,1H),7.89(broad d,J=8.0Hz,2H),8.57(s,1H),8.83(broad s,1H),10.2(s,1H)。
【0125】
9.2:6−(2−ブロモアセチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(1−エトキシビニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド123mgをテトラヒドロフラン4mLに加えた溶液に、水1mLを加え、次いで0℃に冷却してから、N−ブロモスクシンイミド71mgを加える。反応液を室温で2.5時間撹拌し、次いでジクロロメタン80mLで希釈する。有機相を水で洗い、次いで乾燥させ、減圧下濃縮乾固して、粗6−(2−ブロモアセチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド60mgを白色固体として得る(6−アセチル誘導体およびジブロモ誘導体少量を含有する)。これをさらに精製することなく用いる。
【0126】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):4.92(s,2H),7.11(t,J=7.5Hz,1H),7.36(t,J=7.5Hz,2H),7.75(d,J=9.5Hz,1H),7.82(dd,J=1.5および9.5Hz,1H),7.90(d,J=7,5Hz,2H),8.61(s,1H),9.57(broad s,1H),10.35(s,1H)。
【0127】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 358[M+H]、m/z356[M−H]
【0128】
中間体10:N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−ヨードイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
アニリン980mgをトルエン100mLに加えた溶液を0℃に冷却し、これにトリメチルアルミニウムの2Mトルエン溶液5mLを滴下し、次いで20℃で、エチル6−ヨードイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート1.5gを加える。反応液を20℃で2時間撹拌する。得られる混合物を4℃に冷却し、次いで飽和塩化アンモニウム溶液100mLを加える。減圧下濃縮乾固してから、残渣を酢酸エチルに取り、有機相を水で洗い、硫酸マグネシウムで脱水させ、セライトでろ過し、減圧下エバポレートして乾固させる。残渣をエチルエーテルでトリチュレートし、ろ別し、乾燥させて、N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−ヨードイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド258mgを黄色固体として得る。
【0129】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):6.92(tt,J=2.0および9.0Hz,1H),7.51(d,J=9.5Hz,1H),7,59(dd,J=1.5および9.5Hz,1H),7.72(m,2H),8.47(s,1H),9.02(broad s,1H),10.7510(s,1H)。
【0130】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 398[M+H]、m/z400[M+H]
【0131】
中間体11:6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
11.1:エチル6−(6−アミノピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
2−アミノ−6−ブロモピリジン350mg、2−エトキシカルボニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−ボロン酸750mg、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム57mgを、減圧脱気し、次いでアルゴン下、脱気ジオキサン20mLに懸濁させる。
【0132】
2N炭酸ナトリウム水溶液2mLを加えてから、混合物を減圧脱気し、アルゴン下に置いて90℃で5時間加熱し、次いで冷却し、希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液50mLとジクロロメタン50mLの混合物に加えて撹拌する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチルとヘキサンの混合物で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固し、エチル6−(6−アミノピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート446mgを得る。
【0133】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):9.13(dd,J=1.0,1.61H),8.61(d,J=0.7,1H),7.94(dd,J=1.8,9.6,1H),7.65(d,J=9.6,1H),7.50(t,J=8.1,IH),7.07(d,J=7.0,1H),6.48(dd,J=0.3,8.1,1H),6.08(broad s,2H),4.33(q,J=7.1,2H),1.33(t,J=7.1,3H)。
【0134】
質量スペクトル(APCI):m/z=283[M+H]
【0135】
11.2:エチル6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラートおよびエチル6−(6−{ビス[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)−イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−(6−アミノピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート700mgおよび4−ジメチルアミノピリジン25mgをアセトニトリル5mLに加えた懸濁液に二炭酸ジ−tert−ブチル1.14mLを加える。混合物を25℃で16時間撹拌し、次いで濃縮する。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチルにヘキサンで勾配をつけて(50/50から100/0まで)溶出させて、6−(6−{ビス[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート370mg、
【0136】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):9.23(s,1H),8.65(s,1H),8.06−7.98(m,2H),7.95(d,J=7.7,1H),7.76(d,J=9.6,1H),7.43(d,J=7.8,1H),4.33(q,J=7,0,2H),1.43(s,18H),1.34(t,J=7.1,3H)、
【0137】
質量スペクトル(APCI):m/z=483[M+H]
および、6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート163mg
【0138】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):9.28(s,1H),8.50(s,1H),8.04−8,00(m,2H),7.95(d,J=7.8,1H),7.70(d,J=9.6,1H),7.38(d,J=7.9,1H),4,31(q,J=7.0,2H),1.39(s,9H),1.33(t,J=7.1,3H)。
【0139】
質量スペクトル(APCI):m/z=383[M+H]
を得る。
【0140】
11.3:6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(6−{ビス[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート292mgをテトラヒドロフランとメタノールの50/1混合物4.73mLに加えた溶液に、2M水酸化リチウム水溶液0.9mLを加える。反応液を25℃で7時間撹拌し、次いでpHが3になるまで2N塩酸HClを0℃で滴下して処理する。析出物が形成されて20分後、これを吸引ろ過し、水(20mL)およびジエチルエーテル(20ml)で洗い、次いで減圧下乾燥させて、6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸195mgをベージュ色固体として得る。
【0141】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):13.5−12.0(br,1H),9.80(s,1H),9.24(s,1H),8.51(s,1H),8.03(dd,J=1.5,9.61H),7.88(app,t,J=8.0,7.8,1H),7.77(d,J=8.2,1H),7.73(d,J=9.6,1H),7.62(d,J=7.5,1H),1.50(s,9H)
【0142】
中間体12:6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
12.1:エチル(6−ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
炭酸セシウム3.18g、ジオキサン25mL、水9.3mL、2−ヨードピリジン500mg、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム89mg、およびエチル6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート臭化水素酸塩(1:1)848mgを混合して、110℃で2時間加熱し、次いで一部濃縮し、ジクロロメタンで希釈し、ろ過する。有機相を水で洗い、硫酸マグネシウムで脱水させ、ろ過し、減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカカートリッジのクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンとシクロヘキサンの混合物(80/20)で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固し、エチル6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート317mgを褐色油状物として得る。
【0143】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):1.34(t,J=7.0Hz,3H),4.33(q,J=7.0Hz,2H),7.42(ddd,J=7.5,5.5,2.0Hz,1H),7.73(d,J=9.3Hz,1H),7.85−8.02(m,2H),8.07(dd,J=9.3,2.0Hz,1H),8.64(s,1H),8,70(broad d,J=5.5Hz,IH),9.36(broad s,1H)。
【0144】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 268[M+H]
【0145】
12.2:6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート317mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸280mgを桃色ペースト状固体として得る。
【0146】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):7.47(m,1H),7.83(d,J=9.8Hz,1H)7.9915(dt,J=8.5,2.0Hz,1H),8.06(d,J=8.5Hz,1H),8.31(broad d,J=9.8Hz,1H),8.73(m,2H),9.52(broad s,1H)。
【0147】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 240[M+H]
【0148】
中間体13:6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
13.1:エチル6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
4−ヨード−1−トリフェニルメチルイミダゾール873mg、2−エトキシカルボニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−ボロン酸750mg、酢酸パラジウム23mg、および(2−ビフェニル)−ジシクロヘキシルホスフィン70mgを減圧脱気し、次いでアルゴン下、トルエン15mL、水5mL、およびN−メチルピロリドン5mLの脱気混合物に懸濁させる。カリウムホスフェート950mgを加えてから、混合物を減圧脱気し、次いでアルゴン下に置いて、100℃で15分間マイクロ波により加熱し、次いで冷却し、重炭酸ナトリウム飽和溶液50mLとジクロロメタン50mLの混合物に希釈して撹拌する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチルとヘキサンの混合物で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固し、エチル6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート508mgを得る。
【0149】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.97(s,1H),8.54(s,1H),7.76−7.72(m,1H),7.56−7,52(m,3H),7.47−7.37(m,9H),7.20−7.17(m,6H),4.31−4.27(m,2H),1.34−1.20(m,3H)。
【0150】
質量スペクトル(APCI):m/z=499[M+H]
【0151】
13.2:6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート500mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸346mgを得る。
【0152】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):9.01(s,1H),8.51(s,1H),7.83(d,J=9.5,1H),7.59−7.56(m,3H),7.47−7.37(m,9H),7.20−7.17(m,6H)。交換可能なプロトンは観測されず。
【0153】
質量スペクトル(APCI):m/z=471[M+H]
【0154】
中間体14:6−(2−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}チアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
14.1:エチル6−(2−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}チアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
tert−ブチル4−ヨードチアゾール−2−イルカルバマート465mg、2−エトキシカルボニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−ボロン酸434mg、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム104mgを減圧脱気する。脱気テトラヒドロフラン10mLおよび2N炭酸ナトリウム水溶液0.66mLを加えてから、反応液を100℃で2時間加熱し、次いで冷却し、ジクロロメタンで希釈し、半飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗う。有機相を硫酸マグネシウムで脱水させ、ろ過し、減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物(99:1から99:2)で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固する。得られる固体をジエチルエーテル5mLで洗い、エチル6−(2−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}チアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート125mgをオフホワイト固体として得る。
【0155】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):11.65(s,1H),8.84(s,1H),8.47(s,1H),7.84(s,1H),70.68−7,71(m,2H),4.32(q,J=7.1,2H),1.51(s,9H),1.33(t,J=7.1,3H)。
【0156】
質量スペクトル(APCI):m/z=389[M+H]
【0157】
14.2:6−(2−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}チアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(2−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}チアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート125mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(2−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}チアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸90mgを褐色固体として得る。
【0158】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):11.66(s,1H),8.86(s,1H),8.42(s,1H),7.84(s,1H),70.67−7,69(m,2H),1.51(s,9H)。
【0159】
質量スペクトル(APCI):m/z=361[M+H]
【0160】
中間体15:6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
15.1:エチル6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−ヨードイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート100mg、1−(トリイソプロピルシリル)ピロール−3−ボロン酸135mgおよびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)18mgを減圧脱気し、次いでアルゴン下、1,2−ジメトキシエタン1.5mL、エタノール1.5mL、および2N炭酸ナトリウム水溶液316μLの脱気混合物に懸濁させる。反応液を4時間還流させ、次いで冷却し、半飽和重炭酸ナトリウム水溶液5mLとジクロロメタン5mLの混合物に希釈して撹拌する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチルとヘキサンの混合物(50/50)で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固し、エチル6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラートエチル121mgを得る。
【0161】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.76(s,1H),8.42(s,1H),7.70(dd,J=1.9,9.71H),7,59(d,J=9.71H),7.37(broad s,1H),6.94(m,1H),6.63(m,1H),4.33(q,J=6,9,2H),1.61−1.50(m,3H),1.33(t,J=6.9,3H),1.10−1.03(m,18H)。
【0162】
質量スペクトル(APCI):m/z=412[M+H]
【0163】
15.2:6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸塩酸塩(1:1)
エチル6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート292mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸塩酸塩(1:1)140mgを白色固体として得る。
【0164】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):11.07(broad s,1H),8.73(s,1H),8.39(s,1H),7.69(dd,J=1,3,9.5,1H),7.59(d,J=9.5,1H),7.31(s,1H),6.86(s,1H),6.46(s,1H)。
【0165】
質量スペクトル(APCI):m/z=228[M+H]
【0166】
中間体16:6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
16.1:エチル6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
この生成物は、中間体15の調製(工程15.1)について記載されたものと同様な条件下で、ただし1−(トリイソプロピルシリル)ピロール−3−ボロン酸の代わりにピラゾール−3−ボロン酸を用いて、得られる。
【0167】
H NMRスペクトル(MeOD−d4,δppm):8.89(t,J=1.2,2.4,1H),8.45(d,J=0.6,1H),7.89(d,J=9.0,1H),7.76(broad s,1H),7.67(d,J=9.5,1H),6.77(d,J=2.4,IH),4.42(q,J=7.1,2H),1.43(t,J=7.1,3H)。
【0168】
質量スペクトル(APCI):m/z=257[M+H]
【0169】
16.2:6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート128mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸113mgを得る。
【0170】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):13.50−12.50(broad s,1H),9.03(s,1H),8.40(s,1H),7.83−7.80(m,2H),7.63(d,J=9.4,1H),6.74(s,1H)。
【0171】
中間体17:6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
17.1:エチル6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
この生成物は、中間体15の調製(工程15.1)について記載されたものと同様な条件下で、ただし1−(トリイソプロピルシリル)ピロール−3−ボロン酸の代わりにピラゾール−4−ボロン酸を用い、マイクロ波により90℃で37分間加熱することで得られる。
【0172】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):13.10(broad s,1H),8.83(s,1H),8.43(s,1H),8.25(broad s,1H),7.94(broad s,1H),7.69−7.61(m,2H),4.31(q,J=7.1,2H),1.32(t,J=7.1,3H)。
【0173】
質量スペクトル(APCI):m/z=257[M+H]
【0174】
17.2:6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート128mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸60mgを得る。
【0175】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):14.0−12.0(broad s,1H),8.84(s,1H),8.36(S,1H),8.10(s,2H),7.64(s,2H)。
【0176】
中間体18:6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
18.1:エチル6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
この生成物は、中間体15の調製(工程15.1)について記載されたものと同様な条件下で、ただし1−(トリイソプロピルシリル)ピロール−3−ボロン酸の代わりにフラン−2−ボロン酸を用いて、得られる。
【0177】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.78(s,1H),8.44(s,1H),7.72(dd,J=1.8,9.6,1H),7.63−7.60(m,2H),6.89(d,J=3.4,1H),6.57(dd,J=1.8,3.4,1H),4.42(q,J=7.1,2H),1.42(t,J=7.1,3H)。
【0178】
質量スペクトル(APCI):m/z=257[M+H]
【0179】
18.2:6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート384mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸256mgを得る。
【0180】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.86(s,1H),8.38(s,1H),7.80(dd,J=1.7,9.5,1H),7.67−7.64(m,2H),6.90(d,J=3.4,1H),6.60(dd,J=1.8,3.4,1H)。
【0181】
中間体19:6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
19.1:エチル6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
この生成物は、中間体15の調製(工程15.1)について記載されたものと同様な条件下で、ただし1−(トリイソプロピルシリル)ピロール−3−ボロン酸の代わりにフラン−3−ボロン酸を用いて、得られる。
【0182】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.86(s,1H),8.45(s,1H),8.28(s,1H),7.82(s,1H),7.66(s,2H),6.95(s,1H),4.31(q,J=7.1,2H),1.33(t,J=7.1,3H)。
【0183】
質量スペクトル(APCI):m/z=257[M+H]
【0184】
19.2:6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート384mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸287mgを得る。
【0185】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.86(s,1H),8.38(s,1H),8.27(s,1H),7.81(s,1H),7,64(s,2H),6.95(s,1H)。
【0186】
質量スペクトル(APCI):m/z=229[M+H]
【0187】
中間体20:6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
20.1:エチル6−(5−ホルミルフラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−ヨードイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート2g、5−ホルミルフラン−2−ボロン酸1.42g、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム231mgを、減圧脱気し、次いでアルゴン下、ジオキサン30mLと2N炭酸ナトリウム水溶液9.4mLの脱気混合物に懸濁する。反応液を90℃で5時間加熱し、次いで20℃で16時間撹拌し、濃縮乾固する。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチルとヘキサンの混合物(90/10)、酢酸エチル、次いで酢酸エチルとメタノールの混合物(99/1)で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固し、エチル6−(5−ホルミルフラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート884mgを得る。
【0188】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):9.64(s,1H),9.20(s,1H),8.66(s,1H),7.86−7.74(m,2H),7.72(d,J=3.8,1H),7.37(d,J=3.8,1H),4.33(q,J=7.0,2H),1,33(t,J=7.1,3H)。
【0189】
質量スペクトル(APCI):m/z=285[M+H]
【0190】
20.2:エチル6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−(5−ホルミルフラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート770mgをエタノール15mLに加えた懸濁液に水素化ホウ素ナトリウム123mgを加える。反応液を25℃で90分間撹拌し、ジクロロメタン10mLと半飽和炭酸ナトリウム水溶液3mLに稀釈して撹拌する。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで脱水させ、ろ過し、減圧濃縮する。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンとメタノールの混合物(98/2)で溶出させる。
【0191】
予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固する。得られる固体をジクロロメタン5mLに加えて溶解するものをろ過して除去し、乾燥させ、エチル6−(5−ホルミルフラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート403mgを白色固体として得る。
【0192】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.89(s,1H),8.60(s,1H),7.70(m,2H),6.98(d,J=3,3,1H),6.45(d,J=3.3,1H),5.30(t,J=5.3,1H),4.47(d,J=5.6,2H),4.32(q,J=7.1,2H),1.32(t,J=7.1,3H)。
【0193】
質量スペクトル(APCI):m/z=287[M+H]
【0194】
20.3:6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート400mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸346mgを白色固体として得る。
【0195】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):9.06(s,1H),8.73(s,1H),8.03(d,J=9.5,1H),7.82(d,J=9.5,1H),7.09(d,J=3.3,1H),6.49(d,J=3.2,1H),4.49(s,2H)。
【0196】
質量スペクトル(APCI):m/z=259[M+H]
【0197】
中間体21:6−(チオフェン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
21.1:エチル6−(チオフェン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
この生成物は、中間体15の調製(工程15.1)について記載されたものと同様な条件下で、ただし1−(トリイソプロピルシリル)ピロール−3−ボロン酸の代わりにチオフェン−3−ボロン酸(触媒:ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム)を用いて得られる。
【0198】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):1.34(d,J=7,Hz,3H),4.32(q,J=7,Hz,2H),7.56(dd,J=5.0,1.4Hz,1H),7.68(d,J=9.8Hz,1H),7.73(dd,J=5.0,3.0Hz,1H),7.78(dd,J=9.8,1.8Hz,1H),7.97(dd,J=3.0,1.4Hz,1H),8.48(s,1H),8.98(broad s,1H)。
【0199】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 273[M+H]
【0200】
21.2:6−(チオフェン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(チオフェン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート310mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(チオフェン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸250mgを得る。
【0201】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):7.57(d,J=5.4Hz,1H),7.66(d,J=9.8Hz,1H),7.73(dd,J=5.4,2.8Hz,1H),7.76(dd,J=9.8,2.0Hz,1H),7.97(broad d,J=2.0Hz,IH),8.41(s,1H),8.99(broad s,1H)。
【0202】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z 245[M+H]
【0203】
中間体22:6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
22.1:エチル6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−ヨード−イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート1g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)350mg、および塩化リチウム360mgを減圧脱気し、次いでアルゴン下、脱気ジオキサン15mLに懸濁させる。2−(トリ−n−ブチルスタンニル)オキサゾール5gを加えてから、反応液を90℃で3.5時間加熱し、次いで冷却し、1Mフッ化カリウム水溶液100mLと酢酸エチル200mLの混合物に稀釈して撹拌する。水相を酢酸エチル200mLで抽出し、有機相を1つにまとめて、ブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下濃縮乾固する。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチルにヘキサンの勾配をつけて(80/20から100/0まで)溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固し、エチル6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート530mgを黄色粉末として得る。
【0204】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):9.30(d,J=0.8,1H),8.68(s,1H),8.30(s,1H),7.85(dd,J=1.7,9.5,1H),7.79(d,J=9.5,1H),7.44(d,J=0.6,1H),4.33(q,J=7.0,2H),1.33(t,J=7.1,3H)。
【0205】
質量スペクトル(APCI):m/z=258[M+H]
【0206】
22.2:6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート512mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸365mgを白色固体として得る。
【0207】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):9.41(s,1H),8.73(s,1H),8.34(s,1H),8.05(dd,J=1,5,9.5,1H),7.86(d,J=9.5,1H),7.48(s,1H)。
【0208】
中間体23:6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
23.1:エチル6−[エトキシ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−シアノイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート1g(J.Med.Chem.(1998),41(22),4317)をエタノール15mLとジクロロメタン10mLの混合物に加えて0℃に冷却した溶液に、ナトリウムエタンチオラート470mgを加える。反応液を25℃で5時間撹拌し、ろ過し、ろ液をエバポレートして乾固させる。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンとメタノールの混合物(98/2)で溶出させて、エチル6−[エトキシ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート625mgを淡黄色固体として得る。
【0209】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):9.17(s,1H),9.04(s,1H),8.64(s,1H),7.84(m,1H)37,68(m,1H),4.33(q,J=7.1,4H),1.34(t=7.2,6H)。
【0210】
質量スペクトル(APCI):m/z=262[M+H]
【0211】
23.2:エチル6−[ヒドラジノ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−[エトキシ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート625mgをエタノール12mLに加えた溶液に、0から5℃で、抱水ヒドラジン0.2mLを滴下する。反応液を2時間撹拌し、抱水ヒドラジン73μLを追加し、混合物をさらに2時間撹拌し、この間に温度を25℃に昇温させる。反応液を減圧下濃縮乾固し、残渣を乾燥させ、エチル6−[ヒドラジノ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート600mgを得る。これはさらに精製することなくその後の合成に用いる。
【0212】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.77(broad s,1H),8.49(s,1H),7.70(m,1H),7.53(d,J=9,6,1H),5.67(s,2H),5.15(broad s,2H),4.33(q,J=7.1,2H),1.32(t=7.1,3H)。
【0213】
質量スペクトル(APCI):m/z=248[M+H]
【0214】
23.3:エチル6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−[ヒドラジノ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート580mgをギ酸6mLに加えた懸濁液を85℃で20時間加熱する。反応液を最初の体積の20%未満まで濃縮し、水20mLで稀釈する。0から5℃で固体の炭酸ナトリウムを加えてpHを8から9にする。析出物を吸引ろ過し、次いでシリカのクロマトグラフィーで、ジクロロメタンとメタノールの混合物(98/2)で溶出させて精製し、エチル6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート320mgを得る。
【0215】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):14.5−14.0(broad s,1H),9.25(s,1H),8.69(s,1H),8.63(broad s,1H),7.94(dd,J=9.5,1.5,1H),7.73(d,J=9.5,1H),4.33(q,J=7.0,2H),1.33(t=7.0,3H)
質量スペクトル(APCI):m/z=258[M+H]
【0216】
23.4:6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート320mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸238mgをオフホワイト固体として得る。
【0217】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):14.5−14.2(broad s,1H),9.26(s,1H),8.66−8.62(m,2H),7.91(d,J=9.1,1H),7.73(d,J=9.6,1H)。
【0218】
中間体24:6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
24.1:エチル6−[(トリメチルシリル)エチニル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−ヨードイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート4g、エチニルトリメチルシラン2.63mL、およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム888mgを混合して減圧脱気する。脱気したN,N−ジメチルホルムアミド240mgおよびトリエチルアミン3.52mLを加える。反応液をアルゴン下脱気し、50℃で50時間撹拌し、次いで冷却して、水20mLで稀釈する。析出物を吸引ろ過し、水5mLで洗い、次いでシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチルとヘキサンの混合物(50/50から90/10まで)で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて減圧下濃縮乾固し、エチル6−[(トリメチルシリル)エチニル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート3.6gをオフホワイト固体として得る。
【0219】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.61(s,1H),8.22(s,1H),7.36(d,J=9.5,1H),7.07(dd,J=9.5,1.7,1H),4.07(q,J=7.1,2H),1.08(t,J=7.1,3H),0.01(s,9H)。
【0220】
質量スペクトル(APCI):m/z=287[M+H]
【0221】
24.2:エチル6−エチニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−[(トリメチルシリル)エチニル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート500mgを無水テトラヒドロフラン10mLに加えた溶液を0℃に冷却し、これにテトラブチルアンモニウムフルオリドの1Mテトラヒドロフラン溶液1.58mLを滴下する。反応液を30分間撹拌し、次いで水5mLを加え、得られる混合物をジクロロメタン20mLで3回抽出する。生成物を、シリカのクロマトグラフィーで、酢酸エチルとヘキサンの混合物(1/3から1/1まで)で溶出させて精製する。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固し、エチル6−エチニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート280mgを黄色固体として得る。
【0222】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.86(d,J=1.0,1H),8.50(d,J=0.6,1H),7.63(d,J=9.4,1H),7.37(d,J=1.7,9.4,1H),4.32(m,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H)。
質量スペクトル(APCI):m/z=215[M+H]
【0223】
24.3:エチル6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−エチニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート220mgおよびアジドトリメチルシラン0.21mLをN,N−ジメチルホルムアミドとメタノールの混合物(9/1)4mLに加えた溶液に、ヨウ化第一銅9.8mgを加える。反応液を100℃で2時間撹拌し、次いで冷却し、ジクロロメタン4mLで稀釈し、アルミナでろ過し、濃縮乾固する。残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンとエタノールの混合物(97/3)で溶出させる。予想生成物を含有する画分を1つにまとめて、減圧下濃縮乾固し、エチル6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート125mgをオフホワイト固体として得る。
【0224】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):15.5−15.0(broad s,1H),9.14(dd,J=1.1,1.5,1H),8.60(d,J=0.5,1H),8.40(broad s,1H),7.82(dd,J=1.7,9.5,1H),7.75(d,J=9,5,1H),4.33(q,J=7.1,2H),1.33(t,J=7.1,3H)。
【0225】
質量スペクトル(APCI):m/z=258[M+H]
【0226】
24.4:6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1H−1,2,3−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート125mgを、中間体11の調製(工程11.3)について記載されたものと同様な条件下で鹸化し、6−(1H−1,2,3−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸72mgを白色固体として得る。
【0227】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):16.0−15.0(broad s,1H),9.23(s,1H),8.62(s,1H),8.46(broad s,1H),7.96(dd,J=1.4,9.5,1H),7.80(d,J=9.5,1H)。
【0228】
中間体25:エチル6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート臭化水素酸塩(1:1)
2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン4gを1,2−ジメトキシエタン40mLに加えた溶液に、エチル3−ブロモ−2−オキソプロピオナート4.26gを加える。反応液を20℃で40時間撹拌する。析出物を吸引ろ過し、1,2−ジメトキシエタンおよびペンタン少量で洗い、次いでエタノール50mLに取り、1時間還流する。反応液を減圧下濃縮乾固する。得られる油状物をエチルエーテルに再び溶解させ、溶液を減圧濃縮する。固体を吸引ろ過し、エチルエーテル少量で洗い、エチル6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート臭化水素酸塩(1:1)3.78gを白色固体として得る。
【0229】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):1.27−1.38(m,15H),4.36(q,J=7.3Hz,2H),7.59(d,J=9.3Hz,1H),7.67(d,J=9.3Hz,1H),8.68(s,1H),8.97(s,1H)。
【0230】
質量スペクトル(EI):m/z 316[M]、244[M−COEt+H]
【0231】
中間体26:2−エトキシカルボニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−ボロン酸
2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン2.5gを1,2−ジメトキシエタン50mLに加えた溶液に、エチル3−ブロモ−2−オキソプロピオナート2.14mLを加える。反応液を25℃で3.5時間撹拌し、次いでエタノール50mLを加え、得られる混合物を16時間還流させる。反応液を冷却し、濃縮乾固する。残渣を0℃で水100mLに懸濁させ、激しく撹拌しながら、pHが8から9になるまで固体の炭酸ナトリウムで処理する。析出物を吸引ろ過し、0℃で水100mLで洗い、次いでメタノール150mLに溶解させる。溶液を硫酸マグネシウムで脱水させ、ろ過し、減圧下濃縮乾固して2−エトキシカルボニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−ボロン酸2.36gをクリーム色固体として得る。
【0232】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm):8.82(d,J=0.9,1H),8.58(s,1H),8.35(s,2H)7.61(m,2H),4.33(m,2H),1.32(m,3H)
質量スペクトル(APCI):m/z=235[M+H]
【0233】
以下の表は、本発明による実施例の幾つかについて、化学構造(表1)、分光学的特性、および合成法(表2)を示す。
【0234】
表中、
−括弧内の比は(酸/塩基)比であり、「HCl」は塩酸塩の形の化合物を表し、「TFA」はトリフルオロ酢酸塩の形の化合物を表し、括弧内の比は(酸/塩基)比であり、「−」記号はこの化合物が塩基の形で存在することを表し;
−「−CH」はメチルを意味する。
【0235】
【表1】







【0236】
【表2】











【0237】
本発明による化合物のNOT調節効果を求めるため、これらの薬理学的試験を行なった。
【0238】
N2A細胞でのin vitro活性の評価
本発明による化合物の活性を、マウスNurr1受容体を内因的に発現し、ルシフェラーゼレポーター遺伝子を結合させたNOT結合応答配列(NBRE)で安定的に形質移入された細胞株(N2A)で、評価した。EC50値は0.01から1000nMの間である。試験は、以下に記載する手順に従って行った。
【0239】
細胞株Neuro−2Aは、標準的な商業的供給源(ATCC)から入手する。Neuro−2Aクローン株は、白色種マウスA系統(R.J Klebe et al)に由来する自然腫瘍から得た。次いで、この細胞株Neuro−2Aを、8NBRE−ルシフェラーゼで安定的に形質移入する。N2A−8NBRE細胞を、10%ウシ胎仔血清、グルコース4.5g/Lおよびジェネテシン0.4mg/mlを補充したDMEMを入れた75cm培養フラスコ中、集密になるまで培養する。1週間培養後、細胞を0.25%トリプシンで30秒間回収し、次いでグルコース4.5g/Lおよび10%Hyclone脱脂血清を含有するがフェノールレッドを含まないDMEMに再懸濁させ、白色透明底96−ウェルプレートに入れる。細胞を1ウェルあたり75μL中60,000個の割合で24時間沈着させてから、本発明による化合物を添加する。本発明による化合物を25μLで添加し、さらに24時間培養する。測定日に、Steadyliteを同体積(100μL)で各ウェルに添加し、次いでウェルを30分間放置して、細胞の完全な溶解と信号発生の最大化を達成する。次いで、プレートを接着フィルムで封着してから、マイクロプレート発光計数器で測定する。本発明による化合物は、10−2M貯蔵液の形で準備してから、100%DMSOで稀釈する。本発明による化合物は各濃度において、細胞との培養の前に培養液で予備稀釈するので、従ってDMSOを最終的に0.625%含有する。
【0240】
例えば、化合物3、17、24、29、45、および53は、それぞれ0.9nM、26.8nM、0.9nM、1.1nM、1.2nM、および0.4nMのEC50値を与えた。
【0241】
従って、本発明による化合物はNOTに対して調節効果を有することがわかる。
【0242】
従って、本発明による化合物は、NOT受容体が関連する疾患の治療または予防におけるこの治療用途としての医薬の製造に用いることができる。
【0243】
従って、本発明の別の態様に従って、本発明の対象は、式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される酸の付加塩を含む医薬である。
【0244】
これらの医薬は、神経変性疾患(例えば、パーキンソン病、アルツハイマー病)、タウオパシー(例えば進行性核上麻痺、前頭側頭型痴呆、大脳皮質基底核変性症、ピック病);脳外傷(例えば、虚血性および頭蓋外傷)および癲癇;精神障害(例えば、統合失調症、抑うつ、物質依存、注意欠陥多動性障害);中枢神経系の炎症性疾患(例えば、多発性硬化症、脳炎、脊髄炎、および脳脊髄炎)および他の炎症性疾患(例えば、血管病、粥状動脈硬化、関節炎、関節症、リウマチ様関節炎);変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎;アレルギー性炎症性疾患(喘息など)、自己免疫疾患(例えば、I型糖尿病、狼瘡、強皮症、ギランバレー症候群、アジソン病)および他の免疫介在性疾患;骨粗鬆症;癌の治療および予防に特に治療用途を見出す。
【0245】
従って、本発明の目的の1つは、上記の疾患、愁訴、および障害を治療するための、すでに定義したとおりの式(I)の化合物に関する。
【0246】
本発明の別の態様に従って、本発明は、上記の疾患、愁訴、および障害を治療または予防する医薬を製造するための、すでに定義したとおりの式(I)の化合物の使用に関する。
【0247】
これらの化合物は、移植片および/または幹細胞の移植と組み合わせた治療としても使用できる。
【0248】
本発明の別の態様に従って、本発明は、有効成分(active principle)として、本発明による化合物を含む薬学的組成物に関する。これらの薬学的組成物は、本発明による化合物少なくとも1種、またはこの化合物の医薬的に許容される塩を有効量で、および医薬的に許容される賦形剤少なくとも1種も含有する。
【0249】
この賦形剤は、製薬形態および望まれる投与様式に従って、当業者に既知である通常の賦形剤から選択される。
【0250】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、外用、局所用、気管内、鼻腔内、経皮、または直腸投与用の本発明の薬学的組成物において、上記の式(I)の有効成分、またはこの塩は、上記愁訴または疾患の予防または治療のため、ヒトおよび動物に、標準的な医薬賦形剤との混合物として、単位投与形態で投与することができる。
【0251】
投与に適した単位剤形として、経口剤形(錠剤、軟質または硬質ゲルカプセル剤、粉末、顆粒、および経口溶液または懸濁液など)、舌下、頬側、気管内、眼内、鼻腔内もしくは吸入投与剤形、外用、経皮、皮下、筋肉内もしくは静脈内投与剤形、直腸投与剤形、ならびに移植が挙げられる。外用投与用に、本発明による化合物は、クリーム、ゲル、軟膏、またはローションに用いることができる。
【0252】
例として、本発明による化合物の錠剤形の単位投与剤形は、以下の成分を含むことができる:
本発明による化合物50.0mg
マンニトール223.75mg
クロスカルメロースナトリウム6.0mg
トウモロコシデンプン15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース2.25mg
ステアリン酸マグネシウム3.0mg
用量を増やすか減らした方が適切な場合もそれぞれあるだろう。このような用量は本発明の構成から外れない。通常の診療に従って、各患者に適切な用量が、投与方法およびこの患者の体重および反応に従って医師により決定される。
【0253】
本発明の別の態様に従って、本発明は、上記に示される病理の治療法にも関する。この方法は、患者に、本発明による化合物またはこの医薬的に許容される塩を有効量で投与することを含む。
【0254】
上記に定義される本発明の対象、特に医薬、薬学的組成物、および治療法は全て、すでに定義したとおりの化合物のサブグループにも、より詳細に適用されることが理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩基または酸付加塩の形の、式(I):
【化1】

式中、
Xは、互いに独立して以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換されるフェニル基を表し:ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、NRaRb、シアノ、(C−C)アルコキシカルボニル、該(C−C)アルキル基および(C−C)アルコキシ基は1個以上のハロゲン原子で場合により置換され;
は、水素原子、ハロゲン、(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルキル基、またはNRaRb基を表し、該アルキル基およびアルコキシ基は、1個以上のハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、または(C−C)アルコキシ基で置換されてもよく;
は、互いに独立して以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換される、不飽和、部分飽和、または完全飽和の、芳香族ヘテロ環基を表し:ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、シアノ、NRaRb、−CO−R、−CO−NR、−CO−O−R、−NR−CO−R10、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル(これ自体も1個以上のヒドロキシルまたはNRaRbで場合により置換される)、オキシド基;
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、またはハロゲン原子を表し;
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、またはフッ素原子を表し;
は、水素原子、フェニル基、または(C−C)アルキル基を表し;
とRは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子または(C−C)アルキル基を表すか、窒素原子と一緒になって四員から七員環を形成し、この環はN、O、およびSから選択されるヘテロ原子を場合により含む;
は、(C−C)アルキル基を表し;
とR10は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
RaとRbは、互いに独立して、水素または(C−C)アルキルを表すか、これらが結合した窒素原子と一緒になって四員から七員環を形成し、この環はN、O、およびSから選択されるヘテロ原子を場合により含む;
ただし、N−(4−ブロモフェニル)−6−(1−メチル−2−ピペリジニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドは含まない;
化合物。
【請求項2】
Xは、1個以上のハロゲン原子またはシアノ基で場合により置換されるフェニル基を表す
ことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形の、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
は、ピロール、フラン、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、またはトリアジン基を表し、以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換され:ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、オキシド、ハロゲン、−NRaRb、(C−C)アルキル(この基自体がヒドロキシル基で場合により置換される);
RaとRbは、互いに独立して、水素または(C−C)アルキルである;
ことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形の、請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
は、インドール、イソインドール、ベンゾイミダゾール、インダゾール、インドリジン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾ[c]チオフェン、ピロロピリジン、イミダゾピリジン、ピラゾロピリジン、トリアゾロピリジン、テトラゾロピリジン、ピロロピリミジン、イミダゾピリミジン、ピラゾロピリミジン、トリアゾロピリミジン、テトラゾロピリミジン、ピロロピラジン、イミダゾピラジン、ピラゾロピラジン、トリアゾロピラジン、テトラゾロピラジン、ピロロピリダジン、イミダゾピリダジン、ピラゾロピリダジン、トリアゾロピリダジン、テトラゾロピリダジン、ピロロトリアジン、イミダゾトリアジン、ピラゾロトリアジン、トリアゾロトリアジン、テトラゾロトリアジン、フロピリジン、フロピリミジン、フロピラジン、フロピリダジン、フロトリアジン、オキサゾロピリジン、オキサゾロピリミジン、オキサゾロピラジン、オキサゾロピリダジン、オキサゾロトリアジン、イソオキサゾロピリジン、イソオキサゾロピリミジン、イソオキサゾロピラジン、イソオキサゾロピリダジン、イソオキサゾロトリアジン、オキサゾロピリジン、オキサゾロピリミジン、オキサゾロピラジン、オキサゾロピリダジン、オキサゾロトリアジン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾオキサジアゾール、チエノピリジン、チエノピリミジン、チエノピラジン、チエノピリダジン、チエノトリアジン、チアゾロピリジン、チアゾロピリミジン、チアゾロピラジン、チアゾロピリダジン、チアゾロトリアジン、イソチアゾロピリジン、イソチアゾロピリミジン、イソチアゾロピラジン、イソチアゾロピリダジン、イソチアゾロトリアジン、チアジアゾロピリジン、チアジアゾロピリミジン、チアジアゾロピラジン、チアジアゾロピリダジン、チアジアゾロトリアジン、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、またはベンゾチアジアゾール基を表し、以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換され:ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、オキシド、ハロゲン、NRaRb、(C−C)アルキル(この基自体がヒドロキシル基で場合により置換される);
RaとRbは、互いに独立して、水素または(C−C)アルキルである;
ことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形の、請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
は、ジオキソラン、ピリジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピロール、フラン、オキサゾール、インドール、イミダゾリン、チオフェン、ピラジン、ピリミジン、またはチアゾール基を表し、以下の原子または基から選択される1個以上の基で場合により置換され:ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、オキシド、ハロゲン、−NRaRb、(C−C)アルキル(この基自体がヒドロキシル基で場合により置換される);
RaとRbは、互いに独立して、水素または(C−C)アルキルである;
ことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形の、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
は、水素原子または(C−C)アルキルを表すことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形の、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
およびRは、水素原子を表すことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形の、請求項1から6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
Xは、1個以上のフッ素もしくは塩素原子またはシアノ基で場合により置換されるフェニル基を表し;
は、ジオキソラン、ピリジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピロール、フラン、オキサゾール、インドール、イミダゾリン、チオフェン、ピラジン、ピリミジン、またはチアゾール基を表し、1個以上のヒドロキシ、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシ、ハロゲン、NH、(C−C)アルキル、またはオキシド基で場合により置換され;
は、水素原子またはメチル基を表し;
およびRは、水素原子を表す;
ことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形の、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物は、以下:
・6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピリド−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−[5−(ヒドロキシメチル)ピリド−3−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−[4−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・6−(1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・N−フェニル−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(3−フリル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(1H−イミダゾール−1−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこのトリフルオロ酢酸塩(1:1)
・6−(オキサゾール−5−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−アミノチアゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・6−(6−メトキシピリジン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・5−メチル−N−フェニル−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−アミノ−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこのトリフルオロ酢酸塩(1:1)
・6−(2−アミノチアゾール−5−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(6−ヒドロキシピリジン−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−フリル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−[6−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・6−(1−オキシドピリド−3−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
・N−フェニル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(1H−イミダゾール−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)
・6−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(オキサゾール−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピリド−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(1H−インドール−3−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(チオフェン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピラジン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(1−オキシドピリド−2−イル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピリミジン−5−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(チエン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(5−フルオロ−2−フリル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−フェニル−6−(ピリミジン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(2−アミノチアゾール−4−イル)−N−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3−フルオロフェニル)−6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−[2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−4−イル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(6−メチルピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−シアノフェニル)−6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(3,5−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの二塩酸塩
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの二塩酸塩
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(2,5−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの二塩酸塩
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(2,3−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの二塩酸塩
・6−(6−アミノピリド−2−イル)−N−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの二塩酸塩
・N−(2−クロロフェニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−フルオロフェニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2,5−ジフルオロフェニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
・N−(2−クロロフェニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド、
およびこれらの酸付加塩から選択されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または該化合物の医薬的に許容される酸との付加塩を含むことを特徴とする医薬。
【請求項11】
請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩、ならびに少なくとも1種の医薬的に許容される賦形剤を含むことを特徴とする薬学的組成物。
【請求項12】
神経変性疾患の治療または予防用医薬を製造するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項13】
脳外傷および癲癇の治療または予防用医薬を製造するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項14】
精神疾患の治療または予防用医薬を製造するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項15】
炎症性疾患の治療または予防用医薬を製造するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項16】
骨粗鬆症の治療または予防用医薬を製造するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項17】
癌の治療または予防用医薬を製造するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項18】
パーキンソン病、アルツハイマー病、タウオパシー、および多発性硬化症の治療または予防用医薬を製造するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項19】
統合失調症、抑うつ、物質依存、および注意欠陥多動性障害の治療または予防用医薬を製造するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項20】
以下の化合物:
6−ブロモ−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ヨード−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
N−フェニル−6−シアノイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−トリメチルスタンニル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
2−フェニルカルバモイルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−ボロン酸塩酸塩(1:1)
N−フェニル−6−ビニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(2−ブロモアセチル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(1−エトキシビニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−ヨードイミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(6−アミノピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−(6−{ビス[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル(6−ピリド−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(2−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}チアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(2−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}チアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸およびこの塩酸塩(1:1)
エチル6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1H−ピラゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(5−ホルミルフラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(チオフェン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(チオフェン−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−[エトキシ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−[ヒドラジノ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート
6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−α]ピリジン−2−カルボキシラート臭化水素酸塩(1:1)
2−エトキシカルボニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン−6−ボロン酸。
【請求項21】
請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を調製するための、請求項20に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2011−508760(P2011−508760A)
【公表日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−541085(P2010−541085)
【出願日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【国際出願番号】PCT/FR2008/001836
【国際公開番号】WO2009/106750
【国際公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】