説明

CTL/CTLDの細胞炭水化物認識ドメインへターゲティングするための炭水化物誘導体化リポソーム、および治療的に活性な化合物の細胞内送達

HIVのような感染作因で感染または感染に服し得る病原体保有細胞へ活性剤を優先的に細胞内送達するための方法。活性剤は外表面にCTL/CTLD特異性アンカーのようなターゲティングリガンドを有する脂質−活性剤コンプレックスの一部である。ターゲティングシステムも開示される。そのようなターゲティングシステムはそれらの外表面にフコースおよびポリフコースのようなターゲティングリガンドを含有する脂質−活性剤コンプレックスよりなる。活性剤はCon−AおよびMHLのような植物レクチンおよび他の薬物を含む。そのような方法およびターゲティングシステムはHIVおよび他の感染および非感染病の処置に使用することができる。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性剤を哺乳類対象の病原体保有細胞へ優先的に送達する方法であって、
活性剤を含み、そして脂質−活性剤コンプレックスの外表面に病原体保有細胞上のマーカーのグループ/ファミリーへ結合する少なくとも1種のターゲティングリガントをさらに含んでいる脂質−活性剤コンプレックスを哺乳類対象へ投与することを含み、病原体保有細胞は感染因子に感染しているか、または感染因子による感染に感受性である、前記方法。
【請求項2】
感染因子はウイルスである請求項1の方法。
【請求項3】
感染因子は細菌である請求項1の方法。
【請求項4】
感染因子は菌類である請求項1の方法。
【請求項5】
感染因子はプロトゾエアである請求項1の方法。
【請求項6】
ウイルスは、HIV−1,HIV−2,HCV,CMV,HSV,EBV,HPV,インフルエンザウイルス、およびエボラウイルスよりなる群から選ばれる請求項2の方法。
【請求項7】
細菌は、結核菌およびマイコバクテリウム種よりなる群から選ばれる請求項3の方法。
【請求項8】
プロトゾエアはLeishmania amastigotesおよびplasmodiumライフサイクルの分離した変異ステージよりなる群から選ばれる請求項5の方法。
【請求項9】
脂質−活性剤コンプレックスはリポソーム−活性剤コンプレックスである請求項1の方法。
【請求項10】
活性剤は植物レクチンである請求項1の方法。
【請求項11】
活性剤は抗ウイルス薬物である請求項1の方法。
【請求項12】
活性剤は抗HIV薬物である請求項11の方法。
【請求項13】
活性剤はインデイナヴィール、サキナヴィール、ネルフィナヴィール、またはテノフォヴィールデイソプロキシルフマレートである請求項12の方法。
【請求項14】
活性剤は抗癌薬物、抗菌類薬物、抗細菌薬物、または免疫調節剤である請求項1の方法。
【請求項15】
脂質−活性剤コンプレックスは1種以上の二次活性剤をさらに含んでいる請求項1の方法。
【請求項16】
脂質−活性剤コンプレックスは2価カチオン、補酵素、酵素アクチベーター、またはpH調節剤のような1種以上のアクセサリ因子をさらに含んでいる請求項1の方法。
【請求項17】
活性剤は細胞毒剤である請求項1の方法。
【請求項18】
活性剤はアポトーシス阻害剤である請求項1の方法。
【請求項19】
活性剤は免疫調節剤である請求項1の方法。
【請求項20】
活性剤はsiRNA(小分子妨害RNA)である請求項1の方法。
【請求項21】
活性剤はセンスまたはアンチセンスRNAである請求項1の方法。
【請求項22】
活性剤は腫瘍ワクチン接種のような樹状細胞仲介ワクチン接種に適した発現ベクターである請求項1の方法。
【請求項23】
活性剤は腫瘍ワクチン接種のような樹状細胞仲介ワクチン接種に適した予備処理したタンパクまたはペプチドである請求項1の方法。
【請求項24】
免疫調節剤は免疫抑制剤である請求項19の方法。
【請求項25】
免疫調節剤は免疫活性化剤である請求項19の方法。
【請求項26】
活性剤はリポソーム−活性剤コンプレックスのリポソーム中にカプセル化される請求項9の方法。
【請求項27】
感染因子は活性剤に感受性である請求項1の方法。
【請求項28】
投与は経血管ルートによる請求項1の方法。
【請求項29】
投与は皮下ルートによる請求項1の方法。
【請求項30】
投与は皮内ルートによる請求項1の方法。
【請求項31】
投与は骨髄指向ルートによる請求項1の方法。
【請求項32】
投与は胎盤内ルートによる請求項1の方法。
【請求項33】
投与は子宮内ルートによる請求項1の方法。
【請求項34】
投与は肝内ルートによる請求項1の方法。
【請求項35】
投与は腹腔内ルートによる請求項1の方法。
【請求項36】
投与は非経口ルートによる請求項1の方法。
【請求項37】
投与は肝動脈中への注入による肝内ルートによる請求項34の方法。
【請求項38】
病原体保有細胞は樹状細胞、プレ単細胞骨髄リネージ関連前駆体細胞、単細胞、またはT細胞である請求項1の方法。
【請求項39】
樹状細胞は骨髄樹状細胞、濾胞樹状細胞、またはプラズマサイトイド樹状細胞である請求項38の方法。
【請求項40】
T細胞はCD4T−ヘルパー細胞、CD4T−メモリ細胞、CD8T−メモリ細胞、またはCD4調節T細胞である請求項38の方法。
【請求項41】
ターゲティングリカンドはC−タイプレクチンレセプターへ特異的に結合する請求項1の方法。
【請求項42】
ターゲティングリガンドはC−タイプレクチン様炭水化物認識ドメインを発現する非C−タイプレクチンレセプターへ特異的に結合する請求項1の方法。
【請求項43】
ターゲティングリガンドはフコースまたはコレステロールのポリフコース誘導体である請求項41の方法。
【請求項44】
ターゲティングリガンドはフコースまたはコレステロールのポリフコース誘導体である請求項42の方法。
【請求項45】
ターゲティングリガンドはガラクトースまたはコレステロールのポリガラクトース誘導体である請求項41の方法。
【請求項46】
ターゲティングリガンドはガラクトースまたはコレステロールのポリガラクトース誘導体である請求項42の方法。
【請求項47】
活性剤は小分子(例えば化学療法剤)である請求項1の方法。
【請求項48】
活性剤は中サイズ分子(例えばオリゴ−またはポリヌクレオチド)である請求項1の方法。
【請求項49】
活性剤は大分子(例えばタンパク)である請求項1の方法。
【請求項50】
植物レクチンはCon−Aである請求項1の方法。
【請求項51】
植物レクチンはMHLである請求項1の方法。
【請求項52】
植物レクチンを哺乳類対象の病原体保有細胞へ優先的に送達する方法であって、
植物レクチンを含み、そして病原体保有細胞の表面のCTL/CTLDへ結合するフコース、ポリフコース、またはポリフコース誘導体の少なくとも一つを含んでいる脂質−活性剤コンプレックスを哺乳類対象へ投与することを含み、病原体保有細胞は感染因子に感染しているか、または感染因子による感染に感受性である、前記方法。
【請求項53】
植物レクチンはCo−Aである請求項52の方法。
【請求項54】
植物レクチンはMHLである請求項52の方法。
【請求項55】
ポリフコース誘導体はフコシルコレステロール誘導体である請求項52の方法。
【請求項56】
脂質−植物レクチンコンプレックスはCa2+および遷移金属イオンをさらに含んでいる請求項53の方法。
【請求項57】
MHLはMHLのダイマーまたはポリマー変種である請求項54の方法。
【請求項58】
脂質−植物レクチンコンプレックスは5:1ないし7:1の間の脂質対植物レクチン比を含む請求項52の方法。
【請求項59】
脂質−植物レクチンコンプレックスは直径30ないし250nmである請求項52の方法。
【請求項60】
活性剤を含み、そして脂質−活性剤コンプレックスの外表面上にターゲティングリガンドを含んでいる脂質−活性剤コンプレックスを含む、病原体保有細胞へ活性剤を送達するためのターゲティングシステム。
【請求項61】
脂質−活性剤コンプレックスはリポソーム−活性剤コンプレックスである請求項60のターゲティングシステム。
【請求項62】
活性剤は植物レクチンである請求項60のターゲティングシステム。
【請求項63】
ターゲッティングリガンドはフコース、ポリフコース、またはポリフコース誘導体である請求項60のターゲティングシステム。
【請求項64】
活性剤が植物レクチンであるリポソーム−活性剤コンプレックスと、リポソーム−活性剤コンプレックスの外表面上のフコース、ポリフコース、またはポリフコース誘導体を含んでいる、病原体保有細胞へ植物レクチンを送達するためのターゲティングシステム。
【請求項65】
植物レクチンがCon−Aである請求項64のターゲティングシステム。
【請求項66】
植物レクチンがMHLである請求項64のターゲティングシステム。
【請求項67】
リポソーム−活性剤コンプレックスはCa2+および遷移金属イオンをさらに含んでいる請求項65のターゲティングシステム。
【請求項68】
リポソーム−活性剤コンプレックスは二価カチオン、補酵素、酵素活性化剤、またはpH調節剤のような1種以上のアクセサリ因子をさらに含んでいる請求項64のターゲティングシステム。
【請求項69】
リポソーム−活性剤コンプレックスは5:1ないし7:1の間の脂質対活性剤比を含んでいる請求項64のターゲティングシステム。
【請求項70】
リポソーム−活性剤コンプレックスは直径30ないし250nmである請求項64のターゲティングシステム。
【請求項71】
リポソーム−活性剤コンプレックスは3:1ないし10:1の間の脂質対活性剤比を含む請求項64のターゲティングシステム。
【請求項72】
リポソーム−活性剤コンプレックスは直径30ないし250nmである請求項64のターゲティングシステム。
【請求項73】
リポソーム−活性剤コンプレックスは3:1ないし100:1の間の脂質対活性剤比を含んでいる請求項64のターゲティングシステム。
【請求項74】
リポソーム−活性剤コンプレックスは直径30ないし250nmである請求項64のターゲティングシステム。
【請求項75】
活性剤を慢性非感染病を有する細胞へ優先的に送達する方法であって、
活性剤を含み、そして脂質−活性剤コンプレックスの外表面に少なくとも1種のターゲティングリガントを含んでいる脂質−活性剤コンプレックスを投与することを含み、ターゲティングリガントは細胞上のマーカーへ結合する、前記方法。
【請求項76】
HIV感染細胞へリポソーム−植物レクチンコンプレックスを投与することを含み、リポソーム−植物レクチンコンプレックスの外表面はフコース誘導体を含んでいる、HIV感染細胞を処置する方法。
【請求項77】
フコース誘導体はFuc−4C−Cholである請求項76の方法。
【請求項78】
植物レクチンはCon−Aである請求項76の方法。
【請求項79】
投与は皮下ルートである請求項76の方法。
【請求項80】
リポソーム−Con−Aコンプレックスを含み、リポソームの外表面はFuc−4C−Cholを含んでいる、HIV処置に使用のためのターゲティングシステム。
【請求項81】
病原体保有細胞へ脂質−活性剤コンプレックスを投与することを含み、脂質−活性剤コンプレックスはコンプレックス中にカプセル化された活性剤と、脂質−活性剤コンプレックスの外表面にCRDレセプター特異性ターゲティングリガンドを含んでいる、病原体保有細胞に対する細胞内送達のための方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公表番号】特表2007−529558(P2007−529558A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−504170(P2007−504170)
【出願日】平成17年3月21日(2005.3.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/009228
【国際公開番号】WO2005/092288
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(506316199)レット・ゼア・ビー・ホープ、メディカル、リサーチ、インスティテュート (1)
【Fターム(参考)】