説明

IL−17異種ポリペプチドとその治療上の用途

【課題】インターロイキン17A/Fに結合する特異的抗体の製造方法の提供。
【解決手段】インターロイキン17A/F(IL−17A/F)と命名するインターロイキン17とインターロイキン17Fのヘテロ二量体を含む、ヒトサイトカイン。該ポリペプチドに結合する特異的抗体。該抗体をコードする核酸分子。該ベクターを含む宿主細胞。宿主細胞を、抗体の発現に適した条件下で培養し、前記抗体を細胞培養物から回収することを含む、抗体製造方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
(c)配列番号5及び配列番号6を有するヌクレオチド配列;又は
(d)配列番号5及び配列番号6の完全長コード化配列を含むヌクレオチド配列
に対し、少なくとも80%の核酸配列同一性を有する単離された核酸分子。
【請求項2】
前記IL−17A/Fポリペプチドが、配列番号3及び配列番号4を含む共有結合したヘテロ二量体複合体である、請求項1に記載の単離された核酸。
【請求項3】
前記共有結合したヘテロ二量体複合体が、配列番号3と配列番号4の間に2つの鎖間ジスルフィド結合を有する、請求項2に記載の単離された核酸。
【請求項4】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
(c)配列番号5及び配列番号6を有するヌクレオチド配列;又は
(d)配列番号5及び配列番号6の完全長コード化配列を含むヌクレオチド配列
に対し、少なくとも85%の核酸配列同一性を有する、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項5】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
(c)配列番号5及び配列番号6を有するヌクレオチド配列;又は
(d)配列番号5及び配列番号6の完全長コード化配列を含むヌクレオチド配列
に対し、少なくとも90%の核酸配列同一性を有する、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項6】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
(c)配列番号5及び配列番号6を有するヌクレオチド配列;又は
(d)配列番号5及び配列番号6の完全長コード化配列を含むヌクレオチド配列
に対し、少なくとも95%の核酸配列同一性を有する、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項7】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
(c)配列番号5及び配列番号6を有するヌクレオチド配列;又は
(d)配列番号5及び配列番号6の完全長コード化配列を含むヌクレオチド配列
に対し、少なくとも99%の核酸配列同一性を有する、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項8】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
(c)配列番号5及び配列番号6を有するヌクレオチド配列;又は
(d)配列番号5及び配列番号6の完全長コード化配列を含むヌクレオチド配列
を含む、単離された核酸分子。
【請求項9】
前記IL−17A/Fポリペプチドが、配列番号3及び配列番号4を含む共有結合したヘテロ二量体複合体である、請求項8に記載の単離された核酸分子。
【請求項10】
前記共有結合したヘテロ二量体複合体が、配列番号3と配列番号4の間に2つの鎖間ジスルフィド結合を有する、請求項9に記載の単離された核酸分子。
【請求項11】
配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、請求項8に記載の単離された核酸分子。
【請求項12】
配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドでその関連シグナルペプチドを欠いているものをコードするヌクレオチド配列を含む、請求項8に記載の単離された核酸分子。
【請求項13】
配列番号5及び配列番号6を有する、請求項8に記載の単離された核酸分子。
【請求項14】
配列番号5及び配列番号6の完全長コード化配列を含む、請求項8に記載の単離された核酸分子。
【請求項15】
請求項1に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項16】
前記ベクターで形質転換された宿主細胞によって認識されるコントロール配列に作用可能にリンクする、請求項15に記載のベクター。
【請求項17】
請求項15に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項18】
前記細胞が、CHO細胞、大腸菌細胞、酵母細胞又はバキュロウイルスに感染した昆虫細胞である、請求項17に記載の宿主細胞。
【請求項19】
請求項17に記載の宿主細胞を、前記IL−17A/Fの発現に適した条件下で培養し、前記IL−17A/Fポリペプチドを細胞培養物から回収することを含む、IL−17A/Fポリペプチド生成方法。
【請求項20】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸配列;又は
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
に対し、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する単離されたポリペプチド。
【請求項21】
前記IL−17A/Fポリペプチドが、配列番号3と配列番号4を含むへテロ二量体複合体を有する、請求項20に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項22】
前記へテロ二量体複合体が、配列番号3と配列番号4の間に2つの鎖間ジスルフィド結合を有する、請求項21に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項23】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸配列;又は
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
に対し、少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項20に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項24】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸配列;又は
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
に対し、少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項20に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項25】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸配列;又は
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
に対し、少なくとも95%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項20に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項26】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸配列;又は
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
に対し、少なくとも99%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項20に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項27】
(a)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸配列;又は
(b)配列番号3及び配列番号4を有するIL−17A/Fポリペプチドのアミノ酸でその関連シグナルペプチドを欠いているもの;
を含む単離されたポリペプチド。
【請求項28】
前記IL−17A/Fポリペプチドが、配列番号3及び配列番号4を含むヘテロ二量体複合体を含む、請求項27に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項29】
前記ヘテロ二量体複合体が、配列番号3と配列番号4の間に2つの鎖間ジスルフィド結合を有する、請求項28に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項30】
配列番号3及び配列番号4を含む、請求項27に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項31】
配列番号3及び配列番号4でその関連シグナルペプチドを欠いているものを含む、請求項27に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項32】
異種アミノ酸配列に融合した請求項27に記載のポリペプチドを含むキメラ分子。
【請求項33】
前記異種アミノ酸配列が、免疫グロブリンのFc領域又はエピトープタグ配列である、請求項32に記載のキメラ分子。
【請求項34】
(a)配列番号3及び配列番号4のアミノ酸配列を含むIL−17A/Fポリペプチド;(b)前記IL−17A/Fポリペプチドのアゴニスト;(c)前記IL−17A/Fポリペプチドのアンタゴニスト、又は(d)前記IL−17A/Fポリペプチドに特異的に結合する抗体を、担体と組み合わせて含む組成物。
【請求項35】
請求項20に記載のポリペプチドに特異的に結合する単離された抗体。
【請求項36】
前記抗体が、モノクローナル抗体、ヒト化抗体又は一本鎖抗体である、請求項35に記載の単離された抗体。
【請求項37】
前記抗体がモノクローナル抗体であり、好適には非ヒト相補性決定領域(CDR)残基及びヒトフレームワーク領域(FR)残基を有する、請求項35に記載の単離された抗体。
【請求項38】
標識され、固体支持体上に固定された請求項35に記載の単離された抗体。
【請求項39】
前記抗体が抗体断片、モノクローナル抗体、一本鎖抗体、又は抗イディオタイプ抗体である、請求項35に記載の単離された抗体。
【請求項40】
抗体断片又は一本鎖抗体が、図6に配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、及び配列番号42として示されているアミノ酸配列からなる群から選択されたFab断片を含み、前記Fab断片が、配列番号9〜42のアミノ酸残基7〜16で構成されるCDR−H1、配列番号9〜42のアミノ酸残基30〜46で構成されるCDR−H2、及び配列番号9〜42のアミノ酸残基78〜少なくとも96で構成されるCDR−H3を含む3つの重鎖可変領域を更に含み、前記単離されたFab断片がIL−17A/Fに対する結合能を有する、請求項39に記載の単離された抗体。
【請求項41】
抗体断片又は一本鎖抗体が、図6に配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、及び配列番号42として示されているアミノ酸配列からなる群から選択されたFab断片を含み、前記Fab断片が、配列番号9〜42のアミノ酸残基7〜16で構成されるCDR−H1、及び配列番号9〜42のアミノ酸残基30〜46で構成されるCDR−H2を少なくとも含む重鎖可変領域をさらに含み、前記Fab断片がIL−17A/Fに対する結合能を有する、請求項39に記載の単離された抗体。
【請求項42】
抗体断片又は一本鎖抗体が、図6に配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、及び配列番号42として示されているアミノ酸配列からなる群から選択されたFab断片を含み、前記Fab断片が、配列番号9〜42のアミノ酸残基7〜16で構成されるCDR−H1、及び配列番号9〜42のアミノ酸残基78〜少なくとも96で構成されるCDR−H3を少なくとも含む重鎖可変領域をさらに含み、前記Fab断片がIL−17A/Fに対する結合能を有する、請求項39に記載の単離された抗体。
【請求項43】
抗体断片又は一本鎖抗体が、図6に配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、及び配列番号42として示されているアミノ酸配列からなる群から選択されたFab断片を含み、前記Fab断片が、配列番号9〜42のアミノ酸残基30〜46で構成されるCDR−H2、及び配列番号9〜42のアミノ酸残基78〜少なくとも96で構成されるCDR−H3を少なくとも含む重鎖可変領域をさらに含み、前記Fab断片がIL−17A/Fに対する結合能を有する、請求項39に記載の単離された抗体。
【請求項44】
抗体断片又は一本鎖抗体が、図6に配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、及び配列番号42として示されているアミノ酸配列からなる群から選択されたFab断片を含み、前記Fab断片が、配列番号9〜42のアミノ酸残基7〜16で構成されるCDR−H1、配列番号9〜42のアミノ酸残基30〜46で構成されるCDR−H2、及び配列番号9〜42のアミノ酸残基78〜少なくとも96で構成されるCDR−H3の内、少なくとも1つの重鎖可変領域を更に含み、前記単離されたFab断片がIL−17A/Fに対する結合能を有する、請求項39に記載の単離された抗体。
【請求項45】
配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、又は配列番号42の前記CDR−H1領域が、配列番号77として示されるアミノ酸配列に対応するアミノ酸残基7〜10を少なくとも含み、前記配列番号77がIL−17A/Fに対する結合能を有する、請求項39に記載の単離された抗体。
【請求項46】
配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、又は配列番号42の前記CDR−H2領域が、配列番号78として示されるアミノ酸配列に対応するアミノ酸残基41〜46を少なくとも含み、前記配列番号78がIL−17A/Fに対する結合能を有する、請求項39に記載の単離された抗体。
【請求項47】
前記抗体が抗IL−17A/Fアゴニスト抗体である、請求項39に記載の単離された抗体。
【請求項48】
前記抗体が抗IL−17A/Fアンタゴニスト抗体である、請求項39に記載の単離された抗体。
【請求項49】
配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号75及び配列番号76のヌクレオチド配列からなる群から選択された単離された核酸分子であって、前記核酸分子が、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、又は配列番号42として示すFab断片をコードし、前記Fab断片がIL−17A/Fに対する結合能を有する単離された核酸分子。
【請求項50】
前記担体が製薬的に許容可能な担体である、請求項34に記載の組成物。
【請求項51】
哺乳動物の免疫関連疾患の治療に有用である、請求項34に記載の組成物。
【請求項52】
(a)、(b)又は(d)は、(i)哺乳動物のTリンパ球の増殖を亢進する、又は(ii)哺乳動物の組織への炎症性細胞の浸潤を亢進することができる、請求項34に記載の組成物。
【請求項53】
(c)又は(d)は、(i)哺乳動物のTリンパ球の増殖を阻害する、又は(ii)哺乳動物の組織への炎症性細胞の浸潤を減退させることができる、請求項34に記載の組成物。
【請求項54】
治療的有効量の(a)、(b)、(c)又は(d)を含む、請求項34に記載の組成物。
【請求項55】
容器;
前記容器に貼付されるラベル;及び
前記容器内に収容される請求項34に記載の組成物であって、前記容器に貼付されるラベルにより、免疫関連疾患の治療に使用できることが示される組成物
を含む製造品。
【請求項56】
治療が必要な哺乳動物の免疫関連疾患の治療法であって、前記哺乳動物に対して治療的有用量の(a)請求項20に記載のポリペプチド、(b)前記ポリペプチドのアゴニスト、(c)前記ポリペプチドのアンタゴニスト、又は(d)前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体を投与することを含む方法。
【請求項57】
免疫関連疾患が、全身性エリテマトーデス、リウマチ様関節炎、変形性関節症、若年性慢性関節炎、脊椎関節症、全身性硬化症、特発性炎症誘発性筋疾患、シェーグレン症候群、全身性血管炎、サルコイドーシス、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、甲状腺炎、真性糖尿病、免疫性腎臓疾患、中枢及び抹消神経系の脱髄性疾患、特発性脱髄性多発神経障害、ギランバレー症候群、慢性炎症脱髄性多発神経障害、肝胆道疾患、感染性又は自己免疫慢性活性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、肉芽腫性肝炎、硬化性胆管炎、炎症誘発性腸疾患、グルテン感受性腸疾患、フィップル疾患、自己免疫性又は免疫媒介性皮膚疾患、水泡性皮膚疾患、多形滲出性紅斑、接触皮膚炎、乾癬、アレルギー性疾患、喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物過敏症、蕁麻疹、肺の免疫学的疾患、好酸球性肺炎、特発性肺線維症、高感受性間質性肺炎、移植関連疾患、移植片拒絶又は移植片対宿主疾患である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
IL−17A/Fポリペプチドの存在が疑われる試料中における前記ポリペプチドの存在を決定する方法であって、前記試料を抗IL−17A/F抗体に接触させること、及び前記試料の成分に対する前記抗体の結合を測定することを含む方法。
【請求項59】
哺乳動物の免疫関連疾患を診断する方法であって、(a)哺乳動物から得られた組織細胞の試験試料、及び(b)同じ細胞型の既知の正常細胞のコントロール試料におけるIL−17A/Fポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを検出することを含み、コントロール試料と比較して試験試料中の前記遺伝子の発現レベルが高いか、又は低い場合に、試験組織細胞を採取した哺乳動物における免疫関連疾患の存在が示される方法。
【請求項60】
哺乳動物の免疫関連疾患を診断する方法であって、(a)哺乳動物から得られた組織細胞の試験試料に抗IL−17A/F抗体を接触させ、(b)試験試料中における抗体とポリペプチドの複合体の形成を検出することを含み、前記複合体の形成が、試験組織細胞を採取した哺乳動物における免疫関連疾患の存在を示す方法。
【請求項61】
IL−17A/Fポリペプチドの活性を阻害する化合物を同定する方法であって、通常は前記ポリペプチドに応答する細胞を(a)前記ポリペプチド、及び(b)候補化合物と接触させ、前記細胞の(a)に対する応答性の欠乏を測定することを含む方法。
【請求項62】
IL−17A/Fポリペプチドをコードする遺伝子の発現を阻害する化合物を同定する方法であって、通常は前記ポリペプチドを発現する細胞を候補化合物と接触させ、前記遺伝子の発現の欠乏を測定することを含む方法。
【請求項63】
前記候補化合物がアンチセンス核酸である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
IL−17A/Fポリペプチドの活性を模倣する化合物を同定する方法であって、通常は前記ポリペプチドに応答する細胞を候補化合物と接触させ、前記細胞の前記候補化合物に対する応答性を測定することを含む方法。
【請求項65】
Tリンパ球の増殖を刺激する方法であって、(a)IL−17A/Fポリペプチド又は(b)(a)のアゴニストの有効量にTリンパ球を接触させることを含み、よってTリンパ球の増殖を刺激する方法。
【請求項66】
Tリンパ球の増殖を阻害する方法であって、IL−17A/Fポリペプチドのアンタゴニストの有効量にTリンパ球を接触させることを含み、よってTリンパ球の増殖を阻害する方法。
【請求項67】
哺乳動物の組織への炎症細胞の浸潤を高める方法であって、(a)IL−17A/Fポリペプチド又は(b)(a)のアゴニストの有効量を前記哺乳動物へ投与することを含み、よって前記浸潤を高める方法。
【請求項68】
哺乳動物の組織への炎症細胞の浸潤を減少させる方法であって、IL−17A/Fポリペプチドのアンタゴニストの有効量を前記哺乳動物へ投与することを含み、よって前記浸潤を減少させる方法。
【請求項69】
前記炎症細胞が単核細胞、好酸球又は多形核好中球(PMN)である、請求項67又は68に記載の方法。
【請求項70】
配列番号3及び配列番号4のアミノ酸配列を含むIL−17A/Fポリペプチド複合体を作製する方法であって、
(a)等量の、配列番号3に示すヒトIL−17ポリペプチドをコードするcDNA発現ベクター及び配列番号4に示すヒトIL−17FポリペプチドをコードするcDNA発現ベクターを宿主細胞に同時形質移入することと、
(b)前記IL−17A/Fポリペプチド複合体の発現に適した条件下で宿主細胞を培養し、前記IL−17A/Fポリペプチド複合体を細胞培養物から回収することと
を含む方法。
【請求項71】
請求項49に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項72】
ベクターで形質転換した宿主細胞によって認識されるコントロール配列に作用可能にリンクする請求項71に記載のベクター。
【請求項73】
請求項71に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項74】
前記細胞が、CHO細胞、大腸菌細胞、酵母細胞、又はバキュロウイルスに感染した昆虫細胞である、請求項73に記載の宿主細胞。
【請求項75】
請求項74に記載の宿主細胞を、前記抗体の発現に適した条件下で培養し、前記抗体を細胞培養物から回収することを含む、請求項49に記載の抗体製造方法。

【図1】
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【図2B−1】
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【図2B−2】
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【図2C】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D−1】
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【図4D−2】
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【図4D−3】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図2A】
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【図3A】
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【公開番号】特開2010−207228(P2010−207228A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−88577(P2010−88577)
【出願日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【分割の表示】特願2006−518636(P2006−518636)の分割
【原出願日】平成16年6月2日(2004.6.2)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】