説明

IP電話発信方法、IP電話交換機及びIP電話発信プログラム

【課題】 同一の外線番号を発信元の電話番号として同時に使用する通話の数を増やす。
【解決手段】 内線電話機からIP電話交換機を介して外線に電話をかけるためのIP電話発信方法において、前記IP電話交換機と通話相手との間で通話のために使用する論理チャンネル番号と発信元の電話番号として使用する外線番号とを番号に関し相互に独立して選択する。通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択するようにしてもよい。各内線電話機で使用する外線番号を予め定めておくようにしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内線電話機からIP電話交換機を介して外線に電話をかけるためのIP電話発信方法、IP電話交換機及びIP電話発信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の企業等で用いられているボタン電話には、通常、外線選択ボタンが備えられている。このようなボタン電話においては、各外線選択ボタンには、外線番号が割り当てられている。同一の外線番号を使用して複数の通話を同時に行えるようにできるシステムが使用されている場合には、複数の外線選択ボタンに対して同一の外線番号が割り当てられている。この様な場合、例えば、総務部では第1の外線番号を使用し、営業部では第2の外線番号を使用し、設計部では第3の電話番号を使用する。第1の外線番号を使用して同時に2つの通話をすることができ、第2の外線番号を使用して同時に2つの通話をすることができ、第3の外線番号を使用して同時に1つのみの通話をすることができる場合であれば、ボタン電話の第1のボタン及び第2のボタンには第1の外線番号が割り当てられ、第3のボタン及び第4のボタンには第2の外線番号が割り当てられ、第5のボタンには第3の外線番号が割り当てられる。そしてこのような割当てが行われたボタン電話は全ての部に配置される。従って、総務部の者は、通常であれば第1のボタン又は第2のボタンを押下して第1の外線番号を選択する。そうすることにより、発信者番号通知機能を働かせている場合には、着信側では、A社の総務部から電話がかかってきたということを知ることができる。また、着信側が不在である場合には、着信番号履歴を使用してA社の総務部に折り返し電話をすることができるようになる。
【特許文献1】特開平6−6841号公報
【特許文献2】特開平7−87130号公報
【特許文献3】特開平10−290264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、A社の総務部の外線番号を使用して2つの通話が現在行われている時には、その外線番号を使用して別の通話をすることができない。そうすると、総務部の者は、A社の総務部の外線番号を使用している2つの通話のうちの少なくとも1つが終了するまで待たなければならない。勿論、緊急を要する場合には、第3のボタンを押下して第2の外線番号を使用して外線をかけることができる。しかし、この様な場合、着信側では、A社の営業部から電話がかかってきたと認識することになる。また、着信側が不在である場合には、着信番号履歴を使用してA社の営業部に折り返し電話をすることとなってしまう。
【0004】
近年、IP電話が普及してきており、ボタン電話と同様な内線電話機が登場してきている。このようなIP電話を使用した場合であっても、外線ボタンへの外線番号の割当方法は同様であり、上記の問題点が発生する。
【0005】
そこで、本発明は、同一の外線番号を発信元の電話番号として同時に使用する通話の数を増やすことを可能とするIP電話発信方法、IP電話交換機及びIP電話発信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、内線電話機からIP電話交換機を介して外線に電話をかけるためのIP電話発信方法において、前記IP電話交換機と通話相手との間で通話のために使用する論理チャンネル番号と発信元の電話番号として使用する外線番号とを番号に関し相互に独立して選択することを特徴とするIP電話発信方法が提供される。
【0007】
上記のIP電話発信方法において、通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択してもよい。
【0008】
上記のIP電話発信方法において、ユーザによる選択操作に従って、通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択してもよい。
【0009】
上記のIP電話発信方法において、所定の規則に従って、通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択してもよい。
【0010】
上記のIP電話発信方法において、各内線電話機で使用する外線番号を予め定めておくようにしてもよい。
【0011】
上記のIP電話発信方法において、各内線電話機での内線番号と外線番号との対応関係を予め定めておくことにより、各内線電話機で使用する外線番号を予め定めておくようにしてもよい。
【0012】
上記のIP電話発信方法において、発信しようとするIP電話に対して予め定めた外線番号がない場合に使用する外線番号を論理チャンネル番号に対応付けて定めておき、発信しようとするIP電話に対して予め定めた外線番号がない場合には、論理チャンネル番号に対応付けられた外線番号を使用するようにしてもよい。
【0013】
本発明によれば、内線電話機からIP電話交換機を介して外線に電話をかけるためのIP電話発信方法において、内線番号と登録番号との対応関係を保持する第1のテーブルと、登録番号と外線番号との対応関係を保持する第2のテーブルと、を記憶手段に記憶させ、前記IP電話交換機と通話相手との間で通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択し、発信元の電話番号として使用する外線番号を、発信元の内線電話機の内線番号に対応する登録番号を前記第1のテーブルから検索し、検索された登録番号に対応する外線番号を前記第2のテーブルから検索することにより選択することを特徴とするIP電話発信方法が提供される。
【0014】
上記のIP電話発信方法において、論理チャンネル番号と登録番号との対応関係を保持する第3のテーブルを記憶手段に記憶させ、発信元の内線電話機の内線番号に対応する登録番号を前記第1のテーブルから検索できなかった場合に、発信元の電話番号として使用する外線番号を、選択された論理チャンネル番号に対応する登録番号を前記第3のテーブルから検索し、検索された登録番号に対応する外線番号を前記第2のテーブルから検索することにより選択するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、IP電話交換機と通話相手との間で通話のために使用する論理チャンネル番号と発信元の電話番号として使用する外線番号とを番号に関し相互に独立して選択するので、任意の論理チャンネル番号を使用しても、使用する外線番号を指定することができるので、空いている論理チャンネルのうちの何れかの論理チャンネルを使用し、且つ使用することを希望する外線番号を使用して電話を発信することができる。従って、自分がどの論理チャンネルを使用しても、自分が使用することを希望した外線番号を相手が知ることができ、従って、相手は誰から(例えば、どの会社のどの部門から)電話がかかってきたかを知ることができる。また、相手側からのコールバック先の電話番号を発信者側で決定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0017】
図1のような構成のネットワークシステムにおいて、IP電話交換機13は、IP電話サービスでの使用可能電話番号情報およびIP電話サービス接続のために必要な諸情報を格納するためのエリアを備えている。これらの情報は図2のようにユーザーインターフェース23からの設定が可能であり、呼管理・状態遷移モジュール20やSIPメッセージ作成・解析処理モジュール21からも参照される。データ格納部24ではIP電話サービスに接続するための情報として、SIPサーバ情報やユーザIDなどの設定が格納されている。また、IP電話交換機13は、インターネットを始めとする、IP電話サービスを受けるために必要な各種IP回線を収容するためのブロードバンド対応機能を内蔵している。
【0018】
本実施形態では、このIP電話サービスへの接続に必要な外線番号、ユーザID、パスワード等の情報を登録番号をつけて管理する図3のようなテーブルを保持し、この登録番号と、内線番号毎に設定可能な登録番号の照合により、発信制御を行うシステムを提供する。通常IP電話サービスは、外線番号と位置情報とをIP電話サーバに登録することで使用可能な状態となる。本実施形態ではこの登録処理を、1つのモジュールで行い、且つ、登録情報の数を論理チャンネルの数に連動させないことによって効率的な発信制御を実現する。
【0019】
次に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について更に詳細に説明する。
【0020】
図1は本実施形態の構成図であり、本実施形態はIP電話交換機13とそれに接続されている内線電話機10、11、12(内線数は図における内線数と同一でなくてもかまわない。)、サービス事業者により指定されるIP電話サーバ15とそのサーバにアクセスするためのIP網14を含む。
【0021】
図2はIP電話交換機13を構成するもののうち、本発明に関連する部分を説明する図である。この図に含まれない部分としては、従来の電話システムが有するINS、アナログをはじめとする各種外線処理部や各種内線処理部、各種インターフェースがあるが、これについては、本発明と直接関係ないため、詳しく説明しない。
【0022】
IP電話交換機13は、IP電話交換機13全体の呼状態を管理する呼管理・状態遷移モジュール20、SIPメッセージ作成・解析処理モジュール21、IPパケットの送受信を行うパケット送受信モジュール22、交換機13内部に格納される静的データの操作を行うためのユーザI/F部23と、その静的データを格納するデータ格納部24を有する。
【0023】
IP電話交換機13において、発呼操作を行うときに、どのようにして外線種別が決定されるかは、従来交換機と同様であるため、説明しない。ここでは、発呼回線としてIP網14が選択された場合を前提として説明する。
【0024】
呼管理・状態遷移モジュール20では、どの内線が、どの外線を使用しているかを管理している。IPの場合には物理的なI/Fが論理チャネル数分存在しているわけではなく、また、外線番号と論理チャネルは、必ずしも1対1であるわけではない。しかし、電話システムの管理上、各論理チャンネルに仮想的な論理チャネル番号を割り当てて管理することが必要になる。ここで、論理チャンネルとは、IP電話交換機13と通話相手との間に形成されるIP上の論理的なチャンネルのことであり、論理チャンネル番号は典型的にはポート番号である。
【0025】
たとえば、IP通話を10通話まで提供することが可能なシステムであれば、10個の論理チャンネルに論理チャンネル番号1〜10を割り当てる。
【0026】
データ格納部24は、図3のように、IP電話サービスを使用するのに必要な情報を格納するテーブルを保持している。そして、電話番号、ユーザID、パスワードの組み合わせ一つ一つが各登録番号に対応付けられている。
【0027】
また、データ格納部24は、図4のように、内線番号とその内線番号で使用する登録番号との対応関係を表すテーブルを保持する。これにより、登録番号を介して、ある内線番号が割り当てられている内線電話機が、原則として、どの外線番号を用いて外線発信するかを決定することができる。すなわち、IP電話機の内線番号に対応する登録番号が図4に示すテーブルに登録されている場合には、そのIP電話機で選択された論理チャンネルの番号にかかわらず、そのIP電話機の内線番号に対応する登録番号を図4のテーブルから検索し、検索された登録番号に対応する外線番号を発信元の電話番号として利用する。
【0028】
更に、データ格納部24は、図5のように、論理チャンネル番号とその論理チャンネル番号で使用する登録番号との対応関係を表すテーブルを保持する。このテーブルは、IP電話機の内線番号に対応する登録番号が図4に示すテーブルに登録されていない場合に、例外的に利用される。すなわち、IP電話機の内線番号に対応する登録番号が図4に示すテーブルに登録されていない場合には、そのIP電話機で選択された論理チャンネルの番号に対応する登録番号を図5のテーブルから検索し、検索された登録番号に対応する外線番号を発信元の電話番号として利用する。
【0029】
また、これを可能とするために、従来例では、ボタン電話機型の内線電話機においては、外線選択ボタンには、外線番号が割り当てられていたのに対し、本実施形態では、ボタン電話機型の内線電話機においては、外線選択ボタンには、論理チャンネル番号を割り当てる。そして、外線選択ボタンには、利用中であるか否かを示すためのランプが付されているので、ユーザは、ランプを確認してから、空いている論理チャンネル番号から使用する論理チャンネル番号を選択する。又は、空いている論理チャンネル番号から使用する論理チャンネル番号を選択することを、ユーザが行う代わりに、IP電話交換機13が自動的に行ってもよい。自動的に行う際には、例えば、利用されていない論理チャンネル番号のうちの一番小さい論理チャンネル番号を選択するという規則に従ったり、利用されていない論理チャンネル番号のうちの一番大きい論理チャンネル番号を選択するという規則に従ったりする。
【0030】
図4又は図5に示すテーブルを参照して決定された登録番号は、SIPメッセージ生成・解析処理モジュール21へ通知され、ここでは、メッセージ作成の際にデータ格納部24から図3のテーブルにより登録番号毎の詳細情報を取得する。取得した情報はSIPメッセージの中に埋め込まれたり、パラメータを生成するために使用される。生成されたSIPメッセージはパケット送受信モジュール22において、パケット化され、IP網14へと送出される。
【0031】
IP電話サービスを使用する際に、割り当てられた電話番号を使用可能な状態にするためには、通常IP電話サーバ15への登録が必要となる。この登録とは、自システムの位置情報を登録することである。複数の電話番号情報がデータ格納部24に設定されているとき、特定の契機を以ってSIPメッセージ作成・解析処理モジュール21はIP電話サーバへ送出する登録メッセージを作成し、パケット送受信モジュール22を通してメッセージを送信する。特定の契機とは、ユーザI/F部23がユーザによる入力信号を検知した場合や、自システムのネットワークリンクの状態変更を検知した場合などである。この登録処理は、実際の音声処理能力(論理チャンネル数や実装の有無)に関わらず行うことができるようになっている。
【0032】
次に、図2、図3、図4、図5及び図6を参照して本実施形態の動作について詳細に説明する。
【0033】
登録処理については、データ格納部24のデータの有無だけを判断して行うことを除いて、従来の処理と変更がないため、特に記載しない。
【0034】
内線電話機においてIP網14を使用する発信操作が行われた場合に、呼管理・状態遷移モジュール20において、図6のフローチャートのように登録番号検索処理が行われる。
【0035】
まず、発信操作を行った内線電話機の内線番号に関連付けられた登録番号をデータ格納部24にある図4に示すテーブルから検索する(ステップA1)。次に、登録番号が取得できたかどうかにより処理を分岐する(ステップA2)。ステップA1で登録番号が取得できた場合には(ステップA2で「あり」)、この取得した登録番号を確定した登録番号とする(ステップA6)。
【0036】
ステップA1で登録番号が取得できなかった場合には(ステップA2で「なし」)、使用する論理チャンネル番号に関連付けられた登録番号をデータ格納部24にある図5に示すテーブルから検索する(ステップA3)。ステップA3で登録番号が取得できた場合には(ステップA4で「あり」)、この取得した登録番号を確定した登録番号とする(ステップA6)。
【0037】
ステップA4で登録番号が取得できなかった場合には(ステップA4で「なし」)、所定の登録番号を確定した登録番号とする(ステップA6)。但し、ステップA4で登録番号が取得できなかった場合には(ステップA4で「なし」)、発信不可としてもよい。
【0038】
確定した登録番号は、呼の情報として、呼が削除されるまで保持しておく。
【0039】
図2のSIPメッセージ生成・解析処理モジュール21では、図6を参照して説明した方法により呼管理・状態遷移モジュール20において決定された登録番号を用いて、SIPメッセージに具体的な登録番号毎の情報を埋め込む処理を行う。一般的なSIPにおける発呼シーケンスは図7のようになっている。SIPメッセージ生成・解析処理モジュール21では、ステップB1、B2、B3において、登録番号を使用した処理を行う。登録番号が影響するSIPメッセージの内容としては、INVITEメッセージに含まれる発信者番号、認証情報が含まれる。具体的には、確定した登録番号に対応する外線番号が外線発信者番号として利用され、確定した登録番号に対応したユーザID及びパスワードが認証情報として利用される。
【0040】
ステップB1においては、呼管理・状態遷移モジュール20から受け取った登録番号から、図3のテーブルを検索し、その登録番号に関連付けられている外線番号、ユーザID及びパスワードを検索する。検索に成功すれば、検索された外線番号を用いて発信メッセージ(INVITE)を生成する。検索に失敗すれば、発信操作を無効とするように動作する。
【0041】
IP電話サーバ15において、発信の際に認証が必要となる場合がある。この場合、ステップB2のサーバからの応答には、認証するために必要なパラメータが含まれてくる。このパラメータと、電話番号に関連付けられた認証情報(ユーザID及びパスワード)が再度送出するINVITEメッセージに載せるパラメータを作成する際に必要となる。認証情報を作成し、メッセージに挿入する処理は、一般的なIP電話交換機においてなされている処理と同様であるため、説明しない。
【0042】
上記の実施形態においては、図4に示すテーブルには、内線番号毎に使用する登録番号が格納されている。この登録番号は、ユーザが設定するものである。工場出荷時には、図4に示すテーブルに、無効値を格納しておいてもよいし、ディフォルト値を格納しておいてもよい。
【0043】
同様に、図5に示すテーブルには、論理チャンネル番号毎に使用する登録番号が格納されている。この登録番号は、ユーザが設定するものである。工場出荷時には、図5に示すテーブルに、無効値を格納しておいてもよいし、ディフォルト値を格納しておいてもよい。
【0044】
また、図1に示す例では、ブロードバンド機器がIP電話交換機13に含まれているとしたが、ブロードバンド機器をIP電話機13から分離し、図8に示すように、ブロードバンド機器86をIP電話交換機13とIP網14との間に挿入してもよい。
【0045】
また、図8に示すように内線電話機としてIP内線電話機80、81、82を利用してもよい。
【0046】
更に、IP電話交換機83は、パーソナルコンピュータや、サーバなどにソフトウェアとして提供され、実装されていることも可能である。この場合、呼管理・状態遷移モジュール20、SIPメッセージ作成・解析処理部21及びパケット送受信モジュール22は、CPUが、コンピュータ読取り可能な記録媒体に格納されているプログラムを読み込んで実行することにより実現される。
【0047】
また、例えば、複数のプロバイダが別々に提供するIP電話サーバ15に対応するために、IP電話サーバ毎のIPアドレス又はドメイン名の項目を図3に示すテーブルに追加し、登録番号毎に、IP電話サーバ15を切り換えてもよい。また、複数の登録番号の間で外線番号を共通とし、ユーザID、パスワード及びIP電話サーバのIPアドレス又はドメイン名が異なるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、内線電話機からIP電話交換機を介して外線に電話をかけるために利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施形態によるIP電話が行われるシステム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すIP電話交換機の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すデータ格納部に格納される第1のテーブルの構成を表す図である。
【図4】図2に示すデータ格納部に格納される第2のテーブルの構成を表す図である。
【図5】図2に示すデータ格納部に格納される第3のテーブルの構成を表す図である。
【図6】図2に示す呼管理・状態遷移モジュールにより行われる登録番号決定方法を示すフローチャートである。
【図7】図2に示すSIPメッセージ作成・解析処理モジュール及びパケット送受信モジュールにより行われるシグナリングのシーケンスを表すシーケンス図である。
【図8】本発明の他の実施形態によるIP電話が行われるシステム全体の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0050】
13 IP電話交換機
20 呼管理・状態遷移モジュール
21 SIPメッセージ作成・解析処理モジュール
22 パケット送受信モジュール
23 ユーザI/F部
24 データ格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内線電話機からIP電話交換機を介して外線に電話をかけるためのIP電話発信方法において、
前記IP電話交換機と通話相手との間で通話のために使用する論理チャンネル番号と発信元の電話番号として使用する外線番号とを番号に関し相互に独立して選択することを特徴とするIP電話発信方法。
【請求項2】
請求項1に記載のIP電話発信方法において、
通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択することを特徴とするIP電話発信方法。
【請求項3】
請求項2に記載のIP電話発信方法において、
ユーザによる選択操作に従って、通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択することを特徴とするIP電話発信方法。
【請求項4】
請求項2に記載のIP電話発信方法において、
所定の規則に従って、通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択することを特徴とするIP電話発信方法。
【請求項5】
請求項1に記載のIP電話発信方法において、
各内線電話機で使用する外線番号を予め定めておくことを特徴とするIP電話発信方法。
【請求項6】
請求項5に記載のIP電話発信方法において、
各内線電話機での内線番号と外線番号との対応関係を予め定めておくことにより、各内線電話機で使用する外線番号を予め定めておくことを特徴とするIP電話発信方法。
【請求項7】
請求項5に記載のIP電話発信方法において、
発信しようとするIP電話に対して予め定めた外線番号がない場合に使用する外線番号を論理チャンネル番号に対応付けて定めておき、
発信しようとするIP電話に対して予め定めた外線番号がない場合には、論理チャンネル番号に対応付けられた外線番号を使用することを特徴とするIP電話発信方法。
【請求項8】
内線電話機からIP電話交換機を介して外線に電話をかけるためのIP電話発信方法において、
内線番号と登録番号との対応関係を保持する第1のテーブルと、
登録番号と外線番号との対応関係を保持する第2のテーブルと、
を記憶手段に記憶させ、
前記IP電話交換機と通話相手との間で通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択し、
発信元の電話番号として使用する外線番号を、発信元の内線電話機の内線番号に対応する登録番号を前記第1のテーブルから検索し、検索された登録番号に対応する外線番号を前記第2のテーブルから検索することにより選択することを特徴とするIP電話発信方法。
【請求項9】
請求項8に記載のIP電話発信方法において、
論理チャンネル番号と登録番号との対応関係を保持する第3のテーブルを記憶手段に記憶させ、
発信元の内線電話機の内線番号に対応する登録番号を前記第1のテーブルから検索できなかった場合に、発信元の電話番号として使用する外線番号を、選択された論理チャンネル番号に対応する登録番号を前記第3のテーブルから検索し、検索された登録番号に対応する外線番号を前記第2のテーブルから検索することにより選択することを特徴とするIP電話発信方法。
【請求項10】
内線電話機から自機を介して外線に電話をかけるためのIP電話発信方法において、
自機と通話相手との間で通話のために使用する論理チャンネル番号と発信元の電話番号として使用する外線番号とを番号に関し相互に独立して選択することを特徴とするIP電話交換機。
【請求項11】
請求項10に記載のIP電話交換機において、
通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択することを特徴とするIP電話交換機。
【請求項12】
請求項11に記載のIP電話交換機において、
ユーザによる選択操作に従って、通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択することを特徴とするIP電話交換機。
【請求項13】
請求項11に記載のIP電話交換機において、
所定の規則に従って、通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択することを特徴とするIP電話交換機。
【請求項14】
請求項10に記載のIP電話交換機において、
各内線電話機で使用する外線番号を予め定めておくことを特徴とするIP電話交換機。
【請求項15】
請求項14に記載のIP電話交換機において、
各内線電話機での内線番号と外線番号との対応関係を予め定めておくことにより、各内線電話機で使用する外線番号を予め定めておくことを特徴とするIP電話交換機。
【請求項16】
請求項14に記載のIP電話交換機において、
発信しようとするIP電話に対して予め定めた外線番号がない場合に使用する外線番号を論理チャンネル番号に対応付けて定めておき、
発信しようとするIP電話に対して予め定めた外線番号がない場合には、論理チャンネル番号に対応付けられた外線番号を使用することを特徴とするIP電話交換機。
【請求項17】
内線電話機から自機を介して外線に電話をかけるためのIP電話交換機において、
内線番号と登録番号との対応関係を保持する第1のテーブルと、
登録番号と外線番号との対応関係を保持する第2のテーブルと、
を記憶手段に記憶させ、
前記IP電話交換機と通話相手との間で通話のために使用する論理チャンネル番号を、使用されていない論理チャンネル番号の中から選択し、
発信元の電話番号として使用する外線番号を、発信元の内線電話機の内線番号に対応する登録番号を前記第1のテーブルから検索し、検索された登録番号に対応する外線番号を前記第2のテーブルから検索することにより選択することを特徴とするIP電話交換機。
【請求項18】
請求項17に記載のIP電話交換機において、
論理チャンネル番号と登録番号との対応関係を保持する第3のテーブルを記憶手段に記憶させ、
発信元の内線電話機の内線番号に対応する登録番号を前記第1のテーブルから検索できなかった場合に、発信元の電話番号として使用する外線番号を、選択された論理チャンネル番号に対応する登録番号を前記第3のテーブルから検索し、検索された登録番号に対応する外線番号を前記第2のテーブルから検索することにより選択することを特徴とするIP電話交換機。
【請求項19】
請求項1乃至9の何れか1項に記載のIP電話発信方法をコンピュータに行わせるためのIP電話発信プログラム。
【請求項20】
請求項19に記載のIP電話発信プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−135505(P2006−135505A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−320691(P2004−320691)
【出願日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.INS
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】