説明

Lck阻害剤としての縮合複素環

式(I)で表される、イミダゾピリダジンまたはピラゾロピリミジン誘導体の縮合複素環が提供されるが、これらのものは、優れたLck阻害活性を有していて、医薬品、特に免疫抑制剤として有用である。
【化7】


[式中、YおよびZの一方がC原子、他方がN原子であり;−X−は−N(R1)−などであり、−R1は水素などを表し、−A−は単結合などを表し、−R2はシクロアルキル、アリールなどであり、−E−は単結合などであり、−R3はアリール、芳香族複素環などであり、−R4、−R5および−R6は同一であっても異なっていてもよいが、それぞれ水素などである。]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次式(I)で表される縮合複素環式化合物:
【化1】

[式中、
YおよびZの一方がC原子、他方がN原子であり;
−X−が、単結合、−N(R1)−、−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)2−であり;
−R1が、水素または低級アルキルであり;
−A−が、単結合、低級アルキレンまたは低級アルケニレンであるが、それらのそれぞれが、−OHおよび−NR1112からなる群より選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよいが、ここで−A−のメチレン単位は、場合によっては、−O−または−C(=O)−に置換されていてもよく;
−R11と−R12は同一であっても異なっていてもよいが、それぞれが水素または低級アルキルであり;
−R2が、水素、シクロアルキル、アリール、5員もしくは6員の非芳香族複素環または5員もしくは6員の芳香族複素環であるが、それらのそれぞれが置換されていてもよいか、あるいは別の方法として、−R1と「−A−R2」とが隣接する窒素原子と一体となって、5員、6員もしくは7員の環状アミノを形成してもよいが、それらは置換されていてもよく;
−E−が、単結合、低級アルキレン、低級アルケニレンまたは低級アルキニレンを表すが、ここで−E−のメチレン単位が、場合によっては、−O−、−(CO)O−、−NH−、−NHCO−、−NHSO2−もしくは−NH(CO)NH−によって置換されていてもよく;
−R3が、シクロアルキル、アリール、5員もしくは6員の非芳香族複素環または5員もしくは6員の芳香族複素環であるが、それらのそれぞれが、置換されていてもよいし、また、ベンゼンと縮合されていてもよく;そして
−R4、−R5および−R6は、同一であっても異なっていてもよいが、それぞれが水素、ハロゲン、低級アルキル、−O−低級アルキルまたはアリールであり;
ただし、
(i)−A−が単結合であり、−X−がNHであり、−R2が4−テトラヒドロピラニルであり、そして−R3が3−クロロフェニルである場合には、YがC原子で、ZがN原子であり;
(ii)−X−がNHであり、−R2がシクロプロピル、2−ピリジル、3−ピリジル、2−チエニルもしくは4−フルオロフェニルであり、そして−R3が3−アセチルフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、フェニル、2−フリルもしくは2−チエニルである場合には、−A−が単結合である]
またはそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって:
YおよびZの一方がC原子、他方がN原子であり;
−X−が、−N(R1)−、−O−、または−S−であり;
−R1が、水素または低級アルキルであり;
−A−が、単結合、低級アルキレンまたは低級アルケニレンであるが、それらのそれぞれが、−OHおよび−NR1112からなる群より選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよいが、ここで−A−のメチレン単位は、場合によっては、−O−または−C(=O)−に置換されていてもよく;
−R11と−R12は同一であっても異なっていてもよいが、それぞれが水素または低級アルキルであり;
−R2が、水素、C5〜10シクロアルキル、アリール、1個〜3個のヘテロ原子を含む5員もしくは6員の非芳香族複素環、または1個のヘテロ原子を含む5員もしくは6員の芳香族複素環であるが、それらのそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、低級アルキル、−O−低級アルキル、ハロゲンを有する−O−低級アルキル、−O−(6員環状アミノ)、−CONH−低級アルキル、−C(O)NH−アリール、−S(O)2−アリール、−C(O)O−低級アルキル、−C(O)OH、−C(O)NH−O−低級アルキル、−NR1112、6員非芳香族複素環、および−O−(6員芳香族複素環)、からなる群より選択される1個〜3個の置換基により置換されていてもよいか、あるいは別の方法として、−R1と「−A−R2」とが隣接する窒素原子と一体となって、5員、6員もしくは7員の環状アミノを形成してもよいが、それらは置換されていてもよく;
−E−が、単結合、低級アルキレン、低級アルケニレンまたは低級アルキニレンであるが、ここで−E−のメチレン単位が、場合によっては、−NHSO2−もしくは−NH(CO)NH−によって置換されていてもよく;
−R3が、5員もしくは6員の非芳香族複素環、または1個〜2個の窒素原子を含み、ベンゼンと縮合していてもよい5員もしくは6員の芳香族複素環であるが、それらのそれぞれは、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンを有する低級アルキル、ヒドロキシルを有する低級アルキル、−OH、シアノ、−O−低級アルキル、フェニル、−O−フェニル、−S−フェニル、−O−シクロアルキル、−C(O)O−低級アルキル、−C(O)NH2、−NHCO−アリール、−NHC(O)O−低級アルキルおよび−NR1112からなる群より選択される1個〜3個の置換基を用いて置換されていてもよく;そして
−R4、−R5および−R6は、同一であっても異なっていてもよいが、それぞれが水素、ハロゲン、低級アルキル、−O−低級アルキルまたはアリールである;
化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項3】
請求項2に記載の化合物であって:
YおよびZの一方がC原子、他方がN原子であり;
−X−が、−N(R1)−または−O−であり;
−R1が水素であり;
−A−が単結合または低級アルキレンであり;
−R2が、水素、シクロヘキシル、フェニル、アダマンチル、ピリジニル、ピペリジニル、またはテトラヒドロピラニルであるが;それらのそれぞれが、ヒドロキシ、ハロゲン、メチルおよび、場合によってはハロゲンで置換されていてもよい、低級アルキルオキシからなる群より選択される、1個から2個の置換基を用いて置換されていてもよく;
−E−が単結合であり;
−R3が、ハロゲンを用いて置換されていてもよい、ピリジニルであり;
−R4、−R5および−R6は、同一であっても異なっていてもよいが、それぞれが水素、ハロゲン、メチル、またはフェニルである;
化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項4】
請求項3に記載の化合物であって:
(1)N−シクロヘキシル−3−(4−ピリジニル)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン、
(2)3−(4−ピリジニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン、
(3)N−フェニル−3−(4−ピリジニル)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン、
(4)N,3−ジピリジン−4−イルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン、
(5)N−ベンジル−3−(4−ピリジニル)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン、
(6)N−アダマンタン−1−イル−3−(4−ピリジニル)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン、
(7)トランス−4−{[3−(2−クロロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]アミノ}シクロヘキサノール、
(8)N−(トランス−4−エトキシシクロヘキシル)−3−ピリジン−4−イルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン、
(9)(1R,2R,3S,5S)−5−{[3−(4−ピリジル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]アミノ}−2−アダマンタノール、
(10)4−メチル−3−[(3−(4−ピリジニル)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)アミノ]フェノール、
(11)トランス−4−[(8−メチル−3−(4−ピリジニル)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)アミノ]シクロヘキサノール、
(12)トランス−4−{[3−(2−ブロモピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]アミノ}シクロヘキサノール、
(13)N−(2,5−ジクロロベンジル)−3−(4−ピリジニル)−イミダゾ[1,2−b]−ピリダジン−6−アミン、
(14)N−[2−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]−3−ピリジン−4−イルイミダゾ−[1,2−b]ピリダジン−6−アミン、
(15)N−[3−クロロ−2−フルオロベンジル]−3−ピリジン−4−イルイミダゾ−[1,2−b]ピリダジン−6−アミン、
の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項5】
請求項1の化合物を含む、Lck阻害剤。
【請求項6】
請求項1の化合物を含む、臓器移植における拒絶反応、自己免疫疾患、喘息、アトピー性皮膚炎を治療または予防するための医薬品組成物。
【請求項7】
薬学的に許容され、実質的に非毒性のキャリアまたは賦形剤と混合された請求項1の化合物を有効成分として含む、医薬品組成物。
【請求項8】
医薬品として使用するための、請求項1のいずれかの化合物。
【請求項9】
請求項1の化合物を使用することを含む、Lckを阻害するための方法。
【請求項10】
Lckを阻害するための医薬品を生産するための、請求項1の化合物の使用。
【請求項11】
臓器移植における拒絶反応、自己免疫疾患、喘息、アトピー性皮膚炎を治療または予防するための方法であって、ヒトまたは動物に、請求項1の化合物の有効量を投与することを含む、方法。
【請求項12】
臓器移植における拒絶反応、自己免疫疾患、喘息、アトピー性皮膚炎を治療または予防するための医薬品を生産するための、請求項1の化合物の使用。
【請求項13】
請求項6または請求項7に記載の医薬品組成物、それに関わる書面、前記医薬品組成物が臓器移植における拒絶反応、自己免疫疾患、喘息、アトピー性皮膚炎を治療または予防するために使用することが可能であるかまたは使用するべきであることを述べている書面、を含む商業的パッケージ。

【公表番号】特表2009−502734(P2009−502734A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−503311(P2008−503311)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際出願番号】PCT/JP2006/315346
【国際公開番号】WO2007/013673
【国際公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(000006677)アステラス製薬株式会社 (274)
【Fターム(参考)】