説明

NCCa−ATPチャネルを標的とする治療剤およびその使用方法

本発明は、星状細胞、神経細胞、または毛細血管内皮細胞のNCCa−ATPチャネルを標的とする治療用組成物、およびそれを用いた方法に関する。より詳細には、NCCa−ATPチャネルのアゴニストおよびアンタゴニストを企図している。本治療用組成物は、腫瘍脳関門が存在する癌、より具体的に転移性脳腫瘍を治療するために使用される。このような治療は、従来の抗癌療法と併用することが想定されている。あるいは、本組成物は、血流の中断、組織損傷、または組織圧の上昇が原因となって起きる細胞死を予防したり、虚血によって起きる脳浮腫を治療したりするために使用される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験体における過剰増殖性疾患を治療する方法であって、神経細胞、神経膠細胞、または神経内皮細胞においてNCCa−ATPチャネルを活性化するのに有効な化合物の一定量を被験体に投与する工程を包含する、方法。
【請求項2】
前記チャネルの活性化が、細胞の脱分極を引き起こすナトリウムイオン(Na)の流入をもたらす、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記Naの流入が、細胞内への水の流入を引き起こす浸透圧勾配を変化させる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記細胞内への水の流入が細胞毒性浮腫をもたらす、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
細胞毒性浮腫が壊死性細胞死をもたらす、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記神経膠細胞が、星状細胞、上衣細胞、乏突起膠細胞、および小膠細胞からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記過剰増殖性疾患が腫瘍である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記腫瘍が良性または悪性の腫瘍である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記腫瘍が神経腫である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記腫瘍が、原発性脳腫瘍または転移性脳腫瘍に由来する、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記腫瘍が神経膠腫である、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記神経膠腫が、星状細胞腫、脳幹膠腫、上衣腫、視神経膠腫、および希突起膠腫からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項13】
前記腫瘍が、グリア芽腫、髄芽腫、脈絡叢乳頭腫、腫瘍転移、髄膜腫、下垂体腺腫、シュワン細胞腫、リンパ腫、先天性腫瘍、神経肉腫、神経線維腫症、神経芽細胞腫、頭蓋咽頭腫、松果体部腫瘍、および未分化神経外胚葉性腫瘍からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
チャネルが以下の特徴を有する、請求項1に記載の方法:(a)35pS型チャネルである;(b)約10−8から約10−5Mの濃度範囲にある細胞質Ca2+によって促進される;(c)細胞質ATPが約0.8μMよりも低いときに開口する;そして、(d)一価陽イオンのK、Cs、Li、およびNaに対して透過性である。
【請求項15】
前記活性化化合物が、ジアゾキシド、ピナシジル、およびクロマカリンからなる群から選択される1型スルホニル尿素受容体アゴニストである、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記活性化化合物が、3−イソプロピルアミノ−7−メトキシ−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン1,1−ジオキシド(NNC55−9216);6,7−ジクロロ−3−イソプロピルアミノ−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン1,1−ジオキシド(BPDZ154);7−クロロ−3−イソプロピルアミノ−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン1,1−ジオキシド(BPDZ73);6−クロロ−3−イソプロピルアミノ−4H−チエノ[3,2−e]−1,2,4−チアジアジン1,1−ジオキシド(NNC55−0118);6−クロロ−3−(1−メチルシクロプロピル)アミノ−4H−チエノ[3,2−e]−1,2,4−チアジアジン1,1−ジオキシド(NN414);3−(3−メチル−2−ブチルアミノ)−4H−ピリド[4,3−e]−1,2,4−チアジアジン1,1−ジオキシド(BPDZ44);3−(1’,2’,2’−トリメチルプロピル)アミノ−4H−ピリド(4,3−e)−1,2,4−チアジアジン1,1−ジオキシド(BPDZ62);および3−(1’,2’,2’−トリメチルプロピル)アミン−4H−ピリド(2,3−e)−1,2,4−チアジアジン,1,1−ジオキシド(BPDZ79)からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
被験体に抗癌治療を施す工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記抗癌治療が、化学療法、放射線療法、免疫療法、外科手術、またはこれらの組み合わせである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞またはそれらの組み合わせにおいてNCCa−ATPチャネルを活性化するのに有効な化合物を被験体に投与する工程を包含する、被験体の脳内の腫瘍の周囲にある腫瘍脳関門の完全性を破壊する方法。
【請求項20】
被験体に抗癌治療を施す工程をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
抗癌治療が、化学療法、放射線療法、免疫療法、外科手術、またはこれらの組み合わせである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記活性化化合物が、ジアゾキシド、ピナシジル、およびクロマカリンからなる群から選択される1型スルホニル尿素受容体アゴニストである、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞、またはそれらの組み合わせの細胞死を誘導する方法であって、該細胞においてNCCa−ATPチャネルを活性化するのに有効な化合物を該細胞に投与する工程を包含する、方法。
【請求項24】
前記神経膠細胞が、星状細胞、上衣細胞、乏突起膠細胞、および小膠細胞からなる群から選択される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記チャネルの活性化がNaの流入を生じ、それにより細胞毒性浮腫の原因となる細胞内への水の流入を引き起こす浸透圧勾配を変化させる、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記細胞毒性浮腫が細胞死をもたらす、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
血栓溶解剤、抗凝血剤、抗血小板剤、スタチン、利尿剤、血管拡張剤または薬学的に受容可能なその塩、およびNCCa−ATPチャネルを阻害する化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む、薬学的組成物。
【請求項28】
前記チャネルが、1型スルホニル尿素受容体(SUR1)アンタゴニストによって阻害される、請求項27に記載の薬学的組成物。
【請求項29】
前記SUR1アンタゴニストが、グリベンクラミド、トルブタミド、レパグリニド、ナテグリニド、メグリチニド、ミダグリゾール、LY397364、LY389382、グリクラジド、グリメピリド、エストロゲン、およびエストロゲン関連化合物からなる群から選択される、請求項28に記載の薬学的組成物。
【請求項30】
前記血栓溶解剤が、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、アニストレプラーゼ、レテプラーゼ、テネクテプラーゼ、またはこれらの組み合わせである、請求項27に記載の薬学的組成物。
【請求項31】
前記抗血小板剤がアスピリンである、請求項27に記載の薬学的組成物。
【請求項32】
前記抗凝血剤がワルファリンまたはクマディンである、請求項27に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
前記血管拡張剤がニトログリセリンである、請求項27に記載の薬学的組成物。
【請求項34】
前記薬学的組成物が神経保護剤である、請求項27に記載の薬学的組成物。
【請求項35】
NCCa−ATPチャネルを発現する内皮細胞に由来する膜調製物を含む組成物であって、チャネルがI型スルホニル尿素受容体(SUR1)のアンタゴニストによって遮断される組成物。
【請求項36】
チャネルが以下の特徴を有する、請求項35に記載の組成物:(a)35pS型チャネルである;(b)約10−8から約10−5Mの濃度範囲にある細胞質Ca2+によって促進される;(c)細胞質ATPが約0.8μMよりも低いときに開口する;そして、(d)一価陽イオンのK、Cs、Li、およびNaに対して透過性である。
【請求項37】
前記SUR1アンタゴニストが、グリベンクラミド、トルブタミド、レパグリニド、ナテグリニド、メグリチニド、ミダグリゾール、LY397364、LY389382、グリクラジド、グリメピリド、エストロゲン、およびエストロゲン関連化合物からなる群から選択される、請求項35に記載の組成物。
【請求項38】
前記SUR1アンタゴニストが、血栓溶解剤を投与することができる治療濃度域を増加させる、請求項35に記載の組成物。
【請求項39】
血栓溶解剤またはその薬学的に受容可能な塩の一定量を、NCCa−ATPチャネルを阻害する化合物またはその薬学的に受容可能な塩と組み合わせて被験体に投与する工程を包含する、被験体における急性脳虚血を治療する方法。
【請求項40】
前記チャネルが、神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞、またはそれらの組み合わせに発現される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記チャネルが1型スルホニル尿素受容体(SUR1)のアンタゴニストによって遮断される、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記SUR1アンタゴニストが、グリベンクラミド、トルブタミド、レパグリニド、ナテグリニド、メグリチニド、ミダグリゾール、LY397364、LY389382、グリクラジド、グリメピリド、エストロゲン、およびエストロゲン関連化合物からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記被験体に投与されるSUR1アンタゴニストの量が、約0.0001μg/kg/日から約20mg/kg/日までの範囲内にある、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記被験体に投与されるSUR1アンタゴニストの量が、約0.01μg/kg/日から約100μg/kg/日までの範囲内にある、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記被験体に投与されるSUR1アンタゴニストの量が、約100μg/kg/日から約20mg/kg/日までの範囲内にある、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記SUR1アンタゴニストがボーラス注入液として投与される、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
前記SUR1アンタゴニストが輸液として投与される、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
前記SUR1アンタゴニストがボーラス注入液として、輸液と組み合わせて投与される、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
前記被験体に投与されるSUR1アンタゴニストの量が、約0.0001μg/kg/処置から約20mg/kg/処置までの範囲内にある、請求項42に記載の方法。
【請求項50】
前記被験体に投与されるSUR1アンタゴニストの量が、約0.01μg/kg/処置から約100μg/kg/処置までの範囲内にある、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記被験体に投与されるSUR1アンタゴニストの量が、約100μg/kg/処置から約20mg/kg/処置までの範囲内にある、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記血栓溶解剤が、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、アニストレプラーゼ、レテプラーゼ、テネクテプラーゼ、またはこれらの組み合わせである、請求項39に記載の方法。
【請求項53】
前記SUR1アンタゴニストが、細胞の中へのNaの流入を遮断して、それにより細胞の脱分極を防止する、請求項41に記載の方法。
【請求項54】
前記SUR1アンタゴニストが、細胞の中へのNaの流入を遮断して、それにより細胞毒性浮腫を防止する、請求項41に記載の方法。
【請求項55】
前記治療によって出血性変化が低下する、請求項39に記載の方法。
【請求項56】
前記NCCa−ATPチャネルを阻害する化合物が、血栓溶解剤の投与のための治療濃度域を増加させる、請求項39に記載の方法。
【請求項57】
前記治療によって神経細胞および/または内皮細胞の細胞死が低下する、請求項39に記載の方法。
【請求項58】
神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞、またはそれらの組み合わせにおいてNCCa−ATPチャネルを阻害するのに有効な化合物を被験体に投与することを含む、脳梗塞を患う被験体の死亡率を低下させる方法。
【請求項59】
前記化合物が、脳梗塞の大きさを減少させる、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記化合物が、梗塞周辺組織に位置する浮腫を抑制する、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記被験体に血栓溶解剤を投与する工程をさらに包含する、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
前記被験体に抗凝血剤または抗血小板剤を投与する工程をさらに包含する、請求項58に記載の方法。
【請求項63】
前記抗凝血剤または抗血小板剤がアスピリン、ワルファリン、またはクマディンである、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記被験体にスタチン、利尿剤、または血管拡張剤を投与する工程をさらに包含する、請求項58に記載の方法。
【請求項65】
前記被験体にマンニトールを投与する工程をさらに包含する、請求項58に記載の方法。
【請求項66】
前記化合物を消化的または非経口的に投与する、請求項58に記載の方法。
【請求項67】
消化的が、経口、口腔内、直腸、または舌下を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
非経口的が、静脈内、皮内、筋内、動脈内、くも膜下、皮下、腹腔内、または脳室内を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
非経口的が脳実質内への注入を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項70】
化合物を局所的または粘膜に投与する工程を包含する、請求項58に記載の方法。
【請求項71】
局所的が経皮を含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞、またはそれらの組み合わせにおいてNCCa−ATPチャネルを阻害するのに有効な化合物を被験体に投与する工程を包含する、被験体の梗塞周辺領域における浮腫を抑制する方法。
【請求項73】
神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞、またはそれらの組み合わせにおいてNCCa−ATPチャネルを阻害するのに有効な化合物を被験体に投与する工程を包含する、被験体における脳膿瘍周囲にある神経膠症カプセルの完全性を維持する方法。
【請求項74】
神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞、またはそれらの組み合わせにおいてNCCa−ATPチャネルを阻害するのに有効な化合物を被験体に投与する工程を包含する、脳梗塞を発症するリスクを有する被験体を治療する方法。
【請求項75】
前記被験体が心臓状態の治療を受けている、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記心臓状態が心筋梗塞である、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記治療が血栓溶解剤である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記被験体が、心房細動または凝固障害を患っている、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
抗凝血剤を、NCCa−ATPチャネルを阻害するのに有効な化合物と組み合わせて投与する工程をさらに包含する、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記抗凝血剤が、ワルファリンまたはクマディンである、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記被験体が肺塞栓を発症するリスクを有する、請求項74に記載の方法。
【請求項82】
前記被験体が、被験体の脳梗塞のリスクを高める治療を受けている、請求項74に記載の方法。
【請求項83】
前記治療が外科手術である、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記外科手術が血管手術または神経外科手術である、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記治療が、脳/血管内治療、血管造影法、またはステント留置である、請求項82に記載の方法。
【請求項86】
神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞、またはそれらの組み合わせにおいてNCCa−ATPチャネルを阻害するのに有効な化合物を被験体に投与する工程を包含する、脳浮腫を発症するリスクを有する被験体を治療する方法。
【請求項87】
前記被験体が動静脈奇形または腫瘤占拠性病変を患っている、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記被験体が、脳損傷の危険が高い活動に関与している、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
被験体の脳における神経細胞浮腫および/または細胞毒性損傷を診断する方法であって、
SUR1のアンタゴニストを標識する工程、
標識されたSUR1のアンタゴニストを被験体に投与する工程、
被験体の脳における標識されたSUR1のアンタゴニストのレベルを測定する工程
を包含し、
標識されたSUR1のアンタゴニストが該被験体の脳内に存在することが、脳内に神経細胞浮腫および/または細胞毒性損傷があることを示す、方法。
【請求項90】
被験体における脳腫瘍の境界を決定する方法であって、
SUR1のアンタゴニストを標識する工程、
標識されたSUR1のアンタゴニストを被験体に投与する工程、
被験体の脳における標識されたSUR1のアンタゴニストを視覚化する工程
を包含し、
標識されたSUR1のアンタゴニストが被験体の脳内に存在することが、該脳腫瘍の境界を示す、方法。
【請求項91】
前記脳腫瘍が転移性腫瘍である、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
視覚化する工程が、陽電子放出断層撮影法(PET)による、請求項90に記載の方法。
【請求項93】
被験体における脳梗塞後のペナンブラを決定する方法であって、
SUR1のアンタゴニストを標識する工程、
標識されたSUR1のアンタゴニストを被験体に投与する工程、
標識されたSUR1のアンタゴニストを被験体の脳において視覚化する工程
を包含し、
標識されたSUR1のアンタゴニストが被験体の脳内に存在することが、該脳梗塞後のペナンブラを示す、方法。
【請求項94】
被験体における脳梗塞神経疾患をモニタリングする方法であって、
SUR1のアンタゴニストを標識する工程、
標識されたSUR1のアンタゴニストを被験体に投与する工程、
標識されたSUR1のアンタゴニストを被験体の脳において視覚化する工程
を包含し、
標識されたSUR1のアンタゴニストが該被験体の脳内に存在することが、該疾患の進行を示す、方法。
【請求項95】
視覚化する工程が毎日行われる、請求項92に記載の方法。
【請求項96】
神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞、またはそれらの組み合わせにおいてNCCa−ATPチャネルを阻害するのに有効な化合物、およびIV溶液を含む、神経保護剤輸液キット。
【請求項97】
前記化合物および溶液が同一の容器内に含まれる、請求項96に記載のキット。
【請求項98】
前記化合物および溶液が異なった容器内に含まれる、請求項96に記載のキット。
【請求項99】
前記化合物を含む容器が、溶液の容器内に含まれる、請求項98に記載のキット。
【請求項100】
神経保護剤ボーラス用キットをさらに含む、請求項96に記載のキットであって、該ボーラス用キットが、神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞、またはそれらの組み合わせにおいてNCCa−ATPチャネルを阻害するのに有効な化合物が予め入っている注射器を含む、キット。
【請求項101】
神経細胞、神経膠細胞、神経内皮細胞、またはそれらの組み合わせにおいてNCCa−ATPチャネルを阻害するのに有効な化合物、および血栓溶解剤、抗凝血剤、抗血小板剤、利尿剤、スタチン、または血管拡張剤を含む、神経保護剤キット。
【請求項102】
前記血栓溶解剤がtPAである、請求項101に記載のキット。
【請求項103】
前記抗凝血剤がワルファリンまたはクマディンである、請求項101に記載のキット。
【請求項104】
前記抗血小板剤がアスピリンである、請求項101に記載のキット。
【請求項105】
前記血管拡張剤がニトログリセリンである、請求項101に記載のキット。
【請求項106】
前記利尿剤がマンニトールである、請求項101に記載のキット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2008−513447(P2008−513447A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532321(P2007−532321)
【出願日】平成17年7月25日(2005.7.25)
【国際出願番号】PCT/US2005/026455
【国際公開番号】WO2006/036278
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(507088082)ユニバーシティ オブ メリーランド, ボルチモア (4)
【出願人】(507086240)
【Fターム(参考)】