説明

SAM−6変異体、標的および使用法

本出願は、グルコース調節タンパク質78(Grp78)、脱グリコシル化されたGrp78、アポリポタンパク質B100(apoB100)、およびグリコシル化もしくは脱グリコシル化されたリポタンパク質VLDLおよびLDLの1つまたは複数に結合するSAM−6抗体の変異体および機能性断片に関する。新生物、腫瘍、癌、およびLDLもしくは酸化型LDLの過剰レベルに関連する障害または疾患の治療および診断における変異体および機能性断片の使用も記載されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
Grp78に特異的に結合する単離または精製された抗体であって、DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、またはGrp78に結合するための軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6と競合する、抗体。
【請求項2】
apoB100に特異的に結合する単離または精製された抗体であって、DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、またはapoB100に結合するための軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体と競合する、抗体。
【請求項3】
LDL、VLDL、または酸化型LDLに特異的に結合する単離または精製された抗体であって、DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、またはLDL、VLDL、もしくは酸化型LDLに結合するための重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体と競合する、抗体。
【請求項4】
脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLに特異的に結合する単離または精製された抗体であって、DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、または脱グルコシル化されたGrp78もしくは脱グルコシル化されたLDLに結合するための軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体と競合する、抗体。
【請求項5】
前記Grp78が約655アミノ酸の配列を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項6】
Grp78の細胞外ドメインまたは細胞内ドメインに結合する、請求項1に記載の抗体。
【請求項7】
前記細胞内ドメインが約411アミノ酸を含み、前記細胞外ドメインが約220アミノ酸を含む、請求項6に記載の糖タンパク質。
【請求項8】
糖タンパク質をグリコシダーゼ酵素で処理すると、SAM−6抗体の前記Grp78への結合が低下する、請求項1に記載の抗体。
【請求項9】
前記グリコシダーゼ酵素がO−グリコシダーゼを含む、請求項8に記載の糖タンパク質。
【請求項10】
エンドグリコシダーゼHまたはエンドグリコシダーゼFで処理すると、前記Grp78の見かけの分子量が低下する、請求項1に記載の抗体。
【請求項11】
Grp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLの1つまたは複数に結合する、請求項1〜4に記載の抗体の部分配列。
【請求項12】
前記重鎖可変領域または前記軽鎖可変領域が、本明細書に記載のSAM−6 VH配列またはSAM−6 VL配列を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の抗体。
【請求項13】
Grp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLに対する前記抗体の結合親和性が、DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、またはGrp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78もしくは脱グルコシル化されたLDLに結合するための軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体の結合親和性よりも高い、請求項1〜4のいずれかに記載の抗体。
【請求項14】
前記Grp78が、配列番号1またはその部分配列と少なくとも60%、70%、80%、90%、95%またはそれを超える同一性を有する、請求項1に記載の抗体。
【請求項15】
前記Grp78が、新生細胞、癌細胞もしくは腫瘍細胞、またはそれぞれBXPC−3(ATCC寄託番号CRL−1687)もしくはA549(DSMZ寄託番号CCL185)と表わされる膵癌細胞系もしくは肺癌細胞系によって発現または分泌されると特徴付けられる、請求項1に記載の抗体。
【請求項16】
請求項1〜4のいずれかに記載の抗体をコードする核酸配列。
【請求項17】
請求項12に記載の抗体部分配列をコードする核酸配列。
【請求項18】
請求項1〜4のいずれかに記載の抗体またはその部分配列をコードする核酸配列と少なくとも75〜90%またはそれを超えて相補的または相同である核酸配列であって、約10〜20、20〜30、30〜50、50〜100、100〜150、150〜200、200〜250、250〜300、300〜400、400〜500、500〜1000、1000〜2000ヌクレオチドの長さを有する、核酸配列。
【請求項19】
請求項16から18までのいずれかに記載の核酸配列と特異的にハイブリダイズする核酸配列。
【請求項20】
発現制御配列をさらに含む、請求項16または17に記載の核酸。
【請求項21】
請求項1〜4のいずれかに記載の抗体または請求項12に記載の抗体部分配列をコードする核酸を含むベクター。
【請求項22】
ウイルスベクター、細菌ベクター、真菌ベクターまたは哺乳動物ベクターを含む、請求項21に記載のベクター。
【請求項23】
請求項16もしくは17に記載の核酸または請求項21に記載のベクターで形質転換された宿主細胞。
【請求項24】
真核細胞である、請求項23に記載の宿主細胞。
【請求項25】
安定に、または一過性に形質転換された、請求項24に記載の宿主細胞。
【請求項26】
DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、または軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体が結合する、Grp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLの抗原またはエピトープに特異的に結合する、単離または精製された抗体。
【請求項27】
DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、または軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体が結合する、Grp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLの配列に特異的に結合する、単離または精製された抗体。
【請求項28】
DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、または軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体の、Grp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLへの結合を抑制または遮断する抗体。
【請求項29】
ELISAアッセイ、ウエスタンブロットまたは免疫沈降アッセイで決定される、DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、または軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体の、Grp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLへの結合を抑制または妨害する抗体。
【請求項30】
DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、または軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体の、Grp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLへの結合を少なくとも50%抑制する抗体。
【請求項31】
低比重リポタンパク質(LDL)または酸化型LDL(oxLDL)に結合する、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項32】
A549細胞馴化培地中に存在する成分に結合する、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項33】
前記Grp78を発現する細胞に前記抗体が結合することにより、細胞の死、溶解またはアポトーシスが刺激または誘導される、請求項1または26のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項34】
前記Grp78を発現する新生細胞、癌細胞または腫瘍細胞に前記抗体が結合することにより、細胞の死、溶解またはアポトーシスが刺激または誘導される、請求項1または26のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項35】
BXPC−3細胞またはA549細胞に前記抗体が結合することにより、BXPC−3細胞もしくはA549細胞の成長もしくは増殖が抑制される、またはBXPC−3細胞もしくはA549細胞の死、溶解もしくはアポトーシスが刺激もしくは誘導される、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項36】
Grp78を発現する細胞に前記抗体が結合することにより、カスパーゼの活性化が引き起こされる、請求項1または26のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項37】
前記カスパーゼが、カスパーゼ−3、カスパーゼ−7、カスパーゼ−8またはカスパーゼ−9を含む、請求項36に記載の単離または精製された抗体。
【請求項38】
N結合炭水化物部分またはO結合炭水化物部分を含むエピトープまたは配列に結合しない、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項39】
配列番号13、配列番号15もしくは配列番号18、またはDSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体と同一の重鎖可変配列または軽鎖可変配列を有さない、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項40】
本明細書に記載の重鎖CDR3または軽鎖CDR3と少なくとも100%の同一性を有する重鎖CDR3または軽鎖CDR3を含む、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項41】
配列番号18に記載の重鎖可変領域アミノ酸配列のCDR3(ARDRLAVAGRPFDY;配列番号17)と100%の同一性を有するCDRまたはDSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体の重鎖可変領域を有する重鎖可変配列を含む、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項42】
本明細書に記載の重鎖可変領域アミノ酸配列のCDR1、CDR2、またはCDR3と100%の同一性を有する重鎖可変配列を含む、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項43】
本明細書に記載の軽鎖可変領域アミノ酸配列のCDR1、CDR2、またはCDR3と100%の同一性を有する軽鎖可変配列を含む、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項44】
ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体である、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項45】
IgG、IgA、IgM、IgEおよびIgDから選択される、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項46】
前記IgGがIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4である、請求項45に記載の抗体。
【請求項47】
Grp78、apoB100、LDL、VLDL、または酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLに対する前記抗体の結合親和性が、DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、または軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体の結合親和性の約1〜5000倍の範囲内にある、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の単離または精製された抗体。
【請求項48】
Grp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLに対する前記抗体の結合親和性が、DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、または軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体のKD約10−5M〜KD約10−13Mの範囲内にある、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の抗体。
【請求項49】
Grp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLの1つまたは複数、またはその抗原性断片に結合する抗体部分配列を含む、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の抗体。
【請求項50】
Fab、Fab’、F(ab’)、Fv、Fd、単鎖Fv(scFv)、ジスルフィド結合したFvs(sdFv)、V、V、三重特異性(Fab)、二重特異性(Fab)、ダイアボディ((V−Vまたは(V−V)、トリアボディ(三価)、テトラボディ(四価)、ミニボディ(minibody)((scF−C3))、二重特異性単鎖Fv(Bis−scFv)、IgGデルタCH2、scFv−Fcおよび(scFv)−Fcから選択される、請求項49に記載の抗体部分配列。
【請求項51】
DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表される、または軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)を含むSAM−6抗体の重鎖可変領域配列または軽鎖可変領域配列と少なくとも80%〜85%、85%〜90%、90%〜95%、96%、97%、98%、99%、またはそれを超える同一性を有する、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の抗体。
【請求項52】
異種ドメインをさらに含む、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の抗体。
【請求項53】
前記異種ドメインが、検出可能な標識、タグまたは細胞毒性剤を含む、請求項52に記載の抗体。
【請求項54】
前記検出可能な標識またはタグが、酵素;酵素の基質;リガンド;受容体;放射性核種;T7タグ、Hisタグ、mycタグ、HAタグまたはFLAGタグ;高電子密度試薬;エネルギー伝達分子;常磁性の標識;フルオロフォア;発色団;化学発光剤;および生物発光剤を含む、請求項53に記載の抗体。
【請求項55】
請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の抗体、およびGrp78、apoB100、LDL、VLDL、酸化型LDL、脱グルコシル化されたGrp78または脱グルコシル化されたLDLの1つまたは複数を検出するための説明書を含むキット。
【請求項56】
請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の抗体、および望ましくない細胞増殖または過剰増殖を治療するための説明書を含むキット。
【請求項57】
前記説明書が、新生物、腫瘍または癌を治療するための説明書である、請求項56に記載のキット。
【請求項58】
抗細胞増殖性または免疫増強性の治療剤(treatment agent)または療法剤(therapeutic agent)をさらに含む、請求項56に記載のキット。
【請求項59】
抗新生物剤、抗癌剤または抗腫瘍剤をさらに含む、請求項56に記載のキット。
【請求項60】
前記説明書がラベルまたは添付文書に載っている、請求項56に記載のキット。
【請求項61】
製造品をさらに含む、請求項56に記載のキット。
【請求項62】
前記製造品が、前記抗体、抗細胞増殖性または免疫増強性の治療または療法を、局所的、局部的または全身的に被験体に送達するための製造品である、請求項61に記載のキット。
【請求項63】
請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の抗体、および薬学的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項64】
治療を必要とする被験体における細胞過剰増殖性障害を治療するための方法であって、前記被験体に、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の抗体を、前記被験体における前記細胞過剰増殖性障害を治療するのに有効な量で投与するステップを含む、方法。
【請求項65】
前記細胞過剰増殖性障害が、脳、頭部または頸部、乳房、食道、口、鼻咽頭、鼻もしくは洞、胃、十二指腸、回腸、空腸、肺、肝臓、膵臓、腎臓、副腎、甲状腺、膀胱、結腸、直腸、前立腺、子宮、子宮頸部、卵巣、骨髄、リンパ、血液、骨、精巣、皮膚または筋肉、または造血系に影響を及ぼす、またはそこに少なくとも部分的に存在する、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記細胞過剰増殖性障害が新生物、腫瘍または癌を含む、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記新生物、腫瘍または癌が、転移性または非転移性である、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記新生物、腫瘍または癌が、乳房、肺、甲状腺、頭頸部、鼻咽頭、鼻もしくは洞、脳、脊柱、副腎、甲状腺、リンパ、胃腸管、口、食道、胃、十二指腸、回腸、空腸、小腸、結腸、直腸、尿生殖路、子宮、卵巣、子宮頸部、膀胱、睾丸、陰茎、前立腺、腎臓、膵臓、副腎、肝臓、骨、骨髄、リンパ、血液、筋肉または皮膚に影響を及ぼす、またはそこに少なくとも部分的に存在する、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記新生物、腫瘍または癌が造血性である、請求項66に記載の方法。
【請求項70】
前記新生物、腫瘍または癌が、肉腫、癌腫、腺癌、メラノーマ、骨髄腫、芽細胞腫、神経膠腫、リンパ腫または白血病を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項71】
前記新生物、腫瘍または癌が、肺腺癌、肺癌、びまん性または間質性の胃癌、結腸腺癌、前立腺腺癌、食道癌、乳癌、膵臓腺癌、卵巣腺癌、または子宮腺癌を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項72】
前記新生物、腫瘍または癌が、病期が第I期、第II期、第III期、第IV期または第V期である転移性または非転移性の腫瘍または癌を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項73】
前記新生物、腫瘍または癌が進行的に悪化している、請求項66に記載の方法。
【請求項74】
前記新生物、腫瘍または癌が寛解期にある、請求項66に記載の方法。
【請求項75】
前記新生物、腫瘍または癌が固形または液性である、請求項66に記載の方法。
【請求項76】
前記抗体が、局所的、局部的または全身的に前記被験体に投与される、請求項66に記載の方法。
【請求項77】
前記治療の結果、前記細胞過剰増殖性障害、または前記新生物、腫瘍もしくは癌に関連する1つまたは複数の有害な身体的症状が緩和または回復する、請求項65または66に記載の方法。
【請求項78】
前記治療により、新生物、腫瘍もしくは癌の体積が低下もしくは減少し、新生物、腫瘍もしくは癌の体積の増加が抑制もしくは妨害され、新生物、腫瘍もしくは癌の進行または悪化が抑制され、新生物、腫瘍もしくは癌細胞の溶解もしくはアポトーシスが刺激され、または新生物、腫瘍もしくは癌の増殖もしくは転移が抑制される、低下または減少する、請求項66に記載の方法。
【請求項79】
前記治療により、前記被験体の寿命が引き延ばされるまたは延長される、請求項65または66に記載の方法。
【請求項80】
前記治療により、前記被験体の生活の質が向上する、請求項65または66に記載の方法。
【請求項81】
前記被験体が、抗新生物性、抗腫瘍性、抗癌性、または免疫増強性の治療または療法の候補である、それを受けている、またはそれを受けた被験体である、請求項65または66に記載の方法。
【請求項82】
抗細胞増殖性または免疫増強性の治療または療法を前記被験体に施与するステップをさらに含む、請求項65または66に記載の方法。
【請求項83】
前記治療または療法が、外科的切除、放射線療法(radiotherapy)、放射線療法(radiation therapy)、化学療法、免疫療法、または加温療法を含む、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記抗細胞増殖性の治療または療法が、アルキル化剤、代謝拮抗薬、植物抽出物、植物アルカロイド、ニトロソ尿素、ホルモン、ヌクレオシドまたはヌクレオチド類似体を含む、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
前記抗細胞増殖性の治療または療法が、シクロホスファミド、アザチオプリン、シクロスポリンA、プレドニゾロン、メルファラン、クロラムブシル、メクロレタミン、ブスルファン、メトトレキサート、6−メルカプトプリン、チオグアニン、5−フルオロウラシル、シトシンアラビノシド、AZT、5−アザシチジン(5−AZC)および5−アザシチジン関連化合物、ブレオマイシン、アクチノマイシンD、ミトラマイシン、マイトマイシンC、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ストレプトゾトシン、ヒドロキシ尿素、シスプラチン、ミトタン、プロカルバジン、ダカルバジン、タキソール、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ドキソルビシンおよびジブロモマンニトールから選択される、請求項82に記載の方法。
【請求項86】
前記免疫増強性の治療または療法が、リンパ球、形質細胞、マクロファージ、樹状細胞、NK細胞またはB細胞を含む、請求項82に記載の方法。
【請求項87】
前記免疫増強性の治療または療法が、抗体、細胞増殖因子、細胞生存因子、細胞分化因子、サイトカインまたはケモカインを含む、請求項82に記載の方法。
【請求項88】
前記免疫増強性の治療または療法が、IL−2、IL−1α、IL−1β、IL−3、IL−6、IL−7、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GMCSF)、IFN−γ、IL−12、TNF−α、TNFβ、MIP−1α、MIP−1β、RANTES、SDF−1、MCP−1、MCP−2、MCP−3、MCP−4、エオタキシン、エオタキシン−2、I−309/TCA3、ATAC、HCC−1、HCC−2、HCC−3、LARC/MIP−3α、PARC、TARC、CKβ、CKβ6、CKβ7、CKβ8、CKβ9、CKβ11、CKβ12、C10、IL−8、GROα、GROβ、ENA−78、GCP−2、PBP/CTAPIIIβ−TG/NAP−2、Mig、PBSF/SDF−1、およびリンホタクチンから選択される、請求項82に記載の方法。
【請求項89】
前記抗体が、前記抗細胞増殖性または免疫増強性の治療または療法を施与する前に、それと実質的に同時に、またはその後に投与される、請求項82に記載の方法。
【請求項90】
前記被験体が哺乳動物である、請求項64〜89のいずれかに記載の方法。
【請求項91】
前記被験体がヒトである、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記被験体が、細胞過剰増殖性障害の治療または療法を受けている、または受けた被験体である、請求項64〜89のいずれかに記載の方法。
【請求項93】
望ましくないまたは過剰なLDLレベルまたはoxLDLレベルに関連するまたはそれによって引き起こされる障害または疾患を治療するための方法であって、被験体に、請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の抗体を、前記被験体における望ましくないまたは過剰なLDLレベルまたはoxLDLレベルに関連するまたはそれによって引き起こされる前記障害または疾患を治療するのに有効な量で投与するステップを含む、方法。
【請求項94】
新生物、腫瘍または癌を有する、またはそれらを有する危険性が高い被験体を診断する方法であって、
a)被験体由来の生物学的材料または試料を提供するステップと、
b)前記生物学的材料または試料を、細胞または抗原に結合する請求項1〜4または請求項26〜30のいずれかに記載の抗体と接触させるステップと、
c)前記抗体の結合についてアッセイするステップであって、前記抗体が前記細胞または抗原に結合することにより、前記被験体が新生物、腫瘍または癌を有する、またはそれらを有する危険性が高いと診断されるステップと
を含む方法。
【請求項95】
前記生物学的材料または試料がヒトから得られる、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記生物学的材料または試料が生検材料を含む、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
前記生物学的材料または試料が、肺、膵臓、胃、乳房、食道、卵巣または子宮の生検材料を含む、請求項94に記載の方法。
【請求項98】
前記生物学的材料または試料が、血清、血漿、尿、唾液、月経血(nmenstruate)、または糞便を含む、請求項94に記載の方法。
【請求項99】
前記抗体が、DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表されるSAM−6抗体、または軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)とは異なる、請求項94に記載の方法。
【請求項100】
apoB100タンパク質およびgrp78タンパク質の両方に存在する抗原に結合する、単離または精製された抗体またはその部分配列。
【請求項101】
DSM ACC2903として寄託されたハイブリドーマによって産生される抗体に代表されるSAM−6抗体、または軽鎖可変領域配列(配列番号13)および重鎖可変領域配列(配列番号15または配列番号18)の、apoB100タンパク質またはgrp78タンパク質への結合と競合する、請求項100に記載の抗体。
【請求項102】
前記抗体の重鎖可変領域(V)が単独で、グリコシル化もしくは脱グリコシル化されたGrp78、apoB100、グリコシル化もしくは脱グリコシル化されたLDL、グリコシル化もしくは脱グリコシル化されたVLDL、またはグリコシル化もしくは脱グリコシル化された酸化型LDLに結合することができる、請求項1〜4または請求項26〜30および請求項100のいずれかに記載の抗体またはその部分配列。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図7】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図24】
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【図25】
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【図27】
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【図29】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22−1】
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【図22−2】
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【図22−3】
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【図23】
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【図26】
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【図28A】
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【図28B】
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【公表番号】特表2012−517216(P2012−517216A)
【公表日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548506(P2011−548506)
【出願日】平成22年2月9日(2010.2.9)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000128
【国際公開番号】WO2010/088739
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(509147743)パトリス リミテッド (4)
【Fターム(参考)】