説明

SDH帯域制御システムおよびSDH帯域制御方法

【課題】無線通信機器とSDH装置とが接続されたシステムにおいて、無線通信機器の適応変調機能と、SDH装置のLCAS機能とを連動させ、より効率の良い帯域利用を実現する。
【解決手段】無線通信回線13を介して通信を行う無線通信装置30と、無線通信装置30と通信可能に接続され、SDH回線11を介して通信を行うSDH装置20とを備え、無線通信装置30は、無線通信回線13の無線通信回線品質の変化を検出する無線通信回線品質検出手段31と、無線通信回線品質検出手段31の検出結果に応じて無線通信回線13の帯域制御を行う伝送帯域制御手段32と、伝送帯域制御手段32が帯域を変更した場合に、変更後の帯域をSDH装置20に通知する伝送帯域通知手段33とを備え、SDH装置20は、無線通信装置30から通知された帯域に応じて、SDH回線11の帯域制御を行うSDH回線帯域制御手段21を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、適応変調機能と連動して帯域制御を行うSDH帯域制御システム及びSDH帯域制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
SDH装置が接続されているネットワークにおいて、SDH回線の帯域を有効に活用するために、VCAT(Virtual Concatenation)やLCAS(Link Capacity Adjustment Scheme)などの技術が使用されている。VCATは、SDHの伝送単位であるVC(Virtual Container)パスを複数結合して、仮想的に一つの伝送単位にする技術である。複数のVCパスの結合によって構成されたグループは、VCG(Virtual Concatenation Group)と呼ばれている。LCASは、VCGの帯域幅を動的に割当てることを可能とするプロトコルとして、ITU−T G.7042規格で規定されている。
【0003】
VCATとLCASの機能を組み合わせて使用して、トラフィックの量に応じて動的にSDH回線の帯域を変更する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、無線通信機器が接続されているネットワークにおいて、適応変調方式を使用して無線通信回線品質に応じた変調方式を適用することで、伝送容量の効率化が図られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−049383
【特許文献2】特開2009−177459
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
SDH装置に無線通信機器が接続されたシステムにおいて、無線通信機器が適応変調方式によって無線伝送路の回線品質に応じて伝送帯域を変化させても、VCATに基づいてパス設定を行っているSDH装置は、固定的にパスを設定している。よって、SDH装置は、余分な帯域を確保しているという状況が生ずる。
【0007】
そこで、本発明は、無線通信機器とSDH装置とが接続されたシステムにおいて、無線通信機器に具備されている適応変調機能と、SDH装置に具備されているLCAS機能とを連動させ、より効率の良い帯域利用を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるSDH帯域制御システムは、無線通信回線を介して通信を行う無線通信装置と、無線通信装置と通信可能に接続され、SDH回線を介して通信を行うSDH装置とを備え、無線通信装置は、無線通信回線の無線通信回線品質の変化を検出する無線通信回線品質検出手段と、無線通信回線品質検出手段の検出結果に応じて無線通信回線の帯域制御を行う伝送帯域制御手段と、伝送帯域制御手段が帯域を変更した場合に、変更後の帯域をSDH装置に通知する伝送帯域通知手段とを備え、SDH装置は、無線通信装置から通知された帯域に応じて、SDH回線の帯域制御を行うSDH回線帯域制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明によるSDH帯域制御方法は、無線通信回線を介して通信を行う無線通信装置と、無線通信装置と通信可能に接続され、SDH回線を介して通信を行うSDH装置とを備えたシステムで実行されるSDH帯域制御方法であって、無線通信装置が、無線通信回線の無線通信回線品質の変化を検出し、検出結果に応じて無線通信回線の帯域制御を行い、帯域を変更した場合に、変更後の帯域をSDH装置に通知し、SDH装置が通知された帯域に応じて、SDH回線の帯域制御を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、無線通信機器とSDH装置とが接続されたシステムにおいて、無線通信機器に具備されている適応変調機能と、SDH装置に具備されているLCAS機能とを連動させ、より効率の良い帯域利用を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態が適用されるネットワークシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の動作を示すシーケンス図である。
【図4】第2の実施形態が適用されるネットワークシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の動作を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の主要部を示すブロック図である。
【図8】本発明の主要部を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施形態1.
以下、本発明の第1の実施形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、第1の実施形態が適用されるネットワークシステムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すネットワークシステムでは、伝送装置300とSDH装置200とが、SDH通信区間111を介して接続されている。
【0014】
図2は、本発明によるSDH帯域制御システムの第1の実施形態を示すブロック図である。図2に示すように、伝送装置300は、SDH装置310と、無線通信装置320とを備える。
【0015】
SDH装置200は、任意ネットワーク110と接続されている。
【0016】
SDH装置310は、帯域制御信号生成回路311と、VCAT終端回路312とを備える。また、SDH装置310とSDH装置200とは同様の構成である。SDH装置310とSDH装置200とは、LCASプロトコルを使用して通信を行い、SDH通信区間111に張られたVCGを構成するVCパスの追加、または削除を行い、SDH通信区間111の帯域変更処理を行う。
【0017】
無線通信装置320は、無線信号終端回路321と、イーサネット帯域制御回路322と、帯域情報伝達信号生成回路323とを備える。イーサネット帯域制御回路322は、SDH装置310のVCAT終端回路312とイーサネット(登録商標)通信区間112を介して接続されている。
【0018】
無線信号終端回路321は、無線通信区間113より伝送されてきた無線信号を終端する。さらに、無線通信区間113の無線通信回線品質の変化を検出し、変化後の無線通信回線品質を示す無線通信回線品質情報を生成する。無線通信回線品質は、例えば、無線通信回線のSN比によって表される。
【0019】
なお、無線通信回線品質を、SN比以外で表してもよい。
【0020】
イーサネット帯域制御回路322は、適応変調方式を使用して、無線通信区間113の帯域を無線通信回線品質に適した帯域に動的に設定する。イーサネット帯域制御回路322は、無線通信回線のSN比が小さくなり無線通信回線品質が低下した場合には、帯域を現在の無線通信回線の帯域よりも狭くする。また、SN比が大きくなり無線通信回線品質が向上した場合には、帯域を現在の無線通信回線の帯域よりも広くする。
【0021】
また、イーサネット帯域制御回路322は、帯域変更後の帯域を示す情報(以下、帯域情報と称する。)を帯域情報伝達信号生成回路323に通知するための信号である帯域情報信号121を生成する。
【0022】
帯域情報伝達信号生成回路323は、帯域情報信号121から取得した帯域情報を帯域情報伝達信号122としてSDH装置310に出力する。
【0023】
SDH装置310において、帯域制御信号生成回路311は、帯域情報伝達信号122で示される帯域情報を基に、VCAT終端回路312にSDH通信区間111の帯域を変更させるための制御信号である帯域制御信号123を生成する。
【0024】
VCAT終端回路312は、SDH通信区間111を介して伝送される信号を終端する。VCAT終端回路312は、帯域制御信号123から取得した帯域情報を基に、LCAS機能を使用して、SDH通信区間111の帯域を無瞬断で変更する。
【0025】
なお、第1の実施形態において、無線通信回線は無線通信区間113に相当する。イーサネット通信回線はイーサネット通信区間112に相当する。SDH回線はSDH通信区間111に相当する。無線通信回線品質検出手段は、無線信号終端回路321によって実現される。イーサネット帯域制御手段は、イーサネット帯域制御回路322によって実現される。
【0026】
次に、本実施形態の動作について説明する。
【0027】
図3は、本発明の第1の実施形態の動作を示すシーケンス図である。無線信号終端回路321は、無線通信区間113の無線通信回線品質の変化を検出すると(ステップS301)、変化後の無線通信回線品質を示す無線通信回線品質情報を生成し、イーサネット帯域制御回路322へ送信する(ステップS302)。
【0028】
イーサネット帯域制御回路322は、無線通信回線品質情報を受信すると(ステップS303)、無線通信回線品質情報に基づいて、適応変調方式を使用して、無線通信区間113の帯域を無線通信回線品質に適した帯域に変更する(ステップS304)。イーサネット帯域制御回路322は、ステップS304の帯域変更処理を実行するとともに、帯域情報信号121を生成し、生成した帯域情報信号121を帯域情報伝達信号生成回路323へ送信する(ステップS305)。
【0029】
帯域情報伝達信号生成回路323は、帯域情報信号121を受信すると(ステップS306)、帯域情報信号121に対応する帯域情報伝達信号122を生成する(ステップS307)。そして、生成した帯域情報伝達信号122を帯域制御信号生成回路311へ送信する(ステップS308)。
【0030】
帯域制御信号生成回路311は、帯域情報伝達信号122を受信すると(ステップS309)、帯域情報伝達信号122に基づいて帯域制御信号123を生成する(ステップS310)。そして、生成した帯域制御信号123をVCAT終端回路312へ送信する(ステップS311)。
【0031】
VCAT終端回路312は、帯域制御信号123を受信すると、受信した帯域制御信号123から帯域情報を取得し、帯域情報から無線通信区間113の現在の帯域を認識する(ステップS312)。そして、対向するSDH装置200と相互に通信し、LCASを使用してSDH通信区間111に張られているVCGの帯域を、無線通信区間113の現在の帯域に合わせた帯域に無瞬断で変更する(ステップS313)。
【0032】
以上に説明したように、第1の実施形態によれば、無線信号終端回路321が無線通信区間113の無線通信回線品質の変化を検出すると、適応変調方式によって、無線通信区間113の帯域が無線通信回線品質に適した帯域に変更され、SDH通信区間111の帯域が無線通信区間113の帯域に合わせた帯域に変更される。そのため、SDH通信区間111の帯域が、固定的に確保されたままになることなく、無線通信区間113の無線通信回線品質の変化に合わせて柔軟に変更されるため、SDH通信区間111の帯域が有効に活用されるようになる。例えば、無線通信区間113の帯域が狭くなった場合には、SDH通信区間111の帯域を狭くして、空いた帯域を他の装置の通信のために割り当てることができる。
【0033】
実施形態2.
以下、本発明の第2の実施形態を図面を参照して説明する。
【0034】
図4は、第2の実施形態が適用されるネットワークシステムの構成の一例を示すブロック図である。第1の実施形態では、SDH装置310と無線通信装置320とが、伝送装置300に収容されていたが、第2の実施形態では、SDH装置400と無線通信装置500とは独立して設けられている。図4に示すように、SDH装置200とSDH装置400とが、SDH通信区間111を介して接続されている。また、SDH装置400と無線通信装置500とがイーサネット通信区間112を介して接続されている。
【0035】
図5は、本発明によるSDH帯域制御システムの第2の実施形態を示すブロック図である。
【0036】
無線通信装置500は、無線信号終端回路501と、イーサネット帯域制御回路502と、イーサネットパケット生成回路504と、イーサネットパケット挿入回路505とを備える。
【0037】
イーサネットパケット生成回路504は、帯域情報信号121から取得した帯域情報をイーサネットパケット挿入回路505に通知するための信号である帯域情報パケット信号124を生成する。帯域情報パケット信号124は、帯域制御信号生成回路401に帯域情報を通知するための信号である。
【0038】
イーサネットパケット挿入回路505は、帯域情報パケット信号124をイーサネットパケット125に変換し、イーサネットパケット125をイーサネット通信区間112を介して、SDH装置400へ送信する。
【0039】
SDH装置400は、帯域制御信号生成回路401と、VCAT終端回路402と、イーサネットパケット抽出回路403とを備える。SDH装置400は、SDH通信区間111を介して、SDH装置200と接続されている。
【0040】
イーサネットパケット抽出回路403は、イーサネット通信区間112から、イーサネットパケット挿入回路505で挿入された帯域情報の入ったイーサネットパケット(以下、帯域情報パケットと称する。)を抽出し、帯域情報パケットから帯域情報を取得する。そして、帯域情報を基に、帯域情報パケット信号126を生成し、帯域制御信号生成回路401に送信する。
【0041】
帯域制御信号生成回路401は、帯域情報パケット信号126から帯域情報を設定した帯域制御信号123を生成する。
【0042】
なお、第2の実施形態のその他の構成は、第1の実施形態と同様なため説明を省略する。
【0043】
次に、本実施形態の動作について説明する。
【0044】
図6は、本発明の第2の実施形態の動作を示すシーケンス図である。ステップS601からステップS604までの処理は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、ステップS617からステップS619までの処理は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0045】
ステップS605において、イーサネットパケット制御回路504は、ステップS604の帯域変更処理を実行するとともに、帯域情報信号121を生成し、生成した帯域情報信号121を帯域情報伝達信号生成回路504へ送信する。
【0046】
イーサネットパケット生成回路504は、帯域情報信号121を受信すると(ステップS606)、帯域情報信号121に対応する帯域情報パケット信号124を生成する(ステップS607)。そして、生成した帯域情報パケット信号124をイーサネットパケット挿入回路505へ送信する(ステップS608)。
【0047】
イーサネットパケット挿入回路505は、帯域情報パケット信号124を受信すると(ステップS609)、帯域情報パケット信号124をイーサネットパケット125に変換する(ステップS610)。そして、イーサネットパケット(帯域情報パケット)125を、イーサネット通信区間112に送信する(ステップS611)。
【0048】
イーサネットパケット抽出回路403は、イーサネット通信区間112からイーサネットパケット125を抽出し(ステップS612)、抽出したイーサネットパケット125の中から帯域情報パケットを抽出し、帯域情報パケットから帯域情報を取得する(ステップS613)。そして、取得した帯域情報を基に帯域情報パケット信号126を生成し、帯域制御信号生成回路401に送信する(ステップS614)。
【0049】
帯域制御信号生成回路401は、帯域情報パケット信号126を受信すると(ステップS615)、帯域情報パケット信号126から帯域制御信号123を生成する(ステップS616)。
【0050】
以上に説明したように、第2の実施形態によれば、無線通信装置とSDH装置とが独立して設けられている場合であっても、無線信号終端回路501が無線通信区間113の無線通信回線品質の変化を検出すると、適応変調方式によって、無線通信区間113の帯域が無線通信回線品質に適した帯域に変更され、SDH通信区間111の帯域が無線通信区間113の帯域に合わせた帯域に変更される。そのため、SDH通信区間111の帯域が、固定的に確保されたままになることなく、無線通信回線品質の変化に合わせて柔軟に変更されるため、SDH通信区間111の帯域が有効に活用されるようになる。
【0051】
また、無線通信装置とSDH装置とが、LAN(Local Area Network)などを介して離れた場所に設置されている場合であっても、イーサネットパケットを使用して帯域情報の伝達をしているので、SDH装置は、SDH通信区間111の帯域を無線通信区間113の帯域に合わせた帯域に変更することができる。そのため、無線通信装置とSDH装置とがLANなどを介して離れた場所に設置されている場合であっても、SDH通信区間111の帯域が、固定的に確保されたままになることなく、無線通信回線品質の変化に合わせて柔軟に変更されるため、SDH通信区間111の帯域が有効に活用されるようになる。
【0052】
図7は、本発明によるSDH帯域制御システムの主要部を示すブロック図である。図7に示すように、無線通信回線13(実施形態では、無線通信区間113で実現されている。)を介して通信を行う無線通信装置30(実施形態では、無線通信装置320や無線通信装置500で実現されている。)と、無線通信装置30と通信可能に接続され、SDH回線11(実施形態では、SDH通信区間111で実現されている。)を介して通信を行うSDH装置20(実施形態では、SDH装置310やSDH装置400で実現されている。)とを備え、無線通信装置30は、無線通信回線13の無線通信回線品質の変化を検出する無線通信回線品質検出手段31(実施形態では、無線信号終端回路321や無線信号終端回路501で実現されている。)と、無線通信回線品質検出手段31の検出結果に応じて無線通信回線13の帯域制御を行う伝送帯域制御手段32(実施形態では、イーサネット帯域制御回路322やイーサネット帯域制御回路502で実現されている。)と、伝送帯域制御手段32が帯域を変更した場合に、変更後の帯域をSDH装置20に通知する伝送帯域通知手段33(実施形態では、帯域情報伝達信号生成回路323で実現されている。)とを備え、SDH装置20は、無線通信装置30から通知された帯域に応じて、SDH回線11の帯域制御を行うSDH回線帯域制御手段21(実施形態では、VCAT終端回路312やVCAT終端回路402で実現されている。)を備えている。
【0053】
上記の実施形態には、以下のようなSDH帯域制御システムも開示されている。
【0054】
(1)伝送帯域制御手段32は、無線通信回線品質が低下した場合には無線通信回線13の帯域を狭くし、無線通信回線品質が向上した場合には無線通信回線13の帯域を広くするSDH帯域制御システム。
【0055】
(2)伝送帯域制御手段32は、無線通信回線品質が低下した場合には、帯域を現在の無線通信回線13の帯域よりも狭くする変調方式に切り替え、無線通信回線品質が向上した場合には、帯域を現在の無線通信回線13の帯域よりも広くする変調方式に切り替えるSDH帯域制御システム。
【0056】
(3)図8に示すように、無線通信装置30とSDH装置20とがイーサネット通信回線12によって接続されているSDH帯域制御システム。
【0057】
(4)伝送帯域通知手段33(実施形態では、イーサネットパケット挿入回路505で実現されている。)は、帯域変更後の帯域を示す帯域情報をイーサネットパケットに格納し、イーサネットパケットをイーサネット通信回線12を介してSDH装置20に送信し、SDH装置20は、イーサネット通信回線12からイーサネットパケットを抽出し、イーサネットパケットから帯域情報を取得するSDH帯域制御システム。
【符号の説明】
【0058】
11 SDH回線
12 イーサネット通信回線
13 無線通信回線
21 SDH回線帯域制御手段
31 無線通信回線品質検出手段
32 伝送帯域制御手段
33 伝送帯域通知手段
110 任意ネットワーク
111 SDH通信区間
112 イーサネット通信区間
113 無線通信区間
121 帯域情報信号
122 帯域情報伝達信号
123 帯域制御信号
124、126 帯域情報パケット信号
20、200、310、400 SDH装置
300 伝送装置
311、401 帯域制御信号生成回路
312、402 VCAT終端回路
403 イーサネットパケット抽出回路
30、320、500 無線通信装置
321、501 無線信号終端回路
322、502 イーサネット帯域制御回路
323 帯域情報伝達信号生成回路
504 イーサネットパケット生成回路
505 イーサネットパケット挿入回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信回線を介して通信を行う無線通信装置と、前記無線通信装置と通信可能に接続され、SDH回線を介して通信を行うSDH装置とを備え、
前記無線通信装置は、
前記無線通信回線の無線通信回線品質の変化を検出する無線通信回線品質検出手段と、
前記無線通信回線品質検出手段の検出結果に応じて前記無線通信回線の帯域制御を行う伝送帯域制御手段と、
前記伝送帯域制御手段が帯域を変更した場合に、変更後の帯域を前記SDH装置に通知する伝送帯域通知手段とを備え、
前記SDH装置は、
前記無線通信装置から通知された帯域に応じて、前記SDH回線の帯域制御を行うSDH回線帯域制御手段を備えた
ことを特徴とするSDH帯域制御システム。
【請求項2】
伝送帯域制御手段は、
無線通信回線品質が低下した場合には無線通信回線の帯域を狭くし、無線通信回線品質が向上した場合には無線通信回線の帯域を広くする
請求項1に記載のSDH帯域制御システム。
【請求項3】
伝送帯域制御手段は、無線通信回線品質が低下した場合には、帯域を現在の無線通信回線の帯域よりも狭くする変調方式に切り替え、無線通信回線品質が向上した場合には、帯域を現在の無線通信回線の帯域よりも広くする変調方式に切り替える
請求項2に記載のSDH帯域制御システム。
【請求項4】
無線通信装置とSDH装置とがイーサネット通信回線によって接続されている
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のSDH帯域制御システム。
【請求項5】
伝送帯域通知手段は、
帯域変更後の帯域を示す帯域情報をイーサネットパケットに格納し、前記イーサネットパケットをイーサネット通信回線を介してSDH装置に送信し、
前記SDH装置は、
前記イーサネット通信回線から前記イーサネットパケットを抽出し、前記イーサネットパケットから前記帯域情報を取得する
請求項4に記載のSDH帯域制御システム。
【請求項6】
無線通信回線を介して通信を行う無線通信装置と、前記無線通信装置と通信可能に接続され、SDH回線を介して通信を行うSDH装置とを備えたシステムで実行されるSDH帯域制御方法であって、
前記無線通信装置が、無線通信回線の無線通信回線品質の変化を検出し、検出結果に応じて前記無線通信回線の帯域制御を行い、帯域を変更した場合に、変更後の帯域を前記SDH装置に通知し、
前記SDH装置が通知された帯域に応じて、SDH回線の帯域制御を行う
ことを特徴とするSDH帯域制御方法。
【請求項7】
無線通信装置が、無線通信回線品質が低下した場合には無線通信回線の帯域を狭くし、無線通信回線品質が向上した場合には無線通信回線の帯域を広くする
請求項6に記載のSDH帯域制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−44360(P2012−44360A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−182321(P2010−182321)
【出願日】平成22年8月17日(2010.8.17)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】