説明

SLC及びMLCフラッシュメモリを使用するポータブルデータ記憶装置

ポータブルデータ記憶装置を開示する。このポータブルデータ記憶装置は、この装置をホストコンピュータ5とのデータ転送に使用することができるようにするインターフェース3と、インターフェース3を制御するインターフェースコントローラ2とを含む。また、不揮発性メモリ8、9へのデータの書き込み及び不揮発性メモリ8、9からのデータの読み出しを制御するマスターコントローラ7がある。不揮発性メモリは、少なくとも1つのシングルレベルセルフラッシュメモリ8及び少なくとも1つのマルチレベルセルフラッシュメモリ9である。少なくとも1つのシングルレベルセルフラッシュメモリ8及び少なくとも1つのマルチレベルセルフラッシュメモリ9は、マルチレベルセルフラッシュメモリのみと比較して動作速度を向上させるために、同時に動作することができる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の参照】
【0001】
「ポータブルデータ記憶装置(A Portable Data Storage Device)」という名称の発明に対する2000年2月21日付けの本発明者らの先行シンガポール特許第87,504号(先行特許)を参照し、その内容は本明細書で開示するように援用するものとする。
【発明の分野】
【0002】
本発明は、単層セル(「SLC」)及び多層セル(「MLC」)フラッシュメモリを使用するポータブルデータ記憶装置に関し、詳細には、動作速度を高めるためにSLC及びMLCフラッシュメモリを同時に使用するデータ記憶装置に関するが、これに限定されない。
【発明の背景】
【0003】
近年、フラッシュメモリを含み、コンピュータのシリアルバスに接続することができるデータ記憶装置を提供することへの関心が高まっている。このような装置は、データ保存、データ転送、例えばMP3プレーヤなどのメディアプレーヤ、その他に使用される。このようなポータブル記憶装置の構造及び動作は、前記先行特許で示されるようなものとすることができる。伝統的なフラッシュメモリは、SLCフラッシュメモリである。新しいMLCフラッシュメモリは、SLCフラッシュメモリよりも読み書き速度がかなり遅い。現在多くの装置がMLCフラッシュメモリを含んでいるが、このような装置の動作は、SLCメモリのみが使用された場合よりも遅い。
【発明の概要】
【0004】
第1の好ましい態様によれば、次のポータブルデータ記憶装置が提供される。このポータブルデータ記憶装置は、ホストコンピュータとのデータ転送にポータブルデータ記憶装置を使用できるようにするインターフェースと、インターフェースを制御するインターフェースコントローラとを備える。不揮発性メモリへのデータの書き込み及び不揮発性メモリからのデータの読み出しを制御するために、マスターコントローラが設けられている。不揮発性メモリは、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリと、少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリとを備える。この少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリは、MLCフラッシュメモリのみの場合と比較して動作速度を向上させるために、同時に動作することができる。
【0005】
第2の好ましい態様によれば、ポータブルデータ記憶装置においてデータを処理する方法が提供される。このポータブルデータ記憶装置は、メモリを制御するマスターコントローラを備え、このメモリは、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリと、少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリとを備える。この方法は、マスターコントローラを使用して、不揮発性メモリへのデータの書き込み及び不揮発性メモリからのデータの読み出しを制御し、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリがデータを同時に、不揮発性メモリに書き込み、不揮発性メモリから読み出すようにすることを含む。
【0006】
また、マスターコントローラと少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリとに接続され、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリへのデータの書き込みと、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリからのデータの読み出しとを行う少なくとも1つのデータバスがある場合もある。
【0007】
少なくとも1つのデータバスは、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリの両方用の共通のデータバスとすることができる。あるいは、少なくとも1つのデータバスは、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリに接続された第1のデータバスと、少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリに接続された第2のバスとすることができる。第1のデータバスは、上位データバス及び下位データバスのうちの一方とし、第2のデータバスは上位データバス及び下位データバスのうちの他方とすることができる。
【0008】
第1の場合、マスターコントローラは、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリに交互にデータを書き込み、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリから交互にデータを読み出すためのものとすることができ、このデータはブロックの形態であって、データはブロック又はページ状で、少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリの速度より高い所定の増倍率の速度で少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリに書き込まれ、また少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリから読み出される。
【0009】
第2の場合、マスターコントローラは同時に、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層フラッシュメモリにデータを書き込み、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層フラッシュメモリからにデータを読み出すためのものとすることができ、このデータはブロック及びページからなる群から選択された形態である。データは、少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリの速度より高い所定の増倍率の速度で少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリに書き込まれ、また少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリから読み出される。
【0010】
増倍率は、5〜10の範囲とすることができる。少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリのデータの各ブロックは、64ページとすることができ、少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリのデータの各ブロックは、各ページが2048バイトの128ページとすることができる。
【0011】
次に、本発明を十分に理解してすぐに実際的効果を得ることができるように、添付の例示的図面を参照し、本発明の好ましい実施形態を単に非限定的な例として説明する。
【好ましい実施形態の詳細な説明】
【0012】
図1において、ハウジング1内にポータブル記憶装置がある。このポータブル記憶装置は、ホストコンピュータ5のUSBソケット(図示せず)を介してシリアルバス4と直接接続するUSBインターフェース3を制御するUSBコントローラ2を備える。ホストコンピュータ5からUSBインターフェース3へ伝送されたデータは、USBコントローラ2を通過してマスターコントロールユニット(マスターコントローラ)7へ到達する。データパケットは、通常512バイトの倍数のサイズである。
【0013】
マスターコントロールユニット7は、単層セル(「SLC」)フラッシュメモリ8及び多層セル(「MLC」)フラッシュメモリ9に共通のデータバス11(通常8ビットのバス)でデータパケットを送信する。コマンドシンボルは、図のようにSLCメモリ8及びMLCメモリ9に共通とすることができる1つ又は複数のライン10によって送られる。ライン10によって送られるコマンドシンボルは一般に、SLCフラッシュメモリ8及びMLCフラッシュメモリ9の両方を制御するENABLE、ALE、WRITE、及びREAD信号である。
【0014】
マスターコントロールユニット7がデータをメモリ8、9に書き込もうとするときは特に、ENABLE信号はメモリ8、9の両方へ同時に送信されず、メモリ8、9のうちの一方のみを有効にする。関連するメモリ8又は9にENABLE信号を送信することにより有効になる。次にALE信号及びWRITE信号が、それぞれ有効になったメモリ8又は9へ送られる。続いてマスターコントロールユニット7が、バス11を介してアドレスデータ及び格納されるデータを有効になったメモリ8又は9に書き込む。
【0015】
メモリ8又は9のうちの有効になった一方のみが、アドレスデータによって示される場所にデータを格納する。
【0016】
同様に、マスターコントロールユニット7がデータを読み出すとき、ライン10を使用してENABLE信号、ALE信号及びREAD信号を送信することによりメモリ8、9のうちの一方のみを有効にし、バス11を使用してアドレスデータを送信する。
【0017】
SLCフラッシュメモリ8及びMLCフラッシュメモリ9は同じデータバス11を共有するので、メモリ8、9の各々が、データの物理アドレス及び論理アドレスを格納する同一のマッピングテーブルを有する。
【0018】
図2に示すように、マスターコントロールユニット7は、データブロック単位でREAD及びWRITE動作を実行し、制御信号ライン10を介して制御信号を用いることによりSLCメモリ8とMLCメモリ9とを切り替える。例えば、WRITE動作中、マスターコントロールユニット7はライン10によってSLCメモリ8にENABLE信号を送信し、次にバス11によってSLCメモリ8にデータブロックを送信する。続いてマスターコントロールユニット7は、ライン10によってMLCメモリ9にENABLE信号を送信し、次にバス11によってMLCメモリ9にデータブロックを送信する。この処理を続けて、WRITE動作を完了する。SLCメモリ8及びMLCメモリ9のアドレスマッピングテーブルは、各WRITE動作中に更新される。
【0019】
ほぼ同じ処理がREAD動作中に行われ、マスターコントロールユニット7はメモリ8、9の各々に順番にENABLE信号を送信し、これに応答してメモリ8、9それぞれから1ページのデータを受信する。しかし、READ動作中にアドレスマッピングテーブルは更新されない。
【0020】
1ページのデータは、2048バイトで構成されている。SLCメモリ8のデータブロックは64ページで構成され、MLCメモリ9のデータブロックは128ページで構成されている。
【0021】
また、SLCメモリ8は、MLCメモリ9より、通常5〜10倍の速い書き込み(読み出し)速度を有する。したがって、マスターコントロールユニット7は、関連メモリ8、9の書き込み速度に応じてメモリ8、9へデータを伝送する。例えば、SLCメモリ8がMLCメモリ9より5倍速い場合、各データ伝送でマスターコントロールユニット7は、MLCメモリ9へのデータより5倍多いデータをSLCメモリ8へ伝送する。その結果、両方のメモリは、データを順次受信していながら同時に動作することができる。これは、WRITE(及びREAD)速度が異なることによるものである。このように、WRITEサイクルの各段階でメモリ8、9の各々に書き込まれるデータ量は、メモリ8、9の各々がメモリ8、9のもう一方と同じ時間で処理することができる最大のデータとなる。このように、WRITE動作は最大速度で実行され、遅延は最小となる。READ動作についても同様である。
【0022】
図3及び4は、第2の実施形態を示す。図1及び2の実施形態と共通の要素は、同じ参照符号を有する。
【0023】
ここでは、SLCメモリ8及びMLCメモリ9は、それぞれ第1のデータバス12及び第2のデータバス13を介して接続されている。第1及び第2のデータバスは、それぞれ上位及び下位データバスとするか、又はその逆とすることができる。バス12、13は、メモリ8、9の各々のバスであって分かれている。バス12、13はいずれも、8ビットのデータバスとすることができる。ENABLE及びALE信号を、SLCメモリ8及びMLCメモリ9へ同時に送信することができる。WRITE信号もまた、それぞれ上位バス12又は下位バス13を介して両方のメモリ8、9に送信される。アドレスデータ及びSLCメモリ8に格納されるデータは上位バス12を介して送信されるが、アドレスデータ及びMLCメモリ9に格納されるデータは下位バス13を介して送信される。
【0024】
マスターコントロールユニット7は、SLCメモリ8及びMLCメモリ9の両方を制御するために16ビットのデータラインを使用し、上位8ビットのデータラインを上位データバス12に接続し、下位8ビットのデータラインを下位データバス13に接続することができる。WRITE動作中、マスターコントロールユニット7はSLCメモリ8及びMLCメモリ9を同時にENABLEし、両方のメモリ8、9に同時にページ又はブロック単位でデータを送信する。SLCメモリ8の書き込み速度はMLCメモリ9の書き込み速度より速いため、SLCメモリはMLCメモリ9より多くのページ又はブロックを書き込み、両方のタイプのメモリの中間の平均書き込み速度となる。やはりデータは、WRITE時間が最小となるように最適速度でメモリ8、9に書き込まれる。
【0025】
READ動作は、図1及び2に関して上述した動作と同様である。主な違いは、SLCメモリ8のREAD動作中には上位バス12のデータがマスターコントロールユニット7から読み出され、MLCメモリ9のREAD動作中には下位バス13のデータがマスターコントロールユニットから読み出されることである。READ動作中、マスターコントロールユニット7はSLCメモリ8及びMLCメモリ9を同時にENABLEし、両方のメモリ8、9から同時にページ又はブロック単位でデータを受信する。SLCメモリ8の読み出し速度は、MLCメモリ9の読み出し速度より速いため、SLCメモリはMLCメモリ9より多くのページ又はブロックを読み出し、両方のタイプのフラッシュの中間の読み出し速度となる。やはりデータは、READ時間が最小となるように最適速度でメモリ8、9により読み出される。
【0026】
「同時に」とは、事実上同時にということである。処理の遅延によりわずかな時差が生じる場合があるが、同時の意味の範囲内に含まれる。
【0027】
前述の記載で本発明の好ましい実施形態を説明したが、添付の特許請求の範囲に定める本発明から逸脱することなく、設計、構成、及び動作の詳細に多くの変形又は変更を行えることを当業者には理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】第1の実施形態の構造を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の動作に関するフローチャートである。
【図3】第2の実施形態の構造を示すブロック図である。
【図4】第2の実施形態の動作に関するフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターフェースと、インターフェースコントローラと、マスターコントローラとを備えるポータブルデータ記憶装置であって、
(a)前記インターフェースが、当該ポータブルデータ記憶装置をホストコンピュータとのデータ転送に使用されることを可能にするものであり、
(b)前記インターフェースコントローラが、前記インターフェースを制御するものであり、
(c)前記マスターコントローラが、不揮発性メモリへのデータの書き込み及び前記不揮発性メモリからのデータの読み出しを制御するものであり、
(d)前記不揮発性メモリが、少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリを備え、
(e)前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリが同時に動作し、多層フラッシュメモリのみの場合を超えて動作速度を向上させることができる、ポータブルデータ記憶装置。
【請求項2】
前記マスターコントローラと、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリとに接続される少なくとも1つのデータバスであって、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリへのデータの書き込みと、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリからのデータの読み出しとを行う前記少なくとも1つのデータバスをさらに備える、請求項1に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのデータバスが、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリの両方用の共通のデータバスを備える、請求項2に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのデータバスが、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリに接続された第1のデータバスと、前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリに接続された第2のバスとを備える、請求項2に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項5】
前記マスターコントローラが、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリに交互にデータを書き込み、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリから交互にデータを読み出すためのものであり、
データは、前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリの速度より高い所定の増倍率の速度にて、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリに書き込まれ、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリから読み出され、
前記データは、ブロック及びページからなる群から選択された形態である、請求項3に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項6】
前記増倍率が5〜10の範囲である、請求項5に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリのデータの各ブロックが64ページであり、前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリのデータの各ブロックが128ページである、請求項5に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項8】
前記マスターコントローラが同時に、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリにデータを書き込み、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリからデータを読み出すためのものであり、前記データがブロック及びページからなる群から選択された形態である、請求項4に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリに書き込まれ、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリから読み出されるデータが、前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリの速度より高い所定の増倍率の速度である、請求項8に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項10】
前記増倍率が5〜10の範囲である、請求項9に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリのデータの各ブロックが64ページであり、前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリのデータの各ブロックが128ページであり、各ページが2048バイトである、請求項8に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項12】
前記第1のデータバスが上位データバス及び下位データバスのうちの一方であり、前記第2のデータバスが前記上位データバス及び前記下位データバスのうちの他方である、請求項4に記載のポータブルデータ記憶装置。
【請求項13】
少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリと、少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリとを備えるメモリを制御するマスターコントローラを具備するポータブルデータ記憶装置においてデータを処理する方法であって、
前記マスターコントローラを使用して不揮発性メモリへのデータの書き込みと、不揮発性メモリからのデータの読み出しとを制御し、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリがデータを同時に、前記不揮発性メモリに書き込み、前記不揮発性メモリから読み出すようにするステップを含む方法。
【請求項14】
前記マスターコントローラと前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリとに接続された少なくとも1つのデータバスによって、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリへデータを書き込み、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリからデータを読み出すステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのデータバスが、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリの両方用の共通のデータバスを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのデータバスが、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリに接続された第1のデータバスと、前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリに接続された第2のデータバスとを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のデータバスが上位データバス及び下位データバスのうちの一方であり、前記第2のデータバスが前記上位データバス及び下位データバスのうちの他方である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記マスターコントローラが前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリに交互にデータを書き込み、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリから交互にデータを読み出し、
データは前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリの速度より高い所定の増倍率の速度で前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリに書き込まれ、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリから読み出され、
前記データがブロック及びページからなる群から選択された形態である、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記増倍率が5〜10の範囲である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリのデータの各ブロックが64ページであり、前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリのデータの各ブロックが128ページである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記マスターコントローラが同時に、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリにデータを書き込み、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリ及び前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリからデータを読み出し、前記データが、ブロック及びページからなる群から選択された形態である、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記データが、前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリの速度より高い所定の増倍率の速度で前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリに書き込まれ、前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリから読み出される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記増倍率が5〜10の範囲である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つの単層セルフラッシュメモリのデータの各ブロックが64ページであり、前記少なくとも1つの多層セルフラッシュメモリのデータの各ブロックが128ページであり、各ページが2048バイトである、請求項21に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−510594(P2009−510594A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533295(P2008−533295)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【国際出願番号】PCT/SG2005/000328
【国際公開番号】WO2007/037757
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(502158287)トレック・2000・インターナショナル・リミテッド (21)
【Fターム(参考)】