説明

WEBサイト管理システム及びWEBサイト管理方法

【課題】異なるWEBアプリケーションを運用する複数のWEBサイトを一括管理するWEBサイト管理システムを提供し、簡易にそのコンテンツを一括管理するとともに、それら複数のWEBサイトを連携させて集客効果を高める。
【解決手段】ユーザが外部のWEBサービスを利用して開設した複数のWEBサイトにインターネットを介して接続した管理サーバにより、各WEBサービスごとのWEBアプリケーションを外部から遠隔操作できるAPIを用いて、ユーザの複数のWEBサイト上のコンテンツを一括して追加・編集・削除等の管理を行うとともに、当該WEBサイト間にリンクを生成して相互に連携させ、インターネット上でのユーザのコンテンツの露出度の向上およびSEO対策の効果を発揮させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、WEBサイト管理システム及びWEBサイト管理方法に関し、より詳細には、異なる形式のWEBアプリケーションソフトウェア(以下、単に「WEBアプリケーション」と記する。)を運用する複数のWEBサーバ上に、それぞれユーザのWEBサイトを開設して一括管理するWEBサイト管理システム及びWEBサイト管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在では、数多くの事業者によってインターネット上に様々WEBサイト(以下、単に「サイト」と記する。)が開設されており、自分の事業や商品・サービスの単なる宣伝広告のみならず、インターネットを通じた重要な集客手段となっている。そのため、事業者にとっては数あまたのサイトの中で見込み客を自分のサイトへいかにして誘導するかが課題となっている。
【0003】
そのための対策としては、見込み客が検索サイトを利用して特定のキーワードで情報検索を行った際にできるだけ自分のサイトが検索結果の上位に表示されることをねらった、いわゆる「SEO対策」と呼ばれる手法が一般的に行われている。
【0004】
主要な検索サイトの多くは、「検索ロボット」または「クローラー」と呼ばれる自律型プログラムをインターネット上で定期または不定期に巡回させ、あらゆるサイト内の主にテキストデータを収集して検索データベースを構築し、かつサイトの内容の更新を発見した場合はそれをデータベースに反映させ、利用者からの検索要求があった場合には当該データベースを検索して検索結果を返すという、いわゆる全文検索型サーチエンジン(以下、単に「サーチエンジン」と記する。)を採用している。
【0005】
当該サーチエンジンが検索結果表示の順位を決定する基準や方法は各検索サイト運営事業者の高度な営業秘密であり、検索者に対してその検索ニーズに適合した情報を有するサイトを優先的に提示するという理念に基づき、不公正な手段での上位表示狙いを防ぐ目的で前記基準や方法は頻繁に変更されているが、基本的には、(イ)より多くのサイトからハイパーリンク(以下、単に「リンク」と記する。)を設定されているサイト、(ロ)より頻繁に更新が行われているサイト、が検索結果において上位に表示される傾向があることが知られている。
【0006】
これは、外部の多くのサイトからリンクが設定されているサイトはそれだけ重要あるいは有益な情報を提供しているサイトであると推測でき、また、頻繁に更新が行われているサイトはそれだけ新鮮な情報を提供する活動的なサイトであると推測できることによる。
また、同じ外部サイトからのリンクであっても、当該外部サイトがより多くの外部サイトからリンクを設定されているほど、結果的に自分のサイトへのリンク自体の「価値」も高まり、ひいては自分のサイトの検索結果順位の向上に寄与するという傾向があることが知られている。
【0007】
かかるサーチエンジンの検索結果表示順位の傾向を鑑みれば、もちろん自分のサイトを見込み客にとって有益な情報を豊富に提供できる内容・デザイン・使い勝手の優れたサイトにすることを前提条件として、その上で、より多数の外部サイト、それもできるだけ被リンク数の多い「有力」なサイトからの被リンクを増やすこと、及び、自分のサイトをできるだけ頻繁に更新することが、自分のサイトの集客力を向上させるための有効な手段となるが、外部サイトからの被リンクは、相手があることでもあるから短期間に増加させることは容易ではない。
【0008】
一方、従来の一般的なWEBサイトのほかに、個人が日記的な記事を頻繁に投稿する「ブログ」と呼ばれる形式のサイトが増加しており、近年ではWEBサーバ運営事業者がサーバ上の一定領域を無料あるいは廉価で個人や事業者に貸与してブログ形式の簡便なWEBサイトを構築できるサービスが普及している。
また、前記のブログ的な機能を持つ個人スペースや電子掲示板機能、メーリングリスト機能などの多彩な機能を備え、登録メンバー間の電子的なコミュニケーション空間を形成する「SNS(Socal Networking Service)」と呼ばれるサービスも普及している。
【0009】
これらのサービスの技術的特徴は、一般的なWEBサイトではユーザが契約してサーバ運営事業者から貸与されたWEBサーバ上の領域に、ユーザ自身あるいはユーザから制作委託を受けたWEBサイト制作事業者がWEBサイトを構成するデータ一式を基本的にすべてアップロードしてサイトを構築しインターネット上に公開する方式であるのに対し、ブログやSNSではサーバ運営事業者がサイト管理用のWEBアプリケーションソフトウェアをサーバ上に用意・管理して、登録したユーザに貸与したサーバ上の領域に定型的なユーザサイトや個人スペースを設けて公開し、ユーザがテキストや画像などのいわゆる「コンテンツ」のデータのみをサーバにアップロードすると、上記WEBアプリケーションソフトウェアがそれらデータを当該ユーザサイト内の所定のスペースに表示させるという方式を取る点である。
【0010】
そのため、ユーザはサイトのデザインや構成の自由度ついては制約を受けるものの、WEBサイトの構築や管理に関する専門的な知識や経験がなくても、上記WEBアプリケーションが提供するユーザフレンドリーなインターフェイス(操作画面)を通じて、簡便にブログやSNS上の個人スペースを開設・削除したりコンテンツを加除・修正したりできる。
【0011】
こうしたブログやSNSの特徴に着目して、最近では、これらのサービスを前記SEO対策に活用する動きが活発化している。
具体的には、すでに自分のサイト(メインサイト)を開設し運営している事業者が複数のブログやSNSサービスに登録してそれぞれに自分のブログサイトや個人スペースを確保し、そこに自分の事業や商品・サービスの紹介あるいは関連情報(例えば「店長日記」など)などのコンテンツを掲載するとともに、当該コンテンツ上にメインサイトへのリンクを設定し、アクセスした来訪者に当該リンクをクリックするよう誘導してメインサイトへの来訪を促すというものである。もちろん、メインサイトにおいても当該ブログサイト等の紹介を掲載し、そこへのリンクを設定しておくのが一般的である。
【0012】
これにより、結果的に自分のメインサイトと複数の自分のWEBサイトとの間で互いにリンクを設定し合う「相互リンク」が成立し、こうしたWEBサイトを増やすことによりメインサイトの被リンク数も増えるから前記の「(イ)より多くのサイトからリンクを設定されているサイト」としてSEO対策上の効果が期待できるというものである。
しかも、大手のブログやSNSサービスは多数の登録者を有し、他のWEBサイトやブログ、SNS等との間のリンクも頻繁に行われていることから、それ自体がインターネット上で「有力なサイト」として評価される可能性が高く、ユーザは比較的短期間にメインサイトに価値の高いリンクを確保することが期待できる。
【0013】
また、技術的なSEO対策以外にも、多数のWEBサービス上に自分のメインサイトへのリンクを有するWEBサイトが存在することは、インターネット上で見込み客の目にとまる確率を高める「露出拡大」の効果が期待できるし、多数の登録者を有する大手ブログやSNSにはそもそも毎日多数の来訪者によるアクセスがあり、システム自体に管理下のブログや個人スペースを紹介するサービスや新たな更新(新着情報)をした場合に告知する機能を有する場合も多いので、当該ブログや個人スペースが来訪者の目にとまる確率も高くなり、ひいては当該外部WEBサイトからユーザのメインサイトへ見込み客を誘導するチャンスが増えるという効果も期待できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、前記のような手法で多数のブログサービスやSNSサービスに自分のブログや個人スペースを確保するためには、ユーザは個々のサービス事業者に登録する必要がある。
また、メインサイトのコンテンツを更新したり追加・削除した場合、その内容を個々のブログや個人スペースに反映させたり告知したりするためには、いちいち個々のブログサービスやSNSサービスにアクセスして自らコンテンツを更新または追加・削除する煩雑な作業が必要となり、たとえユーザフレンドリーなインターフェイスを利用できるとしても、こうした作業はユーザの負担となっているのが現状である。
このようなユーザ負担を軽減するための方法としては特許文献1記載の発明のように、複数のブログを開設するユーザに対して同時にすべてのブログの内容を更新できる「シンクロ投稿」という仕組みを用いる方法が開示されているが、これは複数のブログの構成を「フレンドパーツ」と呼ばれるブログの電子的部品を共通化して相互の互換性を確保した上で、携帯電話メールによるブログの更新を、あらかじめそれを受信してブログの内容に反映させるように設定したものであり、対応するブログ等のWEBサービスが限定されたものである。
また、特許文献2記載の発明のように、APIを用いて複数のWEBサービス上のWEBアプリケーションを操作し、複数のWEBサイトのコンテンツを一括更新できる方法も知られているが、そもそも多数のブログサービスやSNSサービスに自分のブログや個人スペースを確保するためには、ユーザは個人のサービス事業者に登録する必要があり、必ずしもユーザの負担は少なくなかった。
【特許文献1】特開2008−310538号公報
【特許文献2】特開2008−27043号公報
【0015】
かかる状況に鑑み、本発明は、異なる形式のWEBアプリケーションソフトウェアにより運用される複数のWEBサーバ上に、それぞれユーザのWEBサイトを開設して一括管理するWEBサイト管理システム、WEBサイト管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明に係るWEBサイト管理システムは、異なる形式のWEBアプリケーションソフトウェアを運用する複数のWEBサーバ上に、それぞれユーザのWEBサイトを開設して一括管理するWEBサイト管理システムであって、ネットワーク接続されたユーザ端末装置からユーザが入力したユーザ情報に基づきユーザ情報データベースを照会して認証を行うユーザ認証手段と、認証されたユーザにつき、前記複数のWEBサーバのそれぞれにアクセスして前記WEBアプリケーションソフトウェアを利用するためのアクセス情報をユーザごとに記憶するアクセス情報データベースに照会して、前記アクセス情報を取得するアクセス情報取得手段と、前記複数のWEBサーバへ送信するべきユーザ提供情報をユーザごとに記憶するユーザ提供情報データベースに照会して、前記ユーザ提供情報を取得するユーザ提供情報取得手段と、前記アクセス情報取得手段により取得された前記ユーザごとのアクセス情報を使用して、前記ユーザ提供情報取得手段により取得された前記ユーザ提供情報を前記複数のWEBサーバに送信することにより、前記WEBアプリケーションソフトウェアを利用してユーザのWEBサイトを一括管理するWEBサイト一括管理手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
また、請求項2の発明に係るWEBサイト管理システムは、請求項1の発明に係るWEBサイト管理システムであって、前記複数のWEBサーバの中から前記ユーザ提供情報を送信して一括管理するべきWEBサーバを選択するWEBサーバ選択手段を備えることを特徴とする。
【0018】
また、請求項3の発明に係るWEBサイト管理システムは、請求項1または請求項2の発明に係るWEBサイト管理システムであって、前記複数のWEBサーバごとのアクセス情報を前記ユーザ認証手段により認証されたユーザごとに登録するアクセス情報登録手段
を備えることを特徴とする。
【0019】
また、請求項4の発明に係るWEBサイト管理システムは、請求項1乃至請求項3の発明の何れかに係るWEBサイト管理システムであって、前記複数のWEBサーバへ送信するべきユーザ提供情報を前記ユーザ認証手段により認証されたユーザごとに前記ユーザ提供情報データベースに登録するユーザ提供情報登録手段を備えることを特徴とする。
【0020】
また、請求項5の発明に係るWEBサイト管理システムは、請求項1乃至請求項4の発明の何れかに係るWEBサイト管理システムであって、前記ユーザ提供情報は、WEBサイト上に新たにユーザのWEBサイトを構築するために必要なすべてのデータが含まれることを特徴とする。
【0021】
また、請求項6の発明に係るWEBサイト管理システムは、請求項1乃至請求項5の発明の何れかに係るWEBサイト管理システムであって、前記ネットワーク接続されたユーザ端末装置は携帯電話であることを特徴とする。
【0022】
また、請求項7の発明に係るWEBサイト管理方法は、異なる形式のWEBアプリケーションソフトウェアにより運用される複数のWEBサーバ上に、それぞれユーザのWEBサイトを開設して一括管理するWEBサイト管理方法であって、ネットワーク接続されたユーザ端末装置からユーザが入力したユーザ情報に基づきユーザ情報データベースを照会して認証を行うユーザ認証ステップと、認証されたユーザにつき、前記複数のWEBサーバのそれぞれにアクセスして前記WEBアプリケーションソフトウェアを利用するためのアクセス情報をユーザごとに記憶するアクセス情報データベースに照会して、前記アクセス情報を取得するアクセス情報取得ステップと、前記複数のWEBサーバへ送信するべきユーザ提供情報をユーザごとに記憶するユーザ提供情報データベースに照会して、前記ユーザ提供情報を取得するユーザ提供情報取得ステップと、前記アクセス情報取得手段により取得された前記ユーザごとのアクセス情報を使用して、前記ユーザ提供情報取得手段により取得された前記ユーザ提供情報を前記複数のWEBサーバに送信することにより、前記WEBアプリケーションソフトウェアを利用してユーザのWEBサイトを一括管理するWEBサイト一括管理ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
上記の手段により、本発明は、ブログやSNS等のWEBサービスに用いられる、異なる形式のWEBアプリケーションソフトウェアにより運用される複数のWEBサーバ上に、それぞれユーザのブログサイトやSNS個人スペースまたは別個の通常WEBサイトを開設して一括管理することで、WEBサイトの構築や管理に関する専門的な知識や経験を有しないユーザでも容易に多数のブログサイトやSNS上の個人スペースを運用することができる。
【0024】
また、当該ブログサイトやSNS個人スペースまたは別個の通常WEBサイトにユーザ自身のメインサイトへのリンクを設定して当該メインサイトに外部サイトからの被リンクを増加させたり、メインサイトにおけるコンテンツの追加・変更・削除等の更新を即座にリンクした自分のブログサイトやSNS個人スペース、他の通常WEBサイトに反映させることにより、結果的にメインサイト自体がサーチエンジンの検索結果表示において上位表示されやすくするとともに、インターネット上におけるユーザのコンテンツの「露出度」を増加させることにより、メインサイトへ見込み客を誘導する効果を高めることが期待できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に、図を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【実施例1】
【0026】
図1は、本発明に係るWEBサーバ管理システムを適用した場合のネットワークシステム100の構成例を示す図である。
ネットワークシステム100は、システム本体101と、ユーザ端末装置107と、ユーザメインサイト用WEBサーバ108と、外部WEBサーバ109、110、111とから構成される。また、システム本体101は、管理サーバ102と、ユーザデータベース103と、アクセス情報データベース104と、コンテンツデータベース105と、管理用端末装置106とから構成される。
【0027】
また、ユーザメインサイト用WEBサーバ108、外部WEBサーバ109、110、111は、それぞれ外部からの要求に応じて各種のWEBサービスを提供するWEBアプリケーション301、302、303、304を有し、ユーザメインサイト用WEBサーバ108上にはユーザメインサイト201が、外部WEBサーバ109上にはブログサイト202が、外部WEBサーバ110上にはSNS個人スペース203が、外部WEBサーバ111上には外部WEBサイト204が開設されている。管理サーバ102はWEBサーバを兼ねており、当該WEBサーバ上には内部サイト205が開設されている。
また、管理サーバ102、ユーザ端末装置107、ユーザメインサイト用WEBサーバ108、外部WEBサーバ109、110、111、及び見込み客端末装置112は、インターネットWを介して相互にネットワーク接続される。
そして、外部WEBサーバ109、110、111は、説明の便宜上それぞれブログサービス用WEBサーバ、SNSサービス用WEBサーバ、外部WEBサイト用の通常のWEBサーバであると想定しているが、これらはあくまで仮想の条件設定であり、それぞれの外部WEBサーバの性質や内容はこれらに限定されるものではなく、外部WEBサーバの数を限定するものでもない。
従って、以下では、特に断らない限り、これらの外部WEBサーバを用いた各種のWEBサービスを総称して「外部WEBサービス」と記し、それらを運営する外部のWEBサーバを総称して「外部WEBサーバ」、また、ブログサイトやSNS個人スペースおよび通常の外部WEBサイト等を総称して「外部WEBサイト」と記する。
なお、本システムでは、ユーザメインサイト201を前記の各種外部WEBサイトと同様に一括管理の対象とすることもできるから、その場合には、ユーザメインサイト201も本システムによって一括管理される「外部WEBサイト」の概念に含めるものとする。
また、ユーザ端末装置107は本システムを利用するためにユーザが用いる端末装置の数だけ存在するものとし、管理サーバ102あるいは管理用端末装置106が複数あってもよい。もちろん見込み客端末装置112は不特定多数存在するものとする。
また、図2上でシステム本体101内に存在する各種の装置の配置は相互のネットワーク接続を概念的に示すものであり、必ずしもすべてが物理的に同一空間に設置されることに限定されるものではない。
【0028】
管理サーバ102は、管理プログラム300を搭載し、ユーザ端末装置107へユーザインターフェイスを提供してユーザのシステム本体100へのログイン認証処理やユーザによるコンテンツデータの入力を受け付けるほか、ユーザデータベース103、アクセス情報データベース104、コンテンツデータベース105のデータ入出力処理を行う。
さらに、管理サーバ102は、ユーザが入力したコンテンツデータを管理対象であるWEBサーバ108、109、110、111に送信して、それぞれのWEBアプリケーション301、302、303、304を利用してユーザメインサイト201、ブログサイト202、SNS上の個人スペース203、外部WEBサイト204に反映させるため、
前記コンテンツデータを含んだ命令文を、それぞれのWEBアプリケーションごとにあらかじめ定めらた規約に基づいて作成し、各外部WEBサーバに送信する処理を行う。
【0029】
ユーザ端末装置107及び見込み客端末装置112は、固定型あるいはノート型のパーソナルコンピュータ(PC)または携帯情報端末(PDA)、あるいは携帯電話機であって、WEBサイトを閲覧したり、本システムのユーザインターフェイスを操作することができるWEBブラウザを備える。
なお、ユーザが管理サーバ102に外部WEBサイト等の更新のためのコンテンツデータを送信する場合には、ユーザがユーザ端末装置107に入力したデータがHTML(Hyper Text Markup Language)データに変換されて送信される。
【0030】
ユーザデータベース103は、システム本体101へのユーザのログインを認証するユーザ認証データ(ユーザID、パスワード)、ユーザのメインサイトのインターネット上のアドレスを表す識別子、ユーザが開設している外部WEBサービスその他のユーザ登録情報を格納するための記憶手段である。
【0031】
アクセス情報データベース104は、管理対象である個々の外部WEBサーバ108、109、110、111をインターネット上で特定してそれぞれのWEBアプリケーション301、302、303、304へ命令文を送信するための宛先となる識別子や、各外部WEBサーバにアクセスするための認証データ、およびWEBアプリケーションごとにあらかじめ定められた命令文作成の規約等のアクセス情報データを格納するための記憶手段である。
【0032】
また、管理用端末装置106は、本システムのシステム管理者が使用するものであって、ユーザが外部WEBサイトを開設した外部WEBサービスを本システムの一括管理対象に登録あるいは削除し、また、その登録情報の変更等を行うための端末装置である。
【0033】
なお、前記「それぞれのWEBアプリケーションごとにあらかじめ定められた(命令文作成のための)規約」は一般に「API」と呼ばれている。
API(Aplication
Programming Interface)とは、「特定のプログラムが有する機能を他のプログラムで利用可能とするための『入り口』となるプログラム記述上の規約」をいい、XML−RPC(eXtensible
Markup Language Remote Plocedure Call)や、AtomAPI、HTTPREQUEST等が知られている。
【0034】
WEBサーバ上のWEBアプリケーションの機能としては、例えばブログサービスのWEBアプリケーションの場合、記事投稿機能、記事編集機能、記事削除機能、コメント受信機能、トラックバック機能等がある。
当該WEBアプリケーションのAPIが判明していれば、遠隔地の外部のWEBサーバからインターネット経由で当該ブログサービスのブログ用WEBサーバにネットワーク接続し、当該APIに対応した命令データを当該WEBサーバに送信することにより、WEBアプリケーションを「遠隔操作」して上記の各種機能を利用することが可能となる。
【0035】
その場合、例えばブログサイトに記事を投稿するには、対応するAPIに基づいて作成した記事投稿命令を有するXML文書に記事内容を書き込んでブログ用WEBサーバに送信する。すると、当該ブログ用WEBサーバ上のWEBアプリケーションが受信したXML文書を読み取り、記事投稿命令に従ってブログサイト上の所定の位置に記事内容の書き込み(投稿)を行う。同様にして記事の編集や削除等の機能も外部から利用できる。
なお、HTTPREQUESTでは、XML文書に記事を書き込んだ後、HTTPヘッダー情報として目的のブログ用WEBサーバに送信する点でやや異なる。
【0036】
ちなみに、インターネット上の個々のWEBサーバの宛先はURL(Universal Resource locator)という識別子により特定されるが、個々のAPIの規約に従って作成したXML文書を送信しWEBアプリケーションに手渡すための宛先となるWEBサーバの識別子(URL)は一般的に「エンドポイント」と呼ばれている。
【0037】
また、APIの規約に基づいて作成したXML文書の命令文を用いてWEBアプリケーションを操作して、WEBサーバ上の特定ユーザのブログサイトやSNS個人スペース等に記事書き込み等を行わせるためには、当該WEBサーバでの特定ユーザの識別情報(IDやパスワード等)も把握している必要がある。
【0038】
APIはWEBアプリケーションごとに異なるのが一般的だが、ブログサービスやSNSサービス、WEBサービス提供事業者の多くが自己のWEBアプリケーションのAPIを上述のエンドポイントとともに外部に公開しているので、それらを特定ユーザの識別情報と関連づけて、あらかじめアクセス情報データベース104に記憶させておく。
【0039】
そして、あるユーザがユーザ端末装置107から一のコンテンツデータ入力してインターネットWを通じて管理サーバ102に送信したら、管理サーバ102は当該ユーザがブログサイトやSNS個人スペース等を開設している外部WEBサイトのAPIとエンドポイント等のアクセス情報をアクセス情報データベース104に照会し、取得したAPIに基づき所望の操作命令のXML文書を作成し、それに一のコンテンツデータを書き込んで対象となる外部WEBサーバのエンドポイントに向けて一斉送信する。
【0040】
これにより、ユーザは一のコンテンツデータをユーザ端末装置107に一回入力するだけで、当該ユーザの開設するすべてのブログサイトやSNS個人スペース、外部WEBサイトのすべてに一括して当該コンテンツデータが反映されるため、ユーザが個々のWEBサービスにアクセスして個別にコンテンツデータを書き込むことに比べ、大幅にユーザの負担が軽減されるのである。
【0041】
また、管理サーバ102がユーザのコンテンツデータをXML命令文書に書き込む際には、あらかじめユーザデータベース103に記憶させておいたユーザメインサイト201のURLへのリンクを自動的に挿入するように設定することができる。
【0042】
これにより、ユーザが一のコンテンツデータを入力するたびにユーザのすべての外部WEBサイト上にコンテンツとともにユーザメインサイト201へのリンクが一括して表示され、ユーザメインサイト201は外部WEBサイトのすべてからの被リンクを得ることができ、前述のSEO対策上の効果を発揮するのである。
【0043】
なお、コンテンツデータを一括して反映させるWEBサービスは必ずしも当該ユーザの開設するすべてのサイトである必要はなく、ユーザの選択により指定したサイトのみに反映させることもできる。(その際に、前述のようにユーザメインサイト201もコンテンツデータの一括反映の対象とすることができる。)
その場合、ユーザ端末装置107のユーザインターフェイス上にコンテンツデータを送信して反映させるべきサイトを選択できる選択手段を設け、管理サーバ102がアクセス情報データベース104に照会する際に選択したサイトに係るWEBサーバのAPIやエンドポイントのみを取得して、選択したサイトにのみ命令文を送信する。
【0044】
コンテンツデータベース105は、ユーザがユーザ端末装置107により管理サーバ102に送信してきたHTML形式のコンテンツデータを、ユーザごとに関連づけて記憶しておく記憶手段である。
【0045】
ユーザは、管理サーバ102を通じてコンテンツデータベース105を照会することにより過去に外部サイトに反映させたコンテンツデータを確認することができ、またそれらを選択して修正等する場合には、コンテンツデータベース105からユーザ端末装置107に読み出して修正し、再び管理サーバ102に送信することで、前述の手順によってすべてのWEBサイトに修正結果を一括して反映させることができる。
また、WEBサーバを兼ねた管理サーバ上に開設した内部サイト205は、コンテンツテータベース105に記憶されたコンテンツデータ(HTML形式)を適宜表示して、インターネット上に公開する。
【0046】
内部サイト205は、本システムを運営する事業者が開設するWEBサイトであり、独自のWEBサービスを閲覧者に提供するものである。
ユーザは、本システムを利用するにあたって当該事業者と契約してユーザ登録することが考えられるが、内部サイト205上では独自のWEBサービスを提供するとともに、登録ユーザがコンテンツデータを更新あるいは追加等した場合にその情報を表示する登録ユーザ情報表示領域(例えば「お知らせ」あるいは「新着情報」等)を有しており、ユーザが本システムを利用して自分の開設するメインサイトや複数の外部WEBサイトのコンテンツを一括更新した場合にそのコンテンツの「見出し」を当該領域に表示するとともに、当該見出し部分にコンテンツデータベース105内の該当コンテンツデータを呼び出すリンクを設定しておく。
これにより、内部サイト205にアクセスした閲覧者が当該見出しをクリックすることにより、ユーザが更新あるいは追加等した最新のコンテンツを表示することができ、見込み客のユーザメインサイト201への誘導を促進する効果が期待できる。
【0047】
なお、内部WEBサイト205の独自のWEBサービスとしては、例えば地図検索サービスを提供するASP(Aplication Service Provider)を利用して、閲覧者(検索者)が入力したエリア区分や業種分類等の検索条件に該当する飲食店や物販店を検索して地図上に検索結果をプロット表示する店舗検索サービスなどが知られているが、本システムでは当該地図検索サービスと連携して登録ユーザに関する情報を積極的に閲覧者(検索者)に提示させることもできる。
【0048】
具体的には、閲覧者(検索者)の検索条件に合致する店舗等を有する登録ユーザのユーザ情報がユーザデータベース103に登録されていて、管理サーバ102がユーザデータベース103を照会して該当する登録ユーザを発見した場合に、コンテンツデータベース105から当該登録ユーザが入力して記憶された最新のコンテンツデータを呼び出し、内部WEBサイト205の地図検索画面外の前記登録ユーザ情報表示領域に「おすすめ情報」として表示することができる。
【0049】
また、上記検索結果を表示した地図上で検索条件に該当する個々の店舗等をプロット表示するアイコンに閲覧者(検索者)がポインタ等を合わせることにより、あらかじめユーザデータベース103に記憶させておいた当該店舗等の詳細情報を情報表示窓(いわゆる「バルーン表示」)により表示させることができる。そして、当該情報表示窓に表示させた詳細情報の中に登録ユーザのユーザメインサイト201あるいは当該店舗等のWEBサイトへのリンクを設定しておくことにより、閲覧者(検索者)に当該リンクのクリックを促し、前記地図検索画面から直接、登録ユーザのメインサイト等へ閲覧者(検索者)を誘導する効果も期待できる。
【0050】
図2は、本WEBサーバ管理システムを利用するユーザが、ユーザ端末装置107から本システムにログインした後、コンテンツの作成・編集・削除等の更新入力を行い、管理サーバ102が当該コン入力データを内部サイト205に反映させるとともに、外部WEBサーバ109、110、111上のブログサイト202、SNS個人スペース203、外部WEBサイト204に一括して反映させ更新する処理のフローを示す概念図である。
図3は、本実施例に係るシステムを用いて、システム管理者が、外部WEBサービスの登録等の管理を行う処理および管理用端末装置106に表示される画面の遷移を示した図である。
図4は、本実施例に係るシステムで外部WEBサイトのコンテンツの追加・編集・削除等を行う処理およびユーザ端末装置107に表示される画面の遷移を示した図である。
なお、図3および図4中の符号501乃至505は管理用端末装置106上に、601乃至608はユーザ端末装置107上に表示され遷移する個々の操作画面を示す。
【0051】
次に、図3および図4を参照しつつ、本実施例に係る本システムを用いた外部WEBサーバおよび外部WEBサイトの管理の方法を説明するが、これらの方法はあくまで例示であり、以下の説明および図の中に示す本システムを構成する各装置の処理やその手順、各画面の名称や表示内容、画面遷移の順番を限定するものではない。
また、内部WEBサイト205は、本システムの必須構成要件ではない。
【0052】
以下では、システム管理者が、ユーザが複数の外部WEBサービスに開設した外部WEBサイトを本システムの管理対象に登録し、あるいはその登録情報を変更または削除する方法について説明する。
なお、この場合、ユーザが、事前に一つまたは複数の外部WEBサービスに対して利用を申し込んで所定のユーザ設定情報を登録し、当該外部WEBサービスに係る外部WEBサーバ上に自分の外部WEBサイトを開設していること、また、システム管理者は、当該外部WEBサービスのWEBアプリケーションに係るAPIやエンドポイント等の情報を事前に取得してアクセス情報データベース104に記憶させていることが前提となる。
【0053】
まず、システム管理者が管理用端末装置106上のWEBブラウザに外部WEBサービス登録管理機能を呼び出す所定のURLを入力すると(管理用端末装置106上のWEBブラウザに事前に記憶させておいたいわゆる「ブックマーク」等を用いても良い。)、管理用端末装置106上に管理サーバ102と通信し外部WEBサービス外部WEBサービス登録管理機能にログインするための「ログイン画面A501」が表示される。
【0054】
前記ログイン画面A501にシステム管理者が適切な管理者認証情報(ID、パスワード等)を入力して送信すると、それを受信した管理サーバ102は管理者データベース(図示せず)を照会し、当該管理者認証情報があらかじめ記憶されている登録ユーザのユーザ認証情報と合致する場合は登録システム管理者であると認証してログインさせ、以降のシステム管理者の送信を受け付けるためのHTTP(Hyper
Text Transfer Protocl)によるセッションを開始して保持するとともに「外部WEBサービス登録管理画面502」を管理用端末装置106に表示させる。
【0055】
前記外部WEBサービス登録管理画面502には、現時点でAPIおよびエンドポイントが公開され本システムにより管理可能な外部WEBサービスを列挙した「外部WEBサービス一覧」が表示される。
【0056】
前記外部WEBサービス一覧に列挙された個々の外部WEBサービスのそれぞれには、あらかじめAPIやエンドポイントを登録している外部WEBサービスを本システムの管理対象として登録しているか否かが表示されており、システム管理者はこれを参照して新たに未登録の外部WEBサービスを登録する、あるいは登録済みの外部WEBサービスの設定情報を変更あるいは削除するといった操作を行う。
【0057】
システム管理者が本システムによる管理対象として登録していない未登録の外部WEBサービスを新たに登録する場合には、外部WEBサービス登録管理画面502上に設置された「追加」ボタンをクリックして「外部WEBサービス追加画面503」に遷移させ、当該画面上に表示する未登録外部WEBサービスの名称から所望の未登録外部WEBサービスを指定し「保存」ボタンをクリックする。
【0058】
これを受けて、管理サーバ102はアクセス情報データベース104を照会して指定された未登録の外部WEBサービスに係るAPIやエンドポイント等のアクセス情報を取得し当該未登録外部WEBサービスを本システムに登録する。
【0059】
以上により、以降、システム管理者が登録した複数の外部WEBサービスにそれぞれ開設した外部WEBサイトを一括管理するための準備が整う。
【0060】
一方、システム管理者がすでに登録済みの外部WEBサービスの設定情報を変更あるいは削除する場合には、外部WEBサービス一覧画面502上に設置された「変更または削除」ボタンをクリックして「外部WEBサービス変更削除画面504」に遷移させ、当該画面上の登録済み外部WEBサービスの名称から所望の登録外部WEBサービスを指定する。
【0061】
これを受けて、管理サーバ102はアクセス情報データベース104を照会して指定された登録済み外部WEBサービスに係る登録情報を取得し「登録サービス変更削除画面505」を表示させる。
当該登録サービス変更削除画面505には「決定」および「削除」ボタンが設置されている。
【0062】
システム管理者が前記登録サービス変更・削除画面505に登録情報の変更を入力してから「決定」ボタンをクリックするか、あるいはそのまま「削除」ボタンをクリックすると、管理サーバ102は当該登録済み外部WEBサービスの外部WEBサーバと通信し、WEBアプリケーションを利用して当該外部WEBサーバ上に記憶されているユーザ登録情報を変更または削除する。
【0063】
これにより、システム管理者は外部WEBサービスの登録情報を変更または削除することができる。
【0064】
次に、ユーザが、システム管理者によって本システムに管理対象として登録された複数の外部WEBサービスに係る外部WEBサイトのコンテンツを一括して管理する方法について説明する。
【0065】
ユーザがユーザ端末装置107上のWEBブラウザに外部WEBサイト登録管理機能を呼び出す所定のURLを入力すると(ユーザ端末装置107上のWEBブラウザに事前に記憶させておいたいわゆる「ブックマーク」等を用いても良い。)、ユーザ端末装置107上に管理サーバ102と通信し登録済みの外部WEBサービスに係る外部WEBサイトを一括管理するための外部WEBサイト管理機能にログインするための「ログイン画面B601」が表示される。
【0066】
前記外部WEBサイト管理機能ログイン画面601にユーザが適切なユーザ認証情報(ID、パスワード等)を入力して送信すると、それを受信した管理サーバ102はユーザデータベース103を照会し、当該ユーザ認証情報があらかじめ記憶されている登録ユーザのユーザ認証情報と合致する場合は登録ユーザであると認証してログインさせ、以降のユーザの送信を受け付けるためのHTTP(Hyper Text Transfer Protocl)によるセッションを開始して保持するとともに「外部WEBサイト管理画面602」をユーザ端末装置107に表示させる。
【0067】
この外部WEBサイト管理画面602には、ユーザが本システムに管理対象として登録した複数の登録済み外部WEBサービスに係る外部WEBサイト上のユーザのコンテンツを更新または追加する操作を行うための「コンテンツ管理画面603」に遷移する「コンテンツ」ボタンと、一の登録済み外部WEBサービスに新たに外部WEBサイトを開設(すでに開設している外部WEBサイトに加えてさらに別の外部WEBサイトを追加して開設する場合を含む。)する操作、あるいは当該登録済み外部WEBサービスにすでに開設している一つまたは複数の外部WEBサイトの各種設定(外部WEBサイトごとのIDやパスワード、URLなど)を変更したり外部WEBサイトを非公開にしたり当該外部WEBサイト自体を削除する操作を行う「外部WEBサイト更新削除画面604」へ遷移する「サイト」ボタンが設置されている。
【0068】
ユーザがコンテンツを追加・更新する場合は、「コンテンツ」ボタンをクリックして前記コンテンツ管理画面603を呼び出す。
【0069】
当該コンテンツ管理画面603には、現時点までにコンテンツデータベース105に記憶されているコンテンツデータの見出しが列挙表示されており、それぞれのコンテンツデータの見出しごとにユーザがそれを外部WEBサーバへの反映表示することを認めているか否かの状態表示、および当該コンテンツデータを編集または削除するための「編集または削除」のボタンが設置されている。
また、当該コンテンツ管理画面603には、新たなコンテンツを追加登録する操作を行うための「追加」ボタンも設置されている。
【0070】
ユーザがすでにコンテンツデータベース105に記憶されているコンテンツデータを編集または削除する場合、前記列挙表示されたコンテンツデータの見出しごとに設置された「編集または削除」ボタンをクリックすると、「コンテンツ編集削除画面605」が表示される。
【0071】
当該コンテンツ編集削除画面605には、ユーザが編集できる状態でコンテンツの見出し(タイトル)とコンテンツ本文を表示するテキストボックス、当該コンテンツを個別に外部WEBサイトに反映表示させるか否かを決定する「表示/非表示メニュー」、および編集後の当該コンテンツをコンテンツサーバ105に更新登録させる「登録」ボタン、当該コンテンツを削除する「削除」ボタンが設置されている。
【0072】
ユーザがコンテンツ編集削除画面605上のコンテンツの見出しあるいは本文を編集して「登録」ボタンをクリックすると、当該編集後のコンテンツはHTML形式のデータとしてユーザ端末装置107から管理サーバ102に送信され、管理サーバ102はコンテンツサーバ105上の編集前コンテンツに上書きして記憶させる。
【0073】
一方、管理サーバ102は、ユーザデータベース103を照会し、ユーザがコンテンツの反映表示を認めている所定の外部WEBサイトに係る外部WEBサービスすべてに対応するXML命令文書を生成してそれに当該編集後のコンテンツを書き込んだ上でそれぞれ所定の外部WEBサーバへ送信し、それぞれのWEBアプリケーションを利用して所定の外部WEBサイト上の編集前コンテンツのすべてを一括して置き換えて表示させる。
【0074】
また、ユーザがコンテンツを削除する場合は、コンテンツ編集削除画面605上でコンテンツの内容を確認した上で「削除」ボタンをクリックすると、削除命令がユーザ端末装置107から管理サーバ102に送信され、管理サーバ102はコンテンツデータベース105上の該当コンテンツデータを消去する。
【0075】
一方、ユーザが新たなコンテンツを追加登録する場合、前記「追加」ボタンをクリックすると「コンテンツ追加画面606」が表示される。
【0076】
当該コンテンツ追加画面606には、ユーザが追加コンテンツの見出し(タイトル)および追加コンテンツの本文を入力するためのテキストボックス、当該追加コンテンツを個別に外部WEBサイトに反映表示させるか否かを決定する「表示/非表示メニュー」、および当該追加コンテンツをコンテンツサーバ105に追加登録させる「登録」ボタンが設置されている。
【0077】
ユーザがコンテンツ追加画面606上で追加コンテンツの見出しおよび本文を前記テキストボックスに記入して「登録」ボタンをクリックすると、当該追加コンテンツはHTML形式のデータとしてユーザ端末装置107から管理サーバ102に送信され、管理サーバ102はそれをコンテンツデータベース105に記憶させる。
なお、この際、ユーザがテキストボックスに記入するコンテンツ本文にはユーザのメインサイトのURLを挿入することもできる。
【0078】
HTML形式のコンテンツデータを受け取った管理サーバ102は、同時にユーザデータベース103を照会し、ユーザがコンテンツの反映表示を認めている所定の外部WEBサイトに係る外部WEBサービスすべてに対応するXML命令文書を生成してそれに当該追加コンテンツを書き込んだ上でそれぞれ所定の外部WEBサーバへ送信し、それぞれのWEBアプリケーションを利用して所定の外部WEBサイトすべてに一括して追加し反映表示させる。
【0079】
この際、書き込まれたコンテンツの本文にユーザのメインサイトのURLが挿入されていた場合、当該コンテンツ内にユーザのメインサイトへのリンクが生成される。
【0080】
一方、前述の外部WEBサイト管理画面602上でユーザが「サイト」ボタンをクリックすると、外部WEBサイト更新削除画面604に遷移する。
当該外部WEBサイト更新削除画面604には、現時点までにアクセス情報データベース104に記憶されているユーザが外部WEBサイトを開設している外部WEBサービスの一覧が列挙表示されており、それぞれの外部WEBサービスの名称ごとにユーザがその外部WEBサービス上の外部WEBサイトにコンテンツを反映させることを認めているか否かの状態表示、および当該外部WEBサイトに係る設定情報を変更または削除するための「変更または削除」ボタンが設置されている。
また、当該外部WEBサイト更新削除画面604には、本システムで一括管理可能な新たな外部WEBサービスを追加登録する操作を行うための「追加」ボタンも設置されている。
【0081】
ユーザが、前記「変更または削除」ボタンをクリックすると、外部WEBサイトの現時点における各種設定情報を表示する「外部WEBサイト変更削除画面607」に遷移し、ユーザが当該外部WEBサイト変更削除画面607で各種設定情報の変更を入力すると、管理サーバ102は当該変更情報をユーザデータベース103およびアクセス情報データベース104に送信して設定情報を上書き変更する。
また、ユーザが当該画面上においてユーザが外部サイトの削除を選択すると、管理サーバ102は、ユーザデータベース102およびアクセス情報データベース104上から当該WEBサイトに関する設定情報を削除し、当該WEBサイトは当該ユーザに関しては本システムによる一括管理の対照から外される。
【0082】
一方、ユーザが外部WEBサイト更新削除画面604上の「追加」ボタンをクリックすると「外部WEBサイト追加画面608」に遷移し、現時点でユーザが外部WEBサービスに開設している外部WEBサイトのうちコンテンツの一括管理の対象とされていない登録外部WEBサイトの一覧が表示される。
ユーザが上記登録外部WEBサイトの一覧から所望のWEBサイトを指定すると、管理サーバ102は当該外部WEBサイトの設定情報をユーザデータベース103およびアクセス情報データベース104に新たに記憶させ、以降、当該WEBサイトは当該ユーザのコンテンツ一括管理の対象に追加される。
【0083】
以上の説明では、主にユーザ端末装置107を固定型あるいはノート型のパーソナルコンピュータ(PC)または携帯情報端末(PDA)、あるいは携帯電話機であって、WEBサイトを閲覧したり、本システムのユーザインターフェイスを操作することができるWEBブラウザを備えるものと想定し、ユーザによる本システムの操作も当該WEBブラウザを通じて行うものとしてきたが、ユーザが新たなコンテンツを作成して管理サーバ102に送信し、それを外部WEBサイトに反映させる機能に限定するならば、以下に示すようにWEBブラウザではなくユーザ端末装置107に備えられた電子メール作成および送信機能を用いて簡便に本システムを利用することができる。
【0084】
具体的には、システム本体101内に管理サーバ102とネットワーク接続された電子メールの送受信を行うメールサーバ113を設置し、当該メールサーバ113に個々のユーザごとに割り当てた電子メール受信用メールアドレスを設定しておく。
【0085】
ユーザはユーザ端末装置107の電子メール作成機能を用いて、メールの件名を本システムにおけるコンテンツの見出しとし、メールの本文を当該コンテンツの本文としたHTML形式の電子メールを作成して前記自分に割り当てられた電子メール受信用メールアドレス宛に送信する。
【0086】
前記電子メールを受信したメールサーバ113はHTML方式のメールデータを管理サーバ102に送信する。
これを受信した管理サーバ102は、メールの件名を本システムにおけるコンテンツの見出しとして、メールの本文を当該コンテンツの本文として認識し、当該電子メールを受信した電子メール受信用メールアドレスから送信者であるユーザを特定することによってり、当該コンテンツデータを、ユーザがユーザ端末装置107からコンテンツ追加画面606のテキストボックスに入力したコンテンツデータと同じ取り扱いでコンテンツデータベース105に記憶させる。
以降、管理サーバ102がXML命令文書を生成してそれにコンテンツを書き込んだ上でそれぞれ所定の外部WEBサーバへ送信し、それぞれのWEBアプリケーションを利用して所定の外部WEBサイト上に反映させる手順は同様である。
【0087】
以上の手順により、ユーザは、電子メールを作成して送信することができるユーザ端末装置107(例えば一般的な携帯電話機)さえ使用できれば、通常の電子メールを送信するのと同じ手間と感覚で、時間や場所を問わず簡便にコンテンツを追加して外部WEBサイトに一括して反映させることができる。
【0088】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態には制限されず、本発明の範囲内において上述した実施形態に変更あるいは置換を加えることができるのもとする。
【0089】
例えば、本発明ではユーザは事前に一つまたは複数の外部WEBサービスに対して利用を申し込んで所定のユーザ設定情報を登録し、当該外部WEBサービスに係る外部WEBサーバ上に自分の外部WEBサイトを開設していることが前提としている。
これはユーザと外部WEBサービス運営事業者とのWEBサービス利用契約が、一般的にユーザ本人からの申し込みによってのみ成立するというサービス規約に基づいていることによる。
【0090】
ここで、本システムの運営事業者が外部WEBサービス運営事業者との間で、すでに本システムに登録しているユーザを一括して当該外部WEBサービスの利用する契約を代理して締結することが可能となれば、ユーザ個人が個別に当該外部WEBサービスを利用して外部WEBサイトを開設する手続を本システムで一括代行することが可能となる。
この場合、新たにブログ等のWEBサービスを開設した外部WEBサービス事業者にとっては、短期間にまとまった数の新規サービス利用者を獲得でき、一方、本システムのユーザにとっては、個別に外部WEBサービス事業者に対して登録手続を行うことなく、本システムを通じてほぼ自動的に新たな外部WEBサイトを開設して自分のコンテンツのインターネット上での露出度の向上と自分のメインサイトへの被リンクの増加によるSEO対策の強化の両面の効果を期待できるというメリットがある。
【0091】
具体的には、まず、本システム運営事業者が一括契約した新たな外部WEBサービスから本システムのユーザごと当該外部WEBサービスにおけるIDや仮パスワード等のログイン情報、およびAPIやエンドポイント等のアクセス情報を取得して、ログイン情報をユーザデータベース103に、アクセス情報をアクセス情報データベース104に、個々のユーザに関連づけて記憶させる。
【0092】
また、外部WEBサービスの多くは、運営するWEBサーバ上に登録したユーザが新たにWEBサイトを開設する際に、あらかじめ設定した複数種類のWEBサイトのひな型(一般的に「テンプレート」と呼ばれる。)を提供しており、必要最小限のコンテンツ(WEBサイトのタイトルや自己紹介、いわゆる投稿記事等のテキストデータや画像データ)をWEBアプリケーションのインターフェイスに入力するだけで初期状態のWEBサイトが半自動的に開設できる方法をとっている。
これらの初期WEBサイトの開設のための操作もWEBアプリケーションを利用して行うため、それらの操作をWEBアプリケーションに実行させる規約のAPIもあわせてアクセス情報データベース104に記憶させる。
【0093】
一方、外部WEBサービス登録管理画面502においては、外部WEBサービス一覧に新たな外部WEBサービス名称を追加するとともに、画面上には新たに「開設」ボタンを設置し、ユーザが当該「開設」ボタンをクリックした場合は、新たに「新規WEBサイト開設画面506(図示せず)」を表示させる。
【0094】
当該新規WEBサイト開設画面506には当該WEBサービスのWEBアプリケーションを利用して初期状態のWEBサイトを生成して開設するために必要最小限のコンテンツを入力するテキストボックス等の入力領域と「登録」ボタンを設置する。
ユーザが必要なコンテンツを入力して「登録」ボタンをクリックすると、管理サーバ102がアクセス情報管理データベース104を照会して対応するAPI等のアクセス情報を取得し、前記必要最小限のコンテンツを書き込んだXML命令文書を生成して前記外部WEBサービスの外部WEBサーバに送信し、前記WEBアプリケーションを利用して外部WEBサーバ上にユーザの新たな外部WEBサイトを開設させる。
さらに管理サーバ102は、同時に当該WEBサービスと新たに開設した外部WEBサイトを当該ユーザと関連づけてユーザデータベースにも記憶させ、前述の外部WEBサービス登録管理画面502上の外部WEBサービス一覧および外部WEBサービス変更削除画面504上の外部WEBサービス一覧にも当該新たに開設した外部WEBサービス名称を表示させる。
【0095】
以上により、ユーザは新たな外部WEBサービスに自分で申し込みをすることなく、本システムを利用して必要最小限のコンテンツを入力するだけで当該外部WEBサービスの外部WEBサーバに新たな外部WEBサイトを開設することができる。
また、自分自身で外部WEBサイトを開設した外部WEBサービスと同様に、本システムを通じて外部WEBサイトを開設した外部WEBサービスも本システムの管理対象として追加・変更・削除したり、管理対象に登録した場合はそのコンテンツの一括での追加・編集・削除を行えるようになる。
【0096】
なお、セキュリティ上の観点からは、前述の通り、新たな外部WEBサービス事業者から取得する個々のユーザのログイン用のパスワードは「仮パスワード」とし、本システムの外部WEBサービス変更削除画面504においてパスワードの変更ができるようにしておくことが望ましい。
【0097】
また、上述の実施形態1では、外部WEBサービスへのコンテンツの送信に当って、コンテンツの見出し(タイトル)とコンテンツの本文を一括して送信し、外部WEBサイト上にも一括して反映させる方法を示したが、見出し(タイトル)と本文あるいは本文内の画像データはそれぞれ別個のデータとしてXML命令文書に記載するので、外部WEBサイトの性質に応じて、本文を共通とし見出し(タイトル)のみ異ならせたり、逆に見出し(タイトル)を共通として本文のみ外部WEBサイトごとに異ならせたりしても良く、本文のみ固定して表示させる画像を異ならせたり、その逆の表示をさせても良い。
これにより、本システムは、外部WEBサイトのコンテンツを基本的に共通にしても良いし、コンテンツの一部を異ならせることもできるため、ユーザは見込み客に対する訴求効果を勘案して多彩な外部WEBサイトを展開し運営できる。
【0098】
また、外部WEBサービスがブログサービスである場合、WEBアプリケーション
のコメント管理機能やトラックバック管理機能を操作するAPIを用いて、各ブログへの来訪者がコンテンツに対して投稿したコメントや、当該ブログがトラックバックを設定された来訪者のWEBサイト情報を管理サーバ102に送信するようにし、ユーザが本システムにアクセスした際にすべてのコメントやトラックバック情報を一括して閲覧できるようにしても良い。
【0099】
また、ユーザは管理サーバ102を通じて各WEBサービスのWEBアプリケーションのRSS生成機能をAPIを用いて利用し、外部WEBサイトにRSSフィードを生成させて配信させることにより、個々の外部WEBサイトのコンテンツの更新を広範に告知することができる。
【0100】
一方、インターネットを通じて電子メールを送受信するメールサーバにはあらかじめ登録しておいた多数のメール送信先アドレスに一の電子メールを一斉に送信することができるいわゆる「同報機能」があるが、この機能を利用して定期または不定期に登録した多数の「読者」に記事形式の電子メールを送信する「メールマガジン」サービス(以下、単に「メルマガ」と記す。)が活発に利用されており、かかるメルマガ配信サービスを商業的に提供する事業者が多数存在する。
【0101】
近年では、多くの事業者が自分のWEBサイト等でメルマガの読者を募り、申し込んで登録した読者のメールアドレス宛に、読者にとって有益な情報とともに自分の事業や商品・サービスの宣伝広告などのコンテンツを含むメルマガを定期的に配信している。
【0102】
こうしたメルマガサービスの運営は、膨大なメールアドレスに一斉にメルマガを送信することができる同報機能を備えたメールサーバと、それを管理し、あらかじめ登録されたユーザ(メルマガ発行者)から受け付けたメルマガのコンテンツを電子メール形式に処理するメルマガ発行サーバ(いわゆる「メルマガスタンド」)等から構成されるが、メルマガ発行サーバの多くもAPIにより外部より操作が可能である。
【0103】
そこで、本システムにおける外部WEBサービスと同様に、複数のメルマガ配信サービスをメルマガスタンドのAPIを利用して操作し、ユーザのコンテンツを自動的にメルマガとして配信させることもできる。
【0104】
この場合、あらかじめ本システムに一つ又は複数のメルマガ配信サービスを登録しておき、一方、APIを利用して外部WEBサイト上に来訪者に対するメルマガ配信受付フォームを作成し各外部WEBサーバ上に配信先のメールアドレスを蓄積する。
その上で、ユーザがユーザ端末装置107から入力したメルマガ用コンテンツを管理サーバ102によって各メルマガスタンドに送信し、APIを利用して当該コンテンツに基づくメルマガを作成させて、蓄積しておいたメールアドレスに送信させる。
【0105】
以上、本発明によれば、本システムのユーザは、ブログサイトやSNS個人スペース設あるいは従来のWEBサイトの開設運用サービスを提供する様々なWEBサービスにおける、異なる形式のWEBアプリケーションにより運用される複数のWEBサーバ上に、それぞれユーザのWEBサイトを開設して一括管理できるため、ユーザのコンテンツのインターネット上における「露出度」を容易に高めることができるだけでなく、当該複数のWEBサイトのコンテンツを一括して、あるいは任意に選択して追加、編集、あるいは削除することができ、また、当該複数のWEBサイトからユーザのメインサイトへのリンクを容易に設定することができるため、ユーザのメインサイトおよび個々の外部WEBサイトの双方についてサーチエンジンの検索結果における表示順位向上というSEO対策上の効果を高めることができ、ひいてはユーザの事業へのインターネット上における見込み客の誘導という効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明に係るWEBサーバ管理システムを適用した場合のネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図2】本発明に係るWEBサーバ管理システムにおけるユーザ、本システムおよび外部WEBサーバ等のデータ送受信およびその処理の流れを示す図である。
【図3】実施例1に係るWEBサーバ管理システムにおけるシステム管理者による管理の処理および管理用端末装置に表示される画面の遷移を示す図である。
【図4】実施例1に係るWEBサーバ管理システムにおけるユーザによる管理の処理及びユーザ端末装置に表示される画面の遷移を示す図である。
【符号の説明】
【0107】
W インターネット
100 ネットワークシステム
101 システム本体
102 管理サーバ
103 ユーザデータベース
104 アクセス情報データベース
105 コンテンツデータベース
106 管理用端末装置
107 ユーザ端末装置
108 ユーザメインサイト用WEBサーバ
109、110、111 外部WEBサーバ
201 ユーザメインサイト
202 ブログサイト(例示)
203 SNS個人スペース(例示)
204 外部WEBサイト(例示)
300 管理プログラム
301、302、303 WEBアプリケーション
401、402、403、404 API
501 ログイン画面1
502 外部WEBサービス登録管理画面
503 外部WEBサービス追加画面
504 外部WEBサービス変更削除画面
505 ユーザ登録情報変更削除画面
601 ログイン画面2
602 外部WEBサイト管理画面
603 コンテンツ管理画面
604 外部WEBサイト更新削除画面
605 コンテンツ編集削除画面
606 コンテンツ追加画面
607 外部WEBサイト変更削除画面
608 外部WEBサイト追加画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる形式のWEBアプリケーションソフトウェアを運用する複数のWEBサーバ上に、それぞれユーザのWEBサイトを開設して一括管理するWEBサイト管理システムであって、
ネットワーク接続されたユーザ端末装置からユーザが入力したユーザ情報に基づきユーザ情報データベースを照会して認証を行うユーザ認証手段と、
認証されたユーザにつき、前記複数のWEBサーバのそれぞれにアクセスして前記WEBアプリケーションソフトウェアを利用するためのアクセス情報をユーザごとに記憶するアクセス情報データベースに照会して、前記アクセス情報を取得するアクセス情報取得手段と、
前記複数のWEBサーバへ送信するべきユーザ提供情報をユーザごとに記憶するユーザ提供情報データベースに照会して、前記ユーザ提供情報を取得するユーザ提供情報取得手段と、
前記アクセス情報取得手段により取得された前記ユーザごとのアクセス情報を使用して、前記ユーザ提供情報取得手段により取得された前記ユーザ提供情報を前記複数のWEBサーバに送信することにより、前記WEBアプリケーションソフトウェアを利用してユーザのWEBサイトを一括管理するWEBサイト一括管理手段と、
を備えることを特徴とするWEBサイト管理システム。
【請求項2】
前記複数のWEBサーバの中から前記ユーザ提供情報を送信して一括管理するべきWEBサーバを選択するWEBサーバ選択手段、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のWEBサイト管理システム。
【請求項3】
前記複数のWEBサーバごとのアクセス情報を前記ユーザ認証手段により認証されたユーザごとに登録するアクセス情報登録手段、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のWEBサイト管理システム。
【請求項4】
前記複数のWEBサーバへ送信するべきユーザ提供情報を前記ユーザ認証手段により認証されたユーザごとに前記ユーザ提供情報データベースに登録するユーザ提供情報登録手段、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか一項に記載のWEBサイト管理システム。
【請求項5】
前記ユーザ提供情報は、WEBサイト上に新たにユーザのWEBサイトを構築するために必要なすべてのデータが含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のWEBサイト管理システム。
【請求項6】
前記ネットワーク接続されたユーザ端末装置は、携帯電話機である、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のWEBサイト管理システム。
【請求項7】
異なる形式のWEBアプリケーションソフトウェアを運用する複数のWEBサーバ上に、それぞれユーザのWEBサイトを開設して一括管理するWEBサイト管理方法であって、
ネットワーク接続されたユーザ端末装置からユーザが入力したユーザ情報に基づきユーザ情報データベースを照会して認証を行うユーザ認証ステップと、
認証されたユーザにつき、前記複数のWEBサーバのそれぞれにアクセスして前記WEBアプリケーションソフトウェアを利用するためのアクセス情報をユーザごとに記憶するアクセス情報データベースに照会して、前記アクセス情報を取得するアクセス情報取得ステップと、
前記複数のWEBサーバへ送信するべきユーザ提供情報をユーザごとに記憶するユーザ提供情報データベースに照会して、前記ユーザ提供情報を取得するユーザ提供情報取得ステップと、
前記アクセス情報取得手段により取得された前記ユーザごとのアクセス情報を使用して、前記ユーザ提供情報取得手段により取得された前記ユーザ提供情報を前記複数のWEBサーバに送信することにより、前記WEBアプリケーションソフトウェアを利用してユーザのWEBサイトを一括管理するWEBサイト一括管理ステップと、
を備えることを特徴とするWEBサイト管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−224700(P2010−224700A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−69159(P2009−69159)
【出願日】平成21年3月20日(2009.3.20)
【出願人】(509037927)ティエムエス株式会社 (1)
【Fターム(参考)】