説明

X線発生装置ならびにX線分析装置、X線透過像計測装置及びX線干渉計

【課題】数μm程度の電子ビームの位置の変動の影響を受けることなく、10〜20μmφ程度の微小スポットの特性X線を低角度で安定して出射すること可能にしたX線発生装置を提供することにある。
【解決手段】内部を真空可能に構成した管本体と、該管本体内において電子ビームを発生する電子源と、前記管本体内に設けられ、前記電子源から出射される電子ビームが照射されることによりX線を発生するためのターゲット部材とを備えたX線発生装置において、
前記ターゲット部材3a、3bを、繰り返される複数の微小幅のストライプ状金属薄膜32を基材31、31aに埋め込んで形成し、前記電子ビームを前記特定のストライプ状金属薄膜に照射することにより前記特定のストライプ状金属薄膜から特性X線を低角度でX線窓12を通して外部に出射するように構成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ビームのドリフトによる位置変動の影響を受けることなく、安定した位置から微小スポットのX線を出射するX線発生装置ならびに該X線発生装置を備えたX線分析装置、X線透過像計測装置及びX線干渉計に関する。
【背景技術】
【0002】
X線管に関する従来技術としては、特公昭34−10727号公報(特許文献1)、特開平7−169422号公報(特許文献2)及び特開2001−35428号公報(特許文献3)が知られている。
【0003】
特許文献1には、X線管の陽極構成台材に所要焦点の面積のタングステン陽極材を充填して陽極とし、発生したX線の進行方向に該陽極台材からのX線を良く吸収する物質より成る単数又は複数の物質のフィルターを衝立せしめた微細陽極X線管が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、真空外囲器内に陰極フィラメントと重金属の陽極ターゲット片とが対向配置され、該陽極ターゲット片が陽極基体に支持されてなるX線管において、上記陽極基体は合成ダイヤモンドからなることが記載されている。
【0005】
また、特許文献3には、内部を真空可能な管本体と、該管本体に設けられて前記管本体内で電子ビームを発生する電子源と、前記管本体に設けられて前記電子源からの電子ビームの照射によりX線を発生する金属ターゲットとを備えたX線発生装置において、前記金属ターゲットを、微小サイズにパターンニングされた金属薄膜で構成してあり、前記電子ビームが前記金属ターゲットの被照射面の一部を照射するように設けてあり、前記金属ターゲットが基材に埋め込まれたことが記載されている。
【0006】
【特許文献1】特公昭34−10727号公報
【特許文献2】特開平7−169422号公報
【特許文献3】特開2001−35428号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1乃至3のいずれにも、電子ビーム照射ターゲット位置の変動の影響を受けることなく、高出力のX線を一定方向に安定して放出することについて考慮されていなかった。
【0008】
本発明の目的は、上記課題を解決すべく、電磁気的な要因で電子ビーム照射ターゲット位置が数μm程度の変動の影響を受けることなく、10〜50μm程度の微小径特性X線を一本あるいは複数本のビームとして一定方向に安定して取り出せることを可能にしたX線発生装置ならびに該X線発生装置を備えたX線分析装置、X線透過像計測装置及びX線干渉計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、内部を真空可能に構成した管本体と、該管本体内において電子ビームを発生する電子源と、前記管本体内に設けられ、前記電子源からの電子ビームが照射されることによりX線を発生するためのターゲット部材とを備えたX線発生装置において、前記ターゲット部材を、繰り返される複数の微小幅のストライプ状金属薄膜(金属ターゲット)を基材に埋め込んで形成し、前記電子ビームを前記特定のストライプ状金属薄膜(金属ターゲット)に照射することにより前記特定のストライプ状金属薄膜(金属ターゲット)から特性X線を低角度でX線窓を通して外部に出射するように構成したことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記X線発生装置において、前記基材に埋め込まれたストライプ状金属薄膜(金属ターゲット)の前記微小幅が、前記ターゲット部材上に照射される前記電子ビームの径よりも狭いことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記X線発生装置において、さらに、前記電子源から出射される電子ビームを前記ターゲット部材上に集束して照射させる電子レンズを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記X線発生装置の前記ターゲット部材において、前記基材を銅材で形成したときは、前記ストライプ状金属薄膜をモリブデン、金、銀、タングステン、ニッケル、クロムのいずれかを用いて形成したことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、前記X線発生装置の前記ターゲット部材において、前記基材を銅材とその表面にタングステン膜を形成して構成した場合には、前記ストライプ状金属薄膜をモリブデン、金、銀、銅、ニッケル、クロムのいずれかを用いて形成したことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、前記X線発生装置の前記ターゲット部材上において照射される前記電子ビームの径が40〜500μmの範囲内であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、前記X線発生装置において、前記ターゲット部材は、前記ストライプ状金属薄膜の下地に合成ダイヤモンド層を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、前記X線発生装置を備えたことを特徴とするX線分析装置である。
【0017】
また、本発明は、前記X線発生装置を備えたことを特徴とするX線透過像計測装置である。
【0018】
また、本発明は、前記X線発生装置を備えたことを特徴とするX線干渉計である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、X線発生装置において、電磁気的な要因で数μm程度の電子ビーム照射位置がターゲット部材上でドリフトしても、10〜50μm程度の微小径の特性X線を一定方向に安定して出射すること可能にした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明に係るストライプ状のX線金属ターゲット(金属薄膜)を備えたX線発生装置(X線管)ならびに該X線発生装置を備えたX線分析装置、X線透過像計測装置及びX線干渉計の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0021】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係るストライプ状のX線金属ターゲット(金属薄膜)を備えたX線発生装置(X線管)の第1の実施の形態を示す斜視図である。図2は、本発明に係るストライプ状のX線金属ターゲット(金属薄膜)を備えたX線発生装置(X線管)の第1の実施の形態を示す断面図である。即ち、本発明に係るX線発生装置(X線管)の第1の実施の形態は、内部を真空可能に構成したステンレス製のX線管本体1に電子源2と陽極3を形成するターゲット部材3a及び3bとを設けて構成される。電子源2はフィラメント電源41による加熱で熱電子を放出し陰極を構成するフィラメント21と、電子ビーム23を30〜60μm程度(特性X線の径を10〜30μm程度を得ようとする場合)に収束する電子レンズ22とを備えて構成される。電子レンズ22は、静電場によるものでも、磁場によるものでも同等の効果を発揮する。本実施例では静電レンズによるものを示しており、特にバイアス電圧42を印加しなくても電子ビームの金属ターゲット上収束径30〜60μmを得ることは可能である。フィラメント21と陽極3との間には金属ターゲット(金属薄膜)3aに対して収束させた電子ビーム23を照射するための高圧電源4が設けられている。発生したX線はX線取り出し窓34の方向に射出されるもの35がX線発生装置から取り出され使用される。
【0022】
ターゲット部材31は、熱伝導率の高い(0.94cal/cm・sec・deg)銅(Cu)等からなる基材3aに10〜20μm程度の厚さで目的とするX線発生ビーム径より狭い幅をもつストライプ状の金属ターゲット(金属薄膜)(例えばモリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)等)3bをターゲット表面から3〜15度程度の角度(β)でX線取り出し窓34の射出取り出し方向に対して、ほぼ直角方向に所定のピッチ(間隔)で繰り返し埋め込んで形成される。上記所定のピッチ(間隔)としては、30〜60μm程度で形成される。これは電子ビームの収束径より大きい数値を用いる。また、ターゲット部材31は、基材3aを熱伝導率の高い銅材とその表面にタングステン膜を形成して構成した場合には、10〜20μm程度の厚さで目的とするX線発生ビーム径より狭い幅をもつストライプ状の金属ターゲット(金属薄膜)(例えばモリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)等)3bをターゲット表面から3〜15度程度の角度(β)でX線取り出し窓34の射出取り出し方向に対して、ほぼ直角方向に所定のピッチ(間隔)で繰り返し埋め込んで形成される。また、ターゲット部材31の裏面には図2に示すように冷却水5を流す流路が設けられ、ターゲット部材31で発生する熱を除去できるようにしている。熱の除去はターゲット部材31の裏面を直接冷却する方法以外に図3に示すようにターゲット部材31からの熱を除去するように熱伝導セラミックス36によりX線管1の表面を冷却する方式も可能である。
【0023】
本発明ではターゲット部材31に基材3aとストライプ状金属薄膜3bを用いるので、電子ビームの照射により2種類以上の金属からの特性X線がターゲットから放出されることになる。特性X線は金属毎に決まっており、例えば基材3aに用いる銅(Cu)の特性X線(Kα)は8.04keV、ストライプ状金属薄膜3bにモリブデンを用いたときにはモリブデン(Mo)の特性X線(Kα)17.4keVが同時に放出されることになる。このうち17.4keVの特性X線だけを使うためには図4に示すX線弁別用モノクロメータあるいは多層膜を形成した反射鏡等のX線選択デバイス51を用いて試料にX線を照射することがある。X線選択デバイス51を用いない方法としては、図4に示す本発明のX線発生装置11を用いるX線分析装置、X線透過像計測装置又はX線干渉計52におけるX線検出器54にX線弁別能力をもつものを適用することにより、データ処理装置55の中で17.4keVの特性X線に由来するデータのみを用いてデータ解析することにより、所望の解析結果を得ることができる。
【0024】
X線励起用電子ビーム23は静電場あるいは電磁場により収束して照射するが、電子ビームは地磁気の変化や搭載されるX線分析装置、X線透過像計測装置又はX線分析計の駆動モータによる磁場の影響でその収束位置が目的の位置からわずかにずれる。このため、電子レンズ22に磁気シールド効果のある金属材料を用いることにより、電子ビーム収束位置のずれあるいは時間的な変動を抑制することができる。しかし、周囲の磁場の影響を完全に遮断することは難しく、わずかな位置ずれが生じる。
【0025】
本発明に係るX線発生装置(X線管)ではストライプ状金属薄膜ターゲット3bに収束電子ビームを照射する構造としているため、磁場が電子ビーム照射位置に影響を与えても、所望の特性X線を発生する部分はストライプ状となっているため、ストライプ状金属薄膜ターゲット3bに直交した方向成分ではX線発生の位置は変動しない。一方、ストライプ状金属薄膜3bに平行な方向に位置変動する場合は図5に示すように電子ビーム照射位置24の変動25を生じる。しかし、本発明のX線発生装置(X線管)ではターゲット部材31面に対するX線の取り出し角(β)を6度に選択するため、X線取り出し方向での見かけ上の図6に示すように位置変動はターゲット部材31面上の変動の1/10程度に抑制している。従って、30マイクロm径の電子ビームが10μm位置移動しても、X線発生部分の位置変動は1μm程度に抑制され、X線発生部分の直径の5%以内の位置変動に抑制することが可能である。ここで、ストライプ状金属薄膜ターゲット3bを照射する電子ビーム23の形状をストライプと平行な方向にはストライプの幅とsinβで割り算した商の大きさに選択すると、X線ビームの見かけの大きさが円あるいは正方形の類似の形状とすることができ、使用上好ましい。なお、X線の取り出し角(β)は3〜15度の範囲内で選択することが可能である。
【0026】
本発明は、ストライプ状金属薄膜ターゲット3bを複数本形成することにより、電子ビーム照射位置の初期調整において最大でもストライプの間隔に相当する距離を電子源2を水平に移動するだけで、X線の取り出せるターゲット位置を得ることができる。このため、本発明の構成により微小焦点のX線発生装置として、高い生産性を獲得している。
【0027】
[第2の実施の形態]
本発明に係るストライプ状のX線金属ターゲット(金属薄膜)を備えたX線発生装置(X線管)の第2の実施の形態において、第1の実施の形態と相違する点は、図6を用いて説明する。
【0028】
図6に示す第2の実施の形態と第1の実施の形態との相違点は、金属薄膜ターゲット部材3bの下地に銅の熱伝導率の2〜5倍の熱伝導率を有する合成ダイヤモンド層33を形成したことにある。この構造の特徴は、電子ビーム照射による電流が金属薄膜ターゲット3bの電気伝導でX線発生用高圧電源4に戻され、発生する熱が金属薄膜ターゲット部材3bとダイヤモンド層33とにより伝達される。ここで、金属薄膜ターゲット部材3bの厚さは電子ビームの侵入深さ程度とし、10〜50μm程度の厚さとなる。50μm以下の厚さの金属薄膜の熱伝導は大きくないため、熱伝導は主として金属薄膜ターゲット材3bより厚く形成されるダイヤモンド層33により行われる。このダイヤモンド層33の熱伝導が高いため単一の金属でターゲット全体を形成するより、X線発生部位となる電子ビーム照射部位の冷却効率が大きくなる。この効果を図7に示す。
【0029】
合成ダイヤモンド層33の熱伝導率を銅の2倍とし、合成ダイヤモンド層の厚さをX線発生部位となる電子ビーム照射部位の直径以上とすると、図7の鎖線に示すように銅と同等以上の熱流量を示す部位37の断面積は約4.5倍以上となり、金属薄膜ターゲット部材3b下部に合成ダイヤモンド層を使わないときに比べて大きな電子ビーム電力の照射が可能となる。実際には金属薄膜ターゲット部材3bからダイヤモンド層33への界面での熱伝導ロス等が生じるので、熱流量は2倍程度となる。
【0030】
合成ダイヤモンド層33上に作製される金属薄膜ターゲット3bはストライプ状構造をもつものでも熱伝導及び金属薄膜ターゲット冷却に関する効果は同じであり、本発明に係る第2の実施の形態を用いることにより従来例より大きな電子ビーム電力を印加することが可能である。従って、本発明に係る金属薄膜ターゲット及びダイヤモンド高熱伝導層をもったX線発生装置(X線管)により30μmの電子ビーム照射径に対し50W以上の電子ビーム電力を印加することが可能となるとともに、X線発生部位の位置変動が3μm以下の安定したX線発生装置とすることが可能である。さらに、本発明のX線発生装置(X線管)を用いてX線分析装置、X線透過像計測装置あるいはX線干渉計を構成することにより、従来技術と比較して分析精度が高く安定したX線分析装置、高解像度のX線透過像計測装置あるいはX線干渉計を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係るストライプ状の金属薄膜ターゲットを備えたX線発生装置(X線管)の第1の実施の形態の概略構成を示す斜視図。
【図2】本発明に係るストライプ状の金属薄膜ターゲットを備えたX線発生装置(X線管)の第1の実施の形態の金属薄膜ターゲット及び冷却方法の構成を示す斜視図。
【図3】本発明に係るストライプ状の金属薄膜ターゲットを備えたX線発生装置(X線管)の第1の実施の形態のX線管外側から金属薄膜ターゲットを冷却する方法の構成を示す斜視図。
【図4】本発明に係るストライプ状の金属薄膜ターゲットを備えたX線発生装置(X線管)を用いたX線分析装置並びにX線透過像計測装置及びX線干渉計の構成を示す概略図の第1の実施の形態の金属薄膜ターゲット及び冷却方法の構成を示す斜視図。
【図5】本発明に係るストライプ状の金属薄膜ターゲット及び電子ビームの移動を示す上面図。
【図6】本発明に係るストライプ状の金属薄膜ターゲットを備えたX線発生装置(X線管)の第2の実施の形態の金属薄膜ターゲット及び冷却方法の構成を示す斜視図。
【図7】本発明に係るストライプ状の金属薄膜ターゲットを備えたX線発生装置(X線管)の第2の実施の形態の金属薄膜ターゲットの高効率冷却方法の説明図。
【符号の説明】
【0032】
1…X線管本体、2…電子源、3…陽極、4…高圧電源、11…X線発生装置、21…フィラメント、22…電子レンズ、23…電子ビーム、24…電子ビーム照射部、25…電子ビームの位置変動、31…ターゲット部材、3a…基材、3b…金属ターゲット、33…ダイヤモンド層、35…X線、36…熱伝導セラミックス、37…高熱流量部、41…フィラメント電源、42…バイアス電源、51…X線選択デバイス、52…X線分析装置あるいはX線透過像計測装置あるいはX線干渉計、53…試料、54…X線検出器、55…データ処理装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部を真空可能に構成した管本体と、該管本体内において電子ビームを発生する電子源と、前記管本体内に設けられ、前記電子源から出射される電子ビームが照射されることによりX線を発生するためのターゲット部材とを備えたX線発生装置において、
前記ターゲット部材を、繰り返される複数の微小幅のストライプ状金属薄膜を基材に埋め込んで形成し、前記電子ビームを前記特定のストライプ状金属薄膜に照射することにより前記特定のストライプ状金属薄膜から特性X線を低角度でX線窓を通して外部に出射するように構成したことを特徴とするX線発生装置。
【請求項2】
前記基材に埋め込まれたストライプ状金属薄膜の前記微小幅が、前記ターゲット部材上に照射される前記電子ビームの径よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載のX線発生装置。
【請求項3】
さらに、前記電子源から出射される電子ビームを前記ターゲット部材上に集束して照射させる電子レンズを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線発生装置。
【請求項4】
前記ターゲット部材において、前記基材を銅材で形成したときは、前記ストライプ状金属薄膜をモリブデン、金、銀、タングステン、ニッケル、クロムのいずれかを用いて形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線発生装置。
【請求項5】
前記ターゲット部材において、前記基材を銅材とその表面にタングステン膜を形成して構成した場合には、前記ストライプ状金属薄膜をモリブデン、金、銀、銅、ニッケル、クロムのいずれかを用いて形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線発生装置。
【請求項6】
前記ターゲット部材上において照射される前記電子ビームの径が10〜500μmの範囲内であることを特徴とする請求項1又は2に記載のX線発生装置。
【請求項7】
前記ターゲット部材は、前記ストライプ状金属薄膜の下地に合成ダイヤモンド層を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線発生装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか1つに記載のX線発生装置を備えたことを特徴とするX線分析装置。
【請求項9】
請求項1乃至7の何れか1つに記載のX線発生装置を備えたことを特徴とするX線透過像計測装置。
【請求項10】
請求項1乃至7の何れか1つに記載のX線発生装置を備えたことを特徴とするX線干渉計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−212058(P2009−212058A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−56737(P2008−56737)
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(000250339)株式会社リガク (206)
【Fターム(参考)】