説明

c−JunN末端キナーゼの阻害における7−アザインドールの使用

本発明は、c−Jun N末端キナーゼ(JNK)活性の阻害における、および特に神経変性障害、炎症性疾患および/またはおよび自己免疫性疾患の治療における式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。本発明はまた、前記式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩およびそれらを含有する組成物の製造方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩:
【化269】


[式中、
環Xはチアゾール環を表し、
は、ハロゲン原子、オキソ基、エチレンジオキシ基、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ヒドロキシアルキル基、−C(O)OH、(C1〜6アルキル)アミノ基、ジ(C1〜6アルキル)アミノ基および−Ra−Rbからなる群から選択される1〜4個の置換基で場合によりかつ独立に置換されている5〜7員の非芳香族炭化水素環基を表し、
は、単結合または−CH−を表し、
は、ハロゲン原子およびC1〜6アルキル基からなる群から選択される1〜4個の置換基で場合によりかつ独立に置換されている、4〜7員の非芳香族複素環基、C6〜10アリール基または5〜6員のヘテロアリール基を表し、
は、単結合またはカルボニル基を表し、
は、水素、ヒドロキシル基、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルキル基、ジ(C1〜6アルキル)アミノ基または4〜7員の非芳香族複素環基を表し、ここで、少なくとも1個の環ヘテロ原子は1から4個のC1〜6アルキル基で場合によりかつ独立に置換されている窒素原子であり、
は水素またはC1〜6アルキル基を表す]。
【請求項2】
式(Ia)を有する請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩:
【化270】


[式中、
環X、R、RおよびRは、請求項1で記載の通りであり、
は、単結合またはカルボニル基を表し、
は、ヒドロキシル基、ジ(C1〜6アルキル)アミノ基または4〜7員の非芳香族複素環基を表し、ここで、少なくとも1個の環ヘテロ原子は1から4個のC1〜6アルキル基で場合によりかつ独立に置換されている窒素原子である]。
【請求項3】
が、ハロゲン原子、オキソ基、エチレンジオキシ基、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ヒドロキシアルキル基、−C(O)OHおよび−Ra−Rbからなる群から選択される1〜4個の置換基で場合によりかつ独立に置換されている5〜7員の非芳香族炭化水素環基を表し、
環X、R、R、RおよびRが、請求項2で定義した通りである、
請求項2に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項4】
が、ハロゲン原子、オキソ基、エチレンジオキシ基、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ヒドロキシアルキル基、−C(O)OH、(C1〜6アルキル)アミノ基、ジ(C1〜6アルキル)アミノ基および−R−Rからなる群から選択される1〜4個の置換基で場合によりかつ独立に置換されているシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、またはシクロヘキサジエニル基を表し、
が、単結合または−CH−を表し、
が、ハロゲン原子およびC1〜6アルキル基からなる群から選択される1〜4個の置換基で場合によりかつ独立に置換されている、4〜7員の非芳香族複素環基、C6〜10アリール基または5〜6員のヘテロアリール基を表す、
請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項5】
が、エチレンジオキシ基、C1〜6アルキル基およびモルホリノ基からなる群から選択される1〜4個の置換基で場合によりかつ独立に置換されている、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基またはシクロヘキサジエニル基を表す、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項6】
が単結合を表す、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項7】
がカルボニル基を表す、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項8】
が、水素、C1〜6アルキル基で場合によりかつ独立に置換されている、メチル基、メチオキシ基、エトキシ基、トリフルオロメチル基、ジメチルアミノ基、ピペリジル基、ピペラジニル基またはモルホリノ基を表す、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項9】
が水素またはメチルである、請求項1、または4から8のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項10】
以下の群から選択される化合物または薬学的に許容されるその塩。
【化271】


【化272】


【化273】


【化274】


【化275】

【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項12】
医薬品で使用するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物または請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
神経変性障害、炎症性疾患、自己免疫性疾患および/または臓器不全を予防および/または治療するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物または請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項14】
神経変性障害が多発性硬化症である、請求項13に記載の化合物または医薬組成物。
【請求項15】
自己免疫性疾患が関節リウマチである、請求項13に記載の化合物または医薬組成物。
【請求項16】
糖尿病性腎障害、心不全および/または肝不全を予防および/または治療するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物または請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項17】
神経変性障害、炎症性疾患、自己免疫性疾患および/または臓器不全を予防および/または治療するための方法であって、治療有効量の請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩または請求項11に記載の組成物を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項18】
神経変性障害が多発性硬化症である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
自己免疫性疾患が関節リウマチである、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
糖尿病性腎障害、心不全または肝不全を予防および/または治療するための方法であって、有効量の請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物または請求項11に記載の組成物を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項21】
神経変性障害、炎症性疾患、自己免疫性疾患および/または臓器不全を予防および/または治療するための医薬品を製造するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩の使用。
【請求項22】
神経変性障害が多発性硬化症である、請求項21に記載の使用。
【請求項23】
自己免疫性疾患が関節リウマチである、請求項21に記載の使用。
【請求項24】
糖尿病性腎障害、心不全および/または肝不全を予防および/または治療するための医薬品を製造するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−517980(P2010−517980A)
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−547713(P2009−547713)
【出願日】平成20年2月5日(2008.2.5)
【国際出願番号】PCT/EP2008/051427
【国際公開番号】WO2008/095943
【国際公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願人】(506137147)エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 (215)
【Fターム(参考)】