説明

お出掛け安全・安心確認呼びかけ装置

【課題】防火、防犯に鑑みなされたものであって、日頃の小さな不注意や油断から生じる、大きな災害の悲劇から守るためのものであり、とりわけ外出する時、あるいは就寝の時、今一度火の元の安全確認、施錠の確認等を日常的に促し、安全確認の意識を喚起するための装置を提供する。
【解決手段】玄関ドアや勝手口ドアの内側のノブ1や取手に、人の手が接触することでノブや取手に設けた通電回路がつながり、電流が流れることによって近傍に設置した、音声発生装置(音声録音、再生機)2や電光板から、防火、防犯の注意喚起のコメントが流れ、あるいは文字や絵などで表示される。そして安全確認をしたことを示す表示ランプ8をドア又はその近傍に設置する。安全確認後表示ランプに触れることで表示ランプは青色に点灯するので防火・防犯の処置が行われたことを確認できる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
この発明は、家から外出するに於いて、今一度、火災予防の火の元の安全確認や防犯のための戸締り、施錠の確認をドアのノブや取手に接触することで、あるいはセンサーで通電を可能にして、音声や、文字・絵などの表示で呼びかけ、安全確認に至らしめる装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日の最も大きな社会問題の一つに防災、防火と防犯があげられる。とりわけ、火事と泥棒による被害は、人間有史から数えられる人間の怖い出来事とされている。しかしこれらは、いずれも多くの場合、人災であり、私たちのちょっとした心掛けで防ぐことが高い確立で可能になるのである。しかし、我々はこれらの防火・防犯に注意を注ぐことが大切なことは分かっていても、ついつい日常の生活の中で、今一度のそれら安全確認を怠ってしまうことが現実である。火の元の安全確認が、防犯への施錠の確認などが、必要なことは、誰もが理解していても、ついつい忘れて…外出し、外出した後でそれに気付き、不安になったり、あるいは、引き返して、安全確認をしたことはだれもが、経験したことでもある。
【0003】
日頃ちょっとした注意、安全確認を怠ったために起こる火事や泥棒(空き巣も含む)による被害は後を絶たない。
火事の多くの原因が消し忘れたガス、ストーブなどからの加熱、出火であり、又、鍵のかけ忘れや、安易な戸締り意識が泥棒に味をしめさせ、犯罪を助長させ、被害を拡大しているといえる。泥棒が住居侵入でさらに危険なことは、侵入した犯人と、はち合わせした場合に多くの悲劇を生んでいることである。
【0004】
こうした有史以来断ち切れぬ火災被害に、火事は出火警報ブザーや、音声告知による身を守るための設置義務化も近年施されたし、スプリンクラーも存在する。セキュリティー企業も存在する。しかし、これらは、いずれも、出火後あるいは泥棒などの侵入に対する後の対応、対策であり、未然に火事を起こさせない、泥棒を侵入させないためのものではない。つまり火事を起こさない、泥棒に入られないための対策は、個々の人々の意識に頼る他はないからである。
【0005】
こうした個々の人々の防火意識、防犯意識を喚起するための文献として実用新案開平7−41687がある。火災予防安心盤である。
【0006】
しかしながら前述に於ける文献、実用新案開平7−41687に於ける火災予防安心盤は自らが意識を持って自発的に行なうことが絶対条件であり、つい忘れたりの人間が完璧でないことへの配慮がなく、日常のちょっとした不注意、油断から発生する火事や、泥棒などの災害、被害に対応できないと考えられる。すなわち自らが意識を持って自発的に行なわない限り、防火、防犯の予防を事前にチエックすることには結びつかない。仮に前述の安心盤を玄関ドアに設置したとしても、慣れの生活で日々、見逃してしまうことになると想像され、その都度、安全確認への喚起を促すことにはつながらないと、考えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述の諸点に鑑みなされたものであって、防災、とりわけ防火、防犯に主眼を於いたものである。私達がついつい忘れたり、見逃してしまう日頃の小さな不注意や、油断から生じる大きな災害の悲劇から守るためのものであり、とりわけ、私達が外出に際し、あるいは就寝する時、今一度火の元の安全確認、施錠の確認等を日常的に促し、安全確認の意識を喚起するための装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の課題を解決するための本発明にかかる、お出掛け安全・安心確認呼びかけ装置の構成は、玄関ドアや勝手口ドアの内側のノブや取手に、人が直接触れることで、あるいはセンサーで感知し、通電し、作動することを可能とした音声発生装置(テープレコーダー等)をその傍に構えることにある。
【0009】
前述の問題を解決するための本発明にかかるお出掛け安全、安心確認呼びかけ装置の構成は、玄関ドアの内側のノブや取手に人が直接触れることで、あるいはセンサーで感知し、通電し、作動することを可能とした電光板をその傍に構えることにある。
【0010】
前述の課題を解決するための本発明にかかるお出掛け安全、安心確認呼びかけ装置の構成は、音声発生装置(音声録音、再生機)や、電光板の電源(電池など)に直結した作動回路をいったん切り離し、その2箇所の接点を玄関や勝手口ドアの内側のノブや取手に設けることにある。いわゆる通常の作動するためのスイッチボタンなどに代われるものであって、離された接点が人の手で触れることで、人間の身体を通す微弱電流を利用して通電に至らしめ作動することにある。外出する時、必ず最後に触れるところが、玄関ドアや勝手口のノブや取手であるということによるものである。
【0011】
前述の課題を解決するための本発明にかかる、お出掛け安全、安心確認呼びかけ装置の構成は、玄関や勝手口ドアの内側のノブや取手に触れることで感知し音声発声、電光表示を作動するタッチセンサースイッチを設けることである。
【0012】
前述のタッチセンサースイッチは、公知のものを使用することで足りる。
【0013】
前述の課題を解決するための本発明にかかる、お出掛け安全、安心確認呼びかけ装置の構成は、関わるノブの内側とノブを支える心棒に、ノブを廻すことで接触し通電を可能とする通電接点部を設けることである。
【0014】
前述の課題を解決するための本発明にかかる、お出掛け安全、安心確認呼びかけ装置の構成は、ドアのノブや取手に手を近づけることで通電する光センサーを設けることである。
【0015】
前述の光センサーに関わる装置は、公知のものを使用することで足りる。
【0016】
前述の課題を解決するための、本発明にかかる構成は通電することによって、音声発生装置(録音、再生機、テープレコーダー等)にあらかじめ録音、入力された音声が流れきる(発声する)ことにある。その音声が絶えず頭出しとなることにある。
【0017】
前述の音声発生装置は公知のものとする。
【0018】
前述の課題を解決するための、本発明にかかる前述の装置の構成は、あらかじめ入力された文字表示、絵などスクロール表示する電光板が、通電することによって作動表示することにある。その表示は、あらかじめ入力することが可能で、文字等点滅や固定表示も可能である。それらの表示はたえず頭出しとなることにある。
【0019】
前述の文字等表示板は、公知のものとする。
【0020】
前述のお出掛け安全、安心確認呼びかけ装置の本発明の構成は、来客などの出入りが頻繁な場合など、装置を一時解除することを可能にするために、ノブ又は取手に組込まれた接点2箇所を、ノック式ボタンにすることにある。ノブの内側に押し込むことで通電を遮断し、再度ボタンを押すことによって、通常の通電可能状態に戻ることにある。
【0021】
前述のお出掛け安全、安心確認呼びかけ装置の本発明の構成は、来客などの出入りが頻繁な場合など、装置を一時解除することを可能にするために、ドアのノブや取手に通電遮断カバーを設けることにある。
【0022】
前述の課題を解決するための本発明にかかる構成は、0021の同様の趣旨から通電遮断のためのスイッチを音声発生装置や、電光板自体、及び感知のためのセンサーに設けることにある。
【0023】
前述のお出掛け安全、安心確認呼びかけ装置に於いて、本発明にかかる構成は音声や電光板による呼びかけに対し、忠実に安全確認をした証としての、確認安心ランプなどの表示を近傍に設けることにある。安全確認をした後に安全確認済みチェックスイッチを、手で触れることで一例として、オレンジ色の注意ランプが、安心を示す文字、絵など表示や青ランプ点灯に至らしめることにある。ここに於ける安心文字、絵などの表示又は青ランプ点灯はお出掛け安全、安心確認装置と通電する一体型でも良いし、単独の装置でも良い。前述の安心青ランプ点灯装置などいずれも公知の部品供給によれば良い。
【発明の効果】
【0024】
本発明にかかる防火、防犯のためのお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置は、家から外出する際、外出への過程で一番最後に必ず通過することになる玄関や勝手口のドア、その内側のノブに手が触れることで防火、防犯のための安全確認のコメントが音声で流れ、および文字や絵などの電光表示で、安全確認への喚起を呼びかけるものであり、火の元や施錠に意識をめぐらせることで、ついうっかり消し忘れの調理中のガスや、電気、風呂、アイロン、ストーブ、ドライヤーなど、さらにはタバコの火の始末など多岐にわたる出火原因の要因を、止めることができるのである。又、防犯面に於いても、泥棒や空き巣による被害者の多くが、戸締り忘れや窓の施錠忘れ、そして、まさか泥棒なんて来ないだろうという油断が多くの被害を生み出している現実からも戸締り、施錠など、絶えず呼びかけ喚起することで、戸締り、施錠をすることに至らしめ、空き巣や泥棒を徹底的に排除することにつながるものである。
【実施例】
【0025】
以下、前述のお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置のかかる、本発明の実施の形態について説明する。本発明にかかる構成は、図1に示すものであって、玄関ドアや勝手口ドアの内側のノブ1や取手に直結した音声発生装置(録音、再生/テープレコーダーなど)2をドア又はその傍らに構える。あるいは音声に代えて文字等で表示すべく、電光板3をドア又はその傍らに構える。
【0026】
音声発生装置は可愛いい動物のぬぐるみ10、人形、花、などに内蔵、又、装飾品の中に組込まれ、インテリアとして置かれているものであっても良い。
【0027】
前述の音声発生装置(テープレコーダーなど)2や電光板3の電源(電池など)に直結した作動のための通電回路5を、ドアのノブのところで切り離し、離れた接点4の2箇所をノブの手が触れる箇所に並べて設け、人の手がノブを持って(触れる)ことで通電し、音声発生装置2や電光板3が作動する。あらかじめコメントが録音された音声発生装置2から、あるいはあらかじめ入力された電光板3から、それぞれ安全確認を呼びかけ、喚起させるコメントが発声、又は表示される。
【0028】
本発明にかかる別の構成は図6で示すものであって、前述の音声発生装置2や電光板3の電源(電池など)に直結した作動のための通電回路5の接点をドアの内側のドアノブで、ドアに接する面に固定された接点にドアノブの回転部分に取付けた接点が、ドアノブをまわすことで二つの接点が接触し、通電し、前述の音声録音、再生機や電光板を作動させ安全確認を呼びかけ、喚起させるコメントが発声、又は表示される。
【0029】
本発明にかかる構成は図5で示すものであって、前述のドアノブ1や、取手に人の手が触れることで反応するセンサー(タッチセンサースイッチ)9が感知して、前述の音声発声装置2や電光板3を作動させ、安全確認を呼びかけ、喚起させるコメントが発声、又は表示される。
【0030】
前述のドアノブや取手に人が、あるいは人の手を近づけることによって反応する電磁波による光センサーが感知して、前述の安全確認を呼びかけ、喚起させるコメントが発声、又は表示させる事が出来る。
【0031】
前述の呼びかけ装置も、時によって止める必要があることを考慮して、ドアのノブ1や取手に人の手が触れることで、通電することを遮断するためのビニールカバー6を設ける。
【0032】
前述のために図4に示すように、ノブに組み込まれた接点4の2箇所を上から押さえることで、ノブの中に沈ませ(引っ込ませ)手が触れても通電に至らないことで遮断が可能となる。又、回復させるためには、引っ込んだ接点2箇所を再度押さえることで、接点2箇所は浮き上り通電可能となる。
【0033】
前述の呼びかけ装置の一時遮断のために、音声発生装置(録音再生機)2や電光板3の近傍に切り替えスイッチ7を設ける方法でも良い。又、タッチセンサースイッチ9、電磁波による光センサーの切り替スイッチをそれぞれ設ければよい。それらはいずれも公知のものを応用、利用できる。
【0034】
前述の呼びかけ装置に於いて、安全確認をしたことを示す、表示ランプ8をドア又はその近傍に置く。安全確認後に表示ランプに触れることで、確認済、安心を示す。例えば表示ランプ8は青ランプが灯るということである。青ランプの点灯を見て、防火、防犯が確認済をいう安心を与えることになる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】 本発明にかかる、お出掛け安全、安心確認呼びかけ装置を示す概略説明図。
【図2】 図1に於いて、呼びかけ部を電光板で表示させる概略説明図。
【図3】 図1に於ける、遮断カバー。
【図4】 図1に於ける、遮断装置。
【図5】 タッチセンサーの概略図。
【図6】 ドアノブの回転による通電接点部の概略図。
【図7】 音声発声機内蔵のインテリア品の概略図。
【符号の説明】
【0036】
1. ドア用ノブ
2. スピーカー付音声発生装置
3. 電光板
4. 通電用接点
5. 通電用回路
6. 遮断用カバー
7. 切り替えスイッチ
8. 安心確認ランプ
9. タッチセンサースイッチ
10.スピーカー付音声発生装置内蔵の動物のぬいぐるみ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
玄関ドアや、勝手口ドアの内側のノブや取手に人の手が接触することで、近傍に設置した音声発生装置(テープレコーダ等)の回路に電流が流れ、防火、防犯の注意喚起のコメントが流れる(発声される)ことを特徴とした、お出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。
【請求項2】
玄関ドアや、勝手口ドアの内側のノブや取手に人の手が接触することで、近傍に設置した電光板の回路に電流が流れ、防火、防犯の注意喚起のコメントや、絵などが流れる(表示される)ことを特徴としたお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。
【請求項3】
請求項1、請求項2記載のお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置に於いて、前述の回路に接続する接点2箇所を備えた玄関ドアや、勝手口ドアの内側のノブに、あるいは、既存のノブに取付けられた接点2箇所を、人の手がその接点2箇所に同時に触れることによって、回路に通電し、注意コメントの音声や電光表示を作動せしめるノブの設置を特徴としたお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。
【請求項4】
請求項1、請求項2記載のお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置に於いて、玄関ドアや勝手口ドアの内側のノブや取手に、人の手が触れることで反応するセンサー(タッチセンサースイッチ)を設け、感知して、注意コメントの音声や電光表示を作動させることを特徴とした、お出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。
【請求項5】
請求項1、請求項2記載のお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置の於いて、玄関ドアなどの内側のノブを廻すことによって回路に通電し、注意コメントの音声や電光表示を作動させるノブを設けることを特徴とした、お出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。
【請求項6】
請求項1、請求項2記載のお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置に於いて、玄関ドアなどの内側のノブに電磁波による光センサーを設けることによって、注意コメントの音声や電光表示を作動させることを特徴とした、お出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。
【請求項7】
請求項1に於けるお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置に於いて、あらかじめ録音可能な音声が、通電によって頭出し発声することを可能にする音声発生装置、(音声録音・再生機)を設けることを特徴としたお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。
【請求項8】
請求項2に於けるお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置に於いて、あらかじめ入力可能な文字・絵などが通電によって頭出し表示することが可能とする電光板を設け、文字や絵などの表示や、点滅、スクロール表示できることを特徴としたお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。
【請求項9】
請求項1〜8に於けるお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置に於いて、装置を一時解除することを可能にするため、ノブ又は取手に組入まれた接点二箇所をノック式にする事により、ノブ及び取手内部に押し込み、通電を遮断する装置を設けることを特徴としたお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。
【請求項10】
請求項9に於ける通電遮断装置として、タッチセンサースイッチ、電磁波による光センサー、音声発生装置、スピーカー、あるいは電光板自体に通電遮断スイッチを設けることを特徴としたお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。
【請求項11】
請求項1・2に於けるお出掛け安全・安心確認呼びかけ装置に於いて、安全の確認をしたことを示すための確認済チェックランプを設け、手で触れることによって、あるいは手をかざすことによって、安心を示す青色などのランプが点灯になるなどの表示ランプを設けることを特徴とした、お出掛け安全・安心確認呼びかけ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−233124(P2011−233124A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−154299(P2010−154299)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【出願人】(506295182)
【出願人】(502323874)
【Fターム(参考)】