説明

アクティブタグ装置

【課題】 顧客毎に異なる要求仕様に起因する多種少量の生産に対しても、低コストで柔軟に対応することができるアクティブタグ装置を提供すること。
【解決手段】 外部情報を検出するセンサブロック4および/または能動的な動作を行うアクチュエータブロック5と、外部機器との無線通信を行う無線通信ブロック3と、装置全体を制御する制御ブロック2と、装置を駆動するための電源ブロック1を備えたアクティブタグ装置であって、前記センサブロック4および/または前記アクチュエータブロック5と、前記無線通信ブロック3と、前記制御ブロック2と、前記電源ブロック1はそれぞれ個別の基板30、31、32に形成し、各ブロック間をコネクタ7やケーブル6で接続して組み合わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動用電源を備えるICタグに関し、特にシステム導入時のコンサルティングに用いる、情報収集ツールとして好適なアクティブタグ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ICタグには、リーダライタからの電波を受信して電力に変換し、応答動作を行うパッシブタグと、自ら電波を発するアクティブタグがある。一般的なパッシブタグの通信距離は数十cm以下であるが、アクティブタグでは数m以上の通信距離を得ることが可能である。また、駆動用の電源を内蔵することから、各種センサと組み合わせてリモートセンシングに用いたり、複数のアクティブタグ装置でセンサネットワークを構築したりすることが行われている。
【0003】
センサネットワークは、各種センサ、無線通信機能、制御機能、駆動電源等を備えたセンサノードと呼ばれる小型端末装置を複数のポイントに分散配置し、無線通信によりネットワークを構成するものである。センサネットワークでは、複数ポイントにおけるセンシング情報を同時に取得することが可能であること、各センサに対する有線ネットワークが不要となることなどから、各センサノードの配置に関する自由度が高く、遠隔地での監視や、移動体と一体化したモバイルセンサ、人間が身に付けるウェアラブルセンサなど、多方面での応用が検討されている。
【0004】
センサ部、無線通信部、制御部、電源等を内蔵したアクティブタグ装置の一例として、特許文献1に、タグ管理装置に対して信号を送信するICタグであって、タグIDと、電波を発信する間隔である第1及び第2の時間間隔とを記憶する第1の記憶手段と、自ICタグの環境が第1の条件を満たしているか否かについて検知する第1のセンサ検知手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている第1の時間間隔以上、前記第1のセンサ検知手段により第1の条件を満たしていることを検知した場合には、前記第1の記憶手段に記憶されている第2の時間間隔だけ、前記第1の記憶手段に記憶されているタグIDを前記タグ管理装置に対して送信する第1の無線通信手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている第1の時間間隔以上、前記第1のセンサ検知手段により第1の条件を満たしていることを検知していない場合には、前記第1の記憶手段に記憶されているタグIDを前記タグ管理装置に対して送信しない第2の無線通信手段と、を有することを特徴とするICタグが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2007−034683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図3は、特許文献1の図1に開示されているような、従来のアクティブタグ装置の例を示すブロック図である。
【0007】
図中において、電源ブロック21、制御ブロック22、無線通信ブロック23、センサブロック24、アクチュエータブロック25は配線29で接続されて基板40上に一体に形成され、筐体41に収められている。
【0008】
一般的なアクティブタグ装置においては、適用されるシステムや顧客の要求に従い、様々な仕様や構成で利用される。従って、顧客がシステムを導入する際には、本格導入に先立ち要求仕様に対するシステムの最適な設計を行うために、コンサルティングが行われる場合がある。
【0009】
コンサルティングでは、アクティブタグ装置に対する顧客毎に異なる要求仕様、例えば付加センサや電源容量、通信距離、転送速度、インフラ等に対し、最適なシステムを構築するための設計要件を明らかにするために、簡易テスト等を含めた実証実験が行われる場合がある。簡易テストには、仕様や構成を様々に組み合わせたアクティブタグ装置を試作して情報収集ツールとして活用し、得られたデータの調査分析を通して、本格導入のシステムを構築する。本格導入の際は、実証実験における試作アクティブタグ装置の構成を基に製造された、小型低コストの量産品が用いられることが一般的である。
【0010】
実証実験に用いる試作アクティブタグ装置は、顧客要求仕様に応じた様々な構成、すなわち多種少量の生産に対応できる柔軟性が求められ、通常は大型で非常に高コストなものとなる。システム開発側で標準的な仕様のアクティブタグ装置を用意しておき、顧客要求に応じた変更を施すことで多少なりともコスト低減は可能であるが、試作する種類が多くなれば対応するための負担は大きくなり、柔軟な対応が困難であるという課題がある。
【0011】
本発明は、かかる従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的は、顧客毎に異なる要求仕様に起因する多種少量の生産に対しても、低コストで柔軟に対応することができるアクティブタグ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、外部情報を検出するセンサブロックおよび/または能動的な動作を行うアクチュエータブロックと、外部機器との無線通信を行う無線通信ブロックと、装置全体を制御する制御ブロックと、装置を駆動するための電源ブロックを備えたアクティブタグ装置であって、前記センサブロックおよび/または前記アクチュエータブロックと、前記無線通信ブロックと、前記制御ブロックと、前記電源ブロックはそれぞれ個別の基板に形成することを特徴とするアクティブタグ装置が得られる。
【0013】
本発明によれば、外部情報を検出するセンサブロックおよび/または能動的な動作を行うアクチュエータブロックと、外部機器との無線通信を行う無線通信ブロックと、装置全体を制御する制御ブロックと、装置を駆動するための電源ブロックを備えたアクティブタグ装置であって、前記センサブロックおよび/または前記アクチュエータブロックと、前記無線通信ブロックと、前記制御ブロックと、前記電源ブロックとの中から選択する複数のブロックを組み合わせて少なくとも2つ以上の基板に形成し、前記複数のブロックの数よりも前記基板の数が少なくなるよう構成することを特徴とするアクティブタグ装置が得られる。
【0014】
本発明によれば、前記センサブロックおよび/または前記アクチュエータブロックと、前記無線通信ブロックと、前記制御ブロックと、前記電源ブロックは、それぞれコネクタおよび/またはケーブルを介して接続することを特徴とするアクティブタグ装置が得られる。
【0015】
本発明によれば、前記センサブロックおよび/または前記アクチュエータブロックと、前記無線通信ブロックと、前記制御ブロックと、前記電源ブロックについて、前記コネクタおよび/または前記ケーブルの形状とピンアサインをそれぞれ統一するよう構成することを特徴とするアクティブタグ装置が得られる。
【0016】
本発明によれば、前記基板は、それぞれ個別の筐体に収容して構成することを特徴とするアクティブタグ装置が得られる。
【0017】
本発明によれば、前記基板は、同一の筐体に収容して構成することを特徴とするアクティブタグ装置が得られる。
【0018】
本発明によれば、前記筐体は、前記無線通信を妨げない部位に電磁遮蔽材を備えることを特徴とするアクティブタグ装置が得られる。
【0019】
本発明は、アクティブタグ装置に要求される諸機能を、それぞれの機能を備えるブロック間をコネクタやケーブルで接続して組み合わせることにより実現するよう構成したものであり、センサ、アクチュエータ、無線通信、制御、電源等の機能を備えるブロックを適宜選択して組み合わせることにより、顧客毎に異なる要求仕様に対しても柔軟に対応することが可能となる。
【0020】
また、ブロックの選択だけでは最適化できない細かな設計事項についても、該当するブロックのみに変更を加えることで対応が可能であるため、仕様変更の幅が広がり、多種少量の試作が容易になるとともに、試作やコンサルティングに要するコストを低減することが可能となる。
【0021】
本発明では、組み合わされる例が多かったり、部材を共有するような機能ブロック同士を選択して予め少なくとも2つ以上の基板に形成しておくことで、顧客の要求仕様を満たすために必要な各機能ブロックの数よりも基板数を少なくすることができるため、アクティブタグ装置のコストを低減することが可能となる。
【0022】
本発明では、基板を新規に設計する必要がある場合であっても、各ブロック間を接続するコネクタやケーブルの形状とピンアサインをそれぞれ統一しておくことで、装置内でのブロックの交換が容易になり、制御部のソフトウェア(ファームウェア)を変更する程度で、容易に所望の機能を得ることも可能となる。
【0023】
本発明では、各ブロックと基板構成の自由度が高いため、仕様変更の柔軟性を重視する場合は各基板を個別に筐体(ケース)に収め、変更が少なくコストを重視する場合は、全ての基板を単一の筐体に収めるといった構成を適宜選択することが可能である。
【0024】
本発明では、各機能ブロックを個別の基板に形成してから組み合わせるため、装置全体として後からEMI(Electro Magnetic Interference)対策を施すことが難しい場合がある。従って、それぞれの筐体に予め電磁遮蔽材を配置することにより、ブロックを組み合わせた後のEMI対策が不要となる。なお、無線通信ブロックでは、アンテナの周囲には電磁遮蔽材を配さないようにして、無線通信を妨げない構成とする必要がある。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明によれば、アクティブタグ装置に要求される諸機能を、それぞれの機能を備えるブロック間をコネクタやケーブルで接続して組み合わせることにより実現するよう構成することにより、顧客毎に異なる要求仕様に起因する多種少量の生産に対しても、低コストで柔軟に対応することができるアクティブタグ装置の提供が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明による実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明によるアクティブタグ装置の、第1の実施の形態を示すブロック図である。
【0028】
電源ブロック1は基板30に形成し、筐体33に収める。制御ブロック2と無線通信ブロック3はコネクタ7で接続した上で基板31に形成し、筐体34に収める。センサブロック4とアクチュエータブロック5も同様にコネクタ7で接続した上で基板32に形成し、筐体35に収める。各ブロック間はケーブル6またはコネクタ7で接続する。
【0029】
本実施の形態は、組み合わされる例が多かったり、部材を共有するような機能ブロック同士を選択して予め少なくとも2つ以上の基板に形成しておくことで、顧客の要求仕様を満たすために必要な各機能ブロックの数よりも基板数を少なくした構成であり、アクティブタグ装置のコストを低減する効果がある。
【0030】
本実施の形態で用いるケーブル6とコネクタ7は、装置内でのブロックの交換を容易にするため、各機能ブロック毎に形状とピンアサインをそれぞれ統一することが好ましい。
【0031】
基板30、31、32をそれぞれ収める筐体33、34、35は、各機能ブロックと基板からの放射電磁波が、他の機能ブロックと電磁干渉を起こさないよう、内部に電磁遮蔽材の薄層(図示せず)を配するか、筐体自体を電磁遮蔽性を有する材質で構成することが好ましい。その際、無線通信ブロック3では、無線通信を妨げないように、アンテナ(図示せず)の周囲には電磁遮蔽材を配さないよう構成する。
【0032】
電源ブロック1は、他の機能ブロックに必要な電力を供給できる各種電源を用いることが可能であり、アルカリ乾電池やリチウム電池等の一次電池、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池、太陽電池、燃料電池、またはそれらを組み合わせたもの、或いは電源回路のみを内蔵させて外部のAC電源やDC電源を利用するもの等、顧客の要求仕様等により適宜選択することができる。
【0033】
制御ブロック2は、従来のアクティブタグと同様の構成を用いれば良い。すなわち、センサブロック4からの信号を受け、無線通信ブロック3との間で信号の送受信を制御する機能を有するものであれば良い。また、アクチュエータブロック5を備える構成では、その動作の制御も行うことができる。
【0034】
無線通信ブロック3は、利用する無線通信の仕様によって各種の構成をとることができる。すなわち、無線LAN、特定小電力無線、微弱無線、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、WirelessUSB等、無線センサネットワークに利用される各種通信仕様で構成された機能ブロックを、顧客の要求仕様に応じて適宜選択して用いることができる。
【0035】
センサブロック4は、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、電力センサ、光センサ、圧力センサ、加速度センサ、人感(赤外線)センサ等、顧客の要求仕様に応じ、目的とする検出対象によって各種のセンサを適宜選択および組み合わせて用いることができる。
【0036】
アクチュエータブロック5は、外部に対して能動的な動作を行う機能を有するものであり、外部機器の電源スイッチの入/切や出力レベルの調整、呼び出し音を発するブザーやスピーカ、警告表示や警報ランプ、外部への出力が可能なデータの蓄積(データロガー)等、顧客の要求仕様に応じて適宜選択して用いることができる。
【0037】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態を、予め接続した制御ブロック2と無線通信ブロック3、センサブロック4とアクチュエータブロック5をそれぞれ個別の基板に形成するものである。その他の構成は第1の実施の形態と同様であるため説明は省略する。
【0038】
第1の実施の形態に示すように基板を共有する場合よりも、コスト低減の効果は減少するが、機能ブロックをより柔軟に組み合わせることができるため、顧客の要求仕様等により両者を適宜選択することが望ましい。
【0039】
(第3の実施の形態)
図2は、本発明によるアクティブタグ装置の、第3の実施の形態を示すブロック図である。
【0040】
電源ブロック11は基板36に形成し、制御ブロック12と無線通信ブロック13はコネクタ17で接続した上で基板37に形成し、センサブロック14とアクチュエータブロック15も同様にコネクタ17で接続した上で基板38に形成し、基板36、37、38は筐体39に一体に収める。各ブロック間はケーブル16またはコネクタ17で接続する。
【0041】
本実施の形態は、複数の基板36、37、38を同一の筐体39に収めるものであり、第1の実施の形態が仕様変更の柔軟性を重視する構成であるのに対し、本実施の形態は、仕様変更の柔軟性よりもコストを重視する場合に有利な構成である。
【0042】
その他、各機能ブロックの構成、機能ブロックと基板の構成、ケーブル16とコネクタ17の形状とピンアサインを各機能ブロック毎にそれぞれ統一すること、筐体39における電磁遮蔽材の構成は、第1の実施の形態と同様であるため説明は省略する。各構成は実証実験の要求事項等により適宜選択することができる。
【実施例】
【0043】
以下、本発明による実施例について、図面を参照して説明する。
【0044】
(実施例1)
図4は、本発明によるアクティブタグ装置の実施例1を示す概念図である。
【0045】
店舗等の建屋50の内部(広さは約20m×20m)に取り付けた照明器具51、空調機器53に対して、照度センサ付アクティブタグ装置52、温湿度センサ付アクティブタグ装置54によりそれぞれ照度、温湿度を計測し、建屋50の外部に設置した親機55に計測情報を送信するよう構成した。親機55は通信回線により図示しない上位機に計測情報を送信し、上位機では集計や分析等を行った。
【0046】
図5は、実施例1に用いたアクティブタグ装置の外観斜視図、図6は実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のA方向からの正面図、図7は実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のB方向からの正面図、図8は実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のC方向からの正面図、図9は実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のD方向からの正面図、図10は実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のE方向からの正面図、図11は実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のF方向からの正面図であり、電源ブロック60、制御・無線通信ブロック61、センサ・アクチュエータブロック62、スイッチ63で構成した。外形寸法は、縦×横が70mm×70mmで、各機能ブロックの高さが電源ブロック60で35mm、制御・無線通信ブロック61で28mm、センサ・アクチュエータブロック62で20mmであった。
【0047】
アクティブタグ装置の電源ブロック60は、5分に1回の計測を行って1年間の電池寿命を想定し、電池容量2000mAhを得るために単三型高容量アルカリ乾電池2本を用い、スイッチ63によって各ブロックへの電源供給の入/切を切り替えた。
【0048】
制御・無線通信ブロック61は、全体の制御機能と無線通信機能を同一の基板と筐体に収めたものである。1回あたりの送信データ量は約100バイトで、建屋50の広さから通信距離は30m以上とする必要があり、無線規格は転送レート250kbpsで通信距離50m以上が確保できるZigbee(登録商標)を用いた。送信時の消費電流は約60mAであった。
【0049】
センサ・アクチュエータブロック62は、照度センサ付アクティブタグ装置52では照度センサ、温湿度センサ付アクティブタグ装置54では温湿度センサを実装した。消費電流は約10mAであった。
【0050】
なお、耐久性を考慮して、アクティブタグ装置の筐体は防塵防滴機構(IP54仕様)として構成した。
【0051】
(実施例2)
本発明による他の実施例として、物流倉庫内の保管状態のモニタリングと保管場所の検知への適用を行った(図示せず)。
【0052】
物流倉庫内(広さは約200m×200m)の保管棚に収められた物品に、各々アクティブタグ装置を取り付け、管理者の許に設置した親機に計測情報を送信するよう構成した。
【0053】
使用したアクティブタグ装置は、実施例1で用いた図5の基本構成と同様に電源ブロック、制御・無線通信ブロック、センサ・アクチュエータブロック、スイッチで構成した。
【0054】
電源ブロックは、5分に1回の計測と1日1回の呼び出し動作を行って5年間の電池寿命を想定し、電池容量6000mAhを得るために単二型リチウム電池を1本用い、スイッチ63によって各ブロックへの電源供給の入/切を切り替えた。
【0055】
制御・無線通信ブロックは、1回あたりの送信データ量は約20バイトで、物流倉庫の広さから通信距離は300m以上とする必要があり、無線規格は転送レート2kbpsで通信距離500m以上が確保できる特定小電力無線を用いた。送信時の消費電流は約30mAであった。
【0056】
センサ・アクチュエータブロックは、物品の温度を検出する温度センサを実装するとともに、呼び出し動作を行うためのブザーとLED表示灯を備え、温度センサの消費電流は約10mA、ブザーの消費電流は約50mAであった。
【0057】
以上、図面を用いて本発明の実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、部材や構成の変更があっても本発明に含まれる。すなわち、各機能ブロックは、1機能を1つの基板に形成しても、2種類以上の機能を同一基板に形成しても良く、筐体はコネクタで接続しても、ネジ止めするよう構成しても良い。また、各機能ブロックを収めた筐体は、基板の厚さ方向に積み重ねても、横方向に並べても良く、各部の寸法も顧客の要求仕様に対応するよう適宜定めることができる。更に、アクティブタグ装置は複数用いてセンサネットワークを構築することも、単体で無線計測機器として用いることも可能であることは言うまでもない。すなわち、当業者であれば当然なしえるであろう各種変形や修正もまた、本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明によるアクティブタグ装置の、第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】本発明によるアクティブタグ装置の、第3の実施の形態を示すブロック図。
【図3】従来のアクティブタグ装置の例を示すブロック図。
【図4】本発明によるアクティブタグ装置の実施例1を示す概念図。
【図5】実施例1に用いたアクティブタグ装置の外観斜視図。
【図6】実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のA方向からの正面図。
【図7】実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のB方向からの正面図。
【図8】実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のC方向からの正面図。
【図9】実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のD方向からの正面図。
【図10】実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のE方向からの正面図。
【図11】実施例1に用いたアクティブタグ装置の図5のF方向からの正面図。
【符号の説明】
【0059】
1、11、21、60 電源ブロック
2、12、22 制御ブロック
3、13、23 無線通信ブロック
4、14、24 センサブロック
5、15、25 アクチュエータブロック
61 制御・無線通信ブロック
62 センサ・アクチュエータブロック
63 スイッチ
6、16 ケーブル
7、17 コネクタ
29 配線
30、31、32、36、37、38、40 基板
33、34、35、39、41 筐体
50 建屋
51 照明器具
52 照度センサ付アクティブタグ装置
53 空調機器
54 温湿度センサ付アクティブタグ装置
55 親機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部情報を検出するセンサブロックおよび/または能動的な動作を行うアクチュエータブロックと、外部機器との無線通信を行う無線通信ブロックと、装置全体を制御する制御ブロックと、装置を駆動するための電源ブロックを備えたアクティブタグ装置であって、前記センサブロックおよび/または前記アクチュエータブロックと、前記無線通信ブロックと、前記制御ブロックと、前記電源ブロックはそれぞれ個別の基板に形成することを特徴とするアクティブタグ装置。
【請求項2】
外部情報を検出するセンサブロックおよび/または能動的な動作を行うアクチュエータブロックと、外部機器との無線通信を行う無線通信ブロックと、装置全体を制御する制御ブロックと、装置を駆動するための電源ブロックを備えたアクティブタグ装置であって、前記センサブロックおよび/または前記アクチュエータブロックと、前記無線通信ブロックと、前記制御ブロックと、前記電源ブロックとの中から選択する複数のブロックを組み合わせて少なくとも2つ以上の基板に形成し、前記複数のブロックの数よりも前記基板の数が少なくなるよう構成することを特徴とするアクティブタグ装置。
【請求項3】
前記センサブロックおよび/または前記アクチュエータブロックと、前記無線通信ブロックと、前記制御ブロックと、前記電源ブロックは、それぞれコネクタおよび/またはケーブルを介して接続することを特徴とする、請求項1または2記載のアクティブタグ装置。
【請求項4】
前記センサブロックおよび/または前記アクチュエータブロックと、前記無線通信ブロックと、前記制御ブロックと、前記電源ブロックについて、前記コネクタおよび/または前記ケーブルの形状とピンアサインをそれぞれ統一するよう構成することを特徴とする、請求項3記載のアクティブタグ装置。
【請求項5】
前記基板は、それぞれ個別の筐体に収容して構成することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアクティブタグ装置。
【請求項6】
前記基板は、同一の筐体に収容して構成することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアクティブタグ装置。
【請求項7】
前記筐体は、前記無線通信を妨げない部位に電磁遮蔽材を備えることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアクティブタグ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−146322(P2010−146322A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−323345(P2008−323345)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【出願人】(000134257)NECトーキン株式会社 (1,832)
【Fターム(参考)】