説明

アルキル、アルケニルおよびアルキニルカルバメート誘導体、この製剤および治療上の使用

本発明は、塩基状態および水和物または溶媒和物の形態の式Iの誘導体に関する


[式中、Rは、C5〜26アルキル、C5〜26アルケニルもしくはC5〜26アルキニル基または多価不飽和脂肪族炭素基(多価不飽和脂肪族炭素基は、5から26個の炭素原子を含み、二重結合および三重結合から選択される少なくとも2個の不飽和を含む。)を表し、Rは、水素原子またはC1〜6アルキル基を表し、Rは、水素原子またはC1〜3アルキルを表し、Rは、水素原子またはC1〜4アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキル−C1〜3アルキル基を表す。]。本発明の方法は、製剤および治療目的の応用に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルキル、アルケニルおよびアルキニルカルバメート誘導体、この製剤および治療におけるこの応用に関する。
【発明の開示】
【0002】
本発明の化合物は、一般式(I)に相当する。
【0003】
【化4】

[式中、
は、C5〜26アルキル、C5〜26アルケニルもしくはC5〜26アルキニル基または多価不飽和脂肪族炭素基(多価不飽和脂肪族炭素基は、5から26個の炭素原子を含み、二重結合および三重結合から選択される少なくとも2個の不飽和を含む。)を表し、
は、水素原子またはC1〜6アルキル基を表し、
は、水素原子またはC1〜3アルキルを表し、
は、水素原子またはC1〜4アルキル、C3〜7シクロアルキルもしくはC3〜7シクロアルキル−C1〜3アルキル基を表す。]
【0004】
一般式(I)の化合物は、1個または複数の不斉炭素を含むことができる。これらは、光学異性体またはジアステレオ異性体の形態で存在することができる。一般式(I)の化合物は、シスまたはトランス立体異性体の形態でも存在することができる。これらの光学異性体、ジアステレオ異性体および立体異性体、およびラセミ混合物を含めたこれらの混合物は、本発明の一部を形成する。
【0005】
一般式(I)の化合物は、水和物または溶媒和物の形態で、即ち、水の1個もしくは複数分子または溶媒との結合または会合の形態で存在することができる。このような水和物および溶媒和物も本発明の一部を形成する。
【0006】
本発明においては、
t〜z(tおよびzは、1から26の数値を取ることができる。)は、tからz個の炭素原子を有することができる炭素鎖、例えば1から3個の炭素原子を有することができるC1〜3炭素鎖を意味するものと理解され、
アルキル基は、飽和、直鎖、分枝または環式脂肪族基を意味するものと理解され、例えば、C1〜3アルキル基は、1から3個の炭素原子を有することができる炭素鎖、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピルなどを表し、
アルケニル基は、二重結合を含む直鎖、分枝または環式アルキル基を意味するものと理解され、例えば、C5〜26アルケニル基は、二重結合を含む5から26個の炭素原子の直鎖、分枝または環式炭素鎖、例えば、ペンテニル、シクロペンテニル、ヘキセニル、シクロヘキセニル、ヘプテニル、シクロヘプテニル、オクテニル、シクロオクテニルなどを表し、
アルキニル基は、三重結合を含む直鎖、分枝または環式アルキル基を意味するものと理解され、例えば、C5〜26アルキニル基は、三重結合を含む5から26個の炭素原子の直鎖、分枝または環式炭素鎖、例えば、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニルなどを表し、
多価不飽和脂肪族炭素基は、二重結合および三重結合から選択される少なくとも2個の不飽和を含む直鎖、分枝または環式アルキル基、例えば、ペンタジエニル、ヘキサジエニル、シクロヘキサジエニル、ヘプタジエニル、ヘプタトリエニル、シクロヘプタジエニル、シクロヘプタトリエニル、ペンタジイニル、ヘキサジイニルまたはヘプタジイニルを意味するものと理解される。
【0007】
本発明の要旨である一般式(I)の化合物のうちで、化合物の第1のグループは、
が、
5〜26アルキル基を表し、より詳しくは、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、シクロオクチル、1−メチルヘプチル、ノニル、デシル、1−メチルデシル、ドデシル、シクロドデシル、テトラデシル、1−メチルトリデシル、ペンタデシル、オクタデシルまたはノナデシル、C5〜26アルケニル基を表し、より詳しくは、ヘキセニル、オクテニル、テトラデセニル、ヘキサデセニル、オクタデセニルまたはイコセニル基を表し、
または、多価不飽和脂肪族炭素基(多価不飽和脂肪族炭素基は、5から26個の炭素原子を含み、二重結合から選択される少なくとも2個の不飽和を含む。)を表し、より詳しくは、オクタデカトリエニル、ノナデカテトラエニル、アイコサジエニル、アイコサトリエニルまたはアイコサテトラエニルを表し、
および/またはRが、水素原子またはC1〜6アルキル基、より詳しくはメチルまたはヘキシルを表し、
および/またはRが、水素原子またはC1〜3アルキル基を表し、
および/またはRが、水素原子またはC1〜4アルキル、C3〜7シクロアルキルもしくはC3〜7シクロアルキル−C1〜3アルキル基を表す化合物から成る。
【0008】
この第1のグループのうちで、
が、水素原子またはC1〜3アルキル基を表し、より詳しくはメチルを表し、
および/またはRが、水素原子またはC1〜4アルキル基を表し、より詳しくはメチルを表す、式(I)の化合物に言及することができる。
【0009】
この第1のグループのうちで、次の化合物に特に言及することができる。
【0010】
2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル(ペント−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((2E)−ヘクス−2−エン−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((2E)−ヘクス−2−エン−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((2Z)−ヘクス−2−エン−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((3Z)−ヘクス−3−エン−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((3E)−ヘクス−3−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((3Z)−ヘクス−3−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((3E)−ヘクス−3−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((2Z)−ヘクス−2−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(ヘクス−1−イル)カルバメート
2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル(ヘクス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(ジヘクス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(ヘプト−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((2E)−オクト−2−エン−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((2E)−オクト−2−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((3Z)−オクト−3−エン−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((3Z)−オクト−3−エン−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((5Z)−オクト−5−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((5Z)−オクト−5−エン−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル(オクト−7−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(オクト−7−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(シクロオクト−1−イル)カルバメート
2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル(オクト−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(1−メチルヘプト−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(ノン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(デス−1−イル)カルバメート
2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル(デス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(1−メチルデス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(シクロドデス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(ドデス−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((11Z)−テトラデス−11−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((11Z)−テトラデス−11−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(テトラデス−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((9Z)−ヘキサデス−9−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((9Z)−ヘキサデス−9−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(1−メチルトリデシル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(ペンタデス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((6E,9E,12E)−オクタデカ−6,9,12−トリエン−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((6Z)−オクタデス−6−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((6Z)−オクタデス−6−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((メチル)オクタデス−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((4Z,7Z,10Z,13Z)−ノナデカ−4,7,10,13−テトラエン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(ノナデス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((5Z,8Z,11Z,14Z)−アイコサ−5,8,11,14−テトラエン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((11E,14E,17E)−アイコサ−11,14,17−トリエン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((11E,14E)−アイコサ−11,14−ジエン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((11E)−アイコサ−11−エン−1−イル)カルバメート。
【0011】
本発明の要旨である一般式(I)の化合物のうちで、化合物の第2のグループは、
が、C10〜20アルキル、C10〜20アルケニルもしくはC10〜20アルキニル基または多価不飽和脂肪族炭素基(多価不飽和脂肪族炭素基は、10から20個の炭素原子を含み、二重結合および三重結合から選択される少なくとも2個の不飽和を含む。)を表し、
および/またはRが、水素原子またはC1〜6アルキル基、より詳しくはメチルまたはヘキシルを表し、
および/またはRが、水素原子またはC1〜3アルキル基を表し、
および/またはRが、水素原子またはC1〜4アルキル、C3〜7シクロアルキルもしくはC3〜7シクロアルキル−C1〜3アルキル基を表す化合物から成る。
【0012】
第2のグループの化合物のうちで、
が、C10〜20アルキル基を表し、より詳しくはデシル、メチルデシル、ドデシル、シクロドデシル、メチルトリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、オクタデシルまたはノナデシル、C10〜20アルケニル基を表し、より詳しくはテトラデセニル、ヘキサデセニル、オクタデセニルもしくはイコセニルまたは多価不飽和脂肪族炭素基(多価不飽和脂肪族炭素基は、10から20個の炭素原子を含み、二重結合から選択される少なくとも2個の不飽和を含む。)を表し、より詳しくはオクタデカトリエニル、ノナデカテトラエニル、アイコサジエニル、アイコサトリエニルまたはアイコサテトラエニルを表し、
および/またはRが、水素原子またはC1〜6アルキル基を表し、より詳しくはメチルを表し、
および/またはRが、水素原子またはC1〜3アルキル基を表し、より詳しくはメチルを表し、
および/またはRが、水素原子またはC1〜4アルキル基を表し、より詳しくはメチルを表す、式(I)の化合物に言及することができる。
【0013】
次の化合物を、上記で定義されたサブグループの化合物のうちに言及することができる。
【0014】
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(デス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(1−メチルデス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(シクロドデス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(ドデス−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((11Z)−テトラデス−11−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((11Z)−テトラデス−11−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(テトラデス−1−イル)カルバメート
2−アミノ−2−オキソエチル((9Z)−ヘキサデス−9−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((9Z)−ヘキサデス−9−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(1−メチルトリデシル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル(ペンタデス−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((6E,9E,12E)−オクタデカ−6,9,12−トリエン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((6Z)−オクタデス−6−エン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((5Z,8Z,11Z,14Z)−アイコサ−5,8,11,14−テトラエン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((11E,14E,17E)−アイコサ−11,14,17−トリエン−1−イル)カルバメート
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((11E,14E)−アイコサ−11,14−ジエン−1−イル)カルバメート。
【0015】
本発明の化合物は、以下のスキームにより図解される種々の方法に従って調製することができる。かくのごとく、第1の方法(スキーム1)によれば、一般式(I)の化合物は、一般式(II)のアミン[式中、RおよびRは、一般式(I)において定義された通りである。]を一般式(III)のカーボネート[式中、Zは、水素原子またはニトロ基を表すが、RおよびRは、一般式(I)において定義された通りである。]と反応させることによって調製することができる。
【0016】
【化5】

【0017】
一般式(III)のカーボネートは、文献に記載されたいずれかの方法によって、例えば、一般式HOCHRCONRのアルコール[式中、RおよびRは、一般式(I)において定義された通りである。]をフェニルまたは4−ニトロフェニルクロロホルメートと、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下で反応させることによって調製することができる。
【0018】
が水素原子を表す、一般式(I)の化合物を得る別の方法(スキーム2)は、一般式(IV)の化合物[式中、Rは、一般式(I)において定義された通りであり、Wは、ヒドロキシル、メシレートまたはトシレート基または塩素、臭素またはヨウ素原子を表す。]を、一般構造式(V)のオキサゾリジンジオン[式中、Rは、一般式(I)において定義された通りである。]と反応させて、一般構造式(VI)のオキサゾリジンジオン誘導体を得ることである。
【0019】
【化6】

【0020】
Wが、ヒドロキシル基を表す場合においては、反応は、光延条件(Synthesis、1981、1−28)に従って、例えば、トリフェニルホスフィンの存在下でのジエチルまたはジイソプロピルアゾジカルボキシレートの作用によって実施することができる。Wが、塩素、臭素またはヨウ素原子またはメシレートまたはトシレート基を表す場合においては、反応は、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン、水素化ナトリウムまたはナトリウムtert−ブトキシドなどの塩基の存在下、テトラヒドロフラン、アセトニトリルまたはジメチルホルムアミドなどの溶媒中において、0℃から80℃の温度で実施することができる。こうして得られた一般式(VI)のオキサゾリジンジオン誘導体は、続いて、一般式(I)の化合物[式中、Rは、水素原子を表す。]に、一般式RNH[式中、Rは、一般式(I)において定義された通りである。]のアミンを用いるアミノ分解によって変換される。
【0021】
一般式(II)、(IV)および(V)の化合物および同様に一般式HOCHRCONRのアルコールおよび一般式RNHのアミンは、これらの調製の方法が記載されていない場合、市販入手可能であり、または文献に記載されており、または文献に記載されているか当分野の技術者に周知の種々の方法に従って調製することができる。
【0022】
本発明は、この態様の別の態様に従って、目的物として式(VI)の化合物も有する。これらの化合物は、式(I)の化合物の合成における中間体として有用である。
【0023】
以下の実施例は、本発明のいくらかの化合物の調製を例証する。これらの実施例は、制限的なものではなく本発明を例証するためにのみ役立つ。微量分析、IRおよびNMRスペクトルおよび/またはLC−MS(質量分析に連結された液体クロマトグラフィー)によって、得られる化合物の構造および純度が確認される。
【0024】
M.p.(℃)は、摂氏温度での融点を表す。実施例の題名の括弧内の数字は、下記の表の第1列における数字と対応する。
【実施例1】
【0025】
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチルデシルカルバメート(化合物No.26)
ジクロロメタンの2ml中の2−(メチルアミノ)−2−オキソエチルフェニルカルボネートの136mg(0.65mmol)およびデシルアミンの133mg(0.85mmol)の溶液を、室温で18時間攪拌する。
【0026】
この溶媒を減圧下で蒸発し、この蒸発残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの2%混合物を用いて溶離が実施される、シリカゲルカラム上のクロマトグラフにかける。
【0027】
得られる生成物を、ジイソプロピルエーテルから結晶化して白色固体の135mgが得られる。
【0028】
LC−MS:M+H=273
M.p.(℃):98〜100℃
H NMR(CDCl)δ(ppm):6.10(広幅シグナル,1H)、4.80(広幅シグナル,1H)、4.60(s,2H)、3.20(q,2H)、2.85(d,3H)、1.65〜1.45(m,4H)、1.45〜1.20(m,12H)、1.00〜0.80(m,3H)。
【実施例2】
【0029】
2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((11Z)−テトラデス−11−エン−1−イル)カルバメート(化合物No.32)
2.1 3−[(11Z)−テトラデス−11−エン−1−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
テトラヒドロフランの2ml中の(11Z)テトラデス−11−エン−1−オルの420mg(1.98mmol)の溶液を、テトラヒドロフランの4ml中の1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの200mg(1.98mmol)およびトリフェニルホスフィンの571mg(2.18mmol)の溶液に添加する。トルエン中のジエチルアゾジカルボキシレートの40%溶液の0.99ml(2.2mmol)を、次いで1滴ずつ添加する。この混合物を、室温で5時間攪拌する。
【0030】
この溶液を減圧下で蒸発し、この蒸発残渣を、シクロヘキサン中の酢酸エチルの10から50%のグラジエントで溶離が実施される、シリカゲルカラム上のクロマトグラフィーによって精製する。黄色の油の490mgが、こうして得られる。
【0031】
H NMR(CDCl)δ(ppm):5.25(m,2H)、4.60(s,2H)、3.45(t,2H)、2.10〜1.80(m,4H)、1.65〜1.45(m,2H)、1.40〜1.05(m,14H)、0.90(t,3H)。
【0032】
2.2 2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル((11Z)−テトラデス−11−エン−1−イル)カルバメート
メタノール中のメチルアミンの2M溶液の6mlを、メタノールの1.5ml中の、ステージ2.1で得られた3−[(11Z)−テトラデス−11−エン−1−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの240mg(0.81mmol)の溶液に添加する。
【0033】
この混合物を室温で2時間攪拌し、次いで、この溶媒を減圧下で蒸発し、この蒸発残渣を、シクロヘキサン中の酢酸エチルの70から100%のグラジエントで溶離が実施される、シリカゲルカラム上のクロマトグラフィーによって精製する。
【0034】
黄色の固体を単離し、酢酸エチルの0.5mlおよびシクロヘキサンの4mlの混合物中において30分間超音波で処理する。この固体を遠心分離によって単離し、上澄みを除去する。乾燥後、黄白色の固体の74mgが、こうして得られる。
【0035】
LC−MS:M+H=327
M.p.(℃):79〜81℃
H NMR(d−DMSO)δ(ppm):7.75(広幅s,1H)、7.15(広幅t,1H)、5.30(m,2H)、4.30(s,2H)、2.95(m,2H)、1.60(d,3H)、1.95(m,4H)、1.40〜1.15(m,16H)、0.90(t,3H)。
【実施例3】
【0036】
2−アミノ−2−オキソエチル((11Z)−テトラデス−11−エン−1−イル)カルバメート(化合物No.31)
メタノール中のアンモニアの2M溶液の6mlを、メタノールの1.5ml中の、実施例2のステージ2.1において得られた3−[(11Z)−テトラデス−11−エン−1−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの240mg(0.81mmol)の溶液に添加する。
【0037】
この混合物を室温で18時間攪拌し、次いで、この溶媒を減圧下で蒸発する。この蒸発残渣を、シクロヘキサン中の酢酸エチルの80から100%のグラジエントで溶離が実施される、シリカゲルカラム上のクロマトグラフにかける。
【0038】
黄色の固体を単離し、酢酸エチルの1mlおよびシクロヘキサンの4mlの混合物中において30分間超音波処理する。この固体を遠心分離によって単離し、上澄みを除去する。
【0039】
乾燥後、黄白色の固体の99mgが、こうして得られる。
【0040】
LC−MS:M+Na=335
M.p.(℃):120〜123℃
H NMR(d−DMSO)δ(ppm):7.30〜7.05(m,3H)、5.30(m,2H)、4.30(s,2H)、2.95(m,2H)、2.00(m,4H)、1.45〜1.15(m,16H)、0.90(t,3H)。
【0041】
本発明によるいくらかの化合物の化学構造および物理的性質が、次の表1に明らかにされている。
【0042】
本表においては、
「M.p.(℃)」列は、摂氏温度での生成物の融点を示している。「N.D.」は、融点が決定されていないことを意味する。
【0043】
「LC−MSまたは(MS)」列は、ポジティブESIモードのAgilent LC−MSD Trap装置上で実施されるLC−MS(質量分析に連結された液体クロマトグラフィー)による、またはDCI−NH技術を用いるAutospec M装置(EBE)上のMS(質量分析)による生成物の分析結果を示している。
【0044】
【表1】




【0045】
本発明の化合物は、酵素のFAAH(脂肪酸アミドヒドロラーゼ)に対するこの阻害効果を測定することを可能にする薬理学的試験の題材を形成した。
【0046】
阻害活性を、FAAHによる((1−H)エタノールアミン)−アナンドアミドの加水分解((1−H)エタノールアミン)の生成物の測定に基づく放射酵素試験において測定した[Life Sciences(1995)、56、1999−2005およびJournal of Pharmacology and Experimental Therapeutics(1997)、283、729−734]。したがって、マウス脳(小脳を除く)を摘出し、80℃で貯蔵する。膜ホモジネートを、使用の時に、Polytronを用いた、150mM NaClおよび1mM EDTAを含む10mM トリス−HCl緩衝液(pH8)中の組織のホモジネーションによって調製する。酵素反応を、次いで、脂肪酸を含まないウシ血清アルブミン(1mg/ml)を含む緩衝液の70μl中で実施する。様々な濃度の試験化合物、放射性同位体でラベル付けしていないアナンドアミドで10μMに希釈された[(1−H)エタノールアミン]−アナンドアミド(15〜20Ci/mmolの比放射能)、および膜調製物(1試験当たり凍結組織の400μg)を、引き続き添加する。25℃で15分後、酵素反応を、クロロホルム/メタノール(2:1)の140μlの添加によって停止する。この混合物を10分間攪拌し、次いで3500gで15分間遠心分離する。(1−H)エタノールアミンを含む水相のアリコット(30μl)を、液体シンチレーションによって計数する。
【0047】
これらの条件下、本発明の最も活性な化合物は、0.001から1μMのIC50値(FAAHの対照酵素活性を50%だけ阻害する濃度)を示している。
【0048】
例えば、表中の化合物No.13、22、24および47は、それぞれ0.091、0.696、0.089および0.154のIC50値を示している。
【0049】
したがって、本発明による化合物は、酵素FAAHに対して阻害活性を有することは明らかである。
【0050】
本発明の化合物のインビボ活性を、鎮痛試験において評価した。
【0051】
例として、体重25から30gの雄OF1マウスへのPBQ(フェニルベンゾキノン、エタノールの5%を含む0.9%塩化ナトリウム溶液中の2mg/kg)の腹腔内(i.p.)注射は、注射後5から15分間、腹部収縮、即ち、平均して30のひねるまたは収縮する運動を引き起こす。試験化合物を、0.5%Tween80中の懸濁液で、PBQの投与前60分または120分に、経口で(p.o.)または腹腔内に(i.p.)投与する。これらの条件下、本発明の最も強力な化合物は、PBQによって誘発される牽引痛の数を、1から30mg/kgの用量の範囲内で35から70%減少させる。
【0052】
酵素FAAH[Chemistry and Physics of Lipids、(2000)、108、107−121]は、N−アラキドノイルエタノールアミン(アナンドアミド)、N−パルミトイルエタノールアミン、N−オレオイルエタノールアミン、オレアミドまたは2−アラキドノイルグリセロールなどの種々の脂肪酸のアミドおよびエステルの内因性誘導体の加水分解を触媒する。これらの誘導体は、とりわけカンナビノイドおよびバニロイド受容体と相互作用することによって種々の薬理活性を有する。
【0053】
本発明の化合物は、この分解経路を阻害し、これらの内因性物質の組織内濃度を増加する。これらは、したがって、内因性カンナビノイドおよび/または酵素FAAHによって代謝される任意の他の物質が関与する異常の予防および治療に使用することができる。
【0054】
例えば、次の疾患および状態、即ち、
疼痛、特に神経性タイプの急性または慢性疼痛、即ち、ヘルペスウイルスおよび糖尿病に関係した形態を含めた片頭痛、神経因性疼痛;炎症性疾患に関係した急性または慢性疼痛、即ち、関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、脊椎炎、痛風、脈管炎、クローン病、過敏性腸症候群;急性または慢性末梢疼痛;特に化学療法に起因する目まい、嘔吐、吐き気;摂食障害、特に種々の性質の拒食症および悪液質;神経学的および精神異常、即ち、震え、ジスキネジー、ジストニア、痙縮、強迫行動、トゥレットシンドローム、任意の性質および原因の憂うつおよび不安のすべての形態、気分障害、精神病;急性または慢性神経変性疾患、即ち、パーキンソン病、アルツハイマー病、老年性認知症、ハンチントン舞踏病、脳虚血ならびに頭蓋および延髄の外傷に関係した損傷;てんかん;睡眠時無呼吸を含めた睡眠障害;循環器疾患、特に、高血圧、心不整脈、動脈硬化、心臓麻痺、心虚血;腎虚血;癌、即ち、良性皮膚腫瘍、脳腫瘍および乳頭腫、前立腺腫瘍、脳腫瘍[グリア芽腫、髄様上皮腫、髄芽細胞腫、神経芽細胞腫、胚由来の腫瘍(tumours of embryonic origin)、星状細胞腫、星状芽細胞腫、上衣細胞腫、乏突起膠腫、叢腫瘍(plexus tumour)、神経上皮腫、骨端部腫瘍(epiphyseal tumour)、上衣芽細胞腫、悪性髄膜腫、肉腫症、悪性黒色腫、神経鞘腫];免疫系の障害、特に自己免疫疾患、即ち、乾癬、紅斑性狼瘡、結合組織の疾患または膠原病、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、未分化脊椎炎(undifferentiated spondylitis)、ベーチェット病、自己免疫性溶血性貧血、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、アミロイド沈着症、組織不適合性、形質細胞株に影響を与える疾患;アレルギー性疾患、即ち、即時型または遅延型アレルギー、アレルギー性鼻炎または結膜炎、接触性皮膚炎;寄生虫性、ウイルス性または細菌性感染症、即ち、AIDS、髄脳膜炎;炎症性疾患、特に関節疾患、即ち、関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、脊椎炎、痛風、脈管炎、クローン病、過敏性腸症候群;骨粗しょう症;眼の状態、即ち、高眼圧症、緑内障;肺疾患、即ち、気道の疾患、気管支けいれん、咳、ぜんそく、慢性気管支炎、気道の慢性閉塞、肺気腫;胃腸疾患、即ち、過敏性腸症候群、炎症性腸障害、潰瘍、下痢;尿失禁および膀胱の炎症に言及することができる。
【0055】
本発明の化合物は、したがって、薬剤の、特に酵素FAAHの阻害剤である薬剤の調製に使用することができる。
【0056】
したがって、この態様の別のものによれば、本発明の要旨は、式(I)の化合物または式(I)の化合物の水和物もしくは溶媒和物を含む薬剤である。
【0057】
これらの薬剤は、療法に、特に上記の異常の治療および予防に使用される。
【0058】
この態様の別のものによれば、本発明は、本発明による化合物を活性成分として含む医薬組成物に関する。これらの医薬組成物は、少なくとも1種の本発明による化合物または前記化合物の水和物もしくは溶媒和物の有効用量、および少なくとも1種の薬学上許容される賦形剤を含む。
【0059】
前記賦形剤は、所望の製薬形態および投与方法に応じて、当分野の技術者に周知である通常の賦形剤から選択される。
【0060】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、局所、局部、脊髄内、鼻腔内、経皮、肺、眼または直腸投与用の本発明の医薬組成物においては、上記の式(I)またはこの任意選択の溶媒和物または水和物の活性成分は、単回投与形態で、通常の医薬用の賦形剤との混合物として、動物および人間に、上記障害または疾患の予防または治療用に投与することができる。
【0061】
適切な単回投与剤形は、錠剤、ソフトまたはハードゼラチンカプセル、粉末、顆粒、チューインガムおよび経口溶液または懸濁液などの経口剤形、舌下、頬側、気管内、眼球内または鼻腔内投与または吸入による投与用の剤形、皮下、筋肉内または静脈内投与用の剤形、ならびに直腸または膣内投与用の剤形を含む。局所適用については、本発明による化合物は、クリーム、軟膏またはローションで使用することができる。
【0062】
一例として、錠剤の形態の本発明による化合物の単回投与剤形は、次の成分、即ち、
本発明による化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカルメロースナトリウム 6.0mg
トウモロコシでんぷん 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
を含むことができる。
【0063】
前記単回剤形は、製薬剤形に応じて、体重のkgあたりの活性成分の0.1から20mgの連日投与を可能にする用量を含む。
【0064】
より高いまたはより低い用量が適切である特定の場合がありうるが、このような用量も、本発明の範囲に入る。通常の方法によれば、各患者に適した用量は、投与方法、前記患者の体重および反応に応じて医師によって決定される。
【0065】
この態様の別のものによれば、本発明は、同様に、本発明による化合物の、または前記化合物の溶媒和物もしくは水和物の有効用量の投与を含む、上記に示された異常の治療方法に関する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩基、水和物または溶媒和物の形態の、一般式(I)に相当する化合物。
【化1】

[式中、
は、C5〜26アルキル、C5〜26アルケニルもしくはC5〜26アルキニル基または多価不飽和脂肪族炭素基(多価不飽和脂肪族炭素基は、5から26個の炭素原子を含み、二重結合および三重結合から選択される少なくとも2個の不飽和を含む。)を表し、
は、水素原子またはC1〜6アルキル基を表し、
は、水素原子またはC1〜3アルキル基を表し、
は、水素原子またはC1〜4アルキル、C3〜7シクロアルキルもしくはC3〜7シクロアルキル−C1〜3アルキル基を表す。]
【請求項2】
が、C5〜26アルキル基、C5〜26アルケニル基または多価不飽和脂肪族炭素基(多価不飽和脂肪族炭素基は、5から26個の炭素原子を含み、二重結合から選択される少なくとも2個の不飽和を含む。)を表し、
が、水素原子またはC1〜6アルキル基を表し、
が、水素原子またはC1〜3アルキル基を表し、
が、水素原子またはC1〜4アルキル、C3〜7シクロアルキルもしくはC3〜7シクロアルキル−C1〜3アルキル基を表す
ことを特徴とする、塩基、水和物または溶媒和物の形態の、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
が、水素原子またはC1〜3アルキル基を表し、
が、水素原子またはC1〜4アルキル基を表す
ことを特徴とする、塩基、水和物または溶媒和物の形態の、請求項1および2のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
が、C10〜20アルキル、C10〜20アルケニルもしくはC10〜20アルキニル基または多価不飽和脂肪族炭素基(多価不飽和脂肪族炭素基は、10から20個の炭素原子を含み、二重結合および三重結合から選択される少なくとも2個の不飽和を含む。)を表し、
が、水素原子またはC1〜6アルキル基を表し、
が、水素原子またはC1〜3アルキル基を表し、
が、水素原子またはC1〜4アルキル、C3〜7シクロアルキルもしくはC3〜7シクロアルキル−C1〜3アルキル基を表す
ことを特徴とする、塩基、水和物または溶媒和物の形態の、請求項1から3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
が、C10〜20アルキル基、C10〜20アルケニル基または多価不飽和脂肪族炭素基(多価不飽和脂肪族炭素基は、10から20個の炭素原子を含み、二重結合から選択される少なくとも2個の不飽和を含む。)を表し、
が、水素原子またはC1〜6アルキル基を表し、
が、水素原子またはC1〜3アルキル基を表し、
が、水素原子またはC1〜4アルキル基を表す
ことを特徴とする、塩基、水和物または溶媒和物の形態の、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
一般式RNH(II)のアミン[式中、RおよびRは、請求項1に記載の一般式(I)において定義された通りである。]を一般式(III)のカーボネート
【化2】

[式中、Zは、水素原子またはニトロ基を表し、RおよびRは、請求項1に記載の一般式(I)において定義された通りである。]と反応させる
段階を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の調製方法。
【請求項7】
一般式(VI)のオキサゾリジンジオン誘導体
【化3】

[式中、RおよびRは、請求項1に記載の一般式(I)で定義された通りである。]を、一般式RNH[式中、Rは、請求項1に記載の式(I)で定義された通りである。]のアミンを使用するアミノ分解によって変換する
段階を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)(Rは水素原子を表す。)の化合物の調製方法。
【請求項8】
請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または式(I)の化合物の水和物もしくは溶媒和物を含むことを特徴とする薬剤。
【請求項9】
薬学的に許容される塩基、水和物または溶媒和物の形態の、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の少なくとも1種の化合物、および、場合によっては、1種または複数の薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項10】
薬剤としての使用のための、薬学的に許容される塩基、水和物または溶媒和物の形態の、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項11】
内因性カンナビノイドおよび/または酵素FAAHによって代謝されるいずれかの他の物質が関与する異常を予防または治療することを目的とする薬剤の調製における、薬学的に許容される塩基、水和物または溶媒和物の形態の、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項12】
急性または慢性疼痛、目まい、嘔吐、吐き気、摂食障害、神経学的および精神異常、急性または慢性神経変性疾患、てんかん、睡眠障害、循環器疾患、腎虚血、癌、免疫系の障害、アレルギー性疾患、寄生性、ウイルスまたは細菌感染症、炎症性疾患、骨粗しょう症、眼の状態、肺の状態、胃腸疾患または尿失禁を予防または治療することを目的とする薬剤の調製における、薬学的に許容される塩基、水和物または溶媒和物の形態の、請求項11に記載の式(I)の化合物の使用。

【公表番号】特表2008−540388(P2008−540388A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−509467(P2008−509467)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【国際出願番号】PCT/FR2006/000958
【国際公開番号】WO2006/117461
【国際公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】