説明

アロマターゼを抑制する化合物およびその治療剤としての用途

アロマターゼを抑制する化合物およびその治療剤としての用途に関する。
本発明は、癌や乾癬を治療する薬学的な組成物を製造するためのアロマターゼを抑制する化学式(I)の化合物に関する。
また、本発明は、化学式(I)の化合物と同等であり、特に、医薬の有効成分として適正量用いて好適なものに関する。
【化1】

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なアロマターゼの抑制化合物に係り、より詳しくは、これを乳癌や乾癬癌などの癌の治療および予防に用いるための医学的な用途に関する。
【背景技術】
【0002】
ベンザゾリノンと、特に、ベンゾオキサゾリノンの幾つかの誘導体は生殖腺を刺激し、増殖を抑えるほか、免疫を変調する特性を有するということが開示されている(BERGER et al.1981;BUTTERSTEIN, et al.1988;SCHADLER et al.1988)。
去る10余年に亘り、アゾール化合物(イミダゾールとトリアゾール)に関する研究を行う研究チームは、いくつかの乳癌の治療にこの化合物を用いてアロマターゼの抑制作用を証明している(KUIJPERS et al. 1998; SERALINI et al. 2001; BRODIE et al. 2002)。
哺乳動物、特に、人間にとってのエストロゲンは、アロマターゼの酵素触媒作用によって男性ホルモンから合成されるということが立証されている。一般に、アロマターゼの抑制力は、哺乳動物にとって、乳癌などのエストロゲンに関わる病理学や疾病の治療に用いられると知られている。アロマターゼの抑制化合物により処理可能なエストロゲンと関わるその他の疾病には、子宮内膜症、子宮頚部癌、卵巣癌、多房性?腫卵巣症候群などがある。アロマターゼの抑制化合物はまた、妊娠の調節にも有効なものであると知られている。特に、乳癌の研究に、アロマターゼの抑制化合物は、卵巣切除術やアドレナリン切除術などの従前の外科的な処置の代わりに有効に用いられる。
さらに、アロマターゼの抑制化合物が前立腺癌の治療や予防に用いられるということは、周知の通りである。
さらにまた、アロマターゼの抑制化合物が乾癬の治療に用いられて得られる利点が強調されてきている。
特に、ヨーロッパ特許出願EP−299683には、幾つかのヘテロサイクルを含むアロマターゼの抑制オレフィン化合物が開示されている。≪TAN−931≫と命名される化合物などのその他のアロマターゼの抑制化合物は、ヨーロッパ特許出願EP342665に開示されている。また、ヘテロサイクルジアリールアルキルアロマターゼの抑制化合物は周知であり、PCT出願WO94/13645またはPCT出願WO02/087571に開示されている。同様に、ヨーロッパ特許出願EP296749に開示されているように、アロマターゼの抑制アルアルキルのヘテロサイクル誘導体も周知である。また、ヨーロッパ特許出願EP755931およびEP533504またはPCT出願WO90/06923には、イミダゾール誘導体やピリジンのトリアゾリルやフェニルで置換されたジヒドロピリジン誘導体よりなるアロマターゼの抑制複合物が開示されている。凝縮されたトリサイクルアロマターゼの抑制剤も、ヨーロッパ特許出願EP−360324に開示されている。
【特許文献1】EP299683
【特許文献2】EP342665
【特許文献3】WO94/13645
【特許文献4】WO02/087571
【特許文献5】EP296749
【特許文献6】EP755931
【特許文献7】EP533504
【特許文献8】EP360324
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それにもかかわらず、治療に有用であり、試験管だけではなく、生体内においても毒性を示さないほか、抑制特性を有するこの酵素、アロマターゼの新規な抑制化合物についての記述段階の説明が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、種々のベンザゾリノンの新規なアゾール誘導体(ベンゾオキサゾリノン、ベンゾチアゾリノン、ベンゾセレナゾリノン、ベンゾオキサジノン、ベンゾチアジノンおよびインドリノン)およびその製造方法を提供することを目的とする。なお、これらは、アロマターゼに対する抑制活性に加え、卓越した坑癌および抗乾癬特性を有する。
本発明は、下記式(I)の化合物を提供する。
【化1】

式中、Rは、水素原子またはアルキル基(C−C)、アルケニル基(C−C)、または直鎖または分岐鎖状のアルキニル基(C−C)を示し、
Xは、酸素原子、硫黄原子またはセレニウム原子を示し、
Yは、単純結合または硫黄原子及びCH基を示し、場合によって、1または2の下位アルキル基で置換され、
Zは、水素またはハロゲン元素または水酸化基または直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基を示し、
Aは、イミダゾール環、トリアゾール環またはテトラゾール環を示し、
Bは、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基から選ばれる1種を示すか、単一環のヘテロアリール基または5〜10の環を含み、1〜3のヘテロ原子を含む2重環の他のアリール基を示す。フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ヘテロアリール基は非置換されるか、あるいは、アルキル(C−C)、アルコキシ(C−C)、カルボキシル、ホルミル、アミノ、アミド、エステル、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチルまたはハロゲン元素から選ばれる1〜3の官能基で置換される。
化学式(I)の化合物の鏡像異性体(enantiomer)とジアステレオ異性体(diasteroisomer)においても同一であり、
化学式(I)の化合物に薬学的に許容可能な酸や塩基が付加された塩においても同一である。本発明の化合物は、癌または乾癬を治療する薬学的な組成物を製造する上で使用可能である。
本発明によれば、単一または2重環官能基はいずれも、≪ヘテロアリール≫によって、5〜10の環と酸素、窒素、硫黄から選ばれる1〜3のヘテロ原子を含む。本発明の見解からは、5、6、7、8、9または10の環を含むヘテロアリール基が含まれる。酸素、窒素および硫黄から選ばれるヘテロ原子を1、2または3つを含むヘテロアリール基が含まれる。
以上に定義したように、化学式(I)の化合物のアリールとヘテロアリールBとを合成する代わりに、アルキル(C−C)、アルコキシ(C−C)、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アミド、エステル、窒素、シアン、またはハロゲン元素から1種、2種、または3種を選択して合成しても良い。これにより、C−、C−、C−、C−、C−とC−アルコキシ/C−、C−、C−、C−、C−とC−アルキル化合物などがいずれも本発明に含まれる。
【発明の効果】
【0005】
本発明に該当するものは、下記の通りである:
薬学的に許容可能な酸に化学式(I)の化合物を付加して得られるあらゆる塩
薬学的に許容可能な酸には特に制限がなく、好ましくは、塩酸、ブロモヒドリド酸、硫黄酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、コハク酸、フマル酸、クエン酸、シュウ酸またはスルホメタン酸などがある。
薬学的に許容可能な塩基に化学式(I)の化合物を付加して得られるあらゆる塩
薬学的に許容可能な塩基には特に制限がないが、好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたはトリエチルアミンなどがある。
【0006】
本発明により定義された化学式(I)の化合物は、生体内外の両方において全く無害である。このように、化学式(I)の化合物は、生体外の細胞毒性がなく、多量服用しても危険性がないことが立証されている。
また、化学式(I)の化合物はアロマターゼの抑制力があり、幾つかは約1nMのIC50の抑制力を有している。
化学式(I)の化合物は、アンドロステネジオンにより誘導された子宮拡大の抑制、阻止能から分かるように、体内において活発に作用する。
一般的に、本発明により最も多用される化学式(I)の化合物は、1番〜51番の化合物であって、表IVにその構造の詳細が分析されている。
本発明によれば、最も理想的な化学式(I)の第1の系列は、前記B基が下記から選ばれる化合物よりなる:(1)塩素原子、シアノ基及びニトロ基から選ばれる1種によってメタまたはパラの位置が置換または非置換されたベンゼン、および(2)ヘテロサイクルピリジン
第2の系列は、前記R1基が水素原子やメチル基よりなる化合物である。
第3の系列は、前記Z基が水素原子またはメトキシギよりなる化合物である。
第4の系列は、前記A基が1,3−イミダゾールまたは1,2,4−トリアゾール基よりなる化合物である。
第5の系列は、下記の全てを併せ持つ化合物である:(i)前記B基は、塩素原子、シアノ基及び窒素基から選ばれる1種によってメタまたはパラの位置が置換または非置換されたベンゼン、及びヘテロサイクルピリジンから選ばれ、(ii)前記R1基は水素原子またはメチル基よりなり;(iii)前記Z基は水素またはメトキシ基よりなり;(iv)前記A基は、1,3−イミダゾールまたは1,2,4−トリアゾール基よりなる。
また、本発明は、上述したように、医薬の有効成分として使用可能なアロマターゼに対する抑制化合物の製造方法を提供する。
さらに、本発明は、新規な化合物として、上述した化学式(I)の化合物のうちいずれか1種を提供する。
本発明の化学式(I)の化合物は、治療療法の用途の場合、多房性?腫卵巣症候群、前立腺癌、卵巣癌、子宮頸部癌、子宮内膜症、乳癌などの哺乳類に発現されるエストロゲンと関わる病理学や疾病の治療または予防のための医薬成分を製造するときに特に有用である。
また、乾癬治療を目的とする薬学的な組成物の製造にも使用可能である。
加えて、本発明は、前式(I)の化合物から少なくとも1種と薬学的に許容可能な添加剤から少なくとも1種を選択して医薬成分を製造するところに重点をおいている。
本発明により医薬成分を製造する場合、専門家には、ヨーロッパ薬典やアメリカ薬典(USP)の最終版を参照することを推奨する。
特に、ヨーロッパ薬典の2002年第4版やアメリカ薬典USP25−NF20番を照会することも好ましい。
本発明の薬学的な組成物は、投与量として、前記化学式(I)の化合物を1μg〜10mg、好ましく0.5mg〜10mgの範囲で毎日一定量ずつ服用することが好ましく、投与方法としては、経口または皮膚にかけて投与することが好ましい。
すなわち、本発明の薬学的な組成物を0.5mg〜10mg程度含む化学式(I)の化合物の一定量を毎日規則的に投薬して好適に製造されている。
本発明により製造された化合物が薬学的に許容可能な添加剤を少なくとも1種含んでいる場合、この添加剤は特に皮膚投薬、経口投薬用、またはこれらが両方とも可能な用途として作られたものである。
本発明の化学式(I)の化合物を有効成分とする薬学的な組成物は、癌の治療や予防のために用いる場合、無条件に経口投与する。
本発明の化学式(I)の化合物を有効成分とする薬学的な組成物は、乾癬の治療のために用いる場合、皮膚に直接的に投与する。
本発明は、治療効果に優れた化学式(I)の化合物を有効成分とする薬学的な組成物または化学式(I)の化合物の一定量を患者に投与する方式により、エストロゲンと関わる癌を予防する方法を提供する。
本発明は、治療効果に優れた化学式(I)の化合物を有効成分とする薬学的な組成物または化学式(I)の化合物の一定量を患者に投与する方式により、エストロゲンと関わる癌を治療する方法を提供する。
本発明は、治療効果に優れた化学式(I)の化合物を有効成分とする薬学的な組成物または化学式(I)の化合物の一定量を患者に投与する方式により、乾癬を治療する方法を提供する。
【0007】
本発明は、化学式(II)の化合物を初期物質として、化学式(I)の化合物を製造する過程を提供する:
【化2】

式中、R、X、Y、ZとBは、BONTE(1974)、AICHAOUI(1990、1991、1992)、MOUSSAVI(1989)、SASTRY(1988)、そしてYOUS(1994)研究陳によって開示されたプロトコルにより得られる場合に限って、化学式(I)と同じ意味を有する。これから、化学式(III)の化合物を製造する。
【化3】

式中、R、X、Y、ZとBは下記の場合に限って、前記化学式(I)と同じ意味を有する。前記化学式(I)の化合物を得るためにカルボニルジイミダゾールを処理する場合と、分離されていない中間化学式(IV)の化合物を得るためにチオニルクロライドを処理する場合。
【化4】

化学式(I)の化合物を得るために、イミダゾール、トリアゾールあるいはテトラゾールなどのアゾール誘導体を用いて反応させる。
最も強力な幾つかの化合物の鏡像異性体は、無極の流動相と共に多糖類(セルロースまたはアミロース)の停止相カラムを用いて分離可能である。
以降、独立したそれぞれの鏡像異性体の視覚的な純度は、分離製造を可能にする停止相および実験条件下で分析カラムを用いて測定される。
上述した過程に用いられた原料は既に商業的に普遍化しているか、あるいは、次に掲げる製造例や参考文献などを参考にして当業者が容易に製造可能である。
例えば、化学式(IIIa)や(IIIb)の化合物を製造することができる。
【化5】

【化6】

式中、R、X、Y、ZとBは、化学式(V)の化合物を反応させる場合に限って、化学式(I)と同じ意味を有する。
【化7】

式中、R、X、YとZは、下記の場合に限って、化学式(I)と同じ意味を有する。化学式(Ixia)や(Ibis)の化合物を得るために、アルミニウムトリクロライドおよびジメチルホルムアミドが存在していて、化学式B−COClや(B−CO)Oの酸無水物または塩化物と結合する場合、ポリリン酸が存在していて化学式B−COOHの酸と結合する場合。
【化8】

【化9】

式中、R、X、Y、ZとBは化学式(I)と同じ意味を有し、
化学式(IIIa)や(IIIb)の化合物を得るために、ソジウムボロヒドリドによって還元される。
化学式(I)の化合物の他の製造は、化学式(VI)の4−アシル−2−アミノフェノールを用いて行われる。
【化10】

式中、RおよびBは、化学式(I)と同じ意味を有し、AICHAOUIら(1990)により開示されたプロトコルによりヘテロサイクル化を行うことにより、化学式(IIc)の5−アシル−ベンゾオキサゾリノンを得るものである。
【化11】

このため、前式のベンゾオキサゾリノンは、上述したのと同じ反応系列に属する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明による化学式(I)の化合物の他の製造過程は、実施例により詳述され、図4および図5に示してある。
また、本発明は、下記の実施例および図面によって例示される。
【実施例】
【0009】
下記の反応方式は発明を例証するものであり、発明を制限するものではない。以下、本発明の製造方法に用いられる合成中間媒介物を得る過程を説明する。
下記の製造例に記述されている生成物は、本発明に属するものではない。しかし、これらに関する説明は、本発明の化学式(I)の化合物の製造する過程と関連性がある。
【0010】
A.本発明の化学式(I)の化合物の一般的な合成過程
A.1.製造例1:6−アシルベンザジノンと7−アシル−ベンゾチアジノン(表I−A)
6−アシルベンゾオキサゾリノン、ベンゾチアゾリノン、ベンゾオキサジノン、インドリノン、7−アシル−ベンゾチアジノンおよびベンゾセレナゾリノンは、周知の2通りの方法により、これに対応するベンザゾリノンから得られる。具体的に、ジメチルホルムアミドからアルミニウムトリクロライドの存在下、酸の無水またはアシルクロライドを用いるか(方式B)、ポリリン酸の存在下(方式A)、有機酸そのものを用いて得られる(AICHAOUI et al, 1992; BONTE et al, 1974; SASTRY et al, 1988; YOUS et al, 1994)。
A.2.製造例2:5−アシルベンゾオキサゾリノン(表II)
5−アシルベンゾオキサゾリノンは、AICHOUIら(1990)による記述方法と同様にして、4−アシル−2−アミノフェノールから得られる。
A.3.製造例3:7−アシルベンゾオキサジノン(表II)
7−アシルベンゾオキサジノンは、MOUSSAVIら(1989)による記述方法と同様にして、5−アシル−2−アミノフェノールから得られる。
A.4.製造例4:ヒドロアリールメチルベンザジノン(表III−A)
メタノール(R=アルキル、方法A)や水酸化ナトリウム(R=H、方法B)水溶液中にアシルベンザジノンを溶解する。そして、反応を行った後、ゆっくりソジウムボロハイド2当量を加える。次いで、3時間常温下で反応させる。その後、6Mの塩酸溶液によって酸性化させ、沈殿物をろ過し、水にて洗浄して乾燥する。適当な溶媒を用いて再結晶化させる。
【0011】
B.化学式(I)の化合物の合成に関する実施例
実施例1:
6−[(4−シアノフェニル)(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン。
30mlのアセトニトリルに入れた、5mmoleの6−[1−ヒドロキシ−1−(4−シアノフェニル)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オンおよび5mmoleのN,N’−カルボニルジイミダゾールを24時間加熱し、還流させる。減圧下で溶媒を蒸留する。残留物は、100mlの水を加えて結晶化させ、6Mの塩酸溶液により酸性化させた。そして、ジエチルエステルによって抽出し、水溶液はソジウムカーボネートの飽和溶液によりアルカリ化し、100mlのエチルアセテートにより2回に亘って繰り返し抽出を行った。有機層は水で洗浄した後、マグネシウムサルフェートにより乾燥して蒸留した。得られた残留物はカラムクロマトグラフィにかけて精製した。純粋な生成物を含有する部分が蒸発されて残留物が得られると、フェノールエーテルにより結晶化させてろ過した。融点:122−126℃
【0012】
実施例2〜19
6−[1−ヒドロキシ−1−(4−シアノフェニル)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オンに代えて、ヒドロキシアリールメチルベンザジノンを用いた以外は、実施例1の方法と同様にして実施例2〜19(表IV)の生成物を得た。
【0013】
実施例20:6−[(4−シアノフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン
チオニルクロライド(15mmol)をアセトニトリル中にある1H−1,2,4−トリアゾール(60mmol)溶液に加えた。反応物をろ過する前に、常温下、1時間反応させた。得られた溶液をアセトニトリル(10ml)中にある6−[1−ヒドロキシ−1−(4−シアノフェニル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(4mmol)の溶液に1滴ずつ加えた。常温下、5時間反応させた後、溶媒を減圧下で蒸留した。得られた残留物は100mlの水により結晶化させ、6Mの塩酸溶液により酸性化させ、ジエチルエーテルを用いて抽出した。水溶液は、ソジウムカーボネートの飽和溶液によってアルカリ化させ、その後、100mlのエチルアセテートにより2回に亘って繰り返し抽出した。有機層は水により洗浄し、硫酸マグネシウムにより乾燥した後に蒸留した。得られた残留物はカラムクロマトグラフィーにかけて精製した。純粋な生成物を含む部分は蒸留した後、残留物が得られると、フェノールエーテルにより結晶化してろ過した。融点127−130℃
【0014】
実施例21〜24
6−[1−ヒドロキシ−1−(4−シアノフェニル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オンに代えて、ヒドロキシアリールメチルベンザジノンを用いた以外は、実施例20の方法と同様にして実施例21〜24(表IV)の生成物を得た。
【0015】
実施例25〜43
前記実施例の方法と同様にして下記の化合物を得た。
6−[1H−イミダゾール−1−基(フェニル)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン(25)。
融点193−195℃
6−[1H−イミダゾール−1−イル(フェニル)メチル]−3−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン(26)。
融点73−74℃
6−[(4−塩化フェニル)(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−3−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン(27)。
融点76−78℃
3−メチル−6−[フェニル(4H−1,3、4−トリアゾール−4−基)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン(28)。
融点225−226℃
3−メチル−6−[フェニル(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン(29)。
融点76−78℃
5−[1H−イミダゾール−1−イル(フェニル)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン(30)。
融点108−111℃
3−メチル−5−[1H−イミダゾール−1−イル−(フェニル)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン(31)。
融点133−135℃
3−メチル−5−[フェニル(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン(32)。
融点135−138℃
5−[(4−クロロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−3−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン(33)。
融点70−74℃
5−[(4−シアノフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−6−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン(34)。
融点125−130℃
6−[1H−イミダゾール−1−イル(フェニル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(35)。
融点55−60℃
6−[1H−イミダゾール−1−イル(フェニル)メチル]−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(36)。
融点65−68℃
3−メチル−6−[フェニル(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(37)。
融点150−154℃
6−[(4−クロロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(38)。
融点106−112℃
6−[1H−イミダゾール−1−基(4ニトロフェニル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(39)。
融点238−241℃
4−メチル−7−[1H−イミダゾール−1−イル(フェニル)メチル]−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(40)。
融点66−68℃
4−メチル−7−[フェニル(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(41)。
融点160−164℃
4−メチル−6−[フェニル(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(42)。
融点140−150℃
7−[1H−イミダゾール−1−基(フェニル)メチル]−1,4−ベンゾチアジン−3(4H)−オン(43)。
融点187−189℃
【0016】
実施例44〜49の化合物の製造(表I−B、III−B、IV)
【化12】

6−(4−ニトロベンゾイル)−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(1;表I−B)。
35.0g(265mmol)の塩化アルミニウムが入れられている100mlフラスコ中に、攪拌しながら、1滴ずつ5.9mlのジメチルホルムアミド(76mmol)を滴下した。25分間反応を観察しながら、ゆっくり5.0g(33mmol)の2(3H)−ベンゾチアゾロンを加え、90℃に加熱した。7.36gの4−ニトロベンゾールクロライド(40mmol)を1滴ずつ入れ、4時間100−110℃に加熱した。氷に反応物をゆっくり注ぎ入れ、強く攪拌した。37%の塩酸溶液15mlを入れて15分間攪拌した。沈殿物をろ過し、洗浄溶液が中和状態になるまで水で洗浄した。このようにして得られた物質を乾燥し、ダイオキサン(5.85g、59%)により再結晶化させた。Rf=0.39(EtOAc/シクロヘキサン=4/6):mp 260−265 °C; ir g NH 3369 cm−1, CO 1682 cm−1, 1651 cm−1, NO 1521 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 7.26 (d, 1H, H, J4−5 = 7.8 Hz), 7.72−7.74 (m, 1H, H), 7.92 (d, 2H, H3’, H5’, J = 9.0 Hz), 8.09 (s, 1H, H), 8.36 (d, 2H, H2’, H6’, J = 9.0 Hz), 12.3 (br s, 1H, NH, D2Oと互換可能)。Anal. (C14S)
3−エチル−6−(4−ニトロベゾイル)−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(2)。
100mlのフラスコに2.5g(8.3mmol)の6−(4−ニトロベゾール)−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オンを入れ、25mlのアセトンにより溶解する。ポタシウムカーボネート3.5gを加えて60℃の温度下、1時間加熱する。攪拌器によりヨードリン酸0.08ml(10mmol)を1滴ずつ滴下する。
pH酸になるまで水70mlと6N HClを加える。得られた沈殿物をろ過し、水により洗浄し、乾燥して2.33g、85%のアセトニトリルにより再結晶化させる。Rf = 0.69 (EtOAc/シクロヘキサン= 5/5): mp 148−152 °C; ir g CO 1678 cm−1, 1622 cm−1, NO 1518 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 1.20 (t, 3H, CH), 4.00 (q, 2H, CH), 7.54 (d, 1H, H, J4−5 = 8.1 Hz), 7.77 (dd, 1H, H, J5−4 = 8.1 Hz, J5−7 = 1.8 Hz), 7.93 (d, 2H, H3’, H5’, J = 9 Hz), 8.17 (d, 1H, H, J7−5 = 1.8 Hz), 8.35 (d, 2H, H2’, H6’, J = 9 Hz). Anal. (C1612S)
4−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)カルボニル]ベンゾニトリル(3)。
上記(1)が得られる過程の説明と同一である。2(3H)−ベンゾセレナゾロン(5g、25mmol)、ジメチルホルムマミド(4.5ml、58mmol)、塩化アルミニウム(26.9g、202mmol)および4−塩化シアノベンゾール(6.58g、30mmol)、生成物3を4.1g、50%のアセトニトリルにより再結晶化させた。Rf = 0.41 (EtOAc/シクロヘキサン= 4/6): mp 230−232 °C; ir g NH 3248 cm−1, CN 2229 cm−1, CO 1701 cm−1, 1678 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 7.22 (d, 1H, H, J4−5 = 9.0 Hz), 7.67−7.70 (m, 1H, H), 7.82 (d, 2H, H3’, H5’, J = 8.1 Hz), 8.00 (d, 2H, H2’, H6’, J = 8.1 Hz), 8.16 (s, 1H, H), 12.18 (br s, 1H, NH, D2Oと互換可能)。 Anal. (C1518Se)
4−[(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)カルボニル]ベンゾニトリル(4)。
上記(1)が得られる過程の説明と同一である。3−メチル−2(3H)−ベンゾセレナゾロン(5g、24mmol)、ジメチルホルムアミド(4.2ml、54mmol)、塩化アルミニウム(25g、189mmol)および4−シアノベンゾイルクロライド(4.7g、28mmol)、生成物3をアセトニトリル(6.4g、80%)により再結晶化させた。 Rf= 0.51 (EtOAc/シクロヘキサン=4/6): mp 205−210 °C; ir g CN 2231 cm−1, CO 1699 cm−1, 1658 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 3.45 (s, 3H, CH), 7.45 (d, 1H, H, J4−5 = 8.1 Hz), 7.76− 7.78 (m, 1H, H), 7.83 (d, 2H, H3’, H5’, J = 8.1 Hz), 8.02 (d, 2H, H2’, H6’, J = 8.1 Hz), 8.25 (s, 1H, H). Anal. (C1610Se)
4−[(3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)カルボニル]ベンゾニトリル(5)。
上記(2)が得られる過程の説明と同一である。4−[2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル]カルボニル]ベンゾニトリル(1.2g、3.7mmol)、アセトン(50ml)、ポタシウムカーボネート(1.52ml、11mmol)、およびヨード化エタン(0.35ml、4.4mmol)、この生成物5をアセトニトリル(1.1g、87%)により再結晶化させた。Rf=0.55 (EtOAc/シクロヘキサン= 4/6): mp 130−135 °C; ir g CN 2231 cm−1CO 1697 cm−1, 1674 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 1.19 (t, 3H, CH), 4.00 (q, 2H, CH), 7.50 (d, 1H, H, J4−5 = 8.4 Hz), 7.76 (dd, 1H, H, J5−4 = 8.4 Hz, J5−7 = 1.5 Hz), 7.85 (d, 2H, H3’, H5’, J = 8.4 Hz), 8.02(d, 2H, H2’, H6’, J = 8.4 Hz), 8.27(s, 1H, H). Anal. (C1712Se)
6−(4−ニトロベゾイル)−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(6)。
上記(1)が得られる過程の説明と同一である。3−メチル−2(3H)−ベンゾセレナゾロン(5g、24mmol)、ジメチルホルムアミド(4.2ml、54mmol)、塩化アルミニウム(25g、189mmol)および4−ニトロベンゾイルクロライド(5.62g、30mmol)、この生成物6をアセトニトリル(6.2g、70%)により再結晶化させた。Rf=0.45 (EtOAc/シクロヘキサン=4/6): mp 241−245 °C; ir g NH 3250 cm−1, CO 1695 cm−1, 1647 cm−1, NO 1520 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 7.25 (d, 1H, H, J4−5 = 8.4 Hz), 7.70 (dd, 1H, H, J5−4 = 8.4 Hz, J5−7 = 1.5 Hz), 7.91 (d, 2H, H3’, H5’, J = 9.0 Hz), 8.18 (d, 1H, H, J7−5 = 1.5 Hz), 8.35 (d, 2H, H2’, H6’, J = 9.0 Hz), 12.2 (br s, 1H, NH, D2Oと互換可能)。 Anal. (C14Se)
3−メチル−6−(4−ニトロフェニル)−1,3−ベンゾセレナゾル−2(3H)−オン(7)。
上記(2)が得られる過程の説明と同一である。6−(4−ニトロベゾイル)−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(2.5g、7.2mmol)、アセトン(100ml)、ポタシウムカーボネート(2.99g、22mmol)およびヨード化メタン(0.54ml、8.6mmol)、この生成物7をアセトニトリル(2.42g、93%)により再結晶化させた。Rf = 0.37 (EtOAc/シクロヘキサン=3/7): mp 151−155 °C; ir g CO 1680 cm−1, 1655 cm−1, NO 1520 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 3.45 (s, 3H, CH), 7.44 (d, 1H, H, J = 8.7 Hz), 7.78 (dd, 1H, H, J5−4 = 8.7 Hz, J5−7 = 1.8 Hz), 7.92 (d, 2H, H3’, H5’, J = 9.0 Hz), 8.28 (d, 1H, H, J7−5 = 1.8 Hz), 8.36 (d, 2H, H2’, H6’, J = 9.0 Hz). Anal. (C1510Se)
3−エチル−6−(4−ニトロベゾイル)−1,3−ベンゾセレナゾル−2(3H)−オン(8)。
上記(2)が得られる過程の説明と同一である。6−(4−ニトロベゾイル)−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(2.5g、7.2mmol)、アセトン(100ml)、ポタシウムカーボネート(2.99g、22mmol)およびヨード化エタン(0.69ml、8.6mmol)、この生成物8をメタノール(2.2g、82%)により再結晶化させた。Rf = 0.60 (EtOAc/シクロヘキサン=4/6): mp 97−102 °C; ir g CO 1678 cm−1, 1657 cm−1, NO 1520 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 1.20 (t, 3H, CH), 4.01 (q, 2H, CH), 7.51 (d, 1H, H, J4−5 = 8.4 Hz), 7.78 (dd, 1H, H, J5−4 = 8.4 Hz, J5−7 = 1.5 Hz), 7.94 (d, 2H, H3’, H5’, J = 8.7 Hz), 8.30 (d, 1H, H, J7−5 = 1.5 Hz), 8.37 (d, 2H, H2’, H6’, J = 8.7 Hz). Anal. (C1612Se)
還元反応
【化13】

3−エチル−6−[ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(1a)。
2.3g(7mmol)の3−エチル−6−(4−ニトロベゾイル)−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(2.3g、7mmol)が入れられている100mlフラスコ中に30mlのメタノールを加えた。次いで、攪拌しながら、0.3g(7mmol)のソジウムボロヒドリドを少量ずつ加えながら、2時間常温下で反応し続けた。全体の溶媒を回転乾燥器を用いて蒸留させた後、50mlの弱酸溶液により残余物を洗浄した。沈殿物をろ過した後、洗浄溶液が中和するまで水により洗浄する。このようにして得られた生成物を乾燥し、エチルアセテート(2.2g、96%)により再結晶化させた。Rf = 0.4 (EtOAc / シクロヘキサン=5/5); mp 160−162 °C; ir g OH 3423cm−1, CO 1647cm−1, NO 1520 cm−1; H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.14 (t, 3H, CH), 3.90 (q, 2H, CH), 5.89 (s, 1H, CH), 6.30 (s, 1H, OH, D2Oと互換可能)、7.30 (d, 1H, H, J4−5 = 8.1 Hz), 7.37−7.40 (m. 1H, H), 7.66−7.68 (m, 3H, H, H3’, H5’), 8.16 (d, 2H, H2’, H6’, J = 8.1 Hz). Anal. (C1614S)
4−[ヒドロキシ(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)メチル]ベンゾニトリル(2a)。
上記(1a)が得られる過程の説明と同一である。4−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)カルボニル]ベンゾニトリル(2g、6.1mmol)、メタノール(30ml)およびソジウムボロヒドリド(0.5g、6.1mmol)、この生成物2aをアセトニトリル(1.4g、70%)により再結晶化させた。
Rf = 0.37 (EtOAc/シクロヘキサン=5/5): mp 209−213 °C; ir g OH 3506 cm−1, NH 3146 cm−1, CN 2227 cm−1, CO 1695 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 5.76 (s, 1H, CH), 6.17(s, 1H, OH, , D2Oと互換可能)、7.02 (d, 1H, H, J4−5 = 8.1 Hz), 7.25 (dd, 1H, H, J5−4 = 8.1 Hz, J5−7 = 1.5 Hz), 7.54 (d, 3H, H3’, H5’, J = 8.1 Hz), 7.66 (d, 2H, H2’, H6’, J = 8.1 Hz), 7.43 (d, 1H, H, J7−5 = 1.5 Hz), 11.85 (br s, 1H, NH, D2Oと互換可能)。Anal. (C1510Se)
4−[ヒドロキシ(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)メチル]ベンゾニトリル(3a)。
上記(1a)が得られる過程の説明と同一である。4−[(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)カルボニル]ベンゾニトリル(2.0g、5.9mmol)、メタノール(50ml)およびソジウムボロヒドリド(1.2g、32mmol)、この生成物3aをエチルアセテート(1.8g、90%)により再結晶化させた。Rf = 0.38 (EtOAc/シクロヘキサン=5/5); mp 205−208 °C; ir g OH 3472 cm−1, CN 2224 cm−1, CO 1651 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 3.30 (s, 3H, CH), 5.80 (s, 1H, CH), 5.82 (s, 1H, OH, D2Oと互換可能)、7.19 (d, 1H, H, J4−5 = 8.4 Hz), 7.34−7.36 (m, 1H, H), 7.55 (d, 2H, H3’, H5’, J = 7.8 Hz), 7.73−7.77 (m, 3H, H, H2’, H6’). Anal. (C1612Se)
4−[(3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)(ヒドロキシ)メチル]ベンゾニトリル(4a)。
上記(1a)が得られる過程の説明と同一である。4−[(3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)カルボニル]ベンゾニトリル(1.1g、3.0mmol)、メタノール(15ml)およびソジウムボロヒドリド
(0.06g、1.5mmol)、この生成物4aをエチルアセテート(0.92g、86%)により再結晶化させた。Rf = 0.31 (EtOAc/シクロヘキサン=4/6): mp 132−134 °C; ir g OH 3427 cm−1, CN 2227 cm−1, CO 1641 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 1.13 (t, 3H, CH), 3.89 (q, 2H, CH), 5.80 (d, 1H, CH, J = 3.9 Hz), 6.19 (d, 1H, OH, J = 3.6 Hz, D2Oと互換可能)、7.26 (d, 1H, H, J4−5 = 8.1 Hz), 7.34 (dd, 1H, H, J5−4 = 8.1 Hz, J5−7 = 1.8 Hz), 7.57 (d, 2H, H3’, H5’, J = 8.4 Hz), 7.75−7.79 (m, 3H, H, H2’, H6’). Anal. (C1714Se)
6−[ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル]−3−メチル−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(5a)。
上記(1a)が得られる過程の説明と同一である。3−メチル−6−(4−ニトロフェニル)−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(2.3g、6.4mmol)、メタノール(30ml)ソジウムボロヒドリド(0.3g、6.4mmol)、この生成物5aをアセトニトリル(1.9g、84%)により再結晶化させた。Rf = 0.31 (EtOAc /シクロヘキサン=4/6); mp 182−183 °C; ir g OH 3406 cm, CO 1645 cm−1, NO 1512 cm−1H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.35 (s, 3H, CH), 5.88 (s, 1H, CH), 6.29 (s, 1H, OH, D2Oと互換可能)、7.21 (d, 1H, H, J4−5 = 8.1 Hz), 7.37 (dd, 1H, H, J5−4 = 8.1 Hz, J5−7 = 1.8 Hz), 7.64 (d, 2H, H3’, H5’, J = 8.7 Hz), 7.75 (d, 1H, H, J7−5 = 1.8 Hz), 8.16 (d, 2H, H2’, H6’, J = 8.7 Hz). Anal. (C1512Se)
3−エチル−6−[ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル]−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(6a)。
上記(1a)が得られる過程の説明と同一である。3−エチル−6−(4−ニトロフェニル)メチル]−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(2.2g、5.8mmol)、メタノール(30ml)およびソジウムボロヒドリド(0.3g、5.8mmol)、この生成物6aをエチルアセテート(1.2g、57%)により再結晶化させた。Rf = 0.35 (EtOAc /シクロヘキサン=4/6); mp 135−137 °C; ir g OH 3420 cm−1, CO 1653 cm−1, NO 1514 cm−1; H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.13 (t, 3H, CH), 3.89 (q, 2H, CH), 5.87 (s, 1H, CH), 6.28 (s, 1H, OH, D2Oと互換可能)、7.27 (d, 1H, H, J4−5 = 8.4 Hz), 7.36 (dd, 1H, H, J5−4 = 8.4 Hz, J5−7 = 1.8 Hz), 7.65(d, 2H, H3’, H5’, J = 9 Hz), 7.76 (d, 1H, H, J7−5 = 1.8 Hz), 8.17−8.20 (m, 2H, H2’, H6’). Anal. (C1614Se)
置換反応
【化14】

【0017】
実施例44
3−エチル−6−[(4−ニトロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(1b)。
100mlのフラスコ中において4.83g(70mmol)の1H−1,2,4−トリアゾールを35mlのアセトニトリルに溶け込ませた後、1.3ml(18mmol)のチオニルクロライドをゆっくり加えた。常温下、30分間攪拌し続けた。ろ過してろ液を得た。このろ液を1滴ずつ1.5g(4.5mmol)の3−エチル−6−[ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オンおよび10mlのアセトニトリルの溶液中に加えた。その後、常温下、5時間攪拌し続けた。回転乾燥器を用いて前記溶媒を蒸留させた後、pH酸になるまで100mlの水と6Nの塩酸を加えた。150mlのエチルアセテートを用いて抽出し、水層をポタシウムカーボネートにより中和させた後、MgSOにより乾燥した。次いで、これを蒸留し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:EtOAc)により精製して分離した。(0.34g、20%)。Rf = 0.28 (EtOAc): mp 79−83 °C; ir g CO 1676 cm−1, 1602 cm−1, NO 1520 cm−1H−NMR (300MHz, CDCl) δ 1.17 (t, 3H, CH), 3.93 (q, 2H, CH), 7.30−7.35 (m, 2H, CH, H), 7.40−7.47 (m, 3H, H, H3’, H5’), 7.62 (s, 1H, H), 8.12 (s, 1H, Htriazloe), 8.23 (d, 2H, H2’, H6’, J = 8.1 Hz), 8.69 (s, 1H, Htriazloe ). Anal. (C1713S)
【0018】
実施例45:
4−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル(2b)。
上記(1b)が得られる過程の説明と同一である。4−[ヒドロキシ(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)メチル]ベンゾニトリル(1.5g、4.6mmol)、チオニルクロライド(1.3ml、18mmol)、1H−1,2,4−トリアゾール(4.84g、70mmol)およびTHF(35ml)、この生成物2bをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:EtOAc)により精製して分離した。(0.17g、10%)。Rf = 0.46 (EtOAc): mp 223−226 °C; ir g NH 3435 cm−1, CN 2229 cm−1, CO 1685 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 7.09 (d, 1H, H, J4−5 = 8.1 Hz), 7.13 (dd, 1H, H, J5−4 = 8.1 Hz, J5−7 = 1.5 Hz), 7.20 (s, 1H, CH), 7.33 (d, 2H, H3’, H5’, J = 7.8 Hz), 7.56 (d, 1H, H, J7−5 = 1.5 Hz), 7.83 (d, 2H, H2’, H6’, J = 7.8 Hz), 8.08 (s, 1H, Htriazloe), 8.62 (s, 1H, Htriazloe), 11.83 (br s, 1H, NH, D2Oと互換可能)。Anal. (C1711OSe)
【0019】
実施例46:
4−[(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル(3b)。
上記(1b)が得られる過程の説明と同一である。4−[ヒドロキシ(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)メチル]ベンゾニトリル(1.5g、4.4mmol)、チオニルクロライド(1.3ml、18mmol)、1H−1,2,4−トリアゾール(4.65g、67mmol)およびアセトニトリル(40ml)、この生成物3bをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:EtOAc)により精製して分離した。(0.35g、20%)。Rf = 0.42 (EtOAc): mp 154−158 °C; ir g CN 2229 cm−1 CO 1657 cm−1H−NMR (300MHz, DMSO−d) δ 3.37 (s, 3H, CH), 7.25−7.30 (m, 3H, CH, H, H), 7.34 (d, 2H, H3’, H5’, J = 8.7 Hz), 7.66 (s, 1H, H), 7.84 (d, 2H, H2’, H6’, J = 8.7 Hz), 8.09 (s, 1H, Htriazloe), 8.64 (s, 1H, Htriazloe). Anal. (C1813OSe)
【0020】
実施例47:
4−[(3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル(4b)。
上記(1b)が得られる過程の説明と同一である。4−[(3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)(ヒドロキシ)メチル]ベンゾニトリル(0.9g、2.5mmol)、チオニルクロライド(0.7ml、10mmol)、1H−1,2,4−トリアゾール(2.68g、39mmol)およびアセトニトリル(35ml)、この生成物4bをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:EtOAc)により精製して分離した。(0.2g、19%)。(0.2 g, 19 %). Rf = 0.44 (EtOAc); mp 95−98 °C; ir g CN 2229 cm−1, CO 1670 cm−1H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.15 (t, 3H, CH), 3.91 (q, 2H, CH), 7.26 (m, 2H, CH, H), 7.35−7.39 (m, 3H, H, H3’, H5’), 7.69 (s, 1H, H), 7.86 (d, 2H, H2’, H6’, = 8.1 Hz), 8.11 (s, 1H, Htriazole), 8.67 (s, 1H, Htriazole). Anal. (C1915OSe)
【0021】
実施例48
3−メチル−6−[(4−ニトロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(5b)。
上記(1b)が得られる過程の説明と同一である。6−[ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル]−3−メチル−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(1.5g、4.1mmol)、チオニルクロライド(1.gml、17mmol)、1H−1,2,4−トリアゾール(4.39g、64mmol)およびアセトニトリル(40ml)、この生成物5bをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:EtOAc)により精製して分離した。(0.29g、17%)。Rf = 0.46 (EtOAc); mp 190−195 °C; ir g CO 1651 cm−1, NO 1520 cm−1H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.36 (s, 3H, CH), 7.30−7.35 (m, 3H, CH, H, H), 7.44 (d, 2H, H3’, 5’, J = 8.7), 7.69 (s, 1H, H), 8.12 (s, 1H, Htriazole), 8.24 (d, 2H, H2’, 6’, J = 8.7), 8.68 (s, 1H, Htriazole). Anal. (C1713Se)
【0022】
実施例49
3−エチル−6−[(4−ニトロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(6b)。
上記(1b)が得られる過程の説明と同一である。3−エチル−6−[ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル]−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン(1.2g、3.2mmol)、チオニルクロライド(0.9ml、13mmol)、1H−1,2,4−トリアゾール(3.38g、49mmol)およびアセトニトリル(35ml)、この生成物6bをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:EtOAc)により精製して分離した。(0.28g、21%)。Rf = 0.44 (EtOAc): mp 79−82 °C; ir g CO 1670 cm−1, NO 1520 cm−1H−NMR (300MHz, CDCl) δ 1.13 (t, 3H, CH), 3.91 (q, 2H, CH), 7.27−7.39 (m, 3H, CH, H4, ), 7.45 (d, 2H, H3’, H5’, J = 8.7 Hz), 7.70 (s, 1H, H), 8.12 (s, 1H, Htriazloe), 8.24 (d, 2H, H2’, H6’, J = 8.7 Hz), 8.69 (s, 1H, Htriazloe) Anal. (C1815Se)
【0023】
実施例50および51の化合物の製造(表I−B、III−B、IV)
【化15】

メチル−4−クロロ−3−ニトロベンゾエート(1)。
4−クロロ−3−ニトロ−ベンゾ酸(5.0g、24.8mmol)を200mlのメタノールの中に溶け込ませ、4.15ml(29.8mmol)のトリエチルアミンを加えた。氷反応槽中において冷却させ、3.19ml(44.7mmol)のアセチルクロライドを1滴ずつ加えた。6時間をかけて還流させながら攪拌した。減圧下で溶媒を蒸留した。残余物に100mlの水を加え、エチルアセテート(100ml)を用いて2回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、減圧下で蒸留させた後、エーテルを用いて純粋分離した。(4.81g、92%)。Rf = 0.55 (EtOAc/シクロヘキサン=7/3); mp 79−80 °C; ir
CO 1716 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 3.90 (s, 3H, OCH), 7.90 (d, 1H, H, J5−6 = 8.1 Hz), 8.15 (dd, 1H, H, J6−5 = 8.1 Hz, J5−2 = 1.5 Hz), 8.49(d, 1H, H, J2−6 = 1.5 Hz). Anal. (CClNO).
【化16】

メチル−3−ニトロ−4−スルファニルベンゾエート(2)。
250mlのプルラスト中にソジウムサルフェート(2.7g、34mmol)およびメチル−4−クロロ−3−ニトロベンゾエート(5g、23mmol)を150mlのエタンオール下、懸濁液の状態で入れた。常温下、7時間攪拌した。氷水200mlに反応層を注ぎ入れ、pH2になるまで酢酸を加え、CHCl(100ml)を用いて3回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下で蒸留した後、エーテルを用いて純粋分離した。(3.9g、80%)。Rf = 0.31 (EtOAc/シクロヘキサン=3/7); mp 98−101 °C; ir
SH 2546, CO 1722 cm−1H−NMR (300 MHz, DMSO−d
δ 3.81 (s, 3H, OCH), 4.31 (br s, 1H, SH, DOと互換可能)、7.82 (d, 1H, H, J5−6 = 8.2 Hz), 8.17 (dd, 1H, H, J6−5 = 8.2 Hz, , J5−2 = 1.5 Hz), 8.41 (d, 1H, H, J2−6 = 1.5 Hz). Anal. (CNOS).
【化17】

3−アミノ−4−スルファニルベンゾ酸のクロロハイドレート(3)。
250mlのフラスコ中に錫(tin)(II)クロライド(17.3g、91.4mmol)およびメチル−3−ニトロ−4−スルファニルベンゾエート(3.9g、18.3mmol)を50mlの6N
HCl中に入れた。これを4時間還流しながら攪拌した。氷水200mlに反応水を注ぎ入れた。得られた沈殿物をろ過して乾燥した後、エーテルにより再結晶化させた。(3.3g、81%)。Rf = 0.32 (EtOAc/シクロヘキサン = 5/5); mp 215−217 °C (分解; ir NH 3331 cm−1, SH 2511 cm−1, CO 1711 cm−1H−NMR (300 MHz, DMSO−d
δ 4.42 (br s, 1H, SH, D2Oと互換可能)、7.76 (d, 1H, H, J5−6 = 8.2 Hz), 8.31 (dd, 1H, H, J6−5 = 8.1 Hz, J5−2 = 1.5 Hz), 8.44(d, 1H, H, J 2−6 = 1.5 Hz), 12.2 (br s, 1H, OH, D2Oと互換可能)。Anal. (C10NOClS).
【化18】

2−オキソ−2,3−ヒドロ−1,3−ベンゾチアゾロン−5−カルボン酸(4)。
5g(24.3mmol)の3−アミノ−4−ベンゾ酸HCl塩と14.6g(243mmol)のヨウ素を混合した。これを4時間140−145℃の温度下で反応させて200mlの氷水に反応水を注ぎ入れ、pH2になるまで酢酸6Nを加えた。得られた沈殿物のろ過して乾燥した後、2.9g、49%のエーテルにより再結晶化させた。Rf = 0.65 (MeOH/EtOH/シクロヘキサン=3/5/2), mp 275−277 °C; ir OH 3099 cm−1, CO 1718 cm−1, NCO 1682 cm−1H−NMR (300 MHz, DMSO−d
δ 7.62 (s, 1H, H), 7.69−7.72 (m, 2H, H5,6), 12.10(br s, 1H, NH, D2Oと互換可能)、13.06 (br s, 1H, D2Oと互換可能)。Anal. (CNOS).
【化19】

メチル−2−オキソ−2,3−ベンゾチアゾロン−5−カルボン酸(5)。
200mlのメタノールに2−オキソ−2,3−ヒドロ−1,3−ベンゾチアゾロン−5−カルボン酸(5.0g、24.8mmol)をいれた。氷反応器中において0℃に冷却させ、9.34ml(128.1mmol)のチオニルクロライドを1滴ずつ滴下した。これを5時間加熱して還流しながら攪拌した。減圧下で溶媒を蒸留した。100mlの水により残余物を洗い取った後、エチルアセテート(100ml)を用いて2回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下で蒸留した後、エーテル(10ml)を用いて純粋分離した。(4.0g、75%)。Rf = 0.58 (EtOAc/シクロヘキサン=5/5); mp 217−219 °C; ir CO 1695 cm−1, NCO 1684 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 3.85 (s, 3H, OCH), 7.60 (d, 1H, H, J 4−6= 2.7 Hz), 7.67−7.69 (m, 2H, H6,7), 12.13 (br s, 1H, NH, D2Oと互換可能)。Anal. (CNOS).
【化20】

5−(ヒドロキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(6)。
メチル−2−オキソ−2,3−ベンゾチアゾロン−5−カルボン酸(5.0g、23.9mmol)を100mlのTHF中に溶け込ませた。これを氷反応槽中において冷却させ、1.1g(28.7mmol)のLiAlHを少量ずつ加えた。常温下、3時間攪拌した。反応物に100mlの水をゆっくり加え、酢酸をpH7になるまで加えた。CHCl(100ml)を用いて2回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥した後、減圧下で蒸留し、エーテル(10ml)を用いて純粋分離した(3.4g、79%)。
Rf = 0.33 (EtOAc/シクロヘキサン=3/7); mp 178−181 °C; ir OH 3319 cm−1, NCO 1684 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 4.49 (d, 2H, CHOH, J = 5.7 Hz), 5.26 (t, 1H, CHOH, J = 5.7 Hz, DOと互換可能)、7.02 (d, 1H, H, J 6−7 = 8.1 Hz), 7.09 (s, 1H, H), 7.45 (d, 1H, H, J 7−6 = 8.1 Hz), 11.85 (s, 1H, NH, D2Oと互換可能)。Anal. (CNOS).
【化21】

2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−カルバルデヒド
(7)。
5−(ヒドロキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(1g、5.5mmol)を100mlのCHCl中に溶け込ませた。ここに、10g(177mmol)のマンガンジオキシドを加え、常温下、4時間攪拌した。反応物をろ過し、減圧下で溶媒を蒸留した後、エーテル(10ml)を用いて純粋分離した(0.69g、69%)。Rf = 0.56 (EtOAc/シクロヘキサン=5/5); mp 211−215 °C; ir CO 1730 cm−1, NCO 1691 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 7.53 (s, 1H, H), 7.65 (d, 1H, H, J 6−7 = 8.1 Hz), 7.80 (d, 1H, H, J 7−6 = 8.1 Hz), 9.95 (s, 1H, COH), 12.22 (br s, 1H, NH, D2Oと互換可能)。Anal. (CNOS).
【化22】

3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−カルバルデヒド
(8a)。
100mlのフラスコ中に1.0g(5.6mmol)の2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−カルバルデヒド を50mlのアセトン中に溶け込ませた。ここに2.3g(16.7mmol)のポタシウムカーボネートおよび0.42ml(6.7mmol)のヨード化メタンを加えた。これを常温下、3時間攪拌した。反応物によりアセトンを蒸留した。100mlの水を加え、エチルアセテート(100ml)を用いて2回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下で溶媒を蒸留した後、エーテル(10ml)を用いて純粋分離した(0.91g、84%)。
Rf = 0.59 (EtOAc/シクロヘキサン=5/5); mp 140−142 °C; ir CO 1682 cm−1, NCO 1674 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 3.46 (s, 3H, NCH), 7.73−7.75 (m, 2H, H4,6), 7.90 (d, 1H, H, J 7−6 = 8.1 Hz), 9.99 (s, 1H, COH). Anal. (CNOS).
3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−カルバルデヒド (8b)。
上記(8a)が得られる過程と同一である。2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−カルバルデヒド (2g、11.1mmol)、ポタシウムカーボネート(4.6g、33.3mmol)、ヨード化エタン(1.1ml、13.3mmol)およびアセトン(50ml)、この生成物8bをエーテルにより純粋分離した(2.01g、87%)。
Rf = 0.63 (EtOAc/シクロヘキサン=5/5); mp 155−156 °C; ir CO 1689 cm−1, NCO 1664 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 1.23 (t, 3H, CHCH, J = 6.7 Hz), 4.03 (q, 2H, CHCH, J = 6.7 Hz), 7.74 (dd, 1H, H, J 6−7 = 8.1 Hz, J 6−4 = 2.1 Hz), 7.85 (d, 1H, H, J4−6 = 2.1 Hz), 7.91 (d, 1H, H, J 7−6 = 8.1 Hz), 10.04 (s, 1H, COH). Anal. (C10NOS).
【化23】

4−[ヒドロキシ(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)メチル]ベンゾニトリル(9a)。
4−ブロモベンゾニトリル(1.9g、10.4mmol)を20mlのTHF中に溶け込ませ、THF中の5.2ml(10.4mmol)のi−プロピルマグネシウムクロライド溶液を加えた。これを常温下、2時間攪拌した。次いで、あらかじめTHF中に希釈しておいた2g(10.4mmol)の3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−カルバルデヒド
(2g、10.4mmol)を1滴ずつ滴下した。反応物に100mlの水をゆっくり加え、エチルアセテート(100ml)を用いて2回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下で溶媒を蒸留した後、シリカゲルクロマトグラフィーにかけて(溶出溶媒:EtOAc/シクロヘキサン=3/7)純粋分離した(0.55g、18%)。Rf = 0.29 (EtOAc/シクロヘキサン=5/5); mp 183−186 °C; ir OH 3398 cm−1, CN 2224 cm−1, CO 1658 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 3.38 (s, 3H, NCH), 5.84 (d, 1H, CH, J = 3.9 Hz), 6.28 (d, 1H, OH, J = 3.9 Hz, D2Oと互換可能)、7.16 (d, 1H, H, J 7−6 = 8.1 Hz), 7.36 (s, 1H, H), 7.54 (d, 1H, H, J 6−7 = 8.1 Hz), 7.60 (d, 2H, H2’,6’, J 2’−3’ = 8.1 Hz), 7.75 (d, 2H, H3’,5’, J 3’−2’ = 8.1 Hz). Anal. (C1612S).
4−[ヒドロキシ(3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)メチル]ベンゾニトリル(9b)。
上記(9a)が得られる過程と同一である。3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−カルバルデヒド (2g、9.7mmol)、4−ブロモベンゾニトリル(1.7g、9.7mmol)、THF(4.8ml、9.7mmol)中に2Mのi−プロピルマグネシウムクロライド溶液およびTHF(40ml)、この生成物9bをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:EtOAc/シクロヘキサン=3/7)にかけて純粋分離した(0.87g、29%)。Rf = 0.31 (EtOAc/シクロヘキサン=5/5); mp 156−158 °C; ir OH 3433 cm−1, CN 2227 cm−1, NCO 1674 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 1.80 (t, 3H, CHCH, J = 7.2 Hz), 3.93 (q, 2H, CHCH, J = 7.2 Hz), 5.97 (d, 1H, CH, J = 3.9 Hz), 6.30 (d, 1H, OH, J = 3.9 Hz, D2Oと互換可能)、7.17 (d, 1H, H, J 7−6 = 8.0 Hz), 7.45 (s, 1H, H), 7.56 (d, 1H, H, J 6−7 = 8.0 Hz), 7.62 (d, 2H, H2’,6’, J 2’−3’ = 8.1 Hz), 7.77 (d, 2H, H3’,5’, J 3’−2’ = 8.1 Hz). Anal. (C1714S).
【化24】

【0024】
実施例50:
4−[(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル(10a)。
100mlのフラスコ中に1.3g(18.8mmol)の1H−1,2,4−トリアゾールを20mlのアセトニトリルの中に溶け込ませた後、0.37ml(5.1mmol)のチオニルクロライドをゆっくり加えた。常温下、30分間攪拌し続けた。ろ過してろ液を得、ろ液を0.38g(1.3mmol)の4−[ヒドロキシ(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)メチル]ベンゾニトリルおよび10mlのアセトニトリル溶液中にゆっくり加えた。常温下、5時間攪拌し続けた。回転乾燥器により溶媒を蒸留した後、pH酸を得るまで100mlの水と6Nの塩酸を加えた。150mlのエチルアセテートを用いて抽出し、水層をポタシウムカーボネート溶液により中和させた。150mlのエチルアセテートを用いて抽出し、有機層をMgSOにより乾燥した後、これを蒸留してシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:EtOAc/MeOH=9/1)にかけて純粋分離した(0.14g、32%)。Rf = 0.54 (EtOAc/MeOH = 9/1): mp 122−125 °C; ir
CN 2229 cm−1, NCO 1680 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 3.34 (s, 3H, NCH), 7.10 (dd, 1H, H, J 6−7 = 8.1 Hz, J 6−4 = 1.5 Hz), 7.27−7.28 (m, 2H, CH, H), 7.35 (d, 2H, H2’,6’, J 2’−3’ = 8.4 Hz), 7.66 (d, 1H, H, J 7−6 = 8.1 Hz), 7.84 (d, 2H, H3’,5’, J 3’−2’ = 8.4 Hz), 8.11 (s, 1H, Htriazole), 8.66 (s, 1H, Htriazole). Anal. (C1813OS).
【0025】
実施例51:
4−[(3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル(10b)。
上記(10a)が得られる過程と同一である。4−[ヒドロキシ(3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)メチル]ベンゾニトリル)(0.87g、2.8mmol)、1,2,4−トリアゾール(2.9g、42.0mmol)、チオニルクロライド(0.82ml、1.1mmol)およびアセトニトリル(100ml)、この生成物10bをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:EtOAc/MeOH=9/1)にかけて純粋分離した(0.21g、21%)。Rf = 0.58 (EtOAc/MeOH = 9/1); mp 125−127 °C; ir CN 2229 cm−1, NCO 1674 cm−1H−NMR(300MHz, DMSO−d) δ 1.12 (s, 3H, CHCH, J = 7.5 Hz), 3.88 (q, 2H, CHCH, J = 7.5 Hz), 7.10 (dd, 1H, H, J 6−7 = 8.1 Hz, J 6−4 = 1.5 Hz), 7.29 (s, 1H, CH), 7.35 (d, 2H, H2’,6’, J 2’−3’ = 8.1 Hz), 7.40 (s, 1H, H), 7.68 (d, 1H, H, J 7−6 = 8.1 Hz), 7.86 (d, 2H, H2’,6’, J 2’−3’ = 8.1 Hz), 8.12 (s, 1H, Htriazole), 8.69 (s, 1H, Htriazole). Anal. (C1915OS).
上記の実施例は本発明を例示するものであり、本発明の内容が下記の実施例に限定されるものではない。上述した方法により化学式(I)の化合物の製造に有用な合成中間生成物を生産している。
【0026】
薬理学的な研究
実施例A:毒性実験
8匹のラット(26g)に本発明の医薬品を経口投与したところ、強い毒性が見られた。前記医薬を注入した日から2週間、規則的な間隔をおいて毎日のようにラットを観察した。
50%のラット至死率を示す投与量が測定され(LD50)、本発明により得られた化合物は毒性が弱いことが認められた。
実施例B:アロマターゼ抑制に関する生体外実験
酵素作用の50%を抑える濃縮物、IC50が胎盤ミクロソームPURBA(1990)の水(2水素+1ネトロン)を用いた方法により酵素源として用いられた。
最大の効果を示す化合物は、ほとんど1nmole IC50を示していた。
実施例C:細胞毒性実験
細胞の毒性に関する研究書は、モスマンMOSMANN(1983)チームにより作成されている。
この研究書は、ミトコンドリア水素除去コハク酸塩によってMTTがホルマザンに変形されることに基づいており、アロマターゼを有していない人間胚芽の腎臓細胞E293をもってテストを行った。
その結果、化合物は細胞毒性がないことが立証された。
実施例D:生体内の活性実験
化学式(I)の化合物によるアロマターゼ抑制物の体内作用に対するテストは、Bharnagarチーム(1990)により製作されたモデルに従って行われた。
一般に、40−50gの未成熟な、多数匹のスプレイグ−ドウリー(Sprague−Dawley)雌ラットに30mg/kgのアンドロステロンジオンを注入した。このとき、一部の雌ラットには化学式(I)の化合物抜きで、残りの雌ラットには種々の化学式(I)化合物と共に4日間注入した。
そして、アロマターゼ抑制剤を投与してから4時間経過後、ラットがいずれも死んでいた。脂肪を取り、粘着性の結合組織を無くした雌ラットの子宮を摘出して重量を測った(湿気を含んでいるため、重量が高い)。80℃の温度条件下で一晩中子宮を乾燥し、翌日、水気を切った乾燥状態の子宮の重量を測定した。
【0027】
本発明による化学式(I)の種々のアロマターゼ抑制物の試験管内および体内における作用を調べ、その結果を表Vにまとめた。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明による化学式の化合物は、その投与量によってアンドロステンジオンによる子宮肥大現象を低減することができ、幾つかの化学式(I)の化合物は、アンドロステンジオンによる子宮肥大を完全に防ぐ抑制物と併用可能であることが分かる。
【0029】
【表1】

【0030】
【表2】

【0031】
【表3】

【0032】
【表4】

【0033】
【表5】

【0034】
【表6】

【0035】
【表7】

【0036】
【表8】

【0037】
【表9】

【0038】
【表10】

【0039】
【表11】

【0040】
【表12】

【0041】
【表13】

【0042】
【表14】

【0043】
【表15】

【0044】
【表16】

【0045】
【表17】

【0046】
【表18】

【0047】
【表19】

【0048】
【表20】

【0049】
【表21】

【0050】
【表22】

【0051】
【表23】

【0052】
【表24】

【0053】
【表25】

【0054】
【表26】

【0055】
【表27】

【0056】
【表28】

【0057】
【表29】

【0058】
【表30】

【0059】
【表31】

【0060】
【表32】

【0061】
【表33】

【0062】
【表34】

【0063】
【表35】

【0064】
【表36】

【0065】
【表37】

【0066】
【表38】

【0067】
【表39】

【0068】
【表40】

【0069】
【表41】

【0070】
【表42】

【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明による化学式(I)の化合物の最初の合成過程を示す図である。
【図2】本発明による化学式(I)の化合物の第2の合成過程を示す図である。
【図3】本発明による化学式(I)の化合物の第3の合成過程を示す図である。
【図4】本発明による化学式(I)の化合物、5−ベンゾチアゾリノン類の合成過程を示す図である。
【図5】本発明による化学式(I)の化合物、6−ベンゾセレナゾリノン類の合成過程を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
癌または乾癬を治療する薬学的な組成物を製造するための下記化学式(I)の化合物:
【化1】

式中、Rは、水素原子またはアルキル基(C−C)、アルケニル基(C−C)、または直鎖状または分岐鎖状のアルキニル基(C−C)を示し、
Xは、酸素原子、硫黄原子またはセレニウム原子を示し、
Yは、単純結合または硫黄原子及びCH基を示し、場合によって、1または2の下位アルキル基で置換され、
Zは、水素、ハロゲン元素、水酸化基、直鎖状、または分岐鎖状のアルコキシ基を示し、
Aは、イミダゾール環、トリアゾール環またはテトラゾール環を示し、
Bは、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基から選ばれる1種を示すか、単一環のヘテロアリール基または5〜10の環を含み、1〜3のヘテロ原子を含む2重環の他のアリール基を示し、
フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ヘテロアリール基は非置換、あるいは、アルキル(C−C)、アルコキシ(C−C)、カルボキシル、ホルミル、アミノ、アミド、エステル、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチルまたはハロゲン元素から選ばれる1〜3の官能基で置換され、
化学式(I)の化合物の鏡像異性体(enantiomer)とジアステレオ異性体(diasteroisomer)においても同一であり、
化学式(I)の化合物に薬学的に許容可能な酸や塩基が付加された塩においても同一である。
【請求項2】
前記Bは、(1)シアノ及びニトロ基から選ばれる1種または塩素原子によってメタまたはパラの位置が置換または非置換されたベンゼン、または(2)ヘテロ環ピリジンから選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化学式(I)の化合物。
【請求項3】
前記Rは、水素原子またはメチル基であることを特徴とする請求項1または2に記載の化学式(I)の化合物。
【請求項4】
前記Zは、水素原子またはメトキシであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の化学式(I)の化合物。
【請求項5】
前記Aは、1,3−イミダゾール基または1,2,4−トリアゾール基であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の化学式(I)の化合物。
【請求項6】
下記の化合物から選ばれることを特徴とする化学式(I)の化合物:
5−[(4−シアノフェニル)(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
6−[(4−シアノフェニル)(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン;
6−[(4−シアノフェニル)(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン;
6−[(4−シアノフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン;
6−[(4−シアノフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン;
6−[(4−シアノフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン;
6−[(4−シアノフェニル)(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−1,4−ベンゾサジン−3(4H)−オン;
6−[(4−シアノフェニル)(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−メチル−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン;
7−[(4−シアノフェニル)(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−メチル−1,4−ベンゾチアジン−3(4H)−オン;
3−エチル−6−[(4−ニトロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン;
4−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−yl)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル;
4−[(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル;
4−[(3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾセレナゾール−6−イル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル;
3−メチル−6−[(4−ニトロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン;
3−エチル−6−[(4−ニトロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−ベンゾセレナゾール−2(3H)−オン;
4−[(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル;
4−[(3−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−507477(P2007−507477A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530453(P2006−530453)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【国際出願番号】PCT/FR2004/050471
【国際公開番号】WO2005/033104
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(598076144)ヤン ジ ケミカル カンパニー リミテッド (4)
【Fターム(参考)】