説明

アンテナユニット及びこれを備えたドアハンドル装置

【課題】組立作業性を高めて製造コストを下げることができるアンテナユニットとこれを備えたドアハンドル装置を提供すること。
【解決手段】無線通信用のアンテナ15と、ドアハンドルへの運転者の接近又は接触を検出する静電容量センサのアンロックセンサプレート(検出電極)13と、前記静電容量センサの検出回路が実装された回路基板16とを備え、該アンロックセンサプレート13に位置決め固定された前記アンテナ15と前記回路基板16を樹脂モールド12によって一体的化して成るアンテナユニット3において、前記アンロックセンサプレート13に、前記回路基板16に接続されたハーネス17を保持するハーネス保持部を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のドアハンドル内に組み込まれるアンテナユニットとこれを備えたドアハンドル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車両用ドアの開閉操作の利便性を高めるため、ID信号を送信する無線装置が内蔵された電子キーを携帯した運転者が車両に接近/離間するだけで車両のドアロック装置のロック/アンロックが行われるスマートエントリシステムが開発され、既に実用に供されている。
【0003】
斯かるスマートエントリシステムを採用する車両のドアハンドル装置には、ID信号等の送受信を行うアンテナと、運転者がドアハンドルに接近又は接触したことを検出する静電容量センサ(タッチセンサ)が設けられている。そして、電子キーを携帯した運転者がドアを開けるためにドアハンドルに触ると、それをドアハンドルに内蔵された静電容量センサが検出し、車両の認証装置からアンテナを介して電子キーに向けてリクエスト信号が送信される。すると、リクエスト信号を受信した電子キーは、車両の認証装置に対して自己のID信号を送信し、そのID信号を受信した車両の認証装置は、受信したID信号に含まれるIDコードが予め記憶されているIDコードと一致する場合には認証OKとし、ドアロック装置のアクチュエータを駆動してドアを開放可能なアンロック状態とする。
【0004】
ところで、特許文献1には、ドアハンドル内に設けられたアンテナと静電容量センサの検出電極をモールド用合成樹脂によって一体的にモールド成形してユニット化することによって、アンテナの保護と取り扱い性の容易化を図って組付作業性を高めるようにした提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−224410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1において提案された構成では、モールド成形時に、その都度、金型内にアンテナと検出電極とをそれぞれセットして成形する必要があり、その際、電子部品に接続されたハーネスを所定の位置に配置して保持することが難しく、ハーネスが他の電子部品と干渉するために電子部品を金型内に配置することが難しい場合があり、製造に手間が掛かって製造コストが高くなるという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、組立作業性を高めて製造コストを下げることができるアンテナユニットとこれを備えたドアハンドル装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
車両のドアハンドル内に組み込まれるアンテナユニットであって、
無線通信用のアンテナと、
前記ドアハンドルへの運転者の接近又は接触を検出する静電容量センサの検出電極と、
前記静電容量センサの検出回路が実装された回路基板と、
前記検出電極とこれに位置決め固定された前記アンテナ及び前記回路基板を一体的化して成るアンテナユニットにおいて、
前記検出電極に、前記回路基板又は前記アンテナに接続されたハーネスを保持するハーネス保持部を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記検出電極と前記アンテナ及び前記回路基板を樹脂モールドによって一体化したことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記検出電極に、前記アンテナ又は前記回路基板を配置する電子部品配置部と前記ハーネスを配置するハーネス配置部とを区画する区画板を立設したことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記検出電極の表面を絶縁性の塗装膜によって被覆したことを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、
車両のドアハンドル内に組み込まれるアンテナユニットであって、
無線通信用のアンテナと、
前記ドアハンドルへの運転者の接近又は接触を検出する静電容量センサの検出電極と、
前記静電容量センサの検出回路が実装された回路基板と、
前記アンテナと前記回路基板及び前記検出電極を位置決め固定する固定部を有するベースプレートとを備え、
前記ベースプレートに固定された前記アンテナと前記回路基板及び前記検出電極を一体的化して成るアンテナユニットにおいて、
前記検出電極に、前記回路基板又は前記アンテナに接続されたハーネスを保持するハーネス保持部を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記アンテナと前記回路基板及び前記検出電極を樹脂モールドによって一体化したことを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項4又は5記載の発明において、前記検出電極に、前記アンテナ又は前記回路基板を配置する電子部品配置部と前記ハーネスを配置するハーネス配置部とを区画する区画板を立設したことを特徴とする。
【0015】
請求項8記載のドアハンドル装置は、請求項1〜7の何れかに記載のアンテナユニットを車両のドアハンドル内に組み込んで構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、アンテナユニットの組み立てに際して回路基板又はアンテナに接続されたハーネスを検出電極のハーネス保持部によって所定位置に保持することができるため、検出電極に他の電子部品を装着する際にハーネスが邪魔になることがなく、組立作業性が高められて製造コストが低く抑えられる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、検出電極とアンテナ及び回路基板を樹脂モールドによって一体化したため、アンテナユニットを最終的にモールド成形する際にハーネスを確実に樹脂モールド内に収めることができ、該ハーネスを確実に保護してその損傷を防ぐことができる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、電子部品配置部とハーネス配置部とを区画する区画板を検出電極に立設したため、組立時にハーネスと電子部品との干渉を一層確実に防ぐことができ、組立作業性が更に高められる。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、検出電極の表面を絶縁性の塗装膜によって被覆したため、該検出電極にアンテナ等の電子部品を直接固定しても、両者を電気的に確実に絶縁することができる。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、アンテナユニットの組み立てに際して回路基板又はアンテナに接続されたハーネスを検出電極のハーネス保持部によって所定位置に保持することができるため、ベースプレートに他の電子部品を装着する際にハーネスが邪魔になることがなく、組立作業性が高められて製造コストが低く抑えられる。又、アンテナユニットを最終的にモールド成形する際にハーネスを確実に樹脂モールド内に収めることができるため、該ハーネスを確実に保護してその損傷を防ぐことができる。
【0021】
請求項6記載の発明によれば、アンテナと回路基板及び検出電極を樹脂モールドによって一体化したため、アンテナユニットを最終的にモールド成形する際にハーネスを確実に樹脂モールド内に収めることができ、該ハーネスを確実に保護してその損傷を防ぐことができる。
【0022】
請求項7記載の発明によれば、電子部品配置部とハーネス配置部とを区画する区画板を検出電極に立設したため、組立時にハーネスと電子部品との干渉を一層確実に防ぐことができ、組立作業性が更に高められる。
【0023】
請求項8記載の発明によれば、アンテナユニットの組立作業性の向上による製造コストの低減によって、該アンテナユニットを内蔵するドアハンドル装置のコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1発明に係るドアハンドル装置の平断面図である。
【図2】第1発明に係るドアハンドル装置の分解斜視図である。
【図3】第1発明に係るアンテナユニットの組立手順を示す図であって、(a)はロックセンサプレートを回路基板に組み付けて構成された第1組立体の斜視図、(b)は同第1組立体の端部を裏側から見た部分斜視図、(c)は回路基板の部分斜視図である。
【図4】第1発明に係るアンテナユニットの組立手順を示す図であって、(a)は第1組立体をアンロックセンサプレートに組み付けて構成された第2組立体の斜視図、(b)は同第2組立体を裏側から見た部分斜視図、(c)はアンロックセンサプレートの部分斜視図である。
【図5】第1発明に係るアンテナユニットの組立手順を示す図であって、(a)は第2組立体にアンテナを組み付けて構成された第3組立体の斜視図、(b)はアンテナのアンロックセンサプレートへの組付構造を示す部分斜視図である。
【図6】第1発明に係るアンテナユニットの組立手順を示す図であって、(a)は樹脂モールドされたアンテナユニットの斜視図、(b)は同アンテナユニットを裏側から見た斜視図である。
【図7】第2発明に係るアンテナユニットの第1組立体の組立手順を示す斜視図である。
【図8】第2発明に係るアンテナユニットの第2組立体の組立手順を示す斜視図である。
【図9】第2発明に係るアンテナユニットの第3組立体の組立手順を示す斜視図である。
【図10】第2発明に係るアンテナユニットの第3組立体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[第1発明]
以下に第1発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0026】
図1は第1発明に係るドアハンドル装置の平断面図、図2は同ドアハンドル装置の分解斜視図、図3〜図6は第1発明に係るアンテナユニットの組立手順を示す図であって、図3(a)はロックセンサプレートを回路基板に組み付けて構成された第1組立体の斜視図、図3(b)は同第1組立体の端部を裏側から見た部分斜視図、図3(c)は回路基板の部分斜視図、図4(a)は第1組立体をアンロックセンサプレートに組み付けて構成された第2組立体の斜視図、図4(b)は同第2組立体を裏側から見た部分斜視図、図4(c)はアンロックセンサプレートの部分斜視図、図5(a)は第2組立体にアンテナを組み付けて構成された第3組立体の斜視図、図5(b)はアンテナのアンロックセンサプレートへの組付構造を示す部分斜視図、図6(a)は樹脂モールドされたアンテナユニットの斜視図、図6(b)は同アンテナユニットを裏側から見た斜視図である。
【0027】
図1に示すドアハンドル装置1は、車両のドアに取り付けられるドアハンドル2の内部に本発明に係るアンテナユニット3(図6参照)を組み込んで構成されるものであって、ハンドル2は、車両前後方向(図1の左右方向)に長いハンドル本体4と、該ハンドル本体4をドアパネル5に固定するためのハンドルベース6と、ハンドル本体4の表面を覆うハンドルカバー7及び不図示のシリンダ錠等が固定される外部取付部材8によって構成されている。ここで、ハンドル本体4、ハンドルベース6、ハンドルカバー7及び外部取付部材8は何れも樹脂で構成されている。
【0028】
上記ハンドル本体4は、平面視コの字状に一体成形され、図2に示すように、その外面側には外側方に向かって開口する凹部4aが長手方向に沿って形成され、この凹部4aが前記ハンドルカバー7によって覆われることによって、これらの間には空間S(図1参照)が形成されている。そして、図1に示すように、ハンドル本体4の凹部4aの前端部には挿通部4bが形成されている。尚、ハンドルカバー7は、不図示のビスによってハンドル本体4に締結されている。
【0029】
又、ハンドル本体4の前端(図1の左端)と後端(図1の右端)からはアーム4Aと作動部4Bが内側(図1の下側)に向かって略直角に突設されており、平面視L字状を成すアーム4Aの先端には軸孔4cが形成されている。そして、この軸孔4cには前記ハンドルベース6の前端部に形成された支軸6aが嵌合しており、ハンドル本体4は、ハンドルカバー7と共に支軸6aを中心として図1の矢印方向に回動することができる。
【0030】
ハンドル本体4の後端部に突設された前記作動部4Bには係合凹部4dが形成されており、この係合凹部4dにはハンドルレバー9が係合している。尚、ハンドルレバー9は、車体に組み込まれた不図示のドアロック装置を作動させるためのものであって、ハンドル本体4をハンドルベース6の支軸6aを中心として図1の矢印方向に回動操作すると、該ハンドル本体4の作動部4Bの移動に伴ってハンドルレバー9も同方向に移動し、これによってドアロック装置が作動してドアのロックが開放される。
【0031】
前記ハンドルベース6は、図1に示すように、ドアパネル5の内側の面に取り付けられるものであって、これにはドアパネル5の凹形状5aに沿う凹形状部6bが形成され、この凹形状部6bとハンドル本体4の間には運転者が手を差し込むための空間(隙間)S1が形成されている。このハンドルベース6の内部にはハンドル本体4の前記アーム4Aと作動部4Bが図示のように挿入されるが、該ハンドルベース6の前端部にはハンドル本体4のアーム4Aを挿入するための挿入孔6cが形成されている。
【0032】
又、前記外部取付部材8は、ネジ10によってドアパネル5に取り付けられており、その外面は外部カバー11によって覆われている。
【0033】
ところで、図1に示すように、ハンドル本体4とこれを覆うハンドルカバー7の間に形成される空間Sには樹脂モールド12(図2参照)によって一体化された前記アンテナユニット3が収容されるが、このアンテナユニット3は、その長手方向両端部(前端部と後端部)が樹脂モールド12の長手方向両端部の内面(ハンドル本体4側の面)と外面(ハンドルカバー7側の面)にそれぞれ一体に突設された支持凸部12a,12bがハンドル本体4とハンドルカバー7とにそれぞれ当接して挟持されるように支持されており、その長手方向中央部はハンドル本体4及びハンドルカバー7の各内面に接触しないよう、これらの間には隙間がそれぞれ形成されている。即ち、アンテナユニット3は、その長手方向中央部がハンドル本体4とハンドルカバー7の各内面に接触しないように、樹脂モールド12に一体に形成された支持凸部12a,12bによってその長手方向両端部(前端部と後端部)がそれぞれ支持されている。
【0034】
アンテナユニット3は、図2に示す静電容量センサの第1検出電極と第2検出電極をそれぞれ形成するアンロックセンサプレート13とロックセンサプレート14、アンテナ15及び回路基板16を組付一体化し、これらを樹脂モールド12によって一体化することによって構成されている。
【0035】
上記アンロックセンサプレート13は、運転者がドアを開くためにハンドル本体4とハンドルベース6の間の空間S1に手を差し込んでハンドル本体4とハンドルカバー7をつかむと、そのことを静電容量の変化によって電磁気的に検知するものである。このアンロックセンサプレート13は、金属板のプレス成形品であって、その表面はカチオン電着塗装膜等の絶縁性の塗装膜によって被覆されている。そして、このアンロックセンサプレート13の長手方向前半部には、図4(a)及び図5(b)に示すように、アンテナ15を位置決め固定するためのアンテナ固定部を構成する計3つの係止爪13a,13bと2つの位置決め板13cがそれぞれ形成されるとともに、前記回路基板16から延びる3本のハーネス17を保持するためのハーネス保持部を構成する各一対の保持板13dと保持フランジ13e1,13e2と1つの保持片13f及びハーネス17を上下(幅方向)に分けて区画するための一対の区画板13g1,13g2(一方側は図2に図示)が形成されている。ここで、区画板13gは、アンロックセンサプレート13のアンテナ15が配置されるアンテナ配置部(アンテナ固定部:電子部品配置部)とハーネス17が配置されるハーネス配置部(ハーネス保持部)とを区画する機能を果たす。
【0036】
ここで、アンロックセンサプレート13の前半部には矩形孔13Aが形成されており、この矩形孔13Aの前後両側に前記位置決め板13cが形成され、各位置決め板13cには円孔状の位置決め孔13hがそれぞれ形成されている。そして、アンロックセンサプレート13の一方の位置決め板13cの前方には1つの係止爪13aが切り起こしによって直角に立設され、他方の位置決め板13cの後方の上下には各一対の係止爪13bと保持板13dがそれぞれ直角に立設されている。又、アンロックセンサプレート13の矩形孔13Aの上下には長手方向に長い前記保持フランジ13e1,13e2がそれぞれ直角に立設されており、各保持フランジ13e1,13e2の先端は内側(上側)に向かって略直角に折り曲げられている。そして、各保持フランジ13e1,13e2の内側にはそれぞれ長手方向に長い前記区画板13g1,13g2が切り起こしによって直角に立設されており、この区画板13g1と保持フランジ13e1との間には回路基板16から延びる1本のハーネス17を通し、区画板13g2と保持フランジ13e2との間には回路基板16から延びる2本のハーネス17を通してこれを保持することができる。
【0037】
又、アンロックセンサプレート13の前端部の上下には一対の保持片13fが折り曲げられた状態で形成されている。
【0038】
他方、アンロックセンサプレート13の後半部には、図2及び図4に示すように、回路基板16を位置決め固定するための基板固定部を構成する計3つの係止爪13i,13jと1つの接続片13k及び一対の支持板13mが形成されている。ここで、1つの係止爪13iはアンロックセンサプレート13の上下方向(幅方向)中央に切り起こしによって直角に立設され、その後方の上下に一対の係止爪13jが直角に折り曲げられて形成され、更にその後方に上下一対の支持板13mが直角に折り曲げられて形成されている。そして、アンロックセンサプレート13の後端部に接続片13kが直角に折り曲げられて形成されている。
【0039】
前記ロックセンサプレート14は、ハンドルカバー7に運転者の手が触れたことを静電容量の変化によって電磁気的に検知するものであって、金属板のプレス成形によって構成されている。このロックセンサプレート14の上下には一対の係止爪14aが直角に立設されており、後端部には接続片14bが直角に折り曲げられて形成されている。
【0040】
前記アンテナ15は、図5(a)に示すように、樹脂によって筒状に成形されたボビン15aにコイル15bを巻回し、ボビン15aの内部にフェライト15cを挿入固定することによって構成されており、図5(b)に示すように、その長手方向両端には位置決めピン15dが突設されている。そして、このアンテナ15からは2本のハーネス18が延びている。尚、ボビン15aは、所定間隔でフェライト15cの両面が露出するようにスリット15eが形成され、ボビン15aの表面よりも一段内面側に凹ました形状としている。このように構成することによって、スリット15eが形成された部分にコイル15bを巻回すれば、ボビン15aの表面よりコイル15bがボビン15aの内部に位置するため、高い絶縁性を保った状態でコイル15bをフェライト15cに近接させた状態とすることができる。又、ボビン15aの位置決めピン15dをアンロックセンサプレート13の位置決め板13cの位置決め孔13hに嵌合させた後、ボビン15aの底面部がアンロックセンサプレート13の表面に接触しても、コイル15bがアンロックセンサプレート13に接触して破損するという不具合の発生を防ぐことができる。
【0041】
前記回路基板16には静電容量センサの検出回路が実装されており、該回路基板16の後端部には上下一対のスリット状の接続孔16a,16bが形成されている。そして、この回路基板16からは3本の前記ハーネス18が前方に向かって延びている。ここで、回路基板16の上下端面と前記接続孔16bは回路基板16を位置決め固定するための電極固定部を構成している。
【0042】
ここで、アンテナ15と回路基板16からそれぞれ延びるハーネス17,18は、図1に示すように車両内側へと略直角に折り曲げられ、ハンドル本体4のアーム部4Aに形成された前記挿通部4b及びハンドルベース6の挿入孔6cを通ってドア内部へと引き込まれている。そして、ハーネス17,18の端部は、車体に搭載された不図示のECUに電気的に接続されている。
【0043】
次に、以上のように構成されたてアンテナユニット3の組付手順を図3〜図6に基づいて以下に説明する。
【0044】
先ず、図3に示すようにロックセンサプレート14を回路基板16に位置決め固定して第1組立体U1を構成する。
【0045】
即ち、ロックセンサプレート14の後端部に形成された接続片14bを回路基板16の下側の接続孔16bに差し込むとともに、該ロックセンサプレート14に立設された上下一対の係止爪14aを回路基板16の上下両端面に係止することによって、ロックセンサプレート14が位置決め固定される。そして、回路基板16の接続孔16bに差し込まれたロックセンサプレート14の接続片14bが図3(b)に示すように回路基板16の裏面から突出する部分をハンダ付けすることによってロックセンサプレート14が回路基板16に電気的に接続され、第1組立体U1が構成される。
【0046】
次に、図4に示すように、第1組立体U1をアンロックセンサプレート13の後半部に組み付けて第2組立体U2を構成する。
【0047】
即ち、アンロックセンサプレート13の後端部に形成された接続片13kを第1組立体U1の回路基板16に形成された上側の接続孔16aに差し込むとともに、第1組立体U1をアンロックセンサプレート13の支持板13m上に載せて該第1組立体U1をアンロックセンサプレート13に押し込むことによって、アンロックセンサプレート13に形成された3つの係止爪13i,13jが第1組立体U1の回路基板16に係止され、第1組立体U1がアンロックセンサプレート13に位置決め固定される。そして、回路基板16の接続孔16aに差し込まれたアンロックセンサプレート13の接続片13kが図4(a)に示すように回路基板16の表面から突出する部分をハンダ付けすることによってアンロックセンサプレート13が回路基板16に電気的に接続され、第1組立体U1とアンロックセンサプレート13とが一体化された第2組立体U2が構成される。
【0048】
上述のように第1組立体U1がアンロックセンサプレート13に位置決め固定されると、回路基板16から延びる3本のハーネス17は、図4(a)に示すように1本と2本に分けられ、1本のハーネス17は、上側の保持板13dと係止爪13bとの間、上側の保持フランジ13e1と区画板13g1との間及び先端の保持片13fを通されてアンロックセンサプレート13に保持される。又、残り2本のハーネス17は、下側の保持板13dと係止爪13bとの間、下側の保持フランジ13e2と区画板13g2との間及び先端の保持片13fを通されてアンロックセンサプレート13に保持される。
【0049】
以上のように回路基板16にロックセンサプレート14が組み付けられた第1組立体U1をアンロックセンサプレート13に組み付けることによって第2組立体U2が構成されると、該第2組立体U2のアンロックセンサプレート13の前半部にアンテナ15を組み付けて第3組立体U3を構成する。
【0050】
即ち、図5(b)に示すように、アンテナ15の長手方向両端部に突設された位置決めピン15dをアンロックセンサプレート13の位置決め板13cに形成された位置決め孔13hに合わせて該アンテナ15をアンロックセンサプレート13側に押し込めば、アンテナ15側の位置決めピン15dがアンロックセンサプレート13側の位置決め孔13hに嵌め込まれてアンテナ15がアンロックセンサプレート13に対して位置決めされるとともに、アンロックセンサプレート13に形成された3つの係止爪13a,13bがアンテナ15に係止されるため、アンテナ15がアンロックセンサプレート13に固定されて図5(a)に示す第3組立体U3が構成される。
【0051】
そして、ロックセンサプレート14、回路基板16、アンロックセンサプレート13及びアンテナ15が組付一体化された第3組立体U3を不図示の金型内に配置し、該第3組立体U3をモールド成形すれば、図6に示すように樹脂モールド12によって一体化されたアンテナユニット3が得られる。尚、このようにして構成されるアンテナユニット3においては、樹脂モールド12の表面からロックセンサプレート14とアンロックセンサプレート13が露出している。
【0052】
以上の要領でアンテナユニット3が組み付けられると、該アンテナユニット3は、ドアハンドル2のハンドル本体4の凹部4aに収容され、ハンドル本体4にハンドルカバー7が図1に示すように取り付けられると、アンテナユニット3は、樹脂モールド12の長手方向両端部の内面と外面にそれぞれ一体に突設された支持凸部12a,12bがハンドル本体4とハンドルカバー7とにそれぞれ当接して、その長手方向両端部がハンドル本体4とハンドルカバー7とに挟持されて支持され、その長手方向中央部がハンドル本体4及びハンドルカバー7の各内面に接触しないよう、これらの間には隙間がそれぞれ形成される。
【0053】
而して、本実施の形態では、アンテナユニット3の組み立てに際して回路基板16に接続されたハーネス17をベースプレートを兼ねるアンロックセンサプレート13のハーネス保持部(保持板13d、保持フランジ13e1,13e2、保持片13f)によって所定位置に保持することができるため、アンロックプレート13に他の電子部品であるアンテナ15を装着する際にハーネス17が邪魔になることがなく、組立作業性が高められて製造コストが低く抑えられる。そして、最終的に第3組立体U3をモールド成形する際にハーネス17を確実に樹脂モールド12内に収めることができるため、該ハーネス17を確実に保護してその損傷を防ぐことができる。
【0054】
又、本実施の形態では、アンテナ15を配置する電子部品配置部(アンテナ固定部)とハーネス17を配置するハーネス配置部(ハーネス保持部)とを区画する区画板13gをアンロックセンサプレート13に立設したため、組立時にハーネス17とアンテナ15との干渉を一層確実に防ぐことができ、組立作業性が更に高められる。そして、本実施の形態では、アンロックセンサプレート13の表面を絶縁性の塗装膜によって被覆したため、該アンロックセンサプレート13に電子部品であるアンテナ15を直接固定しても、両者を電気的に確実に絶縁することができる。尚、本実施の形態では、アンロックセンサプレート13の表面を絶縁性の塗装膜によって被覆することによって該アンロックセンサプレート13とアンテナ15とを電気的に絶縁する構成を採用したが、アンロックセンサプレート13とアンテナ15との間にPCテープ等の絶縁性接着テープを介在させてアンロックセンサプレート13とアンテナ15とを電気的に絶縁するようにしても良い。
【0055】
そして、以上のようにアンテナユニット3の組立作業性の向上によって製造コストが低く抑えられる結果、該アンテナユニット3を内蔵するドアハンドル装置1のコストダウンを図ることができる。
【0056】
尚、以上の実施の形態では、回路基板16から延びるハーネス17をアンロックセンサプレート13に形成されたハーネス保持部(保持板13d、保持フランジ13e1,13e2、保持片13f)によって保持する構成が採用されたが、アンテナ15と回路基板16の前後方向の配置を逆にした場合には、アンテナ15から延びるハーネス18がハーネス保持部によって保持される構成が採用される。
【0057】
[第2発明]
次に、第2発明の実施の形態を図7〜図10に基づいて以下に説明する。
【0058】
図7は第2発明に係るアンテナユニットの第1組立体の組立手順を示す斜視図、図8は同アンテナユニットの第2組立体の組立手順を示す斜視図、図9は同アンテナユニットの第3組立体の組立手順を示す斜視図、図10は同第3組立体の斜視図である。
【0059】
本発明に係るアンテナユニットは、一面が開口する樹脂ケースで構成されるベースプレート19を設け、このベースプレート19に検出電極であるアンロックセンサプレート13とロックセンサプレート14、アンテナ15及び回路基板16を固定し、これらを樹脂モールドによって一体化したことを特徴としている。
【0060】
即ち、図7に示すように、ベースプレート19の前半部には、アンテナ15を固定するための固定部を構成する各1つの係止爪19a,19bと4つの区画壁19cが一体に形成されている。具体的には、前後方向に離間して係止爪19a,19bが立設され、前後方向において係止爪19aと19bの間に上下一対の区画壁19cが2組(計4つ)立設されている。又、ベースプレート19の前半部の上下と前端には、回路基板16から延びるハーネス17とアンテナ15から延びるハーネス18をそれぞれ保持するハーネス保持部を構成する各一対の保持フランジ19dと保持片19eが一体に形成されている。ここで、各保持フランジは前後方向に長く形成され、各保持片は内側に向かって折り曲げられることによって形成されている。
【0061】
更に、ベースプレート19の前半部の上下であって、前記保持フランジの基端部内側には前後方向に長いスリット状の各3つの貫通孔19f(図7には一方のみ図示)が前後方向に適当な間隔で形成されている。又、前記区画壁19cと前記保持フランジ19dの間にも不図示のスリット状の複数の貫通孔が前後方向に適当な間隔で形成されている。
【0062】
他方、ベースプレート19の後半部には、回路基板16を固定するための基板固定部を構成する計6つ(図7には4つのみ図示)の係止爪19g,19h,19iが一体に形成されている。具体的には、前後方向に離間して2つの係止爪19g,19hが立設され、前後方向において係止爪19gと19hの間に上下一対の係止爪19iが2組(計4つ)形成されている。
【0063】
而して、回路基板16をベースプレート19の後半部に図7の矢印方向から嵌め込めば、図8に示すように該回路基板16がベースプレート19に形成された計6つの係止爪19g〜19iによって係止されてベースプレート19に固定される。又、同様にアンテナ15をベースプレート19の前半部に図7の矢印方向から嵌め込めば、図8に示すように該アンテナ15がベースプレート19に形成された2つの係止爪19a,19bによって係止されてベースプレート19に固定される。そして、回路基板16から延びるハーネス17とアンテナ15から延びるハーネス18は、上下に各1本ずつ分けられてベースプレート19の保持フランジ19dの内側と区画壁19cとの間に沿って案内されて前方に向かって延び、ベースプレート19の前端に形成された一対の各保持片19eによって挟み込まれて保持され、ベースプレート19とこれに固定されたアンテナ15と回路基板16によって図8に示す第1組立体U1が構成される。
【0064】
上述のように第1組立体U1が構成されると、図8に示すようにアンロックセンサプレート13がベースプレート19の裏側(アンテナ15と回路基板16が嵌め込まれた側とは反対側)から図示矢印方向に嵌め込まれて固定される。
【0065】
ここで、アンロックセンサプレート13の後半部には各一対の係止爪13o,19pが前後方向に適当な間隔でそれぞれ立設されており、アンロックセンサプレート13の後端には接続片13qが立設されている。又、アンロックセンサプレート13の前半部の上下(ベースプレート19に形成された貫通孔19fに対応する位置)には、ベースプレート19の保持フランジ19dに向かって突出したケーブル係止部が先端に形成された一対のハーネス保持板13rが3組(計6つ)前後方向に適当な間隔で立設されている。又、ハーネス保持板13rの間(区画壁19cに対応する位置)には、一対の区画板13nが2組(計4つ)立設されている。尚、アンロックセンサプレート13の前半部にも係止爪を形成しても良い。
【0066】
而して、アンロックセンサプレート13を前述のように図8の矢印方向から第1組立体U1(ベースプレート19)に嵌め込めば、該アンロックセンサプレート13がこれに形成された計4つの係止爪13o〜13pによって係止されるとともに、その後端に形成された接続片13qが回路基板16の接続孔16aに差し込まれて該アンロックセンサプレート13が第1組立体U1(ベースプレート19)に固定される。そして、アンロックセンサプレート13の接続片13qが回路基板16の接続孔16aを貫通する部分をハンダ付けすることによってアンロックセンサプレート13と回路基板16が電気的に接続される。
【0067】
又、上述のようにアンロックセンサプレート13を第1組立体U1に嵌め込んで固定すると、該アンロックセンサプレート13に立設された計6つの区画板13nと計4つのハーネス保持板13rがベースプレート19に形成された計6つの貫通孔19f(図7参照)と区画壁19cに沿って形成された計4つの不図示の貫通孔を貫通してベースプレート19の表面側(アンテナ15が組み込まれた側)に突出し、ベースプレート19の保持フランジ19dとの間でハーネス17,18を保持するとともに、アンテナ15を配置する電子部品配置部(アンテナ固定部)とハーネス17,18を配置するハーネス配置部(ハーネス保持部)とを区画する機能を果たす。尚、貫通孔19fに対してハーネス保持板13rは外側(保持フランジ19d側)に位置するように嵌合し、ハーネス17,18を配索することによって該ハーネス保持板13rが内側(アンテナ15側)に撓むことによってハーネス17,18が弾性的に保持される。更に、区画板13nも不図示の貫通孔の外側に嵌合し、弾性力によってハーネス17,18を保持する。
【0068】
上述のようにアンロックセンサプレート13を第1組立体U1に嵌め込んで固定することによって図9に示す第2組立体U2が構成されるが、この第2組立体U2にロックセンサプレート14を図9の矢印方向に嵌め込んで固定すれば図10に示す第3組立体U3が構成される。
【0069】
ここで、図9に示すように、ロックセンサプレート14には前記第1発明と同様に上下一対の係止爪14aと1つの接続片14bが形成されており、該ロックセンサプレート14を前述のように図9の矢印方向に嵌め込めば、ロックセンサプレート13は、これに形成された一対の係止爪14aが第2組立体U2(ベースプレート19)に係止されて該第2組立体U2に固定される。又、ロックセンサプレート14に形成された接続片14bが回路基板16の接続孔16bに差し込まれ、この接続片14bが回路基板16を貫通する部分をハンダ付けすることによってロックセンサプレート14と回路基板16が電気的に接続される。
【0070】
以上の組立要領によって図10に示す第3組立体U3が構成されると、この第3組立体U3を樹脂モールドによって一体化することによってアンテナユニットが得られる。そして、このようにして得られるアンテナユニットをドアハンドル内に組み込むことによって前記第1発明と同様のドアハンドル装置が構成される。
【0071】
以上において、本実施の形態では、アンテナユニットの組み立てに際して回路基板16に接続されたハーネス17とアンテナ15に接続されたハーネス18をベースプレート19に設けられたハーネス保持部(保持フランジ19dと区画壁19c及び保持片19e)だけでなく、アンロックセンサプレート13のハーネス保持板13rによって所定位置に保持することができるため、ベースプレート19にアンテナ15と回路基板16を装着する際にハーネス17,18が邪魔になることがなく、組立作業性が高められて製造コストが低く抑えられる。そして、最終的に第3組立体U3をモールド成形する際にハーネス17,18を確実に樹脂モールド内に収めることができるため、該ハーネス17,18を確実に保護してその損傷を防ぐことができる。
【0072】
又、本実施の形態では、アンテナ15を配置する電子部品配置部(アンテナ固定部)とハーネス17,18を配置するハーネス配置部(ハーネス保持部)とを区画する区画板13nとハーネス保持板13rをアンロックセンサプレート13に立設したため、組立時にハーネス17,18が弾性的に保持され、該ハーネス17,18とアンテナ15との干渉が一層確実に防がれるために組立作業性が更に高められる。
【0073】
そして、以上のようにアンテナユニットの組立作業性の向上によって製造コストが低く抑えられる結果、該アンテナユニットを内蔵するドアハンドル装置のコストダウンを図ることができる。
【符号の説明】
【0074】
1 ドアハンドル装置
2 ドアハンドル
3 アンテナユニット
4 ハンドル本体
4A ハンドル本体のアーム
4B ハンドル本体の作動部
4a ハンドル本体の凹部
4c ハンドル本体の軸孔
4d ハンドル本体の係合凹部
5 ドアパネル
5a ドアパネルの凹形状
6 ハンドルベース
6a ハンドルベースの支軸
6b ハンドルベースの凹形状部
6c ハンドルベースの挿入孔
7 ハンドルカバー
8 外部取付部材
9 ハンドルレバー
10 ネジ
11 外部カバー
12 樹脂モールド
12a,12b 樹脂モールドの支持凸部
13 アンロックセンサプレート
13A アンロックセンサプレートの矩形孔
13a,13b アンロックセンサプレートの係止爪
13c アンロックセンサプレートの位置決め板
13d アンロックセンサプレートの保持板
13e1,13e2 アンロックセンサプレートの保持フランジ
13f アンロックセンサプレートの保持片
13g1,13g2 アンロックセンサプレートの区画板
13h アンロックセンサプレートの位置決め孔
13i,13j アンロックセンサプレートの係止爪
13k アンロックセンサプレートの接続片
13m アンロックセンサプレートの支持板
13n アンロックセンサプレートの区画板
13o,13p アンロックセンサプレートの係止爪
13q アンロックセンサプレートの接続片
13r アンロックセンサプレートのハーネス保持板
14 ロックセンサプレート
14a ロックセンサプレートの係止爪
14b ロックセンサプレートの接続片
15 アンテナ
15a アンテナのボビン
15b アンテナのコイル
15c アンテナのフェライト
15d アンテナの位置決めピン
16 回路基板
16a,16b 回路基板の接続孔
17,18 ハーネス
19 ハースプレート
19a,19b ベースプレートの係止爪
19c ベースプレートの区画壁
19d ベースプレートの保持フランジ
19e ベースプレートの保持片
19f ベースプレートの貫通孔
19g〜19i ベースプレートの係止爪
S,S1 空間
U1 第1組立体
U2 第2組立体
U3 第3組立体


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドアハンドル内に組み込まれるアンテナユニットであって、
無線通信用のアンテナと、
前記ドアハンドルへの運転者の接近又は接触を検出する静電容量センサの検出電極と、
前記静電容量センサの検出回路が実装された回路基板と、
前記検出電極とこれに位置決め固定された前記アンテナ及び前記回路基板を一体的化して成るアンテナユニットにおいて、
前記検出電極に、前記回路基板又は前記アンテナに接続されたハーネスを保持するハーネス保持部を設けたことを特徴とするアンテナユニット。
【請求項2】
前記検出電極と前記アンテナ及び前記回路基板を樹脂モールドによって一体的化したことを特徴とする請求項1記載のアンテナユニット。
【請求項3】
前記検出電極に、前記アンテナ又は前記回路基板を配置する電子部品配置部と前記ハーネスを配置するハーネス配置部とを区画する区画板を立設したことを特徴とする請求項1又は2記載のアンテナユニット。
【請求項4】
前記検出電極の表面を絶縁性の塗装膜によって被覆したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに2記載のアンテナユニット。
【請求項5】
車両のドアハンドル内に組み込まれるアンテナユニットであって、
無線通信用のアンテナと、
前記ドアハンドルへの運転者の接近又は接触を検出する静電容量センサの検出電極と、
前記静電容量センサの検出回路が実装された回路基板と、
前記アンテナと前記回路基板及び前記検出電極を位置決め固定する固定部を有するベースプレートとを備え、
前記ベースプレートに固定された前記アンテナと前記回路基板及び前記検出電極を一体的化して成るアンテナユニットにおいて、
前記検出電極に、前記回路基板又は前記アンテナに接続されたハーネスを保持するハーネス保持部を設けたことを特徴とするアンテナユニット。
【請求項6】
前記アンテナと前記回路基板及び前記検出電極を樹脂モールドによって一体的化したことを特徴とする請求項5記載のアンテナユニット。
【請求項7】
前記検出電極に、前記アンテナ又は前記回路基板を配置する電子部品配置部と前記ハーネスを配置するハーネス配置部とを区画する区画板を立設したことを特徴とする請求項5又は6記載のアンテナユニット。
【請求項8】
請求項1〜7の何れかに記載のアンテナユニットを車両のドアハンドル内に組み込んで構成されることを特徴とするドアハンドル装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−114884(P2012−114884A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−264627(P2010−264627)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(000138462)株式会社ユーシン (241)
【Fターム(参考)】