説明

イオンチャネル調節化合物のプロドラッグおよびその使用

1つの局面において、本発明はイオンチャネル調節化合物のプロドラッグに関し、このプロドラッグは1つ以上のプロドラッグ部分に結合したイオンチャネル調節化合物を含む。別の局面において、本発明はイオンチャネル調節化合物のプロドラッグと薬学的に受容可能な賦形剤とを含む薬学的組成物に関する。別の局面において、本発明は不整脈の処置を必要とする被験体において不整脈を処置する方法に関し、この方法はイオンチャネル調節化合物のプロドラッグ、またはイオンチャネル調節化合物と薬学的に受容可能な賦形剤とを含む薬学的組成物の治療有効量を被験体に投与する工程を包含する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロドラッグ部分に結合したイオンチャネル調節化合物を含むプロドラッグ。
【請求項2】
前記プロドラッグが前記イオンチャネル調節化合物のエステル誘導体である、請求項1に記載のプロドラッグ。
【請求項3】
前記プロドラッグが前記イオンチャネル調節化合物のカルバメート誘導体である、請求項1に記載のプロドラッグ。
【請求項4】
前記プロドラッグが前記イオンチャネル調節化合物のエーテル誘導体である、請求項1に記載のプロドラッグ。
【請求項5】
前記プロドラッグがアミノシクロアルキルエーテル部分を含む、請求項1に記載のプロドラッグ。
【請求項6】
前記アミノシクロアルキルエーテル部分が、アミノシクロペンチルエーテル部分、アミノシクロヘキシルエーテル部分、アミノシクロヘプチルエーテル部分またはアミノシクロオクチルエーテル部分である、請求項5に記載のプロドラッグ。
【請求項7】
請求項1に記載のプロドラッグであって、前記イオンチャネル調節化合物が、その単離されたエナンチオマー異性体、ジアステレオマー異性および幾何異性体、ならびにその混合物として式(I)の化合物であり、
式(I)の化合物の少なくとも1個の結合価がプロドラッグ部分への結合で置換されている:
【化1】

式中、各出現において独立して、
Xは、直接結合、−C(R,R14)−Y−および−C(R13)=CH−から選択され、但し、Xが直接結合でありかつAが式(III)であるときに、R、RおよびRのうちの少なくとも1つが水素ではなく;
Yは、直接結合、O、SおよびC−Cアルキレンから選択され;
13は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択され;
およびRは、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから独立して選択されるか;あるいは
およびRは、式(I)でそれらが直接結合する窒素原子と一緒になって、式(II)で示される環:
【化2】

式中、式(II)の環は、図示した窒素に加えて、炭素、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される3〜9個のさらなる環原子から形成される;ここでいずれかの2個の隣接する環原子は単結合または二重結合によって共に結合され、そしてさらなる炭素環原子のいずれか1個以上が水素、ヒドロキシ、C−Cヒドロキシアルキル、オキソ、C−Cアシル、C−Cアルキル、C−Cアルキルカルボキシ、C−Cアルコキシ、C−C20アルカノイルオキシから選択される1または2個の置換基によって置換され得るか、または置換されて酸素および硫黄から選択される1または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5または6員複素環を形成する;そしていずれか2個の隣接するさらなる炭素環がC−C炭素環に縮合され得、そしてさらなる窒素環原子のいずれか1個以上が水素、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−CヒドロキシアルキルおよびC−Cアルコキシアルキルから選択された置換基によって置換され得る
を形成するか;あるいは
およびRは、式(I)でそれらが直接結合する窒素原子と一緒になって、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン−3−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルおよび3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イルから選択される二環系を形成し得;
およびRは、式(I)に示すシクロヘキサン環に3位、4位、5位または6位で独立して結合され、水素、ヒドロキシ、C−CアルキルおよびC−Cアルコキシから独立して選択され、RおよびRの両方がシクロヘキサン環原子に結合されるときに、酸素および硫黄から選択される1または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5または6員複素環を共に形成し;
、RおよびR14は、水素、C−Cアルキル、アリールおよびベンジルから独立して選択されるか、あるいはRおよびR14は、それらが結合する炭素と一緒になってスピロC−Cシクロアルキルを形成し得;
Aは、C−C12アルキル、C−C13炭素環、および式(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)より選択される環系から選択される:
【化3】

式中、R、RおよびRは、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−CチオアルキルおよびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;
【化4】

式中、R10およびR11は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、およびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;
【化5】

式中、R12は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、およびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;そしてZは、CH、CH、O、NおよびSから選択され、ここでZは、ZがCHまたはNであるときに式(I)で示すように「X」に直接結合し得るか、あるいはZは、ZがNであり、R17が水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択されるときに、R17に直接結合し得る;
【化6】

、プロドラッグ。
【請求項8】
請求項7に記載のプロドラッグであって、前記式(I)のイオンチャネル調節化合物が、その単離されたエナンチオマー異性体、ジアステレオマー異性体および幾何異性体、あるいはその混合物として、以下:
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(2−ナフテンエトキシ)]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(1−ナフテンエトキシ)]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(4−ブロモフェネトキシ)]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−[2−(2−ナフトキシ)エトキシ]]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−[2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ]]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(1−ピロリジニル)−1−(1−ナフテンエトキシ)]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(2−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル))シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(2−(ベンゾ[b]チオフェン−4−イル))シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(3−ブロモフェネトキシ)]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(2−ブロモフェネトキシ)]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(3−(3,4−ジメトキシフェニル)プロポキシ)]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−[2−[ビス(2−メトキシエチル)アミニル]−1−(2−ナフテンエトキシ)]シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(4−モルホリニル)−1−(3,4−ジクロロフェネトキシ)シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−(1−ナフテンエトキシ)シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(1−アセチルピペラジニル)−1−(2−ナフテンエトキシ)シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−(2,6−ジクロロフェネトキシ)シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノニ−7−イル]−1−(1−ナフテンエトキシ)シクロヘキサン;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−(4−モルホリニル)−1−[(2−トリフルオロメチル)フェネトキシ]シクロヘキサンモノヒドロクロライド;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−[3−(シクロヘキシル)プロポキシ]シクロヘキサンモノヒドロクロライド;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−アセトキシピロリジニル)−1−(1−ナフテンエトキシ)シクロヘキサンモノヒドロクロライド;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(4−モルホリニル)−1−[(2,6−ジクロロフェニル)メトキシ]シクロヘキサンモノヒドロクロライド;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−[(2,6−ジクロロフェニル)メトキシ]シクロヘキサンモノヒドロクロライド;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ヒドロキシピロリジニル)−1−(2,6−ジクロロフェネトキシ)シクロヘキサンモノヒドロクロライド;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−(2,2−ジフェニルエトキシ)シクロヘキサンモノヒドロクロライド;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−チアゾリジニル)−1−(2,6−ジクロロフェネトキシ)シクロヘキサンモノヒドロクロライド;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−(1−ナフテンエトキシ)シクロヘキサンモノヒドロクロライド;および
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ヒドロキシピロリジニル)−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサンモノヒドロクロライド;
からなる群より選択される、プロドラッグ。
【請求項9】
請求項1に記載のプロドラッグであって、前記イオンチャネル調節化合物が、式(IA)の化合物、あるいは溶媒和物、その薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性混合物、幾何異性体、結晶形またはアモルファス形、代謝産物、または代謝産物前駆体であり、式(IA)の化合物の少なくとも1個の結合価がプロドラッグ部分への結合によって置換されている:
【化7】

式中、R、RおよびRが水素、ヒドロキシおよびC−Cアルコキシから独立して選択され、但し、R、RおよびRすべてが水素ではあり得ない
、プロドラッグ。
【請求項10】
前記式(IA)の化合物が、ピロリジニル環上のヒドロキシ基内の水素によって占められた結合価の、プロドラッグ部分への結合による置換によってプロドラッグ部分に結合されている、請求項9に記載のプロドラッグ。
【請求項11】
前記式(IA)のイオンチャネル調節化合物が、以下:
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1 −(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;
(1R,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;
(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン;および
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン
からなる群より選択される、請求項10に記載のプロドラッグ。
【請求項12】
請求項1に記載のプロドラッグであって、前記イオンチャネル調節化合物が、その単離されたエナンチオマー異性体、ジアステレオマー異性体および幾何異性体、ならびにその混合物としての式(IX)の化合物、あるいはその溶媒和物または薬学的に受容可能な塩であり、
式(IA)の化合物の少なくとも1個の結合価がプロドラッグ部分への結合によって置換されている:
【化8】

式中、各出現において独立して、
nは、1、3および4から選択され;
Qは、O(酸素)または−O−C(O)のいずれかであり;
Xは、直接結合、−C(R,R14)−Y−および−C(R13)=CH−から選択され;
Yは、直接結合、O、SおよびC−Cアルキレンから選択され;
13は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択され;
およびRは、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから独立して選択されるか;あるいは
およびRは、式(IX)でそれらが直接結合する窒素原子と一緒になって、式(II)で示される環を形成するか:
【化9】

式中、式(II)の環は、図示した窒素に加えて、炭素、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される3〜9個のさらなる環原子から形成される;ここでいずれかの2個の隣接する環原子は単結合または二重結合によって共に結合され、そしてさらなる炭素環原子のいずれか1個以上が水素、ヒドロキシ、C−Cヒドロキシアルキル、オキソ、C−Cアシル、C−Cアルキル、C−Cアルキルカルボキシ、C−Cアルコキシ、C−C20アルカノイルオキシから選択される1または2個の置換基によって置換され得るか、または置換されて酸素および硫黄から選択される1または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5または6員複素環を形成する;そしていずれか2個の隣接するさらなる炭素環がC−C炭素環に縮合され得、そしてさらなる窒素環原子のいずれか1個以上が水素、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−CヒドロキシアルキルおよびC−Cアルコキシアルキルから選択された置換基によって置換され得る;あるいは
およびRは、式(IX)でそれらが直接結合する窒素原子と一緒になって、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン−3−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルおよび3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イルから選択される二環系を形成し得;
およびRは、式(IX)に示すシクロヘキサン環に3位、4位、5位または6位に独立して結合され、水素、ヒドロキシ、C−CアルキルおよびC−Cアルコキシから独立して選択され、RおよびRの両方がシクロヘキサン環原子に結合されるときに、酸素および硫黄から選択される1または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5または6員複素環を共に形成し;
、RおよびR14は、水素、C−Cアルキル、アリールおよびベンジルから独立して選択されるか、あるいはRおよびR14は、それらが結合する炭素と一緒になってスピロC−Cシクロアルキルを形成し得;
Aは、C−C12アルキル、C−C13炭素環、および式(III)、(IV)、(V)、(Vl)、(VII)および(VIII)から選択される環系から選択される:
【化10】

式中、R、RおよびRは、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−CチオアルキルおよびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;
【化11】

式中、R10およびR11は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、およびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;
【化12】

式中、R12は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、およびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;そしてZは、CH、CH、O、NおよびSから選択され、ここでZは、ZがCHまたはNであるときに式(IX)で示すように「X」に直接結合し得るか、あるいはZは、ZがNであり、R17が水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択されるときに、R17に直接結合し得る;
【化13】

、プロドラッグ。
【請求項13】
前記式(IX)のイオンチャネル調節化合物が、以下:
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(4−モルホリニル)−1−(2−ナフタレンエトキシ)シクロペンタンモノヒドロクロライド;および
(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−(2,6−ジクロロフェネトキシ)シクロペンタンモノヒドロクロライド
からなる群より選択される、請求項12に記載のプロドラッグ。
【請求項14】
前記イオンチャネル調節化合物が、以下の式:
【化14】

の化合物Aまたはその薬学的に受容可能な塩であって、
化合物Aの少なくとも1個の結合価がプロドラッグ部分への結合によって置換されている;
請求項1に記載のプロドラッグ。
【請求項15】
化合物Aが、ピロリジニル環上のヒドロキシ基内の水素によって占められた結合価の、プロドラッグ部分への結合による置換によってプロドラッグ部分に結合されている、請求項14に記載のプロドラッグ。
【請求項16】
請求項1に記載のプロドラッグであって、前記プロドラッグ部分が、以下:
【化15】

【化16】

【化17】

【化18】

からなる群より選択され、
式中、各出現において独立して、:
R’およびR”は、水素およびC−Cアルキルから独立して選択され;
各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニルおよび置換アルキニルからなる群より独立して選択され;
は、水溶性部分であり;
各X’は、O、NH、SまたはCHから独立して選択され;
nは、1〜10の整数である
、プロドラッグ。
【請求項17】
前記プロドラッグ部分が、リンカーを介してイオンチャネル調節化合物に結合されている、請求項1に記載のプロドラッグ。
【請求項18】
請求項1に記載のプロドラッグであって、その単離されたエナンチオマー異性体、ジアステレオマー異性体および幾何異性体、ならびにその混合物として、以下の式(PRO−I):
【化19】

式中、各出現において独立して、
Xは、直接結合、−C(R,R14)−Y−および−C(R13)=CH−から選択され、
Yは、直接結合、O、SおよびC−Cアルキレンから選択され;
13は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択され;
およびRは、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから独立して選択されるか;あるいは
およびRは、式(PRO−I)でそれらが直接結合する窒素原子と一緒になって、式(PRO−II)で示される環を形成するか:
【化20】

式中、式(PRO−II)の環は、図示した窒素に加えて、炭素、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される3〜9個のさらなる環原子から形成される;ここでいずれかの2個の隣接する環原子は単結合または二重結合によって共に結合され、そしてさらなる炭素環原子のいずれか1個以上が水素、ヒドロキシ、C−Cヒドロキシアルキル、オキソ、C−Cアシル、C−Cアルキル、C−Cアルキルカルボキシ、C−Cアルコキシ、C−C20アルカノイルオキシから選択される1または2個の置換基によって置換され得るか、または置換されて酸素および硫黄から選択される1または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5または6員複素環を形成する;そしていずれか2個の隣接するさらなる炭素環がC−C炭素環に縮合され得、そしてさらなる窒素環原子のいずれか1個以上が水素、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−CヒドロキシアルキルおよびC−Cアルコキシアルキルから選択された置換基によって置換され得る;あるいは
およびRは、式(PRO−I)でそれらが直接結合する窒素原子と一緒になって、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン−3−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルおよび3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イルから選択される二環系を形成し得;
およびRは、式(PRO−I)に示すシクロヘキサン環に3位、4位、5位または6位に独立して結合され、水素、ヒドロキシ、C−CアルキルおよびC−Cアルコキシから独立して選択され、RおよびRの両方がシクロヘキサン環原子に結合されるときに、酸素および硫黄から選択される1または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5または6員複素環を共に形成し;
、RおよびR14は、水素、C−Cアルキル、アリールおよびベンジルから独立して選択されるか、あるいはRおよびR14は、それらが結合する炭素と一緒になってスピロC−Cシクロアルキルを形成し得;
Z’は、プロドラッグ部分であり;
Aは、C−C12アルキル、C−C13炭素環、および式(III)、(IV)、(V)、(Vl)、(VII)および(VIII)より選択される環系から選択される:
【化21】

式中、R、RおよびRは、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−CチオアルキルおよびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;
【化22】

式中、R10およびR11は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、およびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;
【化23】

式中、R12は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、およびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;そしてZは、CH、CH、O、NおよびSから選択され、ここでZは、ZがCHまたはNであるときに式(PRO−I)で示すように「X」に直接結合し得るか、あるいはZは、ZがNであり、R17が水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択されるときに、R17に直接結合し得る;
【化24】

を有する、プロドラッグ、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物。
【請求項19】
請求項1に記載のプロドラッグであって、その単離されたエナンチオマー異性体、ジアステレオマー異性体および幾何異性体、ならびにその混合物として、以下の式(PRO−IA):
【化25】

式中、Z’は、プロドラッグ部分であり;
、RおよびRは、水素、ヒドロキシおよびC−Cアルコキシから独立して選択され、但し、R、RおよびRすべてが水素ではあり得ない;
を有する、プロドラッグ、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物。
【請求項20】
請求項1に記載のプロドラッグであって、その単離されたエナンチオマー異性体、ジアステレオマー異性体および幾何異性体、ならびにその混合物として、以下の式(PRO−IX):
【化26】

式中、各出現において独立して、
nは、1、3および4から選択され;
Qは、O(酸素)または−O−C(O)のいずれかであり;
Xは、直接結合、−C(R,R14)−Y−および−C(R13)=CH−から選択され;
Yは、直接結合、O、SおよびC−Cアルキレンから選択され;
13は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択され;
およびRは、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから独立して選択されるか;あるいは
およびRは、式(PRO−IX)でそれらが直接結合する窒素原子と一緒になって、式(PRO−II)で示される環を形成するか:
【化27】

式中、式(PRO−II)の環は、図示した窒素に加えて、炭素、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される3〜9個のさらなる環原子から形成される;ここでいずれかの2個の隣接する環原子は単結合または二重結合によって共に結合され、そしてさらなる炭素環原子のいずれか1個以上が水素、ヒドロキシ、C−Cヒドロキシアルキル、オキソ、C−Cアシル、C−Cアルキル、C−Cアルキルカルボキシ、C−Cアルコキシ、C−C20アルカノイルオキシから選択される1または2個の置換基によって置換され得るか、または置換されて酸素および硫黄から選択される1または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5または6員複素環を形成する;そしていずれか2個の隣接するさらなる炭素環がC−C炭素環に縮合され得、そしてさらなる窒素環原子のいずれか1個以上が水素、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−CヒドロキシアルキルおよびC−Cアルコキシアルキルから選択された置換基によって置換され得る;あるいは
およびRは、式(PRO−IX)でそれらが直接結合する窒素原子と一緒になって、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン−3−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルおよび3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イルから選択される二環系を形成し得;
およびRは、式(PRO−IX)に示すシクロヘキサン環に3位、4位、5位または6位に独立して結合され、水素、ヒドロキシ、C−CアルキルおよびC−Cアルコキシから独立して選択され、RおよびRの両方がシクロヘキサン環原子に結合されるときに、酸素および硫黄から選択される1または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5または6員複素環を共に形成し;
、RおよびR14は、水素、C−Cアルキル、アリールおよびベンジルから独立して選択されるか、あるいはRおよびR14は、それらが結合する炭素と一緒になってスピロC−Cシクロアルキルを形成し得;
Z’は、プロドラッグ部分であり;
Aは、C−C12アルキル、C−C13炭素環、および式(III)、(IV)、(V)、(Vl)、(VII)および(VIII)から選択される環系から選択される:
【化28】

式中、R、RおよびRは、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−CチオアルキルおよびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;
【化29】

式中、R10およびR11は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、およびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;
【化30】

式中、R12は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、およびN(R15,R16)から独立して選択され、式中、R15およびR16は、水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから独立して選択される;そしてZは、CH、CH、O、NおよびSから選択され、ここでZは、ZがCHまたはNであるときに式(PRO−IX)で示すように「X」に直接結合し得るか、あるいはZは、ZがNであり、R17が水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択されるときに、R17に直接結合し得る;
【化31】

を有する、プロドラッグ、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物。
【請求項21】
以下の式(PRO−A):
【化32】

式中、Z’はプロドラッグ実体である;
を有する、請求項1に記載のプロドラッグ、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物。
【請求項22】
Z’が−C(O)−CH−N(CHである、請求項21に記載のプロドラッグ。
【請求項23】
請求項1〜22のいずれか一項に記載のプロドラッグおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む薬学的組成物。
【請求項24】
不整脈の処置または防止を必要とする被験体において不整脈を処置または防止する方法であって、請求項1〜22のいずれか一項に記載のプロドラッグまたは請求項23に記載の薬学的組成物の治療有効量を該被験体に投与する工程を包含する、方法。
【請求項25】
被験体においてイオンチャネル活性を調節するための方法であって、請求項1〜22のいずれか一項に記載のプロドラッグまたは請求項23に記載の薬学的組成物の有効量を該被験体に投与する工程を包含する、方法。

【公表番号】特表2007−531766(P2007−531766A)
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−506547(P2007−506547)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【国際出願番号】PCT/US2005/010878
【国際公開番号】WO2005/113011
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(505408756)カーディオム ファーマ コーポレイション (12)
【Fターム(参考)】