説明

インクジェット印刷方法

【課題】複数のジェット間の液滴均一性を向上する方法及び装置を提供する。
【解決手段】プリントサイクル20、21の間、異なるプロファイルの熱パルス22、24、26、28がプリントヘッドのインクジェットに与えられる。それぞれのインクジェットによって吐出される滴下特性を制御するために、インクジェットうちの選択されたものが、熱パルス22、24、26、28のうちの選択されたものの出現と連携して有効にされる40。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本出願は2000年8月11日に出願された米国特許出願第09/637,799号の
継続出願の一部であり、その全てがここに参照として取り込まれている。本発明はインクジェット印刷方法に関する。
【発明の背景】
【0003】
ドロップ・オン・デマンドのインクジェット印刷方法では、例えば、ある特定の印字ヘ
ッドは、各々64ジェット(jets)の4つのグループから成る256ジェットを有する。
4つのグループは圧電材質の4つのそれぞれの部分で形成されている。
【0004】
プリントはプリントサイクルで生じる。それぞれのプリントサイクルでは、駆動(firi
ng)パルス(例えば、150ボルト)が256ジェット全部に同時に印加され、許可信号
がジェットのうちインクを噴出すべきジェットにだけ送出される。いくつかのプリントヘ
ッドでは、インクジェット口は一列に並び、プリントサイクルは印刷行に対応する。
【0005】
駆動パルスによってなされるインクの液滴量は、それぞれのインクジェットの特性に依
存する。例えば液晶ディスプレイ(LCD)用のプリントカラーフィルムなどのいくつか
のアプリケーションは、インクジェットに用いられる液滴量の大きさにある程度の均一性
を必要とする。
【0006】
インクジェットが均一の液滴量を有するようにする1つの方法は、それぞれのインクジ
ェットで、共通の駆動パルス電圧を適量まで調整するか補正することである。別の方法は
米国特許出願第5,790,156号で開示されている。
【発明の概要】
【0007】
通常、1つの特徴では、本発明は、プリントサイクルの間、異なるプロファイル(輪郭
)の駆動パルスをプリントヘッドのインクジェットに与え、インクジェットの選択された
ものを駆動パルスの選択されたものの出現と連携して有効にし、それぞれのインクジェッ
トによって噴出される液滴の少なくとも1つの特性を制御することを特徴としている。
【0008】
本発明の実施例には以下の特徴のうち1つ以上が含まれる。プリントヘッドのインクジ
ェット全部かあるいは全部よりは少なく選択される。異なるプロファイルの駆動パルスが
順番に与えられ、その同じ順番が連続する複数のプリントサイクルにおいて繰り返される
。そのプロファイルは電圧及び/または持続時間の点で異なる。制御される液滴の特性に
は液滴量及び/または液滴速度が含まれる。パルス及びインクジェットは、行においてイ
ンクジェットによって噴出される液滴量(及び/または速度)がほぼ均一になるように選
択される。基板はLCDパネルに組み込まれるべきフィルムである。様々な特徴において
、本発明は、選択されたインクジェットがプリントサイクル内の複数の駆動パルスの間有
効にされるように、駆動パルスの選択されたものと連携してインクジェットの選択された
ものを有効にすることを特徴とする。
【0009】
通常、別の特徴では、本発明は、インクジェットを有するプリントヘッドと、プリント
ヘッドに接続されて(a)プリントサイクルでプリントヘッドのインクジェットへ異なる
プロファイルの駆動パルスを与え、(b)それぞれのインクジェットで噴出される液滴の
少なくとも1つの特性を制御するために、駆動パルスの選択されたものの出現と連携して
インクジェットの選択されたものを有効にする、ように構成されるコントローラとを含む

【0010】
通常、別の特徴では、本発明は、(a)基板が、対応する一連のプリントサイクルにお
いてプリント用インクジェットを有するプリントヘッドに応じた一連の場所に位置し、(
b)それぞれのプリントサイクルの間、異なるプロファイルの駆動パルスパルスがプリン
トヘッドのインクジェットに与えられ、(c)それぞれのインクジェットによって噴出さ
れる液滴の少なくともひとつの特性を制御するために、インクジェットのうちの選択され
たものが駆動パルスの選択されたものの出現と連携して有効にされる、方法を特徴とする

【0011】
通常、別の特徴では、本発明は、(a)プリントヘッドのインクジェットによって噴出
される液滴特性値が、液滴を生じた駆動パルスの異なるプロファイルと関連し、(b)そ
れぞれのインクジェットは、プリントサイクル内で駆動パルスの異なるプロファイルを選
択することによって所望の値を有する液滴を噴出するように制御される、方法を特徴とす
る。
【0012】
通常、別の特徴では、本発明は、グレースケールを制御する方法を特徴とし、プリント
サイクルの間、プリントヘッドのインクジェットに、インクジェットによって噴出された
異なるインク量と関連する異なるプロファイルの駆動パルスを与えることを含む。駆動パ
ルスは、複数の駆動パルスから生じる累積インク量を測定することにより所望のグレース
ケールレベルに従って選択される。プリントサイクルの間それぞれのインクジェットによ
って噴出されるインク量を制御するために、インクジェットの選択されたものが駆動パル
スの出現と連携して有効にされる。
【0013】
別の特徴では、本発明は、インクジェットを有するプリントヘッドと、プリントヘッド
に接続され、(a)プリントサイクルのプリントヘッドの複数のインクジェットに、イン
クジェットによって噴出される異なるインク量と関連する異なるプロファイルの駆動パル
スを与え、(b)複数の駆動パルスから生じる累積インク量を測定することにより所望の
グレースケールレベルに対応する一組の駆動パルスを選択し、(c)プリントサイクルの
間それぞれのインクジェットによって噴出されるインク量を制御するために、その一組の
駆動パルスのうちの1つ以上の出現と連携するインクジェットの選択されたものを有効に
するよう構成されるコントローラを含む装置を特徴とする。
【0014】
本発明の実施例には、以下の特徴のうち1つ以上を含む。複数のジェットに対するイン
ク量はパルスのプロファイルの関数として決定される。ジェットは共通のグレースケール
レベルのグループに分類され、共通の駆動パルスの間そのグループを有効にする。そのグ
ループ内のジェット間の液滴量の差異は約±10%かそれより少ない。少なくとも3つの
駆動パルスが与えられる。少なくとも2つの駆動パルスが有効にされる。
【0015】
本発明の特徴は、駆動パルスのプロファイルの関数としてそれぞれのジェットに対する
液滴量または他の特性を決定し、それに応じて実質的に等しい量または他の特性の駆動液
滴へそれらを制御することによって、ジェット間の液滴の均一性を制御するために用いら
れることが望ましい。制御には、プリントサイクルの間、複数のパルスが所定のジェット
からの複数の液滴を駆動することができるようにすることが含まれる。さらに、液滴量の
制御が画像のグレースケールを調整し制御するために用いられ得る。例えば、複数のパル
スからの累積インク量が測定され、グレースケールの範囲及び解像度が高められる。
【0016】
他の利点及び特徴は、以下の説明及び請求項から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明による実施例の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明による実施例のプリントサイクル及び駆動パルスと有効情報との関係を示すグラフである。
【図3】本発明による実施例の液滴速度とパルスプロファイルとの関係を示すグラフである。
【図4】本発明による実施例のグレースケールレベルの精度を高める方法を説明するグラフである。
【発明の実施の形態】
【0018】
図1、2、3及び4は、本発明の実施例のいくつかの特徴を説明する。
【0019】
図1に示すように、プリントヘッド12の個々のジェット10は、駆動パルス14と、
プリントサイクルの間それぞれのジェットで噴出される液滴量を(コントローラ19によ
って)個々に制御することを許可する許可信号16と、によって駆動される。インクジェ
ットによって噴出されたインクは基板18上で印刷行17を成すように与えられる。
【0020】
図2に示すように、一連のプリントサイクル20、21…が繰り返され、基板18は新
しいプリントサイクルそれぞれに対してわずかに移動される。それぞれのプリントサイク
ルは一連のサブサイクル30を有する。それぞれのサブサイクルは所定の駆動パルス22
、24、26、28を含む。それぞれの駆動パルスには無パルス期間31が続く。
【0021】
1つのサイクル内の異なるサブサイクルの駆動パルスは、異なるプロファイルを有する
。異なるプロファイルは、インクジェットに適用される時に異なる液滴量を実現するよう
に定義されている。あるサイクルにおけるすべての駆動パルスは、そのサイクルの間イン
クジェットのすべて(または1つのグループ)に適用される。
【0022】
許可情報40もサブサイクルのそれぞれの間、それぞれのインクジェットに適用される
。(図2にはN番目のインクジェットに対する許可情報だけが示されている。)許可情報
はプリントヘッドのレジスタへのビットシーケンスとしてダウンロードされ、噴出するか
どうかジェットのそれぞれと関係するビット値に依存してジェットのそれぞれをあらかじ
め条件設定するために用いられる。よって、コントローラはプリントサイクルのそれぞれ
に対してインクジェットのそれぞれに対する駆動パルスのプロファイルのいずれかを選択
して始動させる。
【0023】
駆動パルスのプロファイルは所定のインクジェットに対する液滴量を決定するので、プ
リントサイクルに適用される液滴は、(図2の例においては)それぞれのインクジェット
に対する4つの異なる量のうちの1つを有するように制御される。
【0024】
この構成の1つの使途は、それぞれのプリントサイクルにおいてほぼ均一の液滴量を与
えるためにプリントヘッドのインクジェットを制御することである。すべてのジェットに
対して同じ駆動パルスプロファイルを用いることがその結果を実現することを必ずしも意
味しない。なんとなれば、異なるジェットは異なる電気機械、熱、及び流体力学特性を有
するからである。
【0025】
異なる駆動パルスプロファイルのそれぞれに対するそれぞれのインクジェットによって
用いられる液滴量が、プリントに先立ち実験的に決定され得る。インクジェットは、同じ
(またはおおよそ同じ)液滴量を生じるそれぞれの駆動パルスプロファイルに割り当てら
れる。
【0026】
所定のプリントサイクルに現れる異なる駆動パルスプロファイルの数(精度)を増すこ
とによって、液滴量の均一性が向上され得る。しかしながら、各プリントサイクルに現れ
なければいけない駆動パルスが増せば増すほど、1つのプリントサイクルを完了するのに
時間がかかる。
【0027】
図2の駆動パルスのプロファイルは台形であるか、または急上昇及び急下降を有してい
て、大きさ(高さ)の点で異なる。この例では、以下の表に記載された電圧を有する5つ
の駆動パルスのプロファイルがあり、2つの異なるジェットに対する液滴質量が対応して
示された。この例では、所望の液滴質量が80ナノグラムであるとき、ジェット1は10
2ボルトパルスで始動され、ジェット2は97ボルトパルスで始動される。
【0028】
【表1】

【0029】
パルス構成は、プリントヘッドまたは他のハードウェアに何らの変更を必要とせずにソ
フトウェアで簡単に実現され得る。同じパルスが同時に全てのインクジェットに与えられ
るが、異なるジェットは異なる液滴量を与える。
【0030】
例えば、いくつかのアプリケーションにおいて、画像をプリントするとき、所定のプリ
ントサイクルで噴出される液滴はすべて同時に基板に達することを保証することが重要で
ある。そうしないと、基板の連続的な移動のせいで、一直線になるよう意図されている画
像の画素は、実際には一直線にプリントしない。
【0031】
図3に示したように、液滴全てが同時に基板に達することを保証するために、駆動パル
スプロファイルの手順を変更して、1つのプリントサイクルにおける、より後の液滴をよ
り早い液滴より持続時間を短くする。通常、パルス幅を減じることは所定の液滴量に対す
る液滴速度を増す。従って、パルスが同じ液滴量を成すように選択されていたとしても、
最後のプロファイル50によって開始された液滴は、最初のプロファイル52によって開
始された液滴より早い速度を有する。速度差のせいで、2つの液滴は同時に基板に達する

【0032】
他の実施例は以下の請求項の目的の範囲内である。例えば、駆動パルスのプロファイル
は持続時間で変化してもよく、台形であったり急激に上昇または下降する必要はない。例
えば、それらは鋸歯状であったり、複数や、双極性であってもよい。所望の液滴量を実現
し得るプロファイルがなんでも用いられ得る。制御されているインク液滴特性は、量以外
の何か、例えば速度であってもよい。液滴特性はプリントサイクルにおいて均一であるよ
うに制御される必要はない。代わりに、それぞれのインクジェット、またはインクジェッ
トのグループが、プリントサイクルにおける所望の異なる特性を有するために制御されて
もよい。同様の方法が、インクジェットプリントにおける「第1ドロップアウト(fir
stdrop out)」現象と関係して液滴量における変化を打ち消すために用いられ
てもよい。印刷されている基板はLCDパネルを製造するために用いられるフィルムであ
るかもしれない。このアプリケーションでは、プリントヘッドの全てのジェットはプリン
トサイクル毎に駆動される。
【0033】
図4を参照すると、上記の図2のように、インクジェットNからある合計液滴量(また
は質量)を成すために、インクジェットは、所望の液滴量と関連する単一の選択パルスの
間だけ有効にされる。一方、別のインクジェットである、インクジェットMは、プリント
サイクルの間複数のジェット駆動を生じる複数のパルス60、61の間有効にされる。イ
ンクジェットMから噴出される合計のインク量は、複数の駆動からの液滴量の合計である
。結果として、液滴量の変化の精度同様その範囲が高められて、グレースケールの変化を
高めるために用いられ得る。
【0034】
例えば、プリントヘッドが、10、20、及び40ナノグラムの液滴サイズをそれぞれ
3、6、及び10マイクロ秒のパルス幅で成し得るとき、8グレースケールレベルが実現
され、それは0、10、20、30、40、50、60、及び70ngである。50ng
液滴が所望されるとき、出力チャネルは3及び10マイクロ秒パルスの間有効にされるが
、6マイクロ秒パルスの間無効にされる。
【0035】
ある動作モードでは、ジェットは所望のグレースケールレベルに基づいてグループに分
けられる。それぞれのグループは、コントローラ上の共通の出力チャネルかあるいは有効
チャネルに接続され、1つのグループのジェット全てが、所望のグレースケールレベルを
生じるために設定された同じパルスの間有効にされる。そのグループのジェットの間に液
滴量の高い均一性があるときにこの技術が最も役に立つ。即ち、ジェットが同じパルスプ
ロファイルによって駆動されると、そのグループのジェット間の液滴量の差が小さい。ジ
ェットが特定のアプリケーションに対して最大液滴を成すパルスプロファイルによって駆
動されるとき、グループのジェットの間の均一の液滴量は約±10%である。
【0036】
代わりに、同じプロファイルのパルスによって駆動されたジェット間の液滴量の差を、
所望のグレースケールレベルを与えるそれぞれのインクジェットに対するパルスのセット
を選択することによりグレースケールを制御する間適応することが有利である。この場合
、インクジェットは駆動パルスの共通なセットにグループ分けされ、それによってジェッ
トが駆動されてコントローラ上の共通の出力または有効なチャネルへ接続される。同じパ
ルスセットが異なるジェットから異なる量を成すが、画素の各々に対する所望のグレース
ケールレベルと一致している。例えば、以下の表IIは、表Iの5つのパルスと液滴質量
関係を含み、所望のグレースケール情報が追加されている。
【0037】
【表2】

【0038】
約145ngに対応するグレースケールレベルがジェット1及びジェット2の両方で
所望されるとき、ジェット1に対する最も望ましい駆動セットは92ボルト及び97ボル
トパルスの合計であり、ジェット2に対する最も望ましい駆動セットは87ボルトパルス
及び92ボルトパルスである。明らかに、インクジェット間の液滴量の差も画像のより細
かいグレースケール解像度を適切化し設けるために利用され得る。
【0039】
プリントサイクルの間、2、3またはもっと多くの駆動パルスまたは有効な複数の駆動
パルスを用いることは、ジェットの均一性及び/またはグレースケールの精度及び範囲へ
ジェットを向上させる一方、プリントサイクルの長さも増す。プリントサイクルを増すこ
とは多くのアプリケーションに適している。例えば、プリンタには、プリント速度と品質
とが引き替えになる2つ(またはそれより多くの)ユーザ選択動作モードが設けられてい
る。高解像度モードでは、可変性の液滴量がジェットからジェットに調整され、かつ/ま
たは高精度グレースケール制御がなされる。低(またはより低い)解像度モードでは、与
えられ、かつ/または有効にされる駆動パルスの数は、より低いプリント品質ではあるが
より早いプリントをなすために減らされる。特定のアプリケーションにはデジタル写真か
ら画像をプリントすることが含まれる。より低解像度の画像は、例えば、構成などを見る
ために素早くプリントされ得る。より高解像度の画像は最終のプリントのために用いられ
得る。
【0040】
さらに多くの実施例が以下の請求項の中に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続する複数のプリントサイクルの間に液滴を生成するステップと、
駆動パルスプロファイルの関数として複数のジェットに対する液滴特性を決定するステップと、
1つのプリントサイクルの間、プリントヘッドの前記ジェットに異なるプロファイルの一連の駆動パルスを与えるステップと、
前記ジェットの各々によって噴出される液滴の少なくとも速度を制御して、2つの異なるジェットから噴出される2つの液滴が同じ液滴量を有するが異なる速度を有するようにするために、1つのプリントサイクルの間に前記一連の駆動パルスのうち選択された駆動パルスの出現と連携して前記ジェットのうちの選択されたジェットを有効にし、よって前記複数のジェットの間の液滴均一性を高めるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記選択されたジェットは前記プリントヘッドの中の前記ジェットのすべてであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記選択されたジェットは前記プリントヘッドの中の前記ジェットのすべてより少ないことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
同じ一連の駆動パルスが連続する複数のプリントサイクルで繰り返されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記プロファイルが電圧の点で異なることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記プロファイルが持続期間の点で異なることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記プリントサイクルの前記ジェットによって噴出される前記液滴の量がほぼ均一になるように前記駆動パルス及び前記ジェットが選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記プリントサイクルの前記ジェットによって噴出される前記液滴の速度がほぼ均一になるように前記駆動パルス及び前記ジェットが選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
ジェットを有するプリントヘッドと、
前記プリントヘッドに接続され、(a)1つのプリントサイクルの間、前記プリントヘッドのジェットに異なるプロファイルの一連の駆動パルスを与え、(b)複数のジェットに対するパルスのプロファイルの関数として、液滴特性における変化に基づいて、前記ジェットの各々によって噴出される液滴の少なくとも速度を制御して、2つの異なるジェットから噴出される2つの液滴が同じ液滴量を有するが異なる速度を有するようにするために、1つのプリントサイクルの間前記一連の駆動パルスのうちの選択された駆動パルスの出現と連携して前記ジェットのうちの選択されたジェットを有効にし、よって前記複数のジェットの間の液滴均一性を高めるように構成されるコントローラと、
を含む装置。
【請求項10】
プリント用ジェットを有するプリントヘッドに関係する連続位置に、対応する連続したプリントサイクルにおいて基板を位置付けるステップと、
それぞれのプリントサイクルの間、プリントヘッドのジェットへ一連の異なるプロファイルの駆動パルスを与えるステップと、
前記ジェットの各々によって噴出される液滴の少なくとも速度を制御して、2つの異なるジェットから噴出される2つの液滴が同じ液滴量を有するが異なる速度を有するようにするために、1つのプリントサイクルの間に前記一連の駆動パルスのうちの選択された駆動パルスの出現と連携して前記ジェットのうちの選択されたジェットを有効にし、よって複数のジェットの間の液滴の均一性を高めるステップと、
を含む方法。
【請求項11】
複数のジェットに対する液滴を生じた駆動パルスの異なるプロファイルをプリントヘッドのジェットによって噴出される液滴の特性値と関係付けるステップと、
1つのプリントサイクルの間一連の駆動パルスの異なるプロファイルの中から選択することにより所望の速度を有する液滴を噴出するようにジェットの各々を制御して、2つの異なるジェットから噴出される2つの液滴が同じ液滴量を有するが異なる速度を有するようにし、前記ジェット同士の間の液滴の均一性を高めるステップと、
を含む方法。
【請求項12】
前記駆動パルスのうちの選択された駆動パルスと連携して前記ジェットのうちの選択されたジェットを有効にすることにより、前記選択されたジェットを1つのプリントサイクル内の複数の駆動パルスの間有効にするステップを含む請求項10または11記載の方法。
【請求項13】
前記選択されたジェットが前記プリントヘッドの前記ジェットのすべてより少ないことを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記プロファイルが持続時間の点で異なることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項15】
同じ一連の駆動パルスが連続する複数のプリントサイクルで繰り返されることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項16】
前記プロファイルが電圧の点で異なることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項17】
個々のジェットにおける液滴特性を制御する方法であって、
1つのプリントサイクルの間、プリントヘッドのジェットに異なるプロファイルの一連の駆動パルスを与えるステップであって、前記異なるプロファイルは前記ジェットによって噴出される異なるインク液滴特性と関係しているステップと、
前記各々のジェットにおける所望の液滴速度に従って各々のジェットに対して別個に前記駆動パルスの中から選択するステップと、
前記プリントサイクルの間前記ジェットの各々によって噴出される前記インク液滴の速度を制御して、2つの異なるジェットから噴出される2つの液滴が同じ液滴量を有するが異なる速度を有するようにするために、前記選択された駆動パルスの前記出現と連携して前記ジェットのうちの選択されたジェットを有効にするステップと、
を含む方法。
【請求項18】
パルスプロファイルの関数として複数のジェットに対する前記インク量を決定するステップを含む請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記ジェットを共通の液滴特性のグループへ分類するステップと、共通の駆動パルスの間前記グループを有効にするステップと、を含む請求項17記載の方法。
【請求項20】
前記グループ内のジェット同士の間の前記液滴量の差が約±10%かまたはそれより少ないことを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項21】
少なくとも3つの駆動パルスを与えるステップを含む請求項17乃至20のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
少なくとも2つの駆動パルスを有効にするステップを含む請求項17乃至20のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
ジェットを有するプリントヘッドと、
前記プリントヘッドに接続されていて、(a)1つのプリントサイクルの間、前記プリントヘッドの複数のジェットに、前記ジェットによって噴出される異なるインク液滴特性と関係する異なるプロファイルの一連の駆動パルスを与え、(b)各々の前記ジェットに対して、前記所望の液滴特性に対応している前記一連の駆動パルスから前記駆動パルスのセットをジェット各々に対して別個に選択し、(c)前記プリントサイクルの間、前記ジェットの各々によって噴出される前記インク液滴の速度を制御して、2つの異なるジェットから噴出される2つの液滴が同じ液滴量を有するが異なる速度を有するようにするために、前記セットの前記駆動パルスのうち選択された1つ以上の出現と連携して前記ジェットのうちの選択されたジェットを有効にするように構成されているコントローラと、
を含む装置。
【請求項24】
個々のジェットにおける液滴特性を制御する方法であって、
1つのプリントサイクルの間、プリントヘッドのジェットに異なるプロファイルの一連の駆動パルスを与えるステップであって、前記異なるプロファイルは前記ジェットによって噴出される異なる液滴特性と関係しているステップと、
前記各々のジェットにおける所望の液滴速度に従って各々のジェットに対して別個に前記駆動パルスの中から選択するステップと、
前記プリントサイクルの間前記ジェットの各々によって噴出される前記液滴速度を制御して、2つの異なるジェットから噴出される2つの液滴が同じ液滴量を有するが異なる速度を有するようにするために、前記選択された駆動パルスの出現と連携して前記ジェットのうちの選択されたジェットを有効にするステップと、
を含む方法。
【請求項25】
ジェットを有するプリントヘッドと、
前記プリントヘッドに接続されていて、(a)1つのプリントサイクルの間、前記プリントヘッドの複数のジェットに異なるプロファイルの一連の駆動パルスを与え、前記異なるプロファイルは前記ジェットによって噴出される異なる液滴特性と関係して、(b)各々の前記ジェットに対して、前記所望の液滴特性に対応している前記一連の駆動パルスから前記駆動パルスのセットを各々の前記ジェットに対して別個に選択し、(c)前記プリントサイクルの間前記ジェットの各々によって噴出される前記液滴の速度を制御して、2つの異なるジェットから噴出される2つの液滴が同じ液滴量を有するが異なる速度を有するようにするために、前記セットの中の前記駆動パルスの選択された1つ以上の出現と連携して前記ジェットのうちの選択されたジェットを有効にするように構成されているコントローラと、
を含む装置。
【請求項26】
前記速度は、前記一連の駆動パルスのうちの少なくとも1つの駆動パルスのパルス幅を制御することによって制御されることを特徴とする請求項1記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−196668(P2012−196668A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−92126(P2012−92126)
【出願日】平成24年4月13日(2012.4.13)
【分割の表示】特願2002−519196(P2002−519196)の分割
【原出願日】平成13年8月10日(2001.8.10)
【出願人】(502122794)フジフィルム ディマティックス, インコーポレイテッド (73)
【Fターム(参考)】