説明

インターネット電話装置及び電子名刺装置

【課題】 インターネット電話において着信者に対し発信者の詳細な情報を自動的に通知する。
【解決手段】 各個人は、自分専用あるいは他人と共用のインターネット電話装置30を使用する際、自己の名刺データを記録してある電子名刺装置40をそのインターネット電話装置30に装填しておく(4)。インターネット電話装置30を使って相手にインターネット10経由で電話をかけた際、電子名刺装置40に記憶されている自己の名刺データが通話開始前に自動的に着信者に対して送信され(5)、着信者側のインターネット電話装置30では、着信とほぼ同時に発信者の名刺データが表示される(6)。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインターネット電話システムにおける電話端末として使用するインターネット電話装置及びそれと組み合わせて使用する電子名刺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信コストの削減等を目的として、公衆回線を利用した電話の通信回線の一部にインターネットを利用するインターネット電話システムが普及しつつある。それに応じて、通常の電話交換システムにおける発信者電話番号通知サービスのように発呼者の情報を着信者に自動的に通知する仕組みも提案され始めている(例えば特開平11−205454号公報)。
【0003】他方、メモリに記憶した名刺データをデータ転送手段によって装置間で転送することにより、名刺交換を電子的に行えるようにした電子名刺装置が従来より各種提案されている。例えば特開平3−286242号公報には、記憶部、表示部、データ転送手段を備え、前記記憶部に個人の名刺データを記憶させ、複数の装置のデータ転送手段どうしを接近あるいは接触させて名刺データの交換を行う機能を持つ電子名刺装置が記載されている。同種の技術は特開平6−28372号公報、特許第2708017号公報にも記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インターネット電話において着信側に発信者電話番号を通知することにより、着信者に発信者の情報を或る程度伝えることはできる。しかし、電話番号だけでは発信者を正確に認識することはできない。電話番号を頼りに個人の情報を別途調べるにしても、その発信者の記録が存在しない場合には徒労に終わる。
【0005】他方、従来の電子名刺装置はその役割が名刺交換に限定されており、インターネット電話へ応用した電子名刺装置は現時点では存在しない。電子名刺装置には自己の名刺データが電子的に保存されているため、これをインターネット電話による発呼時に着信者に対して送信すれば、着信者は発信者の正確な情報を瞬時に得ることができ、発信者電話番号通知サービスより格段に濃密な発信者情報の通知が可能になる。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、インターネット電話において着信者に対し発信者の詳細な情報を自動的に通知することができるようにすることにある。
【0007】本発明の別の目的は、名刺交換を電子的に行える電子名刺装置を使って、インターネット電話において着信者に対し発信者の詳細な情報を自動的に通知することができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のインターネット電話装置は、公衆回線を利用した電話の通信回線の一部にインターネットを利用するインターネット電話システムにおける電話端末を構成するインターネット電話装置において、自己の名刺データを記憶する自データ記憶部を有する電子名刺装置を装填するためのカードスロットを備え、且つ、相手電話端末への発呼時には前記カードスロットに装填された電子名刺装置の自データ記憶部に記憶された自己の名刺データを相手電話端末へ自動的に送信し、相手電話端末からの着呼時には相手電話端末から送信された相手の名刺データを受信して表示装置に表示する制御部を備えている。
【0009】また本発明の第2のインターネット電話装置は、本発明の第1のインターネット電話装置における前記制御部がさらに、相手電話端末から受信した相手の名刺データを前記カードスロットに装填された電子名刺装置における他データ記憶部に登録する手段を有している。
【0010】また本発明の第1の電子名刺装置は、前記インターネット電話装置のカードスロットに挿抜自在な電子名刺装置であって、自己の名刺データを記憶する自データ記憶部と、相手の名刺データを記憶する他データ記憶部と、名刺交換時に前記自データ記憶部に記憶された自己の名刺データを他の電子名刺装置に送信し且つ他の電子名刺装置から送信された名刺データを受信するローカル通信部と、前記インターネット電話装置から前記自データ記憶部に対する読み出し及び前記他データ記憶部に対する書き込みを可能にすると共に前記ローカル通信部で受信された相手の名刺データを前記他データ記憶部に記憶する制御部とを備えている。
【0011】また本発明の第2の電子名刺装置は、前記インターネット電話装置のカードスロットに挿抜自在な電子名刺装置であって、自己の名刺データを記憶する自データ記憶部と、相手の名刺データを記憶する他データ記憶部と、名刺交換時に前記自データ記憶部に記憶された自己の名刺データを他の電子名刺装置に送信し且つ他の電子名刺装置から送信された名刺データを受信するローカル通信部と、名刺データベースを有する会社端末とネットワーク経由で通信可能なネットワーク通信部と、前記インターネット電話装置から前記自データ記憶部に対する読み出し及び前記他データ記憶部に対する書き込みを可能にすると共に前記ローカル通信部で受信された相手の名刺データを前記他データ記憶部に記憶し、且つ、前記ネットワーク通信部により前記会社端末の名刺データベースにアクセスして自己の名刺データを取得し、前記自データ記憶部に記憶された名刺データを書き換える制御部とを備えている。
【0012】
【作用】本発明の第1のインターネット電話装置は、自己の名刺データを記憶する自データ記憶部を有する電子名刺装置をカードスロットに装填した状態で使用され、相手電話端末への発呼時には、カードスロットに装填された電子名刺装置の自データ記憶部に記憶された自己の名刺データが相手電話端末へ自動的に送信される。また、相手電話端末からの着呼時には、相手電話端末から送信された相手の名刺データを受信して表示装置に表示する。また、第2のインターネット電話装置にあっては更に、利用者からの指示に基づき、相手電話端末から受信した相手の名刺データがカードスロットに装填された電子名刺装置における他データ記憶部に登録される。
【0013】また本発明の第1の電子名刺装置は、インターネット電話装置のカードスロットから取り外して持ち運ぶことにより、名刺交換を電子的に行うことができる。つまり、名刺交換時、ローカル通信部によって自データ記憶部に記憶された自己の名刺データが他の電子名刺装置に送信され、また他の電子名刺装置から送信された名刺データが受信され、制御部によって前記ローカル通信部で受信された相手の名刺データが他データ記憶部に記憶される。また、第2の電子名刺装置にあっては更に、ネットワーク通信部が自己の会社の会社端末における名刺データベースにアクセスして自己の名刺データを取得し、制御部がこの取得された名刺データで自データ記憶部に記憶された名刺データを書き換える。これにより、人事異動によって電子名刺装置に保存されている自己の名刺データが古いデータになった場合、最新の名刺データに手軽に更新することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】先ず、本発明の実施の形態の全体構成と概略動作を説明する。図1を参照すると、本実施の形態は、通信ネットワーク、例えばインターネット10経由で相互に接続可能な会社端末20、インターネット電話装置30および電子名刺装置40から構成される。ここで、会社端末20は各会社毎に存在し、電子名刺装置40は各個人毎に存在する。また、インターネット電話装置30は各個人毎に専用に設けられるか、会社の同じ部署の複数の個人に共通に設けられる。
【0016】会社端末20には、人事データベース21と会社名刺データベース22とが設けられている。人事データベース21は、或る会社の人事システム用のデータベースであり、当該会社の属する個人の様々な人事情報(基本情報、学歴、特技、家族、住所など)を蓄積している。会社名刺データベース22は、当該会社に所属する各個人毎の名刺データを蓄積している。名刺データは、個人の氏名に加えて、所属会社の名称、所属部署、役職、前記会社の住所、電話番号、FAX番号、当該個人のEメールアドレス等が含まれる。会社名刺データベース22中の名刺データは、当該個人を一意に識別する従業員番号等の識別子を検索キーにして検索できるように識別子が付加されており、また、当該個人のみに事前に通知されたパスワードが付加されている。当該会社において人事異動があると、人事データベース21が更新されると同時に、人事異動のあった個人の名刺データが会社名刺データベース22において自動的に更新される(図1の(1))。
【0017】電子名刺装置40は、名刺データを装置間で転送することにより名刺交換を電子的に行える名刺交換装置としての役割と、インターネット電話装置30と組み合わせて使用される名刺データ記憶装置としての役割とを兼ねている。また電子名刺装置40は、名刺交換のためのローカル通信機能およびインターネット電話装置30との接続機能に加えて、インターネット10経由で会社端末20と通信するためのネットワーク通信機能を備えている。このネットワーク通信機能により、人事異動に伴って会社端末20の会社名刺データベース22が更新される毎に、各個人は、自分の最新の名刺データを会社名刺データベース22から取り出して、自分の電子名刺装置40にインターネット10経由で登録することができる(図1の(2))。
【0018】電子名刺装置40を使った名刺交換は、各個人の名刺を活用する様々な場面で実施される。最も代表的な例として、図1に示されるように、AさんとBさんが初対面で紹介し合う時、お互いが電子名刺装置40を持っていて、所定の至近距離(例えば3m)以内で対面式による1対1の電子名刺交換をする(図1の(3))。また、応用例として、n(≧3)人以上の集まりの中で、前記距離より長い所定距離(例えば10m)以内で対面式によるn対nの電子名刺交換を行うこともできる。具体的には1対nの名刺交換をn回繰り返す。これらの名刺交換によって得られた相手の名刺データは、電子名刺装置40に内蔵のメモリに保存される。
【0019】各個人が、個人専用あるいは他人と共用のインターネット電話装置30を使用する際、自分の電子名刺装置40をそのインターネット電話装置30のカードスロットに装填しておく(図1の(4))。インターネット電話装置30を使って相手にインターネット10経由で電話をかけた際、電子名刺装置40に記憶されている自己の名刺データが通話開始前に自動的に着信者に対して送信され(図1の(5))、着信者側のインターネット電話装置30では、着信とほぼ同時に発信者の名刺データが表示される(図1の(6))。着信者は、必要に応じて、発信者から送られてきた名刺データをインターネット電話装置30に装填してある自己の電子名刺装置40に登録することができる(図1の(7))。また、着信者が使用しているインターネット電話装置30が個人所有のものであれば、発信者から送られてきた名刺データを、インターネット電話装置30に接続された個人名刺データベース31に登録することもできる(図1R>1の(8))。
【0020】このように本実施の形態におけるインターネット電話装置30を用いたインターネット電話では、通話開始前に発信者の名刺データが着信者側に自動的に表示されるため、着信者は発信者の正確かつ詳細な情報を瞬時に認識することができる。また、インターネット電話装置を使わない場合、電子名刺装置30を対面方式による電子的な名刺交換に使用することができる。
【0021】以下、本実施の形態における各部の構成と動作を詳細に説明する。
【0022】先ず、会社端末20、電子名刺装置40およびインターネット電話装置30の構成例について説明する。
【0023】図2を参照すると、会社端末20は、前述した人事データベース21および会社名刺データベース22と、インターネット10経由で電子名刺装置40と通信するためのネットワーク通信部23、キーボード等の如き入力部24、液晶ディスプレイ装置等の如き表示部25、プログラム等を記憶する記憶部26、及びこれらに接続された制御部27とを備えている。ネットワーク通信部23は例えばISDN回線等の回線によってインターネット10に接続される有線方式が一般に採用されるが、無線方式を採用することもできる。制御部27はCPU等で構成され、記憶部26に記憶されたプログラムの制御の下に、後述する各種の処理を実施する。
【0024】図3を参照すると、電子名刺装置40は、板状のケース本体41と、このケース本体41の一辺を回動軸として回動自在な表示部42とから構成される。表示部42を閉じれば、インターネット電話装置30のカードスロットに挿入可能で、また持ち運びに便利な、全体が薄いカード状になるようになっている。そのときのサイズは、例えば横10cm、縦6cm、厚さ0.5cm程度である。また、表示部42の表示面はほぼ紙の名刺サイズの大きさを有している。表示部42は、例えば液晶ディスプレイ装置で構成される。
【0025】ケース本体41の上面には、プッシュボタン式の開閉スイッチ43、スライドスイッチ式の切替スイッチ44、発信ボタン45、着信ボタン46、操作開始ボタン47、十字キー48が配設されている。これらは電子名刺装置40を使って名刺交換を行う際に使用される。開閉スイッチ43は、表示部42が閉じた状態でOFFになり、表示部42を開くと自動的にONになる。切替スイッチ44は、ローカル通信の送信電力を切り替えるためのスイッチである。発信ボタン45は、表示部42に表示中の自分の名刺データの送信を指示するボタンである。着信ボタン46は、他の電子名刺装置から送信された名刺データの受信を指示するボタンであり、着信ボタン46の押下中に限って名刺データが受信できる。操作開始ボタン47は、表示部42にメニューを表示させるボタンであり、十字キー48は、表示部42に表示されたメニューから所望の項目を選択するためのボタンである。メニュー項目には、会社名刺データベース22から自己の最新の名刺データを取り込むためのメニュー項目、内蔵メモリに記憶された他人の名刺データを選択して表示部42に表示するメニュー項目、パスワードを入力するための文字選択メニュー項目等の各種のメニュー項目が設定されている。
【0026】またケース本体41の側面には、インターネット電話装置30と電気的および物理的に接続するためのプラグ等の接続具49が設けられている。
【0027】図4を参照すると、電子名刺装置40は電気的な構成として、前述した表示部42と、ケース本体41の上面に配設された前述したスイッチやボタンやキーから構成される入力部52と、インターネット10経由で会社端末20と通信するためのネットワーク通信部53と、他の電子名刺装置と無線により通信するためのローカル通信部54と、前述した接続具49に接続されたインタフェース部51と、自己の名刺データを記憶する自データ記憶部55と、相手の名刺データを記憶する他データ記憶部56と、プログラム等を記憶する記憶部57と、これらに接続された制御部58とを備えている。
【0028】ローカル通信部54は、本実施の形態では無線による通信を行うが、赤外線通信等、他の通信形態を採用することもできる。ネットワーク通信部53は、携帯電話のiモードと同じ仕組みでインターネット経由で外部端末と通信を行うためのものである。インタフェース部51は、インターネット電話装置30と双方向に信号の授受を行うためのもので、例えばRS232Cインタフェース等が使用される。制御部58はCPU等で構成され、記憶部57に記憶されたプログラムの制御の下に、後述する各種の処理を実施する。入力部52中の前述した切替スイッチ44の出力Xはローカル通信部54に入力され、切替スイッチ44の状態に応じてローカル通信部54における送信電力が強、弱の2段階に切り替えられる。弱にすると、例えば3m以内にいる他の電子名刺装置への名刺データの送信が可能であり、強にすると、例えば10m以内にいる他の電子名刺装置への名刺データの送信が可能になる。電子名刺装置40内の各部は図示しない内蔵電源によって動作する。なお、インターネット電話装置30に接続されている期間中は、接続具49を通じてインターネット電話装置30から供給される電力で動作するようにしても良い。
【0029】図5を参照すると、インターネット電話装置30は、ケース本体31と、このケース本体31の一辺を回動軸として回動自在な液晶ディスプレイ装置等の表示部32と、ケース本体31にコード33で接続されたハンドセット(受話器)34とから構成されている。ケース本体31の上面には、インターネット電話関連のボタン群(0〜9の数字ボタン等)および一般のパーソナルコンピュータにおけるキーボードと同様なキー群が配列された操作ボード35が設けられ、上面の一部はハンドセット34の設置スペースとなっている。また、ケース本体31の側面には、電子名刺装置40を装填するためのカードスロット36が設けられ、更にマウス37が接続されている。なお、38は通信ケーブルである。
【0030】図6を参照すると、インターネット電話装置30は電気的な構成として、前述した表示部32と、ケース本体31の上面に配設された前述した操作ボード35やマウス37から構成される入力部61と、通信ケーブル38に接続されインターネット10経由で他のインターネット電話装置30と通信するためのネットワーク通信部62と、カードスロット36内に設けられ電子名刺装置40の接続具49と嵌合するソケット等の接続具63と、この接続具63に接続されたインタフェース部64と、プログラム等を記憶する記憶部65と、前述した個人名刺データベース31と、これらに接続された制御部66と、この制御部66とハンドセット34との間に介在する切替部67とを備えている。
【0031】インタフェース部64は、電子名刺装置40と双方向に信号の授受を行うためのもので、例えばRS232Cインタフェース等が使用される。切替部67は、ハンドセット34のオンフック状態を検出するフックスイッチ671と、呼び出し音を出力するためのスピーカ672と、ハンドセット34から出力された送話信号を増幅して制御部66の音声入力ポート661に入力するアンプ673と、制御部66の音声出力ポート662から出力された音声信号を増幅して出力するアンプ674と、アンプ674から出力される音声信号をスピーカ672及びハンドセット34の何れか一方に出力するセレクタ675と、フックスイッチ671のオン,オフによりハンドセット34のフッキング状態を検出して制御部66に通知すると共に、オンフック時にはセレクタ675の出力をスピーカ672側に切り替え、オフフック時にはセレクタ675の出力をハンドセット34側に切り替えるフッキング検出部676とを含んでいる。
【0032】制御部66は、CPUやサウンドボード等で構成され、記憶部65に記憶された通話管理機能およびダイヤル管理機能等を有するインターネット電話用アプリケーションプログラム等の制御の下に、インターネット電話装置30全体の制御を司る。例えば着信待ち状態では、ハンドセット34がオンフック状態、フックスイッチ671はオン状態になっているため、フッキング検出部676はオンフック信号を制御部66に出力すると共にセレクタ675の出力をスピーカ672側に切り替えている。この状態で当該インターネット電話装置30に着信がなされると、制御部66の処理により音声出力ポート662から出力される着信音がアンプ674、セレクタ675を介してスピーカ672に導かれ、スピーカ672から着信音が発せられる。着信音を聞いた利用者がハンドセット34を取り上げると、フックスイッチ671がオフになり、フッキング検出部676はオフフック信号を制御部66に出力すると共にセレクタ675の出力をハンドセット34側に切り替える。従って、インターネット電話用アプリケーションプログラムの処理により音声出力ポート662から出力される相手からの通話音声はハンドセット34に出力される。また、ハンドセット34の送話信号はアンプ673を介して制御部66の音声入力ポート661に入力され、インターネット電話用アプリケーションプログラムの処理により通話相手に送信される。これにより、ハンドセット34を用いた通話が可能となる。通話中は、送受信する音声信号の圧縮/伸長処理が行われると共に、IP(Internet Protocol)による通信処理が行われる。そして、通話終了時に利用者がハンドセット34を元の場所に置くと、フックスイッチ671がオンし、フッキング検出部676から制御部66にオンフック信号が出力され、インターネット電話用アプリケーションプログラムにより通話終了時の処理が行われる。また、セレクタ675の出力はスピーカ672側に切り替わり、着信待ち状態に復帰する。以上のような処理自体は従来のインターネット電話装置でも行われている処理であり、本実施の形態における特徴は、制御部66が、発呼時にはカードスロット36に装填された電子名刺装置40の自データ記憶部55に記憶された名刺データを通話相手に自動的に送信し、着呼時には通話相手から送信されてきた相手の名刺データを表示部32に表示する点にある。詳しくは後述する。
【0033】次に会社端末20、電子名刺装置40およびインターネット電話装置30の動作を各場合に分けて説明する。
【0034】(1)人事異動時の会社名刺データベースの更新図7に、会社端末20の制御部27の処理例を示す。会社において人事異動があったことにより、入力部24から人事異動データが入力されると(S11)、制御部27は、入力された人事異動データに従って人事データベース21を更新し(S12)、会社名刺データベース22を更新する(S13)。例えば、或る個人Aが主任から同じ課の課長へ昇進したことを示す人事異動データが入力された場合、制御部27は、人事データベース21を更新して個人Aの役職を主任から課長へ更新し、同時に、会社名刺データベース22から個人Aの名刺データを検索し、その名刺データ中の役職を主任から課長へ更新する。
【0035】(2)電子名刺装置40への自己の最新名刺データの取り込み電子名刺装置40は、表示部42が開かれると開閉スイッチ43が自動的にONし、それを契機に制御部58は図8に示す処理を開始する。先ず、自データ記憶部55に記憶された自己の名刺データを読み出し、紙の名刺と同様なフォーマットで、表示部42に表示する(S21)。そして、利用者からの何らかの操作を待つ待受け状態となる(S22)。
【0036】図9に示すように、待受け状態において、利用者が操作開始ボタン47を押下すると(S31)、その旨を検知した制御部58は、記憶部57に記憶されたメニューを表示部42に表示し、利用者からのメニュー項目の選択を待つ(S32、S33)。そして、自己の名刺データを更新するメニュー項目が選択された場合にステップS34〜S37の処理を実施する。他方、他のメニュー項目が選択された場合には該当する処理を実施する。例えば、相手名刺データを表示するメニュー項目が選択された場合には、他データ記憶部56に記憶された名刺データを1つずつ読み出して、表示部42に表示する処理を行う。また、相手名刺データを削除するメニュー項目が選択された場合には、他データ記憶部56に記憶された名刺データを1つずつ削除対象データとして表示部42に表示し、利用者の指示に従って削除する処理を行う。
【0037】自己の名刺データを更新するメニュー項目が選択された場合、制御部58は、自己の社員番号など自己を一意に定める識別子とパスワードを利用者に入力させる(S34)。識別子を構成する各文字およびパスワードを構成する各文字は、制御部58が表示部42に表示する入力文字候補一覧画面中から利用者が適宜一文字ずつ選択していくことで入力可能である。次に制御部58は、入力された識別子およびパスワードを含む会社名刺データベース問い合わせ要求を、ネットワーク通信部53を利用して、インターネット10経由で自己の会社端末20へ送信する(S35)。
【0038】この問い合わせ要求は会社端末20のネットワーク通信部23を介して制御部27で受信される(S38)。制御部27は、問い合わせ中の識別子をキーに会社名刺データベース22を検索し(S39)、それに付加されているパスワードと問い合わせ中のパスワードとが一致するか否かを照合する(S40)。そしてパスワードが一致した場合に限って、前記検索した名刺データを要求元の電子名刺装置40にネットワーク通信部23を利用してインターネット10経由で送信する(S41)。
【0039】この名刺データは電子名刺装置40のネットワーク通信部53を介して制御部58で受信される(S36)。制御部58は、受信した名刺データで自データ記憶部55に記憶された古い名刺データを書き換え、且つ表示部42に表示する(S37)。そして、待受け状態に戻る。
【0040】(3)電子名刺交換名刺交換時の電子名刺装置40の処理例を図10に示す。図10において、ステップS42〜S43は名刺データを送信する側の電子名刺装置40の処理ステップを、ステップS51〜S53は名刺データを受信する側の電子名刺装置40の処理ステップを、それぞれ示す。
【0041】今、AさんがBさんに自己の名刺データを送信する場合を想定する。この場合、Bさんは、待受け状態において自己の電子名刺装置40の着信ボタン46をAさんの名刺データが受信されるまで押し続ける操作を行い、Aさんは待受け状態において発信ボタン45をONする操作を行う。Aさんの電子名刺装置40において発信ボタン45がONされると(S42)、それを検出した制御部58が自データ記憶部55から名刺データを読み出し、ローカル通信部54を通じて所定の無線フォーマットにて送信する(S43)。
【0042】他方、Bさんの電子名刺装置40において着信ボタン46がONされると(S51)、それを検出した制御部58がローカル通信部54によってAさんの名刺データを受信する(S52)。制御部58は、受信したAさんの名刺データを他データ記憶部56の空き領域に追加登録すると共に、表示部42に一定時間だけ表示する(S53)。そして、待受け状態に遷移する。
【0043】BさんがAさんに自己の名刺データを送信する場合は、前述したAさんと同じ動作がBさん側で行われ、前述したBさんと同じ動作がAさん側で行われる。
【0044】また、3人以上の集まりの中で、n対nの電子名刺交換を行う場合、1対nの名刺交換がn回繰り返される。
【0045】(4)インターネット電話装置間の通話説明の便宜上、Xさんが自分専用あるいは他人と共用のインターネット電話装置30を使用してYさんにインターネット電話をかける場合を想定し、Xさんの電子名刺装置を40X、この電子名刺装置40Xが装填されたインターネット電話装置を30X、Yさんの電子名刺装置を40Y、この電子名刺装置40Yが装填されたインターネット電話装置を30Yと表記する。また、公衆回線を利用した電話の通信回線の一部にインターネットを利用するインターネット電話システムの例として、各電話端末がISDNやアナログ回線等の公衆網を介してインターネット・サービス・プロバイダのインターネット電話サーバにそれぞれ接続され、インターネット電話サーバ間がインターネットを介して接続された形態を取り上げる。
【0046】図11はこのような形態のインターネット電話システムにおいて、インターネット電話装置30Xが発呼して、インターネット電話装置30Yと通話可能になるまでの接続シーケンス図である。図中、100X、100YはISDN等の公衆網、200X、200Yはインターネット電話サーバ(以下、単にサーバと称す)である。
【0047】Xさんがインターネット電話装置30Xのハンドセット34を取り上げ、操作ボード35上のダイヤルボタンを操作して交換機100Xに対し、サーバ200Xの電話番号をダイヤルすると、インターネット電話装置30Xとサーバ200Xとの間にパスが確立される(a)。サーバ200Xは、発信加入者が契約ユーザであることを確認するために、アカウント及びパスワードの送出をインターネット電話装置30Xに要求し、認証を実施する(b)。認証完了後、Xさんがインターネット電話装置30Xから通話相手のインターネット電話装置30Yの電話番号を入力すると、それがサーバ200Xに通知される(c)。サーバ200Xは、インターネット電話装置30Yが接続されている交換機100Yを探し、この交換機100Yに接続されているサーバ200Yを探す。そして、サーバ200Xはサーバ200Yに対してインターネット10を介して通話相手であるインターネット電話装置30Yの電話番号を添えて着信要求を送出する(d)。
【0048】サーバ200Yは、交換機100Yに対してインターネット電話装置30Yの電話番号をダイヤルし(e)、交換機100Yはインターネット電話装置30Yに着呼を行う(f)。Yさんがインターネット電話装置30Yのハンドセット34を取り上げることで応答すると(g)、交換機100Yからサーバ200Yに接続完了通知が送られ(h)、これにより、サーバ200Yとインターネット電話装置30Yとの間にパスが確立される。そして、サーバ200Yはインターネット10を介してサーバ200Xに接続完了通知を出し(i)、サーバ200Xはインターネット電話装置30Xに接続完了通知を出す(j)。これにより、インターネット電話装置30Xとインターネット電話装置30Yとの間の通話が可能となる。
【0049】本実施の形態においては、発信側のインターネット電話装置30Xは、通話可能な状態になると直ちに、自装置に装填された電子名刺装置40Xの自データ記憶部55に記憶されたXさんの名刺データを通話相手のインターネット電話装置30Yに送信し、インターネット電話装置30Yでは、受信したXさんの名刺データを表示部32に表示する(k)。その後、XさんとYさんとの間で通話が行われる(l)。
【0050】図12は、発信側のインターネット電話装置30Xがサーバ200Xから接続完了通知を受信した時の処理例を示す。インターネット電話装置30Xの制御部66は、接続完了通知を受信すると、動作モードをデータ送受信モードに設定する(S61)。データ送受信モードとは、インターネット電話装置30Xからインターネット電話装置30Yに音声データでなく名刺データを送信するモードであり、当該データ送受信モード中はハンドセット34から入力される送話音声のインターネット電話装置30Yへの送信は抑止される。続いて制御部66は、音声出力ポート662から所定の音声案内メッセージを出力し、ハンドセット34を通じてXさんに名刺データ送信中である旨を通知する(S62)。
【0051】続いて、電子名刺装置40Xの自データ記憶部55に記憶されたXさんの名刺データを読み出し(S63)、IPプロトコルに従ってインターネット電話装置30Yへ送信する(S64)。名刺データの読み出しは、制御部66がインタフェース部64を通じて電子名刺装置40Xに自己の名刺データの読み出しを要求し、電子名刺装置40Xの制御部58が自データ記憶部55中の名刺データを読み出してインタフェース部51を介してインターネット電話装置30Yへ返却することで行われる。そして名刺データの送信を完了すると、制御部66は動作モードをデータ送受信モードから音声送受信モードに変更し(S65)、音声出力ポート662から所定の音声案内メッセージを出力し、ハンドセット34を通じてXさんに通話を開始できる旨を通知する(S66)。音声送受信モードとは、通常のインターネット電話装置における通話状態と同様に音声データの送受信を行うモードである。以降、通常のインターネット電話と同様の動作が行われる。
【0052】図13は、着信側のインターネット電話装置30Yが着信に応答した時の処理例を示す。インターネット電話装置30Yの制御部66は、着信に対して応答すると、動作モードをデータ送受信モードに設定する(S71)。データ送受信モードは前述したように、インターネット電話装置30Xからインターネット電話装置30Yに音声データでなく名刺データを受信するモードであり、当該データ送受信モード中はハンドセット34から入力される送話音声のインターネット電話装置30Xへの送信は抑止される。続いて制御部66は、音声出力ポート662から所定の音声案内メッセージを出力し、ハンドセット34を通じてYさんに名刺データ受信中である旨を通知すると共に(S72)、インターネット電話装置30Xから送信されてくる名刺データを受信する(S73)。名刺データの受信を完了すると、受信した名刺データを表示部32に例えば紙の名刺と同様なフォーマットで表示すると共に記憶部65内に一時的に記憶し(S74)、動作モードをデータ送受信モードから音声送受信モードに変更し(S75)、音声出力ポート662から所定の音声案内メッセージを出力し、ハンドセット34を通じてYさんに通話を開始できる旨を通知する(S76)。以降、通常のインターネット電話と同様の動作が行われる。
【0053】また、Yさんがインターネット電話装置30Yの操作ボード35の操作によって受信名刺データの電子名刺装置40Yへの登録を指示すると、制御部66は、記憶部65に一時的に記憶してある受信した名刺データを電子名刺装置40Yの他データ記憶部56に書き込む(S77)。具体的には、制御部66が、名刺データを書き込みデータとする書き込み要求をインタフェース部64を通じて電子名刺装置40Yへ送出し、電子名刺装置40Yの制御部58がインタフェース部51を介して受け取った名刺データを他データ記憶部56へ書き込む。なお、インターネット電話装置30YがYさん専用のインターネット電話装置である場合、受信したXさんの名刺データを前述したように個人名刺データベース31に登録して整理することも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、インターネット電話において着信者に対し発信者の詳細な情報、つまり発信者個人の名刺データを自動的に通知することができる。これにより着信者は発信者の正確かつ詳細な情報を瞬時に認識することが可能となる。
【0055】また、電子名刺装置はインターネット電話装置から取り外せば、対面方式による電子的な名刺交換に有効活用することが可能である。
【0056】また、発信者から送信されてきた名刺データを着信者のインターネット電話装置に装填された電子名刺装置における他データ記憶部に登録することもできるため、電話をかけてきた相手の名刺データを、対面方式による電子交換で得た相手の名刺データと同様に管理することが可能となる。
【0057】また、人事異動によって所属や役職などが変わった場合に、電子名刺装置に記憶されている古い自己の名刺データを最新の自己の名刺データに手軽に更新することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の全体構成例を示す図である。
【図2】会社端末の構成例を示すブロック図である。
【図3】電子名刺装置の一例を示す外観斜視図である。
【図4】電子名刺装置の電気的な構成例を示すブロック図である。
【図5】インターネット電話装置の一例を示す外観斜視図である。
【図6】インターネット電話装置の電気的な構成例を示すブロック図である。
【図7】人事異動があった際に会社端末の制御部で実施される処理例を示すフローチャートである。
【図8】開閉スイッチのオン時に電子名刺装置の制御部で実施される処理例を示すフローチャートである。
【図9】自己の名刺データを最新のデータに更新する際に電子名刺装置および会社端末の制御部で実施される処理例を示すフローチャートである。
【図10】名刺交換時の電子名刺装置の制御部の処理例を示すフローチャートである。
【図11】インターネット電話シーケンスにおける発信側のインターネット電話装置の発呼から着信側のインターネット電話装置と通話可能になるまでの接続シーケンスを示す図である。
【図12】発信側のインターネット電話装置が接続完了通知を受信した時の処理例を示すフローチャートである。
【図13】着信側のインターネット電話装置が着信に応答した時の処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…インターネット
20…会社端末
21…人事データベース
22…会社名刺データベース
30…インターネット電話装置
31…個人名刺データベース
40…電子名刺装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】 公衆回線を利用した電話の通信回線の一部にインターネットを利用するインターネット電話システムにおける電話端末を構成するインターネット電話装置において、自己の名刺データを記憶する自データ記憶部を有する電子名刺装置を装填するためのカードスロットを備え、且つ、相手電話端末への発呼時には前記カードスロットに装填された電子名刺装置の自データ記憶部に記憶された自己の名刺データを相手電話端末へ自動的に送信し、相手電話端末からの着呼時には相手電話端末から送信された相手の名刺データを受信して表示装置に表示する制御部を備えることを特徴とするインターネット電話装置。
【請求項2】 前記制御部はさらに、相手電話端末から受信した相手の名刺データを前記カードスロットに装填された電子名刺装置における他データ記憶部に登録する手段を有することを特徴とする請求項1記載のインターネット電話装置。
【請求項3】 前記名刺データは、少なくとも個人の氏名、その個人の所属会社の名称、所属部署、役職のデータを含む請求項1記載のインターネット電話装置。
【請求項4】 前記電子名刺装置は、前記インターネット電話装置のカードスロットに挿抜自在な電子名刺装置であって、自己の名刺データを記憶する自データ記憶部と、相手の名刺データを記憶する他データ記憶部と、名刺交換時に前記自データ記憶部に記憶された自己の名刺データを他の電子名刺装置に送信し且つ他の電子名刺装置から送信された名刺データを受信するローカル通信部と、前記インターネット電話装置から前記自データ記憶部に対する読み出し及び前記他データ記憶部に対する書き込みを可能にすると共に前記ローカル通信部で受信された相手の名刺データを前記他データ記憶部に記憶する制御部とを備えることを特徴とする請求項1、2または3記載のインターネット電話装置。
【請求項5】 前記電子名刺装置は、前記インターネット電話装置のカードスロットに挿抜自在な電子名刺装置であって、自己の名刺データを記憶する自データ記憶部と、相手の名刺データを記憶する他データ記憶部と、名刺交換時に前記自データ記憶部に記憶された自己の名刺データを他の電子名刺装置に送信し且つ他の電子名刺装置から送信された名刺データを受信するローカル通信部と、名刺データベースを有する会社端末とネットワーク経由で通信可能なネットワーク通信部と、前記インターネット電話装置から前記自データ記憶部に対する読み出し及び前記他データ記憶部に対する書き込みを可能にすると共に前記ローカル通信部で受信された相手の名刺データを前記他データ記憶部に記憶し、且つ、前記ネットワーク通信部により前記会社端末の名刺データベースにアクセスして自己の名刺データを取得し、前記自データ記憶部に記憶された名刺データを書き換える制御部とを備えることを特徴とする請求項1、2または3記載のインターネット電話装置。
【請求項6】 公衆回線を利用した電話の通信回線の一部にインターネットを利用するインターネット電話システムにおける電話端末を構成するインターネット電話装置のカードスロットに挿抜自在な電子名刺装置であって、自己の名刺データを記憶する自データ記憶部と、相手の名刺データを記憶する他データ記憶部と、名刺交換時に前記自データ記憶部に記憶された自己の名刺データを他の電子名刺装置に送信し且つ他の電子名刺装置から送信された名刺データを受信するローカル通信部と、前記インターネット電話装置から前記自データ記憶部に対する読み出し及び前記他データ記憶部に対する書き込みを可能にすると共に前記ローカル通信部で受信された相手の名刺データを前記他データ記憶部に記憶する制御部とを備えた電子名刺装置。
【請求項7】 公衆回線を利用した電話の通信回線の一部にインターネットを利用するインターネット電話システムにおける電話端末を構成するインターネット電話装置のカードスロットに挿抜自在な電子名刺装置であって、自己の名刺データを記憶する自データ記憶部と、相手の名刺データを記憶する他データ記憶部と、名刺交換時に前記自データ記憶部に記憶された自己の名刺データを他の電子名刺装置に送信し且つ他の電子名刺装置から送信された名刺データを受信するローカル通信部と、名刺データベースを有する会社端末とネットワーク経由で通信可能なネットワーク通信部と、前記インターネット電話装置から前記自データ記憶部に対する読み出し及び前記他データ記憶部に対する書き込みを可能にすると共に前記ローカル通信部で受信された相手の名刺データを前記他データ記憶部に記憶し、且つ、前記ネットワーク通信部により前記会社端末の名刺データベースにアクセスして自己の名刺データを取得し、前記自データ記憶部に記憶された名刺データを書き換える制御部とを備えた電子名刺装置。
【請求項8】 前記名刺データは、少なくとも個人の氏名、その個人の所属会社の名称、所属部署、役職のデータを含む請求項6または7記載の電子名刺装置。

【図1】
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【図8】
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【図2】
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【図3】
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【図7】
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【図12】
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【図4】
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【図5】
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【図10】
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【図6】
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【図9】
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【図13】
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【図11】
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【公開番号】特開2001−339503(P2001−339503A)
【公開日】平成13年12月7日(2001.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−161129(P2000−161129)
【出願日】平成12年5月26日(2000.5.26)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】