説明

インターホンシステム

【課題】 宅配業者が宅配物の管理に使用している荷物問い合わせ番号を利用し、なりすましか否かを判断することを可能としたインターホンシステムを提供する。
【解決手段】 インターネットを介して宅配業者サーバにアクセスするためのWEBブラウザと、宅配業者を選択して宅配業者サーバにアクセスする宅配業者選択ボタンと、開いたWEBページの問い合わせ番号入力部に番号を入力するための問い合わせ番号入力欄33aを備えた荷物問い合わせ画面33を表示する表示部22と、訪問した宅配業者により玄関機から荷物の問い合わせ番号を入力させるための番号確認ボタン34と、玄関機から入力された問い合わせ番号を宅配業者サーバのデータと照合させて照合結果を表示部22に表示させる開始ボタン33bとを居室機のタッチパネルに設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は来訪者が居住者を呼び出すためのインターホンシステムに関し、特に宅配業者になりすまして侵入しようとする不審者を判別することができるインターホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
セキュリティを上げるために来訪者を撮像するカメラを備えたインターホンシステムが普及している。しかしながら、近年宅配物の増加に伴い、宅配業者になりすまして宅内に入り込もうとする悪質な不審者が現れ始め、カメラが撮像した映像だけでは来訪者を判断することができない状況が発生している。
このような、なりすましによる犯罪を防ぐために、例えば特許文献1に記載された技術がある。これは、インターホン親機と宅配情報を備えたセンター装置とをインターネットで接続する一方、荷物を配送する宅配業者にIDタグを携行させて、IDを提示させることで判別し、なりすましによる犯罪を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−303806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記宅配業者にIDタグを携行させる構成は、映像情報のみによる判断に加えてより確度の高い判断を行うことができる。しかしながら、居住者を呼び出すための玄関機にIDタグから情報を読み取る読み取り装置を組み込む必要があり、システム構成が複雑で高価なものとなるし、IDタグが偽造されたら、逆に悪用される恐れがある。
そこで、本発明はこのような問題点を解消するために成されたもので、宅配業者が宅配物の管理に使用している荷物問い合わせ番号を利用し、なりすましか否かを判断することを可能としたインターホンシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、居住者を呼び出して通話を行う機能を備えて住戸玄関或いは集合住宅のロビーに設置された玄関機と、玄関機からの呼び出しを受けて応答する機能を備えて住戸内に設置された居室機とを有するインターホンシステムにおいて、居室機は、インターネットを介して宅配業者サーバにアクセスし、荷物の問い合わせを行うためのWEBページを開くためのWEBブラウザと、WEBブラウザを起動させる宅配業者サーバ接続手段と、開いたWEBページに荷物問い合わせ番号を入力するための番号入力欄を表示する表示手段と、訪問した宅配業者により玄関機から荷物の問い合わせ番号を入力させるための問い合わせ番号入力依頼手段と、玄関機において入力された問い合わせ番号を、番号入力欄に入力する入力制御手段と、番号入力欄に入力された番号と、接続している宅配業者サーバのデータとを照合し、照合結果を表示手段に表示させる問い合わせ番号照合手段と、を有する一方、玄関機は、問い合わせ番号を入力するための番号入力手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、宅配業者のサーバから直接宅配物に関する情報を入手して宅配に来た訪問者が携行している宅配物の情報と照合するので、正規の宅配業者であるか、なりすましの業者であるか確実な判断ができる。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、玄関機が集合住宅のロビーに設置されている場合は、番号入力手段は、呼び出す住戸を選択するためのテンキーであることを特徴とする。
この構成によれば、従来より設けられているテンキーを使用して問い合わせ番号を入力できるので、新たに番号入力手段を設ける必要がない。よって、集合玄関に設置される玄関機の場合、新たな部材を追加する必要が無くなりシステムを安価に構成できる。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、玄関機は呼出操作した来訪者を撮像するためのカメラを備えると共に、居室機は、インターネットを介して警備会社等のセキュリティ管理機関の通報管理サーバへ映像情報を送信するための情報送信制御部を有し、情報送信制御部は、問い合わせ番号入力依頼手段の操作を受けて、玄関機の番号入力手段が能動となってから所定時間経過しても番号入力されない場合に、カメラが撮像している映像を通報管理サーバへ送信することを特徴とする。
この構成によれば、なりすましの可能性がある場合はすぐにその映像情報を外部のサーバへ送信するので、不審者情報を警備会社等へ速やかに通報できるし、不審者映像を1箇所に集中して蓄積することができ、犯罪の防止に役立てることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、宅配業者のサーバから直接宅配物に関する情報を入手して宅配に来た訪問者が携行している宅配物の情報と比較するので、正規の宅配業者であるか、なりすましの業者であるか確実な判断ができる。また、なりすましの可能性がある場合はすぐにその映像情報を外部のサーバへ送信するので、不審者情報を警備会社等へ速やかに通報できるし、不審者映像を1箇所に集中して蓄積することができ、犯罪の防止に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係るインターホンシステムの第1実施形態を示し、集合住宅に適用した集合住宅インターホンシステムの構成図である。
【図2】図1の集合玄関機のブロック図である。
【図3】図1の居室機のブロック図である。
【図4】表示部に表示された宅配業者確認画面図である。
【図5】問い合わせ番号入力欄を表示した表示部の画面図である。
【図6】本発明に係るインターホンシステムの第2実施形態を示し、戸建て住宅に適用したシステム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係るインターホンシステムの第1実施形態を示し、集合住宅に適用した集合住宅インターホンシステムの構成の一例を示している。図1において、1はロビー等の集合玄関に設置されて居住者を呼び出すための集合玄関機(玄関機)、2は集合住宅の個々の住戸内に設置されて集合玄関機1からの呼び出しを受けて応答するための居室機、3は管理室に設置されて来訪者や居住者と通話するための管理室親機、4は各機器間の通信を制御する制御装置、5は宅配業者に設置されて宅配物を管理するための宅配業者サーバ、6は警備会社等のセキュリティ管理機関に設置されて外部から通報された情報を管理する通報管理サーバである。
【0011】
集合玄関機1、居室機2、管理室親機3はそれぞれ伝送線L1,L2,L3により制御装置4に接続され、個々の居室機2,2,・・は、インターネット10を介して宅配業者サーバ5、及び通報管理サーバ6にアクセス可能となっている。
【0012】
集合玄関機1は図2のブロック図に示すように構成され、制御装置4と通信するための玄関機通信回路11、呼び出す住戸を選択するためのテンキーや呼出ボタンを有する操作部12、操作部12の操作内容等を表示する表示部13、マイク及びスピーカーを備えた通話部14、来訪者を撮像するためのカメラ15、集合玄関機1全体を制御する玄関機制御部16等を備えている。
【0013】
居室機2は図3のブロック図に示すように構成され、制御装置4と通信するための第1通信回路21、集合玄関機1のカメラ15の撮像映像を表示するLCDから成る表示部22、集合玄関機1等からの呼び出しに応答するための通話ボタンや表示部22に組み付けられたタッチパネル等を備えて各種操作を行う操作部23、マイク及びスピーカを備えた通話部24、インターネット10に接続するための第2通信回路25、宅配業者サーバ5及び通報管理サーバ6のURLやWEBブラウザ、更にはタッチパネル情報や後述するアナウンス音声等が記憶されている親機メモリ26、居室機2全体を制御する親機制御部27等を備えている。
【0014】
このように構成された集合住宅インターホンシステムについて、以下、動作を説明する。但し、来訪者が集合玄関機1の操作部12を操作して所望の居住者を呼び出して、居住者が居室機2から表示部22に表示された来訪者映像を見ながら応答する動作、また居室機2の操作により図示しないオートドアが解錠される動作、更に管理室親機3と集合玄関機1の間、或いは管理室親機3と居室機2の間で通話を行う動作については従来と同様であるので説明を省略し、ここでは宅配業者が集合玄関機1から呼び出しを行った場合の確認動作について説明する。
【0015】
集合玄関機1からの呼び出しに対して、居室機2により応答した居住者により、通話内容及び呼び出しに合わせて表示された来訪者映像から来訪者が宅配業者であることが認識されたら、その居住者の操作により居室機2を宅配業者サーバ5に接続する操作が行われる。この接続操作により、まず宅配業者選択ボタンが表示部22に表示される。図4は、このときの表示部22の表示を示す画面図であり、宅配業者選択ボタン30(30a,30b,30c)が、来訪者映像31と合わせて表示される。ここでは、A,B,Cの3つの宅配業者から何れかを選択する画面が表示されている。
この表示された宅配業者選択ボタン30は、ショートカットボタン(宅配業者サーバ接続手段)であり、何れかをタッチ操作すると、WEBブラウザが起動してインターネット10を介して選択した宅配業者サーバ5の荷物問い合わせページにアクセスされる。このURLは予め親機メモリ26に登録され記憶されている。
【0016】
来訪者との通話により、宅配業者が例えば宅配業者Aであったら、宅配業者選択ボタン30のうち宅配業者Aのボタン30aがタッチ操作される。この操作で、親機制御部27はWEBブラウザを起動し、選択された宅配業者サーバ5の対応するURLに接続制御する。その結果、図5に示す荷物問い合わせ画面33が表示部22に表示される。
【0017】
この荷物問い合わせ画面33は、選択した業者のWEBページ内の問い合わせ番号入力部に接続された問い合わせ番号入力欄33a、問い合わせ開始ボタン33b、入力された問い合わせ番号をクリアするクリアボタン33cを備え、来訪者に問い合わせ番号の入力を求める番号確認ボタン34が更に表示されている。
荷物問い合わせ画面33が表示されたら、問い合わせ番号入力欄33aをタッチして番号の入力モードになったことを確認し、番号確認ボタン34をタッチ操作する。この操作を受けて、親機制御部27は親機メモリ26から問い合わせ番号の入力を促す所定のメッセージ音声を取り出して、集合玄関機1の通話部14のスピーカから来訪者(宅配業者)に対して報音させる。例えば、「荷物の問い合わせ番号を照合します。問い合わせ番号を入力してください。」のアナウンスが集合玄関機1から報音される。
【0018】
このアナウンスを受けた来訪者により、集合玄関機1の操作部12から問い合わせ番号の入力が行われると、集合玄関機1から入力された番号が制御装置4を介して居室機2に送信される。居室機2では、送信された問い合わせ番号が、親機制御部27の制御により荷物問い合わせ画面33で表示されている問い合わせ番号入力欄33aに入力される。問い合わせ番号入力が終了したら、居住者により開始ボタン33bがタッチされると問い合わせが宅配業者サーバ5との間で実施される。こうして、正規の宅配業者の荷物であれば荷物問い合わせ画面は宅配状況を示すWEBページが表示されるし、問い合わせ番号が架空の番号であればエラー表示が成されることになる。
【0019】
一方、問い合わせ番号の入力を促すメッセージがアナウンスされてから、番号の入力操作がされない場合は、親機制御部27は次のような制御を実施する。アナウンスが報音されてから例えば10秒等所定時間が経過しても何ら応答が無い場合は、呼出操作に連動して起動しているカメラ15の撮像映像が居室機2において保存されると共に、ブラウザを起動させて通報管理サーバ6と接続し、通報管理サーバ6へ不審者情報として映像信号の送信が行われる。
この映像信号を受けた通報管理サーバ6は、受信した映像を保存する。これにより、なりすましであった場合にすぐにその情報を外部のセキュリティ管理会社等へ通報することができ、更に来訪者映像が保存される。
【0020】
このように、宅配業者のサーバから直接宅配物に関する情報を入手して宅配に来た訪問者が携行している宅配物の情報と照合するので、正規の宅配業者であるか、なりすましの業者であるか確実な判断ができる。
そして、従来より集合玄関機に設けられているテンキーを使用して問い合わせ番号を入力できるので、新たに番号入力手段を設ける必要がなく、集合玄関に設置される集合玄関機は、新たな部材を追加する必要が無くなりシステムを安価に構成できる。
また、なりすましの可能性がある場合はすぐにその映像情報を外部のサーバへ送信するので、不審者情報を警備会社等へ速やかに通報できるし、不審者映像を1箇所に集中して蓄積することができ、犯罪の防止に役立てることができる。
【0021】
図6は本発明に係るインターホンシステムの第2実施形態を示し、戸建て住宅に適用したシステムの一例を示している。玄関に設置されて居住者を呼び出すための玄関子機(玄関機)41と、玄関子機41からの呼び出しに応答するための居室親機(居室機)51で構成され、両者は伝送線L4で接続されている。そして、居室親機51は上記図1の構成と同様にインターネット10を介して宅配業者サーバ5、及び通報管理サーバ6にアクセスできるよう構成されている。
【0022】
玄関子機41は、図6に示すように居室親機51と通信するための子機通信回路42、呼出ボタン43、来訪者を撮像するカメラ44、マイク及びスピーカーを備えた通話部45、玄関子機41全体を制御する子機制御部46等を備えている。
【0023】
居室親機51は、玄関子機41と通信するための親機第1通信回路52、カメラ44の撮像映像を表示するLCDから成る表示部53、玄関子機41からの呼び出しに応答する通話ボタンや表示部53上に配置したタッチパネルから成る操作部54、マイク及びスピーカを備えた通話部55、インターネット10に接続するための親機第2通信回路56、宅配業者サーバ5及び通報管理サーバ6のURLやWEBブラウザ、更にはタッチパネル情報や後述するアナウンス音声等が記憶されている親機メモリ57、音声を認識する音声認識部58、居室親機51全体を制御する親機制御部59等を備えている。
【0024】
このように構成されたインターホンシステムは次のように動作する。但し、来訪者が玄関子機41を操作して居住者を呼び出し、居住者がカメラ44が撮像している来訪者映像を見ながら居室親機51から応答する動作については従来と同様であるので説明を省略し、ここでは宅配業者が玄関子機41から呼び出しを行った場合の確認動作について説明する。
【0025】
玄関子機41からの呼び出しに対して、居室親機51により応答した居住者により、通話内容及び呼び出しに合わせて表示された来訪者映像から来訪者が宅配業者であることが認識されたら、その居住者の操作により居室親機51を宅配業者サーバ5に接続する操作が行われる。この接続操作により、上記図4に示す宅配業者選択ボタン30が表示部53に表示される。この表示された宅配業者選択ボタン30は、ショートカットボタン(宅配業者サーバ接続手段)であり、何れかをタッチ操作すると、WEBブラウザが起動してインターネット10を介して選択した宅配業者サーバ5の荷物問い合わせページにアクセスされる。このURLは予め親機メモリ57に登録され記憶されている。
【0026】
来訪者との通話により、宅配業者が例えば宅配業者Aであったら、宅配業者選択ボタン30のうち宅配業者Aのボタン30aがタッチ操作される。この操作で、親機制御部59はWEBブラウザを起動し、選択された宅配業者サーバ5の対応するURLに接続される。その結果、上記図5に示すように荷物問い合わせ画面33が表示部53に表示される。
【0027】
荷物問い合わせ画面33が表示されたら、問い合わせ番号入力欄33aをタッチして番号の入力モードになったことを確認し、番号確認ボタン34をタッチ操作する。この操作を受けて、親機制御部59は親機メモリ57から問い合わせ番号の入力を促す所定のメッセージ音声を取り出して、玄関子機41から来訪者(宅配業者)に対して報音させる。例えば、「荷物の問い合わせ番号を照合します。問い合わせ番号を音声により通知してください。」のアナウンスが玄関子機41の通話部45のスピーカから報音される。
【0028】
このアナウンスを受けて、宅配業者により荷物の伝票に記載されている問い合わせ番号が読まれて通知されると、玄関子機41から入力された問い合わせ番号が居室親機51に送信される。居室親機51では、音声により送信された問い合わせ番号が音声認識部58で認識され、数値或いは文字情報に変換されて、親機制御部59の制御により荷物問い合わせ画面33の問い合わせ番号入力欄33aに入力される。問い合わせ番号入力が終了したら、居住者が開始ボタン33bをタッチすると問い合わせが宅配業者サーバ5との間で実施される。こうして、正規の宅配業者の荷物であれば荷物問い合わせ画面は宅配状況を示すWEBページが表示されるし、問い合わせ番号が架空の番号であればエラー表示が成されることになる。
【0029】
一方、問い合わせ番号の入力を促すメッセージがアナウンスされてから、番号の入力がされない場合は親機制御部59は次のような制御を実施する。アナウンスが報音されてから例えば10秒等所定時間が経過しても何ら応答が無い場合は、呼出操作に連動して起動しているカメラ44の撮像映像が居室親機51において保存されると共に、ブラウザを起動して通報管理サーバ6と接続し、通報管理サーバ6へ不審者情報として映像信号を送信する。この映像信号を受けた通報管理サーバ6は、受信した映像を保存する。これにより、なりすましであった場合にすぐにその情報を外部のセキュリティ管理会社等へ通報することができ、更に来訪者映像が保存される。
【0030】
このように、戸建て住宅向けインターホンシステムでは、玄関機にテンキーが無いが、宅配業者の問い合わせ番号の入力を音声により行うことを可能とすることで、玄関機に別途テンキー等を設けることなく入力操作を実施でき、玄関子機を安価にできる。
そして、上記集合住宅用インターホンシステムと同様に、宅配業者のサーバから直接宅配物に関する情報を入手して宅配に来た訪問者が携行している宅配物の情報と比較するので、正規の宅配業者であるか、なりすましの業者であるか確実な判断ができる。
また、なりすましの可能性がある場合はすぐにその映像情報を外部のサーバへ送信するので、不審者情報を警備会社等へ速やかに通報できるし、不審者映像を1箇所に集中して蓄積することができ、犯罪の防止に役立てることができる。
【0031】
尚、戸建て住宅向けインターホンシステムにおいて、玄関ドアを解錠操作するための暗証番号を入力するテンキーを備えている場合は、そのテンキーボタンを使用して問い合わせ番号の入力を行わせても良い。
【符号の説明】
【0032】
1・・集合玄関機(玄関機)、2・・居室機、5・・宅配業者サーバ、6・・通報管理サーバ、10・・インターネット、12・・操作部(番号入力手段)、14・・通話部、15・・カメラ、22・・表示部(表示手段)、23・・操作部、26・・親機メモリ、27・・親機制御部(情報送信制御部、入力制御手段)、30・・宅配業者選択ボタン(宅配業者サーバ接続手段)、33・・荷物問い合わせ画面、33a・・問い合わせ番号入力欄(番号入力欄)、33b・・開始ボタン(問い合わせ番号照合手段)、34・・番号確認ボタン(問い合わせ番号入力依頼手段)、41・・玄関子機(玄関機)、44・・カメラ、45・・通話部(番号入力手段)、51・・居室親機(居室機)、53・・表示部(表示手段)、54・・操作部、57・・親機メモリ、58・・音声認識部、59・・親機制御部(情報送信制御部、入力制御部)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
居住者を呼び出して通話を行う機能を備えて住戸玄関或いは集合住宅のロビーに設置された玄関機と、前記玄関機からの呼び出しを受けて応答する機能を備えて住戸内に設置された居室機とを有するインターホンシステムにおいて、
前記居室機は、インターネットを介して宅配業者サーバにアクセスし、荷物の問い合わせを行うためのWEBページを開くためのWEBブラウザと、前記WEBブラウザを起動させる宅配業者サーバ接続手段と、開いたWEBページに荷物問い合わせ番号を入力するための番号入力欄を表示する表示手段と、
訪問した宅配業者により前記玄関機から荷物の問い合わせ番号を入力させるための問い合わせ番号入力依頼手段と、
前記玄関機において入力された問い合わせ番号を、前記番号入力欄に入力する入力制御手段と、
前記番号入力欄に入力された番号と、接続している前記宅配業者サーバのデータとを照合し、照合結果を前記表示手段に表示させる問い合わせ番号照合手段と、を有する一方、
前記玄関機は、前記問い合わせ番号を入力するための番号入力手段を有することを特徴とするインターホンシステム。
【請求項2】
前記玄関機が集合住宅のロビーに設置されている場合は、前記番号入力手段は、呼び出す住戸を選択するためのテンキーであることを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
【請求項3】
前記玄関機は呼出操作した来訪者を撮像するためのカメラを備えると共に、前記居室機は、インターネットを介して警備会社等のセキュリティ管理機関の通報管理サーバへ映像情報を送信するための情報送信制御部を有し、
前記情報送信制御部は、前記問い合わせ番号入力依頼手段の操作を受けて、前記玄関機の前記番号入力手段が能動となってから所定時間経過しても番号入力されない場合に、前記カメラが撮像している映像を前記通報管理サーバへ送信することを特徴とする請求項1又は2記載のインターホンシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−177935(P2010−177935A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−17140(P2009−17140)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】