説明

インターホン装置

【課題】 居住者宅において居住者を呼び出すことなく且つスムーズに居住者の安否を確認できるインターホン装置を提供する。
【解決手段】 居室親機2に居住者の状態が正常な状態であるか安否確認が必要な状態であるか記憶する安否状態記憶部28と、居住者自身が操作して自身に異常がないことを入力するための安否ボタン25と、所定時間のカウントを開始するタイマ27とを設け、安否ボタン25が操作されたら正常な状態にあるとし、またタイマ27のカウントを開始させてカウントアップしたら安否確認状態に移行させて居室親機2のスピーカから安否確認するメッセージを報音させる。玄関子機1の呼出ボタン13が長押しされると、安否状態記憶部28から居住者の安否状態が読み出されて照明用LED15の点滅により通知される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインターホン装置に関し、詳しくは玄関子機から居住者の応答が無くても安否を確認できるインターホン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
居住者の安否確認を行う従来の装置としては、水の使用情報を入手して確認したり、ポットの使用状況や冷蔵庫の開閉状況を検出して居住者の安否を確認するものがあった(例えば、特許文献1)。
このような安否確認できる装置を設置することで、電話による応答がない場合やメール等の返信がない場合であっても、居住者宅を訪問することなく安否の確認をおこなうことができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−185315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の安否確認装置は、居住者宅まで出かけて確認する必要がないため、遠方にいる家族等の関係者にとっては便利なものであった。しかしながら、冷蔵庫やポットに通信機能を設けなければならないため、容易に実施できるものではなかった。また、食事が給食となった場合は冷蔵庫は使用されない場合が発生するし、夏場はポット使用頻度が低下するため、生活スタイルの変化により誤報を発してしまう問題があった。
一方で、地域の1人暮らしの老人等を担当する福祉関係者にとっては、訪問して確認する方が確実であるし異常発生時に対応しやすいため、そのような装置を必要とはしなかった。ただし、訪問してインターホンにより呼び出して安否を確認する手間は、呼び出してから応答があるまで時間を要するし会話が長引いたりするため、多くの対象者に対してスムーズに安否確認することが難しかったし、居住者が不在の時は異常が発生したと勘違いすることがあった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、居住者宅において居住者を呼び出すことなく且つスムーズに居住者の安否を確認できるインターホン装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、来訪者が居住者を呼び出して通話するための玄関子機と、玄関子機からの呼び出しに居住者が応答するための居室親機とを有するインターホン装置であって、居室親機は、居住者自身が操作して自身に異常がないことを知らせるための安否ボタンと、居住者の状態が正常状態にあるか、何らかの異常が発生した可能性のある安否確認状態にあるか判断する安否判断部と、居住者の状態が正常状態、安否確認状態の何れであるか記憶する安否状態記憶部と、所定時間をカウントするタイマと、安否を確認するための表示或いはメッセージを報音する確認通知部とを備えて、安否判断部は、安否ボタンが操作されたら安否状態記憶部に正常状態を記憶させると共にタイマのカウントを開始させ、その後タイマがカウントアップしたら安否状態記憶部に安否確認状態を記憶させて確認通知部から安否を確認するため表示或いはメッセージの報音を行う一方、玄関子機は、居住者の安否を確認するための確認ボタンと、確認結果を通知する通知部と、確認ボタンが操作されると居室親機の安否状態記憶部の状態を読み取り、通知部から通知する子機制御部とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、玄関子機から居住者を呼び出すことなく居住者の安否を確認できるので、安否確認者は居住者が応答するのを待つ必要がない。一方、居住者は安否確認を受けたときに居室親機を操作する必要が無く、更に安否確認時に外出していても良いため、双方にとって利便性が良い。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、通知部は、夜間等暗いときに来訪者を照らすための照明手段であり、子機制御部は、安否状態記憶部の記憶内容に応じて照明手段の点滅を制御することを特徴とする。
この構成によれば、玄関子機に新たな通知部を設ける必要がなくなり、玄関子機のコストアップは僅かで済む。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、居室親機には、外泊のため不在である旨を入力するための外泊ボタンが設けられ、外泊ボタンが押下されると安否状態記憶部が外泊状態を記憶し、子機制御部は、玄関子機の確認ボタンが操作された時、安否状態記憶部の記憶状態が外泊状態である場合、通知部に外泊状態であることを通知する所定の通知動作を実施することを特徴とする。
この構成によれば、安否確認者は外泊のために居住者が不在であることを認識でき、居住者が不在であっても安否を確認できる。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成において、居室親機には、人感センサや開閉センサ等の居住者の移動を検知するためのセンサ、居住者が操作する外接ボタン等のスイッチ手段の少なくとも何れかが接続され、安否判断部は、センサ或いはスイッチ手段から信号が送信されたら安否状態記憶部の記憶状態を正常状態とすることを特徴とする。
この構成によれば、安否ボタンを操作しなくても安否確認状態から正常状態に変更できるので、ベッドに横になった状態でも、またドアを開閉したり移動するだけで異常のないことを入力でき、利便性が良い。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4に記載の構成において、安否状態記憶部が安否確認状態を記憶している間、安否判断部は安否を確認するための表示或いはメッセージの報音を定期的に実施することを特徴とする。
この構成によれば、外出していた居住者が帰宅した場合等、安否ボタンの押し忘れを防止できる。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の構成において、確認ボタンは、居住者を呼び出すための呼出ボタンであり、子機制御部は、呼出ボタンの長押し等呼出動作とは異なる所定の操作を検出したら安否確認が成されたと判断して居室親機に安否確認信号を送信することを特徴とする。
この構成によれば、玄関子機に確認ボタンを新たに設ける必要がないため、玄関子機のコストアップは僅かで済む。また、居住者が1人暮らしであることを玄関子機から判別できないため、第三者に悪用され難い。
【0012】
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の構成において、居室親機は、安否確認履歴を記憶する確認履歴記憶部と、記憶した履歴情報を表示する履歴表示部と、確認履歴情報を制御する親機制御部とを有し、親機制御部は、確認ボタンの操作を受けて操作された日時を確認履歴記憶部に記憶し、居室親機が所定の履歴表示操作を受けたら確認履歴記憶部に記憶された履歴情報を履歴表示部に表示させることを特徴とする。
この構成によれば、安否確認の履歴が記録されて居室親機で確認できるので、居住者は自分が見守られていることを認識でき安心できる。
【0013】
請求項8の発明は、請求項7に記載の構成において、玄関子機は来訪者を撮像するためのカメラを備えると共に、居室親機はカメラが撮像した映像を表示するモニタ及び映像を記憶する映像記憶部を備え、親機制御部は、確認ボタンの操作を受けてカメラの撮像映像を映像記憶部に記憶させることを特徴とする。
この構成によれば、安否確認者の映像が記録されるので、居住者は誰が確認に来たか映像で認識でき安心できる。また、不審者が操作した場合等把握でき、セキュリティに活用できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、玄関子機から居住者を呼び出すことなく居住者の安否を確認できるので、安否確認者は居住者が応答するのを待つ必要がない。一方、居住者は安否確認を受けたときに居室親機を操作する必要が無く、更に安否確認時に外出していても良いため、双方にとって利便性が良い。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るインターホン装置の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係るインターホン装置の一例を示すブロック図であり、1は来訪者が居住者を呼び出して通話を行うための玄関子機、2は玄関子機1からの呼び出しに居住者が応答するための居室親機であり、両者は伝送線L1により接続されている。また、3は寝室等に設置されて押下操作されたら信号を出力する外接ボタン、4は居住者の移動を検知する人感センサ、5はドアに設置された開閉センサであり、これらは居室親機2に接続されている。
【0017】
玄関子機1は、図1に示すように来訪者を撮像するためのカメラ11、居住者と通話するための図示しないマイク及びスピーカを備えた通話部12、居住者を呼び出すための呼出ボタン13、夜間等暗いときに来訪者を撮像するための照明用LED15、居室親機2と通信するための玄関子機IF16、玄関子機1の各部を制御する子機制御部17等を備えている。但し、呼出ボタン13は居住者の安否を確認するため確認ボタンを兼ねているし、照明用LED15は居住者の安否情報を通知する通知部を兼ねている。
【0018】
居室親機2は、呼び出しに対する応答操作や各種操作を行うための操作部20、玄関子機1のカメラ11で撮像した映像を表示し、また文字情報等を表示するモニタ21、来訪者と通話するための図示しないマイク及びスピーカを備えた通話部22、カメラ11が撮像した映像や安否履歴を記憶する映像・履歴記憶部23、居住者が外泊する際に操作する外泊ボタン24、居住者に異常ないことを居住者自身が入力するための安否ボタン25、外接ボタンや各種センサが接続される汎用入力部26、所定時間(例えば48時間)のカウントを行うタイマ27、安否状態を記憶する安否状態記憶部28、玄関子機1と通信するための親機IF29、居室親機の各部を制御する親機制御部30等を備えている。
【0019】
このように構成されたインターホン装置について、以下、動作を説明する。なお、来訪者が玄関子機1を操作して居住者を呼び出して通話する動作、呼出操作を受けてカメラが起動し、その撮像映像が居室親機2のモニタ21に表示される動作等については従来と同様であるため説明を省略し、以下、安否確認した場合の動作について説明する。
まず、居室親機2の安否状態記憶部28には、居住者に異常の発生が無い正常状態、タイマ27がカウントアップしたにも関わらず居住者が正常である信号の入力がないため、安否確認の要求を実施する安否確認状態、居住者が外泊のため不在である外泊状態の何れかの状態が記憶される。
【0020】
いま、安否状態記憶部28に正常状態が記憶されているとして説明する。尚、安否状態記憶部28が記憶する状態の変更、及びタイマ27の制御は親機制御部30が実施する。
安否状態記憶部28が正常状態を記憶している状態では、タイマ27が動作して所定時間のカウントを行う。このカウント中に安否ボタン25の押下が無く、更に汎用入力部26への入力もないままタイマ27がカウントアップしたら、安否状態記憶部28は正常状態から安否確認状態に遷移する。
但し、タイマ27がカウント中に人感センサ4や開閉センサ5が検知動作して汎用入力部26に信号の入力があったら、リセットされてカウントが再開される。
【0021】
そして安否確認状態への遷移に合わせて、居室親機2のモニタ21に安否確認状態になったことが文字情報等で表示され、通話部22のスピーカから例えば「安否ボタンを押してください」のメッセージが報音される。こうして表示や報音等により、正常な状態にある居住者に対しては安否ボタン25等による入力操作を促す。
また、この報知動作は安否ボタン25が操作されるか汎用入力部に何らかの信号が入力されるまで定期的に実施される。この報知動作により、居住者は何らかの入力操作が必要であることを認識できるし、外出していた居住者が帰宅した場合等、安否ボタン25の押し忘れを防止できる。
【0022】
この催促の報音等を受けて、居住者により安否ボタン25が押下されると、又は外接ボタン3が操作されると、親機制御部30は安否状態記憶部28の記憶を正常状態に移行させ、報知動作を終了する。また、タイマ27はリセットされて所定時間のカウントを再開する。
【0023】
尚、安否確認状態で表示される情報や報音されるメッセージは予め親機制御部30に記憶されている。また、居住者に聴覚障害がある場合は、高輝度LED等を発光させて安否ボタン操作を促しても良い。
【0024】
また、安否状態記憶部28の状態が正常状態或いは安否確認状態において、居室親機2の外泊ボタン24が押下されると、安否状態記憶部28の記憶は外泊状態に移行する。同時にタイマ27がリセットされて新たに所定時間のカウントを開始する。
この場合、タイマ27がカウントアップしても、安否状態記憶部28は安否確認状態に遷移しない。そして、帰宅した居住者により外泊ボタン24が押下されたら外泊状態が解除され安否状態記憶部28の記憶は正常状態となり、タイマ27がカウントを開始する。こうして安否状態記憶部28に正常状態が記憶された最初の状態となる。
【0025】
このように動作しているインターホン装置に対して、居住者の安否確認に来た来訪者により玄関子機1の呼出ボタン13が例えば2秒間等の長押しが行われると、子機制御部17は居住者の安否確認動作を実施する。呼出ボタン13の長押しにより、子機制御部17は安否確認であることを認識して安否確認信号を出力する。この安否確認信号は、玄関子機IF16、居室親機IF29を介して親機制御部30に送信される。
【0026】
安否確認信号を受信した親機制御部30は、安否状態記憶部28の状態を読み取って玄関子機1に返信する。また、居室親機2のモニタ21に安否確認が成された旨の表示を行う。更に、カメラ11を駆動して安否確認に来た来訪者を撮像し、安否確認を受けた日時情報から成る確認履歴情報と共に映像・履歴記憶部23に保存する。この保存された映像及び履歴は、居室親機2の操作部20を所定の表示操作することで、親機制御部30によりモニタ21に表示される。
【0027】
返信を受けた玄関子機1は、子機制御部17が照明用LED15を返信信号の内容に応じた点灯/点滅動作させる。例えば、正常状態或いは外泊状態であることが返信されたら1回の点滅を実施し、安否確認状態であれば点滅を複数回繰り返す。この照明用LED15の表示状態により、来訪者は居住者の安否状態を確認することができる。
尚、安否確認を受けたときに安否確認状態である場合には、親機制御部30が呼出制御に移行させて呼出報音を実施しても良い。
【0028】
このように、玄関子機1から居住者を呼び出すことなく居住者の安否を確認できるので、安否確認者は居住者が応答するのを待つ必要がない。一方、居住者は安否確認を受けたときに居室親機2を操作する必要が無く、更に安否確認時に外出していても良いため、双方にとって利便性が良い。
また、照明用LED15を使用して安否状態を通知するため、玄関子機1に新たな通知部を設ける必要がないし、呼出ボタン13を使用して安否確認を行うため別途安否確認のためのボタンを設ける必要がなく、玄関子機1のコストアップは僅かで済む。また、居住者が1人暮らしであることを玄関子機1から判別できないため、第三者に悪用され難い。
更に、安否ボタン25を操作しなくても、人感センサ4、外接ボタン3、開閉センサ5等により、ベッドに横になった状態でも、またドアを開閉したり移動するだけで異常のないことを入力でき安否確認状態から正常状態に変更できるので居住者にとって操作が負担にならず利便性が良い。
また、外泊のために居住者が不在である場合、安否確認者はそれを認識でき、居住者が不在であっても安否を確認でき安心できる。
また、安否確認者の映像や履歴が記録されて居室親機2で映像等で確認できるので、居住者は自分が見守られていることを認識でき安心できるし、不審者が操作した場合等把握でき、セキュリティに活用できる。
【0029】
尚、上記実施形態では、タイマ27がカウントアップする時間を48時間(2日間)としているが、短く24時間としても良いし、逆に長く72時間(3日間)としても良い。また、外泊ボタン24を操作する際に日数を入力できるよう構成しても良く、帰宅した際に外泊状態を解除する操作を忘れても、自動解除することができる。
また、タイマ27の動作で自動的に安否状態記憶部28の情報を書き加えるようにしているが、訪問した安否確認者が呼出ボタン13を長押して確認操作した時に、居室親機2のモニタ21及び通話部22から安否ボタン25の操作を要求するメッセージを送出させ、この要求を確認した居住者が居室親機2の安否ボタン25等を操作するようにしても良い。この動作の場合、例えば2時間後に安否確認者が再度確認操作をおこなうことで、正確な安否状態を確認することができる。
更に、照明用LED15で安否を通知しているが、各安否状態を知らせるメッセージを記憶しておき、通話部12のスピーカからメッセージを報音して通知しても良い。また、照明用LED15の点滅により安否情報を通知しているが、照明用LEDを多色発光するものを使用し、安否確認状態の場合は赤色の点滅等行っても良い。
【符号の説明】
【0030】
1・・玄関子機、2・・居室親機、3・・外接ボタン(スイッチ手段)、4・・人感センサ(センサ)、5・・開閉センサ(センサ)、11・・カメラ、13・・呼出ボタン(確認ボタン)、15・・照明用LED、17・・子機制御部、20・・操作部、21・・モニタ(確認通知部、履歴表示部)22・・通話部(確認通知部)、23・・映像・履歴記憶部(映像記憶部、確認履歴記憶部)、24・・外泊ボタン、25・・安否ボタン、26・・汎用入力部、27・・タイマ、28・・安否状態記憶部、30・・親機制御部(安否判断部)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
来訪者が居住者を呼び出して通話するための玄関子機と、前記玄関子機からの呼び出しに居住者が応答するための居室親機とを有するインターホン装置であって、
前記居室親機は、居住者自身が操作して自身に異常がないことを知らせるための安否ボタンと、居住者の状態が正常状態にあるか、何らかの異常が発生した可能性のある安否確認状態にあるか判断する安否判断部と、居住者の状態が前記正常状態、前記安否確認状態の何れであるか記憶する安否状態記憶部と、所定時間をカウントするタイマと、安否を確認するための表示或いはメッセージを報音する確認通知部とを備えて、
前記安否判断部は、前記安否ボタンが操作されたら前記安否状態記憶部に正常状態を記憶させると共に前記タイマのカウントを開始させ、その後前記タイマがカウントアップしたら前記安否状態記憶部に安否確認状態を記憶させて前記確認通知部から前記安否を確認するため表示或いはメッセージの報音を行う一方、
前記玄関子機は、居住者の安否を確認するための確認ボタンと、確認結果を通知する通知部と、前記確認ボタンが操作されると前記居室親機の安否状態記憶部の状態を読み取り、前記通知部から通知する子機制御部とを備えたことを特徴とするインターホン装置。
【請求項2】
前記通知部は、夜間等暗いときに来訪者を照らすための照明手段であり、
前記子機制御部は、安否状態記憶部の記憶内容に応じて前記照明手段の点滅を制御することを特徴とする請求項1記載のインターホン装置。
【請求項3】
前記居室親機には、外泊のため不在である旨を入力するための外泊ボタンが設けられ、前記外泊ボタンが押下されると前記安否状態記憶部が外泊状態を記憶し、
前記子機制御部は、前記玄関子機の確認ボタンが操作された時、前記安否状態記憶部の記憶状態が外泊状態である場合、前記通知部に外泊状態であることを通知する所定の通知動作を実施することを特徴とする請求項1又は2記載のインターホン装置。
【請求項4】
前記居室親機には、人感センサや開閉センサ等の居住者の移動を検知するためのセンサ、居住者が操作する外接ボタン等のスイッチ手段の少なくとも何れかが接続され、
前記安否判断部は、前記センサ或いはスイッチ手段から信号が送信されたら安否状態記憶部の記憶状態を正常状態とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のインターホン装置。
【請求項5】
前記安否状態記憶部が安否確認状態を記憶している間、前記安否判断部は前記安否を確認するための表示或いはメッセージの報音を定期的に実施することを特徴とする請求項4記載のインターホン装置。
【請求項6】
前記確認ボタンは、居住者を呼び出すための呼出ボタンであり、
前記子機制御部は、呼出ボタンの長押し等呼出動作とは異なる所定の操作を検出したら安否確認が成されたと判断して前記居室親機に安否確認信号を送信することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のインターホン装置。
【請求項7】
前記居室親機は、安否確認履歴を記憶する確認履歴記憶部と、記憶した履歴情報を表示する履歴表示部と、確認履歴情報を制御する親機制御部とを有し、
前記親機制御部は、前記確認ボタンの操作を受けて操作された日時を前記確認履歴記憶部に記憶し、前記居室親機が所定の履歴表示操作を受けたら前記確認履歴記憶部に記憶された履歴情報を前記履歴表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のインターホン装置。
【請求項8】
前記玄関子機は来訪者を撮像するためのカメラを備えると共に、前記居室親機は前記カメラが撮像した映像を表示するモニタ及び映像を記憶する映像記憶部を備え、
前記親機制御部は、前記確認ボタンの操作を受けて前記カメラの撮像映像を前記映像記憶部に記憶させることを特徴とする請求項7記載のインターホン装置。

【図1】
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【公開番号】特開2012−175661(P2012−175661A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38727(P2011−38727)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】