説明

ウェザーシール

ウェザーシールには一対の基底部材(21c、21d)が設けられる。基底部材はパイル(22)に取り付けられており、パイルは帯(51)が無端路に沿って移動する際に、帯の周囲に繊維(糸)を巻回することにより形成される。無端帯(51)の一方側のパイル部(22)が切断されて、切断パイル部(23)及び連続パイル部(22a)が得られる。連続パイル部(22a)は基底部材(21c、21d)を隣り合わせに、背中合わせに又は直角となるように配置することにより、湾曲部、アーチ又はループ(22e)を形成する。切断パイル部(23)は基底部材(21c、21d)において取り除かれ、或いは切断パイル部(22b、22c)の半分が所定位置に残される。残された半分の切断パイル部(22b、22c)は、連続パイル部(22a)により形成された湾曲部、アーチ又はループ(22e)の外部又は内部に沿って1個以上のブラシを形成する。湾曲部、アーチ又はループ(22e)の外面(22d)には薄肉材料の薄板又はフィン(80)が設けられてもよく、湿気又は空気の侵入に対する不浸透性及び外面の摩擦特性を制御する。フィン材(110a、110b)はまた、半分の切断パイル部(22b、22c)により形成されるブラシの外側に設けられてもよい。フィン材(80)は無端帯(51)に適用されてもよく、或いはフィン材(110)は無端帯(51)に巻回されたパイルの上方に適用されるとともに、パイル(22)と共に基底部材(21c、21d)に取り付けられてもよい。半分の切断パイル部(22b、22c)及び湾曲部、アーチ又はループ(22e)の外面(22d)は基底部材(21c、21d)を介して接着剤によって或いは1個以上のT字型溝によって、別の部材と密封関係にあるとともに係合可能である部材に取り付けられて、弾性密封される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はウェザーシールに関し、特に窓及びドアからの湿気及び空気の侵入を制御する際に、或いは自動車のダッシュボードに使用されるようなパネルの弾性裏当部材として、或いはプリンタやコピー機等の機械内を移動する紙等の膜を案内する際に、或いは(導電性パイル及び導電性帯状基材を備え、)電子写真装置において帯電と呼ばれることもある膜に蓄積された静電荷を除去するのに適し、又はクリーニング用途に適しており、或いはクリーナヘッドのクリーニングブラシとしてのパイルウェザーシールに関する。ここで使用する「ウェザーシール」という用語は、このような用途に適する部材を含むとみなされる。
【背景技術】
【0002】
ウェザーストリップは、無端帯にパイルを巻き付け、帯の端部全域に巻きつけられたパイルに裏当ストリップを取り付け、更にそのパイルを細長く裂くことにより形成され、このようにして裏当ストリップから上方へ延在するパイルを有する一対のウェザーストリップが得られる。ウェザーストリップの各対を個々に使用することにより、例えば可動サッシ及び窓枠間の相互係合面が密封される。パイルは弾性を備えており、サッシが窓枠から離間する時のように、湾曲状態から直立位置へ復帰する。このようなウェザーストリップやその製造方法は、ロバート C.ホートン(Robert C.Horton)により1981年11月24日に登録された特許文献1に記載されている。このようなウェザーストリップ及びウェザーストリップの製造方法は、フィンを導入して内側又は外側からの空気及び湿気の侵入を制御するように改良されており、1994年8月16日に登録されたジョンソン(Johnson)等による特許文献2、ジョンソン(Johnson)による1998年9月15日に登録された特許文献3及び1998年10月6日に登録された特許文献4に記載されている。
【0003】
本発明者により2003年10月30日に出願された国際特許出願番号PCT/US03/34393には、シャッター及び窓ガラスの移動を案内及び制御する緩衝部材が記載されており、上記特許文献に記載されているようなウェザーストリップ装置において形成される部材を利用している。しかしながら、パイルは無端帯の両側において裂かれていない。基底部材は相互に対向するように設けられるとともに、その間にあるパイルにより緩衝作用が得られる。図1は支持枠の案内溝15に固定された緩衝部材20を示しており、シャッター14は緩衝部材20を介して図面の平面と直交する方向に移動する。同様の枠及び同様の一対の緩衝部材がシャッター14の反対縁に沿って設けられる。基底部材21は突部18内のT字溝17に装着されており、突部18は枠12の両側から内方へ延在している。シャッターの移動に伴いパイル22が外力を受けて圧潰及び圧縮すると、パイル22は弾力を生じさせて元の形状へ復帰する。部材20の緩衝作用は弾力により示される。緩衝部材は切れ目23を伴い形成されており、切れ目23は無端帯上において巻回糸の横方向半分に形成される。これにより、緩衝部材によりもたらされる弾力及び抵抗力が制御されて、シャッターを案内するためにシャッターの移動に対する弾力と抵抗力とが適切に釣り合わされるとともに、シャッターが巻き上げられる時に或いは風や雨によって、シャッターから生じる振動や騒音が低減する。
【0004】
上記国際特許出願ではまた、緩衝部材20がドア又は窓に使用されるような網戸又は窓ガラス70の両側を支持する支持部材として使用される例が示されている。図2は窓ガラス70の一端に沿う緩衝部材20を示す。緩衝部材20を含む同様のアセンブリが網戸窓ガラス70の対向端に沿って配置される。ドア又は窓の横枠71は2個あり、その一方のみが図2に示されている。各横枠71は溝を有しており、溝に沿って窓ガラス70は図面の平面へ入る又は平面から出る方向に移動する。枠71の垂直溝72の各内側には凹部が形成される。緩衝部材20は、基底部材21をT字溝73に組み付けることにより案内溝に固定される。網戸又は窓ガラス70の各側面は溝72に沿って上下移動する。網戸70の端縁に沿った側面は、1個の緩衝部材20の切れ目23に挿入される。切れ目23の両側において切断パイル糸22は網戸をその側面に沿って保持し、網戸は切れ目23まで延在する。網戸70はその端縁に沿った側面が緩衝部材20により保持された状態で、切断パイル糸22上を滑動しつつ上昇及び下降する。切断パイル糸は緩衝力を作用させて網戸の前方及び後方への振動を抑制する。非切断パイル糸22は網戸の側縁を収容し、緩衝作用を発揮して側縁間における網戸の横方向の振動を抑制する。
【特許文献1】米国特許第4,302,494号
【特許文献2】米国特許第5,338,382号
【特許文献3】米国特許第5,807,451号
【特許文献4】米国特許第5,817,390号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明によれば、提供される改良型ウェザーシールは、基底部材の間においてパイルが相互に他と関連しながら接続されるように基底部材が向けられており、それ故、パイルにより湾曲部又はアーチ、更にはループが形成され得る。このループにより弾力が得られると共に、パイルを横方向に通って侵入する湿気及び空気が制御される。パイルが横方向に部分的に切断されると、切断パイル部と連続パイル部とが得られる。湾曲部又はアーチが形成されると、切断パイル部は束になり湾曲部又はアーチの先端へ向けて上方へ湾曲部の端部に沿って延在する。これらの束によれば、上記特許文献に記載された方法により製造される個々のウェザーストリップと同様なパイルウェザーストリップが得られる。従って、ウェザーシールにより弾性シール部材及び(複数の)屈曲性パイル部材の両方の効果が得られる。本発明を具体化したウェザーシールは、切断パイル部全体を或いは切断パイル部の一部分のみを切り取ることにより構成され、それ故パイル束が残されることなく、或いはウェザーシールの湾曲部又はアーチにおいて選択された側に沿って単一のパイル束のみが残される。裏当ストリップは同一の平面において端縁同士が接触するように、或いは端縁が相互に離間させられるように設けられており、湾曲部又はアーチが選択された距離で得られる。距離の長さによってシール部材の弾力が決定されることから、自動車用ダッシュボードのようなパネルに裏打ちするシール部材を提供する時には、より長い距離が所望される。基底部材を相互に直交するように向けることにより湾曲部又はアーチにより隅角部が密封され、この湾曲部又はアーチに接触して窓又はドアの隅角部或いは端縁が密封される。基底部材を背合わせに向けることにより、パイルのループは基底ストリップの端縁周りに設けられる。後者の構成は特に、糸及び/又は基底ストリップが導電性材料である時には、弾性案内・静電気除去機器を供給する場合に好適である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、本発明の主要な特徴は改良型ウェザーシールを提供することにある。
本発明の別の特徴は、緩衝機能に影響を及ぼす弾力を備えたウェザーシールを提供することにある。
【0007】
本発明の更なる特徴は、複合シール作用が得られるようにパイルのアーチ又は湾曲部と合わせてパイル束を呈するパイルにより形成されるウェザーシールを提供することにある。
【0008】
本発明の前記並びにその他の構成及び作用効果は、本発明の目下の好適な実施形態と合わせて、添付の図面と関連して以下の記載を読むことにより、より明白になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図3を参照すると、基底部材即ちストリップ21c及び21dを有するウェザーシールが図示されている。ストリップ21c及び21dは同一平面内に設けられるとともに、それらの端縁100が接触するように組み付けられる。テープ即ち帯体102が基底部材を組み合わせてもよい。帯体102はタイパーであってもよい。タイパーは米国テネシー州にあるリーメイ(Reemay)社により製造される積層不織膜であって、例えば0.3ミリメートル(12ミル)の厚みを備える。パイル22は連続部22a及び切断部23を有する。これらの部分は好適には超音波溶接によりパイルの端部において、指示即ち案内溝内で取り付けられる。案内溝は各基底部材21c及び21d上において、隆起部21aの間に形成される。
【0010】
裏当ての向きに起因して、連続パイル部21aはアーチ又は湾曲部となるように形成される。裏当部材が同一平面内にある場合には、アーチ又は湾曲部は半円柱状(図3の断面図では半円)になる。切断部によりパイル束即ちブラシ22b及び22cが得られる。パイル部22aにより湾曲部又はアーチ22e(今後はアーチと呼ぶ)が得られる。アーチ22eは外面22dを有しており、例えば図3Aに示す部材104のような予封止部材により係合されると密封面が得られる。
【0011】
アーチは弾力を備えており、部材104により係合されると圧縮するとともに、部材104が外されるとアーチ形状に復帰する。パイルの材料、直径及び密度(パイルに沿ったインチ毎の繊維)を選択することにより、アーチの圧縮性又は弾力性が選択される。好適には合成樹脂等のプラスチックがパイル繊維又は糸材料として、或いは裏当部材として使用される。好適には、同じ樹脂が使用される。好適な樹脂はポリプロピレンであるが、超高分子化合物、ポリエチレン、脂肪族ナイロン繊維、芳香族ナイロン繊維等のその他のオレフィン族樹脂、ポリアクリル酸エステル等のアクリル族樹脂、或いはポリエチレン、テレフタレートフッ素樹脂等を使用してもよい。糸は単一ストランドであってもよく、又は複数のフィラメントをひねり合せることにより形成されるマルチフィラメントストランドであってもよい。
【0012】
一例として、ウェザーシール糸は一糸条に84のフィラメントを備えた1200デニールのポリプロピレン繊維であってもよいが、1000から2000デニールの間にあるその他の糸、又は一糸条毎のフィラメント数がその他の数である糸を使用してもよい。裏当ストリップは約0.76ミリメートル(0.03インチ)の固体状ポリプロピレンであってもよい。隆起21a間の接続は1/8ストリップの幅中央であってもよく、或いは図13に示すように中心からはずれてもよい。パイル束即ちブラシ22b及び22cの高さは9.52ミリメートル(3/8インチ)である。アーチ22eの直径は19.1ミリメートル(3/4インチ)であり、アーチの高さは12.7ミリメートル(1/2インチ)である。所望するウェザーシールの用途に応じて、その他の寸法を選択してもよい。ウェザーシールによりもたらされる所望シール弾力は、デニール及び/又はパイル22を形成する繊維のフィラメント数、及び/又はウェザーシールの繊維密度等、材料を選択することにより得られる。
【0013】
図3Aに示すように、部材104は枠組に対して接近及び離間し、基底部材21c及び21dを接続するテープ即ち結合要素102は枠組に取り付けられる。アーチ22eは圧縮し、その外面22dは密封面となる。切断パイル束即ちブラシ22b及22cによっても密封される。
【0014】
図3BはT字溝109を有する枠108へ向けて移動可能な部材104を示す。テープ102により接続される基底即ち裏当ストリップ21c及び21dはT字溝内に設けられるとともに、水平及び垂直方向に抗して溝内に保持される。T字溝の壁部と、基底ストリップ1c及び21dの側面及び背面との間には十分な摩擦力があり、ウェザーシールの長さ方向に沿った長手移動が制限されている。
【0015】
図3に示すウェザーシールは、図19A及び図19Bに図示する装置により製造される。
図4を参照すると、図3に図示するシールと同様なウェザーシールが示されている。図4のウェザーシールは、薄板又は薄膜のフィン材80がアーチ22eの上方に設けられ、パイル部22aの外面22dと係合している点において図3と異なる。このフィン材は、上記特許文献において例証されている従来のパイルウェザーストリップにおいて、パイルの内側又は外側にフィンを設けるために使用されるものと同じであってもよい。フィン80は基底ストリップ21c及び21dの間において、アーチ22e及びウェザーシールの全長に亘り延在する。切断パイル部23のパイルはフィン80の端縁に沿って配置される。好ましくは、フィン80は同じ材料により構成され、好適にはアーチ22e及びパイル22b、22cを構成する繊維と同じポリプロピレンである。フィン80は連続薄板であってもよく、その滑り摩擦係数はアーチ22e外面22dの摩擦係数よりも小さい。フィンは0.08ミリメートル(0.003インチ)未満の厚みを備えているが、アーチの弾力及び性能を向上させ、又は少なくとも実質的に低下させることがなく、圧縮させられた後にアーチ形状に復帰するのであれば、より薄くてもよい。
【0016】
パイルアーチ22eの上方にフィンを伴うウェザーシールは、図20A、図20B、図20Cに図示する装置によって製造される。
図5を参照すると、図3に示すウェザーシールと同様なウェザーシールが示されている。更なるフィン(又はフィンシールド)110a及び110bが切断パイル部23の外側に設けられている。これらのシールドは、ジョンソン等及びジョンソンの特許文献に図示されており上述した従来のウェザーストリップにおける外側フィンと略同様であり、空気及び湿気の侵入に対するシール抵抗が改良されている。フィン材はポリプロピレン薄板材であってもよい。フィン110a及び110bは、図21A、図21B、図21Cに図示する装置によって図5に示すウェザーシールを製造する際に、適用してもよい。
【0017】
図6を参照すると、図3及び図5に図示するものと同様のウェザーシールが示されている。図6のウェザーシールは中央フィン112a及び112bを利用する点において図3及び図5のウェザーシールと異なる。内側フィンウェザーシールを製造する際に使用される装置は図21A、図21B、図21Cに図示する装置と同様であるが、フィン材が切断パイル部23の内側において帯51及びパイルの間に設けられており、且つ切断パイル対22b及び22cが形成される際にパイルと共に切断される点が異なる。
【0018】
図7を参照すると、図3に示すウェザーシールの場合よりも長い糸束又はパイルにより形成されるウェザーシールが示されている。基底ストリップ21c及び21dは同じ相対平面内にあるが、相互に離間させられてより長いアーチ22eが形成されている。アーチの両側にある切断パイル22b及び22cは、図3に示すものよりも長い。切断パイル22b及び22cの長さがよりも短くなるように、1個以上のセンターカットが切断パイル部に形成されてもよい。
【0019】
図7Aには図7のウェザーシールが示されている。図7Aのウェザーシールは図7に図示されるように離間された基底ストリップ21c及び21dとともに枠に接着剤などにより固定されている。部材114はアーチ22eを圧縮する枠112に向かって移動可能であり、またパイルブラシ22b及び22cを圧縮する。図7Bは図7Aと同様であるが、枠112aがT字溝116を有する点が異なっている。T字溝116は基底ストリップ21c及び21dを補足し、それらの水平垂直方向及び長手方向の動きを制限する。図7のウェザーストリップは図4に示すフィン80を有してもよい。
【0020】
図8を参照すると、図4のウェザーシールと同様なウェザーシールが示されている。パイルブラシ部22bはアーチ22eの一方側に示されている。他方のパイルブラシ22cは切り取られており、ウェザーシールの密封機能の一部を果たしていない。パイル22cは更なる切刃を使用して切り取られる。切刃は、図20A、図20B、図20Cに図示する装置においてパイルを製造する間に、基底ストリップ21dの近くに配置される。他方の切刃63aは図20Cにおいて破線で示されている。一方の横側パイルを取り除くことは、天井、自在戸又は窓(開き窓)等の特定用途において好ましい。アーチパイル及び他方側のパイルブラシ22bは密封作用に役立つ。任意で、図8のウェザーストリップはパイルブラシ22cが切り取られた状態で、図3に示すようにフィン80がなくてもよい。
【0021】
図8Aは、接着剤により枠組106に取り付けられた図8のウェザーシールを示す。閉鎖部材104はアーチ22e及び一方のパイルブラシ22bを圧縮させるが、切り取られたパイルブラシ22cは閉鎖部材104により係合させられない。
【0022】
図8Bは図8Aと同様であるが、図3Bに関連して記載したように、基底ストリップ21c及び21dが枠108に設けられたT字溝109内に捕らえられている点が異なる。図8Aに関連して記載したように、封止作用を得るために切り取られたパイル22cは使用されていない。
【0023】
図9を参照すると、図4に図示するものと同様のウェザーシールが示されている。切断パイル部の両パイルブラシ22b及び22cは切り取られている。隣接する基底部材21c及び21dの夫々に対して一対の切刃の一方を使用して、切断パイル部全体が切り取られ且つ切り離される。切刃63aは基底部材21dの付近にあるこの対の一方を表しているが、この対の第2切刃は、基底部材21dに対する切刃63aの位置と同様に、切刃63を基底部材21cの付近に配置し直すことにより設けられる。
【0024】
図9に示すウェザーシールにおいて、アーチ22eのみから密封作用が得られる。図8に示すウェザーシールよりも更に小さい閉鎖力が得られる。それにも拘わらず、この場合シール80により被覆されたアーチにより、密封を目的として大きな接触面積が得られる。フィン80は選択可能であり、空気及び湿気の侵入及びウェザーシールに特定される摩擦特性に応じて使用される。
【0025】
図10を参照すると、図3に示すものと同様なウェザーシールが示されており、パイルブラシ22b及び22cはアーチeの内側に設けられている。このような構成は、基底部材21c及び21dを図3に示す位置から180度回転させて、端部101を基底部材21c及び21dの端部100と反対側にするとともに相互に接触させることにより達成される。基底部材は裏当102を使用して同じ平面内に組み付けられる。裏当102は基底部材を結合する。図10のウェザーシールはブラシ22b及び22cがアーチ22eの内側にあることから、剛性が増大して弾力が大きくなる。またこれらのブラシ22b及び22cは密封作用を発揮することはないが、図9に示すように切り取ってアーチ22eと係合する閉鎖部材の進路からブラシを取り除く必要は必ずしもない。
【0026】
図11は図10と同様であるが、アーチ22eの上方においてシールを提供するフィン薄板80を使用するように示されている。図3のウェザーシールの向きを変えることにより図10のウェザーシールが形成されるように、図4のウェザーシールの基底部材21c及び21dの向きを変えることによりこのウェザーシールは得られる。
【0027】
図12は図10と同様のウェザーシールを示しており、基底ストリップ21c及び21dの間に延在するより長いパイル束によって得られるより長いアーチ22eを有する。パイルブラシ22b及び22cはまた相互に離間させられており、アーチを支持するとともにその剛性及び弾力を増大させている。図12のウェザーストリップは、図7、図7A、図7Bのアーチ22eの外面22dが図12のアーチ22eの内面を形成するように、T字溝116内に配置される時に基底部材21c及び21dを回転させることにより形成される。図12Aは図12と同様であるが、アーチ22eの上方にフィン薄板80を使用するように示されている。
【0028】
図13を参照すると、基底部材21c及び21dが背中合わせに接着されたウェザーシールが示されている。また、隆起21aにより設けられる溝は基底ストリップ21c及び21dの端縁101及び他方の端縁100とより接近している。次にアーチ22eはループを形成する。切断パイルブラシ22c及び22bは切り取られ、ループの端部において切残しとしてのみ現れる。
【0029】
図14を参照すると、クランプストリップ120が示されている。クランプストリップ120は横側122を有しており、横側122は図13の基底部材21c及び21dの前側と係合する長穴を形成する。これらの面はウェザーシールをクランプするためにかしめ合わされる。このストリップ120は枠組であり、閉鎖部材はアーチループ22dへ接近する。
【0030】
図14Aを参照すると、図13のウェザーシールと同様なウェザーシールが図示されているが、各基底部材21c及び21dは断面がL字形状とされている。基底部材が背中合わせに接着されると、L字形状の脚部21c1及び21d1が各々反対方向へ延出して基底部材は合わせて逆T字形状の断面を形成し、T字溝116aに挿入される。
【0031】
図9、図10、図11のような外側ブラシを備えていないアーチ、及び図13、図14のようなアーチループは特に、機械内を連続して或いは一枚ずつ移動する紙のような膜の弾性案内部として使用する場合に適している。ループ及びループが接続される枠が導電性であり且つ地面に接続される場合には、ウェザーシールによって移動膜に集まりがちな静電気エネルギを除去する機器が得られる。
【0032】
図15を参照すると、基底部材21c及び21dが相互に90度の角度をなすように設けられた時に得られる隅角部シールが示されている。次にアーチ22eはシールされる閉鎖部材の隅角部と対向する。横側パイルブラシ22b及び22cは閉鎖部材の隅角部とその端縁の両側において係合する。全面接着裏当124を使用して、基底部材21c及び21dは枠組126に対して90度の角度をなすように取り付けられる。枠組126は図15Bに示すようにアングル材である。図15AにはT字溝128を有するアングル枠129が示されており、溝128は基底ストリップ21c及び21d、並びにパイルブラシ22b及び22cと係合する閉鎖部材125を捕らえる。
【0033】
図15Cはアーチ22cと係合する角隅部閉鎖部125を示す。アーチ22cはフィン薄板80により被覆されており、より小さい密封作用及び弾力が好ましい場合には、横側ブラシ22b及び22cは切り取られて、閉鎖部125と係合しない。
【0034】
図16及び図16Aを参照すると、2個の隣り合うウェザーシール160及び162のアセンブリが示されている。各ウェザーシールは図3のウェザーシールと同様である。ウェザーシール160及び162は支持枠組164に取り付けられる。枠組164はT字溝166を有しており、ウェザーシール基底部材21b及び21cはその端縁が隣接するように溝内に捕らえられており、全ウェザーシール160及び162は同じ平面内にある。自動車用ダッシュボード等の内部パネル168は枠組164に対して接近及び離間する方向へ移動し、ウェザーシール160及び162によって広範囲に亘るシール及び緩衝面が得られる。
【0035】
図17A及び図17Bはドア及びドア枠130及び132を図示する。図7のウェザーシール(アーチ22eの上方にフィン80を含む或いは含まない)は図7Bと同様に、ドア枠130に設けられたT字溝に装着されており、図17Aでは単一のドアシールが得られる。図17Bにおいて、このようなウェザーシール対は図7Bと同様に、ドア132及びドア枠130の両方に設けられたT字溝に装着されており、二重のドアシールが得られる。図17Cに示すように、このようなウェザーシールは図7Bと同様に、枠134に設けられたT字溝に装着される。開き窓を含むサッシ136はこの枠134に対向しており、有効に密封されるように移動する。図17A、図17B、図17Cのウェザーシールはまた、T字溝を使用するのではなく、図7Aに示すもののように接着剤により枠に固定されてもよい。
【0036】
図18A、図18B、図18Cは図17A、図17B、図17Cに示すものと同様な自在戸及び開き窓の用途を示しているが、一方側のパイルブラシが切り取られて枠130又は134のT字溝に装着された図8のウェザーシール(アーチ22eの上方にフィン80を含む或いは含まない)を利用している。ウェザーシールを使用するこの密封装置は、図17A、図17B、図17Cに示すシールよりも小さい窓又はドアの閉鎖力が求められる場合に好ましい。図18A、図18B、図18Cのウェザーシールはまた、T字溝を使用するのではなく、図8Aに示すもののように接着剤により枠に固定されてもよい。
【0037】
図18D及び図18Eを参照すると、図7のウェザーシールは(部分的に図示されている)感光ドラム138を利用する電子写真装置に使用される。感光ドラム138は典型的には電子写真装置に回転可能に支持される可動部材として作用する。帯電部材、露光部材、転写部材(図示なし)と、クリーニング部材139とが感光ドラム138を包囲するように感光ドラム138の近くに配置されている。2個のT字溝140aを有する枠112a(図7B)と同様な枠140が設けられる。図18Eに示すように、枠140は感光ドラム138と対向するようにハウジング142内に配置されており、ハウジング142はクリーニング機構を含む。固定部141は枠140の片側面から延出する。固定部141は枠140をハウジング142に固定する。枠140は金属から形成されるとともに、導電性を有する。電子写真装置において、感光ドラム138は回転する時に騒音及び振動が生じる。ウェザーシールはドラム138に対して適切な圧力を作用させて振動を低減させると同時に、感光ドラムの表面の汚れを落とす。本実施形態において、ウェザーシールの最も顕著な効果はブラシ部22b及び22cのワイピング効果であり、アーチ部22eの振動吸収効果も得られる。
【0038】
ブラシ部が取り除かれて、ウェザーシールがアーチ部22eのみを有する場合(図9を参照)には、ウェザーシールは比較的大きな面積でドラム138と接触することにより、従来のブラシよりも一様な帯電特性が得られる。更に、主要目的は振動の阻止であり、二次的な目的は感光ドラム138の接触に起因する摩擦帯電の阻止である。しかしながら、(図8B及び図12のような)上述するとともに(図8B、図14、図14Aのような)種々の枠に設けられたウェザーシールを電子写真装置に使用してもよい。
【0039】
電子写真用途において任意に、導電性材料をパイル繊維22及び基底ストリップ21c及び21dに使用される合成樹脂に含まれるように混合することも可能である。導電性材料がパイル繊維及び基底ストリップ用の合成樹脂に混合されるので、パイル繊維及び基底ストリップは導電性を有し、電気が伝導される。本実施形態では、炭素を含むポリプロピレン(PP)がパイル繊維及び基底ストリップに使用される。
【0040】
図19A及び図19Bに示すように、製造装置は無端帯51を含む。無端帯51は帯状部材の両端を連結することにより形成される。無端帯51は複数のローラ52の周囲に延在する。図面から見て左側が始端であり、図面から見て右側が終端であるとすると、始端側のローラ52が回転駆動装置53によって駆動されて、無端帯51は装置内を回転させられる。始端側のローラ52及び終端側のローラ52間には、パイル糸供給部54、基底部材供給部55、結合部56、切断部57及び収集部58が、始端側から終端側へ順に設けられる。
【0041】
パイル糸供給部54は一対の糸巻き59を含み、糸巻き59は無端帯51をその間にして対向する。糸巻き59は無端帯51の延出方向に沿った軸周りを回転しつつ、パイル糸22を無端帯51の表面に供給するように構成される。基底部材供給部55は間に無端帯51を有して相互に対向する一対の供給ドラム60を含む。各供給ドラム60は基底部材21を有し、基底部材21は供給ドラム60の周囲に巻回された状態で供給ドラム60に収容される。また、供給ドラム60から巻き外された基底部材21は無端帯51の両横側に供給されて無端帯51を保持し、供給された基底部材21c及び21dは無端帯51と平行に移動する。
【0042】
結合部56は一対のホーン61と一対の付勢部材62とを含む。ホーン61は基底部材21c及び21dに超音波振動を伝達し、付勢部材62は基底部材21c及び21dを無端帯51へ付勢する。各ホーン61は一個の付勢部材62を伴う状態で対をなす。一個のホーン61及び対応する付勢部材62の各対は無端帯51を挟み、2対は無端帯51の回転方向に対して互い違いに配置される。即ち、第1ホーン61は第1付勢部材62と対向し、第2ホーン61は第2付勢部材62と対向する。切断部57は切刃63を含む。切刃63は無端帯51の内周縁又は外周縁と対向する。図19A及び図19Bにおいて、切刃63は無端帯51の内周縁と対向するとともに、切刃63は無端帯51の幅方向中央に設けられる。収集部58は収集ドラム64を含み、収集ドラム64は無端帯51の一方側に向けて設けられており、製造された緩衝部材20は収集ドラム64へ運ばれて収集される。
【0043】
図20A、図20B、図20Cは図4に示すウェザーシールの製造装置を図示する。図20A及び図20Bに示す製造装置は、薄膜供給部65を図19A及び図19Bに示す製造装置に追加することにより形成される。薄膜供給部65はパイル糸供給部54の上流に配置される。薄膜供給部65は薄膜80を巻きつけられた状態で収容するスプール66を有する。スプール66から引き出された薄膜80は無端帯51の外周面に供給され、次に無端帯51と共にパイル糸供給部54へ供給される。
【0044】
ウェザーシールは薄膜供給工程の後に巻付け工程、基底部材供給工程、結合工程、切断工程、及び分離工程を経て形成される。薄膜供給工程は薄膜80を無端帯51の外周面へ供給するために実施され、薄膜供給部65により実行される。スプール66から引き出された薄膜80は無端帯51の外周面へ供給されるとともに、上述のように無端帯51の外周面を被覆する(図20Cを参照)が、切刃63の位置を変更し、或いは更に(複数の)切刃63aを使用することにより他の図面に示されるウェザーシールの実施形態を製造することが可能となる。
【0045】
続く巻付け工程において、糸巻き59対から供給されたパイル糸22は薄膜80により被覆された無端帯51の周囲に巻付けられる(図20Cを参照)。その後、図19A及び図19Bに示す処理と同じように、基底部材供給工程、結合工程、切断工程及び分離工程が実施される。特に結合工程において、基底部材21c及び21d、パイル糸22及び薄膜80は、ホーン61から発生させられる超音波振動により接触領域において結合(又は溶着)される。
【0046】
図21A、図21B、図21Cは図5に示すウェザーシールの製造装置を図示している。図21A及び図21Bの製造装置は、薄膜供給部65がパイル糸供給部54と基底部材供給部55の間に配置させられる点において、図20A及び図20Bの製造装置と異なる。
【0047】
ウェザーシールは、巻付け工程の後に薄膜供給工程を実施し、次に基底部材供給工程、結合工程、切断工程、及び分離工程を実施することにより形成される。薄膜供給工程において、薄膜110はパイル糸22へ供給され、パイル糸22は無端帯51の外周縁から巻付け工程において無端帯51の周りに巻付けられている。薄膜供給部65のスプール66から引き出された薄膜110は、無端帯51の外周面上においてパイル糸22を被覆する(図21Cを参照)。
【0048】
基底部材供給工程において、各供給ドラム60から巻き外された基底部材21c及び21dは、基底部材21c及び21dが無端帯51の両横側に配置されるように供給される。この時、無端帯の各横部が一方の基底部材21の案内直線突部21aの間に位置し、且つフィルム110の両端が折り畳まれて無端帯51上においてパイル糸22を包囲するように配置される(図21Cを参照)。その後、図20A及び図20Bに示す処理と同じように、結合工程、切断工程及び分離工程が実施される。
【0049】
本発明に従い提供されるウェザーシールの幾つかの実施形態について、その製造装置と合わせて記載してきた。このようなウェザーシールはシール部材として、ウェザーストリップとして、又は移動中の紙等の膜を案内するために、又は静電気を膜から除去するために使用される。ここに記載する本発明に係るウェザーシール及び製造装置の変形物及び変更物は確実に、当該技術分野に属する者に明白になる。従って、前記記載は制限的な意味においてではなく例証として解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】上記国際出願から抜粋され且つ上述したシャッターの移動を制御する緩衝部材及び緩衝部材アセンブリを示す断面図。
【図2】上記国際出願から抜粋され且つ上述したパネルの移動を制御する緩衝部材を含む別のアセンブリを示す断面図。
【図3】ウェザーシール及びその全長と直交する横断面図。当然のことながらウェザーシールは所望の全長となるように形成される。
【図3A】図3に示すようなウェザーシールにおいて、枠組に組み入れられており、枠組へ移動可能な部材を密封して部材がシールと係合させられた状態を示す断面図。
【図3B】図3Aと類似しており、T字溝を有する枠組のT字溝内にあるウェザーシールを示す横断面図。
【図4】図3と類似しており、アーチ又は湾曲部パイルの上方にフィンシールが設けられたウェザーシールを示す断面図。
【図5】図3と類似しており、ウェザーシールの直立パイルブラシの外側端縁に沿って設けられたフィン薄板又はシールドを示す断面図。
【図6】図5と類似しており、ウェザーシールの直立パイルブラシの内部に設けられたフィンを示す断面図。
【図7】図3と類似しており、本発明により得られるウェザーシールの別の実施形態であって、湾曲部又はアーチが基底部材の端縁を相互に離間させることにより拡大させられたウェザーシールを示す断面図。
【図7A】は図7に図示するウェザーシールにおいて、枠組に取り付けられて、枠組に対して移動可能な部材を密封する状態を示す断面図。
【図7B】図7Aと類似しており、枠組はT字溝を含み、T字溝がウェザーシールの裏当又は基底部材を離間した状態で保持する状態を示す断面図。
【図8】図4のウェザーシールと類似しており、本発明により得られるウェザーシールの別の実施形態であって、一個の切断パイル束又はブラシのみがウェザーシールの湾曲部又はアーチの端部に沿って設けられたウェザーシールを示す断面図。
【図8A】図8のウェザーシールにおいて、枠組に組み入れられており、枠組に対して移動可能な部材を密封してウェザーシールと係合させた状態を示す断面図。
【図8B】図8Aと類似しており、枠組が裏当ストリップを保持するとともにウェザーシールを組み入れるT字溝を有する状態を示す図。
【図9】図4と類似しており、切断パイル部が切り取られて、図4に示す切断パイル束が取り除かれたウェザーシールを示す断面図。
【図10】本発明の別の実施形態に係るウェザーシールであって、切断パイル部が図3に示すような切断パイル部を有する側と反対側にあり、切断パイル束又はブラシが湾曲部又はアーチの内部に設けられたウェザーシールを示す断面図。
【図11】図10と類似しており、図4に示すようなフィンシール薄板と同様に湾曲部又はアーチの外側上方にあるフィンシール薄板を示す断面図。
【図12】本発明の別の実施形態に係るウェザーシールであって、本ウェザーシールは図10に示すウェザーシールと類似しており、湾曲部又はアーチは直径が大きく、裏当又は基底部材が相互に横方向に離間させられたT字溝を有する枠組に組み入れられた状態を示す断面図。
【図12A】図12のウェザーシールと類似しており、図4に示すフィンシール薄板と同様に湾曲部又はアーチの外側上方にあるフィンシール薄板を示す断面図。
【図13】本発明の別の実施形態に係るウェザーシールであって、裏当又は基底部材が背中合わせに配置されることにより連続パイル部をループ状に形成したウェザーシールを示す断面図。
【図14】図13に示すウェザーシールにおいて、基底部材が枠にクランプされた状態を示す断面図。
【図14A】図3のウェザーシールと類似した別の実施形態に係るウェザーシールであるが、裏材又は基底部材各々がL字形状をなしており、背中合わせにされてT字溝に挿入された状態を示す断面図。
【図15】本発明の更に別の実施形態に係るウェザーシールであって、基底部材が相互に90度の角度をなすように配置されて隅角部を密封するウェザーシールを示す断面図。
【図15A】図15に示すものと類似するウェザーシールにおいて、基底部材が相互に90度の角度をなすT字溝を有する枠組に配置された状態を示す断面図。
【図15B】図15Aと類似しており、基底ストリップ又は基底部材がその間で90度の角度を有するバーの角げ側に接着剤によって取り付けられることにより角及びバーに接続された状態を示す断面図。
【図15C】図15に示すシールと類似するウェザーシールにおいて、湾曲部又はアーチの上方にあるフィン薄板を示しており、パイル切断部の束又はブラシ部が取り除かれており、ウェザーシールの湾曲部又はアーチにより係合された隅角部材に対して密封作用を伴わない状態を示す断面図。
【図16】エネルギ吸収機器として作動するウェザーシールアセンブリであって、大きな封止及び緩衝面領域が得られ、自動車用ダッシュボード等において内部パネルの背後で圧縮部材として作用するのに適しており、安全を目的としてエネルギ吸収性能を提供するアセンブリを示す断面図。
【図16A】図16のウェザーシール機器を含むアセンブリを示す図。
【図17A】図7のようなウェザーシールの別の装置を示しており、単一ドアシールを提供する状態を示す断面図。
【図17B】図7のようなウェザーシールの別の装置を示しており、二重ドアシールを提供する状態を示す断面図。
【図17C】図7のようなウェザーシールの別の装置を示しており、枠及び可動サッシを有する開き窓に対する単一シールを提供する状態を示す断面図。
【図18A】図17A類似するものを示す断面図。
【図18B】図17Bと類似するものを示す断面図。
【図18C】図17Cと類似するものを示す断面図。
【図18D】図7のウェザーシールにおいて、電子写真装置に使用可能なクリーニング部材の枠に取り付けられた状態を示す断面図。
【図18E】感光ドラム及び枠支持ハウジングに対する図18Dのウェザーシール及び枠を示す断面図。
【図19A】図3のウェザーシールの製造装置を概略的に示す平面図。
【図19B】図3のウェザーシールの製造装置を概略的に示す側面図。
【図20A】図4に示すウェザーシールの製造装置を概略的に示す平面図。
【図20B】図4に示すウェザーシールの製造装置を概略的に示す側面図。
【図20C】は図20A及び図20Bのパイル切断工程におけるウェザーシールを示す横断面図。
【図21A】図5のウェザーシールの製造装置を概略的に示す平面図。
【図21B】図5のウェザーシールの製造装置を概略的に示す側面図。
【図21C】図21A及び図21Bのパイル切断工程におけるウェザーシールを示す横断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェザーシールと係合する面を弾性密封するウェザーシールであって、パイル繊維を有する一対の基底ストリップを含み、パイル繊維は基底ストリップの長さ方向に延在するとともに基底ストリップに取り付けられており、パイルは基底ストリップの間に延在し、パイルは基底ストリップの間で弾性アーチ又は湾曲部を形成して弾性密封面を提供することを特徴とするウェザーシール。
【請求項2】
アーチ又は湾曲部は隣り合う一対のパイル部の一方であり、一対のパイル部の他方はパイル基底ストリップの水平方向に切断されており、前期一方のパイル部により連続パイルが得られるとともに前記他方のパイル部により切断パイルが得られることを特徴とする請求項1に記載のウェザーシール。
【請求項3】
切断パイル部はアーチ又は湾曲部の内部に設けられることを特徴とする請求項2に記載のウェザーシール。
【請求項4】
切断パイル部はアーチ又は湾曲部の外部に設けられることを特徴とする請求項2に記載のウェザーシール。
【請求項5】
切断パイル部は少なくとも1個のブラシを形成することを特徴とする請求項3又は4に記載のウェザーシール。
【請求項6】
切断パイル部により形成される一対のブラシの各々はアーチ又は湾曲部の内部を支えることにより、弾性湾曲部により得られる弾性を増大させることを特徴とする請求項3に記載のウェザーシール。
【請求項7】
基底ストリップの両端にそれぞれ接続されるとともに、湾曲部の外面の上方に延在して密封面を提供する薄板を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のウェザーシール。
【請求項8】
切断によって切断パイル部の繊維は少なくとも1個のパイルブラシに分離させられ、パイルブラシはアーチ又は湾曲部に隣接して基底ストリップの少なくとも一方に沿って延在することを特徴とする請求項2に記載のウェザーシール。
【請求項9】
基底ストリップの間で切断されることを特徴とする請求項8に記載のウェザーシール。
【請求項10】
基底ストリップの間で切断され、切断部は湾曲部に沿った一対の横側ブラシに分割されることを特徴とする請求項9に記載のウェザーシール。
【請求項11】
切断は切断パイル部をウェザーシールから切り離す一対の切断であることを特徴とする請求項9に記載のウェザーシール。
【請求項12】
切断は切断部を水平方向に貫通する一対の切断であり、その一方は基底ストリップの間において中心にあり、他方は基底ストリップの一個から突出する一個のブラシを形成することを特徴とする請求項9に記載のウェザーシール。
【請求項13】
切断は切断パイル部を水平方向に貫通する一対の切断であり、切断を各基底ストリップに隣接させることにより、切断パイル部により提供されるブラシをウェザーシールから取り除くことを特徴とする請求項9に記載のウェザーシール。
【請求項14】
基底ストリップは面を備え、面は基底ストリップの間にあるパイルが湾曲部又はアーチとなるように撓まされた角度で相互に向けられることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載のウェザーシール。
【請求項15】
湾曲部の両端が突出するストリップの面は概ね同じ平面内にあり、ストリップは長手端縁を有しており、長手端縁は接触する距離からストリップを相互に分離させる距離までに及び離間させられていることを特徴とする請求項14に記載のウェザーシール。
【請求項16】
湾曲部又はアーチが突出する基底ストリップの面は、ウェザーシールと係合する面の隅角部に対してウェザーストリップが隅角部シールを形成するように、相互に角度をなすことを特徴とする請求項14又は15に記載のウェザーシール。
【請求項17】
湾曲部又はアーチが突出するストリップの面は概ね相互に直交することを特徴とする請求項16に記載のウェザーシール。
【請求項18】
湾曲部又はアーチが突出する面は概ね平行しており、湾曲部又はアーチが各基底ストリップの端縁の周囲にループを形成するように、反対方向に面することを特徴とする請求項14又は15に記載のウェザーシール。
【請求項19】
枠を更に含み、ストリップ及びその間に延在するパイルは組み付けられた状態で枠に設けられることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか一項に記載のウェザーシール。
【請求項20】
裏当部材は基底ストリップの湾曲部又はアーチとは反対の裏側に沿って長手方向に延出し、裏当部材及び基底ストリップは相互に取り付けられていることを特徴とする請求項19に記載のウェザーシール。
【請求項21】
裏当部材はT字溝又は一対のT字溝を有する枠であり、T字溝には基底ストリップが設けられるとともに、一対のT字溝は基底ストリップが離間して設けられるように相互に離間させられることを特徴とする請求項20に記載のウェザーシール。
【請求項22】
繊維は糸繊維であることを特徴とする請求項20に記載のウェザーシール。
【請求項23】
選択された空気及び水分透過性及びすべり摩擦を備えた薄板材がウェザーシール外面上方のアーチに設けられており、湾曲部又はアーチの横側において切断パイル部により提供されるブラシ又は複数のブラシの内側又は外側を密封することを特徴とする請求項1乃至22のいずれか一項に記載のウェザーシール。
【請求項24】
請求項1乃至23のいずれか一項に記載のウェザーシールを含むウェザーシールアセンブリであって、枠とサッシ又はドア枠と独立したウェザーシールを有するドアとを含み、ウェザーシールはドア又はサッシが枠に接するように閉鎖させられた時に相互に密封係合するように移動する湾曲部又はアーチを有することを特徴とするウェザーシールアセンブリ。
【請求項25】
ウェザーシールは各々少なくとも1個のブラシを有し、ブラシは湾曲部又はアーチの一方側で延在し、ドア又はサッシが閉鎖させられた時に相互に係合するように移動することを特徴とする請求項24に記載の発明。
【請求項26】
ウェザーシールの形成方法であって、
一対の基底ストリップを供給する工程と、基底ストリップは少なくとも1個のパイル繊維を有しており、パイル繊維は基底ストリップの長さ方向に延出するとともに基底ストリップの間に延在し、
基底ストリップの間に延在するパイルが基底ストリップの全長に沿って1個のアーチ、湾曲部、又はループを形成するように基底ストリップを向ける工程と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
基底ストリップを基材に取り付けて、基底ストリップの向きを維持する工程を更に含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
基底ストリップを基底ストリップの向きを維持する部材に沿って形成された溝に装着する工程を更に含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項29】
2個の切断パイル部を供給する工程を更に含み、各切断パイルはアーチ、湾曲部又はループを形成するパイルの外部に沿うように基底ストリップから延出することを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項30】
2個の切断パイル部を供給する工程を更に含み、各切断パイルはアーチ、湾曲部又はループを形成するパイルの内部に沿うように基底ストリップから延出することを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項31】
アーチ、湾曲部又はループを形成するパイルの外部に沿ってフィン材を供給する工程を更に含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項32】
一対の基底ストリップを含み、基底ストリップは少なくとも1個のパイル繊維を有しており、パイル繊維は基底ストリップの長さ方向に延出するとともに、基底ストリップの間に延在し、基底ストリップはその間に延在するパイルが1個のアーチ、湾曲部又はループを形成するように相互に向けられることを特徴とするウェザーシール。
【請求項33】
少なくとも1個のパイル繊維は導電性合成樹脂材料により形成されることを特徴とする請求項1乃至32のいずれか一項に記載のウェザーシール。
【請求項34】
パイル繊維及び基底ストリップは導電性を有するとともに、同じ種類の合成樹脂により形成されることを特徴とする請求項33に記載のウェザーシール。
【請求項35】
電子写真装置用パイル物であって、少なくとも1個のパイル繊維を有する一対の基底ストリップを含み、パイル繊維は基底ストリップの長さ方向に延出するとともに、基底ストリップの間に延在し、基底ストリップはその間に延在するパイルが1個のアーチ、湾曲部又はループを形成するように相互に向けられ、アーチ、湾曲部又はループは電子写真装置の可動面と隣接して配置されることを特徴とするパイル物。
【請求項36】
パイル物は可動面の汚れを落とすことを特徴とする請求項35に記載のパイル物。
【請求項37】
少なくともパイル繊維は導電性を有することを特徴とする請求項35又は36に記載のパイル物。
【請求項38】
パイル物は可動面の振動を低減させることを特徴とする請求項35、36又は37に記載のパイル物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図12A】
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【図13】
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【図14】
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【図14A】
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【図15】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16】
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【図16A】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図18D】
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【図18E】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【公表番号】特表2007−534527(P2007−534527A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−510670(P2007−510670)
【出願日】平成16年4月27日(2004.4.27)
【国際出願番号】PCT/US2004/012878
【国際公開番号】WO2005/113239
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(596024426)槌屋ティスコ株式会社 (47)
【出願人】(503087821)ウルトラファブ インコーポレーテッド (8)
【Fターム(参考)】