説明

ウエハ容器の位置決め構造

【課題】容易に正確な位置への装脱着が可能で、ガイド部材のみを交換することにより、容器本体を安価に使用可能とするウエハ容器の位置決め構造を提供する。
【解決手段】ガイド面部15hは、長孔部15gの真下に連続するように凹設形成されて、位置決めピンとしてのキネマティックカップリングピン2aを係合した状態で、このキネマティックカップリングピン2aの先端部を対向させる位置決めリブ16,16の先端縁との間に、間隙dが形成するように、このキネマティックカップリングピン2aの前記容器本体11への近接距離を規制するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、正確な位置決め精度を得られるウエハ容器の位置決め構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からウエハ搬送容器の位置決め構造として、図22,図23に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1,2等参照)。
【0003】
このようなものでは、一側面に、ウエハとしての半導体ウエハWを出し入れ可能な開口部1aが形成された略ボックス状の容器本体1と、この容器本体1の開口部1aを略密閉して開閉塞する蓋体等を有している。
【0004】
この容器本体1内には、複数の整列リブ1c,1c…が形成されると共に、底面部1bには、径方向に平行となるように設けられた一対の位置決めリブ3,3が、開口部側の左,右及び反対側縁の中央に、合計3組、平面視略三角形の略頂点近傍に位置するように突設されている。
【0005】
この位置決めリブ3,3の各下端縁には、傾斜面部3a,3aが形成されている。
【0006】
この傾斜面部3a,3aは、内側に向けて対向するように形成されていて、ウエハ自動移載装置2に載置される際、装置2の載置面2bから突設される位置決めピンとしてのキネマティックカップリングピン2aを当接させて位置決めが行われるように構成されている。
【0007】
また、前記容器本体1の底面部1bには、この位置決めリブ3,3に、ガイド溝部4a,4aを外嵌させて、着脱可能に装着されるガイド部材としてのボトムプレート4が設けられている。
【0008】
このボトムプレート4のガイド溝部4a下側周縁には、前記傾斜面部3a,3aと、傾斜角度が連続するように形成される傾斜面部4b,4bが設けられている。
【0009】
次に、この従来のウエハ搬送容器の位置決め構造の作用について説明する。
【0010】
この従来のウエハ搬送容器の位置決め構造では、前記容器本体1の底面部1bに、前記ボトムプレート4を装着する際、底面部1bから突設された前記各位置決めリブ3,3…に、前記ボトムプレート4の各ガイド溝部4aが外嵌される。
【0011】
このボトムプレート4のガイド溝部4a下側周縁に形成される傾斜面部4b,4bは、前記位置決めリブ3,3の傾斜面部3a,3aと、傾斜角度が連続するように形成されている。
【0012】
このため、図23に示すように、装置2の上部に前記容器本体1を載置する際、前記傾斜面部4b,4bによって、前記キネマティックカップリングピン2aが円滑に誘導されて、前記傾斜面部3a,3a下方に前記キネマティックカップリングピン2aを位置させることができる。
【0013】
前記容器本体1が、装置2の正規の載置位置に存在する状態では、前記開口部1aを介して、各半導体ウエハWを、自動装置のロボットにより、ウエハを破損すること無く、正確に出し入れ出来る。
【0014】
また、図24に示すようなウエハ搬送容器の位置決め構造も知られている(例えば、特許文献3等参照)。
【0015】
このようなものでは、ボトムプレート5に、ボス孔5a…が複数形成されていて、前記容器本体1の底面部1bに突設されたボス部に、各々嵌着されるように構成されている。
【0016】
また、このボトムプレート5には、前記装置2のクランプ部と係合するリテイニングフィーチャー部5bが形成されている。
【0017】
このリテイニングフィーチャー部5bは、前記容器本体1を前記装置2に装脱着する際に、前記装置2のクランプ部を係合させて、このリテイニングフィーチャー部5bで支持することにより、載置若しくは取り外しが行われるように構成されている。
【0018】
なお、前記ガイド部材に相当する部分を、直接、容器本体1の底面部1bに、溶着若しくは、ネジ止め等によって一体とするウエハ搬送容器の位置決め構造も知られている(例えば、特許文献4等参照)。
【特許文献1】特開平11−168136号公報(0028段落乃至0045段落、図2,図4)
【特許文献2】特許公開2005−162263号公報(0017段落乃至0058段落、図1)
【特許文献3】特許公表2003−524550号公報(0008段落乃至0014段落、図1,図3)
【特許文献4】特許公開2002−353299号公報(0016段落乃至0036段落、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
しかしながら、図22及び図23に示すように構成された従来のウエハ搬送容器の位置決め構造では、前記位置決めリブ3,3の各下端縁に形成された傾斜面部3a,3aに直接、前記キネマティックカップリングピン2aが、当接して下方から、容器本体1の重量が支持されるように構成されている。
【0020】
このため、前記キネマティックカップリングピン2aの当接により、この位置決めリブ3,3が破損すると、容器本体1全体を交換しなければならないといった問題があった。
【0021】
容器本体1は、半導体ウエハWを収納するため、高純度の比較的高価な樹脂材料で、しかも帯電防止機能等が付加された構成を採用しているので、容器本体1全体を交換する場合には、高額の費用が必要とされる。
【0022】
また、図24に示すように、ボトムプレート5に形成されたボス孔5a…を、前記容器本体1の底面部1bに突設されたボス部に、各々嵌着させて、位置決め装着するものでは、嵌着時の嵌め合いをきつく設定することにより、底面部1bの面延設方向への位置精度を向上させて確実に固定することは出来るが、底面部1bへの装脱着時に、作業性が低下すると共に、許容される力を超えた場合に、ボトムプレート5を損傷させてしまう虞もあった。
【0023】
更に、嵌め合い度合いを目視にて確認する方法では、底面部1bの面内,外方向(鉛直方向)への嵌め合いが確実に行われているか確認する作業が困難であるといった問題もあった。
【0024】
そして、ネジ止め等によって、ガイド部材を一体とするウエハ搬送容器の位置決め構造では、ガイド部材に相当する部分が、前記キネマティックカップリングピン2aの当接によって破損したり、或いは、リテイニングフィーチャー部5bが、容器本体1を、装置2に装脱着する際に、変形、摩耗若しくは破損すると、容器本体1全体を交換するか或いは、ネジ止めを取り外して、再度、新たなガイド部材を固定する必要があった。
【0025】
このように新たなガイド部材を装着する場合では、正確に位置決め固定する必要があり、交換に必要とされる作業工程数が増大して、交換コストが増大してしまうといった問題があった。
【0026】
そこで、この発明は、容易に正確な位置への装脱着が可能で、ガイド材のみを交換することにより、容器本体を安価に使用可能とするウエハ容器の位置決め構造を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0027】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、ウエハを内部に収容する容器本体と、該容器本体の底面部に着脱可能に装着されて、該容器本体が、載置面に載置される際、該載置面から突設される位置決めピンを係合して、該容器本体を正規の載置位置までガイドするガイド溝部が形成されたガイド部材とを有するウエハ容器の位置決め構造であって、
前記ガイド部材には、前記容器本体の底面部周縁に下方に向けて突設される枠体の内側面に対して、内側から弾接して係止される係止部を設けたウエハ容器の位置決め構造を特徴としている。
【0028】
また、請求項2に記載されたものは、ウエハを内部に収容する容器本体と、該容器本体の底面部に着脱可能に装着されて、該容器本体が、載置面に載置される際、該載置面から突設される位置決めピンを係合して、該容器本体を正規の載置位置までガイドするガイド溝部が形成されたガイド部材とを有するウエハ容器の位置決め構造であって、前記ガイド溝部には、前記容器本体の底面部中心から、径方向に沿って突設される一対の平行ガイド部材を係合する長孔部と、該長孔部の真下に連続するように凹設形成されて、前記位置決めピンを係合した状態で、該位置決めピンの先端部が、対向する前記平行ガイド部材の先端縁との間に、間隙が形成されるように、該位置決めピンの前記容器本体への近接距離を規制するガイド面部とを有するウエハ搬送容器の位置決め構造を特徴としている。
【0029】
更に、請求項3に記載されたものは、前記容器本体の底面部に突設形成されたボス部と、前記ガイド部材に設けられて、該ボス部に着脱自在に外嵌する外嵌用ボス孔とを有し、前記ボス部の外周縁には、前記外嵌用ボス孔の周縁部が、突き当てられる装着確認用リブ部が、前記底面部から一定の高さを有して、突設されている請求項1又は2記載のウエハ搬送容器の位置決め構造を特徴としている。
【0030】
そして、請求項4に記載されたものは、前記ガイド部材は、略中央から径方向へ放射状に延設される複数のアーム部を有し、該アーム部には、前記外嵌用ボス孔が形成されている部分の近傍に、前記係止部としての係止爪を有する弾接片が一体に形成されると共に、該係止爪が係脱着可能となる係止孔が、前記枠体に設けられている請求項1乃至3のうち、何れか一項記載のウエハ搬送容器の位置決め構造を特徴としている。
【発明の効果】
【0031】
このように構成された請求項1記載のものは、前記ガイド部材を容器本体の底面部に装着する際、該ガイド部材に設けられた前記係止部によって、前記容器本体の底面部周縁に下方に向けて突設される枠体の内側面に対して、内側から弾接されて係止される。
【0032】
このため、前記ガイド部材が、容器本体の底面部に、正確に位置決め固定される。
【0033】
また、該ガイド部材を取り外す際には、前記係止部による係止を解除することにより容易に容器本体から分離できる。
【0034】
従って、該ガイド部材の交換作業性が良好である。
【0035】
また、請求項2に記載されたものは、前記ガイド部材が装着された容器本体を、装置に載置する際、まず、該ガイド部材に前記位置決めピンの先端部が当接する。
【0036】
このため、該ガイド部材によって、前記容器本体の下面側が、前記位置決めピンの先端部から保護される。
【0037】
そして、前記ガイド溝部に形成されたガイド面部によって、前記位置決めピンの先端部が、前記長孔部に係合される平行ガイド部材の真下に位置するようにガイドされる。
【0038】
更に、該ガイド面部によって、該先端部が対向する前記平行ガイド部材の先端縁との間に、間隙が形成される。
【0039】
このため、前記容器本体の重量が、前記位置決めピンによって真下から支持されながら、該位置決めピンの先端部が、前記容器本体の平行ガイド部材の先端縁に当接せず、該平行ガイド部材が破損する虞がない。
【0040】
従って、前記底面部や、或いは、前記ガイド部材の撓み変形等も抑制されると共に、該ガイド部材が撓み変形等しても、変位の影響が殆ど無い。
【0041】
このように、前記容器本体の装置への位置決め精度を良好なものとすることが出来ると共に、該ガイド部材が、変形、摩耗、若しくは破損した場合、該ガイド部材を交換することにより、容器本体全体を交換しないで済み、交換に必要とされるコストを減少させて、ランニングコストの増大を抑制できる。
【0042】
更に、請求項3に記載されたものは、前記ボス部の外周縁に突設された前記装着確認用リブ部に、前記外嵌用ボス孔の周縁部が、突き当てられると、該突きあてられた部分が、前記底面部から一定の高さを有しているので、目視によって確認出来る。
【0043】
また、該突き当てにより、前記底面部の面内,外方向への位置が規制されるので、更に、前記ガイド部材の装着位置精度を良好なものとすることができる。
【0044】
そして、請求項4に記載されたものは、前記容器本体の略中央から径方向へ放射状に延設される複数のアーム部のうち、前記外嵌用ボス孔が形成されている位置の近傍に、前記係止爪を有する弾接片が一体に形成されている。
【0045】
このため、該アーム部の外嵌用ボス孔を、前記容器本体のボス部に嵌着させる際、同時に、前記枠体に設けられている係止孔に前記弾接片の係止爪が、係止される。
【0046】
また、該アーム部の外嵌用ボス孔を前記容器本体のボス部から取り外す際、同時に、前記弾接片の係止爪が、前記枠体に設けられている係止孔から外れて、係止が解除される。
【0047】
従って、容易に、前記容器本体の底面部に、前記ガイド部材を装脱着出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
次に、図1乃至図21に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態のウエハ容器の位置決め構造について説明する。
【0049】
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0050】
まず、ウエハ搬送容器の構成から説明すると、この実施の形態のウエハ搬送容器では、図1に示すように、一側面に、ウエハとしての半導体ウエハWを出し入れ可能な開口部11aが形成された略ボックス状の容器本体11を有している。
【0051】
この容器本体11内には、複数の整列リブ11c,11c…が、図示省略の半導体ウエハW…を水平に一定間隔を置いて積層収納するように、形成されている。
【0052】
また、このウエハ搬送容器には、この容器本体11内に収納されたウエハとしての半導体ウエハW…を押さえるウエハ押さえ部材12と、この容器本体11の開口部11aを略密閉して開閉塞する蓋体14と、前記開口部11a周縁部及び、この蓋体14の周縁部間に挟持されて、シールを行うシール部材13とが設けられている。
【0053】
また、このウエハ搬送容器には、前記容器本体11の底面部11bに着脱可能に装着されて、この容器本体11が、前記ウエハ自動移載装置2の載置面2bに載置される際、この載置面2bから突設される位置決めピン2a,2a…を各々係合して、この容器本体11を正規の載置位置までガイドするガイド溝部15a,15a…が形成されたガイド部材としてのボトムプレート15が設けられて、主に構成されている。
【0054】
また、図2に示すように、底面部11bには、径方向に平行となるように設けられた一対の平行ガイド部材としての位置決めリブ16,16が、開口部側の左,右及び反対側縁の中央に、合計3組、平面視略三角形の略頂点近傍に位置するように、底面部11bの中央から放射状となるように、径方向に長手方向を沿わせて突設されている。
【0055】
この実施の形態の位置決めリブ16,16は、図13に示すように、上端縁を水平とする側面視略台形を呈して、左,右両方向へ延設される2組の補強リブ16a,16aが、一体となるように形成されている。
【0056】
また、これらの補強リブ16a,16aの上面部には、水平当接面部16b,16bが各々形成されている。
【0057】
そして、これらの位置決めリブ16,16間は、長手方向中央で、連結リブ部16cによって、連結されて、離間及び近接方向への拡開及び内倒れが、抑制されるように構成されている。
【0058】
この実施の形態の容器本体11では、図8に示すように、各位置決めリブ16…の仮想延長線L1〜L3が、底面部11bの略中央に交点xを位置させると共に、各仮想延長線L1,L2,L3間の角度α1,α2,α3が、各々約120度となるように設定されている。
【0059】
また、この底面部11bには、複数のボス部17…が、突設形成されている。
【0060】
この実施の形態のボス部17,17は、前記ボトムプレート15に複数形成された外嵌用ボス孔15b…が、嵌着される前記位置決めリブ16の仮想延長線L1,L2上で、径方向の内,外に一対づつ設けられている。
【0061】
そして、この実施の形態のボス部17の略円筒状を呈するボス本体17aの外周縁には、図14及び図15に示すように、約90度置きに、装着確認用大,小リブ部17b,17c…が、前記底面部11bから一定の高さを有して、突設されている。
【0062】
このうち、前記装着確認用大リブ部17bには、溝部17dが、凹設形成されていて、前記ボトムプレート15に形成される外嵌用ボス孔15bの周縁部が、この溝部17dの底部17eに突き当てられるように構成されている。
【0063】
また、側面視略台形形状を呈する前記装着確認用小リブ部17cには、前記ボトムプレート15に形成される外嵌用ボス孔15bの周縁部が、突き当てられる水平面部17fが各々形成されている。
【0064】
更に、この実施の形態の容器本体11の底面部11b周縁には、下方に向けて、突設される枠体としての左,右枠体18,18及び平行リブ枠体19,20が突設されている。
【0065】
このうち、左,右枠体18,18及び平行リブ枠体19には、各内側面18a,18a及び19aに、正面視略長方形形状の係止孔18b,18b及び19bが、開口形成されている。
【0066】
次に、前記ボトムプレート15の構成について、主に、図6及び図7を用いて説明する。
【0067】
この実施の形態のボトムプレート15は、ポリカーボネート樹脂にフッ素樹脂を混合した材料で成形され、中央基部15dから、約120度毎に軸線を相違させて、径方向に放射状となるように延設される左,右アーム部15e,15e及び中央アーム部15fを一体に設けることにより、平面視略Y字状を呈するように主に構成されている。
【0068】
このボトムプレート15は、ポリカーボネート樹脂にフッ素樹脂を混合しているので、表面の滑り性が向上して、キネマティックカップリングピン2aの位置決めが容易となる。
【0069】
これらの左,右アーム部15e,15e及び中央基部15dから延設される中央アーム部15fには、前記ガイド溝部15a,15a…が、延設方向に沿って各々形成されている。
【0070】
このガイド溝部15aは、図16乃至図18に示すように、周縁部15cを前記補強リブ16a,16aの水平当接面16c,16cに当接させると共に、図19に示すように、各々前記容器本体11の底面部11b中心から、径方向に沿って突設される一対の前記位置決めリブ16,16が係合されて、長手方向に沿って正規位置までガイドする長孔部15gを有している。
【0071】
また、このガイド溝部15aは、図19に示すように、前記キネマティックカップリングピン2aを正規の位置まで誘導するガイド面部15hを有していて、前記長孔部15gと共に、幅方向断面形状を略漏斗状としている。
【0072】
このガイド面部15hは、前記長孔部15gの真下に連続するように凹設形成されて、前記位置決めピンとしてのキネマティックカップリングピン2aを係合した状態で、このキネマティックカップリングピン2aの先端部を対向させる前記位置決めリブ16,16の先端縁との間に、間隙dが形成するように、このキネマティックカップリングピン2aの前記容器本体11への近接距離を規制するように構成されている。
【0073】
また、この実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造では、図7に示すように、左,右アーム部15e,15eの前記ガイド溝部15a,15aの径方向内,外に各々一対の前記外嵌用ボス孔15b,15bが形成されている。
【0074】
このうち、外側に位置する外嵌用ボス孔15b,15bには、周縁部から確認リブ部15iが突設されている。
【0075】
そして、前記ボス部17のボス本体17aに嵌着されて、周縁部上端縁を前記大,小装着確認用リブ部17b,17cの底部17e,及び各水平面部17f…に当接して、正規の嵌着位置に到達すると、図12に示すように、この確認用リブ部15iが、前記大装着確認用リブ部17bの上端縁17gに当接されるように構成されている。
【0076】
そして、図6,図7及び図11に示すように、この左,右アーム部15e,15eの先端部には、前記外側の外嵌用ボス孔15b,15bが形成されている部分の近傍で、左,右外側に向けて延設されて、上方へ向けて屈曲される板状の弾接片15j,15jが、各々一体に設けられている。
【0077】
これらの弾接片15j,15jは、弾性変形可能で、先端縁には、前記容器本体11の 左,右枠体18の内側面18a,18aと対向すると共に、前記ボス部17に、前記外嵌用ボス孔15bが嵌合される方向に沿って、面延設方向を有する対向面部15k,15kが設けられている。
【0078】
そして、図4に示すように、この対向面部15k,15kには、前記内側面18a,18aに形成された係止孔18b,18bに係止される係止部としての係止爪15m,15mが各々形成されている。
【0079】
また、前記中央基部15dから延設される前記中央アーム部15fの先端部には、板状で、断面形状略コ字状とすることにより弾性変形可能に構成される弾接片としてのコ字状弾接片15nが一体に形成されている。
【0080】
このコ字状弾接片15nは、下方を開放すると共に、前記平行リブ枠体19,20間に介装された状態では、前記平行リブ枠体19の内側面19aと対向すると共に、前記ボス部17に、前記外嵌用ボス孔15dが嵌合される方向に沿って、面延設方向を有する対向面部15pが設けられている。
【0081】
そして、この対向面部15pには、前記内側面19aに形成された係止孔19bに対して、係脱着可能となるように、係止爪としての係止爪部21が突設形成されている。
【0082】
この実施の形態の係止爪部21は、図5に示すように、上下方向の抜け止めを行う上下係止爪22と、この上下方向係止爪22の左,右両側に設けられて、左,右方向の移動を規制する左,右係止爪23,23とを有して主に構成されている。
【0083】
次に、この実施の形態の作用効果について説明する。
【0084】
この実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造では、前記ボトムプレート15を容器本体11の底面部11bに装着する際、ボトムプレート15に設けられた前記外嵌用ボス孔15bを各々前記底面部11bのボス部17…に嵌着させると共に、前記各ガイド溝部15a…内に前記位置決めリブ16,16…を各々挿入させる。
【0085】
そして、前記各左,右アーム部15e,15eの先端に設けられた弾接片15j,15jの係止爪15m,15mが、前記容器本体11の底面部11b周縁に下方に向けて突設される左,右枠体18,18の各内側面18a,18aに対して、内側から弾接されながら、前記係止孔18b内に突入されて係止される。
【0086】
このため、左,右方向では、前記ボトムプレート15が、容器本体11の底面部11b中央の正規の装着位置にセンタリングされる。
【0087】
また、前記ボトムプレート15の中央アーム部15fの先端部に一体に形成されたコ字状弾接片15nが、弾性変形しながら、前記平行リブ枠体19,20間に介装されると、前後方向でも、前記ボトムプレート15が、容器本体11の底面部11bに対して位置決めされて、この底面部11の面延設(前,後及び左,右)方向で正確に位置決め固定される。
【0088】
更に、前記ボトムプレート15の中央アーム部15fの先端部に一体に形成されたコ字状弾接片15nが、弾性変形しながら、前記平行リブ枠体19,20間に介装されると、前記平行リブ枠体19の内側面19aと対向する対向面部15pに突設形成された係止爪部21が、この内側面19aに開口形成された係止孔19bに、突入される。
【0089】
そして、前記係止孔19bの下周縁部に、この係止爪部21の上下係止爪22が係止されて、上下方向の抜け止めが行われると共に、この上下方向係止爪22の左,右両側に設けられた左,右係止爪23,23が、係止孔19bの左,右周縁部に係止されて、中央アーム部15fの端部でも左,右方向の移動が規制される。
【0090】
このため、更に、前記ボトムプレート15が、容器本体11の底面部11bに対して、この底面部11bの面延設方向の何れの方向(前,後及び左,右)へも正確に位置決めされて、固定される。
【0091】
また、このボトムプレート15を、前記容器本体11の底面部11bから取り外す際には、前記これらの左,右の係止爪15m,15m及び上下係止爪22による各係止孔18b,19bへの係止を、前記弾接片15j,15j及びコ字状弾接片15nを弾性変形させながら、解除することにより容易に容器本体11から分離できる。
【0092】
従って、従来のようにネジ止め等によって、ガイド部材を一体とする必要が無くなり、部品点数を減少させることが出来、しかも、このボトムプレート15の交換作業性が良好である。
【0093】
次に、前記ボトムプレート15が装着された容器本体11を、装置2の載置面2bに載置する際の作用効果について説明する。
【0094】
前記容器本体11を装置2の載置面2bに載置する際、まず、ボトムプレート15に前記キネマティックカップリングピン2aの先端部が当接する。
【0095】
このため、直接、容器本体11の底面部11bに直接、キネマティックカップリングピン2aの先端が当接することなく、ボトムプレート15によって、前記容器本体11の下面側が、前記キネマティックカップリングピン2aの先端部から保護される。
【0096】
そして、前記ガイド溝部15aに前記キネマティックカップリングピン2aが挿入されると、このガイド溝部15aに形成されたガイド面部15hによって、前記キネマティックカップリングピン2aの先端部が、前記長孔部15gに係合される位置決めリブ16,16の真下に位置するようにガイドされる。
【0097】
この際、図19に示されるように、前記長孔部15gに係合される位置決めリブ16,16は、長孔部15gの深さ方向寸法に比して、小さい寸法d1で係合されている。
【0098】
このため、前記ガイド面部15hによって、キネマティックカップリングピン2aの先端部と、このキネマティックカップリングピン2aと対向する前記位置決めリブ16の先端縁との間に、間隙dが形成される。
【0099】
従って、前記容器本体11の重量が、前記キネマティックカップリングピン2aによって真下から支持されながら、キネマティックカップリングピン2aの先端部が、前記容器本体11の位置決めリブ16,16の先端縁に当接しないため、位置決めリブ16,16が破損する虞がない。
【0100】
このように、前記底面部11bや、或いは、前記ボトムプレート15の撓み変形等も抑制されると共に、前記ボトムプレート15が撓み変形等しても、キネマティックカップリングピン2aが、前記位置決めリブ16,16の真下に位置しているので、変位の影響が殆ど無い。
【0101】
よって、前記容器本体11の装置2への位置決め精度を良好なものとすることが出来ると共に、ボトムプレート15が、図9に示すように、中央基部15dに設けられたリテイニングフィーチャー部5bを用いて、容器本体1を、装置2に対して装脱着される際等に変形、摩耗、若しくは破損した場合、このボトムプレート15を交換することにより、容器本体11全体を交換しないで済み、交換に必要とされるコストを減少させて、ランニングコストの増大を抑制できる。
【0102】
更に、この実施の形態では、図12に示すように、前記ボス部17の外周縁に突設された前記大,小装着確認用リブ部17b,17cに、前記外嵌用ボス孔15bの周縁部が、突き当てられると、図15に示すように、この突き当てられた部分である底部17e又は水平面部17fが、前記底面部11bから一定の高さを有しているので、すき間の有無を目視によって確認出来る。
【0103】
また、この突き当てにより、前記底面部11bの面内,外方向(上,下方向)へのボトムプレート15の位置が規制されるので、更に、前記ボトムプレート15の装着位置精度を、更に、良好なものとすることができる。
【0104】
しかも、この実施の形態では、正規の嵌着位置に到達すると、図12に示すように、この確認用リブ部15iが、前記大装着確認用リブ部17bの上端縁17gに当接される。
【0105】
このため、外方から目視で、ボトムプレート15が、正規の位置まで嵌着されていることを確認できるので、更に、装着ミス等を減少させて、挿脱着の作業性を向上させることが出来る。
【0106】
更に、この実施の形態では、前記容器本体11の中央基部15dから径方向へ放射状に延設される複数の左,右アーム部15e,15eのうち、前記外嵌用ボス孔15b,15bが形成されている位置の近傍に、前記係止爪15m,15mを各々有する弾接片15j,15jが一体に形成されている。
【0107】
このため、左,右アーム部15e,15eの外嵌用ボス孔15b,15bを、前記容器本体11のボス部17,17に嵌着させる際、同時に、前記左,右枠体18,18に設けられている係止孔18b,18bに前記弾接片15j,15jの係止爪15m,15mが、係止される。
【0108】
また、左,右アーム部15e,15eの外嵌用ボス孔15b,15bが、前記容器本体11のボス部17,17から取り外される際、同時に、前記弾接片15j,15jの係止爪15m,15mが、前記枠体18,18に設けられている係止孔18b,18bから外れて、係止が解除される。
【0109】
従って、前記ボトムプレート15を前記容器本体11の底面部11bに装着して使用する際には、この底面部11bからの不用意な脱落が防止されると共に、取り外し作業を行う際にも、治具等を必要とせず、更に容易に、前記容器本体11の底面部11bに対して、前記ボトムプレート15を装脱着させることが出来る。
【0110】
このため、前記ボトムプレート15のみを交換することにより、前記容器本体11の永年使用が可能となるウエハ容器の位置決め構造が提供される。
【0111】
しかも、複雑な形状を有するボトムプレート15のみを別体で構成することができるので、前記容器本体11の形状を簡略化して、容器本体11の成型時に用いる金型の構造を簡略化することができる。
【0112】
また、ボトムプレート15の素材重量は、前記容器本体11に比して小さく、安価に製造できる。
【0113】
このため、変形、摩耗若しくは破損により、このボトムプレートを交換しても、容器本体11の交換にかかるコストによりも安価で、ランニングコストを減少させることができる。
【実施例1】
【0114】
図20及び図21は、この発明の実施の形態の実施例1のウエハ搬送容器の位置決め構造を示すものである。
【0115】
なお、前記実施の形態と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0116】
この実施例1のウエハ搬送容器の位置決め構造では、容器本体111の底面部111bに、径方向に平行となるように一対の平行ガイド部材としての位置決めリブ116,116が、突設されている。
【0117】
この位置決めリブ116,116には、図21に示すように、上端縁を略水平とする側面視略台形を呈して、左,右両方向へ延設される2組の補強リブ116a,116aが、一体となるように形成されている。
【0118】
そして、この補強リブ116a,116aの上端縁には、前記ガイド溝部15aの周縁部15cを係合して、長孔部15gの拡径方向への変形を抑制する凹溝部116d,116dが各々凹設形成されている。
【0119】
次に、この実施例1のウエハ搬送容器の位置決め構造の作用効果について説明する。
【0120】
このように構成された実施例1のウエハ搬送容器の位置決め構造では、前記実施の形態の作用効果に加えて、更に、前記補強リブ116a,116aの上端縁に凹設形成された凹溝部116d,116dが、前記ガイド溝部15aの周縁部15cを係合して、長孔部15gの拡径方向への変形が抑制される。
【0121】
このため、前記ウエハ搬送容器の容器本体111内に半導体ウエハW等が収納されて、所定の重量を有していても、長孔部15gが拡径方向へ変形することなく、更に、ガイド溝部15aの位置精度を良好なものとすることができる。
【0122】
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
【0123】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0124】
即ち、前記実施の形態では、ボトムプレート15が、ポリカーボネート樹脂材料製であるが、特にこれに限らず、たとえば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)や、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の樹脂材料によって構成されていても良く、このボトムプレート15と前記キネマティックカップリングピン2aとの係合を容易なものとするため、摺動性を向上させる成分をこれらの材料若しくはこれらの材料の混合物に混ぜて使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】本発明の実施の形態のウエハ容器の位置決め構造の構成を説明し、全体の構成を説明するウエハ容器の分解斜視図である。
【図2】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造で、容器本体の底面部の構成を説明する斜視図である。
【図3】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造で、ボトムプレートが装着された状態を示す容器本体の底面部の斜視図である。
【図4】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造で、片持ち弾接片近傍の要部の拡大分解斜視図である。
【図5】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造で、コ字状弾接片近傍の要部の拡大分解斜視図である。
【図6】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられるボトムプレートを下面側から見た斜視図である。
【図7】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられるボトムプレートを上面側から見た斜視図である。
【図8】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部の構成を説明する平面図である。
【図9】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部に、ボトムプレートを装着した構成を説明する平面図である。
【図10】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部に、ボトムプレートを装着した構成を説明する側面図である。
【図11】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部にボトムプレートを装着する際、係止爪を係止孔に係止する様子を説明する要部の拡大斜視図である。
【図12】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部にボトムプレートを装着して、係止爪が係止孔に係止された様子を説明する要部の拡大斜視図である。
【図13】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる位置決めリブの三面図である。
【図14】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられるボス部の平面図である。
【図15】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられるボス部で、図14中G−G線に沿った位置での断面図である。
【図16】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部に、ボトムプレートを装着した構成を説明し、図3中C−C線に沿った位置での断面図である。
【図17】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部に、ボトムプレートを装着した構成を説明し、図3中D−D線に沿った位置での断面図である。
【図18】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部に、ボトムプレートを装着した構成を説明し、図3中E−E線に沿った位置での断面図である。
【図19】実施の形態のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部に、ボトムプレートを装着した構成を説明し、図3中F−F線に沿った位置での断面図である。
【図20】実施の形態の実施例1のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部に装着されたボトムプレートに、キネマティックカップリングピンをガイドさせた様子を説明し、図21中G−G線に沿った位置での断面図である。
【図21】実施の形態の実施例1のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられる容器本体の底面部にボトムプレートを装着した様子を説明する要部の縦断面図である。
【図22】一従来例のウエハ搬送容器の位置決め構造を示し、容器本体の底面部を下方から見た斜視図である。
【図23】一従来例のウエハ搬送容器の位置決め構造を示し、図22中H−H線に沿った位置での断面図である。
【図24】他の従来例のウエハ搬送容器の位置決め構造に用いられるボトムプレートの構成を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0126】
2 装置
2a キネマティックカップリングピン
11,111 容器本体
11a 開口部
11b,111b 底面部
15 ボトムプレート(ガイド部材)
15a ガイド溝部
15b 外嵌用ボス孔
15c 周縁部
15e,15e 左,右アーム部
15f 中央アーム部
15m 係止爪
15i 確認リブ部
16,116 位置決めリブ(平行ガイド部材)
17 ボス部
18,18 左,右枠体(枠体)
19 平行リブ枠体(枠体)
18b,19b 係止孔



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエハを内部に収容する容器本体と、該容器本体の底面部に着脱可能に装着されて、該容器本体が、載置面に載置される際、該載置面から突設される位置決めピンを係合して、該容器本体を正規の載置位置までガイドするガイド溝部が形成されたガイド部材とを有するウエハ容器の位置決め構造であって、
前記ガイド部材には、前記容器本体の底面部周縁に下方に向けて突設される枠体の内側面に対して、内側から弾接して係止される係止部を設けたことを特徴とするウエハ容器の位置決め構造。
【請求項2】
ウエハを内部に収容する容器本体と、該容器本体の底面部に着脱可能に装着されて、該容器本体が、載置面に載置される際、該載置面から突設される位置決めピンを係合して、該容器本体を正規の載置位置までガイドするガイド溝部が形成されたガイド部材とを有するウエハ容器の位置決め構造であって、
前記ガイド溝部には、前記容器本体の底面部中心から、径方向に沿って突設される一対の平行ガイド部材を係合する長孔部と、該長孔部の真下に連続するように凹設形成されて、前記位置決めピンを係合した状態で、該位置決めピンの先端部が、対向する前記平行ガイド部材の先端縁との間に、間隙が形成されるように、該位置決めピンの前記容器本体への近接距離を規制するガイド面部とを有することを特徴とするウエハ搬送容器の位置決め構造。
【請求項3】
前記容器本体の底面部に突設形成されたボス部と、前記ガイド部材に設けられて、該ボス部に着脱自在に外嵌する外嵌用ボス孔とを有し、前記ボス部の外周縁には、前記外嵌用ボス孔の周縁部が、突き当てられる装着確認用リブ部が、前記底面部から一定の高さを有して、突設されていることを特徴とする請求項1又は2記載のウエハ搬送容器の位置決め構造。
【請求項4】
前記ガイド部材は、略中央から径方向へ放射状に延設される複数のアーム部を有し、該アーム部には、前記外嵌用ボス孔が形成されている部分の近傍に、前記係止部としての係止爪を有する弾接片が一体に形成されると共に、該係止爪が係脱着可能となる係止孔が、前記枠体に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうち、何れか一項記載のウエハ搬送容器の位置決め構造。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2008−10574(P2008−10574A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−178395(P2006−178395)
【出願日】平成18年6月28日(2006.6.28)
【出願人】(596163747)株式会社ヴァンテック (10)
【Fターム(参考)】