説明

エステル基、カルボキシル基並びにスルホン酸基を有するポリヒドロキシアルカノエート並びにその製造方法

【課題】 分子内に反応性官能基を有する新規なポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法、並びにその反応性官能基を有するポリヒドロキシアルカノエートを化学修飾することで新たな機能を持った新規ポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 側差にカルボキシル基や、アミド基とスルホン酸基を有しているユニットを分子中に含むポリヒドロキシアルカノエートを誘導する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式(1)で示すユニットを分子中に1ユニット以上含むことを特徴とするポリヒドロキシアルカノエート。
【化1】

(式中、Rは−A1 −SO21を表す。R1 はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR1aである。R1a及びA1 はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基を表す。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R、R1 、R1a、A1 、Z1a、Z1b、及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【請求項2】
化学式(1)のユニットとして化学式(2)、化学式(3)、化学式(4A)または(4B)で示すユニットを分子中に1ユニット以上含むことを特徴とする請求項1に記載のポリヒドロキシアルカノエート。
【化2】

(式中、R2 はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR2aである。R2aは直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、あるいは、置換または未置換のフェニル基である。A2 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキレン基を表す。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、A2 、R2 、R2a、Z1a、Z1b、及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化3】

(式中、R3a、R3b、R3c、R3d及びR3eは、それぞれ独立してSO23f(R3fはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR3f1 である。(R3f1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、その他に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2基、NO2基、COOR3g(R3gはH原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す。)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を表す)、これらの基の少なくとも1つはSO23fである。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R3a、R3b、R3c、R3d、R3e、R3f、R3f1 、R3g、Z1a、Z1b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化4】

(式中、R4a、R4b、R4c、R4d、R4e、R4f及びR4gは、それぞれ独立して、SO24o(R4oはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR4o1 である。(R4o1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2 基、NO2 基、COOR4p(R4p:H原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を示す)、これらの基の少なくとも1つはSO24oである。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R4a、R4b、R4c、R4d、R4e、R4f、R4g、R4o、R4o1 、R4p、Z1a、及びZ1b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化5】

(式中、R4h、R4i、R4j、R4k、R4l、R4m及びR4nは、それぞれ独立して、SO24o(R4oはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR4o1 である。(R4o1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2 基、NO2 基、COOR4p(R4p:H原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を示す)、これらの基の少なくとも一つはSO24oである。また、mは0〜8から選ばれた整数である。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R4h、R4i、R4j、R4k、R4l、R4m、R4n、R4o、R4o1 、R4p、Z1a、Z1b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【請求項3】
化学式(5)で示すユニットを1ユニット以上含むことを特徴とするポリヒドロキシアルカノエート。
【化6】

(式中、R5は、水素、塩を形成する基、または、R5aである。R5aは、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基、あるいは、糖類を有する基である。mは、0〜8から選ばれる整数である。Z5aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z5bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R5、R5a、Z5a、Z5b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【請求項4】
化学式(1)におけるZ1aの直鎖アルキレン鎖構造が、下記(A)〜(D)の何れかであることを特徴とする請求項(1)に記載のポリヒドロキシアルカノエート。
(A)炭素数が1である場合、化学式(6)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z6c、Z6dのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
【化7】

(B)炭素数が2である場合、化学式(7)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z7c、Z7d、Z7e、Z7fのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
【化8】

(C)炭素数が3である場合、化学式(8)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z8c、Z8d、Z8e、Z8f、Z8g、Z8hのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
【化9】

(D)炭素数が4である場合、化学式(9)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z9c、Z9d、Z9e、Z9f、Z9g、Z9h、Z9i、Z9jのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
【化10】

【請求項5】
化学式(5)におけるZ5aの直鎖アルキレン鎖構造が、下記(A)〜(D)の何れかであることを特徴とする請求項3に記載のポリヒドロキシアルカノエート。
(A)炭素数が1である場合、化学式(10)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z10c、Z10dのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
【化11】

(B)炭素数が2である場合、化学式(11)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z11c、Z11d、Z11e、Z11fのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
【化12】

(C)炭素数が3である場合、化学式(12)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z12c、Z12d、Z12e、Z12f、Z12g、Z12hのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
【化13】

(D)炭素数が4である場合、化学式(13)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z13c、Z13d、Z13e、Z13f、Z13g、Z13h、Z13i、Z13jのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を含んでいるアルキル基である。
【化14】

【請求項6】
化学式(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)に記載のZ6c、Z6d、Z7c、Z7d、Z7e、Z7f、Z8c、Z8d、Z8e、Z8f、Z8g、Z8h、Z9c、Z9d、Z9e、Z9f、Z9g、Z9h、Z9i、Z9j、Z10c、Z10d、Z11c、Z11d、Z11e、Z11f、Z12c、Z12d、Z12e、Z12f、Z12g、Z12h、Z13c、Z13d、Z13e、Z13f、Z13g、Z13h、Z13i、Z13jから選ばれる置換基で直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である場合、化学式(14)、(15)、(16)もしくは(17)で示される置換基であることを特徴とする、請求項4若しくは請求項5に記載のポリヒドロキシアルカノエート。
【化15】

(式中、k14は0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k14は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化16】

(式中、k15は0〜7から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k15は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化17】

(式中、k16は1〜8から選ばれた整数である。R16はフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基を含んでいる置換基を表す。複数のユニットが存在する場合、k15およびR16は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化18】

(式中、R17はシクロヘキシル基への置換基を示し、R17はH原子、CN基、NO2 基、ハロゲン原子、CH3 基、C25 基、C37 基、CF3 基、C25 基またはC37 基であり、k17は0〜8から選ばれた整数であり、複数のユニットが存在する場合、k17およびR17は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【請求項7】
前記化学式(16)におけるR16、即ちフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基が、化学式(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)及び(28)からなる残基群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項6記載のポリヒドロキシアルカノエート。
ここで、化学式(18)は、
【化19】

(式中、R18は芳香環への置換基を示し、R18はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CH=CH2基、COOR18a(R18a:H原子、Na原子、K原子のいずれかを表す)、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R18は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニル基の群であり、
化学式(19)は、
【化20】

(式中、R19は芳香環への置換基を示し、R19はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、SCH3基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R19は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェノキシ基の群であり、
化学式(20)は、
【化21】

(式中、R20は芳香環への置換基を示し、R20はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R20は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換ベンゾイル基の群であり、
化学式(21)は、
【化22】

(式中、R21は芳香環への置換基を示し、R21はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR21a、SO221b (R21a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R21b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R21は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルファニル基の群であり、
化学式(22)は、
【化23】

(式中、R22は芳香環への置換基を示し、R22はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR22a、SO222b(R22a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R22b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R22は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換(フェニルメチル)スルファニル基の群であり、
化学式(23)は、
【化24】

で示される2-チエニル基であり、
化学式(24)は、
【化25】

で示される2-チエニルスルファニル基であり、
化学式(25)は、
【化26】

で示される2-チエニルカルボニル基であり、
化学式(26)は、
【化27】

(式中、R26は芳香環への置換基を示し、R26はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR26a、SO226b (R26a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R26b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R26は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフィニル基の群であり、
化学式(27)は、
【化28】

(式中、R27は芳香環への置換基を示し、R27はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR27a、SO227b (R27a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R27b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R27は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフォニル基の群であり、
化学式(28)は、
【化29】

で示される(フェニルメチル)オキシ基である。
【請求項8】
化学式(29)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートと、化学式(30)で示されるアミン化合物の少なくとも1種とを縮合反応させる工程を有することを特徴とする化学式(1)に示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
【化30】

(式中、R29は、水素、塩を形成する基である。mは、0〜8から選ばれる整数である。Z29aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z29bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R29、Z29a、Z29b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化31】

(式中、R30はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR30aである。また、R30a及びA3はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基から選ばれる。複数のユニットが存在する場合、R30、R30a及びA3は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化32】

(式中、Rは−A1 −SO21を表す。R1 はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR1aである。R1a及びA1 はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基を表す。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R、R1 、R1a、A1 、Z1a、Z1b、及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【請求項9】
化学式(31)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを酸またはアルカリの存在下で加水分解する工程、或いは接触還元を含む水素化分解する工程を有することを特徴とする、化学式(32)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
【化33】

(式中、R31は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基である。Z31aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z31bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R31、Z31a、Z31b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化34】

(式中、R32は、水素、または、塩を形成する基である。Z32aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z32bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R32、Z32a、Z32b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【請求項10】
化学式(33)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを塩基と反応させる工程と、前記工程で得られた化合物と化学式(34)で示す化合物とを反応させる工程とを有することを特徴とする、化学式(35)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
【化35】

(式中、Z33aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z33bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、Z33a及びZ33bは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化36】

(式中、mは、0〜8から選ばれる整数である。Xは、ハロゲン原子である。R34は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、あるいは、アラルキル基である。)
【化37】

(式中、R35は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基である。Z35aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z35bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R35、Z35a、Z35b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【請求項11】
化学式(36)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを塩基と反応させる工程と、前記工程で得られた化合物と、化学式(37)で示す化合物とを反応させる工程とを有することを特徴とする化学式(38)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
【化38】

(式中、Z36aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z36bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、Z36a及びZ36bは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化39】

(式中、R37は−A37−SO237aを表す。R37aはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR37bである。また、R37b及びA37はそれぞれ独立して、置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基から選ばれる。複数のユニットが存在する場合、R37、R37a、R37b及びA37は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
【化40】

(式中、R38は−A38 −SO238aを表す。R38aはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR38bである。R38b及びA38はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基を表す。Z38aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z38bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R38、R38a、R38b、A38、Z38a及びZ38bは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)

【公開番号】特開2006−22323(P2006−22323A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−168916(P2005−168916)
【出願日】平成17年6月8日(2005.6.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】