説明

エッチング処理装置およびエッチング方法

【課題】少なくとも一の成分薬液と水とを含むエッチング液に一の成分薬液を補給する際の、エッチング液中の水分濃度の上昇を抑制できるエッチング処理装置およびエッチング方法を提供する。
【解決手段】少なくとも一の成分薬液と水とを含むエッチング液を貯留する薬液貯留手段と、前記薬液貯留手段に貯留された前記エッチング液をエッチング処理されるワークに供給する薬液供給手段と、前記ワークに供給された前記エッチング液の残渣を前記薬液貯留手段に回収する薬液回収手段と、前記薬液貯留手段に前記一の成分薬液を補給する成分薬液補給手段とを備え、前記成分薬液補給手段は前記薬液貯留手段に補給される前記一の成分薬液の水分濃度を低減する水分濃度低減手段を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、薬液を循環再使用するエッチング処理装置とこの装置に用いられるエッチング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LSI等の半導体チップや薄膜トランジスタ等のデバイスの製造プロセスとして、フォトリソグラフィーが多用されている。このフォトリソグラフィーにおいて、電極や配線の材料としてアルミニウムが用いられる場合、アルミニウムのエッチング液として、一般的に、硝酸、酢酸、燐酸、水からなる混酸が用いられる。
【0003】
ところで、上述のエッチング液(薬液)としての混酸は回収して再使用されるが、硝酸は蒸気圧が相対的に低く蒸発し易いため、再使用を繰り返すうちに硝酸が蒸発してエッチング液の粘度が上昇する。エッチング液の粘度が上昇すると、エッチング中に発生する有害な水素ガスが離脱し難くなり、エッチング特性が不安定となる。
【0004】
そこで、特許文献1に示されるように、エッチング液中の硝酸濃度を監視しながら、硝酸濃度が一定レベル以下となったら、その都度、硝酸を補給してエッチング液の粘度の上昇を防止する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−334865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の硝酸を補給する方法では、通常は、市販の1.42硝酸が補給されるが、1.42硝酸の成分比は硝酸が70%で水分が30%であるから、1.42硝酸を何度か補給するうちに、エッチング液中の水分濃度が徐々に上昇する。
【0007】
エッチング液中の水分濃度が上昇すると、アルミニウムの配線パターンの端面の傾斜が急峻になってくる等のような不具合が発生する。
【0008】
本発明の目的は、少なくとも一の成分薬液と水とを含むエッチング液に一の成分薬液を補給する際の、エッチング液中の水分濃度の上昇を抑制できるエッチング処理装置およびエッチング方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1に記載されたエッチング処理装置の発明は、少なくとも一の成分薬液と水とを含むエッチング液を貯留する薬液貯留手段と、前記薬液貯留手段に貯留された前記エッチング液をエッチング処理されるワークに供給する薬液供給手段と、前記ワークに供給された前記エッチング液の残渣を前記薬液貯留手段に回収する薬液回収手段と、前記薬液貯留手段に前記一の成分薬液を補給する成分薬液補給手段とを備え、前記成分薬液補給手段は前記薬液貯留手段に補給される前記一の成分薬液の水分濃度を低減する水分濃度低減手段を含むことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1のエッチング処理装置において、前記一の成分薬液が硝酸であることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のエッチング処理装置において、前記水分濃度低減手段は、酸素とアンモニアを反応させて二酸化窒素と水を生成させる酸化反応器と該酸化反応器で生成された水を吸収する脱水器とを有することを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のエッチング処理装置において、前記薬液回収手段の一端が前記薬液貯留手段に貯留された前記エッチング液中にまで延出されて前記薬液貯留手段内のうち前記エッチング液の上部空間が密閉状態とされ、前記上部空間内の気体を前記酸化反応器と前記脱水器との間に還流させる還流手段を更に備えることを特徴とするものである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のうちの何れかの請求項に記載のエッチング処理装置において、前記薬液供給手段により供給されるエッチング液中の前記一の成分薬液の濃度を検出する成分濃度検出手段と、該成分濃度検出手段による検出濃度に応じ前記成分薬液補給手段を作動させて前記一の成分薬液を補給させる制御手段とを、更に有することを特徴とするものである。
【0014】
本発明の請求項6に記載されたエッチング方法の発明は、少なくとも一の成分薬液と水とを含むエッチング液をエッチング処理に使用した後に回収して再使用するエッチング処理装置で用いられるエッチング方法であって、水と反応させて前記一の成分薬液を得るための前駆体を生成する工程と、前記前駆体を前記エッチング液中に導き、前記エッチング液中の水と前記前駆体を反応させて前記一の成分薬液を生成させる工程とを、有することを特徴とするものである。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載されたエッチング方法において、前記一の成分薬液が硝酸であり、前記前駆体が二酸化窒素であることを特徴とするものである。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載されたエッチング方法において、前記前駆体を生成する工程は、アンモニアと酸素を反応させて二酸化窒素と水との混合ガスを得る反応と、前記混合ガス中の水分濃度を低減する反応とを含むことを特徴とするものである。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は請求項8に記載されたエッチング方法において、前記エッチング液中の水と前記二酸化窒素を反応させる際に副生成物として生じる一酸化窒素を、前記前駆体を生成する工程に供することを特徴とするものである。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項6に記載されたエッチング方法において、前記エッチング液中の水と前記前駆体を反応させる際に生じる副生成物を、前記前駆体を生成する工程に供することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、少なくとも一の成分薬液と水とを含むエッチング液に一の成分薬液を補給する際の、エッチング液中の水分濃度の上昇を抑制できるエッチング処理装置およびエッチング方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態としてのエッチング処理装置の構成を示す概略構成図である。
【図2】上記エッチング処理装置の要部構成を詳細に示す説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態としてのエッチング装置の構成を示す図1に対応した構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1に示すように、本実施形態のエッチング処理装置は、薄膜トランジスタの製造プロセスにおいて、デバイス基板1の表面にスパッタ法により成膜されたアルミニウム膜の被加工膜11を、パターニングされたレジスト膜12をマスクとしてエッチングするもので、大略、エッチング処理とエッチング液の回収を行う装置本体2、硝酸を含むエッチング液を供給する薬液供給手段としての薬液供給配管3と供給ポンプ4、供給されるエッチング液中の硝酸の濃度を検出するための吸光光度計5、硝酸を補給するための成分薬液補給手段としての酸化脱水装置6とガス導入配管7、及び中央制御装置8とで構成されている。
【0022】
装置本体2は、内部が上下に重なる2室2a、2bに仕切られ、その上室2aはエッチング処理室であって、複数のロール21が等間隔に配置され、ワークとしての前記デバイス基板1を搬送する搬送経路が形成されている。この搬送経路の上方には、エッチング液を前記デバイス基板1上に散布して供給するための複数のシャワーノズル22が配設されている。そして、搬送経路の上流側と下流側には、それぞれ、側壁を切り欠いて搬入口23と搬出口24が形成されている。
【0023】
一方、下室2bはエッチング液の回収貯留室であり、薬液タンク25が設置されている。薬液タンク25内には、アルミニウムに対するエッチング液Leとして、硝酸、酢酸、燐酸、水からなる混酸が貯留されている。
【0024】
エッチング処理室の上室2aとエッチング液回収貯留室の下室2bは、漏斗状に形成された薬液回収部材26を介して連通されている。
【0025】
装置本体2には、薬液供給配管3が付設されている。薬液供給配管3は、薬液タンク25に貯留されているエッチング液Leをエッチング処理に使用するために上室2aに供給する配管であり、一方の端部が薬液タンク25内に連通され、エッチング処理室2aに延出させた他方の端部が各シャワーノズル22に連結されている。この薬液供給配管3の装置本体2外部に配設されている配管部分には、供給ポンプ4が介設されている。また、漏斗状の薬液回収部材26の収集筒261の先端は、薬液タンク25に貯留されているエッチング液Leと離間している。
【0026】
供給ポンプ4の下流側には、供給されるエッチング液中の硝酸濃度を検出するための吸光光度計5が配設されている。吸光光度計5は、薬液供給配管3から分流させたエッチング液を流通させる透明セルを内部に有し、このエッチング液が流通する透明セルを透過する光量から硝酸濃度を検出するものである。
【0027】
薬液タンク25内には、酸化脱水装置6で生成された反応ガスを導入するためのガス導入配管7が延出されている。
【0028】
ここで、酸化脱水装置6は、図2に示すように、酸化反応器61と脱水筒62が接続管63により直列に連通接続されてなり、酸化反応器61内には白金触媒611が設置されている。この酸化反応器61内には、原料ガスのアンモニア(NH3)ガスと、酸素ガス又は過剰な空気のいずれか一方とがそれぞれ導入口612、613から送入される。そして、脱水筒62の排出口621からは、アンモニアが酸化されて生成した二酸化窒素(NO2)が排出される。
【0029】
中央制御装置8は、本エッチング処理装置全体の駆動を制御し、エッチング液Leをワークとしてのデバイス基板1に散布すると共に、エッチング液Le中の硝酸濃度を制御する。
【0030】
次に、上述のように構成された本実施形態のエッチング処理装置により実施されるエッチング方法について説明する。
【0031】
まず、中央制御装置8は、供給ポンプ4を作動させてエッチング液Leを薬液タンク25から処理室2aに送り、シャワーノズル22からワークのデバイス基板1に向けて散布する。これにより、レジスト膜12に被覆されていないアルミニウム膜11が溶解される。エッチング処理に使用され下方に落下したエッチング液は、薬液回収部材26により回収され薬液タンク25内に還流される。
【0032】
上述のエッチング処理作用が繰り返し実施されるうちに、エッチング液Le中の硝酸が蒸発等によって消失し、硝酸濃度が低下してくる。この硝酸濃度の低下は、吸光光度計5により検出され、その検出情報を受けた中央制御装置8は酸化脱水装置6を作動させる。
【0033】
酸化脱水装置6では、白金触媒611か約800℃に加熱されている酸化反応器61内に、導入口612、613からそれぞれアルミニウムガスと、酸素または過剰の空気のいずれか一方とを送り、酸化反応器61内を流通させる。これにより、
4NH3+5O2 → 4NO+6H2O ・・・ (1)
の反応が進行し、NO(一酸化窒素)が発生する。
【0034】
発生したNOは、接続管63から脱水筒62内を流通するうちに常温に冷却され、
2NO+O2 → 2NO2 ・・・ (2)
のように、更に酸素と反応して前駆体としてのNO2(二酸化窒素)となり、排出口614からガス導入配管7に向けて排出される。
【0035】
ここで、酸化反応器61から脱水筒62に送られる反応生成ガス(混合ガス)中には、上記(1)および(2)式に示されるように、水蒸気(H2O)がNO2ガスの4モルに対し6モルの割合で存在する。従って、酸化反応器61からの反応生成ガスをそのまま薬液タンク25中のエッチング液Le中に散気放出すると、水分濃度の高い反応生成ガスがエッチング液Le中に供給されることとなる。
【0036】
そこで、本発明によるエッチング方法においては、酸化反応器61からの反応生成ガスを除湿剤或いは乾燥剤が充填された脱水筒62に導入し、この脱水筒62内を流通する間に水蒸気を除去する。ここで、脱水筒62の充填剤としては、除湿剤として使用されている塩化カルシウム(CaCl2)が好適である。
【0037】
二酸化窒素(NO2)を含み脱水筒62で水分濃度が低減された反応生成ガスは、ガス導入配管7を通じて薬液タンク25中のエッチング液Le中に散気放出される。これにより、
3NO2+H2O → 2HNO3+NO ・・・ (3)
の反応式で示されるように二酸化窒素(NO2)がエッチング液Le中の水分と反応し、硝酸(HNO3)および副生成物としての一酸化窒素(NO)が生成する。すなわち、エッチング液Le中に硝酸(HNO3)が補給される。そして、散気放出される導入ガスは、脱水処理されて水分濃度が低減されているので、エッチング液Leの水分濃度の上昇を抑制することができる。
【0038】
以上のように、本実施形態のエッチング方法では、循環再使用するエッチング液Le中の硝酸濃度を吸光光度計5により検出して監視し、検出濃度が所定濃度レベル以下に低下したら、酸化脱水装置6を作動させて水分濃度が低減された二酸化窒素ガスを薬液タンク25中のエッチング液Le中に散気放出して硝酸を生成させるから、エッチング液Le中の水分濃度の上昇を抑制することができる。
【0039】
次に、本発明の他の実施形態について図3に基づき説明する。なお、上記実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0040】
本実施形態では、上記(3)式の反応で生成した副生成物としての一酸化窒素(NO)を酸化脱水装置6に還流する。即ち、酸化脱水装置6から排出される二酸化窒素(NO2)を含む脱水処理されたガスを薬液タンク25に貯留されているエッチング液Leに散気放出することにより、硝酸(HNO3)と共に一酸化窒素ガスが生成するが、この副生成物の一酸化窒素ガスを水上置換法により捕集し、(2)式の反応に供する。
【0041】
即ち、本実施形態のエッチング処理装置では、漏斗状の薬液回収部材26の収集筒261の先端を延長して、薬液タンクに貯留されているエッチング液Le中にまで延出させ、薬液タンク25内におけるエッチング液Leの上部空間を密閉状態とする。そして、この薬液タンク25内の上部密閉空間と、酸化脱水装置6内の酸化反応器61と脱水筒62を連通接続する接続管62とが連通するように、還流配管10により接続してある。この還流配管10には還流ポンプ20が介設されている。還流ポンプ20は中央制御装置8の指示により駆動される。
【0042】
上述のように構成された本実施形態のエッチング処理装置においては、(3)式の反応により生成し薬液タンク25内の上部密閉空間に捕集された一酸化窒素ガスを、還流ポンプ20を作動させて還流配管10を通じ酸化脱水装置6内の接続管63に還流する。還流された一酸化窒素は、上記(2)式の反応により、二酸化窒素に酸化され、再び、エッチング液Leに散気放出され、硝酸を生成させる。
【0043】
以上のように、本実施形態では、副生成物の一酸化窒素を還流して硝酸の生成に供するから、高い収率でつまり少ないアンモニアでより多くの硝酸をエッチング液中に補給することができる。
【0044】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態ではエッチング液中の濃度を制御すべき成分薬液は硝酸であるが、これに限らず、本発明は、エッチング液が少なくとも水と濃度を制御すべき一の薬液を含むと共にそのエッチング液を循環再利用するエッチング処理装置とこれに用いるエッチング方法に、広く適用できる。
【符号の説明】
【0045】
1 デバイス基板(ワーク)
2 装置本体
21 搬送ロール
22 シャワーノズル(薬液供給手段)
25 薬液タンク(薬液貯留手段)
26 薬液回収部材(薬液回収手段)
261 収集筒(薬液回収手段)
3 薬液供給配管(薬液供給手段)
4 供給ポンプ(薬液供給手段)
5 吸光光度計(成分濃度検出手段)
6 酸化脱水装置(成分薬液補給手段、水分濃度低減手段)
61 酸化反応器(成分薬液補給手段、水分濃度低減手段)
62 脱水筒(脱水器、成分薬液補給手段、水分濃度低減手段)
63 接続管(成分薬液補給手段、水分濃度低減手段)
7 ガス導入配管(成分薬液補給手段)
8 中央制御装置(制御手段)
10 還流配管(還流手段)
20 還流ポンプ(還流手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一の成分薬液と水とを含むエッチング液を貯留する薬液貯留手段と、
前記薬液貯留手段に貯留された前記エッチング液をエッチング処理されるワークに供給する薬液供給手段と、
前記ワークに供給された前記エッチング液の残渣を前記薬液貯留手段に回収する薬液回収手段と、
前記薬液貯留手段に前記一の成分薬液を補給する成分薬液補給手段とを備え、
前記成分薬液補給手段は前記薬液貯留手段に補給される前記一の成分薬液の水分濃度を低減する水分濃度低減手段を含むことを特徴とするエッチング処理装置。
【請求項2】
前記一の成分薬液が硝酸であることを特徴とする請求項1に記載のエッチング処理装置。
【請求項3】
前記水分濃度低減手段は、酸素とアンモニアを反応させて二酸化窒素と水を生成させる酸化反応器と該酸化反応器で生成された水を吸収する脱水器とを有することを特徴とする請求項2に記載のエッチング処理装置。
【請求項4】
前記薬液回収手段の一端が前記薬液貯留手段に貯留された前記エッチング液中にまで延出されて前記薬液貯留手段内のうち前記エッチング液の上部空間が密閉状態とされ、
前記上部空間内の気体を前記酸化反応器と前記脱水器との間に還流させる還流手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載のエッチング処理装置。
【請求項5】
前記薬液供給手段により供給されるエッチング液中の前記一の成分薬液の濃度を検出する成分濃度検出手段と、
該成分濃度検出手段による検出濃度に応じ前記成分薬液補給手段を作動させて前記一の成分薬液を補給させる制御手段とを、更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかの請求項に記載のエッチング処理装置。
【請求項6】
少なくとも一の成分薬液と水とを含むエッチング液をエッチング処理に使用した後に回収して再使用するエッチング処理装置で用いられるエッチング方法であって、
水と反応させて前記一の成分薬液を得るための前駆体を生成する工程と、
前記前駆体を前記エッチング液中に導き、前記エッチング液中の水と前記前駆体を反応させて前記一の成分薬液を生成させる工程とを、有することを特徴とするエッチング方法。
【請求項7】
前記一の成分薬液が硝酸であり、前記前駆体が二酸化窒素であることを特徴とする請求項6に記載のエッチング方法。
【請求項8】
前記前駆体を生成する工程は、アンモニアと酸素を反応させて二酸化窒素と水との混合ガスを得る反応と、前記混合ガス中の水分濃度を低減する反応とを含むことを特徴とする請求項7に記載のエッチング方法。
【請求項9】
前記エッチング液中の水と前記二酸化窒素を反応させる際に副生成物として生じる一酸化窒素を、前記前駆体を生成する工程に供することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のエッチング方法。
【請求項10】
前記エッチング液中の水と前記前駆体を反応させる際に生じる副生成物を、前記前駆体を生成する工程に供することを特徴とする請求項6に記載のエッチング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−129676(P2011−129676A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286174(P2009−286174)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】