説明

エッチング速度の均一性を改善する装置及び方法

【課題】ウエハ上でのプラズマ放電の均一性を改善する方法及び装置を提供する。
【解決手段】エッチング装置(200)は、第1の電極(208)、第2の電極(202)、閉じ込めリング(216)、合焦リング(218)、及びシールド(220)を囲むチャンバを有する。第1の電極は、一定電位の源に結合される。第2の電極は、二重周波数RF電源(206)に結合される。閉じ込めリングは、第1の電極と第2の電極との間に配設される。チャンバは、源に結合された導電性材料で形成される。合焦リングは、実質的に、第2の電極を取り囲み、該第2の電極を電気的に絶縁する。シールドは、実質的に、合焦リングを取り囲む。第2の電極の縁とシールドの縁との間の距離は、少なくとも、該第2の電極の縁と第1の電極の縁との間の距離より少ない。シールドは、一定電位の源に結合された導電性材料で形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、同じ発明者の名前で2001年11月13日に出願された米国特許仮出願連続番号第60/338,034号に基づく利益を主張するものである。
【0002】
本発明は、基板支持体に関する。より具体的には、本発明は、プラズマ処理中に、基板上に均一なプラズマ分散を達成する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
典型的なプラズマエッチング装置は、反応ガスが流れるチャンバをもつ反応器を備える。チャンバ内で、ガスは、典型的には、無線周波エネルギによりイオン化されてプラズマになる。プラズマガスの高度に反応性のあるイオンは、処理されて集積回路(IC)になる半導体ウエハの表面上のポリマーマスクのような材料と反応することができる。エッチング前に、ウエハはチャンバ内に置かれて、チャック又はホルダにより適当な位置に保持され、該ウエハの上面をプラズマガスに曝す。幾つかの種類のチャックが当業者に周知である。チャックは、等温表面を形成し、ウエハのためのヒートシンクとして働くものとなる。1つの種類においては、半導体ウエハは、機械的クランピング手段によりエッチングのための所定の位置に保持される。別の種類のチャックにおいては、半導体ウエハは、チャックとウエハとの間の電界により生成された静電力により所定の位置に保持される。本発明は、両方の種類のチャックに適用することができる。
【0004】
半導体処理においては、各々のエッチング処理中のウエハにわたるエッチング速度又は溶着速度の均一性は、直接、装置の収率に影響する。このことは、処理反応器のための主要な資格条件となってきており、したがって、この設計及び開発において非常に重要なパラメータとして考えられている。ウエハ直径の大きさが増加する毎に、益々大きくなるウエハからのICの各バッチの均一性を確保することは、一層困難になる。例えば、ウエハの大きさが200mmから300mmに増加し、ウエハ当たりの大きさがより小さくなると、縁の除外は、例えば、2mmにまで小さくなる。したがって、ウエハの縁から2mmまでの全体において、均一なエッチング速度、特性、及び限界寸法を維持することは非常に重要なことになった。
【0005】
プラズマエッチング反応器においては、エッチングパラメータ(エッチング速度、特性、CDなど)の均一性は、幾つかのパラメータにより影響される。均一なプラズマの放電、したがって、ウエハ上にプラズマ化学物質を維持することは、均一性を改善するのに非常に重要なものとなった。ウエハの均一性を改善するために、シャワーヘッドを通るガス流噴射を操作すること、シャワーヘッドの設計を修正すること、及び縁リングをウエハの周りに置くことによる多くの試みが考えられた。
【0006】
異なる大きさの電極を有する容量結合エッチング反応器における問題は、特にウエハの縁の周りに、均一なRF結合がないことである。図1は、通常の容量結合プラズマ結合チャンバ100を示し、基板をエッチングするのに典型的に用いられる種類の例示的なプラズマ処理チャンバを表す。ここで図1を参照すると、チャック102は加工物ホルダを表し、エッチング中に、該チャックの上にウエハ104のような基板が位置させられる。チャック102は、例えば、静電的、機械的、クランピング、真空などのような好適なチャッキング技術のいずれかにより設けることができる。エッチング中、チャック102には、典型的には、二重周波数源106により、例えば2Mhz及び27Mhzのような二重のRF周波数(低周波数(LF)及び高周波数(HF))が同時に供給される。
【0007】
上方電極108は、ウエハ104の上に配置される。上方電極108は、接地される。図1は、上方電極102の表面がチャック102及びウエハ104の表面より大きいエッチング反応器を示す。エッチング中、プラズマ110は、ガスライン112により供給されたエッチング剤源のガスから形成されて、排気ライン114を通って外に送出される。
【0008】
閉じ込めリング116は、上方電極108と図2においてはチャック102のような下方電極との間に置くことができる。一般には、閉じ込めリング116は、エッチングプラズマ110をウエハ104の上の領域に閉じ込めて、処理制御を改善して反復性を確実にすることを助ける。
【0009】
RF電源106からRF電力がチャック102に供給されると、等電位力線が、該ウエハ104の上にもたらされる。等電位力線は、ウエハ104とプラズマ110との間のプラズマシースを横切る電気力線である。プラズマ処理中、陽イオンが等電位力線を横切って加速してウエハ104の表面に当たり、これによりエッチングの方向性が改善されるというような所望のエッチング効果がもたらされる。上方電極108及びチャック102の幾何学的形状に起因して、力線はウエハ表面にわたって均一でないことがあり、ウエハ104の縁においては著しく異なることがある。したがって、ウエハ表面全体にわたり処理の均一性が改善されるように、合焦リング118を設けることが普通である。図1を参照すると、ウエハ104は、セラミック、石英、プラスチックなどのような好適な誘電材料で形成することができる合焦リング118内に配設された状態で示されている。したがって、合焦リング118の存在は、等電位力線をウエハ104の表面全体の上にほぼ均一に配設できるようにする。
【0010】
導電性シールド120は、合焦リング118を実質的に取り囲む。導電性シールド120は、プラズマ処理チャンバ内で実質的に接地されるように構成される。シールド120は、合焦リング118の外側の不要な等電位力線の存在を阻む。
【0011】
上方電極108が下方電極104より大きいために、ウエハ104と該上方電極108との間でRF電流が移動する経路は、該ウエハ104の縁で特に増加する。したがって、ウエハ104におけるエッチング速度は、該ウエハ104の外縁において降下して、均一性が低下したエッチングされたウエハをもたらすことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、ウエハ上でのプラズマ放電の均一性を改善する方法及び装置の存在が必要とされる。本発明の主な目的は、これらの要求を満たして、さらに関連する利点を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
エッチング装置は、第1の電極、第2の電極、閉じ込めリング、合焦リング、及びシールドを囲むチャンバを有する。第1の電極は、一定電位の源に結合される。第2の電極は、二重周波数RF電源に結合される。閉じ込めリングは、第1の電極と第2の電極との間に配設される。チャンバは、源に結合された導電性材料で形成される。合焦リングは、実質的に、第2の電極を取り囲み、該第2の電極を電気的に絶縁する。シールドは、実質的に、合焦リングを取り囲む。第2の電極の縁とシールドの縁との間の距離は、少なくとも、該第2の電極の縁と第1の電極の縁との間の距離より少ない。シールドは、一定電位の源に結合された導電性材料で形成される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】従来技術におけるエッチング装置の概略図である。
【図2】本発明の特定の実施形態におけるエッチング装置の概略図である。
【図3】本発明の別の特定の実施形態におけるエッチング装置の概略図である。
【図4】従来技術により達成されたエッチング速度と本発明の一実施形態により達成されたエッチング速度とを比較したグラフである。
【図5】本発明の一実施形態においてエッチング速度の均一性を改善する方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書に組み入れられかつ本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の1つ又はそれ以上の実施形態を示し、詳細な説明と併せて、本発明の原理及び実装を説明するものとなる。
【0016】
本発明の実施形態は、ここでは、二重周波数プラズマエッチング反応器におけるエッチング速度の均一性を改善する内容について述べられる。当業者であれば、本発明の以下の詳細な説明は例示的なものに過ぎず、如何なる形ででも制限的なものではないと意図されていることを理解するであろう。この開示の利点を有する当業者であれば、本発明の他の実施形態が容易に心に浮かぶであろう。ここで、添付の図面に示されるように、本発明の実施について詳細に参照する。図面及び以下の詳細な説明の全体にわたり、同じであるか又は同様な部分を意味するために、同じ参照表示が用いられる。
【0017】
明確さのために、ここに述べられる実施におけるすべての通常の特徴が図示されて述べられるわけではない。もちろん、いずれのこのような実際の実装の開発においても、用途関連及びビジネス関連の制約との適合性のような開発者の特定の目標を達成するために、幾多の実施形態特有の決定をしなければならず、これらの特定の目標は実施によって、及び開発者によって異なることが分かる。さらに、このような開発努力は複雑で時間のかかるものであるが、この開示の利点を得た当業者にとっては、通常の技術であることが理解されるであろう。
【0018】
図2は、容量結合プラズマ処理チャンバ200を示し、基板をエッチングするのに典型的に用いられる種類の例示的なプラズマ処理チャンバを表す。ここで図2を参照すると、チャック202は加工物ホルダを表し、エッチング中に、該チャックの上にウエハ204のような基板が位置させられる。チャック202は、例えば、静電的、機械的、クランピング、真空などのような好適なチャッキング技術のいずれかにより実施することができる。エッチング中、チャック202には、典型的には、二重周波数源206により、例えば2Mhz及び27Mhzのような二重のRF周波数が同時に供給される。
【0019】
上方電極208は、ウエハ204の上に配置される。上方電極208は、接地されるか(図2の場合におけるように)又は、エッチング中に、別のRF電源により、電力が与えられることになる。上方電極208に電力が与えられた場合には、該上方電極208を接地から浮かすように、反応器の残りから絶縁することができる。図2は、上方電極208の表面がチャック202の表面より大きいエッチング反応器を示す。エッチング中、ガスライン212により供給されたエッチング剤源からのガスによりプラズマ210が形成されて、排気ライン214を通って外に送出される。
【0020】
閉じ込めリング216は、上方電極208と図2においてはチャック202のような下方電極との間に置くことができる。一般には、閉じ込めリング216は、エッチングプラズマ210をウエハ204の上の領域に閉じ込めて、処理制御を改善して反復性を確実にすることを助ける。図2においては3つの閉じ込めリング216だけが示されているが、閉じ込めリングは幾つあってもよいことを理解されたい。
【0021】
二重RF電源206からRF電力がチャック202に供給されると、等電位力線(equipotential field line)(ウエハ204とプラズマ210との間のプラズマシースを横切る電気力線(electric field line))が、該ウエハ204の上にもたらされる。プラズマ処理中、陽イオンが等電位力線を横切って加速してウエハ204の表面に当たり、これによりエッチングの方向性が改善されるというような所望のエッチング効果がもたらされる。上方電極208及びチャック202の幾何学的形状に起因して、力線はウエハ表面にわたって均一でないことがあり、ウエハ204の縁においては著しく異なることがある。したがって、ウエハ表面全体にわたり処理の均一性が改善されるように、合焦リング218を設けることが普通である。図2を参照すると、ウエハ204は、セラミック、石英、プラスチックなどのような好適な誘電材料で形成することができる合焦リング218内に配設された状態で示されている。したがって、合焦リング218によってウエハ204及びチャック202を実質的に取り囲むことにより、等電位力線が、該ウエハ204の表面全体の上にほぼ均一に配設される。
【0022】
導電性シールド220は、合焦リング218を実質的に取り囲む。導電性シールド220は、プラズマ処理チャンバ内で実質的に接地されるように構成される。シールド220は、合焦リング218の外側の不要な等電位力線の存在を阻み、該等電位力線の所望の方向性をもたらす。
【0023】
ウエハの縁の周りのRF結合を高めるため、及びこれにより該ウエハの縁の均一性を改善するために、シールド220により形成される接地戻り路(ground return)をウエハ204の縁の近くに導き、したがって、チャック202の外縁の近くに導いて、該チャック202の縁と該シールド220の縁との間の距離が、少なくとも上方電極208の縁と該チャック202の縁との間の距離より小さくなるようにする。このようにして、シールド220は、チャック202の縁とウエハ204から出る電流のための好ましい接地戻り路を形成する。
【0024】
図3は、容量結合プラズマ処理チャンバ300の別の実施形態を示す。図3を参照すると、チャック302は加工物ホルダを表し、エッチング中に、該チャックの上にウエハ304のような基板が位置させられる。チャック302は、例えば、静電的、機械的、クランピング、真空などのような好適なチャッキング技術のいずれかにより形成することができる。エッチング中、チャック302には、典型的には、二重周波数源306により、例えば2Mhz及び27Mhzのような二重のRF周波数が同時に供給される。
【0025】
上方電極308は、ウエハ304の上に配置される。上方電極308は、図3の場合におけるように、接地することができる。図3は、上方電極308の表面がチャック302の表面より大きいエッチング反応器を示す。エッチング中、ガスライン312により供給されたエッチング剤源からのガスによりプラズマ310が形成されて、排気ライン314を通って外に送出される。
【0026】
閉じ込めリング316は、上方電極308と下方電極(図3においてはチャック302)との間に置くことができる。一般には、閉じ込めリング316は、エッチングプラズマ310をウエハ304の上の領域に閉じ込めて、処理制御を改善して反復性を確実にすることを助ける。図2においては3つの閉じ込めリング316だけが示されているが、閉じ込めリングは幾つあってもよいことを理解されたい。
【0027】
RF電源306からRF電力がチャック302に供給されると、等電位力線が、該ウエハ304の上にもたらされる。プラズマ処理中、陽イオンが等電位力線を横切って加速してウエハ304の表面に当たり、これによりエッチングの方向性が改善されるというような所望のエッチング効果がもたらされる。上方電極308及びチャック302の幾何学的形状に起因して、力線はウエハ表面にわたって均一でないことがあり、ウエハ304の縁においては著しく異なることがある。したがって、ウエハ表面全体にわたり処理の均一性が改善されるように、合焦リング318を設けることが普通である。図3を参照すると、ウエハ304は、セラミック、石英、プラスチックなどのような好適な誘電材料で形成することができる合焦リング318内に配設された状態で示されている。したがって、合焦リング318の存在は、等電位力線をウエハ304の表面全体の上にほぼ均一に配設できるようにする。
【0028】
導電性シールド320は、合焦リング318を実質的に取り囲む。導電性シールド320は、プラズマ処理チャンバ内で実質的に接地されるように構成される。シールド320は、合焦リング318の外側の不要な等電位力線の存在を阻む。
【0029】
ウエハの縁の周りのRF結合を高めるため、及びこれにより該ウエハの縁の均一性を改善するために、シールド320により形成される接地戻り路は、図3に示されるように、ウエハの縁の近くに導かれかつ誘電性合焦リング318により離間される。シールド320は、例えば、合焦リング318を実質的に取り囲む管形状とすることができる。誘電性シールド320は、例えば、アルミニウムを含むことができる。誘電性シールド320をウエハ304の縁の近くに導くために、該シールド320をシリコン層322で被覆することができる。シリコン被覆の層322をさらに部分的に延ばして、図3に示されるように、誘電性合焦リング318の上を被覆することができる。シリコン被覆322の内縁とウエハ304の縁との間の距離は、少なくとも上方電極308の縁とチャック302の縁との間の距離より少ないものである。誘電性合焦リング318は、ウエハとシリコン被覆322を電気的に絶縁する。
【0030】
図4は、従来技術により達成されたエッチング速度と本発明により達成されたエッチング速度とを比較するグラフである。15ミリメートルの石英の合焦リングが、ウエハの縁とシリコン被覆されたアルミニウムの接地シールドとの間の絶縁体として用いられた。図4におけるグラフを生成する試験は、平らな電極間に1.35cmの間隙がある容量結合チャンバにおいて行われた。均一性をチェックするために、ブランケット酸化ウエハがエッチングされた。プロット線402は、従来技術おける通常のプラズマエッチング反応器により生成されたものである。プロット線404は、特許請求の範囲の構成を用いるプラズマエッチング反応器により生成されたものである。
【0031】
図4に示されるように、エッチング速度の均一性は、通常の構成に比べて、特許請求の範囲の構成を用いることにより著しく改善された。図4のグラフは、このように、より均一に処理されたウエハを生み出す現在特許請求されている構成を用いて、ウエハにおける、特に該ウエハの縁におけるより均一なエッチング速度を示す。
【0032】
図5は、本発明の一実施形態による上方電極及び下方電極を有するプラズマエッチング装置においてエッチング速度の均一性を改善する方法を示す。ステップ502において、電気的絶縁リングすなわち合焦リングが下方電極の縁の周りに置かれる。下方電極はウエハを支持し、二重周波数RF電源に結合することができる。ステップ504において、接地されたシールドが電気的絶縁リングの周りに置かれて、該電気的絶縁リング及び下方電極の両方を実質的に取り囲む。下方電極又はウエハの縁と接地されたシールドの縁との間の距離は、少なくとも該下方電極又はウエハの縁と上方電極の縁との間の距離より少ないものである。本発明の別の実施形態においては、接地されたシールドと上方電極との間の距離を、さらに、ステップ506で調整することができる。ウエハにわたるエッチング速度の均一性は、さらに、ステップ506において、接地されたシールドと上方電極との間の距離を調整することにより最適化することができる。
【0033】
本発明の実施形態及び適用例が図示され述べられたが、この開示の利点を有する当業者であれば、本発明の内容から離れることなく、上述されたものよりさらに多くの修正が可能であることを理解するであろう。したがって、本発明は、特許請求の範囲の精神以外に制限されるものではない。
【符号の説明】
【0034】
200 容量結合プラズマ処理チャンバ
202 チャック
204 ウエハ
206 二重RF電源
208 上方電極
210 プラズマ
212 ガスライン
214 排気ライン
216 閉じ込めリング
210 プラズマ
218 合焦リング
220 導電性シールド
300 容量結合プラズマ処理チャンバ
302 チャック
304 ウエハ
306 二重RF電源
308 上方電極
312 ガスライン
314 排気ライン
316 閉じ込めリング
310 プラズマ
318 合焦リング
320 導電性シールド
322 シリコン被覆

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定電位の源に結合された第1の電極と、
二重周波数RF電源に結合された第2の電極と、
前記第1の電極と前記第2の電極との間に配設された複数の閉じ込めリングと、
前記の第1の電極と、前記第2の電極と、前記複数の閉じ込めリングとを囲み、前記一定電位の前記源に結合された導電性材料で形成されたチャンバと、
前記第2の電極を実質的に取り囲み、前記第2の電極を電気的に絶縁する合焦リングと、
前記合焦リングを実質的に取り囲むシールドと、
を備え、前記第2の電極の縁と前記シールドの縁との間の距離は、少なくとも前記第2の電極の縁と前記第1の電極の縁との間の距離より小さく、前記シールドが前記一定電位の前記源に結合された導電性材料で形成された、
ことを特徴とするエッチング装置。
【請求項2】
前記第2の電極がウエハを支持する請求項1に記載のエッチング装置。
【請求項3】
前記合焦リングが石英を含む請求項1に記載のエッチング装置。
【請求項4】
前記シールドがアルミニウムを含む請求項1に記載のエッチング装置。
【請求項5】
前記シールド上に被覆されたシリコン層をさらに含む請求項4に記載のエッチング装置。
【請求項6】
前記シリコン層が、前記合焦リングの上に、部分的に内側に延びる請求項5に記載のエッチング装置。
【請求項7】
前記第1の電極の表面が前記第2の電極の表面より大きい請求項1に記載のエッチング装置。
【請求項8】
上方電極と下方電極とを有するプラズマエッチング装置におけるエッチング速度の均一性を改善する方法であって、
電気的絶縁リングを、二重周波数RF電源に結合された前記下方電極の縁の周りに置き、
接地されたシールドを前記電気的絶縁リングの周りに置く、
ステップを備え、前記下方電極の縁と前記接地されたシールドの縁との間の距離が、少なくとも、前記下方電極の縁と前記上方電極の縁との間の距離より小さいことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記接地されたシールドの前記縁と前記上方電極の前記縁との間の距離を調整することをさらに含む請求項8に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−50485(P2010−50485A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−263851(P2009−263851)
【出願日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【分割の表示】特願2003−544797(P2003−544797)の分割
【原出願日】平成14年11月13日(2002.11.13)
【出願人】(598161761)ラム リサーチ コーポレイション (19)
【Fターム(参考)】