説明

エラスターゼ活性阻害剤

【課題】新規なエラスターゼ活性阻害剤を提供する。
【解決手段】ピロロキノリンキノン又は生理的に許容されるその塩を有効成分として含むエラスターゼ活性阻害剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料組成物、又は食品組成物などとして使用されるエラスターゼ活性阻害剤、及び肌のハリの改善、又は肌のシワ若しくはタルミの予防若しくは改善剤に関する。
【背景技術】
【0002】
エラスチンは、生体内において、靭帯、血管壁、肺、皮膚の真皮、及び関節など、伸縮性が必要な器官に広く分布している。エラスチンは、これらの器官の組織に弾力性を与える役割を担っており、皮膚では、弾力又はハリなどを保つのに大きな働きをしている。
エラスチンは、加齢、紫外線、活性酸素、及びストレスなどにより徐々にその量が減少することが知られている。皮膚では、エラスチン減少によって皮膚の弾力性が徐々に失われ、シワ、又はたるみが生じ、老化の大きな一因となることが明らかになっている。
エラスチンを分解して減少させるエラスターゼのうち、皮膚の真皮マトリックスに存在するエラスチンの分解に関与するエラスターゼとしては、好中球由来のエラスターゼと線維芽細胞由来のエラスターゼが知られており、その中でも、線維芽細胞由来のエラスターゼは、皮膚の弾力性維持にかかわる弾性繊維を構成するエラスチンを分解することが知られている。従って、その活性を阻害することにより高い抗シワ効果が得られることが予測される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、新規なエラスターゼ活性阻害剤を提供することを主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者は上記課題を解決するために研究を重ね、ピロロキノリンキノン(以下、「PQQ」と略称することがある)が、エラスチンを分解するエラスターゼの活性を阻害することを見出した。
本発明は、上記知見に基づき完成されたものであり、下記のエラスターゼ活性阻害剤を提供する。
【0005】
項1. ピロロキノリンキノン又は生理的に許容されるその塩を有効成分として含むエラスターゼ活性阻害剤。
項2. エラスターゼが繊維芽細胞由来エラスターゼである項1に記載のエラスターゼ活性阻害剤。
項3. ピロロキノリンキノン又は生理的に許容されるその塩を0.00001〜10重量%含む項1又は2に記載のエラスターゼ活性阻害剤。
項4. 化粧料組成物である、項1〜3の何れかに記載のエラスターゼ活性阻害剤。
項5. ピロロキノリンキノン又は生理的に許容されるその塩を有効成分として含む、肌のハリの改善、又は肌のシワ若しくはタルミの予防若しくは改善剤。
項6. ピロロキノリンキノン又は生理的に許容されるその塩を0.00001〜10重量%含む、項5に記載の肌のハリの改善、又は肌のシワ若しくはタルミの予防若しくは改善剤。
項7. 化粧料組成物である、項5又は6に記載の肌のハリの改善、又は肌のシワ若しくはタルミの予防若しくは改善剤。
【発明の効果】
【0006】
本発明のエラスターゼ活性阻害剤は、化粧料組成物、又は食品組成物として使用した場合に、効果的に、皮膚の弾力を向上させ、肌にハリ又はツヤを与え、肌のタルミ、シワ、及び/又はくすみを予防、又は改善することができる。従って、本発明のエラスターゼ活性阻害剤は、肌へのハリ若しくはツヤの付与のため、又は肌のタルミ若しくはくすみの予防若しくは改善のために使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】PQQが、ヒト皮膚繊維芽細胞由来のエラスターゼの活性を抑制することを示す図である。
【図2】PQQが、ヒト皮膚繊維芽細胞由来のエラスターゼの活性を抑制、又はヒト皮膚繊維芽細胞由来のエラスターゼの合成を抑制することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のエラスターゼ活性阻害剤は、PQQ又は生理的に許容されるその塩(以下、「塩」と略称することがある)を有効成分として含有する。
エラスターゼは、代表的には、生体内において微生物又は異物を分解し、生体を防御する好中球由来エラスターゼと、繊維芽細胞由来エラスターゼとが知られている。本発明のエラスターゼ活性阻害剤は、何れの細胞に由来するエラスターゼの活性をも阻害するが、特に、線維芽細胞由来のエラスターゼ、中でも皮膚繊維芽細胞由来のエラスターゼの活性を効果的に阻害する。即ち、本発明のエラスターゼ活性阻害剤は、皮膚のエラスターゼを効果的に阻害する。
【0009】
PQQ又はその塩
PQQは、生物体のエネルギー獲得系に必須な酸化還元の補酵素である。PQQは動物、植物、及び細菌など多様な生物体内に存在するので、種々の生物から抽出できる。また、PQQは、市販品を購入できる。
PQQの塩としては、それには限定されないが、例えば、ナトリウム塩、及びカリウム塩のようなアルカリ金属塩;カルシウム塩、及びマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩などが挙げられる。塩の中では、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム塩が好ましい。
【0010】
化粧料組成物
<化粧料組成物の形態>
本発明のエラスターゼ活性阻害剤は、PQQ又はその塩を、化粧料成分として許容される公知の基剤又は担体と共に混合して化粧料組成物とすることができる。
化粧料組成物の形態は特に限定されず、例えば、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、エアゾール剤、パウダー剤、パップ剤、不織布等のシートに薬液を含浸させたシート剤、及びリップスティックのようなスティック剤などが挙げられる。中でも、使用感が良い点で、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、及びローション剤が好ましく、液剤、乳剤、クリーム剤、ゲル剤、及びローション剤がより好ましい。
また、化粧料組成物の具体的な用途は特に限定されず、例えば、化粧水、乳液、クリーム、美容液、日焼け止め用化粧料、パック、ハンドクリーム、ボディローション、及びボディークリームのような基礎化粧料;洗顔料、メイク落とし、ボディーシャンプー、シャンプー、及びリンスのような洗浄用化粧料;ファンデーション、化粧下地、リップクリーム、口紅、及びチークカラーのようなメークアップ化粧料;並びに入浴剤などが挙げられる。
【0011】
<PQQの含有量>
化粧料組成物中のPQQの含有量は、組成物の全量に対して、0.00001重量%以上が好ましく、0.0001重量%以上がより好ましく、0.001重量%以上がさらにより好ましい。また、10重量%以下が好ましく、1重量%以下がより好ましく、0.3重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、化粧料の通常使用量で十分なエラスターゼ活性阻害効果が得られる。
また、化粧料組成物中のPQQの含有量は、組成物の全量に対して、例えば、0.00001〜10重量%が好ましく、0.0001〜1重量%がより好ましく、0.001〜0.3重量%がさらにより好ましい。
【0012】
<基剤・担体>
基剤又は担体としては、それには限定されないが、例えば、パラフィン、流動パラフィン、スクワラン、白ロウ、ゲル化炭化水素(プラスチベースなど)、オゾケライト、セレシン、ワセリン、ハードファット、マイクロクリスタリンワックス、α−オレフィンオリゴマー、及び軽質流動パラフィンのような炭化水素;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、及びイソステアリン酸のような脂肪酸;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリオクタノイン)、及びトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルのようなトリ脂肪酸グリセリド;セタノール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールのような高級アルコール;メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキル変性シリコーン、デカメチルシクロペンタシロキサン、エチルトリシロキサン、メチルトリメチコン、メチルシロキサン網状重合体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン、及びジメチルポリシロキサンのようなシリコーン油;エチレングリコールモノアセタート、エチレングリコールジアセタート、トリエチレングリコールジアセタート、ヘキシレングリコールジアセタート、及び2−メチル−2−プロペン−1,1−ジオールジアセタートのようなグリコールアセタート;トリエチレングリコールジバレラート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチラート、及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチラートのようなグリコールエステル;エチレングリコールジアクリラート、ジエチレングリコールジアクリラート、プロピレングリコールモノアクリラート、2,2−ジメチル−トリメチレングリコールジアクリラート、及び1,3−ブチレングリコールジアクリラートのようなグリコールアクリラート;エチレングリコールジニトラート、ジエチレングリコールジニトラート、トリエチレングリコールジニトラート、及びプロピレングリコールジニトラートのようなグリコールジニトラート;2,2′−[1,4−フェニレンジオキシ]ジエタノール;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース誘導体;ポリビニルピロリドン;カラギーナン;ポリビニルブチラート;ポリエチレングリコール;ジオキサン;ブチレングリコールアジピン酸ポリエステル;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、及びテトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスエリットのようなエステル類;デキストリン、及びマルトデキストリンのような多糖類;エタノール、及びイソプロパノールのような低級アルコール;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノプロピルエーテルのようなグリコールエーテル;並びに水などの水系基剤などが挙げられる。
【0013】
中でも、炭化水素(特に、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、軽質流動パラフィン、及び流動パラフィン)、トリ脂肪酸グリセリド(特に、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、及びトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル)、高級アルコール(特に、セタノール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコール)、シリコーン油(特に、メチルポリシロキサン、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、架橋型メチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、エチルトリシロキサン、メチルトリメチコン、メチルシロキサン網状重合体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン、及びジメチルポリシロキサン)、エステル類(特に、イソノナン酸イソノニル、及びテトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット)、多糖類(特に、デキストリン、及びマルトデキストリン)、グリコールエーテル(特に、ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、並びに水が好ましい。
基剤又は担体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0014】
<添加剤>
また、化粧料組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料に添加される公知の添加剤、例えば、界面活性剤、増粘剤、保存剤、pH調整剤、キレート剤、安定化剤、刺激軽減剤、防腐剤、着色剤、分散剤、香料、及びパール光沢付与剤等を添加することができる。添加剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0015】
界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、及びテトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタンのようなソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸グリセリル、及びモノステアリン酸グリセリンリンゴ酸のようなグリセリン脂肪酸類;モノステアリン酸ポリグリセリル、モノイソステアリン酸ポリグリセリル、及びジイソステアリン酸ポリグリセリルのようなポリグリセリン脂肪酸類;モノステアリン酸プロピレングリコールのようなプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO−40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO−50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO−60)、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80のような硬化ヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、及びイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンのようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル;グリセリンアルキルエーテル;アルキルグルコシド;ポリオキシエチレンセチルエーテルのようなポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ステアリルアミン、及びオレイルアミンのようなアミン類;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、及びPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンのようなシリコーン系界面活性剤などが挙げられる。
【0016】
中でも、グリセリン脂肪酸類(特に、モノステアリン酸グリセリル)、ポリグリセリン脂肪酸類(特に、モノステアリン酸ポリグリセリル)、硬化ヒマシ油誘導体(特に、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO−50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO−60))、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類(特に、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、及びモノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60))、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(特に、ポリオキシエチレンセチルエーテル)、並びにシリコーン系界面活性剤(特に、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、及びPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン)が好ましい。
【0017】
増粘剤としては、例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、キサンタンガム、デキストラン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト、デキストリン脂肪酸エステル、ペクチン、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、トリイソステアリン酸エチレングリコール、及びトリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)メチルグルコシドなどが挙げられる。
中でも、キサンタンガム、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、カルボキシビニルポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、トリイソステアリン酸エチレングリコール、及びトリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)メチルグルコシドが好ましい。
【0018】
保存剤、又は防腐剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、及びフェノキシエタノールなどが挙げられる。中でも、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、及びフェノキシエタノールが好ましい。
【0019】
pH調整剤としては、例えば、無機酸(塩酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸、及びホウ酸など)、有機酸(乳酸、酢酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、コハク酸ナトリウム、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、プロピオン酸、酢酸、アスパラギン酸、イプシロン−アミノカプロン酸、グルタミン酸、及びアミノエチルスルホン酸など)、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム、無機塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、及び水酸化マグネシウムなど)、並びに有機塩基(モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、及びリジンなど)などが挙げられる。中でも、コハク酸、コハク酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トリエタノールアミン、水酸化カリウム、及び水酸化ナトリウムが好ましい。
【0020】
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン4酢酸(エデト酸)、エチレンジアミン4酢酸塩(ナトリウム塩(エデト酸ナトリウム:日本薬局方、EDTA−2Naなど)、及びカリウム塩など)、フィチン酸、グルコン酸、ポリリン酸、並びにメタリン酸などが挙げられる。中でも、エデト酸ナトリウムが好ましい。
安定化剤としては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、及びブチルヒドロキシアニソールなどが挙げられる。
刺激低減剤としては、例えば、甘草エキス、アルギン酸ナトリウム、及び2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンなどが挙げられる。
【0021】
着色剤としては、例えば、無機顔料、及び天然色素などが挙げられる。
パール光沢付与剤としては、例えば、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、及びジステアリン酸トリエチレングリコールなどが挙げられる。中でも、ジステアリン酸エチレングリコールが好ましい。
【0022】
<その他の活性成分>
化粧料組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、例えば、抗酸化成分、老化防止成分、抗炎症成分、美白成分、角質柔軟成分、細胞賦活化成分、ビタミン類、血行促進成分、保湿成分、DNAの損傷の予防及び/又は修復作用を有する成分、紫外線吸収成分、紫外線散乱成分、洗浄成分、抗菌成分、並びに収斂成分などの、化粧品に添加し得る他の活性成分を配合することができる。他の活性成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0023】
抗酸化成分としては、例えば、植物(例えば、ブドウ、オタネニンジン、又はコンフリー等)に由来する成分;プロアントシアニジン、トコフェロール及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、へスペリジン、グルコシルヘスペリジン、エルゴチオネイン、亜硫酸水素ナトリウム、エリソルビン酸及びその塩、フラボノイド、グルタチオン、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ、カタラーゼ、スーパーオキサイドジスムターゼ、チオレドキシン、タウリン、チオタウリン、及びヒポタウリンなどが挙げられる。中でも、ブドウ種子エキス、ブドウ葉エキス、オタネニンジンエキス、コンフリー葉エキス、プロアントシアニジン、トコフェロール及びその誘導体(特に、δ−トコフェロール、及びα−トコフェロール)、アスコルビン酸及びその誘導体(特に、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、及びテトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル))、へスペリジン、グルコシルヘスペリジン、並びにエルゴチオネインが好ましい。
【0024】
老化防止成分としては、例えば、加水分解大豆タンパク、レチノイド(レチノール及びその誘導体、レチノイン酸、及びレチナール等)、パンガミン酸、カイネチン、ウルソール酸、ウコンエキス、スフィンゴシン誘導体、ケイ素、ケイ酸、N−メチル−L−セリン、並びにメバロノラクトン等が挙げられる。中でも、アルテミアエキス、加水分解大豆タンパク、レチノール、酢酸レチノール、及びパルミチン酸レチノールが好ましい。
【0025】
抗炎症成分としては、例えば、植物(例えば、コンフリー)に由来する成分;アラントイン、カラミン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、酸化亜鉛、グアイアズレン、塩酸ピリドキシン、メントール、カンフル、テレピン油、インドメタシン、及びサリチル酸又はその誘導体などが挙げられる。中でも、コンフリー葉エキス、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、及びグリチルレチン酸ステアリルが好ましい。
【0026】
美白成分としては、例えば、アルブチン、ハイドロキノン、コウジ酸、エラグ酸、フィチン酸、ルシノール、カモミラET、アスコルビン酸又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導体、トラネキサム酸、及び美白作用を有する植物成分(例えば、植物エキス、又は精油)などが挙げられる。中でも、アルブチン、ハイドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、テトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル)、及びトラネキサム酸が好ましい。
【0027】
角質柔軟成分としては、例えば、ラノリン、尿素、フィチン酸、乳酸、乳酸塩、グリコール酸、サリチル酸、リンゴ酸、及びクエン酸などが挙げられる。中でも、乳酸、乳酸ナトリウム、グリコール酸、サリチル酸、及びフィチン酸が好ましい。
【0028】
細胞賦活化成分としては、例えば、植物(例えば、ビルベリー)に由来する成分;γ-アミノ酪酸、及びε-アミノプロン酸などのアミノ酸類;レチノール及びその誘導体、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、及びパントテン酸類などのビタミン類;グリコール酸、及び乳酸などのα-ヒドロキシ酸類;タンニン;フラボノイド;サポニン;アラントイン;並びに感光素301号などが挙げられる。中でも、ビルベリー葉エキス、レチノール、酢酸レチノール、及びパルミチン酸レチノールが好ましい。
【0029】
ビタミン類としては、例えば、レチノール、酢酸レチノール、及びパルミチン酸レチノール等のレチノール誘導体、レチナール、レチノイン酸、レチノイン酸メチル、レチノイン酸エチル、レチノイン酸レチノール、d−δ−トコフェリルレチノエート、α−トコフェリルレチノエート、及びβ−トコフェリルレチノエート等のビタミンA類;β−カロチン、α−カロチン、γ−カロチン、δ−カロチン、リコピン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチン、及びエキネノン等のプロビタミンA類;δ−トコフェロール、α−トコフェロール、β−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム、δ−トコフェロール、及びニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類;リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、及びリボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類;ニコチン酸メチル、及びニコチン酸、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸類;ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル)、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、及びアスコルビン酸グルコシドなどのビタミンC類;メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、及びコレカルシフェロールなどのビタミンD類;フィロキノン、及びファルノキノン等のビタミンK類;ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、及びチアミントリリン酸エステルモノリン酸塩等のビタミンB1類;塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’−リン酸ピリドキサール、及び塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、及びデオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類;葉酸、及びプテロイルグルタミン酸等の葉酸類;パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテテイン、D−パンテチン、補酵素A、及びパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;ビオチン、及びビオシチン等のビオチン類;並びにカルニチン、フェルラ酸、α−リポ酸、オロット酸、及びγ−オリザノール等のビタミン様作用因子などが挙げられる。
【0030】
中でも、レチノール、酢酸レチノール、及びパルミチン酸レチノールなどのビタミンA類;アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、及びテトライソパルミチン酸アスコルビル(テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル)などのビタミンC類;δ−トコフェロール、及びニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類;並びにニコチン酸アミドなどのニコチン酸類が好ましい。
【0031】
血行促進作用成分としては、例えば、植物(例えば、オタネニンジン、アシタバ、アルニカ、イチョウ、ウイキョウ、エンメイソウ、オランダカシ、カミツレ、ローマカミツレ、カロット、ゲンチアナ、ゴボウ、コメ、サンザシ、シイタケ、セイヨウサンザシ、セイヨウネズ、センキュウ、センブリ、タイム、チョウジ、チンピ、トウキ、トウニン、トウヒ、ニンジン、ニンニク、ブッチャーブルーム、ブドウ、ボタン、マロニエ、メリッサ、ユズ、ヨクイニン、ローズマリー、ローズヒップ、チンピ、トウキ、トウヒ、モモ、アンズ、クルミ、又はトウモロコシ)に由来する成分;ニコチン酸トコフェロール;グルコシルヘスペリジン;及びヘスペリジンが挙げられる。中でも、オタネニンジンエキス、ニコチン酸トコフェロール、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペリジンが好ましい。
【0032】
保湿成分としては、例えば、植物(例えば、チガヤ)に由来する成分;アラニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、及びテアニンのようなアミノ酸及びその誘導体;コラーゲン、ゼラチン、及びエラスチンのようなタンパク質、ペプチド、又はそれらの加水分解物;グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、及びジグリセリンなどの多価アルコール;ソルビトールのような糖アルコール;レシチン、及び水素添加レシチンのようなリン脂質;ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、アセチルヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、ヘパリン、及びコンドロイチンのようなムコ多糖;乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、及び尿素のようなNMF由来成分;ポリグルタミン酸;MPCポリマー(例えば、LIPIDURE(登録商標)等)等のリン脂質極性基を有する高分子;ポリオキシプロピレンメチルグルコシド;トリメチルグリシン(ベタイン);ヒドロキシエチルウレア;アクリル酸・アクリルアミド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体;並びにソルビトールなどが挙げられる。中でも、チガヤ根エキス、加水分解コラーゲン、加水分解エラスチン、MPCポリマーグリセリン、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、トリメチルグリシン(ベタイン)、ヒドロキシエチルウレア、アクリル酸・アクリルアミド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、水素添加レシチン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、アセチルヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、及びソルビトールが好ましい。
【0033】
DNAの損傷の予防及び/又は修復作用を有する成分としては、例えば、動物(例えば、アルテミア)に由来する成分;植物(例えば、キャッツクロー)に由来する成分;並びにDNA、DNA塩、RNA、及びRNA塩等の核酸成分が挙げられる。中でも、アルテミアエキス、及びDNA-Naが好ましい。
【0034】
紫外線吸収成分としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、2,4,6−トリス[4−(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジメトキシベンジリデンオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、及び2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンなどが挙げられる。中でも、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、及び2,4,6−トリス[4−(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジンが好ましい。
【0035】
紫外線散乱成分としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、ケイ酸チタン、ケイ酸亜鉛、無水ケイ酸、ケイ酸セリウム、及び含水ケイ酸等の無機化合物が挙げられる。また、それらの無機化合物を含水ケイ酸、水酸化アルミニウム、マイカ、若しくはタルク等の無機粉体で被覆したもの、それらの無機化合物をポリアミド、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、若しくはナイロン等の樹脂粉体と複合化したもの、及びそれらの無機化合物をシリコン油、又は脂肪酸アルミニウム塩等で処理したものなどが挙げられる。中でも、酸化亜鉛、酸化チタン、及び酸化鉄等の無機化合物、これらの無機化合物を水酸化アルミニウム、含水ケイ酸、マイカ、若しくはタルク等の無機粉体、又はシリコン油で被覆したものが好ましい。
【0036】
洗浄成分としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩、アルキル(又はアルケニル)硫酸塩、高級脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、アシル化イセチオン酸塩、及びアシル化タウレート等のアニオン界面活性剤;アミンオキサイド、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルサッカライド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、及びポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤;アルキレンオキサイドが付加していてもよい、及び直鎖又は分岐鎖の長鎖アルキル基を有するモノ又はジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤;カルボベタイン、スルホベタイン、イミダゾリニウムベタイン、及びアミドベタイン等の両性界面活性剤が挙げられる。
【0037】
中でも、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤が好ましい。アニオン界面活性剤では、高級脂肪酸塩(特に、パルミチン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びステアリン酸等の高級脂肪酸の塩)、並びにN-アシルアミノ酸塩(特に、N−ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、水酸化カリウム/N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、及びミリストイルグルタミン酸)が好ましい。非イオン界面活性剤では、脂肪酸アルカノールアミド(特に、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、及びヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド)、並びにアミンオキサイド(特に、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド、及びラウリルジメチルアミンオキシド)が好ましい。両性界面活性剤では、イミダゾリニウムベタイン(特に、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、及びN−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム)が好ましい。
【0038】
抗菌成分としては、例えば、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、及び塩酸アルキルジアミノグリシンなどが挙げられる。中でも、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸及びその誘導体、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、及び塩酸アルキルジアミノグリシンが好ましく、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸及びその誘導体、塩化ベンゼトニウム、及びイソプロピルメチルフェノールがより好ましい。
【0039】
収斂成分としては、例えば、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸亜鉛、及び硫酸アルミニウムカリウム等の金属塩;並びにタンニン酸、クエン酸、乳酸、及びコハク酸などの有機酸を挙げることができる。中でも、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸アルミニウムカリウム、及びタンニン酸が好ましい。
【0040】
本発明の化粧料組成物は、各成分を常法に従って混合撹拌することにより調製できる。
【0041】
食品組成物
本発明のエラスターゼ活性阻害剤は、食品組成物とすることができる。
この食品組成物は、健康食品、又は栄養補助食品(バランス栄養食、サプリメントなどを含む)として好適に用いることができる。また、保健機能食品(特定保健用食品(疾病リスク低減表示、規格基準型を含む)、条件付き特定保健用食品、又は栄養機能食品を含む)に好適である。
剤型は、特に限定されないが、PQQ若しくはその塩をそのまま、又はこれに食品に通常用いられている賦形剤若しくは添加剤を配合して、錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、粉剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤を含む)、水和剤、乳剤、液剤、エキス剤、またはエリキシル剤等の剤型に、公知の手法にて製剤化することもできる。中でも、服用および携帯が容易である点で、錠剤、丸剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、及びドロップ剤のような製剤が好適である。賦形剤又は添加剤としては、油脂、安定剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、香料、増粘剤、甘味料、着色剤、香料、保存料、酸化防止剤、及び有機酸などが挙げられる。
【0042】
油脂としては、例えば、落花生油、ココアバター、コメ胚芽油、シソ油、亜麻仁油などの天然植物油等やこれらの硬化油、脂肪酸(中鎖脂肪酸を含む)のグリセリド(グリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドなど)、及びミツロウ等が挙げられる。中でも、ミツロウが好ましい。
【0043】
乳化剤、分散剤、懸濁化剤、又は安定剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、及びソルビトールのような多価アルコール;グリセリン脂肪酸エステル;並びにカルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙げられる。中でも、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、及びカルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。
増粘剤としては、例えば、ローカストビーンガム、グアガム、キサンタンガム、タマリンドガム、ペクチン、及びカラギーナンなどが挙げられる。中でも、キサンタンガムが好ましい。
甘味料としては、例えば、ショ糖、果糖、麦芽糖、エリスリトール、トレハロース、マルチトール、甘草抽出物、ステビア加工甘味料、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ソルビトール、及びキシリトールなどが挙げられる。
【0044】
保存料としては、例えば、安息香酸又はその塩、ソルビン酸又はその塩、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、及びパラオキシ安息香酸エチルなどが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸ステアリン酸ナトリウム、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、亜硫酸水素塩、次亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、EDTAカルシウム二ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、及びトコフェロールなどが挙げられる。中でも、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、及びトコフェロールが好ましい。
【0045】
有機酸としては、例えば、クエン酸、コハク酸、酒石酸、アスパルギン酸、乳酸、リンゴ酸、マロン酸、フマル酸、及びマレイン酸などが挙げられる。
賦形剤、及び食品添加剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0046】
<その他の活性成分>
製剤には、PQQ又はその塩の他に、活性成分を添加することができる。
その他の活性成分として、例えば、ビタミンA類、ビタミンB類、ビタミンC類、ビタミンE類、ビタミンD類、及びビタミンK類のようなビタミン類;トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、及びヒスチジンのようなアミノ酸;タウリン、コラーゲン、グルコサミン、アセチルグルコサミン、ヒアルロン酸、イソフラボン、ポリフェノール(例えば、栗の渋皮、又はブドウ種子のような植物に由来するポリフェノール)、ビオチン、ホエーペプチド、ダイズペプチド、ローヤルゼリー、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン、ヘスペリジン、カルニチン、塩化カルニチン、コラーゲンペプチド、エラスチンペプチド、セラミド、リコピン、アスタキサンチン、乳酸菌抽出物(例えば、LFK)、グルタチオン、ルチン、植物(例えば、キャッツクロー、ブドウ、ショウガ、ハス、ブドウ、メロン、ヘマトコッカス藻、ライチー種子、バラの花びら、又はアムラーエキス)に由来する成分、ユビキノン誘導体(例えば、コエンザイムQ10)、燕の巣末、ブドレジャアキシラリス葉エキス、ブドウ種子エキス、ブドウ葉エキス、オタネニンジンエキス、コンフリー葉エキス、プロアントシアニジン、へスペリジン、グルコシルヘスペリジン、並びにエルゴチオネインなどが挙げられる。
【0047】
ここで、ビタミンA類としては、レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチン、デヒドロレチナール、及びリコピンなどを例示できる。
ビタミンB類としては、ビスチアミン、チアミンジスルフィド、チアミンジセチル硫酸エステル塩、ベンフォチアミン、プロスルチアミン、フルスルチアミン、ビスベンチアミン、シコチアミン、オクトチアミン、アリチアミン、チアミンプロピルジスルフィド、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド、ジセチアミン、ビスイブチアミン、チアミンモノホスフェートジスルフィド、チアミンピロリン酸、シコチアミン、チアミンエチルジスルフィド、チアミンプロピルジスルフィド、リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パンテノール、ビオチン、コリン、及びイノシトールなどを例示できる。
ビタミンC類としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸ステアリン酸ナトリウム、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、及びエリソルビン酸などを例示できる。
ビタミンD類としては、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、及びジヒドロタキステロールなどを例示でき、ビタミンE類としては、トコフェロールおよびその誘導体などを例示できる。
その他の活性成分は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0048】
食品組成物が上記のように製剤化したものである場合の、PQQ又はその塩の含有量は、食品組成物の全体に対して、0.00001重量%以上が好ましく、0.0001重量%以上がより好ましく、0.001重量%以上がさらにより好ましい。また、10重量%以下が好ましく、1重量%以下がより好ましく、0.3重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、無理なく摂取できる量の食品組成物中に、十分なエラスターゼ活性阻害作用が得られるだけのPQQ又はその塩が含まれることになる。
また、食品組成物が上記のように製剤化したものである場合の、PQQ又はその塩の含有量は、例えば、食品組成物の全体に対して、0.00001〜10重量%が好ましく、0.0001〜1重量%がより好ましく、0.001〜0.3重量%がさらにより好ましい。
【0049】
一般食品組成物
また、この食品組成物は、一般の食品にPQQ又はその塩を添加して調製することができる。食品としては、例えば、牛乳、乳飲料、乳酸菌飲料、果汁入り清涼飲料、炭酸飲料、菜汁飲料、茶飲料、果汁飲料、イオン飲料、スポーツ飲料、機能性飲料、ビタミン補給飲料、栄養補給バランス飲料、ゼリー飲料、アルコール飲料、及びスープ類のような飲料;カスタードプリン、ミルクプリン、及び果汁入りプリン等のプリン類、ゼリー類、ドレッシング類、並びにクリーム類のようなゲル状菓子、チューインガム、及び風船ガムのようなガム類(板ガム、糖衣状粒ガム等)、チョコレート類、ソフトキャンディ(キャラメル、ヌガー、グミキャンディ、及びマシュマロ等を含む)、タフィ等のキャラメル類、ビスケット類(ハードビスケット、ソフトビスケット、ソフトクッキー、クラッカー、及び半生ビスケット等)、並びにケーキ類等の菓子類;アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、シャーベット、及び氷菓等の冷菓類;パン類;麺類;並びにペットフードなどが挙げられる。
【0050】
食品組成物が一般の食品に有効成分を添加したものである場合の、PQQ又はその塩の含有量は、食品組成物の全体に対して、0.00001重量%以上が好ましく、0.0001重量%以上がより好ましく、0.001重量%以上がさらにより好ましい。また、10重量%以下が好ましく、1重量%以下がより好ましく、0.3重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、無理なく摂取できる量の食品組成物中に、十分なエラスターゼ活性阻害作用が得られるだけのPQQ又はその塩が含まれることになる。
また、食品組成物が一般の食品に有効成分を添加したものである場合の、PQQ又はその塩の含有量は、例えば、食品組成物の全体に対して、0.00001〜10重量%が好ましく、0.0001〜1重量%がより好ましく、0.001〜0.3重量%がさらにより好ましい。
また、一般食品組成物の場合も、PQQの他に、その他の活性成分を配合することができる。その他の活性成分としては、例えば、健康食品又は栄養補助食品などの製剤化された食品組成物に添加できるその他の活性成分として例示したものを使用できる。
【0051】
食品組成物の形態は、錠剤、顆粒剤、又はカプセル剤などを飲み込む(嚥下する)ことが苦手あるいは困難な消費者でも、摂取できる手軽さ及び易嚥下性の点で、飲料(特に、乳酸菌飲料、果汁入り清涼飲料、及び機能性飲料)、ゼリー類、並びにゲル状菓子が好ましく、乳酸菌飲料、及び機能性飲料がより好ましい。
【0052】
使用方法
化粧料組成物は、化粧料の通常の使用方法、使用回数で塗布すればよい。
また、食品組成物は、PQQ又はその塩の1日摂取量が、例えば0.0001mg以上、好ましくは0.01mg以上、さらに好ましくは0.1mg以上になるように摂取すればよい。また、PQQ又はその塩の1日摂取量が、例えば100mg以下、好ましくは30mg以下、さらに好ましくは10mg以下になるように摂取すればよい。上記摂取量であれば、十分なエラスターゼ活性阻害作用が得られると共に、過剰摂取による作用が生じる恐れがない。
また、食品組成物は、例えば、PQQ又はその塩の1日摂取量が、例えば0.0001〜100mg、好ましくは0.01〜30mg、さらに好ましくは0.1〜10mgになるように摂取すればよい。
本発明の剤の使用対象は特に限定されないが、化粧料組成物については、肌の張り若しくは弾力性の低下、シワ、タルミ、ツヤの低下、又は肌のキメの低下が認められるヒト、及び高齢者などが好適な対象となる。
また、食品組成物については、上記のヒトの他、角膜潰瘍等の角膜障害;リューマチ;変形性関節炎、及び骨関節炎のような関節炎などの関節障害;又は炎症性疾患などを有する患者も好適な対象となる。
また、化粧料組成物、及び食品組成物の何れの場合も、健常人も対象にでき、これにより、加齢、紫外線、日焼け、又は過度の洗浄等による、肌の張り若しくは弾力性の低下、シワ、タルミ、ツヤの低下、又は肌のキメの低下を予防し、又は進行を抑えることができる。
【0053】
その他
PQQ又はその塩はエラスターゼ活性、特に皮膚のエラスターゼ活性を阻害することから、本発明は、PQQ又はその塩を有効成分として含む、肌のハリの改善、又は肌のシワ若しくはタルミの予防若しくは改善剤を包含する。
【実施例】
【0054】
以下、本発明を実施例を挙げてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0055】
ヒト線維芽細胞由来エラスターゼ活性阻害試験(1)
正常ヒト成人由来皮膚線維芽細胞を(NHDF;クラボウ社製)、牛胎児血清を10%含有するダルベッコ最小培地(DMEM)を用いて、細胞培養用の96穴マイクロプレート(Corning)に2×104cells/wellの密度で播種し、37℃、5%CO2インキュベーター内で24時間培養した。培養上清を除去した後、50μlの0.5%Triton X-100水溶液を添加し、30分間室温で静置したものを粗酵素液として用いた。
この粗酵素液(50μl)に、それぞれ、0.1M トリス塩酸緩衝液(pH8.0)50μl(比較例2;コントロール)、400μg/mlのPQQ−2Naを含む0.1M トリス塩酸緩衝液(pH8.0)50μl(実施例1)、0.4μg/mlのEDTA・2Na(和光純薬工業)を含む0.1M トリス塩酸緩衝液(pH8.0)50μl(比較例1;ポジティブコントロール)を添加した。
さらに、1.5mMのPMSFを含有する5mMのエラスターゼ合成基質スクシニル−アラニル−アラニル−アラニル−p−ニトロアニリド(ペプチド研究所製)を含む上記トリス塩酸緩衝溶液を各ウェルに100μl添加し、ウェル内を全量で200μlとして37℃、2時間暗所にて静置した。
繊維芽細胞由来エラスターゼによる加水分解で生成したp−ニトロアニリンによる405nmの吸光度を吸光光度計を用いて測定した。エラスターゼ阻害率を、試料を添加しない上記トリス塩酸緩衝液のみの場合の吸光度の値をC’、試料添加時の吸光度の値をS’として、次式から算出した。

繊維芽細胞由来エラスターゼ阻害率(%)=(1−(S’/C’))×100
【0056】
結果を図1、及び以下の表1に示す。図1及び表1から、PQQ又はその塩はエラスターゼ活性を効果的に抑制若しくは阻害することが分かる。
【表1】

【0057】
ヒト線維芽細胞由来エラスターゼ活性阻害試験(2)
正常ヒト成人由来皮膚繊維芽細胞(NHDF;クラボウ社)を、牛胎児血清を10%含有するダルベッコ最小培地(DMEM)を用いて、細胞培養用の96穴マイクロプレート(Corning)に2×104cells/wellの密度で播種し、DMEM培地(FBS(−))で濃度調整した被験物質(PQQ)をウェルに100μL添加した後に、37℃、5%CO2インキュベーター内で48時間培養した。また、PQQを含まないDMEM培地(FBS(−))をウェルに100μL添加し、37℃、5%CO2インキュベーター内で48時間培養したコントロールも設けた。培養上清を除去した後、100μlの0.5%Triton X-100水溶液を各ウェルに添加し、加温により32℃に維持して2時間振盪させた後、-20℃で凍結融解させ細胞膜を破砕させたものを粗酵素液として用いた。
この粗酵素液50μlに、5mMのエラスターゼ合成基質スクシニル−アラニル−アラニル−アラニル−p−ニトロアニリド(ペプチド研究所製)を含む0.1M トリス塩酸緩衝液(pH8.0)溶液を各ウェルに100μl添加し、ウェル内を全量で150μlとした後に、37℃で、3.5時間暗所で静置した。
酵素反応溶液中のPQQの最終濃度は、それぞれ、1×10-2w/v%、1×10-3 w/v%、1×10-4 w/v%、1×10-5w/v%、及び1×10-6 w/v%である。
繊維芽細胞由来エラスターゼによる加水分解で生成したp−ニトロアニリンによる405nmの吸光度を吸光光度計を用いて測定した。
【0058】
PQQを添加した場合のコントロールに対するエラスターゼ活性残存率、及び細胞生存率を図2に示す。図2から明らかなように、PQQは用量依存的にエラスターゼ活性残存率を抑制した。また、PQQにより細胞生存率は低下していないことから、エラスターゼ活性の低下が生存細胞数の低下によるものではないことが分かる。本試験では、PQQ存在下で培養した正常ヒト成人由来皮膚繊維芽細胞を用いて素酵素液を調製していることから、PQQが、エラスターゼ活性抑制若しくは阻害作用、またはエラスターゼ合成抑制作用を有することが示された。
【産業上の利用可能性】
【0059】
PQQ又はその塩は、エラスターゼ活性を阻害するので、化粧料組成物又は食品組成物として使用した場合に、肌にハリ又はツヤを与え、肌のタルミ、シワ、又はくすみを予防し、改善するために好適に使用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピロロキノリンキノン又は生理的に許容されるその塩を有効成分として含むエラスターゼ活性阻害剤。
【請求項2】
エラスターゼが繊維芽細胞由来エラスターゼである請求項1に記載のエラスターゼ活性阻害剤。
【請求項3】
ピロロキノリンキノン又は生理的に許容されるその塩を0.00001〜10重量%含む請求項1又は2に記載のエラスターゼ活性阻害剤。
【請求項4】
化粧料組成物である、請求項1〜3の何れかに記載のエラスターゼ活性阻害剤。
【請求項5】
ピロロキノリンキノン又は生理的に許容されるその塩を有効成分として含む、肌のハリの改善、又は肌のシワ若しくはタルミの予防若しくは改善剤。
【請求項6】
ピロロキノリンキノン又は生理的に許容されるその塩を0.00001〜10重量%含む、請求項5に記載の肌のハリの改善、又は肌のシワ若しくはタルミの予防若しくは改善剤。
【請求項7】
化粧料組成物である、請求項5又は6に記載の肌のハリの改善、又は肌のシワ若しくはタルミの予防若しくは改善剤。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−207015(P2012−207015A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−55202(P2012−55202)
【出願日】平成24年3月13日(2012.3.13)
【出願人】(000115991)ロート製薬株式会社 (366)
【Fターム(参考)】