説明

エレベータカー・ドアによって軸ドアをエントレインさせるためのデバイス

【課題】エレベータカー・ドアによって軸ドアをエントレインさせるためのデバイスを提供すること
【解決手段】本発明は、エレベータ・デバイス用のドア・ドライブによって作動され得るエレベータかごドアによって軸ドアをエントレインするためのアップリング・ギア・デバイスに関し、エントレインメント手段(110)は、このエレベータかごドア側に設けられ、カウンタエントレインメント手段(210)は、この軸ドア側に配置される。前記カウンタエントレインメント手段は、軸ドアをエントレインするための前記エントレインメント手段(110)によって作動される。前記エントレインメント手段(110)及び/又は前記カウンタエントレインメント手段(210)は、前記エレベータかごドア又は前記軸ドアにおいて少なくとも部分的に下げられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文による、リフトカー・ドア(又は、エレベータかご扉)によって軸ドアをエントレイン(entrain)するデバイスに関する。このタイプのデバイスは、カップリングギヤリングとも呼ばれる。
【背景技術】
【0002】
リフト・ドア(又は、エレベータ扉)は、通常、各フロアに設けられている軸ドアと同様にこのリフトカー(又は、エレベータかご)に設けられているドアを有する。リフトカーがフロアに接近したら、リフトカー・ドアとリフトカー・ドアに対応する軸ドア(リフトカー・ドアの背後に配置されている)は、両方とも、乗客がリフト(又は、エレベータ)に乗り降りできるように、開閉し、リフトカーは自己の動作(仕方)を続けることが必要である
【0003】
リフトカー・ドアは、通常、ドライブを有し、それにより開閉される。あらゆる軸ドアに対する対応するドライブを回避するために、このリフトカー・ドアは、キャッチ又はエントレインメント(entrainment)・メカニズム付きで構成され、このリフトカーがフロアに到着すると、軸ドアの対応するカウンタ−キャッチにおいて係合し、この軸ドアを開閉する。これに関しては、例えば、EP 0 744 373 B1に記載されているように、拡張フックボルト・メカニズムが、通常、用いられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このEP 0 744 373 B1に記載されているメカニズムの不利な点は、リフトカーが移動すると、キャッチとカウンタ・キャッチが許容限界空間(threshold spacing)に突出する、即ち、軸ドア許容限界とリフトカー・ドア許容限界間の空間に突出することである。その結果、このリフトカーが比較的急速に移動するとき、ラットリングと風音のノイズが発生する。何となれば、例えば、フロアを(止まらずに)通過するとき、このキャッチとカウンタ・キャッチは互いに擦れ違う際非常に接近して移動するからである。換言すれば、リフトカー・ドアと軸ドア間の有効空間は、この許容限界空間より著しく小さい。
【0005】
特に、所謂ハイパワーリフトカー・ドアの場合、非常に速い走行速度でのラットリングと風音のノイズを防止することは、基本的なことである。更にまた、このタイプのリフト・ドアは、できるだけ速く開閉することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項1の特徴事項を含むデバイス(カップリングギヤリングデバイス)を提案する。下記のことは、本発明によるこのデバイスの独特の効果であると考えられる。即ち、軸ドアとリフトカー・ドア間の許容限界空間は、このリフトカーの走行中、特に止まることなくフロアを通過する時、リフトカー側及び/又は軸側に配置の、キャッチ手段とカウンタ・キャッチ手段の設けられたディスプレーサビリティ(displaceability)により、最適な仕方で利用することができること。この設けられたメカニズムは、また、速くて信頼性の高い仕方で作動可能であることが分かる。これによって、リフトカー・ドアと軸ドアの速い開閉を確実にする。従って、本発明によるデバイスは、リフトカー・ドアと軸ドアのための大いに効果的なカップリングギヤリングデバイスである。
【0007】
本発明によるこのデバイスの有益な構成は、従属クレームに記載の主題(発明特定事項)である。
【0008】
本発明によるこのデバイスの特に好適な実施例によれば、キャッチ手段は、伸張可能に構成され、カウンタ・キャッチ手段に作動するように、この軸ドアに少なくとも部分的に潜没し得る。この構造により、このカウンタ・キャッチ手段を特に単純な構成にすることができ、同時に、この許容限界空間、即ち、リフトカー・ドアの許容限界と軸ドアの許容限界との間の距離を最大にすることが可能である。
【0009】
このリフトカー・ドア側のキャッチ手段は、便宜上エクスパンダ・スケート・アングルとして構成される。このタイプのエクスパンダ・スケート・アングルは、軸ドアとリフトカー・ドア間の結合を開始する際このリフトカーの位置に関して比較的大きな許容度範囲を実現することができるように、充分な長手方向の伸張を有する。
【0010】
この軸ドア側のカウンタ・キャッチ手段は、好ましくは、ローラーとして構成される。このタイプのローラーは、ラットリングを受け難く、殆ど保守を必要としないことが分かる。
【0011】
本発明によるこのデバイスは、便宜上、この軸ドアをロックするためにカウンタ・キャッチ手段と協働するロック機構を有し、キャッチ手段がカウンタ・キャッチ手段に作動するとき、このロック機構は解錠され得る。このタイプのロック機構は、通常法律によって定められている。本発明によるこのデバイスを使用している施錠と解錠の動作は、機械的な条件において複雑でないことが分かる。
【0012】
キャッチ手段がカウンタ・キャッチ手段に作動するとき、このキャッチ手段は、便宜上、まず最初に縦に移動され、次に、リフトカー・ドアと軸ドアの許容限界のリーディング・エッジに平行に移動される。図に記載のメカニズムにより、特に単純な仕方においてこのタイプの移動を実現することは、可能である。
【0013】
この目的のために、本発明によるデバイスは、好ましくは、ドライブによってリフトカー・ドア上を移動することができるリフトカー側にあるキャリッジを有する。このキャリッジは、ガイド・ユニットの接続リンクによって変位の間、移動されるローラー付きで構成され、キャッチ手段は、接続リンクによるローラーの移動が、結果として、リフトカー・ドアに対して、キャッチ手段の伸張となるように、ガイド・ユニットに結合される。変位可能なキャリッジ(このキャリッジのローラーは、接続リンクによって移動され得る)を有するこのタイプのメカニズムにより、このエクスパンダ・スケートの、特に、キャッチ手段は非常に正確で信頼性が高い可動性が与えられる。このドライブは、好ましくは、例えば、ギザギザのベルト付きのベルト・ドライブとして、ケーブルプル、スピンドルドライブ又は単に電気ドライブ、例えば、リニアモータとして、構成される。
【0014】
使用されるドライブは、好ましくは、セルフ・ロッキング又は非セルフ・ロッキングで構成される。セルフ・ロッキング手段を提供するとその結果として、例えば、スピンドル駆動デバイスの場合、対応する傾斜角度及び/又は表面粗さを提供することによって、リフトカー・ドアと軸ドアの自動結合又は自己作動結合を防止することが、可能である。特別な要求に対して、例えば、非常事態において、停電が起こった場合であっても、このリフトカー・ドアと軸ドアが互いに係合することができるように、この種のセルフ・ロッキングなしで済ますことは、有益であり得る。このタイプの係合が、停電中に常に保証されるならば、例えば、救出サービスのために、ドアを開けることもシンプルにされる。
【0015】
特に、本発明によって使用されるドライブは、プログラム可能であるように構成することもでき、その結果、例えば、接続リンク及び/又は制限されたガイダンス手段の形で、例えば、このデバイスの機械的な特性に適応させることが、可能である。
【0016】
このメカニズムは、また有利なことに、このキャリッジに設けられ、このキャリッジによる更なる移動に応じて、キャッチ手段に構成されるレバーに作動するドライバ(係合エレメント)を有する。これによって、キャッチ手段は広がり離れる。このタイプのレバー機構によって、ほぼ平行に配置された2つのエクスパンダ・スケート・アングルが離れて広がることは、非常に正確であり、そしてロバストネス(機械的な頑丈さ)を同時に確保していることが分かる。この点において、このレバーが、対応する手段、例えば、対応する接続リンクにおいて可動性を与える複数のローラー付きで構成されることは、特に有益である。
【0017】
本発明によるデバイスは、なかでも、ドライブによって提供される一次元の移動が、複合の移動に、即ち、機械的手段によって、特に、前述した接続リンク又は制限されたガイダンス手段によって、複数の方向への移動に変換され得るという点で特徴付けられる。本発明によって提供される機械的な手段は、信頼性が高くて保守不要であると分かる。
【0018】
本発明の特に好適な実施例によれば、リフトカー・ドア側のリフトカー・ドアロックは、軸ドア側に設けられている作動手段によって作動することができるように設けられている。このタイプのリフトカー・ドアロッキングメカニズムは、リフトカー・ドアが軸ドアに対して整列されているとき、即ち、このリフトカーがフロアにあるときにのみ、このリフトカー・ドアが開けられ得ることを保証する。本発明によって設けられる、このリフトカー・ドアをロックするためのメカニズムは、キャッチ手段に対応して、軸ドアに対して伸張され得るように、構成されているという点で特徴付けられている。従って、このリフトカー・ドアと軸ドア間の最大の許容限界空間を保証すると共に、リフトカー・ドアロックも、本発明によって確実にされる。
【0019】
特に有益な仕方において、このリフトカー・ドアロックは、キャッチ手段と共に伸張可能であるように構成される。特に、これは、リフトカー・ドアロックのコンポーネントの幾つかが、それらの一部が、軸ドアに対して伸張するように、このキャッチ手段の移動を利用すること(即ち、それらは、前記移動に追従する)を意味する。従って、このリフトカー・ドアロックは、それ自身のドライブを必要としない。この点で、このリフトカー・ドアロックのコンポーネントの幾つかは、それらが伸張され得ないように構成され、その一方で、更にこれらのコンポーネントはこのリフトカー・ドアロックの伸張性を生じさせる。
【0020】
特に好適な実施例によれば、このリフトカー・ドアロックは、フックボルト、連結棒及びロッキングレバーを有し、これらのエレメントは、非伸張可能であるように構成され、更に、このリフトカー・ドアロックは、ドライビングローラー、ドライビングレバー及びロッキング・スケート・アングルを有し、これらのエレメントは、伸張可能であるように構成される。このキャッチ手段の伸張と拡幅移動を利用することにおいて、このタイプのメカニズムは、機械的にたくましく、最も高い安全要求を満足させると分かる。
【0021】
特に有益な仕方においては、リフトは、本発明によるデバイスを含む。
【0022】
前述した複数の特徴(特徴事項)及び以下に記載する複数の特徴(特徴事項)は、各ケースにおいて明記した組合せにおいて使用できるだけでなく、他の組合せにおいて、又は、それ自身において、本発明の範囲から逸脱せずに使用できることが理解される。
【0023】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例についてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明によるデバイスの、複数のコンポーネント又はリフトカー側のキャッチ(係合)手段の第1の好適な実施例の全体斜視図である。
【図2a−2c】上から見た図1によるキャッチ手段の図で、軸ドア側のカウンタ・キャッチ手段の好ましい実施例と共に、異なる動作位置にある各ケースにおけるキャッチ手段の図である。
【図3a−3c】図2a−2cの動作位置に対応する側面図であるが、リフトカー側のキャッチ手段だけを示す。
【図4】図1に対応する、本発明によるデバイスの、複数のコンポーネント又はリフトカー側のキャッチ(係合)手段の更なる好ましい実施例図である。
【図5a−5c】図4のキャッチ手段の、図2a−2cに対応する、図であり、軸ドア側のカウンタ・キャッチ手段の好ましい実施例と共に示す。
【図6a−6c】図5a−5cの動作位置に対応する側面図又は平面図であるが、リフトカー側のキャッチ手段だけを示す。
【図6aa−6cc】図6a−6cの動作位置に対応する平面図である。
【図7a−7c】図5a−5cに対応する、本発明によるデバイスの更なる好ましい実施例の図である。
【図8a−8c】図6a’−6c’に対応する、図7a−7cによる実施例の図である。
【図9a−9c】図6a−6cに対応する、図7a−7cによる実施例の部分図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明によるデバイスの図示した第1の実施例は、図2a〜2cにおいて参照番号100で全体が示されている。
【0026】
このデバイス100は、リフトカー・ドアをリフトの軸ドアに結合させる役目をする。このリフトカー・ドアと軸ドアは、括弧によって図2a−2cにおいて概略的に示され、参照番号80と90でそれぞれ特定されている。デバイス100によって提供されるリフトカー・ドア80と軸ドア90間のカップリングによって、リフトカー・ドア80だけは、このリフトカー・ドアを開閉するドア・ドライブ(図示せず)付きで構成されなければならない。このカップリングによって、それぞれの軸ドアは、自分自身のドライブを具備する必要がない。
【0027】
デバイス100はこのリフトカー・ドア側に2つのエクスパンダ・スケート・アングル110を有し、リフトカー・ドアと軸ドアを結合するための軸ドア側に取り付けられるローラー210と協働する。これについては、後述する。従って、このエクスパンダ・スケート・アングル110はキャッチ手段を構成し、ローラー210は本発明の説明においてカウンタ・キャッチ手段を構成する。
【0028】
このデバイス100は、また、リフトカー・ドア側に、キャリッジ102に接続され、このリフトカー・ドア上でこのキャリッジ102を上方へ及び下方へ移動するために使われるドライブ101を有する(特に図1参照)。
【0029】
このキャリッジ102は、軸取付(axial mounting)107によってこのリフトカー・ドア(図1において示されない)に接続しており、このドライブ101の上方と下方への移動に専ら追従する。
【0030】
このキャリッジ102の下方への移動によってエクスパンダ・スケート・アングル110が伸張し(即ち、軸ドアの方向への変位。図2bの矢P1参照)そして、拡幅する(拡張する)(即ち、軸ドアと平行な押し離し移動。図2cの両方向矢印P2参照)。反対に、上方への移動によってエクスパンダ・スケート・アングル110は延びが止み、そして、引っ込む。このことについては、更に詳細に後述する。
【0031】
キャリッジ102は、ローラー108付きで構成される。これらのローラー108は、このキャリッジ102に取り付けられ、キャリッジ102の上方と下方への移動に追従する。上方と下方への移動中に、ローラー108はガイド・ユニット109の接続リンク109aに沿って移動する。この接続リンク109aは、第1の傾斜部109bと第2の平坦部109cを有する。
【0032】
このエクスパンダ・スケート・アングル110のベース本体110aは、ガイド・ユニット109に取り付けられている。この軸取付107は、このガイド・ユニット109がこの軸方向において、リフトカー・ドアに自由にマウントされるように、このリフトカー・ドアにしっかりと接続される。
【0033】
少なくとも1つのエクスパンダ・スケート・アングル110は、キャリッジ102の下方への移動中、このキャリッジ102に設けられているドライバ103によって作動されるレバー104付きで構成されている。
【0034】
このエクスパンダ・スケート・アングル110を伸張し、拡幅し、止め、引っ込めるというデバイス100の作動モードは、以下の通りである。
【0035】
図1と図2aと図3aに示す位置から始まり、ドライブ101は、リフトカー・ドアに沿ってキャリッジ102の下方への移動を開始する。このキャリッジ102に取り付けられたローラー108はキャリッジ102の下方への移動に追従する。そして、このローラー108はガイド・ユニット109の接続リンク(又は溝付きエレメント)109aに沿って移動する。
【0036】
このローラー108は、まず最初にこの接続リンク109aの傾斜部109bに沿って移動する。エクスパンダ・スケート・アングル110とガイド・ユニット109からなるこのシステムは、このエクスパンダ・スケート・アングルが軸取付107に設けられているスプリング105の力に抗して、即ち、図2a−2cに示す軸ドア側のこのローラー210の方向に、伸張することができるように、このキャリッジ102の下方への移動の間、この傾斜部109bによって解放される。
【0037】
このリフトカー・ドアに関して、エクスパンダ・スケート・アングル110のスプリング105により可撓性である軸取付の図示の構成によって、このエクスパンダ・スケート・アングル110の伸張(そして、収縮)が、可能であるだけではなく、軸側に設けられているリフト・コンポーネントとの衝突の場合、このエクスパンダ・スケート・アングル110の圧力に対する柔軟さ(yielding)が、可能である。この目的のために、この接続リンク109aは、それらの下部領域において、拡幅部109dを有する。
この種の衝突は、例えば、エクスパンダ・スケート・アングル110が、あり得る不完全な動作のため早期に伸張する場合に、起こり得る。
【0038】
これらのローラー108が傾斜部109bからこの接続リンク109aの平坦部109cへの移行に到ったとき、このエクスパンダ・スケート・アングル110は、フルに伸張する。この状態は、図2bと図3bに示される。図2bから知ることができるのは、このケースにおいて、エクスパンダ・スケート・アングル110が完全に軸ドアのローラー210の間に位置することである。
【0039】
このキャリッジ102と、キャリッジ102の上に設けられているローラー108の更なる下方への移動中、これらのローラー108は、この接続リンク109aの平坦部109cに沿って、移動する。このエクスパンダ・スケート・アングル110の更なる伸張は、この場合、可能でない。互いに対するこのエクスパンダ・スケート・アングル110の拡幅移動は、下方への移動のこの部分中に開始される。
【0040】
この目的のために、この更なる下方への移動中、このキャリッジ102に取り付けられたドライバ103は、それぞれのエクスパンダ・スケート・アングルのレバー104にエントレインし(entrain)、従ってこの広がりプロセスを始める。このレバー104によってエクスパンダ・スケート・ベース本体110aに各々接続している2つのエクスパンダ・スケート・アングル110は、広がり離れる。この状態は、図2cと図3cに示される。この状態において、リフトカー・ドアと軸ドアは、このエクスパンダ・スケート・アングル110とローラー210の結合によって、共に結合する。その結果、ドライブ(図示せず)によるこのリフトカー・ドアの開閉は、エントレインメントになる、即ちこの軸ドアの同時開閉となる。
【0041】
このドライブ101が下方への移動を終えると、この広がりプロセスは終わる。即ち、これらのローラー108が接続リンク109aにおいて下端ポイントに到達すると、このプロセスは終了する。
【0042】
このリフトカー・ドアと軸ドア間の結合を解放するためには、説明したプロセスは、逆のシーケンスで遂行されなければならない。これは、ドライブ101によって駆動されるキャリッジ102の対応する上方への移動によって達成される。
【0043】
この上方への移動中、キャリッジ102は上方へスライドし、ローラー108はまず最初に接続リンク109aの平坦部に沿って移動する。この上方への移動中、このエクスパンダ・スケート・アングル110のそれぞれのレバー104とキャリッジ102のドライバ103(係合エレメント)間の接触は、解放される。例えば、スプリング、錘(weight)又はある強制的エントレインメントとして、実現され得る規定された力の結果として、エクスパンダ・スケート・アングル110は再び止み、そして、もう一度、図2bと図3bに示す状態に至る。
【0044】
この接続リンク109の傾斜部109bに沿って上方へローラー108を移動することによって、このエクスパンダ・スケート・アングル110は、図1、図2aと図3a.に示す位置に、再び移動される。伸張中、スプリング105によって与えられる力は、封じられなければならない。この点について、このエクスパンダ・スケート・アングル110を伸張するためのこの規定された力がスプリング105によって必ずしも与えられていなければならないというわけではないということが指摘される。
【0045】
錘又は制限されたガイダンス手段を有する構造も、考えられる。
【0046】
このローラー108が接続リンク109aの上端部に至ると、このエクスパンダ・スケート・アングル110は、再び止められて、引っ込められる、即ち、それらは、最初の状態にある。
【0047】
以下に、本発明によるこのデバイスの更なる実施例を、図4〜図6を参照して説明する。
このデバイスは、特徴事項において、上述したデバイスにほぼ対応する。同一又は類似のコンポーネントには、同一の参照番号が付され、前記の説明が類似して適用される。以下、主として、上記の第1実施例と比較しての違いを、説明する。
【0048】
図4〜図6によるこのデバイスも、リフトカー・ドア側に2つのエクスパンダ・スケート・アングル110を有し、これら2つのエクスパンダ・スケート・アングルは、このリフトカー・ドアと軸ドアを結合させるための、軸ドア側に取り付けられたローラー210と協働する。
【0049】
ローラー108付きで構成されるキャリッジ102も、上述の第1実施例に類似して設けられている。このキャリッジ102をリフトカー・ドア上で上方と下方へ移動するためのドライブ(第1実施例では、参照番号101で示されている)は図示されない。
【0050】
類似して設けられているガイド・ユニット109に構成される接続リンク109aは、上述した第1実施例と比較して、均一の湾曲によって全体的に構成される。なお、ローラー108は、このキャリッジ102の上方と下方への移動中に、ガイド・ユニット109に沿って移動する。このことにより、軸ドアの方向に、エクスパンダ・スケート・アングル110の更に滑らかな伸張移動を作り出す。
【0051】
同様にこの実施例によれば、このエクスパンダ・スケート・アングル110は、少なくとも1つのレバー104によって作動される。レバー104は、このキャリッジ102の下方への移動中、更なる接続リンク610において案内される(図6a’−図6c’参照)。
【0052】
図4〜図6による実施例の作動モードを、更に詳細に説明する:
図4と図5a及び図6aと図6a’に示される位置から始めると、ドライブ(ここでは示されない)は、このリフトカー・ドアに沿ってのキャリッジ102の下方への移動を開始する。このキャリッジ102に取り付けられたローラーは、キャリッジ102の下方への移動に追従する。そして、ローラー108はガイド・ユニット109の接続リンク109aに沿って移動する。
【0053】
ローラーがこの接続リンク109aの傾斜部109bに沿って移動するときに、このエクスパンダ・スケート・アングル110は、このケースにおいて伸張され、図5b及び図6bと図6b’に示される位置に到達する。
【0054】
ローラー108が傾斜部109bから接続リンク109aの下部の平坦部109cへの移行に到達すると、このエクスパンダ・スケート・アングル110は、同様にこの実施例においてフルに伸張される(図5b、6b、6b’)。
【0055】
このキャリッジ102の更なる下方への移動の間、これらのローラー108は、接続リンク109aの下部平坦部109cに沿って、移動し、互いに対するエクスパンダ・スケート・アングル110の拡幅移動は、この下方への移動の一部の間に、始められる。
【0056】
ローラー108が接続リンク109aの傾斜部109bに沿って移動すると共に、更なる接続リンク610(キャリッジ102の上部に設けられている)は、レバー104上に構成されるローラー620に沿ってスライドする。この点で、ローラー620の目的は、接続リンク610においてレバー104を案内することである。このレバー104は、その第1端部(630で)によって、第1のエクスパンダ・スケート・アングル110に、回転可能に取り付けられる。このレバー104は、その第2端部(図6a’−図6c’の左端)で、更なるエクスパンダ・スケート・アングル110(640で)に、回転可能に取り付けられる。有利には、このレバー104は、旋回軸650によって旋回することが可能である。
【0057】
図6bと図6b’に示す位置において、この接続リンク610の上端部610aは、キャリッジ102の更なる下方への移動中、レバー104が旋回軸650の周りに旋回するように、ローラー620にインパクトを与える。
【0058】
このレバーは、この更なる下方への移動中、2つのエクスパンダ・スケート・アングル110が広がり離れるように全体的に回転可能に取り付けられる。
【0059】
ローラー108によって接続リンク109の下端に到達することは、特に図6c’に示すように、レバー104の水平な方位と一致する。これにより、エクスパンダ・スケート・アングル110の最大の拡幅も与えられる。
【0060】
この最後の状態におけるレバー104の水平配置は特に有利であることが分かる。何となれば、リフトカー・ドアと軸ドアの後続の開閉中、有効で、かつこのレバー104に作動し得る水平力は、このドライブには伝達されないからである。
【0061】
この2つの実施例において使用の異なる接続リンク109の間の比較は、第1の実施例において使用の接続リンクが、それらの下部に、第2の実施例の接続リンク109aの場合設けられていない拡幅部109dを有することを示す。例えば、軸側に設けられているリフトのコンポーネントとの衝突の場合、例えば、起こり得る誤動作によるエクスパンダ・スケート・アングル110のある早まった伸張の場合、このエクスパンダ・スケート・アングル110の圧力に対する柔軟さ(yielding)は、スプリング680へのキャリッジ102の柔軟な取付けによって、この第2の実施例において確保される。この第2の実施例によれば、制限されたガイダンスとして構成される接続リンク109の結果として、第1の実施例で設けられているスプリング105なしで済ませることが可能である。
【0062】
図5c、6c、6c’の位置において設けられているリフトカー・ドア及び軸ドア間の結合は、第1の実施例ですでに説明したように、これらのコンポーネントを対応して復帰する(元に戻す)ことによって解放される。
【0063】
安全性の理由で、軸ドアが、通常、ロック機構によってロックされることも指摘される。この方策は、リフトカー又はリフトカー・ドアがこの軸ドアの後に直接配置されないならば、リフトの通常の動作中、この軸ドアを開けることは不可能であるということを意味する。
【0064】
このタイプのロックは、ローラー210に結合することができ、このローラー210に作動しているエクスパンダ・スケート・アングル110の結果として、上述した仕方で解放され得る。逆に、これは、エクスパンダ・スケート・アングル110が、ローラー210に作動するのを終えたとき、ロック機構は再び有効となるということ意味する。このタイプの軸ドア・ロック機構は、ここで詳述しない。
【0065】
このリフトカーの許容限界前縁(参照番号150によって特定される)とこの軸ドアの許容限界前縁(参照番号160によって特定される)は、本発明と関連した効果を更に示すために、図2a〜2cと図5a〜5cに示される。これらの2つの前縁150、160間のギャップは、許容限界空間と呼ばれる。
【0066】
例えば、図2aに示す非結合状態にあるエクスパンダ・スケート・アングル110が、リフトカー・ドアの許容限界前縁150から許容限界空間に部分的に突出し、リフトカー・ドアに部分的に潜没しているのが、図2aに見ることができる。同じことは、軸ドアの許容限界前縁160に関してローラー210に当て嵌まる。この部分的な潜没により、リフトカー側のキャッチ手段(ここでは、エクスパンダ・スケート・アングル110)と軸側のカウンタ・キャッチ手段(ここでは、ローラー210)間の空間を最大になし得る。従来の解決策では、キャッチ手段とカウンタ・キャッチ手段は、各ケースにおいてこの許容限界空間に最も遠く突出するコンポーネントであるので、本発明によれば、これらの従来の解決策と比較して有効な許容限界空間を増加させることは可能である。「有効な許容限界空間」という用語は、ここでは、軸側に設けられたコンポーネントとリフトカー側に設けられたコンポーネント間の最小限の空間を意味すると、解される。
【0067】
このエクスパンダ・スケート・アングル110の記載した可動性は、有利なことには、ローラー210が軸ドアにおいてフルに潜没すること、即ち、ローラー210が図2aの許容限界前縁160の右側にフルに配置されることを可能にする。代替又は、追加の例として、また、リフトカーがリフト軸内を移動している間、リフトカー・ドア内にフルにこのエクスパンダ・スケート・アングル110を潜没させることが、可能である。即ち、エクスパンダ・スケート・アングル110を図2aの許容限界前縁150の左側にフルに配置させることが、可能である。これらの方策は、リフトカーがリフト軸内を移動している間、エクスパンダ・スケート・アングル110とローラー210間の有効な空間を更に最適化することができ、特に最大化することができる。特に、非常に高速度でリフト軸を通って移動するハイパワーのリフトカーの場合、リフトカー・ドアと軸ドアにおける、エクスパンダ・スケート・アングル110及び/又はローラー210の一部の潜没は、リフトカー側のコンポーネントと軸側のコンポーネント(ここでは、エクスパンダ・スケート・アングルとローラー)間の空間が非常に小さい時、作り出されるラットリングと風音を効果的に防止することができる。
【0068】
本発明によるデバイスは、有利には自由に配置され得る。例えば、ガラス・ドアの場合、それぞれのドア開口の側に配置することができる。また、このデバイスをドア開口の上下に配置することも可能である。従来技術からも知られているように、本発明によるデバイスは、ドアの重心に、又は、ドアの重心の近くに有利に配置される。特に高速ドアの場合、この方策は、特にラットリング・ノイズの防止に関して効果的である。
【0069】
更なる本発明の好ましい実施例は、図7〜図9を参照して説明する。
【0070】
上述した実施例に従って説明した結合特徴事項に加えて、この実施例は、更なる特徴事項、即ち、リフトカー・ドアロックを有する。
【0071】
この実施例においても、上述した実施例で使用したように、同一又は類似のコンポーネントには同一参照番号が付されている。
【0072】
リフトカー・ドアロックは、下記のことを確保する。即ち、リフトカー・ドアは、このリフトカー・ドアが軸ドア(上述した通り)に結合するときだけ(通常)開けられ、その結果として、リフトカー・ドアと軸ドアは、一緒に開閉され得る。
【0073】
図示のリフトカー・ドアロックの好ましい実施例は、第1に、リフトカー・ドア80(再び、概略的に示す)側にフックボルト701、連接棒(connecting rod)702及びロッキングレバー703を有する。これらのエレメントは、リフトカー・ドア側に取り付けられ、そして、軸ドア90(概略的に図7a〜図7cに示す)に対して伸張することができない。
【0074】
軸ドア90の方向に伸張できる(詳細に上述したカップリング機構と共に)伸張可能なエレメントとして、このリフトカー・ドアロックも、ドライビング(エンゲージング)ローラー704、ドライビング(エンゲージング)レバー705と更なるスケート・アングル(ロッキング・スケート・アングル706並びに便宜上下部軸受レバー707として、以下において特定される)を有する。
【0075】
このリフトカー・ドアロック用の作動手段として、軸ドア側に設けられているのは、更なるローラー711で、特に、図8a〜図8cに見ることができるように、リフトカー・ドアと軸ドアが結合していない時、この更なるローラー711は好ましくはカウンタ・キャッチ手段の複数のローラー210の内の1つの下で縦に構成される。
【0076】
このリフトカー・ドアロック(ドライビングローラー704、ドライビングレバー705、ロッキング・スケート・アングル706及び下部軸受レバー707)の伸張可能なエレメントは、特に、図7a〜図7cに見られるように、このカップリング機構の伸張移動に加わるように、カップリング機構の伸張可能なエレメントに接続されている。この点に関して、キャッチ手段(特にエクスパンダ・スケート・アングル110)とカウンタ・キャッチ手段(即ち、ローラー210)間の空間は、このエクスパンダ・スケート・アングル110がこのローラー210の間に位置する(例えば、図5cに類似して)まで、減らされる。この伸張可能なロッキング・スケート・アングル706とローラー711間の空間は、特に、図7a、図7bから分かるように、同程度に減らされる。
【0077】
詳細に上述したように、このエクスパンダ・スケート・アングル110とローラー210間の接触は、このエクスパンダ・スケート・アングル110(図7c、8c、9c)のその後の拡幅移動中に、作り出され、この軸ドアも、解錠(アンロック)される(図示しないメカニズムによって)。
【0078】
同時に、ローラー711の上方に縦に配置されたローラー210に関して前縁として構成される、この更なるローラー711は、略図で示すレバー機構712によって、ロッキング・スケート・アングル706に対して押圧する(図8c、図7c参照)。そうする際、このロッキング・スケート・アングル706は、特に、図8c、図9cから分かるように、ドライビングレバー705を介してドライビングローラー704上に結果としての持ち上げる力を伝達する。
【0079】
この持ち上げる力は、ロッキングレバー703(伸張可能でない)上に、この(伸張可能な)ドライビングローラー704から、更に伝達される。このロッキングレバー703はフックボルト701(図8c)を作動させる連接棒702上にこの力を伝達し、それによって、リフトカー・ドアを解錠(アンロック)する。
【0080】
力のこの伝達を確実にするために、この非伸張可能なエレメント101、102及び103は、このリフトカー・ドアロックの伸張可能なエレメント104、105、106、107と同様に、一緒に接続されるか又はラジアル軸受によって互いと関連して旋回することができる。これらのラジアル軸受の幾つかは、単に概略的に示され、参照番号720で特定される。
【0081】
このリフトカー・ドアロックは、カップリングデバイスのその後のアンカップリング中に、自重(own weight)の結果として、再びこのリフトカー・ドアをロックするように、便宜上構成される。
【0082】
リフトカー・ドアをリフトの軸ドアに結合させるための、詳細に説明した、デバイスに類似して、その伸張性のため、リフトカー・ドア側のコンポーネントと軸側のコンポーネント間の最大の空間が実現され得ることは、説明したリフトカー・ドアロック機構の場合、特に有益であると判明する。従って、リフトカー・ドアロックが設けられるとき、有効許容限界空間、即ち、このリフトカー・ドア側のコンポーネントと軸側のコンポーネント間の空間は、このリフトカーの移動の間、最大にされ得る。
【0083】
リフトカー・ドア側(ロッキング・スケート・アングル706)側のたった1つのコンポーネントが、全体のリフトカー・ドアロックのために、軸ドア(ローラー711)側のたった1つのコンポーネントに接触するので、更なる効果は、これらのコンポーネントの調整が比較的シンプルなことである。
【0084】
図示のリフトカー・ドアロックは、それ自身の特徴事項(伸張する、アンロックする、ロックする、引っ込むこと)を実現するために、また、その移動と特徴事項(伸張する、拡幅する、止める、引っ込むこと)を使用するように、リフトカー・ドアと軸ドアを結合させるためのデバイスに統合されているという点を特徴とする。
【符号の説明】
【0085】
10 ドライバ
101 ドライブ
102 キャリッジ
108 ローラー
109 ガイド・ユニット
109a 接続リンク
110 キャッチ手段
150 リフトカーの許容限界前縁
160 軸ドアの許容限界前縁
210 カウンタ・キャッチ手段
701 フックボルト
702 連接棒
703 ロッキングレバー
704 ドライビングローラー
705 ドライビングレバー
706 ロッキング・スケート・アングル
711 作動手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リフト設置のための、ドア・ドライブによって作動され得るリフトカー・ドアによって軸ドアをエントレインするためのデバイスであって、
前記リフトカー・ドア側に設けられているキャッチ手段(110)と、
前記軸ドア側に設けられていて、この軸ドアをエントレインするために前記キャッチ手段(110)によって作動され得るカウンタ・キャッチ手段(210)を含み、
前記キャッチ手段(110)及び/又は前記カウンタ・キャッチ手段(210)はそれぞれ前記リフトカー・ドア及び前記軸ドアに少なくとも部分的に潜没することができることを特徴とする、前記デバイス。
【請求項2】
前記キャッチ手段(110)は、伸張可能であるように構成され、かつ前記カウンタ・キャッチ手段(210)に作動するように、前記軸ドアに少なくとも部分的に潜没し得ることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記キャッチ手段(110)は、エクスパンダ・スケート・アングルとして構成されることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記カウンタ・キャッチ手段(210)は、前記軸ドア側に設けられているローラーとして構成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記カウンタ・キャッチ手段(210)と協働し、前記軸ドアをロックするためのロック機構によって特徴付けられ、前記ロック機構は、前記キャッチ手段(110)が前記カウンタ・キャッチ手段(210)に作動するときにロックがかからないことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記キャッチ手段(110)は、まず最初に縦に移動され、次に、前記カウンタ・キャッチ手段(210)に作動するときに、前記リフトカー・ドア及び前記軸ドアの許容限界前縁(150、160)に平行に移動されことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
ドライブ(101)によって前記リフトカー・ドア上を移動され得る、前記リフト車側のあるキャリッジ(102)によって特徴付けられ、
前記キャリッジ(102)は、ガイド・ユニット(109)の接続リンク(109a)によって変位されている間、移動するローラー(108)で構成され、
このキャッチ手段(110)は、この接続リンク(109a)によるこのローラー(108)の移動が、このリフトカー・ドアに対して前記キャッチ手段(110)の伸張になるように、このガイド・ユニットに結合することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記ドライブは、セルフ・ロッキング又は非セルフ・ロッキングであるように構成されることを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ドライブは、プログラム可能であるように構成されることを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記キャリッジ(102)は、このキャリッジ(102)が更に移動し続けるに連れて、前記キャッチ手段(110)に設けられているレバーに作動するドライバ(10)を有し、それによって、前記キャッチ手段(110)を離れて広がらせることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記ドライブは、機械的手段によって複合の移動に変換され得る単一の次元の運動を提供することを特徴とする、請求項8〜10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記リフトカー・ドア側に設けられている伸張可能なリフトカー・ドア・ロック(701、702、703、704、705、706)によって特徴付けられ、前記軸ドア側に設けられている作動手段(711)によって作動され得ることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
前記リフトカー・ドア・ロックは、前記キャッチ手段(110)と共に伸張可能であるように構成されることを特徴とする、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記リフトカー・ドア・ロックは、
フックボルト(701)と、
連接棒(702)と、
ロッキングレバー(703)を含み、
これらのエレメントは、非伸張可能であるように構成され、更に、
ドライビングローラー(704)と、
ドライビングレバー(705)と、
ロッキング・スケート・アングル(706)を含み、
これらのエレメントは、伸張可能であるように構成されることを特徴とする、請求項12又は請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか一項に従うデバイスから成るリフト。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8a】
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【図8b】
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【図8c】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【公表番号】特表2013−501691(P2013−501691A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524247(P2012−524247)
【出願日】平成22年8月16日(2010.8.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/061911
【国際公開番号】WO2011/072891
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(509323369)ティッセンクルップ・エレベーター・アーゲー (3)
【Fターム(参考)】