説明

エレベーター用注意喚起装置

【課題】注意喚起装置側に設けられたセンサの検出結果により、エレベーターの運転制御との連動/切り離しを容易に可能とし、利用者の利便性の向上を維持すると共に、保守性の向上を実現することができるエレベーター用注意喚起装置を簡易な構成で提供する。
【解決手段】エレベーター扉16の側方及び上方を囲うように形成されたエレベーター乗場三方枠14に設けられ、エレベーター扉16の開閉状態を検知する扉センサ23と、エレベーター扉16近傍の所定の検知領域における支障物を検知する支障物センサ22と、扉センサ23及び支障物センサ22の検知結果に基づいて、人体が所定の検知領域から離れるように音声及び/又は発光により注意喚起する注意喚起手段とを備え、エレベーターの運転制御と連動して注意喚起手段による注意喚起を行う連動モードと、エレベーターの運転制御とは独立して注意喚起手段による注意喚起を行う単独モードとを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーター乗場においてエレベーター扉が開放する際にエレベーター扉とエレベーター乗場三方枠との間に人体が挟まれることを防止するため、エレベーターの利用者に音声及び/又は発光により注意喚起するエレベーター用注意喚起装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベーター乗場においてエレベーター扉が開放する際にエレベーター扉とエレベーター乗場三方枠との間に人体が挟まれることを防止する発明として、エレベーター扉に人体が接触又は接近したことを検知して、音声により注意喚起を行うエレベーター用の注意喚起装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、特許文献1には、人体から放射される赤外線を検知して音声による注意喚起を行うと共に、その部品点数や取り付け工数を低減して、コストダウンを図り、さらに、赤外線センサの検知範囲を調節可能に規制することができるエレベーター用注意喚起装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−184287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術は、次のような問題点を有していた。すなわち、上記注意喚起装置においては、エレベーターの運転状態と連動して利用者に注意喚起を促すので、利用者にとって高い利便性を提供できるものの、注意喚起装置によって検知した状態によりエレベーターの運転制御を行うので、例えば、付帯的設備である注意喚起装置に故障が発生した場合には、本来的な設備であるエレベーターの運転に支障をきたすといった虞が生じていた。また、常に、エレベーターの制御装置と注意喚起装置とが連携制御を行っているため、万一、装置故障が発生した場合に、かかる故障がエレベーター本体側に起因するものなのか、注意喚起装置側に起因するものかの特定に時間がかかり、保守性を損なうといった問題も生じていた。また、エレベーター装置本体とその付帯的な設備である注意喚起装置とでは、製造者が異なる場合が一般的であり、このような場合には、故障対応時の責任が不明確になる虞が生じ、より一層利便性・保守性を損なうといった問題が生じていた。
【0006】
そこで、本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑みて、注意喚起装置側に設けられたセンサの検出結果により、エレベーターの運転制御との連動/切り離しを容易に可能とし、利用者の利便性の向上を維持すると共に、保守性の向上を実現することができるエレベーター用注意喚起装置を簡易な構成で提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のエレベーター用注意喚起装置は、エレベーター扉の側方及び上方を囲うように形成されたエレベーター乗場三方枠に設けられ、前記エレベーター扉の開閉状態を検知する扉センサと、前記エレベーター扉近傍の所定の検知領域における支障物を検知する支障物センサと、前記扉センサ及び支障物センサの検知結果に基づいて、人体が前記所定の検知領域から離れるように音声及び/又は発光により注意喚起する注意喚起手段とを備え、エレベーターの運転制御と連動して前記注意喚起手段による注意喚起を行う連動モードと、エレベーターの運転制御とは独立して前記注意喚起手段による注意喚起を行う単独モードとを具備することを特徴とするものである。
【0008】
このように構成した場合には、エレベーターの動作状況に応じて注意喚起を行う連動モードと、エレベーターの運転を妨げることなく、エレベーターの動作状況とは独立して注意喚起を行う単独モードとを備えているので、エレベーター利用者の利便性・安全性を維持しつつ、適切な保守作業を容易に実現可能とするエレベーター用注意喚起装置を簡易な構成で提供することができる。
【0009】
請求項2に記載のエレベーター用注意喚起装置は、請求項1に記載の構成において、前記エレベーター乗場三方枠の上枠と一体に取り付けられた中空直方体状のユニット筐体を備え、前記扉センサ、支障物センサ及び注意喚起手段はいずれも、前記ユニット筐体の内部に収容されていることを特徴とするものである。
【0010】
このように三方枠及びエレベーター機器の近傍に設置する構成とした場合には、エレベーター乗場三方枠により形成された所定の乗場空間内にユニット化された注意喚起装置を三方枠と一体に形成することができるので、外観を損ねることなく美観の向上に寄与すると共に、どのようなエレベーター装置にも取り付け可能な汎用性の高いエレベーター用注意喚起装置を実現することができる。
【0011】
請求項3に記載のエレベーター用注意喚起装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記扉センサは、エレベーター扉の開放方向上流側端部に対応する位置に配置されており、エレベーター扉の扉面に検知光を照射することによりその開閉を検知する一方、前記支障物センサは、エレベーター扉の開放方向下流側端部及び継ぎ目部に対応する位置に配置されており、エレベーター扉の扉面に沿って鉛直方向に検知光を照射することにより支障物を検知することを特徴とするものである。
【0012】
ここで、エレベーター扉の継ぎ目部とは、例えば、図3に例示されるような、エレベーター扉16が同方向に移動する複数の扉により折りたたみ式に構成されている場合の各扉間の継ぎ目部分16b,16cをいうものとする。
【0013】
このように構成した場合には、扉センサは、所定の箇所にて扉面に検知光を照射することにより、単一のセンサによるエレベーター扉の開閉の確実な検知を可能とすると共に、支障物センサは、支障物が挟まれ易い領域に対応して設置され、検知光を鉛直方向に照射して当該領域を検知するので、対応する領域の任意の高さに存在する支障物を単一のセンサで確実に検出することができ、各センサを必要最小限の個数で形成することが可能となる。
【0014】
請求項4に記載のエレベーター用注意喚起装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の構成において、エレベーターの通常運転時には、前記連動モードが設定されており、前記支障物センサが支障物を所定の時間継続して検知した場合には、外部へ注意喚起した後、当該支障物センサによる支障物の検知を中止して単独モードに切り替えることを特徴とするものである。
【0015】
ここで、外部へ注意喚起するとは、連動モードを利用した、保守作業者等の第三者への通報表示による注意喚起を意味し、例えば、エレベーター本体の制御装置を介して、外部の警備室や監視室等に設置された運転監視盤等にエレベーター扉の前面に支障物が存在している旨表示したり、アラームにより通報するといった注意喚起を例示することができる。
【0016】
このように支障物センサが支障物を所定の時間継続して検知した場合には、支障物センサの故障、若しくは、何らかの支障物がエレベーター扉の前に滞留している可能性が高いと判断して、外部へ注意喚起した後、当該センサによる検知を中止して単独モードに切り替えることにより、付帯的な設備である注意喚起装置自体の故障の場合に、少なくともエレベーターの運転を妨げることなく滞留する支障物の早急な除去を可能として利便性の向上に寄与することができる。また、万一、エレベーター側の故障であった場合でも、正常と判断された支障物センサを用いて注意喚起機能を継続することにより、引き続き安全性の向上に寄与することができる。さらに、エレベーター本体側の故障か、注意喚起装置側の故障かの判別が容易に可能となる。
【0017】
請求項5に記載のエレベーター用注意喚起装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の構成において、エレベーターの通常運転時には、前記連動モードが設定されており、前記支障物センサが支障物を検知してからエレベーター扉の開放動作が行われ、その後も、前記支障物センサが支障物を所定の時間継続して検知した場合には、外部へ注意喚起した後、当該支障物センサによる支障物の検知を中止して単独モードに切り替えることを特徴とするものである。
【0018】
このように支障物センサがエレベーター扉の開放動作を介在して支障物を所定の時間継続して検知した場合には、支障物センサの故障、若しくは、何らかの支障物がエレベーター扉の前に滞留している可能性が高いと判断して、外部へ注意喚起した後、当該センサによる検知を中止して単独モードに切り替えることにより、付帯的な設備である注意喚起装置自体の故障の場合に、少なくともエレベーターの運転を妨げることなく滞留する支障物の早急な除去を可能として利便性の向上に寄与することができる。また、万一、エレベーター側の故障であった場合でも、正常と判断された支障物センサを用いて注意喚起機能を継続することにより、引き続き安全性の向上に寄与することができる。さらに、エレベーター本体側の故障か、注意喚起装置側の故障かの判別が容易に可能となる。
【0019】
請求項6に記載のエレベーター用注意喚起装置は、請求項4又は5に記載の構成において、単独モードに切り替えた後、支障物の検知を中止した前記支障物センサが復帰した場合には、当該支障物センサによる検知を復帰させることを特徴とするものである。
【0020】
このように構成した場合には、故障と判断された支障物センサが復旧した際に、再び、当該センサによる支障物の検知を行うことができるので、支障物の検知領域をセンサ状態に応じて最大限に有効に確保することができる。
【0021】
請求項7に記載のエレベーター用注意喚起装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載の構成において、前記連動モードでは、前記注意喚起手段は、エレベーターかごが着床する着床階の上階又は下階からエレベーターかごが前記着床階に向かって動作を開始してから、前記エレベーターかごが前記着床階に着床してエレベーター扉が開放動作を開始するまでの間、段階的に注意喚起を行うことを特徴とするものである。
【0022】
このように構成した場合には、エレベーターかごが着床する着床階の上階又は下階からエレベーターかごが着床階に向かって動作を開始してから、エレベーターかごが着床階に着床してエレベーター扉が開放動作を開始するまでの間、段階的に音声及び/又は発光により注意喚起を行うので、エレベーターの動作状況に応じたより利便性・安全性の高い注意喚起を利用者に提供することができる。
【0023】
請求項8に記載のエレベーター用注意喚起装置は、請求項7に記載の構成において、前記注意喚起手段は、エレベーターかごが着床する着床階の上階又は下階からエレベーターかごが前記着床階に着床する所定時間前からエレベーターかごが前記着床階に着床してエレベーター扉が開放動作を開始するまでの時間内に前記支障物センサが支障物を検知した場合には、注意喚起すると共に、エレベーター扉が開放動作を開始するタイミングを所定時間遅延させることを特徴とするものである。
【0024】
このように構成した場合には、エレベーターかごが着床してエレベーター扉が開放動作を開始する際に、所定の領域に支障物がある場合には、支障物センサの検知信号をエレベーター側に発信することにより、エレベーター制御による扉開放遅延等が可能となる。
【0025】
請求項9に記載のエレベーター用注意喚起装置は、請求項1ないし8のいずれかに記載の構成において、前記単独モードでは、前記注意喚起手段は、扉センサが扉開放を検知している以外は、支障物センサが支障物を検知した際に所定の注意喚起を行うことを特徴とするものである。
【0026】
このように構成した場合には、扉センサが扉開放を検知している以外は、支障物センサが支障物を検知した際に所定の注意喚起を行うので、利用者がエレベーターに乗降する際の不要な注意喚起を排除しつつ、注意喚起装置単体にて適切な注意喚起を行うことができる。
【0027】
請求項10に記載のエレベーター用注意喚起装置は、請求項9に記載の構成において、前記支障物センサが所定の期間内に所定の回数以上、断続的に支障物を検知した場合には、前記注意喚起手段は、警告度の高い注意喚起を行うことを特徴とするものである。
【0028】
このように構成した場合には、支障物を検知領域に断続的に意図的に出し入れするイタズラ行為等を効果的に防止することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、注意喚起装置側に設けられたセンサの検出結果により、エレベーターの運転制御と連動して注意喚起を行う連動モードと、エレベーターの運転制御とは独立して注意喚起を行う単独モードとを備えているので、エレベーターの運転制御との連動/切り離しを容易に可能とし、利用者の利便性の向上を維持すると共に、保守性の向上を実現することができるエレベーター用注意喚起装置を簡易な構成で容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係るエレベーター乗り場の一実施形態の構成を示す模式図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】エレベーター用注意喚起装置の構成及び各センサの取付位置を説明するための模式図であり、(a)は正面から見た模式図、(b)は側面から見た模式図、(c)はエレベーターかご側の下方から見た模式図である。
【図4】支障物センサの取付位置や検知光の照射方向を従来構成と対比して説明するための模式図であり、(a)は、本実施の形態を示す模式図であり、(b)は、従来構成を示す模式図である。
【図5】本発明に係る連動モードを説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明に係る単独モードを説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明に係る単独モードにおける各センサ、音声出力、警告灯等の状態を集約して示した図表である。
【図8】本発明に係る連動モードと単独モードとの切り替え条件を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、本実施の形態に係るエレベーターの装置構成について図1〜図3を参照して参照して説明する。ここで、図1は、本実施の形態に係るエレベーター乗り場の構成を示す模式図であり、図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。
【0032】
図1に示すように、本実施の形態に係るエレベーター乗り場10は、筐体壁面15に設けられたエレベーター乗場三方枠14と、このエレベーター乗場三方枠14の内側に設けられたエレベーター扉16,16等とから構成されている。
【0033】
具体的には、このエレベーター乗場三方枠14は、床面12に所定間隔で立脚する右縦枠14a及び左縦枠14b、並びにこれら一対の右縦枠14a,左縦枠14bの上端部に架設されている上枠14cから構成されていると共に、エレベーター乗り場10は、図2に最も良く示されるように、上記エレベーター乗場三方枠14により、壁面15に対して凹状に窪んだ空間として形成されており、このエレベーター乗り場10の奥側にエレベーター扉16,16が水平方向に開閉自在となるように取り付けられている。そして、本実施の形態に係るエレベーター用注意喚起装置20は、上記エレベーター乗り場10の凹状に窪んだ空間を利用して、エレベーター扉16,16の上部面と対向して水平方向に延在するように、エレベーター乗場三方枠14の上枠14cの下面に一体に取り付けられている。また、本実施の形態において、左縦枠14bの左側の壁面15には、エレベーターの行先を表示する行先表示パネル18及びエレベーターの行先を指示する行先指示ボタン19が設けられていると共に、エレベーター本体は、不図示のエレベーター制御盤によりその運転動作が制御されるようになっている。
【0034】
次に、本実施の形態に係るエレベーター用注意喚起装置20の構成について、図3及び図4を参照して説明する。ここで、図3は、装置構成及び各センサの取付位置を説明するための模式図であり、(a)は正面から見た模式図、(b)は側面から見た模式図、(c)はエレベーターかご側の下方から見た模式図である。また、図4は、支障物センサの取付位置や検知光の照射方向を従来構成と対比して説明するための模式図であり、(a)は、本実施の形態に係る支障物センサの取付位置や検知光の照射方向を示す模式図であり、(b)は、従来構成(例えば、特許文献1に開示された先行技術)に係る支障物センサの取付位置や検知光の照射方向を示す模式図である。
【0035】
なお、便宜上、図3では、エレベーター扉16は、矢印で示される所定の一方向に扉が開放する3段折りたたみ式のエレベーター扉を例示しているが、図4では、エレベーター扉16は、中央から両端部に向かって左右両方向に扉が開放するエレベーター扉を例示している。
【0036】
図3に最も良く示されるように、本実施の形態に係る注意喚起装置20は、エレベーター乗場三方枠14の上枠14cの下面に一体に取り付けられた中空直方体状のユニット筐体21を有し、このユニット筐体21の内部には、エレベーター扉16近傍の所定の検知領域における支障物を検知するための複数の支障物センサ22(本例では、3個の支障物センサ22a,22b,22c)が所定の箇所に取り付けられていると共に、エレベーター扉の開閉状態を検知する1個の扉センサ23が所定の箇所に取り付けられている。
【0037】
具体的には、各支障物センサ22a,22b,22cは、図3(a),(c)に最も良く示されるように、ユニット筐体21の下面21aに設けられており、扉開放方向下流側の端部16aの上方に対応する位置に支障物センサ22aが配置されていると共に、複数のエレベーター扉16間の継ぎ目部16b,16cの上方に対応する位置にそれぞれ支障物センサ22b,22cが配置されている。すなわち、本実施の形態に係る支障物センサ22は、エレベーター扉16が開放する際に、異物等が挟まれる可能性が高い、戸袋部分16aや折りたたみ式に同方向に移動する扉間の継ぎ目部分16b,16cに対応する位置(以下、このような上下方向に沿って略直線的に延在する所定の領域を注意喚起領域とも称する)に配置されている。なお、本実施の形態において、上記ユニット筐体21の下面21aには、利用者に対して所定の場合に注意喚起を行うための警告灯(例えば、LED)24が、支障物センサ22a,22b間に設けられている。
【0038】
ここで、本実施の形態に係る支障物センサ22としては、一体の投受光器を有して検出物体からの反射光を受光して検出領域内における検出物体の有無を検出する、いわゆる拡散反射型の従来公知の光電センサを用いることができる。このような、従来公知の光電センサを注意喚起領域上に配置して、図4(a)に模式的に示すように、エレベーター扉16の扉面に沿って鉛直方向に検知光を照射して注意喚起領域(本例では、16a,16b)を線的に検知することにより、例えば、図4(b)に示す先行技術のように、エレベーター扉16の側方から水平方向に検知光を照射する構成に比し、死角部分を生じることなく、対応する注意喚起領域上の任意の高さに存在する支障物を単一のセンサ(本例では、注意喚起領域16aに対しては支障物センサ22a、注意喚起領域16bに対しては支障物センサ22b)で確実に検出することが可能となる。これに対して、水平に検知光を照射する場合には、例えば、利用者の身長差等により一の注意喚起領域に対して必要検知範囲が複数存在し、一の注意喚起領域に対して複数の検知センサの配設が必須となる。従って、本実施の形態に係る注意喚起装置20によれば、支障物センサ22を必要最小限の個数で形成してセンサ数の削減によるコストダウン並びに安全性の向上に寄与することができる。なお、本実施の形態では、一の注意喚起領域に対して、一の支障物センサ22を配置したが、支障物センサ22の配置数は適宜任意に設定可能であり、奥行き方向の検知領域の拡大及び検知精度の向上といった観点から、例えば、一の注意喚起領域(例えば、16a)に対して、奥行き方向に複数の支障物検知センサ(例えば、22a,22a)を配置した、複数段構成のセンサ配置としてもよい。また、本実施の形態における支障物センサ22は、それぞれ単独に制御可能に構成されており、運用の形態や後述するセンサ故障判断時等において、各センサごとにその検出機能の有効化/無効化が切り換えられるようになっている。
【0039】
一方、扉センサ23は、図3(b),(c)に示すように、ユニット筐体21の一側面(エレベーター扉16と対向する側面)21bにて、エレベーター扉16の開放方向上流側端部16dに対応する位請求項4又は5に記載の置に取り付けられており、エレベーター扉面に略垂直に検知光を照射することにより、エレベーター扉16の確実な開閉検知を可能としている。ここで、扉センサ23としては、上述した支障物センサ22同様な従来公知の光電センサを用いることができる。このように、支障物センサ22が鉛直方向に検知光を照射するのに対し、扉センサ23の検知光の照射方向を扉面に略垂直に設定することにより、エレベーター扉16の開閉状態と所定の検知領域(注意喚起領域)内の支障物とを確実に判別して検知することが可能となる。なお、本実施の形態において、上記ユニット筐体21の側面21bには、さらに、利用者に対して所定の場合に注意喚起を行うための音声メッセージを出力するためのスピーカ25が、扉センサ23の近傍に設けられている。
【0040】
また、本実施の形態に係る注意喚起装置20では、図3(c)に模式的に示すように、ユニット筐体21内部には、エレベーター制御盤EVCと連携/独立(連動/非連動)が可能なように構成され、小型化された制御部(制御基板)26及び電源27が内蔵されているので、図4(b)で示した従来構成の注意喚起装置に比し、より一層の小型化が実現されている。そして、本実施の形態に係る注意喚起手段は、上述した制御部26により、所定の場合にスピーカ25により音声メッセージを出力したり、警告灯24を点灯させることにより構成されている。
【0041】
なお、エレベーター制御盤EVCと注意喚起装置20の制御部26との連携/独立の切り替えは、以下に説明するシーケンスに従って自動的に行ってもよいし、当然に、手動スイッチを別途設けて作業者の判断により切り替えるように構成してもよい。
【0042】
次に、上述のように構成した本実施の形態に係る注意喚起装置20における連動モードの動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、本連動モードは、エレベーターの運転制御と連動してエレベーターの動作状況に応じて注意喚起装置20による段階的な注意喚起を行うモードであり、図5のフローチャートでは、より具体的に説明するという観点から、エレベーター乗場10が駅のホーム階であってエレベーターかごが駅の改札階に着床している場合、又はエレベーター乗場10が駅の改札階であってエレベーターかごが駅のホーム階に着床している場合の、注意喚起装置20の連動モードにおける動作を例示するものとする。
【0043】
最初に、注意喚起装置20の制御部26がエレベーター制御盤EVCから送信されるエレベーター動作信号を受信したか否かを判断する(ステップS100)。本ステップS100でNOの場合には、本ステップS100を繰り返し実行する。
【0044】
次に、ステップS100でYESの場合には、エレベーターかごがホーム階又は改札階に着床する15秒前か否かを判断する(ステップS102)。本ステップS102でNOの場合には、本ステップS102を繰り返し実行する。
【0045】
次に、ステップS102でYESの場合には、音声Aで注意喚起する(ステップS104)。音声Aは、具体的には、例えば、「まもなく扉が開きます。下がってお待ち下さい。」(6秒間)である。また、本ステップS104では、音声Aで注意喚起している間、警告灯(本例では、LED)24を点灯させる。すなわち、本実施の形態に係る注意喚起装置20では、音声及び発光により利用者に注意喚起するようになっている。
【0046】
次に、エレベーターかごがホーム階又は改札階に着床する6秒前か否かを判断する(ステップS106)。本ステップS106でNOの場合には、本ステップS106を繰り返し実行する。
【0047】
次に、ステップS106でYESの場合には、音声Bで注意喚起する(ステップS108)。音声Bは、具体的には、例えば、「扉が開きます。お下がり下さい。」(4秒間)である。また、本ステップS108では、音声Bで注意喚起している間、警告灯24を点灯する。
【0048】
次に、エレベーターかごがホーム階又は改札階に着床する2秒前か否かを判断する(ステップS110)。本ステップS110でNOの場合には、本ステップS110を繰り返し実行する。
【0049】
次に、ステップS110でYESの場合には、支障物センサ22が所定の検知領域(注意喚起領域)内で支障物を検知したか否かを判断する(ステップS112)。
【0050】
次に、ステップS112でNOの場合には、エレベーター制御盤EVCを介して通常の開放タイミングでエレベーター扉16,16を開放する(ステップS114)。
【0051】
また、ステップS112でYESの場合には、音声Cで注意喚起する(ステップS116)。音声Cは、具体的には、例えば、「ピピピピ(電子音) お下がり下さい。」(4秒間)である。また、本ステップS116では、音声Cで注意喚起している間、警告灯24を点灯する。また、注意喚起装置20の制御部26がエレベーター制御盤EVCにエレベーター扉16,16の開放を遅延する開放遅延信号を送信する。
【0052】
次に、ステップS112でYESの場合であって注意喚起装置20の制御部26がエレベーター制御盤EVCにエレベーター扉16,16の開放を遅延する開放遅延信号を送信した場合には、通常の開放タイミングから5秒(最大遅延時間)経過したか否かを判断する(ステップS118)。本ステップS118でNOの場合には、ステップS112に戻ってステップS112を繰り返し実行する。
【0053】
次に、ステップS118でYESの場合(最大遅延時間が経過した場合)には、エレベーター制御盤EVCの制御でエレベーター扉16,16を開放する(ステップS120)。このように、最大遅延時間経過後は、エレベーター扉16,16を開放するので、エレベーターかごに搭乗しているエレベーターの利用者が、かご内に閉じ込められてしまう状況を回避することができる。
【0054】
なお、本実施の形態に係る注意喚起装置20においては、通常時は、上記連動モードに設定されており、エレベーター制御盤EVCと連携して、上述したようなエレベーターの動作状況に応じた段階的な注意喚起を行うことにより、エレベーター利用者の利便性及び安全性の向上を図っている。
【0055】
次に、本実施の形態に係る注意喚起装置20における単独モードの動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。本単独モードは、エレベーターの運転制御と独立して、注意喚起装置20内に設けられた支障物センサ22及び扉センサ23による検知結果のみに基づいて、段階的な注意喚起を行うモードである。なお、連動モードと単独モードとの切り替え条件については後述する。
【0056】
まず、ステップS200で、扉センサ23が動作しているか否かを判断する。扉センサ23がOFF(扉開)の場合には、支障物センサ22の検知結果に関わらず通常アナウンスAを行う(ステップS202)。具体的には、例えば、「乗り降りの際にはお足元にご注意ください」である。
【0057】
一方、ステップS200で、扉センサ23がON(扉閉)の場合には、支障物センサ22が動作しているか否かを判断する(ステップS204)。本ステップS204で支障物センサ22がOFFの場合(支障物を検出していない場合)には、ステップS200に戻る。
【0058】
次に、ステップS204で支障物センサ22がONの場合(支障物を検出している場合)には、当該支障物センサ22が前回支障物を検出した後、OFF(支障物が取り除かれて未検出となった状態)から所定の時間(例えば、30秒)経過したか否かを判断する(ステップS206)。YESの場合(前回支障物センサ22がOFFしてから30秒以上経過している場合)、直ちに、ステップS210にて警告処理を行う。具体的には、警告アナウンスB(例えば、「ピピピ 扉から離れてください」)により警告を行うと共に、警告灯24を点滅させる。
【0059】
一方、ステップS206でNOの場合(前回支障物センサ22がOFFしてから30秒以内に、再度、支障物を検出した場合)には、さらに、ステップS206にて、当該動作(前回支障物センサ22がOFFしてから30秒以内に支障物を再検出)が連続して所定回数以上(例えば、4回以上)行われたか否かを判断する(ステップS208)。NOの場合には、ステップS210にて警告アナウンスBにより警告を行うと共に、警告灯24を点滅させる。
【0060】
ステップS208でYESの場合(前回支障物センサ22がOFFしてから30秒以内に、再度、支障物を4回連続検出した場合)には、ステップS212にて重警告処理を行う。具体的には、重警告アナウンスC(例えば、「ビービービー 扉から離れてください」)により重警告を行うと共に、警告灯24を点滅させる。なお、かかる重警告は、エレベーター扉16が開放された場合(扉センサ23がOFFの場合)又は支障物が所定時間(例えば、30秒間)存在しない場合(支障物センサ22が30秒間OFFの場合)に、解除されるようになっている。
【0061】
このように、支障物センサ22により所定の時間内に所定の回数の支障物が検知された場合には、意図的に支障物を検知領域に断続的に出し入れするイタズラ行為等と判断して重警告処理を行うことにより、かかる行為を効果的に防止することができる。
【0062】
以上のような単独モードにおける各センサ、音声出力、警告灯等の状態を図表として図7に集約して示す。
【0063】
次に、上述した連動モードと単独モードとの切り替え条件について図8のフローチャートを参照してさらに説明する。
【0064】
本実施の形態に係る注意喚起装置20とエレベーター制御盤EVCとは、インターロック信号により相互の連動/非連動を切り替えるようになっている。具体的には、注意喚起装置20より、エレベーター制御盤EVCに所定のインターロック信号を出力している間は、注意喚起装置20とエレベーター制御盤EVCとが連携している状態(連動:ON)となり前述した連動モードが可能となり、一方、上記インターロック信号をリセット(OFF)することにより、注意喚起装置20とエレベーター制御盤EVCとが切り離され、上記単独モードに移行するようになっている。なお、本実施の形態に係る注意喚起装置20では、その制御部26により、上記連動/非連動の切り替えがソフト的に実行可能となっている。
【0065】
まず、ステップS300にて、支障物センサ22が動作しているか否かを判断する。OFFの場合(支障物を検出していない場合)には、ステップS300を繰り返す。
【0066】
次に、支障物センサ22がONの場合(支障物を検出している場合)には、続いて、ステップ302にて、扉センサ23が動作しているか否かを判断する。ここで、通常、支障物センサ22が支障物を検知している場合には、エレベーター扉16の開放開始タイミングが遅延されるが、最大遅延時間(例えば、5秒)経過後は、エレベーター内部への閉じ込め等を防止するためにエレベーター扉16が強制開放される。従って、本ステップS302では、かかるエレベーター扉16の強制開放が行われたか否かを判別することとなる。
【0067】
ステップS302で、扉センサ23がON(扉閉)の場合、支障物センサ22が所定時間Ta(例えば、30秒)以上、継続して支障物を検知しているか否かを判別する(ステップS304)。YESの場合には、何らかの支障物がエレベーター扉16の前面に滞留しているか、若しくは、支障物センサ22が異常であると考えられるため、連動モードを利用して(エレベーター本体の制御盤EVCを介して)、外部の運転監視盤等に異常表示する等の外部への注意喚起を行う(ステップS312)。その後、安全サイドを考えて支障物センサ22についても異常処理を行い(ステップS314)、インターロック信号をリセットしてエレベーター制御盤EVCとの連携を切り離し、単独モードに移行する(ステップS320)。なお、ステップS304でNOの場合には、支障物センサ22は正常と判断される(ステップS306)ので、再び、ステップS300に戻る。
【0068】
一方、ステップ302にて、扉センサ23がOFF(扉開)の場合には、エレベーター扉16の強制開放動作後も、支障物センサ22が継続動作しているか否かを判断する。すなわち、エレベーター扉16開閉後も継続して所定時間Tb(例えば、10秒)以上、支障物センサ22が支障物を検知しているか否かを判断する(ステップS310)。なお、この場合の所定時間Tbは、利用者の乗降時間を考慮すれば十分であるので、ステップS304における所定時間Ta(本例では、30秒)よりも短く設定することができる。
【0069】
ステップS310で、NOの場合には、エレベーター扉16の開閉により、支障物(利用者等)が移動して支障物が存在しなくなり、正常状態に復旧したと考えられるため、再び、ステップS300に戻って待機状態となる。なおこの際、支障物センサ22は、正常と判断される(ステップS316)。
【0070】
一方、ステップS310で、YESの場合には、エレベーター扉16の開閉後も、何らかの支障物がエレベーター扉16の前面に滞留している可能性が高い、若しくは、支障物センサ22が異常であると考えられるため、連動モードを利用して(エレベーター本体の制御盤EVCを介して)、外部の運転監視盤等に異常表示する等の外部への注意喚起を行う(ステップS312)。その後、安全サイドを考えて支障物センサ22についても異常処理を行い(ステップS314)、インターロック信号をリセットしてエレベーター制御盤EVCとの連携を切り離し、単独モードに移行する(ステップS320)。
【0071】
なお、本実施の形態では、連動モードを利用して外部への注意喚起を行ったが、センサ故障時等におけるエレベーター本体側と注意喚起装置20側との対応を明確に切り分けるという観点からは、注意喚起装置20と外部の運転監視盤等とを直接接続して、連動モードを介さずに注意喚起装置20から外部への注意喚起を直接行ってもよい。
【0072】
そして、以降の単独モードでは、異常と判断された支障物センサ22を除いて、正常と判断された支障物センサ22を用いて前述した単独モードを実行する(ステップS322)。
【0073】
また、本実施の形態では、異常(所定時間継続してON状態)と判断された支障物センサ22の状態を継続して定期的に確認(自己診断)しており、当該支障物センサ22がOFFとなった場合(復帰した場合)には、異常が復旧したと判断して、再度、当該支障物センサ22を用いた支障物の検知を実行してもよい。
【0074】
さらに、再度、当該支障物センサ22を用いた支障物の検知を実行した場合には、所定時間当該センサに異常が発生しなければ、連動モードに復帰させてもよい。
【0075】
なお、上述した実施の形態では、エレベーター乗場三方枠14の上枠14cの下面に取り付けた形態を例示したが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、例えば、エレベーター乗場三方枠14の奥行が浅い場合には、上枠14cの前面に庇状に取り付けてもよい。また、上述した連動モード及び単独モードは、当然に、それぞれ単独で使用するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0076】
10:エレベーター乗場、12:床面、14:エレベーター乗場三方枠、14a,14b:縦枠、14c:上枠、15:壁面、16:エレベーター扉、16a,16b,16c:注意喚起領域、18:行先表示パネル、19:行先指示ボタン、20:エレベーター用注意喚起装置、21:ユニット筐体、21a:下面、21b:側面、22:支障物センサ、23:扉センサ、23:扉センサ、24:警告灯、25:スピーカ、26:制御部、27:電源、EVC:エレベーター制御盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーター扉の側方及び上方を囲うように形成されたエレベーター乗場三方枠に設けられ、
前記エレベーター扉の開閉状態を検知する扉センサと、
前記エレベーター扉近傍の所定の検知領域における支障物を検知する支障物センサと、
前記扉センサ及び支障物センサの検知結果に基づいて、人体が前記所定の検知領域から離れるように音声及び/又は発光により注意喚起する注意喚起手段と
を備え、
エレベーターの運転制御と連動して前記注意喚起手段による注意喚起を行う連動モードと、エレベーターの運転制御とは独立して前記注意喚起手段による注意喚起を行う単独モードとを具備することを特徴とするエレベーター用注意喚起装置。
【請求項2】
前記エレベーター乗場三方枠の上枠と一体に取り付けられた中空直方体状のユニット筐体を備え、
前記扉センサ、支障物センサ及び注意喚起手段はいずれも、前記ユニット筐体の内部に収容されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベーター用注意喚起装置。
【請求項3】
前記扉センサは、エレベーター扉の開放方向上流側端部に対応する位置に配置されており、エレベーター扉の扉面に検知光を照射することによりその開閉を検知する一方、前記支障物センサは、エレベーター扉の開放方向下流側端部及び継ぎ目部に対応する位置に配置されており、エレベーター扉の扉面に沿って鉛直方向に検知光を照射することにより支障物を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベーター用注意喚起装置。
【請求項4】
エレベーターの通常運転時には、前記連動モードが設定されており、前記支障物センサが支障物を所定の時間継続して検知した場合には、外部へ注意喚起した後、当該支障物センサによる支障物の検知を中止して単独モードに切り替えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエレベーター用注意喚起装置。
【請求項5】
エレベーターの通常運転時には、前記連動モードが設定されており、前記支障物センサが支障物を検知してからエレベーター扉の開放動作が行われ、その後も、前記支障物センサが支障物を所定の時間継続して検知した場合には、外部へ注意喚起した後、当該支障物センサによる支障物の検知を中止して単独モードに切り替えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエレベーター用注意喚起装置。
【請求項6】
単独モードに切り替えた後、支障物の検知を中止した前記支障物センサが復帰した場合には、当該支障物センサによる検知を復帰させることを特徴とする請求項4又は5に記載のエレベーター用注意喚起装置。
【請求項7】
前記連動モードにおいて、前記注意喚起手段は、エレベーターかごが着床する着床階の上階又は下階からエレベーターかごが前記着床階に向かって動作を開始してから、前記エレベーターかごが前記着床階に着床してエレベーター扉が開放動作を開始するまでの間、段階的に注意喚起を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のエレベーター用注意喚起装置。
【請求項8】
前記注意喚起手段は、エレベーターかごが着床する着床階の上階又は下階からエレベーターかごが前記着床階に着床する所定時間前からエレベーターかごが前記着床階に着床してエレベーター扉が開放動作を開始するまでの時間内に前記支障物センサが支障物を検知した場合には、注意喚起すると共に、エレベーター扉が開放動作を開始するタイミングを所定時間遅延させることを特徴とする請求項7に記載のエレベーター用注意喚起装置。
【請求項9】
前記単独モードにおいて、前記注意喚起手段は、扉センサが扉開放を検知している以外は、支障物センサが支障物を検知した際に所定の注意喚起を行うことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のエレベーター用注意喚起装置。
【請求項10】
前記支障物センサが所定の期間内に所定の回数以上、断続的に支障物を検知した場合には、前記注意喚起手段は、警告度の高い注意喚起を行うことを特徴とする請求項9に記載のエレベーター用注意喚起装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−168181(P2010−168181A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−13157(P2009−13157)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(391024951)東日本トランスポ−テック株式会社 (24)
【出願人】(000221616)東日本旅客鉄道株式会社 (833)
【Fターム(参考)】