エレベータ装置
【課題】この発明は、簡易な構造で、着床プレートを取り付けるための取付腕の裏面側へのロープ類の侵入を防止できるようにしたエレベータ装置を得る。
【解決手段】取付腕25が、中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設されている。対をなす取付腕25の先端側が、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されている。さらに、対をなす取付腕25の基端側が、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されている。そして、着床プレート8が、各取付腕25に取り付けられている。
【解決手段】取付腕25が、中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設されている。対をなす取付腕25の先端側が、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されている。さらに、対をなす取付腕25の基端側が、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されている。そして、着床プレート8が、各取付腕25に取り付けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数台のかごが1列に並んで設置されたエレベータ装置に関し、特に地震などの発生時に、つり合いロープなどのロープと着床プレートの取付腕との絡まりを防止する着床プレートの取り付け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベータ装置におけるロープ絡まり防止装置は、地震などによる振動を検知する振動検知手段と、一端が回転可能に接続され、常時昇降路の側壁面に中心軸が垂直となるように設けられた振れ止め棒と、を備え、振動検知手段が振動を検知したときに、昇降路をテールコードが存在する側とつり合いロープが存在する側とを分けるように、振れ止め棒の他端を倒れ込ませるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−81466号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のロープ絡まり防止装置は、テールコードとつり合いロープとの絡まりを防止するものであり、着床プレートの取付腕とロープ類との絡まりは防止できなかった。
そこで、従来、ロープ類の取付腕の裏面側への回り込みを防止するために、上下方向に所定の間隔毎に設置されている着床プレートの取付腕の先端部間を鉄線で連結し、さらに各取付腕の先端部と中間ビームとを鉄線で斜めに連結する対策が施されていた。
しかし、この従来の対策では、離れている取付腕の先端部間に、さらに離れている取付腕の先端部と中間ビームとの間に鉄線を張設しなければならず、鉄線の布設作業が煩雑となるとともに、鉄線の強度が弱く、断線の恐れがあり、ロープ類の取付腕の裏面側への回り込みを確実に防止できないという課題があった。
【0005】
この発明は、隣り合うかご用の着床プレートの取付腕をガイドレールに相対して奥行き方向に延設し、対をなす取付腕の先端部間をロープ侵入防止部材で連結するようにして、簡易な構造で、ロープ類の取付腕の裏面側への回り込みを確実に防止できるエレベータ装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明によるエレベータ装置は、上下方向に延びるかご昇降空間が幅方向に1列に並んで複数形成された昇降路と、隣接する上記かご昇降空間のそれぞれの間に、上下方向に所定の間隔毎に、奥行き方向に相対する上記昇降路の壁面間に架設された中間ビームと、それぞれの上記かご昇降空間の幅方向の両側に、上記昇降路の壁面又は上記中間ビームに取り付けられ、該幅方向に相対して対をなすように上下方向に延設されたガイドレールと、上記ガイドレールの各対に案内されて、それぞれの上記かご昇降空間内に昇降自在に配設されたかごと、それぞれの上記かご昇降空間に各階に対応して1つずつ設置され、上記かごの着床位置を規定する着床プレートと、それぞれの上記かごに設置されて、上記着床プレートと係合して上記着床位置を検知するコンダクタと、を備えている。そして、各階における上記着床プレートは、上記かごが2n(但し、n:整数)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されているn対の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された2n本の取付腕に取り付けられ、上記かごが(2n+1)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されている(n+1)対の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された(2n+2)本の取付腕のうちの(2n+1)本の取付腕に取り付けられている。さらに、第1ロープ侵入防止部材が、対をなす上記取付腕の延設方向の先端部間を連結するように取り付けられている。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、隣接するかご用の着床プレートを取り付ける取付腕がガイドレールに相対して設置され、両取付腕の先端側がロープ侵入防止部材で連結されているので、ロープ類の取付腕の裏面側への侵入が確実に防止される。また、ロープ侵入防止部材で相対する取付腕の先端側を連結しているので、連結作業が取付腕の対毎で完結し、かつ、簡易であり、作業負荷が軽減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の構成を説明する横断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の構成を模式的に説明する縦断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における中間ビームに対するガイドレールの取り付け構造を説明する要部斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における昇降路壁面に対するガイドレールの取り付け構造を説明する上面図、図5はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における昇降路壁面に対するガイドレールの取り付け構造を説明する要部側面図、図6はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における着床プレートの取り付け構造を説明する上面図、図7はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における着床プレートの取り付け構造を説明する要部側面図、図8はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置におけるロープ侵入防止部材を示す斜視図である。
【0009】
図1において、昇降路1は、矩形断面に構成され、3つのかご昇降空間2a〜2cが昇降路1の幅方向(図1中上下方向)に1列に並んで形成されている。中間ビーム3が、かご昇降空間2a、2b間およびかご昇降空間2b、2c間に、昇降路1の上下方向(鉛直方向)に所定の間隔で配設されている。そして、中間ビーム3は、それぞれ、昇降路1の奥行き方向(図1中左右方向)の相対する壁面間に架設されている。
そして、かご用ガイドレール4が、かご昇降空間2a〜2cのそれぞれの幅方向両側に、互いに相対して対をなすように、上下方向に延設されている。さらに、かご5が、ガイドレール4の対に案内されて昇降自在に、かご昇降空間2a〜2cのそれぞれに配設されている。
また、つり合いおもり用ガイドレール6が、かご昇降空間2a〜2cのそれぞれの奥行き方向の奥側に、幅方向に互いに相対して対をなすように、上下方向に延設されている。さらに、つり合いおもり7が、ガイドレール6の対に案内されて昇降自在に、かご昇降空間2a〜2cのそれぞれに配設されている。
【0010】
かご5の各階の着床位置を規定する着床プレート8が、各かご5および各階に対して、1つずつ配設されている。ここでは、各階に対応して、着床プレート8は、かご昇降空間2aのかご昇降空間2b側、かご昇降空間2bのかご昇降空間2a側およびかご昇降空間2cのかご昇降空間2b側に、同一高さ位置となるように、それぞれ配設されている。そして、各階に対応してかご昇降空間2aに配設された階数分の着床プレート8は、上下方向から見て、同一位置に位置している。同様に、かご昇降空間2b、2cに配設された階数分の着床プレート8も、それぞれ、上下方向から見て、同一位置に位置している。
コンダクタ9は、断面コ字状に成形され、かご5の昇降に伴って、着床プレート8がコ字状の凹部内を通過するように、各かご5に配設されている。ここで、コンダクタ9は、着床プレート8がコ字状の凹部内に位置しているときに着床位置を検知するものであり、着床プレート8とともに着床装置を構成している。
【0011】
各かご昇降空間2a〜2cでは、かご5およびつり合いおもり7が、図2に示されるように、昇降路1の上部の機械室1aに配設された駆動綱車10およびそらせ車11に掛けられた主ロープ12の両端に連結されてつるべ式に吊設されている。そして、主ロープ12と同程度の長さのつり合いロープ13が、かご5およびつり合いおもり7の下に連結されており、ピット1bに設置された張り車14により適度の張力が与えられている。さらに、移動ケーブル15が、かご5と機械室の制御盤(図示せず)とを結ぶように取り付けられている。
【0012】
ついで、ガイドレール4の取付構造について図3乃至図5を参照しつつ説明する。
中間ビーム3は、例えばH鋼で所定長さに作製されている。この中間ビーム3は、昇降路1の奥行き方向に相対する壁面に例えばアンカーボルト(図示せず)により締着固定されているL型アングル20に、その両端を溶接されて、相対する壁面間に架設されている。そして、平板状の取付板21が中間ビーム3の上面の所定位置に溶接されて配設されている。さらに、一対のL字状のブラケット22が、その起立辺22aをかご昇降空間内に延出するように、取付板21の上面に溶接されて相対して配設されている。
ガイドレール4は、例えば5mの長さを有し、断面T字状に作製されている。そして、複数のガイドレール4が、長さ方向を上下方向として、各ブラケット22に支持されて、かご昇降空間2a〜2c内に上下方向に延設されている。各ガイドレール4は、ライナ(図示せず)により高さ調整されてブラケット22の起立辺22aに宛われ、さらにクリップ23が宛われ、ボルト28とナット29との締着によりブラケット22に締結固定されている。また、上下方向に隣接するガイドレール4は、端面同士を互いに当接され、そのジョイント部の背面に宛われた鋼材からなる矩形平板状の目板(図示せず)にボルト28とナット29との締着により連結されている。
【0013】
また、L型アングル24がかご昇降空間2a、2cの幅方向の壁面に例えばアンカーボルト30により締着固定されている。そして、L字状のブラケット22が、その起立辺22aをかご昇降空間2a、2c内に延出するように、L型アングル24の上面に溶接されて配設されている。そして、複数のガイドレール4が、長さ方向を上下方向として、各ブラケット22に支持されて、かご昇降空間2a、2c内に上下方向に延設されている。各ガイドレール4は、ライナ(図示せず)により高さ調整されてブラケット22の起立辺22aに宛われ、さらにクリップ23が宛われ、ボルト28とナット29との締着によりブラケット22に締結固定されている。また、上下方向に隣接するガイドレール4は、端面同士を互いに当接され、そのジョイント部の背面に宛われた鋼材からなる矩形平板状の目板(図示せず)にボルト28とナット29との締着により連結されている。
【0014】
これにより、かご昇降空間2a、2cの幅方向両側には、昇降路1の壁面に支持されたガイドレール4と、中間ビーム3に支持されたガイドレール4とが、幅方向に相対して対をなすように上下方向に延設されている。また、かご昇降空間2bの幅方向両側には、中間ビーム3に支持されたガイドレール4が、幅方向に相対して対をなすように上下方向に延設されている。このように延設された3対のガイドレール4は、同一鉛直面上に互いに平行に配列している。
【0015】
ついで、着床プレート8の取付構造について図6乃至図8を参照しつつ説明する。
取付腕25は、鋼材を矩形平板状に作製されている。そして、取付腕25は、長さ方向を奥行き方向とし、奥行き方向の一側の延出長さを長くして、中間ビーム3に支持された各ガイドレール4の裏面に宛われ、さらにクリップ23が宛われ、ボルト28とナット29との締着により各ガイドレール4に締結固定されている。中間ビーム3に支持されたガイドレール4に取り付けられた2本の取付腕25は、高さ位置を同じくして幅方向に相対して配設されている。
着床プレート8は、鋼板をL字状に作製されている。そして、着床プレート8は、その起立辺8aを鉛直にして、かつ、起立辺8aをガイドレール4から距離Lだけ離して、各取付腕25の表面(かご昇降空間の中心に面している面)にボルト28とナット29とにより締着固定されている。
【0016】
第1および第2連結部材26、27は、それぞれ鋼材をL字状に作製され、細長のねじ挿通穴26a、27aが各辺に穿設されている。そして、第1連結部材26が、一方の取付腕25の先端部にボルト28とナット29とにより締着固定され、第2連結部材27が、その1辺が第1連結部材26の1辺と重なるように、他方の取付腕25の先端部にボルト28とナット29とにより締着固定されている。そして、第1および第2連結部材26、27の重なり部が、ねじ挿通穴26a,27aに通されたボルト28とナット29とにより締着固定されている。これにより、対をなす取付腕25の先端側が第1および第2連結部材26、27により連結され、塞がれる。ここで、対をなす取付腕25の先端側を連結する第1および第2連結部材26、27が第1ロープ侵入防止部材を構成している。
【0017】
同様に、第1連結部材26が、一方の取付腕25の基端部にボルト28とナット29とにより締着固定され、第2連結部材27が、その1辺が第1連結部材26の1辺と重なるように、他方の取付腕25の基端部にボルト28とナット29とにより締着固定されている。そして、第1および第2連結部材26、27の重なり部が、ねじ挿通穴26a,27aに通されたボルト28とナット29とにより締着固定されている。これにより、対をなす取付腕25の基端側が第1および第2連結部材26、27により連結され、塞がれる。ここで、対をなす取付腕25の基端側を連結する第1および第2連結部材26、27が第2ロープ侵入防止部材を構成している。
【0018】
このように、同一階における取付腕25は、かご昇降空間2a、2b間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、さらにかご昇降空間2b、2c間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設されている。そして、着床プレート8は、4本の取付腕25のうちの3本に取り付けられている。
【0019】
この実施の形態1によれば、対をなす取付腕25の先端側が、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されているので、地震などが発生し、主ロープ12、つり合いロープ13および移動ケーブル15のロープ類が振れても、ロープ類が取付腕25の裏面側に侵入しない。さらに、対をなす取付腕25の基端側が、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されているので、ロープ類の取付腕25の裏面側への侵入が確実に防止される。
また、第1および第2連結部材26、27に穿設されたねじ挿通穴26a、27aが長穴に形成されているので、第1および第2連結部材26、27の重なり部の締着作業、さらに第1および第2連結部材26、27の取付腕25への締着作業が容易となるとともに、取付腕25間の距離が変わっても対応でき、優れた汎用性が得られる。
【0020】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、細長のねじ挿通穴26aが第1連結部材26の連結辺に3つ設けられているものとしているが、この実施の形態2では、図9に示されるように、穴の長軸長さをねじ挿通穴26aに比べて長くしたねじ挿通穴26bが第1連結部材26Aの連結辺に1つ設けられているものである。
この実施の形態2によれば、ねじ挿通穴26bの穴の長軸が長いので、第1および第2連結部材26A、27を連結する際に、ねじ挿通穴26b、27aの位置合わせが極めて簡単となり、第1および第2連結部材26、27の重なり部の締着作業性が一層向上される。
【0021】
実施の形態3.
この実施の形態3では、図10に示されるように、4つのかご昇降空間2a〜2dが昇降路1に形成されている場合に適用するものである。
図10において、同一階における取付腕25は、かご昇降空間2a、2b間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、さらにかご昇降空間2c、2d間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設されている。そして、対をなす取付腕25の先端側が、上記実施の形態1と同様に、第1および第2連結部材26、27により連結されている。さらに、対をなす取付腕25の基端側が、上記実施の形態1と同様に、第1および第2連結部材26、27により連結されている。そして、着床プレート8は、4本の取付腕25のそれぞれに取り付けられている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0022】
この実施の形態3においても、対をなす取付腕25の先端側および基端側が、それぞれ、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されているので、地震などが発生し、主ロープ12、つり合いロープ13および移動ケーブル15のロープ類が振れても、ロープ類が取付腕25の裏面側に侵入しない。
【0023】
なお、上記実施の形態3では、4つのかご昇降空間2a〜2dが昇降路1に形成されている場合について説明しているが、2つのかご昇降空間2a、2bのみが昇降路1に形成されている場合には、同一階における取付腕25を、かご昇降空間2a、2b間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設し、対をなす取付腕25の先端側および基端側のそれぞれを、第1および第2連結部材26、27により連結し、さらに、着床プレート8を、2本の取付腕25のそれぞれに取り付ければよい。
【0024】
このように、かご昇降空間の個数が2n(n:整数)の場合には、(2n−1)箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちのn箇所において、中間ビーム3を挟んで配設されている2本のガイドレール4のそれぞれに取付腕25を取り付け、着床プレート8を各取付腕25に取り付ければよい。これにより、取付腕25の布設本数を最小とすることができる。言い換えれば、着床プレート8を取り付けないダミーの取付腕が不要となる。
なお、着床プレート8を取り付ける(2n−1)箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちのn箇所は、隣り合うかご昇降空間の間のうち、幅方向に関して奇数番の箇所、即ち1つおきの箇所となる。
【0025】
実施の形態4.
この実施の形態4では、図11に示されるように、5つのかご昇降空間2a〜2eが昇降路1に形成されている場合に適用するものである。
図11において、同一階における取付腕25は、かご昇降空間2a、2b間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、かご昇降空間2c、2d間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、さらにかご昇降空間2d、2e間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設されている。そして、対をなす取付腕25の先端側および基端側が、それぞれ、上記実施の形態1と同様に、第1および第2連結部材26、27により連結されている。また、着床プレート8は、このように布設された6本の取付腕25のうちの5本に取り付けられている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0026】
この実施の形態4においても、対をなす取付腕25の先端側および基端側が、それぞれ、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されているので、地震などが発生し、主ロープ12、つり合いロープ13および移動ケーブル15のロープ類が振れても、ロープ類が取付腕25の裏面側に侵入しない。
【0027】
ここで、実施の形態1,4から分かるように、かご昇降空間の個数が2n+1(n:整数)の場合には、2n箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちの(n+1)箇所において、中間ビーム3を挟んで配設されている2本のガイドレール4のそれぞれに取付腕25を取り付け、着床プレート8を(2n+1)本の取付腕25に取り付けることになる。そして、残る1本の取付腕25は、着床プレート8が取り付けられないダミー取付腕であり、取付腕25の先端側および基端側を塞口するために配設されている。これにより、取付腕25の布設本数を最小とすることができる。
なお、着床プレート8を取り付ける2n箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちの(n+1)箇所は、隣り合うかご昇降空間の間のうち、2箇所が隣り合い、残る箇所が1つおきの箇所となる。そして、隣り合う2箇所の一方にダミーの取付腕が布設される。
【0028】
実施の形態5.
この実施の形態5では、図12に示されるように、4つのかご昇降空間2a〜2dが昇降路1に形成されている場合に適用するものである。
図12において、同一階における取付腕25は、かご昇降空間2a、2b間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、かご昇降空間2b、2c間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、さらにかご昇降空間2c、2d間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設されている。そして、対をなす取付腕25の先端側が、上記実施の形態1と同様に、第1および第2連結部材26、27により連結されている。さらに、対をなす取付腕25の基端側が、上記実施の形態1と同様に、第1および第2連結部材26、27により連結されている。そして、着床プレート8は、6本の取付腕25のうちの4本の取り付け腕25のそれぞれに取り付けられている。ここで、着床プレート8が取り付けられていない残る2本の取付腕25は、ダミーの取付腕となる。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0029】
この実施の形態5においては、上記実施の形態3に比べて、取付腕25の本数が増加するので、着床プレート8の取付作業性の面で劣るものの、対をなす取付腕25の先端側および基端側が、それぞれ、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されているので、地震などが発生し、主ロープ12、つり合いロープ13および移動ケーブル15のロープ類が振れても、ロープ類が取付腕25の裏面側に侵入せず、上記実施の形態3と同様の効果を奏する。
【0030】
ここで、上記実施の形態3では、取付腕25の布設本数を最小とするものとして説明しているが、この実施の形態5では、さらに、かご昇降空間2b、2c間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、取付腕25を相対して対をなすように奥行き方向に延設し、合計6本の取付腕25を布設している。そして、6本の取付腕25のうちから選択された4本の取付腕25に着床プレート8を取り付けている。
そこで、かご昇降空間の個数が2n(n:2以上の整数)で、取付腕25の布設本数を最小としない場合には、(2n−1)箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちのm1箇所(但し、2n−1≧m1>n)箇所において、中間ビーム3を挟んで配設されている2本のガイドレール4のそれぞれに取付腕25を取り付け、着床プレート8を2m1本の取付腕25のうちの2n本の取付腕25に取り付ければよい。
【0031】
また、上記実施の形態4では、取付腕25の布設本数を最小とするものとして説明しているが、上記実施の形態4において、さらに、かご昇降空間2b、2c間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、取付腕25を相対して対をなすように奥行き方向に延設し、8本の取付腕25のうちから選択された5本の取付腕25に着床プレート8を取り付けるようにしてもよい。
そこで、かご昇降空間の個数が(2n+1)(但し、n:2以上の整数)で、取付腕25の布設本数を最小としない場合には、2n箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちのm2箇所(但し、2n≧m2>n+1)箇所において、中間ビーム3を挟んで配設されている2本のガイドレール4のそれぞれに取付腕25を取り付け、着床プレート8を2m2本の取付腕25のうちの(2n+1)本の取付腕25に取り付ければよい。
【0032】
なお、上記各実施の形態では、複数のかご昇降空間が昇降路に1列に形成されている場合について説明したが、本発明は、複数のかご昇降空間が昇降路に2列に形成されている場合においても、適用できることは言うまでもないことである。つまり、各列の複数のかご昇降空間に対して、着床プレートおよび取付腕を各実施の形態と同様に配置し、対をなす取付腕の先端側を第1および第2連結部材で連結すればよい。さらには、対をなす取付腕の基端側を第1および第2連結部材で連結すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の構成を説明する横断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の構成を模式的に説明する縦断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における中間ビームに対するガイドレールの取り付け構造を説明する要部斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における昇降路壁面に対するガイドレールの取り付け構造を説明する上面図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における昇降路壁面に対するガイドレールの取り付け構造を説明する要部側面図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における着床プレートの取り付け構造を説明する上面図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における着床プレートの取り付け構造を説明する要部側面図である。
【図8】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置におけるロープ侵入防止部材を示す斜視図である。
【図9】この発明の実施の形態2に係るエレベータ装置におけるロープ侵入防止部材を示す斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係るエレベータ装置の構成を説明する横断面図である。
【図11】この発明の実施の形態4に係るエレベータ装置の構成を説明する横断面図である。
【図12】この発明の実施の形態5に係るエレベータ装置の構成を説明する横断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 昇降路、2a〜2e かご昇降空間、3 中間ビーム、4 ガイドレール、5 かご、8 着床プレート、9 コンダクタ、25 取付腕、26 第1連結部材、27 第2連結部材。
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数台のかごが1列に並んで設置されたエレベータ装置に関し、特に地震などの発生時に、つり合いロープなどのロープと着床プレートの取付腕との絡まりを防止する着床プレートの取り付け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベータ装置におけるロープ絡まり防止装置は、地震などによる振動を検知する振動検知手段と、一端が回転可能に接続され、常時昇降路の側壁面に中心軸が垂直となるように設けられた振れ止め棒と、を備え、振動検知手段が振動を検知したときに、昇降路をテールコードが存在する側とつり合いロープが存在する側とを分けるように、振れ止め棒の他端を倒れ込ませるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−81466号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のロープ絡まり防止装置は、テールコードとつり合いロープとの絡まりを防止するものであり、着床プレートの取付腕とロープ類との絡まりは防止できなかった。
そこで、従来、ロープ類の取付腕の裏面側への回り込みを防止するために、上下方向に所定の間隔毎に設置されている着床プレートの取付腕の先端部間を鉄線で連結し、さらに各取付腕の先端部と中間ビームとを鉄線で斜めに連結する対策が施されていた。
しかし、この従来の対策では、離れている取付腕の先端部間に、さらに離れている取付腕の先端部と中間ビームとの間に鉄線を張設しなければならず、鉄線の布設作業が煩雑となるとともに、鉄線の強度が弱く、断線の恐れがあり、ロープ類の取付腕の裏面側への回り込みを確実に防止できないという課題があった。
【0005】
この発明は、隣り合うかご用の着床プレートの取付腕をガイドレールに相対して奥行き方向に延設し、対をなす取付腕の先端部間をロープ侵入防止部材で連結するようにして、簡易な構造で、ロープ類の取付腕の裏面側への回り込みを確実に防止できるエレベータ装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明によるエレベータ装置は、上下方向に延びるかご昇降空間が幅方向に1列に並んで複数形成された昇降路と、隣接する上記かご昇降空間のそれぞれの間に、上下方向に所定の間隔毎に、奥行き方向に相対する上記昇降路の壁面間に架設された中間ビームと、それぞれの上記かご昇降空間の幅方向の両側に、上記昇降路の壁面又は上記中間ビームに取り付けられ、該幅方向に相対して対をなすように上下方向に延設されたガイドレールと、上記ガイドレールの各対に案内されて、それぞれの上記かご昇降空間内に昇降自在に配設されたかごと、それぞれの上記かご昇降空間に各階に対応して1つずつ設置され、上記かごの着床位置を規定する着床プレートと、それぞれの上記かごに設置されて、上記着床プレートと係合して上記着床位置を検知するコンダクタと、を備えている。そして、各階における上記着床プレートは、上記かごが2n(但し、n:整数)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されているn対の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された2n本の取付腕に取り付けられ、上記かごが(2n+1)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されている(n+1)対の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された(2n+2)本の取付腕のうちの(2n+1)本の取付腕に取り付けられている。さらに、第1ロープ侵入防止部材が、対をなす上記取付腕の延設方向の先端部間を連結するように取り付けられている。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、隣接するかご用の着床プレートを取り付ける取付腕がガイドレールに相対して設置され、両取付腕の先端側がロープ侵入防止部材で連結されているので、ロープ類の取付腕の裏面側への侵入が確実に防止される。また、ロープ侵入防止部材で相対する取付腕の先端側を連結しているので、連結作業が取付腕の対毎で完結し、かつ、簡易であり、作業負荷が軽減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の構成を説明する横断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の構成を模式的に説明する縦断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における中間ビームに対するガイドレールの取り付け構造を説明する要部斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における昇降路壁面に対するガイドレールの取り付け構造を説明する上面図、図5はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における昇降路壁面に対するガイドレールの取り付け構造を説明する要部側面図、図6はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における着床プレートの取り付け構造を説明する上面図、図7はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における着床プレートの取り付け構造を説明する要部側面図、図8はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置におけるロープ侵入防止部材を示す斜視図である。
【0009】
図1において、昇降路1は、矩形断面に構成され、3つのかご昇降空間2a〜2cが昇降路1の幅方向(図1中上下方向)に1列に並んで形成されている。中間ビーム3が、かご昇降空間2a、2b間およびかご昇降空間2b、2c間に、昇降路1の上下方向(鉛直方向)に所定の間隔で配設されている。そして、中間ビーム3は、それぞれ、昇降路1の奥行き方向(図1中左右方向)の相対する壁面間に架設されている。
そして、かご用ガイドレール4が、かご昇降空間2a〜2cのそれぞれの幅方向両側に、互いに相対して対をなすように、上下方向に延設されている。さらに、かご5が、ガイドレール4の対に案内されて昇降自在に、かご昇降空間2a〜2cのそれぞれに配設されている。
また、つり合いおもり用ガイドレール6が、かご昇降空間2a〜2cのそれぞれの奥行き方向の奥側に、幅方向に互いに相対して対をなすように、上下方向に延設されている。さらに、つり合いおもり7が、ガイドレール6の対に案内されて昇降自在に、かご昇降空間2a〜2cのそれぞれに配設されている。
【0010】
かご5の各階の着床位置を規定する着床プレート8が、各かご5および各階に対して、1つずつ配設されている。ここでは、各階に対応して、着床プレート8は、かご昇降空間2aのかご昇降空間2b側、かご昇降空間2bのかご昇降空間2a側およびかご昇降空間2cのかご昇降空間2b側に、同一高さ位置となるように、それぞれ配設されている。そして、各階に対応してかご昇降空間2aに配設された階数分の着床プレート8は、上下方向から見て、同一位置に位置している。同様に、かご昇降空間2b、2cに配設された階数分の着床プレート8も、それぞれ、上下方向から見て、同一位置に位置している。
コンダクタ9は、断面コ字状に成形され、かご5の昇降に伴って、着床プレート8がコ字状の凹部内を通過するように、各かご5に配設されている。ここで、コンダクタ9は、着床プレート8がコ字状の凹部内に位置しているときに着床位置を検知するものであり、着床プレート8とともに着床装置を構成している。
【0011】
各かご昇降空間2a〜2cでは、かご5およびつり合いおもり7が、図2に示されるように、昇降路1の上部の機械室1aに配設された駆動綱車10およびそらせ車11に掛けられた主ロープ12の両端に連結されてつるべ式に吊設されている。そして、主ロープ12と同程度の長さのつり合いロープ13が、かご5およびつり合いおもり7の下に連結されており、ピット1bに設置された張り車14により適度の張力が与えられている。さらに、移動ケーブル15が、かご5と機械室の制御盤(図示せず)とを結ぶように取り付けられている。
【0012】
ついで、ガイドレール4の取付構造について図3乃至図5を参照しつつ説明する。
中間ビーム3は、例えばH鋼で所定長さに作製されている。この中間ビーム3は、昇降路1の奥行き方向に相対する壁面に例えばアンカーボルト(図示せず)により締着固定されているL型アングル20に、その両端を溶接されて、相対する壁面間に架設されている。そして、平板状の取付板21が中間ビーム3の上面の所定位置に溶接されて配設されている。さらに、一対のL字状のブラケット22が、その起立辺22aをかご昇降空間内に延出するように、取付板21の上面に溶接されて相対して配設されている。
ガイドレール4は、例えば5mの長さを有し、断面T字状に作製されている。そして、複数のガイドレール4が、長さ方向を上下方向として、各ブラケット22に支持されて、かご昇降空間2a〜2c内に上下方向に延設されている。各ガイドレール4は、ライナ(図示せず)により高さ調整されてブラケット22の起立辺22aに宛われ、さらにクリップ23が宛われ、ボルト28とナット29との締着によりブラケット22に締結固定されている。また、上下方向に隣接するガイドレール4は、端面同士を互いに当接され、そのジョイント部の背面に宛われた鋼材からなる矩形平板状の目板(図示せず)にボルト28とナット29との締着により連結されている。
【0013】
また、L型アングル24がかご昇降空間2a、2cの幅方向の壁面に例えばアンカーボルト30により締着固定されている。そして、L字状のブラケット22が、その起立辺22aをかご昇降空間2a、2c内に延出するように、L型アングル24の上面に溶接されて配設されている。そして、複数のガイドレール4が、長さ方向を上下方向として、各ブラケット22に支持されて、かご昇降空間2a、2c内に上下方向に延設されている。各ガイドレール4は、ライナ(図示せず)により高さ調整されてブラケット22の起立辺22aに宛われ、さらにクリップ23が宛われ、ボルト28とナット29との締着によりブラケット22に締結固定されている。また、上下方向に隣接するガイドレール4は、端面同士を互いに当接され、そのジョイント部の背面に宛われた鋼材からなる矩形平板状の目板(図示せず)にボルト28とナット29との締着により連結されている。
【0014】
これにより、かご昇降空間2a、2cの幅方向両側には、昇降路1の壁面に支持されたガイドレール4と、中間ビーム3に支持されたガイドレール4とが、幅方向に相対して対をなすように上下方向に延設されている。また、かご昇降空間2bの幅方向両側には、中間ビーム3に支持されたガイドレール4が、幅方向に相対して対をなすように上下方向に延設されている。このように延設された3対のガイドレール4は、同一鉛直面上に互いに平行に配列している。
【0015】
ついで、着床プレート8の取付構造について図6乃至図8を参照しつつ説明する。
取付腕25は、鋼材を矩形平板状に作製されている。そして、取付腕25は、長さ方向を奥行き方向とし、奥行き方向の一側の延出長さを長くして、中間ビーム3に支持された各ガイドレール4の裏面に宛われ、さらにクリップ23が宛われ、ボルト28とナット29との締着により各ガイドレール4に締結固定されている。中間ビーム3に支持されたガイドレール4に取り付けられた2本の取付腕25は、高さ位置を同じくして幅方向に相対して配設されている。
着床プレート8は、鋼板をL字状に作製されている。そして、着床プレート8は、その起立辺8aを鉛直にして、かつ、起立辺8aをガイドレール4から距離Lだけ離して、各取付腕25の表面(かご昇降空間の中心に面している面)にボルト28とナット29とにより締着固定されている。
【0016】
第1および第2連結部材26、27は、それぞれ鋼材をL字状に作製され、細長のねじ挿通穴26a、27aが各辺に穿設されている。そして、第1連結部材26が、一方の取付腕25の先端部にボルト28とナット29とにより締着固定され、第2連結部材27が、その1辺が第1連結部材26の1辺と重なるように、他方の取付腕25の先端部にボルト28とナット29とにより締着固定されている。そして、第1および第2連結部材26、27の重なり部が、ねじ挿通穴26a,27aに通されたボルト28とナット29とにより締着固定されている。これにより、対をなす取付腕25の先端側が第1および第2連結部材26、27により連結され、塞がれる。ここで、対をなす取付腕25の先端側を連結する第1および第2連結部材26、27が第1ロープ侵入防止部材を構成している。
【0017】
同様に、第1連結部材26が、一方の取付腕25の基端部にボルト28とナット29とにより締着固定され、第2連結部材27が、その1辺が第1連結部材26の1辺と重なるように、他方の取付腕25の基端部にボルト28とナット29とにより締着固定されている。そして、第1および第2連結部材26、27の重なり部が、ねじ挿通穴26a,27aに通されたボルト28とナット29とにより締着固定されている。これにより、対をなす取付腕25の基端側が第1および第2連結部材26、27により連結され、塞がれる。ここで、対をなす取付腕25の基端側を連結する第1および第2連結部材26、27が第2ロープ侵入防止部材を構成している。
【0018】
このように、同一階における取付腕25は、かご昇降空間2a、2b間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、さらにかご昇降空間2b、2c間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設されている。そして、着床プレート8は、4本の取付腕25のうちの3本に取り付けられている。
【0019】
この実施の形態1によれば、対をなす取付腕25の先端側が、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されているので、地震などが発生し、主ロープ12、つり合いロープ13および移動ケーブル15のロープ類が振れても、ロープ類が取付腕25の裏面側に侵入しない。さらに、対をなす取付腕25の基端側が、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されているので、ロープ類の取付腕25の裏面側への侵入が確実に防止される。
また、第1および第2連結部材26、27に穿設されたねじ挿通穴26a、27aが長穴に形成されているので、第1および第2連結部材26、27の重なり部の締着作業、さらに第1および第2連結部材26、27の取付腕25への締着作業が容易となるとともに、取付腕25間の距離が変わっても対応でき、優れた汎用性が得られる。
【0020】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、細長のねじ挿通穴26aが第1連結部材26の連結辺に3つ設けられているものとしているが、この実施の形態2では、図9に示されるように、穴の長軸長さをねじ挿通穴26aに比べて長くしたねじ挿通穴26bが第1連結部材26Aの連結辺に1つ設けられているものである。
この実施の形態2によれば、ねじ挿通穴26bの穴の長軸が長いので、第1および第2連結部材26A、27を連結する際に、ねじ挿通穴26b、27aの位置合わせが極めて簡単となり、第1および第2連結部材26、27の重なり部の締着作業性が一層向上される。
【0021】
実施の形態3.
この実施の形態3では、図10に示されるように、4つのかご昇降空間2a〜2dが昇降路1に形成されている場合に適用するものである。
図10において、同一階における取付腕25は、かご昇降空間2a、2b間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、さらにかご昇降空間2c、2d間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設されている。そして、対をなす取付腕25の先端側が、上記実施の形態1と同様に、第1および第2連結部材26、27により連結されている。さらに、対をなす取付腕25の基端側が、上記実施の形態1と同様に、第1および第2連結部材26、27により連結されている。そして、着床プレート8は、4本の取付腕25のそれぞれに取り付けられている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0022】
この実施の形態3においても、対をなす取付腕25の先端側および基端側が、それぞれ、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されているので、地震などが発生し、主ロープ12、つり合いロープ13および移動ケーブル15のロープ類が振れても、ロープ類が取付腕25の裏面側に侵入しない。
【0023】
なお、上記実施の形態3では、4つのかご昇降空間2a〜2dが昇降路1に形成されている場合について説明しているが、2つのかご昇降空間2a、2bのみが昇降路1に形成されている場合には、同一階における取付腕25を、かご昇降空間2a、2b間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設し、対をなす取付腕25の先端側および基端側のそれぞれを、第1および第2連結部材26、27により連結し、さらに、着床プレート8を、2本の取付腕25のそれぞれに取り付ければよい。
【0024】
このように、かご昇降空間の個数が2n(n:整数)の場合には、(2n−1)箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちのn箇所において、中間ビーム3を挟んで配設されている2本のガイドレール4のそれぞれに取付腕25を取り付け、着床プレート8を各取付腕25に取り付ければよい。これにより、取付腕25の布設本数を最小とすることができる。言い換えれば、着床プレート8を取り付けないダミーの取付腕が不要となる。
なお、着床プレート8を取り付ける(2n−1)箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちのn箇所は、隣り合うかご昇降空間の間のうち、幅方向に関して奇数番の箇所、即ち1つおきの箇所となる。
【0025】
実施の形態4.
この実施の形態4では、図11に示されるように、5つのかご昇降空間2a〜2eが昇降路1に形成されている場合に適用するものである。
図11において、同一階における取付腕25は、かご昇降空間2a、2b間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、かご昇降空間2c、2d間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、さらにかご昇降空間2d、2e間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設されている。そして、対をなす取付腕25の先端側および基端側が、それぞれ、上記実施の形態1と同様に、第1および第2連結部材26、27により連結されている。また、着床プレート8は、このように布設された6本の取付腕25のうちの5本に取り付けられている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0026】
この実施の形態4においても、対をなす取付腕25の先端側および基端側が、それぞれ、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されているので、地震などが発生し、主ロープ12、つり合いロープ13および移動ケーブル15のロープ類が振れても、ロープ類が取付腕25の裏面側に侵入しない。
【0027】
ここで、実施の形態1,4から分かるように、かご昇降空間の個数が2n+1(n:整数)の場合には、2n箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちの(n+1)箇所において、中間ビーム3を挟んで配設されている2本のガイドレール4のそれぞれに取付腕25を取り付け、着床プレート8を(2n+1)本の取付腕25に取り付けることになる。そして、残る1本の取付腕25は、着床プレート8が取り付けられないダミー取付腕であり、取付腕25の先端側および基端側を塞口するために配設されている。これにより、取付腕25の布設本数を最小とすることができる。
なお、着床プレート8を取り付ける2n箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちの(n+1)箇所は、隣り合うかご昇降空間の間のうち、2箇所が隣り合い、残る箇所が1つおきの箇所となる。そして、隣り合う2箇所の一方にダミーの取付腕が布設される。
【0028】
実施の形態5.
この実施の形態5では、図12に示されるように、4つのかご昇降空間2a〜2dが昇降路1に形成されている場合に適用するものである。
図12において、同一階における取付腕25は、かご昇降空間2a、2b間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、かご昇降空間2b、2c間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設され、さらにかご昇降空間2c、2d間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、相対して対をなすように奥行き方向に延設されている。そして、対をなす取付腕25の先端側が、上記実施の形態1と同様に、第1および第2連結部材26、27により連結されている。さらに、対をなす取付腕25の基端側が、上記実施の形態1と同様に、第1および第2連結部材26、27により連結されている。そして、着床プレート8は、6本の取付腕25のうちの4本の取り付け腕25のそれぞれに取り付けられている。ここで、着床プレート8が取り付けられていない残る2本の取付腕25は、ダミーの取付腕となる。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0029】
この実施の形態5においては、上記実施の形態3に比べて、取付腕25の本数が増加するので、着床プレート8の取付作業性の面で劣るものの、対をなす取付腕25の先端側および基端側が、それぞれ、第1および第2連結部材26、27により連結されて塞口されているので、地震などが発生し、主ロープ12、つり合いロープ13および移動ケーブル15のロープ類が振れても、ロープ類が取付腕25の裏面側に侵入せず、上記実施の形態3と同様の効果を奏する。
【0030】
ここで、上記実施の形態3では、取付腕25の布設本数を最小とするものとして説明しているが、この実施の形態5では、さらに、かご昇降空間2b、2c間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、取付腕25を相対して対をなすように奥行き方向に延設し、合計6本の取付腕25を布設している。そして、6本の取付腕25のうちから選択された4本の取付腕25に着床プレート8を取り付けている。
そこで、かご昇降空間の個数が2n(n:2以上の整数)で、取付腕25の布設本数を最小としない場合には、(2n−1)箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちのm1箇所(但し、2n−1≧m1>n)箇所において、中間ビーム3を挟んで配設されている2本のガイドレール4のそれぞれに取付腕25を取り付け、着床プレート8を2m1本の取付腕25のうちの2n本の取付腕25に取り付ければよい。
【0031】
また、上記実施の形態4では、取付腕25の布設本数を最小とするものとして説明しているが、上記実施の形態4において、さらに、かご昇降空間2b、2c間に配設されている中間ビーム3を挟んで相対して配設されている2本のガイドレール4に、取付腕25を相対して対をなすように奥行き方向に延設し、8本の取付腕25のうちから選択された5本の取付腕25に着床プレート8を取り付けるようにしてもよい。
そこで、かご昇降空間の個数が(2n+1)(但し、n:2以上の整数)で、取付腕25の布設本数を最小としない場合には、2n箇所の隣り合うかご昇降空間の間のうちのm2箇所(但し、2n≧m2>n+1)箇所において、中間ビーム3を挟んで配設されている2本のガイドレール4のそれぞれに取付腕25を取り付け、着床プレート8を2m2本の取付腕25のうちの(2n+1)本の取付腕25に取り付ければよい。
【0032】
なお、上記各実施の形態では、複数のかご昇降空間が昇降路に1列に形成されている場合について説明したが、本発明は、複数のかご昇降空間が昇降路に2列に形成されている場合においても、適用できることは言うまでもないことである。つまり、各列の複数のかご昇降空間に対して、着床プレートおよび取付腕を各実施の形態と同様に配置し、対をなす取付腕の先端側を第1および第2連結部材で連結すればよい。さらには、対をなす取付腕の基端側を第1および第2連結部材で連結すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の構成を説明する横断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の構成を模式的に説明する縦断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における中間ビームに対するガイドレールの取り付け構造を説明する要部斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における昇降路壁面に対するガイドレールの取り付け構造を説明する上面図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における昇降路壁面に対するガイドレールの取り付け構造を説明する要部側面図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における着床プレートの取り付け構造を説明する上面図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置における着床プレートの取り付け構造を説明する要部側面図である。
【図8】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置におけるロープ侵入防止部材を示す斜視図である。
【図9】この発明の実施の形態2に係るエレベータ装置におけるロープ侵入防止部材を示す斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係るエレベータ装置の構成を説明する横断面図である。
【図11】この発明の実施の形態4に係るエレベータ装置の構成を説明する横断面図である。
【図12】この発明の実施の形態5に係るエレベータ装置の構成を説明する横断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 昇降路、2a〜2e かご昇降空間、3 中間ビーム、4 ガイドレール、5 かご、8 着床プレート、9 コンダクタ、25 取付腕、26 第1連結部材、27 第2連結部材。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に延びるかご昇降空間が幅方向に1列に並んで複数形成された昇降路と、
隣接する上記かご昇降空間のそれぞれの間に、上下方向に所定の間隔毎に、奥行き方向に相対する上記昇降路の壁面間に架設された中間ビームと、
それぞれの上記かご昇降空間の幅方向の両側に、上記昇降路の壁面又は上記中間ビームに取り付けられ、該幅方向に相対して対をなすように上下方向に延設されたガイドレールと、
上記ガイドレールの各対に案内されて、それぞれの上記かご昇降空間内に昇降自在に配設されたかごと、
それぞれの上記かご昇降空間に各階に対応して1つずつ設置され、上記かごの着床位置を規定する着床プレートと、
それぞれの上記かごに設置されて、上記着床プレートと係合して上記着床位置を検知するコンダクタと、
を備えたエレベータ装置において、
各階における上記着床プレートは、上記かごが2n(但し、n:整数)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されているn対の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された2n本の取付腕に取り付けられ、上記かごが(2n+1)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されている(n+1)対の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された(2n+2)本の取付腕のうちの(2n+1)本の取付腕に取り付けられ、
第1ロープ侵入防止部材が、対をなす上記取付腕の延設方向の先端部間を連結するように取り付けられている
ことを特徴とするエレベータ装置。
【請求項2】
上下方向に延びるかご昇降空間が幅方向に1列に並んで4つ以上形成された昇降路と、
隣接する上記かご昇降空間のそれぞれの間に、上下方向に所定の間隔毎に、奥行き方向に相対する上記昇降路の壁面間に架設された中間ビームと、
それぞれの上記かご昇降空間の幅方向の両側に、上記昇降路の壁面又は上記中間ビームに取り付けられ、該幅方向に相対して対をなすように上下方向に延設されたガイドレールと、
上記ガイドレールの各対に案内されて、それぞれの上記かご昇降空間内に昇降自在に配設されたかごと、
それぞれの上記かご昇降空間に各階に対応して1つずつ設置され、上記かごの着床位置を規定する着床プレートと、
それぞれの上記かごに設置されて、上記着床プレートと係合して上記着床位置を検知するコンダクタと、
を備えたエレベータ装置において、
各階における上記着床プレートは、上記かごが2n(但し、n:2以上の整数)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されているm1対(但し、2n−1≧m1>n)の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された2m1本の取付腕のうちの2n本の取付腕に取り付けられ、上記かごが(2n+1)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されているm2対(但し、2n≧m2>n+1)対の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された2m2本の取付腕のうちの(2n+1)本の取付腕に取り付けられ、
第1ロープ侵入防止部材が、対をなす上記取付腕の延設方向の先端部間を連結するように取り付けられている
ことを特徴とするエレベータ装置。
【請求項3】
第2ロープ侵入防止部材が、対をなす上記取付腕の反延設方向である基端部間を連結するように取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレベータ装置。
【請求項1】
上下方向に延びるかご昇降空間が幅方向に1列に並んで複数形成された昇降路と、
隣接する上記かご昇降空間のそれぞれの間に、上下方向に所定の間隔毎に、奥行き方向に相対する上記昇降路の壁面間に架設された中間ビームと、
それぞれの上記かご昇降空間の幅方向の両側に、上記昇降路の壁面又は上記中間ビームに取り付けられ、該幅方向に相対して対をなすように上下方向に延設されたガイドレールと、
上記ガイドレールの各対に案内されて、それぞれの上記かご昇降空間内に昇降自在に配設されたかごと、
それぞれの上記かご昇降空間に各階に対応して1つずつ設置され、上記かごの着床位置を規定する着床プレートと、
それぞれの上記かごに設置されて、上記着床プレートと係合して上記着床位置を検知するコンダクタと、
を備えたエレベータ装置において、
各階における上記着床プレートは、上記かごが2n(但し、n:整数)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されているn対の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された2n本の取付腕に取り付けられ、上記かごが(2n+1)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されている(n+1)対の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された(2n+2)本の取付腕のうちの(2n+1)本の取付腕に取り付けられ、
第1ロープ侵入防止部材が、対をなす上記取付腕の延設方向の先端部間を連結するように取り付けられている
ことを特徴とするエレベータ装置。
【請求項2】
上下方向に延びるかご昇降空間が幅方向に1列に並んで4つ以上形成された昇降路と、
隣接する上記かご昇降空間のそれぞれの間に、上下方向に所定の間隔毎に、奥行き方向に相対する上記昇降路の壁面間に架設された中間ビームと、
それぞれの上記かご昇降空間の幅方向の両側に、上記昇降路の壁面又は上記中間ビームに取り付けられ、該幅方向に相対して対をなすように上下方向に延設されたガイドレールと、
上記ガイドレールの各対に案内されて、それぞれの上記かご昇降空間内に昇降自在に配設されたかごと、
それぞれの上記かご昇降空間に各階に対応して1つずつ設置され、上記かごの着床位置を規定する着床プレートと、
それぞれの上記かごに設置されて、上記着床プレートと係合して上記着床位置を検知するコンダクタと、
を備えたエレベータ装置において、
各階における上記着床プレートは、上記かごが2n(但し、n:2以上の整数)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されているm1対(但し、2n−1≧m1>n)の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された2m1本の取付腕のうちの2n本の取付腕に取り付けられ、上記かごが(2n+1)台の場合には、上記中間ビームを挟んで配設されているm2対(但し、2n≧m2>n+1)対の上記ガイドレールのそれぞれに、相対して対をなすように奥行き方向に延設された2m2本の取付腕のうちの(2n+1)本の取付腕に取り付けられ、
第1ロープ侵入防止部材が、対をなす上記取付腕の延設方向の先端部間を連結するように取り付けられている
ことを特徴とするエレベータ装置。
【請求項3】
第2ロープ侵入防止部材が、対をなす上記取付腕の反延設方向である基端部間を連結するように取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレベータ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−69740(P2006−69740A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−255784(P2004−255784)
【出願日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】
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