説明

エンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造

【課題】 冷却風が排気ガス浄化装置全体には当たらないようにしながら、排風の一部を排気ガス浄化装置の周囲を逆流させずに一方向に流して、排気ガス浄化装置の外周に取り付けられた制御部品に適度に排風を当てて制御部品が高温にならないようにする。
【解決手段】 冷却用のファンの排風を、排風出口11、排風ダクト12及び排風口14とを介して外部に排出する。エンジンの排気ガスは、酸化触媒とパティキュレートフィルタを内蔵する排気ガス浄化装置5を通して排気する。排気ガス浄化装置5は、全体が円筒形をしていて、その外周部に圧力センサ20,温度センサ接続器24等の制御部品が取り付けられている。そのような排気ガス浄化装置5を、排風の流れ方向に対して横向にし、最下端部外面Pが、排風出口11の上端縁Qと排風口14のエンジンルーム側の端縁Rとを結ぶ線Q−Rより上側となり、かつ、一部外周面が線Q−Rより下側に出るように配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジン駆動の圧縮機,発電機,溶接機等の作業機本体を筐体内に配置したエンジン駆動作業機において、エンジン排気ガスから粒子状物質を除去するために設けられる排気ガス浄化装置を筐体内に最適に配置するエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エンジン駆動作業機のエンジンとしては、ディーゼルエンジンが多く用いられているが、ディーゼルエンジンの排気ガスには、炭素微粒子よりなる粒子状物質が多く含まれていて、環境を悪化させることから問題になっている。そこで、従来からディーゼルエンジンの排気ガスから粒子状物質を除去するための排気ガス浄化装置が用いられている。
【0003】
排気ガス浄化装置は、排気ガスをパティキュレートフィルタに流して粒子状物質を捕集する。その際、一定量以上の粒子状物質を捕集すると、捕集した粒子状物質によりパティキュレートフィルタが目詰まりを起こしてしまう。排気ガス温度が高温の場合は粒子状物質が燃焼し続けるが、低温の場合は良好に燃焼除去されないので、その対策として、パティキュレートフィルタの前段に酸化触媒を配置し、低温の場合でも、パティキュレートフィルタに捕集された粒子状物質を燃焼させることによりフィルタの目詰まりを防止するようにしたものがある。
【0004】
しかしながら、そのように酸化触媒を用いても、排気ガスの温度がさらに低い状態では酸化剤として有効に反応させることができない。そこで、従来の排気ガス浄化装置では、例えば特許文献1に示されるように、排気ガスの温度低下を少なくし、酸化活性温度をできるだけ高く保持できるようにするため、排気ガス浄化装置配置構造に関する技術が提案されている。
【0005】
図6は、従来の排気ガス浄化装置配置構造を示す図である。この排気ガス浄化装置は、作業車両等のエンジンルーム31に搭載格納したディーゼルエンジン30のためのもので、エンジン30に接続するマフラー32を該エンジン30の本体上方側に近接配置させると共に、該マフラー32に酸化触媒33とパティキュレートフィルタ34を設けている。また、該マフラー32の外周近接位置を、下部側を開放させたマフラーカバー36によって覆うと共に、マフラー32から突出させたテールパイプ35の外周近接位置をも覆うようにしている。
【0006】
そうすることにより、排気ガスが、高温状態のまま酸化触媒33の中を通るため、酸化反応が効率的に行われ、パティキュレートフィルタ34によって捕集される粒子状物質や未燃焼物質等の燃焼除去を良好に行わせることができる。また、マフラーカバー36それ自体、及び、マフラーカバー36の下側開放部から上方へ流れる空気の層によりマフラー32からの熱を遮蔽・断熱することにより、エンジンルーム31内の温度上昇を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−31955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、通常、エンジンルーム31内には、エンジン,ラジエータ,インタークーラ等を冷却するため、冷却ファンにより冷却風を流しているが、上記従来の排気ガス浄化装置配置構造では、排気ガス浄化装置を内蔵しているマフラー32が、エンジンルーム31内に配置されているため、冷却風がマフラー32に当たって、マフラー32内の排気ガス浄化装置を冷却してしまう。また、エンジン30の停止後にエンジンルーム31内の冷却風の流れがなくなると、マフラー32の余熱でエンジンルーム31内の温度が高くなるという問題点があった。
【0009】
さらに、ディーゼルエンジンの排気ガス浄化装置には、通常、制御用の温度センサや圧力センサ等の制御部品が設けられるが、上記従来の排気ガス浄化装置配置構造では、排気ガス浄化装置を内蔵しているマフラー32の外周をマフラーカバー36で覆っているため、マフラー32の熱で制御部品が高温になって損傷したり、制御部品の交換やメンテナンス等の作業が困難になったりするという問題点もあった。
【0010】
本発明は、そのような問題点に鑑み、排気ガス浄化装置をエンジンルームから分離すること、冷却風が排気ガス浄化装置全体には当たらないようにしながら、排風の一部を排気ガス浄化装置の周囲を一方向に流して逆流しないようにし、排気ガス浄化装置の外周に取り付けられた制御部品に適度に排風が当たって制御部品が高温にならないようにすること、及び、制御部品の交換やメンテナンスが簡単にできるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するため、本願の請求項1にかかる発明は、作業機本体,該作業機本体を駆動するエンジン及び冷却用のファンがエンジンルーム内に収納され、前記ファンの排風を、排風出口を有する仕切壁によりエンジンルームと分離された排風ダクトと該排風ダクトの上方開口部を覆う上面板に形成された排風口とを介して外部に排出するとともに、前記エンジンの排気ガスは、排気ガス浄化装置を通して排気するようにしたエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造であって、前記排気ガス浄化装置は、酸化触媒とパティキュレートフィルタを内蔵し、その外周部に制御部品が取り付けられていて、前記排風ダクト内に、最下端部外面が、前記排風出口の上端縁と前記排風口のエンジンルーム側の端縁とを結ぶ線より上側となるように配置されていることを特徴とする。
【0012】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記排気ガス浄化装置は、全体が円筒形をしていて、排風の流れ方向に対して横向に、かつ、一部外周面が前記線より下側に出るように配置されていることを特徴とする。
【0013】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1又は2にかかる発明において、前記排気ガス浄化装置は、消音部を備えたものであることを特徴とする。
【0014】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項1,2又は3にかかる発明において、前記排風口は、前記上面板の内、前記エンジンルームとは反対側の部分に設けられ、前記制御部品は、前記上面板の内の排風口が設けられていない部分の下に配置することを特徴とする。
【0015】
また、本願の請求項5にかかる発明は、請求項1,2,3又は4にかかる発明において、前記上面板が取り外し可能であることを特徴とする。
【0016】
また、本願の請求項6にかかる発明は、請求項1,2,3,4又は5にかかる発明において、前記排風口のエンジンルーム側の端縁部から下方に延びる垂下板を、排風口の幅全体にわたって設けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1にかかる発明においては、排気ガス浄化装置が、エンジンルームと分離された排風ダクト内に、最下端部外面が、前記排風出口の上端縁と前記排風口のエンジンルーム側の端縁とを結ぶ線より上側となるように配置されるので、排気ガス浄化装置がエンジンルームから分離されるとともに、冷却風が排気ガス浄化装置全体には当たらなくなる上、排風の一部が排気ガス浄化装置の周囲を一方向に流れて逆流しなくなって、排気ガス浄化装置の外周に取り付けられた制御部品に適度に排風が当たり制御部品が高温にならないようにすることができる。
【0018】
また、請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかるエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造において、前記排気ガス浄化装置は、全体が円筒形をしていて、排風の流れ方向に対して横向に、かつ、一部外周面が前記線より下側に出るように配置されているので、排風の一部が排気ガス浄化装置の周囲全体に回り込み易くなり、排気ガス浄化装置の外周に取り付けられた制御部品に、排風が有効に当たって制御部品が高温にならないようにすることができる。
【0019】
また、請求項3にかかる発明においては、請求項1又は2にかかるエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造において、排気ガス浄化装置に消音部を設けるようにしたので、排気ガス浄化装置とマフラーとが一体化されて、設置スペースの効率化が図れる。
【0020】
また、請求項4にかかる発明においては、請求項1,2又は3にかかるエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造において、排風口が、上面板の内、エンジンルームとは反対側の部分に設けられ、制御部品は、上面板の内の排風口が設けられていない部分の下に配置するようにしたので、雨が降ってきても、制御部品に雨がかからず、制御部品の劣化を防止できる。
【0021】
また、請求項5にかかる発明においては、請求項1,2,3又は4にかかるエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造において、上面板を取り外し可能にしたので、制御部品の交換やメンテナンスが簡単にできるようになる。
【0022】
また、請求項6にかかる発明においては、請求項1,2,3,4又は5にかかるエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造において、排風口のエンジンルーム側の端縁部から下方に延びる垂下板を、排風口の幅全体にわたって設けるようにしたので、雨水がかからない範囲を広くできるとともに、制御部品に当たる排風の量を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施例に係るエンジン駆動作業機の内部構造を示す図である。
【図2】図1のエンジン駆動作業機の上面を示す図である。
【図3】排気ガス浄化装置の構造を示す図である。
【図4】図1のエンジン駆動作業機の要部を示す図である。
【図5】垂下板を付加した実施例を示す図である。
【図6】従来の排気ガス浄化装置配置構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0025】
図1は、本発明の一実施例に係るエンジン駆動作業機の内部構造を示す図であり、図2は、図1のエンジン駆動作業機の上面を示す図である。図1,図2において、1はディーゼルエンジン、2は発電機、3はエンジンルーム、4,6は排気管、5は排気ガス浄化装置、7は仕切壁、8はファン、9はインタークーラ、10はラジエータ、11は排風出口、12は排風ダクト、13は上面板、14は排風口、15は止めネジである。
【0026】
ディーゼルエンジン1,発電機2は、エンジンルーム3内に格納されており、発電機2は、ディーゼルエンジン1により駆動され、各種の外部負荷に給電する。ディーゼルエンジン1の排気ガスは、排気管4,排気ガス浄化装置5,排気管6を介して外部に排出される。エンジンルーム3は仕切壁7により仕切られている。仕切壁7にはインタークーラ9,ラジエータ10等が設置された排風出口11が設けられており、ファン8による冷却風が、エンジンルーム3内からインタークーラ9,ラジエータ10を冷却した後、排風出口11,排風ダクト12,排風口14を通って外部に排出される。なお、エンジンルーム3内の風を「冷却風」、排風ダクト12内の風を「排風」と呼ぶこととする。
【0027】
排風ダクト12の上部開口部には、上面板13が、止めネジ15により取り外し可能な状態で設けられており、上面板13のエンジンルーム3と反対側には、多数の透孔よりなる排風口14が形成されている。なお、図2に示す排風口14において、長辺を幅方向とし、短辺を長さ方向とする。
【0028】
排気ガス浄化装置5は、概略、図3に示すような構造になっている。図3において、符号4〜6は図1のものに対応しており、16は酸化触媒、17はパティキュレートフィルタ、18は消音部、19は圧力チューブ、20は圧力センサ、22は温度センサ、23は接続線、24は温度センサ接続器、21,25はコネクタである。
【0029】
この排気ガス浄化装置5は円筒形をしている。内部には、酸化触媒16,パティキュレートフィルタ17及び消音部18が収納されていて、排ガス浄化機能だけでなくマフラーとしての消音機能も持たせている。そのような円筒形の排気ガス浄化装置5の両端面に、入口側の排気管4と出口側の排気管6が取り付けられている。
【0030】
そして、ディーゼルエンジン1から排気管4を通って送られてきた排気ガスは、酸化触媒16,パティキュレートフィルタ17,消音部18を通り、出口側の排気管6から外部に排出される。その際、排気ガス中の粒子状物質の多くは、パティキュレートフィルタ17により捕捉され、外部への飛散が防止される。そのようにして捕捉された粒子状物質はパティキュレートフィルタ17に堆積するが、酸化触媒16により酸化反応が促進されて着火温度が低下し、パティキュレートフィルタ17が目詰まりしない内に燃焼除去される。
【0031】
ところで、そのような酸化触媒16及びパティキュレートフィルタ17を採用した場合であっても、酸化触媒16には下限が300℃程度の活性温度領域があり、その下限温度を下まわるような排気温度での運転状態が続くと、酸化触媒16が活性化しないために粒子状物質が良好に燃焼除去されないという不具合が起こりうる。そのため、酸化触媒16,パティキュレートフィルタ17を含む排気ガス浄化装置5の温度が、常に所定以上の高温度に維持されるようにすることが望ましい。
【0032】
一方、パティキュレートフィルタ17の前後の排気ガス圧力や各部の温度を監視して、パティキュレートフィルタ17が目詰まりを起こす前に、ヒータ(図示せず)で加熱したり、助燃剤を噴射して、酸化触媒16を昇温活性化させ、粒子状物質の酸化を促したりすることも行われる。圧力チューブ19,圧力センサ20や温度センサ22,接続線23,温度センサ接続器24等はそのための制御部品である。なお、コネクタ21,25は、圧
力センサ20や温度センサ22の出力を制御回路(図示せず)に導出する配線を接続するためのものである。
【0033】
圧力センサ20は、パティキュレートフィルタ17の前後位置に設けた孔からゴム製の圧力チューブ19,19を介して内部圧力を導出し、前後の圧力差に基づいてパティキュレートフィルタ17の目詰まりの度合いを判定するためのものである。温度センサ22,22,22は、酸化触媒16の前部やパティキュレートフィルタ17の前後部の温度を監視するためのものである。これらの制御部品は、図4に示すように、円筒形をした排気ガス浄化装置5の外周部に取り付けられている。
【0034】
これら制御部品の内、コネクタ21,25には例えば樹脂が、コネクタ21,25に接続される配線、及び温度センサ22の接続線23には、例えば塩化ビニル絶縁電線等が使われているため、125℃を超えるような高温の雰囲気には曝せない。また、圧力チューブ19は例えばゴム製であり、水に濡れると劣化するので、それらに雨水がかからないようにする必要もある。
【0035】
このように、エンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置5は、高温度に維持されることが望まれる一方で、その外周に取り付けられた制御部品は高温に曝されないようにする必要があり、また、雨が降っても制御部品に雨水がかからないようにする必要がある。そのような観点から、本発明では、排気ガス浄化装置配置構造を図4に示すようにして、それらの条件を満たせるようにした。以下、図4を使って、本発明のエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造を説明する。図4において、符号は、図1〜3のものに対応している。
【0036】
排気ガス浄化装置5は、ディーゼルエンジン1から排出されパティキュレートフィルタ17に捕集された粒子状物質を、高温度の排気ガスで燃焼させて高温度になるため、その高温度がエンジンルーム3内に影響を与えないように、仕切壁7によりエンジンルーム3と分離された排風ダクト12内に排気ガス浄化装置5を配置する。さらに、排気ガス浄化装置5に排風があまり当たらず、高温度に維持されてパティキュレートフィルタ17に捕集された粒子状物質が良好に燃焼除去されるように、排風ダクト12内の排風出口11の上側に配置する。
【0037】
その一方、排気ガス浄化装置5の外周に取り付けられた、圧力センサ20,温度センサ接続器24等の制御部品が高温にならないようにするため、制御部品の取り付け部分には排風が適度に当たるようにする。その際、ファン8による排風の一部が排気ガス浄化装置の周囲を一方向に流れて逆流せず、排気ガス浄化装置5の外周部をスムースに回り込んで行くように、排風出口11の上部で、排風の流れ方向に対して横向にし、最下端部の外面、すなわち、排気ガス浄化装置5の中心から下方に延びる垂線(図中の2点鎖線)が排気ガス浄化装置5の外周面と交差する部分Pが、排風出口11の上端縁Qと排風口14のエンジンルーム側の端縁Rとを結ぶ線Q−R(図中の1点鎖線)より上側となるように、かつ、排気ガス浄化装置5の一部外周面が上記線Q−Rより下側に突出して排風と接するように配置する。
【0038】
また、制御部品、特にゴム製の圧力チューブ19は、雨に濡れると劣化するおそれがあるので、雨がかからないように、上面板13のエンジンルーム3側部分で排風口14が形成されていない部分の下側に制御部品が位置するように排気ガス浄化装置5を配置する。あるいは、そうなるように排風口14を形成する。その際、より確実に制御部品に雨がかからないようにするため、制御部品を、排風口14から一定以上奥に、例えば、制御部品を、鉛直線から15°の線(図中の破線)よりエンジンルーム3側に位置するように配置するのが望ましい。
【0039】
なお、制御部品の交換やメンテナンスが必要になったら、上面板13を止めている、止めネジ15を外して、上面板13を排風ダクト12から取り外せば、排気ガス浄化装置5がむき出しになるので、その上に設けられている制御部品の交換やメンテナンスの作業が容易にできる。
【実施例2】
【0040】
この実施例では、図5に示すように、排風口14のエンジンルーム3側の端縁部から下方に延びる垂下板26を、排風口の幅全体にわたって設ける。このようにすると、垂下板26により、雨水から制御部品を防御する範囲が広くなり、また、排風の一部が垂下板26に当たって排気ガス浄化装置5側により多く流れ、制御部品への排風の回り込みがよくなる。
【符号の説明】
【0041】
1 ディーゼルエンジン
2 発電機
3 エンジンルーム
4,6 排気管
5 排気ガス浄化装置
7 仕切壁
8 ファン
9 インタークーラ
10 ラジエータ
11 排風出口
12 排風ダクト
13 上面板
14 排風口
15 止めネジ
16 酸化触媒
17 パティキュレートフィルタ
18 消音部
19 圧力チューブ
20 圧力センサ
21,25 コネクタ
22 温度センサ
23 接続線
24 温度センサ接続器
26 垂下板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機本体,該作業機本体を駆動するエンジン及び冷却用のファンがエンジンルーム内に収納され、前記ファンの排風を、排風出口を有する仕切壁によりエンジンルームと分離された排風ダクトと該排風ダクトの上方開口部を覆う上面板に形成された排風口とを介して外部に排出するとともに、前記エンジンの排気ガスは、排気ガス浄化装置を通して排気するようにしたエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造であって、
前記排気ガス浄化装置は、酸化触媒とパティキュレートフィルタを内蔵し、その外周部に制御部品が取り付けられていて、前記排風ダクト内に、最下端部外面が、前記排風出口の上端縁と前記排風口のエンジンルーム側の端縁とを結ぶ線より上側となるように配置されていることを特徴とするエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造。
【請求項2】
前記排気ガス浄化装置は、全体が円筒形をしていて、排風の流れ方向に対して横向に、かつ、一部外周面が前記線より下側に出るように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造。
【請求項3】
前記排気ガス浄化装置は、消音部を備えたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造。
【請求項4】
前記排風口は、前記上面板の内、前記エンジンルームとは反対側の部分に設けられ、前記制御部品は、前記上面板の内の排風口が設けられていない部分の下に配置することを特徴とする請求項1,2又は3に記載のエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造。
【請求項5】
前記上面板が取り外し可能であることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載のエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造。
【請求項6】
前記排風口のエンジンルーム側の端縁部から下方に延びる垂下板を、排風口の幅全体にわたって設けることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5に記載のエンジン駆動作業機の排気ガス浄化装置配置構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−246771(P2012−246771A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116662(P2011−116662)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000109819)デンヨー株式会社 (88)
【Fターム(参考)】