説明

カメラのバッテリホルダ

【課題】接点数が異なるカメラに装填可能なバッテリホルダを提供する。
【解決手段】複数の電池パック90a,90bを装填でき、カメラ本体20の電池室に接続して電池パックから電源供給を行う取り外し可能なバッテリホルダ80である。複数の電池パックのうちの少なくとも1個の電池パックのプラス極端子96をカメラ本体20と接続する接点面(第1のプラス電極)101と、複数の電池パックの残りの電池パックのうちの少なくとも1個の電池パックのプラス極端子96をカメラ本体20と接続する接点面(第2のプラス電極)104と、電池パックのマイナス極端子98をカメラと接続する接点面(マイナス電極)103とを備え、接点面101と接点面103は略同一面上に並べて設けられ、一方接点面104は、接点面101、103とは異なり、突出した面に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラのバッテリホルダに関し、詳しくは、複数の電池を装填でき、カメラ本体に接続して電源供給を行う取り外し可能なカメラのバッテリホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラ本体の電源供給のために電源電池はカメラ本体に内蔵されているが、それ以外にも、取り外し可能なバッテリホルダが従来から使用されている。そして、バッテリホルダとしては、電池を2個並列に接続するタイプも知られている(例えば、特許文献1)。このような電池並列タイプのバッテリホルダにおいては、複数の電池の間で、逆流電流が流れるのを防止するために逆流防止用のダイオードが接続されている。
【特許文献1】特開2007−80617号公報
【0003】
この逆流防止用ダイオードの動作について、図9を用いて説明する。図9に示すシステムは、カメラ本体BとバッテリホルダPBHとから構成されており、バッテリホルダPBH内には、2個の電池E1、E2が並列に接続され、配置されている。電池E1のプラス電極と電池E2のプラス電極の間には逆流防止用のダイオードD1、D2のそれぞれのカソードが接続され、ダイオードD1とD2のそれぞれのアノードは互いに接続されている。このアノードの接続点は、バッテリホルダPBHとカメラ本体Bの接続点およびカメラ本体B内のダイオードD3を介して、電源回路BCに接続されている。ここで、ダイオードD3は、外部電源としてのACアダプタをカメラ本体Bに接続した際の逆流防止用である。
【0004】
図9に示すバッテリホルダにおいては、ダイオードD1、D2の働きにより電源電池E1、E2の電源電流が逆流し、電源浪費を防止することができる。しかしながら、バッテリホルダPBHに電池が1個だけ装填されている場合には、逆流防止用ダイオードD1またはD2が不要であるにも係わらず、この逆流防止用ダイオードD1またはD2における電圧降下のために撮影枚数が低下してしまう。
【0005】
この電圧降下による撮影枚数の低下について、図8を用いて説明する。図8は使用環境の温度ごとに放電容量と電圧降下の関係を示す図である。一般に、デジタルカメラの半導体素子等は、6.0V以上の電圧があれば動作し、また、ダイオードにおける順方向電圧は、流れる電流によっても変わるので一概に言えないが、仮にカメラが正常に動作するに必要な電流を流したときに0.6Vとする。逆流防止用ダイオードが接続されていない場合には、6.0V以上で動作するが、逆流防止用ダイオードが接続されている場合には、6.6V以上ないと動作しない。この結果、環境温度が0°Cの場合においては、逆流防止用ダイオードが接続されているときには、放電容量が1600mAh程度までしか利用することができないのに対して、逆流防止用ダイオードが接続されていないときには、1950mAh程度まで電池を利用することができる。逆流防止用ダイオードを接続している場合には、この放電容量の差に応じて撮影可能駒数が減少してしまう。
【0006】
このように、2個以上の電池を並列接続したバッテリホルダにおいては、逆流防止用ダイオードは必要であるが、逆流防止用ダイオードが不要なときにも接続されているために、電源の浪費となってしまうことがある。そこで、電池が1個しか装填されない場合には、逆流防止用ダイオードをバイパスするように構成することが考えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような対策を施したバッテリホルダは、接点として、1つのマイナス電極(グランド電極)、2つのプラス電極が少なくとも必要となる。すなわち、従来に比較して、プラス電極が1つ追加される。しかし、カメラ本体に装着されるバッテリホルダとしては、逆防止用ダイオードの不具合対策を行ったホルダばかりではなく、実際には、未対策のホルダも存在することになる。このため、未対策のバッテリホルダをカメラ本体に装填した場合には、追加されたプラス電極の接点が電池に接触し、電池を傷つけると共に、接触した際に発生する屑が接点不良を生じさせるおそれがある。
【0008】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、接点数が異なるカメラに装填可能なバッテリホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため第1の発明に係わるバッテリホルダは、複数の電池を装填でき、カメラ本体の電池室に接続して上記電池から電源供給を行う取り外し可能なバッテリホルダにおいて、上記複数の電池のうちの少なくとも1個の電池のプラス極を上記カメラ本体と接続する第1のプラス電極と、上記複数の電池の残りの電池のうちの少なくとも1個の電池のプラス極を上記カメラ本体と接続する第2のプラス電極と、上記電池のマイナス極をカメラと接続するマイナス電極とを備え、上記第1のプラス電極と上記マイナス電極は略同一面上に並べて設けられ、一方上記第2のプラス電極は、上記第1のプラス電極、マイナス電極とは異なり、突出した面に設けられている。
【0010】
第2の発明に係わるバッテリホルダは、上記第1の発明において、上記突出した面は、上記カメラ本体の接点の押圧力量よりも強い力で押された場合には引っ込む構造になっている。
また、第3の発明に係わるバッテリホルダは、上記第2の発明において、上記突出した面が引っ込むことに応じて、オンオフするスイッチ手段を備え、引っ込んだ際には、上記第1の電極に複数の電池のプラス極を接続する。
さらに、第4の発明に係わるバッテリホルダは、上記第1または第2の発明において、上記複数の電池を接続する際には、互いの電池に逆電流が流れないようにする整流素子を設ける。
【0011】
上記目的を達成するため第5の発明に係わるバッテリホルダは、複数の電池を装填でき、カメラ本体の電池室に接続して上記電池から電源供給を行う取り外し可能なバッテリホルダにおいて、上記複数の電池のうちの少なくとも1個の電池の電極を上記カメラ本体と接続する第1の電極と、上記複数の電池のうちの残りの少なくとも1個の電池の電極を上記カメラ本体と接続する第2の電極と、この第2の電極を突出する方向に付勢する付勢手段を具備する。
【0012】
第6の発明に係わるバッテリホルダは、上記第5の発明において、上記第2の電極の突出状態に応じて切り換るスイッチ手段を設け、上記第2電極が上記突出状態の際には、上記複数の電池のうちの少なくとも1個の電池は、上記第1電極を介して上記カメラ本体の電源回路に電源を供給し、上記複数の電池のうちの残りの少なくとも1個の電池は、上記第2電極を介して上記カメラ本体の上記電源回路に電源を供給する。
また、第7の発明に係わるバッテリホルダは、上記第5の発明において、上記第2の電極の突出状態に応じて切り換るスイッチ手段を設け、上記第2電極が上記非突出状態の際には、上記複数の電池は、上記第1電極を介して上記カメラ本体の電源回路に電源を供給すると共に、上記複数の電池の間に逆流防止用の整流素子が介挿される。
【0013】
上記目的を達成するため第8の発明に係わるカメラは、バッテリホルダまたは電池パックを電池室に装填し、電源供給を受けるカメラにおいて、上記バッテリホルダまたは電池パックのプラス極と接続するための第1の本体プラス端子と、上記バッテリホルダの上記プラス極と異なる第2のプラス極と接続するための第2の本体プラス端子を具備し、上記第2の本体プラス端子は上記第1の本体プラス端子より引き込んだ位置に設けられている。
【0014】
第9の発明に係わるカメラは、上記第8の発明において、さらにACアダプタコネクタを有し、上記第1の本体プラス端子、上記第2の本体プラス端子、および上記ACアダプタコネクタと、電源回路の間には、逆流防止用の整流素子が接続されている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、接点数が異なるカメラに装填可能なバッテリホルダを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に従って本発明を適用したデジタル一眼レフカメラに装填可能なバッテリホルダを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の一実施形態に係わるバッテリホルダは、2個のバッテリが装填可能であり、2個のバッテリは並列接続であることから、1個のバッテリを装填するだけでもデジタルカメラは動作する。
【0017】
図1は、バッテリホルダ80、カメラ本体20およびレンズ鏡筒10からなるカメラシステムの電気回路を示すブロック図である。レンズ鏡筒10の内部には、焦点調節および焦点距離調節用の撮影光学系11と、開口量を調節するための絞り12が配置されている。撮影光学系11はレンズ駆動機構13によって駆動され、絞り12は絞り駆動機構14によって駆動されるよう接続されている。
【0018】
レンズ駆動機構13、絞り駆動機構14はそれぞれレンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと称す)15に接続されており、このLμcom15は通信コネクタ35を介してカメラ本体20に接続されている。Lμcom15はレンズ鏡筒10内の制御を行うものであり、レンズ駆動機構13を制御してピント合わせや、ズーム駆動を行うとともに、絞り駆動機構14を制御して絞り値制御を行う。
【0019】
カメラ本体20のミラーボックス内には、可動反射ミラー40が設けられており、被写体像を観察光学系に反射するために撮影光学系11の光軸に対して45度傾いた位置と、被写体像を撮像用撮像素子51に導くために跳ね上がった位置との間で回動可能に構成されている。
【0020】
この可動反射ミラー40の上方には、被写体像を結像するためのフォーカシングスクリーンや、被写体像を左右反転させるためのポロプリズム等から構成されるファインダ光学系41が配置されている。このファインダ光学系41の出射側(図1で右側)には被写体像観察用の接眼レンズ42が配置されている。また、ファインダ光学系41の出射側(図1で上側)には、表示用撮像素子43と、撮像に邪魔にならない位置に測光センサを含む測光回路44が配置されている。なお、表示用撮像素子43としては、CCD(Charge Coupled
Devices)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の二次元撮像素子が使用できることはいうまでもない。
【0021】
可動反射ミラー40の中央付近はハーフミラーで構成されており、この可動反射ミラー40の背面には、ハーフミラー部で透過した被写体光をカメラ本体20のミラーボックス内の下部に反射するためのサブミラー47が設けられている。このサブミラー47は、可動反射ミラー40に対して回動可能であり、可動反射ミラー40が跳ね上がっているときには、ハーフミラー部を覆う位置に回動し、可動反射ミラー3が被写体像観察位置にあるときには、図示する如く可動反射ミラー40に対して開いた位置にある。この可動反射ミラー40はミラー駆動機構54によって駆動されている。
【0022】
また、サブミラー47の下方にはAFセンサユニット48が配置されており、このAFセンサユニット48は、公知のTTL瞳分割方式による測距を行うためのAFユニットであり、内部にはAFセンサが設けられている。AFセンサユニット48はAFセンサ駆動回路53に接続されており、AFセンサ駆動回路53は、AFセンサユニット48の回路系の駆動を行ない、AFセンサから信号を読み出す。この信号出力に基づいて、撮影光学系11によって結像される被写体像の焦点ズレ量が求められる。
【0023】
可動反射ミラー40の後方には、露光時間制御用のフォーカルプレーンタイプのシャッタ50が配置されており、このシャッタ50はシャッタチャージ機構55によってシャッタチャージされる。また、シャッタ50は、シャッタ制御回路56に接続されており、シャッタ先幕および後幕の制御がなされる。シャッタ50の後方には撮影用撮像素子51が配置されており、撮影光学系11によって結像される被写体像を電気信号に光電変換する。なお、撮影用撮像素子51としては、表示用撮像素子43と同様に、CCDやCMOS等の二次元撮像素子を使用でき、表示用撮像素子43より画素数が多い素子を使用する。
【0024】
撮影用撮像素子51と、表示用撮像素子43の出力は、インターフェース回路59に接続され、このインターフェース回路59によってアナログデジタル変換(AD変換)等がなされる。インターフェース回路59は画像処理コントローラ60に接続されている。この画像処理コントローラ60はAD変換された画像データに対して、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、白黒・カラーモード処理、ライブビュー画像処理といった各種の画像処理を行う。また、画像データをJPEGやTIFF等の方式で圧縮し、また伸張を行なう。なお、画像圧縮はJPEGやTIFFに限らず、他の圧縮方式も適用できる。
【0025】
画像処理コントローラ60には、バッファメモリとしてのSDRAM(Synchronous Dynamic
Random Access Memory)61、フラッシュROM(Flash ROM)62、記録メディア63、液晶モニタ26が接続されている。SDRAM61は、画像処理された画像データの一時記憶を行なう。フラッシュROM62は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、画像データに対してユーザーの好みに応じて処理される画像処理に関する種々のパラメーター等が記憶されている。
【0026】
記録メディア63は、画像データを記憶するメモリであり、xDピクチャーカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)またはメモリスティック(登録商標)等の書換え可能な記録媒体のいずれかが装填可能となるように構成され、カメラ本体20に対して着脱自在となっている。その他、通信接点を介してハードディスクを接続可能に構成してもよい。液晶モニタ26は、カメラ本体20の背面等に配置され、ライブビュー表示、撮影画像の表示、再生画像の表示および撮影情報の表示を行なう。なお、液晶モニタに限らず、他の表示装置でもよい。
【0027】
画像処理コントローラ60は、カメラ本体20を制御するコントローラであるボディ制御用マイクロコンピュータ(Bμcom)65に接続されている。Bμcom65は、前述の通信コネクタ35、測光回路44、AFセンサ駆動回路53、ミラー駆動機構54、シャッタチャージ機構55、シャッタ制御回路56に接続されており、これらの回路や機構の制御を行う。通信コネクタ35は、レンズ鏡筒10の電気接点と接続可能であり、Lμcom15と通信するためのコネクタである。
【0028】
また、Bμcom65は、不揮発性メモリ67、動作表示用LCD68、カメラ操作スイッチ69、電源回路70にも接続されている。不揮発性メモリ67は、EEPROM等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、カメラの調整値等が記憶されている。動作表示用LCD68は、動作状態を表示するためにカメラ本体20の上面等に配置された小型の液晶表示装置である。
【0029】
カメラ操作スイッチ69は、シャッタレリーズ釦の第1ストロークや第2ストロークを検出するスイッチ、再生モードを指示するスイッチ、ISO設定モードを指示するスイッチ、ホワイトバランス設定を指示するスイッチ、液晶モニタ26の画面でカーソルの動きを指示するするスイッチ、モードダイヤルに連動して撮影モードを指示するスイッチ、選択された各モード等を決定するOKスイッチ、表示切換を指示するスイッチ等の種々の操作スイッチからなる。
【0030】
カメラ本体20内に装填される電池(不図示)や、後述するバッテリホルダ80に内蔵された電池セル91a、91bや、ACアダプタコネクタ72は、電源回路70に接続されており、この電源回路70によって所定の電圧に定電圧化されて、各回路ユニット等に給電される。なお、ACアダプタコネクタ72は、外部のAC電源(商用交流電源)から電源供給を受けるためのコネクタであり、電源回路70とACアダプタコネクタ72との間には逆流用防止のダイオード76が接続されている。
【0031】
カメラ本体20には、バッテリホルダ80が装填可能であり、また、接点群75を介して、両者は電気的に接続可能である。このバッテリホルダ80には、電池パック1 90aと電池パック2 90bの2つの電池パックが個々に装填可能であり、接点群82a、82bを介して、両者は電気的に並列接続可能となっている。
【0032】
電池パック1 90aと電池パック2 90bの内部には、それぞれ電池セル91a、電池セル91bが内蔵され、この電池セルにサーミスタ92a、92bが並行に接続されている。電池パック90a、90bを装填するバッテリホルダ80には、それぞれ3つの接点からなる接点群82a、82bが設けてあり、電池セル91a、91bのプラス極(+極)96とマイナス極(−極)端子98、およびサーミスタ92a、92bの検知出力端子97を有している(図3参照)。
【0033】
電池セル91aのプラス極96は、接点群75を介してダイオード77のアノードに接続されると共に、バッテリホルダ80内のダイオード83のアノードにも接続されている。また、電池セル91bのプラス極96は、切換スイッチ87および接点群75を介してダイオード78のアノードに接続されると共に、バッテリホルダ80内のダイオード84のアノードにも接続されている。
【0034】
切換スイッチ87の固定端子はダイオード78のアノードに接続され、一方、第1の可動接点はダイオード83およびダイオード84のカソード側接続点に接続され、第2の可動接点は、電池セル91bのプラス極端子およびダイオード84のアノードの接続点に接続されている。この切換スイッチ87の切り換え動作については、図6および図7を用いて後述する。なお、逆流防止用のダイオード76、77、78、83、84は、ショットキバリダイオードまたはPN接合ダイオードで構成される。
【0035】
電池セル91a、91bの各マイナス極端子98と、サーミスタ92a、92bの一端側は共にグランドレベル側に接続され、接点群75を介して、カメラ本体20のグランドレベルに接続されている。また、サーミスタ92aおよびサーミスタ92bの検出出力端子は、それぞれ接点群75を介して、カメラ本体20内のBμcom65に接続されている。
【0036】
また、バッテリホルダ80には、レリーズ釦(不図示)が配置されており、カメラ本体20に設けられたレリーズ釦と同様の機能を果たし、レリーズ釦の半押しに連動してオンとなる1Rスイッチ85と、レリーズ釦の全押しに連動してオンとなる2Rスイッチ86が設けられている。1Rスイッチ85と2Rスイッチ86の一端側は、接点群75を介して、カメラ本体20のBμcom65に接続され、また、他端側は、それぞれ接点群75を介して、Bμcom65の別の入力端子に接続されている。
【0037】
次に、本実施形態におけるバッテリホルダ80の構成について、図2を用いて説明する。図2はバッテリホルダ80の外観斜視図であり、このバッテリホルダ80は、カメラ本体20の底部に装着可能となっている。すなわち、接点支柱100は、カメラ本体20内の内蔵電池の収納室に挿入可能となっており、また雄ネジで構成された三脚ネジ105はカメラ本体20の底部の雌ネジ(不図示)に螺合可能となっている。
【0038】
接点支柱100の水平方向の断面は、カメラ本体20の内蔵電池室の水平断面形状と相似形でやや小さい大きさとなっている。そして、接点支柱100の支柱側面の上部側には、固定の接点面101、102、103と、可動の接点面104が設けられており(図2及び図4参照)、これらは、接点群75の内の4つの接続端子、すなわち、ダイオード77と接続するプラス電極端子、ダイオード78と接続するプラス電極端子、サーミスタ92a、グランドレベルに接続する端子に相当する(図1参照)。
【0039】
この接点支柱100に設けられた接点面101は第1プラス電極端子(+)であり、接点面102はサーミスタ電極端子(T)であり、接点面103はマイナス電極端子(−)である。これらの接点面は、図4に示すように、接点支柱110の側面より若干、奥まった面で、略同一面上に並べて設けられている。一方、可動の接点面104は、バネ128(図6参照)等の付勢部材によって接点支柱100から突出するように付勢されており、第1プラス電極端子(+)、マイナス電極端子(−)等とは異なり、突出可能な面となっている。なお、この可動の接点面104は、カメラ本体20の接点の押圧力量よりも強い力で押された場合には引っ込む構造になっている。
【0040】
接点支柱100が装填されるカメラ本体20内の電池室は、図5に示すように、接点面101と接触可能な接片121、接点面102と接触可能な接片122、接点面103と接触可能な接片123が、また、可動の接点面104と接触可能な接片124が配設されている。接片121、122、123の接触面に対して、接片124は奥まった位置に接触面が設けられている。つまり、接点面104は、図4に示すように突出面であることから、凹部129内に配置し、接触位置を他の接片に対して下げている。
【0041】
接片121、122、123,124との信号ラインはフレキシブル基板126と電池室の間に配置され、このフレキシブル基板126は押さえ板127によって押圧されている。すなわち、押さえ板127の押圧力によって、フレキシブル基板126と接片121、122、123,124の信号ラインは電気的接続がとられている。同様に、信号線111、112、113、114と接触する信号線111a、112a、113a、114aも、フレキシブル基板126に押さえ板127によって押圧され、電気的接続がとられている。
【0042】
また、接点支柱100の上端面には、信号線111、112、113、114が配置されている(図2および図4参照)。信号線111は1Rスイッチ85とBμcom65を接続するラインに相当し、信号線112は2Rスイッチ86とBμcom65を接続するラインに相当し、信号線113は1Rスイッチ85および2Rスイッチ86をグランドレベルに接続するラインに相当し、信号線114はサーミスタ92bの出力をBμcom65と接続するラインに相当する(図1参照)。
【0043】
図2に示す三脚ネジ105は三脚ネジダイアル106と一体に構成されており、三脚ネジダイアル106を回転することにより三脚ネジ105も回転し、バッテリホルダ80はカメラ本体20に対して着脱可能である。また、バッテリホルダ80の底部側には、電池パック90を矢印A方向に沿って装填する電池室110aおよび110bが設けられている。電池パック90a、90bが電池室110a、110bに装填され、または電池室から離脱されると、開閉自在なカバー107は電池室110a、110bの開口部を開閉することが可能である。
【0044】
電池パック90は、図1における電池パック90aと90bと同一構成であり、内部に電池セル91a、91bと、サーミスタ92a、92bを有し、外部は図3に示すようにケース95によって密閉されている。そして、ケース95の稜線部にプラス(+)極端子96、サーミスタ端子97およびマイナス(−)極端子98が設けられている。
【0045】
このように構成されている本発明の一実施形態に係わるバッテリホルダ80を、接片が4つ設けてあり、バッテリホルダ80に適合するカメラ本体20に装填した場合の動作について、図6を用いて、また、接片が3つ設けてある従来のカメラ本体20Aに装填した場合の動作について、図7を用いて説明する。
【0046】
接片が4つ設けてあるカメラ本体20にバッテリホルダ80を装填すると、バッテリホルダ80の接点面101はカメラ本体20の接片121と接し、接点面102は接片122と接し、接点面103は接片122と接する。バッテリホルダ80の可動の接点面104が凹部129に嵌合すると、接点面104と接片124に接する。また、接点面104が凹部129に嵌合すると、切換スイッチ87の可動接点は、ダイオード83、84の両アノードの接続点側から、電池パック1 90aの電池セルE1のプラス極側に切り換る。すなわち、切換スイッチ87は、可動な接点面104が引っ込むことに応じて、オンオフし、引っ込んだ際には、可動接点は、第1プラス電極端子である接点面101に複数の電池(91a、91b)のプラス極端子96を接続させる。
【0047】
また、バッテリホルダ80の信号線111は、カメラ本体20の信号ライン111aに接し、信号線112は信号ライン112aに接し、信号線113は信号ライン113aに接し、信号線114は信号ライン114aに接する。なお、信号線113および信号ライン113aはグランドレベルであり、接片123および接点面103はマイナス電極のレベルであり、両者は異なるレベルで表記してあるが、共通のグランドレベルに接続するようにしてもよい。図1には各回路ブロックのグランド接続の表記を省略している。
【0048】
このように接点面と接片が接することにより、電池パック90aの電池セル91aのプラス極は切換スイッチ87、接点面101、接片121、ダイオード78を介して、電源回路70のプラス極に接続される。また、電池パック90bの電池セル91bのプラス極は、接点面104、接片124、ダイオード77を介して、電源回路70のプラス極に接続される。電池セル91aと電池セル91bの両プラス極の間には、ダイオード83、84のアノードが接続しているので、逆流することはない。
【0049】
なお、本実施形態においては、ダイオード77、78が介挿されているために、このダイオードにおいて、順方向電圧分だけ電圧降下が生ずる。これらのダイオードは、ACアダプタコネクタ72を介して、商用電源と接続した際の逆流防止用である。ACアダプタコネクタ72を省略するのであれば、これらのダイオード77、78も省略することができ、より一層、撮影可能駒数を増加することができる。
【0050】
次に、このバッテリホルダ80を接片が3つ設けてある従来のカメラ本体20Aに装填した場合の動作について、図7を用いて説明する。カメラ本体20Aには、接片が4つ設けてあるカメラ本体20とは異なり、凹部129および接片124が設けられていない。このため、電池セル91aおよび電池セル91bのプラス極からの電圧は、接点面101および接片121を通じて、電源回路70に供給するようにしている。
【0051】
すなわち、カメラ本体20Aには凹部129が設けられていないことから、接点面104はカメラ本体20Aによって押圧され、突出することができず、このため切換スイッチ87の可動接点は、ダイオード83、84のアノードの接続点に切り換る。この結果、電池パック90aのプラス極端子96は、ダイオード83、切換スイッチ87、接点面101、接片121、ダイオード78を介して電源回路70のプラス極に接続される。また、電池パック90bのプラス極端子96、ダイオード84、切換スイッチ87、接点面101、接片121、ダイオード78を介して電源回路70のプラス極に接続される。
【0052】
このように、バッテリホルダ80を4つの接片を有するカメラ本体20に装填した場合には、バッテリホルダ80内に配置された逆流防止用のダイオード83、84を介さずに電源回路70に電源供給できる。このため、これらのダイオードの順方向電圧の降下がなく、撮影可能駒数を増加することができる。また、3つの接片を有する従来のカメラ本体20Aに装填した場合においても、ダイオード83、84、および接点面101、接点121を介して電源回路70に電源供給することができる。
【0053】
以上の説明は、接点面104および切換スイッチ87を有したバッテリホルダ80をカメラ本体に装填した場合であるが、逆に、接点面104および切換スイッチ87を有しないバッテリホルダをカメラ本体20に装填した場合であっても、バッテリホルダからカメラ本体20に対して電源供給を行うことができる。
【0054】
この場合には、カメラ本体20側の接片121、122、123を介して、電池セル側のプラス極、マイナス極、サーミスタ検出端子からの出力が、カメラ本体20側に供給・伝達される。なお、カメラ本体20には、接片124が設けられているが、この接片124は凹部129内に配置されており、接片121、122、123の面より下がっていることから、バッテリホルダ80を傷付け、切り屑等が接点不良等を引き起こすおそれがない。
【0055】
また、このようなカメラ本体20の電池室に図3に示す電池パック90が装填された場合にも、同様に、カメラ本体20に対して電源供給を行うことができる。すなわち、この場合には、電池セル90のプラス極端子96は接片121を介して接続され、電池セル90のサーミス端子97は接片122を介して接続され、電池セル90のマイナス極端子98は接片123を介して接続される。このときも接片124は凹部129内に配置されていることから、接片124が電池セル90に接することはない。このため、接片124が電池セル90の表面に接触し、傷付けることはなく、このため切り屑等が接点不良等を引き起こすおそれがない。
【0056】
以上の如く本実施形態に係わるバッテリホルダ80とカメラ本体20は構成されている。このバッテリホルダ80とカメラ本体20に対して従来のバッテリホルダおよびカメラ本体とを組み合わせると次のようになる。まず、従来の電池接片が3つのカメラに対して、従来のバッテリホルダを組み合わせて使用する場合は、図9に示したように、バッテリホルダ内のダイオードD1、D2の順方向の電圧降下Vf分、伝電圧のチェックに誤差としてのるため、撮影駒数が電池2個分使用する場合に比較して減少してしまう。
【0057】
また、従来の電池接片が3つのカメラに対して、本実施形態に係わるバッテリホルダ80を組み合わせて使用する場合には、可動の接点面(第2のプラス電極+)104が押し下げられ、その結果、接点面(第1のプラス電極+)101には、従来のバッテリホルダと同様の回路構成となる。
【0058】
さらに、本実施形態に係わる電池接片が4のカメラ本体20に対して、従来のバッテリホルダ(図9参照)を組み合わせて使用する場合には、可能の接点面(第2のプラス電極+)104は使用されず、接点面(第1のプラス電極+)101が従来のカメラと同様に接続される。
【0059】
さらに、本実施形態に係わる電池接片が4つのカメラ本体20に対して、本実施形態に係わるバッテリホルダ80を組み合わせて使用する場合、バッテリホルダ80に電池を1つ装填した場合には、撮影駒数に差は生じない。一方、バッテリホルダ80に電池を2つ装填した場合には、電池が1つの場合に比べて、約2倍相当の撮影駒数となる。
【0060】
このように、本実施形態におけるバッテリホルダ80は、複数の電池のうちの少なくとも1個の電池の電極をカメラ本体と接続する第1の電極(接点面101)と、複数の電池のうちの残りの少なくとも1個の電池の電極をカメラ本体と接続する第2の電極(接点面104)を設け、第2の電極(接点面104)の面を第1の電極(接点面101)より突出する位置に設けるようにしている。この第1及び第2の電極の位置を相違させたことにより、接点数が異なるカメラに装填可能なバッテリホルダ80を提供することができる。
【0061】
また、本実施形態におけるバッテリホルダ80は、第2の電極(接点面104)の突出面は、カメラ本体の接点の押圧力量よりも強い力で押された場合には引き込む構造としている。このため、バッテリホルダが、接点数の少ないカメラ本体に装填された場合には、第2の電極を非接続状態とすることができる。
【0062】
さらに、本実施形態におけるバッテリホルダ80は、第2の電極(接点面104)が引き込んだ際に、切り換る切換スイッチ87を設け、第1の電極(接点面101)に、複数の電池のプラス極を接続するようにしている。このため、バッテリホルダ80が接点数の少なくカメラ本体に装填された場合には、第1の電極を通じてカメラ本体に電源供給を行うことができる。
【0063】
さらに、本実施形態におけるバッテリホルダ80は、逆流防止用のダイオード83、84を設けてあるので、電池パック90a、90bが装填された場合に逆流することがない。
【0064】
さらに、本実施形態におけるカメラは、バッテリホルダ80または電池パックのプラス極と接続するための第1の本体プラス端子(接片121)と、バッテリホルダ80のプラス極(電池パック90aのプラス極端子96)と異なる第2のプラス極(電池パック90bのプラス極端子96)と接続するための第2の本体プラス端子(接片124)を具備し、第2の本体プラス端子(接片124)は第1の本体プラス端子(接片121)より引き込んだ位置に設けるようにしている。このため、バッテリホルダ80や電池パック90の電極数が異なっていても、第2の本体プラス端子が引き込んだ位置にあることから、邪魔にならず、使用することができる。
【0065】
なお、本実施形態に係わるバッテリホルダ80は電池パック90が2個、装填可能であるが、3個以上でも構わない。また、逆流防止用にダイオード83、84を設けたが、これに限らず、逆流防止機能を有する整流素子であればよい。同様に、本体側の逆流防止用のダイオード76、77、78も逆流防止機能を有する整流素子であればよい。
【0066】
本発明の実施形態の説明にあたっては、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラに適用した例を挙げたが、デジタルカメラとしては一眼レフタイプやコンパクトタイプのデジタルカメラ等のいずれでも良く、またこれらのデジタルカメラ以外にも、フィルムカメラ、ビデオカメラ等の携帯電子機器でもよく、また専用機に組み込まれるような撮像装置であってもよい。いずれにしても、カメラ等の撮影装置と組み合わせて使用するバッテリホルダや、バッテリホルダと組み合わせて使用しうるカメラ等の撮影装置であれば本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の一実施形態に係わるカメラとバッテリホルダの電気系を主とするブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わるバッテリホルダの外観斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わる電池パックの外観斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるバッテリホルダの接点支柱の部分図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるバッテリパックが装填されるカメラ本体の電池室の内部構造を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図6】本発明の一実施形態において、電池接片が4つのタイプのカメラとバッテリホルダの接続関係を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態において、電池接片が3つのタイプのカメラとバッテリホルダの接続関係を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態で使用可能な電池の電圧と放電容量の関係を示す図である。
【図9】従来におけるカメラとバッテリホルダの接続関係を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0068】
10・・・レンズ鏡筒、11・・・撮影光学系、12・・・絞り、13・・・レンズ駆動機構、14・・・絞り駆動機構、15・・・レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lμcom)、20・・・カメラ本体、26・・・液晶モニタ、35・・・通信コネクタ、40・・・可動反射ミラー、41・・・ファインダ光学系、42・・・接眼レンズ、43・・・表示用撮像素子、44・・・測光回路、47・・・サブミラー、48・・・AFセンサユニット、50・・・シャッタ、51・・・撮像用撮像素子、53・・・AFセンサ駆動回路、54・・・ミラー駆動機構、55・・・シャッタチャージ機構、56・・・シャッタ制御回路、59・・・インターフェース回路、60・・・画像処理コントローラ、61・・・SDRAM、62・・・フラッシュROM、63・・・記録メディア、65・・・ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bμcom)、67・・・不揮発性メモリ、68・・・動作表示用LCD、69・・・カメラ操作スイッチ、70・・・電源回路、72・・・ACアダプタコネクタ、75・・・接点群、76・・・ダイオード、77・・・ダイオード、78・・・ダイオード、80・・・バッテリホルダ、82a・・・接点群、82b・・・接点群、83・・・ダイオード、84・・・ダイオード、85・・・1Rスイッチ、86・・・2Rスイッチ、87・・・切換スイッチ、90a・・・電池パック1、90b・・・電池パック2、91a・・・電池セル、91b・・・電池セル、92a・・・サーミスタ、92b・・・サーミスタ、96・・・プラス極端子、97・・・サーミスタ端子、98・・・マイナス極端子、100・・・接点支柱、101・・・接点面、102・・・接点面、103・・・接点面、104・・・接点面(可動)、105・・・三脚ネジ、106・・・三脚ネジダイアル、107・・・カバー、110a・・・電池室、110b・・・電池室、111・・・信号線、112・・・信号線、113・・・信号線、114・・・信号線、121・・・接片、122・・・接片、123・・・接片、124・・・接片、126・・・フレキシブル基板、127・・・押さえ板、128・・・バネ、129・・・凹部、B・・・カメラ本体、BC・・・電源回路、D1・・・ダイオード、D2・・・ダイオード、D3・・・ダイオード、E1・・・電池、E2・・・電池、PBH・・・バッテリホルダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電池を装填でき、カメラ本体の電池室に接続して上記電池から電源供給を行う取り外し可能なバッテリホルダにおいて、
上記複数の電池のうちの少なくとも1個の電池のプラス極を上記カメラ本体と接続する第1のプラス電極と、
上記複数の電池の残りの電池のうちの少なくとも1個の電池のプラス極を上記カメラ本体と接続する第2のプラス電極と、
上記電池のマイナス極をカメラと接続するマイナス電極とを備え、
上記第1のプラス電極と上記マイナス電極は略同一面上に並べて設けられ、一方上記第2のプラス電極は、上記第1のプラス電極、マイナス電極とは異なり、突出した面に設けられたことを特徴とするカメラのバッテリホルダ。
【請求項2】
上記突出した面は、上記カメラ本体の接点の押圧力量よりも強い力で押された場合には引っ込む構造になっていることを特徴とする請求項1に記載のカメラのバッテリホルダ。
【請求項3】
上記突出した面が引っ込むことに応じて、オンオフするスイッチ手段を備え、
引っ込んだ際には、上記第1の電極に複数の電池のプラス極を接続することを特徴とする請求項2に記載のカメラのバッテリホルダ。
【請求項4】
上記複数の電池を接続する際には、互いの電池に逆電流が流れないようにする整流素子を設けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカメラのバッテリホルダ。
【請求項5】
複数の電池を装填でき、カメラ本体の電池室に接続して上記電池から電源供給を行う取り外し可能なバッテリホルダにおいて、
上記複数の電池のうちの少なくとも1個の電池の電極を上記カメラ本体と接続する第1の電極と、
上記複数の電池のうちの残りの少なくとも1個の電池の電極を上記カメラ本体と接続する第2の電極と、
この第2の電極を突出する方向に付勢する付勢手段と、
を具備することを特徴とするバッテリホルダ。
【請求項6】
上記第2の電極の突出状態に応じて切り換るスイッチ手段を設け、上記第2電極が上記突出状態の際には、上記複数の電池のうちの少なくとも1個の電池は、上記第1電極を介して上記カメラ本体の電源回路に電源を供給し、上記複数の電池のうちの残りの少なくとも1個の電池は、上記第2電極を介して上記カメラ本体の上記電源回路に電源を供給することを特徴とする請求項5に記載のバッテリホルダ。
【請求項7】
上記第2の電極の突出状態に応じて切り換るスイッチ手段を設け、上記第2電極が上記非突出状態の際には、上記複数の電池は、上記第1電極を介して上記カメラ本体の電源回路に電源を供給すると共に、上記複数の電池の間に逆流防止用の整流素子が介挿されることを特徴とする請求項5に記載のバッテリホルダ。
【請求項8】
バッテリホルダまたは電池パックを電池室に装填し、電源供給を受けるカメラにおいて、
上記バッテリホルダまたは電池パックのプラス極と接続するための第1の本体プラス端子と、
上記バッテリホルダの上記プラス極と異なる第2のプラス極と接続するための第2の本体プラス端子と、
を具備し、上記第2の本体プラス端子は上記第1の本体プラス端子より引き込んだ位置に設けられていることを特徴とするカメラ。
【請求項9】
上記カメラは、さらにACアダプタコネクタを有し、上記第1の本体プラス端子、上記第2の本体プラス端子、および上記ACアダプタコネクタと、電源回路の間には、逆流防止用の整流素子が接続されていることを特徴とする請求項8に記載のカメラ。

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2009−43505(P2009−43505A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−206135(P2007−206135)
【出願日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】