説明

カラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物

【課題】接着強度、透明性、被膜強度、耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性が良好で、且つ長期保存が可能なカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(a)アクリル酸グリシジル類,水酸基含有アクリレート類アクリル酸類およびマレイミド類を共重合して得られる繰り返し単位を含む自己硬化性共重合体1〜45重量%、(b)エポキシ化合物1〜45重量%、及び(c)有機溶媒10〜98重量%を含むことを特徴とするカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置及びイメージセンサーのカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物に関し、更に詳しくは、(a)自己硬化性共重合体、(b)エポキシ化合物及び(c)有機溶剤を含む一液型熱硬化性樹脂組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、液晶表示装置及びイメージセンサーのカラーフィルターの表面には、平坦性の良好と保護を目的とした保護膜が設けられている。このような表面保護膜は、光学的な透明性と十分な被膜強度を有していなければならず、更に、前記保護膜上に透明電導膜を形成する工程に耐えられる十分な耐熱性及び耐化学性を有していなければならない。
【0003】
カラーフィルター保護膜の形成材料と形成方法については、従来から広く知られている。即ち、日本国特開平1−134306号には、グリシジルメタクリレートを主成分とするものが開示されており、日本国特開昭62−163016号公報(特許文献1)には、ポリイミドを主成分とするものが開示されており、日本国特開昭63−131103号公報(特許文献2)には、メラミン樹脂とエポキシ樹脂の混合物を主成分とするものが開示されている。
【0004】
また、エポキシ樹脂を用いたカラーフィルター用保護膜の組成物として、接着強度、耐熱性、耐薬品性、耐水性などの信頼性の高い技術が公知されている。即ち、日本国特開平8−50289号公報(特許文献3)には、グリシジルメタクリレートポリマーにフェノール系の硬化剤を用いた硬化性樹脂組成物が開示されている。また、日本国特開平8−201617号公報(特許文献4)には、エポキシ樹脂、硬化剤及び有機溶媒からなる透明フィルム用樹脂組成物が開示されているが、前記硬化剤としてスチレン無水マレイン酸共重合物ポリマーとアミン類との反応物を用いている。
【0005】
一般に、エポキシ樹脂は、硬化剤との反応が速いため、使用に際して主剤と硬化剤とを混合する、いわゆる二液型で用いる場合が多く、一液化が困難なものとして知られている。即ち、二液型は、取り扱いが複雑で、工業的生産への利用に適していない問題点がある。
【0006】
また、上述した従来の公知技術では、透明性、被膜強度、耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性のいずれも満足させ、且つエポキシ樹脂の一液化が可能なものはなかった。これに対し、日本国特開2001−091732号公報(特許文献5)は、多官能カルボン酸化合物をビニルエーテルなどにより保護することで保存安定性を図る技術を開示しているが、このような保護基化は、製造方法が複雑で、価格への影響を避けられない。また、ビニルエーテル化合物は、人体に有害であるため、工業的使用は困難である。
【特許文献1】日本国特開昭62−163016号公報
【特許文献2】日本国特開昭63−131103号公報
【特許文献3】日本国特開平8−50289号公報
【特許文献4】日本国特開平8−201617号公報
【特許文献5】日本国特開2001−091732号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、接着強度、透明性、被膜強度、耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性が良好で、且つ長期保存が可能なカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物を提供す
ることである。
【0008】
本発明の他の目的は、液晶表示装置及びイメージセンサーのカラーフィルター用保護膜として使用される一液型熱硬化性樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記のような目的を達成するための本発明の一側面は、(a)測鎖にエポキシ環構造を有する(メタ)アクリレート、末端水酸基を有する(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸及び置換基を有するマレイミドを繰り返し単位で含む共重合体、(b)エポキシ化合物及び(
c)有機溶剤を含む一液型熱硬化性樹脂組成物に関するものである。前記のような目的を
達成するための本発明の他の側面は、前記組成物を用いて製造された液晶表示装置及びイメージセンサー用カラーフィルター保護膜に関するものである。
[1](a)式1、式2、式3及び式4で表される繰り返し単位を含む自己硬化性共重合体1
〜45重量%、
(b)エポキシ化合物1〜45重量%、及び
(c)有機溶媒10〜98重量%を含むことを特徴とするカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物。
【0010】
【化1】

【0011】
(前式において、R1は、水素原子またはメチル基を示し、nは、1〜10の整数。)
【0012】
【化2】

【0013】
(前式において、R2は、水素原子またはメチル基を示し、mは、1〜10の整数。)
【0014】
【化3】

【0015】
(前式において、R3は、水素原子またはメチル基。)
【0016】
【化4】

【0017】
(前式において、Xは、
【0018】
【化5】

【0019】
のうちから選択された1種であり、oは、1〜4の整数であり、pは、4〜12の整数であり、Yは、水素原子、炭素数1〜4の低級アルキル基及び炭素数1〜4の低級アルコキシ基の何れか一つ。)
[2]前記(a)自己硬化性共重合体の構成単位のモル比は、式1が10mol%〜89mo
l%、式2が5mol%〜35mol%、式3が5mol%〜35mol%、及び式4が1mol%〜20mol%であることを特徴とする[1]のカラーフィルター保護膜用一液
型熱硬化性樹脂組成物。
[3]前記(b)エポキシ化合物は、ビスフェノールA型エポキシ、ビスフェノールF型エポ
キシ、フェノールノボラック型エポキシ及びクレゾールノボラック型エポキシからなる群から選択される1種または2種以上の混合物である[1]に記載のカラーフィルター保護膜
用一液型熱硬化性樹脂組成物。
[4]前記自己硬化性共重合体の構成単位として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートを含む(メタ)アクリレート、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−メタノールアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、N−メタノールメタクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、N,N-ジメチルメタクリルアミド、N,N-ジエチルメタクリルアミドを含むアクリルアミド類、スチレン、α−メチルスチレン、ヒドロキシスチレンを含むスチレン類、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアミド及びN−ビニルイミダゾールからなる群から選択された1種以上を更に含むことを特徴とする[1]に記載のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物

[5]前記樹脂組成物は、シランカップリング剤を、自己硬化性共重合体100重量部に対
し、0.1〜30重量部を更に含むことを特徴とする[1]に記載のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物。
[6][1]〜[5]の熱硬化性一液型カラーフィルター保護膜用組成物を用いて製造された保護
膜を含むカラーフィルター。
[7][6]に記載のカラーフィルターを含む液晶表示装置。
[8][6]に記載のカラーフィルターを含むイメージセンサー。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一液型熱硬化性樹脂組成物は、従来の2液型熱硬化性カラーフィルター用組成
物に比べ、使い勝手の良さと優れた耐化学性の特性を見せ、これを用いて製造されたカラーフィルター用保護膜の平坦性、密着性、透過度、膜強度、耐熱性などに優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を更に詳しく説明する
本発明は、液晶表示装置及びイメージセンサーのカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物に関し、更に詳しくは、(a)自己硬化性共重合体、(b)エポキシ化合物及び(c)有機溶剤を含む一液型熱硬化性樹脂組成物に関するものである。
【0022】
本発明のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物の構成成分である(a)自己硬化性共重合体は、式1、式2、式3及び式4で表される繰り返し単位を含む共重合体である。かかる(a)自己硬化性共重合体は、式1で表れる繰り返し単位と、式2乃至式3で表される繰り返し単位との間で、熱による架橋反応が行われ、熱硬化性を有することとなる。式1、式2、式3及び式4で表される繰り返し単位を含む共重合体は、ランダム共重合体、交互共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体などの任意の形態であっても良い。
【0023】
【化6】

【0024】
(前式において、R1は、水素原子またはメチル基を示し、nは、1〜10の整数。)
【0025】
【化7】

【0026】
(前式において、R2、水素原子またはメチル基を示し、mは、1〜10の整数。)
【0027】
【化8】

【0028】
(前式において、R3は、水素原子またはメチル基。)
【0029】
【化9】

【0030】
(前式において、Xは、
【0031】
【化10】

【0032】
のうちから選択された1種であり、oは、1〜4の整数であり、pは、4〜12の整数であり、Yは、水素原子、炭素数1〜4の低級アルキル基及び炭素数1〜4の低級アルコキシ基の何れか一つ。)
前記(a)自己硬化性共重合体の構成単位のモル比は、式1が10mol%〜89mol%、式2が5mol%〜35mol%、式3が5mol%〜35mol%、及び式4が1mol%〜20mol%であることが望ましい。
【0033】
式1で表される構成単位は、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、α-エ
チルアクリル酸グリシジル、α-n-プロピルアクリル酸グリシジル、α-n-ブチルアクリル酸グリシジル、アクリル酸−3、4−エポキシブチル、メタクリル酸−3、4−エポキシブチル、アクリル酸−6、7−エポキシヘプチル、メタクリル酸−6、7−エポキシヘプチル、α-エチルアクリル酸−6、7−エポキシヘプチルなどの単量体から誘導される。
【0034】
式2で表される構成単位は、(2-ヒドロキシエチルメタクリレート, 2-ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート, 2-ヒドロキシブチルメタクリレート)などの単量体から誘導される

【0035】
式3で表される構成単位は、メタクリル酸, アクリル酸などの単量体から誘導される。
式4で表される構成単位は、N-フェニルマレイミド, N-シクロヘキシルマレイミド, N-ベンジルマレイミドなどの単量体から誘導される。
【0036】
一方、前記自己硬化性共重合体の分子量は、別に制限されないが、重量平均分子量1,
000乃至1,000,000の範囲が望ましい。その理由は、分子量が1,000より低
ければ、硬化性が十分得られず、分子量が1,000,000より高ければ、溶剤可溶性が低下するか、塗布性が低下するおそれがあるからである。自己硬化性共重合体は、全体樹脂組成物の1〜45重量%を占める。
【0037】
本発明の構成成分である(b)エポキシ化合物は、ビスフェノールA型エポキシ、ビスフェノールF型エポキシ、フェノールノボラック型エポキシ 及びクレゾールノボラック型
エポキシからなる群から選択される1種または2種以上の混合物であることが望ましく、重量の平均分子量が、500〜10,000の範囲であることが望ましい。エポキシ化合
物は、全体樹脂組成物の1〜45重量%、より望ましくは、5〜30重量%を占める。これは、前記エポキシ化合物の含量が、1重量%未満であれば、保護膜の寸法安定性が低下し、45重量%を超えると、塗布性が低下するおそれがあるからである。
【0038】
本発明の構成成分の有機溶媒としては、別に制限されないが、望ましい有機溶媒としては、エチレングリコール、ジエチレングリコールを含むエチレングリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルを含むグリコールエーテル類、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートを含むグリコールエーテルアセテート類、プロピレングリコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレンモノブチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテルを含むプロピレングリコールエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートを含むプロピレングリコールエーテルアセテート類、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドを含むアミド類、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、シクロヘキサノンを含むケトン類、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ(solvent naphtha)を含む石
油類、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチルを含むエステル類、及びそれらの混合物からなる群から選択された1種以上のものを使用することができる。有機溶媒は、全体樹脂組成物の10〜98重量%、より望ましくは50〜95重量%を占める。前記有機溶媒の含量が10重量%未満であれば、塗布特性が低下するおそれがあり、98重量%を超えると、十分な厚さの保護膜を得にくくなるからである。
【0039】
前記自己硬化性共重合体の構成単位の単量体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートを含む(メタ)アクリレート、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−メタノールアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、N−メタノールメタクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、N,N-ジメチルメタクリルアミド、N,N-ジエチルメタクリルアミドを含むアクリルアミド類、スチレン、α−メチルスチレン、ヒドロキシスチレンを含むスチレン類、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアミド及びN−ビニルイミダゾールからなる群から選択された1種以上を更に含むことをできる。
【0040】
また、本発明の組成物には、保護膜と下部膜との密着力の向上のため、シランカップリング剤を更に含むことができる。シランカップリング剤の含量は、前記自己硬化成共重合体100重量部に対し、0.1〜30重量部を使用することが望ましい。0.1重量部未満の場合、その效果があまりなく、30重量部を超えると、塗布性が低下し、ピンホール等が生ずるおそれがある。
【0041】
一方、前記自己硬化性共重合体は、従来公知された方法によって別に制限なく合成することができ、本発明のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物を構成する有機溶媒のような有機溶媒の中で、前記した単量体を用いてラジカル重合開始剤の存在下に合成することが望ましい。
【0042】
前記自己硬化性共重合体の共重合に使用する有機溶媒に別に制限はないが、望ましくは、上述した本発明のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物の構成成分で使用される有機溶媒と同様の有機溶媒を使用することが望ましい。一方、重合に使用される有機溶媒の量は、有機溶媒と自己硬化性共重合体の溶液のうち、自己硬化性共重合体の濃
度が5乃至60重量%になるよう調節することが望ましい。更に望ましくは、15乃至35重量%である。前記溶液のうち、自己硬化性共重合体の濃度が5重量%未満の場合には、重合速度が遅く、反応せずに残るモノマーが問題となり、60重量%を超える場合には、粘度が高すぎ、取り扱いが困難となり、反応速度の調節も困難となるなどの問題がある。
【0043】
前記自己硬化性共重合体の重合に使用する重合開始剤としては、熱重合開始剤、光重合開始剤、酸化還元係開始剤などの公知のものを使用しても良いが、取り扱いの容易性、反応速度と分子量の調節を容易に行うことができるという側面で、過酸化物系、アゾ系などのラジカル重合開始剤を使用することが望ましい。
【0044】
本発明で使用可能な過酸化物系重合開始剤としては、例えば、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、1、1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)3、3、5−トリメチルシクロヘキサン、1、1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1、1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)3、3、5−トリメチルシクロヘキサン、1、1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1、1−ビス(
tert−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、イソブチルパーオキサイド, ラウロイル
パーオキサイド、琥珀酸パーオキサイド、3、5、5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネイト、ジノマルプロピルパーオキシジカーボネイト、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネイト、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネイト、ジ−2−メトキシブチルパーオキシジカーボネイト、ビス−(4−tert―ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネイト、(α,α−ビス−ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼ、パーオキシネオデカン酸クミルエステ
ル、パーオキシネオデカン酸オクチルエステル、パーオキシネオデカン酸ヘキシルエステル、パーオキシネオデカン酸−tert−ブチルエステル、パーオキシピバリン酸−tert−ヘキシルエステル、パーオキシピバリン酸−tert−ブチルエステル、2、5−ジメチル−2、5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、1、1、3、3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−ヘキサン酸エチル(ethyl hexanoate)、パーオキ
シ−2−エチルヘキサン−tert−ヘキシルエステル、パーオキシ−2−エチルヘキサン酸 −tert−ブチルエステル、パーオキシ−2−エチルヘキサン酸−tert−ブ
チルエステル、パーオキシ−3−メチルプロピオン酸−tert−ブチルエステル、パーオキシラウリン酸−tert−ブチルエステル、tert−ブチルパーオキシ−3、5、5−トリメチルヘキサノエート、tert−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネイト、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネイト、2、5−ジメチル−2、5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、過酢酸−tert−ブチルエステル、過安息香酸−tert−ヘキシルエステル、過安息香酸−tert−ブチルエステルなどを挙げることができる。また、上述した過酸化物系重合開始剤に還元剤を添加し、酸化−還元開始剤として使用することもできる。
【0045】
本発明で使用可能なアゾ系重合開始剤としては、例えば、1、1−アゾビス(シクロヘ
キサン−1−カボニトリル)、2、2'−アゾビス(2−メチル−ブチロニトリル)、2、2'−アゾビスブチロニトリル、2、2'−アゾビス(2、4−ジメチル−バレロニトリル)、2、2'−アゾビス(2、4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)、2、2'−アゾビス(2−アミジノ−プロパン)塩酸塩、2、2'−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダ
ゾリン−2−イル)プロパン]塩酸塩、2、2'−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−
イル)プロパン]塩酸塩、2、2'−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−
イル)プロパン]、2、2'−アゾビス2−メチル−N−(1、1−ビス(2−ヒドロキシメ
チル)−2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド、2、2'−アゾビス[2−メチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、2、2'−アゾビス(2−メチル−プロピオ
ンアミド)2水塩、4、4'−アゾビス(4−シアノ−氷酢酸)、2、2'−アゾビス(2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル)、2、2'−アゾビス(2−メチルプロピオン酸)ジメチルエステル(ジメチル−2、2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート))、シアノ−2−
プロピルアゾホルムアミドなどを挙げることができる。
【0046】
また、上述した過酸化物系重合開始剤、アゾ系重合開始剤の以外に、前記自己硬化性共重合体の重合段階において、望ましい分子量の範囲を達成するために、連鎖移動剤、連鎖停止剤、重合促進剤などの公知の分子量調節剤を添加しても良い。その例として、メルカプトプロピオン酸、メルカプトプロピオン酸エステル、チオグリコール、チオグリセリン、ドデシルメルカプタン、α−メチルスチレンダイマーなどを挙げることができる。
【0047】
一方、重合後、構成成分の溶解性の補助、レベリング性及び乾燥速度の調整などの目的として、前記重合に使用される有機溶剤の以外に、他の溶剤を添加することも可能である。
【0048】
また、合成された共重合体は、精製、保存、溶剤変更などを目的として、固体で抽出することが可能であり、これを用いてカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物を構成することも可能である。抽出方法に制限はないが、噴霧乾燥、フィルム乾燥、貧溶媒への滴下、再沈などを挙げることができる。
【0049】
また、本発明のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物の耐エッチング性、耐アルカリ性などを向上させるか、流動性を調整するために、前記自己硬化性共重合体の以外に、他の重合体を更に添加しても良い。添加するポリマーに別に制限はないが、ポリ(メタ)アクリレート、ナイロン、ポリエステル、ポリイミド、シリコンポリマーなどを挙げられる。添加するポリマーの量は、前記自己硬化性共重合体100重量部に対し、50重量部以下であることが望ましい。
【0050】
また、本発明のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物には、熱硬化反応の触媒として、アミン化合物、リン化合物、ホウ素化合物、アンチモン化合物、カーボン酸化合物、有機スルホン酸化合物などを添加することができる。熱硬化反応触媒の添加量は、保存安定性の観点から、自己硬化性ポリマー100重量部に対し、10重量部以下が望ましい。
【0051】
一方、本発明のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物には、その他の成分として、酸化防止剤、赤外線安定剤、可塑剤、レベリング剤、カップリング剤、フィラーなどの従来の公知のものを必要に応じて配合することができる。
【0052】
一方、カラーフィルター用保護膜の製造のために、本発明のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物を、スクリーン印刷、カーテンコート、ブレードコート、スピンコート、スプレーコート、ディップコート(dip coating)、フローコート(flow coating)、ロールコート(roll coating)、スリットコート(slit coating)などの方法により、基
板上に塗布する。塗布膜の厚さは、乾燥後、0.1〜5μmの範囲、望ましくは0.3〜2μmの範囲である。膜厚が0.1μm未満で薄すぎると、段差に対する平坦化の性能が十
分得られず、膜厚が5μmを超えて高すぎると、透過率の低下をもたらすだけではなく、乾燥及び硬化に時間がかかり、生産性が低下することとなる。
【0053】
本発明のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物が塗布された基板は、乾燥−熱硬化の工程により溶剤が揮発し、架橋反応により硬化し、硬度の良い保護膜が形成できる。乾燥工程と熱硬化工程は、同時に、あるいは個別的に行うことができるが、急激
に加熱する場合、発泡や亀裂などが生じることがあるため、乾燥工程と熱硬化工程を個別的に行うことが望ましい。
【0054】
乾燥工程に使用される装置としては、別に制限されないが、温風乾燥機、遠赤外線乾燥機、ホットプレートなどの任意のものを使用することができる。乾燥温度は、50〜150℃の範囲が望ましく、乾燥の時間は、乾燥機の容量、風量、温度及び膜厚によって変化するが、1〜10分の範囲が望ましい。
【0055】
熱硬化工程に使用される装置としては、別に制限されないが、温風オーブン、遠赤外線オーブン、ホットプレートなどの任意のものを使用することができる。熱処理温度は、150〜250℃の範囲が望ましいが、熱処理温度が150℃未満の場合には、硬化反応が充分に進行しない問題点があり、熱処理温度が250℃を超える場合には、高分子化合物の解重合反応や炭化反応が起き、得られた膜の性能が低下する問題点がある。
【0056】
一方、上述した方法により製造された膜は、液晶表示装置、及びイメージセンサーのカラーフィルターの保護膜に適用することができる。
[実施例]
以下、実施例及び比較例により本発明をより詳しく説明するが、下記の実施例は説明の目的のためのもので、本発明を制限するものではない。
【0057】
(実施例1)
還流冷却器と撹拌器とを備えた500mlのフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300gを投入した後、撹拌しながら温度を80℃まで上昇させた。温度を80℃に保持し、撹拌しながら前記フラスコの内部に、メタクリル酸グリシジル32g、及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート15g、メタクリル酸15g、N−フェニルマレイド10g、スチレン28g、及びジメチル−2、2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)8gの混合物を1〜1.5時間滴下、投入した。前記混合物を滴下した後、反応温度を80℃に保持し、撹拌しながら4〜5時間反応させ、透明な高分子溶液(
a)を得た。この溶液をゲル透過クロマトグラフィ(Gel Permission Chromatography:以下、"GPC")法により測定した結果、ポリスチレン換算の重量平均分子量は、28,000であった。
【0058】
前記得られた高分子溶液(a)40gに、エポキシ樹脂(JER製エピコート152)3.5g、シランカップリング剤(チッソ製S−510)1.4g、界面活性剤(DIC製F−47
5)0.12g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30gを添加し、十分に撹拌し、溶解させた後、濾過して目的とする熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(e)を得た。
【0059】
前記製造された熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(e)を、スピンコーターを用いてガラス基板(コーニング社製:1737番、板厚0.7mm)にそれぞれ塗布し、80℃温度の乾燥器中で3分間乾燥した後、さらに230℃の温度で50分間硬化させ、膜厚1.5μmの透明な保護膜及びカラーフィルターを得た。
【0060】
(実試例2)
還流冷却器と攪拌器とを備えた500mlのフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300gを投入した後、攪拌しながら温度を80℃まで向上させた。温度を80℃に保持し、撹拌しながら前記フラスコの内部に、メタクリル酸グリシジル32g、ヒドロキシエチルメタクリレート10g、メタクリル酸20g、N−フェニルマレイド10g、スチレン28g、及びジメチル−2、2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)8gの混合物を1〜1.5時間滴下、投入した。前記混合物を滴下した後、反応
温度を80℃に保持し、撹拌しながら4〜5時間反応させ、透明な高分子溶液(b)を得た。この溶液をGPC法により測定した結果、ポリスチレン換算の重量平均分子量は、30,000であった。
【0061】
高分子溶液(a)の代りに、前記高分子溶液(b)40gを使用したことを除いては、実試例1と同様の方法により行い、目的とする熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(f)を得た。
【0062】
熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(e)の代わりに、製造された熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(f)を使用したことを除いては、実施例1と同様の方法により膜厚1.5μmの透明な保護膜及びカラーフィルターを得た。
【0063】
(実施例3)
還流冷却器と撹拌器とを備えた500mlのフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300gを投入した後、攪拌しながら温度を80℃まで上昇させた。温度を80℃に保持し、撹拌しながら前記フラスコの内部に、メタクリル酸グリシジル32g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10g、メタクリル酸20g、N−フェニルマレイミド5g、スチレン33g及びメチル−2、2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)8gの混合物を1〜1.5時間滴下、投入した。前記混合物を滴下した後、反応温度を80℃に保持し、撹拌しながら4〜5時間反応させ、透明な高分子溶液(c)を得た。この溶液をGPC法により測定した結果、ポリスチレン換算の重量平均分子量は33,
000であった。
【0064】
高分子溶液(a)の代りに、前記高分子溶液(c)40gを使用したことを除いては、実施
例1と同様の方法により行い、目的とする熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(g)を得た。
【0065】
熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(e)の代わりに、製造された熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(g)を使用したことを除いては、実施例1と同様の方法により膜厚1.5μmの透明な保護膜及びカラーフィルターを得た。
【0066】
(比較例1)
還流冷却器と撹拌器とを備えた500mlのフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300gを投入した後、攪拌しながら温度を80℃まで上昇させた。温度を80℃に保持し、撹拌しながら前記フラスコの内部に、メタクリル酸グリシジル32g、ジシクロペンタニルメタクリレート35g、スチレン33g及びジメチル−2、2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)8gの混合物を1〜1.5時間滴下、投入した。前記混合物を滴下した後、反応温度を80℃に保持し、撹拌しながら3時間反応させ、透明な高分子溶液(d)を得た。この溶液をGPC法により測定した結果、ポリスチレン換算の重量平均分子量は27,000であった。
【0067】
前記高分子溶液(d)40gに、エポキシ樹脂(JER製エピコート−152)3.5g、シランカップリング剤(チッソ製S−510)1.4g、トリメリット酸3.1g、界面活性剤(DIC製F−475)0.12g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート31gを添加し、十分に撹拌し、溶解させた後、濾過して目的とする熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(h)を得た。
【0068】
熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(e)の代わりに、熱硬化性一液型カラーフィルター用保護膜組成物(h)を使用したことを除いては、実施例1と同様の方法により膜厚1.5μmの透明な保護膜及びカラーフィルターを得た。
<物性評価>
前記実施例1乃至3及び比較例1から得られたガラス基板及びカラーフィルターに対し、下記に記載の方法により平坦性、密着性、膜強度、耐熱性を評価し、得られた熱硬化性組成物に対する保管安定性を評価し、その結果を下記の表1に表した。
【0069】
(i)平坦性の評価
平坦性を評価するために、ダミー(dummy)カラーフィルターの赤色画素と緑色画素との中心部分の高さの差(画素間段差)を求めた。その後、前記実施例1〜3及び比較例1の保護膜が塗布されたカラーフィルターの赤色画素と緑色画素との中心部分の高さの差を求めた。下式(1)によって、保護膜の塗布前の画素間段差(d1)と保護膜塗布後の画素間段差(d2)との比率Rを求め、下記の基準によって本発明により製造された保護膜組成物の平坦化性を1〜5の5段階で評価した。
【0070】
R=d2/d1 ……(1)
前式により求められた、R>0.4である時に1、0.4≦R≦0.3である時に2、0.3<R≦0.2である時に3、0.2<R≦0.1である時に4、R<0.1である時に5にした。但し、1は平坦化の性能が低いことを示し、5は平坦化の性能が高いことを示す。
【0071】
(ii) 密着性及び耐化学性の試験
前記実施例1乃至3及び比較例1により得られたカラーフィルター保護膜上に、碁盤目状のクロスカット(cross−cut)を100個入れ、セロハンテープを用いてピーリング(peeling)試験(クロスカット試験)を行った後、碁盤目の剥離状態を目視で評価し、密着性の試験を行った。
【0072】
また、得られたカラーフィルター保護膜を40℃のN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)、10%水酸化カリウム水溶液及びエッチング溶液(製品名:CYANTEK CORPORATION LCE-12K)に30分間浸漬した後、さらに上述した方法と同様の方法により密着性の試験を行い、碁盤目の剥離状態によって、100(浸漬後)/100(浸漬前)である場合に合格、100以下である場合に不合格で表すことによって、各溶液に対する耐化学性を評価した。
【0073】
(iii) 膜強度の評価
前記実施例1乃至3及び比較例1から製造された透明な保護膜をStatdler社製の鉛筆6種(1H〜6H)で掻き、基板の損傷程度によって膜の強度を1H〜6Hまで評価した。
【0074】
(iv) 保管安定性の評価
前記実施例13及び比較例1から得られた熱硬化性組成物の粘度を最初に測定し、これらのそれぞれを10mlのバイアル(vial)に入れ、40℃のインキュベータに保管し、3日ごとに粘度を測定した。12日後、計5回の粘度測定の結果、粘度の増加量が10%を越える区間の番号をそれぞれ0、3、6、9、12の数字で表した。但し、3以下は、不良と表した。
【0075】
【表1】

【0076】
前記表1からわかるように、本発明の一液型熱硬化性樹脂組成物により製造されたカラーフィルター用保護膜は、平坦性、密着性、透過度、及び膜強度に優れていることがわかった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) 式1、式2、式3及び式4で表される繰り返し単位を含む自己硬化性共重合体1
〜45重量%、
(b)エポキシ化合物1〜45重量%、及び
(c)有機溶媒10〜98重量%を含むことを特徴とするカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物。
【化1】

(前式において、R1は、水素原子またはメチル基を示し、nは、1〜10の整数。)
【化2】

(前式において、R2は、水素原子またはメチル基を示し、mは、1〜10の整数。)
【化3】

(前式において、R3は、水素原子またはメチル基。)
【化4】

(前式において、Xは、
【化5】

のうちから選択された1種であり、oは、1〜4の整数であり、pは、4〜12の整数であり、Yは、水素原子、炭素数1〜4の低級アルキル基及び炭素数1〜4の低級アルコキシ基の何れか一つ。)
【請求項2】
前記(a)自己硬化性共重合体の構成単位のモル比は、式1が10mol%〜89mol%、式2が5mol%〜35mol%、式3が5mol%〜35mol%、及び式4が1
mol%〜20mol%であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
前記(b)エポキシ化合物は、ビスフェノールA型エポキシ、ビスフェノールF型エポキシ、フェノールノボラック型エポキシ及びクレゾールノボラック型エポキシからなる群から選択される1種または2種以上の混合物であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
前記自己硬化性共重合体の構成単位として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートを含む(メタ)アクリレート、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−メタノールアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、N−メタノールメタクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、N,N-ジメチルメタクリルアミド、N,N-ジエチルメタクリルアミドを含むアクリルアミド類、スチレン、α−メチルスチレン、ヒドロキシスチレンを含むスチレン類、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアミド及びN−ビニルイミダゾールからなる群から選択された1種以上を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルター保護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
前記樹脂組成物は、シランカップリング剤を、自己硬化性共重合体100重量部に対し、0.1〜30重量部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルター保
護膜用一液型熱硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項の熱硬化性一液型カラーフィルター保護膜用組成物を用いて製造された保護膜を含むカラーフィルター。
【請求項7】
請求項6に記載のカラーフィルターを含む液晶表示装置。
【請求項8】
請求項6に記載のカラーフィルターを含むイメージセンサー。

【公開番号】特開2008−20873(P2008−20873A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−310706(P2006−310706)
【出願日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願人】(500005066)チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド (263)
【Fターム(参考)】