説明

カード処理装置

【課題】カードが搬器に取り付けられていない場合に対処可能なカード処理装置を提供する。
【解決手段】カード処理ユニット10は、薬剤が払い出されるトレイTに取り付けられるリライトカードRCを操作するための装置であって、ハンドリング機構20と、第2カードセンサ42と、装置制御部5とを備えている。ハンドリング機構20は、トレイTにリライトカードRCを着脱するための装置である。第2カードセンサ42は、リライトカードRCの有無を検出可能である。装置制御部5は、第2カードセンサ42からの情報に基づいてリライトカードRCの有無を判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード処理装置、特に、薬剤が払い出される搬器に着脱自在に取り付けられるカードに各種処理を行うカード処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、薬剤等の入っているアンプル、バイアル、プラボトル、キット、バッグ等をカセットに充填しておき、必要に応じて取り出す薬剤払出装置が知られている。
図13は、従来の薬剤払出装置100の全体構成図である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
薬剤払出装置100は、薬剤104が入っているカセット102と、カセットを収納する棚103と、薬剤を取り出すための装置105とを有する。棚103は、縦横に多数に区分されており、複数のセル123が形成されている。各セル123は、薬剤104を充填したカセット102を収納する。1つのカセット102には、同一種類の薬剤104が、例えば数十個充填される。
【0004】
装置105は、カセット102から薬剤を取り出すための取出部106を有する。取出部106は、所定の制御装置により制御され、図中矢印12A及び図中矢印13A方向に移動する。取出部106は、収納棚の後面3Bにおいて、所望の薬剤104が入ったカセット102に対して位置決めされる。取出部106は、図示を省略した既知のロボットアームと同様のユニットを有する。ロボットアームは、カセット102から薬剤104を取出し、払出トレイ141に払い出す。
【0005】
払出トレイ141は、仕切板142によって、複数の領域に分割されている。払い出される薬剤は、施用区分に従って同領域のそれぞれに払い出される。薬剤104が払い出された払出トレイ141は、施用場所である例えば、病棟に運搬される。
【0006】
上述のように、従来の薬剤払出装置では、アンプル等の薬剤は、患者別に搬器であるトレイに収納され、搬送される。トレイは、患者を識別する情報を表示する必要がある。これは、収納されている薬剤等が正しく患者に手渡される、あるいは患者に対して正しく使われるようにするためである。
【0007】
搬器であるトレイを識別するための表示手段としては、表示ラベルがある。表示ラベルは、名札紙や粘着ラベルに患者の識別情報等を印字したものである。表示ラベルは、トレイの側面に手作業で取り付けられ、トレイを使い終わる際に手作業で取り外す。しかし、表示ラベルの取り付けや取り外しは、作業負担が大きいこと等の理由から、繰り返し書込み可能なリライトカードを使用することが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
図14は、トレイに表示部材のカードを脱着自在に自動的に取り付ける従来の薬剤払出装置200を示す。
薬剤払出装置200は、カード着脱移送手段210と、書込み手段220と、を有する。カード着脱移送手段210は、トレイTに対して着脱されるリライトカード201を、トレイT及び書込み手段220間で移送する。書込み手段220は、リライトカード201に患者識別情報を書き込む。書込み手段220は、カード着脱移送手段210に接続される。
【0009】
上記薬剤払出装置200では、搬送されてきたトレイTが停止すると、同トレイTに取り付けられたリライトカード201は、カード着脱移送手段210により取り外される。取り外されたリライトカード201は、カード着脱移送手段210のゴムローラ212及びプラスチックローラ間を送り出され、書込み手段220に移送される。移送されたリライトカード201は、書込み手段220によって印字された後、再度ゴムローラ212及びプラスチックローラに沿って送られ、カード着脱移送手段210によってトレイTに取り付けられる。
【特許文献1】特開2006―109900号公報
【特許文献2】特開2005−279268号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記薬剤払出装置のカード脱着ユニットにおいては、リライトカードをトレイTに物理的に取り付けている。そのため、リライトカードがトレイTに取り付けるのが忘れられたり、取付後にリライトカードが脱落したりすることがある。その場合は、リライトカードが不足してしまい、その後に正常なリライト動作ができなくなる。
【0011】
本発明の課題は、カードが搬器に取り付けられていない場合に対処可能なカード処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の発明に係るカード処理装置は、薬剤が払い出される搬器に取り付けられるカードを処理するためのカード処理装置であって、カード着脱装置と、カード検出センサと、制御部とを備えている。カード着脱装置は、搬器にカードを着脱するための装置である。カード検出センサは、カードの有無を検出可能である。制御部は、カード検出センサからの情報に基づいてカードの有無を判断する。
【0013】
ここで、薬剤とは、処方の対象となり得るものであって、例えば、注射薬、内服薬、軟膏、貼付薬、坐薬等である。
この装置では、カード着脱装置は、搬器にカードを着脱する。カード検出センサは、カードの有無を検出可能である。制御部は、カード検出センサからの情報に基づいてカードの有無を判断する。このように制御部によって、カードが搬器に取り付けられていない場合やカードが搬器から搬送されていない場合を判断できるので、その後の速やかな対処が可能になる。例えば、他の装置から予備のカードを供給したり、作業者によって予備のカードを供給したりできる。
【0014】
第2の発明に係るカード処理装置は、第1の発明に係るカード処理装置であって、予備のカードを供給するためのカード供給装置をさらに備えている。制御部は、カードが無いと判断すると、カード供給装置にカード供給動作を行わせる。
【0015】
この装置では、カードが無い場合は、カード供給装置がカード供給動作を行う。その結果、予備のカードが補充され、カードの不足が生じにくい。カード供給装置は、予備のカードを搬器に供給しても良いし、他の装置に供給しても良い。
【0016】
第3の発明に係るカード処理装置では、第2の発明に係るカード処理装置であって、カードはリライトカードである。
ここで、リライトカードは、例えば、記録層のロイコ染料と顕色剤とが反応し結合して発色するロイコ式カードや、いわゆる白濁式のリライトカードである。例えば、ロイコ式リライトカードは、高温で加熱急冷することにより発色(染料と顕色剤が結合)、低温で加熱徐冷することにより消去(染料と顕色剤が分離)状態となる性質を利用して情報を書き換えることができる。
【0017】
第4の発明に係るカード処理装置では、第3の発明に係るカード処理装置であって、カードに患者の識別情報をリライト可能な書き込み装置と、カード着脱装置と書き込み装置の間でカードを搬送可能な搬送部とをさらに備えている。
【0018】
ここで、患者の識別情報とは、例えば患者の名前、ID番号、性別、生年月日、科名、病棟名、部屋番号等である。
この装置では、搬送部が、カードを搬器から書き込み装置に搬送することができ、さらに書き込み装置から搬器に搬送することができる。それにより、カード着脱装置が搬器に取り付けられたカードを外し、搬送部がカードを書き込み装置まで搬送し、書き込み装置が患者情報をカードに書き込み、搬送部がカードをカード着脱装置に搬送し、最後にカード着脱装置がカードを搬器に装着させることができる。
【0019】
カード検出センサは、搬器と書き込み装置との間において、カードの有無を検出可能である。具体的には、カード検出センサは、カードが搬器に取り付けられているか否か、カードがカード着脱装置に存在するか否か、またはカードが搬送部に存在するか否か等を検出できる。
【0020】
第5の発明に係るカード処理装置では、第4の発明に係るカード処理装置であって、カード検出センサは、カードが搬送部にあるか否かを検出する。
この装置では、カードは搬送部において必要な場所にあるか否かを判断される。具体的には、カードがカード着脱装置から書き込み装置に搬送される途中、またはカードが書き込み装置からカード着脱装置に搬送される途中にカードがあるか否かが判断される。
【0021】
第6の発明に係るカード処理装置では、第2〜第5の発明のいずれか係るカード処理装置であって、カード検出センサは、カードが搬器に装着されているか否かを検出する。
この装置では、カードは搬器に正常に取り付けられているか、それとも外れた状態になっているかを判断される。
【0022】
第7の発明に係るカード処理装置では、第5または第6の発明に係るカード処理装置であって、カード供給装置は、予備のカードを書き込み装置に供給可能である。制御部は、カードが無いと判断すると、カード供給装置に予備のカードを書き込み装置へ供給させる。
【0023】
この装置では、カードが所定の位置に無い場合には、カード供給装置が予備のカードを書き込み装置に供給する。したがって、書き込み装置によって患者の識別情報が書き込まれたカードが搬器に確実に供給される。
【0024】
第8の発明に係るカード処理装置では、第1〜第7の発明のいずれかに係るカード処理装置であって、カード検出センサは、カードの表裏も検出可能である。
この装置では、カード検出センサがカードの裏表も検出する。したがって、カードの表裏が逆の場合には、その状態を是正することができる。例えば、作業者がカードを反転させたり、他の装置がカードを反転させたりする。この結果、例えば、書き込み装置にカードが表裏逆で挿入されることが生じにくい。
【0025】
第9の発明に係るカード処理装置では、第8の発明に係るカード処理装置であって、搬送部は、カードを保持して回転可能な回転機構を有している。制御部は、カード検出センサからの情報に基づいてカードの表裏を判断し、カードの表裏の向きが不適切な場合に回転機構にカードを反転させる。
【0026】
この装置では、制御部が、カード検出センサからの情報に基づいてカードの表裏を判断し、カードの表裏の向きが不適切な場合に回転機構にカードを反転させる。この結果、カードは、表裏が正しい状態で書き込み装置に供給され、書き込み装置で患者の識別情報を正常に印字される。このようにカードが表裏逆になっていても、カードを書き込み装置に表裏正しく供給可能であり、したがって書き込み装置における不具合が生じにくい。
【0027】
第10の発明に係るカード処理装置は、第9の発明に係るカード処理装置であって、回転機構と書き込み装置との間で、カードの位置決めを行う位置決め装置をさらに備えている。
【0028】
この装置では、位置決め装置が、カードが回転機構から書き込み装置に移動する前に、または/および、カードが書き込み装置から回転機構に移動する前に、カードの位置決めを行う。したがって、カードが書き込み装置または回転機構に供給されるときのカードの位置の精度が向上する。
【発明の効果】
【0029】
本発明に係るカード処理装置では、カードが必要な場所に存在していない場合に対処可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
1.第1実施形態
本発明の一実施形態に係る薬剤払出装置1について、図1〜図12を用いて説明する。
なお、以下の説明において、「薬剤」とは、処方の対象となり得る薬剤であって、例えば、注射薬、内服薬、軟膏、貼付薬、坐薬等を含む。
【0031】
1.1.薬剤払出装置1の全体構成
図1は、本実施形態に係る薬剤払出装置1の外観を示す。
薬剤払出装置1は、患者の識別情報、薬剤の施用情報及び処方情報等に応じて、薬剤の払出処理を行う。薬剤払出装置1はまた、図2に示すように、搬入される各トレイTから、書き換え前のリライトカードRC(以下、印字前リライトカードRCと呼ぶ。)を回収すると同時に、カード処理ユニット10(図2)によって書き換え後のリライトカードRC(以下、印字後リライトカードRCと呼ぶ。)を自動的に取り付ける。
【0032】
各患者の識別情報及び処方情報は、電子カルテシステム300から、サーバ等の管理装置310に送信される。患者の識別情報とは、例えば患者の名前、ID番号、性別、生年月日、科名、病棟名、部屋番号等であり、その内容は、リライトカードRC、トレイラベルL1、施用ラベルL2及び処方箋等に表示される。薬剤の施用情報とは、患者に施用される薬剤名とその用量、薬剤が施用される日時等であり、その内容は、主に施用ラベルL2に表示される。また、処方情報とは、処方箋に記載される内容であって、患者の識別情報の他、処方する薬剤名とその用量、施用日時、1回の施用量、その施用方法等であり、その内容は主に処方箋に表示される。なお、これらの情報は、厳密に区分けされるわけでなく、一部又は全部において重複する内容であってもよい。
【0033】
電子カルテシステム300から、各患者の識別情報、薬剤の施用情報及び処方情報等が管理装置310に送信される。
搬送される各トレイTは、A4又はA3サイズの収納器である。搬送前の各トレイTには、後述するように印字前リライトカードRCがカードホルダ4(図3)に取り付けられている。
【0034】
カードホルダ4は、図3に示すように、トレイTのカード処理ユニット10側の一端面に取り付けられている。同図に示すように、カードホルダ4は、トレイTの垂直面に対し上部がカード処理ユニット10側に傾斜するように形成されている。カードホルダ4は、上部が開口しており、その開口部からリライトカードRCが挿入される。なお、カードホルダ4は、横側を開口させ、側方からリライトカードRCを挿入できるようにしてもよい。
【0035】
リライトカードRCは、書き換えが可能なカードである。リライトカードとは、例えば、記録層のロイコ染料と顕色剤とが反応し結合して発色するロイコ式カードである。ロイコ式カードは、高温で加熱急冷することにより発色(染料と顕色剤が結合)、低温で加熱徐冷することにより消去(染料と顕色剤が分離)状態となる性質を利用して情報が書き換えられる。或いは、リライトカードRCは、いわゆる白濁式のリライトカードであってもよい。なお、リライトカードの代わりに、表示の変更が可能な他のカード状の物を用いてもよい。図15(a)に示すように、リライトカードRCには、主に患者の識別情報が印字される。
【0036】
この薬剤払出装置1は、主な構成として、トレイ供給ユニット2と、薬剤払出ユニット3と、トレイ搬送路Pと、ラベル/処方箋発行ユニット6(図7)と、完了トレイ積載ユニット7と、カード処理ユニット10と、を備える。また、薬剤払出装置1は、制御部として、装置制御部5および管理装置310(図8)を備え、各ユニットを制御する。
【0037】
トレイ供給ユニット2は、薬剤払出装置1の装置制御部5からの指令に応じて、積み上げられたトレイTを一枚ずつトレイ搬送路Pに送り出す。トレイTは、トレイ搬送路Pに沿って図1の矢印方向に搬送され、薬剤払出ユニット3近辺の所定の位置で一旦停止する。
【0038】
薬剤払出ユニット3は、トレイ供給ユニット2の下流側に搬送路Pに対峙して配される。薬剤払出ユニット3は、薬剤を収納するカセットや引き出し等の薬剤収納手段と、薬剤収納手段から薬剤を自動的に取り出しトレイT内に払い出すピックアップ手段とを有する。薬剤は、アンプル、バイアル、プラボトル、キット、バッグ等の容器に入れられ、薬剤収納手段に予め収納されている。ピックアップ手段は、ロボットアーム等により構成される。ピックアップ手段は、各患者の識別情報及び処方情報等に基づく装置制御部5からの指令に応じて、薬剤をピックアップし、トレイTに払い出す。
【0039】
カード処理ユニット10は、薬剤払出ユニット3の下流側に搬送路Pに対峙して配される。カード処理ユニット10は、後述するように、トレイTの印字前リライトカードRCを取り出し、印字後のリライトカードRCをトレイTに自動的に取り付ける。
【0040】
ラベル/処方箋発行ユニット6は、図7に示すように、カード処理ユニット10の上方に配置されている。ラベル/処方箋発行ユニット6は、施用ラベルL2及び処方箋を印刷すると共に、トレイラベルL1を選択的に印刷し、トレイT内に投入する。なお、ラベル/処方箋発行ユニット6の詳細な構成については、後段にて詳述する。
【0041】
図15(b)に示すように、トレイラベルL1にはリライトカードRCと同様に主に患者の識別情報が印字される。また、図15(c)に示すように、施用ラベルL2は、患者の識別情報の他、薬剤の施用情報が印字される。トレイラベルL1及び施行ラベルL2は、共に発行される場合は、分割可能な単一の用紙に印字されてもよいし、別々の用紙にそれぞれ印字されてもよい。
【0042】
完了トレイ積載ユニット7は、たとえば、薬剤、印字後リライトカードRC(又はトレイラベルL1)、施用ラベルL2、および処方箋等が供給されたトレイTを積載、保持する。積載されたトレイTはカートで搬出される。カートで搬出されたトレイTの薬剤は、検薬処理を経て、患者に処方される。
【0043】
さらに薬剤払出装置1は、制御部として機能する装置制御部5と管理装置310とを備える。
装置制御部5は、薬剤払出装置1の制御を行うコンピュータであり、トレイ供給ユニット2、薬剤払出ユニット3、トレイ搬送路P、ラベル/処方箋発行ユニット6、完了トレイ積載ユニット7、及びカード処理ユニット10等の制御を行う。
【0044】
管理装置310は、薬剤払出装置1の制御を行うコンピュータであり、電子カルテシステム300から各患者の識別情報、薬剤の施用情報及び処方情報等を受信し、これらの情報及び装置制御部5からの要求等に基づいて、リライトカードRC、トレイラベルL1、施用ラベルL2、処方箋の発行指令や、リライトカードRCの供給指令を出す。
【0045】
以下、本発明の特徴部である、カード処理ユニット10及びラベル/処方箋発行ユニット6の制御を中心に、本実施形態に係る薬剤払出装置1について説明する。
1.2.カード処理ユニット10
図2は、カード処理ユニット10を模式的に示す図である。カード処理ユニット10は、印字前リライトカードRCに患者の識別情報を印字し、薬剤を搭載したトレイTに印字後リライトカードRCを自動的に取り付ける。このカード処理ユニット10は、トレイTに対しリライトカードRCをより確実に脱着すると共に、トレイTが停止する時間をなるべく短縮できる手段を提供する。
【0046】
カード処理ユニット10は、ハンドリング機構20と、カード移送機構30と、カード位置規正機構40と、カード印字機構50と、カードストッカ70とを有する。
ハンドリング機構20は、トレイ搬送路Pに対峙して配される。ハンドリング機構20は、トレイTのカードホルダ4内に挿入されている印字前リライトカードRCと、カード移送機構30に保持されている印字後リライトカードRCとを入れ替える。
【0047】
カード移送機構30は、ハンドリング機構20の後方に配される。カード移送機構30は、リライトカードRCを保持し、必要に応じてその表裏反転させると共に、リライトカードRCをカード印字機構50に対して挿入し或いは抜き取る。
【0048】
カード位置規正機構40は、図2に示すように、ハンドリング機構20に対しL字状に配される。カード位置規正機構40は、略水平方向に沿って載置されたリライトカードRCの両側および隅部を挟みこむようにして、平面的なリライトカードRCの位置決めを行う。
【0049】
カード印字機構50は、カード位置規正機構40に連接して配され、カード位置規正機構40と共に、トレイ搬送路Pに平行なリライトカードRCの移送路を形成する。カード印字機構50は、患者の識別情報を印字前リライトカードRCに印字する。
カードストッカ70は、カード印字機構50に続いて配され、カード位置規正機構40及びカード印字機構50と共に、トレイ搬送路Pに平行なリライトカードRCの移送路を形成する。カードストッカ70は、予備の印字前リライトカードRCを収納し、必要に応じてカード印字機構50に印字前リライトカードRCを供給する。
【0050】
1.2.1.ハンドリング機構20
図4に示すように、ハンドリング機構20は、アーム21と、一対のカード把持部22a,22bと、一対の支持部23a,23bと、一対のガイド部24a,24bと、垂直回転軸25と、第1カードセンサ26と、第3カードセンサ27と、を有する。
【0051】
アーム21は、その中心を垂直回転軸25によって支持されており、両端にカード把持部22a,22bを形成している。
カード把持部22a,22bは、アーム21の両端に設けられており、リライトカードRCの縁部を挟持できるように形成されている。カード把持部22a,22bはまた、トレイTのカードホルダ4に合わせて、垂直回転軸25側に傾斜するように形成されている。
【0052】
支持部23a,23bは、カード把持部22a,22bを支持し、図4の矢印で示すように、カード把持部22a,22bと共にガイド部24a,24bに沿って上下動可能に形成されている。支持部23a,23bはまた、カード把持部22a,22bと同様に、垂直回転軸25側に傾斜するように形成されている。
【0053】
ガイド部24a,24bは、支持部23a,23bをアーム21に支持する。ガイド部24a,24bはまた、カード把持部22a,22b及び支持部23a,23bと同様に、垂直回転軸25側に傾斜するように形成されている。
【0054】
垂直回転軸25は、アーム21の中心を支持し、装置設置面に対し略垂直な軸を有する。垂直回転軸25は、図4の矢印で示すように、同軸を中心に回転可能に形成されている。
【0055】
第1カードセンサ26は、搬送路Pに対峙するように設けられている。第1カードセンサ26は、例えば、投受光素子を有する光電センサである。第1カードセンサ26は、カードホルダ4内のリライトカードRCの有無をチェックする。この第1カードセンサ26により、例えば、カードホルダ4に印字前リライトカードRCがなかった場合や、印字後リライトカードRCをカードホルダ4に挿入する前に落下させてしまった場合が検出できる。また、第3カードセンサ27は、カード把持部22a,22bがカードホルダ4内の印字前リライトカードRCを取り損ねて落下させてしまった場合が検出できる。第1、3のカードセンサ26・27は、カードRCが感知できなかった場合は、装置制御部5にエラー信号を送る。同装置制御部5は、このエラー信号に応じて、後述するように管理装置310にトレイラベルL1の印刷要求を出したり、印字前リライトカードRCの供給要求を出す。
【0056】
ハンドリング機構20は次のように動作する。装置制御部5からの指令に応じて、モーター等の駆動部(図示省略)が駆動し、ガイド部24a,24bに沿って支持部23a,23bが下降する。支持部23a,23bと共に下降したカード把持部22a,22bは、トレイTのカードホルダ4に収納された印字前リライトカードRCと、カード移送機構30に保持されている印字後リライトカードRCとをそれぞれ把持する。カード把持部22a,22bが印字前リライトカードRC及び印字後リライトカードRCを把持すると、ガイド部24a,24bに沿って支持部23a,23bが上昇する。そして、垂直回転軸25は180度回転する。この回転後、支持部23a,23bが下降する。そして、カード把持部22aは、印字前リライトカードRCをカード移送機構30に渡し、カード把持部22bは、印字後リライトカードRCをトレイTのカードホルダ4内に挿入する。
【0057】
1.2.2.カード移送機構30
図3及び図5に示すように、カード移送機構30は、カード保持部31と、支持部32と、水平回転軸33と、上下ガイド部34と、前後ガイド部35と、を有する。
カード保持部31は、水平回転軸33を中心に回転可能に形成され、リライトカードRCを把持する。
支持部32は、カード保持部31をカード位置規正機構40の上方に支持するように形成されている。支持部32は更に、上下ガイド部34によって上下動し、前後ガイド部35によって前後動可能に形成されている。
【0058】
水平回転軸33は、装置設置面に略平行な軸を有し、同軸を中心に回転可能に形成されている。
上下ガイド部34は、支持部32を図5の上下方向に案内するように形成されている。
【0059】
前後ガイド部35は、支持部32を図5の前後方向、すなわちカード印字機構50に対して進退方向に案内するように形成されている。
ここで、カード移送機構30は次のように動作する。
【0060】
カード保持部31は、図3、図5に示すように、ハンドリング機構20のカード把持部22a,22bにより傾斜状態で把持された印字前リライトカードRCを、受け取る。カード保持部31は、水平回転軸33を中心に駆動回転して同リライトカードRCを水平状態にし、次いで、支持部32が、駆動された上下ガイド部34によって、下降することで、カード位置規正機構40にセットする。
【0061】
このとき、カード位置規正機構40の第2カードセンサ42は、印字前リライトカードRCを感知する。第2カードセンサ42は、カード感知信号を装置制御部5に送信する。これに応じて、装置制御部5は、カード移送機構30に指令を出す。装置制御部5はまた、必要な場合はカード移送機構30により印字前リライトカードRCの表裏を反転させる。
【0062】
その後、カード保持部31は、印字前リライトカードRCの保持を解き、印字前リライトカードRCは、カード位置規正機構40により位置決めされる。位置規正された印字前リライトカードRCをカード保持部31により保持した後、カード位置規正を解除する。
【0063】
カード保持部31が印字前リライトカードRCを水平に保持した状態で、支持部32は、駆動された上下ガイド部34によって、上昇する。さらに支持部32は、駆動された前後ガイド部35によって、カード印字機構50に向かって進む。カード保持部31が印字前リライトカードRCの保持を解いた後、図5の仮想線で示すように、印字前リライトカードRCはカード印字機構50内に挿入される。
【0064】
リライトカードRCの印字が終了すると、カード印字機構50により排出され、カード保持部31は、印字後リライトカードRCを把持する。支持部32は、駆動された前後ガイド部35によって後退し、印字後リライトカードRCをカード印字機構50から抜く。
【0065】
そして、支持部32は、駆動された上下ガイド部34によって下降し、印字後リライトカードRCをカード位置規正機構40にセットする。カード保持部31は、印字後リライトカードRCの保持を解き、印字後リライトカードRCは、カード位置規正機構40により位置決めされる。位置規正された印字後リライトカードRCをカード保持部31により保持した後、カード位置規正を解除する。
【0066】
次いで、支持部32は、駆動された上下ガイド部34によって、上昇する。カード保持部31は、水平回転軸33を中心に駆動回転し、印字後リライトカードRCを、水平状態から図4に示すように傾斜状態に保持し、ハンドリング機構20のカード把持部22a,22bに渡す。
なお、ハンドリング機構20に印字後リライトカードRCを渡すときの表裏方向や、カード印字機構50に挿入する時の印字前リライトカードRCの表裏方向は、予め決められている。カード移送機構30は、予め決められた表裏方向の情報や、第2カードセンサ42からの信号に基づき、リライトカードRCを適時必要に応じて反転させる。
【0067】
1.2.3.カード位置規正機構40
図6に示すように、カード位置規正機構40は、第1位置規正部41a,41aと、第2位置規正部41b,41bと、第2カードセンサ42と、を有する。
第1位置規正部41a,41aは、同図の仮想線の矢印で示すように、略水平方向に沿って載置されたリライトカードRCの隅部を挟みこむようにして、平面的にリライトカードRCの左右及び前後方向の位置決めを行う。さらに、第2位置規制部41b,41bは、同リライトカードRCの長辺を挟みこむようにして、平面的にリライトカードRCの左右の位置決めを行う。
【0068】
第2カードセンサ42は、投受光素子を有する光電センサであり、例えば、投光素子に3色(赤色、青色、緑色)のLED光源を使用し、検出物体にスポット光を照射して検出物体からの反射による受光の色成分分析により色判別を行うカラーセンサである。第2カードセンサ42は、リライトカードRCを感知し、信号を装置制御部5に送信する。装置制御部5は、送信された信号からリライトカードRCの存在及び表裏方向を判断する。なお、第2カードセンサ42は、CCDカメラであって、装置制御部5が画像認識を実行することによってリライトカードRCの存在及び表裏方向を判断しても良い。
【0069】
1.2.4.カード印字機構50
カード印字機構50は、管理装置310からの指令に応じて、患者の識別情報に基づき所定の情報をリライトカードRCに印字して、印字後カードRCを作成する。
カード印字機構50は、例えば、内部に熱ローラやサーマルヘッド等の熱エネルギー付与部を有し、挿入されたカードRCの情報表示面に所定の温度の熱エネルギーを加えることにより、情報表示面の情報を消去したり、書き込んだりする装置である。なお、このようなリライトカードの印字装置は、公知であるため、詳細については説明を省略する。
【0070】
1.2.5.カードストッカ70
カードストッカ70は、予備のリライトカードRCを収納する。
トレイTから印字前カードRCを回収できなかった場合、つまり、カード印字機構50に印字前カードRCが供給できない場合に、装置制御部5が印字前リライトカードRCの供給要求を管理装置310に出力する。管理装置310は、前記要求に応じて、カード印字機構50に印字前リライトカードRCの供給要求指令を出す。カード印字機構50は、同指令に応じて、カードストッカ70にリライトカードRCを要求する。これにより、リライトカードRCがカード印字機構50に供給される。
【0071】
1.3.ラベル/処方箋発行ユニット6
ラベル/処方箋発行ユニット6は、図7に示すように、ラベルL1,L2を印刷するラベル印刷機構61と、処方箋を印刷する処方箋印刷機構62と、印刷された処方箋及びラベルL1,L2を投入する投入機構63と、を有する。
ラベル印刷機構61は、カード処理ユニット10の上方に配され、通常は薬剤の施用情報を記載した施用ラベルL2を発行し、カード処理ユニット10のエラー発生時には施用ラベルL2に加えて患者の識別情報が表示しリライトカードRCに代わるトレイラベルL1を発行する。
【0072】
処方箋印刷機構62は、図7に示すように、ラベル印刷機構61の上方に配置されている。処方箋印刷機構62は、各トレイTに対し患者の処方情報に応じた処方箋を発行する。
【0073】
投入機構63は、ポケット部63aを上下動させる。ポケット部63aは、処方箋印刷機構62より処方箋を受け取り、ラベル印刷機構61より施用ラベルL2を受け取り、トレイT内に投入する。ポケット部63aはまた、後述するようにエラー信号を受けた装置制御部5からの指令に応じて上下動し、ラベル印刷機構61よりリライトカードRCと同様の患者の識別情報を印字したトレイラベルL1を受け取り、トレイT内に投入する。
【0074】
1.3.1.ラベル印刷機構61
通常、ラベル印刷機構61は管理装置310の印字指令に応じて施用ラベルL2を印刷している。施用ラベルL2は、印刷後、ラベル印刷機構61の排出口よりラベル用ポケット61aに一次保持された後、投入機構63のポケット部63aに入れられる。施用ラベルL2は、すべてのトレイTに供給される。
なお、前記ラベル用ポケット61aは、投入機構63のポケット部63aが処方箋印刷機構62から処方箋を受け取っている間に発行された施用ラベルL2を一時的に保持する。
【0075】
次に、カード処理ユニット10のエラー発生時の代表的な動作を説明する。
なお、ラベル印刷機構61は、通常の施用ラベルL2の発行に加えて、カード処理ユニット10のエラー発生に応じて、リライトカードRCの代わりに用いられるトレイラベルL1を印刷する。この場合のラベル印刷機構61は、後述するように、管理装置310からのトレイラベルL1の発行指令に応じて作動する。トレイラベルL1は、トレイT搬出後の検薬時等に、手作業でトレイTに貼付される。トレイラベルL1は、患者の識別情報が印字される。
(エラーが施用ラベルL2印刷前に発生した場合)
施用ラベルL2を印刷し、次にトレイラベルL1を印刷後、両ラベルL1,L2がラベル印刷機構61の排出口よりラベル用ポケット61aに一次保持される。その後、両ラベルL1,L2は、投入機構63のポケット部63aに入れられ、トレイTに供給される。
なお、エラーが施用ラベルL2の印刷中に発生した場合も、上記と同様の処理を行う。
【0076】
(エラーが施用ラベルL2印刷後に発生した場合)
まず、施用ラベルL2は、上記と同様の処理でトレイTに供給される。この間にトレイラベルL1の印刷が終了し、その後、ラベル印刷機構61の排出口よりラベル用ポケット61aに一次保持される。その後、トレイラベルL1は、投入機構63のポケット部63aに入れられ、トレイTに供給される。
【0077】
1.3.2.処方箋印刷機構62
処方箋印刷機構62は、患者の処方情報を印刷した処方箋用紙を発行する。発行された処方箋は、投入機構63のポケット部63aに入れられ、すべての患者のトレイTに投入される。
【0078】
1.3.3.投入機構63
投入機構63は、図7の上下方向に伸びるガイド部Gと、同ガイド部Gに沿って上下動するポケット部63aとを有する。
投入機構63のポケット部63aは、ラベル印刷機構61及び処方箋印刷機構62に対峙するように配置され、モーター等の駆動源によりガイド部Gに沿って上下動する。ポケット部63aは、ラベル印刷機構61及び処方箋印刷機構62より、ラベルL1,L2及び処方箋を受けとり、トレイT内に投入する。
【0079】
1.4.装置制御部5及び管理装置310
図8は、薬剤払出装置1の装置制御部5と、カード処理ユニット10と、ラベル/処方箋発行ユニット6と、管理装置310との関係を示す制御ブロック図である。
装置制御部5は、カード処理ユニット10及びラベル/処方箋発行ユニット6の各機構の動作を制御する。装置制御部5は、特にラベル/処方箋発行ユニット6のラベル印刷機構61及び投入機構63については、所定の条件判断に基づき動作を指令する。
【0080】
具体的には、装置制御部5は、カード処理ユニット10のセンサ(ハンドリング機構20の第1カードセンサ26、第3カードセンサ27やカード位置規正機構40の第2カードセンサ42)から、リライトカードRCを感知する信号を受信する。装置制御部5はまた、カード処理ユニット10よりエラー信号を受信し、管理装置310に対しリライトカードRCの供給要求やトレイラベルL1の印刷要求を送信する。
【0081】
管理装置310は、電子カルテシステム300(図1)から患者の識別情報、薬剤の施用情報及び処方情報等を受信し、これらの情報に基づき、薬剤払出装置1に対し指令を出す。
【0082】
具体的には、管理装置310は、装置制御部5からのリライトカードRCの供給要求に応じて、カード印字機構50を介してカードストッカ70にリライトカードRCを供給させる。また、管理装置310は、装置制御部5からのトレイラベルL1の印刷要求に応じて、ラベル印刷機構61に動作指令を出力し、トレイラベルL1を印刷させる。
【0083】
通常的には、管理装置310は、ラベル印刷機構61に対して、施用ラベルL2を印刷するための動作指令を出力する。また、管理装置310は、処方箋印刷機構62に対して、処方情報に応じた処方箋を印刷するための動作指令を出力する。
【0084】
なお、管理装置310は、装置制御部5との間でバーコード情報や患者の識別情報(リンク情報)を送受信する。具体的には、管理装置310は、薬剤払出ユニット3のバーコードリーダー(図示省略)によって読み取られたトレイTのバーコード情報(トレイ識別情報)を、装置制御部5を介して受信する。管理装置310はまた、カード印字機構50に対し、リライトカードRCの印字指令を出力する。また、管理装置310では、同バーコードと、患者の識別情報や患者の処方情報に基づく薬剤情報等とを関係づけたリンク情報を生成し、装置制御部5に送信する。装置制御部5は、同リンク情報をメモリに格納する。装置制御部5はまた、薬剤の払出指令を薬剤払出ユニット3に送信する。
【0085】
1.5.全体の流れ
図9は、薬剤払出装置1が管理装置310の指令に応じてトレイTを搬入し、薬剤を払出し、その後トレイTから印字前リライトカードRCを回収し、トレイTに印字後リライトカードRCを取り付け、処方箋と施用ラベルL2とをトレイTに投入し、トレイTを搬出するまでの一連の処理の流れを示す。但し、リライトカードRCに関する処理過程でエラーが発生した時には、印字後リライトカードRCの代わりにトレイラベルL1を投入する処理となっている。
この実施形態では、各トレイTにあらかじめ装着された印字前リライトカードRCは、一台後のトレイTに払い出された薬剤に対応する患者の識別情報が印字されることになっている。そのため、各トレイTは、装着されていた印字前リライトカードRCを抜き取られると同時に、自らに払い出された薬剤に対応する患者の識別情報がすでに印刷された印字後リライトカードRCが装着されることになる。この結果、トレイTの待機時間が短縮され、搬送効率が向上する。
【0086】
なお、以下においては、理解を容易にするため、薬剤払出装置1での一つのトレイTの搬入から搬出までを説明しているが、トレイTは順次搬入され、並行して処理されるものとする。また、下記の処理の流れは一例であり、その順序や内容等について本発明はこれに限定されるものではない。
【0087】
前提として、管理装置310において、患者の処方情報を基に薬剤払出に使用する薬剤情報を作成している。
S101ステップ:まず、トレイ供給ユニット2からトレイTが薬剤払出ユニット3に搬入される。
【0088】
S102ステップ:薬剤払出ユニット3のバーコードリーダー(図示省略)により、トレイTのバーコード情報(トレイ識別情報)を読み取り、管理装置310に送信する。
S103ステップ:管理装置310において、前記バーコード情報と前記薬剤情報とを関係づけたリンク情報を作成し、薬剤払出装置1の装置制御部5に送信する。リンク情報は、装置制御部5のメモリに格納される。
【0089】
S104ステップ:前記患者の前記薬剤情報を基に、薬剤が順次トレイTに払い出される。
S105ステップ:薬剤払出ユニット3におけるカード処理ユニット10の直前の薬剤払出が完了した時点で、同トレイTのバーコード情報をバーコードリーダー71(図2)により読み、管理装置310に送信する。この時点で、リライトカードRCの発行要求が出される。
【0090】
S106ステップ:管理装置310において、前記バーコード情報に該当する患者の識別情報を基に、カード印字用データを作成する。カード印字用データはカード印字機構50に出力される。
【0091】
SS:カード印字機構50により、リライトカードRCに印字される。
S107ステップ:併せて、カード処理ユニット10により、カード発行処理が行われる(S1001〜S1011ステップ)。
【0092】
S108ステップ:カード発行処理においてエラー信号が発信された場合は、S111ステップに進み、エラー信号が発信されていない場合は、S109ステップに進む。ここで、エラー信号が発信される場合とは、カードストッカ70からリライトカードRCが供給されなかった場合である。さらに、カード処理ユニット10のいずれかの機構に異常があり、リライトカードRCに印字できなかった場合、リライトカードRCの移送に失敗した場合等もエラー信号が発信される。
【0093】
S109ステップ:カード処理ユニット10により、カード入替処理が行われる(S1071〜S1078ステップ)。
S110ステップ:カード入替処理においてエラー信号が発信された場合は、S111ステップに進み、エラー信号が発信されていない場合は、S112ステップに進む。ここで、エラー信号が発信される場合とは、ハンドリング機構20により印字後リライトカードRCがトレイTに取り付けることができなかった場合である。さらに、カード処理ユニット10のいずれかの機構に異常があり、印字後リライトカードRCがトレイTに正常に取り付けられなかった場合等もエラー信号が発信される。
【0094】
S111ステップ:トレイラベルL1の発行処理が行われる(S1091〜S1092ステップ)。
S112ステップ:印字後リライトカードRCが取り付けられたトレイT、又はトレイラベルL1が投入されたトレイTが搬出される。
【0095】
1.5.1.カード処理ユニット10によるカード発行処理
図10は、カード処理ユニット10によるカード発行処理の流れを示す。
S1001ステップ:カード位置規正機構40の第2カードセンサ42により、カード位置規正機構40にセットされたリライトカードRCが感知されると、装置制御部5に信号を送信する。リライトカードRCが感知された場合は、S1002ステップに進み、リライトカードRCが感知されなかった場合はS1006ステップに進む。このように、第2カードセンサ42が、リライトカードRCがカード移送機構30に存在するか否かを検出して、装置制御部5が、リライトカードRCの有無を判断する。特に、ここでは、ハンドリング機構20からカード印字機構50に搬送される途中に、リライトカードRCがあるか否かが判断される。
【0096】
なお、S1001ステップでは、第1カードセンサ26によって、リライトカードRCがトレイTに存在するか否かを検出してもよい。
S1002ステップ:装置制御部5はさらに、第2カードセンサ42の信号から、リライトカードRCの表裏を判断する。リライトカードRCの表裏方向が所定通りでない場合は、S1003ステップに進み、所定通りである場合はS1004ステップに進む。このように第2カードセンサ42がリライトカードRCの裏表も検出して、さらに装置制御部5が、第2カードセンサ42からの情報に基づいてリライトカードRCの表裏を判断する。
【0097】
S1003ステップ:カード移送機構30により、リライトカードRCの表裏を反転させ、カード位置規正機構40に再度セットする。このように第2カードセンサ42がリライトカードRCの裏表も検出して、さらに装置制御部5が、第2カードセンサ42からの情報に基づいてリライトカードRCの表裏を判断し、リライトカードRCの表裏の向きが不適切な場合にカード移送機構30にリライトカードRCを反転させる。そのため、リライトカードRCの表裏が逆の場合には、その状態を是正することができる。この結果、例えば、カード印字機構50にリライトカードRCが表裏逆で挿入される不具合が生じにくい。
【0098】
さらに、第2カードセンサ42からの情報に基づいてリライトカードRCの表裏を判断するのは、カード移送機構30がリライトカードRCを保持しているときであるので、装置制御部5がリライトカードRCの表裏が不適切であると判断すると、カード移送機構30は直ちにリライトカードRCを反転させることができる。つまり、リライトカードRCの表裏がすぐに正しく直されるので、リライトカードRCが不正常な状態である時間が短い。
【0099】
S1004ステップ:カード移送機構30がリライトカードRCの把持を解いた後、カード位置規正機構40により、リライトカードRCの位置を規正する。このようにカード位置規正機構40が、リライトカードRCがカード移送機構30からカード印字機構50に移動する前に、リライトカードRCの位置決めを行う。したがって、リライトカードRCがカード印字機構50に供給されるときのリライトカードRCの位置の精度が向上する。
【0100】
S1005ステップ:カード移送機構30により、位置規正された印字前リライトカードRCを把持し、カード印字機構50に挿入する。ここでは、リライトカードRCは、表裏が正しい状態でカード印字機構50に供給され、カード印字機構50で患者の識別情報を正常に印字される。このようにリライトカードRCがその前の段階で表裏逆になっていても、リライトカードRCをカード印字機構50に表裏正しく供給可能であり、したがってカード印字機構50における不具合が生じにくい。
【0101】
S1006ステップ:一方、第2カードセンサ42によりリライトカードRCが感知されなかった場合(または第1カードセンサ26によりリライトカードRCが感知されなかった場合)は、装置制御部5は印字前リライトカードRCの供給要求を管理装置310に出力する。管理装置310は、前記要求に応じてカード印字機構50に印字前リライトカードRCの供給指令を出す。この指令に応じて、カードストッカ70が、予備のリライトカードRCをカード印字機構50に供給する。
【0102】
特に、各トレイTにあらかじめ装着されたリライトカードRCに一台後のトレイTに払い出された薬剤に対応する患者の識別情報が印字されることになっている場合は、トレイTにあらかじめ印字前リライトカードRCが装着されていないと、次のトレイTに対して印字後リライトカードRCを取り付けることができない。そこで、この実施形態では、カードホルダ4に印字前リライトカードRCがなかった場合には、カードストッカ70から印字前リライトカードRCをカード印字機構50に供給し、所定の患者の識別情報をリライトカードRCに印字する。そして、その印字後リライトカードRCを次のトレイTに取り付ける。
【0103】
S1007ステップ:カードストッカ70から予備のリライトカードRCを供給できなかった場合は、S1008ステップに進み、リライトカードRCの供給ができた場合は、1009ステップに進む。
【0104】
S1008ステップ:カード処理ユニット10は、装置制御部5に、エラー信号を発信する。
S1009ステップ:管理装置310にて作成したカード印字用データを、カード印字機構50でリライトカードRCに印字する。
【0105】
S1010ステップ:カード移送機構30により、リライトカードRCをカード印字機構50から抜き出す。
S1011ステップ:カード移送機構30がリライトカードRCの把持を解いた後、カード位置規正機構40により、リライトカードRCの位置を規正する。このようにカード位置規正機構40が、リライトカードRCがカード印字機構50からカード移送機構30に移動する前に、リライトカードRCの位置決めを行う。したがって、リライトカードRCがカード移送機構30に供給されるときのリライトカードRCの位置の精度が向上する。その後、リライトカードRCは、カード移送機構30により把持され、ハンドリング機構20に渡される(S1072ステップ)。
【0106】
1.5.2.カード処理ユニット10によるカード入替処理
図11は、カード処理ユニット10によるカード入替処理の流れを示す。
S1071ステップ:トレイTのカードホルダ4内の印字前リライトカードRCは、カード処理ユニット10のハンドリング機構20の一方のカード把持部22aにより把持される。
【0107】
S1072ステップ:同時に、カード移送機構30に保持された印字後リライトカードRCは、ハンドリング機構20の他方のカード把持部22bにより把持される。
S1073ステップ:ハンドリング機構20は、180度回転する。カード把持部22aは、カード位置規正機構40側に、カード把持部22bはトレイT側に移動する。
【0108】
S1074ステップ:印字後リライトカードRCは、カード把持部22bにより、トレイTのカードホルダ4内に挿入される。
S1075ステップ:トレイT側においては、第1カードセンサ26により印字後リライトカードRCが感知され、装置制御部5に送信する。印字後リライトカードRCが感知された場合は終了する。印字後リライトカードRCが感知されなかった場合はS1076ステップに進む。
【0109】
S1076ステップ:装置制御部5は、エラー信号を発信する。
S1077ステップ:一方、カード位置規正機構40側においては、印字前リライトカードRCが、カード把持部22aよりカード移送機構30に渡される。
S1078ステップ:印字前リライトカードRCは、カード移送機構30により、カード位置規正機構40にセットされる。
【0110】
1.5.3.トレイラベルL1の発行処理
図12は、ラベル/処方箋発行ユニット6によるトレイラベルL1の発行処理の流れを示す。
【0111】
S1091ステップ:装置制御部5からのトレイラベルL1の印刷要求に応じ、管理装置310は、エラー対象トレイTの患者の識別情報をトレイラベル用データとしてラベル印刷機構61に出力する。ラベル印刷機構61は、トレイラベル用データを印刷してトレイラベルL1を作成する。
【0112】
S1092ステップ:次いで、投入機構63は駆動され、ポケット部63aをラベル印刷機構61の位置に合わせる。
S1093ステップ:ラベル印刷機構61は、ラベル用ポケット61aに一次保持していたトレイラベルL1を投入機構63のポケット部63aに供給する。
【0113】
S1094ステップ:次いで、投入機構63は駆動され、ポケット部63aはトレイTへの投入位置に至る。
S1095ステップ:ポケット部63aよりトレイラベルL1をトレイTに供給する。
【0114】
なお、上記処理の説明では省略したが、通常、ラベル印刷機構61は施用ラベルL2を印刷し、処方箋印刷機構62で印刷された処方箋と共に投入機構63によってトレイTに投入している。上記トレイラベルL1の発行処理は、この通常の処理に加えて、カード処理ユニット10でエラーが発生した場合に、行われる。
また、エラーの種類は上記説明のものに限定されない。例えば、カード処理ユニット10の各機構の異常動作や予期しない停止についても検知されてエラーが出され、トレイラベルL1が発行されるようにしてもよい。
【0115】
1.6.本実施形態の特徴
(1)
カード処理ユニット10は、薬剤が払い出されるトレイTに取り付けられるリライトカードRCを操作するための装置であって、ハンドリング機構20と、第2カードセンサ42(または第1カードセンサ26)と、装置制御部5とを備えている。ハンドリング機構20は、トレイTにリライトカードRCを着脱するための装置である。第2カードセンサ42(または第1カードセンサ26)は、リライトカードRCの有無を検出可能である。装置制御部5は、第2カードセンサ42(または第1カードセンサ26)からの情報に基づいてリライトカードRCの有無を判断する。
このように装置制御部5によって、リライトカードRCがトレイTから搬送されていない場合等を判断できるため、その後の速やかな対処が可能になる。
【0116】
(2)
カード処理ユニット10は、予備のリライトカードRCを供給するためのカードストッカ70をさらに備えている。装置制御部5等は、リライトカードRCが無いと判断すると、カードストッカ70にカード供給動作を行わせる。より具体的には、装置制御部5がリライトカードRCの供給要求を管理装置310に出力し、管理装置310が前記要求に応じてカード印字機構50にリライトカードRCの供給要求指令出すことに応じて、カードストッカ70が、予備のリライトカードRCをカード印字機構50に供給する。
【0117】
この装置では、リライトカードRCが無い場合は、カードストッカ70がカード供給動作を行う。その結果、予備のリライトカードRCが補充され、リライトカードRCの不足が生じにくい。カードストッカ70は、予備のリライトカードRCをトレイTに供給しても良いし、他の装置に供給しても良い。
【0118】
(3)
カード処理ユニット10は、リライトカードRCに患者の識別情報をリライト可能なカード印字機構50と、ハンドリング機構20とカード印字機構50の間でリライトカードRCを搬送可能なカード移送機構30とをさらに備えている。
【0119】
この装置では、カード移送機構30が、リライトカードRCをトレイTからカード印字機構50に搬送することができ、さらにカード印字機構50からトレイTに搬送することができる。それにより、ハンドリング機構20がトレイTに取り付けられたリライトカードRCを外し、カード移送機構30がリライトカードRCをカード印字機構50まで搬送し、カード印字機構50が患者情報をリライトカードRCに書き込み、カード移送機構30がリライトカードRCをハンドリング機構20に搬送し、ハンドリング機構20がリライトカードRCをトレイTに装着させる。
【0120】
(4)
第2カードセンサ42は、トレイTとカード印字機構50との間において、リライトカードRCの有無を検出可能である。
【0121】
第2カードセンサ42は、リライトカードRCがカード移送機構30にあるか否かを検出する。
この装置では、リライトカードRCはカード移送機構30において必要な場所にあるか、それとも必要な場所に無いかを判断される。具体的には、リライトカードRCがハンドリング機構20からカード印字機構50に搬送される途中、またはリライトカードRCがカード印字機構50からハンドリング機構20に搬送される途中にリライトカードRCがあるか否かが判断される。
【0122】
(5)
第1カードセンサ26は、リライトカードRCがトレイTに装着されているか否かを検出する。この装置では、トレイTのリライトカードRCの有無が検出可能である。
【0123】
(6)
カードストッカ70は、予備のリライトカードRCをカード印字機構50に供給可能である。装置制御部5等は、リライトカードRCが無いと判断すると、カードストッカ70に予備のリライトカードRCをカード印字機構50へ供給させる。具体的には、装置制御部5がリライトカードRCの供給要求を管理装置310に出力し、管理装置310が前記要求に応じてカード印字機構50にリライトカードRCの供給要求指令出すことに応じて、カードストッカ70が、予備のリライトカードRCをカード印字機構50に供給する。
【0124】
この装置では、リライトカードRCが所定の位置に無い場合には、カードストッカ70が予備のリライトカードRCをカード印字機構50に供給する。したがって、カード印字機構50によって患者の識別情報が書き込まれたリライトカードRCがトレイTに確実に供給される。
【0125】
(7)
第2カードセンサ42は、リライトカードRCの表裏も検出可能である。
この装置では、第2カードセンサ42がリライトカードRCの裏表も検出する。したがって、リライトカードRCの表裏が逆の場合には、その状態を是正することができる。例えば、作業者がリライトカードRCを反転させたり、他の装置がリライトカードRCを反転させたりする。この結果、例えば、カード印字機構50にリライトカードRCが表裏逆で挿入されるというカード印字機構50での不具合が生じにくい。
【0126】
(8)
カード移送機構30は、リライトカードRCを保持して回転可能な機構を有しており、装置制御部5は、第2カードセンサ42からの情報に基づいてリライトカードRCの表裏を判断し、リライトカードRCの表裏の向きが不適切な場合にカード移送機構30にリライトカードRCを反転させる。
【0127】
この装置では、装置制御部5が、第2カードセンサ42からの情報に基づいてリライトカードRCの表裏を判断し、リライトカードRCの表裏の向きが不適切な場合にカード移送機構30にリライトカードRCを反転させる。この結果、リライトカードRCは、表裏が正しい状態でカード印字機構50に供給され、カード印字機構50で患者の識別情報を正常に印字される。このようにリライトカードRCが表裏逆になっていても、リライトカードRCをカード印字機構50に表裏正しく供給可能であり、したがってカード印字機構50における不具合が生じにくい。
【0128】
(9)
カード処理ユニット10は、カード移送機構30とカード印字機構50との間で、リライトカードRCの位置決めを行うカード位置規正機構40をさらに備えている。
【0129】
この装置では、カード位置規正機構40が、リライトカードRCがカード移送機構30からカード印字機構50に移動する前に、または/および、リライトカードRCがカード印字機構50からカード移送機構30に移動する前に、リライトカードRCの位置決めを行う。したがって、リライトカードRCがカード印字機構50またはカード移送機構30に供給されるときのリライトカードRCの位置の精度が向上する。
【0130】
2.その他実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)
上記実施形態では、第2カードセンサ42によってリライトカードRCの有無のみならずカードの表裏も検出しているが、第2カードセンサ42はリライトカードRCの有無のみを検出するようにしてもよい。
【0131】
(2)
カード処理ユニット10のハンドリング機構20の第1カードセンサ26および第3カードセンサ27の位置、及びカード位置規正機構40の第2カードセンサ42の位置や種類は、上記実施形態のものに限定されない。
【0132】
(3)
前記実施形態は、第2カードセンサ42によってカード移送機構30にリライトカードRCが無いことを検出するとカードストッカ70からリライトカードRCを供給させていたが、第1カードセンサ26によってトレイTにリライトカードRCが無いことを検出するとカードストッカ70からリライトカードRCを供給させるようにしてもよい。
【0133】
(4)
カードセンサの数は二に限定されず、一であっても三以上であってもよい。また、装置制御部5は、異なる位置にある複数のカードセンサからの信号に基づき、印字前リライトカードRCの又は印字後リライトカードRCの有無や裏表を判断するようにしてもよい。
【0134】
(5)
上記実施形態においては、装置制御部5は薬剤払出装置1に設けられているが、装置制御部5の機能を管理装置310等の制御装置に設けてもよい。この場合、制御装置は通信線を介して薬剤払出装置1の制御を行えばよい。なお、通信線としては各種有線・無線を利用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0135】
本発明は、カードが必要な場所に存在していない場合に対処可能となるという効果を奏することから、カード処理装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】本実施形態に係る薬剤払出装置の全体図
【図2】本実施形態に係るカード処理ユニットの上面図
【図3】本実施形態に係るカード処理ユニットの正面図
【図4】本実施形態に係るハンドリング機構の正面図
【図5】本実施形態に係るカード移送機構の側面図
【図6】本実施形態に係るカード位置規正機構の上面図
【図7】本実施形態に係る薬剤払出装置の透過側面図
【図8】本実施形態に係る薬剤払出装置の制御ブロック図
【図9】本実施形態に係るカード処理及びラベル発行処理の全体的流れを示すフローチャート
【図10】本実施形態に係るカード処理ユニットのカード発行処理を示すフローチャート
【図11】本実施形態に係るカード処理ユニットのカード入替処理を示すフローチャート
【図12】本実施形態に係るラベル/処方箋発行ユニットのトレイラベル発行処理を示すフローチャート
【図13】従来の薬剤払出装置の斜視図
【図14】他の従来の薬剤払出装置の斜視図
【図15】本実施形態に係るカード、トレイラベルおよび施用ラベルの例を示す図
【符号の説明】
【0137】
1 薬剤払出装置
2 トレイ供給ユニット
3 薬剤払出ユニット
4 カードホルダ
5 装置制御部
6 ラベル/処方箋発行ユニット
61 ラベル印刷機構
61a ラベル用ポケット
62 処方箋印刷機構
63 投入機構
63a ポケット部
7 完了トレイ積載ユニット
10 カード処理ユニット(カード処理装置)
20 ハンドリング機構(カード着脱装置)
21 アーム
22a,22b カード把持部
23a,23b 支持部
24a,24b ガイド部
25 垂直回転軸
26 第1カードセンサ(カード検出センサ)
27 第3カードセンサ(カード検出センサ)
30 カード移送機構(搬送部、回転機構)
31 カード保持部
32 支持部
33 水平回転軸
34 上下ガイド部
35 前後ガイド部
40 カード位置規正機構(位置決め装置)
41 位置規正部
42 第2カードセンサ(カード検出センサ)
50 カード印字機構(書き込み装置)
70 カードストッカ(カード供給装置)
71 バーコードリーダー
300 電子カルテシステム
310 管理装置
G (投入機構63の)ガイド部
L1 トレイラベル
L2 施用ラベル
P トレイ搬送路
RC カード
T トレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤が払い出される搬器に取り付けられるカードを処理するためのカード処理装置であって、
前記搬器に前記カードを着脱するためのカード着脱装置と、
前記カードの有無を検出可能なカード検出センサと、
前記カード検出センサからの情報に基づいて前記カードの有無を判断する制御部と、
を備えたカード処理装置。
【請求項2】
予備のカードを供給するためのカード供給装置をさらに備え、
前記制御部は、前記カードが無いと判断すると、前記カード供給装置にカード供給動作を行わせる、請求項1に記載のカード処理装置。
【請求項3】
前記カードはリライトカードである、請求項2に記載のカード処理装置。
【請求項4】
前記カードに患者の識別情報をリライト可能な書き込み装置と、
前記カード着脱装置と前記書き込み装置の間で前記カードを搬送可能な搬送部とをさらに備えている、請求項3に記載のカード処理装置。
【請求項5】
前記カード検出センサは、前記カードが前記搬送部にあるか否かを検出する、請求項4に記載のカード処理装置。
【請求項6】
前記カード検出センサは、前記カードが前記搬器に装着されているか否かを検出する、請求項2〜5のいずれかに記載のカード処理装置。
【請求項7】
前記カード供給装置は、予備のカードを前記書き込み装置に供給可能であり、
前記制御部は、前記カードが無いと判断すると、前記カード供給装置に予備のカードを前記書き込み装置へ供給させる、請求項5または6に記載のカード処理装置。
【請求項8】
前記カード検出センサは、前記カードの表裏も検出可能である、請求項1〜7のいずれかに記載のカード処理装置。
【請求項9】
前記搬送部は、前記カードを保持して回転可能な回転機構を有しており、
前記制御部は、前記カード検出センサからの情報に基づいて前記カードの表裏を判断し、前記カードの表裏の向きが不適切な場合に前記回転機構に前記カードを反転させる、請求項8に記載のカード処理装置。
【請求項10】
前記回転機構と前記書き込み装置との間で、前記カードの位置決めを行う位置決め装置をさらに備えている、請求項9に記載のカード処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−69173(P2010−69173A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−241853(P2008−241853)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】