説明

カード状端末、中継機器および位置情報提供装置

【課題】Webサービスを持ち運び可能なデバイスとネットワークの中継機器の通信に使用することで、ネットワーク上の汎用サービスの利用が可能であり、かつ、可搬性の向上によるネットワーク上のサービスの利用形態を向上させる。
【解決手段】個人認証データが格納されたデータ記憶部13と、前記個人認証データを含むサービス利用要求を汎用のインターフェースであるWebサービス形式で作成するサービス要求作成手段12,14と、ネットワーク上のサービス提供機器へのサービス利用要求の送信を代行して行う中継機器との間で非接触式の双方向通信を行う非接触式インターフェース11とを備えたカード状端末によりネットワーク上のサービスを利用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、最小限のプログラム実行機能を保持し、電子署名など高セキュリティの認証情報およびWebサービスのインターフェースとして機能する最小限のプログラムを備えたカード状端末と、カード状端末からネットワーク上の各種サービスを利用することを可能とする中継機器およびこれらを用いたネットワーク・サービス利用装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、製品のポイントサービスなどネットワーク上の各種サービスは、それぞれの処理手続きがあり、それらの処理に対応した汎用の目的のネットワーク端末(パーソナルコンピュータ)上で、人間の手作業によるデータの入力を行っていた。また、サービスに特化したカードを利用した専用のサービスの提供形態も、社員証、クレジットカードなどの形態で存在した。
【0003】
この中間の形態として、携帯可能なパーソナルコンピュータと、パーソナルコンピュータをネットワークに接続する携帯電話などの通信機器とを組み合わせて使用することでネットワーク上のサービスを利用可能であった。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−101540号公報(第10頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術には、次のような課題がある。
汎用目的のネットワーク端末上からのポイントサービスの利用は、高価な機器である、汎用目的のネットワーク端末を利用者が保持するか、利用者が使える場所にサービス提供者が機器を提供・設置する必要があり、かつ利用者は、ネットワーク上の操作手順書を元に煩雑な各種データ入力を行う必要があり、また、一般的に、家庭や店舗などに設置されているため可搬性に問題があった。
【0006】
また、サービスに特化したカードを利用した専用のサービスの利用に関しても、サービス提供者間で協業しない限り1つのカードで1つのサービスしか受けられず、複数のサービスを受けるためには、複数のカードを利用者が携帯する必要があった。
【0007】
このように、ネットワーク上の各種サービスを利用するには、高価な機器が必要であり、利用者が煩雑なデータ入力作業が必要となるという課題がある。さらに、高価な機器を使用しない特定のサービスに特化したカードの場合は、利用できるサービスの種類が制限されるという課題があった。
【0008】
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、可搬性に優れた安価な機器(カード)を利用者が保持するだけで煩雑なデータ入力を行わずに汎用のネットワーク・サービスを利用できるようにしたカード状端末、中継機器および位置情報提供装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るカード状端末は、個人認証データが格納されたデータ記憶部と、個人認証データを含むサービス利用要求を汎用のインターフェースであるWebサービス形式で作成するサービス要求作成手段と、ネットワーク上のサービス提供機器へのサービス利用要求の送信を代行して行う中継機器との間で非接触式の双方向通信を行う非接触式インターフェースとを備えたものである。
【0010】
また、本発明に係る中継機器は、個人認証データを含むネットワーク上のサービス提供機器の利用要求を送信するカード状端末との間で非接触式の双方向通信を行う非接触式インターフェースと、カード状端末から送信されてくる汎用のインターフェースであるWebサービス形式のサービス利用要求をサービス提供機器に応じた形式に変換するサービス要求形式変換手段と、ネットワーク上のサービス提供機器との間の通信を行う通信処理部とを備え、サービス提供機器により提供されるネットワーク上の各種サービスをカード上端末の代行として利用可能とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るカード状端末は、個人認証データが格納されたデータ記憶部と、個人認証データを含むサービス利用要求を汎用のインターフェースであるWebサービス形式で作成するサービス要求作成手段と、ネットワーク上のサービス提供機器へのサービス利用要求の送信を代行して行う中継機器との間で非接触式の双方向通信を行う非接触式インターフェースとを備えたものなので、利用者は、1つのカード状端末を携帯するだけで、複数のネットワーク・サービスの利用が可能である。
【0012】
また、本発明に係る中継機器は、個人認証データを含むネットワーク上のサービス提供機器の利用要求を送信するカード状端末との間で非接触式の双方向通信を行う非接触式インターフェースと、カード状端末から送信されてくる汎用のインターフェースであるWebサービス形式のサービス利用要求をサービス提供機器に応じた形式に変換するサービス要求形式変換手段と、ネットワーク上のサービス提供機器との間の通信を行う通信処理部とを備え、サービス提供機器により提供されるネットワーク上の各種サービスをカード上端末の代行として利用可能とすることを特徴とするものなので、利用者は、1つのカード状端末を携帯するだけで、複数のネットワーク・サービスの利用が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係るカード状端末と中継機器から構成されるネットワーク・サービス利用装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
【0014】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるカード状端末および中継機器を備えたネットワーク・サ―ビス利用装置を含むネットワーク・システム全体の構成図である。カード状端末10と中継機器20とは、近距離無線による非接触式の通信により、中継機器の一定の距離にカード状端末が接近した場合、互いの情報の送受信を行う。
【0015】
また、中継機器20は、ネットワーク30を介して、ネットワーク30上のネットワーク・サービス提供機器100から、ネットワーク上のサービスの提供を受けることができる。さらに、中継機器20、表示装置26、入力装置27が接続されている。
【0016】
プログラム実行可能なカード状端末10は、非接触式インターフェース11、Webサービスインターフェース12、データ記憶部13、情報管理部14、入出力制御部15、表示部16、および入力ボタン17で構成される。一方、中継機器20は、非接触式インターフェース21、Webサービスインターフェース22、機能統合部23、通信処理部24、および入出力制御部25で構成される。
【0017】
次に、カード状端末10および中継機器20の内部構成を具体的に説明する。
カード状端末10内の非接触式インターフェース11は、中継機器20と近距離無線によりデータ通信を行うための双方向通信インターフェース機能である。Webサービスインターフェース12は、中継機器20と通信するためのWebサービスとのインターフェース機能を備えたソフトウェアの処理実行部である。
【0018】
なお、Webサービスとは、インターネットの標準技術を使ってネットワーク上に分散したアプリケーションを連携させる技術である。そのため、OSやプログラム言語などの実行環境に依存せず、汎用性の高いデータの送受信が可能である。
【0019】
データ記憶部13は、カード状端末10の利用者個人を特定する個人認証データ、およびプリペイド機能等のカード利用機能に関連する種々のデータが格納された記憶部である。情報管理部14は、利用者を特定する個人認証データや暗号化などセキュリティで保護されたデータの入出力を管理するとともに、ネットワーク上のサービス利用時にWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求を生成する機能を有している。Webサービスインターフェース12と情報管理部14とが、サービス要求作成手段を構成する。
【0020】
入出力制御部15は、中継機器のサービス内容を表示する表示部16と、サービスの実行・拒否を選択する入力ボタン17を制御する。入力ボタン17でサービスの拒否を押下した場合には、入出力制御部15は、ネットワーク・サービスの提供を拒否されたとみなし、処理を中断する。なお、データ記憶部13に利用するネットワーク・サービスを予め登録しておき、利用者の判断を入力することなく登録したサービスを利用するようにするなどしてもよい。
【0021】
一方、中継機器20内の非接触式インターフェース21は、カード状端末10と近距離無線によりデータ通信を行うための双方向通信インターフェース機能である。この近距離無線は、非常に近距離において通信が有効となり、一定の距離範囲内にカード状端末10が接近し、有効になった際は、サービス内容を示す文字列をカード状端末10の表示部16に表示し、入力ボタン17でサービス実行の確認を行う。Webサービスインターフェース22は、カード状端末10およびネットワーク30上のネットワーク・サービス提供機器100と通信するためのネットワーク上のサービスとのインターフェース機能を備えたソフトウェアの処理実行部である。
【0022】
機能統合部23は、カード状端末10とネットワーク・サービス提供機器との間に位置し、カード状端末10からのWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求に基づいて、ネットワーク・サービス提供機器100から提供されるネットワーク上のサービスの利用を制御する。
【0023】
通信処理部24は、ネットワーク30上のネットワーク・サービス提供機器100との通信を処理する。このネットワーク30より先は、インターネット・イントラネットなどの汎用のネットワーク接続を示す。入出力制御部25は、中継機器20に外部入出力機器として接続される表示装置26、入力装置27を制御する。機能統合部23とWebサービスインターフェース22とが、サービス要求形式変換手段を構成する。
【0024】
中継機器20は、サービスを利用する場所ごとに設置され、各種サービス特有の機器として機能する。また、カード状端末10の利用者は、機能統合部23の働きにより、表示装置26、入力装置27、ネットワーク・サービス提供機器100を利用することができる。これにより、カード状端末10は、パーソナルコンピュータと同等の機能をもつ端末として機能することが可能である。
【0025】
次に、ネットワーク・サービス提供機器100として、インターネット上の商品購入時にポイントサービスを行うポイントサービス提供機器100aに対して、カード状端末10および中継機器20を備えたネットワーク・サービス利用装置を適用する具体例を説明する。図2は、本発明の実施の形態1におけるポイントサービス提供機器100aに対してネットワーク・サービス利用装置を適用する場合のネットワーク・システムの全体構成図である。なお、ここでの商品とは、物品または役務(サービス)のことである。
【0026】
本実施の形態1では、カード状端末10をカード本来の利用方法であるプリペイド機能として利用する際に、商品購入の付加サービスであるポイントデータを、自動的にネットワーク上のポイントサービス提供機器100aを通じて蓄積することができる。
【0027】
図2において、利用者が携帯するカード状端末10内のデータ記憶部13には、利用者を特定する個人認証データとともにプリペイドのデータが格納されている。一方、中継機器20は、プリペイド機能を利用できる商品の販売店40内に設置されている。中継機器20内の入出力制御部25は、販売店40に設置されたレジ27aを入力装置27の1つとして管理し、レジ27aから購入商品ID27bを入カデータとして読み込む。入出力制御部25が、購入商品データ取得部である。
【0028】
ポイントサービス提供機器100aは、ネットワーク30に接続されたサービスの一種であり、通信処理部101、データ記憶部102、および情報管理部103で構成される。通信処理部101は、ネットワーク30を介して中継機器20との通信処理を行う。データ記憶部102は、商品購入者の個人認証データに対応するサービスポイントを格納する記憶部である。情報管理部103は、商品購入者の購入行為に伴うネットワーク・サービス利用要求に応じて、データ記憶部102に格納されたサービスポイントの更新処理を行う。
【0029】
次に、図2に示したシステムにおけるプリペイド機能によるポイントサービスの一連の処理を説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるプリペイド機能によるポイントサービスに関するフローチャートである。なお、図3などのフローチャートは、中継機器20からのネットワーク・サービス利用の照会に対して、カード状端末10でサービスを利用すると応答した後の処理手順を示すことにする。
【0030】
まず始めに、ステップS301において、カード状端末10は、カードのプリペイドのデータと、利用者を特定する個人認証データとを含むWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求を、中継機器20ヘデータ送信する。これに対して、中継機器20は、ステップS302において、Webサービス形式ネットワーク・サービス利用要求を受信する。さらに、ステップS303において、中継機器20は、入出力制御部25を介して、Webサービス形式ネットワーク・サービス利用要求に含まれているプリペイドのデータだけをレジ27aに送信する。
【0031】
これに対して、ステップS304において、プリペイドのデータを受信し、ステップS305において、従来同様のプリペイドカードによる支払い処理を実施する。さらに、ステップS306において、レジ27aは、支払い処理後、商品を特定するために読み取った購入商品IDを中継機器20に送信する。
【0032】
これに対して、中継機器20は、ステップS307において、購入商品IDを受信し、さらに、ステップS308において、購入商品IDと利用者の個人認証データとを備えたデータを、ポイントサービス提供機器100aの手順に適合する形式に変換して送信する。このように、中継機器20は、カード状端末の代行としてポイントサービス提供機器100aにサービス提供を依頼する。
【0033】
これに対して、ポイントサービス提供機器100aは、ステップS309において、購入商品IDと利用者の個人認証データとを備えたWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求のデータを受信する。次に、ステップS310において、ポイントサービス提供機器100aは、データ記憶部102に記憶された認証データに基づいて、利用者の認証処理を行う。さらに、ポイントサービス提供機器100aは、ステップS311において、認証完了後、ステップS312において、ポイント加算処理を行い、データ記憶部102内のポイントデータを更新する。
【0034】
以上のように、実施の形態1によれば、利用者は、カード状端末を利用して通常のプリペイド形式の商品購入を行うだけで、ネットワーク・サービス提供機器によるポイント制などの付加サービスを自動的に受けることが可能となる。しかも、カード状端末は、他のネットワーク・サービスも利用できるものである。
【0035】
実施の形態2.
実施の形態1は、カード状端末10に記憶されたプリペイドのデータを活用して、ポイントサービス提供機器100aの有するポイントデータを更新する適用例について説明した。本実施の形態2は、各種販売店での商品の購入に伴う購買記録データがカード状端末10自身に記憶されており、購買記録データを送信することにより対応するポイントデータを取得し、カード状端末10内にポイントデータを格納する適用例について説明する。
【0036】
本実施の形態2におけるネットワーク・サービス提供機器100としては、購買記録に対応したポイントサービスを提供するポイントサービス提供機器100aが用いられる。図4は、本発明の実施の形態2におけるポイントサービス提供機器100aに対してネットワーク・サービス利用装置を適用する場合のネットワーク・システムの全体構成図である。各種販売店での購買記録を購買時に携帯したカード状端末10に記録することにより、購買履歴を購買記録として管理可能とし、ポイント付加サービスの流用を可能とするものである。
【0037】
図4において、利用者が携帯するカード状端末10内のデータ記憶部13には、利用者を特定する個人認証データとともに、各種販売店での今までの購買記録およびポイントデータが格納されている。一方、中継機器20は、実施の形態1の構成を示した図2と同様の構成を有する。ここで、本実施の形態2における機能統合部23は、各種販売店での購買記録およびポイントデータをカード状端末10に返却する機能をさらに有する。
【0038】
カード状端末10は、カード状端末10を利用して商品を購入するごとに中継機器20から返送される購入商品IDに基づいて、種々の販売店における購買記録をデータ記憶部13に記憶させることができる。
【0039】
ポイントサービス提供機器100aは、ネットワーク30に接続されたサービスの一種であり、図2と同様に、通信処理部101、データ記憶部102、および情報管理部103で構成される。ここで、本実施の形態2におけるデータ記憶部102は、商品購入者の個人認証データとともに、購買記録およびポイントデータを格納するデータベースである。
【0040】
また、本実施の形態2における情報管理部103は、カード状端末10からのサービスポイント利用時におけるWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求に応じて、データ記憶部102に格納された購買記録の更新およびポイントデータの加算処理を行う。
【0041】
更新された購買記録およびポイントデータは、ネットワーク30を介して中継機器20に送られ、中継機器20内の機能統合部23により、さらに、カード状端末10に送られる。この方式を用いることにより、商品購入者は、各種販売店での購買履歴、ポイント付加サービスを自らのカード状端末10一機にて一元管理することが可能となる。
【0042】
次に、図4に示したシステムにおける購買履歴、ポイントデータのカード状端末10による一元管理に関する一連の処理を説明する。図5は、本発明の実施の形態2における購買履歴、ポイントデータの一元管理に関するフローチャートである。
【0043】
まず始めに、ステップS501において、カード状端末10は、カード状端末を利用した商品購入による購買記録および今までのポイントデータと、利用者を特定する個人認証データとを含むWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求を、非接触式インターフェース11を介して中継機器20ヘデータ送信する。
【0044】
これに対して、中継機器20は、ステップS502において、Webサービス形式ネットワーク・サービス利用要求を受信する。さらに、ステップS503において、中継機器20は、通信処理部24を介して、ネットワーク・サービス利用要求に変換し、ポイントサービス提供機器100bに送信する。
【0045】
これに対して、ポイントサービス提供機器100a内の通信処理部101は、ステップS504において、ネットワーク・サービス利用要求のデータを受信する。次に、ステップS505において、ポイントサービス提供機器100a内の情報管理部103は、データ記憶部102に記憶された認証データと受信した個人認証データとに基づいて、利用者の認証処理を行う。
【0046】
さらに、情報管理部103は、ステップS506において、認証完了後、ステップS507において、利用者の個人認証データに対応してデータ記憶部102に記憶された購買記録およびポイントデータを取得する。
【0047】
次に、情報管理部103は、先に受信したネットワーク・サービス利用要求に含まれるデータに基づいて、ステップS508において、ポイントデータの加算処理を行い、ステップS509において、購買記録およびポイントデータの更新を行う。さらに、ステップS510において、通信処理部101は、ネットワーク30を介して中継機器20に対して、更新した購買記録およびポイントデータを送信する。
【0048】
これに対して、中継機器20内の機能統合部23は、ステップS511において、更新された購買記録およびポイントデータを、通信処理部24を介して受信する。さらに、ステップS512において、機能統合部23は、非接触式インターフェース21を介して、更新された購買記録およびポイントデータをカード状端末10に送信する。
【0049】
最後に、カード状端末10内の情報管理部14は、ステップS513において、非接触式インターフェース11を介して、更新された購買記録およびポイントデータを受信し、データ記憶部13内の購買記録およびポイントデータを更新することにより、一連の処理が終了する。
【0050】
以上のように、実施の形態2によれば、利用者は、各種販売店での購買履歴、ポイント付加サービスを自らのカード状端末一機にて一元管理することが可能となる。さらに、複数の購入商品に対するポイント付加サービスを、購買記録に基づいて一括して行うことができる。
【0051】
実施の形態3.
本実施の形態3は、各種販売店での商品の購入に伴って、購入商品を特定する情報、販売店を特定する情報、商品購入年月日等の情報を備えた商品保証管理データがカード状端末10自身に記憶されており、商品保証管理データを送信することにより保証管理サービスを受ける適用例について説明する。
【0052】
本実施の形態3におけるネットワーク・サービス提供機器100としては、商品保証管理データに対応した保証管理サービスを提供する保証管理サービス提供機器100cが用いられる。保証管理サービス提供機器100cは、受信した商品保証管理データを記憶するとともに、購入商品のメーカに対して商品保証管理データを送信することにより、この商品保証管理データを自動登録させる機能を有する。
【0053】
図6は、本発明の実施の形態3における保証管理サービス提供機器100cに対してネットワーク・サービス利用装置を適用する場合のネットワーク・システムの全体構成図である。図6において、利用者が携帯するカード状端末10内のデータ記憶部13には、利用者を特定する個人認証データとともに、各種販売店での今までの購入商品に対応する購入商品ID、販売店ID、および商品購入年月日を含む商品保証管理データが格納されている。
【0054】
一方、中継機器20は、実施の形態1の構成を示した図2と同様の構成を有する。ここで、本実施の形態3における機能統合部23は、各種販売店での商品購入に伴う購入商品ID、販売店ID、および商品購入年月日を含む入力データに基づいて商品保証管理データを生成し、カード状端末10に送信する機能を有する。
【0055】
カード状端末10は、カード状端末10を利用して商品を購入するごとに中継機器20から返信される商品保証管理データをデータ記憶部13に記憶させることができる。
【0056】
保証管理サービス提供機器100cは、ネットワーク30に接続されたサービスの一種であり、図2と同様に、通信処理部101、データ記憶部102、および情報管理部103で構成される。ここで、本実施の形態3におけるデータ記憶部102は、商品購入者の個人認証データとともに、購入商品ID、販売店ID、および商品購入年月日を含む商品保証管理データを格納するデータベースである。
【0057】
また、本実施の形態3における情報管理部103は、カード状端末10からの保証管理サービス利用時における、中継機器で変換されたネットワーク・サービス利用要求に応じて、データ記憶部102に記憶された商品保証管理データの更新を行う。さらに、情報管理部103は、ネットワーク30を介してメーカ50および中継機器20に対して更新した商品保証管理データを送信する
【0058】
メーカ50は、商品保証管理データを受信することにより、顧客管理データの一種である商品保証管理データを更新登録する。また、カード状端末10は、更新された商品保証管理データを、中継機器20を介して受信することにより、購入商品に対応する商品保証管理データが保証管理サービス提供機器100cに登録されたことを確認できる。
【0059】
この方式を用いることにより、商品保証管理データをカード状端末10、保証管理サービス提供機器100c、およびメーカ50で共有することが可能となり、購入商品の故障発生時に、商品保証管理データに基づく保証管理サービスの提供を受けることが可能となる。
【0060】
図7は、本発明の実施の形態3における商品保証管理データの共有管理に関するフローチャートである。まず始めに、ステップS701において、カード状端末10は、カード状端末10を利用して種々の販売店で商品を購入した結果としてデータ記憶部13に記憶されている商品保証管理データと、利用者を特定する個人認証データとを含むWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求を、非接触式インターフェース11を介して中継機器20ヘデータ送信する。
【0061】
これに対して、中継機器20は、ステップS702において、Webサービス形式ネットワーク・サービス利用要求を受信する。さらに、ステップS703において、中継機器20は、通信処理部24を介して、Webサービス形式ネットワーク・サービス利用要求を保証管理サービス提供機器100cに適した形式のネットワーク・サービス利用要求に変換して、保証管理サービス提供機器100cに送信する。
【0062】
これに対して、保証管理サービス提供機器100c内の通信処理部101は、ステップS704において、ネットワーク・サービス利用要求のデータを受信する。次に、ステップS705において、保証管理サービス提供機器100c内の情報管理部103は、データ記憶部102に記憶された認証データと受信した個人認証データに基づいて、利用者の認証処理を行う。
【0063】
さらに、情報管理部103は、ステップS706において、認証完了後、ステップS707において、ネットワーク・サービス利用要求に基づいて、データ記憶部102に記憶された商品保証管理データを取得する。次に、情報管理部103は、先に受信したネットワーク・サービス利用要求に含まれるデータに基づいて、ステップS708において、商品保証管理データの更新を行う。
【0064】
さらに、ステップS709において、通信処理部101は、ネットワーク30を介して中継機器20およびメーカ50に対して、商品保証管理データを送信する。これに対して、メーカ50は、ステップS710において、商品保証管理データを受信することにより、顧客管理データの一種である商品保証管理データを更新登録する。
【0065】
一方、中継機器20内の機能統合部23は、ステップS711において、更新された商品保証管理データに関して、通信処理部24を介して受信する。さらに、ステップS712において、機能統合部23は、非接触式インターフェース21を介して、更新された商品保証管理データをカード状端末10に送信する。
【0066】
最後に、カード状端末10内の情報管理部14は、ステップS713において、非接触式インターフェース11を介して、更新された商品保証管理データを受信することにより、商品保証管理データが保証管理サービス提供機器100cに登録されたことを確認でき、一連の処理が終了する。
【0067】
この一連の処理により、商品保証管理データをカード状端末10、保証管理サービス提供機器100c、およびメーカ50で共有することが可能となる。そして、図7には図示していないが、購入商品の故障発生時には、商品保証管理データに基づく保証管理サービスの提供を受けるために、共有化されている商品保証管理データを含むWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求をカード状端末10から送信することにより、保証管理サービス提供機器100cおよびメーカ50にこの要求を伝えることができ、保証管理サービスを迅速に受けることが可能となる。
【0068】
以上のように、実施の形態3によれば、利用者は、カード状端末を利用した各種販売店での商品購入に基づいて、商品保証管理データをカード状端末内に取得でき、従来、紙ベースで各自がメーカ、商品毎に管理する必要があった、商品保証書を一元管理することができ、かつ、商品保証管理データをサービス提供者およびメーカと共有することができる。
【0069】
利用者は、カード状端末内の商品保証管理データを活用することにより、購入機器の故障発生時における保証管理サービスを迅速かつ容易に受けることができる。さらに、各種販売店およびメーカも、商品保証管理データを共通のデータとして活用でき、保証管理サービスの提供に伴う負荷を軽減できる。
【0070】
実施の形態4.
本実施の形態4は、個人認証データを電子署名の認証データとして有するカード状端末10を複数統合して認証に利用することにより、複数人の電子署名の認証データによる高いセキュリティの認証を実現する適用例について説明する。
【0071】
本実施の形態4におけるネットワーク・サービス提供機器100としては、複数の電子署名の認証データに基づく認証サービスを提供する複数認証サービス提供機器100dが用いられる。図8は、本発明の実施の形態4における複数認証サービス提供機器100dに対してネットワーク・サービス利用装置を適用する場合のネットワーク・システムの全体構成図である。図8において、利用者が携帯するカード状端末10内のデータ記憶部13には、利用者を特定する個人認証データが電子署名の認証データとして格納されている。
【0072】
一方、中継機器20は、実施の形態1の構成を示した図2と同様の構成を有する。ここで、本実施の形態4における機能統合部23は、認証に用いるそれぞれのカード状端末10a、10bの電子署名の認証データにセッションを付与し、複数の電子署名の認証データを1つにグループ化したネットワーク・サービス利用要求を生成する機能を有する。
【0073】
具体的には、複数の電子署名の認証データを1つにまとめるために、中継機器20では、1個のカード状端末10と交信する際に、他のカード状端末10と交信する必要があるかどうかを利用者が入力できるようにする。利用者がすべてのカード状端末10を処理したと入力した際に、中継機器20はそれまでに交信したカード状端末10の電子署名の認証データを1つにまとめてネットワーク・サービス利用要求を生成する。複数の電子署名の認証データを1つにまとめる方法は、これ以外の方法でもよい。
【0074】
複数認証サービス提供機器100dは、ネットワーク30に接続されたネットワーク・サービスの一種であり、図2と同様に、通信処理部101、データ記憶部102、および情報管理部103で構成される。ここで、本実施の形態4におけるデータ記憶部102は、認証に必要な電子署名の認証データのグループをあらかじめ格納するデータベースである。また、本実施の形態4における情報管理部103は、電子署名の認証データをグループ化したネットワーク・サービス利用要求に基づいて、認証処理を実施する。
【0075】
本方式により、それぞれの個人認証データをカード状端末10a、10bの電子署名の認証データとして分散させて持たせることによる高いセキュリティの認証方式の実現が可能となる。また、カード状端末10a、10bと中継機器20とのデータの送受信にWebサービスを利用することで、認証に該当するカード状端末が、認証サービス毎に専用の中継機器を必要とすることなく1つのカード状端末で複数の認証サービスを利用可能にする。
【0076】
図9は、本発明の実施の形態4における電子署名の認証データを用いた複数認証サービスに関するフローチャートである。まず始めに、ステップS901aにおいて、カード状端末10aは、利用者Aの電子署名の認証データをWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求として、非接触式インターフェース11aを介して中継機器20へ送信する。同様に、ステップS901bにおいて、カード状端末10bは、利用者Bの電子署名の認証データをWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求として、非接触式インターフェース11bを介して中継機器20へ送信する。
【0077】
これに対して、中継機器20は、ステップS902において、これらのWebサービス形式ネットワーク・サービス利用要求のデータを受信する。さらに、ステップS903において、中継機器20内の機能統合部23は、認証に用いるそれぞれのカード状端末10a、10bからの電子署名の認証データに対して同一のセッションを付与し、電子署名の認証データをグループ化し、統合したネットワーク・サービス利用要求を生成する。さらに、ステップS904において、中継機器20は、統合したネットワーク・サービス利用要求を、通信処理部24を介して複数認証サービス提供機器100dに送信する。
【0078】
これに対して、複数認証サービス提供機器100d内の通信処理部101は、ステップS905において、Webサービス形式ネットワーク・サービス利用要求に含まれるグループ化された電子署名の認証データを受信する。次に、ステップS906において、複数認証サービス提供機器100d内の情報管理部103は、データ記憶部102に記憶されている電子署名の認証データと、受信したグループ化された電子署名の認証データとに基づいて、認証に必要な電子署名の認証データが全て揃っているかの認証処理を実施する。
【0079】
最終的に、ステップS907において、情報管理部103は、認証処理の結果(認証可能、または認証不可能)を、ネットワークを介して中継機器20に提供し、ステップS908において、中継機器は認証結果を受信する。そして、ステップS909において、ネットワーク・サービスを完了する。
【0080】
以上のように、実施の形態4によれば、認証データをカード状端末の電子署名の認証データとして分散させて持たせ、複数の認証データが揃うことで認証可能とすることにより、リスクを分散させて高いセキュリティの認証方式の実現が可能となる。さらに、カード状端末と中継機器とのデータの送受信にWebサービスを利用することで1種類のカード状端末で、種類が異なる複数の中継機器に対応可能となり、複数の認証サービスを利用可能にする。
【0081】
実施の形態5.
本実施の形態5は、ネットワーク・サービス利用装置を用いて、カード状端末を携行する利用者の位置情報を取得する適用例について説明する。カード状端末10と中継機器20を用いて、カード状端末10自体にGPS機能を持たせずに、位置情報の取得を実現するものである。
【0082】
本実施の形態5におけるネットワーク・サービス提供機器100としては、カード状端末10の位置情報サービスを提供する位置情報サービス提供機器100eが用いられる。図10は、本発明の実施の形態5における位置情報サービス提供機器100eに対してネットワーク・サービス利用装置を適用する場合のネットワーク・システムの全体構成図である。
【0083】
図10のネットワーク・システムは、カード状端末10、中継機器20、位置情報サービス提供機器100eとともに、さらに位置情報問合せ端末110を含む構成となっている。中継機器20は、設置場所に応じた位置情報を発信する機能を有している。
【0084】
一方、カード状端末10は、中継機器20から送られる位置情報を、非接触式インターフェース11を介して取得する。さらに、本実施の形態5におけるカード状端末10内の情報管理部14は、取得した位置情報とカード状端末10自身が持っている個人認証データとを統合して暗号化した暗号化位置情報を生成する暗号化手段でもある情報管理部14を有している。なお、位置情報サービスを利用しないカード状端末では、中継機器20から送られる位置情報に対して何も応答しないか、サービスを利用しないという応答をする。
【0085】
また、本実施の形態5における中継機器20内の機能統合部23は、自身が持つ位置情報を管理する位置情報管理部23aと、カード状端末10からの暗号化位置情報を管理する暗号化情報管理部23bとを備えている。
【0086】
また、本実施の形態5における位置情報サービス提供機器100e内の位置情報照会管理部である情報管理部103は、中継機器20から送られる暗号化位置情報をデータ記憶部102に記憶させる位置情報管理部103aとともに、位置情報問合せ端末110からの問合せ情報に応じて暗号化位置情報の復号化するための暗号化解除を行う位置情報復号化部103bを備えている。
【0087】
さらに、位置情報問合せ端末110は、暗号化位置情報を復号化するために必要な暗号化解除情報である解除キー112をあらかじめ有している。そして、位置情報問合せ端末110は、解除キー112を用いた位置情報の問合せ要求を、通信処理部111を介して行うことにより、その応答として位置情報サービス提供機器100eから取得した位置情報を、表示装置113に表示する機能を有している。
【0088】
なお、解除キー112を位置情報問合せ端末110が持つのではなく、利用者が入力するようにしてもよい。その場合には、位置情報問合せ端末110などの専用端末以外からも位置情報サービス提供機器100eを利用できるようになる。
【0089】
図11は、本発明の実施の形態5におけるカード状端末10を利用した位置情報提供に関するフローチャートである。まず始めに、ステップS1101において、カード状端末10は、付近にある中継機器20に対して個人認証データを送信する。
【0090】
これに対して、中継機器20は、ステップS1102において、個人認証データを受信する。さらに、ステップS1103において、中継機器20内の機能統合部23は、自身が持つ位置情報をカード状端末10に対して送信する。
【0091】
これに対して、カード状端末10は、ステップS1104において、位置情報を受信した後に、ステップS1105において、個人認証データと位置情報とを統合して暗号化し、暗号化位置情報を生成する。さらに、カード状端末10は、生成した暗号化位置情報を、中継機器20に送信する。
【0092】
これに対して、中継機器20は、ステップS1107において暗号化位置情報を受信し、ステップS1108において、受信した暗号化位置情報を位置情報サービス提供機器100eへ送信する。位置情報サービス提供機器100eは、ステップS1109において、暗号化位置情報を受信した後に、ステップS1110において、データ記憶部102に暗号化位置情報を記憶させる。
【0093】
その後、カード状端末10を携行する者の位置情報を取得したい場合には、位置情報間合せ端末110を利用する。位置情報問合せ端末110は、ステップS1111において、位置情報を取得したいカード状端末10に対応する解除キー112を送信することにより、位置情報サービス提供機器100eへ位置情報の問合せを行う。次に、位置情報サービス提供機器100eは、ステップS1112において、解除キーを受信する。
【0094】
さらに、ステップS1113において、位置情報サービス提供機器100eは、受信した解除キー112に対応する暗号化位置情報をデータ記憶部102から取得し、解除キー 112を用いて暗号化位置情報を復号化する。さらに、ステップS1114において、位置情報サービス提供機器100eは、復号化した位置情報を位置情報問合せ端末110ヘ送信する。
【0095】
これに対して、位置情報問合せ端末110は、ステップS1115において、位置情報を受信し、ステップS1116において、位置情報を表示装置113に表示させる。
【0096】
以上のように、実施の形態5によれば、カード状端末がGPS機能を持だない場合にも、中継機器が有する位置情報を閲覧でき、解除キーを持つ対象にのみ位置情報を提供できる高いセキュリティを持った位置情報サービスの提供システムを実現できる。さらに、カード状端末と中継機器とのデータの送受信は、汎用性の高いWebサービスを利用することで、中継機器の設置が容易になり、必要な箇所の位置情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の実施の形態1におけるカード状端末および中継機器を備えたWebサービス利用装置を含むネットワークシステム全体の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるポイントサービス提供機器に対してネットワーク・サービス利用装置を適用する場合のネットワークシステムの全体構成図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるプリペイド機能によるポイントサービスに関するフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2におけるポイントサービス提供機器に対してネットワーク・サービス利用装置を適用する場合のネットワークシステムの全体構成図である。
【図5】本発明の実施の形態2における購買履歴、ポイントデータの一元管理に関するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態3における保証管理サービス提供機器に対してネットワーク・サービス利用装置を適用する場合のネットワークシステムの全体構成図である。
【図7】本発明の実施の形態3における商品保証管理データの共有管理に関するフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態4における複数認証サービス提供機器に対してネットワーク・サービス利用装置を適用する場合のネットワークシステムの全体構成図である。
【図9】本発明の実施の形態4における電子署名の認証データを用いた複数認証サービスに関するフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態5における位置情報サービス提供機器に対してネットワーク・サービス利用装置を適用する場合のネットワークシステムの全体構成図である。
【図11】本発明の実施の形態5におけるカード状端末を利用した位置情報提供に関するフローチャートである。
【符号の説明】
【0098】
10、10a、10b カード状端末、11、11a、11b 非接触式インターフェース、12 Webサービスインターフェース、13 データ記憶部、14 情報管理部、15 入出力制御部、16 表示部、17 入力ボタン、20 中継機器、21 非接触式インターフェース、22 Webサービスインターフェース、23 機能統合部、23a 位置情報管理部、23b 暗号化情報管理部、24 通信処理部、25 入出力制御部、26 表示装置、27 入力装置、27a レジ(入力装置)、30 ネットワーク、40 販売店、50 メーカ、100 ネットワーク・サービス提供機器、100a ポイントサービス提供機器、100b ポイントサービス提供機器、100c 保証管理サービス提供機器、100d 複数認証サービス提供機器、100e 位置情報サービス提供機器、101 通信処理部、102 データ記憶部、103 情報管理部、103a 位置情報管理部、103b 位置情報復号化部、110 位置情報問合せ端末、111 通信処理部、112 解除キー、113 表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人認証データが格納されたデータ記憶部と、
前記個人認証データを含むサービス利用要求を汎用のインターフェースであるWebサービス形式で作成するサービス要求作成手段と、
ネットワーク上のサービス提供機器へのサービス利用要求の送信を代行して行う中継機器との間で非接触式の双方向通信を行う非接触式インターフェースと
を備えたことを特徴とするカード状端末。
【請求項2】
前記サービス要求作成手段は、商品購入時に購入商品のポイントサービスを利用するサービス利用要求を作成し、前記非接触式インターフェースを介して前記サービス利用要求を前記中継機器に送信することを特徴とする請求項1に記載のカード状端末。
【請求項3】
前記サービス要求作成手段は、カード状端末を利用する商品購入時に購入商品IDを含む購買記録を前記データ記憶部に記憶させ、前記中継機器に送信する前記サービス利用要求に前記購買記録を含むことにより、ポイントサービスを利用可能とすることを特徴とする請求項1に記載のカード状端末。
【請求項4】
前記サービス要求作成手段は、前記中継機器から返信されてくる前記ポイントサービスに対応するポイントデータを前記非接触式インターフェースを介して受信し、前記ポイントデータを前記データ記憶部に記憶させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のカード状端末。
【請求項5】
前記サービス要求作成手段は、商品購入時に購入商品の保証管理サービスを利用するサービス利用要求を作成し、前記非接触式インターフェースを介して前記サービス利用要求を前記中継機器に送信することを特徴とする請求項1に記載のカード状端末。
【請求項6】
前記サービス要求作成手段は、カード状端末を利用する商品購入時に購入商品ID、販売店IDおよび購入年月日を含む商品保証管理データを前記データ記憶部に記憶させ、前記中継機器に送信する前記サービス利用要求に前記商品保証管理データを含むことにより、保証管理サービスを利用可能とすることを特徴とする請求項1に記載のカード状端末。
【請求項7】
前記サービス要求作成手段は、前記非接触式インターフェースを介して前記中継機器から取得した前記中継機器の位置情報と、前記データ記憶部に記憶された前記個人認証データとを暗号化して暗号化位置情報を生成し、前記暗号化位置情報を含むサービス利用要求をWebサービス形式で作成することを特徴とする請求項1に記載のカード状端末。
【請求項8】
個人認証データを含むネットワーク上のサービス提供機器の利用要求を送信するカード状端末との間で非接触式の双方向通信を行う非接触式インターフェースと、
前記カード状端末から送信されてくる汎用のインターフェースであるWebサービス形式のサービス利用要求を前記サービス提供機器に応じた形式に変換するサービス要求形式変換手段と、
ネットワーク上のサービス提供機器との間の通信を行う通信処理部とを備え、
前記サービス提供機器により提供されるネットワーク上の各種サービスを前記カード上端末の代行として利用可能とすることを特徴とする中継機器。
【請求項9】
レジからの購入商品の情報を購入商品IDとして取得する購入商品データ取得部をさらに備え、
前記サービス要求形式変換手段は、前記カード状端末を利用した商品購入時に、購入商品に対応するポイントサービスを提供するネットワーク上のサービス提供機器に対して送信するサービス利用要求に、前記購入商品データ取得部から取得した前記購入商品IDを付加し、前記通信処理部を介して前記サービス提供機器に前記サービス利用要求を送信することにより、前記サービス提供機器により提供される前記ポイントサービスを利用可能とする
ことを特徴とする請求項8に記載の中継機器。
【請求項10】
前記サービス要求形式変換手段は、購入商品IDを有する購買記録を含むサービス利用要求を前記カード状端末から受信し、前記購入商品IDに対応するポイントサービスを提供するネットワーク上のサービス提供機器に前記サービス利用要求を送信することを特徴とする請求項8に記載の中継機器。
【請求項11】
前記サービス要求形式変換手段は、前記ネットワーク上のサービス提供機器により提供される前記ポイントサービスに対応するポイントデータを前記通信処理部を介して受信し、前記ポイントデータを前記非接触式インターフェースを介して前記カード状端末に送信することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の中継機器。
【請求項12】
レジからの購入商品の情報を購入商品IDとして取得する購入商品データ取得部をさらに備え、
前記サービス要求形式変換手段は、前記カード状端末を利用した商品購入時に、購入商品に対応する保証管理サービスを提供するネットワーク上のサービス提供機器に対して送信するサービス利用要求に、販売店IDと購入年月日と前記購入商品データ取得部により取得した前記購入商品IDとを含む商品保証管理データを付加し、前記通信処理部を介して前記サービス提供機器に前記サービス利用要求を送信することにより、前記サービス提供機器により提供される前記保証管理サービスを利用可能とする
ことを特徴とする請求項8に記載の中継機器。
【請求項13】
前記サービス要求形式変換手段は、購入商品IDを有する購買記録を含むサービス利用要求を前記カード状端末から受信し、前記購入商品IDに対応する保証管理サービスを提供するネットワーク上のサービス提供機器に応じた形式に前記サービス利用要求を変換して送信することを特徴とする請求項8に記載の中継機器。
【請求項14】
前記サービス要求形式変換手段は、複数のカード状端末から認証データを含んだ汎用のインターフェースであるWebサービス形式の同一のサービス利用要求を受信したときに、それぞれの前記認証データを統合したサービス利用要求を生成し、生成した前記サービス利用要求をネットワーク上のサービスを提供するサービス提供機器に前記通信処理部を介して送信することを特徴とする請求項8に記載の中継機器。
【請求項15】
前記サービス要求形式変換手段は、設置場所の位置情報を管理する位置情報管理部を有し、前記位置情報を前記非接触式インターフェースを介して前記カード状端末に送信し、前記カード状端末から前記カード状端末が有する個人認証データと前記位置情報とを暗号化した暗号化位置情報をサービス利用要求として前記非接触式インターフェースを介して受信し、位置情報サービスを提供するネットワーク上のサービス提供機器に応じた形式に前記暗号化位置情報を変換して送信することを特徴とする請求項8に記載の中継機器。
【請求項16】
中継機器の設置場所を示す位置情報とカード状端末が有する個人認証データとが暗号化された暗号化位置情報を記憶するデータ記憶部と、
中継器器から送信されてくる暗号化位置情報を前記データ記憶部に記憶させ、位置情報問合せ端末から暗号化解除情報を含む位置情報取得要求を受信した場合には、前記暗号化解除情報に対応する暗号化位置情報を前記データ記憶部から取り出し、取り出した前記暗号化位置情報を複号化して得られる位置情報を前記位置情報問合せ端末に返信する位置情報照会管理部と
を備えたことを特徴とする位置情報提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−11966(P2007−11966A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−195150(P2005−195150)
【出願日】平成17年7月4日(2005.7.4)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】