説明

ガンマ特性補正テーブル生成装置,ガンマ特性補正テーブル生成方法,プログラム,画像診断装置

【課題】ガンマ特性の補正を効率的に実施可能であって、診断効率を向上させる。
【解決手段】表示部33が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定後、その測定データに基づいて第1のガンマ特性を算出する。表示部33と異なる他の表示部33aが表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定後、その測定データに基づいて、第2のガンマ特性を算出する。そして、その算出された第1のガンマ特性と第2のガンマ特性とに基づいて、ガンマ補正テーブルを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガンマ特性補正テーブル生成装置,ガンマ特性補正テーブル生成方法,プログラム,画像診断装置に関する。特に、表示部の第1のガンマ特性を、前記表示部と異なる他の表示部の第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正テーブルを生成する、ガンマ特性補正装置,ガンマ特性補正方法,画像診断装置,および,プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置などの画像診断装置は、被検体のスライス面をイメージングし、スライス画像を生成する。このような画像診断装置は、医療用途、産業用途などのさまざまな分野において利用されている。
【0003】
たとえば、磁気共鳴イメージング装置を用いてスライス画像を撮像する際においては、まず、静磁場が形成された空間内に被検体を収容し、生体である被検体内のプロトン(proton)のスピンの方向を、静磁場の方向へ整列させて、磁化ベクトルを得た状態にする。その後、RFコイルから共鳴周波数の電磁波であるRFパルスを被検体に送信することにより、核磁気共鳴現象を発生させて、被検体のプロトンの磁化ベクトルを変化させる。そして、その磁化ベクトルが元の磁化ベクトルへ戻る際に生ずる磁気共鳴信号を受信し、その受信した磁気共鳴信号に基づいて、スライス画像を生成する。そして、このスライス画像を表示し、その表示されたスライス画像を観察して、診断が実施される(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−248096号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような画像診断装置において、画像を表示画面に表示するモニタを、製品設計において既存のモニタから新規な他のモニタへ変更して採用する場合や、モニタの故障によって他のモニタに交換する場合のように、モニタを変更する際には、アプリケーション・スペシャリストと呼ばれる者が、既存のモニタの画像と新規なモニタの画像とを観察し、既存のモニタの画像品質にその新規なモニタの画像品質が対応するようにパラメータを調整している。たとえば、各モニタにおいて固有のガンマ特性を有するために、モニタを変更した際においては、その変更前に使用していたモニタが表示していた画像と、その変更後に使用するモニタが表示する画像とが、異なるように表示される場合があるからである。
【0006】
ここでは、モニタが表示画面に画像を表示する際に各階調に応じて入力される画像入力電圧と、その画像入力電圧において表示される画像の輝度との関係を示すガンマ特性を、新規なモニタと既存のモニタとにおいて互いに同様になるように、その新規なモニタをアプリケーション・スペシャリストが調整する。つまり、階調−輝度特性が同様になるように調整する。そして、このように新規なモニタのガンマ特性を、既存のモニタのガンマ特性に対応するように調整することによって、モニタを新規なものに変更した場合であっても、効率的かつ的確に画像診断が実施できることを実現させている。
【0007】
しかしながら、上記のようにアプリケーション・スペシャリストの感覚に基づいてパラメータを調整して、ガンマ特性を補正する場合には、医師など、画像を診断する者において、そのガンマ特性の補正後における画像品質が満足されない場合があり、画像品質の調整を効率的に実施することが困難な場合があった。また、これに伴って、診断効率を向上させることが困難な場合があった。
【0008】
したがって、本発明は、ガンマ特性の補正を効率的に実施することが可能であって、診断効率を向上させることが可能な、ガンマ特性補正テーブル生成装置,ガンマ特性補正テーブル生成方法,プログラム,画像診断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明のガンマ特性補正テーブル生成装置は、表示部が示す第1のガンマ特性を、前記表示部と異なる他の表示部が示す第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正テーブルを生成するガンマ補正テーブル生成装置であって、前記表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集された測定データに基づいて、前記第1のガンマ特性を算出する第1のガンマ特性算出部と、前記他の表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集された測定データに基づいて、前記第2のガンマ特性を算出する第2のガンマ特性算出部とを有し、前記第1のガンマ特性算出部によって算出された第1のガンマ特性と、前記第2のガンマ特性算出部によって算出された第2のガンマ特性とに基づいて、前記ガンマ補正テーブルを生成する。
【0010】
好適には、前記表示部と前記他の表示部は、医用画像を表示画面に表示する。
【0011】
好適には、前記医用画像は、被検体にRFパルスを送信することによって当該被検体にて生ずる磁気共鳴信号に基づいて再構成された磁気共鳴画像である。
【0012】
好適には、前記医用画像は、被検体に放射線を照射し、当該被検体を透過した放射線を検出することによって取得した投影データに基づいて再構成された放射線CT画像である。
【0013】
好適には、前記医用画像は、被検体に超音波を送信し、前記被検体において反射されたエコー信号に基づいて生成された超音波画像である。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明のガンマ特性補正テーブル生成方法は、表示部が示す第1のガンマ特性を、前記表示部と異なる他の表示部が示す第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正テーブルを生成するガンマ補正テーブル生成方法であって、前記表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって測定データを収集し、当該収集した測定データに基づいて、前記第1のガンマ特性を算出する第1のガンマ特性算出ステップと、前記他の表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって測定データを収集し、当該測定データに基づいて、前記第2のガンマ特性を算出する第2のガンマ特性算出ステップと、前記第1のガンマ特性算出ステップによって算出された第1のガンマ特性と、前記第2のガンマ特性算出ステップによって算出された第2のガンマ特性とに基づいて、前記ガンマ補正テーブルを生成するガンマ補正テーブル生成ステップとを有する。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明のプログラムは、表示部が示す第1のガンマ特性を、前記表示部と異なる他の表示部が示す第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正テーブルを生成するデータ処理を、コンピュータに実施させるプログラムであって、前記表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって測定データを収集し、当該収集した測定データに基づいて、前記第1のガンマ特性を算出する第1のガンマ特性算出ステップと、前記他の表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって測定データを収集し、当該測定データに基づいて、前記第2のガンマ特性を算出する第2のガンマ特性算出ステップと、前記第1のガンマ特性算出ステップによって算出された第1のガンマ特性と、前記第2のガンマ特性算出ステップによって算出された第2のガンマ特性とに基づいて、前記ガンマ補正テーブルを生成するガンマ補正テーブル生成ステップとを、前記コンピュータに実施させる。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明の画像診断装置は、画像を表示画面に表示する表示部と、前記表示部に示す第1のガンマ特性を、前記表示部と異なる他の表示部が示す第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正テーブルを生成するガンマ補正テーブル生成部と、前記ガンマ補正テーブル生成部によって生成されたガンマ補正テーブルに基づいて、前記第1のガンマ特性を前記第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正部とを有する画像診断装置であって、前記ガンマ補正テーブル生成部は、前記表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集した測定データに基づいて、前記第1のガンマ特性を算出する第1のガンマ特性算出部と、前記他の表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集した測定データに基づいて、前記第2のガンマ特性を算出する第2のガンマ特性算出部とを含み、前記第1のガンマ特性算出部によって算出された第1のガンマ特性と、前記第2のガンマ特性算出部によって算出された第2のガンマ特性とに基づいて、前記ガンマ補正テーブルを生成する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ガンマ特性の補正を効率的に実施することが可能であって、診断効率を向上させることが可能な、ガンマ特性補正テーブル生成装置,ガンマ特性補正テーブル生成方法,プログラム,画像診断装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(装置構成)
図1は、本発明にかかる実施形態1において、磁気共鳴イメージング装置1の構成を示す構成図である。
【0019】
図1に示すように、磁気共鳴イメージング装置1は、スキャン部2と、操作コンソール部3とを有している。
【0020】
ここで、スキャン部2は、図1に示すように、静磁場マグネット部12と、勾配コイル部13と、RFコイル部14と、被検体移動部15と、RF駆動部22と、勾配駆動部23と、データ収集部24とを有している。そして、操作コンソール部3は、図1に示すように、制御部30と、画像再構成部31と、操作部32と、表示部33と、記憶部34とを有する。
【0021】
スキャン部2について説明する。
【0022】
スキャン部2は、図1に示すように、静磁場が形成され、被検体SUにおいて撮影される撮影領域が収容される撮像空間Bが形成されている。そして、スキャン部2は、操作コンソール部3からの制御信号に基づいて、その静磁場が形成される撮像空間Bに収容した被検体SUの撮影領域にRFパルスを照射し、その撮影領域から生ずる磁気共鳴信号を収集することによって、被検体SUについてスキャンを実施する。このように、スキャン部2は、被検体についてスキャンを実施することによって、磁気共鳴信号を、ローデータとして収集する。
【0023】
スキャン部2の各構成要素について、順次、説明する。
【0024】
静磁場マグネット部12は、たとえば、水平磁場型であって、被検体SUが収容される撮像空間Bにおいて載置される被検体SUの体軸方向に沿うように、超伝導磁石(図示なし)が静磁場を形成する。なお、静磁場マグネット部12は、水平磁場型の他に、垂直磁場型であって、一対の永久磁石が対面する方向に沿って静磁場を形成する場合であってもよい。
【0025】
勾配コイル部13は、静磁場が形成された撮像空間Bに勾配磁場を形成し、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号に空間的な位置情報を付加する。ここでは、勾配コイル部13は、x方向とy方向とz方向との互いに直交する3軸方向に対応して勾配磁場を形成するように、3系統からなる。これらは、制御部30からの制御信号に基づいて、周波数エンコード方向と位相エンコード方向とスライス選択方向として、それぞれに勾配パルスを送信することによって勾配磁場を形成する。具体的には、勾配コイル部13は、被検体SUのスライス選択方向に勾配磁場を印加し、RFコイル部14がRFパルスを送信することによって励起させる被検体SUのスライスを選択する。また、勾配コイル部13は、被検体SUの位相エンコード方向に勾配磁場を印加し、RFパルスにより励起されたスライスからの磁気共鳴信号を位相エンコードする。そして、勾配コイル部13は、被検体SUの周波数エンコード方向に勾配磁場を印加し、RFパルスにより励起されたスライスからの磁気共鳴信号を周波数エンコードする。
【0026】
RFコイル部14は、図1に示すように、被検体SUの撮影領域を囲むように配置される。RFコイル部14は、静磁場マグネット部12によって静磁場が形成される撮像空間B内において、制御部30からの制御信号に基づいて、電磁波であるRFパルスを被検体SUに送信して高周波磁場を形成する。これにより、被検体SUの撮影領域におけるプロトンのスピンを励起する。そして、RFコイル部14は、その励起された被検体SUの撮影領域におけるプロトンのスピンが元の磁化ベクトルへ戻る際に生ずる電磁波を、磁気共鳴信号として受信する。
【0027】
被検体移動部15は、クレードル15aとクレードル移動部15bとを有しており、制御部30からの制御信号に基づいて、撮像空間Bの内部と外部との間において、クレードル15aをクレードル移動部15bが移動させる。ここで、クレードル15aは、被検体SUが載置される載置面を備えたテーブルであり、図1に示すように、クレードル移動部15bによって、水平方向xzと上下方向yとのそれぞれの方向に移動され、静磁場が形成される撮像空間Bに搬出入される。クレードル移動部15bは、クレードル15aを移動させ、外部から撮像空間Bの内部へ収容させる。クレードル移動部15bは、たとえば、ローラー式駆動機構を備えており、アクチュエータによりローラーを駆動させてクレードル15aを水平方向xzに移動する。また、クレードル移動部15bは、たとえば、アーム式駆動機構を備えており、交差した2本のアーム間の角度を可変することにより、クレードル15aを上下方向yに移動する。
【0028】
RF駆動部22は、RFコイル部14を駆動させることによって、撮像空間B内にRFパルスを送信させて高周波磁場を形成する。RF駆動部22は、制御部30からの制御信号に基づいて、ゲート変調器を用いてRF発振器からの信号を所定のタイミングおよび所定の包絡線の信号に変調した後に、そのゲート変調器により変調された信号を、RF電力増幅器によって増幅してRFコイル部14に出力し、RFパルスを送信させる。
【0029】
勾配駆動部23は、制御部30からの制御信号に基づいて、勾配コイル部13を駆動させることによって、静磁場が形成されている撮像空間B内に勾配磁場を発生させる。勾配駆動部23は、3系統の勾配コイル部13に対応して3系統の駆動回路(図示なし)を有する。
【0030】
データ収集部24は、制御部30からの制御信号に基づいて、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号を収集する。ここでは、データ収集部24は、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号をRF駆動部22のRF発振器の出力を参照信号として位相検波器が位相検波する。その後、A/D変換器を用いて、このアナログ信号である磁気共鳴信号をデジタル信号に変換して出力する。
【0031】
操作コンソール部3について説明する。
【0032】
操作コンソール部3は、スキャン部2が被検体についてスキャンを実施するように制御し、そのスキャン部2が実施したスキャンによって得られた磁気共鳴信号に基づいて、被検体の画像を生成すると共に、その生成した画像を表示する。
【0033】
操作コンソール部3を構成する各部について、順次、説明する。
【0034】
制御部30は、コンピュータと、そのコンピュータに所定のデータ処理を実行させるプログラムを記憶するメモリとを有しており、各部を制御する。ここでは、制御部30は、操作部32から操作データが入力され、その操作部32から入力される操作データに基づいて、制御信号を生成する。たとえば、制御部30は、操作データに基づいて、スキャン部2を制御する制御信号を生成する。その後、その生成した制御信号をスキャン部2に出力して、スキャン部2を制御する。すなわち、図1に示すように、RF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とのそれぞれに制御信号を出力し、設定したスキャン条件に対応するように、各部の動作を制御する。そして、これと共に、画像再構成部31と表示部33と記憶部34とへ、制御信号を出力し、制御を行う。なお、制御部30の詳細内容については、後述する。
【0035】
画像再構成部31は、コンピュータと、そのコンピュータを用いて所定のデータ処理を実行するプログラムを記憶するメモリとを有しており、制御部30からの制御信号に基づいて、画像再構成処理を実行し、被検体についての画像を再構成する。ここでは、スキャン部2が撮影領域についてスキャンを実施することにより、k空間に対応するように収集した磁気共鳴信号について、フーリエ変換処理を実施することによって、画像再構成処理を実施し、この撮影領域の画像を再構成する。すなわち、画像再構成部31は、スキャン部2によって収集された磁気共鳴信号を、ローデータとして、その被検体の画像を生成する。そして、画像再構成部31は、その再構成した画像のデータを、表示部33に出力する。
【0036】
操作部32は、キーボードやポインティングデバイスなどの操作デバイスを含み、オペレータが操作デバイスを用いて複数の入力項目に操作データを入力することにより、各部の動作を操作する。ここでは、操作部32は、いわゆるグラフィカル・ユーザー・インターフェイスであり、表示部33に入力項目を示す画像を表示し、その表示された画像を観察したオペレータによって操作データが入力される。そして、その操作データを、制御部30に出力することによって動作を操作する。具体的には、操作部32は、スキャン部2によって実施されるスキャンのスキャンパラメータを、この入力項目としており、当該スキャンパラメータに対応するように、操作データが入力される。また、操作部32は、スキャン部2によってスキャンが実施される被検体の被検体情報を、入力項目としており、当該被検体情報に対応するように、操作データが入力される。
【0037】
表示部33は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタを含む表示デバイスによって構成されており、制御部30からの制御信号に基づいて、表示画面に画像を表示する。たとえば、表示部33は、オペレータによって操作部32に操作データが入力される入力項目を示す画像と、その操作データが入力されるダイアログボックス(Dialog box)を示す画像とを、表示画面に複数並べて表示する。具体的には、表示部33は、エコー数,エコー時間,繰り返し時間,バンド幅などのスキャンパラメータと、被検体の氏名や体重などの被検体情報とが入力されるダイアログボックスや、クレードルを移動させる指示やスキャンの開始の指示を入力するボタンなどを表示しており、これらに対応するように各入力項目を文字情報として表示画面に表示する。また、表示部33は、画像再構成部31によって再構成された撮影領域の画像データを受け、表示画面に、その画像を表示する。すなわち、表示部33は、医用画像として再構成された磁気共鳴画像を表示画面に表示する。
【0038】
記憶部34は、メモリなどの記憶デバイスによって構成されており、各種データを記憶している。記憶部34は、その記憶されたデータが必要に応じて制御部30によってアクセスされる。
【0039】
本実施形態における制御部30の詳細内容について説明する。
【0040】
図2は、本発明にかかる実施形態において、制御部30の構成を示す機能ブロック図である。
【0041】
図2に示すように、制御部30は、ガンマ補正テーブル生成部301と、ガンマ補正部321とを含む。
【0042】
ガンマ補正テーブル生成部301は、図2に示すように、第1のガンマ特性算出部311と、第2のガンマ特性算出部312とを有しており、表示部33が画像を表示する際に示す第1のガンマ特性を、この表示部33と異なる他の表示部(図示無し)が画像を表示する際に示す第2のガンマ特性に補正するように、ガンマ補正テーブルを生成する。ここでは、従来使用していた他の表示部の第2のガンマ特性と同様に、表示部33の第1のガンマ特性が補正可能なように、このガンマ補正テーブルを生成する。すなわち、変更後の表示部33が表示画面に画像を表示する際に階調に応じて入力される画像入力電圧と、その画像入力電圧において表示される画像の輝度との関係を示す第1のガンマ特性を、その表示部33を変更する前の表示部が表示画面に画像を表示する際に階調に応じて入力される画像入力電圧と、その画像入力電圧において表示される画像の輝度との関係を示す第2のガンマ特性に対応するように、ガンマ補正テーブルを生成する。本実施形態においては、ガンマ補正テーブル生成部301は、上記のガンマ補正テーブルを生成するデータ処理を、コンピュータに実施させるプログラムをメモリに記憶している。つまり、ガンマ補正テーブル生成部301は、第1のガンマ特性算出部311と、第2のガンマ特性算出部312とのそれぞれとして、コンピュータを機能させるプログラムをメモリに記憶しており、そのプログラムを用いてコンピュータを動作させることによって機能される。
【0043】
ここで、ガンマ補正テーブル生成部301の第1のガンマ特性算出部311は、表示部33が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集された測定データに基づいて、第1のガンマ特性を算出する。詳細については後述するが、たとえば、表示部33が表示画面に画像を表示する際の階調が、たとえば、256階調である場合には、各階調に対応するように画像を表示させる画像入力電圧を順次変更し、その順次変更された画像入力電圧にて表示される画像の輝度を、順次、輝度計を用いて計測して輝度データを収集する。その後、第1のガンマ特性算出部311は、各階調における入力電圧と、各階調に応じて収集した輝度データとに基づいて、階調と輝度データとの関係を示すガンマカーブを、第1のガンマ特性の算出データとして生成する。
【0044】
また、ガンマ補正テーブル生成部301の第2のガンマ特性算出部312は、表示部33以外の他の表示部(図示無し)が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって、収集された測定データに基づいて、前記第2のガンマ特性を算出する。たとえば、従来使用していた他の表示部のガンマ特性を、第2のガンマ特性として算出する。詳細については後述するが、たとえば、その表示部33と異なる他の表示部が表示画面に画像を表示する際の階調が、たとえば、256階調である場合には、各階調に対応するように画像入力電圧を順次変更し、その順次変更された画像入力電圧にて表示される画像の輝度を、順次、輝度計を用いて計測して、輝度データを収集する。その後、第2のガンマ特性算出部312は、第1のガンマ特性算出部311と同様に、各階調における入力電圧と、各階調に応じて収集した輝度データとに基づいて、階調と輝度データとの関係を示すガンマカーブを、第2のガンマ特性の算出データとして生成する。
【0045】
そして、ガンマ補正テーブル生成部301は、第1のガンマ特性算出部311によって算出された第1のガンマ特性と、第2のガンマ特性算出部312によって算出された第2のガンマ特性とに基づいて、ガンマ補正テーブルを生成する。詳細については後述するが、第1のガンマ特性算出部311が生成した第1のガンマ特性の算出データにて、各階調における画像入力電圧ごとに得られた輝度データのそれぞれと、第2のガンマ特性算出部312が生成した第2のガンマ特性の算出データにて、各階調における画像入力電圧ごとに得られた輝度データのそれぞれとを、各階調における画像入力電圧ごとに差分処理することによって差分データを生成した後に、その差分データに基づいて、ガンマ補正テーブルを生成する。たとえば、ガンマ補正テーブルは、各階調と、各階調において入力される画像入力電圧を調整するための補正電圧との関係を示すように生成される。たとえば、ガンマ補正テーブル生成部301は、ガンマ補正テーブルを、ルックアップテーブルとして生成し、その生成したルックアップテーブルを記憶する。
【0046】
その後、ガンマ補正部321は、ガンマ補正テーブル生成部301によって生成されたガンマ補正テーブルに基づいて、表示部33の第1のガンマ特性を、他の表示部における第2のガンマ特性に対応するように補正する。詳細については後述するが、階調に応じて表示部33へ入力する画像入力電圧の値を、ガンマ補正テーブルに基づいて調整しガンマ補正処理を実施することによって、ガンマ補正された画像を表示部33に表示させる。
【0047】
(動作)
以下より、上記の本発明にかかる実施形態の磁気共鳴イメージング装置1において、表示部33の第1のガンマ特性を、その表示部33と異なる他の表示部の第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正処理の動作について説明する。
【0048】
図3は、本発明にかかる実施形態において、ガンマ補正処理を実施し、そのガンマ補正をした画像を表示する際の動作を示すフロー図である。
【0049】
まず、図3に示すように、表示部33と、その表示部33と異なる他の表示部33aとのそれぞれについて、表示画面において各階調にて表示される画像の輝度を測定する(S11)。
【0050】
図4は、本発明にかかる実施形態において、表示画面において各階調にて表示される画像の輝度を測定する際の様子を説明するための図である。
【0051】
ここでは、まず、ガンマ特性を調整する際に基準とする、他のLCDである表示部33aを磁気共鳴イメージング装置1に接続する。たとえば、新規なLCDである表示部33に変更する前に使用していたLCDである表示部33aを接続する。その後、図4(a)に示すように、その変更前に使用していた表示部33aが表示画面に表示する際の画像の階調を、順次、変化させる。たとえば、0から最大の階調になるように順次、階調を変化させる。具体的には、画像入力電圧をステップ状に順次高くして、表示部33aに供給することによって階調を変化させる。すなわち、256階調である場合には、256のステップを順次変更する。そして、このとき、その変化させた階調のそれぞれにおいて表示される画像の輝度を、輝度計LMを用いて測定し、測定データを収集する。
【0052】
そして、ガンマ特性を調整する対象である新規な表示部33を、磁気共鳴イメージング装置1に接続する。その後、上記と同様に、図4(b)に示すように、その表示部33が表示画面に表示する際の画像の階調を、順次、変化させる。たとえば、0から最大の階調になるように順次変化させる。具体的には、上記と同様に、画像入力電圧をステップ状に順次高くして、表示部に供給することによって階調を変化させる。すなわち、256階調である場合には、256のステップを順次変更する。そして、このとき、その変化させた階調のそれぞれにおいて表示される画像の輝度を輝度計を用いて測定し、測定データを収集する。
【0053】
なお、表示部33が他の表示部33aと異なる階調である場合には、たとえば、他の表示部33aにおいて階調に対応するように入力される画像入力電圧のそれぞれにて表示される画像の輝度を測定してもよい。すなわち、表示部33が512階調であって、その表示部33と異なる他の表示部33aが256階調である場合には、表示部33の階調が2ステップごとに変化するように、512のステップを順次変更し、各階調における輝度を測定してもよい。
【0054】
つぎに、図3に示すように、表示部33と、その表示部33と異なる他の表示部33aのガンマ特性を、第1のガンマ特性と、第2のガンマ特性とのそれぞれとして算出する(S31)。
【0055】
ここでは、上記のように、表示部33が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集された測定データに基づいて、第1のガンマ特性算出部311が第1のガンマ特性を算出する。また、上記のように、表示部33以外の他の表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集された測定データに基づいて、第2のガンマ特性算出部312が第2のガンマ特性を算出する。
【0056】
図5は、本発明にかかる実施形態において、算出されるガンマ特性を示す図である。
【0057】
図5に示すように、本実施形態においては、各階調における入力電圧Vと、各階調に応じて収集した輝度Bとに基づいて、階調と輝度との関係を示すガンマカーブを、第1のガンマ特性の算出データD1として生成する。また、同様にして、第2のガンマ特性の算出データD2を生成する。
【0058】
たとえば、変更後の新規な表示部33は、図5に示すように、第1のガンマ特性の算出データD1が算出され、変更前の表示部33aについては、その変更前の新規な表示部33と異なる第2のガンマ特性の算出データD2が算出される。
【0059】
つぎに、図3に示すように、第1のガンマ特性と、第2のガンマ特性とに基づいて、ガンマ補正テーブルを生成する(S41)。
【0060】
ここでは、上記のようにして算出された第1のガンマ特性の算出データD1と、第2のガンマ特性の算出データD2とに基づいて、ガンマ補正テーブル生成部301がガンマ補正テーブルを生成する。
【0061】
具体的には、第1のガンマ特性の算出データD1にて、各階調における画像入力電圧ごとに得られた輝度のそれぞれと、第2のガンマ特性の算出データD2にて、各階調における画像入力電圧Vごとに得られた輝度Bのそれぞれとを、各階調における画像入力電圧Vごとに差分処理することによって差分データを生成する。
【0062】
その後、この差分データに基づいて、ガンマ補正テーブルを生成する。
【0063】
ここでは、第1のガンマ特性の算出データD1が、第2のガンマ特性の算出データD2に対応するように、階調と、画像入力電圧を調整するための補正電圧との関係を算出することによって、ガンマ補正テーブルを生成する。たとえば、変更前の表示部33aにおいて各階調と画像入力電圧を調整するための補正電圧との関係を示すガンマ補正テーブルにおいて、その補正電圧を差分データに対応するようにオフセットすることによって、変更後の表示部33におけるガンマ補正テーブルを生成する。たとえば、ルックアップテーブルとして、このガンマ補正テーブルを生成し、記憶する。
【0064】
図6は、本発明にかかる実施形態において、ガンマ補正テーブルを生成する様子を示す図である。図6において、Vは、画像入力電圧であり、Bは、輝度である。
【0065】
図6に示すように、第1のガンマ特性の算出データD1を、数式(1)に示す関数で表し、第2のガンマ特性の算出データD2を、数式(2)に示す関数で表した際において、第1のガンマ特性で画像表示がされる変更後の表示部33にて、第2のガンマ特性に対応するように画像表示が可能なように、各階調における画像入力電圧を変換するためには、数式(3)に示す関係を満たす必要がある(ただし、Vk’は、補正後の画像入力電圧であり、Vkは、補正前の画像入力電圧であり、kは、階調を示し、たとえば、256階調であれば、k=1,・・・,256である。また、f−1は、fの逆関数である)。このため、この数式(3)に基づいて、すべての階調kにおいて、対応するVkとVk’の関係を算出し、VkからVk’に変換するように、ルックアップテーブルを作成することによって、ガンマ補正テーブルを生成する。
【0066】
B=f(V) ・・・(1)
【0067】
B=f(V) ・・・(2)
【0068】
Vk’=f−1(f(Vk)) ・・・(3)
【0069】
つぎに、図3に示すように、ガンマ補正テーブルを用いて補正した画像を、表示画面に表示する(S51)。
【0070】
ここでは、上記のように生成されたガンマ補正テーブルに基づいて、表示部33における第1のガンマ特性を、他の表示部33aにおける第2のガンマ特性に対応するようにガンマ補正部321が補正した後に、当該補正された画像を表示部33が表示画面に表示する。
【0071】
図7は、本発明にかかる実施形態において、表示部33が画像を表示する際のガンマ特性を示す図である。
【0072】
図7に示すように、階調に応じて表示部33へ入力する画像入力電圧の値を、ガンマ補正テーブルに基づいて調整し、ガンマ補正処理を実施することによって、変更後の表示部33における第1のガンマ特性を、その表示部33に変更する前の他の表示部33aにおける第2のガンマ特性に対応するように補正する。具体的には、図7に示すように、表示部33が画像を表示する際の輝度が、各階調にて入力される画像入力電圧に応じて、その表示部33と異なる他の表示部33aが画像を表示する際の輝度と同じ軌跡を描くように、補正される。すなわち、図7に示すように、変更する新規な表示部33は、変更する前の表示部33aが示す第2のガンマ特性の算出データD2になるように、補正前の第1のガンマ特性の算出データD1が、補正後の第1のガンマ特性のデータD1hに調整されて、画像の表示を実施する。このため、表示部33においては、表示部33と異なる表示部33aにおいて表示された画像と同様なガンマ特性で、画像が表示される。
【0073】
以上のように、本実施形態においては、表示部33が示す第1のガンマ特性を、その表示部33と異なる他の表示部が示す第2のガンマ特性に対応するように補正するように、ガンマ補正テーブルをガンマ補正テーブル生成部301が生成する。そして、そのガンマ補正テーブル生成部301によって生成されたガンマ補正テーブルに基づいて、その表示部33が示す第1のガンマ特性が、その他の表示部が示す第2のガンマ特性に対応するように、ガンマ補正部321が画像についてガンマ補正処理を実施し、ガンマ補正された画像が表示部33において表示される。
【0074】
本実施形態においては、表示部33が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定する。そして、その測定によって収集した測定データに基づいて、その第1のガンマ特性を第1のガンマ特性算出部311が算出する。同様に、表示部33と異なる他の表示部33aが表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定する。そして、その測定によって収集した測定データに基づいて、その第2のガンマ特性を第2のガンマ特性算出部312が算出する。そして、この第1のガンマ特性算出部311によって算出された第1のガンマ特性と、第2のガンマ特性算出部312によって算出された第2のガンマ特性とに基づいて、ガンマ補正テーブルを生成する。
【0075】
したがって、本実施形態は、表示部33と、その表示部33と異なる表示部33aとのそれぞれのガンマ特性を実測し、その実測したガンマ特性の測定データに基づいてガンマ補正テーブルを生成しているため、ガンマ特性の補正を効率的に実施することが可能である。また、これに伴って、診断効率を向上させることが可能となる。
【0076】
なお、本実施形態における磁気共鳴イメージング装置1は、本発明における画像診断装置に相当する。また、本実施形態における表示部33は、本発明における表示部に相当する。また、本実施形態における他の表示部33aは、本発明における他の表示部に相当する。また、本実施形態におけるガンマ補正テーブル生成部301は、本発明におけるガンマ補正テーブル生成装置、ガンマ補正テーブル生成部に相当する。また、本実施形態における第1のガンマ特性算出部311は、本発明における第1のガンマ特性算出部に相当する。また、本実施形態における第2のガンマ特性算出部312は、本発明における第2のガンマ特性算出部に相当する。また、本実施形態におけるガンマ補正部321は、本発明におけるガンマ補正部に相当する。
【0077】
また、本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例を採用することができる。
【0078】
たとえば、上記の実施形態においては、画像診断装置として磁気共鳴イメージング装置の場合を説明したが、これに限定されない。たとえば、放射線CT装置、超音波診断装置などにおいても、適用可能である。すなわち、X線などの放射線を被検体に照射し、当該被検体を透過した放射線を検出することによって取得した投影データに基づいて再構成された放射線CT画像を医用画像として表示する場合においても適用可能である。また、被検体に超音波を送信し、その被検体において反射されたエコー信号に基づいて生成された超音波画像を、医用画像として表示する場合においても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】図1は、本発明にかかる実施形態において、磁気共鳴イメージング装置1の構成を示す構成図である。
【図2】図2は、本発明にかかる実施形態において、制御部30の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図3は、本発明にかかる実施形態において、ガンマ補正処理を実施し、ガンマ補正を実施した画像を表示する際の動作を示すフロー図である。
【図4】図4は、本発明にかかる実施形態において、表示画面において各階調にて表示される画像の輝度を測定する際の様子を説明するための図である。
【図5】図5は、本発明にかかる実施形態において算出されるガンマ特性を示す図である。
【図6】図6は、本発明にかかる実施形態において、ガンマ補正テーブルを生成する様子を示す図である。
【図7】図7は、本発明にかかる実施形態において、表示部33が画像を表示する際のガンマ特性を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
1:磁気共鳴イメージング装置(画像診断装置)、
2:スキャン部、
3:操作コンソール部、
12:静磁場マグネット部、
13:勾配コイル部、
14:RFコイル部、
15:被検体移動部、
15a:クレードル、
15b:クレードル移動部、
22:RF駆動部、
23:勾配駆動部、
24:データ収集部、
30:制御部、
31:画像再構成部、
32:操作部、
33:表示部(表示部)、
33a:他の表示部(他の表示部)、
34:記憶部、
301:ガンマ補正テーブル生成部(ガンマ補正テーブル生成装置、ガンマ補正テーブル生成部)、
311:第1のガンマ特性算出部(第1のガンマ特性算出部)、
312:第2のガンマ特性算出部(第2のガンマ特性算出部)、
321:ガンマ補正部(ガンマ補正部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部が示す第1のガンマ特性を、前記表示部と異なる他の表示部が示す第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正テーブルを生成するガンマ補正テーブル生成装置であって、
前記表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集された測定データに基づいて、前記第1のガンマ特性を算出する第1のガンマ特性算出部と、
前記他の表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集された測定データに基づいて、前記第2のガンマ特性を算出する第2のガンマ特性算出部と
を有し、
前記第1のガンマ特性算出部によって算出された第1のガンマ特性と、前記第2のガンマ特性算出部によって算出された第2のガンマ特性とに基づいて、前記ガンマ補正テーブルを生成する
ガンマ特性補正テーブル生成装置。
【請求項2】
前記表示部と前記他の表示部は、医用画像を表示画面に表示する、
請求項1に記載のガンマ特性補正テーブル生成装置。
【請求項3】
前記医用画像は、被検体にRFパルスを送信することによって当該被検体にて生ずる磁気共鳴信号に基づいて再構成された磁気共鳴画像である、
請求項2に記載のガンマ特性補正テーブル生成装置。
【請求項4】
前記医用画像は、被検体に放射線を照射し、当該被検体を透過した放射線を検出することによって取得した投影データに基づいて再構成された放射線CT画像である、
請求項2に記載のガンマ特性補正テーブル生成装置。
【請求項5】
前記医用画像は、被検体に超音波を送信し、前記被検体において反射されたエコー信号に基づいて生成された超音波画像である、
請求項2に記載のガンマ特性補正テーブル生成装置。
【請求項6】
表示部が示す第1のガンマ特性を、前記表示部と異なる他の表示部が示す第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正テーブルを生成するガンマ補正テーブル生成方法であって、
前記表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって測定データを収集し、当該収集した測定データに基づいて、前記第1のガンマ特性を算出する第1のガンマ特性算出ステップと、
前記他の表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって測定データを収集し、当該測定データに基づいて、前記第2のガンマ特性を算出する第2のガンマ特性算出ステップと、
前記第1のガンマ特性算出ステップによって算出された第1のガンマ特性と、前記第2のガンマ特性算出ステップによって算出された第2のガンマ特性とに基づいて、前記ガンマ補正テーブルを生成するガンマ補正テーブル生成ステップと
を有する
ガンマ特性補正テーブル生成方法。
【請求項7】
表示部が示す第1のガンマ特性を、前記表示部と異なる他の表示部が示す第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正テーブルを生成するデータ処理を、コンピュータに実施させるプログラムであって、
前記表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって測定データを収集し、当該収集した測定データに基づいて、前記第1のガンマ特性を算出する第1のガンマ特性算出ステップと、
前記他の表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって測定データを収集し、当該測定データに基づいて、前記第2のガンマ特性を算出する第2のガンマ特性算出ステップと、
前記第1のガンマ特性算出ステップによって算出された第1のガンマ特性と、前記第2のガンマ特性算出ステップによって算出された第2のガンマ特性とに基づいて、前記ガンマ補正テーブルを生成するガンマ補正テーブル生成ステップと
を、前記コンピュータに実施させる
プログラム。
【請求項8】
画像を表示画面に表示する表示部と、
前記表示部に示す第1のガンマ特性を、前記表示部と異なる他の表示部が示す第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正テーブルを生成するガンマ補正テーブル生成部と、
前記ガンマ補正テーブル生成部によって生成されたガンマ補正テーブルに基づいて、前記第1のガンマ特性を前記第2のガンマ特性に対応するように補正するガンマ補正部と
を有する画像診断装置であって、
前記ガンマ補正テーブル生成部は、
前記表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集した測定データに基づいて、前記第1のガンマ特性を算出する第1のガンマ特性算出部と、
前記他の表示部が表示画面に画像を表示する際の階調を、順次、変化させ、当該順次変化させた階調において表示される画像の輝度のそれぞれを測定することによって収集した測定データに基づいて、前記第2のガンマ特性を算出する第2のガンマ特性算出部と
を含み、
前記第1のガンマ特性算出部によって算出された第1のガンマ特性と、前記第2のガンマ特性算出部によって算出された第2のガンマ特性とに基づいて、前記ガンマ補正テーブルを生成する
画像診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−253471(P2008−253471A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−98053(P2007−98053)
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】