説明

クライアント端末の管理システム

【課題】組織内の各資産を常時監視し、障害や異常が起こり易い、あるいはこれらが起こる可能性のある資産を確実に確認できて、即座な対応を可能とする。
【解決手段】表示端末4のチャート画面20には、資産1A,1B,1Cのアイコン1a,1b,1cやこれら資産1A,1B,1Cからのイベント情報を取得し、これらを処理してイベント群や支援情報を作成するイベント管理サーバ2のアイコン2a,表示端末4のアイコン4aが表示される。このチャート画面20の日別イベント群表示エリア25には、各日にち毎に、イベント群種別選択部25dで指定されたイベント群の種別に該当する種別のイベント群を表わすイベント群マーク25bが表示され、日にち指定枠25cで指定された日にちでのイベント群マーク25bに該当するイベント群の詳細情報がイベント詳細表示エリア24に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、企業などが有するパソコンや家電機器などの複数の機器(資産)の状況を統合管理するクライアント端末の管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業などの組織では、その建屋にパソコンなどの情報機器や空気調和機などの家電機器(以下、資産という)が使用されており、これらの使用状況の管理が行なわれている。通常、このような資産管理は、その資産の使用者や管理者によって人的に行なわれているが、管理システムによって統合的に行なうようにすることも提案されている。
【0003】
その一例としては、監視対象のハードウェアシステムでの障害を監視センタで監視し、ハードウェアシステムで障害があると、監視センタがこの障害を分析してその回復方法を決定し、作業員が修理作業するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この特許文献1に記載のこの技術では、監視対象のハードウェアシステムでのCPUやメモリ,HD,LAN,増設ボード,UPSなどが監視対象のハードウェアであり、これをこの監視対象のハードウェアシステムでの障害監視コンピュータが常時監視しており、監視対象のハードウェアの障害(HD障害や温度異常などの障害)を検知すると、障害データや障害検知信号を監視センタに送出する。監視センタでは、監視センタ用コンピュータがこれを取得して報告書を作成し、監視対象のハードウェアシステムでのハードウェア管理者用コンピュータに障害を通知する。これとともに、管理センタでは、担当保守拠点用コンピュータ4が監視センタ用コンピュータからの報告書をもとに障害を解析し、その回復方法を決定して作業員に回復作業を行なわせる。監視対象のハードウェアが回復すると、上記の障害監視コンピュータがこれを検知して管理センタに通知し、この監視センタの上記監視センタ用コンピュータが監視対象のハードウェアシステムでの上記ハードウェア管理者用コンピュータに通知する。
【0005】
また、他の例としては、利用者事務所と管理センタがネットワークを介して接続され、利用者事務所で資産の管理を申請することにより、管理センタでこの資産を登録・管理する情報機器の資産管理システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
この特許文献2に記載の資産管理システムでは、利用者事務所の利用者申請端末で管理を申請する情報機器の資産番号と資産情報(管理責任者や機器購入日など)を入力して資産情報の新規登録や変更を申請すると、管理センタでは、これを資産管理テーブルとして登録、または変更する。そして、これとともに、管理センタでは、登録または変更の申請があった利用者事務所の情報機器の稼働状態を確認し、稼働状態にある場合には、その稼働開始日を、稼働状態にない場合には、“停止中”との情報を、稼働状態の確認情報として、この資産管理テーブルに登録し、また、かかる資産管理テーブルを申請のあった利用者事務所の該当する情報機器に登録させる。このようにして、情報機器が稼働,停止状態にかかわらず、また、情報機器が表示装置を有しなくとも、かかる資産管理テーブルから各情報機器の資産番号や資産情報を確認できるようにしている。
【特許文献1】特開2001ー325165号公報
【特許文献2】特開2005ー148974号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記特許文献1に記載の技術は、監視対象に障害や異常が生ずると、これを検知して管理センタに通知し、管理センタはこの通知内容を解析して回復方法を決定し、作業員に回復作業をさせるものであるが、障害や異常の通知があった監視対象に対してのみ管理センタが対処するものであって、会社内などの組織内での各資産の状況を常に監視するとものではない。
【0008】
また、上記特許文献2に記載の技術は、管理センタが、申請された資産情報の登録,変更を行なうものであって、また、登録,変更の申請があった資産の稼働開始日を登録するものである。
【0009】
このように、引用文献1,2に記載の技術は、夫々の監視対象の状況を常に監視するというものではなく、特に、特許文献1に記載の技術では、障害や異常が発生したときに管理センタがこれに対処するために、稼働するものであるため、障害や異常が起こり易い、あるいはこれらが起こる可能性のある資産を確認することができないという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、かかる問題を解消し、会社内などの組織内の各資産を常時監視し、障害や異常が起こり易い、あるいはこれらが起こる可能性のある資産を確実に確認できて、即座にその対応が可能となるクライアント端末の管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、複数のクライアント端末と、クライアント端末と通信回線を介して接続されたイベント管理サーバと、イベント管理サーバのイベント管理情報を表示する表示端末とを備えたクライアント端末の管理システムであって、イベント管理サーバは、制御部と、クライアント端末夫々で発生したイベントに関するイベント情報を格納するイベントデータベースと、イベントの重要性に関する情報が規定され、イベントデータベースに格納されたイベント情報から重要なイベントのイベント情報を選択するための重要イベントテーブルと、重要イベントテーブルによって選択された関連性のあるイベント情報の組み合わせをイベント群とするためのイベント群テーブルと、イベント群を格納するイベント群データベースと、複数のクライアント端末の物理的な配置関係やネットワーク上の階層構造に関する情報を、ローカル情報として、格納したローカル情報データベースとを備え、制御部は、イベントデータベースに格納されたイベント情報のうちの、重要イベントテーブルを参照して重要と判定されたイベント情報について、イベント群テーブルを参照して、イベント群として登録すべきか否かを判定して、登録すべきイベント情報を関連する同士で組み合わせてイベント群とし、イベント群を、イベント管理情報として、イベント群データベースに登録し、表示端末からのイベント管理情報の表示要求を受け付けて、イベント群データベースからイベント群を読み出し、ローカル情報データベースから読み出したローカル情報とともに、イベント管理情報として、表示端末に送信し、表示端末は、イベント管理サーバから送信されるイベント管理情報を受信し、表示画面に、受信したイベント管理情報を基に、クライアント端末の表示エリアとイベント群の表示エリアとを設け、ローカル情報によるクライアント端末の物理的な配置やネットワーク上の階層構造を基に、クライアント端末の画像を配列してクライアント端末の表示エリアで表示し、日にち毎のイベント群の個数を表示することによってイベント群発生数の経時変化をイベント群の表示エリアに表示することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、イベント管理サーバが、イベント群の種別毎に、支援情報が得られる条件と支援情報の形態とが設定され、前記イベント群から支援情報を作成するための支援情報テーブルと、支援情報を格納する支援情報データベースとを備え、上記制御部は、イベント群データベースに格納されている前記イベント群に対し、支援情報テーブルを参照して、対応する支援情報の有無を判定し、対応する支援情報を支援情報データベースに登録し、表示端末からのイベント管理情報の前記表示要求を受け付けて、支援情報データベースに格納されている支援情報を、前記イベント群と前記ローカル情報とともに、イベント管理情報として、前記表示端末に送信し、表示端末は、前記クライアント端末の表示エリアでの前記クライアント端末の画像の表示形態を支援情報に応じたものとすることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記表示端末での前記クライアント端末の表示エリアでの前記クライアント端末の画像が、縦軸と横軸による空間内に前記ローカル情報に応じた配列関係で配置表示され、縦軸と横軸とに夫々パラメータが変更可能に表示され、パラメータの変更に応じて前記クライアント端末の画像の配置関係を変更可能としたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、表示端末の表示画面の前記イベント群の表示エリアで、日にちの指定手段が表示され、クライアント端末の表示エリアでは、指定手段で指定された日にちでのイベント群に対する前記支援情報に応じて、該当する前記クライアント端末の画像の表示形態を設定することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記複数のクライアント端末と前記通信改正を介して接続された監視サーバを備え、監視サーバは、前記クライアント端末夫々からの前記イベント情報の有無を監視し、イベントを発生しなくなってイベント情報を送信しなくなった前記クライアント端末に関し、イベント不発生のイベント情報を前記イベント管理サーバに送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、イベント管理サーバで会社内などの組織内の各クライアント端末(資産)からイベント情報を取得してこれら常時監視し、かかるイベント情報からイベント群を作成し、障害や異常が起こり易い、あるいはこれらが起こる可能性のあるクライアント端末に対しては、表示端末でいつでもこれを表示させることができるから、クライアント端末の状況を確実に確認できて、異常に対して即座にその対応が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明によるクライアント端末の管理システムの一実施形態を示すシステム構成図であって、1,1A〜1Cは資産、2はイベント管理サーバ、3は監視サーバ、4は表示端末、5はネットワーク、6はシステム管理者である。
【0018】
同図において、複数のクライアント端末としての資産1(ここでは、資産A〜C)と管理イベントサーバ2と監視サーバ3と表示端末4とが、ネットワーク5を介して、互いに接続されており、クライアント端末の管理システムを形成している。資産1は、1つの企業などの同じ組織に設けられて使用されるパソコンなどの組織の資産であって、ここでは、資産1として、3個の資産1A〜1Cが使用されているものとしているが、これに限るものではなく、任意の複数の資産1が使用されてネットワーク5に接続されていてもよい。また、ここでは、資産1をパソコンとしているが、他の情報機器であってもよいし、また、家電機器などの他の機器であってもよい。
【0019】
イベント管理サーバ2は、各資産1の起動(電源ON)や停止(電源OFF),異常発生,修復などのイベント(状況)を監視してイベント情報を取得し、特に、異常の場合には、これに対する支援情報を作成する。各資産1A〜1Cの支援情報は表示端末4に提供され、これがイベント画面として表示される。このイベント画面により、システム管理者6が各資産1A〜1Cでのイベントを確認することができる。
【0020】
監視サーバ3は、各資産1A〜1Cの状況を監視してイベント情報を取得し、いずれかの資産1から一定期間イベント情報がなくて反応がないときには、その資産1に代わってそのイベント情報をイベント管理サーバ2に送る。
【0021】
図2は図1におけるイベント管理サーバ2の一具体例を示す構成図であって、10は通信部、11はCPU(中央処理ユニット)、12はDB(データベース)部、13はイベントDB、14はイベント群DB、15は支援情報DB、16はローカル情報DB、17はプロパティDBである。
【0022】
同図において、イベント管理サーバ2は、CPU11と、このCPU11の制御のもとに、ネットワーク5を介して、資産1や監視サーバ3,表示端末4と通信を行なう通信部10と、各種情報を格納するDB部12とを備えている。
【0023】
DB部12は、資産1からのイベント情報を格納するイベントDB13と、イベントDB13に格納されてイベント情報のうち、重要なイベントをまとめたイベント群を格納するイベント群DB14と、イベント群DB14に格納されたイベント群から作成された支援情報と該当する資産に関する資産情報とを組み合わせて格納する支援情報DB15と、オフィスマップや会社組織図,図1に示すようなクライアント端末の管理システムのネットワーク図など資産に関連する情報を、ローカル情報として、格納するローカル情報DB16と、各資産A〜Cに関する情報を、プロパティ情報として、格納するプロパティDB17とを備えている。
【0024】
図3は図2に示すDB部12での情報の処理の流れを示す図であって、18aは重要イベントテーブル、18bはイベント群テーブル、19は支援情報テーブルであり、図2に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0025】
図1において、上記のように、各資産1A〜1Cからのイベント情報や監視サーバ3からのイベント情報はイベント情報は、順次イベント管理サーバ2に転送される。イベント管理サーバ2では、図3において、各資産1A〜1Cや監視サーバ3からのイベント情報がその送信順に通信部10で受信されて、CPU11の制御のもとに、受信順にDB部12でのイベントDB13に格納される。
【0026】
図4はこのイベントDB13の一具体例を示す図であって、13aはイベント番号、13bは受信日時、13cは資産名、13dはイベント種別である。
【0027】
同図において、イベントDB13でのイベント情報は、イベントにそのイベント管理サーバ2での取得順に割り当てられるイベント番号13aと、イベント情報の受信日時と、イベント情報を送信した資産の名称(資産名)13cと、イベント種別13dとから構成されている。
【0028】
ここでは、図示するように、イベント番号13aがNo.1,No.2,No,3,……,No.64,N0.65の順にイベント情報が受信されてイベントDB13に格納されている。かかるイベント情報のうちで、例えば、イベント番号13aがNo.1のイベント情報は、2008年4月14日(月)の8時30分に受信された資産1Aからのイベント情報であって、そのイベント種別13dは「ON」である。このイベント種別が「ON」のイベント情報は、電源が投入(ON)されたイベントを表わすものである。また、イベント番号13aがNo.6のイベント情報は、2008年4月14日(月)の17時00分に受信された資産1Aからのイベント情報であって、そのイベント種別13dは「OFF」である。このイベント種別が「OFF」のイベント情報は、電源が遮断(OFF)されたイベントを表わすものである。このことから、資産1Aは、2008年4月14日(月)では、8時30分に電源が投入されて稼働し、17時00分に電源がOFFされて稼働終了したことになる。
【0029】
また、イベント番号13aがNo.4のイベント情報は、2008年4月14日(月)の16時30分に受信された資産1Aからのイベント情報であって、そのイベント種別13dは「HDD異常」であり、イベント番号13aがNo.5のイベント情報は、2008年4月14日(月)の16時50分に受信された資産1Aからのイベント情報であって、そのイベント種別13dは「HDD自動修復」である。このことから、資産1Aでは、2008年4月14日(月)の16時50分にHDDが異常状態となって、このとき、No.4のイベント情報がこの資産1Aから送信され、また、同日の16時50分にHDDが自動修復して、このとき、No.5のイベント情報がこの資産1Aから送信されたものである。資産1Aでのかかるイベントは、2008年4月21日(月)にも発生してNo.39,No.40のイベント情報がこの資産1Aから送信され、2008年4月28日(月)にも発生してNo.61,No.62のイベント情報がこの資産1Aから送信されている。
【0030】
また、この資産1Aでは、2008年4月15日(火)において、12時00分と12時02分と12時03分とにCPUに異常発熱が発生しており、夫々毎にNo.12,No.13,No.14のイベント情報がこの資産1Aから送信されている。
【0031】
さらに、資産1Bでは、2008年4月18日(金)の18時10日に電源異常が発生しており、そのときにNo.34のイベント情報がこの資産1Bから送信されているが、その後、資産1Bでは、電源がONされておらず、稼働していない。かかる状態が10日間継続すると、この資産1Bで「OFF10日間」とのイベントが発生することになり、これにより、各資産1を監視している監視サーバ3が資産1Bから10日間イベント情報がないことを検出し、2008年4月28日(月)の18時15分にこのイベント「OFF10日間」のイベント情報を送信する。これにより、イベントDB13では、図4に示すように、このイベント情報が、No.64のイベント情報として、格納されている。なお、電源異常が発生していない資産1A,1Cについては、それが稼働する日にちで電源ONと電源OFFのイベントが発生しており、そのたびに資産1A,1Cからイベント情報がイベント管理サーバ2に送信されている(例えば、資産1Aについては、No.37とNo.41のイベント情報、資産1Cについては、No.38とNo.42のイベント情報)。
【0032】
図3に戻って、(a)イベントDB13に格納されたイベント情報から、重要イベントテーブル18aとイベント群テーブル18bとを用いて、イベント群が作成され、イベント群DB14に格納される。
【0033】
図5は重要イベントテーブル18aの一具体例を示す図である。
【0034】
同図において、重要イベントテーブル18aは、イベントDB13に格納されたイベント情報のうちの重要なイベントのイベント情報を選択するためのものであり、ここでは、イベント名が「ON」,「OFF」,「HDD異常」,「HDD自動修復」,「ネットワーク異常」,「CPU100%稼働」,「CPU異常発熱」,「電源異常」,「OFF10日間」のイベントが重要なイベントと設定されている。なお、「CPU100%稼働」は、CPUの負荷度合いを表わすものであり、CPUの処理能力の100%で稼働することを意味するものである。瞬間的であっても、CPUに大きな負荷が掛かるので、重要イベントと設定されている。
【0035】
図6はイベント群テーブル18bの一具体例を示す図である。
【0036】
同図において、イベント群テーブル18bは、図5に示す重要イベントテーブル18aで設定される重要イベントのうち、関連する重要イベントを組み合わせてイベント群とするものである。
【0037】
このイベント群テーブル18bによると、電源ONだけがなされた重要イベント「ON」に対しては、イベント群「ON」が設定され、電源ONがなされた後、この電源ONに対して電源OFFがなされた場合には、重要イベント「ON」,「OFF」が組み合わされてイベント群「正常起動・終了」が設定される。従って、電源がONされた(このとき、資産1からはイベント種別「ON」のイベント情報が送信される)後、いまだOFFされずに資産1が稼働中にあるときには、イベント群「ON」が設定されるが、その後、電源がOFFされると(このとき、資産1からはイベント種別「OFF」のイベント情報が送信される)、イベント群は「ON」から「正常起動・終了」に変更される。このときのイベント群の取得日時は、電源がOFFされて稼働が終了したイベント種別「OFF」のイベント情報の取得日時である。
【0038】
重要イベント「HDD異常」に対しては、それが修復されない場合には、イベント群「HDD故障」が設定されるが、その後、これが自動修復した場合には、重要イベント「HDD異常」,「自動修復」が組み合わされてイベント群「HDD自動修復済」が設定される。そこで、HDD異常が発生すると(このとき、資産1からはイベント種別「HDD異常」のイベント情報が送信される)、自動修復がなされない間は、イベント群「HDD異常」が設定されるが、その後、HDDが自動修復されると(このとき、資産1からはイベント種別「HDD自動修復」のイベント情報が送信される)、イベント群は「HDD異常」から「HDD自動修復済」に変更される。このときのイベント群の取得日時は、修復したイベント種別「HDD自動修復」のイベント情報の取得日時である。
【0039】
重要イベント「ネットワーク異常」に対しては、イベント群「ネットワーク異常」が設定される。このイベントはネットワーク5(図1)で発生するものであり、そのイベント情報は、ネットワーク5も監視する監視サーバ3から供給される。
【0040】
重要イベント「CPU100%稼働」に対しては、同じ資産1で所定回数(複数回)CPU100%稼働のイベントが行なわれない限り、イベント群は設定されないが、複数回行なわれると(そのイベントのイベント情報が複数回イベント管理サーバ2で受信されると)、イベント群「CPU負荷大」が設定される。このときのイベント群の取得日時は、複数回目に行なわれたCPU100%稼働OFFのイベント種別「CPU100%稼働」のイベント情報の取得日時である。
【0041】
重要イベント「CPU異常発熱」に対しては、この発熱が発生すると(このとき、資産1からはイベント種別「CPU異常発熱」のイベント情報が送信される)、この発熱が終了しない限り、イベント群「CPU異常発熱」が設定されるが、自然に発熱が終わってクールダウンした場合には(このとき、資産1からはイベント種別「CPUクールダウン」のイベント情報が送信される)、イベント群は「CPU異常発熱」から「CPU異常発熱修復済」に変更される。このときのイベント群の取得日時は、クールダウンのイベント情報の取得日時である。
【0042】
重要イベント「電源異常」に対しては(電源異常が発生すると、資産1からはイベント種別「電源異常」のイベント情報が送信される)、イベント群「CPU異常発熱」が設定される。
【0043】
重要イベント「OFF10日間」に対しては(電源OFF状態が10日間継続すると、資産1からはイベント種別「OFF10日間」のイベント情報が送信される)、イベント群「OFF10日間」が設定される。
【0044】
図7は図5に示す重要イベントテーブル18aと図6に示すイベント群テーブル18bとを用いて図4に示すイベントDB13のイベント情報から作成したイベント群DB14の一具体例を示す図であって、14aはイベント群番号、14bは取得日時、14cは資産名、14dはイベント群種別である。
【0045】
同図において、イベント群DB14でのイベント群情報は、イベントDB13のイベント情報からのイベント群の作成順に割り当てられるイベント群番号14aと、イベント群のイベントDB13での取得日時と、該当する資産1の名称(資産名)14cと、イベント群種別14dとから構成されている。
【0046】
かかるイベント群DB14において、例えば、イベント群番号14aがNo.1のイベント群は、図4に示すイベントDB13におけるイベント番号No.4のイベント種別「HDD異常」のイベント情報とイベント番号No.5のイベント種別「HDD自動修復」のイベント情報とから作成されたものであって、イベント群種別は、図6に示すイベント群テーブル18bにより、「HDD自動修復済」である。このNo.1のイベント群の取得日時は、イベント番号No.5のイベント種別「HDD自動修復」の取得日時の2008年4月14日(月)16時50分であり、資産名は資産1Aの名称である。
【0047】
また、イベント群番号14aがNo.2のイベント群は、図4に示すイベントDB13における資産1Aに対するイベント番号No.1のイベント種別「ON」のイベント情報とイベント番号No.6のイベント種別「OFF」のイベント情報とから作成されたものであって、イベント群種別は、図6に示すイベント群テーブル18bにより、「正常起動・終了」である。このNo.2のイベント群の取得日時は、イベント番号No.6のイベント種別「OFF」の取得日時の2008年4月14日(月)17時00分であり、資産名は資産1Aの名称である。同様に、No.3,No.4のイベント群は夫々、図4でのイベントDB13における資産1Bに対するイベント番号No.2のイベント種別「ON」のイベント情報とイベント番号No.7のイベント種別「OFF」のイベント情報とから、同じく資産1Cに対するイベント番号No.3のイベント種別「ON」のイベント情報とイベント番号No.8のイベント種別「OFF」のイベント情報とから作成されたものであり、No.3のイベント群の取得日時は、イベント番号No.7のイベント種別「OFF」の取得日時の2008年4月14日(月)17時20分であり、No.4のイベント群の取得日時は、イベント番号No.8のイベント種別「OFF」の取得日時の2008年4月14日(月)18時20分である。
【0048】
また、イベント群番号14aがNo.5,No.6,No.7のイベント群は、図4に示すイベントDB13における資産1Aに対するイベント番号No.12,No.13,No.14のイベント種別「CPU異常発熱」のイベント情報から作成されたものであって、イベント群種別は、夫々の異常発熱がクールダウンしているものであって、図6に示すイベント群テーブル18bにより、「CPU異常発熱修復済」である。これらNo.5〜No.7のイベント群の取得日時は夫々、イベント番号No.5〜No.7の取得日時の2008年4月15日(火)12時00分,同じく02分,同じく03分であり、資産名は資産1Aの名称である。
【0049】
また、イベント群番号14aがNo.18のイベント群は、図4に示すイベントDB13における資産1Bに対するイベント番号No.34のイベント種別「電源異常」のイベント情報から作成されたものであって、これは修復されていないので、イベント群種別は、図6に示すイベント群テーブル18bにより、「電源異常」である。このNo.18のイベント群の取得日時は、イベント番号No.34の取得日時の2008年4月18日(金)18時10分であり、資産名は資産1Bの名称である。
【0050】
また、電源を修復しないことによるイベント群番号14aがNo.34のイベント群は、図4に示すイベントDB13における資産1Bに対するイベント番号No.64のイベント種別「OFF10日間」のイベント情報から作成されたものであって、イベント群種別は、図6に示すイベント群テーブル18bにより、「OFF10日間」である。このNo.34のイベント群の取得日時は、イベント番号No.64の取得日時の2008年4月28日(月)18時15分であり、資産名は資産1Bの名称である。
【0051】
以上以外のイベント群は、イベント群番号14aがNo.2のイベント群のイベント群と同様、イベント種別「ON」のイベントとイベント種別「OFF」のイベントとから形成されたイベント群種別が「正常起動・終了」のイベント群である。
【0052】
ここで、2008年4月29日8時40分に資産1Aから次の電源ONのイベント情報が送信されると、図4に示すイベントDB13では、イベント番号がNo.66で資産名13cが「A」、イベント種別13dが「ON」のイベント情報が追加され、これとともに、図7に示すイベント群DB14においては、資産名14cが「A」、イベント群種別14dが「ON」のイベント群がイベント群番号No.36で追加されることになるが、その後、同日の17時30分に資産1Aが電源がOFFとなるイベント情報が送信されると、これが図4に示すイベントDB13にNo.67のイベント情報として追加されるとともに、図7に示すイベント群DB14では、イベント群の種別が「ON」の上記のイベント番号No.66のイベント群が、イベント群の種別が「正常起動・終了」であるイベント番号No.66のイベント群に更新されることになる。このように、資産1から新たなイベント情報が送信されると、イベント群DB14でのイベント群が更新される場合もある。
【0053】
図3に戻って、以上のようにした作成されたイベント群はイベント群DB14に格納され、あるいはイベント群の更新が行なわれるが、次に、(b)イベント群DB14に格納されているイベント群から、支援情報テーブル19を用いて、支援情報が作成され、支援情報DB15での新たな支援情報の登録、あるいは格納されている支援情報の更新が行なわれる。
【0054】
図8はこの支援情報テーブル19の一具体例を示す図であって、19aはイベント群、19bは条件、19cは支援情報、19cは支援表示パターンとレベルである。
【0055】
同図において、支援情報テーブル19は、イベント群から支援情報を作成するためのものであって、図6に示す全てのイベント群種別毎に、支援情報が得られる条件と支援情報の形態とを設定しているものであり、イベント群の種別19aと条件19bと支援情報の種別19cと支援情報の表示端末4(図1)などでの表示形態(支援表示パターンとレベル)19dとからなっている。
【0056】
例えば、イベント群の種別19aが「正常起動・終了」である場合、条件19bとして、これが通算1800回以上行なわれると、支援情報19cとして、「要システムチェック」が設定され、その支援表示パターンとレベル19dは「システム稼働状況:黄レベル」となるが、通算3000回以上行なわれると、支援情報19cとして、「リプレイス対象機器」が設定され(即ち、代替を必要とする機器と認定され)、その支援表示パターンとレベル19dは「システム稼働状況:赤レベル」となる。
【0057】
なお、表示パターンのレベルが「黄レベル」である場合には、その資産1は、稼働状況にあるが、充分に使用されたことを示しており、「赤レベル」である場合には、新たな機器と取り替える必要な時期になっていることを示すものである。
【0058】
イベント群の種別19aが「HDD自動修復済」である場合、条件19bとして、HDDの異常とその自動修復が1ヵ月以内に3回以上発生すると、支援情報19cとして、「HDD注意対象」が設定され、その支援表示パターンとレベル19dは「故障可能性:黄レベル」となるが、1ヵ月以内に5回以上発生すると、支援情報19cとして、「HDD警告対象」が設定され、その支援表示パターンとレベル19dは「故障可能性:赤レベル」となる。
【0059】
なお、この場合の表示パターンのレベルは、「黄レベル」よりも「赤レベル」になった場合の方がより故障が起き易い状態にあることを示している。
【0060】
イベント群の種別19aが「CPU異常発熱修復済」である場合、条件19bとして、CPUの異常発熱とその修復が1時間以内に3回以上発生すると、支援情報19cとして、「CPU監視対象」が設定され、その支援表示パターンとレベル19dは「システム稼働状況:黄レベル」となるが、1時間以内に60回以上発生すると、支援情報19cとして、「要システム増築」が設定され、その支援表示パターンとレベル19dは「故障可能性:赤レベル」となる。
【0061】
なお、この場合の表示パターンのレベルも、「黄レベル」よりも「赤レベル」になった場合の方がより故障が起き易い状態にあることを示している。
【0062】
イベント群の種別19aが「電源異常」である場合、条件19bとして、1回発生したときには、支援情報19cとして、「注意対象」が設定され、その支援表示パターンとレベル19dは「故障可能性:黄レベル」となるが、5回発生すると、支援情報19cとして、「交換対象」が設定され、その支援表示パターンとレベル19dは「故障可能性:赤レベル」となる。
【0063】
なお、この場合の表示パターンのレベルも、「黄レベル」よりも「赤レベル」になった場合の方がより故障が起き易い状態にあることを示している。
【0064】
以上のような条件19bに適合して支援情報19cが設定され、支援表示パターンとレベル19dが設定されて表示されたにもかかわらず、なんらの対応も講じられないイベント群の種別19aが「警告未対応」である場合には、条件19bとして、その全てに対し、支援情報19cとして、「警告」が設定され、その支援表示パターンとレベル19dは「要注意情報:赤レベル」となる。
【0065】
イベント群の種別19aが「OFF10日間」である場合、条件19bとして、例えば、通算18回以上のときには、支援情報19cとして、「未使用」が設定され、その支援表示パターンとレベル19dは「システム稼働状況:黄レベル」となるが、通算36回となると、支援情報19cとして、「未使用」が設定されるが、その支援表示パターンとレベル19dは「システム稼働状況:赤レベル」となる。
【0066】
図9は図3でのイベント群DB14に格納されたイベント群から図8に示す支援情報テーブル19を用いて作成された支援情報DB15の一具体例を示す図であって、15aは支援情報番号、15bは取得日時、15cは資産名、15dは支援表示パターン、15eはレベルである。
【0067】
図7に示すイベント群DB14において、2008年4月5日(火)に、資産1Aに対し、イベント群種別「CPU異常発熱修復済」の3個のイベント群番号No.5〜No.7が1時間以内に存在するので、図8に示す支援情報テーブル19でのイベント群の種別「CPU異常発熱修復済」に対する「1時間以内3回」との条件19bに該当することになり、これにより、支援情報テーブル19をもとに、図9に示す支援情報番号No.1の支援情報(取得日時15b=2008年4月5日(火)12時03分、資産名15c=資産1A、支援表示パターン15d=システム稼働状況、レベル15e=黄)が作成されて資産情報DB15に格納される。
【0068】
また、上記のように、図7に示すイベント群DB14のイベント群番号No.5〜No.7によると、2008年4月5日(火)に、資産1Aにおいて、「CPU異常発熱修復済」が3回発生しているが、これに対する対応がなされておらず、このため、これは図8に示す支援情報テーブル19でのイベント群の種別「警告未対応」に対する「全て」との条件19bに該当することになり、これにより、支援情報テーブル19をもとに、図9に示す支援情報番号No.2の支援情報(取得日時15b=2008年4月5日(火)12時03分、資産名15c=資産1A、支援表示パターン15d=要注意情報、レベル15e=赤)が作成されて資産情報DB15に格納される。
【0069】
また、上記のように、図7に示すイベント群DB14のイベント群番号No.18によると、2008年4月18日(金)に、資産1Bにおいて、1回目の「電源異常」が発生しているが、これは図8に示す支援情報テーブル19でのイベント群の種別「電源異常」に対する「発生1回」との条件19bに該当することになり、これにより、支援情報テーブル19をもとに、図9に示す支援情報番号No.3の支援情報(取得日時15b=2008年4月18日(金)18時10分、資産名15c=資産1B、支援表示パターン15d=システム稼働状況、レベル15e=黄)が作成されて資産情報DB15に格納される。この場合も、電源異常に対して対処がなされていないので、図8に示す支援情報テーブル19でのイベント群の種別「警告未対応」に対する「全て」との条件19bに該当することになり、図9に示す支援情報番号No.4の支援情報(取得日時15b=2008年4月18日(金)18時10分、資産名15c=資産1B、支援表示パターン15d=要注意情報、レベル15e=赤)が作成されて資産情報DB15に格納される。
【0070】
また、上記のように、図7に示すイベント群DB14のイベント群番号No.1及びNo.21によると、2008年4月14日(月)と同年4月21日(月)とに、資産1Aにおいて、「HDD自動修復」が発生しているが、これは図8に示す支援情報テーブル19でのイベント群の種別「HDD自動修復済」に対する「1ヵ月以内に3回以上」との条件19bに該当するものとすると、これにより、支援情報テーブル19をもとに、図9に示す支援情報番号No.5の支援情報(取得日時15b=2008年4月21日(月)17時30分、資産名15c=資産1A、支援表示パターン15d=故障可能性、レベル15e=黄)が作成されて資産情報DB15に格納される。
【0071】
また、上記のように、図7に示すイベント群DB14のイベント群番号No.1,No.21及びNo.32によると、2008年4月14日(月)と同年4月21日(月)と同年4月28日(月)とに、資産1Aにおいて、「HDD自動修復」が発生しているが、これは図8に示す支援情報テーブル19でのイベント群の種別「HDD自動修復済」に対する「1ヵ月以内に3回以上」との条件19bに該当するものとすると、これにより、支援情報テーブル19をもとに、図9に示す支援情報番号No.6の支援情報(取得日時15b=2008年4月28日(月)17時10分、資産名15c=資産1A、支援表示パターン15d=故障可能性、レベル15e=黄)が作成されて資産情報DB15に格納される。
【0072】
ここで、上記のように、図7に示すイベント群DB14でイベント群の更新が行なわれ、新たな支援情報が作成されると、この新たな支援情報が支援情報DB15に追加される。
【0073】
図3に戻って、(c)上記のようにして、支援情報DB15で新たに格納された支援情報が格納され、あるいは格納されている支援情報が更新されると、次に、この支援情報DB15をもとに、プロパティDB17に新たな支援情報を登録し、あるいは更新する。
【0074】
図11は図3におけるプロパティDB17の一具体例を示す図であって、17aは資産名、17bはシステム情報、17cは支援情報である。
【0075】
同図において、プロパティDB17では、資産1毎にプロパティ情報(属性情報)が設定されている。プロパティ情報は、資産1の名称17aとこの資産1の属性を示すシステム情報17bとこの資産1に関係する支援情報17cとから構成されている。
【0076】
システム情報17bは、装置名(パソコンなど装置の種類)や機種名,物理ロケーション(所属部署や設置場所),IPアドレス,使用者,OSバージョン,管理期間,電源状況,CPU稼働率,ネットワーク使用率などからなっている。
【0077】
また、支援情報17cは、支援情報DB15に格納されている当該資産1に該当する支援情報である。例えば、資産1Aのプロパティ情報では、図9に示す支援情報DB15により、「システム稼働状況:黄レベル」,「故障可能性:黄レベル」,「要注意情報:赤レベル」の3個の支援情報が設定されており、資産1Bのプロパティ情報では、図9に示す支援情報DB15により、「システム稼働状況:黄レベル」,「要注意情報:赤レベル」の2個の支援情報が設定されている。
【0078】
図10は図3におけるローカル情報DB16の一具体例を示す図であって、16aはローカル情報名、16bはコンテンツである。
【0079】
同図において、ローカル情報は資産1の所在場所に関する情報であって、かかる情報がローカル情報DB16に格納されている。ローカル情報DB16としては、その種類を示すローカル情報名16aとその具体的な内容を示すコンテンツ16bとからなっている。
【0080】
ローカル情報としては、ここでは、各資産1の物理的な設置場所をマップで表わすためのオフィスマップ16a1と、各資産1の設置部署を表わすための会社組織図16a2と、各資産1のネットワーク上での関連性を示すためのネットワーク部16a3などがある。図10に示すプロパティDB17でのシステム情報17bをもとに各資産1の所在場所を示すと、資産1Aは、オフィスマップ16a1では、本館1階に配置され、会社組織図16a2では、営業一部に配置されている。また、資産1Bは、オフィスマップ16a1では、本館2階に配置され、会社組織図16a2では、営業二部に配置されている。さらに、資産1Cは、オフィスマップ16a1では、本館2階に配置され、会社組織図16a2では、企画部に配置されている。
【0081】
なお、かかるローカル情報は、オペレータによる端末操作によって入力されたり、画像読取装置などでの画像読み取りなどによって入力されたものである。
【0082】
図12は図1におけるイベント管理サーバ2のイベントの処理動作を示すフローチャートである。
【0083】
同図において、イベント管理サーバ2は、イベント監視を開始すると(ステップS100)、資産1でイベントが発生してイベント情報を取得できるまで待機する(ステップS101の“No”)。資産1でイベントが発生してイベント情報を取得すると(ステップS101の“Yes”)、これを、図4に示すように、イベントDB13(図2,図3)に格納するとともに、イベント情報のイベントが、重要イベントテーブル18a(図5)をもとに、重要イベントと判定され(ステップS102の“Yes”)、さらに、イベント群テーブル18b(図6)をもとに、イベント群とすべきものと判定されると(ステップS103の“Yes”)、イベント群を作成してイベント群DB14に登録する(ステップS105:図7)。また、イベントが少なくとも重要イベントと判定されないか、イベント群とすべきものと判定されないイベント情報は、イベントDB13に格納されたままとし(ステップS104)、次のイベント情報を取得するまで待機する(ステップS100,S101)。
【0084】
イベント群DB14に登録されたイベント群は、支援情報テーブル19(図8)での条件に合致するものであるか否か判定し、合致しないときには(ステップS106の“No”)、次のイベント情報を取得するまで待機するが(ステップS100,S101)、合致するものは(ステップS106の“Yes”)、支援情報として支援情報DB15に、図9に示すように、登録する(ステップS107)。そして、この支援情報を、プロパティDB17に、該当する資産1に関連付けて登録する(ステップS108)。そして、次のイベント情報を取得するまで待機する(ステップS100,S101)。
【0085】
図13は図1におけるイベント管理サーバ2の表示端末4への情報提供処理動作を示すフローチャートである。
【0086】
同図において、図1での表示端末4からのシステム管理者6による表示操作を受け付けると(ステップS300)、イベント管理サーバ2は、プロパティDB17から全てのプロパティ情報を読み出し、ローカル情報DB16から全てのローカル情報を読み出し、イベント群DB14から全てのイベント群を読み出し、これらを全て表示端末4に送信する(ステップS301)。これにより、表示端末4では、これら情報を用いた画面が表示される(ステップS302)。
【0087】
かかる画面の表示状態で、イベント管理サーバ2のCPU11(図2)はプロパティ情報やローカル情報,イベント群を監視しており、イベント群の変更(増加や変更)があると(ステップS305の“Yes”)、この変更したイベント群を表示端末4に送信する(ステップS306)。表示端末4では、イベント管理サーバ2から取得したイベント群の変更処理を行ない、このときに表示されている画面で変更を要するイベント群が使用されているときには、その画面上でその変更が行なわれる。
【0088】
また、かかるイベント群の変更に伴い、プロパティ情報の変更(増加や変更)があると(ステップS303の“Yes”)、イベント管理サーバ2はこの変更したプロパティ情報を表示端末4に送信する(ステップS306)。表示端末4では、イベント管理サーバ2から取得したプロパティ情報の変更処理を行ない、このときに表示されている画面で変更を要するプロパティ情報が使用されているときには、その画面上でその変更が行なわれる。
【0089】
さらに、ローカル情報の変更(資産1の増減や配置の変更など)があると、イベント管理サーバ2はこの変更したローカル情報を表示端末4に送信する(ステップS306)。表示端末4では、イベント管理サーバ2から取得したローカル情報の変更処理を行ない、このときに表示されている画面で変更を要するローカル情報が使用されているときには、その画面上でその変更が行なわれる。
【0090】
イベント群やプロパティ情報,ローカル情報のいずれでも、変更がない場合には、ステップS302→ステップS303→ステップS304→ステップS305→ステップS302の処理の流れが繰り返され、これら情報の変更があるまで待機する。また、ステッ302では、システム管理者6による表示端末4の操作により、画面の切り替えも行なわれる。
【0091】
なお、表示端末4に表示される画面のうちには、後述するように、イベント情報も表示するものがあるが、かかる画面を表示するときには、表示端末4はイベント管理サーバ2のイベントDB(図2,図4)から必要なイベント情報を取得する。
【0092】
次に、図13に示す処理に基づく図1における表示端末4で表示される統合資産管理画面(以下、イベント画面という)の具体例について説明する。
【0093】
図14はイベント画面のうちの標準画面の一具体例を示す図であって、TAは「チャート表示」タブ、TBは「物理ロケーション表示」タブ、TCは「社内組織図表示」タブ、TDは「ネットワーク図表示」タブ、1a〜1c,2a,3a,4aはアイコン(画像)、20はチャート画面、21は資産表示エリア、21XはX軸項目表示エリア、21YはY軸項目表示エリア、22XはX軸メニュー選択部、22YはY軸メニュー選択部、23X,23Yはプルダウンボタン、24はイベント詳細表示エリア、24aは日付、24b〜24eはイベント詳細情報、25は日別イベント群表示エリア、25aはカレンダ、25bはイベント群マーク、25cは日指定枠、25dはイベント群種別表示選択部、25eはプルダウンボタン、26は支援情報種別選択エリア、26aはプルダウンボタン、26bは支援マーク、27は吹き出し、28は電源OFFマークである。
【0094】
図1における表示端末4でシステム管理者6が電源ONの操作をすると、図14に示すイベント画面のうちの標準画面であるチャート画面20が表示される。
【0095】
このチャート画面20では、クライアント端末としての資産1の配置を表示する資産表示エリア21が、その右側にイベント詳細表示エリア24が、資産表示エリア21の下側に日別イベント群表示エリア25が夫々設定され、日別イベント群表示エリア25の右上に支援情報種別表示選択エリア26が設定されており、また、「チャート表示」タブTA,「物理ロケーション表示」タブTB,「社内組織図表示」タブTCおよび「ネットワーク図表示」タブTDが設けられ、これらタブのいずれかを選択すると、選択されたタブに応じた画面が表示される。ここでは、この標準画面としてのチャート画面20は「チャート表示」タブTAが選択された状態での画面であって、資産表示エリア21に資産に関するチャート(グラフ)が表示される。「物理ロケーション表示」タブTB,「社内組織図表示」タブTC,「ネットワーク図表示」タブTDのいずれかが選択されると、選択されたタブに応じた情報が資産表示エリア21に表示される。
【0096】
このチャート画面20において、資産表示エリア21には、X,Y軸で表わされる座標空間内に、図11に示すローカル情報DB16に格納されているローカル情報「ネットワーク図」16a3が取り込まれて表示される。ここで、資産1A〜1Cや表示端末4,イベント管理サーバ2,監視サーバ3に対しては、それらの画像を表わすアイコン1a〜1c,4a,2a,3aが、X軸については、X軸項目表示エリア21Xでの各項目に応じた位置に、Y軸については、Y軸項目表示エリア21Yでの各項目に応じた位置に夫々配置されて表示される。X軸項目表示エリア21Xでの項目の種別はX軸メニュー選択部22Xによって選択することができ、Y軸項目表示エリア21Yでの項目の種別はY軸メニュー選択部22Yによって選択することができる。
【0097】
ここでは、X軸メニュー選択部22Xで種別(メニュー)「部署」が選択されているものとすると、X軸項目表示エリア21Xでは、「営業一部」,「営業二部」,「企画部」,「総務部」といったこのメニューに応じた項目がその順にX軸に沿って配列されており、図10に示すプロパティDB17でのプロパティ情報をもとに、資産1Aのアイコン1aがX軸の項目「営業一部」の位置に、資産1Bのアイコン1bがX軸の項目「営業二部」の位置に、資産1Cのアイコン1cがX軸の項目「企画部」の位置に夫々表示され、また、これまで図示しなかったが、表示端末4が総務部に属しているものとすると、表示端末4のアイコン4aがX軸の項目「総務部」の位置に表示される。
【0098】
また、Y軸メニュー選択部22Yで種別(メニュー)「システム図」が選択されているものとすると、Y軸項目表示エリア21Yでは、システムの階層が表示され、上位の階層の資産ほど、Y軸方向に上側にアイコンが表示される。ここで、資産1A〜1C及び表示端末4の各資産は、イベント管理サーバ2の下位で互いに同位の階層をなすものであるから、これら資産1A〜1C及び表示端末4のアイコン1a〜1c,4aは、Y軸に対し、同じ階層の位置に配置されることになり、これらアイコン1a〜1c,4aの上側に階層が上位のイベント管理サーバ2のアイコン2aが表示される。なお、監視サーバ3は、資産1A〜1Cを監視するものであるから、これらよりも階層が上位として、アイコン1a〜1c,4aの上位側にそのアイコン3aが表示される。
【0099】
なお、各アイコンには、該当する資産1A〜1Cや表示端末4、サーバ2,3といった機器の属性、例えば、名称なども表示され、アイコンからかかる機器を直接識別できるようにしている。
【0100】
X軸メニュー選択部22Xには、プルダウンボタン23Xが設けられており、このプルダウンボタン23Xをタッチ操作すると、図15(a)に示すチャートX軸のプルダウンメニュー30が表示され、これに「システム図」,「部署」,「購入年度」,「トラブル頻度」,「CPUスペック」,「メモリサイズ」といったメニュー項目が設定されている。そして、それらのいずれかを選択することにより、この選択されたメニュー項目がX軸項目表示エリア21Xに表示され、これに応じてアイコン1a〜1c,4aのX軸方向の配置が設定されることになる。
【0101】
同様にして、Y軸メニュー選択部22Yにも、プルダウンボタン23Yが設けられており、このプルダウンボタン23Yをタッチ操作すると、図15(b)に示すチャートY軸のプルダウンメニュー31が表示され、これに「システム図」,「部署」,「購入年度」,「トラブル頻度」,「CPUスペック」,「メモリサイズ」といったメニュー項目が設定されている。そして、それらのいずれかを選択することにより、この選択されたメニュー項目がY軸項目表示エリア21Yに表示され、これに応じてアイコン1a〜1c,4aのY軸方向の配置が設定されることになる。
【0102】
日別イベント群表示エリア25では、横方向に毎日の日付が配列されてなるカレンダ25aが表示され、イベント群が存在する日にちでは、カレンダ25aの該当する日にちの下側に、イベント群が存在することを示すイベント群マーク25bが表示される。同じ日に複数のイベント群が存在する場合には、夫々毎のイベント群マーク25aが縦方向に配列されて表示される。例えば、4月15日には、図7により、6個のイベント群が存在するから、6個のイベント群マーク25bが表示され、4月22日では、2個のイベント群が存在することにより、2個のイベント群マーク25bが表示される。また、4月19日,20日はイベント群が存在しないから、イベントマーク25bは表示されない。
【0103】
カレンダ25aに表示される日にちのいずれか1つが日にち指定枠25cによって指定されており、この指定枠25cによって指定された日にちのイベントマーク25bに該当するイベントの詳細が、この指定された日にちからの吹き出し27でもって、イベント詳細表示エリア24に表示される。ここでは、日別イベント群表示エリア25において、4月28日が指定されたものとしており、イベント詳細表示エリア24では、この日付24aが表示されるとともに、日別イベント群表示エリア25での日にち指定枠25cによって指定された4月28日での4個のイベント群マーク25b夫々に該当する図7に示すイベント群DB14でのイベント群がイベント詳細情報24b,24c,24d,24eとして表示される。
【0104】
かかるイベント詳細情報の1つ、即ち、イベント詳細情報24bは、上記の2008年4月28日17時10分での資産1Aのイベント種別群「HDD自動修復済」のイベント群であり、「17:10 HDD自動修復済」とのイベント群の情報が表示されるとともに、このイベント群の基となる図4に示すイベントDB13でのイベント番号がNo.61とNo.62のイベントが取り込まれて、夫々「16:50 HDD異常」,「17:10 HDD自動修復」というように表示される。
【0105】
そこで、日別イベント群表示エリア25において、日にち指定枠25cを操作することにより、カレンダ25aでのイベント群マーク25bが存在するいずれかの日にちを指定すると、その指定された日にちからの吹き出し27がイベント詳細表示エリア24に表示され、これにより、イベント詳細表示エリア24にこの指定された日にちに存在するイベント群マーク25b毎のイベント詳細情報が表示される。
【0106】
また、日別イベント群表示エリア25には、イベント群種別選択部25dが設けられており、これに選択されたイベント群の種別が表示されている。ここでは、この選択されたイベントの種別を「全て表示」としており、この場合には、日別イベント群表示エリア25の該当する日にち毎に表示するイベント群マーク25bは全ての種別のイベント群に関して表示されるものである。従って、この場合には、2008年4月28日では、資産1Aに対しては、図7により、イベント種別が「HDD自動修復済」と「正常起動・終了」とのイベント群が存在するから、日別イベント群表示エリア25では、2008年4月28日にこれらイベント群のイベント群マーク25bが設定され、また、イベント詳細情報エリア24では、イベント種別が「HDD自動修復済」と「正常起動・終了」とのイベント群毎のイベント詳細情報24b,24cが表示されることになる。
【0107】
なお、2008年4月28日の他の2個のイベント群マーク25bは、図7から明らかなように、イベント群種別が「OFF10日間」の資産1Bのイベント群とイベント群種別が「正常起動・終了」の資産1Cのイベント群とに対するものである。
【0108】
また、イベント群種別選択部25dには、プルダウンボタン25eが設けられており、プルダウンボタン25eをタッチ操作すると、図15(c)に示すイベント群表示のプルダウンメニュー32が表示され、これに「全て表示」,「資産毎に表示」,「ON」,「正常起動・終了」,「HDD故障」,「HDD自動修復済」,「ネットワーク異常」,「CPU負荷大」,「CPU異常発熱」,「CPU異常発熱修復済」,「電源異常」,「OFF10日間」,「警告未対応」といったイベント群の種別のメニューが設定されており、そのいずれかを選択することにより、この選択された種別がイベント群種別選択部25dに表示され、これに応じてカレンダ25aの各日にちに配置されるイベント群の種別が変更されて、これに応じたイベント群マーク25bが設定されることになる。
【0109】
なお、このプルダウンメニュー32では、図示しないが、種別「資産ごとに表示」を選択した場合には、資産を選択するためのプルダウンメニューが表示され、ここで、所定の資産を選択すると、この選択した資産に対し、「ON」,「正常起動・終了」,「HDD故障」,「HDD自動修復済」,「ネットワーク異常」,「CPU負荷大」,「CPU異常発熱」,「CPU異常発熱修復済」,「電源異常」,「OFF10日間」,「警告未対応」のいずれか1つまたは全部を選択可能とするプルダウンメニューが表示される。
【0110】
これにより、プルダウンメニュー32では、全ての資産1に関して、全ての種別を表示するように選択するか、「ON」,「正常起動・終了」,「HDD故障」,「HDD自動修復済」,「ネットワーク異常」,「CPU負荷大」,「CPU異常発熱」,「CPU異常発熱修復済」,「電源異常」,「OFF10日間」,「警告未対応」のいずれか1つを選択することができるとともに、選択した資産1に対しても、全ての種別を表示するように選択するか、「ON」,「正常起動・終了」,「HDD故障」,「HDD自動修復済」,「ネットワーク異常」,「CPU負荷大」,「CPU異常発熱」,「CPU異常発熱修復済」,「電源異常」,「OFF10日間」,「警告未対応」のいずれか1つを選択することができる。
【0111】
支援情報種別表示選択エリア26は、図9に示す支援情報DB15に格納されている支援情報を選択するためのものであって、資産表示エリア21にアイコンが表示される資産1のうち、この選択された支援情報に該当する資産1に対し、この選択された支援情報が関係することを表示するものである。ここでは、支援情報種別表示選択エリア26で支援情報「故障可能性」が選択されており、また、二重リング状の支援マーク26bが表示されている。
【0112】
日別イベント群表示エリア25で日にち指定枠25cによって指定される日にちに、資産表示エリア21で表示される資産1のうち、支援情報種別表示選択エリア26で選択された支援情報が該当する資産1が存在する場合、この資産1に支援情報種別表示選択エリア26で表示される支援マーク26bを付けるようにする。ここでは、支援情報種別表示選択エリア26で選択された支援情報は「故障可能性」であり、この日にち指定枠25cによって指定された2008年4月28日にこの「故障可能性」の支援情報が関係する資産1は、図9に示す支援情報DB15により、資産1Aであるから、資産表示エリア21で表示される資産1Aのアイコン1aにこの支援マーク26bが付されることになる。かかる支援マーク26bが付されていることを、以下、アラート(警告)表示されているという。
【0113】
また、支援情報種別表示選択エリア26には、プルダウンボタン26aが設けられており、プルダウンボタン26aをタッチ操作すると、図15(d)に示す支援表示のプルダウンメニュー33が表示され、これに「表示しない」,「故障可能性」,「要注意情報」,「システム稼働状況」といった図8に示す支援情報テーブル19や図9に示す支援情報DBでの支援表示パターンのメニューが設定されており、そのいずれかを選択することにより、この選択された支援情報が支援情報種別表示選択エリア26に表示され、これに応じて、該当する資産1のアイコンに支援マーク26bが付けられてアラート表示されることになる。
【0114】
なお、支援情報種別表示選択エリア26で選択された支援情報は、図8に示すような支援情報テーブルを基にして、故障発生の危険があるイベント群に設定されるものであって、この支援情報テーブルによって故障発生の危険があると判定されたイベント群には、支援表示パターンとともに、黄レベルが設定され、この危険度がより高い場合には、赤レベルが設定されるのである。図14において、資産1に支援マーク26bが付加されるということは、この資産1が支援情報種別表示選択エリア26で表示される支援情報の種別(即ち、図8での支援パターン19d)の支援情報が設定されているということであり、従って、かかる資産1には、この支援情報のレベル(図8での黄または赤レベル)が設定されていることになる。
【0115】
そこで、図14における資産1Aのように、支援マーク26bが付加されてアラート表示されている資産1には、その支援情報で設定されているレベルに応じた色(黄または赤)でアイコンを着色表示する。これにより、故障発生の危険がある資産1をより明確に識別することが可能となる。
【0116】
なお、日にち指定枠25cによって指定される日にちに使用されておらず、電源が入っていない状態の資産1に対しては、電源OFF状態であることを表示する。ここでは、資産1Bがその状態であるので、そのアイコン1bに×印の電源OFFマーク28が付される。このように、電源OFFマーク28が付されることを、以下では、電源OFF表示されているという。
【0117】
図16は図14に示すチャート画面20のX軸メニュー選択部22Xを操作してプルダウンメニュー30(図15(a))でのメニュー「トラブル頻度」に変更したときのチャート画面を示す図であって、20aはチャート画面であり、図14に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0118】
図14に示すチャート画面20のX軸メニュー選択部22Xを操作してプルダウンメニュー30(図15(a))をプルダウン表示させ、メニュー「トラブル頻度」を選択すると、図16に示すチャート画面20aとなる。
【0119】
このチャート画面20aでは、X軸メニュー選択部22Xに選択されたメニュー「トラブル頻度」が表示され、これとともに、X軸項目表示エリア21Xに0%から100%までのトラブル頻度を表わす項目(数値)が表示される。これに伴い、Y軸項目表示エリア21Yの内容(項目の種別)は変更されていないので、資産1A〜1Cや表示端末4、サーバ2,3のアイコン1a〜1c,4a,2a,3aが、それらのトラブル頻度に応じて、X軸方向の位置が変更され、トラブル頻度に応じた位置で表示されることになる。
【0120】
図17は図16に示すチャート画面20aのY軸メニュー選択部22Yを操作してプルダウンメニュー31(図15(b))でのメニュー「購入年度」に変更したときのチャート画面を示す図であって、20bはチャート画面であり、図14に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0121】
図16に示すチャート画面20aのY軸メニュー選択部22Yを操作してプルダウンメニュー31(図15(b))をプルダウン表示させ、メニュー「購入年度」を選択すると、図17に示すチャート画面20bとなる。
【0122】
このチャート画面20bでは、Y軸メニュー選択部22Yに選択されたメニュー「購入年度」が表示され、これとともに、Y軸項目表示エリア21Yに、例えば、2000年から2008年までの年度を表わす項目(数値)が表示される。これに伴い、X軸項目表示エリア21Xの内容(項目の種別)は変更されずに「トラブル頻度」のままであるので、資産1A〜1Cや表示端末4、サーバ2,3のアイコン1a〜1c,4a,2a,3aは、それらの購入年度に応じて、Y軸方向の位置が変更され、購入年度に応じた位置で表示されることになる。
【0123】
このようにして、このチャート画面20では、X軸メニュー選択部22XやY軸メニュー選択部22Yを操作してX軸とY軸とのメニューを適宜選択することにより、資産1や表示端末4、サーバ2,3の関係を選択されたメニューに応じた形態で表示させることができ、システム管理者6に適した形態で資産1の管理を行なうことができるし、日にち毎での各資産1の全ての種別のイベントの管理や、イベント種別選択部25dの操作により、指定された種別のイベントの管理や資産毎のイベントの管理を行なうこともできる。
【0124】
チャート画面20において、「物理ロケーション表示」タブTBを選択すると、物理ロケーション表示画面が表示端末4に表示される。
【0125】
図18は物理ロケーション表示画面の一具体例を示す図であって、40Aは物理ロケーション表示画面であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0126】
同図において、物理ロケーション表示画面40Aでは、資産表示エリア21にローカル情報DB16から読み取ったローカル情報「オフィスマップ」16a1が表示され、各資産1A〜1Cのアイコン1a〜1cが、プロパティDB17(図2)に格納された図10に示す各資産1のプロパティ情報に基づいて、「オフィスマップ」16a1での該当する設置位置に表示される。
【0127】
また、表示端末4やイベント管理サーバ2,監視サーバ3についても、同様に、プロパティDB17のプロパティ情報に基づいて、そのアイコン4a,2a,3aが該当する設置位置に表示される。
【0128】
以上の構成以外については、図14に示したチャート画面20と同様である。
【0129】
この物理ロケーション表示画面40Aでは、各資産1の実際の設置場所を確認することができるものであり、この確認の基に、夫々の資産のイベントを、チャート画面20の場合と同様に管理することができる。
【0130】
図14,図16,図17に示すチャート画面20や図18に示す物理ロケーション表示画面40Aにおいて、「会社組織図表示」タブTCを選択すると、会社組織図表示画面が表示端末4に表示される。
【0131】
図19は会社組織図表示画面の一具体例を示す図であって、40Bは会社組織図表示画面であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0132】
同図において、会社組織図表示画面40Bでは、資産表示エリア21にローカル情報DB16から読み取ったローカル情報「会社組織図」16a2が表示され、各資産1A〜1Cのアイコン1a〜1cが、プロパティDB17(図2)に格納された図10に示す各資産1のプロパティ情報に基づいて、「会社組織図」16a2での該当する部署に表示される。
【0133】
また、表示端末4やイベント管理サーバ2,監視サーバ3についても、同様に、プロパティDB17のプロパティ情報に基づいて、そのアイコン4a,2a,3aがこれらが所属する部署に表示される。
【0134】
以上の構成以外については、図14に示したチャート画面20と同様である。
【0135】
この会社組織図表示画面40Bでは、各資産1の実際に所属する部署を確認することができるものであり、この確認の基に、夫々の資産のイベントを、チャート画面20の場合と同様に管理することができる。
【0136】
図14,図16,図17に示すチャート画面20や図18に示す物理ロケーション表示画面40A,図19に示す会社組織図表示画面40Bにおいて、「ネットワーク図表示」タブTDを選択すると、ネットワーク図表示画面が表示端末4に表示される。
【0137】
図20はネットワーク図表示画面の一具体例を示す図であって、40Cはネットワーク図表示画面であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0138】
同図において、ネットワーク図表示画面40Cでは、資産表示エリア21に図11に示すローカル情報DB16から読み取ったローカル情報「ネットワーク図」16a3が表示され、このネットワーク図に各資産1A〜1Cのアイコン1a〜1cが表示される。
【0139】
また、表示端末4やイベント管理サーバ2,監視サーバ3についても、そのアイコン4a,2a,3aが表示されている。
【0140】
以上の構成以外については、図14に示したチャート画面20と同様である。
【0141】
このネットワーク図表示画面40Cでは、各資産1や表示端末4、サーバ2,3との関係を確認することができるものであり、この確認の基に、夫々の資産のイベントを、チャート画面20の場合と同様に管理することができる。
【0142】
図14に示すチャート画面20では、アイコンに支援マーク26bが付されて電源OFF表示され、黄または赤に着色表示された資産1(この場合では、資産1A)のイベントの詳細を、イベント群種別選択部25dを操作してプルダウンメニュー32(15(c))を表示させ、このプルダウンメニュー32からこの資産1Aを指定することにより、簡単にかつ確実に取得することができるようにすることができる。このことは、図16に示すチャート画面20a,図17に示すチャート画面20bについても同様であるが、以下では、図14に示すチャート画面でもって説明する。
【0143】
図14に示すチャート画面20において、イベント群種別選択部25dを操作してプルダウンメニュー32(図15(c))を表示させ、その種別「資産ごとに表示」を選択すると、図示しないが、資産1の選択メニューが表示され、この選択メニューで資産1Aを選択すると、図21に示すチャート画面20cが表示端末4に表示される。ここで、図21において、50は選択表示マークであり、図14に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0144】
このチャート画面20cでは、イベント群種別選択部25dに、選択されたイベント群の種別として、「資産1Aの表示」が表示され、これとともに、日別イベント群表示エリア25のカレンダ25aの日別に表示されるイベント群マーク25bは、全て資産1Aに関するものだけとなる。このため、日にち指定枠25cで指定される日にち(この場合、2008年4月28日)でのイベント詳細表示エリア24に表示されるイベント詳細情報は、資産1Aに関するイベント詳細情報24b,24cだけとなる。
【0145】
なお、このとき、資産1Aだけが選択されていることから、この資産1Aのアイコン1aには、それを囲むように、例えば、図示する四隅の鍵括弧からなる選択表示マーク50が表示される。これにより、現在日別イベント群表示エリア25が資産1Aに関するイベント群にのみ使用されていることを明確に確認することが可能となる。
【0146】
ところで、このチャート画面20cの日別イベント群表示エリア25をみると、4月15日は除いて、4月14日,4月21日,4月28日と1週間毎に、しかも、月曜日毎にイベント群マーク25cが2個とその個数にピークが現われており、このピークの確認のために、日別イベント群表示エリア25での日にち指定枠25cを1つ前のピークの位置まで移動させると、図22に示すチャート画面20dが表示される。但し、図22において、51は指定表示マーク、52は経過情報表示欄、53は関連情報表示欄であり、図21に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0147】
同図において、このチャート画面20dでは、日にち指定枠25cがイベント群マーク25bが2個ある4月21日を指定状態にあり、これらイベント群マーク25bのうちのいずれかが支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別「故障可能性」に相当するイベント群であるときには、そのイベント群のイベント群マーク25cに、それを囲む指定表示マーク51が表示される。この指定表示マーク51は、これで指定されるイベント群マーク25cに該当するイベント群が、支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別に相当するイベント群であることを示すものである。
【0148】
このときも、この指定される4月21日からイベント詳細表示エリア24に吹き出し27が表示され、このイベント詳細表示エリア24に指定表示マーク51によって指定されている4月21日のイベント群マーク25cに対するイベント詳細情報24b,24cが表示される。また、一方の「17:30 HDD自動修復済」のイベント詳細情報24bが支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別に該当するイベント群に関するものとすると、イベント管理サーバ2から取得したイベント群からこの支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別に該当するイベント群を抽出し、これを関連事項欄53に関連情報として表示する。ここで、資産1から送信されるイベント情報のうち、特に、資産1の、例えば、「HDD異常」のような異常に関するイベント情報の場合、この異常に関するイベント情報に異常を発生するまでの経過情報が含まれる場合には、17時20分に「HDD異常」となるまでの経過情報をイベント管理サーバ2のイベントDB13(図2)に格納されている該当イベント情報から取得し、これを経過情報欄52に経過情報として表示する。
【0149】
システム管理者6(図1)は、かかる経過情報52と関連する事項53との情報から、支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別に該当する「HDD自動修復済」というイベントを確認することができ、これを基に、例えば、この資産1Aの使用者とヒアリングするなどして、資産1Aで、例えば、毎週ハードティスクのバックアップを行なっており、その負荷のためにハードディスクのエラーが発生していたが、業務後の自動終了の設定により、使用者がそのエラーに気が付かなかったことを知ることができ、これに対して、メモリの増設などによってこれに対処することが可能となる。
【0150】
なお、経過情報欄52,関連情報欄53には夫々、スクロールバー52a,53aが設けられており、長い情報の表示の場合には、これらを操作することにより、経過情報,関連情報がスクロールして全体の表示が可能となる。
【0151】
このように、資産1の使用者が故障と気が付かなくとも、システム管理者が故障を起こし易くなっていることを認識することができ、これにより、故障して使えなくなる前にかかる事態に対処することが可能となる。
【0152】
図14に示すチャート画面20において、システム管理者6が資産1Bで最近電源ONがなされていないことに気が付いて、資産1Bの使用状況を確認する場合には、イベント群種別選択部25dを操作してプルダウンメニュー32(図15(c))を表示させ、その種別「資産ごとに表示」を選択し、さらに、資産1Bと種別「正常起動・終了」を選択すると、図23に示すチャート画面20eが表示端末4に表示される。ここで、図23において、24fはイベント詳細情報であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0153】
このチャート画面20eでは、イベント群種別選択部25dに、選択されたイベント群の種別として、「正常起動・終了」が表示され、これとともに、資産1Bのアイコン1bに選択指示マーク50が表示され、これにより、日別イベント群表示エリア25に表示されるイベント群マーク25bは、資産1Bでのイベント群種別「正常起動・終了」のイベント群に関するものであることが示される。
【0154】
なお、支援マーク26bがこの資産1B以外の資産1(ここでは、資産1A)に付されて電源OFF表示され、これが目障りとなるような場合には、支援情報表示選択エリア26を操作して図15(d)に示す支援情報の種別「表示しない」を指定するようにすればよく(この場合、支援情報種別表示選択部26に「表示しない」が表示される)、資産1Aに表示されていた支援マーク26bは消去されて電源OFF表示が解除される。
【0155】
日別イベント群表示エリア25においては、資産1Bの日にち毎の種別が「正常起動・終了」のイベント群のイベント群マーク25bが表示されるが、4月19日からは種別「正常起動・終了」のイベント群のイベントマーク25bが表示されず、デフォルトとして日にち指定枠25cによって指定される最終の日にち、即ち、4月28日では、かかるイベント群マーク25bは1つも表示されていない。このため、吹き出し27で表わされるイベント詳細表示エリア24では、日付24aと「なし」とのイベント群情報24fが表示されるだけである。
【0156】
そこで、日にち指定枠25cを移動操作し、最後にイベント群マーク25bが表示される4月18日に合わせてこの日にちを指定すると、図24に示すチャート画面20fが表示端末4に表示される。なお、図24において、24g,24hはイベント群詳細情報であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0157】
このチャート画面20fでは、日にち指定枠25cがイベント群マーク25bが2個ある4月18日を指定した状態にあり、これらイベント群マーク25bのうちのいずれかが支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別「正常起動・終了」に相当するイベント群であるときには、そのイベント群のイベント群マーク25cに、それを囲む指定表示マーク51が表示される。この指定表示マーク51は、これで指定されるイベント群マーク25cに該当するイベント群が、支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別に相当するイベント群であることを示すものである。
【0158】
このときも、この指定される4月18日からイベント詳細表示エリア24に吹き出し27が表示され、このイベント詳細表示エリア24に指定表示マーク51によって指定されている4月18日のイベント群マーク25cに対するイベント詳細情報24g,24hが表示される。また、一方の「18:10 電源異常」のイベント詳細情報24gが支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別に該当するイベント群に関するものであり、イベント管理サーバ2から取得したイベント群からこの支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別に該当するイベント群を抽出し、これを関連事項欄53に関連情報として表示するが、ここでは、かかる関連情報がないため、「該当データなし」とのメッセージが表示される。ここで、資産1から送信されるイベント情報のうち、特に、資産1の、例えば、「電源異常」のような異常に関するイベント情報の場合、この異常に関するイベント情報に異常を発生するまでの経過情報が含まれる場合には、18時10分に「電源異常」となるまでの経過情報をイベント管理サーバ2のイベントDB13(図2)に格納されている該当イベント情報から取得し、これを経過情報欄52に、例えば、「18:10 電源異常警告発生」という経過情報として表示する。
【0159】
システム管理者6(図1)は、かかる経過情報52と関連する事項53との情報から、支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別に該当する「異常起動・終了」という資産1Bのイベントを確認することができ、これを基に、例えば、この資産1Bの状態を直接確認し、電源ユニットの交換をするなどの処置をすることが可能となる。
【0160】
このように、資産2の使用者がその電源の故障を放置していても、システム管理者がそれを認識することができ、これにより、電源ユニットを交換するなどの処置を施すことが可能となる。
【0161】
図14に示すチャート画面20において、資産1Aのアイコン1aに支援マーク26bが設定され、電源OFF表示されているので、その詳細を確認するために、システム管理者6が、イベント群種別選択部25dを操作してプルダウンメニュー32(図15(c))を表示させ、その種別「警告未対応」を選択すると、図25に示すチャート画面20gが表示端末4に表示される。ここで、図25において、24iはイベント詳細情報であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0162】
このチャート画面20gでは、イベント群種別選択部25dに、選択されたイベント群の種別として、「警告未対応」が表示され、これとともに、日別イベント群表示エリア25には、全ての資産1でのイベント群種別「警告未対応」のイベント群に関するイベント群マーク25bが表示される。ここでは、4月15日に3個のイベント群マーク25bが、4月18日に1個のイベント群マーク25bが夫々表示される。従って、4月28日にはイベント群マーク25bが1つもなく、デフォルトとして設定されるこの4月28日からの吹き出し27によるイベント詳細表示エリア24では、メッセージ「なし」のイベント群詳細情報24iが表示される。
【0163】
そこで、日にち指定枠25cを移動操作し、3個のイベント群マーク25bが表示されている4月15日に合わせてこの日にちを指定すると、図26に示すチャート画面20hが表示端末4に表示される。なお、図26において、24j〜24lはイベント群詳細情報、54は時間別表示であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0164】
このチャート画面20hでは、日にち指定枠25cがイベント群マーク25bが3個ある4月15日を指定した状態にあり、これらイベント群マーク25bのうちのいずれかが支援情報種別表示選択部26に表示される支援情報の種別「警告未対応」に相当するイベント群であるときには、そのイベント群のイベント群マーク25cに、それを囲む指定表示マーク51が表示される。なお、4月15日は、資産1Bで電源異常が発生する4月18日以前であるから、この資産1Bで不使用マーク28は付されず、電源OFF表示はなされていない。
【0165】
このときも、この指定される4月15日からイベント詳細表示エリア24に吹き出し27が表示され、このイベント詳細表示エリア24に指定表示マーク51によって指定されている4月15日の3個のイベント群マーク25cに対するイベント詳細情報24j,24k,24lが表示される。
【0166】
指定表示マーク51で指示されるイベント群マーク25bに対する種別「警告未対応」のイベント群は、ここでは、資産1Aの図7での番号がNo.5〜No.5のイベント群であって、夫々のイベント詳細情報24j,24k,24lでは、「12:00 CPU異常発熱修復済」,「12:03 CPU異常発熱修復済」,「12:02 CPU異常発熱修復済」が表示されており、これとともに、「異常発熱」や「クールダウン」の経過情報が表示されている。
【0167】
また、これらイベント詳細情報24j,24k,24lは、同じ種別「異常発熱修復済」のイベントに関するものであるから、最初のイベント詳細情報24jにおいて、経過情報52,関連情報53,時間別表示54が詳細情報として表示される。この時間別表示54は、4月15日での資産1AのCPUの発熱状況の変化を示すものであり、プロパティDB17のシステム情報として記録された資産1AのCPUの温度の時間変化に関する情報を読み出して表示するものである。図10には図示していないが、プロパティDB17は資産毎のCPU温度の時間変化をシステム情報として蓄積しておくことが可能である。
【0168】
かかるチャート画面20hにおいて、システム管理者6が表示端末4(図1)を操作して、日にち指定枠25c内の指定表示マーク51で指定されるイベント群マーク25cを指定すると、図27に示すチャート画面20iが表示画面4に表示される。なお、図27において、55は要チェックマーク、56はカーソル、57はダイアログボックス、58は枠状カーソルであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0169】
同図において、チャート画面20iの日別イベント群表示エリア25において、日にち指定枠25c内の指定表示マーク51で指定されるイベント群マーク25bをカーソル56で指定すると、メニュー「チェックを入れる」,「対応済み ○」のダイアログボックス57が表示され、枠状カーソル58でこれらメニューのいずれかを選択できる。
【0170】
そこで、いま、ダイアログボックス57でのメニュー「チェックを入れる」を選択したとすると、資産表示エリア21に表示される資産1のうちのイベント群種別選択部25dに表示される種別のイベント群が関連する資産1、この場合、資産1Aに要チェックマーク55が付されることになる。この要チェックマーク55が付されたアイコンの資産1は、イベント群の種別が警告未対応のものであるが、この要チェックマーク55が付されると、警告未対応のイベント群がなくなり、代わりにこの要チェックマーク55が付されたものとなる。
【0171】
なお、ダイアログボックス57でメニュー「対応済み ○」が選択されると、警告に対して対応済みということになり、該当する資産1、この場合、資産1Aのアイコン1aに付されていた選択表示マーク50が消去される。従って、警告に対応した資産1に対しては、ダイアログボックス57のメニュー「対応済み ○」を選択することにより、選択表示マーク50を消去して対応済みの状態でアイコンを表示させることができる。
【0172】
なお、以上の実施形態では、図1において、監視サーバ3を用いたが、この監視サーバ3の各資産1の状況を監視するという上記の機能をイベント管理サーバ2のもたせることにより、監視サーバ3を省くこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0173】
【図1】本発明による統合資産管理システムの一実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】図1におけるイベント管理サーバの一具体例を示す構成図である。
【図3】図2に示すDB部での情報の処理の流れを示す図である。
【図4】図2におけるイベントDBの一具体例を示す図である。
【図5】図3における重要イベントテーブルの一具体例を示す図である。
【図6】図3におけるイベント群テーブルの一具体例を示す図である。
【図7】図5に示す重要イベントテーブルと図6に示すイベント群テーブルとを用いて図4に示すイベントDBのイベント情報から作成したイベント群DBの一具体例を示す図である。
【図8】図3における支援情報テーブルの一具体例を示す図である。
【図9】図3でのイベント群DBに格納されたイベント群から図8に示す支援情報テーブルを用いて作成された支援情報DBの一具体例を示す図である。
【図10】図3におけるプロパティDBの一具体例を示す図である。
【図11】図3におけるローカル情報DBの一具体例を示す図である。
【図12】図1におけるイベント管理サーバのイベントの処理動作を示すフローチャートである。
【図13】図1におけるイベント管理サーバの表示端末への情報提供処理動作を示すフローチャートである。
【図14】図1における表示端末で表示されるイベント画面のうちの標準画面の一具体例を示す図である。
【図15】図14における標準画面で用いるプルダウンメニューの一具体例を示す図である。
【図16】図14に示すチャート画面のX軸メニュー選択部を操作してプルダウンメニュー(図15(a))でのメニュー「トラブル頻度」に変更したときのチャート画面を示す図である。
【図17】図14に示すチャート画面のY軸メニュー選択部を操作してプルダウンメニュー(図15(a))でのメニュー「購入年度」に変更したときのチャート画面を示す図である。
【図18】図1における表示端末で表示されるイベント画面のうちの物理ロケーション表示画面の一具体例を示す図である。
【図19】図1における表示端末で表示されるイベント画面のうちの会社組織図表示画面の一具体例を示す図である。
【図20】図1における表示端末で表示されるイベント画面のうちのネットワーク図表示画面の一具体例を示す図である。
【図21】図14に示すチャート画面でのイベント種別選択部で種別を「資産1Aの未表示」としたときのチャート画面を示す図である。
【図22】図21に示すチャート画面で日にち指定枠で他の日にちを指定したときのチャーと画面を示す図である。
【図23】図14に示すチャート画面でのイベント種別選択部で種別を「資産1Bの正常起動・終了」としたときのチャート画面を示す図である。
【図24】図23に示すチャート画面で日にち指定枠で他の日にちを指定したときのチャート画面を示す図である。
【図25】図14に示すチャート画面でのイベント種別選択部で種別を「警告未対応」としたときのチャート画面を示す図である。
【図26】図25に示すチャート画面で日にち指定枠で他の日にちを指定したときのチャート画面を示す図である。
【図27】図26に示すチャート画面で日にち指定枠内のイベント群マークを指定したときのチャート画面を示す図である。
【符号の説明】
【0174】
1,1A〜1C 資産
1a〜1c,2a,3a,4a アイコン
2 イベント管理サーバ
3 監視サーバ
4 表示端末
5 ネットワーク
6 システム管理者
10 通信部
11 CPU
12 DB部
13 イベントDB
13a イベント番号
13b 受信日時
13c 資産名
13d イベント種別
14 イベント群DB
14a イベント群番号
14b 取得日時
14c 資産名
14d イベント群種別
15 支援情報DB
15a 支援情報番号
15b 取得日時
15c 資産名
15d 支援表示パターン
15e レベル
16 ローカル情報DB
16a ローカル情報名
16a1 オフィスマップ(ローカル情報)
16a2 会社組織図(ローカル情報)
16a3 ネットワーク図(ローカル情報)
16b コンテンツ
17 プロパティDB
17a 資産名
17b システム情報
17c 支援情報
18a 重要イベントテーブル
18b イベント群テーブル
19 支援情報テーブル
19a イベント群
19b 条件
19c 支援情報
19c 支援表示パターンとレベル
20,20a〜20i チャート画面
21 資産表示エリア
21X X軸項目表示エリア
21Y Y軸項目表示エリア
22X X軸メニュー選択部
22Y Y軸メニュー選択部
23X,23Y プルダウンボタン
24 イベント詳細表示エリア
24a 日付
24b〜24l イベント詳細情報
25 日別イベント群表示エリア
25a カレンダ
25b イベント群マーク
25c 日指定枠
25d イベント群種別表示選択部
25e プルダウンボタン
26 支援情報種別選択エリア
26a プルダウンボタン
26b 支援マーク
27 吹き出し
28 電源OFFマーク
30〜33 プルダウンメニュー
40A 物理ロケーション表示画面
40B 会社組織図表示画面
40C ネットワーク図表示画面
50 選択表示マーク
51 指定表示マーク
52 経過情報
53 関連情報
54 時間別表示
52a,53a,54a スクロールバー
55 要チェックマーク
56 カーソル
57 ダイアログボックス
58 枠状カーソル
TA 「チャート表示」タブ
TB 「物理ロケーション表示」タブ
TC 「社内組織図表示」タブ
TD 「ネットワーク図表示」タブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクライアント端末と、該クライアント端末と通信回線を介して接続されたイベント管理サーバと、該イベント管理サーバのイベント管理情報を表示する表示端末とを備えたクライアント端末の管理システムにおいて、
該イベント管理サーバは、
制御部と、
該クライアント端末夫々で発生したイベントに関するイベント情報を格納するイベントデータベースと、
イベントの重要性に関する情報が規定され、該イベントデータベースに格納された該イベント情報から重要なイベントの該イベント情報を選択するための重要イベントテーブルと、
該重要イベントテーブルによって選択された関連性のある該イベント情報の組み合わせをイベント群とするためのイベント群テーブルと、
該イベント群を格納するイベント群データベースと、
該複数のクライアント端末の物理的な配置関係やネットワーク上の階層構造に関する情報を、ローカル情報として、格納したローカル情報データベースと
を備え、
該制御部は、
該イベントデータベースに格納された該イベント情報のうちの、該重要イベントテーブルを参照して重要と判定された該イベント情報について、該イベント群テーブルを参照して、イベント群として登録すべきか否かを判定して、登録すべき該イベント情報を関連する同士で組み合わせてイベント群とし、該イベント群を、イベント管理情報として、該イベント群データベースに登録し、
該表示端末からのイベント管理情報の表示要求を受け付けて、該イベント群データベースから該イベント群を読み出し、該ローカル情報データベースから読み出したローカル情報とともに、イベント管理情報として、該表示端末に送信し、
該表示端末は、
該イベント管理サーバから送信される該イベント管理情報を受信し、
表示画面に、受信した該イベント管理情報を基に、クライアント端末の表示エリアとイベント群の表示エリアとを設け、該ローカル情報による該クライアント端末の物理的な配置やネットワーク上の階層構造を基に、該クライアント端末の画像を配列して該クライアント端末の表示エリアで表示し、日にち毎のイベント群の個数を表示することによってイベント群発生数の経時変化を該イベント群の表示エリアに表示する
ことを特徴とするクライアント端末の管理システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記イベント管理サーバは、
イベント群の種別毎に、支援情報が得られる条件と支援情報の形態とが設定され、前記イベント群から支援情報を作成するための支援情報テーブルと、
該支援情報を格納する支援情報データベースと
を備え、
前記制御部は、
前記イベント群データベースに格納されている前記イベント群に対し、該支援情報テーブルを参照して、対応する支援情報の有無を判定し、対応する支援情報を該支援情報データベースに登録し、
前記表示端末からのイベント管理情報の前記表示要求を受け付けて、該支援情報データベースに格納されている該支援情報を、前記イベント群と前記ローカル情報とともに、イベント管理情報として、前記表示端末に送信し、
前記表示端末は、前記クライアント端末の表示エリアでの前記クライアント端末の画像の表示形態を該支援情報に応じたものとする
ことを特徴とするクライアント端末の管理システム。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記表示端末での前記クライアント端末の表示エリアでの前記クライアント端末の画像が、縦軸と横軸による空間内に前記ローカル情報に応じた配列関係で配置表示され、
該縦軸と該横軸とに夫々パラメータが変更可能に表示され、該パラメータの変更に応じて前記クライアント端末の画像の配置関係を変更可能とした
ことを特徴とするクライアント端末の管理システム。
【請求項4】
請求項2または3において、
前記表示端末の表示画面の前記イベント群の表示エリアでは、
日にちの指定手段が表示され、
前記クライアント端末の表示エリアでは、該指定手段で指定された日にちでのイベント群に対する前記支援情報に応じて、該当する前記クライアント端末の画像の表示形態を設定する
ことを特徴とするクライアント端末の管理システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つにおいて、
前記複数のクライアント端末と前記通信改正を介して接続された監視サーバを備え、
該監視サーバは、前記クライアント端末夫々からの前記イベント情報の有無を監視し、イベントを発生しなくなってイベント情報を送信しなくなった前記クライアント端末に関し、イベント不発生のイベント情報を前記イベント管理サーバに送信する
ことを特徴とするクライアント端末の管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2009−301330(P2009−301330A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155208(P2008−155208)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】