説明

クリーニング制御装置

【課題】無駄なクリーニングが実行されるのをより適切に回避してインクの消費を抑制する。
【解決手段】マニュアルクリーニングが指示されたとき、電源オンされた以降に1回も印刷が行なわれなかった場合(S110)や、前回にクリーニング動作が実行された以降に1回も印刷が行なわれなかった場合(S120)には、ノズル23の目詰まりが確認されていない旨のメッセージ画面を表示してクリーニングの続行の要否を受け付け(S140)、クリーニングの続行が指示された場合にはフラッシング動作を実行し(S160)、クリーニングの続行が指示されなかった場合にはクリーニングの実行をキャンセルする。これにより、無駄なクリーニングが実行されるのをより適切に回避してインクの消費を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出ヘッドが有するノズルから液体を吐出することにより画像を媒体に形成する画像形成装置における、前記ノズルのクリーニングを制御するクリーニング制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のクリーニング制御装置としては、マニュアル操作によりクリーニングの実行が指示されたときには、ノズルの目詰まりが解消されるまで、ノズルチェック処理とクリーニング処理とを繰り返し行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、ノズルチェック処理によりクリーニングの要否を判定し、クリーニングが必要と判定した場合には、次にクリーニングが不要と判定されるまでインク吸引量が少ない処理から徐々にインク吸引量が多い処理に切り替えながらクリーニング処理を繰り返し実行している。また、この装置では、クリーニングが不要と判定した場合でも、少なくとも1回はクリーニング処理を実行している。
【0003】
また、前回のテスト印刷からの経過時間に基づいてユーザーからのマニュアルクリーニング指示が誤操作によるものか否かを判定するものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。この装置では、テスト印刷が実行されたときにタイマーをスタートさせ、ユーザーからのマニュアルクリーニングが指示されたときに前回のテスト印刷から所定時間が経過している場合には、ユーザーによるマニュアルクリーニングの指示は誤操作によるものと判断して、インク吸引よりもインク消費量の少ないフラッシングを行なうものとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−202433号公報
【特許文献2】特開2007−196596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、マニュアルクリーニングは印刷品質を確保する上で必要な処理であるものの、多量のインクの消費を伴うことから、無駄なクリーニングが実行されないようにすることが望ましい。
【0006】
本発明のクリーニング制御装置は、無駄なクリーニングが実行されるのをより適切に回避して液体の消費を抑制することを主目的とする。
【0007】
本発明のクリーニング制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のクリーニング制御装置は、
吐出ヘッドから液体を吐出することにより画像を媒体に形成する画像形成装置における、前記吐出ヘッドのクリーニングの実行を制御するクリーニング制御装置であって、
ユーザーからクリーニング要求が受け付けられた場合、前記クリーニング要求に先だって画像が媒体に形成されている形成済み時には該要求に基づいて前記クリーニングを実行し、前記クリーニング要求に先だって画像が媒体に形成されていない非形成済み時には所定の確認画面を出力してユーザーからクリーニングの続行の要否を受け付け該クリーニングの続行が要求された場合には該要求に基づいてクリーニングを実行し前記クリーニングの続行の要求がなされなかった場合にはクリーニングの実行をキャンセルする
ことを要旨とする。
【0009】
この本発明のクリーニング制御装置では、ユーザーからクリーニング要求が受け付けられた場合、クリーニング要求に先だって画像が媒体に形成されている形成済み時にはその要求に基づいてクリーニングを実行し、クリーニング要求に先だって画像が媒体に形成されていない非形成済み時には所定の確認画面を出力してユーザーからクリーニングの続行の要否を受け付けクリーニングの続行が要求された場合にはその要求に基づいてクリーニングを実行しクリーニングの続行の要求がなされなかった場合にはクリーニングの実行をキャンセルする。これにより、無駄なクリーニングが実行されるのをより適切に回避して液体の消費を抑制することができる。
【0010】
こうした本発明のクリーニング制御装置において、前記画像形成装置の電源投入後に1回も画像の形成がなされていない場合に前記非形成済み時として制御するものとすることもできる。こうすれば、ユーザーからのクリーニング要求が吐出ヘッドの状態が確認されていない状況でなされたものであるか否かをより適切に判断することができる。
【0011】
また、本発明のクリーニング制御装置において、前回にクリーニングが実行されてから1回も画像の形成がなされていない場合に前記非形成済み時として制御するものとすることもできる。こうすれば、ユーザーからのクリーニング要求が吐出ヘッドの状態が確認されていない状況でなされたものであるか否かをより適切に判断することができる。
【0012】
さらに、本発明のクリーニング制御装置において、前記形成済み時には前記第1のクリーニング処理を実行し、前記非形成済み時には前記第1のクリーニング処理よりも液体消費量が少ない第2のクリーニング処理を実行するものとすることもできる。この場合、前記第1のクリーニング処理は、液体吸引処理であり、前記第2のクリーニング処理は、フラッシング処理であるものとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態のインクジェットプリンター20の構成の概略を示す構成図。
【図2】キャッピング装置40の構成の概略を示す構成図。
【図3】クリーニング処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図4】クリーニング継続確認画面60の一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態としてのインクジェットプリンター20の構成の概略を示す構成図であり、図2はキャッピング装置40の構成の概略を示す構成図である。
【0015】
本実施形態のインクジェットプリンター20は、図1に示すように、紙送りモーター33による紙送りローラー35の駆動により記録紙Pを図中奥から手前に搬送する紙送り機構31と、紙送り機構31によりプラテン38上に搬送された用紙Pに印刷ヘッド24に形成されたノズル23からインク滴を吐出して印刷を行なうプリンター機構21と、プラテン38の印字領域よりも右寄りの右端付近に配置され印刷ヘッド24のノズル23が形成された面(以下、ノズル形成面という)を封止すると共に必要に応じてノズル23内のインクを吸引するインク吸引動作により印刷ヘッド24をクリーニングするキャッピング装置40と、プラテン38の印字領域よりも左寄りの左端付近に配置され印刷ヘッド24のノズル23から吐出されたインク滴を受けるインク受け48と、装置全体をコントロールするコントローラー50と、を備える。
【0016】
プリンター機構21は、図1に示すように、キャリッジベルト32に取り付けられキャリッジモーター34により駆動されてガイド28に沿って左右方向(主走査方向)に往復動するキャリッジ22と、キャリッジ22に搭載されシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各色のインクを貯留すると共に個別に交換可能なインクカートリッジ26C,26M,26Y,26Kと、インクカートリッジ26C,26M,26Y,26Kからそれぞれ供給された各インクに加圧してインク滴を吐出する複数のノズル23が形成された印刷ヘッド24とを備える。なお、印刷ヘッド24は、圧電素子に電圧を印加することによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用することができる他、発熱抵抗体(例えばヒーターなど)に電圧を印加することによりインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用することもできる。
【0017】
キャッピング装置40は、印刷ヘッド24をキャッピング装置40に対向する位置(いわゆるホームポジション)に移動させた状態でノズル形成面を封止することによりノズル23内のインクの乾燥を防止したり、ノズル形成面を封止した状態でノズル23内のインクを吸引することにより印刷ヘッド24をクリーニングするための装置として構成されており、図2に示すように、上方に開口した略直方体のキャップ42と、キャップ42の底部に接続された伸縮性のチューブ43に取り付けられた吸引ポンプ44と、キャップ42の底部に接続された伸縮性のチューブ45に取り付けられた大気開放バルブ46と、キャップ42を昇降させるための図示しない昇降機構と、を備える。印刷ヘッド24のクリーニング動作の一つとしてのインク吸引動作は、印刷ヘッド24をホームポジションに移動させ、この状態で図示しない昇降機構によりキャップ42を上昇させて印刷ヘッド24のノズル形成面を密閉し、ノズル形成面を密閉した後に大気開放バルブ46を閉成すると共に吸引ポンプ44を駆動することにより行なわれる。これにより、印刷ヘッド24とキャップ42とにより形成される密閉空間は負圧となり、ノズル23内のインクは強制的に吸引されるため、印刷ヘッド24のノズル23内のインクの状態をその吐出に適した良好な状態に保持することができる。なお、吸引ポンプ44の吐出口には、チューブを介して図示しない廃液タンクに接続されており、吸引ポンプ44により吸引されたインクは廃液タンクに排出される。
【0018】
インク受け48は、印刷ヘッド24のクリーニング動作の一つであるフラッシング動作時に印刷ヘッド24のノズル23から吐出されたインクを受けるために用いられるものである。フラッシング動作は、印刷ヘッド24をインク受け48に対向する位置に移動させ、印刷ヘッド24の全てのノズル23からインクをインク受け48に向けて強制的に吐出することにより行なわれる。このフラッシング動作を定期的に実行することにより、ノズル23の開口付近の増粘したインクは排出されるため、ノズル23内のインクの状態を吐出に適した状態に保持することができる。なお、フラッシング動作は、前述したインク吸引動作に比してクリーニング効果は弱いものの、インク消費量は少量である。
【0019】
コントローラー50は、CPU51を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、処理プログラムを記憶したROM52と、一時的にデータを記憶するRAM53と、書き換え可能で電源を切ってもデータは保持されるフラッシュメモリー54と、インターフェース(I/F)55と、を備える。このコントローラー50には、フレーム58にガイド28に沿って配置された光学スケール36aとキャリッジ22の背面に取り付けられて光学スケール36aを光学的に読み取る光学センサー36bとにより構成されキャリッジ22の主走査方向における位置を検出するキャリッジポジションセンサー36からのキャリッジポジションや、電源ボタン56からのオンオフ信号などがI/F55を介して入力されており、コントローラー50からは印刷ヘッド24への駆動信号や搬送モーター33への駆動信号,キャリッジモーター34への駆動信号,吸引ポンプ44への駆動信号,大気開放バルブ46の開閉信号などがI/F55を介して出力されている。また、コントローラー50は、ユーザーPC10からの印刷ジョブをI/F55を介して受け付けたり、ユーザーPC10とステータスデータのやり取りも行なう。なお、RAM53には、印刷バッファー領域が設けられており、ユーザーPC10から印刷データが受け付けられると、受け付けた印刷データは印刷バッファー領域に記憶される。
【0020】
こうして構成された実施例のインクジェットプリンター20では、ユーザーPC10から印刷ジョブを受け付けると、RAM53の印刷バッファーから印刷データ(画像データ)を読み出し、読み出した印刷データに基づいてプリンター機構21と紙送り機構31とを制御することにより画像を用紙に印刷する通常の印刷モードの他、ユーザーPC10から指示により印刷ヘッド24のすべてのノズル23からインクを吐出して用紙にノズルチェックパターンを印刷するノズルチェックパターン印刷モードにも対応している。ユーザーは、用紙に印刷されたノズルチェックパターンを目視により確認することにより、ノズル23に目詰まりが生じていないかを確認することができる。
【0021】
次に、こうして構成された実施例のインクジェットプリンター20の動作、特に、印刷ヘッド24をクリーニングする際の動作について説明する。図3は、コントローラー50のCPU51により実行されるクリーニング処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ユーザーPC10から発行されたクリーニングコマンドを受信したときに実行される。なお、クリーニングは、一定期間が経過する毎にクリーニングを実行するタイマークリーニングと、ユーザーが指示したタイミングでクリーニングを実行するマニュアルクリーニングとがある。ユーザーは、ユーザーPC10の設定画面上で各設定項目を選択することによりいずれかのクリーニングを指示することができる。
【0022】
クリーニング処理ルーチンが実行されると、コントローラー50のCPU51は、まず、受信したクリーニングコマンドがマニュアルクリーニングであるか否かを判定し(ステップS100)、マニュアルクリーニングでないと判定、即ち、タイマークリーニングと判定されると、インク吸引動作によるクリーニングを実行して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
【0023】
一方、マニュアルクリーニングと判定されると、電源オンされた以降に少なくとも1回の印刷が行なわれたか否か(ステップS110)、クリーニング動作が実行された以降に少なくとも1回の印刷が行なわれたか否か(ステップS120)をそれぞれ判定する。前者の判定は、電源ボタン56がオンされたときに図示しない初期化ルーチンにより値0に初期化され、印刷ジョブが受け付けられて印刷処理が実行されたときに値1が設定されるフラグの値を調べることにより行なうことができ、後者の判定は、クリーニング動作が実行されたときに値0に初期化され、印刷ジョブが受け付けられた印刷処理が実行されたときに値1が設定されるフラグの値を調べることにより行なうことができる。ステップS110,S120の印刷済みか否かの判定は、本実施形態では、通常の画像印刷とノズルチェックパターン印刷のいずれも含むものとした。
【0024】
電源オンされた以降に少なくとも1回の印刷が行なわれたと判定され、且つ、前回にクリーニング動作が実行された以降に少なくとも1回の印刷が行なわれたと判定された場合には、ユーザーはその印刷結果によりノズル23に目詰まりが生じていたかを判断する機会があったことから、ユーザーによるマニュアルクリーニングの指示はノズル23の不良を確認した上で行なわれたものと判断し、インク吸引動作によるクリーニング処理を実行して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
【0025】
一方、電源オンされた以降に1回も印刷が行なわれなかったと判定されたり、前回にクリーニング動作が実行された以降に1回も印刷が行なわれなかったと判定された場合には、クリーニング継続要否確認画面をユーザーPC10に出力してユーザーに対してクリーニング動作の継続の要否を受け付ける(ステップS140)。図4に、クリーニング継続要否確認画面60の一例を示す。クリーニング継続要否確認画面60は、図示するように、「ノズルの目詰まりが確認されていませんが、クリーニングを継続しますか?」というメッセージの表示と共に「はい」と「いいえ」のマウスボタンが設けられており、ユーザーはマウスのカーソルをいずれかのボタンに合わせてクリックすることにより、クリーニングを継続するかキャンセルするかを指示することができる。クリーニングの継続が指示された場合には、前述したフラッシング動作によるクリーニング処理を実行して(ステップS160)、本ルーチンを終了し、クリーニングの継続が指示されなかった場合には、クリーニングをキャンセルして本ルーチンを終了する。ここで、クリーニング継続要否確認画面60を介してクリーニングの継続が指示された場合にフラッシング動作によるクリーニング処理を実行するのは、ユーザーは印刷結果によりノズル23に目詰まりが生じていたかを判断する機会がなかったことから、インク吸引動作によるクリーニング処理を実行すると、無駄に大量のインクが消費されてしまう可能性が高いためである。
【0026】
以上説明した本実施形態のインクジェットプリンター20によれば、電源オンされた以降に1回も印刷が行なわれなかった場合や、前回にクリーニング動作が実行された以降に1回も印刷が行なわれなかった場合には、ノズル23の目詰まりが確認されていない旨のメッセージ画面を表示してクリーニングの続行の要否を受け付け、クリーニングの続行が指示された場合にはクリーニングを実行し、クリーニングの続行が指示されなかった場合にはクリーニングの実行をキャンセルするから、ノズル23の目詰まりが確認されていない状況で無駄なクリーニング処理が実行されるのを抑制することができる。しかも、クリーニングの続行が指示された場合にはフラッシング動作によるクリーニング処理を実行するから、ノズル23の目詰まりが発生しているのか不明な状況で大量のインクを消費するインク吸引動作を回避し、無駄なインクの消費を抑制することができる。
【0027】
上述した実施形態では、電源オンされた以降に1回も印刷が行なわれなかった場合や前回にクリーニング動作が実行された以降に1回も印刷が行なわれなかった場合に確認画面を介してクリーニングの続行が指示されたときには、フラッシング動作によるクリーニング処理を実行するものとしたが、印刷ヘッド24のノズル形成面をゴムなどの弾性部材により形成されたワイパーで拭き取ることによりノズル23の開口部に付着した粘度の高いインクを除去するワイピング動作が可能なプリンターでは、フラッシング動作に代えてワイピング動作を実行するものとしてもよい。また、インク吸引量が異なる複数パターンのインク吸引動作の実行が可能なプリンターでは、フラッシング動作に代えて通常時よりもインク吸引量が少ないインク吸引動作を実行するものとしてもよい。
【0028】
上述した実施形態では、電源オンされた以降に少なくとも1回の印刷が行なわれたか否かの判定とクリーニング処理が実行された以降に少なくとも1回の印刷が行なわれたか否かの判定とに基づいてクリーニング動作を決定するものとしたが、これらの判定のうちのいずれか一つを省略するものとしてもよい。
【0029】
上述した実施形態では、本発明のクリーニング制御装置をインクジェットプリンター20に適用して説明したが、原稿の読み取りが可能なスキャナーを備えるマルチファンクションプリンターに適用するものとしたり、FAX機能を備えるFAX装置に適用するものとしてもよい。
【0030】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0031】
10 ユーザーPC、20 インクジェットプリンター、21 プリンター機構、22 キャリッジ、23 ノズル、24 印刷ヘッド、26,26K,26C,26M,26Y インクカートリッジ、28 ガイド、32 キャリッジベルト、33 紙送りモーター、34 キャリッジモーター、35 紙送りローラー、36 キャリッジポジションセンサー、36a 光学スケール、36b 光学センサー、38 プラテン、40 キャッピング装置、42 キャップ、43,45 チューブ、44 吸引ポンプ、46 大気開放バルブ、48 インク受け、50 コントローラー、51 CPU、52 ROM、53 RAM、54 フラッシュメモリー、55 インターフェース(I/F)、56 電源ボタン、58 フレーム、60 クリーニング続行確認画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吐出ヘッドから液体を吐出することにより画像を媒体に形成する画像形成装置における、前記吐出ヘッドのクリーニングの実行を制御するクリーニング制御装置であって、
ユーザーからクリーニング要求が受け付けられた場合、前記クリーニング要求に先だって画像が媒体に形成されている形成済み時には該要求に基づいて前記クリーニングを実行し、前記クリーニング要求に先だって画像が媒体に形成されていない非形成済み時には所定の確認画面を出力してユーザーからクリーニングの続行の要否を受け付け該クリーニングの続行が要求された場合には該要求に基づいてクリーニングを続行し前記クリーニングの続行の要求がなされなかった場合にはクリーニングの続行をキャンセルする
ことを特徴とするクリーニング制御装置。
【請求項2】
前記画像形成装置の電源投入後に1回も画像の形成がなされていない場合に前記非形成済み時として制御することを特徴とする請求項1記載のクリーニング制御装置。
【請求項3】
前回にクリーニングが実行されてから1回も画像の形成がなされていない場合に前記非形成済み時として制御することを特徴とする請求項1または2記載のクリーニング制御装置。
【請求項4】
前記形成済み時には前記第1のクリーニング処理を実行し、前記非形成済み時には前記第1のクリーニング処理よりも液体消費量が少ない第2のクリーニング処理を実行することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載のクリーニング制御装置。
【請求項5】
請求項4記載のクリーニング制御装置であって、
前記第1のクリーニング処理は、液体吸引処理であり、
前記第2のクリーニング処理は、フラッシング処理である
クリーニング制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−194713(P2011−194713A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−63921(P2010−63921)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】