グレージングユニットの品質を分析する方法
本発明に記載のグレージングユニットの品質を分析する方法は、
グレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)のデジタル画像を生成するステップであり、テストチャート(4)が、インターフェースライン(13)を間に規定する複数のコントラスト要素(12)から成るパターンを示すステップと、
生成される画像からグレージング(2)を代表する量を計算するステップであり、計算が、処理ユニット(8)によって行われるステップと、
基準値に対して代表値の計算値を比較するステップと
を含む。
代表的な量は、グレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像の歪みを代表する。
グレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)のデジタル画像を生成するステップであり、テストチャート(4)が、インターフェースライン(13)を間に規定する複数のコントラスト要素(12)から成るパターンを示すステップと、
生成される画像からグレージング(2)を代表する量を計算するステップであり、計算が、処理ユニット(8)によって行われるステップと、
基準値に対して代表値の計算値を比較するステップと
を含む。
代表的な量は、グレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像の歪みを代表する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グレージングユニット、特に自動車のグレージングユニットの品質分析の分野に関する。
【0002】
本発明は、より詳細には、
グレージングによる反射によって生成されるテストチャートのデジタル画像を生成するステップであり、テストチャートが、インターフェースラインを間に規定する複数のコントラスト要素から成るパターンを示すステップと、
生成される画像からグレージングを代表する量を計算するステップであり、計算が、処理ユニットによって行われるステップと、
基準値に対して代表的な量の計算値を比較するステップと
を含む、グレージングの品質を分析する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
国際公開第02/42715号は、デジタル化された画像の各画素のデジタル処理によって、2つの方向での局所位相を抽出することから成るグレージングユニットの表面を分析する方法を説明している。局所位相の変動により、表面の曲率の変動または高さの変動をそれから推論するように、グレージングの表面の局所勾配の変動を計算することができる。
【0004】
グレージングの曲率の変動を基準量と比較することによって、グレージングを拒絶すべきかどうかについての選択に取りかかることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第02/42715号
【特許文献2】国際公開第2007/115621号
【特許文献3】米国特許第6392754号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この可能な選択基準により、確かにグレージングの曲率を判断することができるが、グレージングによる反射によって生成される画像の美的品質を必ずしも判断できるとは限らない。実際には、観察者の位置によって、表面欠陥は、反射による画像に同じ効果を示さないであろう。
【0007】
反射によってグレージングの美的品質を判断するこの種の方法を使用する試みが行われる場合、それにもかかわらず、グレージングユニットの中には、本当に美的に有害であることなしに、時には拒絶されることになるものがあり、あるいは逆もまた同様である。
【0008】
さらに、このタイプの方法の場合、グレージングの端縁について計算された量は、一般に信頼度が高くない。
【0009】
最後に、このタイプの方法は、長くて困難な較正を必要とする。
【0010】
また、国際公開第2007/115621号および米国特許第6392754号明細書は、グレージングの表面の形状を測定することを目的にする方法を説明している。これらの方法は、特に、グレージングの美的品質の査定についての関連性に関しては同じ欠点を有する。
【0011】
本発明の1つの目的は、グレージングの反射による美的品質の査定に関係のある技術基準を基礎として、グレージングを拒絶すべきかどうかを選択することができる、グレージングユニットによる反射によって生成される画像の品質を分析する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このために、本発明の主題は、
グレージングから遠ざかる方向にグレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートのデジタル画像を生成するステップであり、テストチャートが、インターフェースラインを間に規定する複数のコントラスト要素から成るパターンを示すステップと、
生成される画像からグレージングを代表する量を計算するステップであり、計算が、処理ユニットによって行われるステップと、
基準値に対して代表的な量の計算値を比較するステップと
を含む、グレージングユニットの品質を分析する方法であって、
代表的な量が、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像の歪みを代表することを特徴とする方法である。
【0013】
本発明は、グレージングの寸法特性からではなくて外側からグレージングの外側表面によって生成される反射による画像を基礎として、グレージングユニットによって生成される反射による画像の品質を判断することができる利点を有する。次いで、グレージングを拒絶すべきかどうかの選択は、グレージングによる外方への反射により生成される画像の美的品質の査定の考え方と関連性がある。
【0014】
本発明によって、グレージングは、目に見えない、かつ/または、美的でないと判断されない、幾何学的欠陥を示す場合に拒絶されることを阻まれる。逆に、重大な表面欠陥を示さないが、それでも反射により生成される画像において感知されるほどの美的欠陥を生じるグレージングユニットは、よりよく選択されることになる。
【0015】
さらに、本発明により、グレージングの全域わたって、特にグレージングの端縁について欠陥を評価することができる。
【0016】
また、本発明は、較正なしで可能な分析を行う。
【0017】
特定の実施形態によれば、本発明による方法は、分離して、または技術的に可能なすべての組合せについて採用される次の特徴、すなわち、
代表的な量が、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像のインターフェースラインの歪みを代表する、
代表的な量が、グレージングのゾーンにおいて、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像の各インターフェースラインの歪みを代表する、
コントラスト要素が、平行なインターフェースラインを間に規定する交互する明暗の帯であり、インターフェースラインは、グレージングの所定のゾーンにおいてグレージングの欠陥の予想方向に対して20°と70°との間の角度、好ましくは20°と60°との間の角度、好ましくは40°と60°との間の角度、好ましくは約45°の角度を形成するように方向付けられる、
前記代表的な量のうちの少なくとも1つが、統計量である、
統計量が、分離して、または任意の可能な組み合わせで採用される次の量、すなわち平均、加重平均、中央値、標準偏差、基準値より大きいまたはそれより小さい発生回数、最高値、または最低置から選択される、
前記代表的な量が、少なくとも1つのコントラスト要素の主配向を代表する少なくとも1つのラインの配向の値を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素の主配向を代表する少なくとも1つのラインの配向の局所的変化を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素の寸法を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素の寸法に関する局所的変化の代表的な量を含む、
コントラスト要素の主配向を代表するラインの局所的変化が、o(Pk+s)−o(Pk)という計算を含み、sは、選択されたステップであり、o(Pk)は、インデックスkの画素Pkにおけるコントラスト要素の主配向を代表するラインの配向の値である、
コントラスト要素の主配向を代表するラインが、コントラスト要素を少なくとも部分的に画定するインターフェースラインのうちの1つである、
帯(12)の主配向を代表するラインが、帯(12)を画定するインターフェースライン(13)のうちの1つである、
前記寸法が、コントラスト要素の局所的な厚さe(Pk)、または2つのコントラスト要素間の距離である、
局所的な厚さが、2つの隣接するインターフェースライン間の距離によって計算される、
前記寸法の相対的な局所的変化の度合いが、e(Pk+s)−e(Pk)を計算するステップを含み、e(Pk)は、インデックスkの画素Pkにおけるコントラスト要素の前記寸法の値であり、sは、変化の度合いのステップである、
計算が、いくつかのインターフェースライン、および/または、いくつかのコントラスト要素について繰り返される、
計算が、画像を解析するために1つまたは複数の予め規定されたゾーンの内側で繰り返される、
方法が、第1の画像と異なる、少なくとも1つの補助画像によって繰り返される、
補助画像は、コントラスト要素が平行なインターフェースライン(13)を間に規定するが、第1の画像を得るために使用されるテストチャートのインターフェースライン(13)の方向に対して30°と150°との間の角度、好ましくは60°と120°との間の角度、なお一層好ましくは80°と100°との間の角度、好ましくは約90°の角度を形成する、交互する明暗の帯であるテストチャートについて得られる、
第2の画像に使用されるテストチャートのインターフェースライン(13)が、グレージングの所定のゾーンにおけるグレージングの欠陥の予想方向に対して20°と70°との間の角度、好ましくは20°と60°との間の角度、好ましくは40°と60°との間の角度、好ましくは約45°の角度を形成するように方向付けられる、
装置とグレージングの平面の法線との間の入射角が、0°と90°との間、好ましくは自動車の側方グレージングユニットについて40°と70°との間、および好ましくは自動車ルーフについて60°と80°との間にある、
装置の軸線とグレージングの平面の法線との間の入射角が、テストチャートの平面とグレージングの平面との間の角度に等しい、
コントラスト要素が、帯および/または、正方形および/または、斑点である、
画像を生成するステップが、
インターフェースラインを間に規定する複数のコントラスト要素から成るパターンを有するテストチャートに、グレージングを曝すステップと、
デジタルセンサを有する装置によって、装置に向かってグレージングによって反射される画像をデジタル的に取得するステップと
を含む、
グレージングによる反射によって生成されるテストチャートの画像が、グレージングの外側表面からの、たとえばグレージングの理論表面からの、グレージングの測定された表面からの、またはグレージングの曲率のシミュレーションによって得られる表面からのシミュレーションによって得られる、
方法が、比較の結果に従ってグレージングを拒絶すべきかどうかを選択するステップを含む
のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0018】
本発明の他の主題は、グレージングを形成する方法とこれに続く形成されたグレージングの品質を分析する方法とを含む、グレージングユニットを製造する方法であって、品質を分析する方法が、上記で説明した通りであることを特徴としている。
【0019】
特定の実施形態によれば、本発明によるグレージングを製造する方法は、分離して、または技術的に可能なすべての組合せについて採用される次の特徴、すなわち、
グレージングを形成する方法が、所定のゾーンにおいてグレージングの欠陥の前記予想方向を規定するグレージングを形成するステップを含む、
グレージングを形成するステップが、少なくとも1つのローラと接触するステップを含み、欠陥の予想方向が、ローラの軸に沿って、またはこの方向に直角である、
グレージングを形成するステップが、たとえば押圧するために、またはグレージングが重力下で沈下できるようにするために、グレージングの端縁を保持するステップを含み、端縁の領域内での欠陥の予想方向が、それぞれの端縁に平行、またはそれに直角である
のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0020】
また、本発明の主題は、グレージングから遠ざかる方向にグレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートのデジタル画像を生成するための手段と、生成された画像を処理するための処理ユニットとを備える、グレージングユニットの品質を分析するためのデバイスであり、処理ユニットがメモリおよびコンピュータを備えるデバイスであって、デバイスが、上記で説明したような品質分析方法を実施することができ、メモリが、上記で説明した品質分析方法を実施することができるプログラムを含み、プログラムが、生成された画像からグレージングの代表的な量を計算することができ、代表的な量が、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像の歪みを代表することを特徴とする、デバイスである。
【0021】
デバイスの特定の実施形態によれば、画像を生成するための手段は、テストチャート、およびデジタルセンサを有する装置を備え、テストチャートおよび装置は、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像をそれぞれ生成し取得するように配置され、テストチャートは、たとえばスクリーンであり、デバイスは、たとえば、スクリーンの上にテストチャートのパターンを投影するためのプロジェクタを備えている。
【0022】
本発明は、単に例示として与えられ、添付の図面を参照して行われる次の説明を読むとよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明によるグレージングユニットの品質を分析するためのデバイスを示す概略図である。
【図2】テストチャートのパターンの例を示す拡大図である。
【図3】図1のデバイスおよび図2のパターンを有する2つの異なるグレージングユニットによる反射によって得られる生のデジタル画像を示す図であり、グレージングは、いかなる重欠陥も示さない図である。
【図4】図1のデバイスおよび図2のパターンを有する2つの異なるグレージングユニットによる反射によって得られる生のデジタル画像を示す図であり、グレージングは、重欠陥を示す図である。
【図5】本発明によるアルゴリズムによって処理した後の、図3の画像を示す図である。
【図6】本発明によるアルゴリズムによって処理した後の、図4の画像を示す図である。
【図7】解析された歪みのタイプを示す概略図である。
【図8】解析された歪みのタイプを示す概略図である。
【図9】テストチャートのパターンが有利な方法で方向付けられる本発明の実施形態の変形形態による、同じグレージングによって得られる反射の画像を示す図である。
【図10】テストチャートのパターンが有利な方法で方向付けられる本発明の実施形態の変形形態による、同じグレージングによって得られる反射の画像を示す図である。
【図11】図9に対する比較として与えられ、同じグレージングについてであるが、テストチャートのパターンの他の配向について得られた画像を示す図である。
【図12】図10に対する比較として与えられ、同じグレージングについてであるが、テストチャートのパターンの他の配向について得られた画像を示す図である。
【図13】図9から図12までの枠取りされたゾーンにおいて、欠陥に対するテストチャートの帯の配向の関数として、ラジアン/画素で、配向の局所的変化の平均を計算するために得られた結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、グレージングユニット2の外側表面による反射によって生成される画像の分析を実行するのに適した、本発明によるデバイス1を示している。
【0025】
デバイスは、テストチャート4と、デジタルカメラ6と、装置6によって生成される画像を処理するためのユニット8とを備えている。
【0026】
ここで、テストチャート4は、画像がプロジェクタ10によって投影されるスクリーンである。この画像は、たとえば、図2に示されるように交互する明暗の帯のパターンである。これは、より一般的には、インターフェースライン13を間に規定する複数のコントラスト要素から成るパターンから成る。
【0027】
テストチャート4は、平坦であることが好ましい。これは、たとえば、グレージング2の表面に対して0°と90°との間の角度を形成する平面に延在する。この角度は、実際の観察条件にできるだけ接近するように、たとえば、自動車のサイドグレージングユニットの場合は40°と70°との間、たとえば約60°にある。自動車ルーフの場合、この角度は、たとえば60°と80°との間、たとえば約75°にある。たとえば40°において、より大きな角度により、二次反射によるいかなる乱れをも低減することができる。
【0028】
たとえばCCDセンサを有するカメラ(または撮影装置)であるデジタル装置6は、反射によってテストチャート4の画像を受信するように配置される。示された例では、装置6は、グレージング2に対してテストチャート4と対向する方向に配置される。
【0029】
デジタル装置6の軸線とグレージング2の平面の法線との間の角度αは、テストチャート4の平面とグレージング2の平面との間の角度βに等しい。
【0030】
内側に湾曲したグレージングユニットの場合には、グレージング4の平面は、たとえば、グレージング2の中心の接線方向にある平面として考えられる。
【0031】
デジタル装置6は、グレージング2によって生成されるテストチャート4の反射による画像のデジタル化された画像を処理ユニット8に提供する。
【0032】
各グレージング2によって生成される生の画像は、反射によって異なる品質レベルを示す2つのアナロググレージングユニット2について、図3および図4にそれぞれ示されている。この例では、特に、自動車ルーフが関係している。
【0033】
次いで、デジタル的に取得された画像は、画像の少なくとも1つの予め規定されたゾーンZについて、処理ユニット8によって自動化された方法で処理される。図3および図4に示される例では、ゾーンZは、グレージングによって生成される画像全体に対応するが、これは、特には関係しない、いくつかの別個のゾーンZから成る場合があることに留意されたい。
【0034】
処理ユニット8は、処理プログラムが記録されるメモリ14と、処理プログラムを実行することができるコンピュータ16とを備えている。
【0035】
処理プログラムは、コンピュータ16によって、グレージング2による反射によって生成される画像の歪みを代表する量の計算を行うことができる。
【0036】
次いで、代表的な量が、対応するグレージング2について計算される量と基準量との間の比較の結果に従って、グレージング2を拒絶すべきかどうかを選択するために使用される。
【0037】
基準量は、たとえば、基準サンプルについて測定し計算することによって得られる。
【0038】
説明した例において、代表的な量は、より詳細には、インターフェースラインの配向の局所的変化の統計量、および/または、コントラスト要素の厚さの相対的な局所的変化の統計量である。より一般的には、本発明によれば、代表的な量は、少なくとも1つのコントラスト要素の主配向を代表するラインの配向の局所的変化を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素の長さ寸法の相対的な局所的変化を代表する量の問題である。ここで、コントラスト要素の主配向を代表するラインは、コントラスト要素を画定するインターフェースラインのうちの1つである。
【0039】
したがって、より一般的にはかつ本発明によれば、代表的な量は、グレージング2による反射によって生成される画像の歪みを代表する、特にコントラスト要素のおよび/またはインターフェースラインの歪みを代表する量の問題である。上記で述べたものの他に、統計量は、下記に記述される変形形態で説明されるように認識され得る。
【0040】
インターフェースラインの配向の局所的変化は、インターフェースラインの局所的変化の度合いによって、またはこの度合いに比例する量によって計算される。
【0041】
したがって、プログラムは、インターフェースライン(13)のインデックスkの各画素Pkについて、量To(Pk)=[o(Pk+s)−o(Pk)]/s]を計算することができ、sは、選択されたステップ、o(Pk)は、画素Pkにおけるインターフェースラインの局所的な配向の量である。
【0042】
計算の場合には、o(Pk)は、画素Pkにおけるインターフェースラインの法線の配向についての量であるとして選択されている。変形形態として、もちろんこれは、接線の配向の量から、または法線の配向の量の任意の精密な関数から成ることができる。
【0043】
次いで、To(Pk)の計算が、インターフェースライン13の各画素Pkについて繰り返され、次いで、所定の分析ゾーンZの内側で各帯12について繰り返される。
【0044】
図5および図6は、処理した後のそれぞれ図3および図4の画像を示している。インターフェースライン13は、より詳細に認識でき、間に帯12、ならびに帯12の中線18を画定する。
【0045】
変化の度合いの量を視覚的に明らかにするために、図5および図6に示されるインターフェースライン13の各画素は、その量に従って彩色されている。したがって、度合いの高い量に対応する画素は、より明るく現れる。
【0046】
計算に続くステップでは、プログラムは、処理ユニット8が各分析ゾーンZの内側でインターフェースライン13の各画素の変化の度合いToの平均Moを計算できるようになる能力を有する。
【0047】
Moの量は、各グレージングユニット2および各分析ゾーンZについて基準量と比較される。ユニット8の処理プログラムは、たとえば、この比較を実行することができる。基準量は、各ゾーンZについて規定され、たとえば異なるゾーンZについては異なっている。
【0048】
図4のグレージング2について得られるMoの量は、図3のグレージング2についてのMoの量よりも大きい。したがって、図3のグレージング2は、たとえば、反射によってよりよい美的品質を有すると考えられることになる。
【0049】
比較の結果は、たとえば図4のグレージング2の拒絶をもたらすが、図3のグレージング2は維持されることになる。次いで、図3のグレージング2は、たとえば他の試験を通過するであろう。
【0050】
例として、図7は、配向の局所的変化の度合いを計算することによって明らかにされる歪みのタイプを示している。
【0051】
本例に使用される第2の統計量は、コントラスト要素12の長さ寸法の相対的な局所的変化である。ここで、長さ寸法は、帯12の局所的な厚さであるとして選択されている。
【0052】
上記で説明したように、各帯12は、第1のインターフェースライン13および第2のインターフェースライン13によって画定される。各帯12は、上述した中線18をもつ。
【0053】
帯12の中線18は、各画素Pkが帯12を画定するインターフェースライン13から等距離にあるラインである。
【0054】
局所的な厚さe(Pk)は、この例では分析ゾーンZの各帯12の中線18の各画素Pkについて計算される。これは、中線18の画素Pkと、帯12のインターフェースライン13のうちの1つとの間の距離の2倍から成る。
【0055】
e(Pk)の計算は、中線18のインデックスkの各画素Pkについて繰り返され、次いで、各分析ゾーンZの内側で各帯12について繰り返される。
【0056】
e(Pk)の量は、メモリ14に格納され、対応する画素Pkと関連する。
【0057】
次いで、長さ寸法の相対的な局所的変化の度合いが、中線18のインデックスkの画素Pkについて
Te(Pk)=[e(Pk+s)−e(Pk)]/[s.e(Pk)]
によって計算され、sは、変化の度合いのステップである。
【0058】
次いで、Te(Pk)の計算は、各ゾーンZの内側で、各帯12の中線18のインデックスkの各画素Pkについて、およびゾーンZの各帯12について繰り返される。
【0059】
次いで、プログラムは、処理ユニット8が各分析ゾーンZの内側で、中線18の画素すべてについて変化の度合いTeの平均Meを計算することを確実にすることができる。
【0060】
配向の局所的変化の度合いToに関する限りでは同じ方法で、平均Meが、各ゾーンZについて基準値と比較され、グレージングを拒絶すべきかどうかの選択は、この比較またはこれらの比較の結果を基準にしている。
【0061】
図8は、厚さの相対的な局所的変化の度合いを計算することによって明らかにされる歪みの例を示している。
【0062】
上記で説明したデバイスは別として、本発明の主題はまた、上記のデバイスを実行する方法であり、すなわち一般に、方法は、
グレージングから遠ざかる方向にグレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートのデジタル画像を生成するステップであり、テストチャートが、インターフェースラインを間に規定する複数のコントラスト要素から成るパターンを示すステップと、
生成される画像からグレージングを代表する量を計算するステップであり、計算が、処理ユニットによって行われるステップと、
基準量に対して代表的な量について計算される量を比較するステップと
を含み、代表的な量は、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像の歪みを代表する。
【0063】
特定の実施形態によれば、本発明による方法は、上記で説明した特徴を有する。
【0064】
変形形態として、本方法は、さまざまな画像の結果に従って拒否の選択を行うために、少なくとも1つの補助画像、たとえば3つの補助画像によって繰り返される。テストチャートのパターンは、たとえば、補助画像のそれぞれについて得られる。他の例によれば、補助画像を生成するために変えるのは、テストチャート4ではなくてグレージング2である。
【0065】
また、変形形態として、少なくとも1つの補助画像は、テストチャートの好ましい方向に直角の方向に、第1の画像に対して並進移動でオフセットされるテストチャートから生成される。
【0066】
また、変形形態として、コントラスト要素の配向は、たとえば、帯を画定するインターフェースラインのうちの1つに平行な、または中線に平行なラインによって表される。また、この配向は、2つの隣接するインターフェースラインの加重平均に対応するラインから成ることができ、それぞれの係数kおよび1−kに対して、kは、0と1との間である。
【0067】
さらなる変形形態として、統計量は、加重平均、中央値、標準偏差、最高値、最低値、基準値より大きいかまたはそれより小さい発生回数、および任意の適切なタイプの他の統計量、あるいは任意の適切なタイプのこれらの量のうちのいくつかの組合せである。
【0068】
しかしながら、たとえ統計量が好ましくても、これは、基準量と直接比較される生の量の変形形態のケースであり得ることに留意されたい。
【0069】
変形形態として、前記分析ゾーンZの異なる数が規定される。分析ゾーンまたは複数のゾーンZの数、位置、および大きさは、任意の適切なタイプから選択される。
【0070】
また、変形形態として、代表的な量は、コントラスト要素の寸法、またはこの寸法の統計量であり、必ずしもこの寸法の相対的な局所的変化の度合いであるとは限らない。したがって、たとえば、帯の厚さの局所的な量を基準値と比較することができるであろう。変形形態として、配向を代表するライン、すなわちインターフェースラインの配向の局所的な量は、基準量と比較される。寸法は、たとえば、直線の(厚さ、距離)または面積の寸法である。
【0071】
さらなる変形形態として、コントラスト要素は、帯、および/または正方形、および/または斑点、および/または任意の適切なタイプの幾何学的要素である。
【0072】
正方形の場合には、寸法は、たとえば、正方形の間の距離、または正方形の大きさ寸法である。
【0073】
斑点の場合には、関心は、より詳細に、斑点の寸法、および/または斑点の間の距離、および/または斑点が好ましい方向に変形されている場合は斑点の配向に向けられる。
【0074】
また、変形形態として、画像は、グレージングの外側表面からの、たとえばグレージングの理論表面からの、測定された表面からの、またはグレージングの曲率のシミュレーションによって得られる表面からのシミュレーションによって得られる。
【0075】
さらなる変形形態として、コントラスト要素の画像は、スクリーン上の投影によって得られるのではなく、本来対比されるテストチャートによって得られる。
【0076】
また、変形形態として、本発明による方法は、グレージングの外側表面の高さを計算する知られているタイプの方法と組み合わされる。2つの方法は、実際には、相補形であるデータを提供することができる。
【0077】
図9および図10に示される他の実施形態によれば、テストチャートのパターンは、欠陥の予想方向に対して45°の角度を形成する平行なインターフェースラインを間に画定する、交互する明暗の帯から成る。
【0078】
実際には、本方法は、グレージングの形成に関連付けられる欠陥、たとえばローラ(たとえば、搬送ローラまたは成形ローラ)との接触によって、あるいは後者が(特にグレージングの端縁で)重力によって変形されるときはグレージングを引き伸ばすことによってのみ、生成される欠陥を検出することが狙いであることが非常に多い。これらの欠陥は、引き延ばされ、常に、(たとえば、端縁上の)1つまたは複数の知られている所定のゾーンにおいて、および各ゾーンに対して知られている予想方向(たとえば、ローラの軸の方向、または端縁の方向)に現れる。
【0079】
自動車ルーフまたは風防ガラスの場合、より一般的には、実質的に長方形の輪郭を有するグレージングユニットの場合、これらの欠陥の方向は、これらのグレージングユニットの端縁に実質的に平行であるか、またはそれに直角である。
【0080】
この変形形態によれば、テストチャートのインターフェースラインは、欠陥の予想方向に対して45°の角度を形成する。この変形形態によれば、2つの画像が取得され、すなわち欠陥の予想方向に対して45°のところの第1の配向ついての1つ、および、第1の画像を得るのに使用されるテストチャートのパターンに対して90°の角度を形成する、やはり45°のところの第2のものである。
【0081】
比較として、図11および図12は、欠陥の方向に対して0°、または90°に方向付けられるテストチャートのパターンを示している。
【0082】
本発明のこの変形形態によるテストチャートの配向(図9および/または図10)は、欠陥が目に見えない図12で得られる結果に反して、たとえ単一の画像が取られても、欠陥が検出されることを保証するという利点を有する。
【0083】
さらに、テストチャートの帯のこの種の配向により、欠陥の大きさを可視化することができる。
【0084】
実際には、図9および図10で目に見えるように、欠陥は目に見えるが、その大きさは査定するのが困難である図11、ならびに欠陥が目に見えない図12に反して、欠陥の幅および長さを評価することができる。
【0085】
次いで、帯のこの種の配向は、行われる計算が考慮される各インターフェースラインの配向の局所的変化の計算、または考慮される各帯の厚さの局所的変化の計算である場合に、特に有効である。
【0086】
次いで、計算は、欠陥の重大さに関しては特に信頼度が高くなることが確かめられている。
【0087】
テストチャートの帯の配向は、もちろん、必ずしも正確に45°であるとは限らない。一般に、この配向は、たとえば20°と70°との間、好ましくは20°と60°との間、好ましくは40°と60°との間、好ましくは約45°である。
【0088】
図13は、図9から図12までの枠取りされた所定のゾーンにおいて、欠陥の方向に対するテストチャートの帯の配向の関数として、ラジアン/画素で、配向の局所的変化の平均について得られた結果を示している。
【0089】
このために、配向の局所的変化の量は、枠取りされたゾーンの内側でインターフェースラインのそれぞれの各画素について計算されている。次いで、これらの量の平均が計算されている。このプロセスは、欠陥の方向に対してテストチャートの帯のさまざまな配向について繰り返された。
【0090】
図13に示される結果は、下の表に示されている。
【表1】
【0091】
図13の結果が示すように、欠陥の検出は、20°と70°との間、次いで110°と160°との間、より詳細には20°と60°との間、および120°と160°との間の配向について最適になる。
【0092】
結果は対称であり、したがって、一般に、角度は20°と70°との間、好ましくは20°と60°との間にあるべきであると考えることができ、これは、もちろん、110°と160°との間、および120°と160°との間の角度とそれぞれ等価である。
【0093】
40°と60°との間の好ましい範囲、好ましくは約45°は、画像処理のさまざまなタイプに対してよりロバストであるという利点をもたらす。
【0094】
単一の画像によって分析を行うことは可能であるが、30°と150°との間、好ましくは60°と120°との間、より好ましくは80°と100°との間、好ましくは約90°の角度を間に形成するいくつかの異なる画像によって分析を行うと、欠陥の検出および定量化は、より一層信頼度が高くなることに留意されたい。これは、処理時間と診断の信頼性との間の妥協の問題である。
【0095】
2つの画像のそれぞれは、欠陥の予想方向に対して、20°と70°との間、好ましくは20°と60°との間、好ましくは40°と60°との間、好ましくは約45°のテストチャートの帯の配向を有することが好ましい。
【0096】
さらに、本分析方法は、製造ラインからの各グレージングユニットの品質分析を備える製造方法に組み込まれ得るという利点を有する。実際に、その処理時間は十分に短く、たとえば、1つの画像について3秒程度であり、分析デバイスは、十分に小さな面積を占める。
【0097】
最後に、本発明は、任意の自動車のグレージングユニット、特にサイドグレージングユニット、ルーフ、風防ガラス、リアウインドウ等に適用され得ることに留意されたい。
【技術分野】
【0001】
本発明は、グレージングユニット、特に自動車のグレージングユニットの品質分析の分野に関する。
【0002】
本発明は、より詳細には、
グレージングによる反射によって生成されるテストチャートのデジタル画像を生成するステップであり、テストチャートが、インターフェースラインを間に規定する複数のコントラスト要素から成るパターンを示すステップと、
生成される画像からグレージングを代表する量を計算するステップであり、計算が、処理ユニットによって行われるステップと、
基準値に対して代表的な量の計算値を比較するステップと
を含む、グレージングの品質を分析する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
国際公開第02/42715号は、デジタル化された画像の各画素のデジタル処理によって、2つの方向での局所位相を抽出することから成るグレージングユニットの表面を分析する方法を説明している。局所位相の変動により、表面の曲率の変動または高さの変動をそれから推論するように、グレージングの表面の局所勾配の変動を計算することができる。
【0004】
グレージングの曲率の変動を基準量と比較することによって、グレージングを拒絶すべきかどうかについての選択に取りかかることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第02/42715号
【特許文献2】国際公開第2007/115621号
【特許文献3】米国特許第6392754号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この可能な選択基準により、確かにグレージングの曲率を判断することができるが、グレージングによる反射によって生成される画像の美的品質を必ずしも判断できるとは限らない。実際には、観察者の位置によって、表面欠陥は、反射による画像に同じ効果を示さないであろう。
【0007】
反射によってグレージングの美的品質を判断するこの種の方法を使用する試みが行われる場合、それにもかかわらず、グレージングユニットの中には、本当に美的に有害であることなしに、時には拒絶されることになるものがあり、あるいは逆もまた同様である。
【0008】
さらに、このタイプの方法の場合、グレージングの端縁について計算された量は、一般に信頼度が高くない。
【0009】
最後に、このタイプの方法は、長くて困難な較正を必要とする。
【0010】
また、国際公開第2007/115621号および米国特許第6392754号明細書は、グレージングの表面の形状を測定することを目的にする方法を説明している。これらの方法は、特に、グレージングの美的品質の査定についての関連性に関しては同じ欠点を有する。
【0011】
本発明の1つの目的は、グレージングの反射による美的品質の査定に関係のある技術基準を基礎として、グレージングを拒絶すべきかどうかを選択することができる、グレージングユニットによる反射によって生成される画像の品質を分析する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このために、本発明の主題は、
グレージングから遠ざかる方向にグレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートのデジタル画像を生成するステップであり、テストチャートが、インターフェースラインを間に規定する複数のコントラスト要素から成るパターンを示すステップと、
生成される画像からグレージングを代表する量を計算するステップであり、計算が、処理ユニットによって行われるステップと、
基準値に対して代表的な量の計算値を比較するステップと
を含む、グレージングユニットの品質を分析する方法であって、
代表的な量が、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像の歪みを代表することを特徴とする方法である。
【0013】
本発明は、グレージングの寸法特性からではなくて外側からグレージングの外側表面によって生成される反射による画像を基礎として、グレージングユニットによって生成される反射による画像の品質を判断することができる利点を有する。次いで、グレージングを拒絶すべきかどうかの選択は、グレージングによる外方への反射により生成される画像の美的品質の査定の考え方と関連性がある。
【0014】
本発明によって、グレージングは、目に見えない、かつ/または、美的でないと判断されない、幾何学的欠陥を示す場合に拒絶されることを阻まれる。逆に、重大な表面欠陥を示さないが、それでも反射により生成される画像において感知されるほどの美的欠陥を生じるグレージングユニットは、よりよく選択されることになる。
【0015】
さらに、本発明により、グレージングの全域わたって、特にグレージングの端縁について欠陥を評価することができる。
【0016】
また、本発明は、較正なしで可能な分析を行う。
【0017】
特定の実施形態によれば、本発明による方法は、分離して、または技術的に可能なすべての組合せについて採用される次の特徴、すなわち、
代表的な量が、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像のインターフェースラインの歪みを代表する、
代表的な量が、グレージングのゾーンにおいて、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像の各インターフェースラインの歪みを代表する、
コントラスト要素が、平行なインターフェースラインを間に規定する交互する明暗の帯であり、インターフェースラインは、グレージングの所定のゾーンにおいてグレージングの欠陥の予想方向に対して20°と70°との間の角度、好ましくは20°と60°との間の角度、好ましくは40°と60°との間の角度、好ましくは約45°の角度を形成するように方向付けられる、
前記代表的な量のうちの少なくとも1つが、統計量である、
統計量が、分離して、または任意の可能な組み合わせで採用される次の量、すなわち平均、加重平均、中央値、標準偏差、基準値より大きいまたはそれより小さい発生回数、最高値、または最低置から選択される、
前記代表的な量が、少なくとも1つのコントラスト要素の主配向を代表する少なくとも1つのラインの配向の値を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素の主配向を代表する少なくとも1つのラインの配向の局所的変化を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素の寸法を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素の寸法に関する局所的変化の代表的な量を含む、
コントラスト要素の主配向を代表するラインの局所的変化が、o(Pk+s)−o(Pk)という計算を含み、sは、選択されたステップであり、o(Pk)は、インデックスkの画素Pkにおけるコントラスト要素の主配向を代表するラインの配向の値である、
コントラスト要素の主配向を代表するラインが、コントラスト要素を少なくとも部分的に画定するインターフェースラインのうちの1つである、
帯(12)の主配向を代表するラインが、帯(12)を画定するインターフェースライン(13)のうちの1つである、
前記寸法が、コントラスト要素の局所的な厚さe(Pk)、または2つのコントラスト要素間の距離である、
局所的な厚さが、2つの隣接するインターフェースライン間の距離によって計算される、
前記寸法の相対的な局所的変化の度合いが、e(Pk+s)−e(Pk)を計算するステップを含み、e(Pk)は、インデックスkの画素Pkにおけるコントラスト要素の前記寸法の値であり、sは、変化の度合いのステップである、
計算が、いくつかのインターフェースライン、および/または、いくつかのコントラスト要素について繰り返される、
計算が、画像を解析するために1つまたは複数の予め規定されたゾーンの内側で繰り返される、
方法が、第1の画像と異なる、少なくとも1つの補助画像によって繰り返される、
補助画像は、コントラスト要素が平行なインターフェースライン(13)を間に規定するが、第1の画像を得るために使用されるテストチャートのインターフェースライン(13)の方向に対して30°と150°との間の角度、好ましくは60°と120°との間の角度、なお一層好ましくは80°と100°との間の角度、好ましくは約90°の角度を形成する、交互する明暗の帯であるテストチャートについて得られる、
第2の画像に使用されるテストチャートのインターフェースライン(13)が、グレージングの所定のゾーンにおけるグレージングの欠陥の予想方向に対して20°と70°との間の角度、好ましくは20°と60°との間の角度、好ましくは40°と60°との間の角度、好ましくは約45°の角度を形成するように方向付けられる、
装置とグレージングの平面の法線との間の入射角が、0°と90°との間、好ましくは自動車の側方グレージングユニットについて40°と70°との間、および好ましくは自動車ルーフについて60°と80°との間にある、
装置の軸線とグレージングの平面の法線との間の入射角が、テストチャートの平面とグレージングの平面との間の角度に等しい、
コントラスト要素が、帯および/または、正方形および/または、斑点である、
画像を生成するステップが、
インターフェースラインを間に規定する複数のコントラスト要素から成るパターンを有するテストチャートに、グレージングを曝すステップと、
デジタルセンサを有する装置によって、装置に向かってグレージングによって反射される画像をデジタル的に取得するステップと
を含む、
グレージングによる反射によって生成されるテストチャートの画像が、グレージングの外側表面からの、たとえばグレージングの理論表面からの、グレージングの測定された表面からの、またはグレージングの曲率のシミュレーションによって得られる表面からのシミュレーションによって得られる、
方法が、比較の結果に従ってグレージングを拒絶すべきかどうかを選択するステップを含む
のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0018】
本発明の他の主題は、グレージングを形成する方法とこれに続く形成されたグレージングの品質を分析する方法とを含む、グレージングユニットを製造する方法であって、品質を分析する方法が、上記で説明した通りであることを特徴としている。
【0019】
特定の実施形態によれば、本発明によるグレージングを製造する方法は、分離して、または技術的に可能なすべての組合せについて採用される次の特徴、すなわち、
グレージングを形成する方法が、所定のゾーンにおいてグレージングの欠陥の前記予想方向を規定するグレージングを形成するステップを含む、
グレージングを形成するステップが、少なくとも1つのローラと接触するステップを含み、欠陥の予想方向が、ローラの軸に沿って、またはこの方向に直角である、
グレージングを形成するステップが、たとえば押圧するために、またはグレージングが重力下で沈下できるようにするために、グレージングの端縁を保持するステップを含み、端縁の領域内での欠陥の予想方向が、それぞれの端縁に平行、またはそれに直角である
のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0020】
また、本発明の主題は、グレージングから遠ざかる方向にグレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートのデジタル画像を生成するための手段と、生成された画像を処理するための処理ユニットとを備える、グレージングユニットの品質を分析するためのデバイスであり、処理ユニットがメモリおよびコンピュータを備えるデバイスであって、デバイスが、上記で説明したような品質分析方法を実施することができ、メモリが、上記で説明した品質分析方法を実施することができるプログラムを含み、プログラムが、生成された画像からグレージングの代表的な量を計算することができ、代表的な量が、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像の歪みを代表することを特徴とする、デバイスである。
【0021】
デバイスの特定の実施形態によれば、画像を生成するための手段は、テストチャート、およびデジタルセンサを有する装置を備え、テストチャートおよび装置は、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像をそれぞれ生成し取得するように配置され、テストチャートは、たとえばスクリーンであり、デバイスは、たとえば、スクリーンの上にテストチャートのパターンを投影するためのプロジェクタを備えている。
【0022】
本発明は、単に例示として与えられ、添付の図面を参照して行われる次の説明を読むとよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明によるグレージングユニットの品質を分析するためのデバイスを示す概略図である。
【図2】テストチャートのパターンの例を示す拡大図である。
【図3】図1のデバイスおよび図2のパターンを有する2つの異なるグレージングユニットによる反射によって得られる生のデジタル画像を示す図であり、グレージングは、いかなる重欠陥も示さない図である。
【図4】図1のデバイスおよび図2のパターンを有する2つの異なるグレージングユニットによる反射によって得られる生のデジタル画像を示す図であり、グレージングは、重欠陥を示す図である。
【図5】本発明によるアルゴリズムによって処理した後の、図3の画像を示す図である。
【図6】本発明によるアルゴリズムによって処理した後の、図4の画像を示す図である。
【図7】解析された歪みのタイプを示す概略図である。
【図8】解析された歪みのタイプを示す概略図である。
【図9】テストチャートのパターンが有利な方法で方向付けられる本発明の実施形態の変形形態による、同じグレージングによって得られる反射の画像を示す図である。
【図10】テストチャートのパターンが有利な方法で方向付けられる本発明の実施形態の変形形態による、同じグレージングによって得られる反射の画像を示す図である。
【図11】図9に対する比較として与えられ、同じグレージングについてであるが、テストチャートのパターンの他の配向について得られた画像を示す図である。
【図12】図10に対する比較として与えられ、同じグレージングについてであるが、テストチャートのパターンの他の配向について得られた画像を示す図である。
【図13】図9から図12までの枠取りされたゾーンにおいて、欠陥に対するテストチャートの帯の配向の関数として、ラジアン/画素で、配向の局所的変化の平均を計算するために得られた結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、グレージングユニット2の外側表面による反射によって生成される画像の分析を実行するのに適した、本発明によるデバイス1を示している。
【0025】
デバイスは、テストチャート4と、デジタルカメラ6と、装置6によって生成される画像を処理するためのユニット8とを備えている。
【0026】
ここで、テストチャート4は、画像がプロジェクタ10によって投影されるスクリーンである。この画像は、たとえば、図2に示されるように交互する明暗の帯のパターンである。これは、より一般的には、インターフェースライン13を間に規定する複数のコントラスト要素から成るパターンから成る。
【0027】
テストチャート4は、平坦であることが好ましい。これは、たとえば、グレージング2の表面に対して0°と90°との間の角度を形成する平面に延在する。この角度は、実際の観察条件にできるだけ接近するように、たとえば、自動車のサイドグレージングユニットの場合は40°と70°との間、たとえば約60°にある。自動車ルーフの場合、この角度は、たとえば60°と80°との間、たとえば約75°にある。たとえば40°において、より大きな角度により、二次反射によるいかなる乱れをも低減することができる。
【0028】
たとえばCCDセンサを有するカメラ(または撮影装置)であるデジタル装置6は、反射によってテストチャート4の画像を受信するように配置される。示された例では、装置6は、グレージング2に対してテストチャート4と対向する方向に配置される。
【0029】
デジタル装置6の軸線とグレージング2の平面の法線との間の角度αは、テストチャート4の平面とグレージング2の平面との間の角度βに等しい。
【0030】
内側に湾曲したグレージングユニットの場合には、グレージング4の平面は、たとえば、グレージング2の中心の接線方向にある平面として考えられる。
【0031】
デジタル装置6は、グレージング2によって生成されるテストチャート4の反射による画像のデジタル化された画像を処理ユニット8に提供する。
【0032】
各グレージング2によって生成される生の画像は、反射によって異なる品質レベルを示す2つのアナロググレージングユニット2について、図3および図4にそれぞれ示されている。この例では、特に、自動車ルーフが関係している。
【0033】
次いで、デジタル的に取得された画像は、画像の少なくとも1つの予め規定されたゾーンZについて、処理ユニット8によって自動化された方法で処理される。図3および図4に示される例では、ゾーンZは、グレージングによって生成される画像全体に対応するが、これは、特には関係しない、いくつかの別個のゾーンZから成る場合があることに留意されたい。
【0034】
処理ユニット8は、処理プログラムが記録されるメモリ14と、処理プログラムを実行することができるコンピュータ16とを備えている。
【0035】
処理プログラムは、コンピュータ16によって、グレージング2による反射によって生成される画像の歪みを代表する量の計算を行うことができる。
【0036】
次いで、代表的な量が、対応するグレージング2について計算される量と基準量との間の比較の結果に従って、グレージング2を拒絶すべきかどうかを選択するために使用される。
【0037】
基準量は、たとえば、基準サンプルについて測定し計算することによって得られる。
【0038】
説明した例において、代表的な量は、より詳細には、インターフェースラインの配向の局所的変化の統計量、および/または、コントラスト要素の厚さの相対的な局所的変化の統計量である。より一般的には、本発明によれば、代表的な量は、少なくとも1つのコントラスト要素の主配向を代表するラインの配向の局所的変化を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素の長さ寸法の相対的な局所的変化を代表する量の問題である。ここで、コントラスト要素の主配向を代表するラインは、コントラスト要素を画定するインターフェースラインのうちの1つである。
【0039】
したがって、より一般的にはかつ本発明によれば、代表的な量は、グレージング2による反射によって生成される画像の歪みを代表する、特にコントラスト要素のおよび/またはインターフェースラインの歪みを代表する量の問題である。上記で述べたものの他に、統計量は、下記に記述される変形形態で説明されるように認識され得る。
【0040】
インターフェースラインの配向の局所的変化は、インターフェースラインの局所的変化の度合いによって、またはこの度合いに比例する量によって計算される。
【0041】
したがって、プログラムは、インターフェースライン(13)のインデックスkの各画素Pkについて、量To(Pk)=[o(Pk+s)−o(Pk)]/s]を計算することができ、sは、選択されたステップ、o(Pk)は、画素Pkにおけるインターフェースラインの局所的な配向の量である。
【0042】
計算の場合には、o(Pk)は、画素Pkにおけるインターフェースラインの法線の配向についての量であるとして選択されている。変形形態として、もちろんこれは、接線の配向の量から、または法線の配向の量の任意の精密な関数から成ることができる。
【0043】
次いで、To(Pk)の計算が、インターフェースライン13の各画素Pkについて繰り返され、次いで、所定の分析ゾーンZの内側で各帯12について繰り返される。
【0044】
図5および図6は、処理した後のそれぞれ図3および図4の画像を示している。インターフェースライン13は、より詳細に認識でき、間に帯12、ならびに帯12の中線18を画定する。
【0045】
変化の度合いの量を視覚的に明らかにするために、図5および図6に示されるインターフェースライン13の各画素は、その量に従って彩色されている。したがって、度合いの高い量に対応する画素は、より明るく現れる。
【0046】
計算に続くステップでは、プログラムは、処理ユニット8が各分析ゾーンZの内側でインターフェースライン13の各画素の変化の度合いToの平均Moを計算できるようになる能力を有する。
【0047】
Moの量は、各グレージングユニット2および各分析ゾーンZについて基準量と比較される。ユニット8の処理プログラムは、たとえば、この比較を実行することができる。基準量は、各ゾーンZについて規定され、たとえば異なるゾーンZについては異なっている。
【0048】
図4のグレージング2について得られるMoの量は、図3のグレージング2についてのMoの量よりも大きい。したがって、図3のグレージング2は、たとえば、反射によってよりよい美的品質を有すると考えられることになる。
【0049】
比較の結果は、たとえば図4のグレージング2の拒絶をもたらすが、図3のグレージング2は維持されることになる。次いで、図3のグレージング2は、たとえば他の試験を通過するであろう。
【0050】
例として、図7は、配向の局所的変化の度合いを計算することによって明らかにされる歪みのタイプを示している。
【0051】
本例に使用される第2の統計量は、コントラスト要素12の長さ寸法の相対的な局所的変化である。ここで、長さ寸法は、帯12の局所的な厚さであるとして選択されている。
【0052】
上記で説明したように、各帯12は、第1のインターフェースライン13および第2のインターフェースライン13によって画定される。各帯12は、上述した中線18をもつ。
【0053】
帯12の中線18は、各画素Pkが帯12を画定するインターフェースライン13から等距離にあるラインである。
【0054】
局所的な厚さe(Pk)は、この例では分析ゾーンZの各帯12の中線18の各画素Pkについて計算される。これは、中線18の画素Pkと、帯12のインターフェースライン13のうちの1つとの間の距離の2倍から成る。
【0055】
e(Pk)の計算は、中線18のインデックスkの各画素Pkについて繰り返され、次いで、各分析ゾーンZの内側で各帯12について繰り返される。
【0056】
e(Pk)の量は、メモリ14に格納され、対応する画素Pkと関連する。
【0057】
次いで、長さ寸法の相対的な局所的変化の度合いが、中線18のインデックスkの画素Pkについて
Te(Pk)=[e(Pk+s)−e(Pk)]/[s.e(Pk)]
によって計算され、sは、変化の度合いのステップである。
【0058】
次いで、Te(Pk)の計算は、各ゾーンZの内側で、各帯12の中線18のインデックスkの各画素Pkについて、およびゾーンZの各帯12について繰り返される。
【0059】
次いで、プログラムは、処理ユニット8が各分析ゾーンZの内側で、中線18の画素すべてについて変化の度合いTeの平均Meを計算することを確実にすることができる。
【0060】
配向の局所的変化の度合いToに関する限りでは同じ方法で、平均Meが、各ゾーンZについて基準値と比較され、グレージングを拒絶すべきかどうかの選択は、この比較またはこれらの比較の結果を基準にしている。
【0061】
図8は、厚さの相対的な局所的変化の度合いを計算することによって明らかにされる歪みの例を示している。
【0062】
上記で説明したデバイスは別として、本発明の主題はまた、上記のデバイスを実行する方法であり、すなわち一般に、方法は、
グレージングから遠ざかる方向にグレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートのデジタル画像を生成するステップであり、テストチャートが、インターフェースラインを間に規定する複数のコントラスト要素から成るパターンを示すステップと、
生成される画像からグレージングを代表する量を計算するステップであり、計算が、処理ユニットによって行われるステップと、
基準量に対して代表的な量について計算される量を比較するステップと
を含み、代表的な量は、グレージングの外側表面による反射によって生成されるテストチャートの画像の歪みを代表する。
【0063】
特定の実施形態によれば、本発明による方法は、上記で説明した特徴を有する。
【0064】
変形形態として、本方法は、さまざまな画像の結果に従って拒否の選択を行うために、少なくとも1つの補助画像、たとえば3つの補助画像によって繰り返される。テストチャートのパターンは、たとえば、補助画像のそれぞれについて得られる。他の例によれば、補助画像を生成するために変えるのは、テストチャート4ではなくてグレージング2である。
【0065】
また、変形形態として、少なくとも1つの補助画像は、テストチャートの好ましい方向に直角の方向に、第1の画像に対して並進移動でオフセットされるテストチャートから生成される。
【0066】
また、変形形態として、コントラスト要素の配向は、たとえば、帯を画定するインターフェースラインのうちの1つに平行な、または中線に平行なラインによって表される。また、この配向は、2つの隣接するインターフェースラインの加重平均に対応するラインから成ることができ、それぞれの係数kおよび1−kに対して、kは、0と1との間である。
【0067】
さらなる変形形態として、統計量は、加重平均、中央値、標準偏差、最高値、最低値、基準値より大きいかまたはそれより小さい発生回数、および任意の適切なタイプの他の統計量、あるいは任意の適切なタイプのこれらの量のうちのいくつかの組合せである。
【0068】
しかしながら、たとえ統計量が好ましくても、これは、基準量と直接比較される生の量の変形形態のケースであり得ることに留意されたい。
【0069】
変形形態として、前記分析ゾーンZの異なる数が規定される。分析ゾーンまたは複数のゾーンZの数、位置、および大きさは、任意の適切なタイプから選択される。
【0070】
また、変形形態として、代表的な量は、コントラスト要素の寸法、またはこの寸法の統計量であり、必ずしもこの寸法の相対的な局所的変化の度合いであるとは限らない。したがって、たとえば、帯の厚さの局所的な量を基準値と比較することができるであろう。変形形態として、配向を代表するライン、すなわちインターフェースラインの配向の局所的な量は、基準量と比較される。寸法は、たとえば、直線の(厚さ、距離)または面積の寸法である。
【0071】
さらなる変形形態として、コントラスト要素は、帯、および/または正方形、および/または斑点、および/または任意の適切なタイプの幾何学的要素である。
【0072】
正方形の場合には、寸法は、たとえば、正方形の間の距離、または正方形の大きさ寸法である。
【0073】
斑点の場合には、関心は、より詳細に、斑点の寸法、および/または斑点の間の距離、および/または斑点が好ましい方向に変形されている場合は斑点の配向に向けられる。
【0074】
また、変形形態として、画像は、グレージングの外側表面からの、たとえばグレージングの理論表面からの、測定された表面からの、またはグレージングの曲率のシミュレーションによって得られる表面からのシミュレーションによって得られる。
【0075】
さらなる変形形態として、コントラスト要素の画像は、スクリーン上の投影によって得られるのではなく、本来対比されるテストチャートによって得られる。
【0076】
また、変形形態として、本発明による方法は、グレージングの外側表面の高さを計算する知られているタイプの方法と組み合わされる。2つの方法は、実際には、相補形であるデータを提供することができる。
【0077】
図9および図10に示される他の実施形態によれば、テストチャートのパターンは、欠陥の予想方向に対して45°の角度を形成する平行なインターフェースラインを間に画定する、交互する明暗の帯から成る。
【0078】
実際には、本方法は、グレージングの形成に関連付けられる欠陥、たとえばローラ(たとえば、搬送ローラまたは成形ローラ)との接触によって、あるいは後者が(特にグレージングの端縁で)重力によって変形されるときはグレージングを引き伸ばすことによってのみ、生成される欠陥を検出することが狙いであることが非常に多い。これらの欠陥は、引き延ばされ、常に、(たとえば、端縁上の)1つまたは複数の知られている所定のゾーンにおいて、および各ゾーンに対して知られている予想方向(たとえば、ローラの軸の方向、または端縁の方向)に現れる。
【0079】
自動車ルーフまたは風防ガラスの場合、より一般的には、実質的に長方形の輪郭を有するグレージングユニットの場合、これらの欠陥の方向は、これらのグレージングユニットの端縁に実質的に平行であるか、またはそれに直角である。
【0080】
この変形形態によれば、テストチャートのインターフェースラインは、欠陥の予想方向に対して45°の角度を形成する。この変形形態によれば、2つの画像が取得され、すなわち欠陥の予想方向に対して45°のところの第1の配向ついての1つ、および、第1の画像を得るのに使用されるテストチャートのパターンに対して90°の角度を形成する、やはり45°のところの第2のものである。
【0081】
比較として、図11および図12は、欠陥の方向に対して0°、または90°に方向付けられるテストチャートのパターンを示している。
【0082】
本発明のこの変形形態によるテストチャートの配向(図9および/または図10)は、欠陥が目に見えない図12で得られる結果に反して、たとえ単一の画像が取られても、欠陥が検出されることを保証するという利点を有する。
【0083】
さらに、テストチャートの帯のこの種の配向により、欠陥の大きさを可視化することができる。
【0084】
実際には、図9および図10で目に見えるように、欠陥は目に見えるが、その大きさは査定するのが困難である図11、ならびに欠陥が目に見えない図12に反して、欠陥の幅および長さを評価することができる。
【0085】
次いで、帯のこの種の配向は、行われる計算が考慮される各インターフェースラインの配向の局所的変化の計算、または考慮される各帯の厚さの局所的変化の計算である場合に、特に有効である。
【0086】
次いで、計算は、欠陥の重大さに関しては特に信頼度が高くなることが確かめられている。
【0087】
テストチャートの帯の配向は、もちろん、必ずしも正確に45°であるとは限らない。一般に、この配向は、たとえば20°と70°との間、好ましくは20°と60°との間、好ましくは40°と60°との間、好ましくは約45°である。
【0088】
図13は、図9から図12までの枠取りされた所定のゾーンにおいて、欠陥の方向に対するテストチャートの帯の配向の関数として、ラジアン/画素で、配向の局所的変化の平均について得られた結果を示している。
【0089】
このために、配向の局所的変化の量は、枠取りされたゾーンの内側でインターフェースラインのそれぞれの各画素について計算されている。次いで、これらの量の平均が計算されている。このプロセスは、欠陥の方向に対してテストチャートの帯のさまざまな配向について繰り返された。
【0090】
図13に示される結果は、下の表に示されている。
【表1】
【0091】
図13の結果が示すように、欠陥の検出は、20°と70°との間、次いで110°と160°との間、より詳細には20°と60°との間、および120°と160°との間の配向について最適になる。
【0092】
結果は対称であり、したがって、一般に、角度は20°と70°との間、好ましくは20°と60°との間にあるべきであると考えることができ、これは、もちろん、110°と160°との間、および120°と160°との間の角度とそれぞれ等価である。
【0093】
40°と60°との間の好ましい範囲、好ましくは約45°は、画像処理のさまざまなタイプに対してよりロバストであるという利点をもたらす。
【0094】
単一の画像によって分析を行うことは可能であるが、30°と150°との間、好ましくは60°と120°との間、より好ましくは80°と100°との間、好ましくは約90°の角度を間に形成するいくつかの異なる画像によって分析を行うと、欠陥の検出および定量化は、より一層信頼度が高くなることに留意されたい。これは、処理時間と診断の信頼性との間の妥協の問題である。
【0095】
2つの画像のそれぞれは、欠陥の予想方向に対して、20°と70°との間、好ましくは20°と60°との間、好ましくは40°と60°との間、好ましくは約45°のテストチャートの帯の配向を有することが好ましい。
【0096】
さらに、本分析方法は、製造ラインからの各グレージングユニットの品質分析を備える製造方法に組み込まれ得るという利点を有する。実際に、その処理時間は十分に短く、たとえば、1つの画像について3秒程度であり、分析デバイスは、十分に小さな面積を占める。
【0097】
最後に、本発明は、任意の自動車のグレージングユニット、特にサイドグレージングユニット、ルーフ、風防ガラス、リアウインドウ等に適用され得ることに留意されたい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グレージング(2)から遠ざかる方向にグレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)のデジタル画像を生成するステップであり、テストチャート(4)が、インターフェースライン(13)を間に規定する複数のコントラスト要素(12)から成るパターンを示すステップと、
生成される画像からグレージング(2)を代表する量を計算するステップであり、計算が、処理ユニット(8)によって行われるステップと、
基準値に対して量の計算値を比較するステップと
を含む、グレージングユニット(2)の品質を分析する方法であって、
代表的な量が、グレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)の画像の歪みを代表することを特徴とする、方法。
【請求項2】
コントラスト要素が、平行なインターフェースライン(13)を間に規定する交互する明暗の帯であり、インターフェースラインが、グレージングの所定のゾーンにおいてグレージングの欠陥の予想方向に対して20°と70°との間の角度、好ましくは20°と60°との間の角度、好ましくは40°と60°との間の角度、好ましくは約45°の角度を形成するように方向付けられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記代表的な量のうちの少なくとも1つが、統計量であることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
統計量は、分離して、または任意の可能な組み合わせで採用される次の量、すなわち平均、加重平均、中央値、標準偏差、基準値より大きいかまたはそれより小さい発生回数、最高値、または最低値から選択されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記代表値が、少なくとも1つのコントラスト要素(12)の主配向を代表する少なくとも1つのライン(13)の配向の値を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素(12)の主配向を代表する少なくとも1つのライン(13)の配向の局所的変化を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素(12)の寸法を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素(12)の寸法に関する局所的変化の代表的な量を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
コントラスト要素(12)の主配向を代表するライン(13)の局所的変化が、o(Pk+s)−o(Pk)という計算を含み、sは、選択されたステップであり、o(Pk)は、インデックスkの画素Pkにおけるコントラスト要素の主配向を代表するライン(13)の配向の値であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
コントラスト要素(12)の主配向を代表するラインが、コントラスト要素(12)を少なくとも部分的に画定するインターフェースライン(13)のうちの1つであることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
帯(12)の主配向を代表するラインが、帯(12)を画定するインターフェースライン(13)のうちの1つであることを特徴とする、請求項2と共に採用される請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記寸法が、コントラスト要素(12)の局所的な厚さe(Pk)、または2つのコントラスト要素(12)間の距離であることを特徴とする、請求項5から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
局所的な厚さが、2つの隣接するインターフェースライン(13)間の距離によって計算されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記寸法の相対的な局所的変化の度合いが、e(Pk+s)−e(Pk)を計算するステップを含み、e(Pk)は、インデックスkの画素Pkにおけるコントラスト要素(12)の前記寸法の値であり、sは、変化の度合いのステップであることを特徴とする、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
計算が、いくつかのインターフェースライン(13)、および/または、いくつかのコントラスト要素(12)について繰り返されることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
計算が、画像を解析するために1つまたは複数の予め規定されたゾーン(Z)の内側で繰り返されることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
方法が、第1の画像と異なる、少なくとも1つの補助画像によって繰り返されることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
補助画像は、コントラスト要素が平行なインターフェースライン(13)を間に規定するが、第1の画像を得るために使用されるテストチャートのインターフェースライン(13)の方向に対して30°と150°との間の角度、好ましくは60°と120°との間の角度、なお一層好ましくは80°と100°との間の角度、好ましくは約90°の角度を形成する、交互する明暗の帯であるテストチャートについて得られることを特徴とする、請求項2と共に採用される請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第2の画像に使用されるテストチャートのインターフェースライン(13)が、グレージングの所定のゾーンにおいてグレージングの欠陥の予想方向に対して20°と70°との間の角度、好ましくは20°と60°との間の角度、好ましくは40°と60°との間の角度、好ましくは約45°の角度を形成するように方向付けられることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
装置とグレージングの平面の法線との間の入射角(α)が、0°と90°との間、好ましくは自動車の側方グレージングユニットについては40°と70°との間、および好ましくは自動車ルーフについては60°と80°との間にあることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
装置の軸線とグレージング(2)の平面の法線との間の入射角(α)が、テストチャート(4)の平面とグレージング(2)の平面との間の角度(β)に等しいことを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
コントラスト要素(12)が、帯、および/または正方形、および/または斑点であることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
画像を生成するステップが、
インターフェースライン(13)を間に規定する複数のコントラスト要素(12)から成るパターンを有するテストチャート(4)に、グレージング(2)を曝すステップと、
デジタルセンサを有する装置(6)によって、装置(6)に向かってグレージング(2)によって反射される画像をデジタル的に取得するステップと
を含むことを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
グレージング(2)による反射によって生成されるテストチャート(4)の画像が、グレージング(2)の外側表面からの、たとえばグレージング(2)の理論表面からの、グレージング(2)の測定された表面からの、またはグレージング(2)の曲率のシミュレーションによって得られる表面からのシミュレーションによって得られることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
比較の結果に従ってグレージング(2)を拒絶すべきかどうかを選択するステップを含む、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
グレージング(2)を形成する方法とこれに続く形成されたグレージング(2)の品質を分析する方法とを含む、グレージングユニットを製造する方法であって、品質を分析する方法が、請求項1から22のいずれか一項に記載であることを特徴とする、方法。
【請求項24】
グレージングを形成する方法が、所定のゾーンにおいてグレージング(2)の欠陥の前記予想方向を規定するグレージングを形成するステップを含むことを特徴とする、請求項2と共に採用される請求項23に記載の方法。
【請求項25】
グレージングを形成するステップが、少なくとも1つのローラと接触するステップを含み、欠陥の予想方向が、ローラの軸に沿っており、またはこの方向に直角であることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
グレージングを形成するステップが、たとえば押圧するために、またはグレージング(2)が重力下で沈下できるようにするために、グレージングの端縁を保持するステップを含み、端縁の領域での欠陥の予想方向が、それぞれの端縁に平行、またはそれに直角であることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
グレージング(2)から遠ざかる方向にグレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)のデジタル画像を生成するための手段(4,10,6)と、生成された画像を処理するための処理ユニット(8)とを備える、グレージングユニット(2)の品質を分析するためのデバイス(1)にして、処理ユニット(8)がメモリ(14)およびコンピュータ(16)を備えるデバイス(1)であって、メモリ(14)が、請求項1から26のいずれか一項に記載の方法を実施することができるプログラムを含み、プログラムが、生成された画像からグレージング(2)の代表的な量を計算することができ、代表的な量が、グレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)の画像の歪みを代表することを特徴とする、デバイス(1)。
【請求項28】
画像を生成するための手段が、テストチャート(4)、およびデジタルセンサを有する装置(6)を備え、テストチャート(4)および装置(6)が、グレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)の画像をそれぞれ生成し取得するように配置され、テストチャート(4)がたとえばスクリーンであり、デバイス(1)が、たとえば、スクリーンの上にテストチャートのパターンを投影するためのプロジェクタ(10)を備えることを特徴とする、請求項27に記載のデバイス(1)。
【請求項1】
グレージング(2)から遠ざかる方向にグレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)のデジタル画像を生成するステップであり、テストチャート(4)が、インターフェースライン(13)を間に規定する複数のコントラスト要素(12)から成るパターンを示すステップと、
生成される画像からグレージング(2)を代表する量を計算するステップであり、計算が、処理ユニット(8)によって行われるステップと、
基準値に対して量の計算値を比較するステップと
を含む、グレージングユニット(2)の品質を分析する方法であって、
代表的な量が、グレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)の画像の歪みを代表することを特徴とする、方法。
【請求項2】
コントラスト要素が、平行なインターフェースライン(13)を間に規定する交互する明暗の帯であり、インターフェースラインが、グレージングの所定のゾーンにおいてグレージングの欠陥の予想方向に対して20°と70°との間の角度、好ましくは20°と60°との間の角度、好ましくは40°と60°との間の角度、好ましくは約45°の角度を形成するように方向付けられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記代表的な量のうちの少なくとも1つが、統計量であることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
統計量は、分離して、または任意の可能な組み合わせで採用される次の量、すなわち平均、加重平均、中央値、標準偏差、基準値より大きいかまたはそれより小さい発生回数、最高値、または最低値から選択されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記代表値が、少なくとも1つのコントラスト要素(12)の主配向を代表する少なくとも1つのライン(13)の配向の値を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素(12)の主配向を代表する少なくとも1つのライン(13)の配向の局所的変化を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素(12)の寸法を代表する量、および/または、少なくとも1つのコントラスト要素(12)の寸法に関する局所的変化の代表的な量を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
コントラスト要素(12)の主配向を代表するライン(13)の局所的変化が、o(Pk+s)−o(Pk)という計算を含み、sは、選択されたステップであり、o(Pk)は、インデックスkの画素Pkにおけるコントラスト要素の主配向を代表するライン(13)の配向の値であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
コントラスト要素(12)の主配向を代表するラインが、コントラスト要素(12)を少なくとも部分的に画定するインターフェースライン(13)のうちの1つであることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
帯(12)の主配向を代表するラインが、帯(12)を画定するインターフェースライン(13)のうちの1つであることを特徴とする、請求項2と共に採用される請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記寸法が、コントラスト要素(12)の局所的な厚さe(Pk)、または2つのコントラスト要素(12)間の距離であることを特徴とする、請求項5から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
局所的な厚さが、2つの隣接するインターフェースライン(13)間の距離によって計算されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記寸法の相対的な局所的変化の度合いが、e(Pk+s)−e(Pk)を計算するステップを含み、e(Pk)は、インデックスkの画素Pkにおけるコントラスト要素(12)の前記寸法の値であり、sは、変化の度合いのステップであることを特徴とする、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
計算が、いくつかのインターフェースライン(13)、および/または、いくつかのコントラスト要素(12)について繰り返されることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
計算が、画像を解析するために1つまたは複数の予め規定されたゾーン(Z)の内側で繰り返されることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
方法が、第1の画像と異なる、少なくとも1つの補助画像によって繰り返されることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
補助画像は、コントラスト要素が平行なインターフェースライン(13)を間に規定するが、第1の画像を得るために使用されるテストチャートのインターフェースライン(13)の方向に対して30°と150°との間の角度、好ましくは60°と120°との間の角度、なお一層好ましくは80°と100°との間の角度、好ましくは約90°の角度を形成する、交互する明暗の帯であるテストチャートについて得られることを特徴とする、請求項2と共に採用される請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第2の画像に使用されるテストチャートのインターフェースライン(13)が、グレージングの所定のゾーンにおいてグレージングの欠陥の予想方向に対して20°と70°との間の角度、好ましくは20°と60°との間の角度、好ましくは40°と60°との間の角度、好ましくは約45°の角度を形成するように方向付けられることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
装置とグレージングの平面の法線との間の入射角(α)が、0°と90°との間、好ましくは自動車の側方グレージングユニットについては40°と70°との間、および好ましくは自動車ルーフについては60°と80°との間にあることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
装置の軸線とグレージング(2)の平面の法線との間の入射角(α)が、テストチャート(4)の平面とグレージング(2)の平面との間の角度(β)に等しいことを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
コントラスト要素(12)が、帯、および/または正方形、および/または斑点であることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
画像を生成するステップが、
インターフェースライン(13)を間に規定する複数のコントラスト要素(12)から成るパターンを有するテストチャート(4)に、グレージング(2)を曝すステップと、
デジタルセンサを有する装置(6)によって、装置(6)に向かってグレージング(2)によって反射される画像をデジタル的に取得するステップと
を含むことを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
グレージング(2)による反射によって生成されるテストチャート(4)の画像が、グレージング(2)の外側表面からの、たとえばグレージング(2)の理論表面からの、グレージング(2)の測定された表面からの、またはグレージング(2)の曲率のシミュレーションによって得られる表面からのシミュレーションによって得られることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
比較の結果に従ってグレージング(2)を拒絶すべきかどうかを選択するステップを含む、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
グレージング(2)を形成する方法とこれに続く形成されたグレージング(2)の品質を分析する方法とを含む、グレージングユニットを製造する方法であって、品質を分析する方法が、請求項1から22のいずれか一項に記載であることを特徴とする、方法。
【請求項24】
グレージングを形成する方法が、所定のゾーンにおいてグレージング(2)の欠陥の前記予想方向を規定するグレージングを形成するステップを含むことを特徴とする、請求項2と共に採用される請求項23に記載の方法。
【請求項25】
グレージングを形成するステップが、少なくとも1つのローラと接触するステップを含み、欠陥の予想方向が、ローラの軸に沿っており、またはこの方向に直角であることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
グレージングを形成するステップが、たとえば押圧するために、またはグレージング(2)が重力下で沈下できるようにするために、グレージングの端縁を保持するステップを含み、端縁の領域での欠陥の予想方向が、それぞれの端縁に平行、またはそれに直角であることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
グレージング(2)から遠ざかる方向にグレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)のデジタル画像を生成するための手段(4,10,6)と、生成された画像を処理するための処理ユニット(8)とを備える、グレージングユニット(2)の品質を分析するためのデバイス(1)にして、処理ユニット(8)がメモリ(14)およびコンピュータ(16)を備えるデバイス(1)であって、メモリ(14)が、請求項1から26のいずれか一項に記載の方法を実施することができるプログラムを含み、プログラムが、生成された画像からグレージング(2)の代表的な量を計算することができ、代表的な量が、グレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)の画像の歪みを代表することを特徴とする、デバイス(1)。
【請求項28】
画像を生成するための手段が、テストチャート(4)、およびデジタルセンサを有する装置(6)を備え、テストチャート(4)および装置(6)が、グレージング(2)の外側表面による反射によって生成されるテストチャート(4)の画像をそれぞれ生成し取得するように配置され、テストチャート(4)がたとえばスクリーンであり、デバイス(1)が、たとえば、スクリーンの上にテストチャートのパターンを投影するためのプロジェクタ(10)を備えることを特徴とする、請求項27に記載のデバイス(1)。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2013−508714(P2013−508714A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534739(P2012−534739)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【国際出願番号】PCT/FR2010/052185
【国際公開番号】WO2011/048306
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(500374146)サン−ゴバン グラス フランス (388)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【国際出願番号】PCT/FR2010/052185
【国際公開番号】WO2011/048306
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(500374146)サン−ゴバン グラス フランス (388)
【Fターム(参考)】
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